JP2001267516A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JP2001267516A
JP2001267516A JP2000074574A JP2000074574A JP2001267516A JP 2001267516 A JP2001267516 A JP 2001267516A JP 2000074574 A JP2000074574 A JP 2000074574A JP 2000074574 A JP2000074574 A JP 2000074574A JP 2001267516 A JP2001267516 A JP 2001267516A
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plug
ferroelectric
barrier layer
film
lower electrode
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Hisami Okuwada
久美 奥和田
Osamu Arisumi
修 有隅
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く、かつ高集積化が可能な強誘電
体メモリを提供する。 【解決手段】 強誘電体メモリは、プラグと、プラグの
上方に形成され、上部電極、下部電極、および上部電極
と下部電極の間に挟まれた強誘電体とから成る強誘電体
キャパシタと、プラグと下部電極との接続面を覆うバリ
ア層とを含む。バリア層は、炭化物膜またはホウ化物膜
を含み、プラグ上面を覆って、あるいは、キャパシタの
下部電極の底面全体を覆って延びる。バリア層の炭化物
膜またはホウ化物膜の熱膨張率は、プラグの熱膨張率と
近似する。また、バリア層の比抵抗は20μΩ・cm〜
100μΩ・cmと、きわめて低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体薄膜を用
いた不揮発性メモリ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体は自発分極を有し、外部電界に
よってその自然分極の方向を逆転させることができるの
で、古くからメモリ素子への応用が試みられてきた。誘
電体薄膜の強誘電性を利用した不揮発性メモリは、低消
費電力の汎用不揮発メモリの他、非接触カード(RF−
ID、TAG)などへの応用も期待されている。不揮発
性メモリとしては、MFM(金属−強誘電体−金属)構
造をMOSトランジスタ上に構成するタイプが実現され
ている。これは、ゲート絶縁膜に強誘電体薄膜を用い、
残留分極の双安定性を利用して、チャネルの導電率をO
N,OFF制御するものである。また、MFM構造の金
属電極(M)の代わりに導電性酸化膜の電極が用いられ
ることもある。
【0003】MFM構造の強誘電体メモリは、デバイス
形成が比較的容易であるという利点を持つため、現在で
は最も実用的なデバイス構造と考えられている。しかし
ながら、読み出し動作と書き込み動作が、分極の反転と
いう同じ操作から成り立っているために、読み出し動作
で記録が失われ、再書き込み動作が必ず必要である。こ
のため、長いサイクルタイムを要し、DRAM並みの高
速化を目指すうえでは、不利な構造である。
【0004】また、従来のFRAMは、図2に示すよう
に、強誘電体キャパシタ50の下部電極51がプレート
線を兼ね、このプレート線を介してゲート電圧を印可す
る動作を行っていた。しかし、強誘電体キャパシタの電
極は、強誘電体膜52と反応しないような貴金属や酸化
物を使用する必要がある。これらはアルミニウム(A
l)や銅(Cu)のような配線材料に比べて4〜100
倍も抵抗が高いためプレート線容量が大きく、この構造
のままではアクセスタイムを短縮させることは到底不可
能であった。
【0005】アクセスタイムを短縮化し、素子の微細化
を進めるには、DRAMと同じように、プレート線をキ
ャパシタの上部に形成する構造が望ましい。そのため、
図1に示すようなCOP(Capacitor on Plug)構造が
有効であると考えられる。COP構造では、配線はキャ
パシタとは別に形成されているので、アルミニウム(A
l)や銅(Cu)のような低抵抗配線で動作できるうえ
に、動作電圧の一部をあらかじめ負荷しておく、といっ
た高速化の工夫も可能になり、集積度を上げ、チップサ
