JP2001260458A - プリンタドライバ、印刷制御方法及び情報記録媒体 - Google Patents

プリンタドライバ、印刷制御方法及び情報記録媒体

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JP2001260458A
JP2001260458A JP2000077113A JP2000077113A JP2001260458A JP 2001260458 A JP2001260458 A JP 2001260458A JP 2000077113 A JP2000077113 A JP 2000077113A JP 2000077113 A JP2000077113 A JP 2000077113A JP 2001260458 A JP2001260458 A JP 2001260458A
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Masahiro Minowa
政寛 箕輪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アプリケーション・プログラムから印刷要求が
あった印刷対象文書に対する両面印刷において、裏面印
刷の用紙上端部目標マージン量を算出する手段を備えた
プリンタドライバ、印刷制御方法および情報記録媒体を
提供する。 【解決手段】両面印刷の所要の情報に基づいて、所要の
用紙の表面及び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印刷部
分と一致し、各印刷が整合性のある両面印刷を行うため
の、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出するマ
ージン算出手段を備えたプリンタドライバ。前記マージ
ン算出手段において、裏面用紙の所定位置を基準位置と
したときの、基準位置からの偏差を補正量として算出
し、その補正量に基づいて裏面印刷の前記用紙上端部目
標マージン量算出することを特徴とするプリンタドライ
バ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタドライ
バ、印刷制御方法および情報記録媒体に関する。特に、
アプリケーション・プログラムから印刷要求があった印
刷対象文書に対する両面印刷において、裏面印刷の用紙
上端部目標マージン量を算出する手段を備えたプリンタ
ドライバ、印刷制御方法および情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータなどの情報処理
装置では、さまざまなアプリケーション・プログラムか
ら共通に使用される資源をオペレーティング・システム
が集中して管理制御している。このような資源のそれぞ
れには、ソフトウェアにより構築されたドライバが対応
付けられ、情報処理装置でドライバ用プログラムを作動
させることにより、資源を管理するための装置(ドライ
バ)として動作させることができる。
【0003】たとえば、プリンタもこのような資源の1
つであり、情報処理装置の上で動作するアプリケーショ
ン・プログラムがプリンタから印刷を行いたい場合に
は、以下のような手順をとっている。
【0004】(1)アプリケーション・プログラムがオ
ペレーティング・システムに対して印刷したい印刷対象
文書の情報を含む印刷要求を出す。具体的には、印刷対
象文書の情報が記憶されたメモリ内のアドレス、その情
報の大きさなどのパラメータを指定して、オペレーティ
ング・システムのシステム・コールを呼び出す。
【0005】(2)オペレーティング・システムは、印
刷対象文書の情報のパラメータを指定して、プリンタド
ライバにより提供されるサービス・ルーチンを呼び出
す。
【0006】(3)プリンタドライバのサービス・ルー
チンは、情報処理装置に接続されたモニタディスプレイ
などに現在のプリンタの設定情報を表示し、ユーザに対
して確認を求める。設定情報として、用紙の大きさ、向
きなどが指定できる場合が多い。
【0007】(4)設定が確認されたら、サービス・ル
ーチンは印刷対象文書の情報とプリンタの設定情報か
ら、そのプリンタ用の印刷指令を生成し、プリンタに対
して送信する。
【0008】このように、プリンタの印刷設定やアプリ
ケーションからプリンタへ印刷する指令の中継を行う機
能を果たすのがプリンタドライバである。したがって、
プリンタドライバといったときには、当該機能を実現す
るプログラムによって、当該機能を果たす制御部品とし
て機能するものである。
【0009】プリンタドライバ用のプログラムをパーソ
ナル・コンピュータなどの情報処理装置に組み込むこと
によって、当該情報処理装置は装置としてのプリンタド
ライバとして機能する。
【0010】このようなプリンタドライバを利用するこ
とにより、ユーザは、どのようなアプリケーション・プ
ログラムを利用している場合でも、共通のインターフェ
ースによりプリンタ本体の設定を行うことができた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両面印
刷が可能なプリンタでは、例えば、A4サイズの用紙を
印刷する運用形態において、用紙の表面の上端側から印
刷をした後、用紙の裏面の下端側から印刷される。印刷
するとき、用紙がローラに噛み込まれる状況等は、個々
のプリンタにおいて異なるので、実際に印刷された部分
と予め設定した上端部マージン量に基づいた理想の印刷
部分との間にずれが生じることがある。即ち、A4サイ
ズの用紙に両面印刷された印刷対象文書を綴じて本とし
て利用する場合、表面印刷における用紙上端部マージン
量と裏面印刷における用紙上端部マージン量との間にず
れが生じてしまうことがある。
【0012】従って、本のように両面印刷された用紙を
綴じて見開き状態にした場合、例えば、左ページに位置
する表面印刷と右ページに位置する裏面印刷との間にお
いて用紙上端部マージン量のずれが一目で分かり、見栄
えの悪い本になってしまうという問題があった。
【0013】図7と図8を参照しながら、従来の両面印
刷の動作を説明する。
【0014】図7はA4サイズの用紙に印刷対象文書を
両面印刷するときの動作を説明する図である。(a)は
表面印刷の用紙動作図、(b)は、裏面印刷の用紙動作
図である。図8はA4サイズの用紙に印刷対象文書を両
面印刷した印刷部分を説明する図である。(a)は表面
印刷部分の説明図、(b)は裏面印刷部分の説明図、
(c)は表裏面の印刷部分を裏面から表面を透視させて
重ねた図である。
【0015】表面印刷における印刷用紙の動作は、次の
通りである。即ち、図7(a)に示すように、まず、給
紙トレイ701に給紙された用紙707(給紙トレイ7
01に面した方を表面とする)が、印刷のため用紙送り
方向 矢印706に従って移動し、用紙端センサ702
により、用紙の先端707aが検知される。次いで、用
紙707は用紙搬送経路(矢印706)に従って、搬送
