JP2001354165A - トラックのアオリおよびその製造方法 - Google Patents

トラックのアオリおよびその製造方法

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JP2001354165A JP2000179326A JP2000179326A JP2001354165A JP 2001354165 A JP2001354165 A JP 2001354165A JP 2000179326 A JP2000179326 A JP 2000179326A JP 2000179326 A JP2000179326 A JP 2000179326A JP 2001354165 A JP2001354165 A JP 2001354165A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる方向の振動に対して十分な接着強度
を得ることができ、また、接着剤の塗布が簡単で確実な
接着力を得ることのできるトラックのアオリおよびその
製造方法を提供すること。 【解決手段】 隣接して接合される一方の長尺中空パネ
ル2の接合部に長手方向の全長に亘って延びる矩形断面
の突条3を形成し、他方の長尺中空パネル1の接合部に
は、突条3を両側および先端面から包囲する角溝4を形
成する。突条3の上面に接着剤5を塗布し、突条3と角
溝4を嵌合させて接着剤5を押し広げることにより嵌合
面全体に行き渡らせて長尺中空パネル1と長尺中空パネ
ル2を接着する。突条3の両側3b,3bの接着面とこ
れに略直交する突条3の先端部3aの接着面とによって
長尺中空パネル1,2どうしの接合が達成されるため、
あらゆる方向の振動に対して十分な接着強度を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックのアオリ
およびその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】押し出し成形された長尺中空パネルを幅
方向に接合して一体化したトラックのアオリが公知であ
る。図9は輸送用トラック100の荷台をアオリ101
と跳ね上げ式のL型屋根102で覆って荷室を形成した
場合の構成例である。
【0003】荷室の側面を塞ぐアオリ101は、図10
に示されるように、その下端部をヒンジ103を介して
トラック100の荷台104に取り付けられ、必要に応
じて、トラック100の側方に展開できるようになって
いる。
【0004】ここで例示したアオリ101は、図10に
示されるように、アルミニウムの押し出し成形によって
形成された2枚の長尺中空パネル105,106を幅方
向に接合して一体的に構成されている。無論、1枚の長
尺中空パネルでアオリ101を構成するに越したことは
ないが、押し出し成形機の構造上の問題から、製造でき
る長尺中空パネル105,106の横幅の限界が数十セ
ンチメートル程度に制限されるため、必要とされるアオ
リ101の幅が広い場合には、このようにして、複数の
長尺中空パネル105,106を接合して利用すること
が余儀なくされる。
【0005】複数の長尺中空パネル105,106を幅
方向に接合するための具体的な構成としては、図10等
に示されるように、長尺中空パネル105,106の接
合部の各々に凹凸嵌合部107,108を設けて両者を
嵌合させ、更に、この凹凸嵌合部107,108を貫通
するようにして長尺のボルト109を挿通し、更に、ボ
ルト109の先端を一方の長尺中空パネル106のリブ
110に貫通させて、その先端をナット111等で固定
するのが一般的である。図10では記載を省略している
が、他方の長尺中空パネル105の側にもこれと同等の
リブが設けられており、ボルト109の頭部は、長尺中
空パネル105側のリブによって支えられている。
【0006】このような構成によって長尺中空パネル1
05,106を接合する場合、長尺中空パネル105,
106の凹凸嵌合部107,108を始めリブ110等
にもボルト109を通すための貫通孔を穿設する必要が
ある。また、ボルト109の先端をナット111で固定
する必要上、長尺中空パネル106の内側にインナーカ
バー112等を配備する必要も生じ、押し出し成形に続
く後加工や部品点数の増大、および、組み立て作業の煩
雑化が問題となる。
【0007】また、凹凸嵌合部107,108とボルト
109およびナット111の締結機能だけでは長尺中空
パネル105と106との間に生じる前後振動が十分に
抑制されない。
【0008】従って、このアオリ101を長期間に亘っ
て使用すると、長尺中空パネル105と106との擦れ
合いによって微小な金属粉が発生し、更に、この金属粉
が凹凸嵌合部107,108間に溜まる。そして、凹凸
嵌合部に流入した金属粉が雨等によってアオリ101の
表面に流れ出すと、黒い染み状の汚れが発生するといっ
た問題が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、複数の長尺中
空パネルをボルト等を使用せずに接着固定しようとする
発明が、実公平3−19778号あるいは実開平5−7
8678号等として既に提案されている。実公平3−1
9778号における接着構造の概略を図11(a)に、
また、実開平5−78678号における接着構造の概略
を図11(b)に示す。
