JP2001263083A - 可変容量ターボ過給機 - Google Patents

可変容量ターボ過給機

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JP2001263083A
JP2001263083A JP2000081738A JP2000081738A JP2001263083A JP 2001263083 A JP2001263083 A JP 2001263083A JP 2000081738 A JP2000081738 A JP 2000081738A JP 2000081738 A JP2000081738 A JP 2000081738A JP 2001263083 A JP2001263083 A JP 2001263083A
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Japan
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guide vane
center
flow path
turbine
flow
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JP2000081738A
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Seiji Fukaya
征史 深谷
Tetsuo Udagawa
哲男 宇田川
Yasunori Murakami
保則 村上
Tsutomu Okazaki
勉 岡崎
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ないガス流量に応じて流路面積を絞ったガイ
ドベーン3開度においては、流路スペーサ4とガイドベ
ーン3間の流れがガイドベーン3に沿わず、ガイドベー
ン3の内径側に低流速領域或いは剥離領域が形成され
る。この低流速領域或いは剥離領域の発生による流体的
なエネルギーの損失を抑制することにより、タービン効
率の向上を図る。 【解決手段】ガイドベーン3の前縁L付近の反り線の曲
率中心O”をガイドベーン3の回転軸中心O’よりも外
径側にすること、或いは流路面積が最小となるガイドベ
ーン3開度において、タービン翼車の回転中心を中心と
して、ガイドベーン3の前縁Lで形成される円が流路ス
ペーサの重心G位置で形成される円よりも外側に位置す
る構成とすることにより解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンのケーシ
ング内に回動可能なガイドベーンと、ガイドベーンの側
端部とケーシング内壁の間に最小の隙間を保つ流路スペ
ーサとを有する可変容量ターボ過給機に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシング内のタービン翼車外周部に回
転可能なガイドベーンを複数有する可変容量タービン
は、ガス流量に応じてガイドベーンの開度を調節し適切
な流路面積を実現することにより、広い流量範囲に渡っ
て高過給を達成できる。
【0003】従来の可変容量タービンにおいては、ケー
シングやガイドベーンの熱変形によりガイドベーンの側
端部がケーシング壁と接触し回動不能となることを避け
るため、また、ガイドベーン側端部とケーシング壁間の
漏れ流れ流量を低減しタービン効率の低下を抑制するた
め、流路スペーサを用いてケーシング壁とガイドベーン
側端部との間に必要最小の隙間が確保されている。
【0004】例えば特公平7−13468号公報では、
ロッド状の流路スペーサを具備した可変タービンノズル
の実施例が示されており、流路スペーサが羽根全体の半
径方向外側縁部に配設され、軸長が羽根の軸長より僅か
に長手にされている。また、一方の流路スペーサは、ノ
ズルリングに設けられた穴部内にプレス嵌めされ固定さ
れるのが好ましい。且つ、別の流路スペーサが少なくと
も3個、等間隔離間させ、且ノズルリングと内径側壁と
の間に所定の空間を与えるように配設されている。
【0005】さらに特開平8−177509号公報で
は、ガイドベーンの自由端側端部との間に微小な隙間を
形成してタービンケーシング内面に設けられた嵌設穴に
緩く嵌め込まれたプレートと、ガイドベーンより上流の
排気ガス通路に配設され、ベーン支持体と前記プレート
とを連結するプレート支持ボルトを有する可変容量ター
ビンが開示されている。
【0006】また、特開平11−190219号公報で
は、支持軸を中心に回動が可能である鈍頭厚肉のノズル
と、前記支持軸およびノズル翼部の内部に穿設された中
空部を貫通して設けられ、ノズル形成壁間の距離を規制
することにより、ノズルとノズル形成壁間のノズル隙間
を制限するノズル隙間制限ピンを有する可変容量タービ
ンが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特公平7−13468
号公報に記載されたロッド状の流路スペーサを用いた場
合、或いは特開平8−177509号公報に記載された
プレート支持ボルトを用いた場合、少ないガス流量に応
じて流路面積を絞ったガイドベーン開度において、流路
スペーサ或いはプレート支持ボルトとガイドベーン間の
流れがガイドベーンに沿わず、ガイドベーンの内径側に
低流速領域或いは剥離領域が形成される状態となる。こ
の低流速領域、或いは、剥離領域の発生は、流体的なエ
ネルギーの損失を伴い、タービン効率が低下するという
問題がある。
【0008】このガイドベーン内径側の低流速領域、或
いは、剥離領域の発生は、流路スペーサ、或いは、プレ
ート支持ボルトとガイドベーン前縁の位置関係、および
ガイドベーン前縁付近の形状に大きく依存する。従来の
可変容量タービンでは、ガイドベーンの前縁付近の反り
線が直線であるか、或いは反り線の曲率中心がガイドベ
ーンの回転軸中心よりも内径側にある。また、流路面積
が最小となるガイドベーン開度において、ガイドベーン
の前縁が流路スペーサの重心よりも内径側にある。この
ため、流路面積が最小となるガイドベーン開度から、ガ
イドベーンを少し開いた状態では、流路スペーサ或いは
プレート支持ボルトとガイドベーン間の流れは、径方向
に近い向きを有する流れとなっており、一方ガイドベー
ン前縁付近は、周方向に近い向きとなっている。従っ
て、流路スペーサ、或いは、プレート支持ボルトとガイ
ドベーン間の流れの向きと、ガイドベーン前縁付近の向
きに著しい差が発生する。そのため、流れがガイドベー
ンに沿わなくなり、ガイドベーンの内径側に低流速領域
或いは剥離領域が形成されるに至っている。
【0009】また、特開平11−190219号公報に
記載された、支持軸を中心に回動が可能である鈍頭厚肉
のノズルと、前記支持軸およびノズル翼部の内部に穿設
された中空部を貫通して設けられたノズル隙間制限ピン
を用いた場合、上記のような流路スペーサ或いはプレー
ト支持ボルトとガイドベーン間の流れの向きとガイドベ
ーン前縁付近の向きの不一致による低流速領域或いは剥
離領域の形成は避けられるが、ノズルを厚肉にすること
により、ノズル開度を最大にした時の最大流路面積が小
さくなり、作動流量範囲が狭まるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、ガイドベーンを厚肉にす
ることなく、ガイドベーン内径側に生じる低流速領域或
いは剥離領域を抑制し、広い作動流量範囲において高効
率の可変容量ターボ過給機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、ガイドベー
ンの前縁付近の反り線の曲率中心を、ガイドベーンの回
転軸中心よりも外径側にすること、或いは流路面積が最
小となるガイドベーン開度において、ガイドベーンの前
縁を流路スペーサの重心よりも外径側にすることにより
解決できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図を
用いて説明する。
【0013】図1は、本発明を適用した可変容量ターボ
過給機のタービン部の一実施例を示したものである。
【0014】このタービン部は、タービン翼車1および
ケーシング2と、ケーシング2内のタービン翼車1外周
部に配設された回動可能なガイドベーン3と、ガイドベ
ーン3のピッチ間に配設された外形が円柱状の流路スペ
ーサ4とから構成される。各ガイドベーン3は、ケーシ
ング2外に延出した回転軸5によって支持されており、
外部の駆動機構(図示せず)によって回転軸5を回動す
ることで回動する。本実施例では、タービン翼車1の外
径はφ40mm程度で、ガイドベーン3の翼弦長は20mm
程度で、最大厚さは3mm程度である。ガイドベーン3の
回転軸5の軸中心O’とタービン翼車1の軸中心Oの距
離は、30mm程度で、流路スペーサ4の外径はφ9mm程
度である。
【0015】また、ガイドベーン3の枚数は9枚で、流
路スペーサ4の個数は3個であり、周方向に3等分割し
た位置に各々が周期対称的に配置されている。ガイドベ
ーン3の形状は全て同一である。ガイドベーン3の回動
に伴い、流路スペーサ4とガイドベーン3、或いは、ガ
イドベーン3間の各最短距離ti(i=1、2、3、
4)が変化することにより、流路面積が増減する。図1
におけるガイドベーン3の開度は、流路面積が最大流路
面積の約5割程度となる開度である。
【0016】図2には図1におけるA−A’断面を示
す。ボルト6はケーシング2壁および流路スペーサ4を
貫通し、流路スペーサ4を挟んで対向するガイドベーン
支持体7に締結される。流路スペーサ4とボルト6の材
料には、ガイドベーン3と同一の熱膨張係数である材料
を用いている。流路スペーサ4の幅hsはガイドベーン
3の幅hnよりも僅かに大きく設計されており、ガイド
ベーン3の側端部とケーシング2内壁およびガイドベー
ン支持体7の間に最小の隙間が保たれる。
【0017】図3は、図1における1つの流路スペーサ
4と、その右隣のガイドベーン3の周辺を示したもので
ある。
【0018】図3において、ガイドベーン3の開度は、
流路面積が最大流路面積の約1割程度となる開度であ
る。本実施例におけるガイドベーン3は前縁Lから約
0.4c(cはガイドベーンの翼弦長)離れた位置に回
転軸中心O’を有している。また、前縁Lからの距離が
約0.05cから約0.3cの範囲における反り線8の
曲率中心O”が、ガイドベーン3の回転軸中心O’より
も外径側に位置している。従って、前縁L付近が流路ス
ペーサ4から遠ざかるように反った形状となっている。
また、前縁Lからの距離が約0.3cである点Bから後
縁Tまでの反り線8は直線となっている。反り線8は、
ガイドベーン3の内径側の面9と外径側の面10とに内
接する円群11の中心を結ぶ曲線或いは直線である。
【0019】流路スペーサ4とその右隣のガイドベーン
3の最近接点をP、Qとし、線分PQの中点を通り線分
PQに垂直な直線を直線nとする。直線nは、流路スペ
ーサ4とその右隣のガイドベーン3との間の、ガスの流
れ方向を代表している。従って、流路スペーサ4右隣の
ガイドベーン3の前縁Lにおける反り線の接線mと直線n
とで形成される入射角θは、流路スペーサ4とガイドベ
ーン3間の流れがガイドベーン3の内径側の面9に沿う
度合いを示す指標となる。即ち、入射角θが小さい程、
ガイドベーン3の内径側の面9に沿った流れが形成さ
れ、入射角θが大きい場合には、流れは面9から遠ざか
る。また、入射角θはガイドベーン3の開度によって変
化し、ガイドベーン3の開度が小さい程、入射角θは大
きくなる。
【0020】図4(a)に本実施例のガスの流れを、図
4(b)に従来例のガスの流れを示す。本図では、点線
で示すように開度が0(閉じている状態)に対して、実
線で示すように、ガスの質量流量は比較的少ない状態
の、流路面積を絞ったガイドベーン3開度(流路面積が
最大流路面積の約1割程度となる開度)の場合の流れを
示している。なお、この従来例は、前縁L付近の反り線
が直線であるガイドベーン3を示している。前記線分P
Qの長さが等しい条件で比較した場合、直線nの方向は
本実施例と従来例でほぼ同一となる。一方、ガイドベー
ン3の前縁Lにおける反り線の接線mについては、従来例
の接線m’に比べ、本実施例の接線mの方がより径方向
に近い。これは、本実施例のガイドベーンの前縁付近が
流路スペーサ4から遠ざかるように反っているためであ
る。このため、本実施例における入射角θは従来例の入
射角θ’に比べて小さくなる。その結果、本実施例では
従来例に比べ、流路スペーサ4とガイドベーン3間の流
れがガイドベーン3の内径側の面9に沿い易くなってお
り、ガイドベーンの内径側の低流速領域が縮小されてい
る。
【0021】図4中には、流路面積が最小となる開度で
のガイドベーン3の位置を点線で示している。流路面積
が最小となるガイドベーン開度の際、本実施例では、タ
ービン翼車の回転中心中心として、ガイドベーン3の前
縁Lで形成される円が、流路スペーサの重心G位置で形
成される円よりも外径側に位置している。これに対し、
従来例では、前縁L側の円は流路スペーサの重心Gで形
成される円よりも内径側に位置している。この前縁L位
置の違いによる効果については、本発明に係わる可変容
量ターボ過給機タービン部の第二の実施例で後述する。
【0022】図5に流路面積Sに対する、入射角θおよ
びタービン効率ηの関係を示す。ここでS=3hsΣt
i(i=1、2、3、4)であり、tiは、流路スペー
サ4とガイドベーン3、或いはガイドベーン3間の各最
短距離である(図1、2)。流路面積Sは、ガイドベー
ン3および流路スペーサ4の配置の周期対称性により、
Σtiにhsを掛けたものを3倍した値となっている。
図5では効率ηが最大になる時の流路面積S0よりも小
さい面積範囲を示しており、ガスの質量流量が比較的小
さく、流路面積を絞ったガイドベーン3開度の状態を含
んでいる。流れの数値シミュレーション結果によれば、
入射角θが約45°以上になると、流路スペーサ4の右
隣に位置するガイドベーン3の内径側に低流速領域が生
じる。また、入射角θの増加と共に低流速領域は拡大
し、ついには逆流が生じて剥離する。この低流速領域或
いは剥離領域の発生は流体的なエネルギーの損失を伴う
ため、タービン効率低下の原因となっている。
【0023】本実施例と従来例とを同一の流路面積S1
で比較すると、本実施例は従来例よりも入射角θの値が
小さく、図4に示したように低流速領域も小さい。従っ
て、前記の流体的なエネルギー損失の低減により、ター
ビン効率ηが向上する。本実施例と従来例はいずれも流
路面積Sの増加と共に入射角θが減少するが、それぞれ
流路面積がS2およびS3より大きくなると入射角θが
約45°以下となる。S2<S3であることから、本実
施例は従来例に比べ、より広いガス流量範囲で高い効率
が維持できる。
【0024】なお、本実施例では前縁Lからの距離が約
0.3c(cはガイドベーンの翼弦長)である。点Bか
ら後縁Tまでの反り線8は略直線となっているが、この
部分の反り線は、直線に限定するものではない。また、
本実施例では前縁Lからの距離が約0.05cから約
0.3cの範囲における反り線8が1つの円弧で表され
ている。この部分の反り線が複数の円弧で形成され、各
円弧の曲率中心の少なくとも1つが回転軸中心O’より
外径側に位置していても良い。
【0025】図6は本発明に係わる可変容量ターボ過給
機タービン部の第二の実施例であり、流路スペーサ4お
よびガイドベーン3周辺を図示している。本実施例にお
けるガイドベーン3の形状は、前縁L付近の反り線の曲
率中心がガイドベーンの回転軸中心O’よりも内径側に
ある従来形状である。図6では、ガイドベーン3と流路
スペーサ4および隣のガイドベーン3同士が接触してお
り、これ以上流路面積を小さくできないガイドベーン3
開度となっている。本実施例は、このように流路面積が
最小(流路を閉じた状態)となるガイドベーン3開度の
状態で、ガイドベーン3の前縁Lとタービン翼車1の軸
中心Oの距離RNが、流路スペーサ4の重心Gとタービ
ン翼車1の軸中心Oの距離RSよりも大きくなっている
(RN>RS)。
【0026】図7では本実施例(a)と従来例(b)に
おけるガスの流れの比較を示す。ガスの質量流量は比較
的少ない状態であり、流路面積を絞ったガイドベーン3
開度(流路面積が最大流路面積の約1割程度となる開
度)となっている。本実施例と従来例のガイドベーン3
は同一形状であり、回転軸中心O’はいずれも前縁Lか
ら約0.4c(cは翼弦長)離れた位置にある。しか
し、流路スペーサ4の重心Gに対する回転軸中心O’の
位置が異なっており、本実施例の方が流路スペーサ4の
重心Gに近く、また内径側に位置している。このため、
最小流路面積となるガイドベーン3の開度(点線)にお
いて、本実施例ではRN>RSであるのに対し、従来例で
はRN<RSとなっている。
【0027】前記線分PQの長さが等しい条件で比較し
た場合、直線nの方向は本実施例および従来例でほぼ同
一となる。一方、ガイドベーン3の前縁Lにおける反り
線の接線mについては、従来例の接線m’に比べ、本実
施例の接線mの方がより径方向に近い。これは、回転軸
中心O’の位置の違いにより、本実施例のガイドベーン
3の方がより径方向に傾いているためである。このた
め、本実施例における前記の入射角θは従来例の入射角
θ’に比べて小さい。従って本実施例では従来例に比
べ、流路スペーサ4とガイドベーン3間の流れがガイド
ベーン3の内径側の面9に沿い易くなっており、ガイド
ベーンの内径側の低流速領域も小さい。以上より、第一
の実施例で図6を用いて説明したのと同様に、前記の流
体的なエネルギー損失の低減により、タービン効率ηが
向上する。
【0028】上記の第一および第二の実施例では全ての
ガイドベーン3を同一形状としているが、本発明を流路
スペーサ4の右隣のガイドベーン3に限って適用しても
良い。なお、本発明は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、少ないガス流量に応じ
て流路面積を絞ったガイドベーン開度において、流路ス
ペーサとガイドベーン間の流れをガイドベーンの内径側
の面に近づけることにより、ガイドベーン内径側に生じ
る低流速領域或いは剥離領域を抑制できる。このため、
流体的なエネルギー損失の低減を実現することにより、
タービン効率を改善できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による可変容量ターボ過給
機タービン部の断面図である。
【図2】図1のタービン部のA−A’断面図である。
【図3】図1のタービン部におけるガイドベーンおよび
流路スペーサの周辺を示した図である。
【図4】ガイドベーンおよび流路スペーサ4周辺のガス
流れを示した図である。
【図5】本発明の実施例と従来例のタービン効率の違い
を示した図である。
【図6】本発明の第二実施例における、ガイドベーンお
よび流路スペーサ周辺のガス流れを示した図である。
【図7】ガイドベーンおよび流路スペーサ周辺のガス流
れを示した図である。
【符号の説明】
1…タービン翼車、2…ケーシング、3…ガイドベー
ン、4…流路スペーサ、5…ガイドベーンの回転軸、6
…ボルト、7…ガイドベーン支持体、8…ガイドベーン
の反り線、9…ガイドベーンの内径側の面、10…ガイ
ドベーンの外径側の面、11…ガイドベーンの内径側の
面と外径側の面とに内接する円群、O…タービン翼車の
軸中心、O’…ガイドベーンの回転軸中心、O”…ガイ
ドベーン前縁付近の反り線の曲率中心、L…ガイドベー
ンの前縁、T…ガイドベーンの後縁、G…流路スペーサ
の重心、P,Q…流路スペーサとガイドベーンの最近接
点、RN…ガイドベーンの前縁とタービン翼車の軸中心
の距離、RS…流路スペーサの重心とタービン翼車の軸
中心の距離、hs…流路スペーサの幅、hn…ガイドベ
ーンの幅、ti(i=1,2,3,4)…流路スペーサ
とガイドベーン或いはガイドベーン間の各最短距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 哲男 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 村上 保則 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 岡崎 勉 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3G005 EA15 FA05 GA04 GB24 GB86

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン翼車とケーシングと、前記ケーシ
    ング内のタービン翼車外周部に配設された回動可能なガ
    イドベーンと、前記ガイドベーンの側端部と前記ケーシ
    ング内壁の間に最小の隙間を保つ流路スペーサからなる
    可変容量タービンにおいて、 前記ガイドベーンの前縁付近の反り線の曲率中心が前記
    ガイドベーンの回転軸中心よりも外径側にあることを特
    徴とする可変容量ターボ過給機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前記可変容量タービンに
    おいて、 流路面積が最小となるガイドベーン開度の状態で、前記
    タービン翼車中心と前記ガイドベーンの前縁とで形成さ
    れる円が、前記タービン翼車と前記流路スペーサの重心
    とで形成される円よりも外側にあることを特徴とする可
    変容量ターボ過給機。
  3. 【請求項3】タービン翼車と、ケーシングと、前記ケー
    シング内の前記タービン翼車の外周部に配設された回動
    可能なガイドベーンと、前記ガイドベーンの側端部と前
    記ケーシング内壁の間に最小の隙間を保つ流路スペーサ
    からなる可変容量タービンにおいて、 流路を閉じたガイドベーン開度の状態で、前記ガイドベ
    ーンの前縁と前記タービン翼車の回転中心を中心とする
    円が、流路スペーサの重心と前記タービン翼車の回転中
    心を中心とする円よりも外側に位置するように構成した
    ことを特徴とする可変容量ターボ過給機。
JP2000081738A 2000-03-17 2000-03-17 可変容量ターボ過給機 Pending JP2001263083A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004022922A1 (en) * 2002-09-05 2004-03-18 Honeywell International Inc. Improved cambered vane for use in turbochargers
DE102009014004A1 (de) * 2009-03-19 2010-09-23 Bosch Mahle Turbo Systems Gmbh & Co. Kg Turbolader und zugehörige Leitschaufel
DE102010004897A1 (de) * 2010-01-19 2011-07-21 Bosch Mahle Turbo Systems GmbH & Co. KG, 70376 Abgasturbolader für ein Kraftfahrzeug

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DE102010004897A1 (de) * 2010-01-19 2011-07-21 Bosch Mahle Turbo Systems GmbH & Co. KG, 70376 Abgasturbolader für ein Kraftfahrzeug

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