されインク・ジェット・ヘッド703に進入する。イン
ク・ジェット・ヘッド703により表面印刷され、排紙
トレイ704上に送り出されて、ローラ710に挟持さ
れて一時的に保持される。一時的に保持(仮置き)され
た用紙707は排紙トレイ704に面した方が裏面とな
り、印刷された表面は、排紙トレイ704と反対側の上
側となる。図8(a)に示すように、最初に印刷された
側を表面として見たとき、用紙の表面に印刷される表面
印刷部分は、本来、設定された用紙の上端部マージン量
716、下端部マージン量717、左端部マージン量7
18、右端部マージン量719を備えた、点線で囲まれ
た表面印刷部分712(以下、「理想表面印刷部分」と
いう)となるはずである。しかしながら、プリンタ個々
の特性により実際に印刷された表面印刷部分は実線で囲
まれた表面印刷部分714(以下、「現実表面印刷部
分」という)となる。また、実際に印刷された表面印刷
の用紙上端部マージン量721(以下、「現実表面印刷
用紙上端部マージン量」という)は、設定された用紙の
上端部マージン量716と異なる値となる。
【0016】一方、裏面印刷における印刷用紙の動作
は、次の通りである。即ち、図7(b)に示すように、
排紙トレイ704上に仮置きされた用紙707が、ロー
ラ710、705等の反転と、反転ローラ711の回転
により再度、用紙反転経路(矢印708)に従って印刷
部に戻され、用紙端センサ709により、用紙の後端7
07bが検知される。次いで、インク・ジェット・ヘッ
ド703により裏面印刷され、排紙トレイ704に送り
出される。この場合、裏面印刷では、印刷されるべき文
書の後端部から印刷が実行される。
【0017】両面印刷された用紙707は排紙トレイ7
04に面した方が表面印刷された面となり、裏面印刷さ
れた面は、排紙トレイ704と反対側の上側となる。図
8(b)に示すように、後端707bを上部にして裏面
をみると、用紙の裏面に印刷される裏面印刷部分は、本
来、設定された用紙の上端部マージン量716、下端部
マージン量717、左端部マージン量718、右端部マ
ージン量719を備えた、点線で囲まれた裏面印刷部分
713(以下、「理想裏面印刷部分」という)となるは
ずである。しかしながら、プリンタ個々の特性により実
際に印刷された裏面印刷部分は実線で囲まれた裏面印刷
部分715(以下、「現実裏面印刷部分」という)とな
る。また、実際に印刷された裏面印刷の用紙上端部マー
ジン量722(以下、「現実裏面印刷用紙上端部マージ
ン量」という)は、設定された用紙の上端部マージン量
716と異なる値となる。
【0018】従って、上述したように両面印刷した印刷
部分を、図8(c)に示すように、裏面印刷が施された
用紙の裏面を基準に表面印刷部分を透視させると、理想
表面印刷部分712と理想裏面印刷部分713は、点線
によって示したように互いに一致するが、実線によって
示した現実表面印刷部分714と一点鎖線によって示し
た現実裏面印刷部分715との間に偏差720が生じ
る。即ち、現実表面印刷用紙上端部マージン量721と
現実裏面印刷用紙上端部マージン量722が異る、表裏
面におけるそれぞれの上端部マージンが互いにずれた両
面印刷となる。そのため、本のように両面印刷された用
紙を綴じて見開き状態にした場合、見栄えの悪い本にな
ってしまうという問題点があった。
【0019】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、アプリケーション・プログラム
から印刷要求があった印刷対象文書に対する両面印刷に
おいて、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出す
る手段を備えたプリンタドライバ、印刷制御方法および
情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した従
来の問題点を解決すべく研究を重ねた。その結果、両面
印刷においては、現実表面印刷部分と現実裏面印刷部分
との間の偏差を、裏面印刷の上端部マージンの補正量
(以下、上端オフセット情報とする)として、ユーザに
入力させ、その入力した上端オフセット情報に基づいて
裏面印刷における用紙上端部目標マージン量を算出する
ことによって、表裏面の各印刷が整合性のとれた両面印
刷となるような印刷が実行できることが判明した。
【0021】上記研究結果に基づき、以下の発明を提供
する。
【0022】本発明の、プリンタドライバの第1の態様
は、両面印刷の所要の情報に基づいて、所要の用紙の表
面及び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印刷部分と一致
し、各印刷が整合性のある両面印刷を行うための、裏面
印刷の用紙上端部目標マージン量を算出するマージン算
出手段を備えたプリンタドライバである。例えば、A4
サイズの用紙に両面印刷する場合、用紙の裏面から透視
した表面印刷部分と裏面印刷部分が一致する。(図8
(c)の裏面印刷部分715と表面印刷部分714とが
一致する)ように印刷される両面印刷を行うために、裏
面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出する手段を備
えたプリンタドライバである。
【0023】本発明の、プリンタドライバの第2の態様
は、マージン算出手段において、裏面用紙の所定位置を
基準位置としたときの、基準位置からの偏差を補正量と
して算出し、その補正量に基づいて裏面印刷の用紙上端
部目標マージン量を算出することを特徴とするプリンタ
ドライバである。
【0024】本発明の、プリンタドライバの第3の態様
は、マージン算出手段において、所定の用紙送り方向に
従って印刷された表面印刷部分を裏面印刷用紙に透視し
た部分と表面印刷に引き続いて印刷された裏面印刷部分
との間の偏差に基づいて、表面印刷の用紙上端部マージ
ン量から裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出す
ることを特徴とするプリンタドライバである。例えば、
A4サイズの用紙に両面印刷する場合、用紙の裏面から
透視した表面印刷部分と裏面印刷部分との間の偏差に基
づいて(図8(c)における偏差720に基づいて)、
裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出することを
特徴とするプリンタドライバである。
【0025】本発明の、プリンタドライバの第4の態様
は、裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準
位置を表面に透視した位置からの偏差を補正量として算
出し、その補正量に基づいてプリンタドライバの第3の
態様における表面印刷の用紙上端部マージン量を算出す
ることを特徴とするプリンタドライバである。
【0026】本発明の、プリンタドライバの第5の態様
