JP2001258930A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2001258930A
JP2001258930A JP2000075982A JP2000075982A JP2001258930A JP 2001258930 A JP2001258930 A JP 2001258930A JP 2000075982 A JP2000075982 A JP 2000075982A JP 2000075982 A JP2000075982 A JP 2000075982A JP 2001258930 A JP2001258930 A JP 2001258930A
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sheet
side edge
absorber
absorbent
gather
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JP2000075982A
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Kazuhiko Sakamoto
和彦 坂本
Izumi Tashiro
和泉 田代
Shuichiro Ogawa
修一郎 小川
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 股下部分からの排泄物漏れ防止効果に優れ、
且つかぶれを引き起こしにくい通気性を確保した立体ギ
ャザー構造を有する吸収性物品を提供する。 【解決手段】 吸収性本体1と、これを着用者に保持す
る外装部材2からなり、該吸収性本体は、吸収体5の側
縁から延出する表面シート3及び裏面シート4とを有
し、該裏面シート上に不織布製サイドシートをその一側
縁を接合(7) して配置して第1ギャザー(12)の基端部を
形成し、該接合部から反対側の側縁部に至る途中の部分
で折り返し、該折り返し部分から反対側の側縁部に至る
間の部分を吸収体側縁から延出する表面シート上に接合
(11)して第2ギャザー(13)の基端部を形成し、前記折り
返し部分と反対側の側縁部の双方に立体ギャザー用伸縮
弾性部材を配置する。また、前記外装部材は、不織布か
らなる内、外層シートを積層し、両シート間の脚周り部
分に伸縮弾性部材を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関
し、さらに詳しくは、赤ちゃん用おむつ、大人用おむつ
などに使用される吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収性物品の1つである使いすて
おむつは、特開平3−280951号公報及び特開平5
−184622号公報に吸収体の長手方向両側縁に沿っ
て配置された着用者の身体に向かって立設する立体ギャ
ザーを有する吸収性物品が提案されている。
【0003】また、特開昭63−21901号公報、特
開平2−174845号公報、実開平2−71521号
公報、特開平3−218752号公報には、漏れ防止機
能として、二重立体ギャザーを設けたものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−280
951号公報及び特開平5−184622号公報に記載
されているような吸収性物品は脚開口部からの排泄物の
漏れを防止するために、吸収体の長手方向両側縁に沿っ
て着用者の身体に向かって立体ギャザーを形成してい
る。
【0005】また、米国特許明細書第2561675号
に記載されている吸収性物品は、その脚開口部からの排
泄物の漏れを防止するために、2重構造の立体ギャザー
を形成している。これらの立体ギャザーのうち、外側に
位置する立体ギャザーの構成として、液透過性の不織布
素材と液不透過性の裏面シートを接着剤により完全に接
合し、吸収体コアに吸収された排泄物をおむつの外側に
漏らさない構造としているが、この場合には、おむつの
長手方向両側縁全体にわたってシール性を有することに
よって、使用者の脚周り近傍の通気性がなく、かぶれの
原因となる可能性が増加する。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記従来の
吸収性物品の有する問題点を克服し、股下部分からの排
泄物の漏れを防止する効果に優れ、且つ使用者にとって
かぶれを引き起こしにくい通気性を確保した立体ギャザ
ー構造を有する吸収性物品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収性物品は、