【0010】実公平3−19778号に開示される接合
構造は、図11(a)に示されるように、長尺中空パネ
ル105の下端部両側に溝状の嵌合部113を設ける一
方、長尺中空パネル106の上端部内側の両側に逆L字
型の係合片114を設け、溝状の嵌合部113内に接着
剤を充填しておき、ここに係合片114を突入させるこ
とによって長尺中空パネル105と106を接着固定し
ようとするものである。
【0011】しかし、このような構造の場合、図11
(a)からも明らかなように、長尺中空パネル105,
106と平行に延出した面である嵌合部113と係合片
114との間でのみ接着作業が行われるので、接着面を
剪断する方向の振動には対処できても、接着面を剥離す
る方向の振動、つまり、長尺中空パネル105と106
との間に生じる左右振動に対しては強度的に十分に対処
できない場合があった。
【0012】また、このような弱点を克服するために、
溝状の嵌合部113で係合片114を左右から完全に挟
み込むような構造となっているが、嵌合形状が複雑とな
り、組み立て作業が煩雑化するといった問題がある。
【0013】これに対し、実開平5−78678号に開
示される接合構造においては、長尺中空パネル105の
下端部内側の両側と長尺中空パネル106の上端部両側
に嵌合凸部115と嵌合凹部116を形成した単純な嵌
合構造とし、長尺中空パネル105と106の重合部を
直接的に接着するようにしているが、やはり、実公平3
−19778号のものと同様、接着面の方向性の問題か
ら、長尺中空パネル105と106との間に生じる左右
振動に対して十分な強度が得られないといった問題があ
る。
【0014】また、長尺中空パネル105と106を組
み立てる際のスライド方向、つまり、図11(b)にお
ける上下の方向に沿って接着剤を塗布するかたちとなる
ので、組み立ての際に長尺中空パネル105の嵌合凸部
115で接着剤が殺ぎ落とされて十分な接着力が得られ
なくなったり、あるいは、殺ぎ落とされた接着剤が外部
に食み出て製品の美観を損ねるといった可能性もある。
【0015】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前記従来技術
の欠点を解消し、あらゆる方向の振動に対して十分な接
着強度を得ることができ、また、接着剤の塗布が簡単で
確実な接着力を得ることができ、不用な接着剤の食み出
しも発生しにくいトラックのアオリおよびその製造方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の長尺中
空パネルを幅方向に接合して一体化したトラックのアオ
リであり、前記目的を達成するため、特に、隣接して接
合される一方の長尺中空パネルの接合部に長手方向の全
長に亘って延びる矩形断面の突条が形成される一方、他
方の長尺中空パネルの接合部には、前記突条を両側およ
び先端面から包囲する角溝が形成され、前記突条と前記
角溝の嵌合面の前記先端面および前記両側に亘って接着
剤が塗布されていることを特徴とした構成を有する。
【0017】このような構成によれば、突条の両側の接
着面とこれに略直交する突条先端の接着面とによって長
尺中空パネルどうしの接合が達成される。このうち、突
条の両側の接着面はその面に対する剪断方向の振動、つ
まり、長尺中空パネルに対する前後振動と上下振動に対
して十分な機械的強度を備える。また、突条先端の接着
面も、前記と同様、その面に対する剪断方向の振動、要
するに、長尺中空パネルに対する前後振動と左右振動に
対して十分な機械的強度を備える。このように、相異な
る接着面が略直交して形成されることにより、あらゆる
方向の振動に対して十分な接着強度を得ることができ
る。また、ボルトを通したりナットを止めたりするため
の後加工が不要となり、組み立て作業が簡素化される。
そして、最終的にアオリを廃棄処分する際においても、
異種素材の金属が混入することがないので、リサイクル
のための分別作業が不要となる。しかも、隣接する長尺
中空パネル間に振動による擦れ合いが発生することがな
いので、金属粉の発生が防止され、パネル面に染み状の
汚れも発生しない。隣接する長尺中空パネル間に接着剤
が充填されているため、ボルト&ナット等の結合手段を
適用した場合とは相違し、パッキング等の格別な密閉手
段を併用しなくても、外部からの埃の侵入や雨漏り等を
確実に防止することができる。
【0018】また、本発明のトラックのアオリの製造方
法は、長手方向の全長に亘って延びる矩形断面の突条を
備えた長尺中空パネルと前記突条を両側および先端面か
ら包囲する角溝を側部に備えた長尺中空パネルとをアル
ミニウムの押し出し成形で形成した後、前記突条の先端
面中央部もしくは前記角溝の底面中央部に長手方向の全
長に亘って接着剤を塗布し、この突条と前記角溝とを対
向させた状態で両者間の離間距離を徐々に縮めながら前
記突条と前記角溝とを嵌合させ、前記突条の先端面と前
記角溝の底面との間で前記接着剤を押し広げながら、前
記突条と前記角溝との嵌合面の前記先端面および前記両
側に亘って前記接着剤を充填することによって前記長尺
中空パネルを一体的に接着することを特徴とした構成を
有する。
【0019】突条の先端面中央部もしくは角溝の底面中
央部に塗布された接着剤を突条と角溝との嵌合で押し広
げながら突条の両側部にまで行き渡らせて接着作業を行
