JP2001262512A - ケーブル制振装置 - Google Patents

ケーブル制振装置

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JP2001262512A
JP2001262512A JP2000070956A JP2000070956A JP2001262512A JP 2001262512 A JP2001262512 A JP 2001262512A JP 2000070956 A JP2000070956 A JP 2000070956A JP 2000070956 A JP2000070956 A JP 2000070956A JP 2001262512 A JP2001262512 A JP 2001262512A
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damping
damping device
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JP2000070956A
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Kazuhiro Fujisawa
一裕 藤澤
Sadaji Masaoka
貞二 正岡
Teruo Sasaki
輝男 佐々木
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制振部材の変形量を許容範囲内に制限すると
共に、過大な負荷が制振装置に作用したときに当該負荷
を制振部材以外の手段により吸収すること。 【構成】 本発明のケーブル制振装置20は、ケーブル
定着部13に取付けたフランジ27とケーブル3の基端
部に取付けたフランジ部材28との間に設けた制振部材
(高減衰性ゴム)21と、ケーブル3とフランジ部材2
8との間に介在させた滑り手段25と緩衝材24とを主
要な構成要素とする。オフセット変形を伴い引張り方向
の負荷が制振装置20に掛かった場合は滑り手段25が
滑って、又、ケーブル3が傾いた場合は緩衝材24が弾
性変形でケーブル3の傾きを吸収して、制振部材21に
掛かる引張り方向のストレスを緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜張橋ケーブルに好適な
ケーブル制振装置に係り、特に、粘弾性体からなる制振
部材の変形量がケーブルの大きな変形乃至振動によって
も許容範囲を越えないように制振部材の変形の上限を規
制したケーブル制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9(A)は斜張橋の概略を示したもの
であって、同図で1は橋桁、2は支塔、3はケーブルで
ある。このような斜張橋のケーブル3は、風や走行車両
などの影響で振動するが、この振動が大きくなるとケー
ブル3が橋桁1上のケーブル定着部において破損する可
能性がある。そこで、図9(B)(C)に示すようなケ
ーブル制振装置4をケーブル定着部13に取付けること
が本願出願人によって提案され既に実施されている(特
開平7−119115号公報参照)。
【0003】このケーブル制振装置4は、詳しくは粘弾
性体の一種である高減衰ゴムを円柱状に成形した複数個
の制振部材11を使用し、これら制振部材11をケーブ
ル定着部13の近傍におけるケーブル3の周囲に等配状
態で配設し、制振部材11の一端を図9(C)(D)の
ように取付板14及びホルダ16を介してケーブル3側
に固定し、制振部材11の他端を取付板15、フランジ
18及び固定リング19を介してケーブル定着部13に
固定している。そしてケーブル3が半径方向に振動する
と、制振部材11が剪断方向に変形し、その剪断変形に
伴うエネルギ減衰作用でケーブル3の振動を抑制する仕
組みになっている。なお、図9において17はクランプ
リング、5は防水カバーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の斜張
橋の橋桁1の自重が重くケーブル3が比較的長い場合で
は、温度変化や重車両の渋滞等の影響でケーブル長が大
きく変化し、これによりケーブル3とケーブル定着部1
3との相対的な位置関係が、ケーブル3の長手方向やケ
ーブル3に直交する方向に変化することにより、制振部
材11が振動の初期状態で、ある程度変形していること
が知られている。このような変形が生じると、制振部材
11に設計値を上回る過度の負荷が作用する事態が生
じ、このため制振部材11の疲労耐久性能が低下すると
共に、減衰性能自体も低下するという問題がある。
【0005】本発明は、従来のケーブル制振装置におけ
る前記課題を解決すべく創案するに至ったものであっ
て、その目的は制振部材の変形量を許容範囲内に制限す
ると共に、過大な負荷が制振装置に作用したときに当該
負荷を制振部材以外の手段により吸収することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
