JP3359581B2 - 情報再生装置 - Google Patents
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Description
報記録媒体及び当該情報記録媒体に記録情報を記録する
情報記録装置並びに当該情報記録媒体に記録されている
記録情報を再生する情報再生装置の技術分野に属し、よ
り詳細には、当該記録されている記録情報の再生を制御
するための再生制御情報が当該記録情報と共に記録され
ている情報記録媒体及び当該情報記録媒体に当該記録情
報と共に再生制御情報を記録する情報記録装置並びに当
該情報記録媒体に記録されている記録情報を再生する情
報再生装置の技術分野に属する。
する記録容量を高めて例えば一本の映画全体を一枚の光
ディスクに記録させるといった技術が開発されており、
その成果として、従来のCD(Compact Disc)よりも
約7倍に記録容量を高めたいわゆるDVDが実用化され
ている。
映画を記録するためのいわゆるDVDビデオの他に、音
声情報や伴奏等の音声情報以外の音情報(以下、当該音
声情報及び音情報を纏めてオーディオ情報と称する。)
のみを記録したいわゆるDVDオーディオも実用化され
つつある。
Dオーディオ(DVDオーディオフォーマットで記録さ
れたディスク)に記録されるオーディオ情報が、例えば
いわゆるリニアPCM(Pulse Code Modulation)等
の非圧縮のオーディオ情報とされる場合がある。そし
て、この場合には、量子化ビット数やサンプリング周波
数を大きくするとオーディオ情報が膨大になり長時間の
楽曲などが一枚のDVDオーディオに収録できないとい
う問題点があった。
した後にDVDオーディオに記録するという試みが為さ
れてきた。
際の方法としては、圧縮した結果得られる圧縮オーディ
オ情報を固定レートとする方法と、当該圧縮オーディオ
情報を可変レートとする方法とがあるが、圧縮すべき原
オーディオ情報における特性(具体的には、例えば単位
時間内の情報量)が一つの原オーディオ情報内において
時々刻々と変化することを考慮すると、後者のいわゆる
可変長圧縮の方がより記録密度を向上させることができ
ると考えられる。
変長圧縮された圧縮オーディオ情報が記録されているD
VDオーディオに対して、再生制御におけるバリエーシ
ョンとして、例えば早送り再生又は早戻し再生(より具
体的には、現在再生している圧縮オーディオ情報の数秒
後又は数秒前に再生すべき圧縮オーディオ情報に前方ジ
ャンプ又は後方ジャンプし、当該数秒後又は数秒前の圧
縮オーディオ情報を短時間(例えば0.2秒)だけ再生
することを繰り返す間欠的な早送り再生又は早戻し再
生。以下、両者を纏めて間欠再生と称する。)を行うと
すると、記録されている圧縮オーディオ情報自体が可変
長圧縮されているため、従来における当該数秒後又は数
秒前の情報を検索することが困難となるという問題点が
あった。
は、単位時間当たりの情報量にジャンプすべき時間を乗
ずることによりジャンプすべき位置を検索することが可
能となるが、圧縮方法が可変レートの場合は、単位時間
あたりの情報量が変化するのでジャンプすべき位置を検
索することが極めて複雑となってしまう。そして、その
結果として当該早送り再生又は早戻し再生等が実行でき
ず、圧縮オーディオ情報を再生する際のバリエーション
が少なくなって再生時の自由度が著しく低下するという
問題点が生じていた。
なされたもので、その課題は、原オーディオ情報を可変
圧縮し長時間の楽曲を記録できるようにすると共に、圧
縮オーディオ情報の再生態様のバリエーションを増やし
て再生時の自由度を向上させることが可能な情報記録媒
体及び当該情報記録媒体に圧縮オーディオ情報を記録す
る情報記録装置並びに当該情報記録媒体に記録されてい
る圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置を提供す
ることにある。
めに、請求項1記載の発明は、原オーディオ情報を可変
長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得ら
れる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位に
より構成されている記録情報が記録されているDVDオ
ーディオ等の情報記録媒体であって、前記情報単位に
は、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情
報の先頭に配置される前記圧縮オーディオ情報である先
頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当
該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先
頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オ
ーディオ情報を再生する時刻を示すPTS等の再生時刻
制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸にお
いて前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を
基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生さ
れるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記
情報記録媒体上の位置を示す前方サーチポインタ等の前
位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基
準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生され
るべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情
報記録媒体上の位置を示す後方サーチポインタ等の後位
置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から
前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置におい
て、前記前位置情報を検出するピックアップ等の検出手
段と、前記検出された前位置情報により示される前記情
報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情
報の少なくとも一部を再生するオーディオデコーダ等の
再生手段と、前記再生された圧縮オーディオ情報が含ま
れている前記情報単位内に記録されている前位置情報を
新たな前位置情報として検出すると共に、当該新たな前
位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記
録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再
生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生
手段を制御するシステムコントローラ等の制御手段と、
を備える。
た前位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記
録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再
生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録
されている前位置情報を検出することを繰り返すので、
可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早戻
し再生することができる。
載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られ
る圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディ
オ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されてい
る記録情報が記録されているDVDオーディオ等の情報
記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び
一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置され
る前記圧縮オーディオ情報である先頭データとが含まれ
ており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に
前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最
初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生
する時刻を示すPTS等の再生時刻制御情報と、前記圧
縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制
御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定
された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オ
ーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位
置を示す前方サーチポインタ等の前位置情報と、前記再
生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定さ
れた第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オー
ディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置
を示す後方サーチポインタ等の後位置情報と、が少なく
とも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ
情報を再生する情報再生装置において、前記後位置情報
を検出するピックアップ等の検出手段と、前記検出され
た後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置
に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部
を再生するオーディオデコーダ等の再生手段と、前記再
生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単
位内に記録されている後位置情報を新たな後位置情報と
して検出すると共に、当該新たな後位置情報により示さ
れる前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オ
ーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返
すように前記検出手段及び前記再生手段を制御するシス
テムコントローラ等の制御手段と、を備える。
た後位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記
録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再
