JP2001266567A - 磁気メモリ装置 - Google Patents

磁気メモリ装置

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JP2001266567A JP2000075168A JP2000075168A JP2001266567A JP 2001266567 A JP2001266567 A JP 2001266567A JP 2000075168 A JP2000075168 A JP 2000075168A JP 2000075168 A JP2000075168 A JP 2000075168A JP 2001266567 A JP2001266567 A JP 2001266567A
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3263Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being symmetric, e.g. for dual spin valve, e.g. NiO/Co/Cu/Co/Cu/Co/NiO
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    • H01F10/3268Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn

Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな信号電圧と大きなS/Nをもち、大容量
化に寄与する新しい磁気メモリ装置の提供。 【解決手段】第1磁化固着膜と、第1磁化固着膜と近接
配置された第1トンネル絶縁膜と、第1トンネル絶縁膜
を介して第1磁化固着膜と対向配置され外部磁界により
磁化の向きが変わる第1磁性層を備える第1トンネル接
合11a−1と、第1強磁性層と反強磁性結合して外部
磁界によって磁化の向きが変わる第2磁性層、第2トン
ネル絶縁膜と、第2トンネル絶縁膜を介して第2磁性層
に対向配置された第2磁化固着膜を備える第2トンネル
接合11a−2を備え、常に第1トンネル接合と第2ト
ンネル接合の一方が低抵抗、他方が高抵抗を維持する。
読み出し電流は、セルトランジスタ16aを介して、第
1トンネル接合と第2トンネル接合に分流され、その電
流差あるいは負荷電圧の差をセンスアンプ17によって
差動検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性膜を用いた情
報記憶装置に関わり、特に強磁性トンネル接合を利用し
た磁気メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一方、近年、非磁性層を挟んで積層配置
された2つの磁性層を持つ積層膜において、磁気抵抗効
果(MagnetoResistance)の一種、い
わゆる巨大磁気抵抗(GiantMR)効果が得られる
ことが発見された。これは、磁性層と非磁性層とを数n
mの周期で交互に積層し、非磁性層を介して相対する磁
性層の磁気モーメントを反平行状態で磁気的に結合させ
た積層膜、いわゆる人工格子膜によって実現できること
が報告されている。例えば、Fe/Crの人工格子膜(Phys.
Rev.Lett.61,2472(1988)参照) や,Co/Cuの人工格
子膜(J.Magn.Magn.Mater..94,L1(1991),Phys.Re
v.Lett.66,2152(1991)参照)等である。
【0003】また、非磁性金属層を介して強磁性層を積
層した強磁性層/非磁性層/強磁性層からなる金属サン
ドイッチ膜において、強磁性層間の交換結合がなくなる
程度に非磁性金属層の膜厚を厚くし、かつ、一方の強磁
性層に接してFeMnなどの反強磁性膜を配置して交換結合
させることにより、その強磁性層の磁気モーメントを固
定し、他方の強磁性層の磁化(スピン)のみを外部磁場
で容易にスイッチできるようにした、いわゆるスピンバ
ルブ膜が知られている(米国特許第5,206,590参照)。
この場合、2つの強磁性層間の交換結合が弱いため小さ
な磁場でスピンを反転できるので人工格子膜に比べて感
度の高い磁気抵抗効果素子を提供でき、高密度磁気記録
用再生ヘッドとして、現在実用化されている。
【0004】以上は積層膜の膜面に平行に、面内電流を
流した場合の磁気抵抗効果であるが、膜面に垂直方向に
電流を流す、いわゆる垂直磁気抵抗効果を利用すると,
さらに大きな磁気抵抗効果が得られることが知られてい
る(Phys.Rev.Lett.66,3060(1991)参照)。
【0005】さらに、磁性層/絶縁層/磁性層からなる
3層膜において、外部磁場によって2つの強磁性層のス
ピンを互いに平行あるいは反平行にすることにより膜面
垂直方向のトンネル電流の大きさが互いに違うことを利
用した強磁性トンネル接合による巨大磁気抵抗(TMR)
効果も知られている(J.Magn.Magn.Mater. 139, L23
1 (1995))。
【0006】また、絶縁層を二つ備えた磁性層/絶縁層
/磁性層/絶縁層/磁性層の三つの磁性層と二つの絶縁
層からなる強磁性2重トンネル接合素子も公開されてい
る(特開平8-69581号)。さらに、特開平10-308313号に
は、両側の絶縁層によって挟まれた中央の強磁性体を微
粒子状にした強磁性2重トンネル接合素子が開示されて
いる。これらの強磁性2重トンネル接合素子は、バイア
ス電圧によるTMR効果の低下が小さいという特長があ
る。
【0007】一方、巨大磁気抵抗効果素子を磁気ヘッド
等の磁界センサに使用する代わりに、不揮発性磁気メモ
リ装置(MRAM: Magnetoresistive random access memor
y)に利用することも最近研究されている(J.Appl.Phys.