ケーブル制振装置は、重構造物支持用ケーブルの周囲に
粘弾性体からなる制振部材を配設し、前記制振部材の一
端を前記ケーブル定着部側に連結すると共に、他端を前
記ケーブル定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けた
フランジ部材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記
制振部材の剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル
制振装置において、前記ケーブルと前記ケーブルに取付
けたフランジ部材との間にケーブル長手方向での相対摺
動を許容する滑り手段を介在させたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の第2発明に係るケーブル制
振装置は、重構造物支持用ケーブルの周囲に粘弾性体か
らなる制振部材を配設し、前記制振部材の一端を前記ケ
ーブル定着部側に連結すると共に、他端を前記ケーブル
定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けたフランジ部
材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記制振部材の
剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル制振装置に
おいて、前記ケーブルと前記ケーブルに取付けたフラン
ジ部材との間に緩衝材を介在させたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の第3発明に係るケーブル制
振装置は、重構造物支持用ケーブルの周囲に粘弾性体か
らなる制振部材を配設し、前記制振部材の一端を前記ケ
ーブル定着部側に連結すると共に、他端を前記ケーブル
定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けたフランジ部
材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記制振部材の
剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル制振装置に
おいて、前記ケーブルと前記ケーブルに取付けたフラン
ジ部材との間にケーブル長手方向での相対摺動を許容す
る滑り手段を介在させ、前記ケーブルと滑り手段との間
又は前記滑り手段とフランジ部材との間に緩衝材を介在
させたことを特徴とする。
【0009】上記の滑り手段又は緩衝材は、前記ケーブ
ルと前記ケーブルに取付けたフランジ部材との間であっ
て、周方向の少なくとも一部分に介在させてもよい。
【0010】また、滑り手段は、例えば、ステンレス及
びフッ素系樹脂から選択した材料の組み合わせからな
る。
【0011】また、フランジ部材をケーブルの周方向に
おいて分割され互いに締結された複数の分割フランジか
らなり、前記分割フランジの締結部にスペーサーを介在
させて、滑り手段又は緩衝材に所要の締付力を付与して
も良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1実施形態に係
る制振部材20を図1と図2に基づいて説明する。
【0013】制振装置20は、図1に示すように、ケー
ブル3の基端部近傍に取付けたフランジ部材28と、フ
ランジ28とケーブル定着部13に取付けたフランジ2
7との間に設けた制振部材(高減衰性ゴム)21と、ケ
ーブル3とフランジ部材28との間に設けた滑り手段2
5とを主要な構成要素とする。
【0014】フランジ27は、鋼板製円盤状でケーブル
定着部13の上面に固定されている。フランジ27の中
心孔27aにはケーブル定着部13内に向うケーブル3
の端部が挿通している。
【0015】フランジ部材28は、ケーブル3の周方向
に2つに分割された分割フランジであり、図2に示すよ
うに、ケーブル3を挟み合う半割スリーブ部29、半割
スリーブ部29の半径方向に延在する半円板状のフラン
ジ部30及びフランジ部30を補強するリブ部31を有
する鋼板製の部材で、2つのフランジ部材28の半割ス
リーブ部29でケーブル3の基端の所定箇所を挟み、向
かい合うリブ部(31,31)をボルト32とナット3
3で締付けてケーブル3に固定したものである。即ち、
このフランジ部材28は、分割フランジであるから、ケ
ーブル3を橋桁1に締結した後、ケーブル3の基端部の
所望の位置に取付けることができる。また、分割フラン
ジ部材28を取付ける際に、例えばゴム製のスペーサー
26をその締結面に挟むことにより、ケーブル3への取
付誤差を無くし、半割スリーブ部29に適切な締付力を
作用させることができる。
【0016】制振部材21は、従来同様粘弾性体の一種
である高減衰ゴムを円柱状に成形したものである。高減
衰ゴムとしては天然ゴムの他、SBR、NBR、BR、
シリコンゴム、EPDM、ブチルゴム等の合成ゴムが好
適に使用可能である。なお、制振部材21は高減衰ゴム
と鋼板などの硬質板を交互に積層した積層体であっても
よいし、その断面形状も円形に限らず、四角形や六角形
などの多角形乃至中空筒形状なども可能である。本実施
形態では製造容易性、材料費対制振効果及び耐久性の観
点から円形断面の制振部材21を使用する。
【0017】制振部材21の上下両端面には、従来同様
に取付板22,23が加硫接着等により一体的に取付け
ている。これら取付板22,23は、例えば5mm厚の
円形鋼板で構成している。制振部材21の上側の取付板
22は複数のボルト及びナット又は溶接によって、フラ
ンジ部材28のフランジ部30の下面に締結されてい
る。下側の第1取付板23は、複数のボルト及びナット
又は溶接によってフランジ27の上に締結されている。
【0018】滑り手段25はフランジ部材28の半割ス
リーブ部29とケーブル3との間に挟まれる。
【0019】滑り手段25は、例えば、2枚の滑り材2
5aと25bをケーブル3側と半割スリーブ部29側に
組み合わせたものである。ケーブル3側の滑り材25a
は、ケーブル3のフランジ部材28を取付ける部位に巻
き付けたものである。半割スリーブ部29側の滑り材2
5bは、フランジ部材28の半割スリーブ部29の内周
面に溶接等により取付けたものである。滑り材25aと
25bは0.005〜2.0の摩擦係数が得られれば、
金属非金属いずれの材料でも使用可能である。本実施形
態では2mm厚のステンレス板を滑り材(25a,25
b)に使用するが、この他に、鋼、ホワイトメタル、ス
テンレス、鉛、亜鉛、銀、ニッケル、モリブデン、ケル
メット、マグノリア、りん青銅、銅、ナイロン、テフロ
ン、FRPなどが使用可能である。滑り材25aと25
bは、同種同士の組み合わせでも良く、また、異種同士
の組み合わせでも良い。
【0020】滑り材(25a,25b)は材質を任意に
選択可能であるから、摩擦係数も選択の自由度が高く、
さらに滑り材(25a,25b)はケーブル3や鋼板製
の半割スリーブ部29から独立した別部品であるため、
耐久性や価格等を考慮した最適の材質選定を容易に行な
うことができる。
【0021】例えば、鋼−テフロンの組合せでは摩擦係
数が0.04、鋼−ナイロンの組合せでは摩擦係数が
0.1程度になるものと考えられる。
【0022】フランジ部材28は、図2に示すように、
ケーブル3の円周方向に配置された制振部材21の上に
フランジ部30を載置した状態で、ボルト32を締付け
てケーブル3に取付けている。このとき、半割スリーブ
部29とケーブル3との間には所定の締付力が作用して
いる。この締付力により、ケーブル3に取付けた滑り材
25aと半割スリーブ部29に取付けた滑り材25bと
の間には、以下の式で表される所定の摩擦力が作用す
る。 (摩擦力)=(滑り材25aと滑り材25bとの摩擦係
数)×(半割スリーブ部29の締付力) 上記の構造により、ケーブル定着部13とケーブル3に
取付けたフランジ部材28との間の相対的な位置が長手
方向に変化した場合、制振装置20にケーブル3の長手
方向の引張り荷重が掛かる。滑り材25aと25bとの
摩擦力よりも小さい引張り荷重が掛かった場合、滑り材
25aと25bが滑らず制振部材21が弾性変形する。
滑り材25aと25bとの摩擦力よりも大きい引張り荷
重が掛かった場合、滑り材25aと25bが滑って制振
部材21に掛かる引張り荷重が緩和されるようになって
いる。このように、滑り材25aと25bが滑ること
で、制振部材21に所定以上の引張り荷重を掛けずに、
ケーブル3とケーブル定着部13との相対的な位置関係
にある程度の自由度を与えることができる。
【0023】これにより、制振部材21は、ケーブル3
の長手方向の引張り荷重に対して所定以上のストレスが
掛からない状態で、剪断方向の弾性変形によるエネルギ
減衰作用でケーブル3の振動を抑制することができる。
また、制振部材21に掛かる引張り荷重が緩和されるの
で、制振部材21の疲労耐久性能や負荷減衰特性の低下
を防止することができる。
【0024】例えば、好適な実施例としては、図1に示
す制振装置20において、制振部材21に高減衰ゴム
(φ80×40)を用い、ケーブル3側の滑り材25a
をスレンレス板、それに接する滑り材25bをテフロン
(登録商標)(フッ素樹脂)としたものである。上述の
ような滑り材25aと25bを用いると、制振部材21
にケーブル3の引張り方向の荷重が係らないようにな
る。
【0025】滑り手段25を設けた場合と設けない場合
との制振部材21の耐久性を比較した試験により、滑り
手段25を設けた効果を調べた。
【0026】試験は、図3(a)に示すように、制振部
材21の上部21aを振動付与装置の振動部71に取付
け、制振部材21の下部21bを振動付与装置の固定部
72に取付けて、制振部材21の50%長に相当する4
0mmだけ剪断方向に1.0Hzで振動させた。初期状
態は、図3(b)に示すように自然状態で振動付与装置
に取付けたの制振部材21と、図3(c)に示すように
10%長に相当する4mmだけ長手方向に変位させて振
動付与装置に取付けた制振部材21’とを比較した。
