JP2001258250A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2001258250A
JP2001258250A JP2000064514A JP2000064514A JP2001258250A JP 2001258250 A JP2001258250 A JP 2001258250A JP 2000064514 A JP2000064514 A JP 2000064514A JP 2000064514 A JP2000064514 A JP 2000064514A JP 2001258250 A JP2001258250 A JP 2001258250A
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switching
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Hisanori Cho
寿典 長
Masahiko Hirokawa
正彦 広川
Hideaki Iwasaki
秀昭 岩崎
Tomomi Yamada
智巳 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスが正の電圧が印加される期間と負の
電圧が印加される期間とを有するようにスイッチ回路に
接続されたスイッチング電源装置において、トランスに
おける偏磁現象の発生を抑制すること。 【解決手段】 入力出力状態の変化に対応して行われる
スイッチ回路のスイッチング動作の制御を、一スイッチ
ング周期もしくはその整数倍ごとに行うことにより、ト
ランスに正の電圧が印加される期間と負の電圧が印加さ
れる期間を等しくするように構成される。一スイッチン
グ周期の途中において、例えば入出力状態の変動等によ
り、トランスへの電圧印加期間を変更するなどの制御動
作に対する修正が必要になったとき、スイッチング周期
の途中でその修正を行わず、スイッチング周期が終了し
たとき、又はそのスイッチング周期を含むスイッチング
周期の整数倍の期間を終了したとき、必要な修正を行
う。この制御により、トランスに印加される正電圧の期
間と負電圧の期間を等しくすることができ、偏磁現象を
抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、スイッチング電
源装置に関する。特に、本発明は、入力された電力をス
イッチングして断続するパルス状波形のスイッチング出
力とし、このスイッチング出力をトランスに印加し、ト
ランスから出力回路に伝送して負荷回路に出力するよう
に構成されたスイッチング電源装置に関する。もっと詳
細に述べると、本発明は、トランスが、正の電圧が印加
される期間と負の電圧が印加される期間とを有するよう
にスイッチ回路に接続されたスイッチング電源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】 入力された電力をスイッチングして断
続するパルス状波形のスイッチング出力とし、このスイ
ッチング出力をトランスに印加するようにしたスイッチ
ング電源装置においては、出力電力が大きい場合、例え
ば数百ワット以上の場合には、スイッチ回路にフルブリ
ッジ方式が採用される。フルブリッジ方式は、4個のス
イッチング素子をブリッジ接続し、対角的に向き合うス
イッチング素子を組とし、2つの組を交互にオン・オフ
させてスイッチ回路の出力をトランスの一次巻線に印加
する構成である。この方式では、トランスの一次巻線に
正電圧と負電圧が交互に印加される。出力の制御は、ス
イッチング素子のオンデューティを制御することにより
行うことができる。
【0003】フルブリッジ方式における別の制御形態と
して、位相シフト方式が知られている。この制御方式で
は、スイッチング素子のオンデューティを固定し、スイ
ッチング素子の2つの組のそれぞれにおける一方のスイ
ッチング素子は、そのオンタイミングを固定とし、他方
の素子のオンタイミングを可変とする。そして、スイッ
チング素子のそれぞれの組における2つの素子間のオン
タイミング位相差を制御することにより、出力電圧が一
定になるように制御する。この位相シフト方式の例とし
ては、米国特許第5,291,384号明細書に開示された制御
回路を挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 スイッチング素子が
フルブリッジ接続されたスイッチ回路では、上述のよう
に、トランスの一次側巻線に与えられる電圧の極性が交
互に反転するので、トランスは両極性に交互に励磁され
る。このような制御が行われるスイッチング回路におい
て、一スイッチング周期の途中で、例えば入出力状態の
変動などによりトランスへの電圧印加期間を修正する必
要が生じたとき、その修正をスイッチング周期の途中で
