JP2001264654A - レーザ描画装置 - Google Patents
レーザ描画装置Info
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- JP2001264654A JP2001264654A JP2000074423A JP2000074423A JP2001264654A JP 2001264654 A JP2001264654 A JP 2001264654A JP 2000074423 A JP2000074423 A JP 2000074423A JP 2000074423 A JP2000074423 A JP 2000074423A JP 2001264654 A JP2001264654 A JP 2001264654A
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- laser beam
- laser
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- scanning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理対象物の寸法変動に対する描画パターン
の縮倍補正処理を高精度に行うレーザ描画装置を提供す
る。 【解決手段】 描画クロック信号で読み出されるラスタ
ーデータに基づいてレーザビームを音響光学変調器53
で変調し、この変調されたレーザビームをポリゴンミラ
ー67で主走査方向に偏向させて描画ステージ5上の基
板に照射させるとともに、描画ステージ5を副走査方向
に移動させてパターンを描画するレーザ描画装置におい
て、描画クロック信号fを縮倍補正率j(縮倍補正デー
タ)に応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調
整する描画クロック発生回路123を備える。
の縮倍補正処理を高精度に行うレーザ描画装置を提供す
る。 【解決手段】 描画クロック信号で読み出されるラスタ
ーデータに基づいてレーザビームを音響光学変調器53
で変調し、この変調されたレーザビームをポリゴンミラ
ー67で主走査方向に偏向させて描画ステージ5上の基
板に照射させるとともに、描画ステージ5を副走査方向
に移動させてパターンを描画するレーザ描画装置におい
て、描画クロック信号fを縮倍補正率j(縮倍補正デー
タ)に応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調
整する描画クロック発生回路123を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
などの処理対象物に対してレーザビームを照射して所望
のパターンを描画するレーザ描画装置に係り、特に、処
理対象物の寸法変動に応じて描画パターンを高精度に縮
倍補正する技術に関する。
などの処理対象物に対してレーザビームを照射して所望
のパターンを描画するレーザ描画装置に係り、特に、処
理対象物の寸法変動に応じて描画パターンを高精度に縮
倍補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ描画装置としては、例え
ば、特開平9-323180号公報に示すようなものがある。こ
の装置は、感光材料が被着されたプリント配線基板を載
置するテーブルと、描画用のレーザビームを主走査方向
に偏向させるポリゴンミラーやfθレンズなどを含む結
像光学系と、テーブルを副走査方向に移動させる移動機
構とを備えている。プリント配線基板などの処理対象物
には、その製造条件や環境条件に起因する寸法上の変動
が不可避的に伴う。即ち、処理対象物の寸法は適正な寸
法に対して二次元方向に伸縮するような態様で変動し、
その変動量が許容値を越えたときには、その変動量に応
じて描画パターンの縮倍補正処理(スケーリング処理)
を行う必要がある。例えば、プリント配線基板の寸法が
適正な寸法に対して二次元方向に伸長した場合には、そ
の伸長量に応じて描画パターンも二次元方向に伸長させ
て行うことが必要であり、それとは反対に、プリント配
線基板の寸法が適正な寸法に対して二次元方向に収縮し
た場合には、その収縮量に応じて描画パターンも二次元
方向に収縮させて行うことが必要である。そこで、プリ
ント配線基板の寸法変動に応じて描画パターンを縮倍補
正するために、この従来例装置には、プリント配線基板
の寸法値を基準寸法値と比較してその寸法差およびその
大小関係を判別する寸法判別手段と、この寸法判別手段
の結果に応じて一走査ラインのうちの一部の描画クロッ
クの位相をシフトして縮倍補正するクロックパルス出力
制御手段とが備えられている。
ば、特開平9-323180号公報に示すようなものがある。こ
の装置は、感光材料が被着されたプリント配線基板を載
置するテーブルと、描画用のレーザビームを主走査方向
に偏向させるポリゴンミラーやfθレンズなどを含む結
像光学系と、テーブルを副走査方向に移動させる移動機
構とを備えている。プリント配線基板などの処理対象物
には、その製造条件や環境条件に起因する寸法上の変動
が不可避的に伴う。即ち、処理対象物の寸法は適正な寸
法に対して二次元方向に伸縮するような態様で変動し、
その変動量が許容値を越えたときには、その変動量に応
じて描画パターンの縮倍補正処理(スケーリング処理)
を行う必要がある。例えば、プリント配線基板の寸法が
適正な寸法に対して二次元方向に伸長した場合には、そ
の伸長量に応じて描画パターンも二次元方向に伸長させ
て行うことが必要であり、それとは反対に、プリント配
線基板の寸法が適正な寸法に対して二次元方向に収縮し
た場合には、その収縮量に応じて描画パターンも二次元
方向に収縮させて行うことが必要である。そこで、プリ
ント配線基板の寸法変動に応じて描画パターンを縮倍補
正するために、この従来例装置には、プリント配線基板
の寸法値を基準寸法値と比較してその寸法差およびその
大小関係を判別する寸法判別手段と、この寸法判別手段
の結果に応じて一走査ラインのうちの一部の描画クロッ
クの位相をシフトして縮倍補正するクロックパルス出力
制御手段とが備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。プリント配線基板の寸法変動に対する描画パター
ンの縮倍補正処理は、一走査ラインのうちの一部の描画
クロックの位相を、寸法差に応じた所定の間隔でしかも
大小関係に応じて正側または負側のいずれかにシフトさ
せることにより行っている。具体的には、クロック信号
を所定時間(描画クロックの一周期の10分の1程度の
時間)ずつ順次に位相シフト(遅延)させて複数種類の
クロック信号を生成し、これらの信号の中から所望の位
相シフト量のクロック信号を1つ選択し、一走査ライン
のうちの一部の描画クロックに前記の選択した所望の位
相シフト量のクロック信号を当て嵌めて描画クロックと
して出力することにより行っている。そのため、位相シ
フト(遅延)させた複数種類のクロック信号が必要にな
るという問題がある。また、1走査内において複数本の
レーザビームで同時に描画するマルチビーム描画に、こ
の従来例装置を使用する場合を考えてみると、前記クロ
ックパルス出力制御手段がレーザビームごとに必要にな
りこれらを制御する制御回路が複雑になるので、実現コ
ストが高くなるという問題がある。また、このクロック
信号の周期は、その一周期の10分の1程度の単位レベ
ル(一画素の10分の1程度の単位レベル)でしか周波
数制御できないので、これ以上高分解能での周波数制御
は望めず、これ以上高精度に縮倍補正できないという問
題がある。さらに、一走査ライン分のうちの一部の描画
クロックのみ位相をシフトして縮倍補正をかけているの
で、一走査ライン分の描画クロックは疎密のある描画ク
ロックとなっている。したがって、描画クロックは均一
な連続した周波数になっておらず、前記の位相をシフト
した部分に誤差の補正が集中して歪が生じてしまい描画
品質が劣化するという問題がある。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。プリント配線基板の寸法変動に対する描画パター
ンの縮倍補正処理は、一走査ラインのうちの一部の描画
クロックの位相を、寸法差に応じた所定の間隔でしかも
大小関係に応じて正側または負側のいずれかにシフトさ
せることにより行っている。具体的には、クロック信号
を所定時間(描画クロックの一周期の10分の1程度の
時間)ずつ順次に位相シフト(遅延)させて複数種類の
クロック信号を生成し、これらの信号の中から所望の位
相シフト量のクロック信号を1つ選択し、一走査ライン
のうちの一部の描画クロックに前記の選択した所望の位
相シフト量のクロック信号を当て嵌めて描画クロックと
して出力することにより行っている。そのため、位相シ
フト(遅延)させた複数種類のクロック信号が必要にな
るという問題がある。また、1走査内において複数本の
レーザビームで同時に描画するマルチビーム描画に、こ
の従来例装置を使用する場合を考えてみると、前記クロ
ックパルス出力制御手段がレーザビームごとに必要にな
りこれらを制御する制御回路が複雑になるので、実現コ
ストが高くなるという問題がある。また、このクロック
信号の周期は、その一周期の10分の1程度の単位レベ
ル(一画素の10分の1程度の単位レベル)でしか周波
数制御できないので、これ以上高分解能での周波数制御
は望めず、これ以上高精度に縮倍補正できないという問
題がある。さらに、一走査ライン分のうちの一部の描画
クロックのみ位相をシフトして縮倍補正をかけているの
で、一走査ライン分の描画クロックは疎密のある描画ク
ロックとなっている。したがって、描画クロックは均一
な連続した周波数になっておらず、前記の位相をシフト
した部分に誤差の補正が集中して歪が生じてしまい描画
品質が劣化するという問題がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、処理対象物の寸法変動に対する描画パ
ターンの縮倍補正処理を高精度に行うレーザ描画装置を
提供することを目的とする。
たものであって、処理対象物の寸法変動に対する描画パ
ターンの縮倍補正処理を高精度に行うレーザ描画装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載のレーザ描画装置は、描画クロック
で読み出されるラスターデータに基づいて生成される描
画信号によりレーザビームを変調し、この変調されたレ
ーザビームを偏向手段で主走査方向に偏向させて載置台
上の処理対象物に照射させるとともに、副走査方向にレ
ーザビームと載置台とを移動手段で相対的に移動させる
ことにより所望のパターンを前記処理対象物に描画する
レーザ描画装置において、前記描画クロックを縮倍補正
データに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に
調整する信号調整手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載のレーザ描画装置は、描画クロック
で読み出されるラスターデータに基づいて生成される描
画信号によりレーザビームを変調し、この変調されたレ
ーザビームを偏向手段で主走査方向に偏向させて載置台
上の処理対象物に照射させるとともに、副走査方向にレ
ーザビームと載置台とを移動手段で相対的に移動させる
ことにより所望のパターンを前記処理対象物に描画する
レーザ描画装置において、前記描画クロックを縮倍補正
データに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に
調整する信号調整手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0006】また、請求項2に記載のレーザ描画装置
は、請求項1に記載のレーザ描画装置において、前記信
号調整手段は、縮倍補正データに応じて一走査ラインに
わたって一定の周波数に調整したクロックを発生するダ
イレクトデジタルシンセサイザと、このダイレクトデジ
タルシンセサイザからのクロックを逓倍して描画クロッ
クとして出力する逓倍手段とを備えていることを特徴と
するものである。
は、請求項1に記載のレーザ描画装置において、前記信
号調整手段は、縮倍補正データに応じて一走査ラインに
わたって一定の周波数に調整したクロックを発生するダ
イレクトデジタルシンセサイザと、このダイレクトデジ
タルシンセサイザからのクロックを逓倍して描画クロッ
クとして出力する逓倍手段とを備えていることを特徴と
するものである。
【0007】また、請求項3に記載のレーザ描画装置
は、請求項1または請求項2に記載のレーザ描画装置に
おいて、前記信号調整手段を同時走査描画する複数本の
レーザビームごとに備えていることを特徴とするもので
ある。
は、請求項1または請求項2に記載のレーザ描画装置に
おいて、前記信号調整手段を同時走査描画する複数本の
レーザビームごとに備えていることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、請求項4に記載のレーザ描画装置
は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記処理対象物の伸縮量を検出する伸
縮量検出手段と、前記伸縮量検出手段で検出された伸縮
量に基づいて処理対象物の寸法変動に応じた縮倍補正デ
ータを算出する演算手段とを備えていることを特徴とす
るものである。
は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記処理対象物の伸縮量を検出する伸
縮量検出手段と、前記伸縮量検出手段で検出された伸縮
量に基づいて処理対象物の寸法変動に応じた縮倍補正デ
ータを算出する演算手段とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0009】また、請求項5に記載のレーザ描画装置
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記偏向手段はポリゴンミラーを含む
走査系とし、前記ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正デ
ータを格納する格納手段を備えていることを特徴とする
ものである。
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記偏向手段はポリゴンミラーを含む
走査系とし、前記ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正デ
ータを格納する格納手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0010】また、請求項6に記載のレーザ描画装置
は、請求項5に記載のレーザ描画装置において、前記ポ
リゴンミラーの各面ごとのレーザビームの走査速度を検
出する走査速度検出手段と、前記走査速度検出手段で検
出されたポリゴンミラー各面のレーザビームの走査速度
に基づいて、レーザビームによる走査幅が均一となるよ
うにポリゴンミラー各面毎の縮倍補正データを算出する
演算手段とを備えていることを特徴とするものである。
は、請求項5に記載のレーザ描画装置において、前記ポ
リゴンミラーの各面ごとのレーザビームの走査速度を検
出する走査速度検出手段と、前記走査速度検出手段で検
出されたポリゴンミラー各面のレーザビームの走査速度
に基づいて、レーザビームによる走査幅が均一となるよ
うにポリゴンミラー各面毎の縮倍補正データを算出する
演算手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項7に記載のレーザ描画装置
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記偏向手段はポリゴンミラーを含む
走査系とし、描画用レーザビームとは別の参照用レーザ
ビームを前記ポリゴンミラーを介して受光してポリゴン
ミラーの各面ごとの描画クロックを生成する生成手段を
