JP2001262298A - Ni−Ti系形状記憶合金の加工方法及びそれによって製造されるNi−Ti系形状記憶合金素材 - Google Patents

Ni−Ti系形状記憶合金の加工方法及びそれによって製造されるNi−Ti系形状記憶合金素材

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JP2001262298A
JP2001262298A JP2000080816A JP2000080816A JP2001262298A JP 2001262298 A JP2001262298 A JP 2001262298A JP 2000080816 A JP2000080816 A JP 2000080816A JP 2000080816 A JP2000080816 A JP 2000080816A JP 2001262298 A JP2001262298 A JP 2001262298A
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浩一 森井
Fumihiko Ikeda
文彦 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Cuを含有したNi−Ti系形状記憶合金を
能率よく加工でき、かつ欠陥の少ない加工品を得ること
ができる加工方法を提供する。 【構成】 Cuを含有するNi−Ti系形状記憶合金を
550〜850℃に加熱した状態にて塑性加工を施す。
これにより、加工割れ等の欠陥がほとんど生じなくな
り、加工性が劇的に改善される。なお、加熱加工工程
は、加熱鍛造工程、加熱圧延工程あるいは加熱伸線工程
の1又は2以上を含むものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ni−Ti系形状
記憶合金の加工方法及びそれによって製造されるNi−
Ti系形状記憶合金素材に関する。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金は、低温状態(マルテンサ
イト相状態)で変形を加えてもこれを所定温度まで加温
すると予め記憶させた形状を復元するので、その特異な
性質を利用して様々な分野で用いられている。最近で
は、超小型ロボットのマイクロアクチュエータ等に、線
径0.2mm以下という形状記憶合金細線が、コイルば
ね等の形状に加工して使用されるようになってきてい
る。
【0003】上記のような形状記憶合金としては、Cu
−Zn−Al系合金、Cu−Al−Ni系合金及びNi
−Ti系合金が知られているが、耐食性あるいは疲労特
性等の点から実際にはNiとTiとの原子比が1:1に
近い組成のNi−Ti系合金が広く使用されている。こ
のNi−Ti系合金は、変態温度がNi濃度に依存し、
Ni:49.6〜51.5原子%の組成範囲ではNi濃
度の増加とともに変態温度が直線的に低下する。また、
Ni−Ti系合金の変態温度は、焼鈍温度を低温化する
と変態温度が上昇するなど、熱処理条件等によっても変
化することが知られており、実用Ni−Ti系形状記憶
合金の変態温度調整に広く応用されている。
【0004】ところで、近年ではロボット等の使用環境
はますます厳しくなる傾向にあり、高温環境においても
正常に作動する形状記憶合金素子が求められている。そ
のためには、作動温度、すなわち変態温度が通常よりも
高温に調整された合金が必要となる。しかしながら、N
i−Ti二元系合金の場合、Ni濃度や熱処理条件によ
る変態温度の調整可能範囲は限られており、例えばマル
テンサイト逆変態開始温度As(以下、As点ともい
う)の上限は60℃程度までが限界である。
【0005】そこで、Ni−Ti二元系合金に各種の合
金元素を添加して、変態温度をさらに広い範囲にて調整
する試みが種々なされている。このうち、V、Cr、M
n、FeあるいはCo等の3d遷移金属、あるいはAl
やSi等の第三元素は、変態温度を低下させるため不向
きであるが、例外として、Ni−Ti系合金のNiの一
部をCuで置換したものは、Cu添加によっても変態温
度は低下せず、むしろ若干上昇する傾向を示し、変態点
温度の上昇を図る上で有効である。なお、Pt、Pd、
