JP2001257320A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置及びその製造方法Info
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Abstract
能とした半導体記憶装置とその製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板1に形成された複数のトラ
ンジスタと、このトランジスタを覆うように形成された
層間絶縁膜5と、この層間絶縁膜上に形成された、下部
電極11、強誘電体膜12及び上部電極13の積層構造
からなる複数の強誘電体キャパシタとを有し、2個ずつ
の強誘電体キャパシタが共通の下部電極11と個別の上
部電極13を持つように対をなし、且つ対をなす強誘電
体キャパシタ内の上部電極13間のスペースと、隣接す
る対の強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースとが
1回のドライエッチング工程で加工され、対をなす強誘
電体キャパシタ内の上部電極13間は小さい略V字状の
溝17により分離されている。
Description
に係り、特に強誘電体キャパシタとトランジスタを用い
て構成される強誘電体メモリとその製造方法に関する。
強誘電体キャパシタを並列接続したものを複数個直列接
続してセルアレイブロックを構成するチェーン型強誘電
体メモリが提案されている。その等価回路は、図4のよ
うになる。図4では、8個のトランジスタT0〜T7が
直列接続され、それぞれに強誘電体キャパシタC0〜C
7が並列接続されて、セルアレイブロックが構成されて
いる。セルアレイブロックの一端は、選択ゲートトラン
ジスタST1を介してビット線BLに接続され、他端は
選択ゲートトランジスタST2を介して(或いは直接)
プレート線PLに接続されている。
れワード線WL0〜WL7に接続され、選択ゲートトラ
ンジスタST1,ST2のゲートはそれぞれ選択ゲート
線BS1,BS2に接続されている。具体的にワード線
WL0〜WL7及び選択ゲート線BS1,BS2は、他
の複数のセルアレイブロック(図示しない)の間で対応
するゲート電極を連続的に配設することにより構成され
る。
レイブロック内で隣接するトランジスタの拡散層を共有
することにより、単位セル面積を小さくできるという利
点を有する。特に、強誘電体キャパシタにCOP(Ca
pacitor On Plug)構造を用いることに
より、メモリセルの微細化が可能である。COP構造
は、トランジスタが形成された基板上の層間絶縁膜にコ
ンタクトプラグを埋め込み、このコンタクトプラグ上に
強誘電体キャパシタを形成するものである。この場合対
をなす二つの強誘電体キャパシタが、一つのコンタクト
プラグを介して拡散層に接続される共通の下部電極を持
つように形成することにより、微細化が図られる。
チェーン型強誘電体メモリの微細化にも問題がある。即
ち、強誘電体キャパシタは、下部電極材料膜、強誘電体
膜及び上部電極材料膜の積層膜を加工して形成される。
このとき、二つの上部電極に対して共通の下部電極を持
つように加工するためには、上部電極の加工のためのリ
ソグラフィと、下部電極を加工するためのリソグラフィ
の2回のリソグラフィ工程が必要となる。このため、2
回のリソグラフィの合わせずれを考慮しなければなら
ず、合わせずれに対する余裕を十分にとれば、対をなし
て配列される強誘電体キャパシタ間のスペースが大きく
なり、これがセル面積の更なる縮小を困難にする。合わ
せずれに対する余裕が小さいと、合わせずれにより下部
電極エッチングの際に既に加工されている上部電極が一
部エッチングされ、上部電極面積が変わる。これは強誘
電体特性のばらつきの原因となる。特に微細なセルアレ
イを実現しようとする場合、この合わせずれの影響は大
きい。
もので、簡単な工程で強誘電体メモリセルの単位セル面
積縮小を可能とした半導体記憶装置とその製造方法を提
供することを目的としている。
と、この半導体基板に形成された複数のトランジスタ
と、このトランジスタを覆うように形成された第1の層
間絶縁膜と、この第1の層間絶縁膜上に形成された、下
