JP2001266488A - 圧縮オーディオデータ再生装置および圧縮オーディオデータ再生方法 - Google Patents

圧縮オーディオデータ再生装置および圧縮オーディオデータ再生方法

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JP2001266488A JP2000081590A JP2000081590A JP2001266488A JP 2001266488 A JP2001266488 A JP 2001266488A JP 2000081590 A JP2000081590 A JP 2000081590A JP 2000081590 A JP2000081590 A JP 2000081590A JP 2001266488 A JP2001266488 A JP 2001266488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の圧縮オーディオデータを簡易かつ
迅速にデコードする。 【解決手段】 圧縮オーディオデータ再生装置は、携帯
型記録媒体１に格納された圧縮オーディオデータを読み
出すデータリーダ部２と、システム全体の制御を行うコ
ントローラ３ａと、キー入力部４と、ＬＣＤ表示部５
と、ＣＤ６に記録された情報を読みとる光ピックアップ
７と、ＣＤ駆動部８と、ＲＦアンプ９と、ＣＤプロセッ
サ１０と、圧縮オーディオデータやＣＤからのビットス
トリームデータをデコードするデコーダ１１ａと、デコ
ードしたデータをアナログの音声信号に変換するＤ／Ａ
変換器１２と、ヘッドフォンへの音声出力を行うヘッド
フォン・アンプ１３とを備えている。圧縮オーディオデ
ータのヘッダ情報を解析して圧縮形式を判別するため、
従来のように、ＤＯＳ等のファイルマネージメント機能
を利用せずに圧縮形式を判別でき、コントローラ３ａの
構成を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮されたオーデ
ィオデータを伸張して再生する圧縮オーディオデータ再
生装置および圧縮オーディオデータ再生方法に関し、特
に、圧縮方式の異なる複数種類の圧縮オーディオデータ
の再生を行う技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、コンピュータの高性能化および低
価格化に伴って、オーディオデータを手軽にコンピュー
タで録音、再生および加工できるようになってきた。Ｃ
Ｄ等の形態で提供されるオーディオデータは、データ量
が膨大であるため、ＣＤと同等の音質を保持したまま高
圧縮できるオーディオ圧縮方式が多数提案されている。
例えば、ＭＰ３(MPEG1 LAYER3)やＡＡＣ(MPEG2 AAC)な
どである。
【０００３】このような圧縮オーディオデータをコンピ
ュータで再生する場合、従来はファイルの拡張子を判別
して、拡張子に対応する伸張プログラムを実行させて、
圧縮オーディオデータの伸張処理を行っていた。
【０００４】図５は従来の圧縮オーディオデータ再生装
置の概略構成を示すブロック図であり、ＭＰ３等の圧縮
オーディオデータの再生とＣＤの再生が行えるものであ
る。
【０００５】図５の圧縮オーディオデータ再生装置は、
スマートメディア等の携帯型記録媒体１に格納された圧
縮オーディオデータを読み出すデータリーダ部２と、シ
ステム全体の制御を行うコントローラ３と、各種機能の
選択を行うキー入力部４と、曲名等の表示を行うＬＣＤ
表示部５と、ＣＤに記録された情報を読みとる光ピック
アップ７と、光ピックアップ７の制御を行うＣＤ駆動部
８と、光ピックアップ７で読みとった情報を増幅するＲ
Ｆアンプ９と、ＲＦアンプ９の出力に対して信号処理を
行うＣＤプロセッサ１０と、圧縮オーディオデータやＣ
Ｄからのビットストリームデータをデコードするデコー
ダ１１と、デコードしたデータをアナログの音声信号に
変換するＤ／Ａ変換器１２と、ヘッドフォンへの音声出
力を行うヘッドフォン・アンプ１３とを備えている。
【０００６】図６は図５のコントローラ３とデコーダ１
１の内部構成を示すブロック図である。図６のコントロ
ーラ３は、圧縮オーディオデータを取り込む受信部４１
と、ファイルの種類や他のファイルとの関連づけを行う
ファイルマネージメント部４２と、受信部４１で取り込
んだデータの拡張子に基づいてデータの種類を判別する
ファイル拡張子判別部４３とを有する。
【０００７】ここで、ファイルマネージメント部４２
