JP2001265151A - 定着装置のオフセット防止液供給装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置のオフセット防止液供給装置およびこれを備えた画像形成装置

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JP2001265151A JP2000076412A JP2000076412A JP2001265151A JP 2001265151 A JP2001265151 A JP 2001265151A JP 2000076412 A JP2000076412 A JP 2000076412A JP 2000076412 A JP2000076412 A JP 2000076412A JP 2001265151 A JP2001265151 A JP 2001265151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マシーンの傾斜状態に係わらず上側定着ローラ
の長手方向におけるオフセット防止液の量的な供給バラ
ンスを均一にすることができる定着装置のシリコンオイ
ル供給装置およびこれを備えた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】定着装置の上側定着ローラの表面にシリコ
ンオイルを供給するシリコンオイル供給装置として、シ
リコンオイルを貯留するオイルタンクと、シリコンオイ
ルを上側定着ローラの表面に対し塗布する塗布装置と、
オイルタンク内のシリコンオイルを塗布装置に対し供給
するポンプとを具備する。塗布装置に、オイル塗布ロー
ラに対しその上方からシリコンオイルを滴下する流出配
管63a を設ける。流出配管の上流側から下流側に亘って
所定間隔置きに複数の流出孔63c を設け、最下流側の流
出孔を、それよりも上流側の流出孔よりも寸法mだけ下
方の下位置に開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機など電子写
真方式の画像形成を行う場合に適用される定着装置のオ
フセット防止液供給装置およびこれを備えた画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機などの電子写真方式の画
像形成装置の定着装置としては、互いに圧接して配置さ
れた一対の定着ローラを備え、このうち少なくとも一方
の定着ローラの内部にヒータを設けた、いわゆるヒート
ローラ方式のものが使用されている。このヒートローラ
方式の定着装置では、画像形成の開始によって記録され
た記録材上のトナー像を一対の定着ローラ(ヒートロー
ラ)のニップ部に通過させて加熱することにより記録材
に定着させるようになされているため、定着ローラが記
録材上のトナー像に対し直接接触すると、定着ローラの
表面に溶融トナーの付着により生じるオフセットトナー
が発生し易いものとなる。
【0003】このようなオフセットトナーは、モノクロ
タイプの画像形成装置の定着装置に比して、カラータイ
プの画像形成装置の定着装置においてより発生し易い傾
向にある。その理由は、カラータイプの画像形成装置の
定着装置では、カラー画像のトナー像がマゼンダ、シア
ン、イエローおよびブラックなどによって複数層からな
るために厚く、しかもその表面には凹凸があるため、こ
のような厚いトナー像を十分に加熱して溶融・混色する
ためには、熱容量が大きくかつ多層トナー像の凹凸に対
する包み込み効果を有する厚いゴム層のローラよりなる
定着ローラが必要とされ、この定着ローラは厚いゴム層
であるが故に離型性に劣るからである。
【0004】そのため、従来より、カラータイプの画像
形成装置の定着装置においては、図12に示すように、
オフセット防止液gが注入可能に常時貯留されている貯
留タンクa内のオフセット防止液gを貯留タンクa上方
のピエゾ式または電磁式のポンプbによりチューブ状の
配管cを介して吸い上げ、ヒートローラd(定着ロー
ラ)の表面に塗布手段eによって塗布することが行われ
ている。この塗布手段eは、ヒートローラdの上方にお
いてその長手方向に亘って延びる流出配管fを備え、こ
の流出配管fの長手方向に複数開口するオフセット防止
液流出孔h,…からその下方のフェルト材iおよび塗布
ローラtの表面にオフセット防止液gを雨状に滴下させ
ることによって、塗布ローラtが摺接するヒートローラ
dの長手方向全域において均一にオフセット防止液gを
塗布するようにしている。この場合、塗布手段eによる
塗布で余った余剰のオフセット防止液gは、ヒートロー
ラd下方の受け皿jに回収され、チューブ状の回収管k
を介して貯留タンクaに戻される。
【0005】そして、オフセット防止液gは、貯留タン
クaから塗布手段eを介して循環し、この循環に必要な
貯留タンクa内のオフセット防止液gの量が不足する
と、貯留タンクa内の残量検知センサsにより検知さ
れ、使用者にオフセット防止液gの補給を促したり、一
時的に画像形成を不能とする制御を行うようにしてい
る。
【0006】このようなオフセット防止液供給装置にお
いて、ヒートローラdの長手方向への供給量のバランス
を一定に保つことは非常に重要であり、ヒートローラd
の長手方向において部分的にオフセット防止液g不足が
生じた場合には記録材の巻き付きや画像のオフセットな
どの不具合が発生する一方、ヒートローラdの長手方向
において部分的に過分に供給された場合には定着装置か
らの液漏れが発生するおそれがある。
【0007】そのため、オフセット防止液供給装置で
は、図13および図14に示すように、オフセット防止
液流出孔h,…は、それぞれ塗布手段eの流出配管fに
対し上向きに形成され、画像形成装置が水平に設置され
