JP2001261271A - エスカレータ装置 - Google Patents
エスカレータ装置Info
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- JP2001261271A JP2001261271A JP2000075978A JP2000075978A JP2001261271A JP 2001261271 A JP2001261271 A JP 2001261271A JP 2000075978 A JP2000075978 A JP 2000075978A JP 2000075978 A JP2000075978 A JP 2000075978A JP 2001261271 A JP2001261271 A JP 2001261271A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エスカレータ装置の薄型化を図る。
【解決手段】 エスカレータ装置1の踏み段4は、ステ
ッププレート5とスペーサプレート6とを交互に積層し
て形成される。ステッププレート5は、踏み段4の上端
部4aが退避して形成されるものと、下端部4bが退避
して形成されたものとが、交互に配置される。上層フロ
ア2の水平走行領域では、上循環領域S1の踏み段4が
右方に走行し、下循環領域S2の踏み段4が左方に走行
し、上側の踏み段4の下端部4aと下側の踏み段4の上
端部4bとが、重畳して通過する。これによって、薄型
化が図られる
ッププレート5とスペーサプレート6とを交互に積層し
て形成される。ステッププレート5は、踏み段4の上端
部4aが退避して形成されるものと、下端部4bが退避
して形成されたものとが、交互に配置される。上層フロ
ア2の水平走行領域では、上循環領域S1の踏み段4が
右方に走行し、下循環領域S2の踏み段4が左方に走行
し、上側の踏み段4の下端部4aと下側の踏み段4の上
端部4bとが、重畳して通過する。これによって、薄型
化が図られる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータ装置
に関し、特に階段に設置する薄型のエスカレータ装置に
関する。
に関し、特に階段に設置する薄型のエスカレータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】エスカレータを既設の階段に設置する場
合には、従来はコンクリート製の階段を削るなど、大掛
かりな工事を必要とするため、コストが高くなり、また
工事期間が長くなるといった問題を有していた。このよ
うな問題に鑑み、階段を削ることなく、階段に載置して
設置するエスカレータ装置が提案されている。このよう
なエスカレータ装置は、薄く小型であることが望まし
い。
合には、従来はコンクリート製の階段を削るなど、大掛
かりな工事を必要とするため、コストが高くなり、また
工事期間が長くなるといった問題を有していた。このよ
うな問題に鑑み、階段を削ることなく、階段に載置して
設置するエスカレータ装置が提案されている。このよう
なエスカレータ装置は、薄く小型であることが望まし
い。
【0003】薄型のエスカレータを実現する方法の1つ
として、踏み段の乗載面を上方に臨ませた状態で、循環
させる方法がある。
として、踏み段の乗載面を上方に臨ませた状態で、循環
させる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乗載面
を上方に臨ませた状態で循環させる方法の場合、たとえ
ば水平に走行する領域では、下循環領域を走行する踏み
段の上端部が、上循環領域に走行する踏み段の下端部に
干渉する恐れがあり、そのため干渉しないようにエスカ
レータ装置の厚み充分にとる必要がある、これによって
厚みが大きくなるといった問題を有していた。
を上方に臨ませた状態で循環させる方法の場合、たとえ
ば水平に走行する領域では、下循環領域を走行する踏み
段の上端部が、上循環領域に走行する踏み段の下端部に
干渉する恐れがあり、そのため干渉しないようにエスカ
レータ装置の厚み充分にとる必要がある、これによって
厚みが大きくなるといった問題を有していた。
【0005】本発明の目的は、エスカレータ装置の薄型
化を図ることである。
化を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、踏み段の幅方向に間隔をあける複数の部材から構成
される踏み段を有し、この踏み段が、乗載面を上方に臨
んだ状態で、上方位置と下方位置との間で循環駆動する
エスカレータ装置であって、上循環領域を走行する踏み
段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部と
が重畳可能に構成されることを特徴とするエスカレータ
装置である。
は、踏み段の幅方向に間隔をあける複数の部材から構成
される踏み段を有し、この踏み段が、乗載面を上方に臨
んだ状態で、上方位置と下方位置との間で循環駆動する
エスカレータ装置であって、上循環領域を走行する踏み
段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部と
が重畳可能に構成されることを特徴とするエスカレータ
装置である。
【0007】請求項2記載の本発明の踏み段の幅方向に
間隔をあける前記部材はプレートであり、踏み段は、複
数枚のプレートが、その厚み方向に間隔をあけて配置さ
れる形状を有することを特徴とする。
間隔をあける前記部材はプレートであり、踏み段は、複
数枚のプレートが、その厚み方向に間隔をあけて配置さ
れる形状を有することを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、上循環領域を走行する踏
み段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部
とが重畳可能に構成されるので、水平に走行する部分に
おいて、上循環領域の踏み段と下循環領域の踏み段とを
互いに重畳させて通過させることができ、これによって
エスカレータ装置の薄型化が図られる。
み段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部
とが重畳可能に構成されるので、水平に走行する部分に
おいて、上循環領域の踏み段と下循環領域の踏み段とを
