JP2001259400A - ガス混合装置およびその制御方法 - Google Patents
ガス混合装置およびその制御方法Info
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Abstract
混合の制御方法を提供する。 【解決手段】原料ガスの流量制御を遮断弁の開閉時時間
の制御によって行い、混合後のガスをバッファタンク2
で蓄圧するとともに、混合ガスのガス分析結果に基いて
流量制御の遮断弁8−1〜8−3の開時間を調節する。
制御方法としては、バッファタンク容量、圧力およびガ
ス組成に基いた計算を行って、1回の制御でバッファタ
ンクを充圧する方法、同様の計算を一定周期で繰返し制
御する方法、および各ガス成分の濃度偏差に基いてPI
D制御を行う方法、がある。原料ガスが混合ガスであっ
てもよい。合成空気の製造にはベースガスを供給しつ
つ、酸素および窒素の流量制御を行ってもよい。遮断弁
前後の差圧を一定化する手段を用いるのが望ましいが、
原料ガス、混合ガスの温度、圧力を検出して、遮断弁の
流量係数を補正してもよい。
Description
溶接時の保護ガス、原子力、医療関連分野等で使用され
る混合ガス等を製造、供給するに好適なガス混合装置及
びその制御方法に関する。
染を防止するため、手術室、処置室などの空気をきわめ
て清浄度の高い空気にする必要がある。この場合、単に
外気を除塵装置、フィルタなどで清浄化するだけでは不
純物ガス(SOX やNOX )が混入して清浄度が不充
分とされるため、液体酸素、液体窒素を大気と同組成と
なるように混合して合成空気とし、手術室等に供給す
る。
保つ必要がある。例えば医療用空気では酸素濃度の許容
範囲は21.5±0.5%である。これより酸素濃度が
低いと患者が酸欠状態となり、これより高いと酸素中毒
のおそれがある。
が行われるときは大量に使用し、それ以外は使用しない
か、あるいは要管理患者に24時間体制で少量ずつ供給
するなど、使用量の変動が大きい。通常の燃焼制御等に
用いる差圧式流量計とポート型制御弁を用いた流量制御
系では、高々最大流量と最小流量の比率(レンジァビリ
ティという)は10:1程度であって、0〜100%の
広範囲にわたって精度高く混合制御するのは困難であ
る。このような問題は、半導体製造用ガス、溶接時の保
護ガス、原子力分野のガス製造でも存在する。
原料ガスの供給圧を一定とし、原料ガスを高精度で流量
制御した後混合し、混合後のガス濃度を検出し、前記の
流量制御の設定値を変更して高精度の混合比率を達成す
るガス混合装置が開示されている。同公報に開示された
装置は混合後のガス使用量が大きく変動しても、常時高
精度の混合比を維持できるとしている。
51号公報に開示されたガス混合装置は原料ガスの流量
制御精度を高めるため、デジタルマスフローコントロー
ラによる流量制御を用いているが、その設備費用が高価
であるとともに、制御要素の部品点数が多いため信頼
性、耐久性に劣る。また、たとえデジタルマスフローコ
ントローラ直前の原料ガス圧力を一定としても低流量域
では流量検出精度または流量制御弁精度が低下し、レン
ジァビリティは20:1程度しか得られないため、混合
ガス使用量が低位のときはガス組成値が大きく変動す
る。
つ混合精度の高いガス混合装置およびガス混合方法を提
供することにある。
の結果、下記の知見を得た。
合装置にバッファタンクを設け、圧力が低下したときの
み原料ガスを供給するのがよい。これによって原料ガス
の混合制御は高流量の条件下で行えるので流量制御精度
が向上する。
場合でも、混合ガスの組成を微妙に調節する場合には、
原料ガスを低流量域で制御する場合もある。流量制御に
差圧式または面積式等の一般的な流量計およびポート型
の流量調節弁を用いると、低流量域で流量測定精度が低
下し、調節弁の精度も低下するため制御の乱れが大きく
なることが知られている。
時間の制御によって流量制御精度を高めることを想到し
た。これは電気制御等で一般的に行われているパルス幅
制御に相当する。さらに最終的に混合ガス組成の安定化
を保証するため、ガス組成を直接測定し、混合比をフィ
ードフォワードまたはフィードバック方式で修正するの
がよい。これにより、前記特開平9−94451号公報
に開示された高精度の機器を用いる流量制御方法に比べ
て、設備費が安価となり、機器の信頼性が向上する。
のガスの組成がパルス状に変動するが、バッファタンク
を設けることによりガスは均一に混合され安定したガス
組成の分析が可能になる。
ば、遮断弁の開時間とガス流量の比例関係を一定化でき
る。あるいは、遮断弁前後の圧力条件を測定して、一定
の開時間に対するガス流量の変動または遮断弁の流量係
数を補正してもよい。
て、遮断弁を通過するガスの質量流量の温度補正が可能
である。また、バッファタンクガスの温度を測定すれ
ば、バッファタンクのガスの質量を補正することがで
き、供給すべき原料ガス量をより高い精度で算出するこ
とが可能である。
分が共存する混合ガスであっても、その組成が既知であ
れば、演算によってそれぞれの原料ガスの供給量を求め
ることができ、遮断弁の制御が可能である。
ガスとして大量に供給し、純ガスまたは純ガスに近い原
料ガスを微調整用に少量供給する構成とすれば、純ガス
原料供給系統を小型化することができる。その結果、微
調整用の遮断弁は小型で安価なものを用いることがで
き、設備費の低減、信頼性と耐久性の向上および装置の
大容量化が可能になる。
の出願人が特開平11−33382号公報に開示したよ
うな通過面積可変型ガス混合装置を用いれば、流量調節
弁などの可動部の多い機械要素を用いることなく、レン
ジアビリティが広く、安価で信頼性の高い粗混合ガス供
給系統が得られる。
ファタンクのガス組成を分析し、各ガス種ごとの質量を
求め、所定の圧力まで充圧するのに必要な各原料ガス量
を計算する方法がある。この原料ガス量の計算結果に基
づき遮断弁の開時間を制御すると、所定の混合比でバッ
ファタンクに所定圧力で充圧できる。この方法はフィー
ドフォワード制御に相当する。
開時間の差異が大きいと、バッファタンクに供給される
ガス組成の変動が大きくなるが、遮断弁の開時間を分割
することによって、これを小さくできる。
(i) 項の制御を一定周期ごとに繰返せばバッファタンク
のガス組成を逐次反映した制御となるので、制御精度が
高まる。この方法はフィードフォワードとフィードバッ
クを組み合わせた制御に相当する。
ごとに逐次分析し、ガス組成目標値と実測値との偏差を
ゼロにするように原料ガスを供給することによってフィ
ードバック制御が可能である。この場合、通常のPID
制御(比例積分微分制御)またはPI制御(比例積分制
御)手法を用いることができる。PIDまたはPI制御
の弁開度に相当する操作量は、前記一定周期を100%
とする遮断弁の開時間の比率(開時間/ΔT)で表すこ
とができる。
旨は以下の(1) 〜(11)のとおりである。
た遮断弁と、各遮断弁を通過後の混合ガスを蓄圧するバ
ッファタンクと、バッファタンクの圧力を検出する圧力
検出手段と、バッファタンク内の各ガスの組成を測定す
る分析計と、各遮断弁の開閉を制御する制御装置とを有
するガス混合装置であって、前記制御装置は、バッファ
タンク圧力を検出してあらかじめ設定された下限圧力以
下となってから、バッファタンクの各ガス成分の濃度の
分析値と目標値との差をなくすように遮断弁の開閉時間
を調整する機能を有するものであることを特徴とするガ
ス混合装置。
ァタンクガス温度計を有する前記(1) 項に記載のガス混
合装置。
を有する前記(1) 〜(2) 項のいずれかに記載のガス混合
装置。
有する前記(1) 〜(2) 項のいずれかに記載のガス混合装
置。
混合原料ガス系統であることを特徴とする前記(1) 〜
(4) 項のいずれかに記載のガス混合装置。
よび前記複数種の純ガスを目標混合比に混合した1系統
の粗混合原料ガス系統からなることを特徴とする前記
(5) 項に記載のガス混合装置。
混合装置を有することを特徴とする前記(6) 項に記載の
ガス混合装置。
装置を用い、以下の(S1)〜(S3)の制御を行うことを特徴
とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料
ガス組成、バッファタンクのガス組成の分析値、バッフ
ァタンクの下限圧力、バッファタンクの目標圧力、遮断
弁前後の差圧、原料ガス温度、およびバッファタンクガ
ス温度に基づいて遮断弁の開時間を演算する、(S3)前記
演算した開時間で各遮断弁を制御する。
割して各遮断弁を制御することを特徴とする前記(8) 項
に記載のガス混合装置の制御方法。
装置を用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を
行うことを特徴とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料
ガス組成、一定周期ごとのバッファタンクガス組成の分
析値、バッファタンク圧力の実測値、遮断弁前後の差
圧、原料ガス温度、およびバッファタンクガス温度に基
づいて遮断弁の開時間を演算する、(S3)前記演算した開
時間で一定周期ごとに各遮断弁を制御する、(S4)バッフ
ァタンク圧力が目標圧力になったとき制御を終了する。