Au等の添加も変態温度上昇の効果を生ずるが、これら
は高価な貴金属であり、製造コストを考慮すると現実的
でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
uを含有したNi−Ti系形状記憶合金は、Ni−Ti
二元系形状記憶合金と比べて加工性が格段に劣り、例え
ば溶湯を鋳造してインゴットを作り、これを熱間鍛造す
る際にインゴット割れ等が非常に生じやすい欠点があ
る。また、圧延や伸線加工を行う場合は、冷間加工では
もちろん、素材を昇温して行う温間あるいは熱間加工に
おいても加工性が悪いために、1パス当りの加工率(減
面率)をかなり小さく抑さえなければならないので製造
能率が非常に悪く、加工コストが高騰してしまう問題が
ある。
【0007】本発明の課題は、Cuを含有したNi−T
i系形状記憶合金を能率よく加工でき、かつ欠陥の少な
い加工品を得ることができる加工方法と、それを用いて
製造されたNi−Ti系形状記憶合金素材とを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のNi−Ti系形状記憶合
金の加工方法は、Cuを含有するNi−Ti系形状記憶
合金を550〜850℃に加熱した状態にて塑性加工を
施す加熱加工工程を含むことを特徴とする。また、本発
明のNi−Ti系形状記憶合金は、該加工方法によって
製造されたものであることを特徴とする。
【0009】Ni−Ti系形状記憶合金については、例
えば鋳造後のインゴットを鍛造等により加工したり、あ
るいは熱間圧延により板材に加工したり、さらには熱間
線材圧延あるいは伸線により線材に加工したりする際
に、標準的な加工温度が950℃以上である熱間加工が
採用されていた。しかしながら、Cuを含有するNi−
Ti系形状記憶合金については、本発明者らが検討した
ところ、上記温度あるいはそれ以上(例えば1000℃
以上)に加工温度を上昇させても、加工割れや断線等の
問題が必ず発生し、加工性はいっこうに改善されないこ
とがわかった。金属の変形抵抗は、一般には昇温するほ
ど小さくなり、加工性もそれに合せて改善されるのが通
常であるが、上記合金系の場合は加工温度上昇による加
工性改善効果がほとんど認められなかったことから、加
工欠陥の少ない素材を熱間加工により高能率に製造する
ことはなかば不可能にも思われた。
【0010】しかし、本発明者は、上記標準的な加工温
度である950℃よりも低温側での加工を行ったときの
挙動を念のため確認する実験を行ったところ、意外にも
550〜850℃の低温域にて加工割れ等の欠陥がほと
んど生じなくなり、加工性が劇的に改善されることを見
出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0011】加工温度が850℃を超えると、1パス当
たりの加工率を相当小さくしても加工時に割れや断線等
の不具合が発生することが避けがたくなり、正常な加工
が不能となる。他方、加工温度が550℃未満では変形
抵抗が大きくなりすぎて却って加工が困難となる。加工
温度は、より望ましくは700〜800℃に設定するの
がよい。
【0012】上記加熱加工工程は、加熱鍛造工程、加熱
圧延工程あるいは加熱伸線工程の1又は2以上を含むも
のとすることができる。例えば、図1に示すように、合
金溶湯Lを鋳型1にて鋳造することにより合金インゴッ
トIGを得ることができるが、これをさらに線材や板材
等に加工したい場合には、素材が適当な大きさになるま
で粗加工を行う必要がある。このような加工には、図2
(a)、(b)に示すような加熱鍛造加工を行うことが
有効である。この鍛造工程は、鋳造組織特有の粗粒柱状
晶組織の破壊・微細化及び均質化を図る上でも効果があ
る。図示の例では、加熱炉2内にインゴットIGを挿入
し、上記範囲に設定される加工温度が得られるように加
熱する。その後、加熱炉2からインゴットIGを引き出
し、鍛造パンチ3,4により鍛造を行うことにより合金
素材Mを得ることができる。なお、鋳造により製造され
たインゴットに加工を加える場合、鋳造組織特有の成分
偏析(特にCuの偏析)が加工性に悪影響を及ぼすこと
がある。この場合、上記温度における加工に先立って、
900〜1150℃にて均質化熱処理を行うことが有効
