JP2001260230A - 振動溶着方法および振動溶着装置 - Google Patents

振動溶着方法および振動溶着装置

Info

Publication number
JP2001260230A
JP2001260230A JP2000070491A JP2000070491A JP2001260230A JP 2001260230 A JP2001260230 A JP 2001260230A JP 2000070491 A JP2000070491 A JP 2000070491A JP 2000070491 A JP2000070491 A JP 2000070491A JP 2001260230 A JP2001260230 A JP 2001260230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
members
synthetic resin
jig
jigs
fixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000070491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3392803B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Aizuka
和宏 相塚
Keinosuke Iemura
継之助 家村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yachiyo Industry Co Ltd
Original Assignee
Yachiyo Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yachiyo Industry Co Ltd filed Critical Yachiyo Industry Co Ltd
Priority to JP2000070491A priority Critical patent/JP3392803B2/ja
Publication of JP2001260230A publication Critical patent/JP2001260230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392803B2 publication Critical patent/JP3392803B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダーカット的な断面形状の部分を有する
製品をも製造することの可能な振動溶着方法およびその
装置を提供する。 【解決手段】 互いに対向配置された2つの治具(上治
具12・下治具13)間に2つの合成樹脂製部材(イン
ナ部材6・アウタ部材8)を重ね合わせた状態で挟み込
み、2つの治具同士間に押圧力および起振力を加えるこ
とによって2つの合成樹脂製部材を溶着する振動溶着方
法に、2つの合成樹脂製部材を振動振幅に相当する量は
相対変位可能に仮結合させる過程と、仮結合された部材
を2つの治具のいずれか一方に装着する過程と、一方の
治具に装着された部材と他方の治具とを互いに当接させ
る過程とを含ませる。これにより、2つの部材を予め重
ね合わせて1つにした状態で一方の治具に装着するの
で、一方向からのみ重ね合わせることができる形状の物
以外にも適用可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の合成樹脂製
部材を一体化するための振動溶着方法およびその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに重ね合わせた状態の2つの合成樹
脂製部材を上治具と下治具との間に挟み込み、垂直方向
の押圧力および水平方向の起振力を上下の治具間に加え
て2つの部材の接触面同士を擦り合わせることによって
摩擦熱を発生させ、これをもって2つの部材を互いに溶
着する技術が知られている(特開平11−34169号
公報など参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の振動
溶着法では、2つの合成樹脂製部材をそれぞれ上治具と
下治具とに個々に装着した上で下治具を上昇させること
によって2つの部材を互いに当接させ、その後、上治具
を振動させて2つの部材を一体結合させるようにしてい
た。そのため、単純に一方向から重ね合わせることがで
きる形状の物に対してのみ有効であり、例えば段違いの
不連続な面を有するものを溶着することは実質的に不可
能であるなど、適用可能な製品形状について少なからぬ
制約があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
例えばアンダーカット的な断面形状の部分を有する製品
をも製造することの可能な振動溶着方法およびその装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、請求項1の発明においては、互いに対向配置さ
れた2つの治具(上治具12・下治具13)間に2つの
合成樹脂製部材(インナ部材6・アウタ部材8)を重ね
合わせた状態で挟み込み、2つの治具同士間に押圧力お
よび起振力を加えることによって2つの合成樹脂製部材
を溶着する振動溶着方法に、2つの合成樹脂製部材を振
動振幅に相当する量を相対変位可能に仮結合させる過程
と、仮結合された部材を2つの治具のいずれか一方に装
着する過程と、一方の治具に装着された部材と他方の治
具とを互いに当接させる過程とを含ませることとした。
これによれば、2つの部材を予め重ね合わせて1つにし
た状態で一方の治具に装着するので、一方向からのみ重
ね合わせることができる形状の物以外にも適用可能とな
る。
【0006】また請求項2の発明においては、第1の方
向に相対接離可能かつ第1の方向に概ね直交する第2の
方向に相対振動変位可能な第1及び第2の治具を有する
振動溶着装置を、第1の治具が、第1の合成樹脂製部材
の互いに対向する内面(U字状断面部5)のそれぞれを
支持する部分を有し、第2の治具が、第2の合成樹脂製
部材における第1の部材と重ね合わさった部分(V字状
断面部7)の外面を支持するべく互いに分割され且つ相
対移動自在に組み合わされた複数の部分(主部13m・
副部13s)を有するものとした。これによれば、2つ
の治具間を相対接離移動させる際に、第2の治具の複数
の部分同士間を移動させておくことにより、アンダーカ
ット的な断面形状の部分と干渉しないようにすることが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明を詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明が適用されたテールゲート
スポイラーを備える車両の後部斜視図である。このテー
ルゲートスポイラー1は、テールゲート2の上縁に取り
付けられる物であり、図2に示したように(本図では車
体取付時とは上下を逆にして示している)、ルーフ3の
上面と連続する面を備えた前側部分1fと、リアウイン
ドウ4との間でアンダーカット的な断面形状をなして庇
状に張り出す後側部分1rとからなっている。またこの
テールゲートスポイラー1は、内面が互いに対向するU
字状断面部5を備えたインナ部材6と、インナ部材6の
U字状断面部5を互いに対向する内面間に受容し得るV
字状断面部7を備えたアウタ部材8とで構成されてお
り、振動溶着法で一体化され、庇状をなす後側部分1R
に中空閉断面9が形成されるようになっている。
【0009】以下にこのテールゲートスポイラー1の製
造方法について説明する。
【0010】先ず、振動溶着機に装着する前に、インナ
部材6とアウタ部材8とを予め仮結合させる(図2参
照)。ここでアウタ部材8のインナ部材6との対向面の
適所には、インナ部材6に形成された長孔10に係合可
能な突起11が突設されており、これによって両者が分
離しないように保持される(図6参照)。なお、長孔1
0は、振動方向について振幅分だけ両部材が相対変位し
得る長さとされている。
