JP2001264848A - 撮影補助装置 - Google Patents

撮影補助装置

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JP2001264848A
JP2001264848A JP2000080243A JP2000080243A JP2001264848A JP 2001264848 A JP2001264848 A JP 2001264848A JP 2000080243 A JP2000080243 A JP 2000080243A JP 2000080243 A JP2000080243 A JP 2000080243A JP 2001264848 A JP2001264848 A JP 2001264848A
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弘人 佐藤
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Yuzuru Tsuchiya
譲 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】窓ガラスや水面等で反射された偏光を除去する
ための液晶偏光フィルタが設置された撮影カメラの近傍
に、同様の液晶偏光フィルタを設置したセンサーカメラ
を設置し、センサーカメラの液晶偏光フィルタの透過軸
方向を回転させながらセンサーカメラで撮影を行い、セ
ンサーカメラの映像信号のうち撮影カメラの撮影範囲に
一致する範囲の映像信号の信号レベルを比較することに
より、撮影カメラに入射する偏光の偏光方向を適切に検
出する撮影補助装置を提供する。 【解決手段】撮影補助装置20は、センサーカメラ3
0、透過軸方向が回転可能な液晶偏光フィルタ34、撮
影カメラ10の撮影範囲の映像信号を抽出し、その信号
レベルを求める信号処理回路40、液晶偏光フィルタ3
4の各透過軸方向における信号レベルから偏光方向を検
出するCPU36等から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影補助装置に係
り、特に窓ガラスや水面で反射して撮影カメラに入射す
る偏光の偏光方向を検出する撮影補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車窓の人物撮影や野外撮影では、窓ガラ
スや水面からの強い反射光が映像に写り込み、画質が劣
化することがある。通常、これらの反射光は、ブリュー
スターの入射角をピークに強く偏光するため、撮影レン
ズの前面に偏光子(偏光フィルム、偏光板等)を設置す
ることで除去することができる。
【0003】ところで、上述のように反射光を偏光子で
除去する場合、その反射光の偏光方向に対して偏光子の
透過軸を垂直な方向に調整することが必要となる。従来
は、撮影レンズに設置した偏光子を手動で回動操作して
最適な方向に透過軸を調整するようにしていたが、これ
では、調整に時間を要し、動く被写体を撮影する場合や
カメラを移動させながら撮影する場合には適応できなか
った。そこで、近年、偏光子の前面側に液晶素子(TN
(twisted nematic)液晶セル)を配置し、この液晶素子
で偏光方向(偏波面)を回転させることで、偏光子を回
転させるのと同等の効果を得るようにした液晶偏光フィ
ルタ装置が提案されている(映像情報メディア学会年次
大会,14-3:「液晶偏光素子を用いた反射光抑制カメ
ラ」,pp168-169(1997.7):藤掛英夫,滝沢國治,曾田田
人,根岸俊裕,小林道夫)。
【0004】例えば、固定した偏光子の前に、45°と
90°の旋光が可能な2種類の液晶素子を配置する。こ
れらの液晶素子は、液晶分子の配列が光の進行方向に沿
って、それぞれ45°及び90°にねじれているため、
電圧を印加しないオフ状態においては、入射光の偏波面
をそれぞれのねじれ角に応じて回転させる。一方、液晶
素子に所定の電圧を印加したオン状態においては、入射
光の偏波面を回転させることなくそのまま通過させる。
従って、これらの2種類の液晶素子のオン・オフ状態を
組み合わせることで、入射光の偏波面を0°、45°、
90°、135°回転させることができ、偏光子の透過
軸を0°、45°、90°、135°に回転させたのと
同等の効果を得ることができる。そして、このように配
置した液晶素子のオン・オフ状態を映像信号のレベルが
最小となるように制御することで反射光を映像信号から
迅速かつ自動的に除去することができる。尚、偏光子の
前に液晶素子を配置して構成した偏光素子を以下、液晶
偏光フィルタといい、液晶偏光フィルタが透過させる入
射光の偏光方向を液晶偏光フィルタの透過軸(又は透過
軸方向)という。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように液晶偏光フィルタを撮影カメラの撮影レンズに設
置し、窓ガラスや水面からの反射光を除去するように映
像信号に基づいて液晶偏光フィルタの透過軸を好適な方
向を切り換えるようにした場合には、液晶偏光フィルタ
の透過軸方向を0°、45°、90°、135°に順次
切り換えて映像信号のレベルを比較し、映像信号が最小
になる状態を検出する必要がある。このため、映像信号
が最小となる状態を検出するまでの過程が映像に現れて
しまい一瞬映像が乱れるという問題があった。特に除去
する反射光の光源(自動車の窓ガラス等)が移動し、反
射光の偏光方向が変動する場合には、液晶偏光フィルタ
の透過軸方向を逐次切り換えて映像信号が最小となる状
態を検出しなければならないため、映像の乱れが無視で
きない状況になる。
【0006】この問題を解消するために、除去すべき反
射光(偏光)の偏光方向を検出する外部センサを撮影レ
ンズ近傍に設置し、この外部センサによって検出した偏
光方向に基づいて液晶偏光フィルタの透過軸方向を設定
するといった方法が考えられる。しかしながら、この場
合には、撮影レンズと外部センサの画角が一致していな
いと、撮影カメラに入射する偏光の偏光方向を適切に検
出できないという問題が生じる。撮影レンズがズームレ
ンズの場合には、ズーム操作によって画角が変化するた
め、その画角の変化に応じて外部センサの画角も変化さ
せなければならない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、窓ガラス等で反射して撮影カメラに入射する偏
光の偏光方向を撮影レンズの画角、即ち、撮影カメラの
撮影範囲に対応させて外部センサで適切に検出すること
ができる撮影補助装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、撮影カメラに入射される偏光の偏光方向を
検出する撮影補助装置において、前記撮影カメラと撮影
方向が同一方向に設置された撮影手段と、前記撮影手段
の撮影光学系に挿入される偏光フィルタであって、偏光
を透過させる透過軸方向が切換え可能な偏光フィルタ
と、前記偏光フィルタを駆動し、前記偏光フィルタの透
過軸方向を切り換える偏光フィルタ切換手段と、前記撮
影カメラの撮影範囲に応じた範囲の映像信号を前記撮影
手段から取得する映像信号取得手段と、前記偏光フィル
タ制御手段によって切り換えられる偏光フィルタの各透
過軸方向ごとに前記映像信号取得手段によって映像信号
を取得し、該取得した各透過軸方向ごとの映像信号に基
づいて、前記撮影カメラに入射する偏光の偏光方向を検