互いに重畳させて通過させることができ、これによって
エスカレータ装置の薄型化が図られる。
【0009】請求項3記載の本発明の前記踏み段は、下
端部が上方に退避して形成されるか、または下循環領域
を走行するときの上端部が下方に退避して形成されるか
のいずれかである部材を含み、上循環領域を走行する踏
み段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部
とが重畳するとき、部材の退避した部分と、退避してい
ない部分とが対向することを特徴とする。
端部が上方に退避して形成されるか、または下循環領域
を走行するときの上端部が下方に退避して形成されるか
のいずれかである部材を含み、上循環領域を走行する踏
み段の下端部と、下循環領域を走行する踏み段の上端部
とが重畳するとき、部材の退避した部分と、退避してい
ない部分とが対向することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、踏み段の部材、たとえば
プレートは、上端部または下端部が退避して形成されて
おり、たとえばこのような2種類のプレートが、交互に
積層されて構成される。したがって、上循環領域を走行
する踏み段と下循環領域を走行する踏み段とが合流する
とき、上循環領域の踏み段で、下端部が退避したプレー
トと、下循環領域の踏み段で、上端部が退避しないプレ
ートとが対向し、互いに干渉しない。逆に、上循環領域
の踏み段で、下端部が退避しないプレートと、下循環領
域で上端部が退避したプレートとが対向し、互いに干渉
しない。このようにして、上下で逆方向に走行する踏み
段が、互いに重畳可能に構成される。
プレートは、上端部または下端部が退避して形成されて
おり、たとえばこのような2種類のプレートが、交互に
積層されて構成される。したがって、上循環領域を走行
する踏み段と下循環領域を走行する踏み段とが合流する
とき、上循環領域の踏み段で、下端部が退避したプレー
トと、下循環領域の踏み段で、上端部が退避しないプレ
ートとが対向し、互いに干渉しない。逆に、上循環領域
の踏み段で、下端部が退避しないプレートと、下循環領
域で上端部が退避したプレートとが対向し、互いに干渉
しない。このようにして、上下で逆方向に走行する踏み
段が、互いに重畳可能に構成される。
【0011】請求項4記載の本発明の前記踏み段は、互
いに重畳する領域で、踏み段の幅方向に半分に切り欠か
れた部材を含むことを特徴とする。
いに重畳する領域で、踏み段の幅方向に半分に切り欠か
れた部材を含むことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、踏み段の幅方向、たとえ
ば厚み方向に半分に切り欠かれたプレートによって、踏
み段は互いに重畳可能に構成される。
ば厚み方向に半分に切り欠かれたプレートによって、踏
み段は互いに重畳可能に構成される。
【0013】請求項5記載の本発明は、互いに重畳する
領域である踏み段の下端部に、ローラを取付けたことを
特徴とする。
領域である踏み段の下端部に、ローラを取付けたことを
特徴とする。
【0014】本発明に従えば、踏み段の下端部にローラ
を取付けることによって、エスカレータの各段の高さを
大きく取ることができる。
を取付けることによって、エスカレータの各段の高さを
大きく取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるエスカレータ装置1の構造を示す図である。本実施
形態のエスカレータ装置1は建物内に設置され、上方位
置である上層フロア2から下方位置である下層フロア3
にわたって設けられる階段7に載置して設置する薄型の
エスカレータ装置であり、上りエスカレータとして用い
る。
あるエスカレータ装置1の構造を示す図である。本実施
形態のエスカレータ装置1は建物内に設置され、上方位
置である上層フロア2から下方位置である下層フロア3
にわたって設けられる階段7に載置して設置する薄型の
エスカレータ装置であり、上りエスカレータとして用い
る。
【0016】エスカレータ装置1は、複数の踏み段4が
チェーン14によって無端環状に連なり、モータ18に
よって循環駆動される。上層フロア2には、上スプロケ
ットホイール16が配置され、下層フロア3には下スプ
ロケットホイール17が配置され、これらの間にわたっ
て前記チェーン14が巻掛けられ、モータ18によって
チェーン14を循環させることによって、上循環領域S
1にある踏み段4が下層フロア3から上層フロア2に上
昇する。この上循環領域S1では使用者を踏み段4上に
乗載して搬送する。
チェーン14によって無端環状に連なり、モータ18に
よって循環駆動される。上層フロア2には、上スプロケ
ットホイール16が配置され、下層フロア3には下スプ
ロケットホイール17が配置され、これらの間にわたっ
て前記チェーン14が巻掛けられ、モータ18によって
チェーン14を循環させることによって、上循環領域S
1にある踏み段4が下層フロア3から上層フロア2に上
昇する。この上循環領域S1では使用者を踏み段4上に
乗載して搬送する。
【0017】上循環領域S1から下循環領域S2に移行
する下方移行領域S3では、踏み段4は裏返ることな
く、使用者を乗載する乗載面8を上方に臨んだ状態で移
行する。下循環領域S2でも、乗載面8を上方に臨んだ
状態で下降し、踏み段4が下層フロア3に達すると、下
循環領域S2から上循環領域S1に移行する。この上方
移行領域S4においても、乗載面8を上方に臨んだ状態
で移行する。このように本発明のエスカレータ装置1で
は、常に乗載面8を上方に臨んだ状態で循環駆動するこ
とにより、エスカレータ装置1の薄型化が図られる。
する下方移行領域S3では、踏み段4は裏返ることな
く、使用者を乗載する乗載面8を上方に臨んだ状態で移
行する。下循環領域S2でも、乗載面8を上方に臨んだ
状態で下降し、踏み段4が下層フロア3に達すると、下
循環領域S2から上循環領域S1に移行する。この上方
移行領域S4においても、乗載面8を上方に臨んだ状態
で移行する。このように本発明のエスカレータ装置1で
は、常に乗載面8を上方に臨んだ状態で循環駆動するこ
とにより、エスカレータ装置1の薄型化が図られる。
【0018】図2は踏み段4の側面図であり、図3は踏
み段4の平面図である。本発明の踏み段4は、複数の部
材が、踏み段4の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)に
間隔をあけて配置される形状を有し、本実施形態では前
記複数の部材は複数枚のプレート(ステッププレート
5)が、厚み方向に等間隔に隙間をあけて配置された形
状を有する。詳しく説明すると、略直角三角形状のステ
ッププレート5と、ステッププレート5の間の隙間を形
成する板状のスペーサプレート6とを交互に積層して形
成される。ステッププレート5は略直角三角形状であ
り、斜辺を下にして配置され、上辺が乗載面8を構成
し、垂直な辺がライザ9を構成する。
み段4の平面図である。本発明の踏み段4は、複数の部
材が、踏み段4の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)に
間隔をあけて配置される形状を有し、本実施形態では前
記複数の部材は複数枚のプレート(ステッププレート
5)が、厚み方向に等間隔に隙間をあけて配置された形
状を有する。詳しく説明すると、略直角三角形状のステ
ッププレート5と、ステッププレート5の間の隙間を形
成する板状のスペーサプレート6とを交互に積層して形
成される。ステッププレート5は略直角三角形状であ
り、斜辺を下にして配置され、上辺が乗載面8を構成
し、垂直な辺がライザ9を構成する。
【0019】さらに詳しく説明すると、ステッププレー
ト5の前後方向の長さL1は、本実施形態では360m
mであり、高さHは、本実施形態では194mmであ
る。また、乗載面8は、ライザ9側になるにつれて水平
面に対して角度αだけ下方に傾斜している。この角度α
は、たとえば1〜10°の範囲に選ばれ、本実施形態で
は5°である。このように乗載面8が傾斜するのは、エ
スカレータ装置1を薄型化し、天井空間を高く確保する
ためである。また、ステッププレート5の乗載面8は、
粗面状に形成され、たとえば鋸歯状に凹凸が形成され
る。これによって、使用者の足元が滑るといったことが
確実に防がれる。このようなステッププレート5および
スペーサプレート6は、硬質の合成樹脂、たとえばポリ
塩化ビニルによって形成される。厚みはステッププレー
ト5とスペーサプレートとは同じであり、本実施形態で
は10mmとする。
ト5の前後方向の長さL1は、本実施形態では360m
mであり、高さHは、本実施形態では194mmであ
る。また、乗載面8は、ライザ9側になるにつれて水平
面に対して角度αだけ下方に傾斜している。この角度α
は、たとえば1〜10°の範囲に選ばれ、本実施形態で
は5°である。このように乗載面8が傾斜するのは、エ
スカレータ装置1を薄型化し、天井空間を高く確保する
ためである。また、ステッププレート5の乗載面8は、
粗面状に形成され、たとえば鋸歯状に凹凸が形成され
る。これによって、使用者の足元が滑るといったことが
確実に防がれる。このようなステッププレート5および
スペーサプレート6は、硬質の合成樹脂、たとえばポリ
塩化ビニルによって形成される。厚みはステッププレー
ト5とスペーサプレートとは同じであり、本実施形態で
は10mmとする。
【0020】踏み段4を形成するには、スペーサプレー
ト6とステッププレート5とを交互に積層し、ボルトナ
ットによって固定して踏み段4が製造される。これによ
って厚み方向に間隔をあけた複数枚のプレート5から成
る踏み段4が形成される。スペーサプレート6は長板状
であり、前端部6aがステッププレート5の前方に突出
して配置される。この突出量L2は、踏み段4の前後方
向に沿う長さL1の5〜10%程度とし、本実施形態で
は25mm程度とする。また、スペーサプレート6の後
端部6bよりも後方にステッププレート5の後部が突出
して配置され、この突出量L3は、前記前方の突出量L
2よりも大きく、前後方向長さL1の10〜15%程度
とし、本実施形態では40mmとする。また、スペーサ
プレート6の幅W1は、後方の突出長さL3とほぼ同じ
とし、約40mmとする。このようにしてステッププレ
ート5とスペーサプレート6とが交互に重ね合わされて
踏み段4が形成されることにより、踏み段4の前端部で
はスペーサプレート6の前端部6aが等間隔に間隔をあ
けて突出し、逆に踏み段4のライザ9側後端部では、ス
テッププレート5の後端部が、後方に突出し、厚み方向
に間隔をあけて配置されることになる。
ト6とステッププレート5とを交互に積層し、ボルトナ
ットによって固定して踏み段4が製造される。これによ
って厚み方向に間隔をあけた複数枚のプレート5から成
る踏み段4が形成される。スペーサプレート6は長板状
であり、前端部6aがステッププレート5の前方に突出
して配置される。この突出量L2は、踏み段4の前後方
向に沿う長さL1の5〜10%程度とし、本実施形態で
は25mm程度とする。また、スペーサプレート6の後
端部6bよりも後方にステッププレート5の後部が突出
して配置され、この突出量L3は、前記前方の突出量L
2よりも大きく、前後方向長さL1の10〜15%程度
とし、本実施形態では40mmとする。また、スペーサ
プレート6の幅W1は、後方の突出長さL3とほぼ同じ
とし、約40mmとする。このようにしてステッププレ
ート5とスペーサプレート6とが交互に重ね合わされて
踏み段4が形成されることにより、踏み段4の前端部で
はスペーサプレート6の前端部6aが等間隔に間隔をあ
けて突出し、逆に踏み段4のライザ9側後端部では、ス
テッププレート5の後端部が、後方に突出し、厚み方向
に間隔をあけて配置されることになる。
【0021】図3に示されるように、踏み段4の左右両
端部には、ステッププレート5と同じ形状で、厚みがス
テッププレート5よりも厚い側部ステッププレート60
が設けられる。本実施形態では、この側部ステッププレ
ート60の厚みは、ステッププレート5の厚みの2.5
倍であり25mmである。
端部には、ステッププレート5と同じ形状で、厚みがス
テッププレート5よりも厚い側部ステッププレート60
が設けられる。本実施形態では、この側部ステッププレ
ート60の厚みは、ステッププレート5の厚みの2.5
倍であり25mmである。
【0022】上述したように、踏み段4は複数枚のステ
ッププレート5およびスペーサプレート6を積層して形
成されるので、たとえば設置する階段3の幅に合わせて
エスカレータ装置1の幅を変更する場合にも、ステップ
プレート5およびスペーサプレート6の枚数を変更し
て、踏み段4の幅を容易に変更することが可能である。
ッププレート5およびスペーサプレート6を積層して形