は、下記の手段を更に備えたプリンタドライバである。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付手段
と、(b)印刷要求受付手段によって受け付けた印刷要
求に従って、プリンタの設定情報を選定し表示する設定
情報表示制御手段と、(c)印刷対象文書における両面
印刷のための所要の情報の入力を制御する入力制御手段
と、(d)プリンタの設定情報と、両面印刷の所要の情
報と、マージン算出手段によって算出された裏面印刷の
用紙上端部目標マージン量とに基づいて、印刷データを
生成する印刷データ生成手段と、(e)印刷データと印
刷出力指令をプリンタに送信する送信手段。
【0027】本発明の、プリンタドライバの第6の態様
は、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を、裏面用紙
の所定位置を基準位置としたときの、基準位置からの偏
差を補正量として算出し、その補正量に基づいてプリン
タドライバの第5の態様におけるマージン算出手段にお
いて算出することを特徴とするプリンタドライバであ
る。
【0028】本発明の、プリンタドライバの第7の態様
は、マージン算出手段において、裏面印刷における用紙
の反転方向と印字方向とが互いに垂直であるか、あるい
は平行であるかに基づいて、裏面印刷の用紙上端部目標
マージン量を算出することを特徴とするプリンタドライ
バである。例えば、図7は、A4サイズの用紙に印刷対
象文書を両面印刷する動作において、裏面印刷における
用紙の反転方向と印字方向とが互いに垂直である場合を
示している。
【0029】本発明の、プリンタドライバの第8の態様
は、裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準
位置からの偏差を補正量として、入力制御手段に入力す
ることを特徴とするプリンタドライバである。
【0030】本発明の、プリンタドライバの第9の態様
は、プリンタドライバの第8の態様における補正量は、
基準位置からの偏差をプラスとするか、またはマイナス
とするかを選択的に入力できることを特徴とするプリン
タドライバである。
【0031】本発明の、プリンタドライバの第10の態
様は、プリンタドライバの第8の態様における補正量
は、基準位置からの偏差を絶対量として入力できること
を特徴とするプリンタドライバである。
【0032】本発明の、プリンタドライバの第11の態
様は、裏面用紙の基準位置が、所定の用紙送り方向に従
って表面印刷に引き続き印刷された、裏面印刷の用紙上
端部マージン量であることを特徴とするプリンタドライ
バである。例えば、図8(b)の現実裏面印刷用紙上端
部マージン量722を基準とすることもできる。
【0033】本発明の、印刷制御方法の第1の態様は、
両面印刷の所要の情報に基づいて、所要の用紙の表面及
び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印刷部分と一致し、
各印刷が整合性のある両面印刷を行うための、裏面印刷
の用紙上端部目標マージン量を算出するマージン算出ス
テップを備えた印刷制御方法である。
【0034】本発明の、印刷制御方法の第2の態様は、
マージン算出ステップにおいて、裏面用紙の所定位置を
基準位置としたときの、基準位置からの偏差を補正量と
して算出し、その補正量に基づいて裏面印刷の用紙上端
部目標マージン量を算出することを特徴とする印刷制御
方法である。
【0035】本発明の、印刷制御方法の第3の態様は、
マージン算出ステップにおいて、所定の用紙送り方向に
従って印刷された表面印刷部分を裏面印刷用紙に透視し
た部分と表面印刷に引き続いて印刷された裏面印刷部分
との間の偏差に基づいて、表面印刷の用紙上端部マージ
ン量から裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出す
ることを特徴とする印刷制御方法である。
【0036】本発明の、印刷制御方法の第4の態様は、
裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置
を表面に透視した位置からの偏差を補正量として算出
し、その補正量に基づいて印刷制御方法の第3の態様に
おける表面印刷の用紙上端部マージン量を算出すること
を特徴とする印刷制御方法である。
【0037】本発明の、印刷制御方法の第5の態様は、
下記のステップを更に備えた印刷制御方法である。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付ステッ
プと、(b)印刷要求受付ステップによって受け付けた
印刷要求に従って、プリンタの設定情報を選定し表示す
る設定情報表示ステップと、(c)印刷対象文書におけ
る両面印刷のための所要の情報の入力を制御する入力ス
テップと、(d)プリンタの設定情報と、両面印刷の所
要の情報と、マージン算出ステップによって算出された
裏面印刷の用紙上端部目標マージン量とに基づいて、印
刷データを生成する印刷データ生成ステップと、(e)
印刷データと印刷出力指令をプリンタに送信する送信ス
テップ。
【0038】本発明の、印刷制御方法の第6の態様は、
マージン算出ステップにおいて、裏面用紙の所定位置を
基準位置としたときの、基準位置からの偏差を補正量と
して算出し、その補正量に基づいて印刷制御方法の第5
の態様における裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を
算出することを特徴とする印刷制御方法である。
【0039】本発明の、印刷制御方法の第7の態様は、
マージン算出ステップにおいて、裏面印刷における用紙
の反転方向と印字方向とが互いに垂直であるか、あるい
は平行であるかに基づいて、裏面印刷の用紙上端部目標
マージン量を算出することを特徴とする印刷制御方法で
ある。
【0040】本発明の、印刷制御方法の第8の態様は、
裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置
からの偏差を補正量として、入力ステップに入力するこ
とを特徴とする印刷制御方法である。
【0041】本発明の、印刷制御方法の第9の態様は、
印刷制御方法の第8の態様における補正量は、基準位置
からの偏差をプラスとするか、またはマイナスとするか
を選択的に入力できることを特徴とする印刷制御方法で
ある。
【0042】本発明の、印刷制御方法の第10の態様
は、印刷制御方法の第8の態様における補正量は、基準
位置からの偏差を絶対量として入力できることを特徴と
する印刷制御方法である。
【0043】本発明の、印刷制御方法の第11の態様
は、裏面用紙の基準位置が、所定の用紙送り方向に従っ
て表面印刷に引き続き印刷された、裏面印刷の用紙上端
部マージン量であることを特徴とする印刷制御方法であ
る。
【0044】本発明は、前述の印刷制御方法のステップ
のプログラムを記録した情報記録媒体である。
【0045】本発明の、情報記録媒体は、コンパク・ト
