JP2001266641A - 導電体組成物 - Google Patents

導電体組成物

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JP2001266641A
JP2001266641A JP2000075183A JP2000075183A JP2001266641A JP 2001266641 A JP2001266641 A JP 2001266641A JP 2000075183 A JP2000075183 A JP 2000075183A JP 2000075183 A JP2000075183 A JP 2000075183A JP 2001266641 A JP2001266641 A JP 2001266641A
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JP
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powder
copper
solder
manganese
conductor
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JP2000075183A
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English (en)
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Shigeo Hasegawa
成雄 長谷川
Yuichi Baba
雄一 馬場
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Ishifuku Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Ishifuku Metal Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の導電性被膜の半田付け状態でのエージン
グの場合、銀のみを用いても充分なエージング強度が得
られ、良好な半田性が得られるようにする。 【手段】導電体粉末としてCu0.5〜5.0重量%を
含有する共沈殿物粉末Ag−Cuに、580℃の硼硅酸
ガラス粉末にビスマスを主成分とした他の金属酸化物と
から成るフリット並びに銅,マンガン粉末を用いてこれ
らを配合して固形分配量を80重量%、有機ビヒクル2
0重量部のペーストに生成する。 【効果】高価なPdやPtの添加を必要とせず、エージ
ング強度が大で良好な半田濡れ性、半田食われ性に優れ
た導電体組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、例えば、電気回路等
を作成するに際し、半田付けをした状態で高温下にて放
置(以下「エージング」と称する)の接着強度を大き
く、半田濡れ性及び半田食われ耐性に優れるようにした
導電性組成物耐性構造の技術分野に属する
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活,産業社会の高度
の電気,電子技術は見るべきものがあり、したがって、
電気回路等が極度に発達しており、例えば、セラミック
ス基体上に導電回路や電極等の導電被膜を形成する技術
について例示すると、特公昭55−33788号公報、
特開平10−106349号公報並び、特開平1−13
7516号公報発明等があるが、これらの公報発明に見
られる如く、導電体粉末Ag,Pd,Pt等の単体,合
金,混合物を80〜98重量%、軟化点400〜760
℃のガラス粉末2〜10重量%、及び、酸化ビスマス粉
末2〜10重量を含有する固形分を有機ビヒクルに分散
させたペースト状組成物が用いられている。
【0003】かかる組成物を上記の特許公報記載の発明
としてセラミックス等の基体上に所望のパターンでスク
リーン印刷法,転写法等の手段により塗布し、600〜
900℃の温度で焼成することにより所望の導電性被膜
を形成させるようにしているが、上記組成物中のガラス
粉末はセラミックス基体上に固着するがための結合材と
して機能し、酸化ビスマス粉末は導電体とガラスとがセ
ラミックス基体との間の濡れ性を改善すると共に導電性
被膜とセラミックス基体との接着強度を向上させる機能
をも有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の導電性被
膜は半田付けをした状態でエージングした場合、被膜と
セラミックス基体との接合力が低下するのが正常であ
り、銀のみではエージング後の接合強度が零近く迄低下
する欠点が分かっており、これらに対処するにPd,又
は,Ptの添加はエージング強度の改善には効果はある
ものの、その使用はコスト上昇を招く不利点があった。