成されるので、たとえば設置する階段3の幅に合わせて
エスカレータ装置1の幅を変更する場合にも、ステップ
プレート5およびスペーサプレート6の枚数を変更し
て、踏み段4の幅を容易に変更することが可能である。
【0023】図4は、前後に連なる踏み段4aと4bと
の噛み合い状態を示す部分平面図である。後方側の踏み
段4bのスペーサプレート6の前端部6aは、前方側の
踏み段4aの後方に突出するステッププレート5間に挟
まれる。このようにして、前後に連なる踏み段4は、前
端部と後端部とが交互に噛み合った状態で連結される。
このとき、図4からも分かるように、前後に連なる踏み
段4は、前後移動量が許容されるように前後に隙間をあ
ける。
の噛み合い状態を示す部分平面図である。後方側の踏み
段4bのスペーサプレート6の前端部6aは、前方側の
踏み段4aの後方に突出するステッププレート5間に挟
まれる。このようにして、前後に連なる踏み段4は、前
端部と後端部とが交互に噛み合った状態で連結される。
このとき、図4からも分かるように、前後に連なる踏み
段4は、前後移動量が許容されるように前後に隙間をあ
ける。
【0024】図1に示すように、エスカレータ装置1は
上層フロア2で、水平に走行する。この水平走行領域で
は、上循環領域S1を走行する踏み段4は、乗載面8を
水平とし、本体をチェーン14の内側に配置して図1の
右方に走行する。また、下循環領域S2を走行する踏み
段4は、下辺を水平にし、本体をチェーン14の内側に
して図1の左方に走行する。したがって、上循環用域S
1で踏み段4は、下端部4bを下方に突出させて走行
し、下循環領域S2では、上端部4a、つまり乗載面8
とライザ9とが連なる角部4aを情報に突出させて走行
する。したがって、水平走行領域では、上循環流域S1
で右方に走行する踏み段4と、下循環領域S2で左方に
走行する踏み段4とは、上方の踏み段4の下端部4aと
下方の踏み段4の上端部4aとが重畳して通過する。
上層フロア2で、水平に走行する。この水平走行領域で
は、上循環領域S1を走行する踏み段4は、乗載面8を
水平とし、本体をチェーン14の内側に配置して図1の
右方に走行する。また、下循環領域S2を走行する踏み
段4は、下辺を水平にし、本体をチェーン14の内側に
して図1の左方に走行する。したがって、上循環用域S
1で踏み段4は、下端部4bを下方に突出させて走行
し、下循環領域S2では、上端部4a、つまり乗載面8
とライザ9とが連なる角部4aを情報に突出させて走行
する。したがって、水平走行領域では、上循環流域S1
で右方に走行する踏み段4と、下循環領域S2で左方に
走行する踏み段4とは、上方の踏み段4の下端部4aと
下方の踏み段4の上端部4aとが重畳して通過する。
【0025】図5は、互いに重畳する踏み段4を示す側
面図であり、図6は、図5を右方から見た背面図であ
る。これらの図を参照して、踏み段4の重畳状態につい
て説明する。
面図であり、図6は、図5を右方から見た背面図であ
る。これらの図を参照して、踏み段4の重畳状態につい
て説明する。
【0026】上下に配置される踏み段4は、ステッププ
レート5同士が対向して配置されるので、図5に示すよ
うに、対向するステッププレート5のいずれか一方が、
重畳部で退避するように形成される。さらに詳しく説明
すると、各ステッププレート5は、上端部4aか、また
は下端部4bかのいずれかが退避して形成され、これら
がスペーサプレート6を介して交互に積層される。
レート5同士が対向して配置されるので、図5に示すよ
うに、対向するステッププレート5のいずれか一方が、
重畳部で退避するように形成される。さらに詳しく説明
すると、各ステッププレート5は、上端部4aか、また
は下端部4bかのいずれかが退避して形成され、これら
がスペーサプレート6を介して交互に積層される。
【0027】したがって、図6に示すように、上下の踏
み段4において、上側の踏み段4の下端部4aが上方に
退避したステッププレート5に、下側の踏み段4の上端
部4aが退避していない(ただし下端部4bが退避して
いる)ステッププレート5が対向し、ステッププレート
5同士が衝突することが防がれる。同様に、上側の踏み
段4の下端部4aが退避していない(ただし上端部4a
が退避している)ステッププレート5に、下側の踏み段
4の上端部4aが下方に退避するステッププレート5が
対向し、ステッププレート5同士が衝突することが防が
れる。このようにして、図6に示すように、ステッププ
レート同士が対向する部分が、上下に交互となるように
組合されて踏み段4は重畳する。
み段4において、上側の踏み段4の下端部4aが上方に
退避したステッププレート5に、下側の踏み段4の上端
部4aが退避していない(ただし下端部4bが退避して
いる)ステッププレート5が対向し、ステッププレート
5同士が衝突することが防がれる。同様に、上側の踏み
段4の下端部4aが退避していない(ただし上端部4a
が退避している)ステッププレート5に、下側の踏み段
4の上端部4aが下方に退避するステッププレート5が
対向し、ステッププレート5同士が衝突することが防が
れる。このようにして、図6に示すように、ステッププ
レート同士が対向する部分が、上下に交互となるように
組合されて踏み段4は重畳する。
【0028】図5に示すように、スペーサプレート6
は、乗載面8に略平行に延びる平行部65と、ステップ
プレート5の斜辺に沿って延びる傾斜部66とから成
り、幅は、約40mmである。踏み段4が水平走行領域
の上循環領域S1を水平に走行するとき、スペーサプレ
ート6の平行部65の下面65aが水平と成るように形
成される。この水平な下面65aの下の部分が、踏み段
4の下側の重畳部分となる。このように水平に退避する
のは、下循環領域S2を走行する踏み段4も水平に走行
するので、最も上方となるステッププレート5の頂点の
通過経路も水平となり、この頂点が干渉せずに通過でき
るようにするためである。つまり、踏み段4の下端部4
bが退避するステッププレート5の退避した下面62
が、スペーサプレート6の下面65aに対応して水平と
なる。
は、乗載面8に略平行に延びる平行部65と、ステップ
プレート5の斜辺に沿って延びる傾斜部66とから成
り、幅は、約40mmである。踏み段4が水平走行領域
の上循環領域S1を水平に走行するとき、スペーサプレ
ート6の平行部65の下面65aが水平と成るように形
成される。この水平な下面65aの下の部分が、踏み段