【0027】その結果、引張り荷重が掛かった状態で振
動させた制振部材21’は、約40万回の振動で亀裂な
どの不具合が発生したのに対し、自然状態で振動させた
制振部材21は、100万回以上の振動させても不具合
が生じないことが確認できた。このことから、ケーブル
3とフランジ部材28との間に滑り手段25を挟むこと
により、制振部材21の損傷や破損が抑止されることが
期待できる。
【0028】次に、本発明の第2実施形態に係るケーブ
ル制振装置40を図4乃至図6に基づいて説明する。な
お、図1と図2に示す第1実施形態のケーブル制振装置
20と同じ部材には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0029】このケーブル制振装置40は、図4と図5
に示すように、図1に示す第1実施形態のケーブル制振
装置20の滑り材25aと25bに換えて、ケーブル3
とフランジ部材28の半割スリーブ部29との間に、ゴ
ム製の緩衝材24を挟んだものである。
【0030】この装置40は、図6に示すように、ケー
ブル3とケーブル定着部13との間の相対的な位置が変
化し、ケーブル3が制振装置20を取付けた状態から傾
いた場合でも、緩衝材24が弾性変形してケーブル3の
傾きを吸収する。これにより、フランジ部材28のフラ
ンジ部30がケーブル定着部13のフランジ27と略平
行な状態で維持され、制振部材21に引張り方向に大き
な荷重が掛かることを防止できる。
【0031】このように、緩衝材24がケーブル3の傾
きを吸収して、制振部材21の両端が取付けられるフラ
ンジ部30とフランジ27とを略平行な状態に維持する
ことにより、制振部材21に係る引張り方向のストレス
が緩和されて、制振部材21の耐久性を向上させること
ができる。
【0032】次に、本発明の第3実施形態に係るケーブ
ル制振装置50を図7と図8に基づいて説明する。な
お、図1と図2に示す第1実施形態のケーブル制振装置
20と同じ部材には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0033】この装置50は、ケーブル3とフランジ部
材28の半割スリーブ部29との間に滑り手段25とゴ
ム製の緩衝材24とを挟んだものである。これにより、
ケーブル3とケーブル定着部13との相対的な位置が変
化しても、ケーブル3が長手方向に移動した場合は、滑
り手段25に滑りが生じて制振部材21に所定以上の引
張り方向の荷重が掛らず、さらに、ケーブル3が制振部
材21を取付けた状態から傾いた場合でも、ケーブル3
の傾きを緩衝材24が吸収して制振部材21に大きな引
張り荷重が掛らないようにすることができる。これによ
り、制振部材21に掛る引張り荷重が緩和されるので、
制振部材21の耐久性が向上する。
【0034】以上、本発明の実施形態に係るケーブル制
振装置について説明したが、本発明は上記のものに限定
されるものではない。
【0035】例えば、図7に示す制振装置40は、ケー
ブル3とフランジ部材28の半割スリーブ部29との間
において、内側に滑り手段25を配設し、外側に緩衝材
24を配設しているが、内側に緩衝材24を配設し、外
側に滑り手段25を配設しても良い。
【0036】また、滑り手段25はケーブル3に巻かれ
た滑り材25aと、滑り材25aに相対する滑り材25
bで構成されるものを示したが、例えば、滑り材(25
a,25b)の一方を鋼板とする場合は、滑り材25b
を省略して半割スリーブ部29の内周面を滑り材25a
に接触させても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明のケーブル制振装置は、ケーブル
とケーブルに取付けたフランジ部材との間にケーブル長
手方向での相対摺動を許容する滑り手段を介在させたの
で、ケーブルとケーブル定着部との間がケーブルの長手
方向に変位した場合でも、滑り手段が滑って制振部材に
大きな引張り荷重が掛かることを抑止できる。
【0038】また、ケーブルとケーブルに取付けたフラ
ンジ部材との間に緩衝材を介在させたので、ケーブルが
ケーブル定着部に対して傾いている場合でも、緩衝材が
弾性変形によりケーブルの傾きを吸収して、制振部材に
係る引張り方向のストレスを緩和して、制振部材の耐久
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るケーブル制振装
置の側面図。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るケーブル制振装
置の平面図。
【図3】 (a)は制振装置の振動に対する耐久性を調
べる試験の概略を示す正面図、(b)は自然状態で取付
けた制振部材を示す正面図、(c)は10%引張った状
態で取付けた制振部材を示す正面図。
【図4】 本発明の第2実施形態に係るケーブル制振装
置の側面図。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るケーブル制振装
置の平面図。
