JP2001259409A - 放電装置 - Google Patents

放電装置

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JP2001259409A
JP2001259409A JP2000074195A JP2000074195A JP2001259409A JP 2001259409 A JP2001259409 A JP 2001259409A JP 2000074195 A JP2000074195 A JP 2000074195A JP 2000074195 A JP2000074195 A JP 2000074195A JP 2001259409 A JP2001259409 A JP 2001259409A
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Takuji Tsutsui
匠司 筒井
Takeshi Miyashita
武 宮下
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料を放電部に確実に供給することができ、
材料の混合比を任意に設定できる放電装置を提供するこ
と。 【解決手段】 この放電装置1は、放電手段2と、材料
供給手段3とを主な構成要素とする。放電手段2は、第
1の材料である放電ガスを放電させてプラズマを発生さ
せる。材料供給手段3は、プラズマ領域内に第2の材料
である液体を直接供給する。この材料供給手段3は、プ
ラズマ領域側に多孔質体31を配置した材料収納部32
を設け、この材料収納部32に外部の第2の材料供給源
6から配管7を介して第2の材料を供給し、電極21,
22の間で放電ガスを放電させて得られるプラズマ領域
中に多孔質体31の表面から第2の材料を蒸発させるこ
とにより供給している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電により気体材
料と液体材料とを反応させる放電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の放電装置は、複数の気体材料あ
るいは液体材料を放電させることにより反応させる装置
として知られており、例えば大気圧状態の4フッ化カー
ボン(CF4 )と水(H2 O)とを反応させるフッ化処
理装置の放電ユニットや、パーフロロカーボン(PF
C)と水(H2 O)とを反応させるパーフロロカーボン
ガス分解装置の放電ユニット、あるいは、稀ガスとパー
フロロカーボン(PFC)とを反応させるエッチングガ
スの放電ユニット等に適用することができるものであ
る。
【0003】図5は、従来の放電装置を示す模式図であ
る。この図5において、従来の放電装置101は、例え
ばCF4 などの放電ガス等の材料を供給するガス供給源
102と、バブリング装置などにより水などの液体材料
を気化し、放電ガスとともに供給する液供給源103
と、これら供給源102,103から供給される材料を
放電させて反応させる放電部104とを備え、放電部1
04において生成した処理ガスGが得られるようにして
いる。
【0004】この放電装置101では、放電部104に
供給されるガス材料及び液体材料は、放電部104に供
給される前に、あらかじめ混合したのち、大気圧状態で
放電部104に供給されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の放電装置101にあっては、液体材料は、放電ガス等
の材料により気化させたのちに、配管を介して放電部1
04まで輸送しているため、外気温の変化などにより、
その輸送の途中の配管内で冷却される部分があると配管
内で結露を生ずることがあり、放電部104に供給され
る液体材料の供給量が変動し、処理ガスGの濃度が変化
して表面処理などに影響を与える。
【0006】このような不都合を解消するには、当該配
管にヒーターを設ければよいが、ヒーターという部品が
別途必要となる他、ヒーターの温度調節をするために自
動制御装置を設ける必要があり、しかも、運転中、ヒー
ターにエネルギーを供給しなければならなないという不
都合があった。また、上記従来の放電装置101にあっ
ては、液体材料と気体材料を混合する場合、液体の量は
飽和蒸気量以上に供給することができず、必然的に気体
の量に制限を受けてしまい、任意の混合比にすることが
できず、処理ガスGの濃度を充分に高めることができな
いという不都合もあった。
【0007】本発明は、上記不都合を解消し、材料を放
電部に確実に供給することができ、しかも、材料の混合
比を任意に設定できる放電装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の放電装置は、気体材料と液体材料とを放電
させることにより反応させる放電装置において、気体か
らなる第1の材料を放電させてプラズマを発生させる放
電手段と、前記プラズマ領域内に液体からなる第2の材
料を直接供給する材料供給手段と、を備えたことを特徴
とするものである。
【0009】本発明の放電装置によれば、前記放電手段
により第1の材料を放電させることにより得られたプラ
ズマ領域内に、前記材料供給手段から液体材料である第
2の材料を直接供給しているので、材料を確実に搬送で
き、しかも、第1の材料と第2の材料の混合比を所望の
値にすることができる。したがって、配管に結露を生じ
ないため、液体材料を安定して放電手段に供給でき、生
成される処理ガスの濃度を一定に保持することが容易と
なり、表面処理などを安定して行なうことができる。
【0010】そして、前記材料供給手段は、プラズマ領
域側に多孔質体を配置した材料収納部を設け、当該材料
収納部に外部から第2の材料を供給可能にし、かつ、前
記多孔質材の表面からプラズマ領域中に第2の材料が供
給される構造としている。これにより、多孔質体から液
体材料である第2の材料がしみだすため、第2の材料を
確実に供給することができる。
【0011】また、前記材料収納部は、前記放電手段の
電極と多孔質体とで空間を形成し、前記多孔質体がプラ
ズマ領域側に配置されたものである。電極自体を材料収
納部とすることにより、放電手段の構造を簡素にするこ
とができる。そして、対向した一対の両方に材料収納部
を設けることにより、プラズマ領域に供給される第2の
材料の分布を比較的均一にすることができ、反応しない
材料をより低減することができる。さらに、材料収納部
に加熱部を設けて材料収納部内の第2の材料を所定の温
度に加熱することにより、液体からなる第2の材料の蒸
発量を制御することができ、生成される処理ガスの濃度
を精度よく制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る放電装置の好ましい
実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態に係る放
電装置を示す概略系統図である。この図1において、放
電装置1は、大別して、CF4 等のガスからなる第1の
材料を放電させてプラズマを形成させる放電手段2と、
この放電手段2の内部に設けられ液体材料である第2の
材料をプラズマ領域内に直接供給できる材料供給手段3
とを備え、大気圧状態で供給された第1の材料と第2の
材料とが放電手段2においてプラズマ状態で反応するこ
とにより処理ガスGを得る装置である。
【0014】さらに説明すると、前記放電手段2には、
第1の材料供給源4から配管5を介して第1の材料が大
気圧状態で供給されている。また、前記放電手段2の内
部に設けられた材料供給手段3には、第2の材料供給源
6から配管7を介して第2の材料が供給されている。前
記放電部2にて第1の材料を放電させて得られたプラズ
マ領域内には、材料供給手段3から第2の材料が直接供
給されるようになっている。この放電手段4において第
1の材料と第2の材料とがプラズマ状態で反応すること
により、処理ガスGを得ることができる。
【0015】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
放電装置を構成する放電手段と材料供給手段を示す断面
図である。
【0016】この図2において、前記放電装置1の放電
手段2は、所定の面積を有する金属製板体の電極21、
22を所定の距離離して対向配置してなる。前記電極2
1には交流電源23の一方の出力端子が、前記電極22
にはアースを介して交流電源23の他方の出力端子がそ
れぞれ接続されることにより、電極21,22に交流電
源23から交流電圧が印加されるようになっている。
【0017】前記放電装置1の材料供給手段3は、プラ
ズマ領域12の側に多孔質体31を配置した材料収納部
32を設け、当該材料収納部32に外部の第2の材料供
給源6から配管7を介して第2の材料を供給可能にし、
かつ、前記多孔質材31の表面からプラズマ領域12の
中に第2の材料が直接供給される構造になっている。
【0018】前記材料供給手段3の材料収納部32は、
図2に示すように、電極21と多孔質体31とで空間3
3を形成し、前記多孔質体31がプラズマ領域12(電
極22)側に配置されるようにしたものである。さらに
詳説すると、この電極21は凹状に形成されており、か
つ、この電極21の凹部開口面を覆うように多孔質体3
1を固着して空間33を形成したものである。また、こ
の空間33には、液体からなる第2の材料が収納され
る。また、この材料供給手段3に使用する多孔質体31
は、アルミナの多孔質や穴明きプレート等を含む。さら
に、この多孔質体31は、金属、誘電体と共用してもよ
い。
【0019】上述したように構成された放電装置1の動
作を説明する。第1の材料である放電ガスは、第1の材
料供給源4から配管5を介して放電手段2の電極21,
22間に供給される。放電手段2の電極21,22には
交流電源23から交流電力が供給されており、この電極
21,22の間において放電ガスが放電しプラズマを形
成させる。また、材料供給手段3の材料収納部32に
は、第2の材料供給源6から配管7を介して第2の材料
である水などの液体が供給されている。この材料収納部
32の内部の第2の材料である液体は、多孔質体31の
表面から、放電ガスが放電して高温になっているプラズ
マ領域に直接蒸発して供給されることになる。このと
き、液体は、プラズマ反応して蒸発した分だけ材料収納
部32の内部から多孔質体31の表面に次々染みだして
供給されることになる。そして、放電ガスと液体とがプ
ラズマ状態で反応し、処理ガスGとして取り出すことが
できる。
【0020】ここで、本発明の実施の形態に係る放電装
置1により、パーフロロカーボン(PFC)ガスを反応
させて無害にすることができる反応例について説明す
る。このPFCガスは、地球温暖化ガスとされいて、放
出量を削減しなければならない物質として知られてい
る。このPFCガスとしては、例えばCF4 、C2
6 、C38 などが挙げられる。
【0021】一例として、第1の材料である放電ガスに
上記PFCの一つであるCF4 を選び、液体材料に水
(H2 O)を選んでこの放電装置1で反応させることに
する。
【0022】第2の材料供給源6から材料供給手段3の
材料収納部32にH2 Oを供給する。また、第1の材料
供給源4からCF4 を放電手段2の電極21,22の間
に供給する。これにより、電極21,22の間でCF4
がプラズマ状態になり、材料収納部32の多孔質体31
から染みだしてくるH2 Oとプラズマ状態で反応する。
反応式は、下記の化学式1のとおりである。
【0023】
【化1】 これにより、プラズマ領域12においてフッ化水素(H
F)を含む処理ガスGが生成され、放電装置1の放電手
段2から処理ガスGを取り出すことができる。このよう
に温暖化ガスであるCF4 は、最終的にフッ化水素(H
F)となって、温暖化物質ではなくなる。このフッ化水
素(HF)を別な除害装置により除去することにより、
温暖化ガスを無害化することができる。
【0024】本発明の第1の実施形態に係る放電装置1
では、第2の材料である液体は、第2の材料供給源6か
ら材料供給手段3まで液体のままで運搬し、従来装置の
ように気化状態で運搬するものではないため、運搬途中
で結露するということがなく、また、搬送途中において
気体の飽和蒸気圧の影響を受けることもない。また、本
発明の第1の実施形態に係る放電装置1では、放電ガス
が放電してなるプラズマ領域に液体材料を直接供給して
おり、従来装置のように反応ガスで液体材料を気化して
運搬するのではないため、反応ガスの飽和蒸気圧の影響
を受けずに材料の混合比を調節することができる。
【0025】なお、本発明の第1の実施形態に係る放電
装置1によれば、材料供給手段3は、図2に示すように
電極21側に設けたが、電極22側に設けてもよい。ま
た、本発明の第1の実施形態に係る放電装置1におい
て、材料供給手段3は、電極21と電極22との双方に
設けてもよい。材料供給手段3を双方の電極21,22
に設けると、プラズマ領域12に供給される第2の材料
の分布を比較的均一にすることができ、反応に寄与しな
い材料を低減することができる。そして、前記実施形態
においては、パーフロロカーボンを分解して除去する場
合について説明したが、パーフロロカーボンと水とを反
応させて活性なフッ化水素やフッ素単原子などを生成
し、表面処理やシリコンのエッチングなどに使用しても
よい。
【0026】図3は、本発明の第2の実施形態に係る放
電装置を示す断面図である。この図3において、第2の
実施の形態に係る放電装置1aは、大別すると、放電手
段2aと、第1の材料供給手段8と、第2の材料供給手
段3aとを備えている。前記放電手段2aは、所定の面
積を有する金属製板体の電極21a、22aを所定の距
離おいて対向させて配置してなる点では第1の実施の形
態(図2参照)と同じである。また、前記放電手段2a
においても、電極21a,22aに交流電源23から交
流電圧が印加されている点は第1の実施の形態と同一で
ある。
【0027】この第2の実施形態に係る放電装置1a
は、第2の材料供給手段3aが放電手段2の電極21a
に設けられるとともに、第1の材料供給手段8が電極2
2に設けられており、かつ、電極21a,22aのプラ
ズマ発生領域の周辺を絶縁体24で覆って構成した点に
特徴がある。
【0028】第1の材料供給手段8は、プラズマ領域1
2の側に多孔質体81を配置した材料収納部82を設
け、当該材料収納部82に外部の第1の材料供給源4か
ら配管5を介して第1の材料を供給可能にし、かつ、前
記多孔質材81の表面からプラズマ領域中に第1の材料
が供給される構造になっている。また、第2の材料供給
手段3aは、プラズマ領域12の側に多孔質体31を配
置した材料収納部32を設け、当該材料収納部32に外
部の第1の材料供給源6から配管7を介して第2の材料
を供給可能にし、かつ、前記多孔質材31の表面からプ
ラズマ領域中に第2の材料が供給される構造になってお
り、第1の実施の形態と全く同一構成である。したがっ
て、同一構成要素には同一の符号を付して構成の説明を
省略する。