たときに全てのオフセット防止液流出孔h,…からオフ
セット防止液gが供給されるようにしている。
【0008】また、図15および図16に示すように、
ヒートローラdの長手方向におけるオフセット防止液g
の量的な供給バランスは、オフセット防止液流出孔hの
孔径をオフセット防止液gの供給方向上流側(図15お
よび図16では前側)と下流側(図15および図16で
は後側)とで変化させることで対処している。具体的に
は、オフセット防止液流出孔hを、塗布手段eの流出配
管f内における供給方向上流側(前側)に行くに従い小
径に、供給方向下流側(後側)に行くに従い大径となる
ように設定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年より、
画像形成装置などのマシーンが省スペース化(小型化)
する傾向にある。このため、マシーンの設置場所は、自
ずと多様化し、傾斜させた状態で設置することも考えら
れ、マシーンの傾きに対するマージンを考慮する必要が
ある。
【0010】その場合、上記従来のオフセット防止液供
給装置では、オフセット防止液流出孔h,…がそれぞれ
塗布手段eの流出配管fに対し上向きに形成されている
ため、特に、ヒートローラdの長手方向一側つまりオフ
セット防止液gの供給方向下流側(後側)が高くなるよ
うな傾斜状態でマシーンが設置されると、図17に示す
ように、流出配管fのオフセット防止液供給方向上流側
(前側)が下方に位置し、このオフセット防止液供給方
向上流側のオフセット防止液流出孔hからのみオフセッ
ト防止液gが供給され、オフセット防止液供給方向下流
側のオフセット防止液流出孔hからはほとんどオフセッ
ト防止液gが供給されず、ヒートローラdの長手方向に
おけるオフセット防止液gの量的な供給バランスに変化
が生じることになる。なお、図17中nは水平線を示し
ている。
【0011】また、図18および図19に示すように、
ヒートローラdの長手方向と直交する方向(左右方向)
に傾けた傾斜状態でマシーンが設置されている場合にお
いても、流出配管fに対し上向きに開口するオフセット
防止液流出孔hの開口面積が傾斜した分だけ減少し、全
てのオフセット防止液流出孔hからの流出量(供給量)
が低下することになる。このため、流出配管f内の流出
圧力が高いオフセット防止液供給方向上流側のオフセッ
ト防止液流出孔hからオフセット防止液gが流出配管f
内から流出(配管外に供給)すると、流出配管f内の流
出圧力が低いオフセット防止液供給方向下流側において
オフセット防止液gの粘性によって上側に空気層vが生
じ、オフセット防止液gが流出しないといった不具合が
発生するおそれがある。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、マシーンの傾斜状態に
係わらずヒートローラの長手方向におけるオフセット防
止液の量的な供給バランスを均一にすることができる定
着装置のオフセット防止液供給装置およびこれを備えた
画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録材上に記録されたトナー像をヒート
ローラにより加熱して記録材に定着させるようにした定
着装置において、上記ヒートローラの表面にオフセット
防止液を供給するようにした定着装置のオフセット防止
液供給装置を前提とする。そして、オフセット防止液を
貯留する貯留手段と、オフセット防止液をヒートローラ
の表面に対し塗布する塗布手段と、上記貯留手段に貯留
されたオフセット防止液を塗布手段に対し供給するポン
プとを備える。上記塗布手段に、オフセット防止液の供
給方向上流側から下流側に亘って複数のオフセット防止
液流出孔を設け、オフセット防止液の供給方向上流側の
オフセット防止液流出孔を上位置に、オフセット防止液
の供給方向下流側のオフセット防止液流出孔を下位置に
それぞれ開口している。
【0014】この特定事項により、ヒートローラの長手
方向一側つまりオフセット防止液の供給方向下流側が高
くなるような傾斜状態で複写機などのマシーンが設置さ
れていても、オフセット防止液の供給方向下流側におい
て下位置に開口するオフセット防止液流出孔によって、
オフセット防止液供給方向下流側のオフセット防止液流
出孔からスムーズにオフセット防止液が供給(流出)さ
れる。
【0015】また、ヒートローラの長手方向と直交する
方向に傾けた傾斜状態でマシーンが設置されていても、
オフセット防止液供給方向下流側において下方に開口す
るオフセット防止液流出孔の開口面積が傾斜により減少
することはない。このため、流出圧力が高いオフセット
防止液供給方向上流側のオフセット防止液流出孔からの
オフセット防止液の流出によって、流出圧力が低いオフ
セット防止液供給方向下流側においてオフセット防止液
の粘性による空気層が上側に生じていても、空気層を回
避しつつ下位置からのオフセット防止液の供給がスムー
ズに行われることになる。
【0016】これにより、オフセット防止液供給方向上
流側において上位置に開口するオフセット防止液流出孔
からのオフセット防止液の供給と相俟って、ヒートロー
ラの長手方向におけるオフセット防止液の量的な供給バ
ランスを均一に保つことが可能となる。
【0017】特に、オフセット防止液流出孔の開口位置
をさらに特定するものとして、以下の構成が掲げられ
る。
【0018】つまり、各オフセット防止液流出孔を、オ
フセット防止液の供給方向上流側から下流側に行くに従
い開口位置が順に下方に変位するように開口させるもの
である。この場合、オフセット防止液の供給方向下流側
に行くに従い下方位置で開口するオフセット防止液流出
孔によって、マシーンの傾斜方向(オフセット防止液の
供給方向下流側が高くなるような傾斜方向およびヒート
ローラの長手方向と直交する方向)に係わらず、オフセ
