JP3367924B2 - ケーブル制振装置 - Google Patents

ケーブル制振装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は斜張橋ケーブルに好適な
ケーブル制振装置に係り、特に、粘弾性体からなる制振
部材の変形量がケーブルの大きな変形乃至振動によって
も許容範囲を越えないように制振部材の変形の上限を規
制したケーブル制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(A)は斜張橋の概略を示したもの
であって、同図で1は橋桁、2は支塔、3はケーブルで
ある。このような斜張橋のケーブル3は、風や走行車両
などの影響で振動するが、この振動が大きくなるとケー
ブル3が橋桁1上のケーブル定着部において破損する可
能性がある。そこで、図5(B)(C)に示すようなケ
ーブル制振装置4をケーブル定着部13に取付けること
が本願出願人によって提案され既に実施されている(特
開平7−119115号公報参照)。
【0003】このケーブル制振装置4は、詳しくは粘弾
性体の一種である高減衰ゴムを円柱状に成形した複数個
の制振部材11を使用し、これら制振部材11をケーブ
ル定着部13の近傍におけるケーブル3の周囲に等配状
態で配設し、制振部材11の一端を図5(C)(D)の
ように取付板14及びホルダ16を介してケーブル3側
に固定し、制振部材11の他端を取付板15、フランジ
18及び固定リング19を介してケーブル定着部13に
固定している。そしてケーブル3が半径方向に振動する
と、制振部材11が剪断方向に変形し、その剪断変形に
伴うエネルギ減衰作用でケーブル3の振動を抑制する仕
組みになっている。なお、図5において17はクランプ
リング、21は防水カバーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の斜張
橋の橋桁1の自重が重くケーブル3が比較的長い場合で
は、温度変化や重車両の渋滞等の影響でケーブル長が大
きく変化し、これによりケーブル3とケーブル定着部1
3との相対的な位置関係が変化することにより、ケーブ
ルが静止した状態であっても制振部材11にある程度の
変形が生じるいわゆるオフセット変形が生じることが知
られている。このようなオフセット変形が生じると、制
振部材11に設計値を上回る過度の負荷が作用する事態
が生じ、このため制振部材11の疲労耐久性能が低下す
ると共に、そのばね定数が低下することに伴って付加さ
れる減衰性能自体も低下するという問題がある。
【0005】本発明は、従来のケーブル制振装置におけ
る前記課題を解決すべく創案するに至ったものであっ
て、その目的は制振部材の変形量を許容範囲内に制限す
ると共に、過大な負荷が制振装置に作用したときに当該
負荷を制振部材以外の手段により吸収することにある。
【0006】前記課題を解決するため本発明に係るケー
ブル制振装置は、重構造物支持用ケーブルのケーブル定
着部近傍で前記ケーブル周囲に粘弾性体からなる制振部
材を配設し、前記制振部材の両端に互いに対向して固着
された一対の取付板のうち、一方の第1取付板を前記定
着部側に連結すると共に、他方の第2取付板を前記定着
部とは反対側で前記ケーブルに連結して、ケーブルに発
生する振動を前記制振部材の剪断抵抗にて減衰させるよ
うにしたケーブル制振装置において、前記一対の取付板
の相対剪断方向の相対変位量を前記制振部材の許容変形
範囲内に制限するストッパ手段を設けると共に、前記第
1取付板とケーブル定着部との間、又は、前記第2取付
板とケーブルとの間の少なくともいずれか一方におい
て、前記第1取付板とケーブル定着部との間、又は、前
記第2取付板とケーブルとの間に配設した滑り部材と、
前記第1取付板とケーブル定着部、又は、前記第2取付
板とケーブルとの間に、ケーブルの軸線方向の締付力を
作用させる締結手段とを設けた滑り手段とを設け、前記
ストッパ手段が機能した状態で前記滑り手段が機能して
第1取付板とケーブル定着部との間、又は、前記第2取
