JP2001266101A - 非接触通信式情報担体 - Google Patents
非接触通信式情報担体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する
非接触通信式情報担体を提供する。 【解決手段】 非接触通信式情報担体を、アンテナコイ
ル1が一体形成されたIC素子2と、ブースタコイル3
が形成された絶縁部材4と、これらIC素子2及び絶縁
部材4を一体に担持する基体5とから構成する。絶縁部
材4を介してその表面側及び裏面側に、ブースタコイル
3の第2コイル3bを構成する導体を分散形成して、そ
れらの導体を対向に配置し、ブースタコイル3及びアン
テナコイル1を含む系を共振状態にするための静電容量
を形成する。絶縁部材4を介してその表面側及び裏面側
に、ブースタコイル3を構成する導体とブースタコイル
3を構成しない導体とを対向に配置し、ブースタコイル
3を共振状態にするための静電容量を形成することもで
きる。
非接触通信式情報担体を提供する。 【解決手段】 非接触通信式情報担体を、アンテナコイ
ル1が一体形成されたIC素子2と、ブースタコイル3
が形成された絶縁部材4と、これらIC素子2及び絶縁
部材4を一体に担持する基体5とから構成する。絶縁部
材4を介してその表面側及び裏面側に、ブースタコイル
3の第2コイル3bを構成する導体を分散形成して、そ
れらの導体を対向に配置し、ブースタコイル3及びアン
テナコイル1を含む系を共振状態にするための静電容量
を形成する。絶縁部材4を介してその表面側及び裏面側
に、ブースタコイル3を構成する導体とブースタコイル
3を構成しない導体とを対向に配置し、ブースタコイル
3を共振状態にするための静電容量を形成することもで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体上にアンテナ
コイルが一体形成されたIC素子とブースタコイルとを
担持してなる非接触通信式情報担体に係り、特に、ブー
スタコイルに共振用のコンデンサを付与する手段に関す
る。
コイルが一体形成されたIC素子とブースタコイルとを
担持してなる非接触通信式情報担体に係り、特に、ブー
スタコイルに共振用のコンデンサを付与する手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定形状の基体内にIC素子
と当該IC素子の端子部に電気的に接続されたアンテナ
コイルとを備え、リーダライタからの電力の受給及びリ
ーダライタとの間の信号の送受信を電磁波を用いて非接
触で行う非接触式の情報担体が知られている。この種の
情報担体としては、その外形により、カード形、コイン
形又はボタン形などがある。
と当該IC素子の端子部に電気的に接続されたアンテナ
コイルとを備え、リーダライタからの電力の受給及びリ
ーダライタとの間の信号の送受信を電磁波を用いて非接
触で行う非接触式の情報担体が知られている。この種の
情報担体としては、その外形により、カード形、コイン
形又はボタン形などがある。
【0003】従来、この種の情報担体としては、アンテ
ナコイルを基体にパターン形成したもの、或いは、巻線
からなるアンテナコイルを基体に担持したものが用いら
れているが、近年に至って、アンテナコイルとIC素子
との接続点の保護処理や防湿対策が不要で安価に作成で
きること、及び基体に曲げやねじれ等のストレスが作用
した場合にもコイルに断線を生じることがなく耐久性に
優れることなどから、IC素子自体にアンテナコイルが
一体形成されたIC素子を基体に搭載したものが提案さ
れている。
ナコイルを基体にパターン形成したもの、或いは、巻線
からなるアンテナコイルを基体に担持したものが用いら
れているが、近年に至って、アンテナコイルとIC素子
との接続点の保護処理や防湿対策が不要で安価に作成で
きること、及び基体に曲げやねじれ等のストレスが作用
した場合にもコイルに断線を生じることがなく耐久性に
優れることなどから、IC素子自体にアンテナコイルが
一体形成されたIC素子を基体に搭載したものが提案さ
れている。
【0004】アンテナコイルをIC素子に一体形成した
場合、アンテナコイルを基体にパターン形成したり、巻
線からなるアンテナコイルを基体に担持する場合に比べ
て、コイルの巻径や導体幅が小さくなり、巻数について
も自ずと限界があるため、リーダライタとの間の通信距
離を大きくすることが困難で、必要な通信距離を確保す
ることできない場合がある。そこで、従来より、特開平
8−532904号公報等に記載されているように、I
C素子に一体形成されたアンテナコイルとリーダライタ
に備えられたアンテナコイルとの間に、IC素子に一体
形成されたアンテナコイルとほぼ同一寸法に形成された
第1コイルと、当該第1コイルと電気的に接続され、基
体とほぼ同一寸法に形成された第2コイルとからなる導
体ループを配置し、アンテナコイル間の電磁誘導結合を
強化する技術が提案されている。
場合、アンテナコイルを基体にパターン形成したり、巻
線からなるアンテナコイルを基体に担持する場合に比べ
て、コイルの巻径や導体幅が小さくなり、巻数について
も自ずと限界があるため、リーダライタとの間の通信距
離を大きくすることが困難で、必要な通信距離を確保す
ることできない場合がある。そこで、従来より、特開平
8−532904号公報等に記載されているように、I
C素子に一体形成されたアンテナコイルとリーダライタ
に備えられたアンテナコイルとの間に、IC素子に一体
形成されたアンテナコイルとほぼ同一寸法に形成された
第1コイルと、当該第1コイルと電気的に接続され、基
体とほぼ同一寸法に形成された第2コイルとからなる導
体ループを配置し、アンテナコイル間の電磁誘導結合を
強化する技術が提案されている。
【0005】なお、本明細書においては、この種のアン
テナコイル間の電磁結合を強化するための導体ループ
を、「ブースタコイル」という。
テナコイル間の電磁結合を強化するための導体ループ
を、「ブースタコイル」という。
【0006】ところで、ブースタコイルを備えた非接触
通信式情報担体においては、アンテナコイル間に共振状
態を生成するための静電容量を備える必要がある。従来
より、非接触通信式情報担体に静電容量を備える手段と
しては、基体にチップコンデンサを搭載する方法や、例
えば特開平10−69533号公報等に記載されている
ように、誘電体膜の表裏両面に導電体膜が形成されたも
のを基体に搭載する方法などが提案されている。
通信式情報担体においては、アンテナコイル間に共振状
態を生成するための静電容量を備える必要がある。従来
より、非接触通信式情報担体に静電容量を備える手段と
しては、基体にチップコンデンサを搭載する方法や、例
えば特開平10−69533号公報等に記載されている
ように、誘電体膜の表裏両面に導電体膜が形成されたも
のを基体に搭載する方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、基体にチッ
プコンデンサを搭載する方法は、非接触通信式情報担体
が厚形化すると共に、部品点数の増加と製造工程の複雑
化を避けられないために非接触通信式情報担体が高コス
ト化するという不都合がある。
プコンデンサを搭載する方法は、非接触通信式情報担体
が厚形化すると共に、部品点数の増加と製造工程の複雑
化を避けられないために非接触通信式情報担体が高コス
ト化するという不都合がある。
【0008】一方、誘電体膜の表裏両面に導電体膜が形
成されたものを基体に搭載する方法は、ブースタコイル
の近傍に平面導電体が存在することになるので、導体に