出する偏光方向検出手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0009】本発明によれば、外部センサとして、透過
軸方向が切換可能な偏光フィルタを備えた撮影手段を用
い、その偏光フィルタの透過軸方向を切り換えながら撮
影手段から撮影カメラと例えば同一撮影範囲の映像信号
を取得し、各透過軸方向で得られた映像信号に基づいて
撮影カメラに入射する偏光の偏光方向を検出するように
したため、窓ガラス等で反射して撮影カメラに入射する
偏光の偏光方向を撮影カメラの撮影範囲に対応させて適
切に検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る撮影補助装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。
【0011】図1は、本発明に係る撮影補助装置が使用
されたテレビカメラシステムの一実施の形態を示した構
成図である。同図に示す撮影カメラ(テレビカメラ)1
0は、カメラ本体12と、このカメラ本体12に着脱可
能に装着される撮影レンズ(ズームレンズ)14とから
構成される。撮影レンズ14の撮影光学系の前面には、
液晶偏光フィルタ18が配置される。また、撮影レンズ
14の前端にはレンズフード16が配置されており、こ
のレンズフード16の下端に本発明に係る撮影補助装置
20が配置される。尚、撮影補助装置20の設置位置は
これに限らず撮影カメラ10のどの位置に設置してもよ
い。
【0012】前記液晶偏光フィルタ18は、図2に示す
ように液晶ユニット22と水平方向を透過軸Pとする偏
光フイルム26とから構成され、液晶ユニット22は、
前方からみて、入射光を時計回りもしくは反時計回りに
45°旋光させる液晶素子22Aと入射光を時計回りも
しくは反時計回りに90°旋光させる液晶素子22Bと
から構成される。
【0013】液晶素子22A、22Bは、液晶分子の配
列が光の進行方向に沿って、それぞれ45°及び90°
にねじれたもので、液晶素子22A、22Bに電圧が印
加されていないときには、それぞれのねじれ角に応じて
入射光の偏波面がそれぞれ45°及び90°回転する
(オフ状態)。一方、液晶素子22A、22Bに所定の
電圧が印加されると、入射光の偏波面は回転することな
くそのまま液晶素子22A、22Bを通過する(オン状
態)。従って、これらの2種類の液晶素子22A、22
Bのオン・オフ状態を組み合わせることで、入射光の偏
波面が0°、45°、90°、又は、135°回転す
る。
【0014】例えば、図1に示すように自動車28の車
内に搭乗した人物を撮影する場合に、自動車の窓ガラス
28Aで反射した光の偏波面をこれらの液晶素子22
A、22Bによって0°、45°、90°、又は、13
5°回転させ、その反射光の偏光方向を偏光フイルム2
6の透過軸Pに対してほぼ直交方向とすることで、撮影
カメラ10の映像から窓ガラス28Aの反射光を取り除
くことができる。
【0015】尚、液晶素子22A、22B及び偏光フイ
ルム26を透過する入射光(偏光フイルム26で遮断さ
れない入射光)の偏光方向と等しい方向を、以下、液晶
偏光フィルタ18の透過軸(又は透過軸方向)という。
液晶素子22A、22Bのオン・オフ状態の組み合わせ
によってこの液晶偏光フィルタ18の透過軸方向は水平
方向を基準にして0°、45°、90°、135°に切
り換えられることになる。
【0016】一方、図1に示した撮影補助装置20は、
上記撮影カメラ10に入射する偏光の偏光方向を別カメ
ラで検出し、これに基づいてその偏光を除去する方向に
上記液晶偏光フィルタ18の透過軸方向を制御する装置
である。図3に撮影補助装置20の概略構成図を示す。
撮影補助装置20には、上記撮影カメラ10と撮影方向
が同一の超小型のCCDボードカメラ(センサーカメ
ラ)30が搭載されており、また、このセンサーカメラ
30の撮影光学系(センサーレンズ32)の前面には図
2で示した液晶偏光フィルタ18と同様に構成された液
晶偏光フィルタ34が配置されている。尚、センサーレ
ンズ32は、所定位置に固定された固定焦点レンズであ
り、近距離から遠距離までのピントが固定のままで合う
ようにしたものである。
【0017】液晶偏光フィルタ34は、CPU36の指
令に基づき電圧制御回路38の電圧制御によって、撮影
カメラ10の液晶偏光フィルタ18と同様にその透過軸
方向が水平方向を基準に0°、45°、90°、135
°に切り替えられるようになっている。液晶偏光フィル
タ34に入射した光のうち、それぞれの透過軸方向にお
いて液晶偏光フィルタ34を透過した光のみがセンサー
カメラ30で撮影される。
【0018】センサーカメラ30で撮影された映像は、
NTSC方式の映像信号によりセンサーカメラ30から
出力され、信号処理回路40に与えられる。信号処理回
路40は、センサーカメラ30から出力された映像信号
の出力レベル(積分値)を導出し、その出力レベルをC
PU36に与える。尚、映像信号の出力レベルは例えば
1フィールド分の映像信号を積分した値であるが、この
映像信号の出力レベルを導出する際に信号処理回路40
は、後述のように1フィールド分の映像信号のうち、撮
影カメラ10の撮影範囲に一致する範囲の映像信号のみ
を積分する。
【0019】CPU36は、電圧制御回路38に指令を
送り、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を0°、45
°、90°、135°に順に切り換えながら、各透過軸
方向において信号処理回路40から与えられる映像信号
の出力レベルを比較し、出力レベルが最小となる液晶偏
光フィルタ34の透過軸方向を検出する。これにより、
センサーカメラ30に入射する偏光を最も効果的に除去
できる液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を検出する。
【0020】そして、CPU36は、電圧制御回路42
に指令を与えて上記撮影カメラ10の液晶偏光フィルタ
18の透過軸方向を制御し、液晶偏光フィルタ18の透
過軸方向を、映像信号の出力レベルが最小となったとき
の液晶偏光フィルタ34の透過軸方向に一致させる。こ
れにより、撮影カメラ10の液晶偏光フィルタ18の透
過軸方向が撮影カメラ10に入射する偏光を最適に除去
できる方向に設定される。
【0021】以上の撮影カメラ10の液晶偏光フィルタ
18の制御は、撮影カメラ10での撮影中に随時繰り返
し行われ、被写体が動き、撮影カメラ10に入射する偏
光の偏光方向が変動している場合でも、液晶偏光フィル
タ18の透過軸方向を試行錯誤的に切り換えて最良の透
過軸方向を検出するといった操作を行うことなく、撮影
カメラ10の液晶偏光フィルタ18の透過軸方向を瞬時
に最適な方向に切り換えることができる。これにより、
撮影カメラ10で撮影される映像が偏光の変動に起因し
て乱れるといった従来の不具合は全く生じなくなる。
【0022】尚、上述の場合、センサーカメラ30から
出力される映像信号の出力レベルにより出力レベルが最
小となる液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を検出する
ようにしたが、これに限らず、出力レベルが最大となる
液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を検出するように
し、その透過軸方向に垂直な方向に撮影カメラ10の液
晶偏光フィルタ18の透過軸方向を設定するようにして
もよい。出力レベルが最小又は最大となる液晶偏光フィ
ルタ34の透過軸方向の検出はいずれも入射する偏光の
偏光方向の検出に相当する。
【0023】ところで、上記センサーカメラ30の撮影
範囲が撮影カメラ10の撮影範囲に一致しない場合、撮
影カメラ10とセンサーカメラ30のそれぞれで撮影す
る被写体が異なるため、センサーカメラ30の映像信号
に基づいて検出した偏光の偏光方向(直接的には偏光を
最適に除去できる液晶偏光フィルタ34の透過軸方向)
が撮影カメラ10に入射する偏光の偏光方向と一致しな
い場合がある。特に、撮影カメラ10の撮影レンズ14
がズームレンズの場合のように撮影レンズ14のズーム
位置によって撮影カメラ10の撮影範囲が変更される場
合には、固定焦点レンズであるセンサーカメラ30のセ
ンサーレンズ32では撮影範囲を一致させることはでき
ない。
【0024】そこで、センサーカメラ30のセンサーレ
ンズ32にズームレンズを用い、撮影カメラ10の撮影
レンズ14のズーム位置とセンサーレンズ32のズーム
位置とを連動させることにより、センサーカメラ30の
撮影範囲と撮影カメラ10の撮影範囲とを一致させる方
法と、センサーレンズ32を上述のように固定焦点レン
ズとし(但し、ズームレンズであってもよい)、センサ
ーカメラ30から出力された映像信号のうち、撮影カメ
ラ10の撮影範囲に一致する範囲の映像信号を抽出する
ことによって、センサーカメラ30の撮影範囲と撮影カ
メラ10の撮影範囲とを一致させるのと同等にする方法
とが考えられる。前者の場合にはセンサーカメラ30の
ズームレンズを駆動する機構が必要である一方、後者の
場合にそのような駆動機構を必要とせず、構成が簡単で
あるという点において有利である。本実施の形態におい
ては後者の場合について詳説する。
【0025】まず、センサーカメラ30の撮影範囲につ
いては、その撮影範囲の映像信号内から撮影カメラ10
の撮影範囲の映像信号を抽出する関係上、撮影カメラ1
0の撮影範囲を含むように設定される。図4に示すよう
に、撮影カメラ10の撮影範囲が撮影レンズ14のズー
ム機構によってワイド端におけるワイド画角PW からテ
レ端におけるテレ画角PT まで可変であるのに対して、
センサーカメラ30の撮影範囲は固定のセンサーレンズ
32により一定のワイド画角Lに固定される。そして、
これらの撮影範囲の関係をセンサーカメラ30の出力映
像の画面上で示すと図5のようにセンサーカメラ30の
撮影範囲Lは、撮影カメラ10のワイド画角における撮
影範囲PW を含む。撮影カメラ10のズーム位置がワイ
ド端からテレ端まで変化したときには撮影カメラ10の
撮影範囲は、撮影範囲PW の中心点(2本の対角線の交
点)に向かって小さくなり、テレ端では同図に示す撮影
範囲PT のようになる。
【0026】尚、撮影カメラ10とセンサーカメラ30
とは上下に配設され、光軸が相違するため、上記図4か
らも分かるように、パララックスによりフォーカス位置
に応じて撮影カメラ10の撮影範囲とセンサーカメラ3
0の撮影範囲との位置関係が上下する。このため、フォ
ーカス位置が近距離になると撮影カメラ10の撮影範囲
の一部がセンサーカメラ30の撮影範囲外となる場合が
あるが、センサーカメラ30の撮影範囲内に撮影カメラ
10の撮影範囲が略含まれているので余り問題ではな
く、また、撮影カメラ10の全フォーカス範囲で、セン
サーカメラ30の撮影範囲内に撮影カメラ10の撮影範
囲を含むようにすることは可能である。
【0027】このように撮影範囲が設定されたセンサー
カメラ30から出力された映像信号に対し、上記信号処
理回路40は、撮影カメラ10の撮影範囲に一致する範
囲の映像信号を抽出する。この映像信号の抽出範囲は、
予め与えられた撮影カメラ10の所定のズーム位置及び
ワイド位置における映像信号の抽出範囲を基準にして、
撮影カメラ10の撮影レンズ14から取得される撮影カ
メラ10の現在のズーム位置及びフォーカス位置に基づ
いてCPU36により以下のようにして求められる。
【0028】ここで、基準となる映像信号の抽出範囲
は、ズーム位置がワイド端でフォーカス位置が無限遠端
に設定されているときの抽出範囲とし、以下、この抽出
範囲をワイド時抽出範囲という。
【0029】まず、映像信号の抽出範囲を表すパラメー
タについて図6を用いて説明すると、センサーカメラ3
0の映像信号は上述のようにNTSC方式であるため、
1画面は525本の走査線により構成され、さらに1画
面はインターレース方式により2フィールド分の映像信
号(1フィールドは262.5本の走査線からなる)で
生成される。そこで、図6に示すようにセンサーカメラ
30の1フィールド分の映像信号の走査線により構成さ
れる画面において、垂直走査方向についての位置は、そ
の位置に対応する走査線の番号(走査線の番号は同図に
示すように上から順に1〜262を付している)により
表すことができる。これによって表される上記ワイド時
抽出範囲の上端と下端の位置を、同図に示すように以
下、V1 、V2 とし、撮影カメラ10の現在のズーム位
置及びフォーカス位置に対して求められる映像信号の抽
出範囲の上端と下端の位置を、同図に示すように以下、
Z1、VZ2とする。
【0030】一方、水平走査方向についての位置は、1
つの走査線に着目したときにその走査線が画面左端から
その位置までに要する走査時間で表すことができ、更
に、この走査時間を所定周期で出力されるパルスのパル
ス数に換算して表すことができる。このパルス数によっ
て表される上記ワイド時抽出範囲の左端と右端の位置
を、同図に示すように以下、H1 、H2 とし、撮影カメ
ラ10の現在のズーム位置及びフォーカス位置に対して
求められる映像信号の抽出範囲の左端と右端の位置を、
同図に示すように以下、HZ1、HZ2とする。
【0031】そして、撮影カメラ10の現在のズーム位
置z及びフォーカス位置xに対して求められる映像信号
の抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2は、次式(1) 〜(4)
【0032】
【数1】VZ1=V1 +f(z)−g(x) …(1)
【0033】
【数2】VZ2=V2 −f(z)−g(x) …(2)
【0034】
【数3】HZ1=H1 +a・f(z) …(3)
【0035】
【数4】HZ2=H2 −a・f(z) …(4) により求められる。ここで、fとgはそれぞれズーム位
置zとフォーカス位置xの関数、aは定数であり、これ
らの関数f、gを示す具体的な式や定数aの値は、ワイ
ド時抽出範囲V1 、V2 、H1 、H2 の値も含めて、複
数の任意のズーム位置z及びフォーカス位置xにおける
理想的な映像信号の抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2
値を指定することによって予め求めておくことができ
る。特に、ズーム位置の変化量とフォーカス位置の変化
量のそれぞれに対して抽出範囲の上端と下端の変化量が
線型関係にあり、ズーム位置の変化量に対して抽出範囲
の左端と右端の変化量が線型関係にあるときには、2つ
の異なるズーム位置及びフォーカス位置に対する抽出範
囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の値を指定すれば、任意のズ
ーム位置z及びフォーカス位置xに対する抽出範囲
Z1、VZ2、HZ1、HZ2の導出式は完全に求まる。ま
た、撮影カメラ10とセンサーカメラ30の光学的特
性、これらの設置位置の関係からワイド時抽出範囲
1 、V2 、H1 、H2 の値も含めて理論的に求めてお
くこともできる。
【0036】このように上式(1) 〜(4) の関係によって
撮影カメラ10の現在のズーム位置z及びフォーカス位
置xにおける撮影範囲に対して求められる映像信号の抽
出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2は上記パララックスを考
慮したもので撮影カメラ10のフォーカス位置を近距離
から遠距離に変化させると、上式(1) 〜(4) によって求
められる映像信号の抽出範囲、即ち、撮影カメラの撮影
範囲Pは、図7(A)と(B)で示すようにセンサーカ
メラ30の撮影範囲L内において上下に移動し、フォー
カス位置に応じて適切に映像信号の抽出範囲が決定され
る。尚、撮影カメラ10の撮影レンズ14がフォーカス
位置を出力する機能を有していない場合や、パララック
スによる影響が少なくパララックスを考慮する必要がな
い場合等があり、パララックスを考慮しない場合には上
式(1) 、(2) からフォーカス位置に依存するg(x)の
項を省略して映像信号の抽出範囲を求めればよい。
【0037】上記信号処理回路40は、上述のようにし
てCPU36によって求められた抽出範囲VZ1、VZ2
Z1、HZ2内の映像信号を抽出し、その抽出した映像信
号を積分することにより映像信号の信号レベルを導出す
る。
【0038】次に、図8に示す上記テレビカメラシステ
ムの全体回路構成図に基づいて、撮影補助装置20の具
体的構成、動作について説明する。まず、上記撮影カメ
ラ10の概略構成について説明すると、撮影カメラ10
は、液晶素子22A、22B及び偏光フイルム26から
成る上記液晶偏光フィルタ18(図2参照)と、移動可
能なフォーカスレンズ14A及びズームレンズ14Bを
含む上記撮影レンズ14と、撮像素子12A及び映像信
号処理回路12B等から成る上記カメラ本体12とから
構成される。
【0039】液晶偏光フィルタ18の液晶素子22A、
22Bは、撮影補助装置20の電圧制御回路42から印
加される電圧によりオン・オフ状態が切り換えられ、こ
れによって液晶偏光フィルタ18の透過軸方向が0°、
45°、90°、135°に切り換えられる。
【0040】撮影レンズ14のフォーカスレンズ14A
及びズームレンズ14Bにはそれぞれフォーカス位置検
出センサ50及びズーム位置検出センサ52が設置され
ており、各位置検出センサ50、52で検出されたフォ
ーカス位置、ズーム位置は、それぞれA/D変換器5
4、56を介してCPU36に与えられる。
【0041】カメラ本体12の撮像素子12Aは、液晶
偏光フィルタ18及び撮影レンズ14を介して結像され
た被写体像を電気信号に変換する。映像信号処理回路1
2Bは、撮像素子12Aから出力された電気信号に各種
処理を施し、所定フォーマット(NTSC方式)の映像
信号に変換して出力する。
【0042】一方、上記撮影補助装置20は、図3でも
示したように、液晶素子34A、34B及び偏光フイル
ム34Cから成る上記液晶偏光フィルタ34と、センサ
ーレンズ32、撮像素子30A及び映像信号処理回路3
0Bから成るセンサーカメラ30と、各種回路58〜7
2からなる上記信号処理回路40と、CPU36等から
構成される。
【0043】液晶偏光フィルタ34の液晶素子34A、
34Bは、電圧制御回路38から印加される電圧により
オン・オフ状態が切り換えられ、これによって、液晶偏
光フィルタ34の透過軸方向が0°、45°、90°、
135°に切り換えられる。
【0044】センサーカメラ30の撮像素子30Aは、
液晶偏光フィルタ34及びセンサーレンズ32を介して
結像された被写体像を電気信号に変換する。映像信号処
理回路30Bは、撮像素子30Aから出力された電気信
号に各種処理を施し、所定フォーマット(NTSC方
式)の映像信号に変換して出力する。
【0045】センサーカメラ30の映像信号処理回路3
0Bから出力された映像信号は、スイッチS1を介して
ゲイン切替回路58に入力される。ここで、スイッチS
1は、センサーカメラ30から出力される映像信号のう
ち、上述した撮影カメラ10の撮影範囲に一致した範囲
の映像信号を抽出するためのスイッチであり、センサー
カメラ30から出力される映像信号のうち上記抽出範囲
Z1、VZ2、HZ1、H Z2の映像信号が出力されている間
でのみオンになり、それ以外でオフとなる。尚、スイッ
チS1の制御については後述する。
【0046】ゲイン切替回路58は、入力された映像信
号を、抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の大きさに応じ
たゲインにより増幅し、積分回路60に出力する。積分
回路60は、CPU36から1フィールドごとにリセッ
トされ、1フィールド分の映像信号(1フィールド分の
映像信号のうちスイッチS1を介して与えられた抽出範
囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の映像信号)を積分して、A
/D変換器62によりその積分値、即ち、映像信号の信
号レベルをCPU36に出力する。尚、ゲイン切替回路
58のゲインは、積分回路60から出力される信号レベ
ルが抽出範囲V Z1、VZ2、HZ1、HZ2の大きさによって
大きく変化しないように、抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1
Z2の大きさに基づいてCPU36から与えられる。
【0047】CPU36は、電圧制御回路38に指令信
号を出力し、センサーカメラ30の液晶偏光フィルタ3
4の透過軸方向を所定時間おきに0°、45°、90
°、135°に切り換えると共に、各透過軸方向におい
て積分回路60から出力される映像信号の出力レベル
(積分値)を取得する。そして、各透過軸方向における
映像信号の出力レベルを比較し、出力レベルが最小とな
る液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を検出する。その
結果、出力レベルが最小となる液晶偏光フィルタ34の
透過軸方向と撮影カメラ10の液晶偏光フィルタ18の
透過軸方向が一致するように、電圧制御回路42に指令
信号を出力し、液晶偏光フィルタ18の透過軸方向を切
り換える。これにより、撮影カメラ10の液晶偏光フィ
ルタ18の透過軸方向が偏光を最適に除去できる方向に
設定される。以上の一連の処理が終了すると、再度同じ
処理を繰り返す。これにより、被写体が動き、被写体か
らの偏光の偏光方向が変動している場合にでも常時その
変動する偏光が適切に除去される。
【0048】ここで、液晶偏光フィルタ34の透過軸方
向を0°、45°、90°、135°に切り換える際の
時間間隔について詳説すると、上記映像信号の出力レベ
ルの比較判定により、映像信号の出力レベルが最小とな
る液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を最も速く検出で
きるのは、例えば、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向
の切り換えを、センサーカメラ30から出力される映像
信号の1フィールド(1フィールド当たり1/60秒)
ごとに垂直ブランキング期間で行うようにし、各透過軸
方向に切り換えた直後に出力される1フィールド分の映
像信号により比較判定に使用する映像信号の出力レベル
(積分値)を積分回路60から取得するようにした場合
である。しかしながら、液晶偏光フィルタ34の液晶素
子34A、34Bは、印加される電圧が変化したときの
反応速度が温度に依存するため、確実な動作を期待する
ためには、液晶偏光フィルタ34に印加する電圧を変更
した後、液晶偏光フィルタ34がその電圧に応じた透過
軸方向に切り換わり、安定するまでにある程度の時間的
余裕をみて、比較判定に使用する映像信号の信号レベル
を、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を切り換えた後
(液晶素子34A、34Bに印加する電圧を切り換えた
後)、数フィールド分の待ち時間を設けて積分回路60
から取得し、その後、液晶偏光フィルタ34の透過軸方
向を次の透過軸方向に切り換えるようにすることが望ま
しい。この場合、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向を
切り換える時間間隔は少なくとも信号レベルを取得する
までの数フィールド分の待ち時間を要する。更に、本実
施では、CPU36に、温度センサ82によって検出さ
れた液晶偏光フィルタ34の液晶素子34A、34Bの
温度情報がA/D変換器84を介して与えられるように
なっており、CPU36は、温度センサ82から得られ
る温度に応じて、上記待ち時間を好適に変更するように
している。一般的には温度が低いと液晶素子の反応速度
は遅くなるため、温度が高いほど待ち時間が短く、温度
が低いほど待ち時間が長くなる。これに伴い、液晶偏光
フィルタ34の透過軸方向を切り換える時間間隔も温度
が高いほど短く、温度が低いほど長くなる。
【0049】尚、温度センサ82によって上記待ち時間
を変更するのではなく、液晶偏光フィルタ34の透過軸
方向を切り換えた後、各フィールド毎に積分回路60か
ら得られる信号レベルを監視し、その信号レベルが一定
となったときに、それを比較判定に使用する信号レベル
とすると共に、次の透過軸方向に切り換えるようにして
もよい。
【0050】また、上記比較判定における映像信号の信
号レベルについて説明すると、比較判定に使用する映像
信号の信号レベルは通常、1フィールド分の映像信号を
積分回路60で積分した積分値であるが、蛍光灯下など
での撮影ではフリッカーが生じ、液晶偏光フィルタ34
の透過軸方向を切り換えたこととは関係なく信号レベル
に変化が生じ、誤動作の原因となる場合がある。そこ
で、撮影補助装置20にはフリッカー対応オン/オフス
イッチ78が設けられており、このフリッカー対応オン
/オフスイッチ78をオンにすることにより、フリッカ
ー分をキャンセルできる程度の数フィールド分の映像信
号の積分値により、各透過軸方向における信号レベルの
比較判定を行うことができるようになっている。
【0051】即ち、60Hzの商用電源で動作させた蛍
光灯などの照明下での撮影の際には、フリッカー対応オ
ン/オフスイッチ78をオフにして上述のように映像信
号の積分を1フィールドごとに60Hzで行っても特に
問題は生じないが、50Hzの商用電源で動作させた蛍
光灯などの照明下での撮影の際には、図9の曲線Sで示
すように1秒間に100回の点滅を繰り返しているた
め、撮像素子30Aによる1/60秒ごとの各フィール
ドの映像取り込みに対応して示したのこぎり波Tとの関
係からも分かるように、各フィールドにおける照明の点
滅の位相が異なり、一定の被写体を撮影しているにもか
かわらず光量が変化し、映像信号の出力レベルが変化す
る。そこで、このような場合にはフリッカー対応オン/
オフスイッチ78をオンにすることにより、CPU36
は、60と100の最大公約数である20つまり1/2
0秒ごとの3フィールド分の映像信号の積分値を積分回
路60から取得し、それらを平均又は積分した値を比較
判定に使用する映像信号の信号レベルとする。このよう
に3フィールド分の映像信号を1単位として信号レベル
を得ることによって、各単位(同図、)ごとにみる
と、照明の点滅に対して同一位相で映像を取り込むこと
ができ、60Hzの映像の取り込みタイミングと100
Hzの照明の点滅の山がずれても同じ位相関係になる。
したがって、フリッカーによる誤動作が防止される。
尚、3フィールド分の映像信号ではなく、3の倍数のフ
ィールド分の映像信号を平均又は積分した値を比較判定
に使用する映像信号としてもよい。
【0052】また、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向
の切り換え順序について説明すると、CPU36は、液
晶偏光フィルタ34の透過軸方向の切り換えを、0°、
45°、90°、135°の順に行うが、例えば、0°
から45°に切り換えたときに映像信号の信号レベルが
増加する方向ならば、次に135°に切り換えるという
ようにして透過軸方向の切り換え順序について信号レベ
ルが最小値に向かうようなアルゴリズムにすれば場合に
よっては1ステップ速く信号レベルが最小となる透過軸
方向を見つけることができる。
【0053】次に、上記スイッチS1の制御について説
明する。まず、CPU36は、フォーカス位置検出セン
サ50及びズーム位置検出センサ52から撮影レンズ1
4のフォーカス位置x及びズーム位置zを逐次取得し、
これらのフォーカス位置x及びズーム位置zに基づい
て、センサーカメラ30から出力された映像信号のうち
ゲイン切替回路58に取り込む上記映像信号の抽出範囲
Z1、VZ2、HZ1、HZ2を上式(1) 〜(4) により算出す
る。尚、上式(1) 〜(4) のワイド時抽出範囲V1
2 、H1 、H2 の値と、関数f、gの式と定数aの値
は後述する設定記憶回路74において予め設定され記憶
される。
【0054】尚、撮影カメラ10の撮影レンズ14がフ
ォーカス位置を出力する機能をもっていない場合など、
フォーカス位置xを考慮しない(パララックスを考慮し
ない)抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2を算出する場合
には、図8に示すフォーカス入力オン/オフスイッチ7
6をオフにすればよく、このときCPU36は、上式
(1) 〜(4) のフォーカス位置xの関数gの項を削除した
式により映像信号の抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2
算出する。
【0055】一方、CPU36には、同期信号分離回路
64により、センサーカメラ30の映像信号から分離さ
れた垂直同期信号及び水平同期信号が与えられており、
CPU36は、垂直同期信号が与えられるごとに内蔵の
Vカウンタをリセットし、このVカウンタにより、垂直
同期信号が与えられた後の水平同期信号のパルス数をカ
ウントする。これにより、センサーカメラ30の映像信
号回路30Bから出力されている各フィールドの映像信
号の走査線の番号が把握される。そして、そのVカウン
タの値Vが垂直走査方向についての抽出範囲VZ1とVZ2
の値の範囲内になると、即ち、VZ1≦V≦VZ2になると
取込み領域設定回路66にオン信号を出力する。Vカウ
ンタの値Vがこれ以外の範囲のとき、即ち、V<VZ1
はVZ2<Vのときには取込み領域設定回路66にオフ信
号を出力する。これにより、取込み領域設定回路66
は、センサーカメラ30から出力されてスイッチS1を
通過している映像信号が垂直走査方向について抽出範囲
であるか否かを判定することができる。
【0056】また、CPU36は、比較回路68に水平
走査方向についての映像信号の抽出範囲HZ1、HZ2を与
える。比較回路68にはCPU36と同様に同期信号分
離回路64から水平同期信号が与えられており、比較回
路68は、その水平同期信号が与えられる毎に計数回路
(Hカウンタ)70をリセットし、水平同期信号が与え
られた後に発振回路72から所定周期で出力されるパル
スのパルス数をその計数回路70によりカウントする。
この発振回路72から出力されるパルスの周期は、水平
走査方向についての位置をパルス数により表す際のパル
スの周波数である。従って、この計数回路70でカウン
トされた値Hによってセンサーカメラ30から出力され
ている映像信号の画面の左端からの現在の走査位置を検
出することができる。そして、比較回路68は、その計
数回路70でカウントされた値Hと抽出範囲HZ1、HZ2
とを比較し、計数回路70でカウントされた値Hが抽出
範囲HZ1とHZ2の値の範囲内になると、即ち、HZ1≦H
≦HZ2になると取込み領域設定回路66にオン信号を出
力する。計数回路70でカウントされた値Hがこれ以外
の範囲のとき、即ち、H<HZ1又はHZ2<Hのときには
取込み領域設定回路66にオフ信号を出力する。これに
より、取込み領域設定回路66は、センサーカメラ30
から出力されている映像信号が水平走査方向について抽
出範囲であるか否かを判定することができる。
【0057】取込み領域設定回路66は、上述のように
してCPU36と比較回路68から与えられる信号のう
ち、いずれか一方又は両方からオフ信号が与えられてい
るときには、センサーカメラ30から出力されている映
像信号が抽出範囲外であるため、スイッチS1をオフに
してそのときに映像信号を遮断する。一方、CPU36
と比較回路68の両方からオン信号が与えられたときに
は、センサーカメラ30から出力されている映像信号が
抽出範囲内であるため、スイッチS1をオンにする。
【0058】図10(A)はスイッチS1のオン・オフ
制御を示した図であり、同図(a)は水平同期信号、同
図(b)は発振回路72から出力されているパルス信号
である。同図(c)はVカウンタの値Vが1≦V<VZ1
のときのスイッチS1の状態を示した図であり、このと
きには、常にスイッチS1はオフとなる。同図(d)は
上記Vカウンタの値VがVZ1≦V≦VZ2のときのスイッ
チS1の状態を示しており、このときには、水平同期信
号のパルス出力後、発振回路72から出力されたパルス
数(上記計数回路70でカウントされた値)HがHZ1
H≦HZ2になったときにスイッチS1がオンになる。同
図(e)は上記Vカウンタの値VがV2<V≦262の
ときのスイッチS1の状態を示した図であり、このとき
には、常にスイッチS1はオフとなる。
【0059】以上のようにしてスイッチS1のオン・オ
フが制御され、抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の映像
信号のみがゲイン切替回路58に導通されることによっ
て、上述のように撮影カメラ10の撮影範囲に一致する
範囲の映像信号のみが積分回路60によって積分され、
CPU36に与えられる。
【0060】次に、上式(1) 〜(4) を設定し記憶する設
定記憶回路74について説明すると、設定記憶回路74
は、上式(1) 〜(4) を決定するためのデータを予め設定
し、これを記憶する回路である。上式(1) 〜(4) を決定
するためにユーザが設定記憶回路74に入力するデータ
の内容及びそのデータを入力する方法等については所定
のものに限られないが、例えば、撮影カメラ10を2つ
の異なるズーム位置及びフォーカス位置に順に設定する
と共に、各ズーム位置及びフォーカス位置における映像
信号の抽出範囲をユーザが設定記憶回路74に入力す
る。また、設定記憶回路74は、抽出範囲がユーザによ
って入力されたときの各ズーム位置及びフォーカス位置
を撮影レンズ14からCPU36を介して取得する。そ
して、これらのデータを記憶する。このように設定記憶
回路74に設定され、記憶された2つの異なるズーム位
置及びフォーカス位置と、その各ズーム位置及びフォー
カス位置における映像信号の抽出範囲により、上式(1)
〜(4) が決定され、撮影カメラ10の任意のズーム位置
及びフォーカス位置における映像信号の抽出範囲が上式
(1) 〜(4) に基づいてCPU36により求められる。
【0061】ユーザによる抽出範囲の設定記憶回路74
への入力は、例えば、抽出範囲の上端、下端、右端、左
端を示す数値を直接入力して行ってもよいし、後述する
画角調整モードでも行えるようにしてもよい。画角調整
モードで行えるようにする場合においては、画角調整モ
ードではセンサーカメラ30で撮影されている映像がモ
ニタに表示されると共に、その映像上に現在の撮影カメ
ラ10のズーム位置及びフォーカス位置における抽出範
囲を確認するための枠が表示されるため、その枠の大き
さ、位置を設定記憶回路74の所定キーの操作により任
意に変更できるようにすると共に、そのユーザが変更し
た枠の範囲をそのときの撮影カメラ10のズーム位置及
びフォーカス位置における抽出範囲として設定記憶回路
74に設定できるようにする。これにより、ユーザは撮
影カメラ10で撮影されている映像と、センサーカメラ
30の映像上に表示されている枠内の映像とを比較しな
がら、その枠を撮影カメラ10の撮影範囲に一致させる
ことで、撮影カメラ10の撮影範囲に一致した映像信号
の抽出範囲を適切に設定記憶回路74に設定することが
できる。
【0062】次に、画角調整モードについて説明する。
同図に示すように撮影補助装置20には画角設定オン/
オフスイッチ80が設けられると共に、モニタを接続す
る画角調整用端子86が設けられ、この画角調整用端子
86からは、スイッチS1とゲイン切替回路58の間か
ら分岐された映像信号が出力されるようになっている。
画角調整用端子86にモニタを接続し、画角設定オン/
オフスイッチ80をオンにすると、そのモニタには画角
調整用の映像が表示される。画角調整用の映像は、セン
サーカメラ30で撮影されている全範囲の映像から上式
抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の輪郭部分のみの映像
を欠落させてセンサーカメラ30の映像上に抽出範囲を
示す枠を表示させたものである。この画角調整用の映像
に表示された枠内の映像と、実際に撮影カメラ10で撮
影されている映像とを比較すれば、上式(1) 〜(4) によ
り求められた抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2が撮影カ
メラ10の撮影範囲に正しく一致しているか否か等の確
認ができ、正しくなければ上記設定記憶回路74に設定
されているデータを再設定すれば正しく修正することが
できる。
【0063】このような画角調整用の映像信号を画角調
整用端子86から出力するために、画角設定オン/オフ
スイッチ80がオンされると、上記取込み領域設定回路
66は、スイッチS1のオン・オフ制御を上述した通常
のオン・オフ制御から以下のような制御に切り換える。
その他の回路では、画角設定オン/オフスイッチ80が
オンされても、オフの場合の上述した処理と同様の処理
を行う。
【0064】上記図10(A)と併せて示した図10
(B)を用いて、画角調整モード時における取込み領域
設定回路66のスイッチS1のオン・オフ制御について
説明する。取込み領域設定回路66は、上記Vカウンタ
の値VがVZ1≦V≦VZ2のときにCPU36からオン信
号が与えられると、オン信号が与えられた直後の1水平
走査の期間を除く間、即ち、同図(f)に示すようにV
カウンタの値VがVZ1<V≦VZ2のときには、上記計数
回路70でカウントされた値HがHZ1≦H≦HZ2になっ
たときに比較回路68から与えられるオン信号の初めと
終わりの切り換わり時において所定時間スイッチS1を
オフにし、それ以外ではスイッチS1をオンにする。こ
れにより、抽出範囲の左端HZ1と右端HZ2の映像信号が
欠落され、画角調整用の映像上に抽出範囲の左端と右端
の輪郭線が表示される。同図(g)に示すように上記V
カウンタの値VがV=VZ1、又は、V=VZ2+1になっ
たとき、即ち、CPU36からのオン信号が与えられた
直後の水平走査時と、CPU36からオン信号がオフ信
号に切り換わった直後の水平走査時において、取込み領
域設定回路66は、比較回路68からオン信号が与えら
れている間、スイッチS1をオフにし、それ以外でスイ
ッチS1をオンにする。これにより、抽出範囲の上端V
Z1と下端VZ2の映像信号が欠落され、画角調整用の映像
上に抽出範囲の上端と下端の輪郭線が表示される。同図
(h)に示すように上記Vカウンタの値Vが1≦V<V
Z1、又は、VZ2+1<V≦262のときにCPU36か
らオフ信号が与えられているときには、取込み領域設定
回路66は、スイッチS1を常にオンにする。
【0065】以上のスイッチS1のオン・オフ制御によ
り画角調整用の映像信号が画角調整用端子86から出力
される。
【0066】以上説明した撮影補助装置20の一連の処
理動作を図11のフローチャートを用いて説明する。ま
ず、CPU36はフリッカー対応オン/オフスイッチ7
8、フォーカス入力オン/オフスイッチ76、画角設定
オン/オフスイッチ80の状態を読み込む(ステップS
10)。そして、フリッカー対応オン/オフスイッチ7
8、フォーカス入力オン/オフスイッチ76のオン、オ
フに応じて映像信号の信号レベルの導出処理、映像信号
の抽出範囲の算出処理の内容を設定する(ステップS1
2)。次いで、撮影カメラ10の撮影レンズ14からフ
ォーカス位置及びズーム位置を読み込み(ステップS1
4)、上式(1) 〜(4) に基づいて映像信号の抽出範囲V
Z1、VZ2、HZ1、HZ2を算出する(ステップS16)。
尚、上式(1) 〜(4) は、上記設定記憶回路74に上述の
ように予め設定されてデータに基づいて決定される。
【0067】次に、画角設定オン/オフスイッチ80の
オン、オフにより、画角調整モードか否かを判定し(ス
テップS18)、YESの場合には、取込み領域設定回
路66に対し、上記画角調整用の映像信号を生成するた
めのスイッチS1のオン・オフ制御を実行させ、画角調
整用端子86から出力するセンサーカメラ30の映像上
に現在の撮影カメラ10のズーム位置及びフォーカス位
置における映像信号の抽出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2
を示す枠、即ち、撮影カメラ10の撮影範囲(撮影レン
ズ14の画角)を表示させる(ステップS20)。
【0068】一方、画角調整モードでないときには、抽
出範囲VZ1、VZ2、HZ1、HZ2の大きさに応じたゲイン
をゲイン切替回路58に設定する(ステップS22)。
続いて、パラメータnを4として(ステップS24)、
以下のステップS26〜ステップS32の処理をn=0
となるまで4回繰り返す。ステップS26において、C
PU36は、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向をパラ
メータnの値4、3、2、1に応じて0°、45°、9
0°、又は、135°に設定する(ステップS26)。
そして、ステップS26で設定した透過軸方向に基づい
て、電圧制御回路38により液晶偏光フィルタ34に印
加する電圧を設定する(ステップS28)。
【0069】この後、CPU36は、ステップS28で
設定した液晶偏光フィルタ34の透過軸方向においてセ
ンサーカメラ30から出力される映像信号の出力レベル
(積分値)を積分回路60から読み込む(ステップS3
0)。このとき、各透過軸方向0°、45°、90°、
135°で得られた積分値をそれぞれPV(0)、PV
(45)、PV(90)、PV(135)とする。
【0070】次に、nを1減算して(ステップS3
2)、n=0か否かを判定する(ステップS34)、N
Oの場合には、上記ステップS26からの処理を繰り返
す。これにより、液晶偏光フィルタ34の透過軸方向が
0°、45°、90°、135°の場合におけるすべて
の信号レベルPV(0)、PV(45)、PV(9
0)、PV(135)が取得される。
【0071】次にCPU36は、各透過軸方向0°、4
5°、90°、135°の信号レベルPV(0)、PV
(45)、PV(90)、PV(135)を比較し、最
小となるものを選択する(ステップS36)。そして、
その信号レベルが最小となる液晶偏光フィルタ34の透
過軸方向と一致するように、電圧制御回路42に指令信
号を出力して撮影カメラ10の液晶偏光フィルタ18の
透過軸方向を設定する(ステップS38)。そして、以
上ステップS10〜ステップS38の処理を繰り返し実
行する。
【0072】また、CPU36は、上記処理に対して割
り込みにより上記スイッチS1のオン・オフ制御に関連
する制御を行っている。図12のフローチャートに示す
ようにCPU36に同期信号分離回路64から垂直同期
信号が与えられると(ステップS50)、CPU36
は、内蔵のVカウンタをリセットする(ステップS5
2)。一方、図13のフローチャートに示すように同期
信号分離回路64から水平同期信号がCPU36及び比
較回路68に与えられると(ステップS60)、比較回
路68は計数回路70(Hカウンタ)をリセットすると
共に(ステップS62)、CPU36はVカウントを1
インクリメントする(ステップS64)。そして、CP
U36は、V<VZ1又はVZ2<Vかを判断し(ステップ
S66)、YESのときには、取込み領域設定回路66
にオフ信号を与え、取込み領域設定回路66によってス
イッチS1をオフにする(ステップS68)。一方、上
記ステップS66においてNOのときには、取込み領域
設定回路66にオン信号を与える。そして、比較回路6
8において計数回路70(Hカウンタ)の値がH<HZ1
又はHZ2<Hか否かが判断される(ステップS70)。
YESであれば、比較回路68から取込み領域設定回路
66にオフ信号が与えられ、スイッチS1がオフとなる
(ステップS68)。一方、YESであれば、取込み領
域設定回路66にオン信号が与えられスイッチS1がオ
ンになる(ステップS72)。
【0073】以上、上記実施の形態では、撮影補助装置
20が、撮影カメラ10に入射する偏光の偏光方向を検
出すると共に、これに基づいて撮影カメラ10の液晶偏
光フィルタ18を制御するようにしていたが、撮影補助
装置20としては、撮影カメラ10に入射する偏光の偏
光方向を検出するだけでもよく、撮影補助装置20によ
って検出された偏光の偏光方向に基づいて撮影補助装置
20とは別体の装置が撮影カメラ10の液晶偏光フィル
タ18を制御するようにしてもよい。
【0074】また、撮影カメラ10やセンサーカメラ3
0の光学系に配置される偏光を除去するための手段は、
上述した液晶偏光フィルタでなくてもよく、偏光フィル
タをモータ等によって回転させて偏光フィルタの透過軸
方向を変更できるようにしたものであってもよい。
【0075】また、上記実施の形態では、センサーカメ
ラ30で撮影カメラ10の撮影範囲の偏光の偏光方向を
検出するために、センサーカメラ30の映像信号から撮
影カメラ10の撮影範囲に一致する範囲の映像信号を抽
出するようにしたが、上述したように、センサーカメラ
30のセンサーレンズ32をズーム調整が可能なズーム
レンズとし、このズームレンズを撮影カメラ10の撮影
範囲に応じてモータ駆動し、センサーカメラ30と撮影
カメラ10の撮影範囲を一致させるようにしてもよい。
【0076】また、上記実施の形態では、センサーカメ
ラ30の映像信号から撮影カメラ10の撮影範囲に一致
する範囲の映像信号を抽出するようにしたが、必ずしも
撮影カメラ10の撮影範囲に完全に一致する範囲の映像
信号を抽出する必要はなく、例えば、撮影カメラ10の
撮影範囲に応じて、撮影カメラ10の撮影範囲の一部
(例えば中央部分)或いは撮影カメラ10の撮影範囲よ
りもある程度広い範囲の映像信号を抽出するようにして
もよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る撮影補
助装置によれば、外部センサとして、透過軸方向が切換
可能な偏光フィルタを備えた撮影手段を用い、その偏光
フィルタの透過軸方向を切り換えながら撮影手段から撮
影カメラと例えば同一撮影範囲の映像信号を取得し、各
透過軸方向で得られた映像信号に基づいて撮影カメラに
入射する偏光の偏光方向を検出するようにしたため、窓
ガラス等で反射して撮影カメラに入射する偏光の偏光方
向を撮影カメラの撮影範囲に対応させて適切に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る撮影補助装置が使用され
たテレビカメラシステムの一実施の形態を示した構成図
である。
【図2】図2は、液晶偏光フィルタの構成を示した図で
ある。
【図3】図3は、本発明に係る撮影補助装置の概略構成
図である。
【図4】図4は、撮影カメラとセンサーカメラの撮影範
囲の関係を示した図である。
【図5】図5は、撮影カメラとセンサーカメラの撮影範
囲の関係を示した図である。
【図6】図6は、映像信号の抽出範囲の説明に使用した
説明図である。
【図7】図7は、パララックスを考慮した場合における
撮影カメラとセンサーカメラの撮影範囲を示した図であ
る。
【図8】図8は、本発明に係る撮影補助装置が使用され
た撮影カメラシステムを示した全体回路構成図である。
【図9】図9は、フリッカー対応の処理動作の説明に使
用した説明図である。
【図10】図10は、スイッチS1のオン・オフ制御の
説明に使用した説明図である。
【図11】図11は、本発明に係る撮影補助装置の処理
動作を示したフローチャートである。
【図12】図12は、本発明に係る撮影補助装置の処理
動作を示したフローチャートである。
【図13】図13は、本発明に係る撮影補助装置の処理
動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…撮影カメラ、14…撮影レンズ、18、34…液
晶偏光フィルタ、20…撮影補助装置、30…センサー
カメラ、36…CPU、38、42…電圧制御回路、4
0…信号処理回路、58…ゲイン切替回路、60…積分
回路、64…同期信号分離回路、68…比較回路、70
…計数回路、72…発振回路、74…設定記憶回路、S
1…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤掛 英夫 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 佐藤 弘人 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 米内 淳 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 土屋 譲 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 2H083 AA06 2H105 EE05 EE35 5C022 AB13 AB66 AC54 AC55

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影カメラに入射される偏光の偏光方向
    を検出する撮影補助装置において、 前記撮影カメラと撮影方向が同一方向に設置された撮影
    手段と、 前記撮影手段の撮影光学系に挿入される偏光フィルタで
    あって、偏光を透過させる透過軸方向が切換え可能な偏
    光フィルタと、 前記偏光フィルタを駆動し、前記偏光フィルタの透過軸
    方向を切り換える偏光フィルタ切換手段と、 前記撮影カメラの撮影範囲に応じた範囲の映像信号を前
    記撮影手段から取得する映像信号取得手段と、 前記偏光フィルタ制御手段によって切り換えられる偏光
    フィルタの各透過軸方向ごとに前記映像信号取得手段に
    よって映像信号を取得し、該取得した各透過軸方向ごと
    の映像信号に基づいて、前記撮影カメラに入射する偏光
    の偏光方向を検出する偏光方向検出手段と、 を備えたことを特徴とする撮影補助装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光フィルタは、所定方向の偏光の
    みを透過させる偏光子と、該偏光子の前面に配置され、
    印加する電圧を制御することにより入射した偏光の偏光
    方向を所定角度回転させる液晶素子と、から成ることを
    特徴とする請求項1の撮影補助装置。
  3. 【請求項3】 前記映像信号取得手段は、前記撮影手段
    から出力される映像信号から、前記撮影カメラの撮影範
    囲に一致する範囲の映像信号を抽出することを特徴とす
    る請求項1の撮影補助装置。
  4. 【請求項4】 前記映像信号取得手段は、前記抽出する
    映像信号の範囲を前記撮影カメラのズーム位置及びフォ
    ーカス位置に基づいて求めることを特徴とする請求項3
    の撮影補助装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光方向検出手段は、前記偏光フィ
    ルタの各透過軸方向ごとに前記映像信号取得手段によっ
    て取得した映像信号を所定時間積分し、該積分した値の
    大きさに基づいて前記撮影カメラに入射される偏光の偏
    光方向を検出することを特徴とする請求項1の撮影補助
    装置。
  6. 【請求項6】 前記映像信号を積分する時間は、入射す
    る光量の周期的な変化によって前記積分した値が変化し
    ない時間であることを特徴とする請求項5の撮影補助装
    置。
  7. 【請求項7】 前記偏光方向検出手段によって検出した
    偏光方向に基づいて前記撮影カメラの光学系に挿入され
    た偏光フィルタの透過軸方向を制御する制御手段を備え
    たこと特徴とする請求項1の撮影補助装置。
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