【0011】次にインナ部材6とアウタ部材8とが仮結
合されたテールゲートスポイラー1を、車体取付時とは
上下を逆にして、つまり車体取付時に下方を向く面を上
にして上治具12に装着する(図3参照)。なお、上治
具12は、インナ部材6のU字状断面部5の互いに対向
する内面のそれぞれを支持する部分12aと前側部分1
fを支持する部分12bとを有している。
【0012】上治具12にテールゲートスポイラー1が
装着された状態で下治具13を上昇させ、テールゲート
スポイラー1の下方を向いている面に下治具13を押し
当てる(図4参照)。
【0013】ところで下治具13は、上治具12に装着
された状態で下方を向くアウタ部材8の全面を支持する
主部13mと、インナ部材6のU字状断面部5とアウタ
部材8のV字状断面部7との互いに重なり合った部分の
上側に位置する部分を支持する副部13sとからなって
いる。これら主部13mと副部13sとは、互いにリン
ク結合されており、例えばエアシリンダ(図示せず)な
どの適宜なアクチュエータで副部13sが傾動駆動され
るようになっている。そして下治具13を上昇させる時
は上治具12に装着されたテールゲートスポイラー1の
後側部分1rと干渉しないように副部13sを開いてお
き(図3の形態)、下治具13がアウタ部材8に当接し
たところで副部13sを閉じて後側部分1rを上下両方
向から押さえ付けるようになっている(図4参照)。
【0014】この状態で上治具12と下治具13との間
に相対的な水平方向振動を与え、インナ・アウタ両部材
6・8間を振動振幅分だけ摺動させる。
【0015】ここでインナ・アウタ両部材6・8間は、
全面が互いに接触しているわけではなく、図7に示すよ
うに、振動方向に延在する台形断面のリブ14を介して
接触している。そして摩擦熱によってリブ14の頂部が
溶融すると、上下両治具12・13間に加えられている
圧接力でリブ14が潰される。このリブ14の潰れ量が
所定値に達したところで振動を停止させ、そのまま静止
状態を維持して溶融部を冷却させる。なお、外側に位置
するアウタ部材8の厚さをインナ部材6の厚さよりも大
きく(t1>t2)しておくことにより、仕上がり重量
を増大させずに、溶融熱による「ひけ」が外面に生じる
ことを抑制し得る。
【0016】而して、溶融部が冷却固化してインナ・ア
ウタ両部材6・8間が一体化したならば、上下両治具1
2・13を離間させて完成品を取り出す(図5参照)。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、複数の部材
を予め仮結合させて治具に装着するので、上記実施例に
示した如きU字状或いはV字状に折り返した部分を有す
る比較的複雑な断面形状のものでも振動溶着による一体
化が可能となり、振動溶着法の適用範囲を拡大する上に
多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテールゲートスポイラーを取り付
けた車両の後部斜視図
【図2】本発明が適用されるテールゲートスポイラーの
縦断面図
【図3】上治具にテールゲートスポイラーを装着した段
階を示す溶着工程説明図
【図4】上治具と下治具との間にテールゲートスポイラ
ーを挟み込んだ段階を示す溶着工程説明図
【図5】完成品を取り出す段階を示す溶着工程説明図
【図6】インナ部材とアウタ部材との仮結合部の拡大断
面図
【図7】(A)はインナ部材とアウタ部材との溶着部の
側断面拡大図 (B)はインナ部材とアウタ部材との溶着部の正断面拡
大図
【符号の説明】
1 テールゲートスポイラー 5 U字状断面部 6 インナ部材 7 V字状断面部 8 アウタ部材 12 上治具 13 下治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置された2つの治具間に2
    つの合成樹脂製部材を重ね合わせた状態で挟み込み、前
    記2つの治具同士間に押圧力および起振力を加えること
    によって前記2つの合成樹脂製部材を溶着する振動溶着
    方法であって、 前記2つの合成樹脂製部材を振動振幅に相当する量を相
    対変位可能に仮結合させる過程と、 前記仮結合された部材を前記2つの治具のいずれか一方
    に装着する過程と、 前記一方の治具に装着された前記部材と他方の治具とを
    互いに当接させる過程とを含むことを特徴とする振動溶
    着方法。
  2. 【請求項2】 第1の方向に相対接離可能かつ前記第1
    の方向に概ね直交する第2の方向に相対振動変位可能な
    第1及び第2の治具を有する振動溶着装置であって、 前記第1の治具が、第1の合成樹脂製部材の互いに対向
    する内面のそれぞれを支持する部分を有し、 前記第2の治具が、第2の合成樹脂製部材における前記
    第1の合成樹脂製部材と重ね合わさった部分の外面を支
    持するべく互いに分割され且つ相対移動自在に組み合わ
    された複数の部分を有することを特徴とする振動溶着装
    置。
JP2000070491A 2000-03-14 2000-03-14 振動溶着装置 Expired - Fee Related JP3392803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000070491A JP3392803B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 振動溶着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000070491A JP3392803B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 振動溶着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001260230A true JP2001260230A (ja) 2001-09-25
JP3392803B2 JP3392803B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=18589216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000070491A Expired - Fee Related JP3392803B2 (ja) 2000-03-14 2000-03-14 振動溶着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392803B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167855A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Inoac Corp スポイラー
JP2012061897A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Inoac Corp スポイラ
US8251435B2 (en) 2010-07-19 2012-08-28 Inoac Corporation Spoiler
JP2015205551A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社イノアックコーポレーション スポイラー及びその製造方法
FR3059590A1 (fr) * 2016-12-01 2018-06-08 Automotive Exteriors Europe Installation et procede de soudage par vibration
JP2019209655A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 しげる工業株式会社 車両外装品及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5425495B2 (ja) * 2009-03-06 2014-02-26 株式会社タカギセイコー 振動溶着成形品及び自動車用エアースポイラー