装置を用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を
行うことを特徴とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)一定周期ごとのガス組成の分析値と目標値の差
からバッファタンクのガス組成の偏差を求め、各原料ガ
ス系統の遮断弁の開時間を比例積分制御演算によって求
める、(S3)一定周期ごとに前記演算した開時間で各遮断
弁を制御する、(S4)バッファタンク圧力が目標圧力にな
ったとき制御を終了する。
混合装置の概要図である。同図の符号1は制御装置、2
はバッファタンク、3−1〜3−3は原料ガス配管、4
は混合ガス配管、5はガス供給配管、6は圧力計、7は
分析計、8−1〜8−3は遮断弁、15−1〜15−3
は原料ガス温度計、16はバッファタンク温度計であ
る。
接点つき圧力計が望ましいが、制御装置が常時圧力値を
監視する機能を持つものであれば、接点なしの圧力計で
もよい。請求項8の制御方法に用いるのであれば、圧力
の上下限のみを検出する圧力スイッチ形式のものでもよ
い。
の組成を測定するものであって、直接的または計算等に
より間接的に測定するものであってもよい。また、1種
のみでなく2種以上の分析計を併用したものでもよい。
ているが、本発明は2系統以上の場合に適用可能であ
る。
料ガス配管3−1〜3−3を経由し、遮断弁8−1〜8
−3を通過して後、混合ガス配管4内またはバッファタ
ンク2内で混合され、混合ガスの組成が分析計7で検出
される。
する。
たは定数を、 バッファタンク容量:VT、 バッファタンク圧力目標値:PTs、 バッファタンク圧力下限値:PTL、 バッファタンク圧力現在値:PT、 バッファタンク圧力測定値:PTm、 バッファタンクガス温度:θT(K)、 バッファタンク内各ガスの組成目標値(モル濃度):C
1s、C2s、C3s、 バッファタンク内各ガスの組成実測値(モル濃度):C
1m、C2m、C3m、 原料ガス供給圧力:P1s、P2s、P3s 原料ガス温度:θ1、θ2、θ3、 遮断弁の開時間:t1、t2、t3、 遮断弁の流量係数:F1、F2、F3、 R:ボルツマン定数、 とする。通常、バッファタンク圧力目標値PTsは上限
圧力でもある。
s+C3s=1、C1m+C2m+C3m=1の関係が
成立つ。
スの混合比率を制御する方法について述べる。
制御装置1は制御動作を開始する。原料ガス供給後のバ
ッファタンク内のガス組成が目標値:C1s、C2s、
C3sとなり、ガス圧力が目標値PTsとなるようにす
るという関係から、下記(1)〜(3) の連立方程式を解く
ことによって供給すべき原料ガスのモル量M1 、M2
、M3 を求めることができる。
ス供給圧力、弁開時間、遮断弁前後の差圧ΔPの平方根
および遮断弁の流量係数に比例するので、下記の(4) 〜
(6) 式を導出できる。
速条件等の非線形となるとき、M1〜M3 は、原料ガ
ス圧力P1s、P2s、P3sおよび遮断弁前後の差圧
ΔPの関数f{P,ΔP}として、(7) 〜(9) 式のよう
に表すことができる。
弁を通過する原料ガスのモル量は遮断弁の形式、原料ガ
スの種類、原料ガス供給圧力、遮断弁前後の差圧および
遮断弁の開時間によって決る。
がなければバッファタンク圧力PTに相当)は順次上昇
し、遮断弁前後の差圧は順次減少するが、原料ガス供給
圧力P1s、P2s、P3sがほぼ一定で、バッファタ
ンク圧力PT に比べて十分に高ければ(4) 〜(6) 式の
差圧ΔPi や{Pis√(ΔPi )}、または(7) 〜
(9) 式の関数f{ } 内はほぼ一定とみなすことができる
ので、t1 、t2、t3 を求めることができる。
に保つ手段を示す概念図で、同図(a) は差圧調整弁によ
る場合、同図(b) は混合点での圧力一定制御を行う場
合、同図(c) はバッファタンク前に絞りを入れる場合で
ある。
定となる。この場合、差圧を制御装置に入力する必要は
ない。
での圧力を一定化している。この場合、遮断弁〜原料ガ
スの混合点10までの若干の圧力降下のため原料ガスの
流量によって遮断弁8の前後の差圧は必ずしも一定では
ないが、この量はわずかであるから、原料ガス供給圧力
が一定であれば遮断弁開時の流量はほぼ一定とみなして
もよい。
ァタンク前の圧力を降下させている。ガスの混合点10
または絞り12前の圧力は複数の遮断弁の開閉状態によ
って変動するため、厳密には遮断弁前後の差圧は一定と
ならないが、絞り12の前後の差圧を大きくして、バッ
ファタンク2の圧力上昇の影響を少なくすることができ
るため、遮断弁8前後の差圧の変動を小さくすることが
できる。したがって、原料ガス供給圧力が一定であれ
ば、遮断弁を通過する原料ガスの質量(モル量)は遮断
弁の開時間に比例する。
も簡便で安価であるが、原料ガス供給圧力とバッファタ
ンクの下限圧力との差が小さくて絞りによる差圧を大き
くできないときは、図2(b) または図2(a) のような差
圧制御の手段を用いるのが望ましい。このような対策を
実施した場合はΔPは一定値とみなすことができ、差圧
を制御装置に入力する必要はない。
弁とバッファタンクとがほとんど直結している場合は原
料ガス圧力および/またはバッファタンク圧力を測定し
て前記(4) 〜(6) 式にしたがって、原料ガス量を補正演
算するのが望ましい。
する場合は、これらを実測し、(1)〜(3) 式にしたがっ
て、演算するのが望ましい。
く変動する場合も、これらを実測し、(1) 〜(3) 式にし
たがって、演算するのが望ましい。
カタログ値を参照するか、オフラインで他の流量測定手
段を用いて校正する等の方法で求めることができる。
た場合、いずれかの値が負になることがある。これはバ
ッファタンク内に特定のガス成分が過剰に存在する場合
に相当する。このような場合は、当該原料ガスの供給を
遮断したまま、他の原料ガスを供給しつづけ、所定の目
標組成に近づけるようにしなければならない。しかし、
通常混合制御が適正に行われている場合はこのような現
象が発生することはない。
3 にしたがって遮断弁の開閉時間を制御する場合のタ
イムチャートである。
ており、t1 が開状態から閉状態になったときに1サ
イクルの制御が終了する。この方法による制御では、制
御終了時点でバッファタンク圧力は必ずしも目標値PT
sには一致しない。この理由は、遮断弁の開時間の計算
は1回のみ行い、計算誤差や遮断弁前後の差圧が漸次変
化するにもかかわらず、一定であるものとして計算し、
バッファタンク圧力を確認しながら制御していないこと
に起因する。遮断弁前後の差圧一定化の対策を行う場
合、バッファタンクの容量が十分大きい場合、あるいは
バッファタンク圧力目標値PTsと下限値PTLとの差
があまり大きくない場合には、制御終了後のバッファタ
ンク圧力PT と目標値PTsとの誤差を小さくでき
る。しかし、バッファタンク下流の使用先には減圧弁を
介して供給するため、制御終了後のバッファタンク圧力
が目標値に一致しなくても問題はない。
時間とガスの流量との対応精度が低下することが考えら
れる。このような場合は、遮断弁の応答速度に応じて制
御装置から開閉指令を与えるときに補正をすればよい。
あるいは、求められた開時間t1 、t2 、t3 がき
わめて短時間(例えば0.5秒以下)の場合、遮断弁開
の指令を抑制するなどの措置をとることとしてもよい。
以上述べた制御方法を第1制御方法という。
断弁8−3、8−2(図1参照)が順に閉になるにつ
れ、原料ガス1に富んだガスが供給されることになる。
バッファタンクでのガスの拡散混合速度が遅い場合また
はバッファタンクの容量が小さい場合は使用先で混合ガ
ス組成が脈動的に変動する恐れがある。この対策とし
て、原料ガス2および3を一度に供給せず数回に分割し
て供給すれば、よりガス組成の脈動が改善される。
する方法における遮断弁開閉のタイムチャートである。
同図において、遮断弁8−1が開状態になっている間に
遮断弁8−2および8−3を2回開閉するようになって
おり、図3に示す方法に比較して、混合ガス組成の変動
を1/2にすることができる。一般に開時間をn分割す
ると当該成分の濃度変動が1/nとなるが、あまりnを
大きくすると遮断弁が頻繁に動作することになって寿命
を短縮する恐れもあるので、2〜5回程度の適切な回数
に制限するのが望ましい。
方法の適用 次に、原料ガスの少なくとも1つが混合ガスである場合
について説明する。
スA、B、Cが供給されるものとする。それぞれの原料
ガスの成分1〜3のモル濃度は、 原料ガスA:Ca1、Ca2、Ca3、 原料ガスB:Cb1、Cb2、Cb3、 原料ガスC;Cc1、Cc2、Cc3 であるとする。ただし、 Ca1+Ca2+Ca3=1 (10) Cb1+Cb2+Cb3=1 (11) Cc1+Cc2+Cc3=1 (12) である。ガスの場合、モル濃度は体積比率の濃度でもあ
る。
、Mb 、Mc とすると、下記(13)式の連立方程式が
成り立つ。
って求めることができ、Ma 、Mb、Mc は、(13)式
の連立方程式を解くことにより、 〔 Ma,Mb,Mc ]=〔 M1,M2,M3 〕〔Cij〕−1 (15) として求めることができる。
〜(6) 式と同様に、下記の(16)〜(18)式によりt1 、
t2 、t3 を求めることができる。
型の場合、(7) 〜(9)式と同様にすれば、下記の(19)〜
(21)によりt1 、t2 、t3 を求めることができ
る。
の原料ガスA〜Cに対する流量係数、Pas、Pbs、
Pcsは原料ガスA〜Cの供給圧力である。
、Fb 、Fc は、必ずしも純ガスの流量係数の線形
加算則は成立たないことがあるので、熱力学に準拠した
補正計算または実験により求めるのが望ましい。
における第1制御方法の適用 次に、目的とする混合ガスが、合成空気のように2種の
純ガス成分からなる混合ガスの場合に本発明を適用する
方法について述べる。
概要図である。同図において、図1と同一要素は同一符
号で示す。符号31−1、31−2はそれぞれ酸素、窒
素用の原料ガス配管、31−3は予め合成空気の組成に
調整した粗混合ガス用の原料ガス配管、81−1〜81
−3はそれぞれ、酸素、窒素および予混合ガス用の遮断
弁であり、13−1、13−2は粗混合ガスを混合制御
するための酸素、窒素用の流量調節弁である。
ら供給する粗混合ガスをおおまかな混合比制御によって
大量に供給し、酸素および窒素の原料ガス配管31−
1、32−2の系統で精密な制御を行おうとするもので
ある。遮断弁81−3には大容量のもの、遮断弁81−
1、81−2は小容量のものを用いる。この方法の利点
は、小容量の遮断弁を用いることによって装置を安価に
し、耐久性を高くすることができる点にある。
統が3系統の場合は、本発明の「原料ガスの少なくとも
1つが粗混合ガスである場合」の一例に相当する。
スを供給する制御系統が3系統あるから、(13)および(1
4)式で表される連立方程式の解Ma 、Mb 、Mc は
不定解となる(解が無数に存在する)。
必要な原料ガスの例えば90%を粗混合ガス系統から供
給し、残りを純酸素と純窒素で補うようにすれば制約式
を追加でき、連立方程式を解くことができる。具体的に
は、以下のように計算する。
M3 =0としてM1 、M2 を求める。ここで、M1
、M2 はそれぞれバッファタンクを所定のガス組成で
充圧するのに必要な酸素、窒素のモル量である。
給量Ma 、Mb 、Mc を、 Ma =0.1M1 、 Mb =0.1M2 、 Mc =0.9(M1 +M2 ) として求める。上記式の0.9または0.1の係数は、
粗混合ガス系統の遮断弁と純ガス系統の遮断弁を開とし
たときの実測流量比率からおおよその値を決めてもよい
し、各原料ガス系統に適当な絞り弁を設け、上記の数値
になるように絞り弁開度を調整してもよい。Ma 、M
b 、Mc が求まれば、遮断弁81−1〜81−3の開
時間を求める方法は先に述べたとおりである。
の供給系統の数が制御すべき成分数より1つ多く、該1
系統が粗混合原料ガスを供給する場合にも一般化するこ
とができる。
人の提案による特開平11−33382号公報に開示さ
れた通過面積可変型混合装置で行う場合のガス混合装置
を示す概要図である。同図において図5と同一要素は同
一符号で示す。通過面積可変型混合装置14は内部に微
細気孔持つ混合素子を有し、2種のガスが混合素子を通
過するときの面積比を可変として混合比制御を行う装置
である。通過面積可変型混合装置14に対して定圧弁1
1−1および11−2によって酸素および窒素を一定か
つ同一圧力で供給し、粗混合ガスの混合比を一定化す
る。図5のように流量調節弁13−1、13−2で流量
制御を行うと、低流量域での流量検出精度および調節弁
の制御精度の低下のため、高精度のガス混合比制御は期
待できないが、図6のように通過面積可変型混合装置1
4を用いた構成にすると、低流量域でも混合比制御精度
が低下せず高精度の混合制御が可能で、しかも安価に実
現できる。
ァタンク圧力の低下時に、バッファタンク容量、バッフ
ァタンク圧力、およびバッファタンクの混合ガス組成に
基づき、1サイクルの原料ガス供給によって、目標圧力
まで充圧する方法であった。つまり、バッチ型のフィー
ドフォワード制御である。
標圧力まで充圧するまでに一定周期ΔTで制御を行う方
法である。
圧後のバッファタンク圧力の目標値であるが、一定周期
で混合制御を行う場合、ΔT秒後のバッファタンク圧力
に相当する。1サイクルの時間がバッファタンク容量と
混合ガス流用で定まる時定数より十分小さければ、バッ
ファタンク圧力は1サイクルの前後でほとんど同じとみ
なすことができ、下記(22)〜(24)のように表すことがで
きる。
M1 、M2 、M3が求められ、t1 、t2 、t3
を求めることができる。原料ガスが複数成分の混合ガス
の場合にも前述した計算に準じてt1 、t2 、t3
を求めることができる。このとき求められたt1 、t
2 、t3 は負になることもある。その場合は当該遮断
弁は全閉(ti =0)とする。t1 、t2 、t3 の
内、最長の開時間は通常一定周期ΔTより長い。従っ
て、実際の遮断弁開時間t1r、t2r、t3rは、最
長の遮断弁開時間(例えばt1 ≧t2 ≧t3 の場
合、t1 )を基準に、 t1r=ΔT、 t2r=ΔT・t2/t1 、 t3r=ΔT・t3/t1、 として遮断弁の開時間を求める。
定周期で行う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。同図において、バッファタンク圧力が目標
値PTsに達したとき制御が終了する。遮断弁8−1
(図5参照)は1サイクルごとに、ごく短時間閉となっ
ているが、これは制御装置が分析計、圧力計のデータ読
み込みおよび計算に要する時間に相当する。遮断弁の開
閉回数をできるだけ少なくするために、1サイクルが終
了する前にデータ先読み込みと計算を行い、次のサイク
ルで再び開となる遮断弁はサイクル終了時に閉としない
ようにするのがよい。これによって遮断弁の開閉回数を
減らすことができる。
期ごとにバッファタンク圧力PTm、バッファタンクの
ガス組成C1m、C2m、C3mを測定し、一連の計算
を行うことであり、フィードフォワード+フィードバッ
ク型制御の制御である。制御周期ΔTを大きくする方が
遮断弁の寿命の面では有利であるが、過渡状態の制御精
度は低下する。通常、制御周期ΔTは、バッファタンク
容量、原料ガスの供給可能流量、使用流量などから決る
時定数に対して、その0.05〜0.8倍程度とするの
がよい。後述する実施例の規模のガス混合装置では、Δ
Tは10〜150秒程度である。以上に述べたフィード
フォワード+フィードバック型制御方法を第2制御方法
という。
ッファタンク圧力は目標値PTsに到達する。図7の例
は、バッファタンク圧力が目標値を超えても、一定周期
の制御を完了してから制御終了するものとしており、バ
ッファタンク圧力は多少目標値を超えている。しかし、
制御周期が短い場合には、バッファタンク圧力が目標値
に到達したときに原料ガス供給を中止するようにしても
よい。第2制御方法に用いる圧力計6(図1参照)は連
続的に読み込み可能なもの(アナログ型)でなければな
らない。
における第2制御方法の適用 図5または図6に示す合成空気のガス混合装置の場合、
フィードフォワード+フィードバック制御を適用する方
法は、例えば以下のようにして実現できる。
1 、M2 を求める。次いで、先と同様に、 Ma =0.1M1 、 Mb =0.1M2 、 Mc =0.9(M1 +M2 ) として、Ma 、Mb 、Mc を求め、(16)〜(18)式ま
たは(19)〜(21)式からt1 、t2 、t3 を求める。
上記式の0.9または0.1等の係数の定め方は前記の
とおりである。
t1 とする)に対して、 t1r=ΔT、 t2r=ΔT・t2/t1 、 t3r=ΔT として、遮断弁81−1〜81−3の開閉制御を行う。
t1r、t2rの内、負になるものがあれば遮断弁は閉
とする。すなわち、粗混合ガスは常時開であり、酸素不
足の場合(t1 >t2に相当)は酸素の遮断弁81−
1が常時開、窒素の遮断弁81−2がわずかな時間開ま
たは全閉となる。
いては粗混合ガスは供給原料ガスの大部分を占める。前
述のフィードフォワード制御と比較して、このフィード
フォワード+フィードバック制御の特徴は、バッファタ
ンクのガス組成制御が遮断弁81−1と81−2とが一
方が開のとき他方が閉となるように(シーソー的または
プッシュプル的)行われることである。
する。第1および第2制御方法が(1) 〜(3) 式の連立方
程式の解を求めることに基づくのに対し、第3制御方法
は混合ガス組成の目標値と実測値の偏差に基づいて原料
ガスの流量制御を行うもので、第1制御方法や第2制御
方法のように、連立方程式を解く必要はない。
ことは少ないので、以下の説明はPI制御(比例積分制
御)について述べる。
限値PTL以下になったときから制御を開始し、目標値
PTsに至ったときに終了する。制御は一定周期ΔTを
1サイクルとした制御である。
て、濃度の偏差e1 〜e3 を、 e1=C1m−C1s (25) e2=C2m−C2s (26) e3=C3m−C3s (27) として表す。
を用いた制御系では、時刻t(i番目の制御サイクルの
時刻:t=i×ΔT)における制御弁の開度出力y1
(t)〜y2(t)、すなわちy1i〜y3iは、それ
ぞれの原料ガス系統について、(28)〜(30)のように表す
ことができる。
数)、TI1 〜TI3は積分時間である。また、Σe
1i〜Σe3iは偏差の積分項であり、制御開始:t=
0からiサイクル目の現時点:t=i×ΔTまでの偏差
e1 〜e3 の和である。
C2s−C3s=1−1=0 の関係および(28)〜(30)式から、y1i+y2i+y3