ディスク、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、
光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディスク、もし
くは磁気テープであることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図面を
参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態
は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するも
のではない。従って、当業者であればこれらの各要素も
しくは全要素でこれと均等なものに置換した実施形態を
採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発
明の範囲に含まれる。
【0047】まず、プリンタの印刷設定やアプリケーシ
ョンからプリンタへ印刷する命令の中継を行う機能を果
たすプリンタドライバを、プリンタとコンピュータから
なるコンピュータ・システムについて説明する。図1
は、プリンタ(印刷装置)とコンピュータ(情報処理装
置)からなるコンピュータ・システムのブロック構成図
である。
【0048】コンピュータ・システム101は、コンピ
ュータ111とプリンタ151とが通信回線161を介
して接続されている。通信回線161においては、シリ
アル・ケーブル、パラレル・ケーブル、ネットワーク・
ケーブル、USB(Universal Serial
Bus)など、各種の通信形態により提供される通信
プロトコルを採用することができる。
【0049】図2は、図1に示すブロック構成図に含ま
れるコンピュータ111の概要を示すブロック構成図で
ある。
【0050】コンピュータ111は通信回線161に接
続するためのインターフェース112と、ソフトウェア
が記録されたCD−ROM(Compact Disk
Read Only Memory)を読み出すCD
−ROMドライブ113と、CPU(Central
Processing Unit;中央処理装置)11
4と、CPU114が実行するプログラムや一時的な作
業内容を記憶する記憶領域として使用されるRAM(R
andom Access Memory)115と、
CPU114が実行するプログラムや各種データを記憶
するハードディスク116と、各種のメッセージをユー
ザに知らせるためのモニタディスプレイ117などの表
示装置と、ソフトウェアが記憶されたFD(Flopp
y Dick)を読み出すFDドライブ118と、ユー
ザからの入力を受け付けるキーボードやマウスなどの入
力装置119と、これらを接続するバス120を備え
る。
【0051】本発明に係るプリンタドライバのプログラ
ムは、CD−ROMやFDにより提供され、ハードディ
スク116にインストールされる。
【0052】ここで、CPU114は、印刷対象文書の
情報や印刷設定情報を記憶するRAM115と共働して
印刷要求受付手段、マージン算出手段、及び印刷データ
生成手段として機能し、モニタディスプレイ117は、
プリンタの設定情報を記憶するRAM115と共働して
設定情報表示制御手段として機能し、入力装置119
は、入力制御手段として機能し、インターフェース11
2は、CPU114と共働して、送信手段として機能す
る。
【0053】また、CD−ROMドライブ113に装着
されるCD−ROM、FDドライブ118に装着される
FD、ハードディスク116は、本発明のプリンタドラ
イバのソフトウェア・プログラムを記録する情報記録媒
体として機能する。
【0054】本発明のプリンタドライバは、両面印刷の
所要の情報に基づいて、所要の用紙の表面及び裏面に、
透視裏面印刷部分が表面印刷部分と一致し、各印刷が整
合性のある両面印刷を行うための、裏面印刷の用紙上端
部目標マージン量を算出するマージン算出手段を備えて
いる。
【0055】即ち、A4サイズの用紙に両面印刷する場
合、用紙の表面から透視した裏面印刷部分と表面印刷部
分が一致する。(図8(c)の裏面印刷部分715と表
面印刷部分714とが一致する)ように印刷される両面
印刷を行うために、裏面印刷の用紙上端部目標マージン
量を算出する手段を備えている。
【0056】また、本発明のプリンタドライバは、下記
の手段を更に備えている。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付手段
と、(b)印刷要求受付手段によって受け付けた印刷要
求に従って、プリンタの設定情報を選定し表示する設定
情報表示制御手段と、(c)印刷対象文書における両面
印刷のための所要の情報の入力を制御する入力制御手段
と、(d)プリンタの設定情報と、両面印刷の所要の情
報と、マージン算出手段によって算出された裏面印刷の
用紙上端部目標マージン量とに基づいて、印刷データを
生成する印刷データ生成手段と、(e)印刷データと印
刷出力指令をプリンタに送信する送信手段。
【0057】上述した本発明のプリンタドライバについ
て、図を参照しながら以下に詳細に説明する。図3は、
本発明のプリンタドライバの制御処理を示すフローチャ
ートである。
【0058】まず、プリンタドライバのソフトウェア・
プログラムがあらかじめオペレーティング・システムの
一部としてRAM115内に登録されると、CPU11
4は、アプリケーション・プログラムから印刷要求が発
せられるのを待機する(ステップS301)。現在使用
されているオペレーティング・システムでは、このよう
な待機状態において他のプログラムにCPU114の制
御を移すことによりマルチタスク処理を実現する。ただ
し、このような制御の移行については図示を省略する。
したがって、ステップS301の終了は、アプリケーシ
ョン・プログラムから印刷要求が発せられたことを意味
する。
【0059】印刷要求を受け付けると、CPU114
は、RAM115に記憶されているプリンタの設定情報
をモニタディスプレイ117に表示する(ステップS3
02)。
【0060】さらに、CPU114は、ユーザによる入
力装置119の入力操作の種類(例えば、両面印刷、上
端オフセットなど)が何であるかを調べる(ステップS
303)。ユーザは、画面に表示されたプリンタ設定情
報を参照し、必要によりキーボードやマウスなどの入力
装置119を操作することによって、プリンタ設定情報
を変更することができる。
【0061】ユーザが両面印刷を入力した場合(ステッ
プS303;両面印刷)、両面印刷の情報をRAM11
5に記憶させ(ステップS304)、ステップS302
に戻る。
【0062】ユーザが上端オフセットを入力した場合
(ステップS303;上端オフセット)、上端オフセッ
トの情報をRAM115に記憶させ(ステップS30
5)、ステップS302に戻る。
【0063】その他の設定情報の入力があった場合は
(ステップS303;その他)、対応する処理を行い
