JP4077264B2 - 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法 - Google Patents
情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等の情報記録媒体及び当該情報記録媒体に記録情報を記録する情報記録装置並びに当該情報記録媒体に記録されている記録情報を再生する情報再生装置の技術分野に属し、より詳細には、当該記録されている記録情報の再生を制御するための再生制御情報が当該記録情報と共に記録されている情報記録媒体及び当該情報記録媒体に当該記録情報と共に再生制御情報を記録する情報記録装置並びに当該情報記録媒体に記録されている記録情報を再生する情報再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク等の情報記録媒体に対する記録容量を高めて例えば一本の映画全体を一枚の光ディスクに記録させるといった技術が開発されており、その成果として、従来のCD(Compact Disc)よりも約7倍に記録容量を高めたいわゆるDVDが実用化されている。
【0003】
そして、このDVDには、上述したような映画を記録するためのいわゆるDVDビデオの他に、音声情報や伴奏等の音声情報以外の音情報(以下、当該音声情報及び音情報を纏めてオーディオ情報と称する。)のみを記録したいわゆるDVDオーディオも実用化されつつある。
【0004】
ここで、DVDオーディオでは、当該DVDオーディオ(DVDオーディオフォーマットで記録されたディスク)に記録されるオーディオ情報が、例えばいわゆるリニアPCM(Pulse Code Modulation)等の非圧縮のオーディオ情報とされる場合がある。そして、この場合には、量子化ビット数やサンプリング周波数を大きくするとオーディオ情報が膨大になり長時間の楽曲などが一枚のDVDオーディオに収録できないという問題点があった。
【0005】
そこで、非圧縮の原オーディオ情報を圧縮した後にDVDオーディオに記録するという試みが為されてきた。
【0006】
ここで、当該原オーディオ情報を圧縮する際の方法としては、圧縮した結果得られる圧縮オーディオ情報を固定レートとする方法と、当該圧縮オーディオ情報を可変レートとする方法とがあるが、圧縮すべき原オーディオ情報における特性(具体的には、例えば単位時間内の情報量)が一つの原オーディオ情報内において時々刻々と変化することを考慮すると、後者のいわゆる可変長圧縮の方がより記録密度を向上させることができると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、当該可変長圧縮された圧縮オーディオ情報が記録されているDVDオーディオに対して、再生制御におけるバリエーションとして、例えば早送り再生又は早戻し再生(より具体的には、現在再生している圧縮オーディオ情報の数秒後又は数秒前に再生すべき圧縮オーディオ情報に前方ジャンプ又は後方ジャンプし、当該数秒後又は数秒前の圧縮オーディオ情報を短時間(例えば0.2秒)だけ再生することを繰り返す間欠的な早送り再生又は早戻し再生。以下、両者を纏めて間欠再生と称する。)を行うとすると、記録されている圧縮オーディオ情報自体が可変長圧縮されているため、従来における当該数秒後又は数秒前の情報を検索することが困難となるという問題点があった。
【0008】
すなわち、圧縮方法が固定レートの場合は、単位時間当たりの情報量にジャンプすべき時間を乗ずることによりジャンプすべき位置を検索することが可能となるが、圧縮方法が可変レートの場合は、単位時間あたりの情報量が変化するのでジャンプすべき位置を検索することが極めて複雑となってしまう。そして、その結果として当該早送り再生又は早戻し再生等が実行できず、圧縮オーディオ情報を再生する際のバリエーションが少なくなって再生時の自由度が著しく低下するという問題点が生じていた。
【0009】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、原オーディオ情報を可変圧縮し長時間の楽曲を記録できるようにすると共に、圧縮オーディオ情報の再生態様のバリエーションを増やして再生時の自由度を向上させることが可能な情報記録媒体及び当該情報記録媒体に圧縮オーディオ情報を記録する情報記録装置並びに当該情報記録媒体に記録されている圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている。
【0011】
よって、可変長圧縮されることに起因して各情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報の情報量が相互に異なる場合でも、再生時において前位置情報又は後位置情報を用いて再生を制御することにより、所望の位置の圧縮オーディオ情報を迅速に検索することができる。
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報記録媒体において、前記前位置情報は、当該前位置情報が記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置に対する、1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前に再生されるべき前記先頭データが記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置を示す相対位置情報であると共に、前記後位置情報は、当該後位置情報が記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置に対する、1200個分の前記部分オーディオ情報だけ後に再生されるべき前記先頭データが記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置を示す相対位置情報であるように構成される。
【0013】
よって、前位置情報及び後位置情報が夫々に相対位置情報として記録されているので、最小限の情報量により前位置情報及び後位置情報を夫々表現することができる。
【0014】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の情報記録媒体において、前記記録情報は、前記情報単位を最下層とする物理的な階層構造を形成して前記情報記録媒体に記録されている。
【0015】
よって、更に効率的に前位置情報に対応する部分オーディオ情報又は後位置情報に対応する部分オーディオ情報を検索することができる。
【0016】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報記録媒体において、前記階層構造における最上層に対応する前記記録情報の先頭に、前記圧縮オーディオ情報全体に係わる再生制御情報である管理情報が記録されている。 よって、当該管理情報と前位置情報及び後位置情報とを効果的に用いて迅速に圧縮オーディオ情報を検索することができる。
【0017】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報記録媒体において、前記圧縮オーディオ情報は一又は複数の曲情報から構成され、前記管理情報は、当該圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位として検索するための曲アドレス情報と、当該圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位として再生したときの再生時間を示す曲再生時間情報とを、なくとも含むように構成される。
【0018】
よって、管理情報と前位置情報及び後位置情報を用いることにより、曲毎の検索が可能であると共に、一曲内における部分的な検索又は早送り再生或いは早戻し再生が可能となる。上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる情報単位であって、圧縮オーディオ情報とヘッダ情報とを少なくとも含む情報単位により構成されている記録情報を情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、前記ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報を再生する際に用いられる再生制御情報を生成する再生制御情報生成手段と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報を生成する前位置情報生成手段と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報を生成する後位置情報生成手段と、夫々生成された前記再生制御情報、前記前位置情報及び前記後位置情報を前記ヘッダ情報として前記情報記録媒体上に記録する記録手段と、を備え、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記前位置情報生成手段は、前記前位置情報の代わりに、前記2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成、又は前記後位置情報生成手段は、前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成する。
【0019】
よって、圧縮オーディオ情報と共に情報単位内に記録されるヘッダ情報内に前位置情報及び後位置情報が夫々に記録されるので、可変長圧縮されることに起因して各情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報の情報量が相互に異なる場合でも、再生時において当該前位置情報又は後位置情報を用いて再生を制御することにより、圧縮オーディオ情報を迅速に検索することができる。
【0020】
上記の課題を解決するために、請求項10記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる情報単位であって、圧縮オーディオ情報とヘッダ情報とを少なくとも含む情報単位により構成されている記録情報を情報記録媒体に記録する情報記録方法であって、前記ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報を再生する際に用いられる再生制御情報を生成する再生制御情報生成工程と、 前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報を生成する前位置情報生成工程と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報を生成する後位置情報生成工程と、夫々生成された前記再生制御情報、前記前位置情報及び前記後位置情報を前記ヘッダ情報として前記情報記録媒体上に記録する記録工程と、を備え、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記前位置情報生成工程は、前記前位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成、又は前記後位置情報生成工程は、前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成する。
上記の課題を解決するために、請求項14記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、前記前位置情報を検出するピックアップ等の検出手段と、前記検出された前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生するオーディオデコーダ等の再生手段と、前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている前位置情報を新たな前位置情報として検出すると共に、当該新たな前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御するシステムコントローラ等の制御手段と、を備える。
【0021】
よって、前位置情報を検出し、当該検出した前位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録されている前位置情報を検出することを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早戻し再生することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、前記後位置情報を検出する検出手段と、前記検出された後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生する再生手段と、前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている後位置情報を新たな後位置情報として検出すると共に、当該新たな後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、を備える。