渦電流が発生し、ノイズが増大するおそれがある。ま
た、ブースタコイルの内部に平面導電体が存在すること
により、磁場から見たコイル内部面積が低下して、ブー
スタコイルが受けるエネルギの損失が大きくなる。さら
に、この方法は、導電体膜が形成された誘電体膜の設定
に大面積を要するため、基体の小型化とブースタコイル
のターン数の確保を図りつつ、導電体膜が形成された誘
電体膜を基体内に設定することが難しいという問題があ
る。即ち、ブースタコイルのターン数を確保しようとす
ると、基体が大型化し、基体のサイズを所定のサイズに
維持しようとすると、ブースタコイルのターン数を確保
することが難しく、通信特性の向上が図れなくなるおそ
れがある。
成されたものを基体に搭載する方法は、ブースタコイル
の近傍に平面導電体が存在することになるので、導体に
渦電流が発生し、ノイズが増大するおそれがある。ま
た、ブースタコイルの内部に平面導電体が存在すること
により、磁場から見たコイル内部面積が低下して、ブー
スタコイルが受けるエネルギの損失が大きくなる。さら
に、この方法は、導電体膜が形成された誘電体膜の設定
に大面積を要するため、基体の小型化とブースタコイル
のターン数の確保を図りつつ、導電体膜が形成された誘
電体膜を基体内に設定することが難しいという問題があ
る。即ち、ブースタコイルのターン数を確保しようとす
ると、基体が大型化し、基体のサイズを所定のサイズに
維持しようとすると、ブースタコイルのターン数を確保
することが難しく、通信特性の向上が図れなくなるおそ
れがある。
【0009】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その課題は、安価かつ
薄形にして良好な通信特性を有する非接触通信式情報担
体を提供することにある。
るためになされたものであって、その課題は、安価かつ
薄形にして良好な通信特性を有する非接触通信式情報担
体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、第1に、アンテナコイルが一体形成され
たIC素子と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する
第1コイル及び当該第1コイルと電気的に接続されリー
ダライタに備えられたアンテナコイルと主に電磁結合す
る第2コイルとを含んで構成されるブースタコイルと、
これらIC素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材
とを備えた非接触通信式情報担体において、前記第1コ
イル又は第2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表
面側及び裏面側の双方に形成し、これら絶縁部材の表面
側に形成された導体と絶縁部材の裏面側に形成された導
体の全部又は一部を前記絶縁部材を介して対向に配置す
ると共に、これら絶縁部材の表面側に形成された導体と
絶縁部材の裏面側に形成された導体とを1点で電気的に
接続するという構成にした。
解決するため、第1に、アンテナコイルが一体形成され
たIC素子と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する
第1コイル及び当該第1コイルと電気的に接続されリー
ダライタに備えられたアンテナコイルと主に電磁結合す
る第2コイルとを含んで構成されるブースタコイルと、
これらIC素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材
とを備えた非接触通信式情報担体において、前記第1コ
イル又は第2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表
面側及び裏面側の双方に形成し、これら絶縁部材の表面
側に形成された導体と絶縁部材の裏面側に形成された導
体の全部又は一部を前記絶縁部材を介して対向に配置す
ると共に、これら絶縁部材の表面側に形成された導体と
絶縁部材の裏面側に形成された導体とを1点で電気的に
接続するという構成にした。
【0011】このように、第1コイル又は第2コイルを
構成する導体を絶縁部材を介して対向に配置すると、静
電容量が形成されるので、静電容量を所定の値に調整す
ることによってブースタコイルとアンテナコイルを含む
系を共振状態にすることができ、アンテナコイル間の通
信特性を改善することができる。また、第1コイル又は
第2コイルを構成する導体の全部又は一部を利用して静
電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を軽減で
きると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑化、基体
面積の増加及び基体厚さの増加を防止することができ、
安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非接触通信
式情報担体を得ることができる。さらに、第1コイル又
は第2コイルを構成する導体を絶縁部材の表面側及び裏
面側に分散して形成するので、ブースタコイルのターン
数の増加又は基体サイズの減少を図ることができる。
構成する導体を絶縁部材を介して対向に配置すると、静
電容量が形成されるので、静電容量を所定の値に調整す
ることによってブースタコイルとアンテナコイルを含む
系を共振状態にすることができ、アンテナコイル間の通
信特性を改善することができる。また、第1コイル又は
第2コイルを構成する導体の全部又は一部を利用して静
電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を軽減で
きると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑化、基体
面積の増加及び基体厚さの増加を防止することができ、
安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非接触通信
式情報担体を得ることができる。さらに、第1コイル又
は第2コイルを構成する導体を絶縁部材の表面側及び裏
面側に分散して形成するので、ブースタコイルのターン
数の増加又は基体サイズの減少を図ることができる。
【0012】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、第2に、アンテナコイルが一体形成されたIC素子
と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する第1コイル
及び当該第1コイルと電気的に接続されリーダライタに
備えられたアンテナコイルと主に電磁結合する第2コイ
ルとを含んで構成されるブースタコイルと、これらIC
素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材とを備えた
非接触通信式情報担体において、前記第1コイル及び第
2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表面側又は裏
面側のいずれか一方に形成すると共に、前記ブースタコ
イルを構成する導体であって前記第1コイル及び第2コ
イルを構成しない導体を前記絶縁部材の前記第1コイル
及び第2コイルが形成されていない面に形成し、前記第
1コイル又は第2コイルを構成する導体と前記ブースタ
コイルを構成する導体であって前記第1コイル及び第2
コイルを構成しない導体の全部又は一部を前記絶縁部材
