JP2005001153A - 画素位置特定方法、画像ずれ補正方法、および画像形成装置 - Google Patents

画素位置特定方法、画像ずれ補正方法、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチヘッド露光装置において、各露光ヘッドによって形成される画像間のずれを小さくする。
【解決手段】第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1特定画素をonし、ビーム位置検出手段をY軸方向に沿って移動させ、受光面上の露光ビームのxy座標位置を検出し、第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2特定画素をonし、前記ビーム位置検出手段をY軸方向に移動させ、前記受光面上の露光ビームのxy座標位置を検出し、前記ビーム位置検出手段のY軸方向の移動量と、前記受光面上における第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドの露光ビーム位置とから前記第1および第2特定画素の位置を特定する画素位置特定方法、画像ずれ補正方法、画像形成装置。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画素位置特定方法、画像ずれ補正方法および画像形成装置に関し、特に、複数の露光ヘッドを備え、前記露光ヘッドのぞれぞれに空間変調素子を設けた画像形成装置において、露光ヘッド間の相対位置が変化しても、前記露光ヘッドにおける繋ぎ画素の位置を高精度で特定できる画素位置特定方法、つなぎ目の目立たない高品質の画像が形成できる画像ずれ補正方法、および前記画像ずれ補正方法により露光ヘッド間の画像のずれを補正する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像記録装置の一例として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子(SLM)を利用し、画像データに応じて変調された光ビームで画像露光を行う露光装置が種々提案されている(たとえば、非特許文献1および2を参照)。このDMDは、たとえばSRAMの各メモリセル上に多数の微小なマイクロミラーを設けることにより構成され、各メモリセルに蓄えた電荷による静電気力でマイクロミラーの反射面の角度を変化させる。実際に描画を行うときには、各SRAMに画像データを書き込んだ状態で各マイクロミラーをリセットして所定角度とし、光の反射方向を所望の方向とする。
【0003】
前記露光装置の応用分野の1つとして、たとえば液晶ディスプレーなどのパネルの製造がある。
【0004】
パネル製造用の露光装置としては、露光範囲を広げる目的で、前記DMDを有する露光ヘッドを、前記基板などの感光材料の送り方向に交差する方向に沿って複数配列したマルチヘッド露光装置がある。
【0005】
前記マルチヘッド露光装置においては、各ヘッド間の相対位置は、つなぎ目が実用上問題にならない程度に高精度に調整されている。
【0006】
【非特許文献1】
Larry J. Hornbeck, Digital Light Processing and MEMS: reflecting the digital display needs of the networked society, THE INTERNATIONAL SOCIETY FOR OPTICAL ENGINEERING, Proceedings of SPIE Volume: 2783, 8/1996, P.2−13
【非特許文献2】
W.E.Nelson and Robit L Bhuva,. Digital micromirror device imaging bar for hard copy, THE INTERNATIONAL SOCIETY FOR OPTICAL ENGINEERING, Proceedings of SPIE Volume: 2413, 4/1995, P.58−65
【特許文献1】
特開平10−31170号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、基板の集積度が高くなるにつれて、さらに高い解像度が要求されるようになってきたので、各露光ヘッドに対応する画像の相対位置のずれの許容値が小さくなってきた。
【0008】
さらに、前記露光ヘッドにおいては、光源から結像面にいたるまでに数多くの光学部材や機構部材などが使用されているので、温度変化による各部材の熱膨張や熱収縮、および長期間使用による経時変化の蓄積により、前記画像の各画像ヘッドのつなぎ目の部分に無視できない程度のずれや重なりが生じ、画像品質が低下するという問題もあった。
【0009】
前記マルチヘッド露光装置と同様の目的に使用されるマルチビーム露光装置においては、PSD(position−sensing device、位置検出装置)や4分割ディテクタなどの位置検出素子によって各ビームの位置を検出し、各ビームによって形成される画像間のずれを補正する方法が提案されている(特許文献1)。
【0010】
しかしながら、マルチヘッド露光装置においては、露光ヘッドの間隔は、隣接ビームの間隔に比べて圧倒的に大きいので、前記特許文献1に記載の方法をマルチヘッド露光装置に適用することは困難である。
【0011】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、前記マルチヘッド露光装置などの画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビームの位置から前記露光ビームに対応する画素の位置を特定できる画素位置特定方法、各露光ヘッドの繋ぎ目の部分における画像のずれや重なりを極めて小さくできる画像ずれ補正方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像を形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビームの位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いると共に、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段が備える受光面上のxy座標における露光ビームの位置を検出する第1露光ビーム位置検出ステップと、第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素をonするとともに、前記ビーム位置検出手段をY軸方向に移動させ、前記受光面上のxy座標における露光ビームの位置を検出する第2露光ビーム位置検出ステップと、前記ビーム位置検出手段のY軸方向の移動量と、第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドの前記受光面上における露光ビームの位置とから前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する繋ぎ画素位置特定ステップとを有することを特徴とする画素位置特定方法に関する。
【0013】
前記ビーム検出手段の受光面におけるx軸およびy軸は、それぞれ基準面のX軸およびY軸に対して平行である。
【0014】
前記露光ヘッドから照射される露光ビームは互いに平行であり、前記基準面に対して垂直であるから、前記露光ヘッドにおいては、前記第1露光ビーム位置検出ステップおよび前記第2露光ビーム位置検出ステップにおいて検出した露光ビーム位置は、それぞれ第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の位置に相当する。
【0015】
そして、前記画素位置特定方法においては、前記第1露光ビーム位置検出ステップにおいて第1の露光ヘッドの露光ビームを検出した後、第2露光ビーム位置検出ステップにおいて前記ビーム検出手段をY軸方向に沿って移動させて第2の露光ヘッドの露光ビームを検出している。
【0016】
したがって、前記第1露光ビーム位置検出ステップおよび第2露光ビーム位置検出ステップにおける露光ビームのx軸方向の位置の差は、第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素のX軸方向の相対的な位置の差に相当する。
【0017】
そして、第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素のY軸方向の相対的な位置の差は、前記第1露光ビーム位置検出ステップおよび第2露光ビーム位置検出ステップにおける露光ビームのy軸方向の位置の差と第2露光ビーム位置検出ステップにおける前記ビーム検出手段の移動量との和である。
【0018】
したがって、請求項1の画素位置特定方法によれば、第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとの露光ビームの照射位置を測定するだけで、前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置の差が特定できる。
【0019】
ここで、前記第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとの間のずれや重なりを補正するには、前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置の差が判れば充分である。
【0020】
故に、前記画素位置特定方法によって前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置の差を特定し、特定された相対的な位置の差に基いて第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとに入力される画像データを補正すれば、前記第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとが当初の位置からずれた場合においても、前記ずれに起因する露光ヘッドの繋ぎ目部分における画像のずれや重なりの発生を防止できる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、複数の画素を選択的にon/off可能に形成されてなるとともに、走査方向に対して斜めに配置された複数の露光ヘッドで画像形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビーム位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いるとともに、前記第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近に位置する画素を順次onし、基準面を、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って移動可能なビーム位置検出手段の受光面上のxy座標上においてx=0に最も近い位置に入射した露光ビームに対応する画素を第1の繋ぎ画素とする第1画素特定ステップと、前記第1の繋ぎ画素指定ステップで指定された第1の繋ぎ画素をonして前記ビーム位置検出手段をY軸方向に沿って移動し、前記第1の露光ヘッドの露光ビームが前記受光面上のxy座標の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段の基準面上の位置である第1ビーム位置を検出する第1ビーム位置検出ステップと、前記第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近に位置する画素を順次onし、前記ビーム位置検出手段の受光面上のxy座標上においてx=0に最も近い位置に入射した露光ビームに対応する画素を第2の繋ぎ画素とする第2画素特定ステップと、前記第2の繋ぎ画素指定ステップで指定された第2の繋ぎ画素をonして前記ビーム位置検出手段をY軸方向に沿って移動し、前記第2の露光ヘッドの露光ビームが前記受光面上のxy座標の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段の基準面上の位置である第2ビーム位置を検出する第2ビーム位置検出ステップと、前記第1ビーム位置と前記第2ビーム位置とに基づいて前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップとを有することを特徴とする画素位置特定方法に関する。
【0022】
画素位置特定方法によれば、前記第1ビーム位置検出ステップで第1ビーム位置を検出したあと、前記ビーム位置検出手段をY軸方向に移動させて第2ビーム位置を検出している。したがって、第1ビーム位置と第2ビーム位置とは、同一のX座標上にある。ここで、第1ビーム位置と第2ビーム位置とは、それぞれ第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素に対応する露光ビームの照射位置であるから、前記画素位置特定方法で特定される第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素ともまた、同一のX座標上にある。そして、前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素とは、前述のように、それぞれ第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドのつなぎ目の部分に存在する。故に、前記画素位置特定方法で特定される第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素とで画像を繋ぐことにより、X軸方向に沿って切れ目の無い画像を形成できる。また、第1ビーム位置と第2ビーム位置との間の距離、即ち第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素とのY軸方向の距離と露光ヘッドの走査方向とに基いて各露光ヘッド間の露光タイミングを調節することにより、Y軸方向に沿ってずれや重なりのない画像が形成できる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビーム位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、前記露光ビームの測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向および前記Y軸方向に対して直交するX軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いるとともに、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段をX軸およびY軸方向に沿って移動させ、前記ビーム位置検出手段の受光面における原点(x=0,y=0)を露光ビームが照射したときの前記基準面上における前記ビーム位置検出手段の位置である第1ビーム位置(X1,Y1)を検出する第1ビーム位置検出ステップと、第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段をX軸およびY軸方向に沿って移動させ、前記ビーム位置検出手段の受光面における前記原点を露光ビームが照射したときの前記基準面上における前記ビーム位置検出手段の位置である第2ビーム位置(X2,Y2)を検出する第2ビーム位置検出ステップと、前記第1ビーム位置と前記第2ビーム位置とに基づいて前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップとを有することを特徴とする画素位置特定方法に関する。
【0024】
前述のように、露光ヘッドから照射される露光ビームは互いに平行であり、前記基準面に対して垂直であるから、前記第1ビーム位置と前記第2ビーム位置とは、それぞれ前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の基準面上の位置である。
【0025】
前記画素位置特定方法においては、第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の検出に、X軸およびY軸方向に沿って移動できるビーム位置検出手段を用いている。そして、第1の繋ぎ画素からの露光ビームが前記ビーム位置検出手段の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段のXY座標上の位置を第1ビーム位置とし、第2の繋ぎ画素からの露光ビームが前記ビーム位置検出手段の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段のXY座標上の位置を第2ビーム位置としている。
【0026】
前記画素位置特定方法においては、ビーム位置検出手段は、露光ビームの位置を特定できる範囲はそれほど広くなくてもよいから、小型の検出素子を使用できる。
【0027】
請求項4に記載の発明は、前記ビーム位置検出手段が2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOSのいずれかである画素位置特定方法に関する。
【0028】
2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOSは、いずれも、前記露光ヘッドによりon、offされる画素のようなスポット光の位置を2次元で特定できる。したがって、ビーム位置検出手段において第1および第2の繋ぎ画素の位置を2次元で特定するのに単一の素子で済むから好ましい。
【0029】
請求項5に記載の発明は、前記露光ヘッドが、入力された画像データに応じて光源からの光を変調する空間変調素子によって複数の画素を選択的にon/offする画素位置特定方法に関する。
【0030】
前記画素位置特定方法によれば、入力された画像データに応じて光源からの光を変調する空間変調素子によって複数の画素を選択的にon/offする形態の露光ヘッドにおいて、繋ぎ画素の位置を高精度で特定できるから、何らかの理由で露光ヘッドが当初の位置からずれた場合においても、露光ヘッド間のずれや重なりの発生を防止できる。
【0031】
請求項6に記載の発明は、複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像を形成する画像形成装置において、各露光ヘッド間の画像のずれおよび重なりを補正する画像ずれ補正方法であって、請求項1〜5の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップと、前記画素位置特定ステップで特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する画像データ補正ステップとを有することを特徴とする画像ずれ補正方法に関する。
【0032】
前記画像ずれ補正方法においては、画素位置特定ステップにおいて、第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとの露光ビームの照射位置を測定するだけで、前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置の差を特定する。
【0033】
そして、画像データ補正ステップにおいては、前記画素位置特定ステップで特定された前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置の差に基き、前記第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する。
【0034】
したがって、前記画素位置特定方法によれば、第1の露光ヘッドと第2の露光ヘッドとが何らかの理由によって当初の位置からずれた場合においても、前記ずれに起因する露光ヘッドの繋ぎ目部分における画像のずれや重なりの発生を防止できる。
【0035】
請求項7に記載の発明は、 請求項1〜5の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップと、前記画素位置特定ステップで特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する画像データ補正ステップとを有し、前記画像データ補正ステップにおいて、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のY軸方向のずれについては、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のY軸方向の距離と前記露光ヘッドの走査速度とに応じて前記第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとの露光タイミングを設定することにより除去するとともに、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のX軸方向のずれについては、前記第1の繋ぎ画素と前記第2画素とにおいて画像データが重なるように前記第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとに画像データを入力することにより除去する画像ずれ補正方法に関する。
【0036】
請求項1〜5の画素位置特定方法においては、第1の繋ぎ画素を検出したビーム検出手段をY軸方向に移動させて第2画素を検出しているから、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素は、Y座標上の位置は異なるものの、X座標上の位置はほぼ等しい。
【0037】
したがって、前記第1の繋ぎ画素と前記第2画素とにおいて画像データが重なるように前記第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとに画像データを入力するとと同時に、Y軸方向のずれが生じないように第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとの露光タイミングを設定すれば、前記第1の繋ぎ画素と前記第2画素との画像のずれや重なりを無くすることができる。
【0038】
請求項8に記載の発明は、3以上の露光ヘッドについても、前記画素位置特定ステップによってそれぞれの画像ヘッドにおける繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定し、前記繋ぎ画素で画像が繋がるように、前記画素位置特定ステップによって特定された繋ぎ画素の位置に基いて前記露光ヘッドのそれぞれに入力される画像データを補正する画像ずれ補正方法に関する。
【0039】
多数の露光ヘッドを有する画像形成装置においても、一の露光ヘッドと、前記一の露光ヘッドに画像が繋げられる他の露光ヘッドとの間で、請求項6または7に記載の画像ずれ補正方法で画像のずれや重なりを補正することにより、露光ヘッド間におけるずれや重なりのない良質な画像が形成される。
【0040】
請求項9の発明は、複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを備え、前記露光ヘッドによって画像形成面を一定方向に走査しつつ露光して画像を形成する露光手段と、前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段により、前記露光手段が備える各露光ヘッドの露光ビームの位置を測定することにより、前記露光ヘッドの画素の位置を特定する画素位置特定手段と、前記ビーム位置検出手段における画素位置の検出結果に基づいて前記露光ヘッドを制御する露光制御手段とを備えてなり、前記ビーム位置検出手段は、請求項1〜4の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定し、前記露光制御手段は、前記画素位置特定手段で特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正することを特徴とする画像形成装置に関する。
【0041】
前記画像形成装置においては、請求項1〜5の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素の相対的な位置関係を特定し、前記相対的な位置関係に基いて前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正して前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像を繋げている。
【0042】
したがって、何らかの理由で露光ヘッドの位置がずれた場合にも、露光ヘッド間の画像のずれや重なりは自動的に補正されるから、前記画像のずれや重なりが生じることはない。
【0043】
請求項10に記載の発明は、前記画素位置特定手段が、前記ビーム位置検出手段として2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOS選択される画素位置検出素子を備える画像形成装置に関する。
【0044】
2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOSは、いずれも、前記露光ヘッドによりon、offされる画素のようなスポット光の位置を2次元で特定できる。したがって、ビーム位置検出手段において第1および第2の繋ぎ画素の位置を2次元で特定するのに単一の素子で済むから好ましい。
【0045】
また、これらの画素位置検出素子は何れも感度が高いから、第1の繋ぎ画素と第2の繋ぎ画素との相対的な位置関係を特定して露光ヘッド間の画像のずれや重なりを補正するときは、前記露光ヘッドの光量を小さくし、画像を形成するときは、前記露光ヘッドの光量を大きくするなどの操作が可能である。
【0046】
請求項11に記載の発明は、前記露光ヘッドは、入力された画像データに応じて光源からの光を変調する空間光変調素子を備え、前記空間変調素子によって複数の画素を選択的にon/offする画像形成装置に関する。
【0047】
前記画像形成装置は、請求項9に記載の画像形成装置において、露光ヘッドとして所謂SLM露光ヘッドを用いた例である。
【0048】
請求項12に記載の発明は、前記空間変調素子は、前記走査方向に対して傾斜して配置された複数の画素を有する画像形成装置に関する。
【0049】
前記画像形成装置によれば、露光ヘッド間に隙間ができないように画像を形成することが容易である。また、請求項1〜5に記載の画素位置特定方法を特に好適に適用できる。
【0050】
請求項13に記載の発明は、前記空間変調素子の画素が2次元に配置されてなる画像形成装置に関する。
【0051】
画素が2次元に配置された空間変調素子が設けられた露光ヘッドを複数使用して露光する画像形成装置は、液晶ディスプレーなどの製造に広く使用されているが、前記請求項13の画像形成装置においては、本発明の画像ずれ補正方法によって露光ヘッド間の画像のずれを補正しているから、多数の露光ヘッドを用いて大面積の画像を形成する場合においても露光ヘッド間でずれや重なりが生じることがない。
【0052】
【0053】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明の画像形成装置に包含される露光装置の一例について、構成の全体を図1に示す。
【0054】
実施形態1に係る露光装置は、いわゆるフラットベッド型であり、図1に示すように、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備えている。ステージ152の感光材料150を吸着保持する側の面、および感光材料150の露光面は、本発明の画像形成装置における画像形成面に相当する。
【0055】
前記露光装置は、4本の脚部154に支持された厚い板状の設置台156と、設置台156の上面に、図1において矢印で示すステージ移動方向に沿って設けられた2本のガイド158を備えている。ステージ152は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、ガイド158によって往復移動可能に支持されている。ステージ152は、駆動装置(図示せず。)により、ガイド158に沿って移動する。
【0056】
設置台156の中央部には、ステージ152の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート160が設けられている。コ字状のゲート160の各端部は、設置台156の両側面に固定されている。このゲート160を挟んで一方の側にはスキャナ162が設けられ、他方の側には感光材料150の先端及び後端を検知する複数(例えば、2個)の検知センサ164が設けられている。スキャナ162及び検知センサ164はゲート160に各々取り付けられて、ステージ152の移動経路の上方に固定配置されている。なお、スキャナ162及び検知センサ164は、これらを制御するコントローラ100に接続されており、後述するように、露光ヘッド166によって露光する際に所定のタイミングで露光するように制御される。
【0057】
ステージ152におけるステージ移動方向に沿って下流側の端縁部には、送り装置182によってステージ移動方向に対して直角な方向、即ち後述するX方向に沿って移動する面ディテクター180が設けられている。面ディテクター180は、露光ビームの照射位置を2次元で特定できるディテクターであり、本発明に係る画素位置特定方法、画像ずれ補正方法、画像形成装置におけるビーム位置検出手段に相当する。また、ステージ152の表面は、前記画素位置特定方法および画像ずれ補正方法における基準面に相当する。面ディテクター180として具体的にはPSDや四分割フォトディテクターなどが使用できる。また、送り装置182としては、ボールねじやリニアガイドを使用したベルト駆動機構など、リニアな送り装置であればどのようなものも使用できる。
【0058】
スキャナ162は、本発明に係る画像形成装置における露光手段に相当し、図2及び図3の(B)に示すように、m行n列(例えば、2行5列)の略マトリックス状に配列された複数の露光ヘッド166を備えている。
【0059】
露光ヘッド166で露光される領域である露光エリア168は、図2に示すように、短辺が走査方向に沿った矩形状であり、走査方向に対し、所定の傾斜角θで傾斜している。そして、ステージ152の移動に伴い、感光材料150には露光ヘッド166毎に帯状の露光済み領域170が形成される。なお、図1および図2に示すように、走査方向は、ステージ移動方向とは向きが反対である。
【0060】
図3において(A)及び(B)に示すように、露光ヘッド166はライン状に配列されている上に、帯状の露光済み領域170のそれぞれが、隣接する露光済み領域170と部分的に重なるように、配列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍、本実施の形態では1倍)ずらして配置されている。露光ヘッド166は、本発明の画像形成装置におけるSLM露光ヘッドに相当する。
【0061】
実施形態1に係る露光装置には、図1に示すように、さらに、ステージ152の送りおよび各露光ヘッド166における露光などを制御するコントローラ100が接続されている。コントローラ100は、本発明に係る画像形成装置の備える露光制御手段に相当する。
【0062】
露光ヘッド166A〜166Jの各々は、図4、および図5の(A)、(B)に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて各画素毎に変調するSLMとして、DMD50を備えている。このDMD50は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えたコントローラ(図示せず。)に接続されている。前記コントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。
【0063】
また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166毎にDMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御に付いては後述する。
【0064】
DMD50の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が露光エリア168の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源66、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系67、レンズ系67を透過したレーザ光をDMD50に向けて反射する反射鏡69がこの順に配置されている。
【0065】
レンズ系67は、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ71、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正する1対の組合せレンズ73、及び光量分布が補正されたレーザ光をDMD上に集光する集光レンズ75で構成されている。組合せレンズ73は、レーザ出射端の配列方向に対しては、レンズの光軸に近い部分は光束を広げ且つ光軸から離れた部分は光束を縮め、且つこの配列方向と直交する方向に対しては光をそのまま通過させる機能を備えており、光量分布が均一となるようにレーザ光を補正する。
【0066】
また、DMD50の光反射側には、DMD50で反射されたレーザ光を感光材料150の走査面(被露光面)56上に結像するレンズ系54、58が配置されている。レンズ系54及び58は、DMD50と被露光面56とが共役な関係となるように配置されている。
【0067】
本実施形態では、ファイバアレイ光源66から出射されたレーザ光は、DMD50上の画素を均一に照射するように成形された後、各画素がこれらのレンズ系54、58によって約5倍に拡大されるように設定されている。
【0068】
DMD50は、図6に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、ピッチ13.68μm、1024個×768個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
【0069】
DMD50のSRAMセル60に、マイクロミラー60の傾斜状態(変調状態)を示すデジタル信号が書き込まれ、さらにSRAMセル60からマイクロミラー62にデジタル信号が出力されると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD50が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図7において(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図7において(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図6に示すように制御することによって、DMD50に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
【0070】
なお、図7には、DMD50の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD50に接続された図示しないコントローラによって行われる。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0071】
前述のように、スキャナ162においては、図3において(A)および(B)に示すように、露光ヘッド166A〜166Jは、1行目と2行目とが、列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍、本実施の形態では1倍)右方向にずらして配置されている。
【0072】
したがって、たとえば、1行目の最も左側に位置する露光エリア168Aと、露光エリア168Aの右隣に位置する露光エリア168Cとの間の露光されない部分は、露光エリア168Aの右下方に位置する露光エリア168Bにより露光される。同様に、露光エリア168Bと、露光エリア168Bに隣接する露光エリア168Dとの間の露光されない部分は、露光エリア168Bの右上方に位置する露光エリア168Cによって露光される。以下同様である。このように、露光ヘッド166A〜166Jによって感光材料150の表面に1つの連続した画像を形成する場合には、それぞれの露光エリアの右側に位置する露光エリアとの間で画像を繋げる必要がある。以下、露光エリア168Aと露光エリア168Bとの間で画像を繋げる場合を例にとって図8を用いて説明する。以下、感光材料150の搬送方向をY軸方向とし、前記搬送方向に対して直交する方向をX軸方向とする。
【0073】
先ず、ディテクター180が露光エリア168Aに位置するようにステージ152を移動させ、送り装置82によってディテクター180を移動させる。
【0074】
次に、露光ヘッド166Aからの露光ビームによって露光エリア168Aに形成される画素であって露光エリア168Bで形成される画像に繋げる繋ぎ画素P1を選択し、点灯させる。繋ぎ画素P1の個数は1個のみであってもよく、2個以上であってもよい。繋ぎ画素P1は、本発明における第1の繋ぎ画素に相当する。
【0075】
そして、ディテクター180によって繋ぎ画素P1を検出する。このステップは、本発明の画素位置特定方法における第1露光ビーム位置検出ステップに相当する。ディテクター180によって繋ぎ画素P1を検出したときの、繋ぎ画素P1のディテクター180上の位置を(x1,y1)とする。
【0076】
次に、露光ヘッド166Bにおいて、露光エリア168Aに繋げられる可能性のある画素Pを選択して点灯させる。そして、前記画素の何れか1個を検出するまで、ステージ152を移動させ、言い替えればディテクター180をY軸方向に沿って移動させる。このステップは、本発明の画素位置特定方法における第2露光ビーム位置検出ステップに相当する。露光エリア168Bにおいて前記画素を検出したときのステージ152の移動量、即ちディテクター180の移動量をY0とする。
【0077】
ディテクター180によって検出された露光ヘッド166Bの画素Pのうち、繋ぎ画素P1との間のX方向の距離が最も小さいものを繋ぎ画素P2として選択する。繋ぎ画素P2のディテクター180上の座標を(x2,y2)とする。
【0078】
前述のように、繋ぎ画素P1(x1,y1)を検出したあと、ディでクター180をY軸方向に移動させて繋ぎ画素P2(x2,y2)を検出したのであるから、繋ぎ画素P1(x1,y1)を検出したときと、繋ぎ画素P2(x2,y2)を検出したときとのディテクター180のX座標は同一である。また、ディテクター上のx軸およびy軸は、図9に示すようにそれぞれX軸およびY軸に対して平行である。したがって、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とのX軸方向の距離は、x座標上の位置の差x2−x1で与えられる。一方、X軸方向の距離は、y座標上の位置の差y2−y1にディテクター180のY軸方向の移動距離Y0を足したもの、即ちy2−y1+Y0で与えられる。
【0079】
そこで、コントローラ100は、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間で画像のずれが最小になるように、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間の距離(x2−x1,y2−y1+Y0)と感光材料150の搬送速度即ちステージ152の移動速度Vとに応じて露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの露光タイミングを設定し、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とで画像が重なるように露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとに画像データを入力すると共に、必要に応じて、入力される画像データに対して画像データシフト、画像回転、倍率変換などの補正を行う。
【0080】
露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの露光タイミングを前述のように設定したときに、感光材料150に形成される画像を図9に示す。図9において画像169Aは、露光ヘッド166Aによって感光材料150に形成される画像であり、画像169Bは、露光ヘッド166Bによって感光材料150に形成される画像である。
【0081】
図9から明らかなように、画像169Aと画像169Bとを繋ぐ繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とは、X方向の位置が殆ど等しい上、露光ヘッド166Aおよび露光ヘッド166Bの露光タイミングの補正等により、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間にY方向のずれや重なりが生じることもない。したがって、画像169Aと画像169Bとは、繋ぎ目で、ずれや重なりが生じることは殆どない。
【0082】
次に、ディテクター180を送り装置182によって駆動し、露光ヘッド166Bと露光ヘッド166Cとの継ぎ目に移動し、同様の手順で、露光ヘッド166Bと露光ヘッド166Cとのそれぞれにおいて形成される画像169Bおよび画像169Cの繋ぎ画素を特定する。この手順を順次繰り返すことによって吸光装置の全ての露光ヘッド166巻の繋ぎ画素を特定し、繋ぎ画素において画像が重なるように、各露光ヘッド166に入力される画像データに対して画像データシフト、画像回転、倍率変換などの補正を行うことにより、露光領域全体に渡って継ぎ目におけるずれや重なりの少ない画像を形成できる。
【0083】
このように、実施形態1に係る露光装置においては、温度変化による各部材の熱膨張や熱収縮、および長期間使用による経時変化の蓄積により、露光ヘッド166A〜露光ヘッド166J相互間の位置が変化した場合においても、露光ヘッド166A〜露光ヘッド166Jにより形成される画像169A〜画像169Jのつなぎ目における画像のずれや重なりを最小限に押えることができるから、大面積の画像を作成する場合であっても、継ぎ目やずれの目立たない良質な画像が得られる。
【0084】
したがって、感光材料150が大面積の場合にも品質の高い画像を形成できるから、前記露光装置を、大面積のプリント配線基板、TFT,液晶表示装置のカラーフィルタ、およびプラズマディスプレーパネルの製造に適用した場合においても、露光ヘッド166間の画像のずれによる不良品の発生を効果的に防止できる。
【0085】
2.実施形態2
本発明の画像形成装置に包含される露光装置の他の例について、構成の全体を図10に示す。
【0086】
実施形態2に係る露光装置もまた、実施形態1に係る露光装置と同様、いわゆるフラットベッド型であり、図10に示すように、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備えている。
【0087】
但し、ステージ152におけるステージ移動方向に沿って下流側の端縁部には、実施形態1に係る露光装置の備えるディテクター180に代えて6個の面ディテクター184a〜184fがX軸方向に沿って固定されている。面ディテクター184もまた、本発明におけるビーム位置検出手段に相当する。面ディテクター184は、実施形態1における面ディテクター180と同様である。また、面ディテクター184の検出面上のx軸およびy軸は、それぞれ露光装置のX軸およびY軸に対して平行である。したがって、露光ヘッド166の画素は、面ディテクター184のx軸およびy軸に対して斜めに配列されている。
【0088】
これ以外の構成については、実施形態2に係る露光装置は、実施形態1に係る露光装置と同様である。また、実施形態1と同一の符号は、原則として同一の構成要素を意味する。
【0089】
以下、露光エリア168Aと露光エリア168Bとにおいて繋ぎ画素P1および繋ぎ画素P2を選択する手順を説明する。
【0090】
先ず、ステージ152を移動させ、露光エリア168の下方に面ディテクター184を位置させる。
【0091】
次いで、露光エリア168Aにおいて露光ヘッド166Aの画素を順次点灯し、図11において(A)に示すように、面ディテクター184a〜184fのいずれかで前記画素を検出する。以下、簡略のため、面ディテクター184aで前記画素を検出した場合を例にとって説明する。
【0092】
面ディテクター184aで前記画素を検出したら、前記画素のうち、面ディテクター184のx=0の位置に最も近い画素を繋ぎ画素P1(a,b)とする。なお、(a,b)は、繋ぎ画素P1のxy平面上の位置である。
【0093】
次に、ステージ152を移動させ、言い替えれば面ディテクター184をY軸方向に移動させて繋ぎ画素P1をディテクター184aのy=0の線上に位置させ、このときのステージ152の移動量Y1を検出する。前記Y1は、ディテクター184を移動する前の繋ぎ画素P1のy座標bに相当する。したがって、繋ぎ画素P1のxy座標は(a,Y1)と特定される。
【0094】
繋ぎ画素P1のxy座標が設定されたら、P1のときと同様に、露光ヘッド166Bの画素を順次点灯し、露光エリア168Bにおいてディテクター184aのx=0の位置に最も近い画素を繋ぎ画素P2(c,d)とする。なお、(c,d)は繋ぎ画素P2のxy平面上の位置である。
【0095】
次いで、ステージ152を移動させて繋ぎ画素P2をディテクター184aの原点(0,0)上に位置させ、このときのステージ152の移動量Y2を検出する。前記Y2は、ディテクター184aを移動する前の繋ぎ画素P2のy座標dに相当する。したがって、繋ぎ画素P2のxy座標は(b,Y2)と特定される。
【0096】
ここで、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とは同一の面ディテクター184aのx=0の位置に最も近い画素であるから、x軸方向の距離、即ちX軸方向の距離は殆ど0である。
【0097】
したがって、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とが選定され、xy座標が特定されたら、コントローラ100は、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間のY方向の距離(Y2−Y1)と感光材料150の搬送速度即ちステージ152の移動速度Vとに応じ、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とにおいてY軸方向に画像が重なるように露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの露光タイミングを設定する。同時に、X軸方向においては、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とで同一の画像が形成されるように、露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとに画像データを入力する。
【0098】
これにより、図9に示すように、画像169Aと画像169Bとの間のずれや重なりを防止できる。
【0099】
実施形態2に係る露光装置においては、X方向の位置が実質的に等しい繋ぎ画素P1およびP2を繋ぎ画素として選択し、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とにおいて画像が重なり合うように画像データの変換を行っているから、実施形態2に係る露光装置よりもさらに、画像の繋ぎ目におけるずれや重なりの少ない画像を形成できる。
【0100】
次に、同様の手順で、露光ヘッド166Bと露光ヘッド166Cとのそれぞれによって形成される画像169Bと画像169Cとの繋ぎ画素をディテクター184bによって特定する。この手順を順次繰り返すことにより、露光装置の全ての露光ヘッド間の繋ぎ画素を特定し、繋ぎ画素において画像が重なるように、各露光ヘッド166に入力される画像データに対して画像データシフト、画像回転、倍率変換などの補正を行うことにより、露光領域全体に亘って繋ぎ目におけるずれや重なりの少ない画像を形成できる。
【0101】
したがって、前記露光装置を、大面積のプリント配線基板、TFT,液晶表示装置のカラーフィルタ、およびプラズマディスプレーパネルの製造に適用した場合に、露光ヘッド166間の画像のずれによる不良品の発生をさらに効果的に防止できる。
【0102】
3.実施形態3
本発明の画像形成装置に包含される露光装置のさらに別の例について、構成の全体を図12に示す。
【0103】
実施形態3に係る露光装置もまた、実施形態1に係る露光装置と同様、いわゆるフラットベッド型であり、図12に示すように、シート状の感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備えている。
【0104】
但し、ステージ152におけるステージ移動方向に沿って下流側の端縁部には、高精度な送り装置187によってX軸方向に沿って移動可能な面ディテクター186が設けられている。図13に示すように、ステージ152の下流側の端縁部には、X軸方向に沿って溝185が全幅に亘って設けられ、面ディテクター186は、溝185の内側を摺動する。溝185には、更に、面ディテクター186のX軸方向の位置を検出するリニアエンコーダ188が設けられ、面ディテクター186を送る送り装置187が、リニアエンコーダ188を挟むように2本設けられている。送り装置187としては、ボールねじやリニアモータなどが使用できる。送り装置187としてボールねじを用いる場合において、ボールねじの駆動にパルスモータを使用すれば、パルスモータに送ったパルスの個数と、パルス1個当りの面ディテクター186の移動距離とから、面ディテクター186の位置が特定できるから、リニアエンコーダ188が不要になる。
【0105】
実施形態3に係る露光装置において繋ぎ画素の位置を特定する手順について図14を用いて説明する。
【0106】
まず、露光ヘッド166Aの画素のうち、露光エリア168Bに繋げようとする画素を選択して繋ぎ画素P1に指定し、点灯させる。繋ぎ画素P1は1個であっても2個以上であってもよい。
【0107】
次に、送り装置187によって面ディテクター186をX軸方向に移動させると同時にステージ152を移動させて面ディテクター186をY軸方向に移動させ、繋ぎ画素P1からの露光ビームが面ディテクター186の原点(0,0)に入射したところで面ディテクター186を停止させる。このときのリニアエンコーダ188で検出した面ディテクター186の位置、およびステージ152の移動量から求めたステージ152の位置から、繋ぎ画素P1のXY面上の位置(X1,Y1)が求められる。
【0108】
次に、露光ヘッド166Bの画素のうち、露光エリア168Aに繋げようとする画素を選択してこれらの画素を全て点灯させる。そして繋ぎ画素P1のところで述べたのと同様の手順により、前記画素のXY座標を求める。そして、前記画素のうち、X座標が、繋ぎ画素P1のX座標X1に最も近いものを繋ぎ画素P2(X2,Y2)とする。
【0109】
露光エリア168Aの繋ぎ画素P1(X1,Y1)と露光エリア168Bの繋ぎ画素P2(X2,Y2)とが求められたら、コントローラ100は、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間で画像のずれが最小になるように、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2との間のY軸方向の距離(Y2−Y1)と感光材料150の搬送速度即ちステージ152の移動速度Vとに応じて露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの露光タイミングを設定する。また、露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとにおいては、必要に応じて、画像データシフト、画像回転、倍率変換などの補正を行い、図9に示すような画像169Aおよび画像169Bを得る。
【0110】
実施形態3に係る露光ヘッドにおいては、面ディテクター186をY軸方向だけでなくX軸方向にも移動させて繋ぎ画素P1および繋ぎ画素P2の位置を求めている。
【0111】
したがって、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とが、X軸方向の距離が大きな場合においても、繋ぎ画素P1と繋ぎ画素P2とのXY面上の実際の位置を特定できる。そして、前記実際の位置に基いて露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの画像信号入力を制御することにより、露光ヘッド166Aと露光ヘッド166Bとの間に画像のずれや重なりが形成されることを防止できる。
【0112】
次に、ディテクター180を、送り装置187によって露光ヘッド166Bと露光ヘッド166Cとの繋ぎ目に移動し、同様の手順に従って、露光ヘッド166Bと露光ヘッド166Cとのそれぞれによって形成される画像169Bと画像169Cとの繋ぎ画素を特定する。この手順を順次繰り返すことにより、露光装置の全ての露光ヘッド166間の繋ぎ画素を特定し、繋ぎ画素において画像が重なるように、露光ヘッド166に入力される画像データに対して画像データシフト、画像回転、倍率変換などの補正を施すことにより、露光領域全体に亘って繋ぎ目におけるずれや重なりの少ない画像が形成できる。
【0113】
このように、実施形態3の露光装置を使用すれば、多数の露光ヘッド166を用いて大面積の感光材料150をを露光する場合においても、感光材料150上に、露光エリア168の間のずれや隙間、重なりがなく、連続した大きな画像を形成できる。
【0114】
したがって、前記露光装置を、大面積のプリント配線基板、TFT,液晶表示装置のカラーフィルタ、およびプラズマディスプレーパネルの製造に適用した場合に、露光ヘッド166間の画像のずれによる不良品の発生を特に効果的に防止できる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前記マルチヘッド露光装置において、各露光ヘッドによって露光される露光エリア間のずれが極めて小さく、連続した大きな画像が形成できる画像形成装置および画像ずれ補正方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1に係る露光装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態1に係る露光装置の備えるスキャナの構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、感光材料に形成される露光済み領域を示す平面図および各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す概略図である。
【図4】図4は、実施形態1に係る露光装置の備える露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った走査方向の断面図である。
【図6】図6は、図4に示す露光ヘッドの備えるDMDの構成を示す部分拡大図である。
【図7】図7は、図6に示すDMDの動作を示す説明図である。
【図8】図8は、実施形態1に係る露光装置の備える露光ヘッドに置ける画素から繋ぎ画素を選択し、画像を繋げる手順を示す平面図である。
【図9】図9は、図8に示す手順で繋げられた画像の一例を示す平面図である。
【図10】図10は、実施形態2に係る露光装置の構成を示す斜視図である。
【図11】図11は、実施形態2に係る露光装置の備える露光ヘッドにおける画素から繋ぎ画素を選択し、画像を繋げる手順を示す平面図である。
【図12】図12は、実施形態3に係る露光装置の構成を示す斜視図である。
【図13】図13は、実施形態3に係る露光装置の備える面ディテクターおよびその周辺の構成の詳細を示す拡大平面図である。
【図14】図14は、面ディテクターで繋ぎ画素P1およびP2の位置を特定する手順を示す該略平面図である。
【符号の説明】
50 DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス、空間光変調素子)
53 反射光像(露光ビーム)
54、58 レンズ系
56 走査面(被露光面)
64 レーザモジュール
66 ファイバアレイ光源
68 レーザ出射部
73 組合せレンズ
150 感光材料
152 ステージ(移動手段)
162 スキャナ
166 露光ヘッド
170 露光済み領域
180 面ディテクター
182 送り装置
184 面ディテクター
186 面ディテクター
188 リニアエンコーダ

Claims (13)

  1. 複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像を形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビームの位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、
    前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いると共に、
    第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段が備える受光面上のxy座標における露光ビームの位置を検出する第1露光ビーム位置検出ステップと、
    第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素をonするとともに、前記ビーム位置検出手段をY軸方向に移動させ、前記受光面上のxy座標における露光ビームの位置を検出する第2露光ビーム位置検出ステップと、
    前記ビーム位置検出手段のY軸方向の移動量と、第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドの前記受光面上における露光ビームの位置とから前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する繋ぎ画素位置特定ステップとを
    有することを特徴とする画素位置特定方法。
  2. 複数の画素を選択的にon/off可能に形成されてなるとともに、走査方向に対して斜めに配置された複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビーム位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、
    前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いると共に、
    前記第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近に位置する画素を順次onし、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段の受光面上のxy座標上においてx=0に最も近い位置に入射した露光ビームに対応する画素を第1の繋ぎ画素とする第1画素特定ステップと、
    前記第1の繋ぎ画素指定ステップで指定された第1の繋ぎ画素をonして前記ビーム位置検出手段をY軸方向に沿って移動し、前記第1の露光ヘッドの露光ビームが前記受光面上のxy座標の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段の基準面上の位置である第1ビーム位置を検出する第1ビーム位置検出ステップと、
    前記第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近に位置する画素を順次onし、前記ビーム位置検出手段の受光面上のxy座標上においてx=0に最も近い位置に入射した露光ビームに対応する画素を第2の繋ぎ画素とする第2画素特定ステップと、
    前記第2の繋ぎ画素指定ステップで指定された第2の繋ぎ画素をonして前記ビーム位置検出手段をY軸方向に沿って移動し、前記第2の露光ヘッドの露光ビームが前記受光面上のxy座標の原点を照射したときの前記ビーム位置検出手段の基準面上の位置である第2ビーム位置を検出する第2ビーム位置検出ステップと、
    前記第1ビーム位置と前記第2ビーム位置とに基づいて前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップとを有することを特徴とする画素位置特定方法。
  3. 複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像形成する画像形成装置において、各露光ヘッドの露光ビーム位置を測定して前記露光ヘッドの繋ぎ目の画素位置を特定する画素位置特定方法であって、
    前記露光ビームの測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向および前記Y軸方向に対して直交するX軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段を用いるとともに、
    第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段をX軸およびY軸方向に沿って移動させ、前記ビーム位置検出手段の受光面における原点(x=0,y=0)を露光ビームが照射したときの前記基準面上における前記ビーム位置検出手段の位置である第1ビーム位置(X1,Y1)を検出する第1ビーム位置検出ステップと、
    第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素をonし、前記ビーム位置検出手段をX軸およびY軸方向に沿って移動させ、前記ビーム位置検出手段の受光面における前記原点を露光ビームが照射したときの前記基準面上における前記ビーム位置検出手段の位置である第2ビーム位置(X2,Y2)を検出する第2ビーム位置検出ステップと、
    前記第1ビーム位置と前記第2ビーム位置とに基づいて前記第1の繋ぎ画素および第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素特定ステップとを
    有することを特徴とする画素位置特定方法。
  4. 前記ビーム位置検出手段は、2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOSのいずれかである画素位置検出素子である請求項1〜3の何れか1項に記載の画素位置特定方法。
  5. 前記露光ヘッドは、入力された画像データに応じて光源からの光を変調する空間変調素子によって複数の画素を選択的にon/offする請求項1〜4の何れか1項に記載の画素位置特定方法。
  6. 複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを一定方向に走査して画像を形成する画像形成装置において、各露光ヘッド間の画像のずれおよび重なりを補正する画像ずれ補正方法であって、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップと、
    前記画素位置特定ステップで特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する画像データ補正ステップとを
    有することを特徴とする画像ずれ補正方法。
  7. 請求項1〜5の何れかに記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定する画素位置特定ステップと、
    前記画素位置特定ステップで特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する画像データ補正ステップとを
    有し、前記画像データ補正ステップにおいて、
    前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のY軸方向のずれについては、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のY軸方向の距離と前記露光ヘッドの走査速度とに応じて前記第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとの露光タイミングを設定することにより除去するとともに、
    前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素との間のX軸方向のずれについては、前記第1の繋ぎ画素と前記第2画素とにおいて画像データが重なるように前記第1の露光ヘッドと前記第2の露光ヘッドとに画像データを入力することにより除去する
    請求項6に記載の画像ずれ補正方法。
  8. 3以上の露光ヘッドについても、
    前記画素位置特定ステップによってそれぞれの画像ヘッドにおける繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定し、
    前記繋ぎ画素で画像が繋がるように、前記画素位置特定ステップによって特定された繋ぎ画素の位置に基いて前記露光ヘッドのそれぞれに入力される画像データを補正する
    請求項6または7に記載の画像ずれ補正方法。
  9. 複数の画素を選択的にon/off可能な複数の露光ヘッドを備え、前記露光ヘッドによって画像形成面を一定方向に走査しつつ露光して画像を形成する露光手段と、
    前記露光ビームの位置の測定に、前記走査方向に対して平行なY軸方向に沿って基準面上を移動可能なビーム位置検出手段により、前記露光手段が備える各露光ヘッドの露光ビームの位置を測定することにより、前記露光ヘッドの画素の位置を特定する画素位置特定手段と、
    前記ビーム位置検出手段における画素位置の検出結果に基づいて前記露光ヘッドを制御する露光制御手段とを備えてなり、
    前記ビーム位置検出手段は、請求項1〜5の何れか1項に記載の画素位置特定方法により、第1の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第1の繋ぎ画素および第2の露光ヘッドの繋ぎ目付近の第2の繋ぎ画素の前記基準面上の位置を特定し、
    前記露光制御手段は、前記画素位置特定手段で特定された前記第1の繋ぎ画素および前記第2の繋ぎ画素の位置に基き、前記第1の繋ぎ画素と前記第2の繋ぎ画素とで画像が繋がるように前記第1の露光ヘッドおよび第2の露光ヘッドに入力される画像データを補正する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記画素位置特定手段は、前記ビーム位置検出手段として2次元PSD、4分割フォトディテクタ、2次元CCD、および2次元CMOSから選択される画素位置検出素子を備える請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記露光ヘッドは、入力された画像データに応じて光源からの光を変調する空間光変調素子を備え、前記空間変調素子によって複数の画素を選択的にon/offする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記空間変調素子は、前記走査方向に対して傾斜して配置された複数の画素を有する請求項11に記載の画素形成装置。
  13. 前記空間変調素子の画素は2次元に配置されてなる請求項12に記載の画像形成装置。
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