イズを小さくすることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】COP構造のプラグ材
としては、シリコン(Si)プラグよりも低抵抗のタン
グステン(W)プラグが有望と考えられる。しかし、タ
ングステンプラグは、シリコンプラグに比較して反応性
が高く、プラグ上部に電極や強誘電体を形成する際の熱
処理において、抵抗値の増大を招く。この結果、タング
ステンプラグ表面に表面荒れが生じ、ひどい場合には、
剥がれが生じる。
【0007】この問題を回避するために、電極材料と反
応せず、酸化あるいは還元処理に強いバリア層が要望さ
れている。しかし、たとえば酸化物のバリア層は、膜自
体は一般に安定であり、反応性は低いものの、抵抗が高
いという欠点がある。さらに、バリア層を形成するプロ
セス自体に酸素雰囲気が必要であり、タングステンの表
面も酸化させてしまう。このとき、タングステンの酸化
物であるWOは絶縁体であり、いったん生成されると
還元することが難しい。一方、タングステンの窒化物W
Nxは、他のデバイスでも電極材料として用いられる導
電体であるが、500℃以下の酸素中熱処理でも簡単に
酸化してしまうという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、プ
ラグと強誘電体キャパシタとの剥離を防止し、かつ高い
導電性を維持することのできる、信頼性にすぐれた高集
積化不揮発性メモリを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の不揮発性メモリは、プラグと、プラグに接
続され、上部電極と、下部電極と、上部および下部電極
の間に挟まれた強誘電体とから成るMFM(Metal-Ferr
oelectric-Metal)構造の強誘電体キャパシタと、プラ
グと下部電極との接続面を覆う炭化物膜またはホウ化物
膜を含むバリア層とを備える。
【0010】炭化物やホウ化物は、酸化物に比べて比抵
抗が低く、耐熱性も高い。たとえば、炭化物としては、
SiC(100μΩ・cm)、ZrC(40μΩ・c
m)、WC(20〜50μΩ・cm)、WC(80μ
Ω・cm)、HfC(110μΩ・cm)、TaC(4
0μΩ・cm)を用いることができる。ホウ化物として
は、ZrB(20μΩ・cm)、HfB(10μΩ
・cm)、TaB(40μΩ・cm)、NbB(3
0μΩ・cm)、LaB(30μΩ・cm)、W
(50μΩ・cm)を用いることができる。これらは、
コンタクト抵抗としては、充分に低い比抵抗を有する。
【0011】プラグの熱膨張率と、バリア層の熱膨張率
は近似する。これにより、従来のキャパシタ構造で問題
となっていた、プラグと下部電極との間の膜剥がれを効
果的に防止し、メモリの信頼性を向上することができ
る。
【0012】プラグは、たとえばタングステンプラグで
ある。この場合、炭化物膜あるいはホウ化物膜として、
タングステンカーバイド膜またはタングステンボライド
膜を用いる。このような炭化物膜あるいはホウ化物膜を
形成することにより、タングステン表面が安定する。ま
た、タングステンプラグの熱膨張率と、炭化タングステ
ンあるいはホウ化タングステンの熱膨張率とは近いた
め、プラグと下部電極との間で、膜剥がれが生じにく
い。
【0013】このようなバリア層は、酸化、還元がされ
にくく、インテグレーション後にもコンタクト抵抗が上
昇することがなく、高速動作が可能である。
【0014】本発明のその他の特徴および効果は、図面
を参照した以下の説明でより明確になるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0016】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係る強誘電体メモリ100の図である。メモリ
100は、プラグ13と、プラグ13上方に形成された
MFM構造を有する強誘電体キャパシタ(以下「MFM
キャパシタ」とする)30と、プラグ13上のMFMキ
ャパシタ30との接続面に形成されたバリア層12を含
む。MFMキャパシタ30は、上部電極33と、下部電
極31と、上部電極33および下部電極31の間に挟ま
れた強誘電体32とから成る。バリア層12は、炭化物
膜またはホウ化物膜を含んでいる。メモリ100はま
た、ゲート22、ソースおよびドレイン23a、23b
から成るトランジスタと、ビット線10を含む。図1の
例では、MFMキャパシタ30は、ビット線10の下方
に位置する。MFMキャパシタ30の下部電極31は、
タングステン(W)のプラグ13を介して、ソース/ド
レインのいずれか一方に接続されている。図1の例で
は、下部電極31は、たとえばドレイン23bに接続さ
れている。ソース・ドレインの他方(図1では23a)
は、ビット線10に接続されている。MFMキャパシタ
30とビット線10とは、図1の平面外で接続されてい
る。
【0017】本発明の強誘電体メモリの特徴として、プ
ラグ13とMFMキャパシタ30の下部電極31との間
に、ホウ化物または炭化物から成る導電性のバリア層1
2を有する。バリア層12は、第1実施形態ではW
膜である。MFMキャパシタ30の下部電極と接続され
るプラグ13の上部を、ホウ化物または炭化物のバリア
層12で覆う理由は、本来プラグ材料として用いられる
タングステンの表面は変化しやすく、剥がれやすいとい
う問題点を解消するためである。プラグ表面の接着が良
好にできないと、下部電極との接続、導通を良好に保つ
ことができない。そうすると、メモリの動作にエラーが
生じやすくなる。
【0018】第1実施形態のバリア層12は、電気抵抗
が低く、酸化、還元がされにくいW Bで形成されてい
る。WBの比抵抗は50μΩ・cm程度と低く、か
つ、800℃まではほとんど酸化が見られず安定であ
る。また、WBの熱膨張率はタングステンの熱膨張率
と近く(ともに4〜5×10−6/K)、RTA(Rapi
dThermal Anneal)処理のようなヒートショックに対し
て剥がれが生じない。また、バリア層12にCo、C
r、Ta、Zr、Hfを同時添加することによって、熱
膨張率をさらに調整することができる。このような調整
により、膜の付着性がさらに向上する。
【0019】図1の強誘電体メモリ100を形成するに
は、まず、シリコン基板20にシリコン酸化膜から成る
絶縁膜を形成し、拡散処理、酸化膜形成、ドーピング、
導電層積層後、層間絶縁膜15を点線Aの位置まで形成
する。これによりゲート22、ソースおよびドレイン2
3a,23bから成るトランジスタを得る。このような
トランジスタの形成は周知の方法でよい。
【0020】次に、フォトリソグラフィおよびエッチン
グにより、ドレイン23bに達するバイア・ホールを形
成し、タングステンを充填して、プラグ13を形成す
る。プラグ13の上面にボロンをイオンプランテーショ
ンで注入し、WBバリア層12を約1000Åの深さ
に形成した。
【0021】この後、バリア層13およびプラグ14の
上面をCMPで平坦化し、さらにバリア性を高めるため
に、TiN(窒化チタン)層12cを約500Åの厚さ
にスパッタリング形成し(図3参照)、800℃のアン
モニアガス中で加熱処理した。TiN膜12cを設ける
ことにより、キャパシタ30の電極成分Ptや強誘電体
成分が下層へ拡散することを防止することができる。
【0022】このTiN膜12c上に、Pt(白金)膜
を1000Åの厚さにスパッタリング形成して、下部電
極31を形成した。下部電極31上に、スピンコート法
によりSrBi(Ta,Nb)膜を1200Å
の厚さに形成し、熱処理により結晶化を行った。これに
より強誘電体層32が形成される。強誘電体層32の上
に、下部電極31と同様の方法で、上部電極33を形成
した。これらの積層(TiN層12c、下部電極層3
1、強誘電体層32、上部電極層33)を、RIE(反
応性イオンエッチング)により、キャパシタ30の形状
にドライエッチング加工した。
【0023】キャパシタ30および層間絶縁層15を覆
って層間絶縁層16を形成し、ソース23aと接続する
コンタクトホール14を形成した。さらに、ビット線1
0や、その他の配線層を周知の方法で形成し、強誘電体
メモリ100を完成したた。上記下部電極31の形成
は、層間絶縁層15に溝部を形成し、Pt(白金)を埋
め込むことによって形成してもよい。この場合は、下部
電極31の表面を平坦化した後に、強誘電体層32およ
び上部電極33を堆積する。
【0024】このような強誘電体メモリ100は、タン
グステンプラグ13の上部に、タングステンと熱膨張率
の近いWBバリア層12を有するので、プラグ13と
キャパシタ30の下部電極31との間の接着性が各段に
向上することになる。得られたメモリ素子は1.5V以
下で駆動することができ、かつプラグ13の剥がれを効
果的に防止したことから、動作の信頼性を高めることが
できた。具体的には、1011回以上の動作で、コンタ
クト不良に起因する不良ビットが生じなかった。また、
読み出しパルス80nsec、書き込みパルスを120nsec
とした場合に、80%以上の良品率が達成され、十分な
記録保持特性が得られた。
【0025】さらに、メモリ素子形成後、配線やMFM
キャパシタをエッチング除去してトランジスタを取り出
して成分分析を行った。トランジスタからは、電極成分
Ptや、強誘電体成分は検出されず、効果的に拡散が防
止されていることが確認された。
【0026】なお、第1実施形態の強誘電体メモリの形
成工程で、熱処理雰囲気をNとした場合に、メモリ動
作に問題はなかったが、スタンバイ電流が若干増加し
た。一方、熱処理の雰囲気をOとした場合は、熱処理
温度を800℃まであげると、コンタクト不良ビットが
発生した。これは、800℃を越えるあたりから、W
Bの酸化反応が進むためと思われる。
【0027】そこで、図3に示すように、WBバリア
層12aの上に、さらにIr/IrO積層12bを介在させ
た。この場合、WBバリア層12a、Ir/IrO積層1
2b、およびTiN層12cで、バリア層12を構成す
る。Ir/IrO積層12bを介在させることにより、O
雰囲気中で800℃程度の熱処理を行った場合も、コン
タクト不良ビットが解消され、スタンバイ電流も低下し
た。
【0028】本実施形態のW2Bバリヤ層12に代え
て、炭化タングステン(たとえばWC)のバリヤ層を用
いてもよい。WCの酸化進行度は、酸素存在下で、70
0℃×1hrの条件で0.165Kg/m程度であ
り、1000℃×2hrという条件でも0.376Kg
/mまでしか酸化が進まない。WCはまた、窒素処理
に対しても安定で、融点までWNxを生じない。炭化が
充分でない場合、たとえば半炭化タングステン(W
C)では、酸素処理において500℃程度で酸化され
るが、窒素処理に対しては安定で、融点までWNxを生
じない。
【0029】また、熱膨張率についても、タングステン
の熱膨張率が4〜5×10−6/Kに対し、炭化タング
ステンWCの熱膨張率が4〜7×10−6/Kと近い値
であるため、熱処理工程においても剥がれが生じない。
【0030】<第2実施形態>図2は、本発明の第2実
施形態に係る強誘電体メモリ200の図である。第2実
施形態では、MFMキャパシタ30をビット線10の上
部に形成し、バリア層12を、タングステンプラグ13
との接触面を含み、下部電極12の底面全体にわたって
形成している。第2実施形態では、バリア層12を下部
電極31の低部全面に形成するために、焼結ターゲット
を用い、スパッタリングにより厚さ約1000ÅのW
B膜を形成した。この後、第1実施形態と同様に、拡散
防止用のTiN膜を形成し、下部電極31のためのPt
層、強誘電体層32のためのSrBi(Ta,Nb)
膜、および上部電極33のためのPt層を順次形
成する。WBバリア層12とTiN層の間に、Ir/IrO
膜を介在させてもよい。
【0031】この強誘電体メモリ200も、タングステ
ンプラグ13とMFMキャパシタ30の下部電極31と
の間に、熱膨張率がタングステンと近いWBバリア層
12を有する。これにより、タングステンプラグ13が
キャパシタ電極から剥離することを防止し、接触性を良
好に維持することができる。また、下部電極底面に設け
たTiN層により、電極成分または強誘電体成分の下方
への拡散を防止することができる。
【0032】図1および図2に示すMFMキャパシタ3
0は、上部電極33および強誘電体層32が、下部電極
31と同形状に形成されている。しかし、上部電極33
と強誘電体層32については、隣接するセルアレイと共
通としてもよい。ただし、この場合は、上部電極33を
駆動させる方式でメモリを動作させると、上部電極33
と他の配線層との間の寄生容量が増大し、高速動作の妨
げとなる。このような問題に対処するには、電源電圧の
1/2の電圧で強誘電体膜を分極反転させる必要があ
る。本発明では、第1および第2実施形態において、反
転電圧の低い層状化合物SrBi(Ta,Nb)
からなる強誘電体膜を使用している。この構造で、上
部電極駆動方式であっても、電源電圧2Vで安定動作さ
せることができた。また、プラグ上にMFMキャパシタ
を配置する構成により、図4に示す従来のメモリ素子に
比べ、接触性を高く維持したまま、セル面積を40%減
少させることができた。
【0033】本発明の強誘電体メモリの強誘電体材料と
して、PZT(Pb(Zr、Ti)OO)、PLZT((Pb,La)(Zr,Ti)O
)、PLT((Pb,La)TiO)などがある。しかし、鉛(P
b)を含む強誘電体は環境上の問題があり、デバイス製
品の回収も必要であるため、将来的には非Pb系強誘電
体を用いることが望ましいと考えられる。第1および第
2実施形態で使用したビスマス(Bi)を含有する層状