付板とケーブルとの間の剪断方向の滑り移動を許容す
とを特徴とする。
【0007】以上の構成によって、ケーブル制振装置に
作用する振動負荷が制振部材にとって許容範囲内の場合
は、ストッパ手段が機能せずに従来と同様に制振部材の
ダンパー作用が発揮され、振動負荷が制振部材にとって
許容範囲を越える場合は、ストッパ手段が機能して制振
部材に対する負荷が許容範囲の上限に規制されると共
に、制振部材で対応し切れなかった余分の負荷が滑り手
段で吸収される。
【0008】前記滑り手段は、前記第1取付板とケーブ
ル定着部、又は、前記第2取付板とケーブルとを、前記
ケーブルの軸線方向で互いに締結するボルト及びナット
と、これらボルト及びナットによる締付力が作用する第
1又は第2取付板の表面に配設された滑り部材とで構成
することができる。このように滑り部材を別体として使
用するのは、摩耗による交換部品を必要最小限にしてメ
ンテナンスコストを削減することと、部品交換作業の容
易性を主として考慮したものである。
【0009】また本発明は、前記第1又は第2取付板に
対する前記ナットの締付面にばね材を介在させ、このば
ね材の変形量を基準にしてナットの締付力を正確に調整
することができるようにしている。滑り摩擦力は摩擦係
数と締付力の積で表されるが、摩擦係数は滑り材とその
隣接材との組合せで一義的に決まる固有の値であるか
ら、所望の摩擦力を実現するためには締付力を精度良く
設定する必要があり、本発明ではばね材の変形量を基準
として締付力を正確に調整するのである。
【0010】また本発明は、前記ストッパ手段が機能す
るときの前記制振部材の剪断抵抗力(F1)と、滑り部
材で発生する摩擦力(F2)と、ストッパ手段に作用す
る許容最大負荷(F3)との間の関係を、F1≦F2≦
F3とすることを特徴とする。このような力の大小関係
を維持する限り、滑り部材で発生する摩擦力の設定値に
多少のバラつきが発生しても、制振部材の疲労耐久性能
や負荷減衰特性の低下を引起こすことなく、ケーブル振
動を効果的に減衰抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図1
〜図4に基づき説明する。図1で18は前述した従来の
制振装置4に組込まれているものと同じ鋼板製円板状の
フランジであって、フランジ18は従来同様に図5
(D)のように鋼板製の固定リング19を介してケーブ
ル定着部13に固定される。そしてフランジ18の中心
孔にケーブル定着部に向う図示しないケーブル端部が挿
通される。
【0012】フランジ18の上面には、本発明に係るケ
ーブル制振装置24が円周方向にケーブルの周囲を取囲
むように複数基(例えば6個)等配状態で配設されてい
る。これら制振装置24の制振部材11は、従来同様粘
弾性体の一種である高減衰ゴムを円柱状に成形したもの
である。高減衰ゴムとしては天然ゴムの他、SBR、N
BR、BR、シリコンゴム、EPDM、ブチルゴム等の
合成ゴムが好適に使用可能である。なお、制振部材11
は高減衰ゴムと鋼板などの硬質板を交互に積層した積層
体であってもよいし、その断面形状も円形に限らず、四
角形や六角形などの多角形乃至中空筒形状なども可能で
ある。本実施形態では製造容易性、材料費対制振効果及
び耐久性の観点から円形断面の制振部材11を使用す
る。
【0013】制振装置24の取付位置は、ケーブル定着
部13からの距離を基準とすると、ケーブル3の全長の
0.03〜0.15倍程度が実用的である。ケーブル3
の全長の0.03倍程度よりもケーブル定着部13に近
付けると必要な減衰効果が得られず、またケーブル12
の全長の0.15倍程度よりもケーブル定着部13から
遠ざけると制振装置24自体が大型化する上にその設置
交換作業が高所作業を伴って困難となる。
【0014】制振部材11の上下両端面には、従来同様
に取付板14,15が加硫接着等により一体的に取付け
られている。これら取付板14,15は、例えば5mm
厚の円形鋼板で構成され、上側の第2取付板14が従来
同様にホルダ16を介してケーブルにボルトとナット乃
至溶接等により半径方向に滑り不能の状態で連結されて
