JP2001257286A - ミリ波半導体装置 - Google Patents

ミリ波半導体装置

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JP2001257286A JP2000064687A JP2000064687A JP2001257286A JP 2001257286 A JP2001257286 A JP 2001257286A JP 2000064687 A JP2000064687 A JP 2000064687A JP 2000064687 A JP2000064687 A JP 2000064687A JP 2001257286 A JP2001257286 A JP 2001257286A
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な高周波特性を有するミリ波半導体装置
を提供すること。 【解決手段】 ミリ波半導体装置1において、ミリ波半
導体チップ2と誘電体回路基板3とが外周部接地バンプ
6bおよび区切り接地バンプ6cによって接続される。
区切り接地バンプ6cは、ミリ波半導体チップ2の内側
エリアを所定サイズ以下で複数に区切るように設けられ
る。そして、ビアホール9bおよび9cは、誘電体回路
基板3の表面接地パターン8bおよび8cと裏面接地パ
ターン10とを接続するように設けられるので、ミリ波
半導体チップ2のチップ接地パターン4bと誘電体回路
基板3の裏面接地パターン10とによって挟まれる空間
が複数に分割されて、共振の周波数を実効波長よりも短
くすることができ、高周波特性を向上させることが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波半導体チッ
プを実装したミリ波半導体装置に関し、特に、誘電体回
路基板にフェースダウンの形態でミリ波半導体チップを
実装したミリ波半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理装置の向上や、画像処理
装置の高解像度化などに伴い、30GHzから300G
Hzのミリ波帯における大容量超高速無線通信が注目さ
れている。このミリ波帯用無線通信機器を構成するため
には、高性能なミリ波半導体装置が必要不可欠である。
一般に、このミリ波半導体装置は、回路パターンが形成
された誘電体回路基板にミリ波半導体チップを実装する
ことによって得られる。
【0003】しかし、半導体装置の実装において従来か
ら広く用いられているワイヤボンディング法によって、
ミリ波半導体チップを誘電体回路基板に電気的に接続し
た場合、チップ端子と基板端子とを結ぶ金属ワイヤのイ
ンダクタンス等の影響で信号の減衰が大きくなり、所望
の特性が得られないという問題があった。そのため、特
開平11−260966号公報に開示されているよう
に、バンプを用いたフリップチップボンディング方法等
を使用して、チップ回路パターン面をフェースダウンに
してインダクタンスの低減を図ることが広く行なわれて
いる。
【0004】図12〜図18は、フリップチップボンデ
ィング方法を用いた従来のミリ波半導体装置101の構
造を示す図である。図12は、従来のミリ波半導体装置
に実装されるミリ波半導体チップ102の平面図であ
る。このミリ波半導体チップ102は、ミリ波半導体チ
ップ102の主面に形成されたチップ回路パターン10
4と、電極パッド105と、電極パッド105に形成さ
れる金などからなるバンプ106と、チップ信号パター
ン107とを含む。ミリ波半導体チップ102は、Ga
Asなどの材料によって構成され、ウェハプロセス技術
によってその主面にチップ回路パターン104、電極パ
ッド105およびチップ信号パターン107が形成され
る。
【0005】図13は、図12に示すミリ波半導体チッ
プ102が搭載される誘電体回路基板103の一例を示
す平面図である。この誘電体回路基板103は、低損失
の誘電体材料などによって構成され、その主面に導電性
材料などによって構成される基板回路パターン108が
形成される。また、基板回路パターン108は、表面接
地パターン108aと、基板信号パターン108dと、
基板信号入出力用端子8eと、ミリ波半導体チップ10
2を搭載するための搭載用回路パターン108fとを含
む。なお、高周波信号伝送特性を向上させるために、誘
電体回路基板103の主面に金メッキ等が施されてい
る。
【0006】図14(a)は、図13に示すI−IIに
おけるミリ波半導体装置101の断面図である。誘電体
回路基板103の裏面には、ベタの裏面接地パターン1
10が形成されている。そして、表面接地パターン10
8aと裏面接地パターン110とが、誘電体回路基板1
03に設けられた接地ビアホール109aによって接続
されている。この接地ビアホール109aの配列は、図
13に示すようにミリ波半導体チップ102の形状に準
じて矩形状となっている。
【0007】図14(b)は、図13に示すIII−I
Vにおけるミリ波半導体装置101の断面図である。ま