排泄物を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体が接合
され、これを着用者に当てて保持する外装部材とから基
本的に構成されている吸収性物品であり、以下の特徴を
有している。すなわち、吸収性本体は、吸収体と、該吸
収体の両面を覆って配置され、かつ吸収体側縁から延出
する部分を有する液透過性表面シートと液不透過性裏面
シートとを有し、前記吸収体側縁から延出する裏面シー
ト上には疎水性不織布からなるサイドシートがその吸収
体側の側縁部に沿って裏面シート上に接合して配置さ
れ、該接合された側縁部から反対側の側縁部に至る途中
の部分で前記吸収体側縁から延出する表面シート部分を
挟んで折り返され、該折り返された部分と該反対側側縁
部との間の部分が吸収体側縁部に沿って前記表面シート
上に接合され、さらに該折り返し部分と該反対側側縁部
の双方に伸縮弾性部材が配置され、これによって前記裏
面シート上への接合部を基端部とする第1立体ギャザー
と前記表面シート上への接合部を基端部とする第2立体
ギャザーが前記サイドシートによって形成されており、
また、前記外装部材は、共に不織布からなる内層シート
と外層シートが積層され、これら両シート間の少なくと
も脚周り部分に伸縮弾性部材が配置されている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、排泄物を
吸収する吸収性本体と前記吸収性本体が接合され、これ
を着用者に当てて保持する外装部材とからなる。本発明
の吸収性物品における吸収性本体は、外側に位置する第
1立体ギャザーと内側に位置する第2立体ギャザーから
なる2重構造の立体ギャザーを有している。
【0009】第1立体ギャザー及び第2立体ギャザー
は、吸収体の側縁部から延出している液不透過性裏面シ
ート上の吸収体側の側縁部に沿ってその一側縁部が接合
固定されている疎水性不織布からなるサイドシートによ
って形成されている。第1立体ギャザーは、吸収体の側
縁部に沿って接着固定されているサイドシートの一側縁
から反対側側縁方向に一定距離、すなわち第1立体ギャ
ザーの高さに相当する距離だけ延出した部分で折り返さ
れ、吸収体側縁部から延出している表面シートの端部を
挟み込んだ状態で、吸収体側縁に沿った表面シート上に
接合され、さらにサイドシートの該折り返し部分の内側
に伸縮弾性部材が包み込まれ、接着されることによって
形成されている。
【0010】上記第1立体ギャザーは、前記折り返し部
の伸縮弾性部材が収縮するに伴って、裏面シート上への
接着固定部を基端部として起立するように形成されてい
る。第1立体ギャザーの基端部となっている接着固定部
は、裏面シートとサイドシートとの間をシールしていて
吸収性本体内部の液体が裏面シートとサイドシートの間
を通って吸収性本体外へ流出することを防止している。
また、第1立体ギャザーは、前記サイドシートの折り返
し部に伸縮弾性部材が配置されて接着固定されている構
造であるから、吸収性本体内部の液体が該第1立体ギャ
ザー内に入り込んだ場合であっても、該立体ギャザーの
壁部から染み出ることはあっても、直接第1立体ギャザ
ー外へ流出することはない。また、立体ギャザーの壁部
分から染み出る液も、隣接する液不透過性裏面シートに
よって遮られて外装部材へ移行することはない。第1立
体ギャザーは疎水性不織布からなるサイドシートによっ
て形成されていることから、良好な通気性は確保されて
いる。
【0011】本発明の吸収性物品における吸収性本体の
第2立体ギャザーは、前記第1立体ギャザーを形成して
いるサイドシート部分からさらに延出しているサイドシ
ート部分で形成されている。第1立体ギャザーを形成す
るために前記表面シートの延出部分を挟み込むように折
り返されたサイドシートは、吸収体側縁部に沿った表面
シート上に接着固定されて第2立体ギャザーの基端部を
形成する。該接着固定部は、同時に該サイドシートと表
面シート間をシールして、吸収体上に排泄された液体が
直接第1立体ギャザー内に流入すること防止している。
そして、前記接着固定された部分からさらに延出するサ
イドシートの先端側縁部は、該先端側縁部の中に伸縮弾
性部材を包み込むように内側に折り込み、接着されてい
て、第2立体ギャザーを起立させる役割を果たしてい
る。
【0012】前述したように、第1立体ギャザー部分及
び第2立体ギャザー部分は、共に疎水性不織布からなる
サイドシートによって形成されていることから、液体が
染み出すことを完全に防ぐことはできない。しかし、第
2立体ギャザーから液体が染み出ることがあっても第1
立体ギャザーとその壁面に当接する裏面シートによって
外装部材側まで染み出ることは防がれるし、第1立体ギ
ャザーから液体が染み出ることがあっても、同様に液不