4の下側の重畳部分となる。このように水平に退避する
のは、下循環領域S2を走行する踏み段4も水平に走行
するので、最も上方となるステッププレート5の頂点の
通過経路も水平となり、この頂点が干渉せずに通過でき
るようにするためである。つまり、踏み段4の下端部4
bが退避するステッププレート5の退避した下面62
が、スペーサプレート6の下面65aに対応して水平と
なる。
【0029】退避する踏み段4の上端部は、乗載面8と
ライザ9との角部である。水平走行領域の下循環領域S
1を踏み段4が走行するとき、図5に示すように、踏み
段4は斜辺を水平にして走行する。このとき、ステップ
プレート5の上面61は、水平となるように退避する。
これによって、上側で水平に走行する踏み段4のステッ
ププレート5の下端の通過を許容できる。
ライザ9との角部である。水平走行領域の下循環領域S
1を踏み段4が走行するとき、図5に示すように、踏み
段4は斜辺を水平にして走行する。このとき、ステップ
プレート5の上面61は、水平となるように退避する。
これによって、上側で水平に走行する踏み段4のステッ
ププレート5の下端の通過を許容できる。
【0030】ステッププレート5に関しては、上述した
ように互いに退避する部分が上下となるように形成され
るが、ステッププレート5に比べて厚みの大きい側部ス
テッププレート60に関しては、図6に示すように、厚
み方向に切り欠かれて踏み段4を重畳可能とする。
ように互いに退避する部分が上下となるように形成され
るが、ステッププレート5に比べて厚みの大きい側部ス
テッププレート60に関しては、図6に示すように、厚
み方向に切り欠かれて踏み段4を重畳可能とする。
【0031】つまり、踏み段4の上端部4aに対応する
部分は、側部ステッププレート60の外側が、厚み方向
に半分だけ切り欠かれ、踏み段4の下端部4bに対応す
る部分は、側部ステッププレート60の内側が、厚み方
向に半分だけ切りかかれている。これによって、図6に
示すように、上側の踏み段4の側部ステッププレート6
0の下端部は外側に配置され、下側の踏み段4の側部ス
テッププレート60の上端部は内側に配置され、重畳時
に側部ステッププレート60同士が衝突することが防が
れる。また、この側部ステッププレート60は、図6に
示すように、フレーム70(スカート)に摺接する。
部分は、側部ステッププレート60の外側が、厚み方向
に半分だけ切り欠かれ、踏み段4の下端部4bに対応す
る部分は、側部ステッププレート60の内側が、厚み方
向に半分だけ切りかかれている。これによって、図6に
示すように、上側の踏み段4の側部ステッププレート6
0の下端部は外側に配置され、下側の踏み段4の側部ス
テッププレート60の上端部は内側に配置され、重畳時
に側部ステッププレート60同士が衝突することが防が
れる。また、この側部ステッププレート60は、図6に
示すように、フレーム70(スカート)に摺接する。
【0032】これらの構成によって、水平走行領域にお
いて上側の踏み段4と下側の踏み段4とが重畳して通過
するので、水平走行領域の厚さを、重畳しない構造に比
べて5〜15cm、本実施形態では約10cm薄くで
き、水平走行領域の厚さを25〜30cm程度に抑える
ことが可能となった。
いて上側の踏み段4と下側の踏み段4とが重畳して通過
するので、水平走行領域の厚さを、重畳しない構造に比
べて5〜15cm、本実施形態では約10cm薄くで
き、水平走行領域の厚さを25〜30cm程度に抑える
ことが可能となった。
【0033】また、この側部ステッププレート60の下
端部には、支持ローラ13が取付けられる。支持ローラ
13は、左右方向外方に突出する支持軸15に回転自在
に軸支される。支持軸15にはねじが形成されており、
側部ステッププレート60の下端部にねじによって固定
される。つまり、左右の支持軸15は踏み段4を貫通す
るのでなく、側部ステッププレート60のみで支持され
る。このような構成によって、踏み段4は重畳可能とな
る。支持ローラ13の支持軸15は、エスカレータのス
カートの下に配置されるので、この支持ローラ13の位
置が高いと、踏み段4の高さが低くなってしまうが、上
述したように、支持ローラ13を、踏み段4の下端部に
取付けることによって、踏み段4の高さが低くなること
が防がれる。
端部には、支持ローラ13が取付けられる。支持ローラ
13は、左右方向外方に突出する支持軸15に回転自在
に軸支される。支持軸15にはねじが形成されており、
側部ステッププレート60の下端部にねじによって固定
される。つまり、左右の支持軸15は踏み段4を貫通す
るのでなく、側部ステッププレート60のみで支持され
る。このような構成によって、踏み段4は重畳可能とな
る。支持ローラ13の支持軸15は、エスカレータのス
カートの下に配置されるので、この支持ローラ13の位
置が高いと、踏み段4の高さが低くなってしまうが、上
述したように、支持ローラ13を、踏み段4の下端部に
取付けることによって、踏み段4の高さが低くなること
が防がれる。
【0034】図3に示されるように、踏み段4の前端部
には第1および第2案内ローラ11,12が設けられ、
踏み段4の後端部には支持ローラ13が設けられる。第
1および第2案内ローラ11,12は、固定軸10を介
して踏み段4に取付けられる。固定軸10は、踏み段4
の走行方向に垂直で水平な踏み段4の幅方向(図3の左
右方向)に貫通して踏み段4に固定される。つまり、踏
み段4に対して固定軸10はその軸線まわりの回転が阻
止されて連結される。
には第1および第2案内ローラ11,12が設けられ、
踏み段4の後端部には支持ローラ13が設けられる。第
1および第2案内ローラ11,12は、固定軸10を介
して踏み段4に取付けられる。固定軸10は、踏み段4
の走行方向に垂直で水平な踏み段4の幅方向(図3の左
右方向)に貫通して踏み段4に固定される。つまり、踏
み段4に対して固定軸10はその軸線まわりの回転が阻
止されて連結される。
【0035】この固定軸10の左右両端部にコ字状のロ
ーラ支持部30が設けられて固定軸は前後に分岐し、こ
のローラ支持部30に第1および第2案内ローラ11,
12が取付けられる。第1案内ローラ11と第2案内ロ
ーラ12とは踏み段4の走行方向(前後方向)に間隔を
あけ、踏み段の幅方向に平行な回転軸線まわりに回転自
在にローラ支持部30に取付けられる。また、前述した
ように、踏み段4の後端部には支持ローラ13が取付け
られる。
ーラ支持部30が設けられて固定軸は前後に分岐し、こ
のローラ支持部30に第1および第2案内ローラ11,
12が取付けられる。第1案内ローラ11と第2案内ロ
ーラ12とは踏み段4の走行方向(前後方向)に間隔を
あけ、踏み段の幅方向に平行な回転軸線まわりに回転自
在にローラ支持部30に取付けられる。また、前述した
ように、踏み段4の後端部には支持ローラ13が取付け
られる。
【0036】また図3からも判るように、これらの第1
案内ローラ11、第2案内ローラ12および支持軸15
はそれぞれ踏み段4の幅方向に(固定軸10に平行な方
向)にずれた位置に配置される。また、ローラ支持部3
0は、支持ローラ13よりも外方に配置される。そし
て、踏み段4を走行駆動するためのチェーン14は、支
持ローラ13とローラ支持部30との間に配置され、固
定軸10に連結される。
案内ローラ11、第2案内ローラ12および支持軸15
はそれぞれ踏み段4の幅方向に(固定軸10に平行な方
向)にずれた位置に配置される。また、ローラ支持部3
0は、支持ローラ13よりも外方に配置される。そし
て、踏み段4を走行駆動するためのチェーン14は、支
持ローラ13とローラ支持部30との間に配置され、固
定軸10に連結される。
【0037】図7は、エスカレータ装置1の部分平面図
である。前記第1案内ローラ11および第2案内ローラ
12は、エスカレータ装置1のフレーム40に固定され
る第1案内レール20および第2案内レール21にそれ
ぞれ案内される。第1案内レール20および第2案内レ
ール21は、断面形状が略コ字状であり、踏み段4の循
環経路に沿って無端環状に連なり、図1に示されるよう
に階段7に沿って延びて配置される。また、支持ローラ
13を案内する支持レール22は、上循環領域S1に沿
ってのびる1本のレールである。
である。前記第1案内ローラ11および第2案内ローラ
12は、エスカレータ装置1のフレーム40に固定され
る第1案内レール20および第2案内レール21にそれ
ぞれ案内される。第1案内レール20および第2案内レ
ール21は、断面形状が略コ字状であり、踏み段4の循
環経路に沿って無端環状に連なり、図1に示されるよう
に階段7に沿って延びて配置される。また、支持ローラ
13を案内する支持レール22は、上循環領域S1に沿
ってのびる1本のレールである。
【0038】案内レール20,21に沿って各ローラ1
1〜13が案内され、支持レール22に沿って支持ロー
ラ13が案内され、固定軸10をチェーン14によって
引張ることによって、踏み段4が階段に沿って循環する
ことができる。前述したように、各ローラ11〜13お
よびチェーン14は踏み段4の幅方向にずれて配置され
るので、これらの経路が干渉し合うことはない。
1〜13が案内され、支持レール22に沿って支持ロー
ラ13が案内され、固定軸10をチェーン14によって
引張ることによって、踏み段4が階段に沿って循環する
ことができる。前述したように、各ローラ11〜13お
よびチェーン14は踏み段4の幅方向にずれて配置され
るので、これらの経路が干渉し合うことはない。
【0039】踏み段4の前端部に設けられる第1案内ロ
ーラ11および第2案内ローラ12はそれぞれ前後方向
に間隔をあけて配置され、固定軸10を介して踏み段4
に連結される。第1案内ローラ11は、ローラ支持部3
0を介して固定軸10よりも前方に配置され、第2案内
ローラ12は、ローラ支持部30を介して固定軸10よ
りも後方に配置される。そして、固定軸10は踏み段4
の前端部に固定的に取付けられる。つまり固定軸10は
踏み段4の重心よりも前方側に固定されるので、固定軸
に10によって踏み段4をほぼ水平に保持しようとする
と、固定軸10には、固定軸10を中心として後方か下
方に変位するような回転トルクが作用する。固定軸10
には前後に間隔をあけて第1および第2案内ローラ1
1,12が取付けられているので、このようなトルクに
よって、前方の第1案内ローラ11の上部が第1案内レ
ール20に当接支持され、後方の第2案内ローラ12の
下部が第2案内レール21に当接支持される。このよう
にしてレール20,21に当接支持されて第1案内ロー
ラ11と第2案内ローラ12の位置が決定されることに
よって、踏み段4の姿勢、つまり固定軸10まわりの踏
み段4の角度位置が決定される。
ーラ11および第2案内ローラ12はそれぞれ前後方向
に間隔をあけて配置され、固定軸10を介して踏み段4
に連結される。第1案内ローラ11は、ローラ支持部3
0を介して固定軸10よりも前方に配置され、第2案内
ローラ12は、ローラ支持部30を介して固定軸10よ
りも後方に配置される。そして、固定軸10は踏み段4
の前端部に固定的に取付けられる。つまり固定軸10は
踏み段4の重心よりも前方側に固定されるので、固定軸
に10によって踏み段4をほぼ水平に保持しようとする
と、固定軸10には、固定軸10を中心として後方か下
方に変位するような回転トルクが作用する。固定軸10
には前後に間隔をあけて第1および第2案内ローラ1
1,12が取付けられているので、このようなトルクに
よって、前方の第1案内ローラ11の上部が第1案内レ
ール20に当接支持され、後方の第2案内ローラ12の
下部が第2案内レール21に当接支持される。このよう
にしてレール20,21に当接支持されて第1案内ロー
ラ11と第2案内ローラ12の位置が決定されることに
よって、踏み段4の姿勢、つまり固定軸10まわりの踏
み段4の角度位置が決定される。
【0040】このように本発明のエスカレータ装置1で
は、第1および第2案内ローラ11,12のみによって
踏み段4の姿勢が一意に決定される。従って、第1およ
び第2案内ローラ11,12の走行経路を決定する第1
および第2案内レール20,21によって、踏み段4の
走行時の姿勢を高精度に制御することができる。従っ
て、下方移行領域S2、下循環領域S2、および上方移
行領域S4において、踏み段4の後端部を支持すること
なく、乗載面8をほぼ水平に保つことができる。ただ
し、使用者を乗載する上循環領域S1では、踏み段4の
支持強度をあげるために、踏み段4の後端部に設けられ
る支持ローラ13を支持レール22で支持し、踏み段4
を前後両端部で支持する。
は、第1および第2案内ローラ11,12のみによって
踏み段4の姿勢が一意に決定される。従って、第1およ
び第2案内ローラ11,12の走行経路を決定する第1