部電極、強誘電体膜及び上部電極の積層構造からなる複
数の強誘電体キャパシタとを有する半導体記憶装置にお
いて、2個ずつの強誘電体キャパシタが共通の下部電極
と個別の上部電極を持つように対をなし、且つ対をなす
強誘電体キャパシタ内の上部電極間のスペースが、隣接
する対の強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースよ
り小さく設定されていることを特徴とする。より具体的
には、対をなす強誘電体キャパシタの周囲は、上部電極
上面から下部電極底面まで連続する段差のない斜面をも
って加工され、且つ対をなす強誘電体キャパシタ内の上
部電極間が略V字状の溝により分離されているものとす
る。
が等間隔ではなく、共通下部電極上の対をなす強誘電体
キャパシタ内の上部電極間のスペースを、隣接する対の
強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースより小さく
設定することによって、単位セル面積を小さいものとす
ることができる。
板にストライプ状の複数の素子形成領域が区画され、各
素子形成領域に形成された、隣接するもの同士で拡散層
を共有して配列された複数のトランジスタと、これらの
各トランジスタに並列接続された強誘電体キャパシタと
によりセルアレイブロックが構成されているものとす
る。またこの場合、セルアレイブロック内のトランジス
タ配列方向と交差する方向のトランジスタのゲート電極
が共通にワード線として配設されており、対をなす強誘
電体キャパシタ内の上部電極間のスペースはワード線の
幅以下とする。この様にワード線幅以下の狭いスペース
で上部電極間を分離すれば、強誘電体キャパシタを微細
ピッチの配列とした場合にも、上部電極の面積(従って
キャパシタ容量)をより大きく確保することができ、優
れた特性を得ることができる。具体的に例えば、ワード
線幅はデザインルールの最小加工寸法に設定するものと
する。
アレイブロック内で、対をなす強誘電体キャパシタの共
通の下部電極は、第1の層間絶縁膜に埋め込まれた一つ
のコンタクトプラグを介してトランジスタの第1の拡散
層に接続され、且つ強誘電体キャパシタを覆って形成さ
れた第2の層間絶縁膜上に、一端が上部電極に接続さ
れ、他端が隣接する対の強誘電体キャパシタ間のスペー
スに形成されたコンタクト孔を介してトランジスタの第
2の拡散層に接続される配線層が形成されているものと
する。更に好ましくは、対をなす強誘電体キャパシタの
上部電極間のスペースが上部電極の最大幅の1/2以下
に設定されているものとする。
体基板に形成された複数のトランジスタと、このトラン
ジスタを覆うように形成された第1の層間絶縁膜と、こ
の第1の層間絶縁膜上に形成された、下部電極、強誘電
体膜及び上部電極の積層構造からなる複数の強誘電体キ
ャパシタとを有する半導体記憶装置において、複数個ず
つ1セットの強誘電体キャパシタが共通の下部電極と個
別の上部電極を持って形成され、この1セットの強誘電
体キャパシタの周囲は、上部電極上面から下部電極底面
まで連続する段差のない斜面をもって加工され、且つ各
上部電極間が略V字状の溝により分離されていることを
特徴とする。
は、半導体基板に複数のトランジスタを形成する工程
と、前記トランジスタを覆うように前記半導体基板上に
層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に複数
の強誘電体キャパシタを構成するための下部電極材料
膜、強誘電体膜及び上部電極材料膜を順次堆積する工程
と、前記上部電極材料膜の各上部電極形成領域上にエッ
チングマスクを形成する工程と、前記エッチングマスク
を用いて、各強誘電体キャパシタの上部電極間を分離す
ると同時に、複数個ずつ1セットの強誘電体キャパシタ
が下部電極を共有するように隣接するセットの強誘電体
キャパシタ間を分離するエッチング工程とを有すること
を特徴とする。
はまた、半導体基板にストライプ状の複数の素子形成領
域を区画する素子分離絶縁膜を形成する工程と、前記半
導体基板の各素子形成領域に隣接するもの同士で拡散層
を共有する複数のトランジスタを形成する工程と、前記
トランジスタを覆うように前記半導体基板上に第1の層
間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜に前
記トランジスタの第1の拡散層に接続されるコンタクト
プラグを埋め込む工程と、前記第1の層間絶縁膜上に複
数の強誘電体キャパシタを構成するための下部電極材料
膜、強誘電体膜及び上部電極材料膜を順次堆積する工程
と、前記上部電極材料膜の各上部電極形成領域上にエッ
チングマスクを形成する工程と、前記エッチングマスク
を用いて、各強誘電体キャパシタの上部電極間を分離す
ると同時に、対をなす強誘電体キャパシタが前記コンタ
クトプラグに接続された下部電極を共有するように隣接
する対の強誘電体キャパシタ間を分離するエッチング工
程と、前記強誘電体キャパシタを覆う第2の層間絶縁膜
を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜上に、前記強
誘電体キャパシタの上部電極と対応するトランジスタの
第2の拡散層との間を接続する配線層を形成する工程と
を有することを特徴とする。
エッチングマスクは、共通下部電極上で対をなす強誘電
体キャパシタ内の上部電極間のスペースが隣接する対の
強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースより小さく
なるようにパターン形成され、エッチング工程は、エッ
チングのスペース依存性を利用して、隣接する対の強誘
電体キャパシタ間で上部電極材料膜、強誘電体膜及び下
部電極材料膜のエッチングが終了したときに、対をなす
強誘電体キャパシタ内で下部電極材料膜がエッチングさ
れずに残るようにしたものである。この発明の方法によ
ると、ドライエッチングの速度がスペースの小さい箇所
で遅く、スペースの大きい箇所で速いというエッチング
のスペース依存性(マイクロローディング効果)を利用
することにより、1回のリソグラフィ工程で上部電極の
分離加工と下部電極の分離加工が可能になる。これによ
り、2回のリソグラフィ工程を行う場合の合わせずれに
対する余裕が必要なくなり、単位セル面積の縮小が可能
になる。また、上部電極と下部電極を別のリソグラフィ
工程を経て加工する場合のように、既に加工された上部
電極がエッチングされることはなく、従って強誘電体キ
ャパシタの特性のばらつきも低減される。
の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施の形
態によるチェーン型強誘電体メモリのセルアレイ領域の
レイアウト(上部配線を省略している)であり、図2及
び図3はそれぞれ図1のA−A’及びB−B’断面図で
ある。図2に示すC0,C1,…とT0,T1,…は、
図4の等価回路に示すセルアレイブロック内の強誘電体
キャパシタとトランジスタを示している。
に形成されている。シリコン基板1には、図3に示すよ
うに素子分離絶縁膜10により区画されたストライプ状
の複数の素子形成領域9が形成されている。この素子形
成領域9にゲート絶縁膜2を介してゲート電極3が形成
され、ソース、ドレイン拡散層4が形成されて、トラン
ジスタが構成されている。図1のx方向に並ぶセルアレ
イブロック内で複数のトランジスタの拡散層4は、隣接
するもの同士で共有されている。ゲート電極3は、図1
及び図3に示すようにy方向の複数のセルアレイブロッ
クに連続的にパターン形成されて、ワード線WLとな
る。
絶縁膜5により覆われている。この層間絶縁膜5には、
一つおきの拡散層4に接続されるコンタクトプラグ6が
埋め込まれている。コンタクトプラグ6は、不純物がド
ープされた多結晶シリコン、或いはタングステンであ
る。コンタクトプラグ6が埋め込まれた層間絶縁膜5上
に、下部電極11、強誘電体膜12及び上部電極13か
らなる強誘電体キャパシタが形成されている。下部電極
11は、バリアメタルを含むTiAlN/IrOx/P
t電極であり、強誘電体膜12は、SBT膜又はPZT
膜であり、上部電極13は、Ir/IrOx電極であ
る。
下部電極11を持ち、下部電極11上に2個の個別の上
部電極13を持つように対をなしている。共通の下部電
極11は、一つのコンタクトプラグ6を介して一つの拡
散層4に接続されている。下部電極が共通の対をなす強
誘電体キャパシタは、その周囲が上部電極13の上面か
ら下部電極11の底面まで同じマスクで連続エッチング
することによって連続する斜面をもって加工され、且つ
対をなす強誘電体キャパシタ内の上部電極13間は略V
字状の溝17により分離されている。上部電極13のx
方向の幅aは、ゲート電極3(即ちワード線WL)の幅
Wをデザインルールの最小加工寸法(例えば、0.4μ
m)としたときに、これより大きく、V字溝17により
分離された上部電極13間のスペースbはゲート電極3
の幅aの1/2以下であり、x方向に隣接する対の強誘
電体キャパシタ間のスペースcよりも小さい。具体的に
例えば、幅aを1μm程度、スペースcはコンタクトの
大きさとその余裕を見込んで1〜1.5μm程度とし、
スペースbは、b≦a/2であって例えば0.4μm或
いはそれ以下に設定される。但し、上述の上部電極の幅
aとスペースbの関係は、上部電極の最大幅について満
たせばよいが、より好ましくは、aが最小幅の場合にも
上述の関係を満たすようにする。
間絶縁膜14で覆われる。この層間絶縁膜14上に、上
部電極13を拡散層4に接続する配線層16が形成され
る。具体的にこの実施の形態では、層間絶縁膜14に配
線溝とコンタクト孔を加工し、アルミニウム(Al)の
リフロー法によりコンタクト孔と配線溝に配線層16を
埋め込んでいる。或いは配線層16としてCVD法等に
よる銅(Cu)を用いることもできる。又は、コンタク
ト孔にはWプラグを埋め込み、その後配線溝にAl等の
配線層を埋め込んでもよい。これにより、図1のx方向
について、複数のトランジスタと強誘電体キャパシタが
互いに並列接続されて直列に接続されたセルアレイブッ
クが構成される。
照して説明する。これらの図は、図2の断面に対応する
断面図である。まず、シリコン基板1のセルアレイ領域
には、図3に示すように素子分離絶縁膜10を埋め込む
ことにより、ストライプ状の複数の素子形成領域9を形
成する。そして、素子形成領域9に、ゲート絶縁膜2を
介してゲート電極3を形成し、このゲート電極3に自己
整合的にソース、ドレイン拡散層4を形成する。ゲート
電極3は前述のように、y方向に連続的にパターニング
してワード線WLとする。こうして形成されたトランジ
スタを覆うように層間絶縁膜5を形成する。この層間絶
縁膜5にコンタクト孔を形成し、これに多結晶シリコン
等のコンタクトプラグ6を埋め込む。図5は、ここまで
の工程で得られる構造を示している。
パシタを形成するための下部電極11の材料膜、強誘電
体膜12及び、上部電極13の材料膜の積層膜を堆積す
る。下部電極11の材料膜は、バリアメタルを含むTi
AlN/IrOx/Pt膜であり、強誘電体膜12は、
SBT膜又はPZT膜であり、上部電極13の材料膜
は、Ir/IrOx膜である。
ラフィ工程を行って、上部電極13をパターニングする
ためのエッチングマスク21を形成する。エッチングマ
スク21は、レジストでもよいし、ハードマスク(Wx
Ny,TixNy,SiO2,Al2O3,SiO2/Al2O
3,SiO2/TiO2等,或いはこれらの組み合わせ)
でもよい。エッチングマスク21の幅a0はゲート電極
3の幅より大きくし、共通下部電極上で対をなす上部電
極間スペースとなる部分b0は、ワード線幅と同程度で
0.4μm以下とし、上部電極コンタクトを形成する部
分のスペースはc0コンタクト余裕を見込んだ値とす
る。
に示すように、上部電極13の材料膜、強誘電体膜12
及び下部電極11の材料膜11を連続的に順次ドライエ
ッチングによりエッチングする。このとき、マイクロロ
ーディング効果により、広いスペースc0の部分では、
下部電極11の材料膜のエッチングが終了しても、狭い
スペースb0の部分では、下部電極11は残る。この結
果、対をなす強誘電体キャパシタの周囲は段差のない連
続斜面として加工され、共通下部電極11上で上部電極
13が先鋭なV字溝17により分離された状態になる。
即ち、1回のリソグラフィ工程とドライエッチング工程
によって、各強誘電体キャパシタに個別の上部電極13
の分離と、二つの強誘電体キャパシタに共通の下部電極
11のパターンが加工される。但し、V字状溝17は、
必ずしも完全なV字である必要はなく、略V字をなすも
のであればよい。
パシタを覆う層間絶縁膜14を堆積して平坦化する。次
いで、図9Aに示すように、層間絶縁膜14に上部電極
を拡散層4に接続するための配線溝23と上部電極13
に対するコンタクト孔24aを加工する。そして、コン
タクト孔24aに酸素を導入してアニールを行いダメー
ジ回復処理をする。その後図9Bに示すように、拡散層
4に対するコンタクト孔24bを形成する。そして、図
2に示すように、コンタクト孔24a,24bと配線溝
23にAlリフロー法により配線層16を埋め込む。こ
の後は図示しないが、更に層間絶縁膜を堆積し、ビット
線やプレート線を形成する。
ル面積が縮小される理由を、具体的に比較例と比較しな
がら説明する。二つの上部電極が共通下部電極を持つよ
うにする場合、通常であれば、上部電極と下部電極に対
して別工程でエッチングを行う。その比較例の工程を図
7に対応させて示すと、図10と図11になる。図10
は、1回目のリソグラフィにより得られたエッチングマ
スク31により上部電極13をエッチングする工程であ
る。図11は、2回目のリソグラフィにより得られたエ
ッチングマスク32を用いて、下部電極11をエッチン
グする工程である。この場合、図11の工程では、既に
加工されている上部電極13をエッチングすることがな
いように、上部電極13に対する合わせ余裕dが必要に
なる。
に影響する。図12と図13は、実施の形態と比較例に
よる強誘電体キャパシタの寸法を比較して示している。
比較例、実施の形態共に、上部電極13の幅a(但し厳
密には上部電極の底面位置での幅)、対をなす強誘電体
キャパシタの上部電極13の分離スペースb(但し、上
部電極の底面位置でのスペース)、コンタクト形成のた
めの余裕を必要とするスペースc(下部電極の底面位置
でのスペース)を同じとして、対をなす二つの強誘電体
キャパシタの幅は、比較例の場合、2a+b+2dであ
るのに対し、実施の形態の場合には、2a+bとなる。
よれば単位セル当たりの面積を縮小できることがわか
る。しかも、上部電極加工後に更に下部電極加工を行う
方法では、合わせ余裕が十分でないと、上部電極の一部
がエッチングされる事態が発生する。これは特に微細セ
ルを配列する場合には、セル特性の大きなばらつきにな
る。これに対してこの実施の形態では、上部電極はパタ
ーニング後更にエッチングに晒されることはないから、
微細セルの場合でも優れた特性が得られる。
ル断面構造を、図2の断面に対応させて示している。図
2の実施の形態では、共通下部電極11上の二つの上部
電極13の間を分離するV字溝17は、先端が丁度下部
電極11に達し、強誘電体膜12をほぼ完全に分離した
状態を示している。隣接キャパシタ間のリークを確実に
防止する上で好ましい。しかし、強誘電体膜12の分離
は必ずしも必要ではない。図14では、V字状の分離溝
17は、上部電極13を分離できるに必要最小限の深さ
としている。これは、先の実施の形態の図7の工程で、
エッチングマスク21のスペースbをより小さくすれば
よい。これにより、単位セル面積の一層の縮小が可能に
なる。
限られず、通常の1トランジスタ/1キャパシタ、或い
は2トランジスタ/2キャパシタのセル構造の強誘電体
メモリにも同様に適用可能である。例えば図15に示す
トランジスタTと強誘電体キャパシタCのセルアレイに
この発明を適用したときのワード線方向の断面を図16
に示す。
ットの強誘電体キャパシタCの下部電極11は連続する
共通電極とし、上部電極13は、V字溝17により分離
している。このキャパシタ構造は、先の実施の形態と同
様に、下部電極材料膜、強誘電体膜及び上部電極材料膜
の積層膜に対して、上部電極13を覆うエッチングマス
クを用いた1回のドライエッチングを行うことで作るこ
とができる。1セットの強誘電体キャパシタの周囲は、
上部電極上面から下部電極底面まで連続する段差のない
斜面をもって加工され、且つ各上部電極間が略V字状の
溝により分離されている。この実施の形態の場合も、1
セットの強誘電体キャパシタの中で、上部電極13間の
スペースは、上部電極13の幅の1/2以下とする。
の一端側キャパシタはダミーキャパシタであり、このダ
ミーキャパシタの上部電極13及び強誘電体膜12を貫
通して下部電極11に対してコンタクトさせた配線層1
5−0は、プレート線PLとなる。これ以外のキャパシ
タの上部電極13は、セルノード電極となる配線層15
により、それぞれ対応するトランジスタの拡散層に接続
されることになる。この実施の形態によっても、単位セ
ル面積の縮小が図られる。
については、代表的なものを例示したが、その他種々の
材料が用い得る。例えば上部電極には、Pt,Ir,R
u,Srの中から選ばれた少なくとも一種を含むもので
あればよい。下部電極には、Pt,Ir,Ru,Sr,
Ti,Alの中から選ばれた少なくとも一種を含むもの
であればよい。強誘電体膜としては、PZT,SBTの
他、各種の層状ペロブスカイト構造の酸化物膜、例えば
PTO,BTO等を用いうる。
通下部電極と個別の上部電極とを1回のリソグラフィ工
程で加工することにより、合わせずれによる電極寸法誤
差を生じることなく、強誘電体メモリの単位セル面積を
縮小することができる。
セルアレイレイアウトを示す図である。
路である。
程後の断面図である。
状態の断面図である。
面図である。
た状態の断面図である。
孔を加工した状態の断面図である。
状態の断面図である。
図である。
断面図である。
示す図である。
図である。
示す図である。
ャパシタのセルアレイ等価回路である。
極、4…拡散層、5…層間絶縁膜、6…コンタクトプラ
グ、9…素子形成領域、10…素子分離絶縁膜、11…
下部電極、12…強誘電体膜、13…上部電極、14…
層間絶縁膜、16…配線層、17…V字溝。
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体基板と、この半導体基板に形成さ
れた複数のトランジスタと、このトランジスタを覆うよ
うに形成された第1の層間絶縁膜と、この第1の層間絶
縁膜上に形成された、下部電極、強誘電体膜及び上部電
極の積層構造からなる複数の強誘電体キャパシタとを有
する半導体記憶装置において、 2個ずつの強誘電体キャパシタが共通の下部電極と個別
の上部電極を持つように対をなし、且つ対をなす強誘電
体キャパシタ内の上部電極間のスペースが、隣接する対
の強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースより小さ
く設定されていることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項2】 対をなす強誘電体キャパシタの周囲は、
上部電極上面から下部電極底面まで連続する段差のない
斜面をもって加工され、且つ対をなす強誘電体キャパシ
タ内の上部電極間が略V字状の溝により分離されている
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記半導体基板に複数の素子形成領域が
区画され、 前記各素子形成領域に形成された、隣接するもの同士で
拡散層を共有して配列された複数のトランジスタと、こ
れらの各トランジスタに並列接続された強誘電体キャパ
シタとによりセルアレイブロックが構成されていること
を特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記セルアレイブロック内のトランジス
タ配列方向と交差する方向のトランジスタのゲート電極
が共通にワード線として配設されており、 前記対をなす強誘電体キャパシタ内の上部電極間のスペ
ースは前記ワード線の幅以下に設定されていることを特
徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記ワード線の幅は、デザインルールの
最小加工寸法に設定されていることを特徴とする請求項
4記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記セルアレイブロック内で、対をなす
強誘電体キャパシタの共通の下部電極は、前記第1の層
間絶縁膜に埋め込まれた一つのコンタクトプラグを介し
て前記トランジスタの第1の拡散層に接続され、且つ前
記強誘電体キャパシタを覆って形成された第2の層間絶
縁膜上に、一端が前記上部電極に接続され、他端が隣接
する対の強誘電体キャパシタ間のスペースに形成された
コンタクト孔を介して前記トランジスタの第2の拡散層
に接続される配線層が形成されていることを特徴とする
請求項3記載の半導体記憶装置。 - 【請求項7】 前記対をなす強誘電体キャパシタの上部
電極間のスペースが上部電極の幅の1/2以下に設定さ
れていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
置。 - 【請求項8】 半導体基板と、この半導体基板に形成さ
れた複数のトランジスタと、このトランジスタを覆うよ
うに形成された第1の層間絶縁膜と、この第1の層間絶
縁膜上に形成された、下部電極、強誘電体膜及び上部電
極の積層構造からなる複数の強誘電体キャパシタとを有
する半導体記憶装置において、 複数個ずつ1セットの強誘電体キャパシタが共通の下部
電極と個別の上部電極を持って形成され、この1セット
の強誘電体キャパシタの周囲は、上部電極上面から下部
電極底面まで連続する段差のない斜面をもって加工さ
れ、且つ各上部電極間が略V字状の溝により分離されて
いることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項9】 前記1セットの強誘電体キャパシタのな
かの上部電極間のスペースが上部電極の幅の1/2以下
に設定されていることを特徴とする請求項8記載の半導
体記憶装置。 - 【請求項10】 半導体基板に複数のトランジスタを形
成する工程と、 前記トランジスタを覆うように前記半導体基板上に層間
絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に複数の強誘電体キャパシタを構成す
るための下部電極材料膜、強誘電体膜及び上部電極材料
膜を順次堆積する工程と、 前記上部電極材料膜の各上部電極形成領域上にエッチン
グマスクを形成する工程と、 前記エッチングマスクを用いて、各強誘電体キャパシタ
の上部電極間を分離すると同時に、複数個ずつ1セット
の強誘電体キャパシタが下部電極を共有するように隣接
するセットの強誘電体キャパシタ間を分離するエッチン
グ工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製
造方法。 - 【請求項11】 半導体基板に複数の素子形成領域を区
画する素子分離絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板の各素子形成領域に隣接するもの同士で
拡散層を共有する複数のトランジスタを形成する工程
と、 前記トランジスタを覆うように前記半導体基板上に第1
の層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜に前記トランジスタの第1の拡散
層に接続されるコンタクトプラグを埋め込む工程と、 前記第1の層間絶縁膜上に複数の強誘電体キャパシタを
構成するための下部電極材料膜、強誘電体膜及び上部電
極材料膜を順次堆積する工程と、 前記上部電極材料膜の各上部電極形成領域上にエッチン
グマスクを形成する工程と、 前記エッチングマスクを用いて、各強誘電体キャパシタ
の上部電極間を分離すると同時に、対をなす強誘電体キ
ャパシタが前記コンタクトプラグに接続された下部電極
を共有するように隣接する対の強誘電体キャパシタ間を
分離するエッチング工程と、 前記強誘電体キャパシタを覆う第2の層間絶縁膜を形成
する工程と、 前記第2の層間絶縁膜上に、前記強誘電体キャパシタの
上部電極と対応するトランジスタの第2の拡散層との間
を接続する配線層を形成する工程とを有することを特徴
とする半導体記憶装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記エッチングマスクは、対をなす強
誘電体キャパシタ内の上部電極間のスペースが隣接する
対の強誘電体キャパシタの上部電極間のスペースより小
さくなるようにパターン形成され、 前記エッチング工程は、エッチングのスペース依存性を
利用して、隣接する対の強誘電体キャパシタ間で上部電
極材料膜、強誘電体膜及び下部電極材料膜のエッチング
が終了したときに、対をなす強誘電体キャパシタ内で下
部電極材料膜がエッチングされずに残るようにしたこと
を特徴とする請求項10又は11記載の半導体記憶装置
の製造方法。
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