た、図14(c)は、図13に示すV−VIにおけるミ
リ波半導体装置101の断面図である。
【0008】チップ回路パターン104が形成されたミ
リ波半導体チップ102の主面と、誘電体回路基板10
3の基板回路パターン108とが対向するようにされ、
熱圧着によりミリ波半導体チップ102上のバンプ10
6が基板回路パターン108に接合される。その後、外
部環境からの保護のためにミリ波半導体装置101が気
密封止されたり、必要に応じてミリ波信号送受信用アン
テナが形成されたり、さらに別基板に搭載されたりする
ことが多い。
【0009】図15は、図12に示すミリ波半導体チッ
プ102が搭載される誘電体回路基板の他の一例を示す
平面図である。この誘電体回路基板103’は、図13
に示す誘電体回路基板103と比較して、外周部接地パ
ターン108bの対辺どうしを繋ぎ、搭載用回路パター
ン108fの内側を区切るように形成された区切り接地
パターン108cが設けられている点と、区切り接地パ
ターン108cに区切り接地ビアホール109cが形成
されている点とのみが異なる。
【0010】また、図16(a)〜図16(c)はそれ
ぞれ、図15に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置
101’の断面図、図15に示すIII−IVにおける
ミリ波半導体装置101の断面図、および図15に示す
V−VIにおけるミリ波半導体装置101の断面図であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12〜図1
6に示す従来のミリ波半導体装置101および101’
において、裏面接地パターン110、チップ接地パター
ン104b、ミリ波半導体チップ102の外周部を囲む
ように配置されたバンプ106および外周部接地ビアホ
ール109aなどの導体によって、図14(a)または
図16(a)に示すI−II面で遮断される。同様に、
図13または図15の点線で示す他の面においても遮断
が発生するため、これらの面で囲まれた電磁気的に遮蔽
された空間が形成される。
【0012】一方、図14(b)や図16(b)に示す
III−IV面、または図14(c)や図16(c)に
示すV−VI面においては、遮断が発生しないか発生し
ても不十分であるため、その空間のサイズに依存した共
振が発生して高周波特性に悪影響を与える。
【0013】図17は、図12〜図14に示すミリ波半
導体装置101の高周波特性の一例を示すグラフであ
る。このグラフは、横軸を周波数、縦軸を伝送特性とし
ており、斜線で示した周波数F1〜F2が使用周波数帯
である。また、使用可能な伝送特性の最低レベルがT1
であり、このレベルT1より伝送特性が良ければ使用上
問題はない。
【0014】図17に示すように、周波数が高くなるに
つれて徐々に伝送特性が低下する傾向がある。また、周
波数F3、F4、F5およびF6において、局所的な鋭
いピークを有する劣化が見られる。この局所的な鋭いピ
ークの内、使用周波数帯内にあるF3において最低レベ
ルT1を下回っているため、使用に悪影響を与える。
【0015】また、図18は、図12、図15および図
16に示すミリ波半導体装置101’の高周波特性の一
例を示すグラフである。図18に示すように、周波数が
高くなるにつれて徐々に伝送特性が低下する傾向があ
る。また、局所的な鋭いピークを有する劣化が見られ
る。しかし、図17に示すグラフと比較して、異なる点
が大きく2つある。
【0016】1つ目は、局所的な鋭いピークの周波数が
F7、F8およびF9となり、高い周波数側へシフトし
ている点である。2つ目は、周波数が高くなるにつれて
徐々に低下する伝送特性が、図17に示すグラフにおい
てはほぼリニアであるのに対して、図18に示すグラフ
においてはF10、F11、F7およびF12付近を中
心とした周波数で緩やかなピークが見られ、低下の傾き
が大きい点である。
【0017】2つの相違点のうち、前者については、導
体で囲まれた空間の一部を形成する接地ビアホールとし
て、ミリ波半導体チップ102の形状に準じた矩形状の
外周部接地ビアホール109bだけでなく、搭載用回路
パターン108fの内側を区切るように設けられた区切
り接地パターン108cと区切り接地ビアホール109
cとが存在するため、誘電体回路基板103’に相当す
る下層のみ遮蔽が強くなり、導体で囲まれた空間のサイ
ズが擬似的に小さくなったものと見なすことができるた
めである。しかし、図18に示すように、高周波側へシ
フトした局所的な鋭いピークの周波数F7がF2以下で
あり、そのレベルがT1を下回るので使用において悪影
響を与える。
【0018】後者については、図16(c)に示すよう
に、ミリ波半導体チップ102のチップ伝送線路107
に対向して誘電体回路基板103’の区切り接地パター
ン108cがあり、その間の距離が通常数μmから数十
μmであって実効波長に比べて十分に小さいので、区切
り接地パターン8cによってチップ伝送線路107のイ
ンピーダンスが乱されるためである。
【0019】このような伝送特性の低下は、図18にお