【0023】
よって、後位置情報を検出し、当該検出した後位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録されている後位置情報を検出することを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早送り再生することができる。
上記の課題を解決するために、請求項22に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている。
上記の課題を解決するために、請求項23に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する。
上記の課題を解決するために、請求項26に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の 情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する。
上記の課題を解決するために、請求項29に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体に、前記圧縮オーディオ情報を記録する。
上記の課題を解決するために、請求項30に記載の発明は、原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれ、前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体に、前記圧縮オーディオ情報を記録する。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、上記DVDオーディオ及び当該DVDオーディオを製造するディスク製造装置並びに当該DVDオーディオに記録されているオーディオ情報を再生する情報再生装置に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
【0025】
なお、以下の実施の形態においては、下記リストの左側に示した特許請求の範囲における各構成要素の一例が、下記リストの右側に示した要素から夫々構成されている。
【0026】
部分オーディオ情報…アクセスユニット(オーディオフレームを圧縮したもの)
情報単位…………………オーディオパック
ヘッダ情報………………プライベートヘッダ
再生時刻制御情報………パケットヘッダ内のPTS
前位置情報………………前方サーチポインタ
後位置情報………………後方サーチポインタ
管理情報…………………AMG、SAPPT及びATSI
曲アドレス情報…………ATSI内のオーディオタイトルセット・セル・プレイバック・インフォメーション・テーブルまたはSAPPT内のトラック・スタート・アドレス
曲再生時間情報…………オーディオタイトルセット・プログラム・インフォメーション・テーブル内のオーディオタイトルセット・プログラム・プレイバック・タイムまたはSAPPT内のトラック再生時間
(I)情報記録媒体の実施形態
始めに、本発明に係る情報記録媒体の実施形態である上記DVDオーディオの物理的及び論理的な構成について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0027】
なお、図1及び図2はDVDオーディオの記録フォーマットを示す図であり、図3はDVDオーディオの論理フォーマットを示す図である。
【0028】
始めに、DVDオーディオ上におけるオーディオ情報の記録フォーマット(物理的記録フォーマット)について、図1及び図2を用いて説明する。
【0029】
図1に示すように、実施形態の情報記録媒体としてのDVDオーディオ200は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共にその最外周部にリードアウトエリアLOを有し、それらの間には、一つのボリュームスペースVSが形成されている。
【0030】
そして、当該ボリュームスペースVS内に、リードインエリアLI側から、DVDオーディオ200内に記録されるオーディオ情報のファイル構造を管理するための情報を含むUDF(Universal Disk Format)201と、実際にオーディオ情報を含む少なくとも一つのオーディオゾーン200’と、オーディオ情報以外の情報を含むアザーゾーン200”が形成されている。
【0031】
次に、オーディオゾーン200’内に含まれるオーディオ情報は、夫々にID(識別)番号を有する複数のATS(Audio Title Set)203(ATS#1〜ATS#n)に分割されており、更に、オーディオゾーン200’内のATS203以外の部分には、当該オーディオゾーン200’の先頭から、オーディオ情報(後述するように、実際のDVDオーディオ200においては当該オーディオ情報は可変長圧縮されている。)を2チャンネルで再生するのに必要な情報であるSAPPT(Simple Audio Play Pointer Table)204(このSAPPT204はオーディオゾーン200’を有する全てのDVDオーディオ200内に必ず記録されている。)と、オーディオゾーン200’内に記録されている後述するタイトルグループの再生に必要な情報であるAMG(Audio Manager)202と、が記録されている。
【0032】
そして、SAPPTには、2チャンネルで再生できる後述する全てのトラック(楽曲)のDVDオーディオ200上の記録位置を示す開始アドレス及び終了アドレス並びに各トラックの先頭PTS(Presentation Time Stamp;PTSについては後程詳述する。)、トラック再生時間、等が記録されている。
【0033】
また、AMG202には、例えば、視聴者に対して項目選択を促すためのメニューや、違法コピー防止のための情報、又は夫々のタイトルを再生するためのアクセステーブル等、当該DVDオーディオ200に記録されているオーディオ情報の全体に係わる情報が記録されている。
【0034】
次に、一のATS203は、ATSI(Audio Title Set Information)211を先頭として、夫々にID番号を有する複数のAOB(Audio Object)210から構成される。
【0035】
ここで、複数のAOB210により構成されている部分を一般にAOBセット(AOBS)という。このAOBセットはオーディオ情報の実体部分を他の制御情報と区分して扱うためのものである。
【0036】
次に、ATS203の先頭に記録されるATSI211には、複数のセル(セルについては後述する。)を組みあわせた論理的区分であるプログラムチェインに関する種々の情報であるATSPGCI(Audio Title Set Program Chain Information)等の情報が記録される。
【0037】
また、各AOB210には、オーディオ情報の実体部分が含まれている。そして、一のAOB210は、夫々にID番号を有する複数のセル220により構成されている。
【0038】
次に、一のセル220は、階層構造の最下層である夫々パック化された複数のオーディオパック230により構成される。ここで、オーディオパック230は、DVDオーディオ200に記録されるべき可変長圧縮されたオーディオ情報を所定の大きさ毎にパック化したものである。
【0039】
なお、一のセル220内には、上記オーディオパック230以外に、一又は複数のオーディオパック230に代えて、作曲者や著作権に関する情報、曲名や歌詞などのテキスト情報、インターネットのホームページへアクセスするためのアクセス情報、BPM(Beat Per Minutes)又は拍情報等を含むリアルタイム情報パック(Real Time Information Pack)を含ませることもできる。
【0040】
次に、一のオーディオパック230には、その先頭から、パックヘッダ240と、当該オーディオパック230内においてオーディオ情報を含んでいるプライベートストリーム1(圧縮方法の一例としてのMPEG(Moving Picture Expert Group)方式で規定されているストリーム形式)のパケットであることを識別するための識別番号等が含まれているパケットヘッダ241と、実際に圧縮オーディオ情報を含んでいる情報単位であることを識別するための識別番及び本発明に係る1秒前又は1秒後に再生されるべきパケットのDVDオーディオ200上の記録位置を示すアドレス情報等が含まれているプライベートヘッダ242と、オーディオ情報の実態部分である圧縮オーディオデータ243とが含まれている。
このとき、パケットヘッダ241内に含まれている情報として具体的には、図2(a)に示すように、スタートコード241a(3バイト)、当該パケットヘッダ241に続いて記録されている情報がプライベートストリーム1であることを識別するためのフラグであるストリーム識別データ241b(1バイト)、当該パケット自体の長さを示すパケット長さデータ241c(2バイト)、コピーコントロール情報241d(3バイト)、当該パケットヘッダ241及びプライベートヘッダ242に続いて記録されている圧縮オーディオ情報243の中に記録されているアクセスユニット(DVDオーディオ200に記録すべきオーディオ情報を圧縮して圧縮オーディオ情報を作成する際に生成されるアクセス可能な情報の最小単位)のうち最初アクセスされるべきアクセスユニット(具体的には、図2(c)において、当該圧縮オーディオ情報243の中に記録されているアクセスユニット243n-1,243n及び243n+1のうち、先頭データTから記録されている最初のアクセスニット243n)の再生時刻に対応する時間を示すPTS241e(5バイト)等がある。
【0041】
ここで、図2(c)において、アクセスユニット243n-1は途中から始まるアクセスユニット(それ以外のアクセスユニットの前半は直前のパックに記録されている。)である。また、アクセスユニット243nはこのパック内で完結しているアクセスユニットであり、先頭データTはアクセスユニット243nの先頭のデータである。更に、アクセスユニット243n+1は途中で終わるアクセスユニット(それ以外のアクセスユニットの後半は直後のパックに記録されている。)であり、先頭データT’はアクセスユニット243n+1の先頭のデータである。
【0042】
一方、プライベートヘッダ242内に含まれている情報として具体的には、図2(b)に示すように、当該プライベートヘッダ242に続いて記録されている情報が圧縮オーディオ情報であることを識別するためのフラグであるサブストリーム識別データ242a(1バイト)、予備データ領域242b及び242g(計4バイト)、プライベートヘッダ242自体の長さを示すプライベートヘッダ長さデータ242c(1バイト)、圧縮オーディオデータ243内において再生時に最初にアクセスされるべきアクセスユニットの圧縮オーディオデータ243内の記録位置を示すファーストアクセスユニットポインタ242d(2バイト)、当該最初にアクセスされるべきアクセスユニット(すなわち、図2(c)の例ではアクセスユニット243n)の再生時刻を基準とし1秒前に再生されるべきアクセスユニットの先頭データTが記録されているパックのDVDオーディオ200上の記録位置を示す前位置情報としての前方サーチポインタ242e(1バイト)、同様に1秒後に再生されるべきアクセスユニットの先頭データTが記録されているパックのDVDオーディオ200上の記録位置を示す後位置情報としての後方サーチポインタ242f(1バイト)及びプライベートヘッダ242自体の長さを調整するためのダミーデータであるスタッフィングバイト242h(8バイト以下)がある。
【0043】
ここで、上記前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fは、夫々に、当該前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fが含まれているオーディオパック230に対して1秒前又は1秒後に再生されるべきアクセスユニットの先頭データTが含まれるオーディオパック230の記録位置を示すアドレス情報を、当該前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fが含まれているオーディオパック230に対する相対アドレスとして記述したものである。
【0044】
また、1秒前(又は1秒後)に再生されるべきアクセスユニットの先頭データTが含まれるオーディオパック230の記録位置を示すアドレス情報としたのは、後述する情報再生装置における早送り再生又は早戻し再生等において聴感上違和感を生じさせることなく効率的に当該早送り再生等を行うべく1秒前(又は1秒後)としたものである。
【0045】
すなわち、当該時間が1秒より長いと、実際にジャンプしてから再生したい所望の時間にたどり着くまで不要な時間が必要となることとなり、一方間欠再生の場合、当該間欠時間が長くなるので不自然なものとなる。更に、当該時間が1秒より短いと、一回のジャンプの距離が短くなるので場合によってはそのまま再生を続けるよりもジャンプした方がオーディオ情報のサーチが遅くなるし、更に間欠再生も遅くなる。更にまた、オーディオ情報では映像情報と違ってコマ送り再生などがないため1秒より短い単位での再生は意味がなく、視聴者が指定する再生時間なども1秒単位であることから、「1秒」という値が最適とされるものである。
【0046】
なお、以上説明した図1に示す階層構造の記録フォーマットにおいて、夫々の区分は、DVDオーディオ200内に記録させるオーディオ情報の製作者(以下、単に製作者という。)がその意図に応じて自在に区分設定をして記録できるものである。そして、これらの区分毎に後述の論理構造に基づいて再生することにより、変化に富んだ種々の再生が可能となるのである。
【0047】
次に、図1及び図2に示す物理的な区分により記録された情報を組みあわせた論理的フォーマット(論理構造)について図3を用いて説明する。
【0048】
なお、図3に示す論理構造は、その構造で実際にDVDオーディオ200上にオーディオ情報が記録されているのではない。すなわち、DVDオーディオ200上にはあくまでも図1及び図2に示す物理フォーマットでオーディオ情報が記録されており、このオーディオ情報を図3に示す論理構造で再生するための情報が、図2に示す物理構造で前述したSAPPT204、AMG202及びATSI211等に記録されているのである。
【0049】
説明の便宜上、図3の下位の階層から説明していくと、上記図1において説明した物理構造のうち、一又は複数のセル(又は部分曲)220を選択して組合せることにより、インデックス259が論理上構成される。このとき、インデックス259は、曲番としても扱うことができ、視聴者選択によってアクセス可能な最小の単位である。このインデックス259を用いて、例えば1つの曲をイントロ部分やサビ部分といったように区分するのである。
【0050】
次に、一又は複数のインデックス259により一のトラック260が論理上構成される。このトラック260は一つの楽曲に相当する情報単位である。そして、視聴者は任意のトラック(楽曲)260を選択し、直接これにアクセスすることができる。
【0051】
ここで、一のセル220の番号については、当該セル220を図1に示す物理フォーマットにおいて取り扱う際にはセルID番号として取り扱い(図1中、セルID#と示す。)、図3に示す論理フォーマットにおいて取り扱う際には後述するATSPGCI中の記述順にセル番号として取り扱う。
【0052】
また、トラック260は、複数のセル220を含む情報単位であり、ある共通の属性などを有するセル220の集合である。すなわちトラック260内の全てのセル220の属性は全て同一である。更に、トラック260に含まれる全てのセル220はDVDオーディオ200上の同一の領域内に隣接して記録される。次に、一又は複数のトラック260を組みあわせて一のタイトル261が論理上構成される。このとき、当該タイトル261自体が、アクセスの単位として視聴者に認識されることはない。従って、例えば、タイトル261の番号を指定して任意に各タイトル261にアクセスすることはできない。
【0053】
なお、DVDオーディオ200では、タイトル261を構成する各トラック260の属性を、最大8種類の属性の中から独立に定義することができる。すなわち、各トラック260毎に、チャンネル数、量子化方法、サンプリング周波数等のオーディオ情報としての属性を変更することができる。
【0054】
また、このタイトル261の単位で、前述したATSPGCIが定義され、当該ATSPGCIには、各トラック260の属性、夫々のトラック260を再生する際の各トラック260毎のセル220の再生順序、夫々のセル220のDVDオーディオ200上の記録位置であるアドレス、一のトラック260における再生すべき先頭のセル220の番号、各トラック260の先頭PTS、トラック再生時間、再生方式及び各種コマンド等が含まれている。そして、一のタイトル261には、上記ATS_PGCIの他に、実体的なオーディオ情報がトラック260の組みあわせとして(換言すれば、セル220の組みあわせとして)含まれることとなる。
【0055】
なお、このATSPGCIは、図1の物理構造でいうATS203内のATSI211中に記録されているのである。
【0056】
次に、一又は複数のタイトル261により、一の上記タイトルグループ262が論理上構成される。このタイトルグループ262は、視聴者がアクセスできる最大の単位で、後述する一のボリューム263中に最大9個まで定義することができる。ここで、タイトルグループ262は、ある一定の関連性に基づいて集合された一又は複数のタイトル261により構成され、タイトルグループ262内の全てのタイトル261は連続的に再生される。具体的には、例えば、ある歌手、作曲家の楽曲集などを一つのタイトルグループ262として集合させることができる。
【0057】
次に、一又は複数のタイトルグループ262により、一の上記ボリューム263が論理上構成される。このボリューム263は一枚のDVDオーディオディスクの一方の面(サイド)に相当する情報単位である。
【0058】
ここで、図3に示す一のタイトル261に含まれる実際のオーディオ情報は、DVDオーディオ200上では図1に示すいずれか一のATS203内に記録されている。
【0059】
以上説明した論理フォーマットに基づいて、図1に示す物理構造において区分された各オーディオ情報内の情報区分を製作者が指定することにより、視聴者が聴取する楽曲が形成されるのである。
(II)情報記録装置の実施形態
次に、図1乃至図3に示す構成を有するオーディオ情報を記録したDVDオーディオ200を製造するための情報記録装置の実施形態について、図4乃至図7を用いて説明する。
【0060】
なお、図4は実施形態の情報記録装置の概要構成を示すブロック図であり、図5乃至図7は当該情報記録装置の動作を示すフローチャートである。
【0061】
また、以下に説明する実施形態の情報記録装置は、上記オーディオ情報が記録されたDVDオーディオ200を大量生産するためのマスタ(抜き型)としてのいわゆるスタンパディスクに対して上述したオーディオ情報を記録するための情報記録装置(すなわち、当該スタンパディスクを製造するためのディスク製造装置)の実施形態である。
【0062】
初めに、実施形態の情報記録装置の全体構成及び動作について図4を用いて説明する。
【0063】
図4に示すように、実施形態に係る情報記録装置Rは、マスタテープ再生部70と、メモリ71と、再生制御情報生成手段、前位置情報生成手段及び後位置情報生成手段としての信号処理部72と、ハードディスク装置73及び74と、コントローラ75と、多重器76と、変調器77と、記録手段としてのマスタリング装置78とにより構成されている。
【0064】
次に、動作を説明する。
【0065】
マスタテープ再生部70は、DVDオーディオ200に記録すべきオーディオ情報(圧縮されていないオーディオ情報)Rが記録されているマスタテープを再生し、信号処理部72からの要求により当該信号処理部72に出力する。
【0066】
次に、信号処理部72は、マスタテープ再生部70から出力されたオーディオ情報RをA/D変換した後予め設定された所定の可変長圧縮方式(例えば、上記MPEG方式)を用いて圧縮し、圧縮信号Srとして出力する。その後、出力された圧縮信号Srは、ハードディスク装置73に一時的に記憶される。
【0067】
これらと並行して、メモリ71は、上記オーディオ情報Rの再生を制御するための制御情報(図1における、SAPPT204、AMG202、ATSI211等を含む。)が記載されたキューシートSTに基づき予め入力された当該制御情報を一時的に記憶し、信号処理部72からの要求に基づいて制御情報信号Siとして出力する。この制御情報信号Siには、具体的には、上記SAPPT204、AMG202、ATSI211の管理情報の元となる情報の他に、オーディオ情報Rをオーディオパック230に分割するための情報が含まれている。
【0068】
これにより、信号処理部72は、マスタテープ再生部70から出力される上記オーディオ情報Rに対応したタイムコードTt及びメモリ71から出力される制御情報信号Siに基づき、当該タイムコードTtを参照して当該制御情報信号Siに含まれている制御情報から曲再生時間情報等を生成し、これらを含むSAPPT204、AMG202及びATSI211等の管理情報並びに各パックヘッダ240、パケットヘッダ241及びプライベートヘッダ242を対応する制御情報信号Snavとして出力し、ハードディスク装置74に一時的に記憶する。
【0069】
そして、以上説明した処理がオーディオ情報R全体について実行される。
【0070】
次に、オーディオ情報Rの全てについて上記の処理が終了すると、コントローラ75は、ハードディスク装置73から圧縮信号Srを読み出すと共にハードディスク装置74から制御情報信号Snavを読み出し、これらに基づいて、最終的にSAPPT204、AMG202及びATSI211等の管理情報に記録される曲アドレス情報等、各パックヘッダ240、パケットヘッダ241及び各プライベートヘッダ242に含まれるべき情報等を生成し、最終的な制御情報信号Snavを生成し、ハードディスク装置74に再記録する。この処理は、当該各制御情報の中には、圧縮信号Srの生成結果によって、内容が定まるものがあることに起因して実行されるものである。
【0071】
そして、この段階で、後述する処理により、圧縮信号Sr内に含まれている各アクセスユニットの長さ等を考慮して上述したプライベートヘッダ240内に挿入すべき前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fが生成され、制御情報信号Snavとしてハードディスク装置74に再記録されることとなる。
【0072】
一方、コントローラ75は、上記信号処理部72、ハードディスク装置73及び74の夫々の動作の時間管理を行い、制御情報信号Snavを含む付加情報信号Sa(先に一時的に記録されている制御情報信号Snavに対応する。)をハードディスク装置74から読み出して出力すると共に、圧縮信号Srをハードディスク装置73から読み出して出力し、更に圧縮信号Srと付加情報信号Saを時間軸多重するための情報選択信号Sccを生成して出力する。
【0073】
その後、ハードディスク装置73及び74から読み出された圧縮信号Sr(圧縮されたオーディオ情報を含んでいる。)及び付加情報信号Saは、コントローラ75からの情報選択信号Sccに基づき、多重器76により時間軸多重されて情報付加圧縮信号Sapとして出力される。この処理により、上述のSAPPT204、AMG202、ATSI211等の管理情報と、各パックヘッダ240、パケットヘッダ241、プライベートヘッダ242が圧縮信号Sr内の圧縮されたオーディオ情報に挿入され、DVDオーディオディスクに記録されるべきオーディオ情報としての図1に示す物理構造が完成することとなる。
【0074】
その後、変調器77は、出力された情報付加圧縮信号Sapに対してリードソロモン符号等のエラー訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の変調を施してディスク記録信号Sm を生成し、マスタリング装置78に出力する。
【0075】
最後に、マスタリング装置78は、当該ディスク記録信号Smを上記スタンパディスクに対して記録する。そして、このスタンパディスクを用いて図示しないレプリケーション装置により、一般に市販されるレプリカディスクとしてのDVDオーディオ200が製造される。
【0076】
次に、上述した情報記録装置Rの動作のうち、本発明に係る上記前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fの生成処理及び圧縮されたオーディオ情報への挿入処理について、図5乃至図7を用いて説明する。
【0077】
前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fの生成処理及び圧縮されたオーディオ情報への挿入処理においては、初めに、信号処理部72において、圧縮されていないオーディオ情報R(この場合、当該非圧縮のオーディオ情報(言うまでもなく、ディジタル情報である。)は夫々に一定のサンプル数のオーディオ情報を含む複数のオーディオフレーム(当該オーディオフレーム個々の再生時間を1/1200秒とする。)により構成されているとする。)をエンコードすると共に、当該オーディオフレームを更に等間隔に分割したブロック毎に可変長圧縮して圧縮信号Srを生成する(ステップS1)。
【0078】
そして、当該圧縮信号Sr内の各オーディオフレームに含まれている全データ量D(n)を当該各オーディオフレーム毎に算出し、信号処理部72内の図示しないメモリに一時的に記憶しておく(ステップS2)。このステップS2の処理はAOB210毎に行われる。ここで、パラメータnは一のAOB210内に含まれるべき各オーディオフレームの当該AOB210の先頭からの番号を示しており、従って、一のAOB210内に含まれるオーディオフレームの全数をmとすると、当該パラメータnについては、
【0079】
1≦n≦m、(nは自然数)
となる。
【0080】
次に、圧縮されたオーディオ情報を各オーディオパック230毎に分割し、更にパックヘッダ240、パケットヘッダ241、プライベートヘッダ242等を付加するいわゆるパケッタイズを行う(ステップS3)。このとき、同時に上記SAPPT204、AMG202、ATSI211等も形成される。
【0081】
そして、各オーディオパック230(パケット)内の圧縮オーディオデータ243内においてその先頭に位置している(すなわち、現在再生する)オーディオフレームの番号Niと、当該番号Niのオーディオフレームに対応するオーディオパック230の先頭のDVDオーディオ200上のアドレスPka(i)を取得する(ステップS4)。
【0082】
なお、実施形態のDVDオーディオ200においては、一のAOB210が二以上のタイトル261に含まれる場合がある(これを、AOB210の使いまわしという。)ため、各オーディオパック230のアドレスはAOB210の単位で完結する値とされており、一のAOB210内の先頭のオーディオパック230のアドレスは常に当該アドレスにおける初期値とされている。従って、上記パラメータNiもAOB210単位で初期化されつつ付与されている。
【0083】
更に、ステップS4におけるパラメータiは、一のAOB210内のオーディオパック230の数をlとすると、
【0084】
1≦i≦l、l≦m、(l、mは自然数)
となる。
【0085】
次に、各オーディオパック230の先頭に位置すべきオーディオフレームに対して、当該オーディオフレームの1秒前に再生されるべきオーディオフレームを含むオーディオパック230のアドレスAp(i)を取得し(ステップS5)、更に、各オーディオパック230の先頭に位置すべきオーディオフレームに対して、当該オーディオフレームの1秒後に再生されるべきオーディオフレームを含むオーディオパック230のアドレスAn(i)を取得する(ステップS6)。このステップS5及びS6の処理については、後程詳述する。
【0086】
そして、取得したアドレスAp(i)及びAn(i)を夫々に前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fとしてプライベートヘッダ242に記述して処理を終了する(ステップS7)。
【0087】
次に、ステップS5におけるアドレスAp(i)の取得処理の細部について、図6を用いて説明する。
【0088】
図6に示すように、ステップS5においては、初めに、一のAOB210内における各オーディオパック230の番号を示すパラメータiを初期化し(ステップS10)、次に、上記取得したオーディオパック230の先頭に位置しているオーディオフレームの番号Niが「1200(すなわち、1秒間に再生されるオーディオフレームの数)」より小さいか否かを判定する(ステップS11)。
【0089】
そして、ステップS11の判定において、オーディオフレームの番号Niが「1200」より小さいときは(ステップS11;T)、当該オーディオフレームが属するAOB210においては、当該オーディオフレームの1秒前のオーディオフレームが存在しない(換言すれば、当該オーディオフレームはAOB210の先頭から1秒以内にある)としてアドレスAp(i)を「FFh(hは16進数を示す)」として(ステップS13)ステップS17に移行する。
【0090】
一方、ステップS11の判定において、オーディオフレームの番号Niが「1200」より小さくないときは(ステップS11;F)、当該オーディオフレームが属するAOB210において当該オーディオフレームの1秒前のオーディオフレームが存在するとして、次に、当該1秒前のオーディオフレームが含まれているオーディオパック230の番号を仮に示すパラメータjを初期化する(ステップS12)。
【0091】
そして、当該1秒前のオーディオフレームが含まれているオーディオパック230内の圧縮オーディオデータ243内においてその先頭に位置しているオーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレームの番号Niから1200を減算した値よりも大きいか否かを判定し(ステップS14)、大きくないときは(ステップS14;F)、番号Njにより示されるオーディオフレームは、番号Niにより示されるオーディオフレーム(現在再生するオーディオフレーム)から1秒前よりも更に前に再生されるべきオーディオフレームであるので、パラメータjの値をインクリメントし(ステップS15)、再びステップS14に戻る。
【0092】
このステップS14とS15の処理は、現在再生するオーディオフレームに対して1秒前に再生すべきオーディオフレームの番号を検出するための処理である。
【0093】
一方、ステップS14の判定において、上記オーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレームの番号Niから1200を減算した値よりも大きくなったときは(ステップS14;T)、その番号Njで示されるオーディオフレームを含むオーディオパックが現在再生するオーディオフレームに対して1秒前に再生すべきオーディオフレームを含むオーディオパックの次のオーディオパックであるとして、次に、アドレスPka(i)から番号Njのオーディオフレームを含むオーディオパックの一つ前のオーディオパック230の先頭のDVDオーディオ200上のアドレスPka(j-1)を減算し、これを前方サーチポインタ242eとしてのアドレス(相対アドレス)Ap(i)とする(ステップS16)。
【0094】
そして、パラメータiをインクリメントし(ステップS17)、更に、パラメータiの値が上記値l以下か否か、すなわち、一のAOB210内の全てのオーディオパック230についてアドレスAp(i)の取得が完了しているかいなか否かを確認し(ステップS18)、完了しているときは(ステップS18;F)そのままステップS6へ移行し、一方完了していないときは(ステップS18;T)、再びステップS11に戻って上述した動作を繰り返す。
【0095】
次に、ステップS6におけるアドレスAn(i)の取得処理の細部について、図7を用いて説明する。
【0096】
図7に示すように、ステップS6においては、初めに、一のAOB210内における各オーディオパック230の番号を示すパラメータiを初期化し(ステップS20)、次に、上記取得したオーディオパック230の先頭に位置しているオーディオフレームの番号Niが「m−1200」より大きいか否かを判定する(ステップS21)。
【0097】
そして、ステップS21の判定において、オーディオフレームの番号Niが「m−1200」より大きいときは(ステップS12;T)、当該オーディオフレームが属するAOB210においては、当該オーディオフレームの1秒後のオーディオフレームが存在しない(換言すれば、当該オーディオフレームはAOB210の最後部から手前に1秒より後の再生位置にある)としてアドレスAn(i)を「FFh(hは16進数を示す)」として(ステップS23)ステップS28に移行し、一方、ステップS21の判定において、オーディオフレームの番号がNiが「m−1200」より大きくないときは(ステップS21;F)、当該オーディオフレームが属するAOB210において当該オーディオフレームの1秒後のオーディオフレームが存在するとして、次に、当該1秒後のオーディオフレームが含まれているオーディオパック230の番号を仮に示すパラメータjを初期化する(ステップS22)。
【0098】
そして、当該1秒後のオーディオフレームが含まれているオーディオパック230内の圧縮オーディオデータ243内においてその先頭に位置しているオーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレームの番号Niと1200とを加算した値よりも大きいか否かを判定し(ステップS24)、大きくないときは(ステップS24;F)、番号Njにより示されるオーディオフレームは、番号Niにより示されるオーディオフレーム(現在再生するオーディオフレーム)から1秒後よりも更に前に再生されるべきオーディオフレームであるので、パラメータjの値をインクリメントし(ステップS25)、更に、パラメータjの値が上記値l以下か否か、すなわち、一のAOB210内の全てのオーディオパック230についてステップS24の処理が完了しているかいなか否かを確認し(ステップS26)、完了しているときは(ステップS26;F)そのままステップS27へ移行し、一方完了していないときは(ステップS25;T)、再びステップS24に戻る。このステップS24とS25の処理は、現在再生するオーディオフレームに対して1秒後に再生すべきオーディオフレームの次のオーディオフレームの番号を算出するための処理である。
【0099】
一方、ステップS24の判定において、上記オーディオフレームの番号Njが、上記オーディオフレームの番号Niに1200を加算した値よりも大きくなったときは(ステップS24;T)、その番号Njで示されるオーディオフレームを含むオーディオパックが現在再生するオーディオフレームに対して1秒後に再生すべきオーディオフレームを含むオーディオパックの次のオーディオパックであるとして、次に、番号Njのオーディオフレームを含むオーディオパックの一つ前のオーディオパック230の先頭のDVDオーディオ200上のアドレスPka(j-1)からアドレスPka(i)を減算し、これを後方サーチポインタ242fとしてのアドレス(相対アドレス)An(i)とする(ステップS27)。
【0100】
そして、パラメータiをインクリメントし(ステップS28)、更に、パラメータiの値が上記値l以下か否か、すなわち、一のAOB210内の全てのオーディオパック230についてアドレスAn(i)の取得が完了しているかいなか否かを確認し(ステップS29)、完了しているときは(ステップS29;F)そのままステップS7へ移行し、一方完了していないときは(ステップS29;T)、再びステップS21に戻って上述した動作を繰り返す。
(III)情報再生装置の実施形態
次に、上述のDVDオーディオ200に記録されているオーディオ情報を再生するための情報再生装置の実施形態について、図8乃至図14を用いて説明する。
【0101】
なお、図8は情報再生装置の全体構成を示すブロック図であり、図9はオーディオデコーダの細部構成を示すブロック図であり、図10乃至図13は実施形態の情報再生装置の動作を示すフローチャートであり、図14はタイムサーチ再生の動作を説明する図である。
【0102】
また、以下に説明する実施形態の情報再生装置では、DVDオーディオ200に記録されているオーディオ情報を通常どおりに再生する他に、本発明に係る上記前方サーチポインタ242e又は後方サーチポインタ242fを用いた早戻し再生(すなわち、前方サーチポインタ242eを用いて1秒前に再生すべきオーディオフレームにジャンプしてこれを所定時間(例えば0.2秒)だけ再生し、更に1秒前に再生すべきオーディオフレームにジャンプすることを繰り返しつつ再生すること)又は早送り再生(すなわち、後方サーチポインタ242fを用いて1秒後に再生すべきオーディオフレームにジャンプしてこれを上記所定時間だけ再生し、更に1秒後に再生すべきオーディオフレームにジャンプすることを繰り返しつつ再生すること)或いは、再生すべきオーディオフレームを予め指定してこれにジャンプして再生するいわゆるタイムサーチ再生が可能となっている。初めに、実施形態の情報再生装置の全体構成及び動作について図8及び図9を用いて説明する。
【0103】