および第2案内レール20,21によって、踏み段4の
走行時の姿勢を高精度に制御することができる。従っ
て、下方移行領域S2、下循環領域S2、および上方移
行領域S4において、踏み段4の後端部を支持すること
なく、乗載面8をほぼ水平に保つことができる。ただ
し、使用者を乗載する上循環領域S1では、踏み段4の
支持強度をあげるために、踏み段4の後端部に設けられ
る支持ローラ13を支持レール22で支持し、踏み段4
を前後両端部で支持する。
【0041】再び図1を参照して、モータ18による上
スプロケットホイール16の駆動方法について説明す
る。踏み段4の固定軸10の左右両端部にはそれぞれチ
ェーン14が取付けられ、これら一対のチェーン14は
一対の上スプロケットホイール16に巻掛けられる。図
1からも判るように、踏み段4は一対の上スプロケット
ホイール16間を通過して上循環領域S1から下循環領
域S2へ移行するので、一対の上スプロケットホイール
16間には回転軸が設けられない。このように構成する
ために、モータ18とスプロケットホイール16間に中
間軸17を配置し、この中間軸17を介して一対のスプ
ロケットホイール16を駆動させる。
スプロケットホイール16の駆動方法について説明す
る。踏み段4の固定軸10の左右両端部にはそれぞれチ
ェーン14が取付けられ、これら一対のチェーン14は
一対の上スプロケットホイール16に巻掛けられる。図
1からも判るように、踏み段4は一対の上スプロケット
ホイール16間を通過して上循環領域S1から下循環領
域S2へ移行するので、一対の上スプロケットホイール
16間には回転軸が設けられない。このように構成する
ために、モータ18とスプロケットホイール16間に中
間軸17を配置し、この中間軸17を介して一対のスプ
ロケットホイール16を駆動させる。
【0042】さらに詳しく説明すると、中間軸17は幅
方向(図1の紙面に垂直な方向)に延び、両端部に中間
スプロケットホイール24が固定され、回転自在に軸支
される。左右両端部の中間スプロケットホイール24
は、一対の上スプロケットホイール16の小スプロケッ
トホイール41にわたってチェーン19が巻掛けられて
いる。したがって、モータ18で、チェーン23を介し
て中間軸17を回転駆動すると、中間軸17の両端部の
中間スプロケットホイール24、チェーン19、小スプ
ロケットホイール41を介して一対の上スプロケットホ
イール16が回転駆動される。このようにして、一対の
スプロケットホイール16を個別に回転駆動することに
よって、上スプロケットホイール16間に踏み段4を通
過させて循環駆動させることができる。
方向(図1の紙面に垂直な方向)に延び、両端部に中間
スプロケットホイール24が固定され、回転自在に軸支
される。左右両端部の中間スプロケットホイール24
は、一対の上スプロケットホイール16の小スプロケッ
トホイール41にわたってチェーン19が巻掛けられて
いる。したがって、モータ18で、チェーン23を介し
て中間軸17を回転駆動すると、中間軸17の両端部の
中間スプロケットホイール24、チェーン19、小スプ
ロケットホイール41を介して一対の上スプロケットホ
イール16が回転駆動される。このようにして、一対の
スプロケットホイール16を個別に回転駆動することに
よって、上スプロケットホイール16間に踏み段4を通
過させて循環駆動させることができる。
【0043】上述した実施形態では、踏み段4は合成樹
脂から成るステッププレート5とスペーサプレート6と
を積層して形成したが、本発明はこのような形態に限ら
ず、たとえばステッププレート5とスペーサプレート6
とを一体成形した合成樹脂を複数枚積層して形成しても
よく、また、踏み段4全体を型成形によって一体に形成
してもよい。さらに、複数枚のステッププレート5とス
ペーサプレート6とが一体に形成されたブロックを適宜
組合せて踏み段4を形成するように構成してもよい。
脂から成るステッププレート5とスペーサプレート6と
を積層して形成したが、本発明はこのような形態に限ら
ず、たとえばステッププレート5とスペーサプレート6
とを一体成形した合成樹脂を複数枚積層して形成しても
よく、また、踏み段4全体を型成形によって一体に形成
してもよい。さらに、複数枚のステッププレート5とス
ペーサプレート6とが一体に形成されたブロックを適宜
組合せて踏み段4を形成するように構成してもよい。
【0044】また、合成樹脂に限らず、軽量な金属、た
とえばアルミニウム合金によってステッププレート5お
よびスペーサプレート6を形成し、これらを交互に積層
して踏み段4を形成するように構成してもよい。
とえばアルミニウム合金によってステッププレート5お
よびスペーサプレート6を形成し、これらを交互に積層
して踏み段4を形成するように構成してもよい。
【0045】また、上述した実施形態では、上層フロア
2側で踏み段4が水平移行するのに対し、下層フロア3
側では水平移行せず、すぐに上循環領域S1に折り返さ
れる構成にしたが、本発明はこのような形態に限らず、
下層フロア3側でも水平移行してから上循環領域S1に
移行するように構成してもよい。このような場合におい
ても、前述した上層フロア2の構成と同様にして、上循
環領域S1を水平に走行する踏み段4と、下循環領域S
2を水平に走行する踏み段4とが重畳して通過する。こ
れによって、下層フロア3の水平走行領域における厚さ
を薄くすることができる。
2側で踏み段4が水平移行するのに対し、下層フロア3
側では水平移行せず、すぐに上循環領域S1に折り返さ
れる構成にしたが、本発明はこのような形態に限らず、
下層フロア3側でも水平移行してから上循環領域S1に
移行するように構成してもよい。このような場合におい
ても、前述した上層フロア2の構成と同様にして、上循
環領域S1を水平に走行する踏み段4と、下循環領域S
2を水平に走行する踏み段4とが重畳して通過する。こ
れによって、下層フロア3の水平走行領域における厚さ
を薄くすることができる。
【0046】また、上述した実施形態では、間隔をあけ
るプレートによって踏み段を形成したが、本発明の踏み
段は、このようなプレートを用いた形状の踏み段に限ら
ず、たとえば、L字状に屈曲した棒状の部材が、踏み段
の幅方向に間隔をあけて配置されて踏み段が構成される
ものであってもよい。このような櫛歯状の部材から構成
される踏み段であっても、各部材を上方または下方に退
避させて重畳可能に構成することができる。また、踏み