を介して対向に配置すると共に、これら第1コイル又は
第2コイルを構成する導体と前記ブースタコイルを構成
する導体であって前記第1コイル及び第2コイルを構成
しない導体とを1点で電気的に接続するという構成にし
た。
め、第2に、アンテナコイルが一体形成されたIC素子
と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する第1コイル
及び当該第1コイルと電気的に接続されリーダライタに
備えられたアンテナコイルと主に電磁結合する第2コイ
ルとを含んで構成されるブースタコイルと、これらIC
素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材とを備えた
非接触通信式情報担体において、前記第1コイル及び第
2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表面側又は裏
面側のいずれか一方に形成すると共に、前記ブースタコ
イルを構成する導体であって前記第1コイル及び第2コ
イルを構成しない導体を前記絶縁部材の前記第1コイル
及び第2コイルが形成されていない面に形成し、前記第
1コイル又は第2コイルを構成する導体と前記ブースタ
コイルを構成する導体であって前記第1コイル及び第2
コイルを構成しない導体の全部又は一部を前記絶縁部材
を介して対向に配置すると共に、これら第1コイル又は
第2コイルを構成する導体と前記ブースタコイルを構成
する導体であって前記第1コイル及び第2コイルを構成
しない導体とを1点で電気的に接続するという構成にし
た。
【0013】このように、第1コイル又は第2コイルを
構成する導体と第1コイル及び第2コイルを構成しない
導体とを絶縁部材を介して対向に配置しても、静電容量
が形成されるので、静電容量を所定の値に調整すること
によってブースタコイルとアンテナコイルを含む系を共
振状態にすることができ、アンテナコイル間の通信特性
を改善することができる。また、第1コイル又は第2コ
イルを構成する導体と第1コイル及び第2コイルを構成
しない導体の全部又は一部を利用して静電容量を形成す
るので、導体に発生する渦電流を軽減できると共に、部
品点数の増加、製造工程の複雑化、基体面積の増加及び
基体厚さの増加を防止することができ、安価かつ薄形に
して良好な通信特性を有する非接触通信式情報担体を得
ることができる。
構成する導体と第1コイル及び第2コイルを構成しない
導体とを絶縁部材を介して対向に配置しても、静電容量
が形成されるので、静電容量を所定の値に調整すること
によってブースタコイルとアンテナコイルを含む系を共
振状態にすることができ、アンテナコイル間の通信特性
を改善することができる。また、第1コイル又は第2コ
イルを構成する導体と第1コイル及び第2コイルを構成
しない導体の全部又は一部を利用して静電容量を形成す
るので、導体に発生する渦電流を軽減できると共に、部
品点数の増加、製造工程の複雑化、基体面積の増加及び
基体厚さの増加を防止することができ、安価かつ薄形に
して良好な通信特性を有する非接触通信式情報担体を得
ることができる。
【0014】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、第3に、前記第1の構成の非接触通信式情報担体に
おいて、前記絶縁部材の表面側に形成された導体の巻線
方向と前記絶縁部材の裏面側に形成された導体の巻線方
向とを互いに逆向きにするという構成にした。
め、第3に、前記第1の構成の非接触通信式情報担体に
おいて、前記絶縁部材の表面側に形成された導体の巻線
方向と前記絶縁部材の裏面側に形成された導体の巻線方
向とを互いに逆向きにするという構成にした。
【0015】このようにすると、絶縁部材の裏面側に形
成された導体を第1コイル又は第2コイルの一部として
機能させることができ、第1コイル又は第2コイルの巻
数を多くすることができるので、非接触通信式情報担体
の通信特性をより高めることができる。
成された導体を第1コイル又は第2コイルの一部として
機能させることができ、第1コイル又は第2コイルの巻
数を多くすることができるので、非接触通信式情報担体
の通信特性をより高めることができる。
【0016】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、第4に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材を介して対向に配置され
る各導体を、前記第1コイルの内周端で接続するという
構成にした。
め、第4に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材を介して対向に配置され
る各導体を、前記第1コイルの内周端で接続するという
構成にした。
【0017】このようにすると、IC素子に一体形成さ
れたアンテナコイルとの結合が強い第1コイルに大きな
共振電流を供給することができるので、非接触通信式情
報担体の通信特性をより高めることができる。
れたアンテナコイルとの結合が強い第1コイルに大きな
共振電流を供給することができるので、非接触通信式情
報担体の通信特性をより高めることができる。
【0018】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、第5に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材の表面側に形成された導
体の外周端を前記絶縁部材の裏面側に形成された導体の
外周部分と対向に配置し、前記絶縁部材の裏面側に形成
された導体の外周端を前記絶縁部材の表面側に形成され
た導体の外周部分と対向に配置するという構成にした。
め、第5に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材の表面側に形成された導
体の外周端を前記絶縁部材の裏面側に形成された導体の
外周部分と対向に配置し、前記絶縁部材の裏面側に形成
された導体の外周端を前記絶縁部材の表面側に形成され
た導体の外周部分と対向に配置するという構成にした。
【0019】このようにすると、ブースタコイルの両端
又はその近傍部分に、絶縁部材の表面側に形成された導
体及び絶縁部材の裏面側に形成された導体によって構成
される静電容量を接続することができるので、IC素子
に一体形成されたアンテナコイルとの結合が強い第1コ
イルに流れる共振電流を最大にすることができ、非接触
通信式情報担体の通信特性をより高めることができる。
又はその近傍部分に、絶縁部材の表面側に形成された導
体及び絶縁部材の裏面側に形成された導体によって構成
される静電容量を接続することができるので、IC素子
に一体形成されたアンテナコイルとの結合が強い第1コ
イルに流れる共振電流を最大にすることができ、非接触
通信式情報担体の通信特性をより高めることができる。
【0020】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、第6に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材を介して対向に配置され
る各導体の導体幅を互いに異ならせるという構成にし
た。
め、第6に、前記第1又は第2の構成の非接触通信式情
報担体において、前記絶縁部材を介して対向に配置され
る各導体の導体幅を互いに異ならせるという構成にし
た。
【0021】このようにすると、製造上、絶縁部材の表
面側に形成された導体と絶縁部材の裏面側に形成された