(ステップS320)、ステップS302に戻る。
【0064】設定が終わり、表示されているOKボタン
をユーザがクリックすると(ステップS303;O
K)、プリンタ設定情報の表示を終了して次のステップ
S306に移る。
【0065】ユーザが設定を終了すると、CPU114
は、RAM115を調べ、印刷対象文書の情報から印刷
すべき文書の表面印刷用のイメージデータをRAM11
5内に生成する(ステップS306)。
【0066】次に、両面印刷が入力されているか否かを
調べる(ステップS307)。両面印刷が入力されてい
る場合(ステップS307;Yes)は、上端オフセッ
トが入力されているか否かを調べる(ステップS30
8)。上端オフセットが入力されている場合(ステップ
S308;Yes)は、入力された上端オフセットの情
報に基づいて裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算
出する(ステップS309)。上端オフセットが入力さ
れていない場合は(ステップS308;No)、次のス
テップS310に移る。
【0067】算出された裏面印刷の用紙上端部目標マー
ジン量及び印刷対象文書の情報から印刷すべき文書の裏
面印刷用のイメージデータをRAM115内に生成する
(ステップS310)。一方、両面印刷が入力されてい
ない場合(ステップS307;No)は、次のステップ
S311に移る。
【0068】最後に、CPU114は、上述した内容に
従って、RAM115内に生成された印刷データと印刷
指令をプリンタに対して送信する(ステップS31
2)。
【0069】更に、ステップS301に戻って、新たな
印刷要求がアプリケーション・プログラムから発せられ
るまで待機する。
【0070】本発明のプリンタドライバは、マージン算
出手段において、裏面用紙の所定位置を基準位置とした
ときの、基準位置からの偏差を補正量として算出し、そ
の補正量に基づいて裏面印刷の用紙上端部目標マージン
量を算出することもできる。
【0071】また、本発明のプリンタドライバは、マー
ジン算出手段において、所定の用紙送り方向に従って印
刷された表面印刷部分を裏面印刷用紙に透視した部分と
表面印刷に引き続いて印刷された裏面印刷部分との間の
偏差に基づいて、表面印刷の用紙上端部マージン量から
裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出することも
できる。例えば、A4サイズの用紙に両面印刷する場
合、用紙の裏面から透視した表面印刷部分と裏面印刷部
分との間の偏差に基づいて(図8(c)における偏差7
20に基づいて)、裏面印刷の用紙上端部目標マージン
量を算出することもできる。
【0072】また、本発明のプリンタドライバは、裏面
用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置を表
面に透視した位置からの偏差を補正量として算出し、そ
の補正量に基づいて、上述した表面印刷の用紙上端部マ
ージン量を算出することもできる。
【0073】また、本発明のプリンタドライバは、裏面
用紙の基準位置が、所定の用紙送り方向に従って表面印
刷に引き続き印刷された、裏面印刷の用紙上端部マージ
ン量とすることもできる。例えば、図8(b)の現実裏
面印刷用紙上端部マージン量722を基準とすることも
できる。
【0074】また、本発明のプリンタドライバは、裏面
用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置から
の偏差を補正量として、入力制御手段に入力することも
できる。
【0075】また、本発明のプリンタドライバは、上述
した補正量は、基準位置からの偏差をプラスとするか、
またはマイナスとするかを選択的に入力することもでき
る。
【0076】また、本発明のプリンタドライバは、上述
した補正量は、基準位置からの偏差を絶対量として入力
することもできる。
【0077】図4を参照して、上述したプリンタドライ
バのマージン算出手段における裏面印刷の用紙上端部目
標マージン量の算出方法を具体的に説明する。図4は、
図7に示したA4サイズの用紙に印刷対象文書を両面印
刷するときの動作に基づいて印刷した場合の裏面印刷に
おける用紙上端部目標マージン量の算出方法を説明する
図である。図4においては、図7に示したように、裏面
印刷における用紙の反転方向と印字方向とが互いに垂直
である。
【0078】図4(a)は、A4サイズの用紙に対して
両面印刷した場合の表面印刷部分を示す図である。A4
サイズ用紙401を四角形ABCDで示し、用紙送り方
向を矢印404で示す。実際に印刷された現実表面印刷
部分403を、実線の四角形EFGHで示し、理想表面
印刷部分402を点線の四角形E’F’G’H’で示
す。理想表面印刷部分402は、予め設定されている用
紙の上端部マージン量411、下端部マージン量41
2、左端部マージン量413、右端部マージン量414
の各値であるa、b、c、dに基づいて決められる。印
刷するとき、用紙がローラに噛み込まれる状況等は、個
々のプリンタにおいて異なるので、現実表面印刷部分4
03と理想表面印刷部分402との間に偏差が生じる。
ここで、実際に印刷された現実表面印刷用紙上端部マー
ジン量415をm1として、理想表面印刷部分402か
らの現実表面印刷部分403の偏差408をx1とする
と、x1=m1−aとなる。尚、図4(a)に示すx1
は、x1<0である。
【0079】図4(b)は、A4サイズの用紙に対して
両面印刷した場合の裏面印刷部分を示す図である。A4
サイズ用紙401を四角形ABCDで示し、用紙送り方
向を矢印407で示す。実際に印刷された現実裏面印刷
部分406を、実線の四角形hgfeで示し、理想裏面
印刷部分405を点線の四角形h’g’f’e’で示
す。理想裏面印刷部分405は、予め設定されている用
紙の上端部マージン量411、下端部マージン量41
2、左端部マージン量413、右端部マージン量414
の各値であるa、b、c、dに基づいて決められる。印
刷するとき、用紙がローラに噛み込まれる状況等は、個
々のプリンタにおいて異なるので、現実裏面印刷部分4
06と理想裏面印刷部分405との間に偏差が生じる。
ここで、実際に印刷された現実裏面印刷用紙上端部マー
ジン量416をm2として、理想裏面印刷部分405か
らの現実裏面印刷部分406の偏差409をx2とする
と、x2=m2−aとなる。尚、図4(b)に示すx2
は、x2>0である。
【0080】図4(c)は、用紙の表面を基準に裏面印
刷部分を透視させた裏面印刷部分と表面印刷部分との間
の関係を示す。A4サイズ用紙401を四角形BADC
で、理想表面印刷部分402は点線の四角形F’E’
H’G’で、現実表面印刷部分403を実線の四角形F
EHGで、現実裏面印刷部分406を一点鎖線の四角形
fehgで示す。尚、理想裏面印刷部分405である四
角形f’e’h’g’は、理想表面印刷部分402であ
る四角形F’E’H’G’と一致する。