ット防止液供給方向下流側のオフセット防止液流出孔か
らよりスムーズにオフセット防止液が供給され、オフセ
ット防止液供給方向上流側におけるオフセット防止液流
出孔からのオフセット防止液の供給と相俟って、ヒート
ローラの長手方向におけるオフセット防止液の量的な供
給バランスをさらに均一に保つことが可能となる。
【0019】また、各オフセット防止液流出孔を、オフ
セット防止液の供給方向と直交する断面方向の左右対称
位置においてそれぞれ対をなすように形成した場合に
は、オフセット防止液の供給方向上流側および下流側で
のスムーズなオフセット防止液の供給はもちろんのこ
と、特にヒートローラの長手方向と直交する方向へのマ
シーンの傾きに対し対をなす一方のオフセット防止液流
出孔(他方に対し下方に位置するオフセット防止液流出
孔)からのオフセット防止液の供給が確実に行え、ヒー
トローラの長手方向におけるオフセット防止液の量的な
供給バランスの均一化を図る上で非常に有利なものとな
る。
【0020】特に、上述の定着装置のオフセット防止液
供給装置を備えた画像形成装置に特定することで、ヒー
トローラの長手方向において部分的なオフセット防止液
の不足による記録材の巻き付きや画像のオフセットなど
の不具合が確実に防止される上、ヒートローラの長手方
向において部分的に過分供給されたオフセット防止液の
液漏れが確実に防止され、信頼性の高い画像形成装置を
提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】本実施形態では、本発明に係る定着装置の
オフセット防止液供給装置(シリコーンオイル供給装
置)を電子写真式のデジタルカラー複写機(画像形成装
置)に適用した場合について説明する。
【0023】−デジタルカラー複写機の全体構成の説明
− 図1は本形態に係るデジタルカラー複写機1の内部構成
の概略を前方から示す縦断正面図である。この図1のよ
うに、本デジタルカラー複写機1は、両面自動原稿送り
部2(RADF:Recirculating Aut
omaticDocument Feeder)、画像
読取部3及び画像形成部4を備えている。以下、各部に
ついて説明する。
【0024】<両面自動原稿送り部2の説明>両面自動
原稿送り部2は、透明なガラス等で成る原稿台21上に
この原稿台21に対して開閉可能に支持され、原稿台2
1に対して所定の位置関係をもって装着されている。こ
の両面自動原稿送り部2は、原稿をその一方の面(例え
ば表面)が原稿台21の所定位置において画像読取部3
に対向するように搬送し、この一方の面の画像の読み取
りが終了した後に原稿を一旦退避させて反転し、原稿を
その他方の面(例えば裏面)が原稿台21の所定位置に
おいて画像読取部3に対向するように原稿台21に向か
って搬送するようになされている。そして、両面自動原
稿送り部2は、1枚の原稿について両面の画像の読み取
りが終了すると、この原稿を排出してから、次の原稿に
ついての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送及
び反転動作は、デジタルカラー複写機1全体の動作に関
連して制御される。
【0025】<画像読取部3の説明>画像読取部3は、
原稿台21上に載置された原稿の画像や両面自動原稿送
り部2により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取っ
て画像データを作成する部分であって、デジタルカラー
複写機1の上部、つまり原稿台21の下方に設けられて
いる。この画像読取部3は、露光光源31、第1〜第3
反射鏡32,33,34、結像レンズ35、光電変換素
子36を備えている。この場合、露光光源31及び第1
反射鏡32によって第1の走査ユニット37が構成され
ている一方、第2及び第3反射鏡33,34によって第
2の走査ユニット38が構成されている。
【0026】上記露光光源31は、両面自動原稿送り部
2の原稿台21上に載置された原稿や両面自動原稿送り
部2を搬送される原稿の画像面に対して光を照射するも
のである。各反射鏡32,33,34は、図1に破線で
光路を示すように、原稿からの反射光像を一旦所定方向
(図1では左方向)に偏向(反射)させた後、下方に偏
向させ、その後、結像レンズ35に向かうように図中右
方向に偏向させるようになっている。
【0027】第1の走査ユニット37(露光光源31及
び第1反射鏡32)は、原稿台21の下面に対し一定の
速度を保ちながら所定の走査速度で平行に往復動(図1
では左右動)するものである。第2の走査ユニット38
(第2及び第3反射鏡33,34)は、原稿台21の下
面に対し第1の走査ユニット37と一定の速度関係を保
って平行に往復動(図1では左右動)するものである。
【0028】結像レンズ35は、第2の走査ユニット3
8の第3反射鏡34により偏向された原稿からの反射光
像を縮小し、この縮小された光像を光電変換素子36上
の所定位置に結像させるものである。
【0029】光電変換素子36は、結像された光像を順
次光電変換して電気信号として出力するものである。光
電変換素子36は、白黒画像またはカラー画像を読み取
り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解
したラインデータを出力することができる3ラインのカ
ラーCCDである。この光電変換素子36(CCD)に
より電気信号に変換された原稿画像情報は、図示しない
画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施され
る。
【0030】<画像形成部4の説明>画像形成部4は、
画像形成系41と転写紙搬送系42とを備えている。
【0031】画像形成系41は、デジタルカラー複写機
1の本体10の上部に設けられ、その下側に給紙機構4