導体との形成位置が各導体の導体幅の差の範囲でずれた
としても、静電容量の値が変化しないので、通信特性の
ばらつきが小さい非接触通信式情報担体を提供できる。
面側に形成された導体と絶縁部材の裏面側に形成された
導体との形成位置が各導体の導体幅の差の範囲でずれた
としても、静電容量の値が変化しないので、通信特性の
ばらつきが小さい非接触通信式情報担体を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非接触通信式
情報担体の第1実施形態例を、図1乃至図6に基づいて
説明する。図1は本例に係る非接触通信式情報担体の断
面図、図2は本例に係る非接触通信式情報担体に搭載さ
れるIC素子の斜視図、図3は本例に係る非接触通信式
情報担体に搭載されるIC素子の平面図、図4は本例に
係る絶縁部材の表面図、図5は絶縁部材を通して当該絶
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図、図6は本例に係るブースタコイルの等価回路図であ
る。
情報担体の第1実施形態例を、図1乃至図6に基づいて
説明する。図1は本例に係る非接触通信式情報担体の断
面図、図2は本例に係る非接触通信式情報担体に搭載さ
れるIC素子の斜視図、図3は本例に係る非接触通信式
情報担体に搭載されるIC素子の平面図、図4は本例に
係る絶縁部材の表面図、図5は絶縁部材を通して当該絶
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図、図6は本例に係るブースタコイルの等価回路図であ
る。
【0023】図1に示すように、本例の非接触通信式情
報担体は、アンテナコイル1が一体形成されたIC素子
2と、ブースタコイル3が形成された絶縁部材4と、こ
れらIC素子2及び絶縁部材4を一体にケーシングする
基体5とからなる。
報担体は、アンテナコイル1が一体形成されたIC素子
2と、ブースタコイル3が形成された絶縁部材4と、こ
れらIC素子2及び絶縁部材4を一体にケーシングする
基体5とからなる。
【0024】IC素子2は、図2及び図3に示すよう
に、入出力端子2aの形成面に、ポリイミド樹脂膜等か
らなる絶縁層2bを介して矩形スパイラル状のアンテナ
コイル1を一体に形成してなる。アンテナコイル1は、
フォトレジスト法、即ち、IC素子2(より実際的に
は、個々のIC素子に分割される以前の完成ウエハ)の
絶縁層形成面に、入出力端子形成部を除いてフォトレジ
スト層を均一の厚さに形成し、このフォトレジスト層に
所要のコイルパターンを露光・現像した後、フォトレジ
スト層をマスクとしてIC素子2の絶縁層2b上に導電
性金属材料をスパッタリング又は真空蒸着し、しかる後
に、フォトレジスト層を除去して入出力端子4aの形成
面に導電性金属材料からなるコイルパターンを形成する
といった方法で形成することができる。なお、コイルパ
ターンの電気抵抗を減少するため、導電性金属膜の表面
に銅のめっき層を形成することもできる。
に、入出力端子2aの形成面に、ポリイミド樹脂膜等か
らなる絶縁層2bを介して矩形スパイラル状のアンテナ
コイル1を一体に形成してなる。アンテナコイル1は、
フォトレジスト法、即ち、IC素子2(より実際的に
は、個々のIC素子に分割される以前の完成ウエハ)の
絶縁層形成面に、入出力端子形成部を除いてフォトレジ
スト層を均一の厚さに形成し、このフォトレジスト層に
所要のコイルパターンを露光・現像した後、フォトレジ
スト層をマスクとしてIC素子2の絶縁層2b上に導電
性金属材料をスパッタリング又は真空蒸着し、しかる後
に、フォトレジスト層を除去して入出力端子4aの形成
面に導電性金属材料からなるコイルパターンを形成する
といった方法で形成することができる。なお、コイルパ
ターンの電気抵抗を減少するため、導電性金属膜の表面
に銅のめっき層を形成することもできる。
【0025】また、図2及び図3の例では、アンテナコ
イル1が複数のターン数を有する矩形スパイラル状に形
成されているが、当該アンテナコイル1のターン数や平
面形状はこれに限定されるものではない。即ち、ターン
数に関しては、1ターン以上の任意のターン数とするこ
とができ、平面形状に関しては、角部に斜線状又は円弧
状の面取りが施された矩形や円形など、任意の形状に形
成できる。
イル1が複数のターン数を有する矩形スパイラル状に形
成されているが、当該アンテナコイル1のターン数や平
面形状はこれに限定されるものではない。即ち、ターン
数に関しては、1ターン以上の任意のターン数とするこ
とができ、平面形状に関しては、角部に斜線状又は円弧
状の面取りが施された矩形や円形など、任意の形状に形
成できる。
【0026】ブースタコイル3は、図1、図4及び図5
に示すように、巻径が小さな第1コイル3aと巻径が大
きな第2コイル3bとから構成されており、これら第1
コイル3aと第2コイル3bとは、互いに電気的に接続
されている。また、第2コイルは、図4に示す絶縁部材
4の表面側に形成された表面パターン3b1と、図5に
示す絶縁部材4の裏面側に形成された裏面パターン3b
2とからなる。これら表面パターン3b1を構成する導
体と裏面パターン3b2を構成する導体とは、図4及び
図5から明らかなように、絶縁部材4の表面側から見て
巻線の方向が互いに逆向きになっており、図4に示す4
カ所の黒塗りの部分A,B,C,Dにおいて互いに対向
に配置され、図6に示す4個の静電容量CA,CB,C
C,CDを構成している。また、これら表面パターン3
b1を構成する導体と裏面パターン3b2を構成する導
体とは、図4及び図5から明らかなように、絶縁部材4
に開設されたスルーホール8を介して、第1コイル3a
の内周端で電気的に接続され、表面パターン3b1を構
成する導体の外周端Xが裏面パターン3b2を構成する
導体の外周端の近傍X´と対向に配置され、裏面パター
ン3b2を構成する導体の外周端Yが表面パターン3b
1を構成する導体の外周端の近傍Y´と対向に配置され
ている。これにより、図6に示すように、第1コイル3
aと第2コイル3bとが1点で接続され、かつ、第1コ
イル3a及び第2コイル3bを合わせたブースタコイル
3の両端部又はその近傍部分に4個の静電容量CA,C
B,C C,CDが接続されたブースタコイル3が得られ
る。
に示すように、巻径が小さな第1コイル3aと巻径が大
きな第2コイル3bとから構成されており、これら第1
コイル3aと第2コイル3bとは、互いに電気的に接続
されている。また、第2コイルは、図4に示す絶縁部材
4の表面側に形成された表面パターン3b1と、図5に
示す絶縁部材4の裏面側に形成された裏面パターン3b
2とからなる。これら表面パターン3b1を構成する導
体と裏面パターン3b2を構成する導体とは、図4及び
図5から明らかなように、絶縁部材4の表面側から見て
巻線の方向が互いに逆向きになっており、図4に示す4
カ所の黒塗りの部分A,B,C,Dにおいて互いに対向
に配置され、図6に示す4個の静電容量CA,CB,C
C,CDを構成している。また、これら表面パターン3
b1を構成する導体と裏面パターン3b2を構成する導
体とは、図4及び図5から明らかなように、絶縁部材4
に開設されたスルーホール8を介して、第1コイル3a
の内周端で電気的に接続され、表面パターン3b1を構
成する導体の外周端Xが裏面パターン3b2を構成する
導体の外周端の近傍X´と対向に配置され、裏面パター
ン3b2を構成する導体の外周端Yが表面パターン3b
1を構成する導体の外周端の近傍Y´と対向に配置され
ている。これにより、図6に示すように、第1コイル3