【0081】裏面印刷部分が現実表面印刷部分403と
一致するように、裏面用紙の基準位置からの偏差を補正
量として、その補正量に基づいて裏面印刷の用紙上端部
目標マージン量を算出する。
【0082】上述した裏面用紙の基準位置は、任意に選
択することができる。例えば、裏面用紙の基準位置を用
紙の上端部とすること、即ち、用紙上端部マージン量が
0である位置を基準とすることも、裏面用紙の基準位置
を用紙の下端部とすること、即ち、用紙上端部マージン
量が用紙の鉛直方向の長さ(図4(c)の辺BCの長
さ)である位置を基準とすることもできる。
【0083】本発明においては、裏面用紙の基準位置
を、現実裏面印刷用紙上端部マージン量416とする場
合について説明する。
【0084】裏面用紙の基準位置を、現実裏面印刷用紙
上端部マージン量416とすると、現実表面印刷用紙上
端部マージン量415の裏面用紙の基準位置からの偏差
410はx3となる。ここで、x3=m1−m2=x1
−x2<0である。
【0085】従って、上述した偏差410を裏面用紙の
基準位置からの補正量(上端オフセット情報)として、
ユーザに入力させて、裏面印刷の用紙上端部目標マージ
ン量を算出すると、m2+x3=m1となり、現実表面
印刷用紙上端部マージン量415と一致する。即ち、用
紙の表裏面の各印刷が整合性のとれる両面印刷が実行で
きる。
【0086】図5は、両面印刷における上端オフセット
情報を入力するプリンタ情報設定画面である。ユーザは
両面印刷上端オフセットウィンド501を使用して上述
の上端オフセット情報を入力する。まず、上端オフセッ
トの方向を選択的に入力する。プラスは裏面を下げる、
即ち、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を大きくす
ることを意味する。マイナスは裏面を上げる、即ち、裏
面印刷の用紙上端部目標マージン量を小さくすることを
意味する。次に、上端オフセットの絶対量とその単位を
入力する。
【0087】更に、両面印刷における裏面印刷の用紙上
端部目標マージン量の算出方法を、図7に示した両面印
刷の動作に基づいて、裏面印刷における用紙の反転方向
と印字方向とが互いに垂直である場合について説明した
が、用紙の反転方向と印字方向とが互いに平行である場
合も同様に裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出
することもできる。
【0088】また、両面印刷における裏面印刷の用紙上
端部目標マージン量の算出方法について説明したが、用
紙左端部マージン量においても同様に、裏面用紙の基準
位置からの偏差を補正量として、その補正量に基づい
て、裏面印刷の用紙左端部目標マージン量を算出するこ
ともできる。また、プリンタ情報設定画面に左端オフセ
ット情報を入力できるようにすることもできる。図6
は、両面印刷における上端オフセット情報及び左端オフ
セット情報を入力するプリンタ情報設定画面である。ユ
ーザは両面印刷上端オフセットウィンド601を使用し
て上端オフセット情報を、両面印刷左端オフセットウィ
ンド602を使用して左端オフセット情報を入力する。
上端オフセット情報の入力は図5と同じである。左端オ
フセット情報の入力は、上端オフセット情報の入力と同
様に、まず、左端オフセットの方向を選択的に入力す
る。プラスは裏面を右に移動する、即ち、裏面印刷の用
紙左端部目標マージン量を大きくすることを意味する。
マイナスは裏面を左に移動する、即ち、裏面印刷の用紙
左端部目標マージン量を小さくすることを意味する。次
に、左端オフセットの絶対量とその単位を入力する。
【0089】また、裏面印刷においては、裏面用紙の基
準位置を、実際に印刷された裏面印刷の上端部マージン
量と左端部マージン量として、予め設定した上端部マー
ジン量と基準位置との間の偏差に基づいて裏面印刷の用
紙上端部目標マージン量を算出し、予め設定した左端部
マージン量と基準位置との間の偏差に基づいて裏面印刷
の用紙左端部目標マージン量を算出することによって、
予め設定した上端部マージン量、下端部マージン量、左
端部マージン量、右端部マージン量に基づいた理想の用
紙位置に印刷部分を裏面印刷することもできる。表面印
刷においては、裏面印刷と同様に、基準位置を、実際に
印刷された表面に透視した裏面印刷の上端部マージン量
と左端部マージン量として、予め設定した上端部マージ
ン量と基準位置との間の偏差に基づいて表面印刷の用紙
上端部マージン量を算出し、予め設定した左端部マージ
ン量と基準位置との間の偏差に基づいて表面印刷の用紙
左端部目標マージン量を算出することによって、予め設
定した上端部マージン量、下端部マージン量、左端部マ
ージン量、右端部マージン量に基づいた理想の用紙位置
に印刷部分を表面印刷することもできる。即ち、表裏面
の用紙において、予め設定した上端部マージン量、下端
部マージン量、左端部マージン量、右端部マージン量に
基づいた理想の用紙位置に印刷部分を両面印刷すること
もできる。
【0090】また、上述したプリンタドライバのプログ
ラム機能は、両面印刷の所要の情報に基づいて、所要の
用紙の表面及び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印刷部
分と一致し、各印刷が整合性のある両面印刷を行うため
の、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出するマ
ージン算出ステップを備えている。
【0091】また、プリンタドライバのプログラム機能
は、下記のステップを更に備えている。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付ステッ
プと、(b)印刷要求受付ステップによって受け付けた
印刷要求に従って、プリンタの設定情報を選定し表示す
る設定情報表示ステップと、(c)印刷対象文書におけ
る両面印刷のための所要の情報の入力を制御する入力ス
テップと、(d)プリンタの設定情報と、両面印刷の所
要の情報と、マージン算出ステップによって算出された
裏面印刷の用紙上端部目標マージン量とに基づいて、印
刷データを生成する印刷データ生成ステップと、(e)
印刷データと印刷出力指令をプリンタに送信する送信ス
テップ。
【0092】プリンタドライバのプログラム機能を図3
に示したプリンタドライバの制御処理のフローチャート
に対応付けると、印刷要求受付ステップはステップS3
01に、設定情報表示ステップはステップS302に、
入力ステップはステップS304及びS305に、マー
ジン算出ステップはステップS309に、印刷データ生
成ステップはステップS306及びS310に、送信ス
テップはステップS311に、それぞれ主として対応す
る。
【0093】このようなプリンタドライバをコンピュー
タに組み込むことによって、汎用的に実現可能な、印刷
制御方法を実現することができる。
【0094】また、プリンタドライバは、プログラムと