行うと、トランスに正電圧が印加される期間と負電圧が
印加される期間に差を生じることになる。ここで、スイ
ッチング周期とは、スイッチ回路において、各スイッチ
ング素子がオン・オフを繰り返す周期のことである。そ
の結果、トランスに偏磁現象を生じてトランスのコアが
磁気飽和することになる。コアに磁気飽和を生じると、
インダクタンスが減少し、その結果、過大電流が発生
し、スイッチング素子を破壊することがある。
【0005】本発明は、スイッチング電源装置における
上述の問題に着目して得られたもので、トランスが、正
の電圧が印加される期間と負の電圧が印加される期間と
を有するようにスイッチ回路に接続されたスイッチング
電源装置において、トランスにおける偏磁現象の発生を
抑制することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明においては、制御部は、入力出力状態の変化
に対応して行われるスイッチ回路のスイッチング動作の
制御を、一スイッチング周期もしくはその整数倍ごとに
行うことにより、トランスに正の電圧が印加される期間
と負の電圧が印加される期間を等しくするように構成さ
れる。すなわち、本発明においては、一スイッチング周
期の途中において、例えば入出力状態の変動等により、
トランスへの電圧印加期間を変更するなどの制御動作に
対する修正が必要になったとき、当該スイッチング周期
の途中でその修正を行わず、スイッチング周期が終了し
たとき、又はそのスイッチング周期を含むスイッチング
周期の整数倍の期間を終了したとき、必要な修正を行
う。この制御により、トランスに印加される正電圧の期
間と負電圧の期間を等しくすることができ、偏磁現象を
抑制できる。
【0007】以上をまとめると、本発明は、入力された
電力をスイッチングして断続するパルス状波形のスイッ
チング出力を形成するスイッチ回路と、該スイッチ回路
からのスイッチング出力を受けるように一次側が該スイ
ッチ回路に接続されたトランスと、トランスの二次側に
接続され該トランスからの出力を直流に変換して出力を
生成する出力回路と、該出力回路の出力に応じてスイッ
チ回路のスイッチング動作を制御する制御部とを備え、
トランスは、正の電圧が印加される期間と負の電圧が印
加される期間とを有するようにスイッチ回路に接続さ
れ、それぞれの期間において出力回路に電圧を供給する
ように構成、制御部は、入力出力状態の変化に対応して
行われるスイッチ回路のスイッチング動作の制御を、一
スイッチング周期もしくはその整数倍ごとに行うことに
より、トランスに正の電圧が印加される期間と負の電圧
が印加される期間を等しくするように構成されたスイッ
チング電源装置を提供するものである。
【0008】この場合において、制御部は、トランスに
電圧が印加される期間を設定する指令をスイッチング周
期もしくはその整数倍ごとに更新する更新期間を設け、
該更新期間が到達するまでは設定期間変更の必要性を生
じても前の設定期間を保持するように構成することが好
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて説明する。図1(a)は、4個のスイッチング素子S-
1、S-2、S-3、S-4がフルブリッジ接続されたスイッチ回
路1を備えるスイッチング電源装置の回路構成を示すも
ので、対角的に向き合うスイッチング素子S-1とS-4、S-
2とS-3がそれぞれ組になって制御される。スイッチング
素子S-1、S-2、S-3、S-4のフルブリッジ接続の出力部
に、トランス2の一次巻線2aが接続される。トランス
2の二次側巻線2bは、ダイオードD1、D2、インダ
クタL、及びコンデンサCからなる整流回路を介して出
力端子3a、3bに接続される。
【0010】図1(b)は、その制御動作を示すもので、
スイッチング素子S-1、S-4の組がオンのときトランス2
に正電圧が印加され、スイッチング素子S-2、S-3がオン
のときと2に負電圧が印加される。図1(c)は、位相シ
フト方式による制御を示すもので、すべてのスイッチン
グ素子のオン期間は一定とされており、スイッチング素
子S-1、S-2のオンタイミングが固定され、スイッチング
素子S-4及びスイッチング素子S-3のタイミングが、それ
ぞれスイッチング素子S-1及びスイッチング素子S-2のタ
イミングに対して制御される。スイッチング素子S-1、S
-4の組では、両者がオンのときトランス2に正電圧が印
加され、スイッチング素子S-2、S-3の組でも両者がオン
のときトランス2に負電圧が印加される。
【0011】図2(a) は、本発明の実施の一形態による
制御部の回路構成を示すもので、この制御部の構成は、
先に述べた米国特許第 5,291,384号の図2に示される回
路と実質的に同じである。制御部には、4個のスイッチ
ング素子S-1、S-2、S-3、S-4のそれぞれに制御信号を与