3を備えている。給紙機構43は、本体10の下端部に
装着した給紙カセット12内に積載収容されている記録
材としての用紙Pを一枚ずつ分離して画像形成系41に
供給するようになされている。この画像形成系41に供
給される用紙Pは、カットシート状の紙であり、画像形
成系41の右側(図1に示すR側)に設けられた上下一
対のレジストローラ40,40によって、画像形成系4
1への供給タイミングが制御されるようになっている。
また、片面に画像が形成された用紙Pも、レジストロー
ラ40,40によって、画像形成系41での画像形成に
タイミングを合わせて再度画像形成系41に供給(搬
送)される。
【0032】画像形成系41の下方には、転写搬送ベル
ト機構44が設けられている。この転写搬送ベルト機構
44は、デジタルカラー複写機1の本体10の略中央部
に設けられている。転写搬送ベルト機構44は、その左
側(図1に示すL側)に設けられた駆動ローラ44a
と、右側に設けられた従動ローラ44bと、この両ロー
ラ44a,44b間に張架され、図1中に示す矢印Z方
向に駆動する無端の転写搬送ベルト44cとを備え、こ
の転写搬送ベルト44cの表面上に用紙Pを静電吸着さ
せることによって、レジストローラ40,40から供給
される用紙Pを右側(上流側)から左側(下流側)に搬
送するようになされている。転写紙搬ベルト機構44の
用紙P搬送方向下流側(図1ではL側)には定着装置4
5が設けられ、この定着装置45によって、用紙Pに転
写形成されたトナー像を用紙P上に定着させることが行
われる。定着装置45の左側には切換ゲート46が設け
られている。この切換ゲート46は、後述する定着ロー
ラ48,49間のニップを通過した定着後の用紙Pを、
本体10の左側外壁に取り付けた排紙トレイ11に対し
上下一対の排出ローラ11a,11aによって排出する
排出経路と、転写搬送ベルト機構44の下方を通して画
像形成系41に再供給する再供給経路とに選択的に切り
換えるように構成されている。この再供給経路は、スイ
ッチバック搬送機構47を備え、切換ゲート46により
再供給経路側に搬送された用紙Pの表裏面をスイッチバ
ック搬送機構47によって上下逆転させてから画像形成
系41に向かって再供給するようになされている。
【0033】転写搬送ベルト機構44の上方には、第1
の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーシ
ョンS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の
画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト4
4cに近接して用紙搬送経路上流側(図1ではL側)か
ら順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写
搬送ベルト44c上の用紙Pは、第1の画像形成ステー
ションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の
画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーシ
ョンS4に順次搬送されることになる。
【0034】各画像形成ステーションS1〜S4は、実
質的に同一構成となり、図1に示す矢印F方向にそれぞ
れ回転する感光体としての感光体ドラム5を具備してい
る。この各感光体ドラム5の周囲には、各感光体ドラム
5を帯電し、各感光体ドラム5の外周面上に静電潜像を
形成する帯電器51と、感光体ドラム5の外周面上に形
成された静電潜像を粉体としてのトナーにより可視像に
現像する現像装置52と、感光体ドラム5の外周面上に
現像されたトナー像(可視像)を用紙Pに転写する転写
用放電器53と、感光体ドラム5の外周面上に残留する
トナーを除去するクリーニング装置54とが感光体ドラ
ム5の回転方向(矢印F方向)に沿って順次設けられて
いる。
【0035】また、各感光体ドラム5の上方には、レー
ザビームスキャナユニット55(以下、LSUと称す
る。)が設けられている。この各LSU55は、画像デ
ータに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ
素子(図示せず)と、この半導体レーザ素子からのレー
ザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラ
ー55a(偏向装置)と、このポリゴンミラー55aに
より偏向されたレーザビームを感光体ドラム5の外周面
上に結像させるためのfθレンズ55b及びミラー55
c,55dとを備えている。
【0036】第1の画像形成ステーションS1のLSU
55にはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信
号が入力され、第2の画像形成ステーションS2のLS
U55にはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する
画素信号が入力され、第3の画像形成ステーションS3
のLSU55にはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に
対応する画素信号が入力され、さらに、第4の画像形成
ステーションS4のLSU55にはカラー原稿画像のイ
エロー色成分像に対応する画素信号が入力されるように
なされている。これにより、色変換された原稿画像情報
に対応する静電潜像が各感光体ドラム5の外周面上に形
成される。
【0037】第1の画像形成ステーションS1の現像装
置52には黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ス
テーションS2の現像装置52にはシアン色のトナーが
収容され、第3の画像形成ステーションS3の現像装置
52にはマゼンタ色のトナーが収容され、さらに、第4
の画像形成ステーションS4の現像装置52にはイエロ
ー色のトナーが収容されている。各感光体ドラム5の外
周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像
に現像され、これにより、画像形成系41において色変
換された原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像
として再現されるようになっている。
【0038】第1の画像形成ステーションS1と給紙機
構43との間には用紙吸着用帯電器56が設けられてい
る。この用紙吸着用帯電器56は、転写搬送用ベルト4
4cの表面を帯電するものであり、給紙機構43から供
給された用紙Pを転写搬送用ベルト44c上に確実に吸
着させることによって、第1の画像形成ステーションS
1から第4の画像形成ステーションS4までの間で用紙
Pをずれさせずに搬送するようにしている。
【0039】一方、第4の画像形成ステーションS4と
定着装置45との間には、除電用放電器57が駆動ロー
ラ41aのほぼ真上に位置して設けられている。この除
電用放電器57には、転写搬送用ベルト44cに静電吸
着されている用紙Pを転写搬送用ベルト44cから分離
するための交流電流が印加されている。
【0040】そして、本デジタルカラー複写機1に使用
される用紙Pは、給紙カセット12から送り出されて給
紙機構43の用紙搬送経路のガイド内に供給されると、
その用紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)により検知
され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一
対のレジストローラ40,40により一旦停止される。
そして、用紙Pは、各画像形成ステーションS1〜S4
とタイミングをとって、図1の矢印Z方向に回転してい
る転写搬送ベルト44c上に送られる。このとき、転写
搬送ベルト44cには用紙吸着用帯電器56による所定
の帯電が施されているため、用紙Pは、各画像形成ステ
ーションS1〜S4を通過する間、安定して搬送供給さ
れる。
【0041】各画像形成ステーションS1〜S4におい
ては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベ
ルト44cにより静電吸着されて搬送される用紙Pの支
持面上で各画像形成ステーションS1〜S4のトナー像
が重ね合わされて画像が転写される。そして、第4の画
像形成ステーションS4による画像の転写が完了する
と、用紙Pは、その先端部分から順次陰電用放電器57
により転写搬送ベルト44c上から剥離され、定着装置
45へと導かれる。この定着装置45においてトナー画
像が定着された用紙Pは、排出ローラ11aにより用紙
排出口(図示せず)を介して排出トレイ11上に排出さ
れる。
【0042】ここで、図2において、デジタルカラー複
写機1の前後左右方向を提議する。図2のX方向を前面
側に、Y方向を後面側に、L方向を左側に、R方向を右
側にそれぞれ規定するものとする。図2以外の図中にお
いても、上述の如く規定した方向を示す。
【0043】そして、図3に示すように、定着装置45
は、互いに圧接するように配置された上側定着ローラ4
8(ヒートローラ)および下側定着ローラ49を備えて
いる。上側定着ローラ48および下側定着ローラ49は
いずれも、アルミニウム製の芯金48a,49aの表面
側にシリコーンゴム製のゴム層48b,49bを有し、
かつ芯金48a,49aの内部にハロゲンランプなどか
らなる加熱ヒータ48c,49cを有する構成となる。
【0044】上側定着ローラ48の周囲には、上側剥離
爪48d、上側クリーニングローラ48e、上側ローラ
温度検出器48f、およびオイル塗布ローラ48gが配
設されている。一方、下側定着ローラ49の周囲には、
下側剥離爪49d、下側クリーニングローラ49e、お
よび下側ローラ温度検出器49fが配設されている。
【0045】上記上下の剥離爪48d、49dは、各定
着ローラ48,49に巻き付く用紙Pを定着ローラ4
8,49から剥がす機能を備えている。上下のクリーニ
ングローラ48e,49eは、その表面がフェルトのロ
ーラであり、定着ローラ48,49の表面に対しそれぞ
れ個別に摺接し、定着ローラ48,49の表面に付着し
たオフセットトナーを回収するようになされている。オ
イル塗布ローラ48gは、その表面がゴムよりなるロー
ラであって、上側定着ローラ48の表面に対し接触し、
オフセット防止液としてのシリコンオイルGを上側定着
ローラ48の表面に塗布するようになされている。この
オイル塗布ローラ48gは、上側定着ローラ48の表面
にシリコンオイルGを供給するオフセット防止液供給装
置としてのシリコーンオイル供給装置60の構成要件に
含まれる。また、上下のローラ温度検出器48f,49
fは、サーミスタよりなり、各々接触する定着ローラ4
8,49の表面温度を検出するようになされている。そ
して、この上下のローラ温度検出器48f,49fによ
り検出された定着ローラ48,49の表面温度は定着制
御部(図示せず)に出力される。この場合、定着制御部
は、上下のローラ温度検出器48f,49fの検出結果
に基づいて上下の定着ローラ48,49内の加熱ヒータ
48c,49cをONまたはOFF作動させ、これによ
って各定着ローラ48,49の表面温度を調整するよう
になされている。
【0046】上記シリコンオイル供給装置60は、定着
装置45の下方に設けられた貯留手段としてのオイルタ
ンク61と、このオイルタンク61の上方に設けられ、