【0029】前記第1の材料供給手段8の材料収納部8
2は、図3に示すように、電極22と多孔質体81とで
空間83を形成し、前記多孔質体81がプラズマ領域
(電極21)側に向くように配置したものである。さら
に、この電極22は凹状に形成されており、かつ、この
電極22の凹部開口面を覆うように多孔質体81を固着
して空間83を形成したものである。また、この空間8
3には、第1の材料が充満している。また、この第1の
材料供給手段8に使用する多孔質体81は、アルミナの
多孔質や穴明きプレート等を含むものとする。
【0030】このような第2の実施の形態に係る放電装
置1aの動作を説明する。第1の材料である放電ガス
は、第1の材料供給源4から配管5を介して、放電手段
2の電極22aの第1の材料供給手段8の空間83に供
給される。この第1の材料供給手段8の空間83に充満
した放電ガスは、第1の材料供給手段8の多孔質体81
から電極21,22の間に供給される。
【0031】放電手段2の電極21,22には交流電源
23から交流電力が供給されており、この電極21,2
2の間において放電ガスが放電しプラズマを形成させ
る。また、第2の材料供給手段3の材料収納部32に
は、第2の材料供給源6から配管7を介して第2の材料
である液体が供給されている。この材料収納部32の内
部の第2の材料である液体は、多孔質体31の表面か
ら、放電ガスが放電して高温になっているプラズマ領域
に直接蒸発して供給されることになる。このとき、液体
は、プラズマ反応して蒸発した分だけ材料収納部32の
内部から多孔質体31の表面に次々染みだして供給され
ることになる。そして、放電ガスと液体とがプラズマ状
態で反応した処理ガスは、絶縁体24で覆われた空間内
に広がる。前記絶縁体24で覆われた空間内の処理ガス
は、処理ガスGとして取り出すことができる。
【0032】本発明の第2の実施形態に係る放電装置1
aでは、第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
また、本発明の第2の実施形態に係る放電装置1aによ
れば、第1の材料と第2の材料とが対向した状態で混合
反応するため、第1の材料と第2の材料との濃度分布が
均一化される利点がある。
【0033】図4は、本発明の第3の実施形態に係る放
電装置を示す断面図である。この図4において、第3の
実施の形態に係る放電装置1bは、基本的には、第1の
実施の形態と同一の放電手段2と材料供給手段3とから
構成されており、異なるところは、前記材料供給手段3
にヒーター9を設け、このヒーター9に供給する電力を
制御装置10で制御し、第2の材料である液体の蒸発量
をコントロールできるようにした点に特徴がある。した
がって、この第2の実施の形態に係る放電装置1bを構
成する要素が、第1の実施の形態に係る放電装置1と同
一構成要素には同一の符号を付して構成の説明を省略す
る。
【0034】さらに説明すると、上記ヒーター9は、こ
の材料供給手段3を構成する電極21に取り付けられて
いる。このヒーター9は、制御装置10と電気的に接続
されており、制御装置10によってヒーター9に供給さ
れる電力を調整可能としてある。制御装置10は、図示
しないが、電極21の温度を検出する温度センサーと、
電極21を希望の温度に設定するための基準値を設定で
きる温度基準値設定部と、温度センサーからの検出信号
と温度基準値設定部からの基準値とを比較し誤差信号を
形成する比較部と、この比較部からの誤差信号を基にヒ
ーター9に供給する電力を調整する調節部とから構成さ
れている。また、温度基準値設定部と、比較部と、調節
部の一部とは、マイクロプロセッシングユニット(MP
U)等によって実現できる。また、MPU等で実現され
ている調節部の一部から出力される例えばパルス幅変調
(PWM)方式の制御信号が電力調整用インバータに供
給されることにより、電力調整用インバータの出力端子
に接続されたヒーター9に供給する電力を調節すること
ができる。
【0035】なお、電極21の熱容量にもよるが、電極
21はプラズマ発生時に摂氏70〜80℃程度になるこ
とが分かっている。そこで、制御装置10ではヒーター
9に供給する電力を調整し、ヒーター9によって前記温
度以上に電極21を加熱することにより、第2の材料の
蒸発量を調整するようにしている。
【0036】この第3の実施の形態に係る放電装置1b
では、第2の材料供給源6から配管7を介して材料供給
手段3に第2の材料である液体を供給し、また、第1の
材料供給源4から配管5を介して第1の材料である放電
ガスを放電手段2の電極21,22の間に供給する。す
ると、電極21,22の間で放電ガスが放電し、プラズ
マが発生する。このとき、材料供給手段3の材料収納部
32の多孔質体31や電極21が加熱されて、多孔質体
31の表面から液体がプラズマ領域内に直接蒸発供給さ
れることになる。
【0037】このときに、制御装置10によって温度を
監視し、ヒーター9に供給する電力を調節し、ヒーター
9で電極21を加熱し、材料収納部32内の液体の温度
を、例えば摂氏95℃等、所定の温度となるように調節
する。これにより、多孔質体31から蒸発する液体の蒸
発量を調節できる。
【0038】本発明の第3の実施形態に係る放電装置1
bによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏
することができる。また、本発明の第3の実施形態に係
る放電装置1bによれば、材料供給手段3の材料収納部
32内にある第2の材料をヒーター9で加熱し、制御装
置10で加熱状態を調節することにより、第2の材料の
蒸発量を調節でき、処理ガス中の活性種の濃度を一定に
することが可能で、例えば表面処理を行なう場合などに
おいて、安定した処理をすることができる効果がある。
なお、上記第3の実施の形態に係る放電装置1bにおい
て、材料供給手段3は電極21に設けたが、電極22に
設けてもよい。また、第3の実施の形態に係る放電装置
1bにおいて、材料供給手段3は、電極21と電極22
との双方に設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
第2の材料は、第2の材料供給源から材料供給手段まで
液体のままで運搬しているため、運搬途中で結露すると
いうことがなく、また、運搬途中の第1の材料による影
響を受けることもない。また、本発明によれば、第1の
材料が放電して得られるプラズマ領域に第2の材料を直
接供給しているため、反応ガスの飽和蒸気圧の影響を受
けずに材料の混合比を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電装置を示
す概略系統図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る放電装置の具体
例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る放電装置を示す
断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る放電装置を示す
断面図である。
【図5】従来の放電装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1,1a,1b………放電装置 2,2a………放電手段 3………材料供給手段 3a………第2の材料供給手段 4………第1の材料供給源 5,7………配管 6………第2の材料供給源 8………第1の材料供給手段 9………ヒーター 10………制御装置 12………プラズマ領域 21,21a,22,22a………電極 23………交流電源 31,81………多孔質体 32,82………材料収納部 33,83………空間
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 37/06 C07B 37/06 Fターム(参考) 4G042 DB16 DB17 DB35 4G075 AA03 AA37 AA62 BA05 BC06 BD05 BD13 CA15 CA47 DA02 EA06 EB42 EC21 FA05 FA14 FB01 FC15 4H006 AA04 AA05 AC13 AC26 BA95 BE60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体材料と液体材料とを放電させること
    により反応させる放電装置において、 気体からなる第1の材料を放電させてプラズマを発生さ
    せる放電手段と、 前記プラズマ領域内に液体からなる第2の材料を直接供
    給する材料供給手段と、 を備えたことを特徴とする放電装置。
  2. 【請求項2】 前記材料供給手段は、プラズマ領域側に
    多孔質体を配置した材料収納部を設け、当該材料収納部
    に外部から第2の材料を供給可能にし、かつ、前記多孔
    質材の表面からプラズマ領域中に第2の材料が供給され
    る構造としたことを特徴とする請求項1記載の放電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記材料収納部は、前記放電手段の電極
    と多孔質体とで空間を形成し、前記多孔質体がプラズマ
    領域側に配置されたものであることを特徴とする請求項
    1または2記載の放電装置。
  4. 【請求項4】 前記材料収納部は、前記放電手段の対向
    した電極のそれぞれに設けてあることを特徴とする請求
    項1または3のいずれかに記載の放電装置。
  5. 【請求項5】 前記材料収納部は、材料収納部内の第2
    の材料を加熱する加熱部を有することを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の放電装置。
JP2000074195A 2000-03-16 2000-03-16 放電装置 Withdrawn JP2001259409A (ja)

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