いるが、下側の第1取付板15は従来と異なり複数のボ
ルト25及びナット26によってフランジ18に対し半
径方向で滑り可能の状態でケーブル軸線方向で締結され
ている。これらボルト25とナット26による第1取付
板15の締結手段は、第1取付板15の円周方向に等配
状態で4個所設けられている。詳しくは図2及び図3に
示すように、フランジ18上面に突設された植込み式の
ボルト25(例えば重荷重用直径12mmの植込みボル
ト)が第1取付板15の周縁部に形成されたばか孔27
を貫通し、このボルト25の上端ねじ部28にナット2
6が緩み止めのためダブルで螺合されている。ナット2
6と第1取付板15との間には3枚の皿ばね29と押え
板30が配設され、ナット26の締付力が皿ばね29と
押え板30を介して第1取付板15に作用するようにな
っている。押え板30と第1取付板15との間、及び、
第1取付板15とフランジ18との間には、滑り手段と
して円板状の滑り材31が挟み込まれている。この滑り
材31は、隣接する第1取付板15乃至フランジ18の
素材鋼板との組み合わせでの摩擦係数が、例えば0.0
05〜2.0程度となるような材質であれば、金属非金
属いずれの材料でも使用可能である。本実施形態では2
mm厚のステンレス板を滑り材31に使用するが、この
他に、鋼、ホワイトメタル、ステンレス、鉛、亜鉛、
銀、ニッケル、モリブデン、ケルメット、マグノリア、
りん青銅、銅、ナイロン、テフロン、FRPなどを使用
可能である。ステンレス板の場合、隣接の鋼板との摩擦
係数は鋼板同士の摩擦係数(軟鋼及び硬鋼で約0.35
〜0.40)よりも若干小さな値になるものと考えられ
る。滑り材31は材質を任意に選択可能であるから、隣
接材との摩擦係数も選択の自由度が高く、さらに滑り材
31は鋼板製フランジから独立した別部品であるため、
耐久性や価格等を考慮した最適の材質選定を容易に行な
うことができる。なお、鋼−テフロン(滑り材31)の
組合せでは摩擦係数が0.04、鋼−ナイロン(滑り材
31)の組合せでは摩擦係数が0.1程度になるものと
考えられる。また、滑り材31に隣接するのは第1取付
板15であってこれは通常鋼であるが、必要強度を充足
する限り第1取付板15として滑り材31と同種材料を
使用してもよいし、前述の滑り材の材料例の中から別の
材料を選択して使用してもよい。また、第1取付板15
の表裏面のばか孔27周辺に滑り材31と同種又は異種
の材料を前述の滑り材の材料例の中から選択して一体的
に貼付けてもよい。
【0015】第1取付板15の上面には、図1に示すよ
うに、前記ボルト25とナット26による締結手段相互
間に位置するように、ストッパ手段としての棒状の4本
のストッパ32が垂直に立設されている。これら4本の
ストッパ32の上端は、第2取付板14の周縁部円周方
向に沿って等間隔に形成された4つのばか孔33にそれ
ぞれ遊嵌されている。ストッパ32の先端とばか孔33
内周面との間の最大隙間は、制振部材11の許容最大剪
断変位量と同じか、やや小さくなるようにしておく。
【0016】押え板18の締付力や滑り材31の摩擦係
数は、現実には設計値に対して誤差を生じる可能性があ
り、それによりすべり摩擦力にも誤差を生じる可能性が
ある。しかし、本発明の制振装置では滑り摩擦力F2の
設定を一定値にすべく厳格に管理する必要がなく、ばか
孔33内周面に対するストッパ32接触時の制振部材の
反力F1と、ストッパ32に許容される最大負荷F3と
の関係が、F1≦F2≦F3の大小関係を満たせば所期
の制振機能が発揮される。このため、滑り摩擦力が多少
変動しても本発明の制振装置は性能的にほとんど影響を
受けない。
【0017】ケーブル制振装置24は以上のように構成
され、この制振装置24にケーブルの振動に伴う剪断負
荷が作用すると、負荷が比較的小さい間はストッパ32
がばか孔33の内周面に当接せず、負荷全量が制振部材
11に作用して従来同様の制振作用が発揮される。一
方、過大な負荷が制振装置24に作用すると、制振部材
11の変形量が大きくなるが、その変形量の最大限はば
か孔33の内周面に対するストッパ32の当接で規制さ
れる。従って、制振部材11の許容限界を超える過度の
変形によって制振部材11の耐久性や減衰性能が低下す
るといった従来の課題が完全に解決される。
【0018】ストッパ32がばか孔33の内周面に当接
すると、第1取付板15に作用する負荷がストッパ32
を介して第1取付板15に直接作用する。これにより制
振部材11にストッパ32当接時以上の負荷が作用する
のを防止することができる。ストッパ32を介して第1
取付板15に大きな負荷が直接作用すると、第1取付板
15がフランジ18に沿って滑り移動しようとする。こ
の第1取付板15が滑り移動を開始する時の負荷の大き
さは、例えば100〜200kgfに設定することがで
きる。この負荷の大きさは滑り材31の種類やナット2
6による締付力で加減することができ、ナット26によ
る締付力は、具体的には皿ばね29の厚み方向の変形量
で正確に設定可能である。皿ばね29は、なるべく荷重
−変形特性が既知で製品間でバラつきのないものを使用
するのがよいが、既知でない場合は荷重−変形特性を予
め測定した上で使用する。
【0019】制振装置24に負荷が作用した時の負荷と
剪断変位との関係を図4に示す。同図から分かるよう
に、ばか孔33内周面がストッパ32に接触しない範囲
の変位では制振部材11の変形による水平反力が発生
し、この水平反力によって従来と同様にケーブルの振動
が減衰抑制される。なお、制振部材11は粘弾性体であ
るため、外力負荷と変位との間の関係に剪断変位の向き
による履歴が見られる。
【0020】次に、ばか孔33内周面がストッパ32に
接触して第1取付板15に対する剪断負荷が所定値まで
増大すると(図4では100kgfから200kgfま
で増大。この間、制振部材11の剪断変形量に変化はな
い。)、200kgfに到達した瞬間に第1取付板15
がフランジ18上面に沿って滑り始める(この滑りの
間、剪断負荷の増減変化はない。)。そして、第1取付
板15がその後停止した位置において、ばか孔33内周
面がストッパ32に接触しない変位範囲で、制振部材1
1による従来同様のダンパ作用が再び発揮される。
【0021】なお、図4はストッパ32の許容外力を滑
り開始負荷の200kgfよりも格段に大きな300k
gfで設計した例を示しているが、滑り開始負荷を精度
よく設定することでストッパ32の許容外力をさらに低
減することも可能である。
【0022】以上、本発明の一実施形態につき説明した
が、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の
変形が可能である。例えば前記実施形態は斜張橋のケー
ブル制振装置を例に説明したが、本発明は斜張橋以外の
いわゆる重構造物支持用ケーブルのケーブル制振装置に
一般的に適用可能であることは勿論である。
【0023】また、前記ストッパ32は前述のように第
1取付板15に突設してもよいし、第2取付板14に突
設してもよい。あるいは両方の取付板14,15から交
互にストッパ32を突設してもよい。ストッパ32を第
2取付板14に突設する場合は、ばか孔33は反対側の
第1取付板15に形成することになる。
【0024】また、ボルト25とナット26の締結手
段、ばか孔27、皿ばね29及び滑材31からなる滑り
手段は、前述のように第1取付板15側に配設してもよ
いし、第2取付板14側に配設してもよい。第2取付板
14側に配設する場合は第1取付板15を滑り不能状態
でボルトとナット乃至溶接等によりフランジ18に取付
けてもよい。また、滑り手段を両方の取付板14,15
に配設することも可能である。
【0025】また、前記実施形態ではばね材として皿ば
ね29を使用したが、荷重−変形特性が一定のばね材で
あれば他のばね材を使用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は前述の如く、ストッパ手段によ
って制振部材の最大変形量を規制すると共に、滑り手段
によって許容範囲を越えたオフセット変形を吸収するよ
うにしたので、オフセット変形に伴う制振部材の疲労耐