図8に示すように、実施形態に係る情報再生装置Sは、検出手段、第1検出手段及び第2検出手段としてのピックアップ80と、復調訂正部81と、ストリームスイッチ82及び84と、トラックバッファ83と、システムバッファ85と、デマルチプレクサ86と、オーディオバッファ92と、再生手段としてのオーディオデコーダ93と、オーディオデコーダバッファ94と、RTI(Real Time Information)バッファ95と、RTIデコーダ96と、RTIデコーダバッファ97と、入力部98と、ディスプレイ99と、制御手段及び検索手段としてのシステムコントローラ100と、ドライブコントローラ101と、スピンドルモータ102と、スライダモータ103と、により構成されている。
【0104】
また、図9に示すように、オーディオデコーダ93は、デジタルフィルタ等を含む信号処理部120と、D/Aコンバータ121と、アンプ等を含むアナログ出力回路122と、ディジタル出力回路123と、RAM124aを含むシステムマイコン124と、クロック回路125と、により構成されている。
【0105】
なお、図8及び図9に示す構成は、情報再生装置Sのうち、オーディオ情報の再生に関する部分のみを記載したものであり、ピックアップ80及びスピンドルモータ102並びにスライダモータ103等をサーボ制御するためのサーボ回路等は従来技術と同様であるので、記載及び細部説明を省略する。
【0106】
次に、動作を説明する。
【0107】
ピックアップ80は、図示しないレーザダイオード、ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、DVDオーディオ200に対して再生光としての光ビームBを照射すると共に、当該光ビームBのDVDオーディオ200からの反射光を受光し、DVDオーディオ200上に形成されている情報ピットに対応する検出信号Spを出力する。このとき、光ビームBがDVDオーディオ200上の情報トラックに対して正確に照射されると共にDVDオーディオ200上の情報記録面で正確に焦点を結ぶように、図示しない対物レンズに対して従来技術と同様の方法によりトラッキングサーボ制御及びフォーカスサーボ制御が施されている。
【0108】
次に、ピックアップ80から出力された検出信号Spは、復調訂正部81に入力され、復調処理及び誤り訂正処理が行われて復調信号Sdmが生成され、ストリームスイッチ82及びシステムバッファ85に出力される。
【0109】
そして、復調信号Sdmが入力されたストリームスイッチ82は、ドライブコントローラ101からのスイッチ信号Ssw1によりその開閉が制御され、閉のときには入力された復調信号Sdmをそのままスルーしてトラックバッファ83に出力する。一方、ストリームスイッチ82が開のときには、復調信号Sdmは出力されず従って不要な情報(信号)がトラックバッファ83に入力されることがない。
次に、復調信号Sdmが入力されるトラックバッファ83は、FIFO(First In First Out)メモリ等により構成され、入力された復調信号Sdmを一時的に記憶すると共に、ストリームスイッチ84が閉とされているときには、記憶した復調信号Sdmを連続的に出力する。
【0110】
そして、連続的に復調信号Sdmが入力されるストリームスイッチ84は、デマルチプレクサ86における分離処理において、後段の各種バッファがオーバーフローしたり、逆に空になってデコード処理が中断することがないように、システムコントローラ100からのスイッチ信号Ssw2により開閉が制御される。
【0111】
一方、トラックバッファ83と並行して復調信号Sdmが入力されるシステムバッファ85は、DVDオーディオ200をローディングしたときに最初に検出され、DVDオーディオ200に記録されている情報全体に関する管理情報(AMG202等)又はATS203毎のATSI211を蓄積して第1再生制御情報Scとしてシステムコントローラ100に出力する
これらにより、ストリームスイッチ84を介して復調信号Sdmが連続的に入力されたデマルチプレクサ86においては、当該復調信号Sdmから各オーディオパック230毎に圧縮されたオーディオ情報を抽出し、オーディオ信号Sadとしてオーディオバッファ92に出力する。
【0112】
このとき、デマルチプレクサ86は、各オーディオパック230及びパケットからパックヘッダ240及びパケットヘッダ241等を抽出し、夫々に含まれる再生制御情報をヘッダ信号Shdとしてシステムコントローラ100に出力する。
次に、オーディオ信号Sadが入力されるオーディオバッファ92は、FIFOメモリ等により構成され、入力されたオーディオ信号Sadを一時的に蓄積し、オーディオデコーダ93に出力する。
【0113】
そして、オーディオデコーダ93は、システムコントローラ100から出力される制御信号Shc及びScaに基づいて、オーディオ信号Sadに対して可変長圧縮に対応する解凍処理及び復調処理等を施し、復調オーディオ信号Saddとして図示しないスピーカ等に出力する。
【0114】
一方、例えばリアルタイムテキスト等の上記リアルタイム情報は、デマルチプレクサ86からRTIバッファ95に出力される。そして、RTIバッファ95に一時的に蓄積されたリアルタイム情報は、システムコントローラ100から出力される制御信号Shcに基づいてRTIデコーダ96へと出力され、更に図示しないディスプレイ等え出力され、歌詞等の表示が行われる。
【0115】
なお、所望の情報へのアクセス直後の再生等において一時的に音の出力を中断する(ポーズする)必要があることが検出された場合には、システムコントローラ100から図示しないポーズ信号がオーディオデコーダ93に出力され、当該オーディオデコーダ93は一時的に復調オーディオ信号Saddの出力を停止する。
【0116】
次に、オーディオデコーダ93における具体的な処理について説明する。
【0117】
上述したオーディオデコーダ93の処理において、システムマイコン124は、システムコントローラ100との間で制御信号Sca(信号処理部120で復調されたプライベートヘッダ情報を含む)の授受を行うと共にオーディオデコーダバッファ94との間で情報の授受を行いつつ、信号処理部120における処理の基準クロックとなるクロック信号Sclkを生成するクロック回路125、実際の解凍処理及び復調処理を行う信号処理部120、復調されたオーディオ情報をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ121及びアナログ化されたオーディオ情報に対して増幅等の処理を施すアナログ出力回路122の動作制御を行う。
【0118】
ここで、システムマイコン124は、その内部にRAM124aを有しており、当該RAM124aは、システムコントローラ100から制御信号Scaの一部として供給されるオーディオ属性情報を一時的に記憶する。そして、システムマイコン124は、RAM124a内に記憶された当該オーディオ属性情報を参照し、その内容をクロック回路125及び信号処理部120へ供給する。
【0119】
より具体的には、システムマイコン124は、オーディオ属性情報中のサンプリング周波数情報をクロック回路125へ供給する。そして、発振器を備えるクロック回路125は、指示されたサンプリング周波数に対応するクロック信号Sclkを信号処理部120へ供給する。
【0120】
これと並行して、システムマイコン124は、オーディオ属性情報中のサンプリング周波数、量子化ビット数、チャンネル数、エンファシスの有無の情報を信号処理部120へ供給し、D/Aコンバータ121へチャンネル数情報を提供する。
【0121】
更にシステムマイコン124は、アナログ出力回路122へ、各チャンネルの信号の増幅度などの情報を供給する。このとき、各チャンネル毎の増幅度の情報は、オーディオ属性情報に含めて、システムコントローラ100から供給することができる。
【0122】
なお、プライベートヘッダ中に含まれる前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fは、信号処理部120で復調されシステムマイコン124を介し制御信号Scaとしてシステムコントローラ100に出力されて後述する早戻し再生又は早送り再生或いはタイムサーチ再生に供される。
【0123】
一方、信号処理部120は、クロック回路125からのクロック信号Sclkを使用し、システムマイコン124から得た可変長圧縮方式に対応する符号化方式、サンプリング周波数、量子化ビット数などの情報に従って、オーディオバッファ92から供給される圧縮オーディオ信号の解凍、復号及び帯域制限等の処理を行い、更に、エンファシスの有無の情報に従ってディエンファシス処理を行い、D/Aコンバータ121へ出力する。更に、信号処理部120は、プライベートヘッダ242の復調をも行いシステムマイコン124へ制御信号Scaとして供給する。
【0124】
これらと並行して、信号処理部120は、ディジタル出力回路123を介してディジタルオーディオ信号Saddを外部へ出力する。
【0125】
そして、D/Aコンバータ121は、システムマイコン124から得たチャンネル情報に従って、入力された信号をチャンネル毎に分割し、さらに各チャンネル毎のアナログ信号としてアナログ出力回路122へ出力する。
【0126】
次に、上述した情報再生装置Sにおいて実行される、プライベートヘッダ242内の前方サーチポインタ242e又は後方サーチポインタ242fを用いた早戻し再生、早送り再生及びタイムサーチ再生の細部処理について、図10乃至図14を用いて説明する。
【0127】
初めに、早送り再生の処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0128】
情報再生装置Sにおける早送り再生においては、初めに、現在再生しているオーディオフレームのアドレスAc(i)を取得する(ステップS30)。ここで、パラメータiは、上記情報記録装置Rにおける前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fの生成の場合と同様に、現在再生しているオーディオフレームが含まれているオーディオパック230の番号を示すパラメータである。
【0129】
次に、プライベートヘッダ242中の後方サーチポインタ242fをシステムマイコン124において検出することにより、1秒後に再生されるべきオーディオパックのDVDオーディオ200上の相対アドレスAn(i)を取得する(ステップS31)。
【0130】
そして、現在再生している一のオーディオフレーム内の圧縮オーディオ情報を全て再生し(ステップS32)、次に、当該取得したアドレスAn(i)の値が「FFh」か否かを判定する(ステップS33)。
【0131】
ステップS33の判定において、アドレスAn(i)の値が「FFh」であるときは(ステップS33;T)、現在再生しているオーディオフレームは一のAOB210の最後部から1秒前以後に再生されるべきオーディオフレームであるとして、後方サーチポインタ242fを使用することなく、次に、後続する他のセル220が存在しているか否かを、管理情報であるAMG202、ATSI211内の管理情報等を参照して確認し(ステップS35)、後続するセル220がないときは(ステップS35;F)、最早、早送り再生はできないとして処理を終了する。
【0132】
一方、ステップS35の判定において、後続するセル220があるときは(ステップS36)、当該後続するセル220の開始位置のアドレスAcsを、例えばAMG202、ATSI211内の管理情報等を参照して取得し(ステップS36)、更に当該取得したアドレスAcsを検索して(ステップS37)、当該検索したアドレスAcsを起点として早送り再生を行うべくステップS30へ戻る。
【0133】
また、ステップS33の判定において、アドレスAn(i)の値が「FFh」でないときは(ステップS33;F)、現在再生しているオーディオフレームが属するAOB210内で1秒後に再生する他のオーディオフレームが存在するとして、後方サーチポインタ242fを使用し、次に検索すべきアドレス(Ac(i)+An(i))を検索し(ステップS34)、当該検索したアドレス(Ac(i)+An(i))を起点として早送り再生を行うべくステップS30へ戻る。
【0134】
以上の処理より、後方サーチポインタ242fを用いた早送り再生が実行される。
【0135】
次に、早戻し再生の処理について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0136】
情報再生装置Sにおける早戻し再生においては、初めに、早送り再生の場合と同様に、現在再生しているオーディオフレームのアドレスAc(i)を取得する(ステップS30)。
【0137】