して情報記録媒体である、コンパクト・ディスク、フロ
ッピー・ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディス
ク、ディジタル・ビデオ・ディスク、もしくは、磁気テ
ープ、更にはインターネットのサイトなどに記憶させて
ユーザが所望のコンピュータに組み込むことができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。
【0096】両面縮小印刷においては、アプリケーショ
ン・プログラムから印刷要求があった印刷対象文書とと
もにプリンタの設定情報に基づいて用紙の裏面に印刷す
る場合、用紙の裏面印刷に対する上端オフセット情報を
ユーザに入力させ、その入力した上端オフセット情報に
応じて裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出し、
プリンタに設定することにより、表裏面の各印刷が整合
性のとれた両面印刷となるプリンタドライバ、印刷制御
方法を提供することができる。
【0097】更に、プログラムを記録した情報記録媒体
をプリンタドライバのソフトウェア商品として、コンピ
ュータなどの情報処理装置やプリンタと独立して容易に
配布したり販売したりすることができるようになる。本
発明の情報記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ
ータなどの情報処理装置で実行すれば、上記の発明に係
る印刷制御方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータ・システムのブロック構成図であ
る。
【図2】コンピュータの概要を示すブロック構成図であ
る。
【図3】本発明のプリンタドライバの制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】(a)両面印刷における表面印刷図、(b)両
面印刷における裏面印刷図、(c)両面印刷における表
裏面の各印刷部分を裏面から表面を透視させて重ねた図
である。
【図5】両面印刷における上端オフセット情報を入力す
るプリンタ情報設定画面である。
【図6】両面印刷における上端オフセット情報及び左端
オフセット情報を入力するプリンタ情報設定画面であ
る。
【図7】(a)両面印刷における表面印刷用紙の動作
図、(b)両面印刷における裏面印刷用紙の動作図であ
る。
【図8】(a)両面印刷における表面印刷部分の説明
図、(b)両面印刷における裏面印刷部分の説明図、
(c)両面印刷における表裏面の各印刷部分を裏面から
表面を透視させて重ねた図である。
【符号の説明】
101 コンピュータ・ネットワーク 111 コンピュータ 112 インターフェース 113 CD−ROMドライブ 114 CPU 115 RAM 116 ハードディスク 117 モニタディスプレイ 118 FDドライブ 119 入力装置 120 バス 151 プリンタ 161 通信回線 401 A4サイズ用紙 402 理想表面印刷部分 403 現実表面印刷部分 404 用紙送り方向 405 理想裏面印刷部分 406 現実裏面印刷部分 407 用紙送り方向 408 偏差 409 偏差 410 偏差 411 上端部マージン量 412 下端部マージン量 413 左端部マージン量 414 右端部マージン量 415 現実表面印刷用紙上端部マージン量 416 現実裏面印刷用紙上端部マージン量 501 両面印刷上端オフセットウィンド 601 両面印刷上端オフセットウィンド 602 両面印刷左端オフセットウィンド 701 給紙トレイ 702 用紙端センサ 703 インク・ジェット・ヘッド 704 排紙トレイ 705 ローラ 706 用紙送り方向 707 用紙 708 用紙送り方向 709 用紙端センサ 707a 用紙先端 707b 用紙後端 710 ローラ 711 反転ローラ 712 理想表面印刷部分 713 理想裏面印刷部分 714 現実表面印刷部分 715 現実裏面印刷部分 716 上端部マージン量 717 下端部マージン量 718 左端部マージン量 719 右端部マージン量 720 偏差 721 現実表面印刷用紙上端部マージン量 722 現実裏面印刷用紙上端部マージン量

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面印刷の所要の情報に基づいて、所要
    の用紙の表面及び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印刷
    部分と一致し、各印刷が整合性のある両面印刷を行うた
    めの、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出する
    マージン算出手段を備えたプリンタドライバ。
  2. 【請求項2】 前記マージン算出手段において、裏面用
    紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置からの
    偏差を補正量として算出し、その補正量に基づいて裏面
    印刷の前記用紙上端部目標マージン量を算出することを
    特徴とする、請求項1に記載のプリンタドライバ。
  3. 【請求項3】 前記マージン算出手段において、所定の
    用紙送り方向に従って印刷された前記表面印刷部分を裏
    面印刷用紙に透視した部分と表面印刷に引き続いて印刷
    された前記裏面印刷部分との間の偏差に基づいて、表面
    印刷の用紙上端部マージン量から裏面印刷の前記用紙上
    端部目標マージン量を算出することを特徴とする、請求
    項1に記載のプリンタドライバ。
  4. 【請求項4】 裏面用紙の所定位置を基準位置としたと
    きの、基準位置を表面に透視した位置からの偏差を補正
    量として算出し、その補正量に基づいて表面印刷の前記
    用紙上端部マージン量を算出することを特徴とする、請
    求項3に記載のプリンタドライバ。
  5. 【請求項5】 下記の手段を更に備えた、請求項1に記
    載のプリンタドライバ。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
    の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付手段
    と、(b)前記印刷要求受付手段によって受け付けた印
    刷要求に従って、プリンタの設定情報を選定し表示する
    設定情報表示制御手段と、(c)印刷対象文書における
    両面印刷のための所要の情報の入力を制御する入力制御
    手段と、(d)プリンタの前記設定情報と、両面印刷の
    前記所要の情報と、前記マージン算出手段によって算出
    された裏面印刷の前記用紙上端部目標マージン量とに基
    づいて、印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    (e)前記印刷データと印刷出力指令をプリンタに送信