うようにしているので、部材の摺接嵌合作用によって接
着剤が殺ぎ落とされて接着不良が生じる問題が解消され
る。
【0020】更に、前記突条の先端面の中央部に長手方
向の全長に亘って延びる凹部を付加し、前記角溝の底面
の中央部には前記凹部に嵌合する凸部を長手方向の全長
に亘って形成するといった構成を適用することができ
る。
【0021】突条の先端面の凹部と角溝の底面の凸部と
の嵌合によって全体としての接着面積が拡大されるた
め、より強固な接着効果が得られるようになる。
【0022】また、本発明のトラックのアオリの製造方
法においては、中央部に凹部を有して長手方向の全長に
亘って延びる矩形断面の突条を備えた長尺中空パネルと
前記凹部と嵌合する凸部を中央部に有して前記突条を両
側および先端面から包囲する角溝を側部に備えた長尺中
空パネルとをアルミニウムの押し出し成形で形成した
後、前記突条の凹部内に長手方向の全長に亘って接着剤
を塗布し、この突条と前記角溝とを対向させた状態で両
者間の離間距離を徐々に縮めながら前記突条と前記角溝
とを嵌合させ、前記突条の先端面と前記角溝の底面との
間で前記接着剤を押し広げながら、前記突条と前記角溝
との嵌合面の全域に亘って前記接着剤を充填するといっ
た構成を適用することが可能である。
【0023】突条に設けられた凹部内に接着剤を塗布す
る構成であるため、接着剤の塗布作業が容易である。こ
こで、突条内の凹部の断面積は、適切な接着作業に必要
とされる接着剤の量に応じて決定することが可能であ
る。つまり、突条内の凹部を接着剤の計量手段として利
用することも可能であり、これにより、過剰な接着剤が
外部に食み出すといった問題を解消することができる。
【0024】突条の基部両側には、長手方向の全長に亘
って延びる溝状の接着剤溜まりを形成することが望まし
い。
【0025】このような構成によれば、食み出した過剰
な接着剤を溝状の接着剤溜まりに保持することが可能と
なり、外部への接着剤の食み出しを防止することができ
る。
【0026】更に、角溝の側壁の先端部内側に長手方向
の全長に亘って延びる係合突起を形成し、突条の基部両
側に長手方向の全長に亘って前記係合突起と嵌合する溝
状の係合凹部を形成するようにしてもよい。
【0027】このような構成によれば、係合突起と係合
凹部との嵌合によって長尺中空パネルどうしを仮り止め
して固定することができるので、接着剤の固化を待つた
めの養生用治具等が不要となり、組み立て工程における
段取り作業が簡略化される。また、万一、アオリの使用
中に接着部に破断が生じたような場合であっても、アオ
リ自体が不用意に分解するのを防止することができる。
【0028】この係合突起と係合凹部は、前記突条の先
端面と前記角溝の底面との間、および、前記突条の両側
と前記角溝の側壁との間に所定の間隙を形成するような
位置決め機能を持たせた構成とすることが望ましい。
【0029】突条の先端面と角溝の底面との間、およ
び、突条の両側と角溝の側壁との間、つまり、接着面と
なる嵌合部に最適な間隙を形成することによって、確実
な接着作業を達成することが可能となる。
【0030】また、前記角溝の底面または前記突条の先
端面のいずれか一方の中央部に、長手方向の全長に亘っ
て延びる微小突起を形成することによって、突条の先端
面と角溝の底面との間に接着に最適な間隙を形成させる
ことも可能である。
【0031】このような構成によれば、角溝の底面と突
条の先端面との間に位置する微小突起によって角溝の底
面と突条の先端面との間の間隙の大きさが直接的に規制
されるので、極めて的確な間隙調整が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の幾つかについて詳細に説明する。図1(a)お
よび図1(b)は、本発明の一実施形態のトラックのア
オリの要部を示した断面斜視図である。アオリを構成す
る長尺中空パネルの本体形状に関しては格別な制限はな
いので、ここでは長尺中空パネルの本体形状に関しては
記載を省略し、隣接して幅方向に接合される2枚の長尺
中空パネル1,2の側部に設けられた接合部の形状につ
いてのみ詳細に示している。
【0033】長尺中空パネル1,2の各々はアルミニウ
ムの押し出し成形で形成されたもので、長尺中空パネル
2の側部には、図1(b)に示されるように、長尺中空
パネル2の長手方向、つまり、製造時の押し出し方向の
全長に亘って延びる矩形断面状の突条3が一体に形成さ
れている。また、長尺中空パネル1の側部には、図1
(a)に示されるように、長手方向の全長に亘って延び
る角溝4が一体に形成されている。これらの突条3およ
び角溝4は、図10に示されるような従来技術における
凹凸嵌合部107,108に相当するものである。
【0034】長尺中空パネル1,2から成るトラックの
アオリの組み立て工程を図2(a)および図2(b)に
簡略化して示す。
【0035】長尺中空パネル1,2を組み立てる際に
は、まず、図2(a)に示されるように、突条3の先端
面3aの略中央部に突条3の長手方向の全長に亘って接
着剤5を塗布する。なお、図2(a)の例とは逆に、長
尺中空パネル1を下方に位置させて組み立て作業を行う
場合には、長尺中空パネル1の角溝4における底面4
(a)の側に接着剤5を塗布することになる。
【0036】そして、図2(a)に示されるように、突
条3と角溝4とを対向させた状態で両者間の離間距離を