生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録
されている後位置情報を検出することを繰り返すので、
可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早送
り再生することができる。
載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られ
ると共に一又は複数の曲情報から構成される圧縮オーデ
ィオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々
に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が
記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位に
は、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情
報の先頭に配置される前記圧縮オーディオ情報である先
頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当
該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先
頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オ
ーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報
と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記
再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準とし
て予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき
前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録
媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸にお
いて前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定
時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が
記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置
情報と、前記圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位と
して検索するための曲アドレス情報及び当該圧縮オーデ
ィオ情報を前記曲情報を単位として再生したときの再生
時間を示す曲再生時間情報を含む管理情報と、が少なく
とも含まれている情報記録媒体に記録されている前記圧
縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、再
生すべき前記曲情報に対応する前記管理情報を検出する
ピックアップ等の第1検出手段と、前記検出した管理情
報に基づいて再生すべき前記曲情報の前記情報記録媒体
上の位置を検索するシステムコントローラ等の検索手段
と、前記検索された位置上に記録されている前記情報単
位内の前記前位置情報又は前記後位置情報のうち少なく
ともいずれか一方を検出するピックアップ等の第2検出
手段と、前記検出された前位置情報又は後位置情報のう
ち少なくともいずれか一方を用いて再生すべき前記曲情
報中での再生開始位置を検索し、当該再生開始位置に記
録されている圧縮オーディオ情報を再生するオーディオ
デコーダ等の再生手段と、を備える。
情報並びに前位置情報及び後位置情報を共に活用して迅
速に当該曲情報の再生開始位置の圧縮オーディオ情報を
再生することができる。
載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られ
ると共に一又は複数の曲情報から構成される圧縮オーデ
ィオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々
に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が
記録されているDVDオーディオ等の情報記録媒体であ
って、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の
前記部分オーディオ情報の先頭に配置される前記圧縮オ
ーディオ情報である先頭データとが含まれており、前記
ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位
に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭デー
タが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示
すPTS等の再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ
情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によっ
て示される再生時刻を基準として予め設定された第1所
定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報
が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前方
サーチポインタ等の前位置情報と、前記再生時間軸にお
いて前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定
時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が
記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後方サ
ーチポインタ等の後位置情報と、前記圧縮オーディオ情
報を前記曲情報を単位として検索するための曲アドレス
情報及び当該圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位と
して再生したときの再生時間を示す曲再生時間情報を含
む管理情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体
に記録されている曲情報を再生する情報再生装置におい
て、再生すべき曲情報と、当該曲情報の先頭からの経過
時間を指定する入力部等の指定手段と、前記指定された
曲情報に対応する管理情報を検出するピックアップ等の
第1検出手段と、前記検出した管理情報に基づいて、前
記指定された曲情報の前記情報記録媒体上の位置を検索
するシステムコントローラ等の検索手段と、前記検索さ
れた位置上に記録されている前記情報単位内の前記前位
置情報又は前記後位置情報のうち少なくともいずれか一
方を検出するピックアップ等の第2検出手段と、前記検
出された前位置情報又は後位置情報のうち少なくともい
ずれか一方を用いて、指定された曲の先頭からの経過時
間に対応する位置を検索し、当該再生開始位置に記録さ
れている圧縮オーディオ情報を再生するオーディオデコ
ーダ等の再生手段と、を備える。
情報並びに前位置情報及び後位置情報を共に活用して迅
速に当該曲情報の先頭からの経過時間に対応する位置の
圧縮オーディオ情報を再生することができる。
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する実施の形態は、上記DVDオーディオ及び当該DV
Dオーディオを製造するディスク製造装置並びに当該D
VDオーディオに記録されているオーディオ情報を再生
する情報再生装置に対して本発明を適用した場合の実施
の形態である。
リストの左側に示した特許請求の範囲における各構成要
素の一例が、下記リストの右側に示した要素から夫々構
成されている。
(オーディオフレームを圧縮したもの) 情報単位…………………オーディオパック ヘッダ情報………………プライベートヘッダ 再生時刻制御情報………パケットヘッダ内のPTS 前位置情報………………前方サーチポインタ 後位置情報………………後方サーチポインタ 管理情報…………………AMG、SAPPT及びATS
I 曲アドレス情報…………ATSI内のオーディオタイト
ルセット・セル・プレイバック・インフォメーション・
テーブルまたはSAPPT内のトラック・スタート・ア
ドレス 曲再生時間情報…………オーディオタイトルセット・プ
ログラム・インフォメーション・テーブル内のオーディ
オタイトルセット・プログラム・プレイバック・タイム
またはSAPPT内のトラック再生時間 (I)情報記録媒体の実施形態 始めに、本発明に係る情報記録媒体の実施形態である上
記DVDオーディオの物理的及び論理的な構成につい
て、図1乃至図3を用いて説明する。
記録フォーマットを示す図であり、図3はDVDオーデ
ィオの論理フォーマットを示す図である。
ディオ情報の記録フォーマット(物理的記録フォーマッ
ト)について、図1及び図2を用いて説明する。
体としてのDVDオーディオ200は、その最内周部に
リードインエリアLIを有すると共にその最外周部にリ
ードアウトエリアLOを有し、それらの間には、一つの
ボリュームスペースVSが形成されている。
に、リードインエリアLI側から、DVDオーディオ2
00内に記録されるオーディオ情報のファイル構造を管
理するための情報を含むUDF(Universal Disk For
mat)201と、実際にオーディオ情報を含む少なくと
も一つのオーディオゾーン200’と、オーディオ情報
以外の情報を含むアザーゾーン200”が形成されてい
る。
れるオーディオ情報は、夫々にID(識別)番号を有す
る複数のATS(Audio Title Set)203(ATS
#1〜ATS#n)に分割されており、更に、オーディ
オゾーン200’内のATS203以外の部分には、当
該オーディオゾーン200’の先頭から、オーディオ情
報(後述するように、実際のDVDオーディオ200に
おいては当該オーディオ情報は可変長圧縮されてい
る。)を2チャンネルで再生するのに必要な情報である
SAPPT(Simple Audio Play Pointer Table)
204(このSAPPT204はオーディオゾーン20
0’を有する全てのDVDオーディオ200内に必ず記
録されている。)と、オーディオゾーン200’内に記
録されている後述するタイトルグループの再生に必要な
情報であるAMG(Audio Manager)202と、が記録
されている。
再生できる後述する全てのトラック(楽曲)のDVDオ
ーディオ200上の記録位置を示す開始アドレス及び終
了アドレス並びに各トラックの先頭PTS(Presentati
on Time Stamp;PTSについては後程詳述す
る。)、トラック再生時間、等が記録されている。
に対して項目選択を促すためのメニューや、違法コピー
防止のための情報、又は夫々のタイトルを再生するため
のアクセステーブル等、当該DVDオーディオ200に
記録されているオーディオ情報の全体に係わる情報が記
録されている。
dio Title Set Information)211を先頭として、