備えていることを特徴とするものである。
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ描
画装置において、前記偏向手段はポリゴンミラーを含む
走査系とし、描画用レーザビームとは別の参照用レーザ
ビームを前記ポリゴンミラーを介して受光してポリゴン
ミラーの各面ごとの描画クロックを生成する生成手段を
備えていることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の装置発明の作用は次のとおり
である。信号調整手段は、描画クロックを縮倍補正デー
タに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整
する。その結果、一走査ライン分の描画クロック全体が
均等に縮倍補正される。一走査ラインのうちの一部の描
画クロックを局所的に縮倍処理することによる歪の発生
が防止され、描画パターンが高精度に縮倍補正処理され
る。
である。信号調整手段は、描画クロックを縮倍補正デー
タに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整
する。その結果、一走査ライン分の描画クロック全体が
均等に縮倍補正される。一走査ラインのうちの一部の描
画クロックを局所的に縮倍処理することによる歪の発生
が防止され、描画パターンが高精度に縮倍補正処理され
る。
【0013】また、請求項2に記載の装置発明によれ
ば、ダイレクトデジタルシンセサイザは、縮倍補正デー
タに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整
したクロックを発生する。このダイレクトデジタルシン
セサイザからのクロックを逓倍手段で逓倍して描画クロ
ックとして出力する。したがって、高い分解能で描画ク
ロックの周波数設定ができ、ラスターデータの一画素以
下の単位で微小縮倍補正することができ、描画パターン
を高精度に微小縮倍する構成を実現することができる。
ば、ダイレクトデジタルシンセサイザは、縮倍補正デー
タに応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整
したクロックを発生する。このダイレクトデジタルシン
セサイザからのクロックを逓倍手段で逓倍して描画クロ
ックとして出力する。したがって、高い分解能で描画ク
ロックの周波数設定ができ、ラスターデータの一画素以
下の単位で微小縮倍補正することができ、描画パターン
を高精度に微小縮倍する構成を実現することができる。
【0014】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、信号調整手段は、同時走査描画する複数本のレーザ
ビームごとに備えられている。したがって、複数本のレ
ーザビームを用いるマルチビーム描画において、各レー
ザビームの描画クロックが縮倍補正データに応じて均等
に縮倍補正され、各レーザビームによる描画パターンが
高精度に縮倍補正処理される。
ば、信号調整手段は、同時走査描画する複数本のレーザ
ビームごとに備えられている。したがって、複数本のレ
ーザビームを用いるマルチビーム描画において、各レー
ザビームの描画クロックが縮倍補正データに応じて均等
に縮倍補正され、各レーザビームによる描画パターンが
高精度に縮倍補正処理される。
【0015】また、請求項4に記載の装置発明によれ
ば、伸縮量検出手段は、処理対象物の伸縮量を検出す
る。演算手段は、前記伸縮量検出手段で検出された伸縮
量に基づいて処理対象物の寸法変動に応じた縮倍補正デ
ータを算出する。したがって、処理対象物の伸縮に応じ
た縮倍補正データが自動的に算出され、この算出された
縮倍補正データに応じて一走査ライン分の描画クロック
全体が均等に縮倍補正され、描画パターンが高精度に縮
倍補正処理される。
ば、伸縮量検出手段は、処理対象物の伸縮量を検出す
る。演算手段は、前記伸縮量検出手段で検出された伸縮
量に基づいて処理対象物の寸法変動に応じた縮倍補正デ
ータを算出する。したがって、処理対象物の伸縮に応じ
た縮倍補正データが自動的に算出され、この算出された
縮倍補正データに応じて一走査ライン分の描画クロック
全体が均等に縮倍補正され、描画パターンが高精度に縮
倍補正処理される。
【0016】また、請求項5に記載の装置発明によれ
ば、格納手段は、ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正デ
ータを格納する。したがって、格納されたポリゴンミラ
ー各面毎の縮倍補正データに応じてポリゴンミラー面毎
に描画クロックが縮倍補正され、ポリゴンミラーの回転
精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みが
補正される。
ば、格納手段は、ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正デ
ータを格納する。したがって、格納されたポリゴンミラ
ー各面毎の縮倍補正データに応じてポリゴンミラー面毎
に描画クロックが縮倍補正され、ポリゴンミラーの回転
精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みが
補正される。
【0017】また、請求項6に記載の装置発明によれ
ば、走査速度検出手段は、ポリゴンミラーの各面ごとの
レーザビームの走査速度を検出する。演算手段は、前記
走査速度検出手段で検出されたポリゴンミラー各面のレ
ーザビームの走査速度に基づいて、レーザビームによる
走査幅が均一となるようにポリゴンミラー各面毎の縮倍
補正データを算出する。したがって、ポリゴンミラー各
面毎の縮倍補正データが自動的に算出され、この算出さ
れたポリゴンミラー各面毎の縮倍補正データに応じてポ
リゴンミラー面毎に描画クロックが縮倍補正され、ポリ
ゴンミラーの回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画
パターンの歪みが補正される。
ば、走査速度検出手段は、ポリゴンミラーの各面ごとの
レーザビームの走査速度を検出する。演算手段は、前記
走査速度検出手段で検出されたポリゴンミラー各面のレ
ーザビームの走査速度に基づいて、レーザビームによる
走査幅が均一となるようにポリゴンミラー各面毎の縮倍
補正データを算出する。したがって、ポリゴンミラー各
面毎の縮倍補正データが自動的に算出され、この算出さ
れたポリゴンミラー各面毎の縮倍補正データに応じてポ
リゴンミラー面毎に描画クロックが縮倍補正され、ポリ
ゴンミラーの回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画
パターンの歪みが補正される。
【0018】また、請求項7に記載の装置発明によれ
ば、生成手段は、描画用レーザビームとは別の参照用レ
ーザビームをポリゴンミラーを介して受光してポリゴン
ミラー各面ごとの描画クロックを生成する。信号調整手
段は、前記生成手段で生成されたポリゴンミラーの各面
ごとの描画クロックを、処理対象物の伸縮に関する縮倍
補正データに応じて、一走査ラインにわたって一定の周
波数に調整する。このように、参照用レーザビームをポ
リゴンミラーを介して受光して描画クロックを生成する
ことで、ポリゴン面毎の走査速度の変動による描画位置
ずれ(描画幅変動)を打ち消すレーザ描画装置の場合で
あっても、処理対象物の伸縮に関する縮倍補正データに
応じて一走査ライン分の描画クロック全体が均等に縮倍
補正され、描画パターンが高精度に縮倍補正処理され
る。
ば、生成手段は、描画用レーザビームとは別の参照用レ
ーザビームをポリゴンミラーを介して受光してポリゴン
ミラー各面ごとの描画クロックを生成する。信号調整手
段は、前記生成手段で生成されたポリゴンミラーの各面
ごとの描画クロックを、処理対象物の伸縮に関する縮倍
補正データに応じて、一走査ラインにわたって一定の周
波数に調整する。このように、参照用レーザビームをポ
リゴンミラーを介して受光して描画クロックを生成する
ことで、ポリゴン面毎の走査速度の変動による描画位置
ずれ(描画幅変動)を打ち消すレーザ描画装置の場合で
あっても、処理対象物の伸縮に関する縮倍補正データに
応じて一走査ライン分の描画クロック全体が均等に縮倍
補正され、描画パターンが高精度に縮倍補正処理され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。本発明に係るレーザ描画装置の一
例であるプリント配線基板製造装置は、以下に示すよう
な第1,第2補正機能を備えている。 (1)第1補正機能は、プリント配線基板の寸法変動に
応じて描画パターンを縮倍補正する機能である。(第1
補正例) (2)第2補正機能は、ポリゴンミラーの回転精度、面
毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正する
とともに、プリント配線基板の寸法変動に応じて描画パ
ターンを面毎に縮倍補正する機能である。(第2補正
例) このような第1,第2補正機能を備えたプリント配線基
板製造装置は、以下の通りに構成されている。
照しながら説明する。本発明に係るレーザ描画装置の一
例であるプリント配線基板製造装置は、以下に示すよう
な第1,第2補正機能を備えている。 (1)第1補正機能は、プリント配線基板の寸法変動に
応じて描画パターンを縮倍補正する機能である。(第1
補正例) (2)第2補正機能は、ポリゴンミラーの回転精度、面
毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正する
とともに、プリント配線基板の寸法変動に応じて描画パ
ターンを面毎に縮倍補正する機能である。(第2補正
例) このような第1,第2補正機能を備えたプリント配線基
板製造装置は、以下の通りに構成されている。
【0020】図1は、本発明に係るレーザ描画装置の一
例であるプリント配線基板製造装置の概略構成を示す斜
視図であり、図2はその平面図、図3はその側面図であ
る。また、図4は位置補正機構の概略構成を示す側面図
であり、図5はその側面図であり、図6はその正面図で
ある。
例であるプリント配線基板製造装置の概略構成を示す斜
視図であり、図2はその平面図、図3はその側面図であ
る。また、図4は位置補正機構の概略構成を示す側面図
であり、図5はその側面図であり、図6はその正面図で
ある。
【0021】本実施例に係るプリント配線基板製造装置
は、図1に示すように、大きく分けて、感光材料が被着
されたプリント配線基板(処理対象物)Sを載置する描
画ステージ5と、描画用のレーザビームLBを主走査方
向(x方向)に偏向させるポリゴンミラー67やfθレ
ンズ68などを含む結像光学系21と、描画ステージ5
を副走査方向(y方向)に移動させる移動機構と、CA
D(Computer Aided Design )を使って設計されたプリ
ント配線基板のアートワークデータを処理するデータ処
理部101と、このデータ処理部101からのデータに
基づいて描画制御する描画制御部102とで構成されて
いる。
は、図1に示すように、大きく分けて、感光材料が被着
されたプリント配線基板(処理対象物)Sを載置する描
画ステージ5と、描画用のレーザビームLBを主走査方
向(x方向)に偏向させるポリゴンミラー67やfθレ
ンズ68などを含む結像光学系21と、描画ステージ5
を副走査方向(y方向)に移動させる移動機構と、CA
D(Computer Aided Design )を使って設計されたプリ
ント配線基板のアートワークデータを処理するデータ処
理部101と、このデータ処理部101からのデータに
基づいて描画制御する描画制御部102とで構成されて
いる。
【0022】描画ステージ5の移動機構は以下のように
構成されている。この装置の基台1の上面には、一対の
ガイドレール3が配設されており、それらのガイドレー
ル3の間には、サーボモータ7によって回転される送り
ネジ9が配備されている。この送りネジ9には、描画ス
テージ5がその下部で螺合されている。図3に示すよう
に、描画ステージ5は、送りネジ9が螺合され、ガイド
レール3に沿って摺動自在に取り付けられたステージ基
台10と、鉛直のz軸周りに回転させるための回転機構
11と、鉛直のz方向に昇降させるための昇降機構13
とを下から順に備え、最上部にプリント配線基板Sを吸
着載置するための載置テーブル15を備えている。
構成されている。この装置の基台1の上面には、一対の
ガイドレール3が配設されており、それらのガイドレー
ル3の間には、サーボモータ7によって回転される送り
ネジ9が配備されている。この送りネジ9には、描画ス
テージ5がその下部で螺合されている。図3に示すよう
に、描画ステージ5は、送りネジ9が螺合され、ガイド
レール3に沿って摺動自在に取り付けられたステージ基
台10と、鉛直のz軸周りに回転させるための回転機構
11と、鉛直のz方向に昇降させるための昇降機構13
とを下から順に備え、最上部にプリント配線基板Sを吸
着載置するための載置テーブル15を備えている。
【0023】なお、上述したガイドレール3と、サーボ
モータ7と、送りネジ9とで構成される移動機構が本発
明における移動手段に相当する。
モータ7と、送りネジ9とで構成される移動機構が本発
明における移動手段に相当する。
【0024】描画ステージ5がサーボモータ7の駆動に
より移動されるy方向(副走査方向)には、処理位置P
Yにて描画用のレーザビームLBをx方向(主走査方
向)に偏向しながら下方に向けて照射する結像光学系2
1が配設されている。この結像光学系21は門型状のフ
レームによって基台1の上部に配設されており、サーボ
モータ7が駆動されると描画ステージ5が結像光学系2
1に対して進退するようになっている。
より移動されるy方向(副走査方向)には、処理位置P
Yにて描画用のレーザビームLBをx方向(主走査方
向)に偏向しながら下方に向けて照射する結像光学系2
1が配設されている。この結像光学系21は門型状のフ
レームによって基台1の上部に配設されており、サーボ
モータ7が駆動されると描画ステージ5が結像光学系2
1に対して進退するようになっている。
【0025】基台1には、図3に示すように待機位置に
ある描画ステージ5の上方を覆うようにアライメントス
コープユニット31が配設されている。このアライメン
トスコープユニット31は、水平面内でそれぞれ独立に
移動可能な4台のアライメントスコープ33,35,3
7,39を備えている。各アライメントスコープ33,
35,37,39は、CCD(charge coupled device
)カメラ33a,35a,37a,39aとレンズ部
33b,35b,37b,39bとを備えている。これ
らのアライメントスコープ33,35,37,39は、
描画ステージ5に載置されたプリント配線基板Sの四隅
に形成されている位置合わせ穴(アライメントマーク)
Aの位置を計測して、描画ステージ5に載置されたプリ
ント配線基板Sの位置ずれ量を求めてその「ずれ」を補
正したり、プリント配線基板Sの伸縮量を検出したりす
ることに利用される。
ある描画ステージ5の上方を覆うようにアライメントス
コープユニット31が配設されている。このアライメン
トスコープユニット31は、水平面内でそれぞれ独立に
移動可能な4台のアライメントスコープ33,35,3
7,39を備えている。各アライメントスコープ33,
35,37,39は、CCD(charge coupled device
)カメラ33a,35a,37a,39aとレンズ部
33b,35b,37b,39bとを備えている。これ
らのアライメントスコープ33,35,37,39は、
描画ステージ5に載置されたプリント配線基板Sの四隅
に形成されている位置合わせ穴(アライメントマーク)
Aの位置を計測して、描画ステージ5に載置されたプリ
ント配線基板Sの位置ずれ量を求めてその「ずれ」を補
正したり、プリント配線基板Sの伸縮量を検出したりす
ることに利用される。
【0026】次に、結像光学系21について説明する。
レーザ光源41は、例えば、半導体を励起光源とした波
長532μmの固体レーザである。このレーザ光源41
から射出されたレーザビームLBaは、コーナーミラー