徐々に縮めながら突条3と角溝4とを嵌合させ、突条3
の先端面3aと角溝4の底面4aとの間で接着剤5を押
し広げながら、突条3と角溝4との嵌合面の全域に亘っ
て接着剤5を行き渡らせ、最終的に、図2(b)に示す
ようにして長尺中空パネル1,2を一体的に接着する。
【0037】従来のものとは相違し、組み立て時に摺接
嵌合部となる部分、例えば、突条3の両側部3b,3b
等に接着剤を塗布して角溝4に嵌合する構成ではないの
で、部材間の摺接嵌合部、特に、角溝4の末端部4’に
よって接着剤が殺ぎ落とされて接着不良が生じるといっ
た問題は全く発生しない。
【0038】そして、このような構成によれば、図2
(b)に示される通り、突条3の両側部3b,3bとこ
れに略直交する先端面3aを接着面として長尺中空パネ
ル1,2が接着されることになる。
【0039】このうち、突条3の両側部3b,3bの接
着面は、長尺中空パネル1,2の間に生じる前後振動と
上下振動、つまり、長尺中空パネル2に対して長尺中空
パネル1が長手方向に向けて移動する方向の振動と、長
尺中空パネル2における突条3の先端面3aに対して長
尺中空パネル1における角溝4の底面4aが接離する向
きに移動する方向の振動に対して十分な機械的強度を備
える。
【0040】また、突条3の先端面3aの接着部は、長
尺中空パネル1,2の間に生じる前後振動と左右振動、
つまり、長尺中空パネル2に対して長尺中空パネル1が
長手方向に向けて移動する方向の振動と、長尺中空パネ
ル2における突条3の側部3bに対して長尺中空パネル
1における角溝4の側壁4bが接離する向きに移動する
方向の振動に対して十分な機械的強度を備える。
【0041】このように、相異なる方向性を有する接着
面が略直交して形成されることにより、あらゆる方向の
振動に対して十分な接着強度を確保することが可能とな
る。
【0042】また、ボルトを通したりナットを止めたり
するための穴の追加工やボルト等の取り付け作業が不要
となって製造組み立て工程が簡素化され、最終的にアオ
リを廃棄処分する際においても、ボルト等の異種素材の
金属が混入することがないので、リサイクルのための分
別作業が簡単となる。
【0043】しかも、隣接して接着される長尺中空パネ
ル1,2の間に振動による擦れ合いが発生することがな
いので、金属粉の発生が防止され、パネル面に染み状の
汚れも発生しない。同時に、外部からの埃の侵入や雨漏
り等も確実に防止される。
【0044】図3(a)および図3(b)は別の実施形
態の長尺中空パネルの接合部の形状について示した断面
図であり、突条3の略中央部には図3(b)に示される
ように長尺中空パネル2の長手方向の全長に亘って延び
る凹部6が形成され、また、角溝4の略中央部には、図
3(a)に示されるように、凹部6と嵌合する凸部7が
長尺中空パネル1の長手方向の全長に亘って形成されて
いる。
【0045】このような構成を適用した場合の組み立て
工程について図4(a)および図4(b)に簡単に示
す。
【0046】長尺中空パネル1,2を組み立てる際に
は、まず、図4(a)に示されるように、突条3の先端
面3aに設けられた凹部6に突条3の長手方向の全長に
亘って接着剤5を塗布する。
【0047】そして、図4(a)に示されるように、突
条3と角溝4とを対向させた状態で両者間の離間距離を
徐々に縮めながら突条3と角溝4とを嵌合させ、凹部6
を含む突条3の先端面3aと凸部7を含む角溝4の底面
4aとの間で接着剤5を押し広げながら、突条3と角溝
4との嵌合面の先端部3aおよび両側3bに亘って接着
剤5を行き渡らせ、最終的に、図4(b)に示すように
して長尺中空パネル1,2を一体的に接着する。
【0048】このような構成によれば、突条3の凹部6
と角溝4の凸部7との嵌合面によって全体としての接着
面積が増大され、図2(b)で示した実施形態に比べて
更に強固な接着効果が得られるようになる。
【0049】また、突条3に設けられた凹部6の中に接
着剤5を塗布する構成であるため、組み立ての過程で接
着剤5が不用意に流れ出すといった問題も解消され、接
着剤5の塗布作業が非常に容易となる。
【0050】更に、凹部6の断面積は、設計段階におい
て、適切な接着作業に必要とされる接着剤の量に応じて
決定することが可能である。凹部6を接着剤5の計量手
段として利用することにより、接着剤5の過充填が未然
に防止され、接着剤5の食み出しといった問題も解消さ
れ得る。更に、凸部7と凹部6の嵌合により横方向のず
れが機械的に防止される。その他の効果に関しては最初
に述べた実施形態の場合と同様である。
【0051】図5(a)は、突条3の両側部3b,3b
の基部に突条3の長手方向の全長に亘って延びる溝状の
接着剤溜まり8,8を形成した実施形態について示した
断面図である。
【0052】このような構成を適用した場合、仮に、接
着剤5の過充填によって余分な接着剤5が突条3と角溝
4との嵌合部から食み出したとしても、その食み出し部
分は接着剤溜まり8,8の部分にそのまま保持されるこ
とになるので、外部への接着剤5の食み出しが確実に防
止される。
【0053】なお、接着剤5の食み出しを確実に防止す
るためには、図5(a)の例に示されるように、接着剤
溜まり8,8よりも下方の突条3の部分に多少の非加工
部12,12を残し、この非加工部12,12と角溝4
における側壁4b,4bの先端部内側との間で接着剤溜