85、5822 (1999),J.Appl.Phys.85,5828 (1999).)。
この場合、保磁力の異なる二つの強磁性層で非磁性金属
層を挟んだ擬スピンバルブ素子や強磁性トンネル効果素
子が検討されている。MRAMへ利用する場合にはこれらの
素子を行方向及び列方向に広がるようにマトリックス状
に配置し、別に設けた配線に電流を流して磁界を印加し
て各素子を構成する二つの磁性層の磁化を互いに平行、
反平行に制御することにより“1”,“0”を記憶させ
る。読み出しはGMRやTMR効果を利用して行う。
【0008】GMR効果を利用した擬スピンバルブ素子
は素子に電流を流すことができるため、複数の素子をシ
リーズにつないで大容量化し易いことから、MRAMに
適している。しかし、記録する際に、保磁力の大きい磁
性層のスピンを反転する必要があること、また読み出す
際にも保磁力の小さい磁性層のスピンを反転する必要が
あることなどから、情報の書き込み・読み出しのいずれ
においても比較的大きな電流を流す必要があり、低消費
電力型ではない。また、抵抗が小さいため出力電圧が小
さく、そのため高速で読み出すことが困難である。
【0009】一方、TMR効果素子を利用したMRAM
は、室温でのMR変化率が20%以上と大きく、かつ抵
抗が大きいのでより大きな出力電圧が得られること、ま
た、読み出し時にスピン反転をする必要が無く、それだ
け読み出し電流が小さくて済むことなどの特長があり、
高速書き込み・読み出しの可能な低消費電力型の不揮発
メモリとして期待されている。しかし、TMR素子はバ
イアス電圧とともにTMRが大きく低下し、通常300〜4
00 mV程度のバイアス電圧が印加されるとTMR効果は
半減する。MRAMは電流駆動型であるので、一定の読
み出し電流を流して信号電圧を得る方式が取られるが、
高速読み出しのためにはセンス電流は少なくとも10μA
程度必要なため、トンネル磁気抵抗効果素子の接合抵抗
の大きさを考えると、300〜400 mV程度のバイアスが印
加されるのは避けられず、TMR効果のバイアス電圧に
よる低下は大きな問題であった。本発明者らはこの問題
に対しては既に述べたような2重以上の多重トンネル接
合を用いることの有効性を見出し特許出願している。し
かし、多重トンネル接合を用いても従来のMRAMアー
キテクチャでは出力電圧はまだ十分とは言えない。
【0010】従来のMRAMアーキテクチャは図8の回
路図に示すように、強磁性トンネル接合(以下、MTJ
とする)素子1a,1bとビット線2を、ワード線3
a,3bによってON/OFF制御される素子選択用ト
ランジスタ4a,4bを介して並列接続する。個々のM
TJ素子1a,1bと素子選択用トランジスタ4a,4
bは直列接続する。図8中の5はビット線2の選択用ト
ランジスタ、6はセンスアンプ、7は参照セルに接続さ
れるビット線、8はTMR素子1a,1bのトランジス
タ4a,4bと接続される端の他端に接続されるプレー
ト線である。
【0011】この回路では、読み出し時にMTJ素子1
a,1bに接続したトランジスタ4a,4bに電流を流
す必要があるため、トランジスタ特性にバラツキがある
とそれに起因するノイズが無視できない。例えば、図8
において読み出しは通常、ビット線7に接続される参照
セルの電圧と比較して“1”,“0”を判定して行う
が、読み出し信号電圧をVs、読み出し電流をIs、MT
J素子1a,1bの抵抗をR、そのTMRの抵抗変化率
をMR,トランジスタの抵抗をr,そのバラツキをβと
書くと、 Vs =TMRxRxIs/2-βrls (1) となる。
【0012】すなわち、信号電圧はTMR効果に伴う抵
抗変化の半分しか利用できず、しかもトランジスタ特性
のバラツキがノイズとなって信号電圧を低下させてしま
う。このため、このようなMRAMの信号対雑音比S/
N比は30dB程度と小さい。これは参照セルを用いるアー
キテクチャがもたらす結果である。例えば、トランジス
タ1a,1bに対する通常の値β=0.2を用い、r=1k
Ω、Is=10μA,R=40kΩ、TMR=25%とするとVs=4
8mV、βrls=2mVである。従って、S/N比は20log
(48/2)=27.6dBとなる。
【0013】このようなS/N比の改善を図るために、
二つのトランジスタと二つのMTJ素子を1ビットとし
て用い、二つのMTJ素子には常に磁化が互いに反平行
になるように書き込み、差動検出法で読み出すというア
ーキテクチャが提案されている(ISSCC国際会議発表、2
000年2月)。
【0014】一方、素子選択用にトランジスタを用いる
とトランジスタのサイズがMTJ素子よりも大きいため
にビットサイズが大きくなり、MRAMの大容量化はト
ランジスタで規定されてしまうという欠点がある。これ
を解消するためにトランジスタの代わりにダイオードを
用い、これとMTJ素子を直列接続した構造が提案され
ている。(Proc. of Int'l. Non. Volatile Memory Tec
hnology Conf. P47 (1998), IEEE Trans. Mag. 35, 283
2 (1999))。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の、2つのトラン
ジスタと2つのMTJ素子を1ビットとして用い、二つ
のMTJ素子には常に磁化が互いに反平行になるように
書き込み、差動検出法で読み出す方式では差動検出する
ための参照セルが不要となり、信号電圧はVs =TMRx
RxIsとなり、(1)式の2倍以上と大きくなる。しか
し、2素子で1ビットを構成するため1ビットのセルサ
イズが大きく、大容量MRAMを実現することは困難と
考えられる。
【0016】また、トランジスタの代わりにダイオード
を用い、これとMTJ素子を直列接続した構造では、情
報の読み出しは上述と同じように参照セルが必要にな
り、S/N比が悪いと言う問題を抱えている。
【0017】本発明の課題はこのような状況に鑑み、大
きな信号電圧と大きなS/Nをもち、大容量化に寄与す
る新しい磁気メモリ装置の提供にある。
【0018】
【問題を解決するための手段】上記課題に鑑み、第一発
明は、磁化方向が固定された第1強磁性磁化固着膜と、
第1強磁性磁化固着膜と近接配置された第1トンネル絶
縁膜と、第1トンネル絶縁膜を介して第1強磁性磁化固
着膜と対向配置され外部磁界により磁化の向きが変わる
第1磁性層、第1強磁性層と反強磁性結合して外部磁界
によって磁化の向きが変わる第2磁性層、及び第1及び
第2強磁性層間に配置され第1及び第2磁性層を反強磁