オイルタンク61内のシリコンオイルGを汲み上げるピ
エゾ式または電磁式のポンプ62と、このポンプ62に
より汲み上げられたシリコンオイルGをオイル塗布ロー
ラ48gを介して上側定着ローラ48の表面に塗布する
塗布手段としての塗布装置63とを備えている。この場
合、シリコンオイルGとしては、ポンプ62への負担な
どを考慮して100CS〜300CS程度の粘度のもの
が使用される。
【0047】オイルタンク61は、その左側(L側)端
にシリコンオイルGを補給可能な給油口61aを備え、
補給時以外はキャップ61bによって閉塞されている。
また、オイルタンク61の右側(R側)端には、ポンプ
62により汲み上げられた余剰のシリコンオイルGを戻
す戻し口61cが設けられている。さらに、オイルタン
ク61内にはシリコンオイルGの残量を検出するセンサ
61dが設けられ、このセンサ61dによって、循環に
必要なシリコンオイルGの量が不足しそうな状況を検出
し、デジタルカラー複写機1の操作盤に表示して使用者
にオイルの補給を促したり、一時的にデジタルカラー複
写機1を使用不能な状態に制御することが行われる。な
お、一時的なデジタルカラー複写機1の使用不能な状態
は、シリコンオイルGを補給することで解除されること
はいうまでもない。
【0048】ポンプ62は、下方に延びる吸入管62a
と、上方に延びる吐出管62bとを備えている。吸入管
62aは、その下端がオイルタンク61の底部付近に位
置している。この場合、ポンプ62としては、オイル塗
布ローラ48gの上方まで汲み上げ可能でかつ略水平方
向なオイル流出配管63a(後述する)内における単位
時間当たりのオイル流出量が約3g〜30g/分程度と
なるものが使用される。
【0049】塗布装置63は、オイル塗布ローラ48g
の上方をその長手方向(デジタルカラー複写機1の前後
方向)に沿って略水平に延びるオイル流出配管63a
と、このオイル流出配管63aの上流端(X側端)とポ
ンプ62の吐出管62bと連結する供給配管63bと、
オイル流出配管63aのシリコンオイルG供給方向上流
側(X側)から下流側(Y側)に亘って所定間隔置きに
設けられた複数のオフセット防止液流出孔としての複数
の流出孔63c(図3では1つのみ示す)と、オイル塗
布ローラ48gの長手方向全域に亘って表面に対し圧接
し、各流出孔63cから流出して滴下するシリコンオイ
ルGを蓄えるフェルト材63dと、このフェルト材63
dよりもオイル塗布ローラ48gの回転方向下流側に設
けられ、オイル塗布ローラ48gの長手方向全域に亘っ
てシリコンオイルGを薄膜状に均一にかつ一定量塗布す
るように引きのばす塗布ブレード63eと、オイル塗布
ローラ48gおよびフェルト材63dの下方に設けら
れ、シリコンオイルG塗布に使用されなかった滴下する
余剰のシリコンオイルGを受け止めるオイルパン63f
と、このオイルパン63fの下端に一端(上端)が連結
され、他端(下端)がオイルタンク61の戻し口61c
に連結された戻し配管63gとを備えている。この場
合、ポンプ62により吐出管62bおよび供給配管63
bを介してオイル流出配管63aに供給されたオイルタ
ンク61内のシリコンオイルGは、各流出孔63より流
出してフェルト材63dに滴下し、オイル塗布ローラ4
8gの長手方向全域に亘って塗布されると、塗布ブレー
ド63eによって薄膜状に均一にかつ一定量に引きのば
される。このとき、シリコンオイルG塗布に使用されず
にオイル塗布ローラ48gおよびフェルト材63dの下
方に滴下する余剰のシリコンオイルGは、オイルパン6
3fに受け止められ、戻し配管63gを介して戻し口6
1cよりオイルタンク61内に戻される。
【0050】そして、本発明の特徴点として、図4に示
すように、各流出孔63cは、そのうちのオイル流出配
管63aの最下流側の流出孔63cを除く残る上流側の
各流出孔63cが上位置に、最下流側の流出孔63cが
上流側の各流出孔63cよりも寸法m(オイル流出配管
63aの直径の略三分の一程度)だけ下方の下位置にそ
れぞれ開口するようにしている。この場合、オイル流出
配管63aは、上述したポンプ62による単位時間当た
りのオイル流出量が約3g〜30g/分程度となること
から、管径が約5mm〜10mm程度に形成され、その
下流端にプレスなどによりつぶされたカシメ処理が施さ
れて流出孔63c以外からシリコンオイルGが流出しな
いようにしている。
【0051】本実施形態の場合、図5に示すように、水
平線nに対しオイル流出配管63aの下流側(Y側)が
高くなるような傾斜状態でデジタルカラー複写機1が設
置されていても、オイル流出配管63aの最下流側にお
いて下位置に開口する流出孔63cによって、オイル流
出配管63a下流側の流出孔63cからスムーズにシリ
コンオイルGが供給(流出)される。
【0052】しかも、オイル流出配管63aの長手方向
と直交する左右方向(L−R方向)に傾けた傾斜状態で
デジタルカラー複写機1が設置されていても、オイル流
出配管63aの最下流側において下位置に開口する流出
孔63cの開口面積が傾斜により減少することはない。
このため、流出圧力が高いオイル流出配管63a上流側
の流出孔63cからのシリコンオイルGの流出によっ
て、流出圧力が低いオイル流出配管63a最下流側にお
いてシリコンオイルGの粘性による空気層Kがオイル流
出配管63aの上側に生じていても、空気層Kを回避し
つつ最下流側の下位置からのシリコンオイルGの供給が
スムーズに行われることになる。
【0053】これにより、オイル流出配管63aの上流
側(X側)において上位置に開口する各流出孔63cか
らのシリコンオイルGの供給と相俟って、オイル流出配
管63aの長手方向(X−Y方向)におけるシリコンオ
イルGの量的な供給バランスを均一に保つことができ
る。
【0054】また、上述したシリコンオイル供給装置6
0をデジタルカラー複写機1に適用することで、上側定
着ローラ48の長手方向(X−Y方向)において部分的
なシリコンオイルの不足による用紙Pの巻き付きや画像
のオフセットなどの不具合が確実に防止される上、上側
定着ローラ48の長手方向において部分的に過分供給さ
れたシリコンオイルの液漏れが確実に防止され、信頼性
の高いデジタルカラー複写機1を提供することができ
る。
【0055】なお、上記実施形態では、オイル流出配管
63a最下流側の流出孔63cをそれよりも上流側の各
流出孔63cよりも寸法m(オイル流出配管63aの直
径の略三分の一程度)だけ下方の下位置に開口させた
が、図6に示すように、オイル流出配管63a最下流側
の流出孔63cが上流側の各流出孔63cよりも寸法p
(オイル流出配管63aの直径の略半分程度)だけ下方
の下位置に開口するようにしてもよい。この場合、図6
において、オイル流出配管63a最下流側ではその流出
孔63cによってシリコンオイルGのオイル面が降下し
てシリコンオイルGの大半が最下流側の流出孔63cか
ら流出するように見えるが、シリコンオイルGの粘度、
ポンプ62の単位時間当たりの流出量およびオイル流出
配管63aの管径などの観点から、オイル流出配管63
a上流側の各流出孔63cからもシリコンオイルGが十
分に流出するようになっている。
【0056】また、本実施形態では、オイル流出配管6
3a最下流側の流出孔63cのみを下位置に開口させた
が、図7および図8に示すように、オイル流出配管63
a下流側の複数の流出孔63cが上流側(F側)から下
流側(R側)に行くに従い開口位置が順に下方に変位す
るように下位置において上下方向に段階的に開口してい
てもよい。この場合、オイル流出配管63a下流側にお
いて上流側から下流側に行くに従い開口位置が段階的に
下方に位置する下流側の複数の流出孔63cによって、
デジタルカラー複写機1の傾斜方向(オイル流出配管6
3aの下流側が高くなるような傾斜方向および左右方向
(L−R方向)に傾く傾斜方向)に係わらず、段階的に
下方に位置するオイル流出配管63a下流側の各流出孔
63cからシリコンオイルGがよりスムーズに供給さ
れ、上流側において上位置に開口する各流出孔63cか
らのシリコンオイルGの供給と相俟って、オイル流出配
管63aの長手方向(X−Y方向)におけるシリコンオ
イルGの量的な供給バランスをさらに均一に保つことが
できる。しかも、シリコンオイルの量的な供給バランス
を均一に保つ上で行われる上流側から下流側に行くに従
い開口面積を順に大きくする流出孔をレーザ加工などに
より形成するもののように、加工コストが嵩むことはな
く、同一径の流出孔63cの段階的な上下高さの変更に
よって、シリコンオイルの量的な供給バランスを安価な
構成でもって均一に保つことができることになる。さら
に、図7に示すように、水平線nに対しオイル流出配管
63aの下流側(Y側)が高くなるような傾斜状態でデ
ジタルカラー複写機が設置されていても、下流側の各流
出孔63cがオイル面よりも下方に位置しているために
下流側での円滑な供給がなされる。これに対し、図8に
示すように、水平線nに対しオイル流出配管63aの下
流側(Y側)が低くなるような傾斜状態でデジタルカラ
ー複写機が設置されていても、オイル流出配管63a上
流側での高い流出圧力によってオイル流出配管63a内
にシリコンオイルが充満すると、上流側の各流出孔63
cがオイル面よりも下方に位置することがなくなって上
流側での円滑な供給がなされる。
【0057】加えて、オイル流出配管下流側の単一(最
下流側)または複数の流出孔に限らず、全ての流出孔の
開口位置が上流側(F側)から下流側(R側)に行くに
従い順に下方に変位するように上下方向に段階的に形成
されていてもよいのはもちろんである。
【0058】さらに、本実施形態では、各流出孔63c
をオイル流出配管63aの上流側から下流側に亘って所
定間隔置きに一つずつ設けたが、図9〜図11に示すよ
うに、オイル流出配管63aの長手方向(シリコンオイ
ルの供給方向)と直交する断面方向(左右方向)の左右
対称位置において各流出孔63cがそれぞれ対をなすよ
うに形成されていてもよい。そして、最下流側の各流出
孔63cのみがそれよりも上流側の各流出孔63cより
も寸法p(図10に示す寸法qから図11に示す寸法r
を差し引いた減算値)だけ下方の下位置に開口している
が、オイル流出配管下流側の複数の流出孔、または全て
の流出孔が上流側(F側)から下流側(R側)に行くに
従い順に下方に変位するように上下方向に段階的に形成
されていてもよいのはいうまでもない。この場合、オイ
ル流出配管63aの左右対称位置において対をなす各流
出孔63cによって、オイル流出配管63aの上流側お
よび下流側でのスムーズなシリコンオイルの供給はもち
ろんのこと、特に左右方向(L−R方向)へのデジタル
カラー複写機1の傾きに対し対をなす一方の流出孔63
c(他方に対し下方に位置する流出孔)からのシリコン
オイルの供給が確実に行え、オイル流出配管63aの長
手方向におけるシリコンオイルGの量的な供給バランス
の均一化を図る上で非常に有利なものとなる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。先ず、オフセット防止液の供
給方向上流側のオフセット防止液流出孔を上位置に、オ
フセット防止液の供給方向下流側のオフセット防止液流
出孔を下位置にそれぞれ開口させることで、マシーンの
傾斜方向に係わらずオフセット防止液供給方向下流側の
オフセット防止液流出孔からスムーズにオフセット防止
液を供給し、オフセット防止液供給方向上流側における
オフセット防止液流出孔からのオフセット防止液の供給
と相俟って、ヒートローラの長手方向におけるオフセッ
ト防止液の量的な供給バランスを均一に保つことができ
る。
【0060】特に、オフセット防止液の供給方向上流側
から下流側に行くに従い各オフセット防止液流出孔を順
に下方に変位させて開口させることで、マシーンの傾斜
方向に係わらず、オフセット防止液供給方向下流側のオ
フセット防止液流出孔からよりスムーズにオフセット防
止液を供給し、ヒートローラの長手方向におけるオフセ
ット防止液の量的な供給バランスをさらに均一に保つこ
とができる。
【0061】また、オフセット防止液の供給方向と直交
する断面方向の対称位置において各オフセット防止液流
出孔をそれぞれ対をなすように形成することで、特にヒ
ートローラの長手方向と直交する方向へのマシーンの傾
きに対し下方に位置する一方のオフセット防止液流出孔
からオフセット防止液を確実に供給でき、ヒートローラ
の長手方向におけるオフセット防止液の量的な供給バラ
ンスの均一化を図る上で非常に有利なものとなる。
【0062】特に、上述の定着装置のオフセット防止液
供給装置を備えた画像形成装置に特定することで、オフ
セット防止液の不足による記録材の巻き付きや画像のオ
フセットなどの不具合を確実に防止できる上、過分なオ
フセット防止液の液漏れを確実に防止でき、信頼性の高
い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着装置を備えたデジ
タルカラー複写機を前面側から視た断面図である。
【図2】デジタルカラー複写機に対する定着装置の設置
位置を概略的に示す斜視図である。
【図3】定着装置を前面側から視た断面図である。
【図4】水平状態でオイル流出配管の下流側付近を右側
から視た断面図である。
【図5】下流側が高くなる傾斜状態でオイル流出配管の
下流側付近を右側から視た断面図である。
【図6】実施形態の変形例に係わる水平状態のオイル流
出配管の下流側付近を右側から視た断面図である。
【図7】その他の変形例に係わるオイル流出配管を下流
側が高くなる傾斜状態で右側から視た断面図である。
【図8】同じくオイル流出配管を上流側が高くなる傾斜
状態で右側から視た断面図である。
【図9】その他の変形例に係わるオイル流出配管の下流
側付近の斜視図である。
【図10】同じく図9のA−A線における断面図であ
る。
【図11】同じく図9のB−B線における断面図であ
る。
【図12】従来例に係わるオフセット防止液供給装置付
近の斜視図である。
【図13】同じく水平状態で流出配管の下流側付近を右
側から視た断面図である。
【図14】同じく図13のC−C線における断面図であ
る。
【図15】その他の従来例に係わる流出配管付近を上方
から視た平面図である。
【図16】同じくオイル流出配管を右側から視た断面図
である。
【図17】同じくオイル流出配管を下流側が高くなる傾
斜状態で右側から視た断面図である。
【図18】同じくオイル流出配管を左側向きに傾けた傾
斜状態で右側から視た下流側付近の断面図である。
【図19】同じく図18のD−D線における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機(画像形成装置) 45 定着装置 48 上側定着ローラ(ヒートローラ) 60 シリコンオイル供給装置(オフセット防
止液供給装置) 61 オイルタンク(貯留手段) 62 ポンプ 63 塗布装置(塗布手段) 63c 流出孔(オフセット防止液流出孔) G シリコンオイル(オフセット防止液) P 用紙(記録材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上に記録されたトナー像をヒート
    ローラにより加熱して記録材に定着させるようにした定
    着装置において、上記ヒートローラの表面にオフセット
    防止液を供給するようにした定着装置のオフセット防止
    液供給装置であって、 オフセット防止液を貯留する貯留手段と、 オフセット防止液をヒートローラの表面に対し塗布する
    塗布手段と、 上記貯留手段に貯留されたオフセット防止液を塗布手段
    に対し供給するポンプとを備えており、 上記塗布手段は、オフセット防止液の供給方向上流側か
    ら下流側に亘って複数のオフセット防止液流出孔を備
    え、 オフセット防止液の供給方向上流側のオフセット防止液
    流出孔が上位置に、オフセット防止液の供給方向下流側
    のオフセット防止液流出孔が下位置にそれぞれ開口して
    いることを特徴とする定着装置のオフセット防止液供給
    装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の定着装置のオフセ
    ット防止液供給装置において、 各オフセット防止液流出孔は、オフセット防止液の供給
    方向上流側から下流側に行くに従い開口位置が順に下方
    に変位するように開口していることを特徴とする定着装
    置のオフセット防止液供給装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の定着装置のオフセ
    ット防止液供給装置において、 各オフセット防止液流出孔は、オフセット防止液の供給
    方向と直交する断面方向の左右対称位置においてそれぞ
    れ対をなすように形成されていることを特徴とする定着
    装置のオフセット防止液供給装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれか1つ
    に記載の定着装置のオフセット防止液供給装置を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
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