aと第2コイル3bとが1点で接続され、かつ、第1コ
イル3a及び第2コイル3bを合わせたブースタコイル
3の両端部又はその近傍部分に4個の静電容量CA,C
B,C C,CDが接続されたブースタコイル3が得られ
る。
【0027】前記4個の静電容量CA,CB,CC,C
Dの総和は、IC素子2に一体形成されたアンテナコイ
ル1及びブースタコイル3を含む系において、アンテナ
コイル1の両端に最大電圧が得られるように調整され
る。
Dの総和は、IC素子2に一体形成されたアンテナコイ
ル1及びブースタコイル3を含む系において、アンテナ
コイル1の両端に最大電圧が得られるように調整され
る。
【0028】第1コイル3aは、IC素子2に一体形成
されたアンテナコイル1と主に電磁結合されるコイルで
あり、その平面形状及び寸法が、IC素子2に一体形成
されたアンテナコイル1と同一又は相似形に形成され
る。一方、第2コイル3bは、リーダライタに備えられ
たアンテナコイル(図示省略)と主に電磁結合するコイ
ルであり、その平面形状及び寸法は、基体5内に収まる
範囲でなるべく大きく形成される。なお、図4の例で
は、第1コイル3a及び第2コイル3bが共に複数のタ
ーン数を有する矩形スパイラル状に形成されているが、
各コイル3a,3bのターン数や平面形状はこれに限定
されるものではなく、前述のアンテナコイル1と同様
に、任意のターン数及び形状に形成することができる。
されたアンテナコイル1と主に電磁結合されるコイルで
あり、その平面形状及び寸法が、IC素子2に一体形成
されたアンテナコイル1と同一又は相似形に形成され
る。一方、第2コイル3bは、リーダライタに備えられ
たアンテナコイル(図示省略)と主に電磁結合するコイ
ルであり、その平面形状及び寸法は、基体5内に収まる
範囲でなるべく大きく形成される。なお、図4の例で
は、第1コイル3a及び第2コイル3bが共に複数のタ
ーン数を有する矩形スパイラル状に形成されているが、
各コイル3a,3bのターン数や平面形状はこれに限定
されるものではなく、前述のアンテナコイル1と同様
に、任意のターン数及び形状に形成することができる。
【0029】このブースタコイル1は、絶縁基板4の片
面に形成された均一厚さの導電性金属層にエッチングを
施して所要のコイルパターンを形成するエッチング法
や、絶縁基板4の片面に導電性インクを用いて所要のコ
イルパターンを印刷形成する印刷法をもって形成するこ
とができる。
面に形成された均一厚さの導電性金属層にエッチングを
施して所要のコイルパターンを形成するエッチング法
や、絶縁基板4の片面に導電性インクを用いて所要のコ
イルパターンを印刷形成する印刷法をもって形成するこ
とができる。
【0030】なお、前記表面パターン3b1を構成する
導体と裏面パターン3b2を構成する導体の導体幅と
は、同一幅に形成することもできるし、異なる幅に形成
することもできる。これら各導体の導体幅を異ならせる
と、製造上、表面パターン3b 1を構成する導体と裏面
パターン3b2を構成する導体の形成位置が導体幅の差
の範囲でずれたとしても静電容量の値が変化しないの
で、非接触通信式情報担体の通信特性のばらつきを小さ
くすることができる。
導体と裏面パターン3b2を構成する導体の導体幅と
は、同一幅に形成することもできるし、異なる幅に形成
することもできる。これら各導体の導体幅を異ならせる
と、製造上、表面パターン3b 1を構成する導体と裏面
パターン3b2を構成する導体の形成位置が導体幅の差
の範囲でずれたとしても静電容量の値が変化しないの
で、非接触通信式情報担体の通信特性のばらつきを小さ
くすることができる。
【0031】絶縁部材4は、所要の誘電率と剛性とをも
った絶縁材料をもって形成される。絶縁基板4を構成す
るに好適な絶縁材料としては、一例として、ガラスエポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(以下、PETと略称する。)
又は塩化ビニル樹脂などを挙げることができる。
った絶縁材料をもって形成される。絶縁基板4を構成す
るに好適な絶縁材料としては、一例として、ガラスエポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂(以下、PETと略称する。)
又は塩化ビニル樹脂などを挙げることができる。
【0032】IC素子2は、図1に示すように、アンテ
ナコイル1を絶縁基板4側に向け、かつアンテナコイル
1と第1コイル3aとを同心にして、絶縁基板4のブー
スタコイル形成面側に設定される。
ナコイル1を絶縁基板4側に向け、かつアンテナコイル
1と第1コイル3aとを同心にして、絶縁基板4のブー
スタコイル形成面側に設定される。
【0033】基体5は、カバーシート6と接着剤層7と
をもって構成される。このうち、カバーシート6は、紙
やプラスチックシートなど、任意のシート状材料をもっ
て形成することができるが、廃棄しても分解し、焼却し
てもダイオキシン等の有害物質を発生しないことから、
紙をもって形成することが最も好ましい。カバーシート
材料としてプラスチックシートを用いる場合には、焼却
してもダイオキシン等の有害物質を発生しないことか
ら、PETのような塩素を含まないプラスチックシート
を用いることが特に好ましい。一方、接着剤層7を構成
する接着剤としては、硬化後に所要の硬度を有する任意
の接着剤を用いることができるが、ブースタコイル1、
アンテナコイル3及びIC素子4の保護効果を高めるた
め、例えばエポキシ樹脂のように吸湿性の低い樹脂材料
を用いることが特に好ましい。
をもって構成される。このうち、カバーシート6は、紙
やプラスチックシートなど、任意のシート状材料をもっ
て形成することができるが、廃棄しても分解し、焼却し
てもダイオキシン等の有害物質を発生しないことから、
紙をもって形成することが最も好ましい。カバーシート
材料としてプラスチックシートを用いる場合には、焼却
してもダイオキシン等の有害物質を発生しないことか
ら、PETのような塩素を含まないプラスチックシート
を用いることが特に好ましい。一方、接着剤層7を構成
する接着剤としては、硬化後に所要の硬度を有する任意
の接着剤を用いることができるが、ブースタコイル1、
アンテナコイル3及びIC素子4の保護効果を高めるた
め、例えばエポキシ樹脂のように吸湿性の低い樹脂材料
を用いることが特に好ましい。
【0034】本例の非接触通信式情報担体は、絶縁部材
4を介してその表面側及び裏面側に、ブースタコイル3
の第2コイル3bを構成する導体を対向に配置したの
で、これら対向に配置された導体間にブースタコイル3
とアンテナコイルを含む系を共振状態にする静電容量が
形成され、アンテナコイル間の通信特性を改善すること
ができる。また、ブースタコイル3の第2コイル3bを
構成する導体を利用して静電容量を形成するので、部品
点数の増加、製造工程の複雑化、基体面積の増加及び基
体厚さの増加を防止することができる。さらに、本例の
非接触通信式情報担体は、ブースタコイル3の第2コイ
ル3bを構成する導体を絶縁部材4の表面側及び裏面側
に形成したので、第2コイル3bのターン数の増加や基
体5の小型化を図ることができる。
4を介してその表面側及び裏面側に、ブースタコイル3
の第2コイル3bを構成する導体を対向に配置したの
で、これら対向に配置された導体間にブースタコイル3
とアンテナコイルを含む系を共振状態にする静電容量が
形成され、アンテナコイル間の通信特性を改善すること
ができる。また、ブースタコイル3の第2コイル3bを
構成する導体を利用して静電容量を形成するので、部品