化合物SrBi(Ta,Nb)に代え、Biを
含有しない層状化合物のSr(Ta,Nb)
用いることもできる。このような層状化合物の強誘電体
を用いた素子では、書き換え回数を増やしても強誘電性
に変化が見られないため、有望視されている。
【0034】一方、電極材料に関しては、Pt、Irの
ような貴金属の他に、酸化物導電体を用いることも考え
られる。酸化物の導電体は触媒作用がなく、強誘電体へ
の水素ダメージが軽減できるという利点を有する。
【0035】バリア層12としては、WB膜に代え、
SiC、ZrC、WC、WC、HfC、TaCなどの
炭化物膜、あるいは、ZrB、HfB、TaB
NbB、LaBなどのホウ化物膜を用いることがで
きる。これらは、いずれも比抵抗が20μΩ・cm〜1
00μΩ・cmと、充分に低いコンタクト抵抗を有す
る。さらに、WBxで表現されるホウ化物には、WB、
WB、W、WB 12、W10Siなどが
ある。これらの酸化の程度には差が有り、低級ホウ化物
であるWBやWBの酸化反応は800℃以上、高級ホ
ウ化物Wの酸化反応は1200℃以上である。
【0036】
【発明の効果】上述したように、本発明のバリア層は、
本来の電気抵抗が低いばかりではなく、酸化や還元され
にくいため、インテグレーション後にもコンタクト抵抗
を上げることなく、高速動作が可能である。
【0037】また、本発明のバリア層は、その熱膨張率
がプラグ材料の熱膨張率に近いため、熱処理工程でもプ
ラグとMFMキャパシタの下部電極との間に剥がれが生
じない。したがって、エラーの発生を大幅に低減し、メ
モリ動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる強誘電体メモリ
の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる強誘電体メモリ
の断面図である。
【図3】図1に示すプラグとMFMキャパシタの下部電
極との間のバリア膜の構成を示す断面図である。
【図4】従来の強誘電体メモリの断面図である。
【符号の説明】
1 0 ビット線 12 バリア層 13 プラグ 15、16 層間絶縁膜 2 0 基板 21 フィールド酸化膜 22 ゲート 23 ソース・ドレイン 3 0 MFMキャパシタ 31 下部電極 32 強誘電体層 33 上部電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグと、前記プラグに接続され、上部
    電極と、下部電極と、前記上部電極および下部電極の間
    に挟まれた強誘電体とから成る強誘電体キャパシタと、 前記プラグと下部電極との接続面を覆う、炭化物膜また
    はホウ化物膜を含むバリア層と、 を備える強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記プラグの熱膨張率と、前記炭化物膜
    またはホウ化物膜の熱膨張率とは近似することを特徴と
    する請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記バリア層の比抵抗は20μΩ・cm
    〜100μΩ・cmであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記バリア層は、前記下部電極の底面全
    体を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の強誘電体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記プラグはタングステンプラグである
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の強誘
    電体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記バリア層は、タングステンカーバイ
    ド膜またはタングステンボライド膜を含むことを特徴と
    する請求項5に記載の強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記バリア層は、タングステンボライド
    膜を含み、前記タングステンボライド膜上に、イリジウ
    ム/酸化イリジウム層をさらに有することを特徴とする
    請求項5に記載の強誘電体メモリ。
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