いてはあまり顕著ではないが、ミリ波半導体チップ10
2’と誘電体回路基板103’との間の距離が短いほど
顕著となり、区切り接地パターン108cの数や幅が増
加するにしたがって劣化傾向を強める。また、場合によ
っては、かなり低い周波数範囲から最低レベルT1を下
回ることもある。
【0020】なお、ミリ波半導体チップのサイズを非常
に小さくするという方法によって、導体で囲まれる空間
のサイズを小さくして共振周波数を使用周波数以上にす
る設計方法を採ることも考えられる。しかし、MMIC
(Millimeter-wave Monolithic Integrated Circui
t)化したり、多くの回路素子を形成するには不十分な
サイズとなってしまう。また、多くの回路素子が形成さ
れ、高性能、多機能なミリ波半導体装置を実現するため
には、多数のミリ波半導体チップを実装しなければなら
ない。したがって、工程コストの増加のみでなく、実装
上必要なチップ間隔を確保することによりミリ波半導体
装置のサイズの増加を招いたり、回路素子の間隔が大き
くなることによる損失が大きくなったり、チップ間のノ
イズの発生等を引き起こしたりして良好な高周波特性が
得られなくなる。
【0021】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、良好な高周波特性を
有するミリ波半導体装置を提供することである。
【0022】第2の目的は、強い電磁界が発生するよう
なミリ波半導体チップをも実装することが可能なミリ波
半導体装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従え
ば、ミリ波半導体チップと誘電体回路基板とがバンプに
よって接続されたミリ波半導体装置であって、バンプは
ミリ波半導体チップの外周部をほぼ囲むように設けられ
る外周部接地バンプと、ミリ波半導体チップの内側エリ
アを所定サイズ以下で複数に区切るように設けられる区
切り接地バンプとを含み、ミリ波半導体チップは外周部
接地バンプおよび区切り接地バンプが接続されるチップ
接地パターンを含み、誘電体回路基板は外周部接地バン
プおよび区切り接地バンプが接続される表面接地パター
ンと、表面接地パターンに接続されるビアホールと、誘
電体回路基板の裏面または内層に設けられ、バンプ、表
面接地パターンおよびビアホールを経て、チップ接地パ
ターンからの距離が所定長さ以下となるようにビアホー
ルに接続して設けられる接地パターンとを含む。
【0024】区切り接地バンプは、ミリ波半導体チップ
の内側エリアを所定サイズ以下で複数に区切るように設
けられる。そして、ビアホールは、誘電体回路基板の表
面接地パターンと接地パターンとを接続するように設け
られるので、ミリ波半導体チップのチップ接地パターン
と誘電体回路基板の接地パターンとによって挟まれる空
間が複数に分割されて、共振の周波数を実効波長よりも
短くすることができ、高周波特性を向上させることが可
能となる。
【0025】好ましくは、所定サイズは、短辺または短
直径の長さが実効波長の1/2未満となるように決定さ
れる。
【0026】所定サイズは、短辺または短直径の長さが
実効波長の1/2未満となるように決定されるので、空
間の短辺または短直径の2倍の波長で発生する共振を、
実効波長よりも短くすることが可能となる。
【0027】さらに好ましくは、所定長さは、実効波長
の1/4以下である。所定長さが実効波長の1/4以下
であるので、接地パターンが高周波的にほぼ真の接地と
なり得る。
【0028】さらに好ましくは、外周部接地バンプおよ
び区切り接地バンプの間隔は、実効波長の3/8以下で
ある。
【0029】外周部接地バンプおよび区切り接地バンプ
の間隔は、実効波長の3/8以下であるので、電磁気的
な遮蔽が強化されることとなり、強い電磁界が発生する
ようなミリ波半導体チップを実装しなければならないミ
リ波半導体装置にも対応することが可能となる。
【0030】さらに好ましくは、ビアホールの間隔は、
実効波長の1/2以下である。ビアホールの間隔は、実
効波長の1/2以下であるので、電磁気的に遮断する面
を形成することが可能となる。
【0031】さらに好ましくは、表面接地パターンは、
外周部接地バンプおよび区切り接地バンプのそれぞれに
対応して分割して設けられる。
【0032】表面接地パターンは、外周部接地バンプお
よび区切り接地バンプのそれぞれに対応して分割して設
けられるので、ミリ波半導体チップのチップ伝送線路に
対向する位置の近辺に表面接地パターンが存在しないよ
うにすることができ、チップ伝送線路のインピーダンス
が乱されるのを防ぐことが可能となる。
【0033】さらに好ましくは、表面接地パターンは、
外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、
外周部接地パターンから分離され、区切り接地バンプを
繋ぐような短冊状の区切り接地パターンとを含む。
【0034】短冊状の区切り接地パターンは、区切り接
地バンプを繋ぐように設けられるので、ミリ波半導体チ