性磁気結合させる非磁性導電層を備えた磁気記憶膜と、
磁気記憶膜に近接配置された第2トンネル絶縁膜と、第
2トンネル絶縁膜を介して第2磁性層に対向配置された
第2強磁性磁化固着膜とを備えるトンネル接合素子、磁
気記憶膜に電気接続する第1配線、第1強磁性磁化固着
膜に電気接続する第2配線、及び第2強磁性磁化固着膜
に電気接続する第3配線を備えることを特徴とする磁気
メモリ装置を提供する。
【0019】上記課題に鑑み、第二発明は、磁化方向が
固定された第1強磁性磁化固着膜と、第1磁性膜と近接
配置された第1トンネル絶縁膜と、第1トンネル絶縁膜
を介して第1強磁性磁化固着膜と対向配置され、外部磁
界により磁化の向きが変わる第1磁性層、第1磁性層と
反強磁性結合して前記外部磁界によって磁化の向きが変
わる第2磁性層、及び第1及び第2磁性層間に配置され
第1及び第2磁性層を反強磁性結合させる非磁性導電層
を備える磁気記憶膜と、磁気記憶膜に近接配置された第
2トンネル絶縁膜と、第2トンネル絶縁膜を介して第2
磁性層に対向配置された第2強磁性磁化固着膜と、磁気
記憶膜から第1強磁性磁化固着膜へ流れる第1トンネル
電流と、磁気記憶膜から第2強磁性磁化固着膜へ流れる
第2トンネル電流の電流値、あるいは負荷電圧を差動方
式で検出することを特徴とする磁気メモリ装置を提供す
る。
【0020】また、上記課題に鑑み、第三発明は、磁化
方向が固定された第1強磁性磁化固着膜、第1強磁性磁
化固着膜と近接配置された第1トンネル絶縁膜、及び第
1トンネル絶縁膜を介して第1強磁性磁化固着膜対向配
置され外部磁界によって磁化の向きが変わる第1磁性膜
を備え、第1磁性膜の磁化の向きが固定磁化の向きと略
平行状態で電気抵抗が低く、第1磁性膜の磁化の向きが
固定磁化の向き略反平行状態で電気抵抗が高い第1トン
ネル接合部と、磁化方向が固定された第2強磁性磁化固
着膜、第2強磁性磁化固着膜と近接配置された第2トン
ネル絶縁膜、及び前記第2トンネル絶縁膜を介して第2
強磁性磁化固着膜膜と対向配置され、外部磁界によって
磁化の向きが変わる第2磁性膜を備え、第2磁性膜の磁
化の向きが固定磁化の向きと略平行状態で電気抵抗が低
く、第2磁性膜の磁化の向きが固定磁化の向き略反平行
状態で電気抵抗が高い第2トンネル接合部と、第1及び
前記第2磁性膜を電気的に接続する非磁性導電膜と、非
磁性導電膜に電気接続するセルスイッチと、第1強磁性
磁化固着膜に電気接続する第2配線、及び第2強磁性磁
化固着膜に電気接続する第3配線を備えることを特徴と
する磁気メモリ装置を提供する。
【0021】第一発明の磁気メモリ装置において、磁気
記憶膜から第1強磁性磁化固着膜へ流れる第1トンネル
電流と、磁気記憶膜から第2強磁性磁化固着膜へ流れる
第2トンネル電流との電流差、あるいは負荷電圧差を差
動方式で検出する手段を備えることが好ましい。
【0022】第二発明の磁気メモリ装置において、磁気
記憶膜に電気接続する第1配線、第1強磁性磁化固着膜
に電気接続する第2配線、及び第2強磁性磁化固着膜に
電気接続する第3配線を備えることが好ましい。
【0023】第一乃び第二発明の磁気メモリ装置は次の
形態を備えることが好ましい。 1)第1強磁性磁化固着膜、第1トンネル接合膜、第1
磁性層、非磁性導電層、第2磁性層 、第2トンネ
ル接合膜、及び第2強磁性磁化固着膜は積層形成されて
いる。 2)磁気記憶膜は第1配線を介してセルトランジスタの
ソース・ドレイン電極の一方に接続 されている。 3)第2及び第3配線は夫々の一端で同一のセンスアン
プに接続されている。 4)トンネル接合素子及びセルトランジスタからなるメ
モリセルを行方向及び列方向にアレ イ状に備る。 5)列方向に伸びる第1配線及び行方向に伸びる第2及
び第3配線を複数本備える。 6)列方向にアレイ状に並ぶ複数のセルトランジスタの
ゲート電極は一本の配線に共通接続 されている。 7)行方向にアレイ状に並ぶ複数のトンネル接合素子
は、第2及び第3配線に共通接続され ている。 8)第2及び第3配線はトンネル接合素子を上下から挟
み、第2及び第3の配線と交差する 磁気書き込み
用配線を2本備える。 9)第2及び第3配線のいずれかとセンスアンプとの間
にスイッチを備え、第2及び第3の 配線と交差す
る磁気書き込み用配線を1本備える。 10)第1強磁性磁化固着膜及び第2強磁性磁化固着膜
のうち、基板主面より最も離れて形 成された強磁
性磁化固着膜と同一層上に形成され、第1配線と磁気記
憶膜を電気的に 接続する電極膜を備える。 11)磁気記憶膜は第1配線を介してダイオードに接続
されている。 12)非磁性導電層は、Cu,Ru,Cr,Re,Ir
から選ばれる金属、あるいはCu, Ru,Cr,
Re,Irを50atom%以上含む合金からなる。 13) 第1及び第2の磁性層の厚さが互いに異な
る。 14) 第1及び第2の磁性層は、互いに磁気モーメ
ントの異なる磁性材料からなる。
【0024】第三発明の磁気メモリ装置において、第1
及び第2トンネル接合部、及びセルスイッチから構成さ
れるメモリセルをアレイ状に備える。また、第1及び第
2トンネル接合部は常に互いの磁化が反平行と平行であ
る(常に互いの抵抗は高抵抗と低抵抗の組み合わせにな
る)。また、第1トンネル接合及び第2トンネル接合
は、第1及び第2磁性膜間に非磁性導電膜が配置される
ように積層形成される。また、セルスイッチはトランジ
スタまたはダイオードで構成することができる。また、 15) 第1強磁性磁化固着膜、第1トンネル接合膜、
第1磁性層、非磁性導電層、第2磁性層、第2トンネル
接合膜、及び第2強磁性磁化固着膜は積層形成されてい
る。 16) 第2及び第3配線は夫々の一端で同一のセンス
アンプに接続されている。 17) トンネル接合素子及びセルスイッチからなるメ
モリセルを行方向及び列方向にアレイ状に備る。 18) 列方向に伸びる第1配線及び行方向に伸びる第
2及び第3配線を複数本備える。 19) 列方向にアレイ状に並ぶ複数のセルトランジス
タのゲート電極は一本の配線に共通接続されている。 20) 行方向にアレイ状に並ぶ複数のトンネル接合素
子は、第2及び第3配線に共通接続されている。 21) 第2及び第3配線はトンネル接合素子を上下か
ら挟み、第2及び第3の配線と交差する磁気書き込み用
配線を2本備える。 22)第2及び第3配線のいずれかとセンスアンプとの
間にスイッチを備え、第2及び第3の配線と交差する磁
気書き込み用配線を1本備える。 23) 第1強磁性磁化固着膜及び第2強磁性磁化固着
膜のうち、基板主面より最も離れて形成された強磁性磁