夫々にID番号を有する複数のAOB(Audio Objec
t)210から構成される。
れている部分を一般にAOBセット(AOBS)とい
う。このAOBセットはオーディオ情報の実体部分を他
の制御情報と区分して扱うためのものである。
TSI211には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組みあわせた論理的区分であるプログラムチェ
インに関する種々の情報であるATSPGCI(Audio
Title Set Program Chain Information)等の情
報が記録される。
報の実体部分が含まれている。そして、一のAOB21
0は、夫々にID番号を有する複数のセル220により
構成されている。
層である夫々パック化された複数のオーディオパック2
30により構成される。ここで、オーディオパック23
0は、DVDオーディオ200に記録されるべき可変長
圧縮されたオーディオ情報を所定の大きさ毎にパック化
したものである。
ィオパック230以外に、一又は複数のオーディオパッ
ク230に代えて、作曲者や著作権に関する情報、曲名
や歌詞などのテキスト情報、インターネットのホームペ
ージへアクセスするためのアクセス情報、BPM(Beat
Per Minutes)又は拍情報等を含むリアルタイム情報
パック(Real Time Information Pack)を含ませる
こともできる。
その先頭から、パックヘッダ240と、当該オーディオ
パック230内においてオーディオ情報を含んでいるプ
ライベートストリーム1(圧縮方法の一例としてのMP
EG(Moving Picture Expert Group)方式で規定さ
れているストリーム形式)のパケットであることを識別
するための識別番号等が含まれているパケットヘッダ2
41と、実際に圧縮オーディオ情報を含んでいる情報単
位であることを識別するための識別番及び本発明に係る
1秒前又は1秒後に再生されるべきパケットのDVDオ
ーディオ200上の記録位置を示すアドレス情報等が含
まれているプライベートヘッダ242と、オーディオ情
報の実態部分である圧縮オーディオデータ243とが含
まれている。
れている情報として具体的には、図2(a)に示すよう
に、スタートコード241a(3バイト)、当該パケッ
トヘッダ241に続いて記録されている情報がプライベ
ートストリーム1であることを識別するためのフラグで
あるストリーム識別データ241b(1バイト)、当該
パケット自体の長さを示すパケット長さデータ241c
(2バイト)、コピーコントロール情報241d(3バ
イト)、当該パケットヘッダ241及びプライベートヘ
ッダ242に続いて記録されている圧縮オーディオ情報
243の中に記録されているアクセスユニット(DVD
オーディオ200に記録すべきオーディオ情報を圧縮し
て圧縮オーディオ情報を作成する際に生成されるアクセ
ス可能な情報の最小単位)のうち最初アクセスされるべ
きアクセスユニット(具体的には、図2(c)におい
て、当該圧縮オーディオ情報243の中に記録されてい
るアクセスユニット243n-1,243n及び243n+1
のうち、先頭データTから記録されている最初のアクセ
スニット243n)の再生時刻に対応する時間を示すP
TS241e(5バイト)等がある。
ニット243n-1は途中から始まるアクセスユニット
(それ以外のアクセスユニットの前半は直前のパックに
記録されている。)である。また、アクセスユニット2
43nはこのパック内で完結しているアクセスユニット
であり、先頭データTはアクセスユニット243nの先
頭のデータである。更に、アクセスユニット243n+1
は途中で終わるアクセスユニット(それ以外のアクセス
ユニットの後半は直後のパックに記録されている。)で
あり、先頭データT’はアクセスユニット243n+1の
先頭のデータである。
れている情報として具体的には、図2(b)に示すよう
に、当該プライベートヘッダ242に続いて記録されて
いる情報が圧縮オーディオ情報であることを識別するた
めのフラグであるサブストリーム識別データ242a
(1バイト)、予備データ領域242b及び242g
(計4バイト)、プライベートヘッダ242自体の長さ
を示すプライベートヘッダ長さデータ242c(1バイ
ト)、圧縮オーディオデータ243内において再生時に
最初にアクセスされるべきアクセスユニットの圧縮オー
ディオデータ243内の記録位置を示すファーストアク
セスユニットポインタ242d(2バイト)、当該最初
にアクセスされるべきアクセスユニット(すなわち、図
2(c)の例ではアクセスユニット243n)の再生時
刻を基準とし1秒前に再生されるべきアクセスユニット
の先頭データTが記録されているパックのDVDオーデ
ィオ200上の記録位置を示す前位置情報としての前方
サーチポインタ242e(1バイト)、同様に1秒後に
再生されるべきアクセスユニットの先頭データTが記録
されているパックのDVDオーディオ200上の記録位
置を示す後位置情報としての後方サーチポインタ242
f(1バイト)及びプライベートヘッダ242自体の長
さを調整するためのダミーデータであるスタッフィング
バイト242h(8バイト以下)がある。
及び後方サーチポインタ242fは、夫々に、当該前方
サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242
fが含まれているオーディオパック230に対して1秒
前又は1秒後に再生されるべきアクセスユニットの先頭
データTが含まれるオーディオパック230の記録位置
を示すアドレス情報を、当該前方サーチポインタ242
e及び後方サーチポインタ242fが含まれているオー
ディオパック230に対する相対アドレスとして記述し
たものである。
べきアクセスユニットの先頭データTが含まれるオーデ
ィオパック230の記録位置を示すアドレス情報とした
のは、後述する情報再生装置における早送り再生又は早
戻し再生等において聴感上違和感を生じさせることなく
効率的に当該早送り再生等を行うべく1秒前(又は1秒
後)としたものである。
際にジャンプしてから再生したい所望の時間にたどり着
くまで不要な時間が必要となることとなり、一方間欠再
生の場合、当該間欠時間が長くなるので不自然なものと
なる。更に、当該時間が1秒より短いと、一回のジャン
プの距離が短くなるので場合によってはそのまま再生を
続けるよりもジャンプした方がオーディオ情報のサーチ
が遅くなるし、更に間欠再生も遅くなる。更にまた、オ
ーディオ情報では映像情報と違ってコマ送り再生などが
ないため1秒より短い単位での再生は意味がなく、視聴
者が指定する再生時間なども1秒単位であることから、
「1秒」という値が最適とされるものである。
記録フォーマットにおいて、夫々の区分は、DVDオー
ディオ200内に記録させるオーディオ情報の製作者
(以下、単に製作者という。)がその意図に応じて自在
に区分設定をして記録できるものである。そして、これ
らの区分毎に後述の論理構造に基づいて再生することに
より、変化に富んだ種々の再生が可能となるのである。
より記録された情報を組みあわせた論理的フォーマット
(論理構造)について図3を用いて説明する。
実際にDVDオーディオ200上にオーディオ情報が記
録されているのではない。すなわち、DVDオーディオ
200上にはあくまでも図1及び図2に示す物理フォー
マットでオーディオ情報が記録されており、このオーデ
ィオ情報を図3に示す論理構造で再生するための情報
が、図2に示す物理構造で前述したSAPPT204、
AMG202及びATSI211等に記録されているの
である。
していくと、上記図1において説明した物理構造のう
ち、一又は複数のセル(又は部分曲)220を選択して
組合せることにより、インデックス259が論理上構成
される。このとき、インデックス259は、曲番として
も扱うことができ、視聴者選択によってアクセス可能な
最小の単位である。このインデックス259を用いて、
例えば1つの曲をイントロ部分やサビ部分といったよう
に区分するのである。
より一のトラック260が論理上構成される。このトラ
ック260は一つの楽曲に相当する情報単位である。そ
して、視聴者は任意のトラック(楽曲)260を選択
し、直接これにアクセスすることができる。
は、当該セル220を図1に示す物理フォーマットにお
いて取り扱う際にはセルID番号として取り扱い(図1
中、セルID#と示す。)、図3に示す論理フォーマッ
トにおいて取り扱う際には後述するATSPGCI中の
記述順にセル番号として取り扱う。
0を含む情報単位であり、ある共通の属性などを有する
セル220の集合である。すなわちトラック260内の
全てのセル220の属性は全て同一である。更に、トラ
ック260に含まれる全てのセル220はDVDオーデ
ィオ200上の同一の領域内に隣接して記録される。
あわせて一のタイトル261が論理上構成される。この
とき、当該タイトル261自体が、アクセスの単位とし
て視聴者に認識されることはない。従って、例えば、タ
イトル261の番号を指定して任意に各タイトル261
にアクセスすることはできない。
トル261を構成する各トラック260の属性を、最大
8種類の属性の中から独立に定義することができる。す
なわち、各トラック260毎に、チャンネル数、量子化
方法、サンプリング周波数等のオーディオ情報としての
属性を変更することができる。
したATSPGCIが定義され、当該ATSPGCIに
は、各トラック260の属性、夫々のトラック260を
再生する際の各トラック260毎のセル220の再生順
序、夫々のセル220のDVDオーディオ200上の記
録位置であるアドレス、一のトラック260における再
生すべき先頭のセル220の番号、各トラック260の
先頭PTS、トラック再生時間、再生方式及び各種コマ
ンド等が含まれている。そして、一のタイトル261に
は、上記ATS_PGCIの他に、実体的なオーディオ
情報がトラック260の組みあわせとして(換言すれ
ば、セル220の組みあわせとして)含まれることとな
る。
構造でいうATS203内のATSI211中に記録さ
れているのである。
り、一の上記タイトルグループ262が論理上構成され
る。このタイトルグループ262は、視聴者がアクセス
できる最大の単位で、後述する一のボリューム263中
に最大9個まで定義することができる。ここで、タイト
ルグループ262は、ある一定の関連性に基づいて集合
された一又は複数のタイトル261により構成され、タ
イトルグループ262内の全てのタイトル261は連続
的に再生される。具体的には、例えば、ある歌手、作曲
家の楽曲集などを一つのタイトルグループ262として
集合させることができる。
2により、一の上記ボリューム263が論理上構成され
る。このボリューム263は一枚のDVDオーディオデ
ィスクの一方の面(サイド)に相当する情報単位であ
る。
含まれる実際のオーディオ情報は、DVDオーディオ2
00上では図1に示すいずれか一のATS203内に記
録されている。
て、図1に示す物理構造において区分された各オーディ
オ情報内の情報区分を製作者が指定することにより、視
聴者が聴取する楽曲が形成されるのである。
を記録したDVDオーディオ200を製造するための情
報記録装置の実施形態について、図4乃至図7を用いて
説明する。
要構成を示すブロック図であり、図5乃至図7は当該情
報記録装置の動作を示すフローチャートである。
装置は、上記オーディオ情報が記録されたDVDオーデ