ップのチップ伝送線路に対向する位置の近辺に表面接地
パターンが存在しないようにすることができ、チップ伝
送線路のインピーダンスが乱されるのを防ぐことが可能
となる。
【0035】さらに好ましくは、表面接地パターンは、
外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、
外周部接地パターンから枝分かれして、区切り接地バン
プが接続される区切り接地パターンとを含む。
【0036】区切り接地パターンは、外周部接地パター
ンから枝分かれして、区切り接地バンプが接続されるよ
うに設けられるので、ミリ波半導体チップのチップ伝送
線路に対向する位置の近辺に表面接地パターンが存在し
ないようにすることができ、チップ伝送線路のインピー
ダンスが乱されるのを防ぐことが可能となる。
【0037】さらに好ましくは、ミリ波半導体装置はさ
らに、ミリ波半導体チップに設けられ、高周波信号を伝
送するチップ伝送線路を含み、チップ伝送線路は、信号
線と信号線を挟むチップ接地パターンとからなるコプレ
ーナ線路であって、信号線を挟むチップ接地パターン端
の間の距離よりも、チップ接地パターン端から接地バン
プまでの距離、および信号線から対向する表面接地パタ
ーンまでの距離の方が大きい。
【0038】したがって、チップ伝送線路に対するイン
ピーダンス変化を十分に抑えることができ、良好な高周
波特性を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1におけるミリ波半導体装置に実装される
ミリ波半導体チップ2の平面図である。このミリ波半導
体チップ2は、ミリ波半導体チップ2の主面に形成され
たチップ回路パターン4と、電極パッド5と、電極パッ
ド5に形成される金などからなるバンプ6と、チップ信
号パターン7とを含む。ミリ波半導体チップ2は、Ga
Asなどの材料によって構成され、ウェハプロセス技術
によってその主面にチップ回路パターン4、電極パッド
5およびチップ信号パターン7が形成される。また、チ
ップ回路パターン4は、チップ信号パターン4aおよび
チップ接地パターン4bを含む。また、バンプ6は、ミ
リ波半導体チップ2の外周部を囲む外周部接地バンプ6
bと、ミリ波半導体チップ2の内側エリアを複数に区切
るための区切り接地バンプ6cとを含む。
【0040】ミリ波半導体チップ2のサイズは約2mm
×約3mmであり、外周部接地バンプ6bの間隔は実効
波長の1/4以下となっている。なお、図1に示すミリ
波半導体チップ2においては、チップ伝送線路7とチッ
プ信号入出力端子4cとが主なミリ波回路となっている
が、フィルタ、カップラ、ディバイダ、放射素子または
アンプなどの各種のゲインを有する素子を含む複合回路
であっても良い。
【0041】図1に示すように、区切り接地バンプ6c
によってミリ波半導体チップ2は大きく3つの部分に区
切られており、区切られた部分の短辺の長さは実効波長
の1/2未満となっている。また、区切り接地バンプ6
bによって区切られた部分が矩形でない場合、たとえば
楕円状であればその短直径が実効波長の1/2未満とな
るように区切られる。なお、区切り接地バンプ6bの間
隔は、区切る必要がある部分については実効波長の1/
4以下となるようにし、区切る必要がない部分について
は実効波長の1/2以上となるようにしている。
【0042】図2は、本実施の形態におけるミリ波半導
体装置の誘電体回路基板3の平面図である。この誘電体
回路基板3は、低損失の誘電体材料などによって構成さ
れ、その主面に導電性材料などによって構成される基板
回路パターン8が形成される。また、基板回路パターン
8は、表面接地パターン8aと、基板信号パターン8d
と、ミリ波半導体チップ2を搭載するための搭載用回路
パターン8fとを含む。また、表面接地パターン8a
は、外周部接地パターン8bと、ミリ波半導体チップ2
の搭載部の内側エリアを複数に区切るための区切り接地
パターン8cとを含む。また、搭載用回路パターン8f
は、表面接地パターン8aや基板信号入出力用端子8e
などを含む。
【0043】外周部接地パターン8bは、搭載されるミ
リ波半導体チップ2の外周部接地バンプ6bに対向する
位置に設けられ、チップ伝送線路7に対向する近隣には
設けられない。本実施の形態において、外周部接地パタ
ーン8bはそれぞれ、外周部接地バンプ6bの真下に分
離して配置されている。また、区切り接地パターン8c
はそれぞれ、区切り接地バンプ6cの真下に分離して配
置されている。
【0044】図3(a)〜図3(c)はそれぞれ、図2
に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置1の断面図、
III−IVにおけるミリ波半導体装置1の断面図およ
びV−VIにおけるミリ波半導体装置1の断面図であ
る。
【0045】図3(a)に示すように、誘電体回路基板
3の裏面には、ベタの裏面接地パターン10が形成され
ている。そして、表面接地パターン8aと裏面接地パタ
ーン10とが、誘電体回路基板3に設けられた接地ビア