i=0となるため、例えばy3i=−(y1i+y2
i)として求めてもよい。
i、y3iに相当するのは、制御周期ΔTに対する遮断
弁の開時間であるから、各遮断弁の開時間tp1〜tp
3は、 tp1=y1iΔT tp2=y2iΔT tp3=y3iΔT として求められる。y1i〜y3iの中には、負になる
場合または1.00(100%)を超える場合がある。
負の場合は0、1.00を超える場合は1.00とす
る。
(微分動作を行う場合は微分時間)は通常の制御系のチ
ューニングと同様の手法で行うことができる。
御方法の適用 原料ガスの1種以上が混合ガスの場合は、混合原料ガス
系統A〜Cに対して、(13)、(15)式に基づき、 〔ea,eb,ec 〕〔Cij〕=〔e1,e2,e3 〕 (31) 〔ea,eb,ec ]=[ e1,e2,e3 ][Cij]−1 (32) として、e1 〜e3 をea 〜ec に変換し、さら
に、ea 〜ec に対して、
ΔT)を求め、さらに上記と同様の方法で遮断弁の開時
間tpa〜tpcを求めることができる。
装置の場合、フィードフォワード+フィードバック制御
の場合と同様、粗混合ガスの遮断弁81−3は常時開と
する制御がよい。
いるが、e1i+e2i=0の関係から、y1i=−y
2iとなるため、独立した式は(28)、(29)のうち一つの
式だけである。また、酸素の遮断弁81−1(図5参
照)が開となる制御周期では、窒素の遮断弁81−2は
閉となる。
D制御(フィードバック制御)で行う場合の遮断弁の開
閉状態を示すタイムチャートである。
1−3(図5参照)は制御中常時開であり、酸素の遮断
弁81−1が開となる制御周期では窒素の遮断弁81−
2は常時閉となっている。
ンク圧力が低下したとき制御を開始し、充圧が完了した
ときに制御を終了するが、制御オフの時間帯で(28)〜(3
0)式または(33)〜(35)式の積分項Σei が累積する
と、制御を再開したとき、弁開度yi の計算値が大き
な値(100%超または−100%未満)となって、積
分項が消滅するまで続くことがある。本発明の遮断弁の
開閉時間の制御ではいずれかの原料ガス供給系統が常時
開または常時閉となる。これでは、制御開始時点の当該
ガス濃度の偏差の大小にかかわらず、原料ガスを一方的
に供給または供給停止することになり、制御の乱れをも
たらす。これを防止する方法として、通常のアナログ型
の制御と同様、アンチリセットワインドアップ機能、す
なわち、制御オフの状態では各原料ガス系統の積分項Σ
ei を0とする機能を持たせるのが望ましい。
概要を示し、同図(a) は本発明例、同図(b) は比較例の
装置の概要図である。図1、5、6と同一要素は同一符
号で示す。
本発明の第1〜第3制御方法を切替えながら実施する。
常のカスケード制御である。ガス分析値の偏差に対応し
て各原料ガス系統の流量設定値を与え、流量調節弁17
−1〜17−3と面積式流量計(図示省略)で構成され
る流量制御ループでPI制御する方式である。同図(b)
において、制御装置1は各原料ガス系統ごとにDDC
(Direct Digital Control)によりアナログ型の調節計
と同等の連続制御を行うが、制御ループの詳細は略記し
ている。また、絞り12によって遮断弁または流量調節
弁前後の差圧均一化をはかっている。
下のとおりである。
O2 ( 8.5%) 合成空気制御の場合:O2(21.5%)、N2:(78.5%)、粗
混合空気(O2 約21.5%) ただし、各%は体積%を意味するが、気体であるためモ
ル%でもある(以下、同様)。
量:2m3 、 ・バッファタンク使用圧力:下限550〜上限650k
Pa (無使用時のバッファタンクの充圧時間は約30秒) ・分析計 赤外線分析計(CO2 )およびセラミック酸素計(O
2 ) ・混合ガス使用量(標準状態) 最大50m3/hr、原料ガス供給率:80m3/hr ・制御弁仕様 本発明例:電磁式遮断弁 従来例 :制御用定率ポート弁 ・原料ガス配管内径 酸素用:12mm、 窒素用:20mm、 炭酸ガス用:9mm、 粗混合空気用:20mm、 なお、図8(a) 、(b) とも原料ガス配管3−1は酸素、
3−2は窒素、3−3は3成分ガスの制御の場合は炭酸
ガス、合成空気制御の場合は粗混合空気の配管を示す。
1制御方法による制御、および比較例の装置を用いた連
続PI制御により、O2 、N2 、CO2 の3成分制
御の試験を行った。
較例に対して約1/20〜1/15となった。本発明例
において、実用上は問題はないが、各制御サイクルの終
了時にバッファタンク圧力が目標圧力に到達しないこと
があった。これは、第1制御方法が圧力低下を検出した
とき、1回のフィードフォワード制御のみを行うことに
よるものであって、比較例のように、目標圧力に到達す
るまで制御を継続していないためである。
タンクを有しており、混合直後のガス組成の変動に対し
てバッファタンクで測定するガス分析値は平滑化されて
いるため、流量制御単独の組成変動より少なくなってい
ると推定できる。
本発明例の装置および連続PI制御を用いた比較例の装
置による合成空気の混合制御を試験した。本発明例にお
いては、粗混合空気(O2 :21.5%、N2 :78.5%)
の酸素濃度の変動を模擬するため、原料粗混合ガスには
フィルタで清浄化した大気に10秒間O2 混入、10
秒間N2 混入、10秒間無混入の繰返しでO2 濃度に
±1%の変動を与えた。また、本発明例においてはO2
、N2 、粗混合空気の原料ガス配管に絞りを設け(図
示省略)、粗混合空気の流量が標準状態換算で72%
(原料ガスの供給量の90%)になるように調整した。
配管3−3は常時閉とし、酸素、窒素のみを混合した。
に対して約1/20であった。本発明例において、実用
的には問題はないがバッファタンクの到達圧力は実施例
1と同様、1サイクルの制御終了後、目標圧力に到達し
ないことがあった。
第2制御方法による制御試験を行った。制御周期ΔTを
30秒とした。試験結果を表3に示す。比較例は実施例
1と同じ試験であるが、対比のため同じ表に再記した。
成の変動は1/30〜1/20となった。また、本発明
例の第2制御方法は、バッファタンク圧力が目標圧力に
なるまで制御するため、制御終了後のバッファタンク圧
力は比較例と同様、所定の目標圧力(上限値)に到達し
た。
本発明例の装置による合成空気の混合制御を試験した。
本発明例の粗混合空気の供給条件は実施例2と同様であ
る。
実施例2と同じものであるが、対比のため同じ表に再記
した。
対して約1/30以下であった。
第3制御方法による制御試験を行った。試験結果を表3
に示す。比較例は実施例1と同じものであるが、対比の
ため同じ表に再記した。
成の変動は1/30〜1/20となり、第2制御方法と
同等の制御精度が得られた。
と同様、バッファタンク圧力が目標圧力になるまで制御
するため、制御終了後のバッファタンク圧力は比較例と
同様、所定の目標圧力(上限値)に到達した。
本発明例の装置による合成空気の混合制御を試験した。
本発明例の粗混合空気の供給条件は実施例2と同様であ
る。
実施例2と同じものであるが、対比のため同じ表に再記
した。
対して約1/30以下であった。
合制御方法により、安価な装置で広い流量範囲にわたっ
て制御精度の高い混合ガスが得られる。本発明のガス混
合制御装置およびガス混合制御方法は特に医療用合成空
気の製造に適する。
ス混合装置の概要図である。
を示す概念図で、同図(a) は差圧調整弁による場合、同
図(b) は混合点での圧力一定制御を行う場合、同図(c)
はバッファタンク前に絞りを入れる場合である。
すタイムチャートである。
る遮断弁開閉のタイムチャートである。
る。
382号公報に開示された通過面積可変型混合装置で行
う場合のガス混合制御装置を示す概要図である。
う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャートであ
る。
う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャートであ
る。
し、同図(a) は本発明例の装置、同図(b) は比較例の装
置の概要図である。
1)
溶接時の保護ガス、原子力、医療関連分野等で使用され
る混合ガス等を製造、供給するに好適なガス混合装置及
びその制御方法に関する。
染を防止するため、手術室、処置室などの空気をきわめ
て清浄度の高い空気にする必要がある。この場合、単に
外気を除塵装置、フィルタなどで清浄化するだけでは不
純物ガス(SOX やNOX )が混入して清浄度が不充分
とされるため、液体酸素、液体窒素を大気と同組成とな
るように混合して合成空気とし、手術室等に供給する。
保つ必要がある。例えば医療用空気では酸素濃度の許容
範囲は21.5±0.5%である。これより酸素濃度が
低いと患者が酸欠状態となり、これより高いと酸素中毒
のおそれがある。
が行われるときは大量に使用し、それ以外は使用しない
か、あるいは要管理患者に24時間体制で少量ずつ供給
するなど、使用量の変動が大きい。通常の燃焼制御等に
用いる差圧式流量計とポート型制御弁を用いた流量制御
系では、高々最大流量と最小流量の比率(レンジァビリ
ティという)は10:1程度であって、0〜100%の
広範囲にわたって精度高く混合制御するのは困難であ
る。このような問題は、半導体製造用ガス、溶接時の保
護ガス、原子力分野のガス製造でも存在する。
原料ガスの供給圧を一定とし、原料ガスを高精度で流量
制御した後混合し、混合後のガス濃度を検出し、前記の
流量制御の設定値を変更して高精度の混合比率を達成す
るガス混合装置が開示されている。同公報に開示された
装置は混合後のガス使用量が大きく変動しても、常時高
精度の混合比を維持できるとしている。
51号公報に開示されたガス混合装置は原料ガスの流量
制御精度を高めるため、デジタルマスフローコントロー
ラによる流量制御を用いているが、その設備費用が高価
であるとともに、制御要素の部品点数が多いため信頼
性、耐久性に劣る。また、たとえデジタルマスフローコ
ントローラ直前の原料ガス圧力を一定としても低流量域
では流量検出精度または流量制御弁精度が低下し、レン
ジァビリティは20:1程度しか得られないため、混合
ガス使用量が低位のときはガス組成値が大きく変動す
る。
つ混合精度の高いガス混合装置およびガス混合方法を提
供することにある。
の結果、下記の知見を得た。
合装置にバッファタンクを設け、圧力が低下したときの
み原料ガスを供給するのがよい。これによって原料ガス
の混合制御は高流量の条件下で行えるので流量制御精度
が向上する。
場合でも、混合ガスの組成を微妙に調節する場合には、
原料ガスを低流量域で制御する場合もある。流量制御に
差圧式または面積式等の一般的な流量計およびポート型
の流量調節弁を用いると、低流量域で流量測定精度が低
下し、調節弁の精度も低下するため制御の乱れが大きく
なることが知られている。
時間の制御によって流量制御精度を高めることを想到し
た。これは電気制御等で一般的に行われているパルス幅
制御に相当する。さらに最終的に混合ガス組成の安定化
を保証するため、ガス組成を直接測定し、混合比をフィ
ードフォワードまたはフィードバック方式で修正するの
がよい。これにより、前記特開平9−94451号公報
に開示された高精度の機器を用いる流量制御方法に比べ
て、設備費が安価となり、機器の信頼性が向上する。
のガスの組成がパルス状に変動するが、バッファタンク
を設けることによりガスは均一に混合され安定したガス
組成の分析が可能になる。
ば、遮断弁の開時間とガス流量の比例関係を一定化でき
る。あるいは、遮断弁前後の圧力条件を測定して、一定
の開時間に対するガス流量の変動または遮断弁の流量係
数を補正してもよい。
て、遮断弁を通過するガスの質量流量の温度補正が可能
である。また、バッファタンクガスの温度を測定すれ
ば、バッファタンクのガスの質量を補正することがで
き、供給すべき原料ガス量をより高い精度で算出するこ
とが可能である。
分が共存する混合ガスであっても、その組成が既知であ
れば、演算によってそれぞれの原料ガスの供給量を求め
ることができ、遮断弁の制御が可能である。
ガスとして大量に供給し、純ガスまたは純ガスに近い原
料ガスを微調整用に少量供給する構成とすれば、純ガス
原料供給系統を小型化することができる。その結果、微
調整用の遮断弁は小型で安価なものを用いることがで
き、設備費の低減、信頼性と耐久性の向上および装置の
大容量化が可能になる。
の出願人が特開平11−33382号公報に開示したよ
うな通過面積可変型ガス混合装置を用いれば、流量調節
弁などの可動部の多い機械要素を用いることなく、レン
ジアビリティが広く、安価で信頼性の高い粗混合ガス供
給系統が得られる。
ファタンクのガス組成を分析し、各ガス種ごとの質量を
求め、所定の圧力まで充圧するのに必要な各原料ガス量
を計算する方法がある。この原料ガス量の計算結果に基
づき遮断弁の開時間を制御すると、所定の混合比でバッ
ファタンクに所定圧力で充圧できる。この方法はフィー
ドフォワード制御に相当する。
開時間の差異が大きいと、バッファタンクに供給される
ガス組成の変動が大きくなるが、遮断弁の開時間を分割
することによって、これを小さくできる。
(i) 項の制御を一定周期ごとに繰返せばバッファタンク
のガス組成を逐次反映した制御となるので、制御精度が
高まる。この方法はフィードフォワードとフィードバッ
クを組み合わせた制御に相当する。
ごとに逐次分析し、ガス組成目標値と実測値との偏差を
ゼロにするように原料ガスを供給することによってフィ
ードバック制御が可能である。この場合、通常のPID
制御(比例積分微分制御)またはPI制御(比例積分制
御)手法を用いることができる。PIDまたはPI制御
の弁開度に相当する操作量は、前記一定周期を100%
とする遮断弁の開時間の比率(開時間/ΔT)で表すこ
とができる。
旨は以下の(1) 〜(11)のとおりである。
た遮断弁と、各遮断弁を通過後の混合ガスを蓄圧するバ
ッファタンクと、バッファタンクの圧力を検出する圧力
検出手段と、バッファタンク内の各ガスの組成を測定す
る分析計と、各遮断弁の開閉を制御する制御装置とを有
するガス混合装置であって、前記制御装置は、バッファ
タンク圧力を検出してあらかじめ設定された下限圧力以
下となってから、バッファタンクの各ガス成分の濃度の
分析値と目標値との差をなくすように遮断弁の開閉時間
を調整する機能を有するものであることを特徴とするガ
ス混合装置。
ァタンクガス温度計を有する前記(1) 項に記載のガス混
合装置。
を有する前記(1) 〜(2) 項のいずれかに記載のガス混合
装置。
有する前記(1) 〜(2) 項のいずれかに記載のガス混合装
置。
混合原料ガス系統であることを特徴とする前記(1) 〜
(4) 項のいずれかに記載のガス混合装置。
よび前記複数種の純ガスを目標混合比に混合した1系統
の粗混合原料ガス系統からなることを特徴とする前記
(5) 項に記載のガス混合装置。
混合装置を有することを特徴とする前記(6) 項に記載の
ガス混合装置。
装置を用い、以下の(S1)〜(S3)の制御を行うことを特徴
とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料
ガス組成、バッファタンクのガス組成の分析値、バッフ
ァタンクの下限圧力、バッファタンクの目標圧力、遮断
弁前後の差圧、原料ガス温度、およびバッファタンクガ
ス温度に基づいて遮断弁の開時間を演算する、(S3)前記
演算した開時間で各遮断弁を制御する。
割して各遮断弁を制御することを特徴とする前記(8) 項
に記載のガス混合装置の制御方法。
装置を用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を
行うことを特徴とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料
ガス組成、一定周期ごとのバッファタンクガス組成の分
析値、バッファタンク圧力の実測値、遮断弁前後の差
圧、原料ガス温度、およびバッファタンクガス温度に基
づいて遮断弁の開時間を演算する、(S3)前記演算した開
時間で一定周期ごとに各遮断弁を制御する、(S4)バッフ
ァタンク圧力が目標圧力になったとき制御を終了する。
装置を用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を
行うことを特徴とするガス混合装置の制御方法。
る、(S2)一定周期ごとのガス組成の分析値と目標値の差
からバッファタンクのガス組成の偏差を求め、各原料ガ
ス系統の遮断弁の開時間を比例積分制御演算によって求
める、(S3)一定周期ごとに前記演算した開時間で各遮断
弁を制御する、(S4)バッファタンク圧力が目標圧力にな
ったとき制御を終了する。
混合装置の概要図である。同図の符号1は制御装置、2
はバッファタンク、3−1〜3−3は原料ガス配管、4
は混合ガス配管、5はガス供給配管、6は圧力計、7は
分析計、8−1〜8−3は遮断弁、15−1〜15−3
は原料ガス温度計、16はバッファタンク温度計であ
る。
接点つき圧力計が望ましいが、制御装置が常時圧力値を
監視する機能を持つものであれば、接点なしの圧力計で
もよい。請求項8の制御方法に用いるのであれば、圧力
の上下限のみを検出する圧力スイッチ形式のものでもよ
い。
の組成を測定するものであって、直接的または計算等に
より間接的に測定するものであってもよい。また、1種
のみでなく2種以上の分析計を併用したものでもよい。
ているが、本発明は2系統以上の場合に適用可能であ
る。
料ガス配管3−1〜3−3を経由し、遮断弁8−1〜8
−3を通過して後、混合ガス配管4内またはバッファタ
ンク2内で混合され、混合ガスの組成が分析計7で検出
される。
する。
たは定数を、 バッファタンク容量:VT、 バッファタンク圧力目標値:PTs、 バッファタンク圧力下限値:PTL、 バッファタンク圧力現在値:PT、 バッファタンク圧力測定値:PTm、 バッファタンクガス温度:θT(K)、 バッファタンク内各ガスの組成目標値(モル濃度):C
1s、C2s、C3s、 バッファタンク内各ガスの組成実測値(モル濃度):C
1m、C2m、C3m、 原料ガス供給圧力:P1s、P2s、P3s 原料ガス温度:θ1、θ2、θ3、 遮断弁の開時間:t1、t2、t3、 遮断弁の流量係数:F1、F2、F3、 R:ボルツマン定数、 とする。通常、バッファタンク圧力目標値PTsは上限圧
力でもある。
C3s=1、C1m+C2m+C3m=1の関係が成立つ。
スの混合比率を制御する方法について述べる。
制御装置1は制御動作を開始する。原料ガス供給後のバ
ッファタンク内のガス組成が目標値:C1s、C2s、C3s
となり、ガス圧力が目標値PTsとなるようにするという
関係から、下記(1) 〜(3) の連立方程式を解くことによ
って供給すべき原料ガスのモル量M1 、M2 、M3 を求
めることができる。
ス供給圧力、弁開時間、遮断弁前後の差圧ΔPの平方根
および遮断弁の流量係数に比例するので、下記の(4) 〜
(6) 式を導出できる。
速条件等の非線形となるとき、M1〜M3 は、原料ガス
圧力P1s、P2s、P3sおよび遮断弁前後の差圧ΔPの関
数f{P,ΔP}として、(7) 〜(9) 式のように表すこ
とができる。
弁を通過する原料ガスのモル量は遮断弁の形式、原料ガ
スの種類、原料ガス供給圧力、遮断弁前後の差圧および
遮断弁の開時間によって決る。
がなければバッファタンク圧力PTに相当)は順次上昇
し、遮断弁前後の差圧は順次減少するが、原料ガス供給
圧力P1s、P2s、P3sがほぼ一定で、バッファタンク圧
力PT に比べて十分に高ければ(4) 〜(6) 式の差圧ΔP
i や{Pis√(ΔPi )}、または(7) 〜(9) 式の関数
f{ } 内はほぼ一定とみなすことができるので、t1 、
t2 、t3 を求めることができる。
に保つ手段を示す概念図で、同図(a) は差圧調整弁によ
る場合、同図(b) は混合点での圧力一定制御を行う場
合、同図(c) はバッファタンク前に絞りを入れる場合で
ある。
定となる。この場合、差圧を制御装置に入力する必要は
ない。
での圧力を一定化している。この場合、遮断弁〜原料ガ
スの混合点10までの若干の圧力降下のため原料ガスの
流量によって遮断弁8の前後の差圧は必ずしも一定では
ないが、この量はわずかであるから、原料ガス供給圧力
が一定であれば遮断弁開時の流量はほぼ一定とみなして
もよい。
ァタンク前の圧力を降下させている。ガスの混合点10
または絞り12前の圧力は複数の遮断弁の開閉状態によ
って変動するため、厳密には遮断弁前後の差圧は一定と
ならないが、絞り12の前後の差圧を大きくして、バッ
ファタンク2の圧力上昇の影響を少なくすることができ
るため、遮断弁8前後の差圧の変動を小さくすることが
できる。したがって、原料ガス供給圧力が一定であれ
ば、遮断弁を通過する原料ガスの質量(モル量)は遮断
弁の開時間に比例する。
も簡便で安価であるが、原料ガス供給圧力とバッファタ
ンクの下限圧力との差が小さくて絞りによる差圧を大き
くできないときは、図2(b) または図2(a) のような差
圧制御の手段を用いるのが望ましい。このような対策を
実施した場合はΔPは一定値とみなすことができ、差圧
を制御装置に入力する必要はない。
弁とバッファタンクとがほとんど直結している場合は原
料ガス圧力および/またはバッファタンク圧力を測定し
て前記(4) 〜(6) 式にしたがって、原料ガス量を補正演
算するのが望ましい。
る場合は、これらを実測し、(1) 〜(3) 式にしたがっ
て、演算するのが望ましい。
く変動する場合も、これらを実測し、(1) 〜(3) 式にし
たがって、演算するのが望ましい。
タログ値を参照するか、オフラインで他の流量測定手段
を用いて校正する等の方法で求めることができる。
場合、いずれかの値が負になることがある。これはバッ
ファタンク内に特定のガス成分が過剰に存在する場合に
相当する。このような場合は、当該原料ガスの供給を遮
断したまま、他の原料ガスを供給しつづけ、所定の目標
組成に近づけるようにしなければならない。しかし、通
常混合制御が適正に行われている場合はこのような現象
が発生することはない。
にしたがって遮断弁の開閉時間を制御する場合のタイム
チャートである。
り、t1 が開状態から閉状態になったときに1サイクル
の制御が終了する。この方法による制御では、制御終了
時点でバッファタンク圧力は必ずしも目標値PTsには一
致しない。この理由は、遮断弁の開時間の計算は1回の
み行い、計算誤差や遮断弁前後の差圧が漸次変化するに
もかかわらず、一定であるものとして計算し、バッファ
タンク圧力を確認しながら制御していないことに起因す
る。遮断弁前後の差圧一定化の対策を行う場合、バッフ
ァタンクの容量が十分大きい場合、あるいはバッファタ
ンク圧力目標値PTsと下限値PTLとの差があまり大きく
ない場合には、制御終了後のバッファタンク圧力PT と
目標値PTsとの誤差を小さくできる。しかし、バッファ
タンク下流の使用先には減圧弁を介して供給するため、
制御終了後のバッファタンク圧力が目標値に一致しなく
ても問題はない。
時間とガスの流量との対応精度が低下することが考えら
れる。このような場合は、遮断弁の応答速度に応じて制
御装置から開閉指令を与えるときに補正をすればよい。
あるいは、求められた開時間t1 、t2 、t3 がきわめ
て短時間(例えば0.5秒以下)の場合、遮断弁開の指
令を抑制するなどの措置をとることとしてもよい。以上
述べた制御方法を第1制御方法という。
断弁8−3、8−2(図1参照)が順に閉になるにつ
れ、原料ガス1に富んだガスが供給されることになる。
バッファタンクでのガスの拡散混合速度が遅い場合また
はバッファタンクの容量が小さい場合は使用先で混合ガ
ス組成が脈動的に変動する恐れがある。この対策とし
て、原料ガス2および3を一度に供給せず数回に分割し
て供給すれば、よりガス組成の脈動が改善される。
する方法における遮断弁開閉のタイムチャートである。
同図において、遮断弁8−1が開状態になっている間に
遮断弁8−2および8−3を2回開閉するようになって
おり、図3に示す方法に比較して、混合ガス組成の変動
を1/2にすることができる。一般に開時間をn分割す
ると当該成分の濃度変動が1/nとなるが、あまりnを
大きくすると遮断弁が頻繁に動作することになって寿命
を短縮する恐れもあるので、2〜5回程度の適切な回数
に制限するのが望ましい。
方法の適用 次に、原料ガスの少なくとも1つが混合ガスである場合
について説明する。
スA、B、Cが供給されるものとする。それぞれの原料
ガスの成分1〜3のモル濃度は、 原料ガスA:Ca1、Ca2、Ca3、 原料ガスB:Cb1、Cb2、Cb3、 原料ガスC;Cc1、Cc2、Cc3 であるとする。ただし、 Ca1+Ca2+Ca3=1 (10) Cb1+Cb2+Cb3=1 (11) Cc1+Cc2+Cc3=1 (12) である。ガスの場合、モル濃度は体積比率の濃度でもあ
る。
a 、Mb 、Mc とすると、下記(13)式の連立方程式が成
り立つ。
求めることができ、Ma 、Mb 、M c は、(13)式の連立
方程式を解くことにより、 〔 Ma,Mb,Mc 〕=〔 M1,M2,M3 〕〔Cij〕-1 (15) として求めることができる。
(6) 式と同様に、下記の(16)〜(18)式によりt1 、t
2 、t3 を求めることができる。
型の場合、(7) 〜(9)式と同様にすれば、下記の(19)〜
(21)によりt1 、t2 、t3 を求めることができる。
料ガスA〜Cに対する流量係数、Pas、Pbs、Pcsは原
料ガスA〜Cの供給圧力である。
Fb 、Fc は、必ずしも純ガスの流量係数の線形加算則
は成立たないことがあるので、熱力学に準拠した補正計
算または実験により求めるのが望ましい。
における第1制御方法の適用 次に、目的とする混合ガスが、合成空気のように2種の
純ガス成分からなる混合ガスの場合に本発明を適用する
方法について述べる。
概要図である。同図において、図1と同一要素は同一符
号で示す。符号31−1、31−2はそれぞれ酸素、窒
素用の原料ガス配管、31−3は予め合成空気の組成に
調整した粗混合ガス用の原料ガス配管、81−1〜81
−3はそれぞれ、酸素、窒素および予混合ガス用の遮断
弁であり、13−1、13−2は粗混合ガスを混合制御
するための酸素、窒素用の流量調節弁である。
ら供給する粗混合ガスをおおまかな混合比制御によって
大量に供給し、酸素および窒素の原料ガス配管31−
1、32−2の系統で精密な制御を行おうとするもので
ある。遮断弁81−3には大容量のもの、遮断弁81−
1、81−2は小容量のものを用いる。この方法の利点
は、小容量の遮断弁を用いることによって装置を安価に
し、耐久性を高くすることができる点にある。
統が3系統の場合は、本発明の「原料ガスの少なくとも
1つが粗混合ガスである場合」の一例に相当する。
スを供給する制御系統が3系統あるから、(13)および(1
4)式で表される連立方程式の解Ma 、Mb 、Mc は不定
解となる(解が無数に存在する)。
必要な原料ガスの例えば90%を粗混合ガス系統から供
給し、残りを純酸素と純窒素で補うようにすれば制約式
を追加でき、連立方程式を解くことができる。具体的に
は、以下のように計算する。
M3 =0としてM1 、M2 を求める。ここで、M1 、M
2 はそれぞれバッファタンクを所定のガス組成で充圧す
るのに必要な酸素、窒素のモル量である。
給量Ma 、Mb 、Mc を、 Ma =0.1M1 、 Mb =0.1M2 、 Mc =0.9(M1 +M2 ) として求める。上記式の0.9または0.1の係数は、
粗混合ガス系統の遮断弁と純ガス系統の遮断弁を開とし
たときの実測流量比率からおおよその値を決めてもよい
し、各原料ガス系統に適当な絞り弁を設け、上記の数値
になるように絞り弁開度を調整してもよい。Ma 、M
b 、Mc が求まれば、遮断弁81−1〜81−3の開時
間を求める方法は先に述べたとおりである。
の供給系統の数が制御すべき成分数より1つ多く、該1
系統が粗混合原料ガスを供給する場合にも一般化するこ
とができる。
人の提案による特開平11−33382号公報に開示さ
れた通過面積可変型混合装置で行う場合のガス混合装置
を示す概要図である。同図において図5と同一要素は同
一符号で示す。通過面積可変型混合装置14は内部に微
細気孔持つ混合素子を有し、2種のガスが混合素子を通
過するときの面積比を可変として混合比制御を行う装置
である。通過面積可変型混合装置14に対して定圧弁1
1−1および11−2によって酸素および窒素を一定か
つ同一圧力で供給し、粗混合ガスの混合比を一定化す
る。図5のように流量調節弁13−1、13−2で流量
制御を行うと、低流量域での流量検出精度および調節弁
の制御精度の低下のため、高精度のガス混合比制御は期
待できないが、図6のように通過面積可変型混合装置1
4を用いた構成にすると、低流量域でも混合比制御精度
が低下せず高精度の混合制御が可能で、しかも安価に実
現できる。
ァタンク圧力の低下時に、バッファタンク容量、バッフ
ァタンク圧力、およびバッファタンクの混合ガス組成に
基づき、1サイクルの原料ガス供給によって、目標圧力
まで充圧する方法であった。つまり、バッチ型のフィー
ドフォワード制御である。
標圧力まで充圧するまでに一定周期ΔTで制御を行う方
法である。
後のバッファタンク圧力の目標値であるが、一定周期で
混合制御を行う場合、ΔT秒後のバッファタンク圧力に
相当する。1サイクルの時間がバッファタンク容量と混
合ガス流用で定まる時定数より十分小さければ、バッフ
ァタンク圧力は1サイクルの前後でほとんど同じとみな
すことができ、下記(22)〜(24)のように表すことができ
る。
M1 、M2 、M3 が求められ、t1 、t2 、t3 を求め
ることができる。原料ガスが複数成分の混合ガスの場合
にも前述した計算に準じてt1 、t2 、t3 を求めるこ
とができる。このとき求められたt1 、t2 、t3 は負
になることもある。その場合は当該遮断弁は全閉(ti
=0)とする。t1 、t2 、t3 の内、最長の開時間は
通常一定周期ΔTより長い。従って、実際の遮断弁開時
間t1r、t2r、t3rは、最長の遮断弁開時間(例えばt
1 ≧t2 ≧t3 の場合、t1 )を基準に、 t1r=ΔT、 t2r=ΔT・t2/t1 、 t3r=ΔT・t3/t1、 として遮断弁の開時間を求める。
定周期で行う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。同図において、バッファタンク圧力が目標
値P Tsに達したとき制御が終了する。遮断弁8−1(図
5参照)は1サイクルごとに、ごく短時間閉となってい
るが、これは制御装置が分析計、圧力計のデータ読み込
みおよび計算に要する時間に相当する。遮断弁の開閉回
数をできるだけ少なくするために、1サイクルが終了す
る前にデータ先読み込みと計算を行い、次のサイクルで
再び開となる遮断弁はサイクル終了時に閉としないよう
にするのがよい。これによって遮断弁の開閉回数を減ら
すことができる。
期ごとにバッファタンク圧力PTm、バッファタンクのガ
ス組成C1m、C2m、C3mを測定し、一連の計算を行うこ
とであり、フィードフォワード+フィードバック型制御
の制御である。制御周期ΔTを大きくする方が遮断弁の
寿命の面では有利であるが、過渡状態の制御精度は低下
する。通常、制御周期ΔTは、バッファタンク容量、原
料ガスの供給可能流量、使用流量などから決る時定数に
対して、その0.05〜0.8倍程度とするのがよい。
後述する実施例の規模のガス混合装置では、ΔTは10
〜150秒程度である。以上に述べたフィードフォワー
ド+フィードバック型制御方法を第2制御方法という。
ッファタンク圧力は目標値PTsに到達する。図7の例
は、バッファタンク圧力が目標値を超えても、一定周期
の制御を完了してから制御終了するものとしており、バ
ッファタンク圧力は多少目標値を超えている。しかし、
制御周期が短い場合には、バッファタンク圧力が目標値
に到達したときに原料ガス供給を中止するようにしても
よい。第2制御方法に用いる圧力計6(図1参照)は連
続的に読み込み可能なもの(アナログ型)でなければな
らない。
における第2制御方法の適用 図5または図6に示す合成空気のガス混合装置の場合、
フィードフォワード+フィードバック制御を適用する方
法は、例えば以下のようにして実現できる。
1 、M2 を求める。次いで、先と同様に、 Ma =0.1M1 、 Mb =0.1M2 、 Mc =0.9(M1 +M2 ) として、Ma 、Mb 、Mc を求め、(16)〜(18)式または
(19)〜(21)式からt1 、t2 、t3 を求める。上記式の
0.9または0.1等の係数の定め方は前記のとおりで
ある。
1 とする)に対して、 t1r=ΔT、 t2r=ΔT・t2/t1 、 t3r=ΔT として、遮断弁81−1〜81−3の開閉制御を行う。
t1r、t2rの内、負になるものがあれば遮断弁は閉とす
る。すなわち、粗混合ガスは常時開であり、酸素不足の
場合(t1 >t2に相当)は酸素の遮断弁81−1が常
時開、窒素の遮断弁81−2がわずかな時間開または全
閉となる。
いては粗混合ガスは供給原料ガスの大部分を占める。前
述のフィードフォワード制御と比較して、このフィード
フォワード+フィードバック制御の特徴は、バッファタ
ンクのガス組成制御が遮断弁81−1と81−2とが一
方が開のとき他方が閉となるように(シーソー的または
プッシュプル的)行われることである。
する。第1および第2制御方法が(1) 〜(3) 式の連立方
程式の解を求めることに基づくのに対し、第3制御方法
は混合ガス組成の目標値と実測値の偏差に基づいて原料
ガスの流量制御を行うもので、第1制御方法や第2制御
方法のように、連立方程式を解く必要はない。
ことは少ないので、以下の説明はPI制御(比例積分制
御)について述べる。
限値PTL以下になったときから制御を開始し、目標値P
Tsに至ったときに終了する。制御は一定周期ΔTを1サ
イクルとした制御である。
て、濃度の偏差e1 〜e3 を、 e1=C1m−C1s (25) e2=C2m−C2s (26) e3=C3m−C3s (27) として表す。
を用いた制御系では、時刻t(i番目の制御サイクルの
時刻:t=i×ΔT)における制御弁の開度出力y1
(t)〜y2(t)、すなわちy1i〜y3iは、それぞれ
の原料ガス系統について、(28)〜(30)のように表すこと
ができる。
数)、TI1 〜TI3 は積分時間である。また、Σe1i
〜Σe3iは偏差の積分項であり、制御開始:t=0から
iサイクル目の現時点:t=i×ΔTまでの偏差e1 〜
e3 の和である。
=1−1=0 の関係および(28)〜(30)式から、y1i+y2i+y3i=0
となるため、例えばy3i=−(y1i+y2i)として求め
てもよい。
3iに相当するのは、制御周期ΔTに対する遮断弁の開時
間であるから、各遮断弁の開時間tp1〜tp3は、 tp1=y1iΔT tp2=y2iΔT tp3=y3iΔT として求められる。y1i〜y3iの中には、負になる場合
または1.00(100%)を超える場合がある。負の
場合は0、1.00を超える場合は1.00とする。
(微分動作を行う場合は微分時間)は通常の制御系のチ
ューニングと同様の手法で行うことができる。
御方法の適用 原料ガスの1種以上が混合ガスの場合は、混合原料ガス
系統A〜Cに対して、(13)、(15)式に基づき、 [ea,eb,ec ][Cij]=[e1,e2,e3 ] (31) [ea,eb,ec ]=[ e1,e2,e3 ][Cij]-1 (32) として、e1 〜e3 をea 〜ec に変換し、さらに、e
a 〜ec に対して、
ΔT)を求め、さらに上記と同様の方法で遮断弁の開時
間tpa〜tpcを求めることができる。
装置の場合、フィードフォワード+フィードバック制御
の場合と同様、粗混合ガスの遮断弁81−3は常時開と
する制御がよい。
いるが、e1i+e2i=0の関係から、y1i=−y2iとな
るため、独立した式は(28)、(29)のうち一つの式だけで
ある。また、酸素の遮断弁81−1(図5参照)が開と
なる制御周期では、窒素の遮断弁81−2は閉となる。
D制御(フィードバック制御)で行う場合の遮断弁の開
閉状態を示すタイムチャートである。
1−3(図5参照)は制御中常時開であり、酸素の遮断
弁81−1が開となる制御周期では窒素の遮断弁81−
2は常時閉となっている。
ンク圧力が低下したとき制御を開始し、充圧が完了した
ときに制御を終了するが、制御オフの時間帯で(28)〜(3
0)式または(33)〜(35)式の積分項Σei が累積すると、
制御を再開したとき、弁開度yi の計算値が大きな値
(100%超または−100%未満)となって、積分項
が消滅するまで続くことがある。本発明の遮断弁の開閉
時間の制御ではいずれかの原料ガス供給系統が常時開ま
たは常時閉となる。これでは、制御開始時点の当該ガス
濃度の偏差の大小にかかわらず、原料ガスを一方的に供
給または供給停止することになり、制御の乱れをもたら
す。これを防止する方法として、通常のアナログ型の制
御と同様、アンチリセットワインドアップ機能、すなわ
ち、制御オフの状態では各原料ガス系統の積分項Σei
を0とする機能を持たせるのが望ましい。
概要を示し、同図(a) は本発明例、同図(b) は比較例の
装置の概要図である。図1、5、6と同一要素は同一符
号で示す。
本発明の第1〜第3制御方法を切替えながら実施する。
常のカスケード制御である。ガス分析値の偏差に対応し
て各原料ガス系統の流量設定値を与え、流量調節弁17
−1〜17−3と面積式流量計(図示省略)で構成され
る流量制御ループでPI制御する方式である。同図(b)
において、制御装置1は各原料ガス系統ごとにDDC
(Direct Digital Control)によりアナログ型の調節計
と同等の連続制御を行うが、制御ループの詳細は略記し
ている。また、絞り12によって遮断弁または流量調節
弁前後の差圧均一化をはかっている。
下のとおりである。
2 ( 8.5%) 合成空気制御の場合:O2(21.5%)、N2:(78.5%)、粗混
合空気(O2 約21.5%) ただし、各%は体積%を意味するが、気体であるためモ
ル%でもある(以下、同様)。
Pa (無使用時のバッファタンクの充圧時間は約30秒) ・分析計 赤外線分析計(CO2 )およびセラミック酸素計(O
2 ) ・混合ガス使用量(標準状態) 最大50m3/hr、原料ガス供給率:80m3/hr ・制御弁仕様 本発明例:電磁式遮断弁 従来例 :制御用定率ポート弁 ・原料ガス配管内径 酸素用:12mm、 窒素用:20mm、 炭酸ガス用:9mm、 粗混合空気用:20mm、 なお、図8(a) 、(b) とも原料ガス配管3−1は酸素、
3−2は窒素、3−3は3成分ガスの制御の場合は炭酸
ガス、合成空気制御の場合は粗混合空気の配管を示す。
1制御方法による制御、および比較例の装置を用いた連
続PI制御により、O2 、N2 、CO2 の3成分制御の
試験を行った。
較例に対して約1/20〜1/15となった。本発明例
において、実用上は問題はないが、各制御サイクルの終
了時にバッファタンク圧力が目標圧力に到達しないこと
があった。これは、第1制御方法が圧力低下を検出した
とき、1回のフィードフォワード制御のみを行うことに
よるものであって、比較例のように、目標圧力に到達す
るまで制御を継続していないためである。
タンクを有しており、混合直後のガス組成の変動に対し
てバッファタンクで測定するガス分析値は平滑化されて
いるため、流量制御単独の組成変動より少なくなってい
ると推定できる。
本発明例の装置および連続PI制御を用いた比較例の装
置による合成空気の混合制御を試験した。本発明例にお
いては、粗混合空気(O2 :21.5%、N2 :78.5%)の
酸素濃度の変動を模擬するため、原料粗混合ガスにはフ
ィルタで清浄化した大気に10秒間O2 混入、10秒間
N2 混入、10秒間無混入の繰返しでO2 濃度に±1%
の変動を与えた。また、本発明例においてはO2 、N
2 、粗混合空気の原料ガス配管に絞りを設け(図示省
略)、粗混合空気の流量が標準状態換算で72%(原料
ガスの供給量の90%)になるように調整した。
配管3−3は常時閉とし、酸素、窒素のみを混合した。
に対して約1/20であった。本発明例において、実用
的には問題はないがバッファタンクの到達圧力は実施例
1と同様、1サイクルの制御終了後、目標圧力に到達し
ないことがあった。
第2制御方法による制御試験を行った。制御周期ΔTを
30秒とした。試験結果を表3に示す。比較例は実施例
1と同じ試験であるが、対比のため同じ表に再記した。
成の変動は1/30〜1/20となった。また、本発明
例の第2制御方法は、バッファタンク圧力が目標圧力に
なるまで制御するため、制御終了後のバッファタンク圧
力は比較例と同様、所定の目標圧力(上限値)に到達し
た。
本発明例の装置による合成空気の混合制御を試験した。
本発明例の粗混合空気の供給条件は実施例2と同様であ
る。
実施例2と同じものであるが、対比のため同じ表に再記
した。
対して約1/30以下であった。
第3制御方法による制御試験を行った。試験結果を表3
に示す。比較例は実施例1と同じものであるが、対比の
ため同じ表に再記した。
成の変動は1/30〜1/20となり、第2制御方法と
同等の制御精度が得られた。
と同様、バッファタンク圧力が目標圧力になるまで制御
するため、制御終了後のバッファタンク圧力は比較例と
同様、所定の目標圧力(上限値)に到達した。
本発明例の装置による合成空気の混合制御を試験した。
本発明例の粗混合空気の供給条件は実施例2と同様であ
る。
実施例2と同じものであるが、対比のため同じ表に再記
した。
対して約1/30以下であった。
合制御方法により、安価な装置で広い流量範囲にわたっ
て制御精度の高い混合ガスが得られる。本発明のガス混
合制御装置およびガス混合制御方法は特に医療用合成空
気の製造に適する。
ス混合装置の概要図である。
を示す概念図で、同図(a) は差圧調整弁による場合、同
図(b) は混合点での圧力一定制御を行う場合、同図(c)
はバッファタンク前に絞りを入れる場合である。
すタイムチャートである。
る遮断弁開閉のタイムチャートである。
る。
382号公報に開示された通過面積可変型混合装置で行
う場合のガス混合制御装置を示す概要図である。
う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャートであ
る。
う場合の遮断弁の開閉状態を示すタイムチャートであ
る。
し、同図(a) は本発明例の装置、同図(b) は比較例の装
置の概要図である。
Claims (11)
- 【請求項1】複数の原料ガス系統の各々に設けられた遮
断弁と、各遮断弁を通過後の混合ガスを蓄圧するバッフ
ァタンクと、バッファタンクの圧力を検出する圧力検出
手段と、バッファタンク内の各ガスの組成を測定する分
析計と、各遮断弁の開閉を制御する制御装置とを有する
ガス混合装置であって、前記制御装置は、バッファタン
ク圧力を検出してあらかじめ設定された下限圧力以下と
なってから、バッファタンクの各ガス成分の濃度の分析
値と目標値との差をなくすように遮断弁の開閉時間を調
整する機能を有するものであることを特徴とするガス混
合装置。 - 【請求項2】原料ガス温度計および/またはバッファタ
ンクガス温度計を有する請求項1に記載のガス混合装
置。 - 【請求項3】遮断弁の前後の差圧を一定化する手段を有
する請求項1〜2のいずれかに記載のガス混合装置。 - 【請求項4】遮断弁の前後の差圧を測定する手段を有す
る請求項1〜2のいずれかに記載のガス混合装置。 - 【請求項5】原料ガス系統の内、少なくとも1つが混合
原料ガス系統であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のガス混合装置。 - 【請求項6】原料ガス系統が複数種の純ガス系統および
前記複数種の純ガスを目標混合比に混合した1系統の粗
混合原料ガス系統からなることを特徴とする請求項5に
記載のガス混合装置。 - 【請求項7】粗混合原料ガス系統に通過面積可変型混合
装置を有することを特徴とする請求項6に記載のガス混
合装置。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の装置を用
い、以下の(S1)〜(S3)の制御を行うことを特徴とするガ
ス混合装置の制御方法。 (S1)下限圧力となったとき、制御を開始する、 (S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料ガス
組成、バッファタンクのガス組成の分析値、バッファタ
ンクの下限圧力、バッファタンクの目標圧力、遮断弁前
後の差圧、原料ガス温度、およびバッファタンクガス温
度に基づいて遮断弁の開時間を演算する、 (S3)前記演算した開時間で各遮断弁を制御する。 - 【請求項9】演算した遮断弁の開時間を複数回に分割し
て各遮断弁を制御することを特徴とする請求項8に記載
のガス混合装置の制御方法。 - 【請求項10】請求項1〜7のいずれかに記載の装置を
用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を行うこ
とを特徴とするガス混合装置の制御方法。 (S1)下限圧力となったとき、制御を開始する、 (S2)バッファタンク容量、遮断弁の流量係数、原料ガス
組成、一定周期ごとのバッファタンクガス組成の分析
値、バッファタンク圧力の実測値、遮断弁前後の差圧、
原料ガス温度、およびバッファタンクガス温度に基づい
て遮断弁の開時間を演算する、 (S3)前記演算した開時間で一定周期ごとに各遮断弁を制
御する、 (S4)バッファタンク圧力が目標圧力になったとき制御を
終了する。 - 【請求項11】請求項1〜7のいずれかに記載の装置を
用い、一定周期ごとに以下の(S1)〜(S4)の制御を行うこ
とを特徴とするガス混合装置の制御方法。 (S1)下限圧力となったとき制御を開始する、 (S2)一定周期ごとのガス組成の分析値と目標値の差から
バッファタンクのガス組成の偏差を求め、各原料ガス系
統の遮断弁の開時間を比例積分制御演算によって求め
る、 (S3)一定周期ごとに前記演算した開時間で各遮断弁を制
御する、 (S4)バッファタンク圧力が目標圧力になったとき制御を
終了する。
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