43によって方向をほぼ90°変えられ、ビームエキス
パンダー45に入射される。このビームエキスパンダー
45によって所定のビーム径に調整されたレーザビーム
LBaは、ビームスプリッタ47によって例えば8本の
レーザビームLBbに分割される(図1中では省略して
ある)。8本に分割されたレーザビームLBbは、集光
レンズ49およびコーナーミラー51によって各々、音
響光学変調器(acousto optical modulator :AOM)
53に対して平行に入射されるとともに、音響光学変調
器53内の結晶中で結像し、後述する描画制御部102
からの制御信号により各々が独立してラスターデータ
(描画信号g)に基づき変調されるようになっている。
レーザ光源41は、例えば、半導体を励起光源とした波
長532μmの固体レーザである。このレーザ光源41
から射出されたレーザビームLBaは、コーナーミラー
43によって方向をほぼ90°変えられ、ビームエキス
パンダー45に入射される。このビームエキスパンダー
45によって所定のビーム径に調整されたレーザビーム
LBaは、ビームスプリッタ47によって例えば8本の
レーザビームLBbに分割される(図1中では省略して
ある)。8本に分割されたレーザビームLBbは、集光
レンズ49およびコーナーミラー51によって各々、音
響光学変調器(acousto optical modulator :AOM)
53に対して平行に入射されるとともに、音響光学変調
器53内の結晶中で結像し、後述する描画制御部102
からの制御信号により各々が独立してラスターデータ
(描画信号g)に基づき変調されるようになっている。
【0027】音響光学変調器53で変調されたレーザビ
ームLBcは、コーナーミラー55で反射されてリレー
レンズ系57に入射される。リレーレンズ系57から射
出されたレーザビームLBcは、シリンドリカルレンズ
59と、コーナーミラー61と、球面レンズ63と、コ
ーナーミラー65とを介してポリゴンミラー67に導か
れる。そして、ポリゴンミラー67の各面上で主走査方
向(x方向)に長い線状のスポットを形成する。
ームLBcは、コーナーミラー55で反射されてリレー
レンズ系57に入射される。リレーレンズ系57から射
出されたレーザビームLBcは、シリンドリカルレンズ
59と、コーナーミラー61と、球面レンズ63と、コ
ーナーミラー65とを介してポリゴンミラー67に導か
れる。そして、ポリゴンミラー67の各面上で主走査方
向(x方向)に長い線状のスポットを形成する。
【0028】本発明の偏向手段に相当するポリゴンミラ
ー67の回転によって水平面内で偏向走査された線状の
レーザビームLBcは、fθレンズ68を通った後、主
走査方向に長尺の折り返しミラー69で下方に向けて折
り返される。そして、露光面への入射角がほぼ垂直にな
るようにフィールドレンズ71で補正された後、シリン
ドリカルレンズ73を通して載置テーブル15に向けて
照射されるようになっている。シリンドリカルレンズ7
3は、主走査方向に長尺であり、副走査方向にのみパワ
ーを有している。
ー67の回転によって水平面内で偏向走査された線状の
レーザビームLBcは、fθレンズ68を通った後、主
走査方向に長尺の折り返しミラー69で下方に向けて折
り返される。そして、露光面への入射角がほぼ垂直にな
るようにフィールドレンズ71で補正された後、シリン
ドリカルレンズ73を通して載置テーブル15に向けて
照射されるようになっている。シリンドリカルレンズ7
3は、主走査方向に長尺であり、副走査方向にのみパワ
ーを有している。
【0029】上述したポリゴンミラー67上の線状スポ
ットは、fθレンズ68と、フィールドレンズ71と、
シリンドリカルレンズ73との作用によって、載置テー
ブル15上で所定径のスポットを形成して結像し、ポリ
ゴンミラー67が回転することにより主走査方向(x方
向)に移動するレーザビームLB(最大8本のレーザビ
ームからなる)を形成する。
ットは、fθレンズ68と、フィールドレンズ71と、
シリンドリカルレンズ73との作用によって、載置テー
ブル15上で所定径のスポットを形成して結像し、ポリ
ゴンミラー67が回転することにより主走査方向(x方
向)に移動するレーザビームLB(最大8本のレーザビ
ームからなる)を形成する。
【0030】なお、ポリゴンミラー67のミラー面と結
像面とは、fθレンズ68,フィールドレンズ71およ
びシリンドリカルレンズ73により、副走査方向におい
て光学的に共役な位置関係となっており、ポリゴンミラ
ー67の各ミラー面の加工誤差などに起因してミラー面
が鉛直軸から傾く面倒れによるレーザビームの走査位置
ずれを補正している。
像面とは、fθレンズ68,フィールドレンズ71およ
びシリンドリカルレンズ73により、副走査方向におい
て光学的に共役な位置関係となっており、ポリゴンミラ
ー67の各ミラー面の加工誤差などに起因してミラー面
が鉛直軸から傾く面倒れによるレーザビームの走査位置
ずれを補正している。
【0031】また、上述したフィールドレンズ71とシ
リンドリカルレンズ73との間には、図6に示すように
スタートセンサ75へレーザビームを導くためのミラー
77が配設されている。より具体的に説明すると、ミラ
ー77は、フィールドレンズ71を保持しているフィー
ルドレンズホルダー71aの下部から懸垂した状態で取
り付けられており、フィールドレンズ71を通過したレ
ーザビームをスタートセンサ75が配設されている斜め
上方に向けて導くように構成されている。
リンドリカルレンズ73との間には、図6に示すように
スタートセンサ75へレーザビームを導くためのミラー
77が配設されている。より具体的に説明すると、ミラ
ー77は、フィールドレンズ71を保持しているフィー
ルドレンズホルダー71aの下部から懸垂した状態で取
り付けられており、フィールドレンズ71を通過したレ
ーザビームをスタートセンサ75が配設されている斜め
上方に向けて導くように構成されている。
【0032】ここでこのスタートセンサ75について図
7を用いて説明する。図7(a)はスタートセンサの構
成を示す斜視図であり、図7(b)はこのスタートセン
サでの検出波形を示す図である。スタートセンサ75の
受光面75aには、図7(a)に示すように、レーザビ
ームを受光する2つのセンサ部76a,76bと、これ
らのセンサ部76a,76bに挟まれた遮光部76cと
が形成されている。センサ部76a,76bのレーザビ
ームが通過するx方向の幅は、例えば、レーザビームの
スポット径(20μm)より大きく形成されており、遮
光部76cのx方向の幅は、例えば、5μmに形成され
ている。レーザビームはセンサ部76aから遮光部76
cを経てセンサ部76bの順に入射される。このときの
各センサ部76a,76bは、図7(b)に示すような
電圧波形を出力する。スタートセンサ75は、この電圧
波形のクロスポイントPcを検出して走査開始信号aを
生成している。このようにすることで、レーザビームの
光量変動などの影響を受けにくくすることができ、高精
度で安定して走査開始信号aを生成することができる。
スタートセンサ75から出力される走査開始信号aは、
後述する描画制御部102に与えられて、その時点から
所定時間後に描画が開始されるようになっている。
7を用いて説明する。図7(a)はスタートセンサの構
成を示す斜視図であり、図7(b)はこのスタートセン
サでの検出波形を示す図である。スタートセンサ75の
受光面75aには、図7(a)に示すように、レーザビ
ームを受光する2つのセンサ部76a,76bと、これ
らのセンサ部76a,76bに挟まれた遮光部76cと
が形成されている。センサ部76a,76bのレーザビ
ームが通過するx方向の幅は、例えば、レーザビームの
スポット径(20μm)より大きく形成されており、遮
光部76cのx方向の幅は、例えば、5μmに形成され
ている。レーザビームはセンサ部76aから遮光部76
cを経てセンサ部76bの順に入射される。このときの
各センサ部76a,76bは、図7(b)に示すような
電圧波形を出力する。スタートセンサ75は、この電圧
波形のクロスポイントPcを検出して走査開始信号aを
生成している。このようにすることで、レーザビームの
光量変動などの影響を受けにくくすることができ、高精
度で安定して走査開始信号aを生成することができる。
スタートセンサ75から出力される走査開始信号aは、
後述する描画制御部102に与えられて、その時点から
所定時間後に描画が開始されるようになっている。
【0033】シリンドリカルレンズ73は、その円柱面
が上向きの状態でシリンドリカルレンズホルダー73a
に取り付けられ、このシリンドリカルレンズホルダー7
3aが平面視コの字状のシリンドリカルレンズプレート
73bに嵌め込まれ、その両端部でシリンドリカルレン
ズプレート73bに対して取り付けられている(図
5)。ベースプレート79には、シリンドリカルレンズ
プレート73bを副走査方向に移動させるための位置補
正機構81が、シリンドリカルレンズプレート73bの
両端部に配備されている。
が上向きの状態でシリンドリカルレンズホルダー73a
に取り付けられ、このシリンドリカルレンズホルダー7
3aが平面視コの字状のシリンドリカルレンズプレート
73bに嵌め込まれ、その両端部でシリンドリカルレン
ズプレート73bに対して取り付けられている(図
5)。ベースプレート79には、シリンドリカルレンズ
プレート73bを副走査方向に移動させるための位置補
正機構81が、シリンドリカルレンズプレート73bの
両端部に配備されている。
【0034】位置補正機構81について説明する。ベー
スプレート79にはガイドレール83が配備されてお
り、これには移動台85が副走査方向に摺動自在に取り
付けられている。また、ガイドレール83の延長上には
ステッピングモータ87が配設されており、ステッピン
グモータ87を駆動することにより移動台85がガイド
レール83上を摺動してベースプレート79に対して副
走査方向に移動するようになっている(図5中に二点鎖
線で示す)。
スプレート79にはガイドレール83が配備されてお
り、これには移動台85が副走査方向に摺動自在に取り
付けられている。また、ガイドレール83の延長上には
ステッピングモータ87が配設されており、ステッピン
グモータ87を駆動することにより移動台85がガイド
レール83上を摺動してベースプレート79に対して副
走査方向に移動するようになっている(図5中に二点鎖
線で示す)。
【0035】ところで、ベースプレート79の両端部に
配設された位置補正機構81を独立して異なる駆動量で
作動させた場合、特に互いに逆方向に駆動した場合に
は、シリンドリカルレンズプレート73bの両端部が平
面視で弧を描くように移動することになるが、実質的に
必要な移動量が僅かな距離(最大でも基準位置から±
0.5mm程度)であるので移動時に弧を描いたとして
もガイドレール83と移動台85との間の「ギャップ」
で吸収できるようになっている。なお、ギャップで吸収
するのではなく、積極的に吸収するための機構を両端部
付近に配備するようにしてもよい。
配設された位置補正機構81を独立して異なる駆動量で
作動させた場合、特に互いに逆方向に駆動した場合に
は、シリンドリカルレンズプレート73bの両端部が平
面視で弧を描くように移動することになるが、実質的に
必要な移動量が僅かな距離(最大でも基準位置から±
0.5mm程度)であるので移動時に弧を描いたとして
もガイドレール83と移動台85との間の「ギャップ」
で吸収できるようになっている。なお、ギャップで吸収
するのではなく、積極的に吸収するための機構を両端部
付近に配備するようにしてもよい。
【0036】描画ステージ5の最下層に配備されている
ステージ基台10の結像光学系21側には、検出部91
が主走査方向に並んで二つ配設されている。各検出部9
1は、ステージ基台10から処理位置PYに向けて立設
されたアーム93と、このアーム93の上部に配備され
た描画基準位置センサ95とを備えている。このアーム
93は、描画基準位置センサ95が載置テーブル15の
高さ位置とほぼ同じ高さ位置となるようにするものであ
る。
ステージ基台10の結像光学系21側には、検出部91
が主走査方向に並んで二つ配設されている。各検出部9
1は、ステージ基台10から処理位置PYに向けて立設
されたアーム93と、このアーム93の上部に配備され
た描画基準位置センサ95とを備えている。このアーム
93は、描画基準位置センサ95が載置テーブル15の
高さ位置とほぼ同じ高さ位置となるようにするものであ
る。
【0037】この描画基準位置センサ95の構成を図8
に示す。この描画基準位置センサ95は、この受光面9
5aに照射されたレーザビームの主走査方向および副走
査方向の位置が検出可能なセンサである。この描画基準
位置センサ95として、例えば、受光面95aに画素部
95bが二次元状に配設されたCCD型二次元撮像素子
を用いている。描画基準位置センサ95は、描画ステー
ジ5が待機位置にある際には、そのx方向の中央部分が
描画基準位置PXに位置するとともに、そのy方向の中
央部分が処理位置PYに位置するように上述したアーム
93の上部に配設されている。
に示す。この描画基準位置センサ95は、この受光面9
5aに照射されたレーザビームの主走査方向および副走
査方向の位置が検出可能なセンサである。この描画基準
位置センサ95として、例えば、受光面95aに画素部
95bが二次元状に配設されたCCD型二次元撮像素子
を用いている。描画基準位置センサ95は、描画ステー
ジ5が待機位置にある際には、そのx方向の中央部分が
描画基準位置PXに位置するとともに、そのy方向の中
央部分が処理位置PYに位置するように上述したアーム
93の上部に配設されている。
【0038】図8に示すように、レーザビームLBが処
理位置PYにて副走査方向に対してずれることなく正常
に走査されている場合には、そのスポットLBsが処理
位置PY上を真っ直ぐに移動して行く。その一方、温度
変化などに起因してレーザビームLBが副走査方向にず
れた場合には、例えば、そのスポットLBsが図8中に
点線で示すような位置、つまり基準位置である処理位置
PYから結像光学系21側へ距離Δdだけずれた位置を
移動することになる。描画基準位置センサ95は、レー
ザビームLBのスポットLBsの位置ずれ量Δdを判断
することができる。この実施例装置では、スポットLB
sが処理位置PY上を真っ直ぐに移動して行くように、
上述した位置補正機構81を介してシリンドリカルレン
ズ73を移動させてレーザビームの位置を基準位置であ
る処理位置PYに保持するようにしている。また、この
描画基準位置センサ95は、その受光面95aに画素部
95bが二次元状に配設されて構成されているので、受
光面95aのいずれの位置においてもレーザビームの検
出が可能であるが、描画動作時には、描画基準位置PX
をレーザビーム検出位置としこの描画基準位置PXにレ
ーザビームが照射されるとこれを検出して描画基準位置
信号hを出力するものとする。なお、描画基準位置信号
hは、撮像素子からの画像信号を処理することで得られ
るビームスポットの重心座標値と、スポット光量値を示
すものである。ビームの位置、ずれ量は描画制御部10
2において、重心座標値、スポット光量値に基づいて計
算される。
理位置PYにて副走査方向に対してずれることなく正常
に走査されている場合には、そのスポットLBsが処理
位置PY上を真っ直ぐに移動して行く。その一方、温度
変化などに起因してレーザビームLBが副走査方向にず
れた場合には、例えば、そのスポットLBsが図8中に
点線で示すような位置、つまり基準位置である処理位置
PYから結像光学系21側へ距離Δdだけずれた位置を
移動することになる。描画基準位置センサ95は、レー
ザビームLBのスポットLBsの位置ずれ量Δdを判断
することができる。この実施例装置では、スポットLB
sが処理位置PY上を真っ直ぐに移動して行くように、
上述した位置補正機構81を介してシリンドリカルレン
ズ73を移動させてレーザビームの位置を基準位置であ
る処理位置PYに保持するようにしている。また、この
描画基準位置センサ95は、その受光面95aに画素部