久性能や負荷減衰特性の低下を防止することができ、か
つ、滑り手段によってケーブルにオフセット変形方向の
無理な力が残留するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るケーブル制振装置
の斜視図。
【図2】 ケーブル制振装置の側面図(ボルト25やス
トッパ32は代表的に一つのみ図示し他は省略してい
る。)。
【図3】 ケーブル制振装置の滑り手段の断面図。
【図4】 ケーブル制振装置の剪断変形量とストッパの
負荷との相関履歴曲線図。
【図5】 (A)は一般的な斜張橋の概略側面図、
(B)は従来のケーブル制振装置の側面図、(C)はケ
ーブル制振装置の軸線方向平面図、(D)は(B)の拡
大断面図。
【符号の説明】
1 橋桁 2 支塔 3 ケーブル 11 高減衰ゴムの制振部材 13 ケーブル定着部 14 第2取付板 15 第1取付板 16 ホルダ 17 クランプリング 18 フランジ 19 固定リング 21 防水カバー 24 制振装置 25 ボルト 26 ナット 27 ばか孔 28 ねじ部 29 皿ばね 30 押え板 31 滑り材 32 ストッパ 33 ばか孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重構造物支持用ケーブルのケーブル定着部
    近傍で前記ケーブル周囲に粘弾性体からなる制振部材を
    配設し、前記制振部材の両端に互いに対向して固着され
    た一対の取付板のうち、一方の第1取付板を前記定着部
    側に連結すると共に、他方の第2取付板を前記定着部と
    は反対側で前記ケーブルに連結して、ケーブルに発生す
    る振動を前記制振部材の剪断抵抗にて減衰させるように
    したケーブル制振装置において、 前記一対の取付板の相対剪断方向の相対変位量を前記制
    振部材の許容変形範囲内に制限するストッパ手段を設け
    ると共に、 前記第1取付板とケーブル定着部との間、又は、前記第
    2取付板とケーブルとの間の少なくともいずれか一方
    に、前記第1取付板とケーブル定着部との間、又は、前記第
    2取付板とケーブルとの間に配設した滑り部材と、前記
    第1取付板とケーブル定着部、又は、前記第2取付板と
    ケーブルとの間に、ケーブルの軸線方向の締付力を作用
    させる締結手段とを設けた滑り手段とを設け、 前記ストッパ手段が機能した状態で前記滑り手段が機能
    して第1取付板とケーブル定着部との間、又は、前記第
    2取付板とケーブルとの間の剪断方向の滑り移動を許容
    ることを特徴とするケーブル制振装置。
  2. 【請求項2】ケーブル定着部とケーブルに取付けたホル
    ダとの間に配設すると共に、 前記滑り手段が、前記第1取付板又は第2取付板に形成したばか孔と、 前記第1取付板又は第2取付板の両面に配設した滑り部
    材と、 前記第1取付板のケーブル定着部の反対側、又は、前記
    第2取付板のホルダの反対側に取付けた押え板と、 前記ケーブル定着部又はケーブルに取付けたホルダに植
    設したボルトを、前記滑り部材、ばか孔、押え板に貫通
    させて、その先端に取り付けたナットにより、押え板を
    締め付ける締結手段とを備えている ことを特徴とする請
    求項1に記載のケーブル制振装置。
  3. 【請求項3】前記第1又は第2取付板に対する前記ナッ
    トの締付面に、ばね材を介在させたことを特徴とする請
    求項2に記載のケーブル制振装置。
  4. 【請求項4】前記ストッパ手段が機能するときの前記制
    振部材の剪断抵抗力(F1)と、滑り部材で発生する摩
    擦力(F2)と、ストッパ手段に作用する許容最大負荷
    (F3)との間の関係を、F1≦F2≦F3としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のケーブル制振装置。
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