まり8,8を密閉するように構成することが望ましい。
【0054】このような構成を適用することにより、食
み出した接着剤の拭き取り作業は不要となり、組み立て
の作業性が向上する。
【0055】なお、接着剤溜まり8,8を付加する構成
は、図5(a)に示される例のように凹部6や凸部7を
備えた構成のものに限らず、図2(b)に示されるもの
のように、突条3の先端面3aや角溝4の底面4aが扁
平な構成のものに対して適用してもよい。
【0056】図5(b)は、角溝4の側壁4b,4bの
先端部内側に角溝4の長手方向の全長に亘って延びる係
合突起9,9を形成すると共に、これに対応して、突条
3の両側部3b,3bの基部に突条3の長手方向の全長
に亘って延びる係合凹部10,10を形成した実施形態
について示した断面図である。
【0057】接着剤5の塗布方法および組み立て方法に
関しては前述した図4(a)の実施形態の場合と同様で
あるが、図5(b)の実施形態では角溝4の側壁4b,
4bの先端部内側に楔状の係合突起9,9が突設されて
いるため、角溝4を突条3に嵌合させる段階で、突条3
の両側部3b,3bが係合突起9,9と干渉し、角溝4
の側壁4b,4bが弾性変形して左右両側に押し広げら
れることになる。
【0058】従って、係合突起9,9の先端が突条3の
両側部3b,3bに強く圧着されて摺接移動することに
なるが、この段階では未だ突条3の両側部3b,3bに
接着剤5が回り込んではいないので、接着剤5が殺ぎ落
とされるといった心配はない。接着剤5が突条3の両側
部3b,3bと角溝4の側壁4b,4bとの嵌合面に侵
入を開始するのは、角溝4の凸部7が突条3の凹部6に
突入を開始してからである。
【0059】最終的に、図5(b)に示されるようにし
て突条3と角溝4との嵌合が完了すると、弾性変形して
いた側壁4b,4bが元の姿勢に復帰して先端部内側の
係合突起9,9が突条3の係合凹部10,10に突入
し、角溝4と突条3、つまり、長尺中空パネル1と長尺
中空パネル2を固定する。
【0060】このような構成によれば、係合突起9,9
と係合凹部10,10との嵌合によって長尺中空パネル
1,2を仮り止めして固定することができるので、接着
剤5の固化を待つための養生用治具等が不要となり、組
み立て工程における段取り作業が簡略化される。
【0061】また、万一、接着面に破断が生じたような
場合であっても、長尺中空パネル1と長尺中空パネル2
は係合突起9,9と係合凹部10,10によって一体的
に繋ぎ留められるので、トラックのアオリ自体が不用意
に分解するといった事故を確実に防止することができ
る。
【0062】図6(a)は、係合突起9と係合凹部10
に関連する別の実施形態について示した断面図である。
【0063】この実施形態では、係合突起9の突出量と
長さ、および、係合凹部10の溝の深さと溝幅が設計段
階で調整されており、図6(a)に示されるようにして
突条3と角溝4との嵌合が完了した状態で、突条3の先
端面3aと角溝4の底面4aとの間、および、突条3の
両側部3b,3bと角溝4の側壁4b,4bとの間に接
着に適した大きさの間隙が形成されるようになってい
る。
【0064】具体的には、係合突起9の突出量と係合凹
部10の溝の深さとの関係によって突条3の両側部3
b,3bと角溝4の側壁4b,4bとの間の間隙の大き
さが規制され、また、突条3に対する係合凹部10の上
下方向の形成位置もしくは角溝4の側壁4b,4bに対
する係合突起9,9の上下方向の形成位置によって、突
条3の先端面3aと角溝4の底面4aとの間の間隙の大
きさが規制されることになる。
【0065】なお、係合突起9の上下方向長さは係合凹
部10の溝幅と基本的に同一であり、突条3と角溝4と
の間に不用意な位置ズレが生じて突条3の先端面3aと
角溝4の底面4aとの間の間隙に変動が生じないように
なっている。また、係合突起9,9の下端部は平坦化さ
れて長尺中空パネル2の本体部上面に直に当接し、例え
ば、図6(a)に示されるような姿勢で接着剤5の固化
を待機するような場合に、長尺中空パネル1の荷重を十
分に支えられるように構成されている。
【0066】一般に、接着剤を用いた物品の接着作業で
は、接着される相互の面を可能な限り密着させて接着剤
の層を薄く形成することによって強い接着力が得られる
が、接着剤の種類等によっては、接着される相互の面の
間にある程度の間隙を設けて接着剤を充填した方が強固
な接着力が確保される場合もある。そこで、このような
事情を考慮し、接着剤それ自体にボール等と称する微小
な粉体を混入し、接着される相互の面の間に所定の間隙
を形成しようとする試みがある。
【0067】図6(a)に示されるような構成によれ
ば、係合突起9と係合凹部10の構造それ自体によって
突条3の先端面3aと角溝4の底面4aとの間、およ
び、突条3の両側部3b,3bと角溝4の側壁4b,4
bとの間に適度な間隙を形成することができるので、接
着剤へのボールの混入を必要としない。つまり、ボール
を混入していない接着剤の使用が可能となるため、接着
剤に混入されたボールが接着面に接触して実質的な接着
面積を減少させるといった問題が解消され、その種の接
着剤を用いた従来の接着方法と比べ、より強力な接着力
を確保することが可能となる。
【0068】また、ボールを混入した接着剤を使用する
ような場合においては、この間隙によって、突条3の先
端面3aと角溝4の底面4aとの間、あるいは、突条3