【図6】 本発明の第2実施形態に係るケーブル制振装
置の側面図。
【図7】 本発明の第3実施形態に係るケーブル制振装
置の側面図。
【図8】 本発明の第3実施形態に係るケーブル制振装
置の平面図。
【図9】 (A)は一般的な斜張橋の概略側面図、
(B)は従来のケーブル制振装置の側面図、(C)はケ
ーブル制振装置の軸線方向平面図、(D)は(B)の拡
大断面図。
【符号の説明】
1 橋桁 2 支塔 3 ケーブル 13 ケーブル定着部 20 制振装置 21 高減衰ゴムの制振部材 22 取付板 23 取付板 24 緩衝材 25 滑り手段 25a 滑り材 25b 滑り材 27 フランジ 28 フランジ部材 29 半割スリーブ 30 半円板状のフランジ部 31 リブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 輝男 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社 Fターム(参考) 2D059 AA41 BB08 GG01 GG17 3J048 AA03 AC01 AC05 AD05 BA04 BD01 BG04 DA01 EA38 3J066 AA26 BA01 BA06 BB01 BC01 BD05 CA06 CB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重構造物支持用ケーブルの周囲に粘弾性体
    からなる制振部材を配設し、前記制振部材の一端を前記
    ケーブル定着部側に連結すると共に、他端を前記ケーブ
    ル定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けたフランジ
    部材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記制振部材
    の剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル制振装置
    において、 前記ケーブルと前記ケーブルに取付けたフランジ部材と
    の間にケーブル長手方向での相対摺動を許容する滑り手
    段を介在させたことを特徴とするケーブル制振装置。
  2. 【請求項2】重構造物支持用ケーブルの周囲に粘弾性体
    からなる制振部材を配設し、前記制振部材の一端を前記
    ケーブル定着部側に連結すると共に、他端を前記ケーブ
    ル定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けたフランジ
    部材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記制振部材
    の剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル制振装置
    において、 前記ケーブルと前記ケーブルに取付けたフランジ部材と
    の間に緩衝材を介在させたことを特徴とするケーブル制
    振装置。
  3. 【請求項3】重構造物支持用ケーブルの周囲に粘弾性体
    からなる制振部材を配設し、前記制振部材の一端を前記
    ケーブル定着部側に連結すると共に、他端を前記ケーブ
    ル定着部とは反対側で前記ケーブルに取付けたフランジ
    部材に連結し、ケーブルに発生する振動を前記制振部材
    の剪断抵抗にて減衰させるようにしたケーブル制振装置
    において、 前記ケーブルと前記ケーブルに取付けたフランジ部材と
    の間にケーブル長手方向での相対摺動を許容する滑り手
    段を介在させ、前記ケーブルと滑り手段との間又は前記
    滑り手段とフランジ部材との間の少なくとも一方に緩衝
    材を介在させたことを特徴とするケーブル制振装置。
  4. 【請求項4】前記滑り手段が、前記ケーブルと前記ケー
    ブルに取付けたフランジ部材との間であって、周方向の
    少なくとも一部分に介在することを特徴とする請求項1
    又は3記載のケーブル制振装置。
  5. 【請求項5】前記緩衝材が、前記ケーブルと前記ケーブ
    ルに取付けたフランジ部材との間であって、周方向の少
    なくとも一部分に介在することを特徴とする請求項2又
    は3記載のケーブル制振装置。
  6. 【請求項6】前記滑り手段がステンレス及びフッ素系樹
    脂から選択した材料の組み合わせからなることを特徴と
    する請求項1,3又は4記載のケーブル制振装置。
  7. 【請求項7】前記フランジ部材がケーブルの周方向にお
    いて分割され互いに締結された複数の分割フランジから
    なり、前記分割フランジの締結部にスペーサーを介在さ
    せたことを特徴とする請求項1乃至6記載のケーブル制
    振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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