【0005】このためにAgのみでエージング強度が十
分に得られる導電性被膜の開発が要請されていたがまだ
なされていないという難点があった。
【0006】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上記導電性被膜
の問題点を解決すべき技術的課題とし、導電成分として
銀のみを用いた場合でも充分なるエージング強度が得ら
れ、さらに半田性にも秀れるようにして電気産業におけ
る半田技術利用分野に益する優れた導電性組成物を提供
せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い、先述特
許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は前述
課題を解決するために、導電体として銀を所定量含有す
る導電体組成物であって、銅を1〜3重量%含む銀と銅
との共沈殿粉末に、ガラスフリットを結合材として含有
していることを基幹とし、而して該導電組成物におい
て、銅粉末の1〜3重量%を添加するようにし、更に
は、マンガン粉末の1〜3重量%をも添加するように
し、加えて上記銅粉末の添加なしにマンガン粉末1〜3
%のみを添加するようにした技術的手段を講じたもので
ある。
【0008】
【作用】導電体粉末のうち銀粉末中の銅を1〜3重量%
としてAg−Cu共沈殿粉末としたところにポイントが
あり、さらにこれらの共沈殿粉末に銅粉末の1〜3%、
マンガン粉末1〜3重量%を添加混合した点にもポイン
トがあり、更に上記銅粉末1〜3%を添加なしで、マン
ガン1〜3%のみを添加するようにすることにもポイン
トがあるようにしたものである。
【0009】
【発明の効果】上述構成において、Ag粉末中にCu粉
末を分散混入させた共沈殿粉末を利用することに特徴が
あり、その銅粉末が分散混入されたAg粉末を得るため
にはAg及びCuを含む硝酸溶液を中和してAg及びC
uの水酸化物を沈殿させ、その共沈殿物を液中で還元す
ることにより得られる。
【0010】水溶液中のAg及びCu粉末の濃度を適宜
選択することで任意のCu粉末含有率のAg粉が得られ
るようにし、例えば、硝酸銀及び硝酸銅を所定割合で含
有する水溶液に炭酸ソーダを添加して、PH10にすれば
Ag及びCuの水酸化物が共沈殿するようにしたもので
ある。
【0011】次いで、この溶液にナトリウムボロハライ
ド等を加えれば、還元されて、Cu粉末が分散混入され
たAg粉末が得られるようになり、この方法によれば、
Cuはメタルの形でAg粉末中に分散混入された状態で
得られる。
【0012】この時、Ag粉末中のCu粉末が1〜3重
量%になるように含有される必要があるが、実験によれ
ばCu粉末が1%以下ではエージング強度が低下し、3
%以上でも半田の濡れ性が悪くなることが知見されるか
らである。
【0013】尚、Ag−Cu共沈殿粉末に銅粉末とマン
ガン粉末共に添加することにより半田の有するもう一つ
の特性であるいわゆる半田食われ耐性を改善する効果が
あり、エージング強度、半田濡れ性を維持しながら半田
食われ耐性を向上させるためには、尚、固形分中の導電
体粉末以外のガラスフリット,銅粉末,マンガン粉末、
及び、その他の成分を含む金属酸化物から成るフリット
の合計量が多い場合は、半田性、就中、半田濡れ性が低
下するので、15重量%以下がよいことが実験から分か
る。
【0014】更に固形分中の銅粉末の1〜3%及び、マ
ンガンの1〜3%の添加物の組合せがよく、導体粉末と
ガラス粉末及びその他の添加物は有機ビヒクルと混練さ
れてペースト状組成になり、この組成物は200メッシ
ュのステンレススクリーンで基体に対し所定に塗布印刷
される。
【0015】したがって、用いる粉末は10μm以下の
粒径からなる平均で2μm以下が適していることが実験
により分かった。
【0016】尚、有機ビヒクルとしてはターピネオール
等の溶媒にエチルセルローズを溶かしたものを使用す
る。
【0017】又、上述構成において、エージング強度が
低下する原因としては半田成分中の錫が被膜中に拡散し
て銀との金属間化合物を形成するためであり、これに対
してAgとCuの共沈殿粉末は、Sn−Agの化合物の
生成を阻害してその結果としてエージング強度の低下が
防がれて改善されるものと思考される。
【0018】
【発明が実施しようとする形態】次ぎに、この出願の発
明の実施しようとする形態を実施例の態様として説明す
れば以下の通りである。
【0019】まず、導電体粉末として、Cuの0.5〜
5.0重量%を含有する各種共沈殿粉末Ag−Cuと軟
化点580℃の硼硅酸ガラス粉末にビスマスを主成分と
した他の金属酸化物とから成るフリット並びに銅、マン
ガン粉末を用いてこれら固形分を各種の割合で配合し、
固形分配合を80重量部、有機ビヒクル20重量部のペ
ーストを作成した。