    する送信手段。
  6. 【請求項6】 前記マージン算出手段において、裏面用
    紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置からの
    偏差を補正量として算出し、その補正量に基づいて裏面
    印刷の前記用紙上端部目標マージン量を算出することを
    特徴とする、請求項5に記載のプリンタドライバ。
  7. 【請求項7】 前記マージン算出手段において、裏面印
    刷における用紙の反転方向と印字方向とが互いに垂直で
    あるか、あるいは平行であるかに基づいて、裏面印刷の
    前記用紙上端部目標マージン量を算出することを特徴と
    する、請求項1から6のいづれか1項に記載のプリンタ
    ドライバ。
  8. 【請求項8】 裏面用紙の所定位置を基準位置としたと
    きの、基準位置からの偏差を補正量として、前記入力制
    御手段に入力することを特徴とする、請求項5に記載の
    プリンタドライバ。
  9. 【請求項9】 前記補正量は、前記基準位置からの偏差
    をプラスとするか、またはマイナスとするかを選択的に
    入力できることを特徴とする請求項8に記載のプリンタ
    ドライバ。
  10. 【請求項10】 前記補正量は、前記基準位置からの偏
    差を絶対量として入力できることを特徴とする請求項8
    に記載のプリンタドライバ。
  11. 【請求項11】 裏面用紙の前記基準位置が、所定の用
    紙送り方向に従って表面印刷に引き続き印刷された、裏
    面印刷の用紙上端部マージン量であることを特徴とす
    る、請求項2、4、6、または8に記載のプリンタドラ
    イバ。
  12. 【請求項12】 両面印刷の所要の情報に基づいて、所
    要の用紙の表面及び裏面に、透視裏面印刷部分が表面印
    刷部分と一致し、各印刷が整合性のある両面印刷を行う
    ための、裏面印刷の用紙上端部目標マージン量を算出す
    るマージン算出ステップを備えた印刷制御方法。
  13. 【請求項13】 前記マージン算出ステップにおいて、
    裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置
    からの偏差を補正量として算出し、その補正量に基づい
    て裏面印刷の前記用紙上端部目標マージン量を算出する
    ことを特徴とする、請求項12に記載の印刷制御方法。
  14. 【請求項14】 前記マージン算出ステップにおいて、
    所定の用紙送り方向に従って印刷された前記表面印刷部
    分を裏面印刷用紙に透視した部分と表面印刷に引き続い
    て印刷された前記裏面印刷部分との間の偏差に基づい
    て、表面印刷の用紙上端部マージン量から裏面印刷の前
    記用紙上端部目標マージン量を算出することを特徴とす
    る、請求項12に記載の印刷制御方法。
  15. 【請求項15】 裏面用紙の所定位置を基準位置とした
    ときの、基準位置を表面に透視した位置からの偏差を補
    正量として算出し、その補正量に基づいて表面印刷の前
    記用紙上端部マージン量を算出することを特徴とする、
    請求項14に記載の印刷制御方法。
  16. 【請求項16】 下記のステップを更に備えた、請求項
    12に記載の印刷制御方法。 (a)アプリケーション・プログラムから印刷対象文書
    の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付ステッ
    プと、(b)前記印刷要求受付ステップによって受け付
    けた印刷要求に従って、プリンタの設定情報を選定し表
    示する設定情報表示ステップと、(c)印刷対象文書に
    おける両面印刷のための所要の情報の入力を制御する入
    力ステップと、(d)プリンタの前記設定情報と、両面
    印刷の前記所要の情報と、前記マージン算出ステップに
    よって算出された裏面印刷の前記用紙上端部目標マージ
    ン量とに基づいて、印刷データを生成する印刷データ生
    成ステップと、(e)前記印刷データと印刷出力指令を
    プリンタに送信する送信ステップ。
  17. 【請求項17】 前記マージン算出ステップにおいて、
    裏面用紙の所定位置を基準位置としたときの、基準位置
    からの偏差を補正量として算出し、その補正量に基づい
    て裏面印刷の前記用紙上端部目標マージン量を算出する
    ことを特徴とする、請求項16に記載の印刷制御方法。
  18. 【請求項18】 前記マージン算出ステップにおいて、
    裏面印刷における用紙の反転方向と印字方向とが互いに
    垂直であるか、あるいは平行であるかに基づいて、裏面
    印刷の前記用紙上端部目標マージン量を算出することを
    特徴とする、請求項12から17のいづれか1項に記載
    の印刷制御方法。
  19. 【請求項19】 裏面用紙の所定位置を基準位置とした
    ときの、基準位置からの偏差を補正量として、前記入力
    ステップに入力することを特徴とする、請求項16に記
    載の印刷制御方法。
  20. 【請求項20】 前記補正量は、前記基準位置からの偏
    差をプラスとするか、またはマイナスとするかを選択的
    に入力できることを特徴とする請求項19に記載の印刷
    制御方法。
  21. 【請求項21】 前記補正量は、前記基準位置からの偏
    差を絶対量として入力できることを特徴とする請求項1
    9に記載の印刷制御方法。
  22. 【請求項22】 裏面用紙の前記基準位置が、所定の用
    紙送り方向に従って表面印刷に引き続き印刷された、裏
    面印刷の用紙上端部マージン量であることを特徴とす
    る、請求項13、15、17、または19に記載の印刷
    制御方法。
  23. 【請求項23】 請求項12から22のいずれか1項に
    記載の印刷制御方法のステップを有するプログラムを記
    録した情報記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記情報記録媒体は、コンパク・トデ
    ィスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、ハード・
    ディスク、光磁気ディスク、ディジタル・ビデオ・ディ
    スク、もしくは磁気テープであることを特徴とする請求
    項23のプログラムを記録した情報記録媒体。
JP2000077113A 2000-03-17 2000-03-17 プリンタドライバ、印刷制御方法及び情報記録媒体 Withdrawn JP2001260458A (ja)

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