である。
【0013】このようにして準備された素材は、上記し
たのと同じ加工温度に再度昇温し、例えば図3(a)に
示すように、線材に圧延することができる。ここではロ
ール孔型を形成する溝3aを有した圧延ロール3,3を
用いて線材Wに圧延する例を挙げている。また、線材W
への加工は、図3(b)に示すように、成形孔4aを有
した伸線ダイス4による伸線工程により行うこともでき
る。いずれの場合も、圧延ロール3,3あるいは伸線ダ
イス4を通すのに先立って素材を上記温度に加熱する必
要があるが、この加熱は、例えば通電加熱、誘導加熱、
あるいは環状炉やトンネル炉中を通す等の方法により、
線状の素材を連続搬送しつつ行うことも可能である。
【0014】他方、図4に示すように、圧延ロール5,
5を用いて素材を圧延することにより、板材Pを得るこ
ともできる。この場合も、素材は圧延ロール5,5を通
すのに先立って、上記加工温度に昇温する必要がある。
【0015】線材及び板材のいずれへの加工を行う場合
でも、その加工温度を上記温度範囲にて設定すること
で、圧延割れや断線等のトラブルが非常に生じにくくな
る。また、圧延あるいは伸線のいずれにおいても、1パ
スあたりの減面率を20〜50%と大きくすることがで
きる。その結果、相当小さな線径(例えば、0.05〜
0.4mmである)あるいは板厚(例えば、0.1〜1
mm)への加工であっても、これを高歩留まりかつ高能
率にて行うことができる。
【0016】なお、良好な形状記憶効果や超弾性効果を
得るには、よく知られている通り、最終加工工程におい
て適度な冷間加工を施すことが有効である。この場合、
線材及び板材へのいずれの加工においても、その最終段
階の加工パス(減面率55%以下:例えばサイジングや
レベリング等も含む)を、上記温度範囲よりも低い温
度、例えば冷間により行うようにしてもよい。
【0017】Ti−Ni系形状記憶合金は、通常、高温
側の母相と低温側のマルテンサイト相との間で可逆的に
1段階の変態を起こすが、特定の組成や加工条件におい
ては最も低温側のマルテンサイト相、それよりも高温側
で生成するR相と通称される中間相(本明細書では、こ
れもマルテンサイト相の一種とみなす)、及び最も高温
側で生成する母相の3つの相の間で、概ね2段階的に変
態を起こすことが知られている。このうちR相と母相と
の間の変態は可逆性が高く、温度ヒステリシス(=As
−Ms:Asは逆変態の開始温度)も小さいので広く用
いられている。本発明においては、簡便のため、R相の
存在如何によらず、降温時において最初に現れる正変態
の開始温度をMs点、同じく終了温度をMf点とする。
また、As点及びAf点は低温相から高温相への逆変態
の開始温度及び終了温度をそれぞれ意味するものとす
る。また、以下において、Ms点、Mf点、As点及び
Af点等を総称する場合は、これを「変態温度」と称す
る。
【0018】本発明のTi−Ni系形状記憶合金線材に
おいて、Ni含有量が42原子%未満になると形状記憶
効果の発現が不十分となることがあり、他方51原子%
を超えると、変態温度を上昇させる効果が不十分となる
ことがある。また、Ti含有量が50原子%を超える場
合、あるいは40原子%未満になる場合は、いずれも形
状記憶効果の発現が不十分となる場合がある。さらに、
Cuの含有量が5原子%未満になると、変態温度を上昇
させる効果が不十分となる一方、10原子%を超えると
合金が脆くなり、加工温度の調整をもってしても正常な
加工が不能となる場合がある。また、冷間加工性の急激
な低下により最終段階に施すサイジング等が不能となる
場合もある。
【0019】次に、Cuの添加によりNi−Ti系形状
記憶合金の変態温度を有効に上昇させる場合、具体的に
はAs点を65℃以上に上昇させたい場合には、Ni+
Cuが49.00〜49.75原子%であり、原子%表
示によるCuの含有量をNCu、同じくNiの含有量をN
Niとしたときに、NCu/(NCu+NNi)が0.100〜
0.204となる組成を選択することが望ましい。Ni
+Cuが49.00原子%未満では加工性が極端に悪化
し、かつ形状記憶効果の発現が不十分となることがあ
り、他方、49.75原子%を超えると変態点上昇効果
が十分に達成できなくなる場合がある。また、NCu/
(NCu+NNi)が0.100〜0.204の範囲外にな
った場合も、変態点上昇効果が十分に達成できなくなる
場合がある。
【0020】なお、本発明の適用対象となるNi−Ti
系形状記憶合金は、不可避不純物を除いてNi、Ti及
びCuの3つの金属元素からなる合金とすることができ
るが、変態温度の更なる向上のために、Cu以外の添加
金属元素、例えばZrやHf等を合計にて10重量%程
度まで含有させるようにしてもよい。
【0021】加工後の線材は、所定温度の変態点が得ら
れるように、記憶熱処理が行われる。熱処理温度は、合
金組成によっても異なるが、概ね350〜560℃の範
囲にて設定される。例えば線材に直線記憶処理を行う場
合は、一定の張力を付与して直線形状に拘束しながら線
材を連続的に搬送し、これを管状炉等の加熱装置を通す
公知の方法で行うことができる。
【0022】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下のよう
な実験を行った。 (実施例1)Ni+Cuが47.5〜50.5原子%で
あり、残部Tiからなるとともに、原子%表示によるC
uの含有量をNCu、同じくNiの含有量をNNiとしたと
きに、NCu/(NCu+NNi)が0.15である各種組成
に原料を配合し、これを高周波溶解した後、鋳型にて鋳
造することにより、最大径10cm×最小径8cm×長
さ20cmの、テーパ付き柱状形態の合金インゴットを
得た。なお、インゴットは、鋳造後均質化処理を行わな
かったもの(以下、as cast材という)と、10
25℃にて24時間均質化熱処理を行ったもの(以下、
均質化処理材という)との2種類を用意した。
【0023】図5は、Ni+Cuが49.50原子%の
組成のインゴットに対し、電子プローブ微小分析(Elec
tron Probe Micro Analysis:EPMA)にて測定した
CuX線強度の2次元マッピングを示すものである(倍
率:約400倍)。マッピング中、明るく現れている部
分ほどCuの濃度が高いことを意味する。(a)はas
cast材であり、Cuの偏析領域が明らかに認めら
れるのに対し、(b)の均質化処理材のではCuの偏析
領域が消滅していることがわかる。
【0024】均質化処理後のインゴットは、温度800
℃にて加熱し、1回当たり直径の10%以下の加工率と
なるようにプレス鍛造を行った(最大鍛造圧力700t
/cm)。次に、1パス当たりの減面率を10%とし
て圧延により、線径1.0mmに線材化した。いずれの
組成においても割れや断線等の問題なく線材化が可能で
あった。製造した線材は、直線状に拘束し、加工履歴の
影響を消去して素材本来の変態点を得るために、750
℃にて30分保持後、水焼入れの条件で熱処理を施し
た。そして、各試料について示差走査熱量計により変態
温度測定を行った。その結果、変態に伴うピークが観測
されたが、As温度(昇温時の変態開始温度)とAf温
度(昇温時の変態終了温度)は変態に伴う吸熱ピークか
ら求め、またMs温度(降温時の変態開始温度)とMf
温度(降温時の変態終了温度)とは変態に伴う発熱ピー
クからそれぞれ求めた。図6は、Ni+Cuの合計含有
量を横軸に、測定されたAs点を縦軸にとって結果をプ
ロットしたものである。これによると、Ni+Cuがお
おむね49.75原子%以上でAs点が65℃以上とな
っていることがわかる。なお、各試料は、Ms温度以下
(室温)にて曲げ、温風加熱または通電加熱によりAf
温度以上に加熱したところ、ほぼ完全にもとの形状に回
復した。
【0025】(実施例2)実施例1と同様に調製された
Ni+Cuが49.50原子%の組成のインゴットを用
い、加工温度を530〜950℃の範囲で各種設定しつ
つ、他は実施例1と同様の条件にて鍛造加工を行った。
そして、問題なく鍛造できたものを◎、わずかにクラッ
クを生じた程度で略問題なく鍛造できたものを○、やや
クラックのひどかったものを△、クラックの発生により
本質的に鍛造不可能であったものを×として評価した。
【0026】また、800℃での鍛造により得られた素
材を用いて、加工温度を530〜950℃の範囲で各種
設定しつつ、圧延法により1パス当たりの減面率を各種