ィオ200を大量生産するためのマスタ(抜き型)とし
てのいわゆるスタンパディスクに対して上述したオーデ
ィオ情報を記録するための情報記録装置(すなわち、当
該スタンパディスクを製造するためのディスク製造装
置)の実施形態である。
成及び動作について図4を用いて説明する。
録装置Rは、マスタテープ再生部70と、メモリ71
と、再生制御情報生成手段、前位置情報生成手段及び後
位置情報生成手段としての信号処理部72と、ハードデ
ィスク装置73及び74と、コントローラ75と、多重
器76と、変調器77と、記録手段としてのマスタリン
グ装置78とにより構成されている。
ィオ200に記録すべきオーディオ情報(圧縮されてい
ないオーディオ情報)Rが記録されているマスタテープ
を再生し、信号処理部72からの要求により当該信号処
理部72に出力する。
生部70から出力されたオーディオ情報RをA/D変換
した後予め設定された所定の可変長圧縮方式(例えば、
上記MPEG方式)を用いて圧縮し、圧縮信号Srとし
て出力する。その後、出力された圧縮信号Srは、ハー
ドディスク装置73に一時的に記憶される。
ーディオ情報Rの再生を制御するための制御情報(図1
における、SAPPT204、AMG202、ATSI
211等を含む。)が記載されたキューシートSTに基
づき予め入力された当該制御情報を一時的に記憶し、信
号処理部72からの要求に基づいて制御情報信号Siと
して出力する。この制御情報信号Siには、具体的に
は、上記SAPPT204、AMG202、ATSI2
11の管理情報の元となる情報の他に、オーディオ情報
Rをオーディオパック230に分割するための情報が含
まれている。
ープ再生部70から出力される上記オーディオ情報Rに
対応したタイムコードTt及びメモリ71から出力され
る制御情報信号Siに基づき、当該タイムコードTtを参
照して当該制御情報信号Siに含まれている制御情報か
ら曲再生時間情報等を生成し、これらを含むSAPPT
204、AMG202及びATSI211等の管理情報
並びに各パックヘッダ240、パケットヘッダ241及
びプライベートヘッダ242を対応する制御情報信号S
navとして出力し、ハードディスク装置74に一時的に
記憶する。
報R全体について実行される。
記の処理が終了すると、コントローラ75は、ハードデ
ィスク装置73から圧縮信号Srを読み出すと共にハー
ドディスク装置74から制御情報信号Snavを読み出
し、これらに基づいて、最終的にSAPPT204、A
MG202及びATSI211等の管理情報に記録され
る曲アドレス情報等、各パックヘッダ240、パケット
ヘッダ241及び各プライベートヘッダ242に含まれ
るべき情報等を生成し、最終的な制御情報信号Snavを
生成し、ハードディスク装置74に再記録する。この処
理は、当該各制御情報の中には、圧縮信号Srの生成結
果によって、内容が定まるものがあることに起因して実
行されるものである。
り、圧縮信号Sr内に含まれている各アクセスユニット
の長さ等を考慮して上述したプライベートヘッダ240
内に挿入すべき前方サーチポインタ242e及び後方サ
ーチポインタ242fが生成され、制御情報信号Snav
としてハードディスク装置74に再記録されることとな
る。
部72、ハードディスク装置73及び74の夫々の動作
の時間管理を行い、制御情報信号Snavを含む付加情報
信号Sa(先に一時的に記録されている制御情報信号Sn
avに対応する。)をハードディスク装置74から読み出
して出力すると共に、圧縮信号Srをハードディスク装
置73から読み出して出力し、更に圧縮信号Srと付加
情報信号Saを時間軸多重するための情報選択信号Scc
を生成して出力する。
から読み出された圧縮信号Sr(圧縮されたオーディオ
情報を含んでいる。)及び付加情報信号Saは、コント
ローラ75からの情報選択信号Sccに基づき、多重器7
6により時間軸多重されて情報付加圧縮信号Sapとして
出力される。この処理により、上述のSAPPT20
4、AMG202、ATSI211等の管理情報と、各
パックヘッダ240、パケットヘッダ241、プライベ
ートヘッダ242が圧縮信号Sr内の圧縮されたオーデ
ィオ情報に挿入され、DVDオーディオディスクに記録
されるべきオーディオ情報としての図1に示す物理構造
が完成することとなる。
加圧縮信号Sapに対してリードソロモン符号等のエラー
訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の変調
を施してディスク記録信号Sm を生成し、マスタリング
装置78に出力する。
ィスク記録信号Smを上記スタンパディスクに対して記
録する。そして、このスタンパディスクを用いて図示し
ないレプリケーション装置により、一般に市販されるレ
プリカディスクとしてのDVDオーディオ200が製造
される。
ち、本発明に係る上記前方サーチポインタ242e及び
後方サーチポインタ242fの生成処理及び圧縮された
オーディオ情報への挿入処理について、図5乃至図7を
用いて説明する。
チポインタ242fの生成処理及び圧縮されたオーディ
オ情報への挿入処理においては、初めに、信号処理部7
2において、圧縮されていないオーディオ情報R(この
場合、当該非圧縮のオーディオ情報(言うまでもなく、
ディジタル情報である。)は夫々に一定のサンプル数の
オーディオ情報を含む複数のオーディオフレーム(当該
オーディオフレーム個々の再生時間を1/1200秒と
する。)により構成されているとする。)をエンコード
すると共に、当該オーディオフレームを更に等間隔に分
割したブロック毎に可変長圧縮して圧縮信号Srを生成
する(ステップS1)。
オフレームに含まれている全データ量D(n)を当該各オ
ーディオフレーム毎に算出し、信号処理部72内の図示
しないメモリに一時的に記憶しておく(ステップS
2)。このステップS2の処理はAOB210毎に行わ
れる。ここで、パラメータnは一のAOB210内に含
まれるべき各オーディオフレームの当該AOB210の
先頭からの番号を示しており、従って、一のAOB21
0内に含まれるオーディオフレームの全数をmとする
と、当該パラメータnについては、
ディオパック230毎に分割し、更にパックヘッダ24
0、パケットヘッダ241、プライベートヘッダ242
等を付加するいわゆるパケッタイズを行う(ステップS
3)。このとき、同時に上記SAPPT204、AMG
202、ATSI211等も形成される。
ット)内の圧縮オーディオデータ243内においてその
先頭に位置している(すなわち、現在再生する)オーデ
ィオフレームの番号Niと、当該番号Niのオーディオフ
レームに対応するオーディオパック230の先頭のDV
Dオーディオ200上のアドレスPka(i)を取得する
(ステップS4)。
においては、一のAOB210が二以上のタイトル26
1に含まれる場合がある(これを、AOB210の使い
まわしという。)ため、各オーディオパック230のア
ドレスはAOB210の単位で完結する値とされてお
り、一のAOB210内の先頭のオーディオパック23
0のアドレスは常に当該アドレスにおける初期値とされ
ている。従って、上記パラメータNiもAOB210単
位で初期化されつつ付与されている。
は、一のAOB210内のオーディオパック230の数
をlとすると、
位置すべきオーディオフレームに対して、当該オーディ
オフレームの1秒前に再生されるべきオーディオフレー
ムを含むオーディオパック230のアドレスAp(i)を取
得し(ステップS5)、更に、各オーディオパック23
0の先頭に位置すべきオーディオフレームに対して、当
該オーディオフレームの1秒後に再生されるべきオーデ
ィオフレームを含むオーディオパック230のアドレス
An(i)を取得する(ステップS6)。このステップS5
及びS6の処理については、後程詳述する。
(i)を夫々に前方サーチポインタ242e及び後方サー
チポインタ242fとしてプライベートヘッダ242に
記述して処理を終了する(ステップS7)。
(i)の取得処理の細部について、図6を用いて説明す
る。
は、初めに、一のAOB210内における各オーディオ
パック230の番号を示すパラメータiを初期化し(ス
テップS10)、次に、上記取得したオーディオパック
230の先頭に位置しているオーディオフレームの番号
Niが「1200(すなわち、1秒間に再生されるオー
ディオフレームの数)」より小さいか否かを判定する
(ステップS11)。
オーディオフレームの番号Niが「1200」より小さ
いときは(ステップS11;T)、当該オーディオフレ
ームが属するAOB210においては、当該オーディオ
フレームの1秒前のオーディオフレームが存在しない
(換言すれば、当該オーディオフレームはAOB210
の先頭から1秒以内にある)としてアドレスAp(i)を
「FFh(hは16進数を示す)」として(ステップS
13)ステップS17に移行する。
ーディオフレームの番号Niが「1200」より小さく
ないときは(ステップS11;F)、当該オーディオフ
レームが属するAOB210において当該オーディオフ
レームの1秒前のオーディオフレームが存在するとし
て、次に、当該1秒前のオーディオフレームが含まれて
いるオーディオパック230の番号を仮に示すパラメー
タjを初期化する(ステップS12)。
が含まれているオーディオパック230内の圧縮オーデ
ィオデータ243内においてその先頭に位置しているオ
ーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレー
ムの番号Niから1200を減算した値よりも大きいか
否かを判定し(ステップS14)、大きくないときは
(ステップS14;F)、番号Njにより示されるオー
ディオフレームは、番号Niにより示されるオーディオ
フレーム(現在再生するオーディオフレーム)から1秒
前よりも更に前に再生されるべきオーディオフレームで
あるので、パラメータjの値をインクリメントし(ステ
ップS15)、再びステップS14に戻る。
在再生するオーディオフレームに対して1秒前に再生す
べきオーディオフレームの番号を検出するための処理で
ある。
記オーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフ
レームの番号Niから1200を減算した値よりも大き
くなったときは(ステップS14;T)、その番号Nj
で示されるオーディオフレームを含むオーディオパック
が現在再生するオーディオフレームに対して1秒前に再
生すべきオーディオフレームを含むオーディオパックの
次のオーディオパックであるとして、次に、アドレスP
ka(i)から番号Njのオーディオフレームを含むオーディ
オパックの一つ前のオーディオパック230の先頭のD
VDオーディオ200上のアドレスPka(j-1)を減算
し、これを前方サーチポインタ242eとしてのアドレ
ス(相対アドレス)Ap(i)とする(ステップS16)。
(ステップS17)、更に、パラメータiの値が上記値
l以下か否か、すなわち、一のAOB210内の全ての
オーディオパック230についてアドレスAp(i)の取得
が完了しているかいなか否かを確認し(ステップS1
8)、完了しているときは(ステップS18;F)その
ままステップS6へ移行し、一方完了していないときは
(ステップS18;T)、再びステップS11に戻って
上述した動作を繰り返す。
(i)の取得処理の細部について、図7を用いて説明す
る。
は、初めに、一のAOB210内における各オーディオ