段の幅方向に部材を半分に切欠くことによっても重畳可
能に構成することができる。
るプレートによって踏み段を形成したが、本発明の踏み
段は、このようなプレートを用いた形状の踏み段に限ら
ず、たとえば、L字状に屈曲した棒状の部材が、踏み段
の幅方向に間隔をあけて配置されて踏み段が構成される
ものであってもよい。このような櫛歯状の部材から構成
される踏み段であっても、各部材を上方または下方に退
避させて重畳可能に構成することができる。また、踏み
段の幅方向に部材を半分に切欠くことによっても重畳可
能に構成することができる。
【0047】上述した各実施形態ではエスカレータ装置
1は上りエスカレータとしたけれども、本発明を下りエ
スカレータに適用することも可能である。
1は上りエスカレータとしたけれども、本発明を下りエ
スカレータに適用することも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、上循環領
域を走行する踏み段と下循環領域を走行する踏み段とが
重畳可能に構成されるので、エスカレータ装置の薄型化
が図られる。
域を走行する踏み段と下循環領域を走行する踏み段とが
重畳可能に構成されるので、エスカレータ装置の薄型化
が図られる。
【0049】また、プレートが上下に退避するように構
成することによって、確実に重畳可能とすることができ
る。
成することによって、確実に重畳可能とすることができ
る。
【0050】また、プレートを厚み方向に切欠くことに
よっても重畳可能とすることができる。
よっても重畳可能とすることができる。
【0051】また、ローラを重畳領域である踏み段の下
端部に取付けることによって、踏み段の高さを確保する
ことができる。
端部に取付けることによって、踏み段の高さを確保する
ことができる。
【図1】本発明の実施の一形態であるエスカレータ装置
1の構造を示す図である。
1の構造を示す図である。
【図2】踏み段4を示す側面図である。
【図3】踏み段4の平面図である。
【図4】前後に連なる踏み段の噛み合い状態を部分的に
示す平面図である。
示す平面図である。
【図5】上側の踏み段4と下側の踏み段4との重畳状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図6】図5の左方からみた重畳状態を示す踏み段4の
背面図である。
背面図である。
【図7】エスカレータ装置1の部分平面図である。
1 エスカレータ装置 2 上層フロア 3 下層フロア 4,50 踏み段 5 ステッププレート 6 スペーサプレート 7 階段 8 乗載面 9 ライザ 10 固定軸 11 第1案内ローラ 12 第2案内ローラ 13 支持ローラ 14 チェーン 20 第1案内レール 21 第2案内レール 22 支持レール 60 側部ステッププレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 一政 大阪府大東市緑が丘2丁目1番1号 日本 フィレスタ株式会社内 Fターム(参考) 3F321 AA05 CA02 CA18 CB01 CB03 CB11 CB18 CB21 CC06
Claims (5)
- 【請求項1】 踏み段の幅方向に間隔をあける複数の部
材から構成される踏み段を有し、この踏み段が、乗載面
を上方に臨んだ状態で、上方位置と下方位置との間で循
環駆動するエスカレータ装置であって、 上循環領域を走行する踏み段の下端部と、下循環領域を
走行する踏み段の上端部とが重畳可能に構成されること
を特徴とするエスカレータ装置。 - 【請求項2】 踏み段の幅方向に間隔をあける前記部材
はプレートであり、踏み段は、複数枚のプレートが、そ
の厚み方向に間隔をあけて配置される形状を有すること
を特徴とする請求項1記載のエスカレータ装置。 - 【請求項3】 前記踏み段は、下端部が上方に退避して
形成されるか、または下循環領域を走行するときの上端
部が下方に退避して形成されるかのいずれかである部材
を含み、上循環領域を走行する踏み段の下端部と、下循
環領域を走行する踏み段の上端部とが重畳するとき、部
材の退避した部分と、退避していない部分とが対向する
ことを特徴とする請求項1または2記載のエスカレータ
装置。 - 【請求項4】 前記踏み段は、互いに重畳する領域で、
踏み段の幅方向に半分に切り欠かれた部材を含むことを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のエスカ
レータ装置。 - 【請求項5】 互いに重畳する領域である踏み段の下端
部に、ローラを取付けたことを特徴とする請求項1〜4
のいずれか1つに記載のエスカレータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000075978A JP2001261271A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エスカレータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000075978A JP2001261271A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エスカレータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001261271A true JP2001261271A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18593788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000075978A Pending JP2001261271A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エスカレータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001261271A (ja) |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000075978A patent/JP2001261271A/ja active Pending
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