えるために出力段4a、4b、4c、4dが設けられ
る。出力段4a、4b、4c、4dは、それぞれNORゲ
ート5を備え、該NORゲート5の一方の入力には出力段
への入力がそのまま接続され、他方の入力には出力段へ
の入力が時間遅延回路6を介して接続される。図2(b)
に、出力段における入力信号と出力信号の関係を示す。
NORゲート5の出力は、出力段への入力と時間遅延回路
6の出力が共にローレベルの状態でハイになり、それ以
外の状態でローになる。出力のローレベルは、NORゲー
ト5の2つの入力が共にローレベルになったときハイに
なる。 出力段4a、4b、4c、4dに入力信号を与えるた
め、Tフリップフロップ(T-FF)7とPWMラッチ8が設け
られる。T-FF7のQ出力が、スイッチング素子S-1の作
動を制御するための出力段4aの入力部に接続される。
T-FF7の反転出力が、スイッチング素子S-2の作動を制
御するための出力段4bの入力部に接続される。T-FF7
のQ出力は又、イクスクルーシブOR出力10aとイクス
クルーシブNOR出力10bを有するゲート10の一方の
入力に接続される。ゲート10の他方の入力にはPWMラ
ッチ8の反転出力 が接続される。ゲート10のイクスクルーシブOR出力1
0aは、スイッチング素子S-3の作動を制御するための
出力段4cの入力部に接続される。ゲート10のイクス
クルーシブNOR出力10bは、スイッチング素子S-4の作
動を制御するための出力段4dの入力部に接続される。
【0012】高速発振器9からのクロック信号9aが、
T-FF7のクロック入力端子CKとPWMラッチ8のリセット
端子Rに入力される。PWMラッチ8はパルス幅変調器1
1の一部を構成するもので、ランプ信号発生器12を含
む。ランプ信号発生器12は入力としてクロック信号9
aを受け、鋸歯状のランプ信号を発生する。このランプ
信号に所定電圧例えば1.3Vが重畳されて、比較器13の
反転入力部に入力される。
【0013】パルス幅変調器11は又、ANDゲート14
を含み、このANDゲート14の一方の入力にT-FF7の 出力が接続され、 出力はD入力にも接続される。スイッチング電源装置の
出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を発生する誤差
増幅器15がスイッチ16を介して比較器13の非反転
入力部に接続されている。ANDゲート14の出力はスイ
ッチ16の作動を制御する。本発明を実施した図2の回
路は、前述の米国特許の図2の回路と異なり、比較増幅
器15からの誤差信号をホールドするためのホールドコ
ンデンサ17を備える。
【0014】比較器13の出力は、NORゲート18の一
方の入力端子に接続される。NORゲート18の他方の入
力端子にはクロック信号9aが入力される。NORゲート
18の出力は、PWMラッチ8のセット入力Sに接続され
る。
【0015】以上述べた制御部の動作を図3に示す。T-
FF7のQ出力がローレベルにあり、反転出力 がハイレベルのとき、スイッチング素子S-1を制御する
出力段4aの出力はハイ、スイッチング素子S-2を制御
する出力段4bの出力はローである。ここで、スイッチ
ング周期の初期にはスイッチング素子S-3を制御する出
力段4cの出力はロー、スイッチング素子S-4を制御す
る出力段4dの出力はハイである。したがって、スイッ
チング素子S-1、S-4がオンになり、スイッチング素子S-
2、S-3がオフになる。トランスには正電圧が印加され
る。
【0016】この状態で、重畳後ランプ信号が誤差信号
を越えたとき、比較器13の出力がハイからローに反転
し、NORゲート18の出力はローからハイに反転する。N
ORゲート18の出力のハイ状態は次のクロック信号がNO
Rゲート18に入力するまで持続する。NORゲート18の
出力がローからハイに反転することにより、ゲート10
のイクスクルーシブOR出力10aがハイからローに、イ
クスクルーシブNOR出力10bがローからハイにそれぞ
れ反転するため、出力段4dの出力がローになり、トラ
ンス2の印加電圧が断たれる。この時点から時間遅延回
路6により設定される時間遅れの後、出力段4cの出力
がハイになる。
【0017】T-FF7の反転出力 がローになった時点から時間遅延回路6により設定され
る時間遅れの後、出力段4bの出力がハイになる。そこ
で、トランス2には負の電圧が印加される。この負の電
圧印加は、重畳後ランプ信号が誤差信号を越えるまで持
続する。重畳後ランプ信号が誤差信号を越えると、出力
段4cの出力がローになり、トランス2への負電圧印加
が停止される。このようにして、スイッチング電源装置
の出力電圧の誤差信号に応じてスイッチ回路1の制御が
行われる。制御の一周期は、クロック信号2個分に対応
し、スイッチング周期に等しい。
【0018】ここで、スイッチング周期の途中で、例え
ば図3に太線Aで示すように、スイッチング素子S-2、S
-3のオン期間中に誤差信号が低下の方向に変動すると、
従来の制御ではその時点で直ちにスイッチング素子S-3
がオフされ、トランス2への負電圧印加が停止される。
その結果、正電圧印加の期間に比べて負電圧印加の期間
が短くなり、トランスに偏磁現象を生じる。しかし、本
発明の実施形態では、図3に二重線Bで示すように、ホ
ールドコンデンサ17を含むホールド回路により、その
スイッチング周期が終了するまで、変動前の電圧誤差信
号がホールドされる。したがって、スイッチング素子S-
2、S-3は、重畳後ランプ信号がホールドされた誤差信号
を越えるまでオン状態を継続する。その結果、トランス
2における正電圧印加期間と負電圧印加期間が等しくな
り、偏磁現象が抑制される。
【0019】図2に示す本発明の実施形態の回路では、
ホールドコンデンサ17にホールドされる電圧は、スイ
ッチ16のオン期間に更新される。スイッチ16は、T-
FF7の反転出力 とクロック信号9aがともにハイのときオンになる。こ
のタイミングを図3にCで示す。実際の誤差信号は、ス
イッチング周期中でも図3に点線で示すように絶えず変
動しているが、スイッチング制御にはホールド信号が使
用される。そして、そのホールド信号は、スイッチング
周期又はその整数倍の期間ごとに更新されるため、少な
くとも一スイッチング周期の間は同じ大きさのホールド
信号に基づいて制御が行われる。
【0020】図4は、本発明の原理をデジタル制御回路
に適用した例を示すものである。この実施形態では、タ
イミングが固定されるスイッチング素子S-1、S-2への制
御信号4a、4bは、別の図示しない回路により形成さ
れる。図4に示す例では、制御回路は、スイッチング制
御信号4a、4bを入力として受けるORゲート50を有
するカウンタリセット回路90を備える。カウンタリセ
ット回路90には、立ち上がりエッジ検出回路52と立
ち下がりエッジ検出回路53が設けられる。ORゲート5
0の出力はこれらの回路52、53に接続される。立ち
上がりエッジ検出回路52は、ORゲート50の出力51
の立ち上がりエッジを検出してパルス信号を生成し、こ
の信号をセット信号54としてカウンタ56に入力す
る。カウンタ56に検出回路52からの信号54が入力
されると、該カウンタ56におけるデジタルカウント値
出力がゼロにされる。立ち下がりエッジ検出回路53
は、ORゲート50の出力51の立ち下がりエッジを検出
してパルス信号を生成し、この信号をリセット信号55
としてカウンタ57に入力する。カウンタ57に検出回
路52からの信号55が入力されると、該カウンタ57
におけるデジタルカウント値出力がゼロにされる。
【0021】制御回路には、カウンタリセット回路90
に並列に、立ち上がりエッジ検出回路73と立ち下がり
エッジ検出回路74を有するステアリングフリップフロ
ップ94が設けられ、スイッチング素子S-1、S-2への制
御信号4a、4bは、これら回路73、74にも入力さ
れる。
【0022】位相指令値を形成するために位相指令値更
新回路93が設けられる。この位相指令値更新回路93
は、更新タイミング生成回路65を備える。更新タイミ
ング生成回路65には、カウンタリセット回路90の立
ち上がりエッジ検出回路52の出力がセット信号54と
して、また立ち下がりエッジ検出回路53の出力がリセ
ット信号55として入力される。さらに、回路65に
は、スイッチング素子S-4の制御信号4dが入力され、
また比較器61の出力がリセット信号63として入力さ
れる。更新タイミング生成回路65は、出力66、67
を有し、それぞれの出力66、67は、レジスタ69、
70に接続される。レジスタ69、70の各々は、外部
位相指令値68を別の入力として受け、内部位相指令値
71、72を生成する。
【0023】制御回路は、カウンタ56の出力とレジス
タ69の出力71を入力として受ける比較器60と、カ
ウンタ57の出力とレジスタ70の出力を入力として受
ける比較器61を備える。比較器60は、カウンタ56
の出力58とレジスタ69の出力である内部位相指令値
71が一致したとき、パルス信号62を出力する。同様
に、比較器61は、カウンタ57の出力59とレジスタ
70の出力である内部位相指令値信号72が一致したと
き、パルス信号63を出力する。比較器60の出力62
は、ANDゲート81、82の各々の一方の入力に接続さ
れる。
【0024】ステアリングFF94は、立ち上がりエッジ
検出回路73の出力と立ち下がりエッジ検出回路74の
出力に接続されたRSフリップフロップ77、78を備え
る。詳細に述べると、立ち上がりエッジ検出回路73の
出力は、RSフリップフロップ77のセット入力端子S
と、RSフリップフロップ78のリセット入力端子Rに接
続され、立ち下がりエッジ検出回路74の出力は、RSフ
リップフロップ77のリセットト入力端子Rと、RSフリ
ップフロップ78のセット入力端子Sに接続されてい
る。RSフリップフロップ78の出力はANDゲート81の
他方の入力に接続され、RSフリップフロップ77の出力
はANDゲート82の他方の入力に接続されている。
【0025】ANDゲート81、82の出力83、84
は、RSフリップフロップ85、86のセット入力端子S
に接続され、RSフリップフロップ85、86のリセット
入力端子Rには比較器61の出力が接続される。比較器
61の出力は、更新タイミング生成回路65にも入力と
して与えられる。RSフリップフロップ85、86のQ出
力は、それぞれスイッチング素子S-3、S-4のスイッチン
グ制御信号となる。
【0026】図5(a)に、更新タイミング生成回路65
の詳細を示す。この回路65はANDゲート103を有
し、このANDゲート103の一方の入力に比較器61の
出力が接続され、他方の入力に1クロックディレイ10
1を介してスイッチング素子S-4のスイッチング動作制
御信号となるRSフリップフロップ86の出力4dが接続
される。ANDゲート103の出力104は、RSフリップ
フロップ105のリセット入力端子Rに接続される。RS
フリップフロップ105のセット入力Sには、外部位相
指令値68が更新されたときに生成される信号であるWE
信号64が入力される。
【0027】ANDゲート103の出力104は又、ANDゲ
ート109の一方の入力に接続される。 ANDゲート10
9の他方の入力には、1クロックディレイ107を介し
てRSフリップフロップ105の出力106が接続され
る。AND ゲート109の出力はRSフリップフロップ11
5のセット入力端子に接続される。RSフリップフロップ
115のリセット入力端子には立ち下がりエッジ検出回
路53の出力55が接続される。立ち下がりエッジ検出
回路53の出力55は又、ANDゲート119の一方の入
力端子に接続され、ANDゲート119の他方の入力端子
には、1クロックディレイ117を介してRSフリップフ
ロップ115のQ出力116が接続されている。ANDゲ
ート119の出力は、位相指令値更新回路93のレジス
タ70に入力される信号67となる。
【0028】ANDゲート119の出力は又、RSフリップ
フロップ110のセット入端子Sに接続される。RSフリ
ップフロップ110のリセット入力端子Rには、立ち上
がりエッジ検出回路52の出力54が接続されている。
立ち上がりエッジ検出回路52の出力54は、ANDゲー
ト114の一方の入力にも接続されている。ANDゲート
114の他方の入力には、1クロックディレイ112を
介してRSフリップフロップ110の出力111が接続さ
れている。ANDゲート114の出力は、位相指令値更新
回路93のレジスタ69に入力される信号66となる。
【0029】図5(b)に更新タイミング生成回路65の
作動タイミングチャートを示す。図6は、図4に示す制
御回路の動作におけるタイミングチャートである。カウ
ンタ56、57のカウント値である出力58、59は時
間とともにカウントアップされ、カウンタ56の出力5
8は信号4a、4bの立ち上がりでゼロになり、カウン
タ57の出力59は信号4a、4bの立ち下がりでゼロ
になる。カウンタ56の出力58が内部位相指令値71
と等しくなったとき、比較器60から出力信号62が出
力される。このとき、RSフリップフロップ77の出力7
9がハイ、RSフリップフロップ78の出力80がローで
あるので、ANDゲート82に出力が発生し、RSフリップ
フロップ86に出力4dが発生する。したがって、スイ
ッチング素子S-4がオン状態となり、先にオン状態であ
ったスイッチング素子S-1からトランスを経てスイッチ
ング素子S-4に至る経路でトランス2に正電圧が印加さ
れる。この状態は、スイッチング素子S-1がターンオフ
され、カウンタ57の出力59がゼロになるまで続く。
【0030】その後、スイッチング素子S-2がターンオ
ンされ、カウンタ56の出力58がゼロになったとき、
RSフリップフロップ77の出力79がローになり、RSフ
リップフロップ78の出力80がハイになる。この状態
でカウンタ56の出力58が内部位相指令値71と等し
くなり、比較器60から出力信号62が出力されると、
スイッチング素子S-3を制御する出力4cが発生する。
その結果、スイッチング素子S-2とスイッチング素子S-3
がオン状態になり、トランス2に負電圧が印加される。
この状態は、スイッチング素子S-2がターンオフされ、
カウンタ57の出力59がゼロになるまで続く。
【0031】位相シフト制御は、内部位相指令値71、
72を更新することによって行われる。図4において、
外部位相指令値68は、図示しない制御回路から与えら
れる位相シフト量で、例えば電源装置の入出力状態に基
づいて計算されたデジタル値のデータである。更新タイ
ミング生成回路65から出力されるタイミングパルス6
6、67に応じて外部位相指令値68がレジスタ69、
70に取り込まれ、内部位相指令値71、72が生成さ
れる。図5(a)に示す更新タイミング生成回路65で
は、外部制御回路により与えられるWE信号64がハイに
なってRSフリップフロップ105がセットされた状態の
とき、制御信号4aの立ち上がり又は制御信号4bの立
ち下がりでタイミングパルス66、67が発生される。
ここで説明する実施形態では、制御信号4a又は制御信
号4bの周期が2周期経過するごとにWE信号64が出力
されるように構成される。
【0032】図7は、内部位相指令値71、72を更新
するタイミングを示すために作成された図6と同様なチ
ャートである。動作中に内部位相指令値71、72を更
新する要因を生じたときにも、その時点で直ちに更新を
行わず、更新タイミングがきた時点で、すなわちスイッ
チング素子S-1、S-2の各々についてスイッチング周期の
2倍の期間が経過した時点で、指令値の更新を行う。こ
の制御によって、トランス2における偏磁現象を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるスイッチング電源装置の
全体的な構成を示すもので、(a)は回路図、(b)は制御の
一例におけるタイミングチャート、(c)は位相シフト制
御におけるタイミングチャートである。
【図2】 本発明の一実施形態における制御回路の構成
を示すもので、(a)はその回路図、(b)は出力段における
作動のタイミングチャートである。
【図3】 図2の制御回路における各部の波形図であ
る。
【図4】 本発明をデジタル制御に適用した例を示す制
御回路の回路図である。
【図5】 図4の制御回路に使用される更新タイミング
生成回路を示すもので、(a)はその回路図、(b)は各部に
おける信号のタイミングチャートである。
【図6】 図4に示す制御回路における通常動作を示す
タイミングチャートである。
【図7】 図4に示す制御回路における内部位相指令値
の更新動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・スイッチ回路、2・・・トランス、4a、4
b、4c、4d・・・出力段、5・・・NORゲート、6
・・・時間遅延回路、7・・・T−フリップフロップ、
8・・・RSフリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 秀昭 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 山田 智巳 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA19 BB27 BB57 DD01 DD26 DD32 EE03 EE08 FG05 XX04 XX18 XX30 XX36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された電力をスイッチングして断続
    するパルス状波形のスイッチング出力を形成するスイッ
    チ回路と、 前記スイッチ回路からのスイッチング出力を受けるよう
    に一次側が該スイッチ回路に接続されたトランスと、 前記トランスの二次側に接続され該トランスからの出力
    を直流に変換して出力を生成する出力回路と、 前記出力回路の出力に応じて前記スイッチ回路のスイッ
    チング動作を制御する制御部と、を備え、 前記トランスは、正の電圧が印加される期間と負の電圧
    が印加される期間とを有するように前記スイッチ回路に
    接続され、それぞれの期間において前記出力回路に電圧
    を供給するように構成されたスイッチング電源装置であ
    って、 前記制御部は、入力出力状態の変化に対応して行われる
    前記スイッチ回路のスイッチング動作の制御を、一スイ
    ッチング周期もしくはその整数倍ごとに行うことによ
    り、トランスに正の電圧が印加される期間と負の電圧が
    印加される期間を等しくするように構成されたことを特
    徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したスイッチング電源装
    置であって、前記制御部は、前記トランスに電圧が印加
    される期間を設定する指令をスイッチング周期もしくは
    その整数倍ごとに更新する更新期間を設け、該更新期間
    が到達するまでは設定期間変更の必要性を生じても前の
    設定期間を保持するようになったことを特徴とするスイ
    ッチング電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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