変化させながら線径0.8mmまでの線材化を試みると
ともに、断線等の発生により圧延不能となる限界減面率
を求めた。そして、その限界減面率が40%以上のもの
を◎、20%以上40%未満のものを○、10%以上2
0%未満のものを△、5%未満又は5%未満でも断線す
るものを×として評価した。また、同様の素材を用い
て、加工温度を530〜950℃の範囲で各種設定しつ
つ、圧延法により1パス当たりの圧下率を各種変化させ
ながら板厚0.5mmまでの板材化を試みるとともに、
割れ等の発生により圧延不能となる限界圧下率を求め
た。そして、その限界圧下率が10%以上のものを◎、
6%以上10%未満のものを○、3%以上6%未満のも
のを△、3%未満のものあるいは3%未満でも割れを生
じるものを×として評価した。以上の結果を表1に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】すなわち、加工温度を550〜850℃に
設定することで、鍛造、線材圧延及び板材圧延のいずれ
においても良好な結果が得られていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形状記憶合金インゴットの製造工程を示す説明
図。
【図2】そのインゴットを加熱鍛造する工程を示す説明
図。
【図3】形状記憶合金線材を加熱圧延あるいは加熱伸線
により製造する工程を示す説明図。
【図4】形状記憶合金板材を加熱圧延により製造する工
程を示す説明図。
【図5】実施例で使用したCuを含有するNi−Ti系
形状記憶合金インゴットの、均質化処理前後のCuの分
布状態を示すEPMA特性X線二次元マッピング。
【図6】実施例で使用した合金組成とそのAs点との関
係を示すグラフ。
【符号の説明】
IG インゴット M 合金素材 W 線材 P 板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 625 C22F 1/00 625 630 630L 685 685A 694 694B C22K 1:00 C22K 1:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cuを含有するNi−Ti系形状記憶合
    金を550〜850℃に加熱した状態にて塑性加工を施
    す加熱加工工程を含むことを特徴とするNi−Ti系形
    状記憶合金の加工方法。
  2. 【請求項2】 前記Ni−Ti系形状記憶合金は、Ti
    を40〜50原子%、Niを42〜51原子%、Cuを
    5〜10原子%含有するものである請求項1記載の形状
    記憶合金の加工方法。
  3. 【請求項3】 前記Ni−Ti系形状記憶合金のAs点
    が65℃以上である請求項1又は2に記載のNi−Ti
    系形状記憶合金の加工方法。
  4. 【請求項4】 前記Ni−Ti系形状記憶合金は、Ni
    +Cuが49.00〜49.75原子%であり、原子%
    表示によるCuの含有量をNCu、同じくNiの含有量を
    NNiとしたときに、NCu/(NCu+NNi)が0.100
    〜0.204である請求項3記載のNi−Ti系形状記
    憶合金の加工方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱加工工程は、加熱鍛造工程、加
    熱圧延工程及び加熱伸線工程の1又は2以上を含む請求
    項1ないし4のいずれかに記載のNi−Ti系形状記憶
    合金の加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の加
    工方法により製造されることを特徴とするNi−Ti系
    形状記憶合金素材。
  7. 【請求項7】 前記Ni−Ti系形状記憶合金素材は、
    線径が0.05〜3mmの合金線材である請求項6記載
    のNi−Ti系形状記憶合金素材。
  8. 【請求項8】 前記Ni−Ti系形状記憶合金素材は、
    板厚が0.1〜5mmの合金板材である請求項6記載の
    Ni−Ti系形状記憶合金素材。
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