は、ＦＡＴ管理やＤＯＳが備える機能を利用して実現さ
れる。
【０００８】一方、デコーダ１１は、ファイル拡張子判
別部で判別された拡張子に基づいてデコーダの切り替え
を行うデコーダ切替部４４と、拡張子それぞれごとに設
けられる複数のデコーダ部４５とを有する。
【０００９】図７はデコーダ１１の内部構成をさらに詳
しく示したブロック図である。図７のデコーダ１１は、
上述したデコーダ切替部４４と、ＭＰ３形式の圧縮オー
ディオデータのデコード（伸張処理）を行うＭＰ３デコ
ーダ４５ａと、ＡＡＣ形式の圧縮オーディオデータのデ
コードを行うＡＡＣデコーダ４５ｂと、ＣＤプロセッサ
１０からのビットストリームデータを取り込むＣＤ入力
部４７と、ＭＰ３デコーダ４５ａ、ＡＡＣデコーダ４５
ｂおよびＣＤ入力部４７からの出力信号を切り替える信
号切替部４８とを有する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、ＦＡＴ管理やＤＯＳがもつファイルマネージメント
機能を利用して圧縮オーディオデータの種類を判別して
いたため、図５および図６に示すコントローラ３の内部
構成が複雑になり、かつ、圧縮オーディオデータの再生
にも時間がかかるという問題があった。
【００１１】また、図６に示したファイルマネージメン
ト部４２は、拡張子付きの圧縮データについてはデータ
の種類の判別ができるが、ＣＤ等のビットストリーム圧
縮データについてはデータの種類の判別はできない。こ
のため、従来は、拡張子付きの圧縮データのデコード処
理と、ビットストリーム圧縮データのデコード処理とを
別個に行っており、システムの構成が複雑になるという
問題があった。
【００１２】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、複数種類の圧縮オーディオデ
ータを簡易かつ迅速にデコードして再生できる圧縮オー
ディオデータ再生装置を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、それぞれ専用の圧縮形式の圧縮オーディオデータを
デコードする複数のデコード手段を備えた圧縮オーディ
オデータ再生装置において、圧縮オーディオデータのヘ
ッダ情報に基づいて、圧縮形式を判別する圧縮形式判別
手段と、前記複数のデコード手段の中から、前記圧縮形
式判別手段で判別された圧縮形式に対応するデコード手
段を選択する選択手段と、を備える。
【００１４】請求項１および４の発明では、圧縮オーデ
ィオデータのヘッダ情報を解析して圧縮形式を特定する
ため、ＦＡＴ管理やＤＯＳの機能を利用せずに、圧縮形
式に対応する最適なデコード手段を選択できる。
【００１５】請求項２および５の発明では、拡張子付き
圧縮データについてはヘッダ情報に基づいて圧縮形式を
判別し、前記ビットストリーム圧縮データについては予
め定めた圧縮形式を採用するため、種々の圧縮オーディ
オデータのデコード処理を共通化でき、小型化軽量化が
図れる。
【００１６】請求項３の発明では、ヘッダ部のＩＤ情報
とレイヤ情報を検出するだけで、ＭＰ３とＡＡＣとを判
別でき、従来のようにＦＡＴ管理やＤＯＳの機能を利用
して判別するよりもデコード処理の高速化が図れる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧縮オーディ
オデータ再生装置について、図面を参照しながら具体的
に説明する。
【００１８】図１は本発明に係る圧縮オーディオデータ
再生装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図であ
る。図１では図５と共通する構成部分には同一符号を付
しており、以下では相違点を中心に説明する。
【００１９】図１の圧縮オーディオデータ再生装置は、
スマートメディア等の携帯型記録媒体１に格納された圧
縮オーディオデータを読み出すデータリーダ部２と、シ
ステム全体の制御を行うコントローラ３ａと、各種機能
の選択を行うキー入力部４と、曲名等の表示を行うＬＣ
Ｄ表示部５と、ＣＤ６に記録された情報を読みとる光ピ
ックアップ７と、光ピックアップ７の制御を行うＣＤ駆
動部８と、光ピックアップ７で読みとった情報を増幅す
るＲＦアンプ９と、ＲＦアンプ９の出力に基づいて信号
処理を行うＣＤプロセッサ１０と、圧縮オーディオデー
タやＣＤからのビットストリームデータをデコードする
デコーダ１１ａと、デコードしたデータをアナログの音
声信号に変換するＤ／Ａ変換器１２と、ヘッドフォンへ