次に、プライベートヘッダ242中の前方サーチポインタ242eをシステムマイコン124において検出することにより、1秒前に再生されるべきオーディオパックのDVDオーディオ200上の相対アドレスAp(i)を取得する(ステップS38)。
【0138】
そして、現在再生している一のオーディオフレーム内の圧縮オーディオ情報を全て再生し(ステップS39)、次に、当該取得したアドレスAp(i)の値が「FFh」か否かを判定する(ステップS40)。
【0139】
ステップS40の判定において、アドレスAp(i)の値が「FFh」であるときは(ステップS40;T)、現在再生しているオーディオフレームは一のAOB210の先頭から1秒後以前に再生されるべきオーディオフレームであるとして、前方サーチポインタ242eを使用することなく、次に、直前に再生された他のセル220が存在しているか否かを、例えばAMG202、ATSI211内の管理情報等を参照して確認し(ステップS42)、直前に再生されたセル220がないときは(ステップS42;F)、最早、早戻し再生はできないとして処理を終了する。
【0140】
一方、ステップS42の判定において、直前に再生されたセル220があるときは(ステップS42)、当該直前に再生されたセル220の最終アドレス(すなわち、当該再生されたセル220における最終オーディオフレームの開始アドレス)Aceを、例えばAMG202、ATSI211内の管理情報等を参照して取得し(ステップS43)、更に当該取得したアドレスAceを検索して(ステップS44)、当該検索したアドレスAceを起点として早戻し再生を行うべくステップS30へ戻る。
【0141】
なお、ステップS43の処理においては、上述した直前に再生されたセル220の最終アドレスは、DVDオーディオ200中には記述されていないので、実際の処理では、先ず、直前に再生されたセル220そのものの最終アドレスからオーディオフレームの大きさの最大値を減算したアドレスにジャンプし、その位置から後に最初に検出されたオーディオフレームの先頭を、当該直前に再生されたセル220の最終アドレスと認識することとなる。
【0142】
また、ステップS40の判定において、アドレスAp(i)の値が「FFh」でないときは(ステップS40;F)、現在再生しているオーディオフレームが属するAOB210内で1秒前に再生された他のオーディオフレームが存在するとして、前方サーチポインタ242eを使用し、次に検索すべきアドレス(Ac(i)−Ap(i))を検索し(ステップS41)、当該検索したアドレス(Ac(i)−Ap(i))を起点として早戻し再生を行うべくステップS30へ戻る。
【0143】
以上の処理より、前方サーチポインタ242eを用いた早戻し再生が実行される。
【0144】
最後に、タイムサーチ再生の処理について、図12及び図13に示すフローチャート及び図14を用いて説明する。
【0145】
なお、タイムサーチ再生とは、システムコントローラ100が指定した任意の再生開始位置や、視聴者がリモコンや入力部98を通じて指定したトラック番号(曲番号)とそのトラックの先頭からの経過時間(例えば10番目のトラックの先頭から1分後というように指定する。)に相当する位置から再生することである。
【0146】
なお、以下のタイムサーチ再生においては、n番目の1曲に相当するトラック260におけるサーチ時間tsの位置のオーディオフレームから再生するものとする。
【0147】
情報再生装置Sにおけるタイムサーチ再生においては、初めに、n番目のトラック260の先頭PTSであるtfac(図14参照)と、その全再生時間tp(図14参照)を、例えばAMG202内の管理情報とATSI211内の管理情報を参照して取得する(ステップS50)。なお、これらのPTSや全再生時間を得る具体的な方法は、いわゆるDVDビデオを再生するプレーヤ等において周知であるので説明を省略する。
【0148】
ここで、PTSとは、各オーディオフレームをスピーカ等から出力すべき再生時間軸上の再生時刻を示す時刻情報であり、各パケットヘッダ241毎に記述されていると共に、上記ATSI211に各トラックの先頭値が記述されている。
次に、n番目のトラック260内の最初のセル220の開始位置を示すアドレスAcs(図14参照)と、最後のセル220の終了位置を示すアドレスAce(図14参照)とを、同じく例えばATSI211内の管理情報等を参照して取得する(ステップS51)。
【0149】
そして、サーチ時間ts経過後の予想アドレスAa(図14参照)を図12に示す式により算出する(ステップS52)。
【0150】
次に、算出したアドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットを検索し(ステップS53)、当該パケットにおける上記PTSをtpts(図14参照)として検出する(ステップS54)。
【0151】
そして、n番目のトラック260における再生時間と再生データ量との関係が一次関数的に変化すると仮定した場合における当該n番目のトラック260内の経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差が10秒以内か否かを判定する(ステップS55)。
【0152】
ステップS55の判定において、経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差が10秒以内であるときは(ステップS55;T)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに近いパケットであるとして、次に、上記前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fを用いてタイムサーチ再生を行って(ステップS59)処理を終了する。このステップS59の動作については、後程詳述する。
【0153】
ここで、ステップS55の判定において閾値として用いた10秒という時間は、n番目のトラック259における再生時間と再生データ量との関係が一次関数的に変化すると仮定してアドレスを算出し、その誤差を検出して再度当該一次関数的に変化するという仮定を用いてアドレスを算出することを繰り返すタイムサーチ再生よりも上記前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fを用いてタイムサーチ再生を行った方が迅速にサーチ時間tsを検索できる時間として設定されるものである。
【0154】
一方、ステップS55の判定において、経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの誤差が10秒以内でないときは(ステップS55;F)、次に、経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsとの大小関係を判定し(ステップS56)、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大きいときは(ステップS56;T)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも後に位置しているとして、図12に示す式を用いて新たなアドレスAaを算出することにより時間的に前方に戻る方向に検索位置を修正し(ステップS58)、再びステップS53に戻って新たなアドレスAaを起点として今までの処理を繰り返す。
【0155】
更に、ステップS56の判定において、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも小さいときは(ステップS56;F)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも前に位置しているとして、図12に示す式を用いて新たなアドレスAaを算出することにより時間的に後方に戻る方向に検索位置を修正し(ステップS57)、再びステップS53に戻って新たなアドレスAaを起点として今までの処理を繰り返す。
【0156】
次に、ステップS59の処理について、図13を用いて詳説する。
【0157】
ステップS59の処理においては、初めに、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間tsと等しいか否か、すなわち、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットに一致しているか否かを判定し(ステップS60)、一致しているときは(ステップS60;T)、そのまま再生を行って(ステップS68)、タイムサーチを終了する。
【0158】
一方、ステップS60の判定において、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間tsと等しくないときは(ステップS60;F)、次に、経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsの大小関係を判定し(ステップS61)、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大きいときは(ステップS61;T)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも後に位置しているとして、次に、前方サーチポインタ242eを用いて1秒前に再生されるべきオーディオフレームを含むオーディオパックの先頭にジャンプし(ステップS66)、次に、当該ジャンプしたオーディオパックに対応するパケットのPTS(すなわち、tpts)について、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間ts以下となったか否かを判定し(ステップS69)、サーチ時間ts以下となっているときは(ステップS69;T)、そのまま再生を開始してもほぼサーチ時間tsと一致するタイミングから再生できるとしてステップS68へ移行し、一方サーチ時間ts以下となっていないときは(ステップS69;F)、再びステップS66へ戻って前方サーチポインタ242eを用いたジャンプを行う。
【0159】
次に、ステップS61の判定において、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大きくないときは(ステップS61;F)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも前に位置しているとして、次に、後方サーチポインタ242fを用いて1秒後に再生されるべきオーディオフレームにジャンプし(ステップS62)、再度、経過時間(tpts− tfac)がサーチ時間tsに等しくなったかを判定し(ステップS63)、等しくなったときは(ステップS63;T)そのままステップS68へ移行し、等しくないときは(ステップS63;F)、次に、再度経過時間(tpts− tfac)とサーチ時間tsの大小関係を判定し(ステップS64)、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大きいときは(ステップS64;T)、ステップS66と同様に前方サーチポインタ242eを用いて1秒前に再生されるべきオーディオフレームにジャンプし(ステップS65)、そのアドレス位置から再生を開始する(ステップS68)。
【0160】
また、ステップS64の判定において、経過時間(tpts− tfac)の方がサーチ時間tsよりも大きくないときは(ステップS64;F)、アドレスAaの後に再生されるべきパケットのうちの最初のパケットがサーチ時間tsに対応するパケットよりも前に位置しているとして、ステップS62に戻る。
【0161】
以上説明した処理により、前方サーチポインタ242e及び後方サーチポインタ242fを用いたタイムサーチ再生が実行される。
【0162】
以上説明したように、実施形態のDVDオーディオ200及び情報記録装置Rによれば、オーディオパック230内に圧縮オーディオデータ243と共に記録されているプライベートヘッダ242中に、前方サーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fとが少なくとも含まれているので、可変長圧縮されることに起因して各オーディオパック230に含まれる圧縮オーディオデータ243の情報量が相互に異なる場合でも、再生時において前方サーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fを用いて再生を制御することにより、迅速に再生すべき圧縮オーディオデータ243を検索することができる。
【0163】
また、前方サーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fが相対アドレスとして記録されているので、最小限の情報量により前方サーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fを夫々表現することができる。
