JP2001259682A - 廃水処理装置 - Google Patents

廃水処理装置

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JP2001259682A
JP2001259682A JP2000079446A JP2000079446A JP2001259682A JP 2001259682 A JP2001259682 A JP 2001259682A JP 2000079446 A JP2000079446 A JP 2000079446A JP 2000079446 A JP2000079446 A JP 2000079446A JP 2001259682 A JP2001259682 A JP 2001259682A
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sludge
phosphorus
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Hiroyoshi Emori
弘祥 江森
Tetsuya Otsubo
徹也 大坪
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雨天時の流入水量増加時でも、廃水中のリンを
安定して除去することができる。 【解決手段】最初沈殿槽12に流入する廃水の流入水量
が所定量以上になって処理水のリン濃度が高くなった場
合には、最初沈殿槽12から無酸素槽28に送水する越
流水の送水量に対する最初沈殿槽12から嫌気槽26に
送泥する初沈汚泥液の送泥量の比率を可変するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水処理装置に係
り、特に、廃水中のリンを生物学処理により除去する廃
水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】廃水中からリンの除去を行う装置として
は、最初沈殿池の後段に、嫌気槽、無酸素槽、好気槽の
順に配設した生物学反応槽で生物学的にリン除去するも
のがあり、最初沈殿槽の越流水は嫌気槽に送水されてい
た。
【0003】しかし、雨天時の流入水量増加時には、嫌
気槽の滞留時間が短くなってリン蓄積菌のリン吐き出し
が十分に行われないため、リンの除去効率が悪くなると
いう問題があった。また、雨天時の流入水量増加時に
は、嫌気槽に導入される廃水中の有機物濃度も希釈され
て低くなるので、嫌気槽においてリン蓄積菌の栄養源が
十分に確保されずにリンの除去効率が悪くなるという問
題があった。
【0004】これらの問題を解消するものとして、特開
平11─156387号に記載された廃水処理装置があ
る。この装置は、最初沈殿池の廃水を嫌気槽ではなく無
酸素槽に導入して嫌気槽での滞留時間を確保すると共
に、最初沈殿池で沈殿した沈殿汚泥を汚泥調質槽で有機
酸発酵を行わせ、この汚泥を嫌気槽に投入することで、
嫌気槽でのリン蓄積菌の栄養源を確保するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特開平11─156387号の廃水処理装置の場合で
も、雨天時の流入水量増加時には、リンの除去効率が低
下することがあるという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、雨天時の流入水量増加時でも、廃水中のリン
を安定して除去することができる廃水処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、リンを含有する廃水が流れ込む最初沈殿槽
の後段に、嫌気槽、無酸素槽、好気槽の順に配設された
生物学反応槽を設け、前記最初沈殿槽の越流水を前記無
酸素槽に送水すると共に、前記最初沈殿槽で沈殿した初
沈汚泥液を嫌気槽に投入する廃水処理装置において、前
記最初沈殿槽に流入する流入水量を測定する流量計と、
前記越流水の送水量を調整する送水量調整手段と、前記
初沈汚泥液の送泥量を調整する送泥量調整手段と、前記
生物学反応槽で処理された処理水中のリン濃度を測定す
る測定手段と、前記流量計と前記測定手段の測定結果に
基づいて前記送水量調整手段と前記送泥量調整手段を制
御して前記送水量に対する前記送泥量の比率を可変する
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、最初沈殿槽に流入する廃
水の流入水量が所定量以上になって処理水のリン濃度が
高くなった場合には、最初沈殿槽から無酸素槽に送水す
る越流水の送水量に対する最初沈殿槽から嫌気槽に送泥
する初沈汚泥液の送泥量の比率を可変するようにしたの
で、雨天時の流入水量増加時でも処理水のリン濃度を安
定的に低くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明の
廃水処理装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】図1に示すように、本発明の廃水処理装置
10は、主として、最初沈殿槽12、生物反応装置1
4、固液分離槽16とで構成され、下水等のリン、窒
素、有機物を含有する廃水が原水配管18から最初沈殿
槽12に流入する。原水配管18には、最初沈殿槽12
に流入する廃水流量を測定するための流量計20が設け
られ、測定結果が信号ケーブル22を介してコントロー
ラ24に入力される。最初沈殿槽12に流入した廃水
は、廃水中の懸濁物質の一部が初沈汚泥として沈降す
る。この初沈汚泥には、沈降性の有機物と活性汚泥等を
含んでいる。
【0011】生物反応装置14は、嫌気槽26、無酸素
槽28、好気槽30の順に配列された3槽から構成さ
れ、廃水中の有機物、リン、窒素を活性汚泥により生物
学的に除去する。最初沈殿槽12で越流した越流水は、
送水ポンプ32により送水管34を介して無酸素槽28
に送水される。一方、最初沈殿槽12で沈降した初沈汚
泥を含む初沈汚泥液は、送泥ポンプ36により送泥管3
8を介して嫌気槽26に送泥されると共に、送泥管38
から分岐して必要に応じて初沈汚泥液を排出するバルブ
付き初沈排出管40が設けられる。また、好気槽30内
には、ブロア42に連結された散気板44が設けられ、
散気板44から好気槽30内にエアが曝気される。これ
により好気槽30内に好気状態が形成される。
【0012】嫌気槽26では、活性汚泥に含まれるリン
蓄積菌が有機物を栄養源としてリンの吐き出しを行う。
次に、嫌気槽26内の廃水と活性汚泥の混合液は、無酸
素槽28、好気槽30の順に流れると共に、好気槽30
から排出された処理水の一部が硝化循環管46を介して
無酸素槽28に循環される。無酸素槽28では無酸素状
態(硝酸態窒素のような酸化態窒素は存在する)の下
で、活性汚泥に含まれる脱窒菌が有機物を栄養源として
廃水中の硝酸態窒素或いは亜硝酸態窒素を脱窒反応によ
り窒素ガス化して除去すると共に、リン蓄積菌は嫌気槽
26で吐き出したリンの量にほぼ相当するリンを摂取す
る。好気槽30では好気状態下において、活性汚泥に含
まれる硝化菌が廃水中のアンモニア態窒素を硝酸態窒素
或いは亜硝酸態窒素に酸化すると共に、リン蓄積菌が廃
水中のリンを前記吐き出した以上に過剰摂取する。ま
た、好気槽30では、残存する有機物成分の酸化分解が
行われる。これにより、廃水中の有機物、リン、窒素が
除去される。
【0013】一方、好気槽30で処理され、硝化循環管
46により循環される以外の処理水は固液分離槽16に
送られる。固液分離槽16では、処理水及び処理水に同
伴して固液分離槽16に流出した活性汚泥の固液分離が
なされ、上澄み液は処理水管48から系外に排出され
る。固液分離槽16の底部に沈降した活性汚泥は返送汚
泥管50を介して返送ポンプ52により嫌気槽26の入
口に戻されると共に、余剰汚泥は引抜き管54から系外
に排出される。
【0014】また、送水管34には、最初沈殿槽12か
ら無酸素槽28に送水される越流水の流量を調整する送
水量調整バルブ56が設けられると共に、送泥管38に
は最初沈殿槽12から嫌気槽26に送泥される初沈汚泥
液の送泥量を調整する送泥量調整バルブ58が設けられ
る。これらのバルブ56、58は、信号ケーブル61を
介してコントローラ24に接続される。一方、処理水管
48には、処理水のリン濃度を測定するリン濃度計60
が設けられ、測定されたリン濃度が信号ケーブル61を
介してコントローラ24に入力される。そして、コント
ローラ24は、流量計20とリン濃度計60との測定結
果に基づいて送水量調整バルブ56と送泥量調整バルブ
58の開度を制御する。
【0015】次に、上記の如く構成された廃水処理装置
10の作用について説明する。
【0016】リン、窒素、有機物を含有する下水等の廃
水は、最初沈殿槽12に流入して有機物を含有する汚泥
の一部が初沈汚泥として沈降し、これにより汚泥濃度が
薄くなった上澄水である越流水は、送水ポンプ32によ
り無酸素槽28に送水される。一方、初沈汚泥の沈降に
より汚泥濃度の増加した最初沈殿槽12底部の初沈汚泥
液は、送泥ポンプ36により嫌気槽26に送られる。こ
のように、最初沈殿槽12の越流水を無酸素槽28に送
水し、最初沈殿槽12の初沈汚泥液を嫌気槽26に送る
ことにより、嫌気槽滞留時間の延長を図ることができ、
且つ嫌気槽26の汚泥濃度の高濃度化を図ることができ
る。
【0017】ここで、嫌気槽滞留時間の延長及び嫌気槽
の汚泥濃度の高濃度化について具体的に説明する。
【0018】図2は、越流水を嫌気槽26に送水したケ
ースであり、図3は越流水を無酸素槽28に送水したケ
ースである。図2の配管ルートを示す配管No.A、B、
C、D及び図3の配管ルートを示す配管No.E、F、
G、Hは表1の通りであり、各配管における水量、汚泥
濃度、汚泥負荷の一例を示した。また、嫌気槽容量
(V)を833m3 とした。
【0019】
【表1】
【0020】図2のケースにおける槽滞留時間は次の式
(1)により計算される。
【0021】 t=〔V/(Qin+Qr )〕×24…(1) t :嫌気槽実滞留時間(h) V :嫌気槽容量(m3 ) Qin:流入原水水量(m3 /日) Qr :返送汚泥液量(m3 /日) 式(1)に表1の数値を当てはめて計算すると、越流水
を嫌気槽26に送水する場合の嫌気槽実滞留時間は1.
34時間となる。
【0022】これに対し、図3のケースにおける嫌気槽
滞留時間は次の式(2)により計算される。
【0023】 t’=〔V/(QF +Qr )〕×24…(2) t’:嫌気槽実滞留時間(h) V :嫌気槽容量(m3 ) QF :初沈汚泥液量(m3 /日) Qr :返送汚泥液量(m3 /日) 式(2)に表1の数値を当てはめて計算すると、越流水
を無酸素槽28に送水する場合の嫌気槽実滞留時間は
3.94時間となる。
【0024】従って、最初沈殿槽12の越流水を無酸素
槽28に送水することによって、嫌気槽26の実滞留時
間を、越流水を嫌気槽26へ送水する場合の約3倍に延
長することができる。
【0025】次に、嫌気槽26における汚泥濃度の高濃
度化について説明する。
【0026】図2のケースにおける嫌気槽のMLSS
(活性汚泥濃度)は次の式(3)により計算される。
【0027】 X=〔(Qin×CSSin)+(Qr ×Xr )〕/(Qin+Qr )…(3) X :嫌気槽MLSS CSSin:原水SS濃度 Qin :流入原水水量(m3 /日) Qr :返送汚泥液量(m3 /日) Xr :返送汚泥MLSS 式(3)に表1の数値を当てはめて計算すると、図2に
おける嫌気槽MLSSは1675mg/Lとなる。
【0028】これに対し、図3のケースにおける嫌気槽
MLSSは次の式(4)により計算される。
【0029】 X′=〔(QF ×XF )+(Qr ×Xr )〕/(Qin+Qr )…(3) X′ :嫌気槽MLSS Qin :流入原水水量(m3 /日) Qr :返送汚泥液量(m3 /日) Xr :返送汚泥MLSS QF :初沈汚泥液量(m3 /日) XF :初沈汚泥液MLSS 式(4)に表1の数値を当てはめて計算すると、図3に
おける嫌気槽MLSSは5079mg/Lとなる。
【0030】従って、図3のケースの嫌気槽MLSS
は、図2のケースの嫌気槽MLSSの約3倍に高濃度化
することができる。
【0031】また、図2のケースにおける嫌気槽26へ
の流入水量Qinと、図3のケースにおける嫌気槽26へ
の汚泥水量QF を比較すると、Qin=10000(m3
/日)、QF =80(m3 /日)となる。これによっ
て、嫌気槽26に流入する溶存酸素(DO)負荷が1/
125となり、嫌気槽26の嫌気状態が維持される。
【0032】また、式(4)で示した通り、図3のケー
スでは、嫌気槽MLSSが3倍となるため、返送汚泥管
50を介して返送される返送汚泥水中に含まれるNOX
- Nが速やかに消費されるので、嫌気状態の維持が容易
になる。
【0033】このように、最初沈殿槽12の越流水を無
酸素槽28に送水し、初沈汚泥液を嫌気槽26に送るこ
とにより、嫌気槽26におけるリン蓄積菌のリン吐き出
しを効果的に行うことができるが、雨天時の流入水量増
加時には、リンの除去効率が低下することがあるという
問題がある。
【0034】この理由としては、雨天時の流入水量増加
時には、雨水で希釈されて活性汚泥濃度が薄くなった越
流水が最初沈殿槽12から大量に無酸素槽28に供給さ
れると共に、無酸素槽28から好気槽30にも流れこむ
ので、無酸素槽28内及び好気槽30内の活性汚泥が処
理水とともに固液分離槽16に流出し易くなる。これに
より、雨が降り続いて最初沈殿槽12へ流入する流入水
量が増加すると、特に梅雨時のように雨が降り続くと、
最初沈殿槽12の初沈汚泥が嫌気槽26を介して無酸素
槽28、好気槽30に補給される活性汚泥の量よりも、
無酸素槽28や好気槽30から固液分離槽16へ流出す
る活性汚泥の量の方が多くなるので、無酸素槽28内の
活性汚泥濃度、好気槽30内の活性汚泥濃度が低下す
る。この結果、嫌気槽26でのリン蓄積菌によるリン吐
き出しが十分行われても、無酸素槽28でのリンの摂
取、及び好気槽30でのリン過剰摂取が十分に行われに
くくなり、処理水中に残存するリン濃度が高くなるもの
と考えられる。更には、無酸素槽28内の活性汚泥濃
度、好気槽30内の活性汚泥濃度が低下すると、無酸素
槽28での脱窒菌濃度の低下、好気槽30での硝化菌濃
度の低下による硝化・脱窒にも悪影響があるので、窒素
や有機物の除去効率も悪くなる。
【0035】そこで、本発明では、雨天等により最初沈
殿槽12に流入する廃水量が所定量以上(例えば通常水
量の1.5倍)になったことを原水配管18に設けた流
量計20で検知し、この場合には、最初沈殿槽12の越
流水を無酸素槽28に送水したり、初沈汚泥液を嫌気槽
26に送泥したりするだけではなく、処理水のリン濃度
に応じて越流水の送水量に対する初沈汚泥液の送泥量の
比率を可変することで処理水のリン濃度が安定的に低く
なるようにした。ここで、雨天等により最初沈殿槽12
に流入する廃水が所定量以上になった場合にのみリン濃
度に基づいて比率を制御するようにしたのは、リン除去
効率の低下は何も流入水量の増加に限らないので、別の
要因の場合にも同様に処理すると逆にリン濃度が増加す
る危険性があるためである。
【0036】即ち、コントローラ24は、流量計20が
所定流量を超えて処理水のリン濃度に測定値が設定値を
超える値を表示するようになったら、比率を大きくする
ように越流水の送水量調整バルブ56の開度を小さく
し、初沈汚泥液の送泥量調整バルブ58の開度を大きく
する。これにより、嫌気槽26へ送る初沈汚泥液の液量
が増加するので嫌気槽26の滞留時間は短くなるが、そ
の分、嫌気槽26へ送泥される汚泥の絶対量は増加する
ので、嫌気槽26におけるリン蓄積菌のリン吐き出し効
率が低下するのを抑制できる。一方、雨天時の流入水量
増加により汚泥濃度の薄まった越流水の無酸素槽28へ
の送水量が減るので、無酸素槽28での活性汚泥濃度の
低下、好気槽30での活性汚泥濃度の低下を抑制するこ
とができる。越流水の送水量に対する初沈汚泥液の送泥
量の比率をどの程度まで大きくするかは、上記のように
設定値を基準としてもよく、或いは処理水のリン濃度の
上昇度合いに応じて行ってもよく、その他の方法でもよ
い。
【0037】これにより、無酸素槽28でのリンの摂
取、好気槽30でのリンの過剰摂取、更には無酸素槽2
8での脱窒反応、好気槽30での硝化反応を効果的に行
うことができる。この結果、雨天時の流入水量増加時で
も、処理水中のリン、窒素、有機物を効率的に除去する
ことができる。
【0038】しかし、雨が止み最初沈殿槽12に流入す
る廃水量が減った場合には、処理水のリン濃度を監視し
ながら、比率を元に戻すようにすることが好ましい。こ
れは、最初沈殿槽12に流入する廃水量が減った後まで
比率を大きいままにしておくと、雨が止んで無酸素槽2
8に送水される越流水の希釈がなくなり、活性汚泥濃度
の比較的高い越流水が無酸素槽28に送水される。それ
に加えて、嫌気槽26へ送泥される初沈汚泥液も多いま
まの状態になる。この結果、嫌気槽26内における活性
汚泥の増加にともなって有機物量も増加するので、好気
槽30で有機物を酸化分解しきれなくなる。
【0039】このように、本発明では、雨天時の流入水
量増加時のように最初沈殿槽12に流入する廃水の流入
量が増加する場合には、最初沈殿槽12の越流水を無酸
素槽28に送水したり、初沈汚泥液を嫌気槽26に投入
したりするだけではなく、処理水のリン濃度に応じて越
流水の送水量に対する初沈汚泥液の送泥量の比率を可変
するようにしたので、リン、窒素、有機物の除去を低く
安定した状態に抑えることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
雨天時の流入水量増加時でも、廃水中のリンを効率良く
且つ安定的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃水処理装置の全体硬性図
【図2】越流水を嫌気槽に送水する場合の説明図
【図3】越流水を無酸素槽に送水する場合の説明図
【符号の説明】
10…廃水処理装置、12…最初沈殿槽、14…生物反
応装置、16…固液分離槽、18…原水配管、20…流
量計、24…コントローラ、26…嫌気槽、28…無酸
素槽、30…好気槽、32…送水ポンプ、34…送水
管、36…送泥ポンプ、38…送泥管、42…ブロア、
46…硝化循環管、48…処理水管、50…返送汚泥
管、56…送水量調整バルブ、58…送泥量調整バル
ブ、60…リン濃度計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンを含有する廃水が流れ込む最初沈殿槽
    の後段に、嫌気槽、無酸素槽、好気槽の順に配設された
    生物学反応槽を設け、前記最初沈殿槽の越流水を前記無
    酸素槽に送水すると共に、前記最初沈殿槽で沈殿した初
    沈汚泥液を嫌気槽に投入する廃水処理装置において、 前記最初沈殿槽に流入する流入水量を測定する流量計
    と、 前記越流水の送水量を調整する送水量調整手段と、 前記初沈汚泥液の送泥量を調整する送泥量調整手段と、 前記生物学反応槽で処理された処理水中のリン濃度を測
    定する測定手段と、 前記流量計と前記測定手段の測定結果に基づいて前記送
    水量調整手段と前記送泥量調整手段を制御して前記送水
    量に対する前記送泥量の比率を可変する制御手段と、 を備えたことを特徴とする廃水処理装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記流量計による流入水
    量が所定量を超えた場合であって、前記測定手段で測定
    されたリン濃度が設定値より大きくなったら、前記比率
    が大きくなるように前記送水量調整手段と前記送泥量調
    整手段を制御することを特徴とする請求項1の廃水処理
    装置。
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