の音声出力を行うヘッドフォン・アンプ１３とを備えて
いる。
【００２０】図１の圧縮オーディオデータ再生装置は、
ＦＡＴ管理やＤＯＳの制御とは無関係に圧縮オーディオ
データの種類を判別してデコードできることを特徴とし
ており、具体的には、コントローラ３ａとデコーダ１１
ａの内部構成が従来と異なっている。
【００２１】図２は図１のデコーダ１１ａの内部構成を
示すブロック図である。図２のデコーダ１１ａは、デー
タリーダ部２を介して読み出した圧縮オーディオデータ
やＣＤ６からのビットストリームデータを取り込む受信
部２１と、取り込んだデータのヘッダ情報を解析するヘ
ッダ情報解析部（圧縮形式判別手段）２２と、ヘッダの
解析結果に基づいてデコード処理の切り替えを行うデコ
ーダ切替部（選択手段）２３と、それぞれ専用の圧縮形
式に対応した複数のデコード部２４とを有する。
【００２２】図３は圧縮オーディオデータのデータ構成
を示す図である。図示のように、圧縮オーディオデータ
は、複数のフレーム（パケット）で構成され、各フレー
ムには、データの種類等の情報が格納されたヘッダ部３
１と、ビット割り当て情報等が格納された管理情報部３
２と、データ本体３３とが含まれている。
【００２３】図４はヘッダ部３１の内訳を示す図であ
る。図示のように、ヘッダ部３１には、ＩＤ、レイヤ、
保護ビット、ビットレート、およびサンプリング周波数
等の情報が格納されている。
【００２４】例えば、ＭＰ３の場合、ＩＤが「１」でレ
イヤが「３」であるため、ヘッダ部３１のＩＤには
「１」が格納され、レイヤには「０１」が格納される。
また、ＡＡＣの場合、ヘッダ部３１のＩＤには「１」が
格納され、レイヤには「００」が格納される。したがっ
て、ヘッダ部３１のＩＤとレイヤを検出することによ
り、ＭＰ３とＡＡＣを識別することができる。
【００２５】次に、図１の圧縮オーディオデータ再生装
置の動作を説明する。キー入力部４により圧縮オーディ
オデータの再生が指示されると、データリーダ部２は携
帯型記録媒体１に格納されている圧縮オーディオデータ
を読み出してデコーダ１１ａに伝送する。
【００２６】デコーダ１１ａは、圧縮オーディオデータ
のヘッダ部３１を解析して圧縮形式を判別する。上述し
たように、ＭＰ３とＡＡＣは、ヘッダ部３１のＩＤとレ
イヤで判別可能である。また、それ以外の圧縮形式（例
えば、ATRAC3、TWIN-VQおよびＷＭＡなど）で圧縮され
ている場合でも、ヘッダ部３１の中に圧縮形式を示す情
報が格納されているため、その情報を検出することによ
り、圧縮形式を特定することができる。なお、圧縮方式
によっては、フレームの構成が図３や図４と異なる場合
もありうるが、その場合でも、各圧縮方式に固有のフレ
ーム構成をデータベース化しておくことで、圧縮方式を
特定することができる。
【００２７】圧縮形式が判別されると、デコーダ１１ａ
は、圧縮形式に応じたデコード部２４を選択して圧縮オ
ーディオデータのデコード（伸張処理）を行う。
【００２８】一方、ＣＤ６の再生を行う場合は、従来と
同様に、光ピックアップ７で読み取ったピット情報に基
づいて、ＣＤプロセッサ１０でビットストリームデータ
を生成する。
【００２９】このビットストリームデータは、圧縮オー
ディオデータと同様に、受信部２１に入力される。ビッ
トストリームデータの場合、ヘッダ情報が存在しないた
め、予め定めたデコーダ１１ａを選択して伸張処理を行
う。
【００３０】伸張処理されたデータは、Ｄ／Ａ変換器１
２でアナログの音声信号に変換された後、ヘッドフォン
・アンプ１３を経て音声出力される。
【００３１】このように、本実施形態では、圧縮オーデ
ィオデータのヘッダ情報を解析して圧縮形式を判別する
ため、従来のように、ＤＯＳ等のファイルマネージメン
ト機能を利用せずに圧縮形式を判別でき、コントローラ
３ａの構成を簡略化できる。また、拡張子付き圧縮オー
ディオデータとＣＤ等からのビットストリームデータと
を、同様に処理することができるため、デコーダ１１ａ
部の構成も簡略化できる。したがって、システムを小型
化できるとともに、オペレーティングシステム（以下、
ＯＳ）の負荷が軽くなるため、圧縮オーディオデータの
再生に要する時間を短縮できる。
【００３２】上述した実施形態では、圧縮オーディオデ
ータの一例として、ＭＰ３やＡＡＣを説明したが、再生
を行う圧縮オーディオデータの種類には特に制限はな
い。要は、ヘッダ部３１中に、圧縮方式に関する情報を
もつ全ての種類の圧縮オーディオデータが対象となる。
【００３３】また、上述した実施形態では、携帯型記録
媒体１の一例としてスマートメディアを利用する例を説
明したが、携帯型記録媒体１の具体的な種類や形態は特
に問わない。
【００３４】また、図１では、圧縮オーディオデータの
再生とＣＤの再生ができる例を説明したが、ＣＤの再生
機能は省略してもよい。
【００３５】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、圧縮オーディオデータのヘッダ情報を解析して圧
縮形式を特定するため、ＦＡＴ管理やＤＯＳの機能を利
用せずに、圧縮形式に対応する最適なデコード手段を選
択できる。したがって、圧縮形式の異なる複数種類の圧
縮オーディオデータを簡易かつ迅速にデコードして再生
できる。また、ＭＰ３等の拡張子付き圧縮データとＣＤ
等のビットストリーム圧縮データのデコード処理を共通
化できるため、装置全体を小型化でき、再生に要する処
理時間も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る圧縮オーディオデータ再生装置の
一実施形態の概略構成を示すブロック図。
【図２】図１のデコーダの内部構成を示すブロック図。
【図３】圧縮オーディオデータのデータ構成を示す図。
【図４】ヘッダ部の内訳を示す図。
【図５】従来の圧縮オーディオデータ再生装置の概略構
成を示すブロック図。
【図６】図５のコントローラとデコーダの内部構成を示
すブロック図。
【図７】デコーダの内部構成をさらに詳しく示したブロ
ック図。
【符号の説明】
１ 携帯型記録媒体 ２ データリーダ部 ３，３ａ コントローラ ４ キー入力部 ５ ＬＣＤ表示部 ６ ＣＤ ７ 光ピックアップ ８ ＣＤ駆動部 ９ ＲＦアンプ １０ ＣＤプロセッサ １１，１１ａ デコーダ １２ Ｄ／Ａ変換器 １３ ヘッドフォン・アンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】それぞれ専用の圧縮形式の圧縮オーディオ
    データをデコードする複数のデコード手段を備えた圧縮
    オーディオデータ再生装置において、 圧縮オーディオデータのヘッダ情報に基づいて、圧縮形
    式を判別する圧縮形式判別手段と、 前記複数のデコード手段の中から、前記圧縮形式判別手
    段で判別された圧縮形式に対応するデコード手段を選択
    する選択手段と、を備えることを特徴とする圧縮オーデ
    ィオデータ再生装置。
  2. 【請求項２】圧縮オーディオデータには、ファイルの種
    類を識別する拡張子の付いた拡張子付き圧縮データと、
    ＣＤに代表されるビットストリーム圧縮データとが含ま
    れており、 前記圧縮形式判別手段は、前記拡張子付き圧縮データに
    ついてはヘッダ情報に基づいて圧縮形式を判別し、前記
    ビットストリーム圧縮データについては予め定めた圧縮
    形式を選択することを特徴とする請求項１に記載の圧縮
    オーディオデータ再生装置。
  3. 【請求項３】前記ヘッダ部は、MPEGのオーディオか否か
    を示すＩＤ情報と、レイヤを示すレイヤ情報とを少なく
    とも含んでおり、 前記圧縮形式判別手段は、前記ＩＤ情報と前記レイヤ情
    報とに基づいて、少なくともＭＰ３とＡＡＣとの判別を
    行うことを特徴とする請求項１または２に記載の圧縮オ
    ーディオデータ再生装置。
  4. 【請求項４】複数種類の圧縮形式の圧縮オーディオデー
    タを、各圧縮形式に専用のデコード手段でデコードして
    再生を行う圧縮オーディオデータ再生方法において、 前記圧縮オーディオデータのヘッダ情報に基づいて、圧
    縮形式を判別するステップと、 判別された圧縮形式に対応する前記デコード手段を選択
    するステップと、を備えることを特徴とする圧縮オーデ
    ィオデータ再生方法。
  5. 【請求項５】圧縮オーディオデータには、ファイルの種
    類を識別する拡張子の付いた拡張子付き圧縮データと、
    ＣＤに代表されるビットストリーム圧縮データとが含ま
    れており、 前記拡張子付き圧縮データについてはヘッダ情報に基づ
    いて圧縮形式を判別し、前記ビットストリーム圧縮デー
    タについては予め定めた圧縮形式を選択することを特徴
    とする請求項４に記載の圧縮オーディオデータ再生方
    法。
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