【0164】
更に、前方サーチポインタ242eと後方サーチポインタ242fが夫々1秒前後に再生すべきオーディオフレームを含むオーディオパックを示しているので、再生時に、自然な聴感を損なうことなく効率的に早送り再生等の種々の再生制御を行うことができる。
【0165】
また実施形態の情報再生装置Sの動作によれば、可変長圧縮されたオーディオ情報を再生する際にも、早送り再生、早戻し再生及びタイムサーチ再生を効率的に行うことができる。
【0166】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、情報単位内に圧縮オーディオ情報と共に記録されているヘッダ情報中に、再生制御情報として前位置情報と後位置情報とが少なくとも含まれているので、可変長圧縮されることに起因して各情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報の情報量が相互に異なる場合でも、再生時において前位置情報又は後位置情報を用いて再生を制御することにより、圧縮オーディオ情報を迅速に検索することができる。
【0167】
従って、情報記録媒体に記録可能な情報量を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記録しこれを再生する場合でも、前位置情報に対応する部分オーディオ情報又は後位置情報に対応する部分オーディオ情報を迅速に検索することにより、例えば早送り再生や早戻し再生、或いは再生すべき圧縮オーディオ情報を予め指定した上での当該圧縮オーディオ情報の再生が可能となって、当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上させることができる。
【0168】
これにより、結果として再生時の自由度を向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上させることができる。
【0169】
請求項6に記載の発明によれば、圧縮オーディオ情報と共に情報単位内に記録されるヘッダ情報内に前位置情報及び後位置情報が夫々に記録されるので、可変長圧縮されることに起因して各情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報の情報量が相互に異なる場合でも、再生時において当該前位置情報又は後位置情報を用いて再生を制御することにより、圧縮オーディオ情報を迅速に検索することができる。
【0170】
従って、情報記録媒体に記録可能な情報量を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記録しこれを再生する場合でも、前部分オーディオ情報又は後部分オーディオ情報を迅速に検索することにより、例えば早送り再生や早戻し再生、或いは再生すべき圧縮オーディオ情報を予め指定した上での当該圧縮オーディオ情報の再生が可能となって、当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上させることができる。
【0171】
これにより、結果として再生時の自由度を向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上させることができる。
【0172】
請求項14に記載の発明によれば、圧縮オーディオ情報と共に情報単位内に記録されている前位置情報を検出し、当該検出した前位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録されている前位置情報を検出することを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早戻し再生することができる。
【0173】
従って、情報記録媒体に記録可能な情報量を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記録しこれを再生する場合でも、前部分オーディオ情報を迅速に検索することにより早戻し再生が可能となって、当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上させることができる。
【0174】
これにより、結果として再生時の自由度を向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上させることができる。
【0175】
請求項15に記載の発明によれば、圧縮オーディオ情報と共に情報単位内に記録されている後位置情報を検出し、当該検出した後位置情報により示される情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生し、更に当該再生した圧縮オーディオ情報と共に記録されている後位置情報を検出することを繰り返すので、可変長圧縮されている圧縮オーディオ情報を迅速に早送り再生することができる。
【0176】
従って、情報記録媒体に記録可能な情報量を増大させるべく原オーディオ情報を可変長圧縮して記録しこれを再生する場合でも、後部分オーディオ情報を迅速に検索することにより早送り再生が可能となって、当該圧縮オーディオ情報を再生する際の自由度を向上させることができる。
【0177】
これにより、結果として再生時の自由度を向上させたまま原オーディオ情報を可変長圧縮して記録することにより当該原オーディオ情報の記録容量を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のDVDオーディオの物理フォーマットを示す図である。
【図2】ヘッダ又はデータ等の物理フォーマットを示す図であり、(a)はパケットヘッダの物理フォーマットを例示する図であり、(b)はプライベートヘッダの物理フォーマットを示す図であり、(c)は圧縮オーディオデータの物理フォーマットを例示する図である。
【図3】実施形態のDVDオーディオの論理フォーマットを示す図である。
【図4】情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態の情報記録処理を示すフローチャートである。
【図6】前方サーチポインタの取得処理を示すフローチャートである。
【図7】後方サーチポインタの取得処理を示すフローチャートである。
【図8】情報再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【図9】オーディオデコーダの概要構成を示すブロック図である。
【図10】早送り再生時の処理を示すフローチャートである。
【図11】早戻し再生時の処理を示すフローチャートである。
【図12】タイムサーチ再生の処理を示すフローチャート(I)である。
【図13】タイムサーチ再生の処理を示すフローチャート(II)である。
【図14】タイムサーチ再生の処理を説明する図である。
【符号の説明】
70…マスタテープ再生部
71…メモリ
72…信号処理部
73、74…ハードディスク装置
75…コントローラ
76…多重器
77…変調器
78…マスタリング装置
80…ピックアップ
81…復調訂正部
82、84…ストリームスイッチ
83…トラックバッファ
85…システムバッファ
86…デマルチプレクサ
92…オーディオバッファ
93…オーディオデコーダ
94…オーディオデコーダバッファ
95…RTIバッファ
96…RTIデコーダ
97…RTIデコーダバッファ
98…入力部
99…ディスプレイ
100…システムコントローラ
100a…メモリ
101…ドライブコントローラ
102…スピンドルモータ
103…スライダモータ
120…信号処理部
121…D/Aコンバータ
122…アナログ出力回路
123…ディジタル出力回路
124…システムマイコン
124a…RAM
125…クロック回路
200…DVDオーディオ
200'…オーディオゾーン
200"…アザーゾーン
201…UDF
202…AMG
203…ATS
204…SAPPT
210…AOB
211…ATSI
220…セル
230…オーディオパック
240…パックヘッダ
241…パケットヘッダ
241a…スタートコード
241b…ストリーム識別データ
241c…パケット長さデータ
241d…コピーコントロール情報
241e…PTS
242…プライベートヘッダ
242a…ストリーム識別データ
242b、242g…予備データ領域
242c…プライベートヘッダ長さデータ
242d…ファーストアクセスユニットポインタ
242e…前方サーチポインタ
242f…後方サーチポインタ
242h…スタッフィングバイト
243…圧縮オーディオデータ
243n-1、243n、243n+1…アクセスニット
259…インデックス
260…トラック
261…タイトル
262…タイトルグループ
263…ボリューム
R…情報記録装置
S…情報再生装置
T…先頭データ
Tt…タイムコード
R…オーディオ情報
B…光ビーム
LI…リードインエリア
LO…リードアウトエリア
ST…キューシート
Sr…圧縮信号
Si、Snav…制御情報信号
Sa…付加情報信号
Scc…情報選択信号
Sm…ディスク記録信号
Sap…情報付加圧縮信号
Sp …検出信号
Sdm…復調信号
Ssw1、Ssw2…スイッチ信号
Sin…入力信号
Sdp…表示信号
Sc、Shc、Sca…制御信号
Shd…ヘッダ信号
Sad…オーディオ信号
Sadd …復調オーディオ信号
Claims (30)
- 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、
当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている
ことを特徴とする情報記録媒体。 - 請求項1に記載の情報記録媒体において、
前記前位置情報は、当該前位置情報が記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置に対する、1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前に再生されるべき前記先頭データが記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置を示す相対位置情報であると共に、
前記後位置情報は、当該後位置情報が記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置に対する、1200個分の前記部分オーディオ情報だけ後に再生されるべき前記先頭データが記録されている前記情報単位の前記情報記録媒体上の位置を示す相対位置情報であることを特徴とする情報記録媒体。 - 請求項1または2に記載の情報記録媒体において、
前記記録情報は、前記情報単位を最下層とする物理的な階層構造を形成して前記情報記録媒体に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。 - 請求項3に記載の情報記録媒体において、
前記階層構造における最上層に対応する前記記録情報の先頭に、前記圧縮オーディオ情報全体に係わる再生制御情報である管理情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。 - 請求項4に記載の情報記録媒体において、
前記圧縮オーディオ情報は一又は複数の曲情報から構成され、
前記管理情報は、当該圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位として検索するための曲アドレス情報と、
当該圧縮オーディオ情報を前記曲情報を単位として再生したときの再生時間を示す曲再生時間情報とを、
少なくとも含むことを特徴とする情報記録媒体。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる情報単位であって、圧縮オーディオ情報とヘッダ情報とを少なくとも含む情報単位により構成されている記録情報を情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、
前記ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報を再生する際に用いられる再生制御情報を生成する再生制御情報生成手段と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報を生成する前位置情報生成手段と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報を生成する後位置情報生成手段と、
夫々生成された前記再生制御情報、前記前位置情報及び前記後位置情報を前記ヘッダ情報として前記情報記録媒体上に記録する記録手段と、
を備え、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記前位置情報生成手段は、前記前位置情報の代わりに、前記2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成、又は前記後位置情報生成手段は、前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成すること
を特徴とする情報記録装置。 - 前記記録媒体はスタンパディスクであることを特徴とする請求項6に記載の情報記録装置。
- 前記スタンパディスクを用いてレプリカディスクを製造するレプリケーション装置をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
- 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の情報記録装置により記録された情報記録媒体。
- 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる情報単位であって、圧縮オーディオ情報とヘッダ情報とを少なくとも含む情報単位により構成されている記録情報を情報記録媒体に記録する情報記録方法であって、
前記ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれる圧縮オーディオ情報を再生する際に用いられる再生制御情報を生成する再生制御情報生成工程と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報を生成する前位置情報生成工程と、
前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報を生成する後位置情報生成工程と、
夫々生成された前記再生制御情報、前記前位置情報及び前記後位置情報を前記ヘッダ情報として前記情報記録媒体上に記録する記録工程と、
を備え、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記前位置情報生成工程は、前記前位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成、又は前記後位置情報生成工程は、前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を生成すること
を特徴とする情報記録方法。 - 前記記録媒体はスタンパディスクであることを特徴とする請求項10に記載の情報記録方法。
- 前記スタンパディスクを用いてレプリカディスクを製造するレプリケーション工程をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の情報記録方法。
- 請求項10ないし12のいずれか1項に記載の情報記録方法により記録された情報記録媒体。
- 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、
前記前位置情報を検出する検出手段と、
前記検出された前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生する再生手段と、
前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている前位置情報を新たな前位置情報として検出すると共に、当該新たな前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、
前記後位置情報を検出する検出手段と、
前記検出された後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生する再生手段と、
前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている後位置情報を新たな後位置情報として検出すると共に、当該新たな後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生方法において、
前記前位置情報を検出する検出工程と、
前記検出された前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生する再生工程と、
前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている前位置情報を新たな前位置情報として検出すると共に、当該新たな前位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸上において前に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、前記ヘッダ情報が含まれている前記情報単位の先頭に含まれている前記部分オーディオ情報から数えて1200個分の前記部分オーディオ情報だけ前記再生時間軸上において後に再生されるべき前記部分オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、が少なくとも含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生方法において、
前記後位置情報を検出する検出工程と、
前記検出された後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生する再生工程と、
前記再生された圧縮オーディオ情報が含まれている前記情報単位内に記録されている後位置情報を新たな後位置情報として検出すると共に、当該新たな後位置情報により示される前記情報記録媒体上の位置に記録されている圧縮オーディオ情報の少なくとも一部を再生することを繰り返すように前記検出手段及び前記再生手段を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 請求項1に記載の情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記前位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定手段と、
前記前位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、直前に再生された他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生装置において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記後位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定手段と、
前記後位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、後続する他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生方法において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記前位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定工程と、
前記前位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、直前に再生された他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 請求項1に記載の情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生する情報再生方法において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記後位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定工程と、
前記後位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、後続する他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている
ことを特徴とする情報記録媒体。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生することを特徴とする情報再生装置。 - 請求項23に記載の情報再生装置において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記前位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定手段と、
前記前位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、直前に再生された他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 請求項23に記載の情報再生装置において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記後位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定手段と、
前記後位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、後続する他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体から前記圧縮オーディオ情報を再生することを特徴とする情報再生方法。 - 請求項26に記載の情報再生方法において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記前位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定工程と、
前記前位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、直前に再生された他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 請求項26に記載の情報再生方法において、
前記第2情報単位は複数の第3情報単位から構成され、1の前記第3情報単位には前記複数の情報単位を含むものであって、
前記後位置情報が、前記無いことを示す情報を示すか否かを判定する判定工程と、
前記後位置情報が前記無いことを示す情報を示す場合には、後続する他の前記第3情報単位が存在するか否かを確認し、当該確認結果にしたがって前記圧縮オーディオ情報の再生制御を行う制御工程と、
を備えることを特徴とする情報再生方法。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体に、前記圧縮オーディオ情報を記録することを特徴とする情報記録装置。 - 原オーディオ情報を可変長圧縮して得られる圧縮オーディオ情報を分割して得られる部分オーディオ情報を夫々に含んでいる情報単位により構成されている記録情報が記録されている情報記録媒体であって、
前記情報単位には、ヘッダ情報及び一又は複数の前記部分オーディオ情報の先頭に配置される先頭データとが含まれており、
前記ヘッダ情報中には、当該ヘッダ情報と共に前記情報単位に含まれている前記先頭データのうちの最初の先頭データが属する前記部分オーディオ情報を再生する時刻を示す再生時刻制御情報と、
前記圧縮オーディオ情報の再生時間軸において前記再生時刻制御情報によって示される再生時刻を基準として予め設定された第1所定時間だけ前に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す前位置情報と、
前記再生時間軸において前記再生時刻を基準として予め設定された第2所定時間だけ後に再生されるべき前記圧縮オーディオ情報が記録されている前記情報記録媒体上の位置を示す後位置情報と、
が少なくとも含まれ、
前記記録情報は、複数の前記情報単位を含む複数の第2情報単位で構成されており、
前記複数の情報単位の中には、前記前位置情報又は前記後位置情報の代わりに、前記第2情報単位内に、該当する部分オーディオ情報が無いことを示す情報を含むヘッダ情報を有する前記情報単位が含まれている情報記録媒体に、前記圧縮オーディオ情報を記録することを特徴とする情報記録方法。
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