の両側部3b,3bと角溝4の側壁4b,4bとの間に
おけるボールの目詰まりが解消され、接着剤5の確実な
充填が達成される効果がある。
【0069】図6(b)は、突条3の先端面3aの中央
部に突条3の長手方向の全長に亘って延びる微小突起1
1を形成した実施形態について示した断面図である。
【0070】この微小突起11は、突条3の先端面3a
と角溝4の底面4aとの間に接着に適した大きさの間隙
を形成させるためのもので、その突出量の大きさは、使
用対象となる接着剤5の特性等に応じて決められてい
る。
【0071】従って、図6(a)で示した実施形態と同
様、期待される。
【0072】また、図6(b)の実施形態では突条3の
先端面3aに一体成形された微小突起11によって先端
面3aと底面4aとの間の間隙が直接的に規制されるた
め、間隙を調整するための手段とこれによって調整され
る間隙との距離が離れている図6(a)のような実施形
態の場合と比べ、接着面間の間隙をより的確に調整でき
るといったメリットがある。但し、この微小突起11に
は突条3の両側部3b,3bと角溝4の側壁4b,4b
との間の間隙を調整する機能はないので、この間隙を調
整する機能が必要とされる場合には、図6(a)に示し
たような係合突起9および係合凹部10を併設すること
が望ましい。
【0073】先に述べた通り、突条3と角溝4との接着
面のうち前後振動と上下振動に対して強靭な接着力を備
える面は突条3の両側部3b,3bの二面、また、左右
振動に対して強靭な接着力を備える面は突条3の先端面
3aの一面のみであるので、何れか一方の接着を優先す
るのであれば、突条3の先端面3aと角溝4の底面4a
との間の接着力の最適化を優先するべきであり、図6
(b)の実施形態は、このような使用目的に適したもの
である。
【0074】なお、微小突起11を形成する場所は突条
3の先端面3aに限らず角溝4の底面4aの側であって
もよい。
【0075】図7(a)および図7(b)は、前述した
各構成要素のうち、凹部6および凸部7と接着剤溜まり
8ならびに係合突起9と係合凹部10の全てを兼ね備え
た最適実施形態の一例について示した断面図であり、図
7(a)では長尺中空パネル1の角溝4の部分の構造
を、また、図7(b)では長尺中空パネル2の突条3の
部分の構造を具体的に示している。
【0076】図7(a)に示されるように、長尺中空パ
ネル1に形成された角溝4の底面4aの略中央部には、
図3(a)等で述べたものと同様の凸部7が形成され、
また、長尺中空パネル2に形成された突条3の略中央部
には、図7(b)に示されるように、前記凸部7の形状
に対応して図3(b)等で述べたものと同様の凹部6が
形成されている。
【0077】また、図7(a)に示されるように、長尺
中空パネル1の角溝4の両側壁4b,4bの先端部内側
には、図6(a)等で述べたものと同様の係合突起9,
9が形成され、また、長尺中空パネル2の突条3の両側
部3b,3bの基部には、図7(b)に示されるよう
に、前記係合突起9,9に対応して係合凹部10,10
が形成されており、更に、係合凹部10,10の上方に
は、非加工部12,12を僅かに残して図5(a)等で
示したものと同様な接着剤溜まり8,8が形成されてい
る。
【0078】この実施形態では、長尺中空パネル1,2
の組み立て工程で長尺中空パネル1の角溝4を長尺中空
パネル2の突条3に嵌合させる際、角溝4の両側壁4
b,4bの係合突起9,9が突条3の接着剤溜まり8,
8に一旦突入し、更に、この係合突起9,9が接着剤溜
まり8,8から離脱して非加工部12,12を乗り越え
て係合凹部10,10に再突入する必要があるため、接
着剤溜まり8,8と係合凹部10,10とを分割する非
加工部12,12の部分には、図7(b)に示される通
り、係合突起9,9の下降動作を円滑化するためのテー
パ面が形成されている。
【0079】この実施形態の長尺中空パネル1,2の組
み立て工程の概略を図8(a)および図8(b)に示
す。図8(b)における係合突起9,9と係合凹部1
0,10との関係は、前述した図6(a)の実施形態の
場合と同様であり、係合突起9の突出量と長さ、およ
び、係合凹部10の溝の深さと溝幅との関係によって、
突条3の先端面3aと角溝4の底面4aとの間、およ
び、突条3の両側部3b,3bと角溝4の側壁4b,4
bとの間に接着に適した大きさの間隙が形成されるよう
になっている。
【0080】係合突起9の下端部が略平坦化されて長尺
中空パネル2の本体部上面に直に当接することで長尺中
空パネル1の荷重を支えて突条3の先端面3aと角溝4
の底面4aとの間の所定間隙を確保する点も図6(a)
の実施形態の場合と同様である。
【0081】また、接着剤溜まり8,8と係合凹部1
0,10とを分割する非加工部12,12が角溝4の側
壁4b,4bの内側と密着して接着剤溜まり8,8をシ
ールするので、接着剤5の食み出し防止は完全である。
【0082】以上に述べた通り、この実施形態の長尺中
空パネル1,2は、凹部6および凸部7と接着剤溜まり
8ならびに係合突起9と係合凹部10の全てを兼ね備え
ているため、前述した各実施形態の各々によって発揮さ
れる全ての効果、つまり、部材間の摺接嵌合作用によっ
て接着剤が殺ぎ落とされて生じる接着不良が解消され
る、長尺中空パネル1,2の間に生じる前後振動と左右
振動および上下振動の全てに対して十分な接着力を確保
できる、パネルの擦れ合いが発生しないので金属粉の発
生が防止されパネル面に染み状の汚れが解消される、外
部からの埃の侵入や雨漏り等が確実に防止される、凹部
6と凸部7との嵌合面によって接着面積が増大されるた
め強固な接着効果が得られる、凹部6の中に接着剤を塗
布する構成であるため組み立ての過程で接着剤が不用意
に流れ出すといった問題が解消され接着剤の塗布作業が
容易となる、係合突起9,9と係合凹部10,10との
嵌合によって長尺中空パネル1,2を仮り止めして固定
することができるので接着剤の固化を待つための養生用
治具等が不要となって組み立て工程における段取り作業
が簡略化される、接着面に破断が生じた場合であっても
長尺中空パネル1と長尺中空パネル2は係合突起9,9
と係合凹部10,10によって一体的に繋ぎ留められる
のでトラックのアオリ自体が不用意に分解することはな
い、必要とされる接着剤の量に合わせて断面積を決めら
れた凹部6を接着剤5の計量手段として利用することに
より接着剤の過充填が未然に防止されて接着剤の食み出
しが解消される、嵌合部から接着剤が食み出したとして
も食み出し接着剤が接着剤溜まり8,8の部分にそのま
ま保持されるので外部まで食み出すことは絶対にない、
追加工やボルト等の取り付け作業が不要となって製造組
み立て工程が簡素化される、アオリを廃棄処分する際に
異種素材の金属が混入することがないのでリサイクルの
ための分別作業が簡単となる等の効果を同時に達成する
ことができる。
【0083】
【発明の効果】本発明のトラックのアオリおよびその製
造方法によれば、長尺中空パネルの接合部に設けられた
突条の両側の接着面とこれに略直交する突条先端の接着
面とによって長尺中空パネルどうしの接合が達成される
ので、アオリに作用するあらゆる方向の振動に対して十
分な接着強度を得ることができる。また、ボルトを通し
たりナットを止めたりするための後加工が不要となって
組み立て作業が簡素化される一方、最終的にアオリを廃
棄処分する際においても異種素材の金属が混入すること
がないのでリサイクルのための分別作業も容易となる。
しかも、隣接する長尺中空パネル間に振動による擦れ合
いが発生することがないので金属粉の発生が防止されて
パネル面の染み状の汚れが解消される。また、隣接する
長尺中空パネル間に接着剤が充填されているため、ボル
ト&ナット等の結合手段を適用した場合とは相違し、パ
ッキング等の格別な密閉手段を併用しなくても外部から
の埃の侵入や雨漏り等を確実に防止することができ、ア
オリ全体としての計量化も達成される。
【0084】また、接合部に設けられた突条の先端面も
しくは角溝の底面に接着剤を塗布し、この突条と角溝と
を対向させた状態で両者間の離間距離を徐々に縮めなが
ら突条と角溝とを嵌合させ、突条の先端面と角溝の底面
との間で接着剤を押し広げながら突条と角溝との嵌合面
の全域に亘って接着剤を充填するようにしているので、
部材の摺接嵌合作用によって接着剤が殺ぎ落とされるこ
とによって生じる接着不良が解消される。
【0085】更に、突条の中央部に長手方向の全長に亘
って延びる凹部を付加し、角溝の中央部にはこの凹部と
嵌合する凸部を形成して接着作業を行うようにしたか
ら、全体としての接着面積が増大されて強力な接着効果
が得られる。
【0086】また、突条の凹部内に接着剤を塗布して接
着作業を行う構成であるため、組み立て作業中に接着剤
が不用意に流れ出すといった心配もなくなり、接着剤の
塗布作業が容易となる。
【0087】そして、突条の基部両側には長手方向の全
長に亘って延びる溝状の接着剤溜まりを形成しているの
で、たとえ接着に用いる接着剤が食み出した場合であっ
ても溝状の接着剤溜まりに余分な接着剤を保持すること
が可能となり、外部への接着剤の食み出しが完全に防止
される。
【0088】更に、角溝の側壁の先端部内側に係合突起
を形成し、突条の基部両側には係合凹部を形成して両者
を固定する構成としたので、接着剤の固化を待つための
養生用治具等が不要となって組み立て工程の段取り作業
が簡略化される。また、万一、アオリの使用中に接着部
に破断が生じたような場合であっても、アオリ自体が不
用意に分解するのを確実に防止することができる。
【0089】しかも、係合突起と係合凹部、あるいは、
角溝の底面や突条の先端面に設けられた微小突起によ
り、突条の先端面と角溝の底との間、および、突条の両
側と角溝の側壁との間に接着に適した所定の間隙を形成
するように構成されているので、確実な接着作業を達成
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および図1(b)は、本発明の一実
施形態のアオリの要部を示した断面斜視図である。
【図2】図2(a)および図2(b)は、同実施形態の
アオリの組み立て工程の概略を示した図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は、本発明の別の
一実施形態のアオリの要部を示した断面図である。
【図4】図4(a)および図4(b)は、同実施形態の
アオリの組み立て工程の概略を示した図である。
【図5】図5(a)および図5(b)は、本発明の更に
別の一実施形態のアオリの要部を示した断面図である。
【図6】図6(a)および図6(b)は、本発明の更に
別の一実施形態のアオリの要部を示した断面図である。
【図7】図7(a)および図7(b)は、本発明の一最
適実施形態のアオリの要部を示した断面図である。
【図8】図8(a)および図8(b)は、同実施形態の
トラックのアオリの組み立て工程の概略を示した図であ
る。
【図9】アオリの一般的な装着例を示した斜視図であ
る。
【図10】従来型のアオリの接続構造の一例を示した断
面図である。
【図11】図11(a)および図11(b)は従来型の
アオリの接続構造の別の例を示した断面図である。
【符号の説明】
1,2 長尺中空パネル 3 突条 3a 先端面 3b 突条の側部 4 角溝 4’ 角溝の末端部 4a 底面 4b 側壁 5 接着剤 6 凹部 7 凸部 8 接着剤溜まり 9 係合突起 10 係合凹部 11 微小突起 12 非加工部 100 輸送用トラック 101 アオリ 102 L型屋根 103 ヒンジ 104 荷台 105 長尺中空パネル 106 長尺中空パネル 107 凹凸嵌合部 108 凹凸嵌合部 109 ボルト 110 リブ 111 ナット 112 インナーカバー 113 嵌合部 114 係合片 115 嵌合凸部 116 嵌合凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の長尺中空パネルを幅方向に接合し
    て一体化したトラックのアオリであって、 隣接して接合される一方の長尺中空パネルの接合部に長
    手方向の全長に亘って延びる矩形断面の突条が形成され
    る一方、他方の長尺中空パネルの接合部には、前記突条
    を両側および先端面から包囲する角溝が形成され、前記
    突条と前記角溝の嵌合面の前記先端面および前記両側に
    亘って接着剤が塗布されていることを特徴としたトラッ
    クのアオリ。
  2. 【請求項2】 前記突条の先端面の中央部に長手方向の
    全長に亘って延びる凹部が形成される一方、前記角溝の
    底面の中央部には前記凹部に嵌合する凸部が長手方向の
    全長に亘って形成されていることを特徴とした請求項1
    記載のトラックのアオリ。
  3. 【請求項3】 前記突条の基部両側に、長手方向の全長
    に亘って延びる溝状の接着剤溜まりが形成されているこ
    とを特徴とした請求項1または請求項2記載のトラック
    のアオリ。
  4. 【請求項4】 前記角溝の側壁の先端部内側に長手方向
    の全長に亘って延びる係合突起が形成される一方、前記
    突条の基部両側には長手方向の全長に亘って前記係合突
    起と嵌合する溝状の係合凹部が形成されていることを特
    徴とした請求項1,請求項2または請求項3記載のトラ
    ックのアオリ。
  5. 【請求項5】 前記係合突起と前記係合凹部との嵌合に
    より、前記突条の先端面と前記角溝の底面との間、およ
    び、前記突条の両側と前記角溝の側壁との間に所定の間
    隙が形成されていることを特徴とした請求項4記載のト
    ラックのアオリ。
  6. 【請求項6】 前記角溝の底面または前記突条の先端面
    のいずれか一方の中央部に、長手方向の全長に亘って延
    びる微小突起が形成されていることを特徴とした請求項
    1,請求項2,請求項3または請求項4記載のトラック
    のアオリ。
  7. 【請求項7】 複数の長尺中空パネルを幅方向に接合し
    て一体化するトラックのアオリの製造方法であって、 長手方向の全長に亘って延びる矩形断面の突条を側部に
    備えた長尺中空パネルと前記突条を両側および先端面か
    ら包囲する角溝を側部に備えた長尺中空パネルとをアル
    ミニウムの押し出し成形で形成した後、前記突条の先端
    面中央部もしくは前記角溝の底面中央部に長手方向の全
    長に亘って接着剤を塗布し、この突条と前記角溝とを対
    向させた状態で両者間の離間距離を徐々に縮めながら前
    記突条と前記角溝とを嵌合させ、前記突条の先端面と前
    記角溝の底面との間で前記接着剤を押し広げながら、前
    記突条と前記角溝との嵌合面の前記先端面および前記両
    側に亘って前記接着剤を充填することによって前記長尺
    中空パネルを一体的に接着することを特徴としたトラッ
    クのアオリの製造方法。
  8. 【請求項8】 複数の長尺中空パネルを幅方向に接合し
    て一体化するトラックのアオリの製造方法であって、 中央部に凹部を有して長手方向の全長に亘って延びる矩
    形断面の突条を備えた長尺中空パネルと前記凹部と嵌合
    する凸部を中央部に有して前記突条を両側および先端面
    から包囲する角溝を側部に備えた長尺中空パネルとをア
    ルミニウムの押し出し成形で形成した後、前記突条の凹
    部内に長手方向の全長に亘って接着剤を塗布し、この突
    条と前記角溝とを対向させた状態で両者間の離間距離を
    徐々に縮めながら前記突条と前記角溝とを嵌合させ、前
    記突条の先端面と前記角溝の底面との間で前記接着剤を
    押し広げながら、前記突条と前記角溝との嵌合面の全域
    に亘って前記接着剤を充填することによって前記長尺中
    空パネルを一体的に接着することを特徴としたトラック
    のアオリの製造方法。
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