パック230の番号を示すパラメータiを初期化し(ス
テップS20)、次に、上記取得したオーディオパック
230の先頭に位置しているオーディオフレームの番号
Niが「m−1200」より大きいか否かを判定する
(ステップS21)。
オーディオフレームの番号Niが「m−1200」より
大きいときは(ステップS12;T)、当該オーディオ
フレームが属するAOB210においては、当該オーデ
ィオフレームの1秒後のオーディオフレームが存在しな
い(換言すれば、当該オーディオフレームはAOB21
0の最後部から手前に1秒より後の再生位置にある)と
してアドレスAn(i)を「FFh(hは16進数を示
す)」として(ステップS23)ステップS28に移行
し、一方、ステップS21の判定において、オーディオ
フレームの番号がNiが「m−1200」より大きくな
いときは(ステップS21;F)、当該オーディオフレ
ームが属するAOB210において当該オーディオフレ
ームの1秒後のオーディオフレームが存在するとして、
次に、当該1秒後のオーディオフレームが含まれている
オーディオパック230の番号を仮に示すパラメータj
を初期化する(ステップS22)。
が含まれているオーディオパック230内の圧縮オーデ
ィオデータ243内においてその先頭に位置しているオ
ーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレー
ムの番号Niと1200とを加算した値よりも大きいか
否かを判定し(ステップS24)、大きくないときは
(ステップS24;F)、番号Njにより示されるオー
ディオフレームは、番号Niにより示されるオーディオ
フレーム(現在再生するオーディオフレーム)から1秒
後よりも更に前に再生されるべきオーディオフレームで
あるので、パラメータjの値をインクリメントし(ステ
ップS25)、更に、パラメータjの値が上記値l以下
か否か、すなわち、一のAOB210内の全てのオーデ
ィオパック230についてステップS24の処理が完了
しているかいなか否かを確認し(ステップS26)、完
了しているときは(ステップS26;F)そのままステ
ップS27へ移行し、一方完了していないときは(ステ
ップS25;T)、再びステップS24に戻る。このス
テップS24とS25の処理は、現在再生するオーディ
オフレームに対して1秒後に再生すべきオーディオフレ
ームの次のオーディオフレームの番号を算出するための
処理である。
記オーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフ
レームの番号Niに1200を加算した値よりも大きく
なったときは(ステップS24;T)、その番号Njで
示されるオーディオフレームを含むオーディオパックが
現在再生するオーディオフレームに対して1秒後に再生
すべきオーディオフレームを含むオーディオパックの次
のオーディオパックであるとして、次に、番号Njのオ
ーディオフレームを含むオーディオパックの一つ前のオ
ーディオパック230の先頭のDVDオーディオ200
上のアドレスPka(j-1)からアドレスPka(i)を減算し、
これを後方サーチポインタ242fとしてのアドレス
(相対アドレス)An(i)とする(ステップS27)。
(ステップS28)、更に、パラメータiの値が上記値
l以下か否か、すなわち、一のAOB210内の全ての
オーディオパック230についてアドレスAn(i)の取得
が完了しているかいなか否かを確認し(ステップS2
9)、完了しているときは(ステップS29;F)その
ままステップS7へ移行し、一方完了していないときは
(ステップS29;T)、再びステップS21に戻って
上述した動作を繰り返す。
オーディオ情報を再生するための情報再生装置の実施形
態について、図8乃至図14を用いて説明する。
すブロック図であり、図9はオーディオデコーダの細部
構成を示すブロック図であり、図10乃至図13は実施
形態の情報再生装置の動作を示すフローチャートであ
り、図14はタイムサーチ再生の動作を説明する図であ
る。
装置では、DVDオーディオ200に記録されているオ
ーディオ情報を通常どおりに再生する他に、本発明に係
る上記前方サーチポインタ242e又は後方サーチポイ
ンタ242fを用いた早戻し再生(すなわち、前方サー
チポインタ242eを用いて1秒前に再生すべきオーデ
ィオフレームにジャンプしてこれを所定時間(例えば
0.2秒)だけ再生し、更に1秒前に再生すべきオーデ
ィオフレームにジャンプすることを繰り返しつつ再生す
ること)又は早送り再生(すなわち、後方サーチポイン
タ242fを用いて1秒後に再生すべきオーディオフレ
ームにジャンプしてこれを上記所定時間だけ再生し、更
に1秒後に再生すべきオーディオフレームにジャンプす
ることを繰り返しつつ再生すること)或いは、再生すべ
きオーディオフレームを予め指定してこれにジャンプし
て再生するいわゆるタイムサーチ再生が可能となってい
る。
成及び動作について図8及び図9を用いて説明する。
生装置Sは、検出手段、第1検出手段及び第2検出手段
としてのピックアップ80と、復調訂正部81と、スト
リームスイッチ82及び84と、トラックバッファ83
と、システムバッファ85と、デマルチプレクサ86
と、オーディオバッファ92と、再生手段としてのオー
ディオデコーダ93と、オーディオデコーダバッファ9
4と、RTI(Real Time Information)バッファ9
5と、RTIデコーダ96と、RTIデコーダバッファ
97と、入力部98と、ディスプレイ99と、制御手段
及び検索手段としてのシステムコントローラ100と、
ドライブコントローラ101と、スピンドルモータ10
2と、スライダモータ103と、により構成されてい
る。
ーダ93は、デジタルフィルタ等を含む信号処理部12
0と、D/Aコンバータ121と、アンプ等を含むアナ
ログ出力回路122と、ディジタル出力回路123と、
RAM124aを含むシステムマイコン124と、クロ
ック回路125と、により構成されている。
生装置Sのうち、オーディオ情報の再生に関する部分の
みを記載したものであり、ピックアップ80及びスピン
ドルモータ102並びにスライダモータ103等をサー
ボ制御するためのサーボ回路等は従来技術と同様である
ので、記載及び細部説明を省略する。
イオード、ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等
を含み、DVDオーディオ200に対して再生光として
の光ビームBを照射すると共に、当該光ビームBのDV
Dオーディオ200からの反射光を受光し、DVDオー
ディオ200上に形成されている情報ピットに対応する
検出信号Spを出力する。このとき、光ビームBがDV
Dオーディオ200上の情報トラックに対して正確に照
射されると共にDVDオーディオ200上の情報記録面
で正確に焦点を結ぶように、図示しない対物レンズに対
して従来技術と同様の方法によりトラッキングサーボ制
御及びフォーカスサーボ制御が施されている。
出信号Spは、復調訂正部81に入力され、復調処理及
び誤り訂正処理が行われて復調信号Sdmが生成され、ス
トリームスイッチ82及びシステムバッファ85に出力
される。
ームスイッチ82は、ドライブコントローラ101から
のスイッチ信号Ssw1によりその開閉が制御され、閉の
ときには入力された復調信号Sdmをそのままスルーして
トラックバッファ83に出力する。一方、ストリームス
イッチ82が開のときには、復調信号Sdmは出力されず
従って不要な情報(信号)がトラックバッファ83に入
力されることがない。
バッファ83は、FIFO(FirstIn First Out)メモ
リ等により構成され、入力された復調信号Sdmを一時的
に記憶すると共に、ストリームスイッチ84が閉とされ
ているときには、記憶した復調信号Sdmを連続的に出力
する。
るストリームスイッチ84は、デマルチプレクサ86に
おける分離処理において、後段の各種バッファがオーバ
ーフローしたり、逆に空になってデコード処理が中断す
ることがないように、システムコントローラ100から
のスイッチ信号Ssw2により開閉が制御される。
調信号Sdmが入力されるシステムバッファ85は、DV
Dオーディオ200をローディングしたときに最初に検
出され、DVDオーディオ200に記録されている情報
全体に関する管理情報(AMG202等)又はATS2
03毎のATSI211を蓄積して第1再生制御情報S
cとしてシステムコントローラ100に出力するこれら
により、ストリームスイッチ84を介して復調信号Sdm
が連続的に入力されたデマルチプレクサ86において
は、当該復調信号Sdmから各オーディオパック230毎
に圧縮されたオーディオ情報を抽出し、オーディオ信号
Sadとしてオーディオバッファ92に出力する。
ーディオパック230及びパケットからパックヘッダ2
40及びパケットヘッダ241等を抽出し、夫々に含ま
れる再生制御情報をヘッダ信号Shdとしてシステムコン
トローラ100に出力する。
ーディオバッファ92は、FIFOメモリ等により構成
され、入力されたオーディオ信号Sadを一時的に蓄積
し、オーディオデコーダ93に出力する。
テムコントローラ100から出力される制御信号Shc及
びScaに基づいて、オーディオ信号Sadに対して可変長
圧縮に対応する解凍処理及び復調処理等を施し、復調オ
ーディオ信号Saddとして図示しないスピーカ等に出力
する。
記リアルタイム情報は、デマルチプレクサ86からRT
Iバッファ95に出力される。そして、RTIバッファ
95に一時的に蓄積されたリアルタイム情報は、システ
ムコントローラ100から出力される制御信号Shcに基
づいてRTIデコーダ96へと出力され、更に図示しな
いディスプレイ等え出力され、歌詞等の表示が行われ
る。
等において一時的に音の出力を中断する(ポーズする)
必要があることが検出された場合には、システムコント
ローラ100から図示しないポーズ信号がオーディオデ
コーダ93に出力され、当該オーディオデコーダ93は
一時的に復調オーディオ信号Saddの出力を停止する。
体的な処理について説明する。
おいて、システムマイコン124は、システムコントロ
ーラ100との間で制御信号Sca(信号処理部120で
復調されたプライベートヘッダ情報を含む)の授受を行
うと共にオーディオデコーダバッファ94との間で情報
の授受を行いつつ、信号処理部120における処理の基
準クロックとなるクロック信号Sclkを生成するクロッ
ク回路125、実際の解凍処理及び復調処理を行う信号
処理部120、復調されたオーディオ情報をアナログ信
号に変換するD/Aコンバータ121及びアナログ化さ
れたオーディオ情報に対して増幅等の処理を施すアナロ
グ出力回路122の動作制御を行う。
内部にRAM124aを有しており、当該RAM124
aは、システムコントローラ100から制御信号Scaの
一部として供給されるオーディオ属性情報を一時的に記
憶する。そして、システムマイコン124は、RAM1
24a内に記憶された当該オーディオ属性情報を参照
し、その内容をクロック回路125及び信号処理部12
0へ供給する。
は、オーディオ属性情報中のサンプリング周波数情報を
クロック回路125へ供給する。そして、発振器を備え
るクロック回路125は、指示されたサンプリング周波
数に対応するクロック信号Sclkを信号処理部120へ
供給する。
は、オーディオ属性情報中のサンプリング周波数、量子
化ビット数、チャンネル数、エンファシスの有無の情報
を信号処理部120へ供給し、D/Aコンバータ121
へチャンネル数情報を提供する。
出力回路122へ、各チャンネルの信号の増幅度などの
情報を供給する。このとき、各チャンネル毎の増幅度の
情報は、オーディオ属性情報に含めて、システムコント
ローラ100から供給することができる。
方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ24
2fは、信号処理部120で復調されシステムマイコン
124を介し制御信号Scaとしてシステムコントローラ
100に出力されて後述する早戻し再生又は早送り再生
或いはタイムサーチ再生に供される。
125からのクロック信号Sclkを使用し、システムマ
イコン124から得た可変長圧縮方式に対応する符号化
方式、サンプリング周波数、量子化ビット数などの情報
に従って、オーディオバッファ92から供給される圧縮
オーディオ信号の解凍、復号及び帯域制限等の処理を行
い、更に、エンファシスの有無の情報に従ってディエン
ファシス処理を行い、D/Aコンバータ121へ出力す
る。更に、信号処理部120は、プライベートヘッダ2
42の復調をも行いシステムマイコン124へ制御信号
Scaとして供給する。
ディジタル出力回路123を介してディジタルオーディ
オ信号Saddを外部へ出力する。
テムマイコン124から得たチャンネル情報に従って、
入力された信号をチャンネル毎に分割し、さらに各チャ
ンネル毎のアナログ信号としてアナログ出力回路122
へ出力する。
行される、プライベートヘッダ242内の前方サーチポ
インタ242e又は後方サーチポインタ242fを用い
た早戻し再生、早送り再生及びタイムサーチ再生の細部
処理について、図10乃至図14を用いて説明する。
0に示すフローチャートを用いて説明する。
ては、初めに、現在再生しているオーディオフレームの
アドレスAc(i)を取得する(ステップS30)。ここ
で、パラメータiは、上記情報記録装置Rにおける前方
サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242
fの生成の場合と同様に、現在再生しているオーディオ
フレームが含まれているオーディオパック230の番号
を示すパラメータである。
サーチポインタ242fをシステムマイコン124にお
いて検出することにより、1秒後に再生されるべきオー
ディオパックのDVDオーディオ200上の相対アドレ
スAn(i)を取得する(ステップS31)。
フレーム内の圧縮オーディオ情報を全て再生し(ステッ
プS32)、次に、当該取得したアドレスAn(i)の値が
「FFh」か否かを判定する(ステップS33)。
An(i)の値が「FFh」であるときは(ステップS3
3;T)、現在再生しているオーディオフレームは一の
AOB210の最後部から1秒前以後に再生されるべき
オーディオフレームであるとして、後方サーチポインタ
242fを使用することなく、次に、後続する他のセル
220が存在しているか否かを、管理情報であるAMG
202、ATSI211内の管理情報等を参照して確認
し(ステップS35)、後続するセル220がないとき
は(ステップS35;F)、最早、早送り再生はできな
いとして処理を終了する。
続するセル220があるときは(ステップS36)、当
該後続するセル220の開始位置のアドレスAcsを、例
えばAMG202、ATSI211内の管理情報等を参
照して取得し(ステップS36)、更に当該取得したア
ドレスAcsを検索して(ステップS37)、当該検索し
たアドレスAcsを起点として早送り再生を行うべくステ
ップS30へ戻る。
ドレスAn(i)の値が「FFh」でないときは(ステップ
S33;F)、現在再生しているオーディオフレームが
属するAOB210内で1秒後に再生する他のオーディ
オフレームが存在するとして、後方サーチポインタ24
2fを使用し、次に検索すべきアドレス(Ac(i)+An
(i))を検索し(ステップS34)、当該検索したアド
レス(Ac(i)+An(i))を起点として早送り再生を行う
べくステップS30へ戻る。
2fを用いた早送り再生が実行される。
に示すフローチャートを用いて説明する。
ては、初めに、早送り再生の場合と同様に、現在再生し
ているオーディオフレームのアドレスAc(i)を取得する
(ステップS30)。
サーチポインタ242eをシステムマイコン124にお
いて検出することにより、1秒前に再生されるべきオー
ディオパックのDVDオーディオ200上の相対アドレ
スAp(i)を取得する(ステップS38)。
フレーム内の圧縮オーディオ情報を全て再生し(ステッ
プS39)、次に、当該取得したアドレスAp(i)の値が
「FFh」か否かを判定する(ステップS40)。
Ap(i)の値が「FFh」であるときは(ステップS4
0;T)、現在再生しているオーディオフレームは一の
AOB210の先頭から1秒後以前に再生されるべきオ
ーディオフレームであるとして、前方サーチポインタ2
42eを使用することなく、次に、直前に再生された他
のセル220が存在しているか否かを、例えばAMG2
02、ATSI211内の管理情報等を参照して確認し
(ステップS42)、直前に再生されたセル220がな
いときは(ステップS42;F)、最早、早戻し再生は
できないとして処理を終了する。
前に再生されたセル220があるときは(ステップS4
2)、当該直前に再生されたセル220の最終アドレス
(すなわち、当該再生されたセル220における最終オ
ーディオフレームの開始アドレス)Aceを、例えばAM
G202、ATSI211内の管理情報等を参照して取
得し(ステップS43)、更に当該取得したアドレスA
ceを検索して(ステップS44)、当該検索したアドレ
スAceを起点として早戻し再生を行うべくステップS3
0へ戻る。
上述した直前に再生されたセル220の最終アドレス
は、DVDオーディオ200中には記述されていないの
で、実際の処理では、先ず、直前に再生されたセル22
0そのものの最終アドレスからオーディオフレームの大
きさの最大値を減算したアドレスにジャンプし、その位
置から後に最初に検出されたオーディオフレームの先頭
を、当該直前に再生されたセル220の最終アドレスと
認識することとなる。
ドレスAp(i)の値が「FFh」でないときは(ステップ
S40;F)、現在再生しているオーディオフレームが
属するAOB210内で1秒前に再生された他のオーデ
ィオフレームが存在するとして、前方サーチポインタ2
42eを使用し、次に検索すべきアドレス(Ac(i)−A
p(i))を検索し(ステップS41)、当該検索したアド
レス(Ac(i)−Ap(i))を起点として早戻し再生を行う
べくステップS30へ戻る。
2eを用いた早戻し再生が実行される。
て、図12及び図13に示すフローチャート及び図14
を用いて説明する。
ントローラ100が指定した任意の再生開始位置や、視
聴者がリモコンや入力部98を通じて指定したトラック
番号(曲番号)とそのトラックの先頭からの経過時間
(例えば10番目のトラックの先頭から1分後というよ
うに指定する。)に相当する位置から再生することであ
る。
は、n番目の1曲に相当するトラック260におけるサ
ーチ時間tsの位置のオーディオフレームから再生する
ものとする。
においては、初めに、n番目のトラック260の先頭P
TSであるtfac(図14参照)と、その全再生時間tp
(図14参照)を、例えばAMG202内の管理情報と
ATSI211内の管理情報を参照して取得する(ステ
ップS50)。なお、これらのPTSや全再生時間を得
る具体的な方法は、いわゆるDVDビデオを再生するプ
レーヤ等において周知であるので説明を省略する。
ムをスピーカ等から出力すべき再生時間軸上の再生時刻
を示す時刻情報であり、各パケットヘッダ241毎に記
述されていると共に、上記ATSI211に各トラック
の先頭値が記述されている。
セル220の開始位置を示すアドレスAcs(図14参
照)と、最後のセル220の終了位置を示すアドレスA
ce(図14参照)とを、同じく例えばATSI211内
の管理情報等を参照して取得する(ステップS51)。
レスAa(図14参照)を図12に示す式により算出す
る(ステップS52)。
れるべきパケットのうちの最初のパケットを検索し(ス
テップS53)、当該パケットにおける上記PTSをtp
ts(図14参照)として検出する(ステップS54)。
再生時間と再生データ量との関係が一次関数的に変化す
ると仮定した場合における当該n番目のトラック260
内の経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差
が10秒以内か否かを判定する(ステップS55)。
(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差が10秒以内
であるときは(ステップS55;T)、アドレスAaの
後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットが
サーチ時間tsに近いパケットであるとして、次に、上
記前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ
242fを用いてタイムサーチ再生を行って(ステップ
S59)処理を終了する。このステップS59の動作に
ついては、後程詳述する。
値として用いた10秒という時間は、n番目のトラック
259における再生時間と再生データ量との関係が一次
関数的に変化すると仮定してアドレスを算出し、その誤
差を検出して再度当該一次関数的に変化するという仮定
を用いてアドレスを算出することを繰り返すタイムサー
チ再生よりも上記前方サーチポインタ242e及び後方
サーチポインタ242fを用いてタイムサーチ再生を行
った方が迅速にサーチ時間tsを検索できる時間として
設定されるものである。
過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差が10
秒以内でないときは(ステップS55;F)、次に、経
過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの大小関係を
判定し(ステップS56)、経過時間(tpts− tfac)
の方がサーチ時間tsよりも大きいときは(ステップS
56;T)、アドレスAaの後に再生されるべきパケッ
トのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応する
パケットよりも後に位置しているとして、図12に示す
式を用いて新たなアドレスAaを算出することにより時
間的に前方に戻る方向に検索位置を修正し(ステップS
58)、再びステップS53に戻って新たなアドレスA
aを起点として今までの処理を繰り返す。
過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも小さ
いときは(ステップS56;F)、アドレスAaの後に
再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサー
チ時間tsに対応するパケットよりも前に位置している
として、図12に示す式を用いて新たなアドレスAaを
算出することにより時間的に後方に戻る方向に検索位置
を修正し(ステップS57)、再びステップS53に戻
って新たなアドレスAaを起点として今までの処理を繰
り返す。
13を用いて詳説する。
に、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間tsと等しい
か否か、すなわち、アドレスAaの後に再生されるべき
パケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対
応するパケットに一致しているか否かを判定し(ステッ
プS60)、一致しているときは(ステップS60;
T)、そのまま再生を行って(ステップS68)、タイ
ムサーチを終了する。
過時間(tpts− tfac)がサーチ時間tsと等しくないと
きは(ステップS60;F)、次に、経過時間(tpts−
tfac)とサーチ時間tsの大小関係を判定し(ステップ
S61)、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間
tsよりも大きいときは(ステップS61;T)、アド
レスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初の
パケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも後
に位置しているとして、次に、前方サーチポインタ24
2eを用いて1秒前に再生されるべきオーディオフレー
ムを含むオーディオパックの先頭にジャンプし(ステッ
プS66)、次に、当該ジャンプしたオーディオパック
に対応するパケットのPTS(すなわち、tpts)につい
て、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間ts以下とな
ったか否かを判定し(ステップS69)、サーチ時間t
s以下となっているときは(ステップS69;T)、そ
のまま再生を開始してもほぼサーチ時間tsと一致する
タイミングから再生できるとしてステップS68へ移行
し、一方サーチ時間ts以下となっていないときは(ス
テップS69;F)、再びステップS66へ戻って前方
サーチポインタ242eを用いたジャンプを行う。
過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大き
くないときは(ステップS61;F)、アドレスAaの
後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットが
サーチ時間tsに対応するパケットよりも前に位置して
いるとして、次に、後方サーチポインタ242fを用い
て1秒後に再生されるべきオーディオフレームにジャン
プし(ステップS62)、再度、経過時間(tpts− tfa
c)がサーチ時間tsに等しくなったかを判定し(ステッ
プS63)、等しくなったときは(ステップS63;
T)そのままステップS68へ移行し、等しくないとき
は(ステップS63;F)、次に、再度経過時間(tpts
− tfac)とサーチ時間tsの大小関係を判定し(ステッ
プS64)、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時
間tsよりも大きいときは(ステップS64;T)、ス
テップS66と同様に前方サーチポインタ242eを用
いて1秒前に再生されるべきオーディオフレームにジャ
ンプし(ステップS65)、そのアドレス位置から再生
を開始する(ステップS68)。
過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大き
くないときは(ステップS64;F)、アドレスAaの
後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットが
サーチ時間tsに対応するパケットよりも前に位置して
いるとして、ステップS62に戻る。
ンタ242e及び後方サーチポインタ242fを用いた
タイムサーチ再生が実行される。
ーディオ200及び情報記録装置Rによれば、オーディ
オパック230内に圧縮オーディオデータ243と共に
記録されているプライベートヘッダ242中に、前方サ
ーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fと
が少なくとも含まれているので、可変長圧縮されること
に起因して各オーディオパック230に含まれる圧縮オ
ーディオデータ243の情報量が相互に異なる場合で
も、再生時において前方サーチポインタ242eと後方
サーチポインタ242fを用いて再生を制御することに
より、迅速に再生すべき圧縮オーディオデータ243を
検索することができる。
サーチポインタ242fが相対アドレスとして記録され
ているので、最小限の情報量により前方サーチポインタ
242eと後方サーチポインタ242fを夫々表現する
ことができる。
サーチポインタ242fが夫々1秒前後に再生すべきオ
ーディオフレームを含むオーディオパックを示している
ので、再生時に、自然な聴感を損なうことなく効率的に
早送り再生等の種々の再生制御を行うことができる。
れば、可変長圧縮されたオーディオ情報を再生する際に
も、早送り再生、早戻し再生及びタイムサーチ再生を効
率的に行うことができる。
ーディオ情報と共に情報単位内に記録されている前位置
情報を検出し、当該検出した前位置情報により示される
情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ
情報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮
オーディオ情報と共に記録されている前位置情報を検出
することを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オ
ーディオ情報を迅速に早戻し再生することができる。
を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記
録しこれを再生する場合でも、前部分オーディオ情報を
迅速に検索することにより早戻し再生が可能となって、
当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上さ
せることができる。
向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録
することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上
させることができる。
ディオ情報と共に情報単位内に記録されている後位置情
報を検出し、当該検出した後位置情報により示される情
報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情
報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮オ
ーディオ情報と共に記録されている後位置情報を検出す
ることを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オー
ディオ情報を迅速に早送り再生することができる。
を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記
録しこれを再生する場合でも、後部分オーディオ情報を
迅速に検索することにより早送り再生が可能となって、
当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上さ
せることができる。
向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録
することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上
させることができる。
ディオ情報と共に情報記録媒体に記録されている再生す
べき曲情報に対応する管理情報並びに前位置情報及び後
位置情報を共に活用して迅速に当該再生すべき圧縮オー
ディオ情報を再生することができる。
を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記
録しこれを再生する場合でも、再生すべき圧縮オーディ
オ情報を予め指定した上での当該圧縮オーディオ情報の
再生が可能となって、当該圧縮オーディオ情報を再生す
る際の自由度を向上させることができる。
向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録
することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上
させることができる。
き曲と、当該曲の先頭からの経過時間を指定する指定
し、管理情報と、前位置情報又は後位置情報のうち少な
くともいずれか一方を用いて、指定された曲の先頭から
の経過時間に対応する位置を検索し、当該再生開始位置
に記録されている圧縮オーディオ情報を再生する。
並びに前位置情報及び後位置情報を共に活用して迅速に
当該曲の先頭からの経過時間に対応する位置の圧縮オー
ディオ情報を再生することができる。
トを示す図である。
図であり、(a)はパケットヘッダの物理フォーマット
を例示する図であり、(b)はプライベートヘッダの物
理フォーマットを示す図であり、(c)は圧縮オーディ
オデータの物理フォーマットを例示する図である。
トを示す図である。
る。
である。
ャートである。
ャートである。
る。
図である。
ある。
ある。
ト(I)である。
ト(II)である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 原オーディオ情報を可変長圧縮して得ら
れる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーデ
ィオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されて
いる記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部
分オーディオ情報の先頭に配置される前記圧縮オーディ
オ情報である先頭データとが含まれており、前記ヘッダ
情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含ま
れている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属
する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生
時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸
において前記再生時刻制御情報によって示される再生時
刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再
生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている
前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再
生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定さ
れた第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オー
ディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置