点数の増加、製造工程の複雑化、基体面積の増加及び基
体厚さの増加を防止することができる。さらに、本例の
非接触通信式情報担体は、ブースタコイル3の第2コイ
ル3bを構成する導体を絶縁部材4の表面側及び裏面側
に形成したので、第2コイル3bのターン数の増加や基
体5の小型化を図ることができる。
【0035】加えて、本例の非接触通信式情報担体は、
絶縁部材4を介して表面パターン3b1と対向に配置さ
れる裏面パターン3b2を第1コイル3aの内周端で接
続したので、IC素子2に一体形成されたアンテナコイ
ル1との結合が強い第1コイル3aに大きな共振電流を
供給することができ、非接触通信式情報担体の通信特性
をより高めることができる。
絶縁部材4を介して表面パターン3b1と対向に配置さ
れる裏面パターン3b2を第1コイル3aの内周端で接
続したので、IC素子2に一体形成されたアンテナコイ
ル1との結合が強い第1コイル3aに大きな共振電流を
供給することができ、非接触通信式情報担体の通信特性
をより高めることができる。
【0036】また、本例の非接触通信式情報担体は、絶
縁部材4の表面側に形成された表面パターン3b1の外
周端を絶縁部材4の裏面側に形成された裏面パターン3
b2の外周部分と対向に配置し、かつ絶縁部材4の裏面
側に形成された裏面パターン3b2の外周端を絶縁部材
4の表面側に形成された表面パターン3b1の外周部分
と対向に配置したので、ブースタコイル3の両端又はそ
の近傍部分に、表面パターン3b1及び裏面パターン3
b2によって構成される静電容量を接続することがで
き、IC素子2に一体形成されたアンテナコイル1との
結合が強い第1コイル3aに流れる共振電流を最大にす
ることができて、非接触通信式情報担体の通信特性をよ
り高めることができる。
縁部材4の表面側に形成された表面パターン3b1の外
周端を絶縁部材4の裏面側に形成された裏面パターン3
b2の外周部分と対向に配置し、かつ絶縁部材4の裏面
側に形成された裏面パターン3b2の外周端を絶縁部材
4の表面側に形成された表面パターン3b1の外周部分
と対向に配置したので、ブースタコイル3の両端又はそ
の近傍部分に、表面パターン3b1及び裏面パターン3
b2によって構成される静電容量を接続することがで
き、IC素子2に一体形成されたアンテナコイル1との
結合が強い第1コイル3aに流れる共振電流を最大にす
ることができて、非接触通信式情報担体の通信特性をよ
り高めることができる。
【0037】次に、本発明に係る非接触通信式情報担体
の第2実施形態例を、図7及び図8に基づいて説明す
る。図7は本例に係る絶縁部材の表面図、図8は絶縁部
材を通して当該絶縁基板の裏面側に形成された導体のパ
ターンを示す透視図である。
の第2実施形態例を、図7及び図8に基づいて説明す
る。図7は本例に係る絶縁部材の表面図、図8は絶縁部
材を通して当該絶縁基板の裏面側に形成された導体のパ
ターンを示す透視図である。
【0038】本例の非接触通信式情報担体は、図7及び
図8に示すように、絶縁基板4の表面側に第1コイル3
a及び第2コイル3bからなるブースタコイル3を形成
すると共に、絶縁基板4の裏面側に、絶縁基板4の表面
側から見て当該ブースタコイル3を構成する導体と巻線
方向が同一の静電容量形成用導体9を形成し、これら第
2コイル3bの外周部と静電容量形成用導体9とを対向
に配置したことを特徴とする。なお、図7及び図8の例
では、ブースタコイル3を構成する導体の導体幅と静電
容量形成用導体9を構成する導体の導体幅とが同一幅に
形成されているが、静電容量形成用導体9を構成する導
体を太くして、1本の静電容量形成用導体9に複数本の
ブースタコイル構成用の導体を対向させることもでき
る。その他の構成については、第1実施例と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
図8に示すように、絶縁基板4の表面側に第1コイル3
a及び第2コイル3bからなるブースタコイル3を形成
すると共に、絶縁基板4の裏面側に、絶縁基板4の表面
側から見て当該ブースタコイル3を構成する導体と巻線
方向が同一の静電容量形成用導体9を形成し、これら第
2コイル3bの外周部と静電容量形成用導体9とを対向
に配置したことを特徴とする。なお、図7及び図8の例
では、ブースタコイル3を構成する導体の導体幅と静電
容量形成用導体9を構成する導体の導体幅とが同一幅に
形成されているが、静電容量形成用導体9を構成する導
体を太くして、1本の静電容量形成用導体9に複数本の
ブースタコイル構成用の導体を対向させることもでき
る。その他の構成については、第1実施例と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
【0039】本例の非接触通信式情報担体は、絶縁基板
4の裏面側に形成された静電容量形成用導体9の巻線方
向がブースタコイル3を構成する導体の巻線方向と同一
に形成されているので、静電容量形成用導体9をブース
タコイルとして活用することはできないが、ブースタコ
イル3に静電容量を付与することができるので、第2コ
イル3bのターン数の増加や基体5の小型化を図ること
ができないことを除き、第1実施形態例に係る非接触通
信式情報担体と同様の効果を有する。
4の裏面側に形成された静電容量形成用導体9の巻線方
向がブースタコイル3を構成する導体の巻線方向と同一
に形成されているので、静電容量形成用導体9をブース
タコイルとして活用することはできないが、ブースタコ
イル3に静電容量を付与することができるので、第2コ
イル3bのターン数の増加や基体5の小型化を図ること
ができないことを除き、第1実施形態例に係る非接触通
信式情報担体と同様の効果を有する。
【0040】なお、前記第1実施形態例においては、第
2コイル3bの最外周ループを構成する導体どうしを絶
縁部材4を介して対向に形成したが、ブースタコイル3
の他の部分を構成する導体どうし、又はブースタコイル
3の他の部分を構成する導体とブースタコイル3を構成
しない導体とを対向に配置しても、同様の効果を得るこ
とができる。
2コイル3bの最外周ループを構成する導体どうしを絶
縁部材4を介して対向に形成したが、ブースタコイル3
の他の部分を構成する導体どうし、又はブースタコイル
3の他の部分を構成する導体とブースタコイル3を構成
しない導体とを対向に配置しても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0041】さらに、前記第1実施形態例においては、
IC素子2が固着された絶縁部材4を2枚のカバーシー
ト6でケーシングしたが、かかる構成に代えて、ブース
タコイルが備えられていない非接触通信式情報担体の片
面に、ブースタコイル3が形成された絶縁部材4を接着
することもできる。
IC素子2が固着された絶縁部材4を2枚のカバーシー
ト6でケーシングしたが、かかる構成に代えて、ブース
タコイルが備えられていない非接触通信式情報担体の片
面に、ブースタコイル3が形成された絶縁部材4を接着
することもできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、第1コイル又
は第2コイルを構成する導体を絶縁部材を介して対向に
配置したので、これら対向に配置された各導体によって
静電容量が形成される。よって、静電容量を所定の値に
調整することによってブースタコイルとアンテナコイル
を含む系を共振状態にすることができ、アンテナコイル
間の通信特性を改善することができる。また、第1コイ
ル又は第2コイルを構成する導体の全部又は一部を利用
して静電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を
軽減できると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑
化、基体面積の増加及び基体厚さの増加を防止すること
ができ、安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非
接触通信式情報担体を得ることができる。さらに、第1
コイル又は第2コイルを構成する導体を絶縁部材の表面
側及び裏面側に分散して形成するので、ブースタコイル
のターン数の増加又は基体サイズの減少を図ることがで
きる。
は第2コイルを構成する導体を絶縁部材を介して対向に
配置したので、これら対向に配置された各導体によって
静電容量が形成される。よって、静電容量を所定の値に
調整することによってブースタコイルとアンテナコイル
を含む系を共振状態にすることができ、アンテナコイル
間の通信特性を改善することができる。また、第1コイ
ル又は第2コイルを構成する導体の全部又は一部を利用
して静電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を
軽減できると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑
化、基体面積の増加及び基体厚さの増加を防止すること
ができ、安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非
接触通信式情報担体を得ることができる。さらに、第1
コイル又は第2コイルを構成する導体を絶縁部材の表面
側及び裏面側に分散して形成するので、ブースタコイル
のターン数の増加又は基体サイズの減少を図ることがで
きる。
【0043】請求項2に記載の発明は、第1コイル又は
第2コイルを構成する導体と第1コイル及び第2コイル
を構成しない導体とを絶縁部材を介して対向に配置した
ので、これらの各導体によって静電容量が形成される。
よって、静電容量を所定の値に調整することによってブ
ースタコイルを共振状態にすることができ、アンテナコ
イル間の通信特性を改善することができる。また、第1
コイル又は第2コイルを構成する導体並びに第1コイル
及び第2コイルを構成しない導体の全部又は一部を利用
して静電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を
軽減できると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑
化、基体面積の増加及び基体厚さの増加を防止すること
ができ、安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非
接触通信式情報担体を得ることができる。
第2コイルを構成する導体と第1コイル及び第2コイル
を構成しない導体とを絶縁部材を介して対向に配置した
ので、これらの各導体によって静電容量が形成される。
よって、静電容量を所定の値に調整することによってブ
ースタコイルを共振状態にすることができ、アンテナコ
イル間の通信特性を改善することができる。また、第1
コイル又は第2コイルを構成する導体並びに第1コイル
及び第2コイルを構成しない導体の全部又は一部を利用
して静電容量を形成するので、導体に発生する渦電流を
軽減できると共に、部品点数の増加、製造工程の複雑
化、基体面積の増加及び基体厚さの増加を防止すること
ができ、安価かつ薄形にして良好な通信特性を有する非
接触通信式情報担体を得ることができる。
【0044】請求項3に記載の発明は、絶縁部材の表面
側に形成された導体の巻線方向と絶縁部材の裏面側に形
成された導体の巻線方向とを互いに逆向きにしたので、
絶縁部材の裏面側に形成された導体を第1コイル又は第
2コイルの一部として機能させることができ、第1コイ
ル又は第2コイルの巻数を多くできることから、非接触
通信式情報担体の通信特性をより高めることができる。
側に形成された導体の巻線方向と絶縁部材の裏面側に形
成された導体の巻線方向とを互いに逆向きにしたので、
絶縁部材の裏面側に形成された導体を第1コイル又は第
2コイルの一部として機能させることができ、第1コイ
ル又は第2コイルの巻数を多くできることから、非接触
通信式情報担体の通信特性をより高めることができる。
【0045】請求項4に記載の発明は、絶縁部材を介し
て対向に配置される各導体を第1コイルの内周端で接続
したので、IC素子に一体形成されたアンテナコイルと
の結合が強い第1コイルに大きな共振電流を供給するこ
とができ、非接触通信式情報担体の通信特性をより高め
ることができる。
て対向に配置される各導体を第1コイルの内周端で接続
したので、IC素子に一体形成されたアンテナコイルと
の結合が強い第1コイルに大きな共振電流を供給するこ
とができ、非接触通信式情報担体の通信特性をより高め
ることができる。
【0046】請求項5に記載の発明は、絶縁部材の表面
側に形成された導体の外周端を絶縁部材の裏面側に形成
された導体の外周部分と対向に配置し、絶縁部材の裏面
側に形成された導体の外周端を絶縁部材の表面側に形成
された導体の外周部分と対向に配置したので、ブースタ
コイルの両端又はその近傍部分に、絶縁部材の表面側に
形成された導体及び絶縁部材の裏面側に形成された導体
によって構成される静電容量を接続することができ、I
C素子に一体形成されたアンテナコイルとの結合が強い
第1コイルに流れる共振電流を最大にすることができ
て、非接触通信式情報担体の通信特性をより高めること
ができる。
側に形成された導体の外周端を絶縁部材の裏面側に形成
された導体の外周部分と対向に配置し、絶縁部材の裏面
側に形成された導体の外周端を絶縁部材の表面側に形成
された導体の外周部分と対向に配置したので、ブースタ
コイルの両端又はその近傍部分に、絶縁部材の表面側に
形成された導体及び絶縁部材の裏面側に形成された導体
によって構成される静電容量を接続することができ、I
C素子に一体形成されたアンテナコイルとの結合が強い
第1コイルに流れる共振電流を最大にすることができ
て、非接触通信式情報担体の通信特性をより高めること
ができる。
【0047】請求項6に記載の発明は、絶縁部材を介し
て対向に配置される各導体の導体幅を互いに異ならせる
たので、製造上、絶縁部材の表面側に形成された導体と
絶縁部材の裏面側に形成された導体との形成位置が各導
体の導体幅の差の範囲でずれたとしても静電容量の値が
変化せず、通信特性のばらつきが小さい非接触通信式情
報担体を提供できる。
て対向に配置される各導体の導体幅を互いに異ならせる
たので、製造上、絶縁部材の表面側に形成された導体と
絶縁部材の裏面側に形成された導体との形成位置が各導
体の導体幅の差の範囲でずれたとしても静電容量の値が
変化せず、通信特性のばらつきが小さい非接触通信式情
報担体を提供できる。
【図1】第1実施形態例に係る非接触通信式情報担体の
断面図である。
断面図である。
【図2】第1実施形態例に係る非接触通信式情報担体に
搭載されるIC素子の斜視図である。
搭載されるIC素子の斜視図である。
【図3】第1実施形態例に係る非接触通信式情報担体に
搭載されるIC素子の平面図である。
搭載されるIC素子の平面図である。
【図4】第1実施形態例に係る絶縁部材の表面図であ
る。
る。
【図5】第1実施形態例に係る絶縁部材を通して当該絶
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図である。