【0020】有機ビヒクルには溶媒としてターピネオー
ルを、樹脂としてはエチルセルローズを用い、又この出
願の発明との比較のために従来の組成の銀粉末に銅,マ
ンガン粉末を混合したペーストを比較例として作成し
た。
【0021】上記ペースト組成物をアルミナ基板上に所
定のテストパターンでスクリーン印刷し、ピーク温度8
50℃、ピーク時間10分、全サイクル60分でベルト
焼成炉で焼成し、そのテストパターン焼成膜については
次のような試験を行う。
【0022】(イ)接着強度 2mm角のパターン上に直径0.6mmφ中の錫メッキ
銅線を37Pb/63Snの半田を用いて半田付けをし
て垂直方向に引張って剥離した時の張力を得るようにす
る。
【0023】(ロ)エージング強度 上述同様に錫メッキ銅線を半田付けしてから基板を15
0℃の恒温槽中に24〜200時間放置した後に前述態
様と同様の剥離試験に供する。
【0024】(ハ)半田の濡れ性 10mm角のパターン上にフラックス(タムラ化研FA
L−4:商品名)を塗布して直径2mmφの37Pb/
63Snの半田ボールを乗せ、220℃の半田浴上にそ
の基板を浮かべて、該半田ボールが溶け始めてから20
秒間保持した後に冷却してから拡大鏡下ノギスで2カ所
の径の測定を行い、平均値Xより拡がりの面積を次式よ
り求める。 (X − 2.0)/2.0 x 100 = 拡が
り (%)
【0025】(ニ)半田の食われ耐性 850℃で焼成したテストピースを複数枚作製して試験
に供する。
【0026】該テストピースの一枚を220℃に設定し
た37Pb/63Sn半田浴上に置き、余熱してから半
田浴中に浸漬する。
【0027】浸漬時間を1回1秒として浸漬回数毎に導
体回路の抵抗値測定をする。その抵抗値が無限大になっ
た時の浸漬回数で食われ耐性の比較をする。
【0028】尚、各試験の項目における合格点は接着強
度4kg以上、エージング強度2kg以上(200時
間)、半田濡れ性70%以上、半田食われ耐性10回以
上にする。
【0029】以上、ペーストの組成と試験の結果につい
てはまとめて次の表1に示した。
【表1】
【0030】該表1より、Ag−Cu共沈殿粉末中のC
uが0.5%ではエージング強度が低く(試料No.1
1)、又、Cuが4%を超えると半田の濡れ性が低下し
てくるので(試料No.13)、Cuは1〜3%がよい
(試料No.1〜3)。
【0031】そして、Ag−Cu共沈殿粉末のCuが1
〜3%の導電体粉末に銅粉末及びマンガン粉末を添加す
ると添加しない場合より半田食われ耐性が向上すること
が分かる。(試料No.4〜8)
【0032】特に、マンガンの方を増やすと、食われ耐
性がより改善される傾向が見られる。(試料No.9〜
10)
【0033】この場合、銅粉末とマンガン粉末の添加の
合計が6%を超えると半田濡れ性が低下する。(試料N
o.12)
【0034】又、比較例として、銀粉末に銅,マンガン
粉末を混合した場合は、この出願の発明よりエージング
強度が劣る。(試料No.14)
【0035】
【発明の効果】以上、この発明によれば、AgとCuを
共沈殿して生じたAg−Cuの共沈殿粉末を用いた導電
体組成物と、更にこの組成物に銅粉末及びマンガン粉末
を添加、組合せることにより、高価なPd又はPtの添
加を必要とせずに、エージング強度の大きい、半田濡れ
性の良好な、且、半田食われ耐性に優れた導電体組成物
がえられるという効果が奏される。
【0036】尚、試料No.9,10の如く銅粉末の添
加なしでマンガンのみの添加でも半田の耐性はマンガン
なしに比べて改善されるという優れた効果が奏される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G026 BA03 BB03 BF02 BF34 BF38 BF44 5E319 AC04 BB01 BB05 CC33 CD29 GG03 5G301 DA03 DA06 DA08 DA34 DD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体として銀を所定量含有する導体組成
    物において、銅粉体を1〜3重量%含む銀と銅との共沈
    殿粉末に、結合材としてガラスフリットを含有して成る
    ことを特徴とする導電体組成物。
  2. 【請求項2】上記銅と銀の共沈殿粉末に銅粉末の1〜3
    重量%及びマンガン粉末の1〜3重量%を添加したこと
    を特徴とする請求項1記載の導電体組成物。
  3. 【請求項3】上記銅と銀の共沈殿粉末に上記銅粉末の添
    加なしで、マンガン粉末のみを1〜3重量%添加したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の導電体組成物。
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