を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記
録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生
装置において、 前記前位置情報を検出する検出手段と、 前記検出された前位置情報により示される前記情報記録
媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少
なくとも一部を再生する再生手段と、 前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記
情報単位内に記録されている前位置情報を新たな前位置
情報として検出すると共に、当該新たな前位置情報によ
り示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている
圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを
繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御す
る制御手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項2】 原オーディオ情報を可変長圧縮して得ら
れる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーデ
ィオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されて
いる記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部
分オーディオ情報の先頭に配置される前記圧縮オーディ
オ情報である先頭データとが含まれており、前記ヘッダ
情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含ま
れている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属
する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生
時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸
において前記再生時刻制御情報によって示される再生時
刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再
生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている
前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再
生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定さ
れた第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オー
ディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置
を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記
録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生
装置において、 前記後位置情報を検出する検出手段と、 前記検出された後位置情報により示される前記情報記録
媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少
なくとも一部を再生する再生手段と、 前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記
情報単位内に記録されている後位置情報を新たな後位置
情報として検出すると共に、当該新たな後位置情報によ
り示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている
圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを
繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御す
る制御手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項3】 原オーディオ情報を可変長圧縮して得ら
れると共に一又は複数の曲情報から構成される圧縮オー
ディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫
々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報
が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位
には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ
情報の先頭に配置される前記圧縮オーディオ情報である
先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、
当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記
先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分
オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報
と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記
再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準とし
て予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき
前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録
媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸にお
いて前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定
時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が
記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置
情報と、前記圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位と
して検索するための曲アドレス情報及び当該圧縮オーデ
ィオ情報を前記曲情報を単位として再生したときの再生
時間を示す曲再生時間情報を含む管理情報と、が少なく
とも含まれている情報記録媒体に記録されている前記圧
縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、 再生すべき前記曲情報に対応する前記管理情報を検出す
る第1検出手段と、 前記検出した管理情報に基づいて再生すべき前記曲情報
の前記情報記録媒体上の位置を検索する検索手段と、 前記検索された位置上に記録されている前記情報単位内
の前記前位置情報又は前記後位置情報のうち少なくとも
いずれか一方を検出する第2検出手段と、 前記検出された前位置情報又は後位置情報のうち少なく
ともいずれか一方を用いて再生すべき前記曲情報中での
再生開始位置を検索し、当該再生開始位置に記録されて
いる圧縮オーディオ情報を再生する再生手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項4】 原オーディオ情報を可変長圧縮して得ら
れると共に一又は複数の曲情報から構成される圧縮オー
ディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫
々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報
が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位
には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ
情報の先頭に配置される前記圧縮オーディオ情報である
先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、
当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記
先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分
オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報
と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記
再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準とし
て予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき
前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録
媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸にお
いて前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定
時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が
記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置
情報と、前記圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位と
して検索するための曲アドレス情報及び当該圧縮オーデ
ィオ情報を前記曲情報を単位として再生したときの再生
時間を示す曲再生時間情報を含む管理情報と、が少なく
とも含まれている情報記録媒体に記録されている曲情報
を再生する情報再生装置において、 再生すべき曲情報と、当該曲情報の先頭からの経過時間
を指定する指定手段と、 前記指定された曲情報に対応する管理情報を検出する第
1検出手段と、 前記検出した管理情報に基づいて、前記指定された曲情
報の前記情報記録媒体上の位置を検索する検索手段と、 前記検索された位置上に記録されている前記情報単位内
の前記前位置情報又は前記後位置情報のうち少なくとも
いずれか一方を検出する第2検出手段と、 前記検出された前位置情報又は後位置情報のうち少なく
ともいずれか一方を用いて、指定された曲の先頭からの
経過時間に対応する位置を検索し、当該再生開始位置に
記録されている圧縮オーディオ情報を再生する再生手段
と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
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