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図である。
【図6】第1実施形態例に係るブースタコイルの等価回
路図である。
路図である。
【図7】第2実施形態例に係る絶縁部材の表面図であ
る。
る。
【図8】第2実施形態例に係る絶縁部材を通して当該絶
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図である。
縁基板の裏面側に形成された導体のパターンを示す透視
図である。
1 アンテナコイル 2 IC素子 3 ブースタコイル 3a 第1コイル 3b 第2コイル 4 絶縁部材 5 基体 6 カバーシート 7 接着剤層 8 スルーホール 9 静電容量形成用導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深尾 隆三 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA19 NA09 RA22 5B035 AA04 BA05 BB09 CA01 CA23 5J046 AA02 AA08 AA19 AB11 QA04
Claims (6)
- 【請求項1】 アンテナコイルが一体形成されたIC素
子と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する第1コイ
ル及び当該第1コイルと電気的に接続されリーダライタ
に備えられたアンテナコイルと主に電磁結合する第2コ
イルとを含んで構成されるブースタコイルと、これらI
C素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材とを備え
た非接触通信式情報担体において、前記第1コイル又は
第2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表面側及び
裏面側の双方に形成し、これら絶縁部材の表面側に形成
された導体と絶縁部材の裏面側に形成された導体の全部
又は一部を前記絶縁部材を介して対向に配置すると共
に、これら絶縁部材の表面側に形成された導体と絶縁部
材の裏面側に形成された導体とを1点で電気的に接続し
たことを特徴とする非接触通信式情報担体。 - 【請求項2】 アンテナコイルが一体形成されたIC素
子と、前記アンテナコイルと主に電磁結合する第1コイ
ル及び当該第1コイルと電気的に接続されリーダライタ
に備えられたアンテナコイルと主に電磁結合する第2コ
イルとを含んで構成されるブースタコイルと、これらI
C素子及びブースタコイルを担持する絶縁部材とを備え
た非接触通信式情報担体において、前記第1コイル及び
第2コイルを構成する導体を前記絶縁部材の表面側又は
裏面側のいずれか一方に形成すると共に、前記ブースタ
コイルを構成する導体であって前記第1コイル及び第2
コイルを構成しない導体を前記絶縁部材の前記第1コイ
ル及び第2コイルが形成されていない面に形成し、前記
第1コイル又は第2コイルを構成する導体と前記ブース
タコイルを構成する導体であって前記第1コイル及び第
2コイルを構成しない導体の全部又は一部を前記絶縁部
材を介して対向に配置すると共に、これら第1コイル又
は第2コイルを構成する導体と前記ブースタコイルを構
成する導体であって前記第1コイル及び第2コイルを構
成しない導体とを1点で電気的に接続したことを特徴と
する非接触通信式情報担体。 - 【請求項3】 請求項1に記載の非接触通信式情報担体
において、前記絶縁部材の表面側に形成された導体の巻
線方向と前記絶縁部材の裏面側に形成された導体の巻線
方向とを互いに逆向きにしたことを特徴とする非接触通
信式情報担体。 - 【請求項4】 請求項1又は2のいずれかに記載の非接
触通信式情報担体において、前記絶縁部材を介して対向
に配置される各導体を、前記第1コイルの内周端で接続
したことを特徴とする非接触通信式情報担体。 - 【請求項5】 請求項1又は2のいずれかに記載の非接
触通信式情報担体において、前記絶縁部材の表面側に形
成された導体の外周端を前記絶縁部材の裏面側に形成さ
れた導体の外周部分と対向に配置し、前記絶縁部材の裏
面側に形成された導体の外周端を前記絶縁部材の表面側
に形成された導体の外周部分と対向に配置したことを特
徴とする非接触通信式情報担体。 - 【請求項6】 請求項1又は2のいずれかに記載の非接
触通信式情報担体において、前記絶縁部材を介して対向
に配置される各導体の導体幅を互いに異ならせたことを
特徴とする非接触通信式情報担体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082171A JP2001266101A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 非接触通信式情報担体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082171A JP2001266101A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 非接触通信式情報担体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001266101A true JP2001266101A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18599008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000082171A Withdrawn JP2001266101A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 非接触通信式情報担体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001266101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042076A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触型データキャリア及び非接触型データキャリアを有する冊子 |
US9564685B2 (en) | 2013-06-25 | 2017-02-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Antenna and communication apparatus |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000082171A patent/JP2001266101A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042076A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触型データキャリア及び非接触型データキャリアを有する冊子 |
US9564685B2 (en) | 2013-06-25 | 2017-02-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Antenna and communication apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |