JP2001259605A - 包装容器類のリサイクル方法及びこの方法に用いるフィルム被覆装置 - Google Patents

包装容器類のリサイクル方法及びこの方法に用いるフィルム被覆装置

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JP2001259605A
JP2001259605A JP2000076953A JP2000076953A JP2001259605A JP 2001259605 A JP2001259605 A JP 2001259605A JP 2000076953 A JP2000076953 A JP 2000076953A JP 2000076953 A JP2000076953 A JP 2000076953A JP 2001259605 A JP2001259605 A JP 2001259605A
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tray
bottle
recycling
bag
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Ikuki Matsuuchi
育己 松内
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小売販売用のトレーや、飲料や調味料等を詰め
るボトルなどの、プラスチック製の包装容器類のリサイ
クル方法とこの方法に用いる装置を提供する。 【解決手段】トレーの場合は、その全面をプラスチック
製のフイルムで密封被覆して、包装容器として使った
後、適宜の回収ルートに載せて回収し、フィルムを剥が
し取って洗浄処理したトレーを、再びフイルムで密封被
覆して反復利用する。ボトルの場合は、キャップ部分を
除いてプラスチック製のフイルムで被覆して用いた後、
フィルムを引き剥がしたうえ洗浄処理し、再び、フイル
ムで被覆して反復利用する。トレー用のフィルム被覆装
置は、トレーを上下から挟んだ2枚のフィルムを接合さ
せる熱融着手段、上側のフィルムをトレー上面に引付け
る真空吸引ノズル、熱収縮性を有するフィルムの加熱手
段等を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮食品等の小売
販売用のトレーや、清涼飲料などを詰めるボトル等の、
プラスチック製の包装容器類のリサイクル方法及びこの
方法に用いるフィルム被覆装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、生鮮食品類等の加工工場や大
規模小売店では、小分け販売用の発泡スチロール製のト
レーが大量に使われて来た。又、清涼飲料や液体調味料
等のメーカーの多くが、プラスチック製のペットボトル
を好んで使って来た。
【0003】周知の様に、これ等のプラスチック製の包
装容器類は、有限な石油資源を浪費する上に、廃棄後に
燃やせば有害ガスを発生し、空隙率が大きいので埋立に
も向かない。そこで、発泡スチロール製のトレーに就い
ては、貴重な資源を極力有効活用すべく、加熱分解処理
を施す等してプラスチック原料や燃料として再活用する
方法が一部で行われて来た。又、ペットボトルの場合
は、繊維原料等として再生させる為に、回収を義務付け
ることも行われつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、プラスチ
ック製のトレーやボトル等の包装容器類は、有限資源の
浪費の抑制や、公害対策等を含めた、広い視野に立って
の経済性を考えれば、古くから行われて来た、牛乳瓶、
ビール瓶、酒瓶等のガラス製の空瓶を回収して反復使用
する習慣に倣うことが出来れば、最も望ましい。
【0005】そこで、本発明の目的は、生鮮食品類等の
小売販売用のトレーや、清涼飲料等を詰めるボトルなど
の、プラスチック製の包装容器類をリサイクルする為の
より望ましい方法と、この方法に用いるフィルム被覆装
置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による包装容器類のリサイクル方法は、包装
容器類がボトルの場合には、生鮮食品類等の小売販売用
の合成樹脂製のトレーの全面を、プラスチック製のフイ
ルムで密封被覆して、フィルム被覆トレーとし、このフ
ィルム被覆トレーを、包装容器として使用した後、適宜
の回収ルートに載せて回収し、回収したトレーは、フィ
ルムを剥がし取って洗浄処理し、洗浄処理済みのトレー
を、再び、フイルムで密封被覆したうえ、反復利用する
ことを特徴とする。
【0007】そして、包装容器類がボトルの場合には、
清涼飲料等を詰める合成樹脂製のボトルを、キャップ部
分を除いて、プラスチック製のフイルムで被覆して、フ
ィルム被覆ボトルとし、このフィルム被覆ボトルを使い
終えた後、適宜の回収ルートに載せて回収し、ボトルか
らフィルムを剥がし取ったうえ洗浄処理し、洗浄処理済
みのボトルを、再び、フイルムで被覆したうえ、反復利
用することを特徴とする。そして、前記フィルムをボト
ルの底面側に廻り込ませた個所に於いて、フィルムに設
けてある引裂用のミシン目の末端に、引裂用切欠を設け
るとよい。或いは、伸縮性に富んだ素材から成る、内側
フィルムとしての袋状体を、ボトル内に嵌め込みなが
ら、袋状体とボトルとの間の空気を吸引排除して、袋状
体をその内壁面に密着させたボトルとし、用済みボトル
を回収して再使用する都度、前記袋状体を新品と取り替
える様にしてもよい。
【0008】又、本発明のフィルム被覆装置は、請求項
1記載のリサイクル方法に於いて、トレーをプラスチッ
ク製のフィルムで被覆する為に用いる装置であって、ト
レーを挟み込んだ上下2枚の熱収縮性を有するフィルム
を、トレーの4辺に沿って夫々熱融着させる熱融着手段
と、前記4辺のうち、1辺を融着し残した状態で、上下
2枚のフィルムを袋の口を開く様に拡開させる拡開手段
と、前記拡開状態で、上側のフィルムとトレーとの間に
挿し込ませる真空吸引ノズル、及びその前後動手段と、
拡開手段の作動、真空吸引ノズルの前進、拡開手段の作
動停止、吸引開始、真空吸引ノズルの後退、吸引停止、
残る1辺の熱融着、の一連の作動を順次行わせる作動制
御部と、4辺の熱融着を終えた後、フィルムを熱収縮さ
せる加熱手段とを備えることを特徴とする。そして、前
記真空吸引ノズルの後退後に、上側のフィルムを、トレ
ーの凹部に押し付ける押圧手段を付属させるとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成の具体例の
幾つかに就いて、図面を参照しながら順次説明する。図
1は、本発明方法に用いるフィルム被覆装置の構成を概
念的に説明した見取図である。11は、フィルム被覆装
置10の基台部分となるコンベアラインで、図の左端側
から供給されたトレー1Aが、プラスチック製のフィル
ムで密封状態に被覆され、フィルム被覆トレー1Bとな
って右端側から送出される様に構成されている。
【0010】コンベアライン11の始端側には、このコ
ンベアライン11を挟んで、下側のフィルム2A及び上
側のフィルム2Bを夫々繰り出させる、供給ロール12
及び13を配設している。両供給ロール12,13の前
方には、トレー1Aを上下のフィルム2A,2Bで密封
被覆する為の被覆ゾーンCを設け、更にその前方には、
トレー1Aを被覆しているフィルム2A,2Bを熱収縮
させる、熱収縮ゾーンDを設けている。
【0011】トレー1Aは、既述の発泡スチロール製に
限られず、その素材は、様々な種類のプラスチックの中
から、トレーの使い方や、包装品の性状等に最も適合し
たものを適宜に選定すればよい。又、使途に応じて、発
泡又は非発泡のいずれかの成形品を使い分けるとよい。
【0012】熱収縮性を有するフィルム2A,2Bに就
いても、上記と同様に、市販の様々な材質のものの中か
ら適宜に選定すればよい。そして、上下のフィルム2
A,2Bは、同質のものである必要はない。又、上側の
フィルム2Bには、包装品にふさわしい柄模様や、文字
情報を印刷すれば、単なるカバー材であるに留まらず、
効果的な広告・宣伝媒体として極めて有効に役立てられ
る。
【0013】被覆ゾーンCには、上下のフィルム2A,
2Bを、トレー1Aの四辺に沿って熱融着させる為の、
計4組のヒートシール・カッター14が、トレー1Aの
サイズに応じて移動可能に、コンベアライン11の上下
両側に夫々配設されている。ヒートシール・カッター1
4は、2枚のフィルムの接合機能と、この接合ラインに
沿う箇所で、フィルムを切断する機能とを兼ね備えてい
る。
【0014】又、被覆ゾーンCの、手前側(図中で)に
は、図4に示した様に、上側のフィルム2Bをトレー1
Aの凹入した上面に強制的に吸着させる為の、真空吸引
ノズル15を、トレー1Aに向けて前・後進動自在に配
設している。尚、この前後動手段の図示は省略した。
【0015】更に、被覆ゾーンCには、図4,図5に示
した様に、トレー1Aの4辺のうち、1辺を融着し残し
た状態で、この箇所に於いて、上下のフィルム2A,2
Bを袋の口を開く様に拡開させる為の、拡開手段16を
設けている。この実施例の拡開手段16は、真空吸引カ
ップで、上側のフィルム2Bに真空吸引力を及ぼして上
方に引っ張り上げる役割を果たす。拡開手段16は、フ
ィルムを持ち上げるガイドアームの類等でもよい。
【0016】又、被覆ゾーンCには、図8,図10に示
した様に、真空吸引ノズル15を後退させた後、上側の
フィルム2Bを、トレー1Aの凹部に押し付ける押圧手
段17を配設している。この実施例では、押圧手段とし
て、凹部の形状に倣った外形を備える押圧治具17を用
いている。その底面には、周縁部を除いて大きな刳抜孔
17aを設けている。
【0017】熱収縮ゾーンDには、図1に示した様に、
コンベアライン11の上下両側に、夫々熱収縮用ヒータ
ー18を配設している。
【0018】次に、本発明による包装容器類のリサイク
ル方法の具体例に就いて、上記実施例装置の使い方と併
せて、順次説明する。先ず、新品のトレー1Aは、図1
に示した様に、フィルム被覆装置を通過させることによ
って、プラスチック製の上下のフィルム2A,2Bで密
封被覆された、フィルム被覆トレー1Bにする。
【0019】トレー1Aを、この様にフィルムで被覆す
る目的は、生鮮食品の小分け販売等に使われた後、各家
庭から廃棄されるトレー1Aを、適宜の回収ルートに載
せて回収したうえ、反復使用するには、トレー1Aの傷
みや、汚れの付着を防ぐ必要があるからである。
【0020】このフィルム被覆の仕方を、図1〜図10
を参照しながら以下に説明する。図1に示した様に、コ
ンベアライン11上に供給されたトレー1Aは、所定間
隔を隔てて対置された、上下のフィルム2A,2Bの間
に挟まれた状態で、被覆ゾーンCに送り込まれる。
【0021】この被覆ゾーンCでは、先ず、図2に示し
た様に、トレー1Aの4辺のうち、一方の側辺に接する
箇所で、上下のフィルム2A,2Bが、対応したヒート
シール・カッター14によって熱融着される。図中の符
号aは、この熱融着箇所を示している。続いて、図3に
示した様に、トレー1Aの前辺及び後辺に接する夫々の
箇所で、上下のフィルム2A,2Bが、同様にして熱融
着される。
【0022】この段階では、トレー1Aの4辺のうち、
他方の側辺の1箇所だけは、熱融着されずに残されてい
る。そこで、この状態で、上側のフィルム2Bを、トレ
ー1Aの上面の凹みに強制的に密着させる操作を行う。
【0023】それには、図4、図5に示した様に、先
ず、上側のフィルム2Bの直上箇所に配設されている真
空吸引カップ16を働かせて、フィルム2Bを上方に吸
い上げ、上下のフィルム2A,2Bを袋の口を開く様に
拡開させる。然る後、この開口部から、真空吸引ノズル
15を上側フィルム2Bとトレー1Aとの間に挿し込ん
で行く。適宜の位置迄挿し込んだら、真空吸引ノズル1
5の前進動を停止させる。
【0024】然る後、真空吸引カップ16の作動を停止
させたうえ、図6に示した様に、真空吸引ノズル15を
働かせながら、このノズルを開口部から引き出して行け
ば、上側のフィルム2Bは大気圧によって、図7に示し
た様に、トレー1Aの凹みに向けて自づから押し付けら
れて行く。
【0025】真空吸引ノズル15を、図8に示した様
に、開口部から完全に引き出し終えたら、図9に示した
様に、上側のフィルム2Bの上に、押圧治具17を押当
てたうえ、トレー1Aを熱収縮ゾーンDに移動させる。
【0026】そして最後に、図1に示した熱収縮用ヒー
ター18を働かせれば、上下両フィルムが、トレー1A
の上下両面に夫々ピッタリと密着して、フィルム被覆ト
レー1Bが出来上がる。
【0027】このフィルム被覆トレー1Bは、既存の発
泡スチロール製トレーと同様に、その上に生鮮食品等の
中身を盛付けたうえ、ラップフィルムで包み込む為の、
包装容器として使用する。包装ライン(図示略)は、コ
ンベアライン11の末端に設置するとよい。
【0028】そして、用済みのフィルム被覆トレー1B
は、 適宜の回収ルート、例えば、主婦が、大形小売店
に設けられた回収ステーションに持参すると、幾ばくか
の返礼金や金券を受取れる回収ルートに載せれば、消費
者のゴミ問題に対する認識が高まりつつあることもあづ
かって、回収率を高められる。
【0029】回収された、用済みのフィルム被覆トレー
1Bは、その再生処理業者や、トレーを大量消費する食
品加工工場、或いは大規模小売店自身によって、再生処
理される。即ち、フィルム被覆トレー1Bから、フィル
ム2A,2Bを剥がし取れば、回収された大半のもの
は、フィルムに保護されて傷や汚れが全く付いていない
新品同様のトレー1Aとして再使用出来る。
【0030】フィルムの剥離作業を容易・迅速に行える
様にする為には、下側のフィルム2Aに、煙草やCDの
包装フィルムに設けてある様な、剥離用テープを取付け
る等するとよい。
【0031】この再生されたトレー1Aは、衛生上の万
全を期す為に、洗浄・滅菌・乾燥処理を施したうえ、フ
ィルム被覆装置10を使って、再び、フィルム被覆トレ
ー1Bにすれば、トレー1Aが傷付かない限り、幾度で
も繰り返して使い続けることが出来る。
【0032】次に、図12〜図14は、包装容器がペッ
トボトルの場合に就いて、本発明方法を適用した、第2
実施例の説明図である。この実施例のペットボトル21
は、その縦断面を示した図12、及び底面側の部分斜視
図としての図13の様に、キャップ22の部分を除い
て、その外周面と底面の周縁部とを、プラスチック製で
熱収縮性を有するフィルム23で密着被覆している。
【0033】フィルム23には、図13に示した様に、
その縦方向に貫く1条のミシン目bを設けている。そし
て、このミシン目bの下側の末端箇所には、引裂用切欠
24を、ミシン目bに連なる様に設けて、フィルム23
を剥離し易くしている。ミシン目に代えて、煙草やCD
等の包装フィルムに使われている引裂用テープの類を利
用してもよい。
【0034】ペットボトル21には、図12に示した様
に、キャップ22の下端に、キャップを始めて開ける時
に、キャップ22から引き離されてボトルのネック部に
取り残される、キャップリング25を設けたものが多
い。このキャップリング25は、ボトルをリサイクル使
用する時には邪魔者になる。
【0035】そこで、この実施例では、キャップリング
25の内周面と底面との各1箇所に、リングの裂開用の
小切欠26及び27を互いに近接させて設けている。更
に、キャップリング25の外周面には、これ等の小切欠
に隣接せて、小突片28を一体に突設し、小突片28に
は刳抜孔28aを穿っている。
【0036】ペットボトル21のリサイクルの仕方は、
先ず、図12に示した様に、新品のペットボトル21
に、その肩部分、外周面全面、及び底面の周縁部を覆う
様にして、フィルム23を、周知の熱収縮被覆法等によ
って密着被覆させる。このフィルム23は、ボトルを反
復してリサイクルする過程で、傷や汚れが付き易いプラ
スチック製のペットボトル21の表面を保護する役割を
果たすものである。
【0037】この様にして、フィルム23で被覆したペ
ットボトル21は、従来のペットボトルと同様にして、
清涼飲料や液体調味料等の容器として使用する。そし
て、使い終えたペットボトル21は、トレーの場合と同
様に適宜の回収ルートに載せて回収する。
【0038】回収したペットボトル21は、フィルム2
3がボトルの底面側に廻り込んでいる箇所に設けた引裂
用切欠24の部分を、指、又は、適宜の剥がし具で摘ん
で引っ張れば、フィルム23を、そのミシン目bに沿っ
て容易に引き剥がすことが出来る。
【0039】又、ボトルのネック部にキャップリング2
5が嵌まっている場合には、小突片28をペンチの類を
使ってこじる様に引っ張るか、刳抜孔28aに細い棒等
を挿し込んでこじれば、キャップリング25を、小切欠
26,27を設けた箇所で裂開させて、簡単に取外すこ
とが出来る。
【0040】フィルム23、キャップリング25を取除
いたペットボトル21は、洗浄、滅菌、乾燥を行ったう
え、再び、フィルム23で被覆すれば、新品のペットボ
トル21に劣らない外観と清潔さを取戻すことが出来
る。
【0041】次に、図15〜図17は、包装容器がペッ
トボトルの場合に、本発明方法を適用した、第3実施例
の説明図である。第2実施例との相異点は、ペットボト
ル21の内側面にも、汚れ防止用の内側フィルムを設け
たところにある。
【0042】この実施例の内側フィルムは、ゴム質材等
の伸縮性に富んだ肉薄の素材で作られた袋状体31から
成る。そして、ペットボトル21の内容積より小さく作
られている。袋状体31の口縁部には、図17に示した
様に、ペットボトル21の口縁部の内側に嵌め込ませる
為の、嵌込リング32を取付けている。
【0043】この袋状体31は、ペットボトル21の内
壁面に内貼り状態で密着させる。これを行うには、例え
ば、図16に示した様な、装着装置Eを使うとよい。こ
の装着装置Eは、図示の様にペットボトル21の口縁部
に押し当てる、キャップ状の真空吸引カップ41と、嵌
込リング32を把持して、ペットボトル21の口縁部に
押し込む、ピストン状の押込部材42とから成る。
【0044】真空吸引カップ41には、その側壁に、真
空ポンプ(図示略)に接続させる吸引口41aを設け、
頂壁には、押込部材42の上下動杆42aの挿通孔41
bを設けている。そして、上下動杆42aの下端には、
嵌込リング32を外嵌させて、これを把持する把持部4
2bを設けている。
【0045】装着装置Eの作動を説明すると、先ず、把
持部42bに、袋状体31に取付けてある嵌込リング3
2を緩く嵌め込ませる。この状態で、袋状体31をペッ
トボトル21の中に挿し込みながら、真空吸引カップ4
1を、ペットボトル21の口縁部に押し付ける。
【0046】次いで、押込部材42を下降させながら、
ペットボトル21と袋状体31の間の空気を吸引排除し
つつ、嵌込リング32をペットボトル21の口縁部に嵌
め込む。然る後、真空吸引カップ41を押込部材42と
共に引上げれば、袋状体31は大気圧を受けて、図17
に示した様に、ペットボトル21の内壁面に完全に密着
して、この内壁面も防汚加工された状態になる。
【0047】使い終えて回収されたペットボトル21
は、その外側面のフィルム23を剥がし取ると共に、嵌
込リング32を外して袋状体31も引き出す。次いで、
トレーの場合と同様に、洗浄、滅菌、乾燥の各処理を施
せば、新品同様のペットボトル21に再生する。再使用
時には、新しいフィルム23,31(袋状体)を被せ
る。
【0048】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による包装容器類のリサイクル方法及びフィルム被覆
装置は、以下に列挙した如き実用上の優れた効果を奏す
る。 (a) プラスチック製の包装容器類に、予め、簡易な
フィルム被覆処理を施して置き、剥離が容易なこのフィ
ルムを、容器類を回収する都度、新しいフィルムに取替
えるだけで、容器類を反復してリサイクル使用出来る。 (b) 従って、日々大量に消費される容器類の原料と
なる、有限で貴重な石油資源の浪費を顕著に抑制出来
る。 (c) 従来は、他のゴミと一緒に焼却処分していたプ
ラスチック製容器類を、燃やさなくて済むので、その
分、有害な燃焼ガスの発生量を大幅に減らせる。(d)
各自治体のゴミ対策に係わる負担を、顕著に軽減させ
られる。 (e) ペットボトルの場合、樹脂原料としてリサイク
ルする方法に比べて、再生樹脂の使途が限られて困るこ
ともなく、又、リサイクルに要する経費が遙かに少なく
て済む。 (f) サイクルに伴う、衛生面での安全対策も十分に
図られている。 (g) 上側のフィルムは、包装品にふさわしい柄模様
や、文字情報を印刷すれば、極めて効果的な広告・宣伝
媒体として役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をトレーに適用した第1実施例を示すも
ので、リサイクル方法に用いるフィルム被覆装置の略解
図である。
【図2】同上、装置のフィルム被覆ゾーンに於いて、ト
レーを挟んだ上下2枚のフィルムの、トレーに沿う1辺
側を熱融着した状態を示す平面図である。
【図3】同上、上下2枚のフィルムの、3辺を熱融着し
た状態を示す平面図である。
【図4】同上、融着し残した1辺側から、上側のフィル
ムとトレーとの間に真空吸引ノズルを挿し込んだ状態の
平面図である。
【図5】同上、図4のX−X線に沿う縦断面図である。
【図6】同上、上側のフィルムをトレーの上面に真空吸
引しつつある状態を示す平面図である。
【図7】同上、図6のY−Y線に沿う縦断面図である。
【図8】同上、吸引し終えた状態を示す平面図である。
【図9】同上、図8のZ−Z線に沿う縦断面図、及び押
圧治具の縦断面図である。
【図10】同上、トレーを挟んだ上下2枚のフィルム
の、トレーに沿う4辺を熱融着し終えた後、フィルムを
熱収縮させた状態を示す平面図である。
【図11】同上、熱収縮過程で、押圧治具を働かせてい
る状態を示す縦断面図である。
【図12】本発明をペットボトルに適用した第2実施例
を示すもので、フィルム被覆済みボトルの半縦断面図で
ある。
【図13】同上、フィルム被覆ボトルの底面側の部分斜
視図である。
【図14】同上、キャップリングの斜視図である。
【図15】本発明をペットボトルに適用した第3実施例
を示すもので、フィルム被覆ボトルの内側に内側フィル
ム(袋状体)をセットしつつある状態の縦断面図であ
る。
【図16】同上、内側フィルムの装着装置の、作用説明
を兼ねた縦断面図である。
【図17】同上、内側フィルムで内貼りしたペットボト
ルの縦断面図である。
【符号の説明】
1A トレー 1B フィルム被覆トレー 2A 下側フィルム 2B 上側フィルム 10 フィルム被覆装置 11 コンベアライン 12,13 供給ロール 14 ヒートシール・カッター 15 真空吸引ノズル 16 真空吸引カップ(拡開手段) 17 押圧治具(押圧手段) 18 熱収縮用ヒーター 21 ペットボトル 22 キャップ 23 フィルム 24 引裂用切欠 25 キャップリング 26,27 小切欠 28 小突片 28a 刳抜孔 31 袋状体(内側フィルム) 32 嵌込リング 41 真空吸引カップ 41a 吸引口 41b 挿通孔 42 押込部材 42a 上下動杆 42b 把持部 a 熱融着箇所 b ミシン目 C 被覆ゾーン D 熱収縮ゾーン E 装着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 AA11 AB01 AB26 BA03C BA10C BA18B BB14B BB14C BC02C BC03C CA01 CA24 EA06 EA32 EC28 FA04 FB01 FC01 GD10 4D004 AA10 CA08 CA40 CA50 CB31 CC17 4F211 AG03 AH58 SA04 SA11 SC01 SC03 SC07 SD01 SD08 SJ01 SP17 SP21 4F301 AA11 BA10 BA12 BA21 BF03 BF12 BF27 BF32 CA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生鮮食品類等の小売販売用の合成樹脂製
    のトレーの全面を、プラスチック製のフイルムで密封被
    覆して、フィルム被覆トレーとし、 このフィルム被覆トレーを、包装容器として使用した
    後、適宜の回収ルートに載せて回収し、 回収したトレーは、フィルムを剥がし取って洗浄処理
    し、 洗浄処理済みのトレーを、再び、フイルムで密封被覆し
    たうえ、反復利用することを特徴とする包装容器類のリ
    サイクル方法。
  2. 【請求項2】 清涼飲料等を詰める合成樹脂製のボトル
    を、キャップ部分を除いて、プラスチック製のフイルム
    で被覆して、フィルム被覆ボトルとし、 このフィルム被覆ボトルを使い終えた後、適宜の回収ル
    ートに載せて回収し、 ボトルからフィルムを剥がし取ったうえ洗浄処理し、 洗浄処理済みのボトルを、再び、フイルムで被覆したう
    え、反復利用することを特徴とする包装容器類のリサイ
    クル方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムをボトルの底面側に廻り込
    ませた個所に於いて、フィルムに設けてある引裂用のミ
    シン目の末端に、引裂用切欠が設けられていることを特
    徴とする請求項2記載の包装容器類のリサイクル方法。
  4. 【請求項4】 伸縮性に富んだ素材から成る、内側フィ
    ルムとしての袋状体を、ボトル内に嵌め込みながら、袋
    状体とボトルとの間の空気を吸引排除して、袋状体をそ
    の内壁面に密着させたボトルとし、用済みボトルを回収
    して再使用する都度、前記袋状体を新品と取り替えるこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の包装容器類のリサ
    イクル方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のリサイクル方法に於い
    て、トレーをプラスチック製のフィルムで被覆する為に
    用いる装置であって、 トレーを挟み込んだ上下2枚の熱収縮性を有するフィル
    ムを、トレーの4辺に沿って夫々熱融着させる熱融着手
    段と、 前記4辺のうち、1辺を融着し残した状態で、上下2枚
    のフィルムを袋の口を開く様に拡開させる拡開手段と、 前記拡開状態で、上側のフィルムとトレーとの間に挿し
    込ませる真空吸引ノズル、及びその前後動手段と、 拡開手段の作動、真空吸引ノズルの前進、拡開手段の作
    動停止、吸引開始、真空吸引ノズルの後退、吸引停止、
    残る1辺の熱融着、の一連の作動を順次行わせる作動制
    御部と、 4辺の熱融着を終えた後、フィルムを熱収縮させる加熱
    手段とを備えることを特徴とする包装容器類のリサイク
    ルに用いるフィルム被覆装置。
  6. 【請求項6】 前記真空吸引ノズルの後退後に、上側の
    フィルムを、トレーの凹部に押し付ける押圧手段を備え
    ることを特徴とする請求項5記載の包装容器類のリサイ
    クルに用いるフィルム被覆装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253992A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学フィルム重畳体の包装方法
JP2008155519A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Hamamatsu Photonics Kk レーザ溶着方法、レーザ溶着装置、レーザ包装方法、レーザ包装装置及び樹脂フィルム包装製品の製造方法
JP2013052683A (ja) * 2012-10-22 2013-03-21 Hamamatsu Photonics Kk レーザ包装方法及び樹脂フィルム包装製品の製造方法

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