化固着膜と同一層上に形成され、第1配線と磁気記憶膜
を電気的に接続する電極膜を備える。 24) 非磁性導電層は、Cu,Ru,Cr,Re,I
rから選ばれる金属、あるいはCu,Ru,Cr,R
e,Irを50atom%以上含む合金からなる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の磁気メモリ装置の回路構成に関する第1の実施形態
を、図1の回路図を用いて説明する。
【0026】本発明の磁気メモリ装置は、構成する複数
のメモリセルの夫々に2つ以上のトンネル接合を備え
る。第1の実施形態ではトンネル接合を2つ備える2重
トンネル接合素子11を用いて説明するが、これを多重
トンネル接合に拡張した形態も本発明に含まれる。
【0027】図1に示す2重トンネル接合素子11a,
11bの構成を11aの素子を用いて説明する。素子1
1aは、第1の強磁性磁化固着膜/第1のトンネル絶縁
膜/第1磁性層からなるトンネル接合11a−1と、第
2の強磁性層/第2のトンネル絶縁膜/第2の強磁性磁
化固着膜からなるトンネル接合11a−2を備える。こ
れらが順次積層されると、第1の強磁性磁化固着膜/第
1トンネル絶縁膜/第1磁性層/非磁性導電層/第2磁
性層/第2トンネル絶縁膜/第2の強磁性磁化固着膜の
ような積層順となる。
【0028】第1及び第2強磁性磁化固着膜は、磁化が
固定された強磁性膜であり、信号磁界の中でもその磁化
は変化しない。第1及び第2磁性層は、間に挿入される
非磁性導電層が第1及び第2磁性層の互いの磁化を常に
反強磁性結合させる。第1及び第2磁性層、及び非磁性
導電層をまとめて磁化記憶膜とするが、信号磁界の印加
によって磁化の向きが変わるのは第1及び第2磁性層で
ある。
【0029】このトンネル接合素子11a,11bの記
憶情報の差動検出について、図1のトンネル接合素子1
1aを用いて説明する。情報の記憶は、常に各トンネル
接合11a−1,11a−2の一方が低抵抗RP、他方
が高抵抗RAPとなるように行う。ここで、低抵抗R
Pは、同じトンネル接合を構成する磁性層と強磁性磁化
固着膜の磁化が互いに平行の状態での抵抗であり、高抵
抗RAPは強磁性層と強磁性固着膜の磁化が互いに反平行
の状態での抵抗である。
【0030】このトンネル接合11a−1,11a−2
に互いに逆方向のトンネル電流を流すと、各接合を流れ
るトンネル電流値あるいは負荷電圧の差は和として差動
検出できる。互いに逆方向のトンネル電流とは、トンネ
ル接合11a−1では、第1の磁性層から第1のトンネ
ル絶縁膜を介して第1の磁性磁化固着膜へ流れ、トンネ
ル接合11a−2では、第2磁性層から第2のトンネル
絶縁膜を介して第2の磁性磁化固着膜へ流れる電流であ
る。あるいは、第1の磁性磁化固着膜から第1のトンネ
ル絶縁膜を介して第1磁性層へ、また、第2の磁性磁化
固着膜から第2のトンネル絶縁膜を介して第2磁性層へ
流れる電流でもよい。
【0031】この2重トンネル接合素子11aは、第1
の強磁性磁化固着膜がビット線13へ、第2の強磁性磁
化固着膜がビット線12へ接続されて共通のセンスアン
プ17に接続されるので、互いに逆方向の電流を流すこ
とにより電流差あるいは負荷電圧差の差動検出が可能に
なる。
【0032】記憶膜は図1のトランジスタ14aのソー
ス・ドレインに電気接続される。これは、記憶膜を構成
する第1磁性層、非磁性導電層、第2磁性層の全て、あ
るいはいずれかが導電層を介してソース・ドレインに電
気接続される構成とできる。
【0033】ビット線12、13には2重トンネル接合
素子11aと同じ構成を持つ他の2重トンネル接合素
子、例えば、図1の2重トンネル接合素子11bが素子
11aと同じ形式で並列接続される。また、その2重ト
ンネル接合素子11bの記憶膜とセルトランジスタ14
bとの接続も2重トンネル接合素子11aのそれと同様
に行う。
【0034】同じビット線12,13に接続されるトン
ネル接合素子は2個以上複数設けることが可能であり、
図1のビット線12、13の伸びる方向にアレイ状に配
置される。また、図1の同じビット線に接続されるメモ
リセルのセルトランジスタ14a,14bは、ソース・
ドレインの多端がパストランジスタ15のソース・ドレ
インに共通接続される。各セルトランジスタのゲートは
対応するワード線16a,16bに接続される。この
際、図示しないが、ワード線の長さ方向にアレイ状に配
置されたメモリセルのセルトランジスタのゲート電極は
同一のワード線に共通接続することができる。
【0035】第1の実施形態では、1トランジスタと2
重トンネル接合素子によって1メモリセルを構成して差
動方式を実現することができ、参照セルを用いる必要が
なくなるとともに、ビットサイズの縮小に大きく寄与で
き、メモリ装置の大容量化が可能である。また、セルト
ランジスタのバラツキの問題を低減できるためノイズを
大幅に低減でき、その結果従来のMRAMに比べ10倍
以上大きなS/N比が得られる。また、2重以上の多重
トンネル接合を用いるためTMRのバイアス依存性も小
さい。また、記憶膜が反強磁性的に結合した第1及び第
2の強磁性層を備えているため反磁界が小さく、メモリ
セルが小さくなっても小電流で効率的な書き込みが可能
であるため消費電力の小さい大容量不揮発メモリを提供
できる。 (第2の実施の形態)第2の実施形態では、第1の実施
形態において説明した回路を構成するメモリ装置の構造
と、磁気情報の書き込み/読み出しについて図2の断面
図を用いて説明する。尚、図2のうち、図1と同一の構
成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0036】本実施形態の2重トンネル接合素子11
は、第1の強磁性磁化固着膜21/第1のトンネル絶縁
膜22/第1磁性層23/非磁性導電層24/第2磁性
層25/第2のトンネル絶縁膜26/第2の強磁性磁化
固着膜27が順次積層形成され、第1磁性層23/非磁
性導電層24/第2磁性層は記憶膜28を構成する。こ
の素子11は、第1の強磁性磁化固着膜21/第1のト
ンネル絶縁膜22/第1磁性層23によって第1のトン
ネル接合が、第2磁性層25/第2のトンネル絶縁膜2
6/第2の強磁性磁化固着膜27によって第2のトンネ
ル接合が構成されている。記憶膜28は3層構造である
が、さらに多層膜とすることも可能である。尚、図2乃
至図4、図6及び図7中のハッチング(斜線)を付した
箇所は層間絶縁膜である。
【0037】記憶膜28を構成する第1及び第2磁性層
23、25は互いに反強磁性的に磁気結合している。つ
まり、第1及び第2磁性層23、25の磁化は互いに逆
向きに保持され、外部磁界によって反転した後も互いの
磁化は逆向きに維持される。このような反強磁性的磁気
結合は、第1及び第2磁性層23,25間へ薄い非磁性
導電層24を挿入することにより実現できる。
【0038】第1及び第2強磁性層に交換結合を促す非
磁性導電層24の材料は公知のものから選択可能である
が、Cu,Ru,Cr,Re,Irやこれらの一つを5
0atom%以上含む合金などを用いることが望まし
い。特に、Ru,Re,Irは反強磁性交換結合が強
く、しかも薄い膜厚で反強磁性交換結合が得られるので
好ましい。
【0039】また、低い電流磁界による磁化反転を促す
ためには、反強磁性結合した2つの磁性層は互いに磁化
の値が異なることが望ましい。そのために、第1及び第
2磁性層の膜厚が異なるか、あるいは異なる材料の磁性
層を用いることが好ましい。
【0040】第1及び第2の強磁性磁化固着膜21、2
7の磁化は図2に示すように、互いに同じ方向に固着さ
れるており、反強磁性結合した第1及び第2磁性層2
3、25の磁化が図2の“1”の状態から“0”の状態
へ反転することで、このメモリセルの記憶情報の変更が
行われる。
【0041】図2の“1”の状態は、第1の強磁性磁化
固着膜21と第1磁性層23の磁化の向きが互いに反平
行であるから第1トンネル接合が高抵抗RAP、第2磁性
層25と第2強磁性磁化固着膜27の磁化の向きが互い
に平行であるから第2のトンネル接合は低抵抗RPとな
る。これに対し、図2の“0”の状態は、第1の強磁性
磁化固着膜21と第1磁性層23の磁化の向きが互いに
平行であるから第1のトンネル接合は低抵抗RP、第2
磁性層25と第2強磁性磁化固着膜27の磁化の向きが
互いに反平行であるから第2トンネル接合の抵抗は高抵
抗RAPとできる。
【0042】次に、このような記憶情報の書き込み方法
について説明する。情報を記憶させるには、図2のワー
ド線(WL)29,30に信号電流を流することで行
う。WL29は、図2の紙面の左右方向に長く伸び、W
L30は紙面の垂直方向に長く伸びている。この両者に
信号電流を流すことでその交点での2重トンネル接合素
子11のみに情報が記憶される。図2に示すように、記
憶膜28はセルトランジスタ14のソース・ドレイン3
1の一方に導電性材料からなるコンタクト柱(配線)を
介して接続され、セルトランジスタ14の他方のソース
・ドレイン31は図1のパストランジスタ15に接続さ
れる。記憶動作を行う際にはセルトランジスタのゲート
32をオフさせればトンネル接合に電流は流れない。
尚、記憶膜28とソース・ドレイン31の一方を接続す
るコンタクト柱は、図2に点線で示すように、紙面より
手前あるいは奥に位置し、ビット線13及びワード線2
9と層間絶縁膜を介して交差する。
【0043】次に、メモリセルの記憶情報を読み出す手
段について説明する。図2に示すセルトランジスタ14
のゲート32をオン状態にすることによって、2重トン
ネル接合に互いに逆方向のトンネル電流を流し、それに
伴う電流または電圧降下をビット線(BL)12、13
を経由して図1のセルアンプ14において差動検出す
る。信号電圧は上述の“1”,“0”に対応してΔV
(=(RAP―RP)Id)または−ΔVとなり、TMRの
大きさそのものを信号として利用できることになる。こ
のため非常に大きなS/N比が得られる。尚、図2の1
0はシリコン等の半導体基板を示し、31はソース・ド
レイン電極を示す。
【0044】また、図1に示す縦に積層した2重トンネ
ル接合はビットサイズの縮小に大きく寄与できる。ま
た、反強磁性結合した2つの磁性層23、25に軟磁性
層を用いると、保磁力が小さくなるため、磁気情報を書
き込むのに必要な磁界が小さく、素子サイズが小さくな
っても記憶電流は大きくならず低消費電力型である。
【0045】さらにまた、第1の実施形態と同様に、参
照セルを使用せず、またトランジスタやトンネル接合素
子のバラツキを考慮する必要がないのでコストを著しく
低減できる。
【0046】読み出し感度を大きくするためには第1及
び第2強磁性磁化固着膜や第1及び第2磁性層の磁性材
料に磁気抵抗効果の大きい材料を用いることが望まし
い。従って、磁性層23、25、強磁性磁化固着膜2
1、27はCo,Fe,CoFe、CoNi,CoFe
Ni,FeNi合金などの磁性体、およびNiMnS
b、Co2MnGeなどのハーフメタルなどを用いるこ
とができる。ハーフメタルは一方のスピンバンドにエネ
ルギーギャップが存在するのでスピン分極率が大きく、
これを用いるとより大きな磁気抵抗効果を得ることがで
き、結果としてより大きな信号出力が得られる。
【0047】また、強磁性磁化固着膜21、27の磁化
を固着する手段には公知の様々な手段を用いることが可
能である。例えば、記憶膜28の磁性層23,25の磁
化反転に必要な合成磁界よりも抗磁界の高い強磁性材料
を強磁性磁化固着膜21、27に用いる手段、また、反
強磁性膜を強磁性磁化固着膜21、27に接触配置させ
て反強磁性膜と強磁性磁化固着膜との交換結合を利用し
て強磁性磁化固着膜の磁化を固着する手段、反強磁性膜
に替えて硬質磁性膜を接触配置させてその漏洩磁界によ
って強磁性磁化固着膜21、27の磁化を固定する手段
等がある。交換結合に用いる反強磁性膜材料としてはF
eMn,IrMn,PtMnなど、通常のスピンバルブ
GMRで用いられているものを使用することができる。
【0048】また、トンネル絶縁膜22、26としては
Al23,Ta25,酸化シリコン,MgOなど種々の
絶縁性非磁性材料を用いることができる。これらの膜厚
の好ましい範囲は5オングストロームから30オングス
トロームである。
【0049】さらに、以上説明したような磁気素子用薄
膜は分子線エピタキシー(MBE)法、各種スパッタ
法、蒸着法など通常の薄膜形成装置を用いて作製するこ
とができる。また、実施形態に示すような構造は微細加
工技術と多層配線技術を用いて作製することができる。
【0050】(第3の実施の形態)第3の実施形態で
は、第1及び第2の実施形態において説明した回路を構
成するメモリ装置の他の構造と、その磁気情報の書き込
み/読み出しについて図3の断面構造と回路の略式図を
用いて説明する。図3のうち、図1及び図2と同一の構
成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0051】この実施形態では、ビット線12、13の
一方、図3ではビット線13とセンスアンプ17を、ト
ランジスタ33を介して接続した回路である。これによ
って図2では2本あったワード線29、30の一本を省
略できる。すなわち、情報書き込み時にはビット線12
とワード線34に電流を流し、同時にトランジスタ33
をオフ状態にしておく。これによってビット線12に流
した電流はトンネル接合を流れず書き込み用磁界発生の
みの役割を果たす。
【0052】尚、読み出し時にはトランジスタ33をオ
ン状態にすることで、2重トンネル接合素子11の2つ
のトンネル接合には互いに逆方向のトンネル電流を流す
ことができ上述の差動検出が可能である。
【0053】このように、トランジスタ33の挿入によ
りワード線を1本省略することができ、配線層の数を減
らすことができる。
【0054】(第4の実施の形態)第4の実施形態で
は、第1の実施形態において説明した回路を構成するメ
モリ装置の他の構造と、その磁気情報の書き込み/読み
出しについて図4の断面構造と回路の略式図を用いて説
明する。尚、図4の中の図1乃至図3と同一の構成につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0055】第4の実施形態では、図4に示すように、
トランジスタ14のソース・ドレイン31の一方と記憶
膜28との接続をビット線12と磁性電極35とを介し
て行う。これは、図2に示す第2のトンネル絶縁膜26
及び第2の強磁性磁化固着膜27に穴を設け、その穴に
絶縁物を埋め込むことにより作成する。また、強磁性電
極35に替えて非磁性導電膜を用いてもよく、この場合
には、強磁性磁化固着膜27の成膜とは別に非磁性導電
膜の堆積と加工が必要になる。
【0056】図4に示すような構成により、磁気情報の
書き込み時にはビット線12とワード線34に電流を流
し、ビット線13に接続されたスイッチをオフ状態にし
ておけば2重トンネル接合11にトンネル電流は流れ
ず、ビット線12とワード線34を流れる2つの電流の
合成磁界により記憶膜28への磁気情報の書き込みが可
能である。
【0057】また、記憶情報の読み出しには、図4のト
ランジスタ33をオン状態にしてビット線12、13に
電流が流れるようにしておき、トランジスタ14をオン
状態にすることで、2重トンネル接合11へ通電するこ
とができ、第1の実施形態で説明した各接合へ逆方向電
流を流すことが可能になる。 (第5の実施形態)第1乃至第4の実施形態では、メモ
リセルにトランジスタとトンネル接合素子を用いた場合
の構造・回路構成について説明したが、第5の実施形態
では、セルトランジスタの代わりにセルダイオードを用
いた回路構成について図5の回路図を用いて説明する。
尚、図5のうち、図1乃至図4と同一の構成には同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0058】図5は図1におけるセルトランシスタ14
a、14bをダイオード51a,51bで置き換えた場
合の電気回路である。但し、ダイオードはセル選択機能
がないのでそれを可能にするように図5ではビット線
(BL)12,13の一端に選択トランジスタ55,5
6を設けている。この選択トランジスタ55,56は各
ビット線に一個設ければ良く、各メモリセルにセルトラ
ンジスタを設けるのに比べてメモリ装置の大容量化への
悪影響は少ない。
【0059】この回路における読み出し動作は、セルト
ランジスタ14がダイオード51に代わる以外は図1に
おいて説明したものと同様であり、詳細な説明は省略す
る。
【0060】また、書き込み動作は、図5に示していな
い磁気情報書き込み用ワード線とBL12、13のいず
れかに電流を流して行うことができる。BL12,13
に流した電流はダイオード51を用いることでトンネル
接合素子11に流れることなく磁界発生にのみ寄与す
る。勿論、互いに直交する磁気情報書き込み用ワード線
を2本用いてもよい。 (第6の実施の形態)第6の実施形態では、第5の実施
形態において説明した回路を構成するメモリセルの構造
と、その磁気情報の書き込み・読み出しについて図6の
断面構造と回路の略式図を用いて説明する。尚、図6の
うち図1乃至図5と同一の構成については、同一の符号
を付しその詳細な説明は省略する。
【0061】図6の例ではダイオード51は2重トンネ
ル接合素子11の記憶膜28の上部に形成されている。
ダイオード51はpn接合ダイオード、金属と半導体と
の接触を利用するショットキーダイオード、その他の周
知のダイオード等を用いることができ、基本的に2つの
層の接合において順方向電圧の印加により電流が流れ、
逆方向電圧の印加によって電流が流れない特性をもつ。
図6では記憶用WL34と上部BL12に電流を流して
その合成磁界を用いて記憶情報の書き込みを行う。この
ときダイオード51が存在するために2重トンネル接合
素子には電流は流れない。
【0062】記憶情報の読み出しは図6のダイオード5
1と2つのBL12、13を選択することで差動検出す
ることが可能である。 (第7の実施の形態)第7の実施形態では、第5の実施
形態において説明した回路を構成するメモリ装置の他の
構造と、その磁気情報の書き込み・読み出しについて図
7の断面構造と回路の略式図を用いて説明する。尚、図
7のうち図1乃至図6と同一の構成については、同一の
符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0063】図7には2重トンネル接合素子11の下部
にダイオード51を形成した断面構造を示す。この構造
では、下ビット線13が図7の紙面垂直方向に長く伸
び、上下ビット線12,13に電流を流して合成磁界を
発生させることで記憶膜28への書き込みを行う。この
ときやはりダイオード51があるために2重トンネル接
合素子11には電流が流れない。読み出しはダイオード
に接続する図7で紙面垂直方向に伸びるWL53、また
BL12,13を選択することで行うことができる。
【0064】第5乃至第7の実施形態で説明したダイオ
ード51を用いれば、その抵抗を調整することによって
読み出し電流を調整できる。例えばダイオードの抵抗を
大きくすれば読み出し電流は小さくなり、結果としてバ
イアス電圧が小さくなりTMR効果の低下を抑制できる
という大きな利点をもたらす。尚、このようなバイアス
電圧の調整はトランジスタをスイッチ素子として用いた
第1乃至4の実施形態の場合も同様である。
【0065】以上説明した第2乃至第4、第6、第7の
実施形態では、メモリセル内のトンネル接合素子に各層
が基板面の垂直方向に積層形成された2重トンネル接合
素子を用いたが、本発明のトンネル接合素子はこれに限
られず、種々変更可能である。つまり、2重以上の多重
トンネル素子にも適用可能である。また、必ずしも積層
形成される必要はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で構造の変更が可能である。
【0066】また、第三の発明において述べたように、
2つの1重トンネル接合を用いて、常に一方のトンネル
接合が低抵抗RP、他方のトンネル接合が高抵抗RAP
関係を保つよう構成し、非磁性導電層において分岐す
る、第1トンネル接合を流れる電流と第2トンネル接合
を流れる電流との電流差あるいは負荷電圧差を差動検出
する方式の磁気メモリ装置も本発明の範囲内にある。
【0067】第三の発明の磁気メモリ装置では、メモリ
セルを非磁性導電層と接続する1つのトランジスタと2
つのトンネル接合素子によって構成できるので、トラン
ジスタ数を減らすことができ、スイッチ(トランジスタ
あるいはダイオード)のばらつきの問題と1セルの面積
の縮小を実現可能である。また、S/N比に優れた特性
を備えることができる。
【0068】第三の発明の磁気メモリ装置を実現する構
造としては、非磁性導電層に接続する第1トンネル接合
と第2トンネル接合を磁性層間の反強磁性結合がなくな
る程度に離間して形成することができる。機能的には、
既に述べた第1乃至第7の実施形態と異なり、非磁性導
電膜による第1及び第2磁性層の反強磁性結合を用い
ず、これらの磁性層の磁化反転を独立に制御して、常に
一方のトンネル接合が低抵抗RP、他方のトンネル接合
が高抵抗RAPの関係をもたせることで差動検出を実現す
る。従って、両強磁性層の磁化反転に必要な書き込み線
がトンネル接合毎に必要になる。
【0069】その他、本発明は以上述べた趣旨を逸脱し
ない範囲で、第1乃至第7の実施形態をもとに様々に変
更、組み合わせ可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明の磁気メモリ装置は、1スイッチ
(トランジスタやダイオード)と2つのトンネル接合を
利用して差動方式を実現することができ、優れたS/N
比を実現可能である。また、ビットサイズの縮小に大き
く寄与でき、記憶容量の大型化が可能である。また、ト
ランジスタやダイオードのバラツキの問題を低減できる
ためノイズを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を説明するための回
路図。
【図2】 本発明の第2の実施形態を説明するための断
面構造及び一部回路の略式図。
【図3】 本発明の第3の実施形態を説明するための断
面構造及び一部回路の略式図。
【図4】 本発明の第4の実施形態を説明するための断
面構造及び一部回路の略式図。
【図5】 本発明の第5の実施形態を説明するための回
路図。
【図6】 本発明の第6の実施形態を説明するための断
面構造及び一部回路の略式図。
【図7】 本発明の第7の実施形態を説明するための断
面構造及び一部回路の略式図。
【図8】 本発明の従来の磁気メモリ装置の回路図。
【符号の説明】
1a,1b,11a−1,11a−2,11b−1,1
1b−2…トンネル接合素子 2,12,13…ビット線 3、16a,16b…セル選択用ワード線 4a,4b,14a,14b…セルトランジスタ 5,15…パストランジスタ 6.17…センスアンプ 7…参照セル用ビット線 8…プレート線 10…半導体等の基板 29,30,34…書き込み用ワード線 31…ソース・ドレイン電極 32…ゲート電極 33,55,56…スイッチトランジスタ 51,51a,51b…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/08 H01L 43/08 A P Z (72)発明者 斉藤 好昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5E049 AA01 AA04 AA07 AA09 AA10 AC00 BA06 DB14 DB20 5F083 FZ10 GA05 GA09 GA12 GA30 MA06 MA19 PR22

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁化方向が固定された第1強磁性磁化固着
    膜と、 前記第1強磁性磁化固着膜と近接配置された第1トンネ
    ル絶縁膜と、 前記第1トンネル絶縁膜を介して前記第1強磁性磁化固
    着膜と対向配置され、外部磁界により磁化の向きが変わ
    る第1磁性層、前記第1強磁性層と反強磁性結合し、前
    記外部磁界により磁化の向きが変わる第2磁性層、及び
    前記第1及び第2強磁性層間に配置され前記第1及び第
    2磁性層を反強磁性結合させる非磁性導電層を備えた磁
    気記憶膜と、 前記磁気記憶膜に近接配置された第2トンネル絶縁膜
    と、 前記第2トンネル絶縁膜を介して前記第2磁性層に対向
    配置された第2強磁性磁化固着膜とを備えるトンネル接
    合素子、 前記磁気記憶膜に電気接続する第1配線、 前記第1強磁性磁化固着膜に電気接続する第2配線、及
    び前記第2強磁性磁化固着膜に電気接続する第3配線を
    備えることを特徴とする磁気メモリ装置。
  2. 【請求項2】前記磁気記憶膜と前記第1強磁性磁化固着
    膜との間を流れる第1トンネル電流と、前記磁気記憶膜
    と前記第2強磁性磁化固着膜との間を流れる第2トンネ
    ル電流との電流差、あるいは負荷電圧差を差動方式で検
    出することを特徴とする請求項1記載の磁気メモリ装
    置。
  3. 【請求項3】磁化方向が固定された第1強磁性磁化固着
    膜と、 前記第1磁性膜と近接配置された第1トンネル絶縁膜
    と、 前記第1トンネル絶縁膜を介して前記第1強磁性磁化固
    着膜と対向配置され、外部磁界により磁化の向きが変わ
    る第1磁性層、前記第1磁性層と反強磁性結合し、前記
    外部磁界により磁化の向きが変わる第2磁性層、及び前
    記第1及び第2磁性層間に配置され前記第1及び第2磁
    性層を反強磁性結合させる非磁性導電層を備える磁気記
    憶膜と、 前記磁気記憶膜に近接配置された第2トンネル絶縁膜
    と、 前記第2トンネル絶縁膜を介して前記第2磁性層に対向
    配置された第2強磁性磁化固着膜とを備えるトンネル接
    合素子を具備し、 前記磁気記憶膜と前記第1強磁性磁化固着膜との間を流
    れる第1トンネル電流と、前記磁気記憶膜と前記第2強
    磁性磁化固着膜との間を流れる第2トンネル電流の電流
    差、あるいは負荷電圧差を差動方式で検出することを特
    徴とする磁気メモリ装置。
  4. 【請求項4】前記磁気記憶膜に電気接続する第1配線、
    前記第1強磁性磁化固着膜に電気接続する第2配線、及
    び前記第2強磁性磁化固着膜に電気接続する第3配線を
    備えることを特徴とする請求項3記載の磁気メモリ装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1強磁性磁化固着膜、前記第1トン
    ネル接合膜、前記第1磁性層、前記非磁性導電層、前記
    第2磁性層、前記第2トンネル接合膜、及び前記第2強
    磁性磁化固着膜は積層形成されていることを特徴とする
    請求項1及び請求項3のいずれかに記載の磁気メモリ装
    置。
  6. 【請求項6】前記磁気記憶膜は前記第1配線を介してト
    ランジスタのソース・ドレイン電極の一方に接続されて
    いることを特徴とする請求項1及び4のいずれかに記載
    の磁気メモリ装置。
  7. 【請求項7】前記第2及び第3配線はセンスアンプに接
    続されていることを特徴とする請求項1及び4のいずれ
    かに記載の磁気メモリ装置。
  8. 【請求項8】前記トンネル接合素子及び前記トランジス
    タからなるメモリセルを行方向及び列方向にアレイ状に
    備ることを特徴とする請求項6に記載の磁気メモリ装
    置。
  9. 【請求項9】前記列方向に伸びる前記第1配線及び前記
    行方向に伸びる前記第2及び第3配線を複数本備えるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の磁気メモリ装置。
  10. 【請求項10】前記列方向に並ぶ複数の前記セルトラン
    ジスタのゲート電極は一本の配線に共通接続されている
    ことを特徴とする請求項9記載の磁気メモリ装置。
  11. 【請求項11】前記行方向に並ぶ複数の前記トンネル接
    合素子の第1の強磁性磁化固着膜は前記第2配線に共通
    接続され、第2の強磁性磁化固着膜は前記第3配線に共
    通接続されていることを特徴とする請求項9記載の磁気
    メモリ装置。
  12. 【請求項12】前記第2及び第3配線は前記トンネル接
    合素子を上下から挟み、互いに交差する磁気書き込み用
    配線を2本備えることを特徴とする請求項5記載の磁気
    メモリ装置。
  13. 【請求項13】前記第2及び第3配線のいずれか一とセ
    ンスアンプとの間にスイッチを備え、前記スイッチと接
    続される配線は別の配線と交差する磁気書き込み用配線
    を備えることを特徴とする請求項7記載の磁気メモリ装
    置。
  14. 【請求項14】前記第1強磁性磁化固着膜及び前記第2
    強磁性磁化固着膜のうち基板主面より離れて形成された
    膜と同一層上に形成され、前記第1配線と前記磁気記憶
    膜を電気的に接続する電極膜を備えることを特徴とする
    請求項1及び4のいずれかに記載の磁気メモリ装置。
  15. 【請求項15】前記磁気記憶膜は前記第1配線を介して
    ダイオードに接続されていることを特徴とする請求項1
    及び4記載のいずれかに記載の磁気メモリ装置。
  16. 【請求項16】前記非磁性導電層は、Cu,Ru,C
    r,Re,Irから選ばれる金属、あるいはCu,R
    u,Cr,Re,Irを50atom%以上含む合金か
    らなることを特徴とする請求項1及び3のいずれかに記
    載の磁気メモリ装置。
  17. 【請求項17】前記第1及び第2の強磁性層の厚さが互
    いに異なることを特徴とする請求項1及び請求項3に記
    載の磁気メモリ装置。
  18. 【請求項18】前記第1及び第2の強磁性層は、互いに
    磁気モーメントの異なる磁性材料からなることを特徴と
    する請求項1及び請求項3に記載の磁気メモリ装置。
  19. 【請求項19】磁化方向が固定された第1強磁性磁化固
    着膜、前記第1強磁性磁化固着膜と近接配置された第1
    トンネル絶縁膜、及び前記第1トンネル絶縁膜を介して
    前記第1強磁性磁化固着膜と対向配置され外部磁界によ
    って磁化の向きが変わる第1磁性膜を備え、前記第1磁
    性膜の磁化の向きが前記固定磁化の向きと略平行状態で
    電気抵抗が低く、前記第1強磁性膜の磁化の向きが前記
    固定磁化の向き略反平行状態で電気抵抗が高い第1トン
    ネル接合部と、 磁化方向が固定された第2強磁性磁化固着膜、前記第2
    強磁性磁化固着膜と近接配置された第2トンネル絶縁
    膜、及び前記第2トンネル絶縁膜を介して前記第2強磁
    性磁化固着膜膜と対向配置され、外部磁界によって磁化
    の向きが変わる第2磁性膜を備え、前記第2磁性膜の磁
    化の向きが前記固定磁化の向きと略平行状態で電気抵抗
    が低く、前記第2磁性膜の磁化の向きが前記固定磁化の
    向き略反平行状態で電気抵抗が高い第2トンネル接合部
    と、 前記第1及び前記第2磁性膜を電気的に接続する非磁性
    導電膜と、 前記非磁性導電膜に電気接続するセルスイッチと、 前記第1強磁性磁化固着膜に電気接続する第2配線と、 前記第2強磁性磁化固着膜に電気接続する第3配線とを
    備えることを特徴とする磁気メモリ装置。
  20. 【請求項20】前記第1及び第2トンネル接合部、及び
    前記セルスイッチから構成されるメモリセルを行方向及
    び列方向にアレイ状に備えることを特徴とする請求項1
    9記載の磁気メモリ装置。
  21. 【請求項21】前記第1トンネル接合部及び前記第2ト
    ンネル接合部は、常に一方の抵抗が高抵抗であり他方の
    抵抗が低抵抗であることを特徴とする請求項19記載の
    磁気メモリ装置。
  22. 【請求項22】前記第1トンネル接合及び前記第2トン
    ネル接合は、前記第1及び第2磁性膜間に前記非磁性導
    電膜が配置されるように積層形成され、前記非磁性導電
    膜は前記第1及び第2磁性膜を反強磁性結合させること
    を特徴とする請求項19記載の磁気メモリ装置。
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