透過性裏面シートによって堰止められることから、吸収
性本体外へさらに染み出ることは防がれる。また、第1
立体ギャザーと第2立体ギャザーは、共に透湿性の不織
布からなるサイドシートによって形成されているため、
蒸れ防止に優れる。
【0013】本発明の吸収性物品における液透過性の表
面シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊
維からなる液体透過性不織布が用いられる。また、液不
透過性の裏面シートとしては、液体不透過性のポリエチ
レンシート、好ましくは微孔を設けたポリエチレンシー
ト、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した通気性、
透湿性のある液体不透過性シート、又はこれらの液体不
透過性のシートと不織布とを貼り合せたものが用いられ
る。透湿性を付与することにより蒸れる心配がなくなり
快適である。
【0014】本発明の吸収性物品における吸収体として
は、吸収紙単独や、フラッフパルプを主材に高吸収性ポ
リマー等の高吸収性物質を併用したもの、及びそれらに
熱融着繊維などを混合したものや、それらの積層物等か
らなる吸収性物質が用いられる。また、それらの全体を
ティシュで包み込んだ積層構造とすることが好ましい。
吸収体の形状は砂時計型、T字型あるいは矩形型の中か
ら適宜選択することが可能である。特に砂時計型の吸収
体は、良好なフィット性や立体ギャザーのポケット構造
が得られるので好ましい。
【0015】吸収体に使用される高吸収性物質として
は、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系等が挙
げられる。具体的には、デンプンーアクリル酸(塩)グ
ラフト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト
共重合体のケン化物、デンプンーメタクリル酸メチルグ
ラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリ
ルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルア
ミドグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロ
ニトリルー2−アクリルアミドー2―メチルプロパンス
ルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸
(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオ
キシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋
物、ポリビニルアルコールー無水マレイン酸反応物の架
橋物などが挙げられる。これらのうち、吸収能力が自重
の20倍以上の尿、体液、水を吸収するものが好ましく
使用されるが、特に自重の50倍以上の吸収能力を有す
る合成樹脂系のポリアクリル酸ナトリウム系が適当であ
る。これらの吸収性物質は、単独で用いてもよく、また
2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、吸収性物
質は紛粒状又は繊維状であってもよく、その大きさは特
に限定されない。
【0016】また、立体ギャザーを形成するための伸縮
弾性部材は、ウレタン糸、糸ゴムなどの通常の使いすて
おむつに使用される伸縮弾性部材をそのまま使用するこ
とができ、これらの伸縮弾性部材はそれぞれ伸長状態
で、ホットメルト接着剤、加熱加圧溶着あるいは超音波
接着により所定の領域に接着固定されている。
【0017】本発明の吸収性本体を着用者の身体にあて
るためには、従来のおむつカバーを用いることが可能で
あるが、着用者の腹から腰周りを囲んで吸収性本体を着
用者に当てて保持する外装部材に吸収性本体の一部をあ
らかじめ接着固定させておき、外装部材の前身頃及び後
身頃の両側縁に再剥離可能な接着手段を設けて展開型の
使いすておむつとしたり、外装部材の前身頃及び後身頃
の両側縁を接合させてウェスト周り開口部を形成したパ
ンツ型の使いすておむつとすることも可能である。
【0018】特に、パンツ型使いすておむつとして製造
する場合、外装部材と吸収性本体を別工程で製造できる
ため効率的である。パンツ型使いすておむつは、吸収性
本体を脚周り伸縮弾性部材及びウェスト周り伸縮弾性部
材を配置した外装部材の長手方向に沿う中央領域に配置
し、前身頃と後身頃を予め接着閉鎖して、着用者の腹か
ら腰周りを囲むように保持している。
【0019】パンツ型おむつを構成する脚周り伸縮弾性
部材、ウェスト周り伸縮弾性部材は、ウレタンフィル
ム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴムなどの通常
の吸収性物品などに使用される伸縮弾性部材をそのまま
使用でき、これら伸縮弾性部材はホットメルト接着剤に
より伸張状態で接着固定されている。
【0020】立体ギャザーの基端部を形成するための接
着方法としては、ホットメルト接着、加熱加圧溶着、超
音波溶融等を単独又はそれらを組み合わせて行う方法と
することができる。また、パンツ型おむつの前身頃と後
身頃の両側部を接着閉鎖する際には、両側縁を外側に突
き出した状態、両側縁を内側に突き出した状態、又は、
一方の側縁を外側に、他方の側縁を内側に突き出した状
態で両側縁の最外部に沿ってホットメルト接着剤、加熱
加圧溶着、超音波溶融などを単独又はそれらを組み合わ
せることにより接合する。
【0021】吸収性本体が配置される外装部材は、脚周
り伸縮弾性部材やウェスト周り伸縮弾性部材を挟み込ん
で配設するために少なくとも2層であることが好まし
く、着用者の発汗や排泄物による湿度上昇を抑え、蒸れ
や蒸れから起こりうるかぶれを防止するためにポリエチ
レン、ポリプロピレン等の熱可塑性繊維からなる不織
布、又は微孔を設けて通気性を付与したポリエチレンシ
ート、さらには熱可塑性樹脂にフィラーを加えて透湿性
のあるシートなどを用いるが、少なくとも着用者に直接
触れる部分には不織布を用いることが好ましい。
【0022】また、おむつの着用者へのフィット性をさ
らに優れたものにするために、外装部材の前身頃及び後
身頃の着用者の腰周りに当たる少なくとも一部の幅方向
に、複数本の伸縮弾性部材を配置することができる。さ
らに好ましくは、少なくとも吸収性本体が配置される以
外の部分に用いるシートとして、5〜40μmの厚さの
透湿性、伸縮性を有するポリウレタン系のフィルム、天
然ゴムシート、発砲シートの少なくとも片側に、エラス
トマー不織ウェブ単体かエラストマー不織ウェブの少な
くとも片側にポリエチレンテレフタレート繊維のような
ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ナイロン繊維
のようなポリアミド繊維、コットン繊維のようなセルロ
ース繊維、パルプ繊維及びこれらの混合物を含むグルー
プから選択された材料から作られた繊維層を水流交絡す
るか、又は積層されたウェブなどを積層貼り合せたもの
を使用するか、又は、ポリウレタン系、ポリオレフィン
系などの透湿性、伸縮性を有する熱可塑性樹脂を前記繊
維層へラミネートしたものを用いると、フィット性と共
に蒸れも防止することができる。
【0023】このような構成を有する本発明の吸収性物
品は、薄くて柔軟な素材で立体ギャザーを形成するた
め、直接肌に触れる部分に対して優しく、かつ、十分な
發水性を有しているため漏れ防止にも優れた効果を有す
るものである。さらに、このような構成パーツの軽量化
及び薄型化は、製品の軽量化及び薄型化を向上させ、コ
ストも低減することが可能である。
【0024】以下、図面により、使いすておむつを例に
して、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。図1は、パンツ型
使いすておむつの平面展開図である。図1において、パ
ンツ型使いすておむつは、吸収性本体1と外装部材2か
らなり、吸収性本体1は、その長手方向両端部が外装部
材2に接合されている。また、吸収性本体1の両側縁部
には、第1立体ギャザー12及び第2立体ギャザー13
が形成されており、さらに、外装部材2の脚周り部及び
腰周り部には、それぞれ脚周り伸縮弾性部材18及びウ
ェスト周り伸縮弾性部材19が配置されている。
【0025】図2は、図1に示すパンツ型使いすておむ
つをX−X’線にそって切断した状態を示す断面図であ
る。図2において、パンツ型使いすておむつは、吸収性
本体1と外装部材2からなり、両者は接着剤10により
接合されている。吸収性本体1は、液透過性の表面シー
ト3と、液不透過性シートの裏面シート4と、両シート
の間に配置された吸収体5からなり、また、吸収体5の
両側縁から延出する裏面シート4部分とこの上に配置さ
れた疎水性の不織布からなるサイドシート6が接着剤7
を介して接合され、サイドシート6は途中から表面シー
ト3上に折り返され、折り返された部分の内側に伸縮弾
性部材8が配置され、さらに、折り返されたサイドシー
ト6の側縁部にも伸縮弾性部材9が配置され、これによ
り、各々裏面シート4との接合部7、及び表面シート3
上の接合部11を起立点として、第1立体ギャザー1
2、及び第2立体ギャザー13の2つの立体ギャザーが
形成されている。
【0026】この場合、裏面シート4とサイドシート6
の接合部7は、サイドシート6の折り返し部分から離れ
たおむつの内側寄りに、吸収体側縁部に沿って設けられ
ており、これにより、第1立体ギャザー12と裏面シー
ト4とが密着していない部分が多くなり、第1立体ギャ
ザー12の通気性が確保されている。また、第1立体ギ
ャザー12において伸縮弾性部材8が配置されている部
分は、サイドシート6の長手方向全長にわたって塗布さ
れている接着剤14によって伸縮弾性部材8とサイドシ
ート6が接着されていることから、第1立体ギャザー1
2内に液体が入り込んでもその端部がシールされている
ため液体が直接漏れだすことはないが、壁部分からは液
体が染み出す状態になっている。このような壁部分から
の染み出しがあっても、液不透過性の裏面シート4によ
って染み出した液体が外装部材へ直接浸透することは防
がれる。
【0027】また、外装部材2は、おむつの内側に位置
する不織布からなる内層シート16と、おむつの外側に
位置する不織布からなる外層シート17からなり、これ
ら両シートの間には脚周り伸縮弾性部材18が配置され
ている。このように、外装部材2が通気性の不織布から
形成されているので、吸収性本体1の立体ギャザー部分
を透過してくる湿気は、内部に留まることなく、外装部
材2外へ放散され、蒸れのない吸収性物品を形成してい
る。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明による吸収性物品は、液体
の染み出しを完全に防ぐことができないが、通気性に極
めてすぐれている疎水性不織布からなる立体ギャザーを
2重に設けると共に、吸収性本体に通常使用されている
液不透過性裏面シートを立体ギャザーの通気性を損なわ
ない状態で配置、利用することによって、着用者の発汗
や排泄物による蒸れを防止し、蒸れから起こりうるかぶ
れの防止に優れた効果を有すると共に、排泄物の漏れ防
止効果にも優れた吸収性物品を提供することが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の平面展開図である。
【図2】図1の吸収性物品をX−X’線に沿って切断し
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:吸収体本体、2:外装部材、3:表面シート、4:
裏面シート、5:吸収体、6:サイドシート、7:接着
剤、8:伸縮弾性部材、9:伸縮弾性部材、10:接合
部(接着剤)、11:接合部(接着剤)、12:第1立
体ギャザー、13:第2立体ギャザー、14:接着剤、
15:接着剤、16:内層シート、17:外層シート、
18:脚周り伸縮弾性部材、19:ウェスト周り伸縮弾
性部材
フロントページの続き (72)発明者 小川 修一郎 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社東雲研究センター内 Fターム(参考) 3B029 BC02 BC07 BD12 BD13 BD14 BD17 4C098 AA09 CC02 CC10 CC12 CE06 CE13 DD10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排泄物を吸収する吸収性本体と、前記吸
    収性本体が接合され、これを着用者に当てて保持する外
    装部材とからなる吸収性物品において、前記吸収性本体
    は、吸収体と前記吸収体の両面を覆って配置され、かつ
    吸収体側縁から延出する部分を有する液透過性表面シー
    ト及び液不透過性裏面シートとを有し、前記吸収体の側
    縁から延出する裏面シート上には疎水性不織布からなる
    サイドシートがその吸収体側の側縁部を裏面シート上に
    接合して配置され、該接合部から該接合部と反対側の側
    縁部に至る途中の部分において前記吸収体の側縁から延
    出する表面シート部分を挟んで折り返され、該折り返し
    部分から反対側の側縁部に至る間の部分が吸収体の側縁
    部に沿って前記表面シート上に接合され、さらに該折り
    返し部分と該反対側の側縁部の双方に伸縮弾性部材が配
    置され、これによって前記裏面シート上への接合部を基
    端部とする第1立体ギャザーと前記表面シート上への接
    合部を基端部とする第2立体ギャザーが前記サイドシー
    トによって形成されており、また、前記外装部材は、共
    に不織布からなる内層シートと外層シートが積層され、
    これら両シート間の少なくとも脚周り部分に伸縮弾性部
    材が配置されていることを特徴とする吸収性物品。
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