95bが二次元状に配設されて構成されているので、受
光面95aのいずれの位置においてもレーザビームの検
出が可能であるが、描画動作時には、描画基準位置PX
をレーザビーム検出位置としこの描画基準位置PXにレ
ーザビームが照射されるとこれを検出して描画基準位置
信号hを出力するものとする。なお、描画基準位置信号
hは、撮像素子からの画像信号を処理することで得られ
るビームスポットの重心座標値と、スポット光量値を示
すものである。ビームの位置、ずれ量は描画制御部10
2において、重心座標値、スポット光量値に基づいて計
算される。
【0039】また、上述した検出部91を、複数本のレ
ーザビームを順に照射して描画基準位置センサ95の出
力を比較しその結果を音響光学変調器53にフィードバ
ックして、全てのビームの光量を同一にするために利用
するようにしてもよい。これにより複数本のレーザビー
ムによって描画を行っても均一に処理を施すことができ
る。
ーザビームを順に照射して描画基準位置センサ95の出
力を比較しその結果を音響光学変調器53にフィードバ
ックして、全てのビームの光量を同一にするために利用
するようにしてもよい。これにより複数本のレーザビー
ムによって描画を行っても均一に処理を施すことができ
る。
【0040】次に、データ処理部101と描画制御部1
02とについて、図9を用いて説明する。図9は、プリ
ント配線基板製造装置の概略構成を示すブロック図であ
る。データ処理部101は、CADを使って設計された
プリント配線基板のアートワークデータが入力され、ラ
スター走査描画のためのランレングスデータに変換す
る。このデータ処理部101として、例えば、ワークス
テーションやパーソナルコンピュータなどを用いてい
る。
02とについて、図9を用いて説明する。図9は、プリ
ント配線基板製造装置の概略構成を示すブロック図であ
る。データ処理部101は、CADを使って設計された
プリント配線基板のアートワークデータが入力され、ラ
スター走査描画のためのランレングスデータに変換す
る。このデータ処理部101として、例えば、ワークス
テーションやパーソナルコンピュータなどを用いてい
る。
【0041】描画制御部102は、アライメントデータ
演算部111と、ランレングスデータバッファ112
と、ラスタ変換回路113と、描画データバッファメモ
リ114と、描画処理部115とで構成されている。ア
ライメントデータ演算部111には、各アライメントス
コープ33,35,37,39のCCDカメラ33a,
35a,37a,39aが全て接続されている。アライ
メントデータ演算部111は、各CCDカメラ33a,
35a,37a,39aから集められた各映像信号を演
算処理して、プリント配線基板Sの姿勢ずれや、プリン
ト配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jを求めて
おり、この求めた姿勢ずれや縮倍補正率jを描画処理部
115のメインコントローラ121に出力する。
演算部111と、ランレングスデータバッファ112
と、ラスタ変換回路113と、描画データバッファメモ
リ114と、描画処理部115とで構成されている。ア
ライメントデータ演算部111には、各アライメントス
コープ33,35,37,39のCCDカメラ33a,
35a,37a,39aが全て接続されている。アライ
メントデータ演算部111は、各CCDカメラ33a,
35a,37a,39aから集められた各映像信号を演
算処理して、プリント配線基板Sの姿勢ずれや、プリン
ト配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jを求めて
おり、この求めた姿勢ずれや縮倍補正率jを描画処理部
115のメインコントローラ121に出力する。
【0042】なお、上述したアライメントスコープユニ
ット31が本発明における伸縮量検出手段に相当し、ア
ライメントデータ演算部111が本発明における処理対
象物の寸法変動に応じた縮倍補正データを算出する演算
手段に相当する。
ット31が本発明における伸縮量検出手段に相当し、ア
ライメントデータ演算部111が本発明における処理対
象物の寸法変動に応じた縮倍補正データを算出する演算
手段に相当する。
【0043】ランレングスデータバッファ112は、デ
ータ処理部101で変換されたランレングスデータ全て
を一旦記憶する。ラスタ変換回路113は、順次読み出
されたランレングスデータを画素単位のラスターデータ
に変換する。描画データバッファメモリ114は、1走
査毎にラスターデータを記憶する。描画処理部115
は、ラスタ変換回路113にラスタ変換指示を与え、描
画データバッファメモリ114に記憶されているラスタ
ーデータを、後述する描画クロック発生回路123から
の描画クロック信号fで読み出して音響光学変調器53
に出力する。音響光学変調器53は、この読み出された
ラスターデータ(描画信号g)に基づいてレーザビーム
を変調する。
ータ処理部101で変換されたランレングスデータ全て
を一旦記憶する。ラスタ変換回路113は、順次読み出
されたランレングスデータを画素単位のラスターデータ
に変換する。描画データバッファメモリ114は、1走
査毎にラスターデータを記憶する。描画処理部115
は、ラスタ変換回路113にラスタ変換指示を与え、描
画データバッファメモリ114に記憶されているラスタ
ーデータを、後述する描画クロック発生回路123から
の描画クロック信号fで読み出して音響光学変調器53
に出力する。音響光学変調器53は、この読み出された
ラスターデータ(描画信号g)に基づいてレーザビーム
を変調する。
【0044】この描画処理部115は、メインコントロ
ーラ121と、基準クロック生成部122と、描画クロ
ック発生回路123と、ポリゴン回転制御部124と、
Y軸同期制御部125とを備えている。
ーラ121と、基準クロック生成部122と、描画クロ
ック発生回路123と、ポリゴン回転制御部124と、
Y軸同期制御部125とを備えている。
【0045】メインコントローラ121には、アライメ
ントデータ演算部111で求めたプリント配線基板Sの
姿勢ずれや縮倍補正率jなどのデータや、スタートセン
サ75で1走査毎に検出される走査開始信号aや、描画
基準位置センサ95で検出した描画基準位置信号hや、
ポリゴン面検出器126からの面信号i(ポリゴンミラ
ー67のレーザビームが照射されている面を示す信号)
などが入力される。このメインコントローラ121は、
アライメントデータ演算部111からのプリント配線基
板Sの姿勢ずれに応じて位置補正機構81を制御し、ア
ライメントデータ演算部111からのプリント配線基板
Sの縮倍補正率jに応じて描画クロック発生回路123
を制御し、ポリゴン回転制御部124とY軸同期制御部
125とを制御する。
ントデータ演算部111で求めたプリント配線基板Sの
姿勢ずれや縮倍補正率jなどのデータや、スタートセン
サ75で1走査毎に検出される走査開始信号aや、描画
基準位置センサ95で検出した描画基準位置信号hや、
ポリゴン面検出器126からの面信号i(ポリゴンミラ
ー67のレーザビームが照射されている面を示す信号)
などが入力される。このメインコントローラ121は、
アライメントデータ演算部111からのプリント配線基
板Sの姿勢ずれに応じて位置補正機構81を制御し、ア
ライメントデータ演算部111からのプリント配線基板
Sの縮倍補正率jに応じて描画クロック発生回路123
を制御し、ポリゴン回転制御部124とY軸同期制御部
125とを制御する。
【0046】なお、ポリゴン面検出器126は、レーザ
ビームが照射されているポリゴンミラー67の面を検出
するためのものである。このポリゴン面検出器126
は、例えば、ポリゴンミラー67に形成されているマー
クを光学的に検出してポリゴンミラー67の第1面を検
出し、ポリゴンミラー67の残りの第2面から第n面に
ついては図10に示すようにスタートセンサ75からの
走査開始信号aをカウンタ部126aでカウントするこ
とで検出している。
ビームが照射されているポリゴンミラー67の面を検出
するためのものである。このポリゴン面検出器126
は、例えば、ポリゴンミラー67に形成されているマー
クを光学的に検出してポリゴンミラー67の第1面を検
出し、ポリゴンミラー67の残りの第2面から第n面に
ついては図10に示すようにスタートセンサ75からの
走査開始信号aをカウンタ部126aでカウントするこ
とで検出している。
【0047】基準クロック生成部122は、水晶発振器
などで構成されており、基準クロック信号bを生成して
描画クロック発生回路123に出力する。図9に示すよ
うに、ポリゴン回転制御部124は、メインコントロー
ラ121からの指示に従ってポリゴンミラー67を回転
制御する。Y軸同期制御部125は、メインコントロー
ラ121からの指示に従って、レーザ描画に同期させて
描画ステージ5をy軸方向に駆動制御する。
などで構成されており、基準クロック信号bを生成して
描画クロック発生回路123に出力する。図9に示すよ
うに、ポリゴン回転制御部124は、メインコントロー
ラ121からの指示に従ってポリゴンミラー67を回転
制御する。Y軸同期制御部125は、メインコントロー
ラ121からの指示に従って、レーザ描画に同期させて
描画ステージ5をy軸方向に駆動制御する。
【0048】描画クロック発生回路123は、図10に
示すように、各レーザビーム毎に設けられている。図1
0は、描画制御部の要部の構成を示すブロック図であ
る。これらの描画クロック発生回路123は、位相増加
分設定レジスタ131と、ダイレクトデジタルシンセサ
イザ(以下、DDSと略す。)132と、周波数逓倍回
路133と、同期化処理部134とで構成されている。
なお、メインコントローラ121は、アライメントデー
タ演算部111からの縮倍補正率jに応じて位相増加分
設定値(周波数設定値)kを求めて位相増加分設定レジ
スタ131に設定する。ここで位相増加分設定値kと
は、後述する説明から明らかになるように、この描画ク
ロック発生回路123から出力される描画クロック信号
fの周波数を設定するためのものである。位相増加分設
定レジスタ131は、設定された位相増加分設定値kを
DDS132に出力する。DDS132は、位相増加分
設定レジスタ131からの位相増加分設定値kに応じ
て、基準クロック生成部122からの基準クロック信号
bを一走査ラインにわたって一定の周波数に調整して出
力する。周波数逓倍回路133は、DDS132で調整
された基準クロック信号cを、例えば4逓倍して出力す
る。同期化処理部134は、周波数逓倍回路133で4
逓倍された基準クロック信号dをスタートセンサ75か
らの走査開始信号aに同期させて描画クロック信号fと
して出力する。なお、データ処理部101やアライメン
トデータ演算部111から与えられる縮倍補正率jが本
発明における縮倍補正データに相当する。
示すように、各レーザビーム毎に設けられている。図1
0は、描画制御部の要部の構成を示すブロック図であ
る。これらの描画クロック発生回路123は、位相増加
分設定レジスタ131と、ダイレクトデジタルシンセサ
イザ(以下、DDSと略す。)132と、周波数逓倍回
路133と、同期化処理部134とで構成されている。
なお、メインコントローラ121は、アライメントデー
タ演算部111からの縮倍補正率jに応じて位相増加分
設定値(周波数設定値)kを求めて位相増加分設定レジ
スタ131に設定する。ここで位相増加分設定値kと
は、後述する説明から明らかになるように、この描画ク
ロック発生回路123から出力される描画クロック信号
fの周波数を設定するためのものである。位相増加分設
定レジスタ131は、設定された位相増加分設定値kを
DDS132に出力する。DDS132は、位相増加分
設定レジスタ131からの位相増加分設定値kに応じ
て、基準クロック生成部122からの基準クロック信号
bを一走査ラインにわたって一定の周波数に調整して出
力する。周波数逓倍回路133は、DDS132で調整
された基準クロック信号cを、例えば4逓倍して出力す
る。同期化処理部134は、周波数逓倍回路133で4
逓倍された基準クロック信号dをスタートセンサ75か
らの走査開始信号aに同期させて描画クロック信号fと
して出力する。なお、データ処理部101やアライメン
トデータ演算部111から与えられる縮倍補正率jが本
発明における縮倍補正データに相当する。
【0049】このように各描画クロック発生回路123
で縮倍補正されたレーザビーム毎の描画クロック信号f
に従って、描画データバッファメモリ114から各レー
ザビーム毎のラスターデータがそれぞれ読み出され、描
画信号gが生成される。生成されたレーザビーム毎の描
画信号gで対応するレーザビームがそれぞれ変調され、
変調された各レーザビームがプリント配線基板Sに照射
され、縮倍補正された描画パターンがプリント配線基板
Sに形成される。
で縮倍補正されたレーザビーム毎の描画クロック信号f
に従って、描画データバッファメモリ114から各レー
ザビーム毎のラスターデータがそれぞれ読み出され、描
画信号gが生成される。生成されたレーザビーム毎の描
画信号gで対応するレーザビームがそれぞれ変調され、
変調された各レーザビームがプリント配線基板Sに照射
され、縮倍補正された描画パターンがプリント配線基板
Sに形成される。
【0050】なお、上述した描画クロック発生回路12
3が本発明における信号調整手段に相当し、上述した周
波数逓倍回路133と同期化処理部134とが本発明に
おける逓倍手段に相当する。
3が本発明における信号調整手段に相当し、上述した周
波数逓倍回路133と同期化処理部134とが本発明に
おける逓倍手段に相当する。
【0051】ここで、DDS132について、もう少し
具体的に説明する。このDDS132は、出力しようと
する発振波形を、予めメモリしておいたサイン波形のデ
ジタルデータによって合成して作り出す任意周波数発生
器である。このDDS132は、図11に示すように、
例えば、アドレス演算器(位相アキュムレータ)141
と、Sin(サイン)波形メモリ142と、D/A(デ
ジタルアナログ)コンバータ143と、ローパスフィル
タ(LPF)144とを備えている。なお、アドレス演
算器141は、Nビットフルアダー141aとレジスタ
141bとを備えている。レジスタ141bとD/Aコ
ンバータ143には、基準クロック生成部122からの
周波数がFsである基準クロック信号(システムクロッ
ク)bがトリガ入力されている。Sin波形メモリ14
2には、予めSin(サイン)波形のデジタルデータが
記憶されている。Nビットフルアダー141aに、位相
増加分設定値kが入力されると、レジスタ141bから
Sin波形メモリ142に読み出しアドレスlが出力さ
れる。この読み出しアドレスlはNビットフルアダー1
41aにフィードバックされていて、この読み出しアド
レスlに位相増加分設定値kが加算されて次の読み出し
アドレスlとしてSin波形メモリ142に出力され
る。このように位相増加分設定値kごとに飛び飛びに設
定される読み出しアドレスlに従ってSin波形メモリ
142から離散サイン波が出力され、D/Aコンバータ
143でこの離散サイン波をアナログ信号に変換し、高
い周波数イメージ成分をLPF144でカットして周波
数がFgに調整された基準クロック信号cが出力され
る。なお、基準クロック信号cはサイン波であるが、矩
形波が必要な場合は、コンパレータ等を用いて矩形波に
変換すれば良い。
具体的に説明する。このDDS132は、出力しようと
する発振波形を、予めメモリしておいたサイン波形のデ
ジタルデータによって合成して作り出す任意周波数発生
器である。このDDS132は、図11に示すように、
例えば、アドレス演算器(位相アキュムレータ)141
と、Sin(サイン)波形メモリ142と、D/A(デ
ジタルアナログ)コンバータ143と、ローパスフィル
タ(LPF)144とを備えている。なお、アドレス演
算器141は、Nビットフルアダー141aとレジスタ
141bとを備えている。レジスタ141bとD/Aコ
ンバータ143には、基準クロック生成部122からの
周波数がFsである基準クロック信号(システムクロッ
ク)bがトリガ入力されている。Sin波形メモリ14
2には、予めSin(サイン)波形のデジタルデータが
記憶されている。Nビットフルアダー141aに、位相
増加分設定値kが入力されると、レジスタ141bから
Sin波形メモリ142に読み出しアドレスlが出力さ
れる。この読み出しアドレスlはNビットフルアダー1
41aにフィードバックされていて、この読み出しアド
レスlに位相増加分設定値kが加算されて次の読み出し
アドレスlとしてSin波形メモリ142に出力され
る。このように位相増加分設定値kごとに飛び飛びに設
定される読み出しアドレスlに従ってSin波形メモリ
142から離散サイン波が出力され、D/Aコンバータ
143でこの離散サイン波をアナログ信号に変換し、高
い周波数イメージ成分をLPF144でカットして周波
数がFgに調整された基準クロック信号cが出力され
る。なお、基準クロック信号cはサイン波であるが、矩
形波が必要な場合は、コンパレータ等を用いて矩形波に
変換すれば良い。
【0052】アドレス演算器141と位相増加分設定レ
ジスタ131とがNビットで構成されている場合、基準
クロック信号bの周波数Fsと、出力となる基準クロッ
ク信号cの周波数Fgとは次に示す演算式(1)の関係
を有する。 Fg(出力周波数)=Fs(基準クロック信号)×k(位相増加分)/2N ・・・・ (1) したがって、基準クロック信号bの周波数Fsの1/2
N の周波数分解能で周波数を切り替えることができる。
例えば、アドレス演算器141と位相増加分設定レジス
タ131とが32ビットで構成され、基準クロック信号
bの周波数Fsを104.8576MHz、出力となる基準クロ
ック信号cの周波数Fgを16MHzとすると、位相増加
分設定レジスタ131に設定する位相増加分設定値k
は、前述の演算式(1)に従って、16MHz×232/10
4.8576MHz=655360000 になる。周波数の分解能は、
16MHz/655360000 ≒0.025 Hzとなり、周波数逓倍
回路133で4逓倍されるので、0.025 Hz×4=0.10
0 Hzの分解能になる。ここで、描画クロック信号fの
周波数が64MHz、走査幅が410 mm、描画クロック
信号の1クロックが画素ピッチ5μmに相当する場合に
おいて、位相増加分設定レジスタ131に設定する位相
増加分設定値kを「655360000 +1 」とすると、周波数
は高くなり、DDS132の出力は、約16.000000025M
Hzとなり、周波数逓倍回路133で4逓倍されて約6
4.000000100MHzとなる。したがって、描画クロック
の約1億分の0.15(0.15ppm)単位での補正が可能に
なる。これを縮倍の寸法に置き換えると、全長410 mm
に対して約0.615 nm単位の補正が可能で、かつ、走査
間はその補正量が均一にかかることになり、高精度で高
分解能の縮倍補正を実現できる。
ジスタ131とがNビットで構成されている場合、基準
クロック信号bの周波数Fsと、出力となる基準クロッ
ク信号cの周波数Fgとは次に示す演算式(1)の関係
を有する。 Fg(出力周波数)=Fs(基準クロック信号)×k(位相増加分)/2N ・・・・ (1) したがって、基準クロック信号bの周波数Fsの1/2
N の周波数分解能で周波数を切り替えることができる。
例えば、アドレス演算器141と位相増加分設定レジス
タ131とが32ビットで構成され、基準クロック信号
bの周波数Fsを104.8576MHz、出力となる基準クロ
ック信号cの周波数Fgを16MHzとすると、位相増加
分設定レジスタ131に設定する位相増加分設定値k
は、前述の演算式(1)に従って、16MHz×232/10
4.8576MHz=655360000 になる。周波数の分解能は、
16MHz/655360000 ≒0.025 Hzとなり、周波数逓倍
回路133で4逓倍されるので、0.025 Hz×4=0.10
0 Hzの分解能になる。ここで、描画クロック信号fの
周波数が64MHz、走査幅が410 mm、描画クロック
信号の1クロックが画素ピッチ5μmに相当する場合に
おいて、位相増加分設定レジスタ131に設定する位相
増加分設定値kを「655360000 +1 」とすると、周波数
は高くなり、DDS132の出力は、約16.000000025M
Hzとなり、周波数逓倍回路133で4逓倍されて約6
4.000000100MHzとなる。したがって、描画クロック
の約1億分の0.15(0.15ppm)単位での補正が可能に
なる。これを縮倍の寸法に置き換えると、全長410 mm
に対して約0.615 nm単位の補正が可能で、かつ、走査
間はその補正量が均一にかかることになり、高精度で高
分解能の縮倍補正を実現できる。
【0053】続いて、以上の構成を有する実施例のプリ
ント配線基板製造装置において、前述の第1および第2
補正例について順に説明する。 〈第1補正例〉ここでは、以上の構成を有する実施例の
プリント配線基板製造装置において、プリント配線基板
Sの寸法変動に応じて描画パターンを縮倍補正する動作
(第1補正機能)について説明する。
ント配線基板製造装置において、前述の第1および第2
補正例について順に説明する。 〈第1補正例〉ここでは、以上の構成を有する実施例の
プリント配線基板製造装置において、プリント配線基板
Sの寸法変動に応じて描画パターンを縮倍補正する動作
(第1補正機能)について説明する。
【0054】図12は、この実施例装置での描画座標系
を示す図である。図13(a)は、マルチビーム配列と
そのビーム間隔を示す図であり、図13(b)は、描画
ベクトルを示す図である。レーザ光の相互干渉を排除す
るために、マルチビームは、図12に示すように、走査
ラインに対して斜めになるように配置されている。即
ち、図13(a)に示すように、隣接するビーム間の主
走査方向(x方向)の距離は100μm前後、隣接する
ビーム間の副走査方向(y方向)の距離はラスター描画
の画素単位数5μmになるように調整されている。従っ
て、8本ビームでch(チャンネル)1〜ch8のビー
ム中心間距離は、x方向間隔は約700μm、y方向間
隔は35μmとなっている。
を示す図である。図13(a)は、マルチビーム配列と
そのビーム間隔を示す図であり、図13(b)は、描画
ベクトルを示す図である。レーザ光の相互干渉を排除す
るために、マルチビームは、図12に示すように、走査
ラインに対して斜めになるように配置されている。即
ち、図13(a)に示すように、隣接するビーム間の主
走査方向(x方向)の距離は100μm前後、隣接する
ビーム間の副走査方向(y方向)の距離はラスター描画
の画素単位数5μmになるように調整されている。従っ
て、8本ビームでch(チャンネル)1〜ch8のビー
ム中心間距離は、x方向間隔は約700μm、y方向間
隔は35μmとなっている。
【0055】また、マルチビームを主走査方向に1走査
しながら描画ステージを副走査方向に40μm連続駆動
して描画するので、図12,図13(b)に示すよう
に、走査線を描画座標のx軸に対して傾けておくことに
より、矩形パターンを基板に描画したときに、x方向の
線とy方向の線とが直角になるようにしている。この走
査線の傾き角度θは、有効描画幅400mm、有効走査
効率(1走査時間(スタートパルス周期)に対する有効
描画時間割合)50%とすると、次に示す演算式(2)
から求められる。 θ=tan-1{(40μm/400 mm)×0.5 }=tan-1(5 ×10-5) ・・・・ (2) この演算式(2)で求めたθとなるように、シリンドリ
カルレンズ73を傾けて調整している。
しながら描画ステージを副走査方向に40μm連続駆動
して描画するので、図12,図13(b)に示すよう
に、走査線を描画座標のx軸に対して傾けておくことに
より、矩形パターンを基板に描画したときに、x方向の
線とy方向の線とが直角になるようにしている。この走
査線の傾き角度θは、有効描画幅400mm、有効走査
効率(1走査時間(スタートパルス周期)に対する有効
描画時間割合)50%とすると、次に示す演算式(2)
から求められる。 θ=tan-1{(40μm/400 mm)×0.5 }=tan-1(5 ×10-5) ・・・・ (2) この演算式(2)で求めたθとなるように、シリンドリ
カルレンズ73を傾けて調整している。
【0056】載置テーブル15の基準位置にプリント配
線基板Sを載置する。そして、描画前に、プリント配線
基板Sの主走査方向の寸法変動を以下のようにして検出
しておく。例えば、プリント配線基板Sの四隅の位置合
わせ穴Aのうちで、シリンドリカルレンズ73に近い方
の主走査方向に並ぶ2つの位置合わせ穴Aを、CCDカ
メラ33a,35aで読み取る。なお、CCDカメラ3
3a,35a,37a,39aで4箇所全ての位置合わ
せ穴Aを読み取ってもよい。アライメントデータ演算部
111は、このCCDカメラ33a,35aからの映像
信号に基づいて、この2つの位置合わせ穴Aの主走査方
向の距離X1を求める。アライメントデータ演算部11
1は、この求めた距離X1と、寸法基準として予め与え
られている位置合わせ穴Aの主走査方向の距離とに基づ
いて、縮倍補正率jを求め、この縮倍補正率jをメイン
コントローラ121に出力する。メインコントローラ1
21は、この縮倍補正率jに応じて、描画クロック発生
回路123の位相増加分設定レジスタ131に設定する
位相増加分設定値kを求める。
線基板Sを載置する。そして、描画前に、プリント配線
基板Sの主走査方向の寸法変動を以下のようにして検出
しておく。例えば、プリント配線基板Sの四隅の位置合
わせ穴Aのうちで、シリンドリカルレンズ73に近い方
の主走査方向に並ぶ2つの位置合わせ穴Aを、CCDカ
メラ33a,35aで読み取る。なお、CCDカメラ3
3a,35a,37a,39aで4箇所全ての位置合わ
せ穴Aを読み取ってもよい。アライメントデータ演算部
111は、このCCDカメラ33a,35aからの映像
信号に基づいて、この2つの位置合わせ穴Aの主走査方
向の距離X1を求める。アライメントデータ演算部11
1は、この求めた距離X1と、寸法基準として予め与え
られている位置合わせ穴Aの主走査方向の距離とに基づ
いて、縮倍補正率jを求め、この縮倍補正率jをメイン
コントローラ121に出力する。メインコントローラ1
21は、この縮倍補正率jに応じて、描画クロック発生
回路123の位相増加分設定レジスタ131に設定する
位相増加分設定値kを求める。
【0057】描画クロック発生回路123は、メインコ
ントローラ121からの位相増加分設定値kに応じて、
一走査ラインにわたって一定の周波数に調整した描画ク
ロック信号fを生成する。この描画クロック発生回路1
23で位相増加分設定値kに応じて調整された描画クロ
ック信号fでラスターデータが読み出される。音響光学
変調器53は、描画信号gに基づいてレーザビームを変
調する。変調されたレーザビームがプリント配線基板S
に照射され、プリント配線基板Sに描画パターンが形成
される。描画パターンは、図14に示すように、メイン
コントローラ121からの位相増加分設定値kに応じて
縮倍補正される。なお、図14(a)は縮倍補正が必要
でない場合の描画パターンを示す図であり、図14
(b)は縮倍補正が必要である場合の描画パターンを示
す図である。
ントローラ121からの位相増加分設定値kに応じて、
一走査ラインにわたって一定の周波数に調整した描画ク
ロック信号fを生成する。この描画クロック発生回路1
23で位相増加分設定値kに応じて調整された描画クロ
ック信号fでラスターデータが読み出される。音響光学
変調器53は、描画信号gに基づいてレーザビームを変
調する。変調されたレーザビームがプリント配線基板S
に照射され、プリント配線基板Sに描画パターンが形成
される。描画パターンは、図14に示すように、メイン
コントローラ121からの位相増加分設定値kに応じて
縮倍補正される。なお、図14(a)は縮倍補正が必要
でない場合の描画パターンを示す図であり、図14
(b)は縮倍補正が必要である場合の描画パターンを示
す図である。
【0058】例えば、プリント配線基板Sの寸法変動が
許容範囲内である場合には、図14(a)に示すよう
に、描画クロック信号fを縮倍補正する必要はない。こ
のとき、DDS132の位相増加分設定値はk0 で、D
DS132の出力周波数はFdd s0であり、この出力周波
数Fdds0は周波数逓倍回路133で4逓倍されて、周波
数がf0 (f0 =Fdds0×4)の描画クロック信号fが
出力されているものとする。周波数がf0 である描画ク
ロック信号fで描画データバッファメモリ114のラス
ターデータが読み出され、描画信号gが生成されて音響
光学変調器53に出力されて、縮倍なしの描画パターン
P0 がプリント配線基板S上に形成される。
許容範囲内である場合には、図14(a)に示すよう
に、描画クロック信号fを縮倍補正する必要はない。こ
のとき、DDS132の位相増加分設定値はk0 で、D
DS132の出力周波数はFdd s0であり、この出力周波
数Fdds0は周波数逓倍回路133で4逓倍されて、周波
数がf0 (f0 =Fdds0×4)の描画クロック信号fが
出力されているものとする。周波数がf0 である描画ク
ロック信号fで描画データバッファメモリ114のラス
ターデータが読み出され、描画信号gが生成されて音響
光学変調器53に出力されて、縮倍なしの描画パターン
P0 がプリント配線基板S上に形成される。
【0059】しかし、プリント配線基板Sの寸法変動が
許容範囲外、即ち、縮倍補正が必要である場合には、描
画クロック発生回路123は、図14(b)に示すよう
に、アライメントデータ演算部111からの縮倍補正率
jに応じてメインコントローラ121で求められた位相
増加分設定値k1 に従って、描画クロック信号fを縮倍
補正する。具体的には、描画クロック発生回路123
は、位相増加分設定レジスタ131にメインコントロー
ラ121からの位相増加分設定値k1 (k1 =k 0 ×
j)を設定する。位相増加分設定レジスタ131は、D
DS132にこの位相増加分設定値k1 を出力する。D
DS132は、この位相増加分設定値k1 に従って、前
述の縮倍なし時のFdds0とは周波数が異なるFdds1の基
準クロック信号cを周波数逓倍回路133に出力する。
周波数逓倍回路133は、周波数がF dds1である基準ク
ロック信号cを4逓倍して、前記の縮倍なし時のf0 と
は周波数が異なるf1 (f1 =Fdds1×4)の描画クロ
ック信号fを描画データバッファメモリ114に出力す
る。周波数がf1 の描画クロック信号fで描画データバ
ッファメモリ114のラスターデータが読み出され、描
画信号gが生成されて音響光学変調器53に出力され
て、縮倍補正された描画パターンP1 がプリント配線基
板S上に形成される。
許容範囲外、即ち、縮倍補正が必要である場合には、描
画クロック発生回路123は、図14(b)に示すよう
に、アライメントデータ演算部111からの縮倍補正率
jに応じてメインコントローラ121で求められた位相
増加分設定値k1 に従って、描画クロック信号fを縮倍
補正する。具体的には、描画クロック発生回路123
は、位相増加分設定レジスタ131にメインコントロー
ラ121からの位相増加分設定値k1 (k1 =k 0 ×
j)を設定する。位相増加分設定レジスタ131は、D
DS132にこの位相増加分設定値k1 を出力する。D
DS132は、この位相増加分設定値k1 に従って、前
述の縮倍なし時のFdds0とは周波数が異なるFdds1の基
準クロック信号cを周波数逓倍回路133に出力する。
周波数逓倍回路133は、周波数がF dds1である基準ク
ロック信号cを4逓倍して、前記の縮倍なし時のf0 と
は周波数が異なるf1 (f1 =Fdds1×4)の描画クロ
ック信号fを描画データバッファメモリ114に出力す
る。周波数がf1 の描画クロック信号fで描画データバ
ッファメモリ114のラスターデータが読み出され、描
画信号gが生成されて音響光学変調器53に出力され
て、縮倍補正された描画パターンP1 がプリント配線基
板S上に形成される。
【0060】このように、描画クロック発生回路123
は、描画クロック信号fを縮倍補正データに応じて一走
査ラインにわたって一定の周波数に調整することができ
るので、一走査ライン分の描画クロック信号fの全体を
均等に縮倍補正することができる。したがって、一走査
ラインのうちの一部の描画クロックを局所的に縮倍処理
することによる歪の発生を防止でき、この歪によって描
画品質が劣化するという問題を解消することができ、描
画パターンを高精度に縮倍補正処理することができる。
は、描画クロック信号fを縮倍補正データに応じて一走
査ラインにわたって一定の周波数に調整することができ
るので、一走査ライン分の描画クロック信号fの全体を
均等に縮倍補正することができる。したがって、一走査
ラインのうちの一部の描画クロックを局所的に縮倍処理
することによる歪の発生を防止でき、この歪によって描
画品質が劣化するという問題を解消することができ、描
画パターンを高精度に縮倍補正処理することができる。
【0061】この描画クロック発生回路123は、DD
S132と周波数逓倍回路133と同期化処理部134
とで構成されている。DDS132は、縮倍補正データ
に応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整し
たクロックを発生し、周波数逓倍回路133はDDS1
32からのクロックを逓倍し、同期化処理部134は周
波数逓倍回路133で逓倍したクロックを描画クロック
として出力している。したがって、高い分解能で描画ク
ロック信号fの周波数設定ができ、ラスターデータの一
画素以下の単位で微小縮倍補正することができ、描画パ
ターンを高精度に微小縮倍する構成を実現することがで
きる。
S132と周波数逓倍回路133と同期化処理部134
とで構成されている。DDS132は、縮倍補正データ
に応じて一走査ラインにわたって一定の周波数に調整し
たクロックを発生し、周波数逓倍回路133はDDS1
32からのクロックを逓倍し、同期化処理部134は周
波数逓倍回路133で逓倍したクロックを描画クロック
として出力している。したがって、高い分解能で描画ク
ロック信号fの周波数設定ができ、ラスターデータの一
画素以下の単位で微小縮倍補正することができ、描画パ
ターンを高精度に微小縮倍する構成を実現することがで
きる。
【0062】また、マルチビーム描画における各ビーム
の描画パターンを縮倍補正する構成は、図10に示すよ
うに、単一の基準クロック生成部122と、各ビーム毎
の描画クロック発生回路123とを備えるだけで実現す
ることができ、コンパクトにすることができる。
の描画パターンを縮倍補正する構成は、図10に示すよ
うに、単一の基準クロック生成部122と、各ビーム毎
の描画クロック発生回路123とを備えるだけで実現す
ることができ、コンパクトにすることができる。
【0063】なお、前述したプリント配線基板Sの主走
査方向の寸法変動の検出時には、プリント配線基板Sの
副走査方向の寸法変動も検出している。図12に示すよ
うに、例えば、プリント配線基板Sの四隅の位置合わせ
穴Aのうちで、CCDカメラ原点に近い方の副走査方向
に並ぶ2つの位置合わせ穴Aを、CCDカメラ33a,
39aで読み取る。アライメントデータ演算部111
は、このCCDカメラ33a,39aからの映像信号に
基づいて、この2つの位置合わせ穴Aの副走査方向の距
離Y1を求める。アライメントデータ演算部111は、
この求めた距離Y1と、寸法基準として予め与えられて
いる位置合わせ穴Aの副走査方向の距離とに基づいて、
副走査方向の縮倍補正データを求めてメインコントロー
ラ121に出力する。メインコントローラ121は、こ
の副走査方向の縮倍補正データに応じて、サーボモータ
7への駆動パルスを可変して描画ステージ5の移動速度
を調整することで、副走査方向の縮倍補正を実現してい
る。
査方向の寸法変動の検出時には、プリント配線基板Sの
副走査方向の寸法変動も検出している。図12に示すよ
うに、例えば、プリント配線基板Sの四隅の位置合わせ
穴Aのうちで、CCDカメラ原点に近い方の副走査方向
に並ぶ2つの位置合わせ穴Aを、CCDカメラ33a,
39aで読み取る。アライメントデータ演算部111
は、このCCDカメラ33a,39aからの映像信号に
基づいて、この2つの位置合わせ穴Aの副走査方向の距
離Y1を求める。アライメントデータ演算部111は、
この求めた距離Y1と、寸法基準として予め与えられて
いる位置合わせ穴Aの副走査方向の距離とに基づいて、
副走査方向の縮倍補正データを求めてメインコントロー
ラ121に出力する。メインコントローラ121は、こ
の副走査方向の縮倍補正データに応じて、サーボモータ
7への駆動パルスを可変して描画ステージ5の移動速度
を調整することで、副走査方向の縮倍補正を実現してい
る。
【0064】また、アライメントスコープユニット31
でプリント配線基板Sの伸縮量を検出し、アライメント
データ演算部111でこの伸縮量に基づいてプリント配
線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正データを算出して
いるので、プリント配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍
補正データを自動的に算出することができる。
でプリント配線基板Sの伸縮量を検出し、アライメント
データ演算部111でこの伸縮量に基づいてプリント配
線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正データを算出して
いるので、プリント配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍
補正データを自動的に算出することができる。
【0065】〈第2補正例〉続いて、ポリゴンミラー6
7の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターン
の歪みを補正するとともに、プリント配線基板Sの寸法
変動に応じて描画パターンをポリゴンミラー67の面毎
に縮倍補正する動作(第2補正機能)について説明す
る。
7の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターン
の歪みを補正するとともに、プリント配線基板Sの寸法
変動に応じて描画パターンをポリゴンミラー67の面毎
に縮倍補正する動作(第2補正機能)について説明す
る。
【0066】本実施例装置は、ポリゴンミラー67の回
転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪み
を補正するとともに、プリント配線基板Sの寸法変動に
応じて描画パターンをポリゴンミラー67の面毎に縮倍
補正するために、ポリゴンミラー67の各面ごとのレー
ザビームの走査速度を検出するためのスタートセンサ7
5と描画基準位置センサ95と、この検出されたポリゴ
ンミラー67の各面ごとのレーザビームによる走査幅が
均一となるようにポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補
正データを算出するメインコントローラ121と、プリ
ント配線基板Sの伸縮量を検出するアライメントスコー
プユニット31と、この伸縮量に基づいてプリント配線
基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jを算出してメイ
ンコントローラ121に出力するアライメントデータ演
算部111とを備えている。なお、メインコントローラ
121は、アライメントデータ演算部111からのプリ
ント配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jに基づ
いて、ポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正データを
補正し格納する。
転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪み
を補正するとともに、プリント配線基板Sの寸法変動に
応じて描画パターンをポリゴンミラー67の面毎に縮倍
補正するために、ポリゴンミラー67の各面ごとのレー
ザビームの走査速度を検出するためのスタートセンサ7
5と描画基準位置センサ95と、この検出されたポリゴ
ンミラー67の各面ごとのレーザビームによる走査幅が
均一となるようにポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補
正データを算出するメインコントローラ121と、プリ
ント配線基板Sの伸縮量を検出するアライメントスコー
プユニット31と、この伸縮量に基づいてプリント配線
基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jを算出してメイ
ンコントローラ121に出力するアライメントデータ演
算部111とを備えている。なお、メインコントローラ
121は、アライメントデータ演算部111からのプリ
ント配線基板Sの寸法変動に応じた縮倍補正率jに基づ
いて、ポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正データを
補正し格納する。
【0067】なお、このスタートセンサ75と描画基準
位置センサ95とが本発明における走査速度検出手段に
相当し、メインコントローラ121が本発明におけるポ
リゴンミラーの各面毎の縮倍補正データを算出する演算
手段に相当する。
位置センサ95とが本発明における走査速度検出手段に
相当し、メインコントローラ121が本発明におけるポ
リゴンミラーの各面毎の縮倍補正データを算出する演算
手段に相当する。
【0068】続いて、この実施例装置において、ポリゴ
ンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描
画パターンの歪みを補正するとともに、プリント配線基
板Sの寸法変動に応じて描画パターンをポリゴンミラー
67の面毎に縮倍補正する動作について説明する。
ンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描
画パターンの歪みを補正するとともに、プリント配線基
板Sの寸法変動に応じて描画パターンをポリゴンミラー
67の面毎に縮倍補正する動作について説明する。
【0069】例えば、ポリゴンミラー67の回転中心が
ずれていたり回転ムラがあったりしてポリゴンミラー6
7の回転精度が規定値以下である場合や、ポリゴンミラ
ー67のポリゴン面の角度が面毎にばらついていたりし
てポリゴンミラー67のポリゴン面毎の角度誤差が生じ
ている場合には、ポリゴンミラー67の面毎のレーザビ
ームの走査速度に誤差が生じる、即ち、レーザビームの
走査速度がポリゴン面毎に変動することになる。このポ
リゴン面毎の走査速度の変動は、描画品質を劣化させる
原因になっている。ここでは、このような場合に校正を
行う。
ずれていたり回転ムラがあったりしてポリゴンミラー6
7の回転精度が規定値以下である場合や、ポリゴンミラ
ー67のポリゴン面の角度が面毎にばらついていたりし
てポリゴンミラー67のポリゴン面毎の角度誤差が生じ
ている場合には、ポリゴンミラー67の面毎のレーザビ
ームの走査速度に誤差が生じる、即ち、レーザビームの
走査速度がポリゴン面毎に変動することになる。このポ
リゴン面毎の走査速度の変動は、描画品質を劣化させる
原因になっている。ここでは、このような場合に校正を
行う。
【0070】まず、描画ステージ5を待機位置に位置さ
せておき、スタートセンサ75と主走査終了側の描画基
準位置センサ95とメインコントローラ121とによ
り、ポリゴンミラー67の各面ごとのレーザビームの走
査速度を検出する。具体的には、スタートセンサ75
は、レーザビームの照射を検出してメインコントローラ
121に走査開始信号aを出力する。このようにしてレ
ーザビームの主走査方向への走査開始が検出される。こ
のスタートセンサ75で検出されたレーザビームは、主
走査方向に偏向されて、描画基準位置センサ95に照射
される。この描画基準位置センサ95は、この描画基準
位置PXend (図1参照)へのレーザビームの照射を検
出してメインコントローラ121に描画基準位置信号h
を出力する。メインコントローラ121は、描画基準位
置信号hから得られるビームスポットの座標値に基づい
て、走査開始信号aの検出から描画基準位置信号hの検
出までの時間差を算出してレーザビームの走査速度を求
めるとともに、この求めた走査速度はポリゴンミラー6
7のどの面にレーザビームが照射されたものであるか
を、ポリゴン面検出器126からの面信号iに基づいて
検知している。このように、ポリゴンミラー67の各面
ごとのレーザビームの走査速度を検出することで、ポリ
ゴンミラー67の回転精度や、面毎の回転ムラに関する
特性を得ている。
せておき、スタートセンサ75と主走査終了側の描画基
準位置センサ95とメインコントローラ121とによ
り、ポリゴンミラー67の各面ごとのレーザビームの走
査速度を検出する。具体的には、スタートセンサ75
は、レーザビームの照射を検出してメインコントローラ
121に走査開始信号aを出力する。このようにしてレ
ーザビームの主走査方向への走査開始が検出される。こ
のスタートセンサ75で検出されたレーザビームは、主
走査方向に偏向されて、描画基準位置センサ95に照射
される。この描画基準位置センサ95は、この描画基準
位置PXend (図1参照)へのレーザビームの照射を検
出してメインコントローラ121に描画基準位置信号h
を出力する。メインコントローラ121は、描画基準位
置信号hから得られるビームスポットの座標値に基づい
て、走査開始信号aの検出から描画基準位置信号hの検
出までの時間差を算出してレーザビームの走査速度を求
めるとともに、この求めた走査速度はポリゴンミラー6
7のどの面にレーザビームが照射されたものであるか
を、ポリゴン面検出器126からの面信号iに基づいて
検知している。このように、ポリゴンミラー67の各面
ごとのレーザビームの走査速度を検出することで、ポリ
ゴンミラー67の回転精度や、面毎の回転ムラに関する
特性を得ている。
【0071】メインコントローラ121は、ポリゴンミ
ラー67の面単位の回転ムラを補正するために、ポリゴ
ンミラー67の各面ごとのレーザビームによる走査幅が
均一となるようにポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補
正データを算出する。
ラー67の面単位の回転ムラを補正するために、ポリゴ
ンミラー67の各面ごとのレーザビームによる走査幅が
均一となるようにポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補
正データを算出する。
【0072】また、前述の第1補正例と同様に、アライ
メントスコープユニット31はプリント配線基板Sの伸
縮量を検出し、アライメントデータ演算部111は、こ
の伸縮量に基づいてプリント配線基板Sの寸法変動に応
じた縮倍補正率jを算出してメインコントローラ121
に出力する。
メントスコープユニット31はプリント配線基板Sの伸
縮量を検出し、アライメントデータ演算部111は、こ
の伸縮量に基づいてプリント配線基板Sの寸法変動に応
じた縮倍補正率jを算出してメインコントローラ121
に出力する。
【0073】メインコントローラ121は、ポリゴンミ
ラー67の各面毎の縮倍補正データを、アライメントデ
ータ演算部111からのプリント配線基板Sの寸法変動
に応じた縮倍補正率jに基づいて補正して、描画クロッ
ク発生回路123に出力する。描画クロック発生回路1
23から出力される描画クロック信号fの周波数は各面
毎に調整される。例えば、ポリゴン第1面には周波数f
1の描画クロック信号fを用い、ポリゴン第2面には周
波数f2の描画クロック信号fを用い、ポリゴン第n面
には周波数fnの描画クロック信号fを用いるというよ
うに、メインコントローラ121は、ポリゴンミラー6
7の各面毎の走査幅が均一となるようにこの面毎に描画
クロック信号fの周波数を算出し、この算出した面毎の
描画クロック信号fの周波数を縮倍補正率jに基づいて
一律に補正して面毎の描画クロック信号fの周波数を決
定している。
ラー67の各面毎の縮倍補正データを、アライメントデ
ータ演算部111からのプリント配線基板Sの寸法変動
に応じた縮倍補正率jに基づいて補正して、描画クロッ
ク発生回路123に出力する。描画クロック発生回路1
23から出力される描画クロック信号fの周波数は各面
毎に調整される。例えば、ポリゴン第1面には周波数f
1の描画クロック信号fを用い、ポリゴン第2面には周
波数f2の描画クロック信号fを用い、ポリゴン第n面
には周波数fnの描画クロック信号fを用いるというよ
うに、メインコントローラ121は、ポリゴンミラー6
7の各面毎の走査幅が均一となるようにこの面毎に描画
クロック信号fの周波数を算出し、この算出した面毎の
描画クロック信号fの周波数を縮倍補正率jに基づいて
一律に補正して面毎の描画クロック信号fの周波数を決
定している。
【0074】メインコントローラ121は、このように
決定した面毎の描画クロック信号fの周波数を、図15
に示すような設定タイミングで面毎に描画クロック発生
回路123に設定している。具体的には、メインコント
ローラ121は、ポリゴン面検出器126からの面信号
i及び走査開始信号aに基づいて、各面における走査無
効期間と走査有効期間とを検出している。ここで、走査
無効期間とはパターン描画エリア以外の走査期間であ
り、走査有効期間とはパターン描画エリア内の走査期間
である。各面の走査無効期間に次の面の周波数を描画ク
ロック発生回路123に設定している。この面毎の周波
数F1〜Fnは、位相増加分設定値kとして描画クロッ
ク発生回路123の位相増加分設定レジスタ131に設
定され、この位相増加分設定値kに応じた周波数の基準
クロック信号cがDDS132で生成される。例えば、
ポリゴン第1面では、周波数f1の描画クロック信号f
で、ポリゴン第2面では、周波数f2の描画クロック信
号fで、ポリゴン第n面では、周波数fnの描画クロッ
ク信号fで、それぞれラスターデータが読み出される。
決定した面毎の描画クロック信号fの周波数を、図15
に示すような設定タイミングで面毎に描画クロック発生
回路123に設定している。具体的には、メインコント
ローラ121は、ポリゴン面検出器126からの面信号
i及び走査開始信号aに基づいて、各面における走査無
効期間と走査有効期間とを検出している。ここで、走査
無効期間とはパターン描画エリア以外の走査期間であ
り、走査有効期間とはパターン描画エリア内の走査期間
である。各面の走査無効期間に次の面の周波数を描画ク
ロック発生回路123に設定している。この面毎の周波
数F1〜Fnは、位相増加分設定値kとして描画クロッ
ク発生回路123の位相増加分設定レジスタ131に設
定され、この位相増加分設定値kに応じた周波数の基準
クロック信号cがDDS132で生成される。例えば、
ポリゴン第1面では、周波数f1の描画クロック信号f
で、ポリゴン第2面では、周波数f2の描画クロック信
号fで、ポリゴン第n面では、周波数fnの描画クロッ
ク信号fで、それぞれラスターデータが読み出される。
【0075】このように、スタートセンサ75と描画基
準位置センサ95とにより、ポリゴンミラー67の各面
ごとのレーザビームの走査速度を検出し、メインコント
ローラ121により、ポリゴンミラー67の各面のレー
ザビームによる走査幅が均一となるようポリゴンミラー
67の各面毎の縮倍補正データを算出し、描画クロック
発生回路123により、メインコントローラ121から
のポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正データに応じ
て、描画クロック信号fを一走査ラインにわたって一定
の周波数に調整しているので、ポリゴンミラー67の各
面のレーザビームによる走査幅を均一にすることがで
き、ポリゴンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに
起因する描画パターンの歪みを補正することができる。
準位置センサ95とにより、ポリゴンミラー67の各面
ごとのレーザビームの走査速度を検出し、メインコント
ローラ121により、ポリゴンミラー67の各面のレー
ザビームによる走査幅が均一となるようポリゴンミラー
67の各面毎の縮倍補正データを算出し、描画クロック
発生回路123により、メインコントローラ121から
のポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正データに応じ
て、描画クロック信号fを一走査ラインにわたって一定
の周波数に調整しているので、ポリゴンミラー67の各
面のレーザビームによる走査幅を均一にすることがで
き、ポリゴンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに
起因する描画パターンの歪みを補正することができる。
【0076】さらに、メインコントローラ121で、ポ
リゴンミラー67の各面毎の描画クロック信号fを、プ
リント配線基板Sの寸法変動による縮倍補正率jに基づ
いて補正してこの描画クロック発生回路123に出力す
る場合には、ポリゴンミラー67の回転精度、面毎の回
転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正することが
できるとともに、プリント配線基板Sの寸法変動に応じ
て描画パターンをポリゴンミラー67の面毎に高精度に
縮倍補正することができる。
リゴンミラー67の各面毎の描画クロック信号fを、プ
リント配線基板Sの寸法変動による縮倍補正率jに基づ
いて補正してこの描画クロック発生回路123に出力す
る場合には、ポリゴンミラー67の回転精度、面毎の回
転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正することが
できるとともに、プリント配線基板Sの寸法変動に応じ
て描画パターンをポリゴンミラー67の面毎に高精度に
縮倍補正することができる。
【0077】また、この第2補正例では、ポリゴンミラ
ー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パタ
ーンの歪みを補正するために、スタートセンサ75と描
画基準位置センサ95とメインコントローラ121とを
用いているが、描画用レーザビームとは別の参照用レー
ザビームをポリゴンミラー67を介して受光して描画ク
ロック信号を生成する生成手段を備えた場合でも、ポリ
ゴンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する
描画パターンの歪みを補正できる、即ち、ポリゴン面毎
の走査速度の変動による描画位置ずれ(描画幅変動)を
打ち消すことができる。この場合は、メインコントロー
ラ121でのポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正デ
ータを算出する機能と、描画基準位置センサ95と、基
準クロック生成部122とを不必要にできる。この生成
手段は、図16に示すように、レーザ光源41からのレ
ーザビームの一部を参照用レーザビーム(参照光)とし
て分離する分離ミラー96と、この参照光をポリゴンミ
ラー67に供給するビーム合成器97と、ポリゴンミラ
ー67とシリンドリカルレンズ73とを介した参照光を
受光して描画クロック信号f’を生成するグレーティン
グセンサ98と、この描画クロック信号f’を逓倍して
DDS132への基準クロック信号bを生成する周波数
逓倍回路99とで構成される。描画クロック発生回路1
23からの描画クロック信号fは、アライメントデータ
演算部111からの縮倍補正率jに応じて、一走査ライ
ンにわたって一定の周波数に調整されるので、描画パタ
ーンをプリント配線基板Sの寸法変動に応じて高精度に
縮倍補正することができる。
ー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する描画パタ
ーンの歪みを補正するために、スタートセンサ75と描
画基準位置センサ95とメインコントローラ121とを
用いているが、描画用レーザビームとは別の参照用レー
ザビームをポリゴンミラー67を介して受光して描画ク
ロック信号を生成する生成手段を備えた場合でも、ポリ
ゴンミラー67の回転精度、面毎の回転ムラに起因する
描画パターンの歪みを補正できる、即ち、ポリゴン面毎
の走査速度の変動による描画位置ずれ(描画幅変動)を
打ち消すことができる。この場合は、メインコントロー
ラ121でのポリゴンミラー67の各面毎の縮倍補正デ
ータを算出する機能と、描画基準位置センサ95と、基
準クロック生成部122とを不必要にできる。この生成
手段は、図16に示すように、レーザ光源41からのレ
ーザビームの一部を参照用レーザビーム(参照光)とし
て分離する分離ミラー96と、この参照光をポリゴンミ
ラー67に供給するビーム合成器97と、ポリゴンミラ
ー67とシリンドリカルレンズ73とを介した参照光を
受光して描画クロック信号f’を生成するグレーティン
グセンサ98と、この描画クロック信号f’を逓倍して
DDS132への基準クロック信号bを生成する周波数
逓倍回路99とで構成される。描画クロック発生回路1
23からの描画クロック信号fは、アライメントデータ
演算部111からの縮倍補正率jに応じて、一走査ライ
ンにわたって一定の周波数に調整されるので、描画パタ
ーンをプリント配線基板Sの寸法変動に応じて高精度に
縮倍補正することができる。
【0078】なお、本発明は以下のように変形実施する
ことも可能である。
ことも可能である。
【0079】(1)描画基準位置センサ95は、レーザ
ビームの主,副走査方向への位置ずれを検出できるもの
であればよく、二次元のPSD(位置検出素子:Positi
on Sensitive Device )、スタートセンサ75と同等の
複数の分割センサなどを採用してもよい。
ビームの主,副走査方向への位置ずれを検出できるもの
であればよく、二次元のPSD(位置検出素子:Positi
on Sensitive Device )、スタートセンサ75と同等の
複数の分割センサなどを採用してもよい。
【0080】(2)レーザビームを副走査方向に移動さ
せる位置補正手段としては、シリンドリカルレンズ73
を移動させる代わりに、ポリゴンミラー67に入射する
レーザビームの副走査方向の入射角を調節するようにし
てもよい。そのレーザビームの副走査方向の入射角は、
ポリゴンミラー67の前段に設けたミラーあるいはレン
ズ系をアクチュエータで駆動して変えることができる。
せる位置補正手段としては、シリンドリカルレンズ73
を移動させる代わりに、ポリゴンミラー67に入射する
レーザビームの副走査方向の入射角を調節するようにし
てもよい。そのレーザビームの副走査方向の入射角は、
ポリゴンミラー67の前段に設けたミラーあるいはレン
ズ系をアクチュエータで駆動して変えることができる。
【0081】(3)上述した実施例装置では、レーザ光
源41と音響光学変調器53を使用しているが、これら
に代えてレーザダイオードを使用してもよい。この場合
には、レーザダイオードを直接オンオフ制御すればよ
く、構造的に簡易化を図ることができる。
源41と音響光学変調器53を使用しているが、これら
に代えてレーザダイオードを使用してもよい。この場合
には、レーザダイオードを直接オンオフ制御すればよ
く、構造的に簡易化を図ることができる。
【0082】(4)上述した実施例では、結像光学系2
1が固定で描画ステージ5が移動する構成であったが、
逆に結像光学系21が移動する構成であっても本発明を
適用可能である。
1が固定で描画ステージ5が移動する構成であったが、
逆に結像光学系21が移動する構成であっても本発明を
適用可能である。
【0083】(5)上述した実施例では、描画クロック
発生回路123にDDS132を用いているが、このD
DS132に替えて、電圧制御発振器(VCO)やPL
L(phase locked loop )などを用いた場合であっても
本発明を適用可能である。
発生回路123にDDS132を用いているが、このD
DS132に替えて、電圧制御発振器(VCO)やPL
L(phase locked loop )などを用いた場合であっても
本発明を適用可能である。
【0084】(6)上述した実施例では、アライメント
データ演算部111で処理対象物の実測データからその
寸法変動を求めて縮倍補正データを求めているが、デー
タ処理部101から指示される縮倍補正データをメイン
コントローラ121に供給するようにしてもよい。
データ演算部111で処理対象物の実測データからその
寸法変動を求めて縮倍補正データを求めているが、デー
タ処理部101から指示される縮倍補正データをメイン
コントローラ121に供給するようにしてもよい。
【0085】(7)上述した実施例ではプリント配線基
板製造装置を例に採って説明したが、本発明はこのよう
な装置に限定されるものではなく、レーザビームを用い
て露光処理を行う装置に適用できる。
板製造装置を例に採って説明したが、本発明はこのよう
な装置に限定されるものではなく、レーザビームを用い
て露光処理を行う装置に適用できる。
【0086】(8)ポリゴンミラー67の各面毎のレー
ザビームの走査速度を予め測定しておく場合は、描画基
準位置センサ95を省略することができる。
ザビームの走査速度を予め測定しておく場合は、描画基
準位置センサ95を省略することができる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の装置発明によれば、処理対象物の寸法変動に
対する描画パターンの縮倍補正処理を、縮倍補正データ
に応じて描画クロックを一走査ラインにわたって一定の
周波数に調整することによって行っているので、一走査
ライン分の描画クロック全体を均等に縮倍補正すること
ができ、一走査ラインのうちの一部の描画クロックを局
所的に縮倍処理することによる歪の発生を防止すること
ができ、描画パターンを高精度に縮倍補正処理すること
ができる。
1に記載の装置発明によれば、処理対象物の寸法変動に
対する描画パターンの縮倍補正処理を、縮倍補正データ
に応じて描画クロックを一走査ラインにわたって一定の
周波数に調整することによって行っているので、一走査
ライン分の描画クロック全体を均等に縮倍補正すること
ができ、一走査ラインのうちの一部の描画クロックを局
所的に縮倍処理することによる歪の発生を防止すること
ができ、描画パターンを高精度に縮倍補正処理すること
ができる。
【0088】また、請求項2に記載の装置発明によれ
ば、信号調整手段は、縮倍補正データに応じて一走査ラ
インにわたって一定の周波数に調整したクロックを発生
するダイレクトデジタルシンセサイザと、このダイレク
トデジタルシンセサイザからのクロックを逓倍して描画
クロックとして出力する逓倍手段とを備えているので、
高い分解能で描画クロックの周波数設定ができ、ラスタ
ーデータの一画素以下の単位で微小縮倍補正することが
でき、描画パターンを高精度に微小縮倍処理する構成を
実現することができる。
ば、信号調整手段は、縮倍補正データに応じて一走査ラ
インにわたって一定の周波数に調整したクロックを発生
するダイレクトデジタルシンセサイザと、このダイレク
トデジタルシンセサイザからのクロックを逓倍して描画
クロックとして出力する逓倍手段とを備えているので、
高い分解能で描画クロックの周波数設定ができ、ラスタ
ーデータの一画素以下の単位で微小縮倍補正することが
でき、描画パターンを高精度に微小縮倍処理する構成を
実現することができる。
【0089】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、信号調整手段を同時走査描画する複数本のレーザビ
ームごとに備えているので、複数本のレーザビームを用
いるマルチビーム描画においても、各レーザビームによ
る描画パターンを高精度に縮倍補正処理することができ
る。
ば、信号調整手段を同時走査描画する複数本のレーザビ
ームごとに備えているので、複数本のレーザビームを用
いるマルチビーム描画においても、各レーザビームによ
る描画パターンを高精度に縮倍補正処理することができ
る。
【0090】また、請求項4に記載の装置発明によれ
ば、処理対象物の伸縮量を検出する伸縮量検出手段と、
前記伸縮量検出手段で検出された伸縮量に基づいて処理
対象物の寸法変動に応じた縮倍補正データを算出する演
算手段とを備えているので、処理対象物の伸縮に応じた
縮倍補正データを自動的に算出することができ、描画パ
ターンを処理対象物の伸縮に応じて高精度に縮倍補正処
理することができる。
ば、処理対象物の伸縮量を検出する伸縮量検出手段と、
前記伸縮量検出手段で検出された伸縮量に基づいて処理
対象物の寸法変動に応じた縮倍補正データを算出する演
算手段とを備えているので、処理対象物の伸縮に応じた
縮倍補正データを自動的に算出することができ、描画パ
ターンを処理対象物の伸縮に応じて高精度に縮倍補正処
理することができる。
【0091】また、請求項5に記載の装置発明によれ
ば、ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正データを格納す
る格納手段を備えているので、ポリゴンミラーの回転精
度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みを補
正することができる。
ば、ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正データを格納す
る格納手段を備えているので、ポリゴンミラーの回転精
度、面毎の回転ムラに起因する描画パターンの歪みを補
正することができる。
【0092】また、請求項6に記載の装置発明によれ
ば、ポリゴンミラーの各面ごとのレーザビームの走査速
度を検出する走査速度検出手段と、前記走査速度検出手
段で検出されたポリゴンミラー各面のレーザビームの走
査速度に基づいて、走査幅が均一となるようにポリゴン
ミラー各面毎の縮倍補正データを算出する演算手段とを
備えているので、ポリゴンミラーの回転精度、面毎の回
転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正することが
できる。
ば、ポリゴンミラーの各面ごとのレーザビームの走査速
度を検出する走査速度検出手段と、前記走査速度検出手
段で検出されたポリゴンミラー各面のレーザビームの走
査速度に基づいて、走査幅が均一となるようにポリゴン
ミラー各面毎の縮倍補正データを算出する演算手段とを
備えているので、ポリゴンミラーの回転精度、面毎の回
転ムラに起因する描画パターンの歪みを補正することが
できる。
【0093】また、請求項7に記載の装置発明によれ
ば、描画用レーザビームとは別の参照用レーザビームを
ポリゴンミラーを介して受光してポリゴンミラーの各面
ごとの描画クロックを生成する生成手段を備えているの
で、参照用レーザビームをポリゴンミラーを介して受光
することにより描画クロックを生成するレーザ描画装置
の場合であっても、描画パターンを高精度に縮倍補正処
理することができる。
ば、描画用レーザビームとは別の参照用レーザビームを
ポリゴンミラーを介して受光してポリゴンミラーの各面
ごとの描画クロックを生成する生成手段を備えているの
で、参照用レーザビームをポリゴンミラーを介して受光
することにより描画クロックを生成するレーザ描画装置
の場合であっても、描画パターンを高精度に縮倍補正処
理することができる。
【図1】本発明に係るレーザ描画装置の一例であるプリ
ント配線基板製造装置の概略構成を示す斜視図である。
ント配線基板製造装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】プリント配線基板製造装置の詳細な平面図であ
る。
る。
【図3】プリント配線基板製造装置の詳細な側面図であ
る。
る。
【図4】位置補正機構の概略構成を示す側面図である。
【図5】位置補正機構の概略構成を示す平面図である。
【図6】位置補正機構の概略構成を示す正面図である。
【図7】(a)はスタートセンサの構成を示す斜視図で
あり、(b)はこのスタートセンサでの検出波形を示す
図である。
あり、(b)はこのスタートセンサでの検出波形を示す
図である。
【図8】描画基準位置センサの構成を示す平面図であ
る。
る。
【図9】実施例のプリント配線基板製造装置の概略構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図10】描画制御部の要部の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図11】DDSの構成を示すブロック図である。
【図12】実施例装置での描画座標系を示す図である。
【図13】(a)は、マルチビーム配列とそのビーム間
隔を示す図であり、(b)は、描画ベクトルを示す図で
ある。
隔を示す図であり、(b)は、描画ベクトルを示す図で
ある。
【図14】(a)は、縮倍なしの場合の描画クロック信
号を示す図であり、(b)は、縮倍ありの場合の描画ク
ロック信号を示す図である。
号を示す図であり、(b)は、縮倍ありの場合の描画ク
ロック信号を示す図である。
【図15】DDSにポリゴン面毎に周波数設定するタイ
ミングを示すタイミングチャート図である。
ミングを示すタイミングチャート図である。
【図16】実施例のプリント配線基板製造装置に参照用
レーザビームから描画クロック信号を生成する生成手段
を設けた場合の概略構成を示すブロック図である。
レーザビームから描画クロック信号を生成する生成手段
を設けた場合の概略構成を示すブロック図である。
1 … 基台 3 … ガイドレール(移動手段) 5 … 描画ステージ(載置台) 7 … サーボモータ(移動手段) 9 … 送りネジ(移動手段) 15 … 載置テーブル 21 … 結像光学系 31 … アライメントスコープユニット(伸縮量検出
手段) 41 … レーザ光源 53 … 音響光学変調器(変調手段) 67 … ポリゴンミラー(偏向手段) 73 … シリンドリカルレンズ 75 … スタートセンサ(走査速度検出手段) 81 … 位置補正機構 95 … 描画基準位置センサ(走査速度検出手段) 111 … アライメントデータ演算部(演算手段) 121 … メインコントローラ(演算手段) 122 … 基準クロック生成部 123 … 描画クロック発生回路(信号調整手段) 131 … 位相増加分設定レジスタ 132 … DDS(信号調整手段) 133 … 周波数逓倍回路(逓倍手段) 134 … 同期化処理部(逓倍手段) S … プリント配線基板(処理対象物) LB … レーザビーム
手段) 41 … レーザ光源 53 … 音響光学変調器(変調手段) 67 … ポリゴンミラー(偏向手段) 73 … シリンドリカルレンズ 75 … スタートセンサ(走査速度検出手段) 81 … 位置補正機構 95 … 描画基準位置センサ(走査速度検出手段) 111 … アライメントデータ演算部(演算手段) 121 … メインコントローラ(演算手段) 122 … 基準クロック生成部 123 … 描画クロック発生回路(信号調整手段) 131 … 位相増加分設定レジスタ 132 … DDS(信号調整手段) 133 … 周波数逓倍回路(逓倍手段) 134 … 同期化処理部(逓倍手段) S … プリント配線基板(処理対象物) LB … レーザビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 2/44 H04N 1/23 103Z H04N 1/113 B23K 101:42 1/23 103 B41J 3/00 Q // B23K 101:42 H04N 1/04 104A (72)発明者 桑原 章 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA46 BA68 BB05 BB23 BB25 BB28 BB37 BB39 CB35 CB43 CB71 2H045 AA01 BA02 BA22 BA32 CA83 CA88 CA97 DA26 4E068 CA02 CB08 CD03 CE03 CE04 DA11 5C072 AA03 BA04 BA17 HA02 HA13 HB06 HB15 UA13 UA14 5C074 AA08 AA20 BB17 CC22 CC26 EE02 EE06 FF02
Claims (7)
- 【請求項1】 描画クロックで読み出されるラスターデ
ータに基づいて生成される描画信号によりレーザビーム
を変調し、この変調されたレーザビームを偏向手段で主
走査方向に偏向させて載置台上の処理対象物に照射させ
るとともに、副走査方向にレーザビームと載置台とを移
動手段で相対的に移動させることにより所望のパターン
を前記処理対象物に描画するレーザ描画装置において、 前記描画クロックを縮倍補正データに応じて一走査ライ
ンにわたって一定の周波数に調整する信号調整手段を備
えていることを特徴とするレーザ描画装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ描画装置におい
て、 前記信号調整手段は、 縮倍補正データに応じて一走査ラインにわたって一定の
周波数に調整したクロックを発生するダイレクトデジタ
ルシンセサイザと、 このダイレクトデジタルシンセサイザからのクロックを
逓倍して描画クロックとして出力する逓倍手段とを備え
ていることを特徴とするレーザ描画装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のレーザ
描画装置において、 前記信号調整手段を同時走査描画する複数本のレーザビ
ームごとに備えていることを特徴とするレーザ描画装
置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
のレーザ描画装置において、 前記処理対象物の伸縮量を検出する伸縮量検出手段と、 前記伸縮量検出手段で検出された伸縮量に基づいて処理
対象物の寸法変動に応じた縮倍補正データを算出する演
算手段とを備えていることを特徴とするレーザ描画装
置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
のレーザ描画装置において、 前記偏向手段はポリゴンミラーを含む走査系とし、 前記ポリゴンミラーの各面毎の縮倍補正データを格納す
る格納手段を備えていることを特徴とするレーザ描画装
置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のレーザ描画装置におい
て、 前記ポリゴンミラーの各面ごとのレーザビームの走査速
度を検出する走査速度検出手段と、 前記走査速度検出手段で検出されたポリゴンミラー各面
のレーザビームの走査速度に基づいて、レーザビームに
よる走査幅が均一となるようにポリゴンミラー各面毎の
縮倍補正データを算出する演算手段とを備えていること
を特徴とするレーザ描画装置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
のレーザ描画装置において、 前記偏向手段はポリゴンミラーを含む走査系とし、 描画用レーザビームとは別の参照用レーザビームを前記
ポリゴンミラーを介して受光してポリゴンミラーの各面
ごとの描画クロックを生成する生成手段を備えているこ
とを特徴とするレーザ描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074423A JP2001264654A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000074423A JP2001264654A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ描画装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001264654A true JP2001264654A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18592477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000074423A Pending JP2001264654A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | レーザ描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001264654A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809755B2 (en) | 2002-06-06 | 2004-10-26 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Pattern writing apparatus, pattern writing method and substrate |
CN100362389C (zh) * | 2004-11-17 | 2008-01-16 | 佳能株式会社 | 多光束图像输出装置及方法 |
US7746366B2 (en) | 2004-11-17 | 2010-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Multi-beam image output apparatus and method using a small number of pixel clock generation units |
JP2016064433A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | トヨタ自動車株式会社 | レーザー走査速度の測定方法 |
JP2021037540A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置の光軸確認方法 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000074423A patent/JP2001264654A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809755B2 (en) | 2002-06-06 | 2004-10-26 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Pattern writing apparatus, pattern writing method and substrate |
CN100362389C (zh) * | 2004-11-17 | 2008-01-16 | 佳能株式会社 | 多光束图像输出装置及方法 |
US7746366B2 (en) | 2004-11-17 | 2010-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Multi-beam image output apparatus and method using a small number of pixel clock generation units |
JP2016064433A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | トヨタ自動車株式会社 | レーザー走査速度の測定方法 |
CN105891531A (zh) * | 2014-09-25 | 2016-08-24 | 丰田自动车株式会社 | 测量激光扫描速度的测量方法 |
JP2021037540A (ja) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置の光軸確認方法 |
JP7278178B2 (ja) | 2019-09-05 | 2023-05-19 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置の光軸確認方法 |
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