JP2001258513A - イカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法 - Google Patents

イカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イカ(烏賊)の加工処理に係わるものであっ
て、特に、その潰し肉としての利用を可能とし、イカの
消費拡大を図ると共に、従前からの加工処理手段では利
用価値が少ないとされてきた腕やヒレの有効活用に繋が
り、廃棄物処理の面に役立つようにする新規な構成から
なるイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法を提供する。 【解決手段】 イカ潰し肉を、直接、その中心温度で
30℃ないし70℃の範囲内となるように規制して加熱
処理をなすことにより、イカ肉のタンパク質変性を制御
し、一部熱変性を伴うゲル化に未変性タンパク質の部分
が併存するようにしたゲル化処理を施してイカ潰し肉ゲ
ル化素材が得られるようにしたイカ潰し肉ゲル化食品素
材の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、我が国の食用軟体動物とし
て最も消費量の多いイカ(烏賊)の加工処理に係わるも
のであって、特に、その潰し肉としての利用を可能と
し、従前からのイカ加工食品には見られない新たな性状
の加工食品への展開を可能とすることにより、イカの消
費拡大を図ると共に、従前からの加工処理手段では利用
価値が少ないとされてきた腕やヒレの有効活用に繋が
り、廃棄物処理の面に役立つようにする新規な構成から
なるイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法を提供しよう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】生活水準が高くなり、衣食住全ての面で
各人の好みに応じた自己主張が反映される豊かな時代を
推移する中で、人々の最も高い関心事は、偏に健康管理
に集中するところとなり、衣であれ食であれ住であれ、
その選択基準の中心的な位置を占めるに至っている。例
えば、食生活についてみれば、ひと頃までの珍しければ
事足りていて、外国料理を漁り、多国籍料理にまで趣向
を走らせていた時代から、最近では、無農薬野菜とか有
機肥料栽培米、天然もの魚介類等といった身体に好まし
い自然食品を食材とした料理・食品に強い感心が集ま
り、生産者は勿論のこと、それら原材料を使って加工す
る料理店や加工食品メーカーにおいても、移り変わる消
費者ニーズへの対応に果敢に取り組む姿勢が強く見られ
るようになってきている。
【0003】ところが、こうした自然食ブームの一翼を
担う筈の水産業界では、国際的な漁業権の規制に加え、
自然環境保護の問題や異常気象までもが絡み、その漁獲
量が年々下降現象を来してきている上に、輸入規制の緩
和によって外国産の同種競争品や珍しい魚介類が大量に
出回ることとなって、制約された枠内で漸く水揚げした
水産物も、思うような単価では流通せず、経営的な危機
に瀕している水産業者も続出する等して深刻な様相を呈
し始めてきている。
【0004】その傾向が端的に現われてきている水産業
者の一つに、我が国の食生活の中で、これまでのところ
極めて家庭的な水産物として人気も高く、その消費量で
も他を圧倒してきていたイカ生産業者が取り上げられ
る。特に、我が国におけるイカ水揚げ量で他県を寄せつ
けない青森県では、その影響が最も強く、極めて深刻な
事態にまで発展し兼ねない虞れもあって早急な対策が望
まれていることから、各種悪条件の中での消費拡大に繋
がる有効な方策の模索が、官民一体となって地道に続け
られてきている。
【0005】イカの消費拡大策としては、生食としての
消費拡大と加工食品としての消費拡大とに大別される
が、現状では、安価で大量の輸入イカが店頭に並ぶこと
と、消費者の趣向の多様化で、家庭的な食材とはいえ、
ひと頃程の必需品的なニーズが陰り始めてきていること
等の事情を直視すれば、生食の方面からの対策は極めて
難しいと云わざるを得ず、残る加工食品としての展開の
面で新しい試みが期待されるところとなり、従前からの
スルメ、裂きイカ、塩辛、薫製イカ、酒徳利等々の加工
品に加わる新食材のための有力な加工技術としては、イ
カを原材料とする練り物からの新たな展開を必要とする
ことになるが、従前からもそうした取り組みがなされて
いなかった訳ではない。
【0006】例えば、特開昭52−54052号「いか
肉を用いた食品の製造」野村発明、特開昭53-115
854号「珍味食品の製造法」大塩発明、特公平1−2
348号「いか巻の製造方法」榎本等発明、特公昭58
−15106号「いかすり身の製造方法」宮川商店特
許、特開昭63−44835号「いかの乾燥シートおよ
びその製造方法」町出等発明、特公平2−30号「微粉
の製造方法」田口特許、特開平1−171464号「イ
カ加工品の製造方法」藤本発明、特開平4−15876
7号「シート状珍味の製造法」金井発明、特開平5−1
99852号「いかの腸詰めおよびその製造方法」高村
発明、特開平10−113151号「イカ利用均質食
品」塩谷発明、特開平10−165110号「水産廃棄
物から製造した魚類誘因餌料」富沢発明等々に散見され
るとおりである。
【0007】しかし、これら従前からの試みのものは、
既に確立した技術となっているスケトウダラ冷凍すり身
を主原料としたゲル化(蒲鉾)技術の応用編の域を脱し
きれておらず、イカすり身を主原料としながらも、必ず
澱粉やその他の農産物および/または魚肉等と共に練り
混ぜ合わせた上、焼成して煎餅状にしたり加熱処理して
竹輪状あるいはソーセージ状としてしまうものであり、
所謂従前から存在してきている食品について、主原料を
イカ肉に代替して作り上げたに過ぎない程度のものであ
り、イカの特性を活かして完全に新規な素材に至るよう
にした提案は認められない。
【0008】イカ肉の特性は、これまでのゲル化商品の
代表であるスケトウダラ肉の場合と比較的に示せば、水
晒しによってタンパクが溶け出して肉質の流出現象を来
し易く、品質向上のためのゲル化前処理としてスケトウ
ダラ肉の場合に採用されている不溶成分を洗い流すため
の水晒しができないこと、内因性のプロテア−ゼ活性が
高いため、魚肉のゲル化に欠かせない塩ずり工程をする
とタンパク質が分解され、ミオシン重鎖の著しい減少が
起こりゲル化能の低下を招くこと、また、この塩ずり後
の座り処理(ゲル強度の低下を来さないよう30℃程度
で数十分間予備加熱して弾力性を向上させる工程)によ
ると、ミオシン重鎖が低分子化されて著しいゲル化形成
能の低下に繋がること、そして、何よりもイカ肉タンパ
ク質は、水素結合やイオン結合等が主体となっていて、
共有結合によるミオシン重鎖多量化が主体をなすスケト
ウダラ肉の場合と基本的にゲル化機構を異にしているこ
とといったスケトウダラ肉のゲル化に欠かせない処理工
程を不適とする特性がある。
【0009】更に、このイカ肉の特性には、逆にスケト
ウダラ肉のゲル化処理に不都合とされている処理にも適
した特性、即ち、冷凍耐性があることから長期間の冷凍
保存によっても冷凍変性を来さず、スケトウダラ肉の場
合のように変性防止剤を必要としないこと、スケトウダ
ラ肉の場合と違って、50℃ないし60℃前後の温度帯
によってもゲル強度の低下(スケトウダラ肉の処理にお
いて「火戻り」と称されている現象)に繋がることがな
く、その範囲の加熱温度帯が積極的に加工処理に採用で
きること、したがって、スケトウダラ肉の場合のよう
に、予備加熱処理による「座り」を要せず、直接高温度
加熱処理によってゲル化を達成できること等の特性も有
している。
【0010】こうしたイカ肉特性に配慮した処理技術に
よるものとしては、既述の先行技術の中の宮川商店特許
(特公昭58−15106号「いかすり身の製造方
法」)にもその一部を見い出せるが、この特許発明の技
術的思想は、その公報の記載からも明らかなとおり、鰭
や腕の活用に欠かせないそれらの部分の剥皮を主目的と
するものであって、その要旨は、物理的な手段では剥皮
が困難な鰭や腕部分の皮を、所定の割合で中腸腺かアル
カリ剤、あるいはそれらを併用して混入した温湯(45
℃〜55℃)中で軟化あるいは剥皮してから、水に晒し
て冷却し、その後閉鎖系内で遠心加速し、遠心運動方向
に固定した刃物で薄片にカッティング処理するすり身の
製造方法であって、皮の軟化あるいは剥皮処理の際、熱
変性を来し易いイカ特性に配慮した温湯温度を採用して
いること、また、熱変性の進行停止と無機塩類や水溶性
蛋白の除去を目的とした水晒しに際し、イカ肉質の流出
に配慮した晒し処理を採用している。
【0011】しかし、この宮川商店特許発明の製造方法
は、既に知られている特性を、皮の軟化あるいは剥皮処
理に応用するため、鰭や腕部分をそのままにして短時間
温湯処理し、皮の部分だけの熱変性に止めるようにした
ものであり、身の部分の熱変性を最小限に止めるか、熱
変性を起さないようにした上、その後冷却した身をカッ
ティング処理するものであり、いわば何等かの手段によ
って皮を剥いで身だけにした生イカのすり身の製造方法
と基本的には変わらず、すり身自体は、スケトウダラに
混入、利用されてゲル化(蒲鉾)されていた従前からの
皮を剥いだ胴の部分のすり身と何等変わるところのもの
ではなく、その証拠には、イカの特性からいって、本来
採用されるべきではない水晒し処理を行い、スケトウダ
ラに混入処理されてゲル化(蒲鉾)した際、練製品とし
てのアシに影響する無機塩類や水溶性蛋白の除去する処
理までを採用していることからも明らかであり、したが
って、これら公知となっている先行技術に開示されたイ
カのすり身に関するものの中には、それだけを活かして
全く新たな食品素材とする関連技術を全く見い出すこと
ができない。
【0012】この発明は、以上見てきたとおり、イカの
積極的な加工処理として、未だイカの潰し肉を主原料と
し、しかも、その特性を有利な要素として活かしてなる
新食品素材の開発、実用化がなされてきていないことに
着目し、今後のイカの消費拡大には、その分野でのイカ
の利用が欠かせないとの政策的な判断から、その現場で
水産業者を指導、支援する立場にあるものとして鋭意開
発、研究を継続し、永年に渡る試行錯誤と幾多の試作実
験とを繰り返してきた結果、遂に茲にきて、以下におい
て詳述するとおりの新規な構成からなるイカ潰し肉ゲル
化食品素材の製造方法を実現化することに成功したもの
である。
【0013】
【発明の構成】この発明は、基本的に次のとおりの構成
を要旨とするカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法であ
る。即ち、生イカを適宜手段ですり潰してなるイカ潰し
肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直接、
その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となるよう
に規制すると共に、中心温度に応じた時間内において加
熱処理をなすことにより、イカ肉のタンパク質変性を制
御し、一部熱変性を伴うゲル化に未変性タンパク質の部
分が併存するようにしたゲル化処理を施してイカ潰し肉
ゲル化素材が得られるようにした構成からなるイカ潰し
肉ゲル化食品素材の製造方法である。
【0014】この基本的な構成のイカ潰し肉ゲル化食品
素材の製造方法を、他の記載表現によるものとして示せ
ば、生イカを適宜手段ですり潰してなるイカ潰し肉を、
水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直接、その中
心温度で30℃ないし70℃の範囲内となるように規制
すると共に、中心温度に応じた時間内において加熱処理
をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながらゲル化
させた後、速やかに冷却または冷凍処理するか、乾燥さ
せてから冷却または冷凍処理するかしてイカ潰し肉ゲル
化素材を得るようにした構成を要旨とするイカ潰し肉ゲ
ル化食品素材の製造方法ということもできる。
【0015】そして、上記基本的な構成のこの発明のイ
カ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法には、より具体的な
構成のものとして示すことができる以下のとおりの幾つ
かの代表的なイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法が包
含されている。先ずは、その一つに、生イカを適宜手段
ですり潰し、少なくとも0.02モル以上の糖類を添
加、混練してなるイカ潰し肉を、水晒し、予備加熱等の
処理をすることなく直接、その中心温度で30℃ないし
70℃の範囲内となるように規制すると共に、中心温度
に応じた時間内において加熱処理をなし、イカ肉のタン
パク質変性を制御しながらゲル化させ、薄板化したもの
を、70℃以下の温度で透明または半透明になるまで乾
燥した上、冷却または冷凍処理をすることにより、透明
または半透明のイカ潰し肉ゲル化素材を得るようにした
構成を要旨とするイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法
がある。
【0016】また、生イカを適宜手段ですり潰し、細片
状とした大葉等の薬味材を添加、混練してなるイカ潰し
肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直接、
その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となるよう
に規制すると共に、中心温度に応じた時間内において加
熱処理をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながら
ゲル化させ、所定サイズのブロック化したものを、一旦
凍結させた後、半解凍状態でスライス加工で厚さ1ミリ
程度の薄片化したものとすることにより、温水に潜らす
と縮れ現象を来すイカ潰し肉ゲル化素材を得るようにし
た構成を要旨とするイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方
法も包含されている。
【0017】更に、生イカを適宜手段ですり潰し、チー
ズ、パイナップル、醤油、納豆、イカ足ぶつ切り等、食
味用あるいは増量用の適宜材料の一種類以上を混入して
なるイカ潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をするこ
となく直接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲
内となるように規制して短時間加熱処理をなし、イカ肉
のタンパク質変性を制御しながら外側だけをゲル化さ
せ、速やかに冷却したものを適宜サイズの小片状に成形
してしまうことにより、その後、衣をつけて油で揚げ、
成形フライに加工処理するためのイカ潰し肉ゲル化素材
を得るようにした構成を要旨とするイカ潰し肉ゲル化食
品素材の製造方法も同様である。
【0018】そして、生イカを適宜手段ですり潰してな
るイカ潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすること
なく直接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内
となるように規制してなる温湯中または加熱油中に細く
絞り出し、中心温度に応じた時間内において加熱処理を
なし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながらゲル化さ
せた後、速やかに冷却または冷凍処理したものとするこ
とにより、麺類用とする紐状のイカ潰し肉ゲル化素材を
得るようにした構成を要旨とするイカ潰し肉ゲル化食品
素材の製造方法も包含される。
【0019】生イカは、水揚げされた後のイカであっ
て、熱処理加工等によってタンパク質変性を起していな
いものでありさえすれば、特にその鮮度にあまり左右さ
れるものではなく、生食(刺身)には適さないが、十分
食用できる程度のものまで対象とすることができ、ま
た、イカは、スケトウダラの場合と違って冷凍耐性があ
ることから、冷凍イカの採用も当然可能になる上、従前
からの加工処理による整形段階に副次的に発生する余り
肉部分や利用頻度の低い鰭や腕の部分も何等支障なく対
象となり得る。但し、各部の皮(通常四層となっている
皮全て)については、この発明が包含する透明または半
透明のイカ潰し肉ゲル化素材を得るようにする製造方法
に使用対象となる生イカの場合を除き、何等剥皮処理す
るまでもなく、この発明による製造方法の実施が可能に
なるものの、透明または半透明性を必要としたり、きれ
いな白色系にゲル化する必要のある製造方法用の生イカ
とする場合には、色素胞を含む層の皮(通常第1〜3層
まで)については剥皮、除去してしまわない限り、食品
素材が赤みを帯びたものになってしまうことから注意を
要することになる。
【0020】なお、生イカの種類についての制約はな
く、食用に供されているものであればどの種のものでも
利用可能とするものの、その種類によっては、タンパク
質変性の温度に対する感受性が異なる(参考までに、感
受性の高い順に代表的なイカの種類を列挙すれば、「ホ
タルイカ」、「アルゼンチンイレックス」、「カナダイ
レックス」、「ヤリイカ」、「ニュージーランドスルメ
イカ」、「アカイカ」、そして、最も安定する「コウイ
カ」)ため、熱に対して不安定な種類については、特に
処理中の温度上昇に留意する必要がある。
【0021】上記対象となった生イカは、特に温度感受
性の強い種の生イカは勿論のこと、そうでない種類の生
イカについても、極力品温の上昇を来すことのないよう
処理条件を整え、なるべくは10℃を超えることのない
低温下、望ましくは5℃以下の温度下となるような設備
条件となるようにした上、従前からの潰し肉処理手段、
例えばミートチョッパーやサイレントカッター等による
手段を含む適宜手段によって、できるだけ迅速な潰し肉
処理を完了し、この発明の製造方法のための所定の潰し
肉を製造してしまうようにすべきである。
【0022】なお、こうして製造されたイカ潰し肉は、
一旦冷却したものとして使用するのが望ましく、また、
その後も速やかに次の加熱処理工程に廻すようにすべき
であり、当該加熱処理工程までに時間が空く場合、例え
ば潰し肉の製造工程だけが独立、先行して実施されるよ
うなケースでは、速やかに冷凍貯蔵するようにしなけれ
ばならない。但し、イカ類が冷凍耐性を有するとはい
え、一度イカ潰し肉とした後で凍結・解凍が繰り返され
ると、ゲル強度低下に代表される品質の低下を免れなく
なることから、イカ潰し肉処理後は、冷却処理した上、
速やかに加熱処理工程に流れる一連の製造方法が実施さ
れるよう、予め加熱処理工程以降の処理能力に応じた分
量だけのイカ潰し肉処理となるようにすべきである。
【0023】このイカ潰し肉は、イカ肉だけでも差し支
えはないが、食材目的、即ち対象食品の素材として味付
けや色付けを必要とするかどうかや、機能性食品とする
ために、ある種の有効成分、例えばカルシウムやEP
A、DHA、各種ビタミン等の栄養素の補充をすべきも
のかどうか等といった主に食品成分上からくる目的、お
よび/または、透明度を高くするとか、ゲル化を促進あ
るいは制御して所望の弾力性や艶やかさ、固さを実現す
る必要があったり、日持ち等性状の維持、改善の要請が
ある等、主に食品性状の改善に繋がる目的等といった各
種目的に応じ、それら目的達成に必要となる適宜添加物
を適量添加し、均質に混練してなるものとすることがで
きる。なお、酢等に代表されるタンパク質変性剤または
それに関連する材料の添加については、タンパク質の変
性を来たさない程度の少量の使用については問題がない
が、それ以上となってタンパク質が変性を起こしてしま
うとゲル化反応に支障を来たすこととなるため、注意が
必要になる。
【0024】これら添加物は、前記イカ潰し肉に対し、
極力温度上昇を阻止するように努めながら、できるだけ
短時間の処理で均質に混練されるようにすべきであり、
しかも、その混練の際には、最終商品に要求される性状
に合うよう真空度を調節し、混練物の中に混入する空気
の量を最適な条件、例えば、透明性を持った最終食品と
したり、比較的固めの蒲鉾状最終食品にしようとする場
合であれば、イカ潰し肉中への空気の混入を断つように
しながら速やかな撹拌、混練をなし、また、フライ等ソ
フトな食感を必要としたり、白濁した外観が好ましい最
終食品用とするとき等には、逆に積極的に空気を混入す
るようにした混練とする。
【0025】なお、最終食品を透明性のあるものにしよ
うとするときには、この空気量の遮断混練処理と共に、
添加物しての糖類(例えばシュクロースやソルビトー
ル、マルトース等、特に種類を問わない。)の採用が必
須であり、その添加割合も、イカ潰し肉中水分に対して
0.5モル程度以上としなければならず、該糖類の添加
割合と透明性の程度とはある程度の割合のところまでは
略比例していることが判明した。
【0026】こうして形成されたイカ潰し肉は、ゲル化
を制御、進行するための加熱処理工程にできるだけ早く
移行する必要があり、その加熱処理工程に移行する間、
従前からのスケトウダラのゲル化処理の場合であれば、
水晒しをしてゲル化に都合の悪い不溶性分を洗い流す工
程を取り入れたり、弾力性向上を意図して比較的低温の
30℃程度で数十分間もの予備加熱をする「坐り」処理
をする等といった中間処理を必要としていたのに対し、
この発明の製造方法では、それら中間処理を必要とせ
ず、直接(正確には、最終食品との兼ね合いで適宜成形
処理した上)加熱処理工程に入るようにするものであ
る。
【0027】この加熱処理工程では、その加熱温度帯
が、加熱対象となるイカ潰し肉の中心温度で30℃〜7
0℃の範囲、望ましくはそれより高い40℃〜70℃と
すべきであり、更に短時間の中にゲル化を制御して良品
質の食品素材を製造するためには、後述の実施例で多く
採用しているように50℃前後といった比較的高温帯域
において実施するようにし、イカ肉のタンパク質変性を
制御し、一部熱変性を伴うゲル化の進行と共に、未変性
タンパク質のままでその後に未だタンパク質変性能を残
す部分が併存するようにしたゲル化処理を施すようにし
なければならず、それら二つの特性がバランスしたまま
のゲル化を実現する上で、上記した加熱温度帯は極めて
重要な要素であり、70℃前後よりも高い温度域によっ
て処理した場合には、そうした特徴あるゲル化処理を果
たすこと難しく、この発明が目的とするゲル化食品素材
の製造に相応しくない製造方法となってしまう。
【0028】この加熱処理工程における加熱手段は、比
較的肉薄状に成形したものの場合には温湯によるものと
し、肉厚板状あるいはブロック状等に成形したもので
は、ヒーター内蔵の加熱容器内に直接充填して通電加熱
するようにするか、伝熱性成形用容器内に収容した上、
当該容器毎加熱装置内に入れて加熱する等肉厚内部まで
効率的に伝熱できる手段によるものとする外、紐状の食
品素材に加熱処理するような場合であれば、当該イカ潰
し肉をスタファー等の絞り機で、適当なノズルを介して
絞り出し、温湯または加熱油中で加熱処理することも可
能である。
【0029】なお、加熱処理に先立つイカ潰し肉の整形
には、ビニール袋等耐水・耐熱性袋に充填した上で、所
望する厚さまで薄く圧延するようにしたり、および/ま
たは形状を整えてしまうようにする手段によるか、ある
いは、最終食品が、しゃぶしゃぶ用素材のように、かな
り薄手のものとしなければならないような場合には、先
の耐水・耐熱性袋に充填して圧延する手段によるものと
する外、一旦ブロック状のものに整形して加熱処理した
上、凍結してしまい、その後半解凍状態においてスライ
サー等の器具を使って薄く切るようにした手段により、
最終的に薄片状に整形したと同様の結果が得られるよう
にすると、極めて効率的且つきれいに製造することがで
きて極めて好都合のものとすることができる。
【0030】温度管理と時間管理とによる加熱処理でゲ
ル化を制御し、予定どおりの性状にまでゲル化を進めた
後、所定のゲル化状態に固定するための冷却処理を経る
ことにより、この発明のイカ潰し肉ゲル化食品素材が製
造され、夫々目的とする最終食品への加工過程、即ち最
終食品としての整形や味付け、色付け、他食品との組合
せ・一体化、ラッピング、冷凍貯蔵等の処理に廻される
ことになるが、この素材製造の最終工程となる冷却処理
には、製造すべきイカ潰し肉ゲル化食品素材がどのよう
な性状の最終食品を対象としているかによっても違いが
ある。
【0031】例えば、透明な商品向けとなるイカ潰し肉
ゲル化食品素材とする場合には、ゲル化のための加熱処
理工程を終えた後、−10℃ないし70℃の範囲内の温
度下での通風乾燥処理が必須となり、その乾燥時間も適
用温度によって変わり、また透明性を付与する上で必須
の条件となる糖類の添加割合によってもその乾燥時間は
変わり、その適用温度が高ければ短く、糖類添加量が多
くなる程長くするようにした乾燥処理を施した上、高温
通風乾燥の場合には、速やかに冷却処理する必要があ
る。
【0032】また、透明性を必要としない食品向けのイ
カ潰し肉ゲル化食品素材の場合であれば、所定の性状の
ゲル化に達した段階で、できるだけ円滑に冷却してしま
うようにし、特に紐状として麺類食品とするものの場合
等は、芯部にまでゲル化が進行して独特の弾力性と折角
の風味とが殺がれてしまわないようにする等、必要以上
のゲル化の進行を阻止するようにして、最終食品に相応
しい安定した品質のイカ潰し肉ゲル化食品素材が確実に
得られるようにする。以下では、上記したこの発明のイ
カ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法の構成が、より一層
明確に把握できるようにするため、この発明を代表する
幾つかの具体的な実施例を示すことにする。
【0033】
【実施例1】この発明の技術的思想に基づくイカ潰し肉
ゲル化食品素材の製造方法によってもたらされる素材と
して、最も端的にその特徴が認められる事例が茲に取り
上げた実施例であり、従前までのもののような他の肉や
澱粉等の繋ぎ材等を一切使用することなく、イカ潰し肉
だけを使って透明性のあるゲル化食品素材が製造可能と
なるようにしたものである。その製造工程は、以下に展
開するとおりのものである。
【0034】第 一 工 程 生イカ(加熱処理をしていないという意味での生イカで
あって生鮮の程度は問わない。)、それが冷凍物であれ
ば解凍したイカを用意し、より望ましい透明性を実現す
るために内臓や鰭、頭脚部を取り除いてしまうと共に、
赤みを帯びた色を避ける必要があれば四枚ある皮の少な
くとも外側三枚を剥いでしまう工程。したがって、着色
傾向や透明性にそれ程こだわることのない場合には、
鰭、頭脚部の除去や剥皮処理を施す必要はなく、最低限
内臓だけを除去した生イカの採用も可能となる。
【0035】第 二 工 程 その生イカを、例えばミートチョッパーやサイレントカ
ッター等の公知の器具によってイカ潰し肉とする。その
際、品温の上昇を来すことのないように10℃を超える
ことのない低温下、望ましくは5℃以下の温度において
処理が成されるように十分な配慮を必要とし、特に、採
用した生イカが、温度感受性の強い種、例えばホタルイ
カやヤリイカ等の生イカの場合には細心の注意をはらっ
た上、できるだけ迅速な潰し肉処理を完了してしまうよ
うにすべきである。
【0036】第 三 工 程 次に、公知の撹拌器を用い、砂糖1.3%、食塩0.5
%、グルタミン酸ナトリウム0.05%を添加し、温度
の上昇を極力避けるようにして手際よく十分な混練がな
されるようにする工程。その際、可能な限り脱気して混
練物内への空気混入量を規制し、透明度を高めるように
する必要がある。なお、砂糖の割合を多くする程透明性
の付与に有利になるものの、後述する乾燥処理に時間を
要することになる点と、最終商品における甘さに影響す
る点とを勘案して最適な割合とすれば良いが、最低限イ
カ潰し肉中水分に対して0.5モル程度以上となる添加
割合が確保されていなければならない。
【0037】また、必要に応じ、最終食品としての栄養
価や味付け、色合い等に注文があれば、この段階で、そ
れらの要求に応じた適宜添加物、例えば、機能性食品を
狙って、例えばカルシウムやEPH、DHA、各種ビタ
ミン等有効成分の一種類または数種類を添加したり、調
味液や着色料等も添加可能になる外、公知の性状改善剤
等を加えてその弾力性や艶やかさ、固さ、日持ち等を良
くするようにしたものとすることもできることは云うま
でもないことである。
【0038】第 四 工 程 上記までの工程で所定の如くに製造されたイカ潰し肉
は、ビニール袋の中に所定量が詰め込まれ、当該袋の外
側からのし棒を転がして押しつぶすか、適宜押圧具の間
に挟着状にする等適宜手段によって圧延し、その厚さが
略3mm程度の均一な厚さとなるようにする工程。
【0039】第 五 工 程 45℃の温湯中に、上記第四工程で用意したビニール袋
入りイカ潰し肉を、その袋毎浸漬し、約3分間程加熱し
た後、引き上げた袋からゲル化を進めた板状のイカ潰し
肉を取り出してしまう工程。この状態のイカ潰し肉は、
ゲル化が制御されていて、一部熱変性を伴うゲル化の進
行と共に、未変性タンパク質のままでその後に未だタン
パク質変性能を残す部分が併存するようにしたゲル状物
質となっており、速やかに常温以下まで冷却し、その性
状を維持するようにすると共に、粘着性もあって適宜形
状、例えば筒状にすること等も容易であり、最終食品に
応じた形状に適宜成形するようにする。
【0040】第 六 工 程 所定のゲル化を終え、必要に応じて成形されたイカ潰し
肉を、50℃前後に設定した乾燥機の中で水分50%以
下の乾燥度となるよう、2時間程度の所要時間を掛けて
所望の透明度となるまで通風乾燥する工程。この乾燥処
理する際、網に載せた状態にすると編み目が付いてしま
う虞れがあることから、紐に吊るす等の工夫を要する。
通風乾燥温度帯は、30℃ないし70℃の温度範囲内で
なければならず、透明度を上げるには、できるだけ低温
側において実施するのが有利ではあるが、低温側になる
程、通風乾燥に時間を要してしまうことに留意する必要
がある。
【0041】以上の工程によって製造されたイカ潰し肉
ゲル化食品素材は、糖類の添加割合や通風乾燥温度の条
件によってその透明度に違いを生ずる。換言すれば、所
望の透明度を実現しようとすれば、イカ潰し肉への糖類
の添加割合や加熱処理後の通風乾燥温度の条件を適宜コ
ントロールすることによって実現し得ることになる。そ
して、一旦所定の透明性を有するものとしたイカ潰し肉
ゲル化食品素材は、その後、冷凍させたとしても、解凍
後には再びその透明性を維持したイカ潰し肉ゲル化食品
素材に復帰する。
【0042】
【実施例2】この実施例は、透明性のあるイカ潰し肉ゲ
ル化食品素材を製造する方法で、上記実施例とは異なる
工程からなるものの事例であり、上記実施例の第一ない
し三工程を経過して得られたイカ潰し肉につき、その後
の第四工程および第五工程が次のように第四の一工程お
よび第五の一工程に変更されて実施された上、第六工程
は、上記実施例1と同様にして実現されるようにしたも
のである。
【0043】第 四の一 工 程 上記までの工程で所定の如くに製造されたイカ潰し肉
を、耐熱性袋その他容器に入れるか、直接充填可能な専
用のジュール加熱装置による等して10cm角程度の直
方体ブロックが成形されるようにし、その容器入りイカ
潰し肉をジュール加熱装置によって45℃、3分間程度
の加熱をなし、ゲル化を進行させ、予めブロック状のも
のとして形成してしまう工程。
【0044】第 五の一 工 程 ブロック状のものにゲル化したイカ潰し肉を、スライサ
ーを使って略3mm程度の厚さのものに切り揃えるよう
にした工程。以降は、実施例1における第六工程と同様
の処理をして透明性を有するイカ潰し肉ゲル化食品素材
を製造するものである。
【0045】
【実施例3】次は、イカ潰し肉によって餃子の皮様食品
とするためのイカ潰し肉ゲル化食品素材を製造するよう
にした具体的事例であり、前記実施例1の第一および第
二工程と同様にした工程を経てイカ潰し肉を製造した
後、実施例1の第三ないし第五工程を、第三の一工程、
第四の二工程および第五の二工程に変更、実施し、上記
実施例1の第六工程については、透明性を付与する必要
があるときだけに採用されるようにしてなるものであ
る。
【0046】第 三の一 工 程 公知の撹拌器を使って、砂糖1%、食塩1%、グルタミ
ン酸ナトリウム0.3%、およびイノシン酸ナトリウム
0.03%を添加し、温度の上昇を極力避けるようにして
手際よく十分な混練をする工程。
【0047】第 四の二 工 程 上記によって製造されたイカ潰し肉を、直径5cm程度
の塩化ビニリデンチューブに詰め込み、50℃の温湯中
(ジュール加熱装置によってもよい。)で20分間加熱
し、ゲル化を進行させる工程。 第 五の二 工 程 ゲル化したイカ潰し肉を、チューブから取り出すか、あ
るいはチューブ入りのまま、スライサーによって略2m
m厚程度のものに切り揃えるようにした工程。以上によ
り、餃子の皮様食品とするためのイカ潰し肉ゲル化食品
素材を製造するものである。
【0048】
【実施例4】この実施例は、イカ潰し肉を使ったしゃぶ
しゃぶ食品とするためのイカ潰し肉ゲル化食品素材の製
造方法に関する具体例であり、前記実施例1の第一およ
び第二工程と同様にしてイカ潰し肉を製造した後、実施
例1の第三ないし第五工程を、次のとおりの第三の二工
程、第四の三工程および第五の三工程に変更して実施す
るようにしたものである。
【0049】第 三の二 工 程 前記実施例1の第1および第2工程と同様にして得られ
たイカ潰し肉に、上記実施例3と同様にして、砂糖1
%、食塩1%、グルタミン酸ナトリウム0.3%、および
イノシン酸ナトリウム0.03%を添加し、公知の撹拌器
で温度の上昇を極力避けながら手際よく十分な混練をす
る工程。
【0050】第 四の三 工 程 上記によって製造されたイカ潰し肉を、実施例2の第4
の一工程と略同様に、先ず10cm角程度の直方体ブロ
ックが成形し、ジュール加熱装置(温湯でも差し支えは
ない。)によって50℃、3分間程度の加熱をなし、ゲ
ル化を進行させ、予めブロック状のものに形成してしま
う工程。 第 五の三 工 程 ゲル化したイカ潰し肉を、一旦凍結させた後、半解凍状
態にしたものを、スライサーによって略1mm厚程度の
ものに切り揃えるようにした工程。以上により、しゃぶ
しゃぶ食品とするためのイカ潰し肉ゲル化食品素材を製
造するものである。なお、第五の三工程の後、冷凍貯蔵
しておいて解凍、使用するようにしても、熱湯内に浸け
て縮れ状となる性状に支障を来すことはない。
【0051】
【実施例5】この実施例は、衣が剥離することのない成
形フライ食品とするためのイカ潰し肉ゲル化食品素材の
製造であって、前記実施例1の第一および第二工程と同
様にした工程を経てイカ潰し肉を製造した後、実施例1
の第三ないし第五工程を、第三の三工程、第四の四工程
および第五の四工程に変更、実施し、以降は、従前から
のフライ用に衣を付けて油で揚げるようにする工程を経
れば製造できるようにしたものである。
【0052】第 三の三 工 程 公知の撹拌器で、前記実施例1の第二工程までで得られ
たイカ潰し肉に、砂糖1%、食塩1%、グルタミン酸ナ
トリウム0.3%、およびイノシン酸ナトリウム0.03%
を添加し、温度の上昇を極力避け、手際よく十分な混練
したものに、更にチーズ、パイナップル、醤油、納豆、
イカ腕ぶつ切り等を適当量混合する工程。
【0053】第 四の四 工 程 上記によって製造された添加物混合のイカ潰し肉を、ス
タッファーに充填し、50℃の温湯または油の中に向
け、直径2.5cm程度のノズルを使って絞り出し、軽
く潜らせて表面側だけがゲル化を進行させるようにした
工程。
【0054】第 五の四 工 程 ゲル化した棒状のイカ潰し肉を、フライに適した長さサ
イズのものにカットするようにした工程。以上によっ
て、以降の処理工程の、フライとするための小麦粉、と
き卵、パン粉を順次まぶし、170℃の油で揚げて成形
フライとするためのイカ潰し肉ゲル化食品素材を製造す
るものである。
【0055】
【実施例6】次の事例は、ソフトな食感を有するうどん
のような細紐状食品とするためのイカ潰し肉ゲル化食品
素材の製造であって、前記実施例1の第一および第二工
程と同様にした工程を経てイカ潰し肉を製造した後、実
施例1の第三および第四工程を、第三の四工程、第四の
五工程に変更する工程を経るようにした製造方法であ
る。
【0056】第 三の四 工 程 公知の撹拌器で、前記実施例1の第二工程までで得られ
たイカ潰し肉に、砂糖1%、食塩1%、グルタミン酸ナ
トリウム0.3%、およびイノシン酸ナトリウム0.03%
を添加し、温度の上昇を極力避け、手際よく十分な混練
する工程。
【0057】第 四の四 工 程 上記によって製造されたイカ潰し肉を、スタッファーに
充填し、50℃の温湯または油の中に向け、直径5mm
程度のノズルを使って絞り出し、温湯または油の中に数
分間止まらせて表面側だけがゲル化を進行させるように
した工程。以上によって、うどんのような細紐状食品と
するためのイカ潰し肉ゲル化食品素材を製造するもので
ある。
【0058】
【作用効果】以上詳述してきたとおり、この発明のイカ
潰し肉ゲル化食品素材の製造方法によれば、従前までの
ような、単にスケトウダラ冷凍すり身を応用した程度で
あって、イカすり身を主原料としながらも、必ず澱粉や
その他の農産物および/または魚肉等と共に練り混ぜ合
わせ、加熱処理して竹輪状あるいはソーセージ状のもの
としたり、焼成して煎餅状のものにした、所謂従前から
存在してきている食品について主原料をイカ肉に代替し
たに過ぎない程度のものではなく、イカの潰し肉を主原
料とし、しかも、その特性を活かして新食品用の素材と
することを可能にしたものであり、様々な理由から低迷
するイカ消費の拡大に繋げることができると云う極めて
大きな特徴を発揮するものとなる。
【0059】即ち、生イカは、その特性として、そのゲ
ル化機構において、ゲル化商品の代表でとして知られる
スケトウダラ肉のような共有結合によるミオシン重鎖多
量化が主体をなすものと違い、水素結合やイオン結合等
を主体とすることに起因したゲル化が進行するものであ
ると云う基本的な違いがある上に、既に確立しているス
ケトウダラ肉の応用では、品質向上のために不溶成分を
洗い流す水晒しによってはタンパクが溶け出して肉質の
流出現象を来し易く、また、内因性のプロテア−ゼ活性
が高いため、魚肉のゲル化に欠かせない塩ずり工程によ
ってもタンパク質が分解され、ミオシン重鎖の著しい減
少が起こりゲル化能の低下を招いてしまう外、弾力性向
上のための予備加熱がなされると、ミオシン重鎖が低分
子化されて著しいゲル化形成能の低下に繋がることなる
等の差異を有している。
【0060】したがって、この発明では、スケトウダラ
肉において確立したゲル化処理方法に拘泥せず、何より
もイカ肉タンパク質は、冷凍耐性がある上、50℃ない
し60℃前後の温度帯によってもゲル強度の低下がな
く、その範囲の加熱温度帯が積極的に加工処理に採用で
きるという特性を活かし、温度と時間とを調整した加熱
処理によってイカ肉のタンパク質変性を制御し、一部熱
変性を伴うゲル化に未変性タンパク質の部分が併存する
ようにしてゲル化させた後、速やかに冷却または冷凍処
理するか、乾燥させてから冷却または冷凍処理するかす
ることによって、イカ潰し肉だけでのゲル化食品素材の
製造に成功したものである。
【0061】その結果、成形後にあってもタンパク質の
接着能力が失われず、それ自体を整形して自由な形の商
品に展開可能にするだけではなく、他の素材との一体化
も確実且つ強固なものとすることができ、フライ商品と
したときにも衣だけが剥がれ、離脱もしくは破裂してし
まう虞れが全くないイカ食品とすることができると云う
利点があり、また、従前からのイカ製品としての加工、
整形後に発生する形の不揃いな余り肉や鰭、腕等商品価
値の低い部位の肉でも区別なく使用可能になり、資源の
有効活用と共に廃棄処理対策上からも有用な技術とする
ことができる上、各種添加物の混入も、タンパク質を変
性させてゲル化に支障を来す酢等を除けば、各種の物の
混入が可能になって、機能性食品その他目的婦負とに適
った各種食品への応用が可能になったり、それらの特徴
を備えた食材として、簡単に定量化し、しかも、ゲル化
の制御によって商品固さのコントロールも容易になるこ
とから、学校給食、病院食、デイサービス用弁当等のよ
うにカロリーや咀嚼性等に特に配慮しなければならない
食材として最適なものとすることができる等、多くの実
用的な利点が得られることになる。
【0062】特に、実施例に取り上げたイカ潰し肉ゲル
化食品素材の製造方法では、図1に示すデーターからも
明確になるとおり、イカ潰し肉水分に対して0.5モル
以上の糖類を添加し、図2のデーターによって判明した
所定温度範囲内で時間を調整した通風乾燥をするという
新規な製造工程を採用することによって、かって実現さ
れたことのない透明性のあるゲル化食品素材の製造が確
実に実施可能になり、それを利用して極めて新規性に富
んだ新食品の実用化が図れるようにすると云う秀れた特
徴が得られるものとなる。
【0063】また、図3のデーターが示すとおり、通風
乾燥処理段階の温度帯を規制することによって製造され
たイカ潰し肉ゲル化素材には、一部熱変性を伴うゲル化
に未変性タンパク質の部分が併存するようにしてゲル化
されて乾燥した後でも、粘着性が保持され続けているこ
とが実証されており、餃子や春巻きのように内部に他の
素材を入れて包み込んでしまうようにした食品の皮用と
なるゲル化素材として、極めて有利な特徴となるもので
あって、イカ味のする好ましい風味を兼ね備えた新たな
商品としての餃子や春巻きの実現化を可能にすると云う
秀れた効果も得ることができるものとなる。
【0064】一方、イカ肉のタンパク質変性を制御しな
がらゲル化させて所定サイズのブロック化したものを、
一旦凍結させた後、半解凍状態でスライス加工で厚さ1
ミリ程度の薄片化するようにしたものでも、一部熱変性
を伴うゲル化に未変性タンパク質の部分が併存するよう
にしてゲル化が効を奏して、温水に潜らすと縮れ現象を
来すという、これまでの生イカ主体の加工食品には全く
期待のできなかった極めて珍しいイカ潰し肉ゲル化素材
を得ることができ、こうした特徴ある性状は、タンパク
質変性を制御し、一部熱変性を伴うゲル化に未変性タン
パク質の部分が併存するようにしてゲル化したことか
ら、ゲル化素材とした後でも当該未変性タンパク質の部
分が熱変性する結果としてもたらされものと考えられ
る。
【0065】更に、所定温度帯内であって短時間加熱処
理をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながら外側
だけをゲル化させ、適宜サイズの小片状に成形したり、
紐状となるようにしてイカ潰し肉ゲル化素材としたもの
では、表面側の一部熱変性を伴うゲル化に未変性タンパ
ク質の部分が併存するようにしたゲル部分に、上記した
とおり、粘着性があって衣が付着し易く、その後油で揚
げたり、電子レンジによって再加熱した際にも、イカ潰
し肉ゲル化食品素材から衣部分が剥がれたり、水分が隠
って破裂現象を起すことがなく、また、ゲルの内側に
は、イカ潰し肉がそのままで存在し、成形フライやうど
ん麺として食する調理段階の加熱によって完全にゲル化
して弾力性が増し、全体がイカ潰し肉からなり、正にイ
カ風味がして歯触りの良い極めて新しい食品を提供する
ことが可能になるものである。
【0066】叙述の如く、この発明のイカ潰し肉ゲル化
食品素材の製造方法は、その新規な構成によって所期の
目的を遍く達成可能にすると云う秀れた特徴を発揮し得
るものである上、、従前からの代表的なゲル化食品であ
るスケトウダラ肉によるものに比較しても、その製造工
程は極めて簡略化され、効率的な生産を可能にするもの
であることから、これまでのところでは、加工イカとし
ての生イカの利用範囲が制約を受け、永年に渡って消費
拡大の点で遅れをとってきたイカ関連水産業者の活性化
に貢献し、また、消費者からも新たな食材の登場として
賞賛されることとなって、各方面から高く評価され、大
いに普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方
法の特徴を裏付けるために必要する各種データーを示す
ものである。
【図1】糖類添加量と光透過性との関係を示すグラフで
ある。
【図2】水溶性タンパク質と乾燥温度との関係を示すグ
ラフである。
【図3】粘着性と乾燥温度との関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山日 達道 青森県八戸市築港街二丁目10番地 青森県 水産物加工研究所内 (72)発明者 中谷 肇 青森県八戸市築港街二丁目10番地 青森県 水産物加工研究所内 (72)発明者 永峰 文洋 青森県八戸市築港街二丁目10番地 青森県 水産物加工研究所内 Fターム(参考) 4B036 LE08 LF12 LF17 LF19 LH05 LH14 LH37 LK01 LK02 LP01 4B041 LD01 LE04 LE10 LK02 LK05 LK08 LK13 LK14 LK19 LK32 LK36 LP01 LP03 LP07 4B042 AC05 AC09 AD39 AE10 AG68 AH01 AK11 AK14 AK17 AP02 AP05 AP17 AP20 AP23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生イカを適宜手段ですり潰してなるイカ
    潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直
    接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となる
    ように規制すると共に、中心温度に応じた時間内におい
    て加熱処理をなすことにより、イカ肉のタンパク質変性
    を制御し、一部熱変性を伴うゲル化に未変性タンパク質
    の部分が併存するようにしたゲル化処理を施してイカ潰
    し肉ゲル化素材が得られるようにしたことを特徴とする
    イカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法。
  2. 【請求項2】 生イカを適宜手段ですり潰してなるイカ
    潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直
    接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となる
    ように規制すると共に、中心温度に応じた時間内におい
    て加熱処理をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しな
    がらゲル化させた後、速やかに冷却または冷凍処理する
    か、乾燥させてから冷却または冷凍処理するかしてイカ
    潰し肉ゲル化素材を得るようにしたことを特徴とするイ
    カ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法。
  3. 【請求項3】 生イカを適宜手段ですり潰し、少なくと
    も0.02モル以上の糖類を添加、混練してなるイカ潰
    し肉を、水晒し予備加熱等の処理をすることなく直接、
    その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となるよう
    に規制すると共に、中心温度に応じた時間内において加
    熱処理をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながら
    ゲル化させ、薄板化したものを、70℃以下の温度で透
    明または半透明になるまで乾燥した上、冷却または冷凍
    処理をすることにより、透明または半透明のイカ潰し肉
    ゲル化素材を得るようにしたことを特徴とするイカ潰し
    肉ゲル化食品素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 生イカを適宜手段ですり潰し、細片状と
    した大葉等の薬味材を添加、混練してなるイカ潰し肉
    を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直接、そ
    の中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となるように
    規制すると共に、中心温度に応じた時間内において加熱
    処理をなし、イカ肉のタンパク質変性を制御しながらゲ
    ル化させ、所定サイズのブロック化したものを、一旦凍
    結させた後、半解凍状態でスライス加工で厚さ1ミリ程
    度の薄片化したものとすることにより、温水に潜らすと
    縮れ現象を来すイカ潰し肉ゲル化素材を得るようにした
    ことを特徴とするイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 生イカを適宜手段ですり潰し、チーズ、
    パイナップル、醤油、納豆、イカ足ぶつ切り等、食味用
    あるいは増量用の適宜材料の一種類以上を混入してなる
    イカ潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることな
    く直接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内と
    なるように規制して短時間加熱処理をなし、イカ肉のタ
    ンパク質変性を制御しながら外側だけをゲル化させ、速
    やかに冷却したものを適宜サイズの小片状に成形してし
    まうことにより、その後、衣をつけて油で揚げ、成形フ
    ライに加工処理するためのイカ潰し肉ゲル化素材を得る
    ようにしたことを特徴とするイカ潰し肉ゲル化食品素材
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 生イカを適宜手段ですり潰してなるイカ
    潰し肉を、水晒し、予備加熱等の処理をすることなく直
    接、その中心温度で30℃ないし70℃の範囲内となる
    ように規制してなる温湯中または加熱油中に細く絞り出
    し、中心温度に応じた時間内において加熱処理をなし、
    イカ肉のタンパク質変性を制御しながらゲル化させた
    後、速やかに冷却または冷凍処理したものとすることに
    より、麺類用とする紐状のイカ潰し肉ゲル化素材を得る
    ようにしたことを特徴とするイカ潰し肉ゲル化食品素材
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 イカ潰し肉は、食材目的に応じた適宜添
    加物の適量が、空気混入量を調節しながら速やかに撹
    拌、混練されたものとして製造された上、所定の如く加
    熱処理以降の工程が実施されるようにした、請求項1な
    いし5何れか記載のイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 添加物が、砂糖、食塩、グルタミン酸ナ
    トリウム、イノシン酸ナトリウムの全てか、それらの適
    宜組合せによるものかの何れかによるものとした、請求
    項6記載のイカ潰し肉ゲル化食品素材の製造方法。
  9. 【請求項9】 添加物は、カルシウム、EPA、DH
    A、各種ビタミン等有効成分の一種類以上が適量混入さ
    れて機能性食品素材としての形成を可能となるようにし
    た、請求項6または7記載のイカ潰し肉ゲル化食品素材
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 イカ潰し肉の混練は、10℃以下、望
    ましくは5℃前後の温度下で実施されるようにした、請
    求項1ないし8何れか記載のイカ潰し肉ゲル化食品素材
    の製造方法。
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