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167855A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Inoac Corp スポイラー
US8251435B2 (en) 2010-07-19 2012-08-28 Inoac Corporation Spoiler
US8382193B2 (en) 2010-07-19 2013-02-26 Inoac Corporation Spoiler
JP2012061897A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Inoac Corp スポイラ
CN102398635A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 井上株式会社 扰流器
US8714627B2 (en) 2010-09-14 2014-05-06 Inoac Corporation Spoiler
JP2015205551A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社イノアックコーポレーション スポイラー及びその製造方法
FR3059590A1 (fr) * 2016-12-01 2018-06-08 Automotive Exteriors Europe Installation et procede de soudage par vibration
JP2019209655A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 しげる工業株式会社 車両外装品及びその製造方法
JP7049931B2 (ja) 2018-06-08 2022-04-07 しげる工業株式会社 車両外装品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3392803B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8714627B2 (en) Spoiler
KR100276946B1 (ko) 차량용 램프의 용착 다리
WO1999003694A1 (en) Sun visor
JP5425495B2 (ja) 振動溶着成形品及び自動車用エアースポイラー
JP2001260230A (ja) 振動溶着方法および振動溶着装置
KR101296262B1 (ko) 차량용 내장재의 융착 구조
US20080258439A1 (en) Vibration Welding Method, Vibration Welded Structure, and Airbag Apparatus
US8539664B2 (en) Method of fastening first and second thermoplastic parts, and two-part assembly
EP1393990B1 (en) Air-bag-door-equipped vehicle interior trim article and method for fabricating the same
JP5278961B2 (ja) スポイラー
JP4195579B2 (ja) 摩擦攪拌接合材及びその製造方法
JPH10156555A (ja) 超音波溶接機用の超音波ホーンおよびこれを用いたブラケット部品の取付方法
JP3272939B2 (ja) 車両用灯具
JP2010013023A (ja) 車両のフロントピラー
JP2001150550A (ja) 振動溶着する樹脂成形品の支持構造
CN114906089A (zh) 具有改进焊接性的pab滑道的侧安装座和制造pab滑道的方法
JPH08192465A (ja) 樹脂製成形品及びその製造方法
JP2001354165A (ja) トラックのアオリおよびその製造方法
JP7049931B2 (ja) 車両外装品及びその製造方法
US20220242052A1 (en) Vibration welded article, vibration welding apparatus, and method of manufacturing vibration welded article
JPH10302512A (ja) 車輌用灯具
JP2000006245A (ja) 振動溶着加工材と振動溶着法
JPH0597008A (ja) バンパーレインフオースメントの接合構造
JP4627937B2 (ja) 集合ブランク材のプレス成形方法および装置
JPH09259607A (ja) 車両用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140124

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees