JP2001258349A - コンバイン等の刈高さ制御装置 - Google Patents

コンバイン等の刈高さ制御装置

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JP2001258349A
JP2001258349A JP2000080504A JP2000080504A JP2001258349A JP 2001258349 A JP2001258349 A JP 2001258349A JP 2000080504 A JP2000080504 A JP 2000080504A JP 2000080504 A JP2000080504 A JP 2000080504A JP 2001258349 A JP2001258349 A JP 2001258349A
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cutting height
reaping
sensor
height
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Harumitsu Toki
治光 十亀
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンバイン等の刈取作業時に、刈高さ検出手段
による刈株を基準とした刈高さの検出により刈高さの調
節制御を行う。 【解決手段】刈取作業時に穀稈の刈高さを検出する刈高
さ検出手段1を、刈株a検出が可能なるよう刈取装置2
の任意位置に設け、この刈高さ検出手段1により刈株a
を基準として土壌面Gの凹凸状態を検出して刈高さ制御
を行うことを特徴とするコンバイン等の刈高さ制御装置
の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
刈高さ制御装置に関し、刈取作業時に刈高さ検出手段に
より、刈株を基準として土壌面の凹凸状態を検出し刈高
さ制御を行うもの等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バイン等における刈取作業時に、従来では、刈取装置の
分草体を支持する分草パイプ等に取り付けている刈高さ
検出手段により、この検出手段と土壌面との距離を検出
して刈取装置の上下高さ位置を調節し刈高さ位置の制御
を行うものが一般的であったが、このような刈高さの調
節制御では、単に刈高さ検出手段から土壌面までの距離
を検出して刈高さの制御を行っているものであるから、
土壌面に存在する雑草や稈及び突発的な凹凸等の検出に
よって土壌面が変化したと判断し必要以上に敏感な制御
を行うことにより、刈高さが安定しないという不具合を
生じていた。
【0003】そこでこの発明は、コンバイン等の刈取作
業時に、刈高さ検出手段による刈株を基準とした刈高さ
の検出により刈高さの調節制御を行う。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、刈取
作業時に穀稈の刈高さを検出する刈高さ検出手段1を、
刈株a検出が可能なるよう刈取装置2の任意位置に設け
たことを特徴とするコンバイン等の刈高さ制御装置の構
成とする。
【0005】請求項2の発明は、上記刈高さ検出手段1
により、刈株aを基準として土壌面Gの凹凸状態を検出
し刈高さ制御を行うことを特徴とする請求項1記載のコ
ンバイン等の刈高さ制御装置の構成とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、上記の構成により、コン
バイン等において刈取作業を行うとき、刈取装置2にお
ける未刈穀稈を刈り取った跡の刈株aを検出可能な位置
に超音波等により刈高さを検出する刈高さ検出手段1を
取り付けることにより、例えば、刈株aを基準として刈
株a間の土壌面Gまでの距離により刈高さの検出を行う
ことができる。
【0007】請求項2の発明では、上記の構成により、
コンバイン等において刈取作業を行うとき刈高さ検出手
段1により刈株a及び土壌面Gまでの距離を検出確認
し、刈株aを基準とした刈株a間における土壌面Gまで
の距離の検出値が、例えば、予め設定した回数だけ刈高
さのニュートラル領域を超えた凹凸状態のときは刈高さ
調節のための出力制御を行わせる。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、
コンバイン等において刈取作業を行うとき、刈高さ検出
手段1を、刈取装置2における刈株aを検出可能な位置
に設けることにより、刈株aの列を的確に検出すること
ができるから、従来の如く、刈株aのない土壌面Gまで
の距離のみによる刈高さの検出と違って、刈株aを基準
として利用することにより安定した刈高さの検出を行う
ことができる。
【0009】請求項2の発明では、上記作用の如く、コ
ンバイン等において刈取作業を行うとき、刈高さ検出手
段1により検出確認した刈株a間における土壌面Gまで
の距離が、予め設定した回数だけニュートラル領域を超
えたとき刈高さの調節を出力させることにより、車速に
影響されることなく刈株aの列を基準として精度良く刈
高さの検出及び調節制御を行うことができるから、従来
の如く、土壌面Gに存在する雑草や稈及び突発的な凹凸
等の検出により土壌面が変化したと判断して必要以上に
敏感な制御を行うが如き不具合を防止して、安定した刈
高さの調節制御を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を図面
に基づき説明する。図24はコンバインの全体構成を示
すもので、走行フレーム5の下部側に土壌面Gを走行す
る左右一対の走行クローラ6を張設した走行装置7を配
設すると共に、該走行フレーム5上にフィードチェン8
に挟持搬送して供給される刈り取り穀稈を脱穀し、この
脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタン
ク9と、この貯留した穀粒を機外へ排出する排穀オーガ
10とを備えた脱穀装置11を載置構成している。
【0011】該脱穀装置11の前方に、その前端側から
未刈穀稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引
き起こす引起部13と、引き起こされた穀稈を刈り取る
刈刃部14と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送し
ながら横倒れ姿勢に変更して該フィードチェン8へ受渡
しする穀稈搬送部15等を有する刈取装置2を、油圧駆
動の昇降シリンダ16により土壌面Gに対し昇降自在に
回動作用するよう構成している。
【0012】該刈取装置2の一側にコンバインの操作制
御を行う操作装置17と、この操作のための操作席18
とを設け、この操作席18の下方側にはエンジン19を
搭載し後方側には前記グレンタンク9を配置する。該操
作装置17と操作席18とを覆うキャビン20を設ける
と共に、これらの走行装置7,脱穀装置11,刈取装置
2,操作装置17,エンジン19,キャビン20等によ
ってコンバインの機体21を構成させている。
【0013】該刈取装置2は、図5,図6に示す如く、
前記走行フレーム5の前端部に装架した走行用ミッショ
ンケース22の上端部に刈取架台23を固定すると共
に、この刈取架台23に刈取入力ケース24を回動可能
に支承して設け、この刈取入力ケース24から下方側に
向け延長したパイプ状の刈取主フレーム25を接合して
構成させる。
【0014】該刈取主フレーム25と、刈取装置2の下
部にその全幅に亘って設けた下部横伝動ケース26とを
接合すると共に、この下部横伝動ケース26の左端部近
傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム27を延設
し、この中間縦フレーム27と刈取装置2の上部にその
全幅に亘って設けた上部横伝動ケース28とをギヤ変速
による変速ケース29を介し接合して構成させる。
【0015】該上部横伝動ケース28に接合する、中央
の1条と左右側の各2条による5条列の未刈穀稈を引き
起す前記引起部13に対応する5本の引起駆動ケース3
0を下方へ向け突設し、この引起駆動ケース30により
引起ラグ31aを取り付けた引起チェン31bを駆動可
能に構成させる。
【0016】前記各分草体12の後方側に刈り取った穀
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト32a,32b,32cと、この掻込ラグベルト
32群によって掻き込まれた穀稈を、更に掻き込み保持
する各掻込スターホイル33a,33b,33cを配設
し、この掻込スターホイル33群からY字状に配設した
各株元搬送チェン34a,34b,34cの合流部か
ら、搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節チ
ェン35に引き継ぎ構成させる。
【0017】該扱深さ調節チェン35をその前端部を支
点として扱深さ調節モータ36により上下揺動可能に配
設すると共に、該株元搬送チェン34群及び扱深さ調節
チェン35の上方側に、穀稈の株元側に対応して各々そ
の穂先側を搬送させる左・中・右の各穂先搬送ラグ37
a,37b,37cを配設して前記穀稈搬送部15を構
成させる。
【0018】未刈穀稈を刈り取る前記刈刃部14を、該
掻込スターホイル33群の下方側で分草体12群を支持
する分草杆12aを固着した下部フレーム38に刈取装
置2の全幅に亘り左右に分割して配設し、この下部フレ
ーム38を前記下部横伝動ケース26に接合すると共
に、左右の刈刃部14を左右のクランク機構によって左
右往復動可能に構成させる。
【0019】該左端側及びその右側に隣接する両分草体
12の中間位置における該刈刃部14の直後に、超音波
を発射しその反射波を受けて刈取り穀稈の刈高さを検出
する刈高さ検出手段1としての刈高さセンサ1を土壌面
に向け装着すると共に、この刈高さセンサ1の検出によ
り、刈取装置2の刈高さを所定の適正位置に調節制御す
る刈高さ制御スイッチ40を設けて構成させる。
【0020】該右穂先搬送ラグ37cの後部位置近傍に
おいて、搬送穀稈の扱深さ位置を穂先側検出杆41a及
び株元側検出杆41bのON・OFFによって検出する
扱深さセンサ41を各々作用可能に配置して構成させ
る。該刈取装置2を昇降を回動支承する前記刈取入力ケ
ース24の近傍において、刈取昇降位置をポテンショメ
ータ等による回動角度により検出する刈高さ位置センサ
42と、該扱深さ調節チェン35の上下揺動支点位置の
近傍において、搬送穀稈の扱深さ調節位置をポテンショ
メータ等による回動角度により検出する扱深さ位置セン
サ43と、刈取装置2を一定高さ上昇時に自動的に作動
を停止させる刈取停止センサ44とを各々作用可能に配
置して構成させる。
【0021】刈取作業時に刈取装置2の昇降作用と機体
21の操向旋回を行なわせるパワステレバー45と、刈
取装置2の作動を入・切させる刈取クラッチレバー46
と、主変速の変速制御と前・後進の切り替えを行なわせ
る主変速レバー47とを前記操作装置17に配置して構
成させる。
【0022】前記走行装置7は、図7,図8に示す如
く、走行フレーム5の中央側左右位置に縦方向に固着し
た左右の縦フレーム48と、この左右の縦フレーム48
の外側下方に略並行して各々左右の転輪フレーム49
を、前側を左右の前部ローリングアーム50にピン連結
すると共に、後側を左右の後部ローリングアーム51と
ピッチングアーム52の組合せにより各々ピン連結して
構成させる。
【0023】該左右の転輪フレーム49の後端部に、左
右の後部転輪53を回動可能に軸支すると共に、左右の
転輪フレーム49の外側面下部側に各々所定の間隔をお
いて複数個の接地転輪54を遊転自在に軸支し、これら
の後部転輪53及び接地転輪54と、走行フレーム5の
前端部に装架した走行用ミッションケース22から動力
を伝達する駆動輪56とに、前記左右の走行クローラ6
を各々巻掛け張設して構成させる。55は補助転輪を示
す。
【0024】該左右の前部ローリングアーム50と後部
ローリングアーム51とを連結杆57により連結し、こ
の両ローリングアーム50,51を、左右のローリング
シリンダ58の駆動による上下回動により機体21を左
右昇降させるローリング制御と、左右の前部ローリング
アーム50を支点とし左右の後部ローリングアーム51
を介したピッチングアーム52を、ピッチングシリンダ
59の駆動による上下揺動により機体21を前後昇降さ
せるピッチング制御とを構成させる。
【0025】該該左右のローリングシリンダ58の伸縮
ストロークを検出する左右ストロークセンサ58aと、
ピッチングシリンダ59の伸縮ストロークを検出する前
後ストロークセンサ59aとを各々配設して構成させる
る。該機体21の前後傾斜状態を検出する、静電容量形
式等による前後傾斜センサ60を該走行フレーム5の適
宜位置に配設すると共に、車速を検出する車速センサ6
1を該ミッションケース22の伝動経路に配設して構成
させる。
【0026】前記脱穀装置11は、図13に示す如く、
上部側に脱穀室62と処理室63を下部側に選別室64
を各々配設すると共に、該脱穀室62には多数の扱歯6
5aを植設して穀稈を脱穀する扱胴65を、前部側から
後部側に向けて軸架内装して構成させる。
【0027】該脱穀室62の平面視右側に平行して脱穀
装置11の出口側壁66まで延長配置した処理室63に
は、その前半部分に、還元された二番物を撹拌処理する
多数の撹拌処理歯68a及びその前端側に排出羽根68
bを植設した二番処理胴68と、その後半部分に、脱穀
室62から排出される脱穀処理残留物を再処理する多数
の排塵処理歯69aを植設した排塵処理胴69とを、各
々独立して分割配置した複式処理胴Cを軸架内装して構
成させる。
【0028】該脱穀室62の平面視左側の扱ぎ口に沿っ
て穀稈を挟持搬送するフィードチェン8を配置し、この
扱ぎ口から扱胴カバー70に至る間の該扱歯65aの外
周縁下部側を包囲する脱穀受網71と、該撹拌処理歯6
8aの外周縁下部側を包囲する撹拌受網72と、該排塵
処理歯69aの外周縁下部側を包囲する排塵受板73と
を各々配設して構成させる。
【0029】該選別室64は、脱穀室62で脱穀処理さ
れ脱穀受網71から漏下した脱穀物と、処理室63で撹
拌処理され撹拌受網72から排出された二番処理物とを
移送しながら選別を行う縦長の揺動選別棚74を、該扱
胴65の軸方向に沿って前部側を上手側とし揺動可能に
架設すると共に、この揺動選別棚74の上手側下方に複
数枚の唐箕羽根75aの回転により選別風を起風して選
別風路Wへ送風する唐箕75を配設して構成させる。
【0030】該揺動選別棚74は、上手側から波形送り
を有した移送棚74aと、この移送棚74aに続き鎧戸
状のブレードを開閉して脱穀物及び二番処理物の漏下量
を調節するチャフシーブ74bと、このシーブ74bの
後端部に該シーブ74bから漏下しない挟雑物と共に排
塵受板73からの排出物を受けて荒選別を行うストロー
ラック74cとを各々上段に配置し、該シーブ74bか
ら漏下した粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ7
4dを下段に配置して構成させる。
【0031】該グレンシーブ74dの下方に該シーブ7
4dから漏下した中選物を、固定の一番選別棚77上で
選別風により一番穀粒に精選別する一番選別部を設ける
と共に、該ストローラック74cから漏下した荒選物
を、固定の二番選別棚78上で選別風により二番物とし
て粗選別する二番選別部を設け、該一番選別部と二番選
別部に、各々唐箕75からの送風を唐箕吐出口によって
分配作用させる選別風路Wを形成して構成させる。
【0032】該二番選別部により粗選別された二番物を
二番受樋79に収容して二番螺旋80により横送りし、
この横送りされた二番物を引き継いで上方側の前記処理
室63へ揚送する揚送螺旋を内装した二番還元筒81を
脱穀装置11の外壁面に斜設し、この二番還元筒81の
還元口81aを二番処理胴68の後端部位置へ還元する
べく開口して構成させる。
【0033】該一番選別部により精選別された一番穀粒
を一番受樋82に収容して一番螺旋83により横送り
し、図14,図15に示す如く、揚穀メタル84を介し
揚穀筒85により前記グレンタンク9へ貯留すると共
に、この貯留された穀粒を機外へ搬出させるため、該タ
ンク9内の底部螺旋86と該タンク9の後部外壁に沿っ
て立ち上げた縦排穀螺旋筒87の下端部とを排穀メタル
88により連接し、この縦排穀螺旋筒87の上端部から
更に前記排穀オーガ10へ連接して構成させる。
【0034】該グレンタンク9の内部に穀粒の貯留量を
検出する複数個の穀粒量センサ9aを配設すると共に、
該排穀オーガ10の左右旋回は旋回モータ89による旋
回ギヤ89aの駆動により行い、更に、上下昇降は油圧
シリンダ90による伸縮作用により行い、これらの作用
を検出するオーガ位置センサ91を配置して構成させ
る。
【0035】前記揺動選別棚74の終端部上方側に、該
唐箕75の選別風と揺動選別棚74の揺動選別とによる
選別塵埃と、排塵処理胴69から排出される排出塵埃と
を機外へ排塵させる排塵ファン92を配置すると共に、
この排塵ファン92と前記ストローラック74cとの間
における開口部93に、機外に排出される選別後の排出
物中の穀粒ロスを検出する穀粒ロスセンサ94を配置し
て構成させる。
【0036】図16に示す如く、CPUを主体として各
自動回路の演算制御を行うと共に、刈株aを基準とした
刈高さの検出によって刈取装置2の刈高さ調節の制御を
行うコントローラ95を設け、このコントローラ95の
入力側へ、前記刈高さセンサ1,刈高さ制御スイッチ4
0,刈高さ位置センサ42,扱深さセンサ41,扱深さ
位置センサ43,刈取停止センサ44,左右ストローク
センサ58a,前後ストロークセンサ59a,穀粒量セ
ンサ9a,前後傾斜センサ60,車速センサ61,オー
ガ位置センサ91,穀粒ロスセンサ94とを各々接続し
て構成させる。
【0037】該コントローラ95の出力側へ、前記昇降
シリンダ16を作動させる刈取昇降電磁弁96、扱深さ
調節モータ36を深扱ぎ側へ駆動させる深扱ぎ調節リレ
ー97aと浅扱ぎ側へ駆動させる浅扱ぎ調節リレー97
b、左右のローリングシリンダ58を作動させる左右の
ローリング電磁弁98bとピッチングシリンダ59を作
動させるピッチング電磁弁98a、旋回モータ89を駆
動させるオーガ駆動リレー99と油圧シリンダ90を作
動させるオーガ昇降電磁弁100を各々接続して構成さ
せる。
【0038】分草体12を土壌面Gに近接させ走行装置
7によって機体21を前進させ刈取装置2により未刈穀
稈の刈り取りを行うが、この刈り取り時に中央の1条と
左右側の各2条の穀稈5条列を左・中・右の各引起部1
3により引き起し作用を行うと同時に、左・中・右の掻
込ラグベルト32群によって株元側を掻き込み、この掻
き込まれた株元側を掻込スターホイル33群によって挟
持すると同時に刈刃部14によって刈り取りを行う。
【0039】この刈り取られた株元側を左・中・右の株
元集送部の株元搬送チェン34群により集送合流させ、
この合流部から扱深さ調節チェン35を経て扱深さの調
節を行いながら脱穀装置11へ搬送供給させると共に、
穂先側を左・中・右の穂先集送部の穂先搬送ラグ37群
により集送して右穂先搬送ラグ37cの中間位置に合流
させ、この合流部から更に右穂先搬送ラグ37cによっ
て脱穀装置11へ搬送供給させる。
【0040】このようなコンバインにおける収穫作業時
に、土壌面の凹凸度合や硬軟度合が変化する圃場におい
て刈高さ制御スイッチ40をONして刈取作業を行うと
き、図1(a),(b)に示す如く、刈取装置2に刈株
a位置を通過可能に取り付けた刈高さセンサ1によっ
て、未刈穀稈を刈り取った直後の刈株a及び土壌面Gま
での距離を超音波等により検出測定を行う。
【0041】図2のフローチャートに示す如く、該刈高
さセンサ1の検出信号b測定による刈株a及び土壌面G
までの距離は、図3(a)の如き線図によって示される
が、この線図における一次微分の算出状態は、図3
(b)に示す如き線図となり、更に、二次微分の算出状
態は、図3(c)に示す如き線図となる。この二次微分
による線図から設定されたしきい値cを超えた部分を刈
株aと判定し、この判定により刈株aから次の刈株aま
での通過時間Tを求めることができる。
【0042】この通過時間Tの中間、つまりT/2を中
心として刈株aを除いた時間領域n(例えばT−T/4
間における平均時間の領域)を土壌面Gと判定し、図4
に示す如く、予め設定された刈高さ位置におけるニュー
トラル幅Nを規制した線図において、該時間領域nの土
壌面Gにおけるチェック領域n1及びn2部分の刈高さ
の検出信号bが、予め設定した回数だけ連続してニュー
トラル幅Nを越えた凹凸状態のときは、刈高さ調節のた
めの出力制御を行う。
【0043】このように、刈り取り後の刈株a上(多少
斜めでも可)を走査できる位置に刈高さセンサ1を設
け、刈株a位置をピークまたはボトムとして認識し、刈
株a以外の時間領域nの平均時間を算出して土壌面と判
定することにより、車速の影響を受けることなく、刈高
さセンサ1により検出した土壌面Gまでの距離が、予め
設定した回数だけニュートラル幅Nを越えたとき、刈高
さの調節を出力制御させる。
【0044】このため、従来の如く、土壌面Gに存在す
る雑草や稈及び突発的な凹凸等の検出により土壌面Gが
変化したと判断して必要以上に敏感な制御を行うが如き
不具合を防止して、刈株aの列を基準とした高精度で安
定した刈高さ制御を行わせることができる。
【0045】なお、該刈高さセンサ1による刈高さの検
出は刈株aの位置(高さ)等を基準としていることか
ら、該刈高さセンサ1は刈株aが検出(多少斜めでも
可)できる位置であれば、必ずしも刈取装置2に設ける
必要はないものである。また、前記走行装置7における
走行時に、土壌面Gの硬軟状態に応じて機体21の姿勢
制御を行うものにおいて、土壌面Gが軟らかい場合では
機体21が前進するとき前記走行クローラ6の駆動反力
により機体21の後部が沈下するため、この機体21の
傾斜状態を前後傾斜センサ60により検出してピッチン
グ制御を行う。この制御によるピッチングシリンダ59
の作用により、図9に示す如く、走行クローラ6を下降
させて相対的に機体21の傾斜を極力防止させる。
【0046】このようなピッチング制御を行うとき、図
10のフローチャートに示す如く、ピッチングシリンダ
59の作用位置を前後ストロークセンサ59aにより測
定を行い、この測定位置により、図11の線図に示す如
き土壌面Gの硬軟判定(硬い・標準・軟らかい)を行
い、この判定結果が標準及び硬い場合はピッチング制御
を連続出力させ、軟らかい場合はパルス出力させる。
【0047】このように、土壌面Gの硬軟状態における
機体21の姿勢制御の速度を、土壌面Gが硬い場合は速
く、軟らかい場合は緩やかに変化させることにより、土
壌面Gの硬軟状態に応じた出力方法で姿勢制御を行うこ
とができるから、ハンチング等を防止して乗り心地を改
善することができる。
【0048】また、前記の如く、ピッチング制御におけ
るピッチングシリンダ59の移動量を検出する前後スト
ロークセンサ59aの測定位置から、土壌面Gの硬軟を
判定するコンバインにおいて、前記グレンタンク9の穀
粒貯留量を穀粒量センサ9aにより検出することによ
り、図12の線図に示す如く、前記図11の線図におけ
る土壌面Gの硬軟を該タンク9の穀粒量の多少に応じて
補正することによって、精度良く土壌面Gの硬さを補正
検出することができる。
【0049】なお、これらの補正検出は、現有のセンサ
類を用いているためコストアップを抑え制御の高度化を
図ることができると共に、操向旋回時等における補正デ
ータとして使用することも可能である。また、前記脱穀
装置11のグレンタンク9において、排穀オーガ10の
旋回モータ89による左右旋回作用や油圧シリンダ90
による上下昇降作用を行うときに、図17のフローチャ
ートに示す如く、排穀オーガ10が左又は右への旋回作
用を行ったときは、この旋回作用をオーガ位置センサ9
1により、図18(a)の線図に示す如くA方向とB方
向の測定を行い、この測定値を、図18(b)の線図に
示す如き一次微分(二次微分も可)の算出を行う。
【0050】この算出によるA及びBの微分係数による
変化が設定されたしきい値dの範囲内であればロック状
態であると判定し、異常処理として旋回作用を停止させ
る。このように、該排穀オーガ10の操作時における移
動時の変化状態(変化率)から該オーガ10のロック状
態を検出できるため、従来の如く、所定時間における該
オーガ10の移動量によりロック状態を検出するものの
ように、経時変化や駆動部の詰り又は該オーガ10の角
度等により移動状態が変化した場合等にロック検出精度
が低下するというようなことがなく、短時間で精度良く
ロック状態の検出を行うことができる。
【0051】なお、本案の方式は、刈取装置2の昇降作
用等移動する部位であれば如何なるものにおいても使用
可能である。また、該脱穀装置11の後端側開口部93
に配置した機外へ排出される選別排出物のロス穀粒を検
出する穀粒ロスセンサ94は、図19に示す如く、平行
して相対する電極部94aとこの電極部94aの出力を
検出する検出部94bとを接続構成しているものであ
り、この平行電極94aの検出空間sにおける穀粒数に
応じた静電容量の変化による出力変化によってロス穀粒
の検出を可能とするものである。
【0052】該穀粒ロスセンサ94によるロス穀粒の検
出制御は、図20のフローチャートに示す如く、該セン
サ94による電圧測定を行い、この測定値が、図21の
線図に示す如く、所定のしきい値eにより穀粒を識別
し、この穀粒の検出が一定時間経過後、予め設定した穀
粒数以下であれば適正とし、設定穀粒数以上のときは報
知するか又は前記唐箕75の風量やチャフシーブ76b
のブレード開閉の制御等を行わせる。
【0053】このため、従来の如く、衝撃によりロス穀
粒を検出する衝撃センサ等の如く、衝撃の程度が同じで
あれば穀粒とその他のものとが識別不能になるというよ
うな不具合が発生することなく、静電容量による検出を
可能とするものであるから誤検出を少なくすることがで
きる。
【0054】該穀粒ロスセンサ94の相対する電極部9
4aの検出空間sに、図22に示す如く、機外への選別
排出物を案内する案内板94cを平行電極94aから各
々八字状に配設すると共に、この案内板94cの案内先
端部fを排出物が引っ掛からない形状とすることによ
り、検出領域を広げることができるためロス穀料の検出
精度を向上させることができる。
【0055】該穀粒ロスセンサ94の相対する電極部9
4aを支持する支持部材94dを図23に示す如く、電
極部94aから適宜離れた位置に枠状に形成して配設す
ることにより、電極部94aの検出空間sに支持部材9
4dが無いため、選別排出物の枝梗や夾雑物等が引っ掛
かることなく安定したロス穀粒の検出を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)刈取装置の刈高さを刈株基準に検出する
状態を示す概略側面図。 (b)刈取装置の刈高さを刈株基準に検出する状態を示
す概略正面図。
【図2】刈高さセンサの検出信号測定による刈高さ制御
手順を示すフローチャート。
【図3】(a)刈高さセンサの検出信号による距離の測
定算出状態を示す線図。 (b)刈高さセンサの検出信号による一次微分の算出状
態を示す線図。 (c)刈高さセンサの検出信号による二次微分の算出状
態を示す線図。
【図4】刈高さセンサの検出信号による刈株基準のチェ
ック領域の状態を示す線図。
【図5】刈取装置における全体構成を示す側面図。
【図6】刈取装置における全体構成を示す平面図。
【図7】走行装置における走行クローラの昇降機構を示
す側面図。
【図8】走行装置における走行クローラの昇降機構を示
す平面図。
【図9】土壌面の硬軟による機体傾斜時の走行クローラ
の昇降状態を示す概略側面図。
【図10】土壌面の硬軟判定によるピッチング制御の出
力手順を示すフローチャート。
【図11】ピッチング制御時に作用位置を測定し土壌面
の硬軟判定する状態を示す線図。
【図12】グレンタンクの穀粒量に応じて土壌面の硬軟
判定を補正する状態を示す線図。
【図13】脱穀装置における全体構成を示す側面図。
【図14】脱穀装置におけるグレンタンクと排穀オーガ
のレイアウト状態を示す側面図。
【図15】脱穀装置における揚穀筒とグレンタンクのレ
イアウト状態を示す背面図。
【図16】刈取装置,走行装置,脱穀装置の各制御にお
ける自動回路を示すブロック図。
【図17】脱穀装置の排穀オーガ作用時のロック状態判
定手順を示すフローチャート。
【図18】(a)排穀オーガ作用位置のオーガ位置セン
サによる測定状態を示す線図。 (b)排穀オーガの微分係数のしきい値によるロック状
態の判定を示す線図。
【図19】脱穀装置の排出ロス穀粒を検出する穀粒ロス
センサの構造を示すブロック図。
【図20】穀粒ロスセンサの電圧測定によるロス穀粒量
検出手順を示すフローチャート。
【図21】穀粒ロスセンサの電圧測定のしきい値による
ロス穀粒の識別状態を示す線図。
【図22】穀粒ロスセンサの電極部に選別排出物案内板
を設けた状態を示すブロック図。
【図23】穀粒ロスセンサの電極部から離して支持部材
を設けた状態を示すブロック図。
【図24】コンバインにおける全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 刈高さ検出手段 2. 刈取装置 a. 刈株 G. 土壌面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取作業時に穀稈の刈高さを検出する刈
    高さ検出手段1を、刈株a検出が可能なるよう刈取装置
    2の任意位置に設けたことを特徴とするコンバイン等の
    刈高さ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記刈高さ検出手段1により、刈株aを
    基準として土壌面Gの凹凸状態を検出し刈高さ制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載のコンバイン等の刈高
    さ制御装置。
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