ホール9aによって接続されている。この接地ビアホー
ル9aは、図2に示すようにミリ波半導体チップ2の搭
載部をほぼ囲むような外周部接地ビアホール9bと、ミ
リ波半導体チップ2の搭載部の内側エリアを複数に区切
るように配置された区切り接地ビアホール9cとを含
む。なお、外部接地ビアホール9bおよび区切り接地ビ
アホール9cはそれぞれ、外周部接地バンプ6bおよび
区切り接地バンプ6cの真下にあるため、それぞれの間
隔が実効波長の1/4以下となる。
【0046】また、本実施の形態のミリ波半導体装置に
おいては、誘電体回路基板3が両面板であるため、裏面
接地パターン10が誘電体回路基板3の裏面に設けられ
ている。しかし、誘電体回路基板3が多層基板の場合に
は、内層または裏面に配置されることとなり、ベタ状の
内層接地パターンまたは裏面接地パターンが接地の基準
となる。また、誘電体回路基板3には低損失のセラミッ
クスが用いられ、高周波信号伝送特性を向上させるため
に、誘電体回路基板3の基板回路パターン8の表面に金
メッキ等が施されている。また、接地ビアホール9aに
は、タングステンペーストを充填したものが用いられ
る。
【0047】図3(a)に示すように、外周部接地バン
プ6b、外周部接地パターン8bおよび外周部接地ビア
ホール9bがそれぞれ、実効波長の1/4以下の間隔と
なるように設けられる。また、これらは、ミリ波半導体
チップ2のチップ接地パターン4bから裏面接地パター
ン10までの経路長が、実効波長の1/4以下となるよ
うに設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となり得
る。
【0048】また、図3(c)に示すように、外周部接
地バンプ6c、外周部接地パターン8cおよび外周部接
地ビアホール9cがそれぞれ、実効波長の1/4以下の
間隔となるように設けられる。また、これらは、ミリ波
半導体チップ2のチップ接地パターン4bから裏面接地
パターン10までの経路長が、実効波長の1/4以下と
なるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地と
なり得る。
【0049】したがって、チップ接地パターン4bと誘
電体回路基板3の裏面接地パターン10とによって挟ま
れる空間は、図3(a)に示すように、実効波長の1/
4以下の間隔で設けられた外周部接地バンプ6b、外周
部接地パターン8bおよび外周部接地ビアホール9bに
よって形成されるI−II面の前後で遮断される。同様
に、その空間は他の3辺に形成される面によっても遮断
されるため、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成さ
れることとなる。
【0050】また、図3(b)に示すように、電磁気的
に遮断する2つの面11が形成されるため、それぞれの
面11の前後で閉じた空間が形成される。したがって、
チップ接地パターン4bと、誘電体回路基板3の裏面接
地パターン10とによって挟まれる空間は、電磁気的に
遮蔽された3つの空間が形成されることとなる。
【0051】図4は、電磁気的に遮蔽された3つの空間
を説明するための図であり、ミリ波半導体装置1からミ
リ波半導体チップ2と誘電体回路基板3の誘電体部分と
を除き、バンプ、基板回路パターンおよびビアホールの
一部のみを示している。3つの空間のそれぞれを直方体
と見なすと、1つの空間のサイズは、ミリ波半導体チッ
プ2の短辺の長さに近い2mm弱の辺αと、ミリ波半導
体チップ2の長辺の長さの1/3に近い1mm弱の辺β
と、辺γとによって表わすことができる。この辺βは、
実効波長の1/2未満となっている。なお、直方体であ
る空間の1辺γは、チップ接地パターン4bから裏面接
地パターン10までの距離に相当し、約0.2mmとな
るため他の2辺よりも短くなる。導体で囲まれた空間に
おいては、少なくともその空間の短辺の長さβの2倍の
波長の共振が発生する。しかし、短辺の長さβが実効波
長の1/2未満であるので、共振の波長は実効波長より
も短くなる。
【0052】図5は、図1〜図4に示すミリ波半導体装
置1の高周波特性を示すグラフである。このグラフは、
横軸を周波数、縦軸を伝送特性としており、斜線で示し
た周波数F1〜F2が使用周波数帯である。また、使用
可能な伝送特性の最低レベルがT1であり、このレベル
T1より伝送特性が良ければ使用上問題はない。
【0053】図5に示すように、周波数が高くなるにつ
れて徐々に伝送特性が低下する傾向がある。また、周波
数F13、F14およびF15において、局所的な鋭い
ピークを有する劣化が見られる。しかし、上述したよう
に使用周波数帯の上限周波数F2の実効波長よりも共振
の波長が短いため、共振周波数は使用周波数帯の上限周
波数F2よりも高くなる。これらの共振のうち、周波数
F13が空間の短辺の長さβの2倍の波長の共振に相当
する。図5から分かるように、使用周波数帯以下の周波
数においては、伝送特性の最低レベルT1を下回る局所
的な鋭いピークが発生しないため、良好な高周波特性を
有するミリ波半導体装置が実現できる。
【0054】なお、図3(c)に示すように、チップ伝
送線路7に対向する位置の近隣には表面接地パターン8
aが存在しないので、チップ伝送線路7のインピーダン
スが乱されることがない。そのため、図18に見られる
ような緩やかなピークが発生せず、伝送特性の低下の傾
きが大きくなることもない。
【0055】本実施の形態におけるミリ波半導体装置
は、後述する実施の形態2または実施の形態3における
ミリ波半導体装置と比較して、区切り接地バンプ6cの
間隔および区切り接地ビアホール9cの間隔が実効波長
の1/4以下となっているため、電磁気的な遮蔽が強化
されることとなり、強い電磁界が発生するようなミリ波
半導体チップを実装しなければならないミリ波半導体装
置にも対応できる。
【0056】また、外周部接地パターン8bが分離され
ているため、十分な電磁気的な遮蔽を実現しつつも、D
C(Direct Current)や低周波信号のための別パター
ンを外周部接地パターン8bの間に配置することがで
き、設計の自由度が増大し、より高性能、多機能なミリ
波半導体装置を提供することが可能となった。
【0057】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半
導体チップ2’の平面図である。なお、このミリ波半導
体チップ2’は、図1に示す実施の形態1におけるミリ
波半導体チップ2と同様であるので、詳細な説明は繰返
さない。なお、区切り接地バンプの参照符号を6c1お
よび6c2とする。
【0058】図7は、本実施の形態におけるミリ波半導
体装置の誘電体回路基板3’の平面図である。この誘電
体回路基板3’は、低損失の誘電体材料などによって構
成され、その主面に導電性材料などによって構成される
基板回路パターン8’が形成される。また、基板回路パ
ターン8’は、外周部接地パターン8b’と、ミリ波半
導体チップ2’の搭載部の内側エリアを複数に区切るた
めの区切り接地パターン8c’とを含む。
【0059】外周部接地パターン8b’は、搭載される
ミリ波半導体チップ2’の外周部接地バンプ6b’に対
向する位置に連続して設けられ、基板信号パターン8
d’によって2つに分離されている。また、区切り接地
パターン8c’は、外周部接地パターン8b’から分離
されており、図6に示す区切り接地パターン6c1と6
c2とを繋ぐような短冊状の形状を有している。
【0060】また、区切り接地ビアホール9c’は、区
切り接地バンプ6c1および6c2の真下にではなく、
区切り接地バンプ6c1および6c2に対向する位置の
間になるように設けられ、その間隔が実効波長の3/8
以下となるように配置される。また、外周部接地ビアホ
ール9b’の位置が外周部接地バンプ6b’の真下にな
るとは限らず、その間隔が実効波長の3/8以下となる
ように配置される。
【0061】図8(a)〜図8(c)はそれぞれ、図7
に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置1’の断面
図、III−IVにおけるミリ波半導体装置1’の断面
図およびV−VIにおけるミリ波半導体装置1’の断面
図である。
【0062】図8(a)に示すように、外周部接地バン
プ6b’が実効波長の1/4以下の間隔で設けられ、外
周部接地パターン8b’が連続的に設けられ、外周部接
地ビアホール9b’が実効波長の3/8以下の間隔で設
けられる。また、これらは、ミリ波半導体チップ2のチ
ップ接地パターン4b’から裏面接地パターン10まで
の経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けら
れるため、高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0063】また、図8(c)に示すように、区切り接
地バンプ6c1および6c2が実効波長の1/4以下の
間隔で設けられ、分離された区切り接地パターン8c’
が設けられ、区切り接地ビアホール9c’が実効波長の
3/8以下の間隔となるように設けられる。また、これ
らは、ミリ波半導体チップ2’のチップ接地パターン4
b’から裏面接地パターン10’までの経路長が、実効
波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波
的にほぼ真の接地となり得る。
【0064】したがって、チップ接地パターン4b’と
誘電体回路基板3’の裏面接地パターン10’とによっ
て挟まれる空間は、図8(a)に示すように、実効波長
の1/4以下の間隔で設けられた外周部接地バンプ6
b’、外周部接地パターン8b’および実効波長の3/
8以下の間隔で設けられた外周部接地ビアホール9b’
によって形成されるI−II面の前後で遮断される。同
様に、その空間は他の3辺に形成される面によっても遮
断されるため、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成
されることとなる。
【0065】また、図8(b)に示すように、電磁気的
に遮断する2つの面11’が形成されるため、それぞれ
の面11’の前後で閉じた空間が形成される。したがっ
て、チップ接地パターン4b’と、誘電体回路基板3の
裏面接地パターン10’とによって挟まれる空間は、電
磁気的に遮蔽された3つの空間が形成されることとな
る。
【0066】そのため、実施の形態1において説明した
のと同様の理由によって、良好な高周波特性を有するミ
リ波半導体装置が得られる。なお、外周部接地ビアホー
ル9b’および区切り接地ビアホール9c’の間隔が実
効波長の3/8以下であり、実施の形態1における接地
ビアホール9(実効波長の1/4以下)と比較して広く
なっているため、誘電体回路基板3’の一部である下層
においてやや遮蔽が弱くなっている。しかし、空間の上
層に比べると、下層の電磁界はやや弱くなっているため
影響が少なく、実施の形態1におけるミリ波半導体装置
とほぼ同様の高周波特性が得られる。
【0067】また、図8(c)に示すように、チップ伝
送線路7’はコプレーナ線路となっており、チップコプ
レーナ線路信号線7a、その両側のチップコプレーナ線
路スペース7bおよびチップコプレーナ線路接地パター
ン7cとからなる。チップコプレーナ線路信号線7aを
挟む2つのチップコプレーナ線路接地パターン7cの間
の距離、すなわちチップコプレーナ線路信号線7aの幅
と2つのチップコプレーナ線路スペース7bの幅との和
をXとし、チップコプレーナ線路接地パターン7cの端
から区切り接地バンプ6c’までの距離をYとし、チッ
プコプレーナ線路信号線7aから対向する表面接地パタ
ーン8a’までの最短距離をZとする。このとき、距離
YおよびZは、距離Xよりも大きくなるように配置され
ているので、チップ伝送線路7に対するインピーダンス
変化を十分に抑えることができ、良好な高周波特性を得
ることができる。
【0068】なお、チップコプレーナ線路信号線7aか
ら対向する表面接地パターン8aまでの最短距離Zは、
ミリ波半導体チップ2’の主面と、誘電体回路基板3’
の主面との間のギャップが大きくなると、このギャップ
の実効誘電率の低下が無視できなくなるので、チップコ
プレーナ線路信号線7aを挟む2つのチップコプレーナ
線路接地パターン7cの間の距離よりも若干大きい程度
では、インピーダンス変化を十分に抑えることができな
くなる。本実施の形態においては、ギャップを30μm
程度としており、インピーダンス変化を十分に抑えるこ
とができるレベルとなっている。
【0069】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半
導体チップ2”の平面図である。このミリ波半導体チッ
プ2”は、図1に示す実施の形態1におけるミリ波半導
体チップ2と比較して、区切り接地バンプの個数が異な
る点のみが異なる。したがって、重複する構成および機
能の詳細な説明は繰返さない。なお、ミリ波半導体チッ
プ2”の内側エリアを区切るように形成される区切り接
地バンプ6c”が、実効波長の3/8以下となるような
間隔で配置される。また、外周部接地バンプ6b”の間
隔も、実効波長の3/8以下となるように設けられる。
【0070】図10は、本実施の形態3におけるミリ波
半導体装置の誘電体回路基板3”の平面図である。この
誘電体回路基板3”は、低損失の誘電体材料などによっ
て構成され、その主面に導電性材料などによって構成さ
れる基板回路パターン8”が形成される。また、基板回
路パターン8”は、外周部接地パターン8b”と、ミリ
波半導体チップ2”の搭載部の内側エリアを複数に区切
るための区切り接地パターン8c”とを含む。
【0071】外周部接地パターン8b”は、搭載される
ミリ波半導体チップ2”の外周部接地バンプ6b”に対
向する位置に連続して設けられ、基板信号パターン8
d”によって2つに分離されている。また、区切り接地
パターン8c”は、外周部接地パターン8b”から枝分
かれして、区切り接地バンプ6c”が接続される位置ま
で延長された形状となっている。
【0072】また、区切り接地ビアホール9c”は、1
つの区切り接地パターン8c”に対して1つ設けられ、
区切り接地バンプ6c”の直下よりもやや外側に位置す
るように設けられる。区切り接地ビアホール9c”の間
隔は、区切る必要がある部分については実効波長の1/
2未満となるようにし、区切る必要がない部分について
は実効波長1/2以上となるようにしている。なお、外
周部接地ビアホール9b”は、外周部接地バンプ6b”
の直下よりもやや外側に位置するように設けられ、実効
波長の1/2未満となるように配置される。また、外周
部接地ビアホール9b”および区切り接地ビアホール9
c”は、ミリ波半導体チップ2”のチップ接地パターン
4b”から図示しない誘電体回路基板3”裏面接地パタ
ーンまでの経路長が、実効波長の1/4以下となるよう
に設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となる得
る。
【0073】したがって、チップ接地パターン4b”と
誘電体回路基板3”の裏面接地パターンとによって挟ま
れる空間は、実効波長の3/8以下の間隔で設けられた
外周部接地バンプ6b”および区切り接地バンプ6c”
と、外周部接地パターン8b”および区切り接地パター
ン8c”と、実効波長の1/2未満の間隔で設けられた
外周部接地ビアホール9b”および区切り接地ビアホー
ル9c”とによって形成される4つの面によって遮断さ
れ、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成されること
となる。
【0074】また、図10のV−VIにおける断面によ
っても電磁気的に遮断されるため、この面の前後によっ
ても電磁気的に遮蔽された空間が形成される。したがっ
て、チップ接地パターン4b”と誘電体回路基板3”の
裏面接地パターンとによって挟まれる空間は、電磁気的
に遮蔽された3つの空間に分割されて、実施の形態1に
おいて説明したのと同じ理由によって良好な高周波特性
を得ることができる。
【0075】なお、接地ビアホール9b”の間隔が実効
波長の1/2以下であり、実施の形態2における接地ビ
アホール9’(実効波長の3/8以下)と比較して広く
なっているため、誘電体回路基板3”の一部である下層
においてやや遮蔽が弱くなっている。また、外周部接地
バンプ6b”および区切り接地バンプ6c”の間隔が3
/8未満であり、実施の形態1および実施の形態2にお
ける接地バンプ(実効波長の1/4以下)と比較して広
くなっているため、ミリ波半導体チップ2”と誘電体回
路基板3”との間のギャップに相当する上層においてや
や遮蔽が弱くなっている。
【0076】図11は、図9および図10に示す本実施
の形態におけるミリ波半導体装置の高周波特性を示すグ
ラフである。図11に示すように、最初の局所的な鋭い
ピークの周波数F13’は、図5に示す実施の形態1に
おける最初の局所的な鋭いピークの周波数F13よりも
やや低くなっているが、使用周波数帯の上限周波数F2
よりも十分高いため良好な周波数特性が得られる。
【0077】また、ミリ波半導体チップ2”のチップ伝
送線路に対向する位置の近隣には表面接地パターン8
b”および8c”が存在しないため、チップ伝送線路に
対するインピーダンス変化を十分に抑えることができ、
良好な高周波特性を得ることができる。
【0078】また、誘電体回路基板3”のビアホールの
真上に、セラミックスの充填・印刷・焼成収縮等や、多
層配線によるカバレージ部の重なり等によって、若干の
凹凸が発生する場合がある。その凹凸の程度が著しい場
合に、ビアホールの真上にバンプがあるとその接合が不
十分となることもあるが、本実施の形態においてはビア
ホールがバンプの真下とならないように配置されるた
め、バンプの接合が不十分となることはない。
【0079】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体
装置に実装されるミリ波半導体チップ2の平面図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体
装置の誘電体回路基板3の平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体
装置の断面を示す図である。
【図4】 電磁気的に遮蔽された3つの空間を説明する
ための図である。
【図5】 本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体
装置の高周波特性を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体
装置に実装されるミリ波半導体チップ2’の平面図であ
る。
【図7】 本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体
装置の誘電体回路基板3’の平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体
装置の断面を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3におけるミリ波半導体
装置に実装されるミリ波半導体チップ2”の平面図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態3におけるミリ波半導
体装置の誘電体回路基板3”の平面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるミリ波半導
体装置の高周波特性を示すグラフである。
【図12】 従来のミリ波半導体装置に実装されるミリ
波半導体チップの一例を示す平面図である。
【図13】 従来のミリ波半導体チップ102が搭載さ
れる誘電体回路基板の一例を示す平面図である。
【図14】 図12および図13に示す従来のミリ波半
導体装置の断面を示す図である。
【図15】 従来のミリ波半導体チップ102が搭載さ
れる誘電体回路基板の他の一例を示す平面図である。
【図16】 図12および図15に示す従来のミリ波半
導体装置の断面を示す図である。
【図17】 図12〜図14に示す従来のミリ波半導体
装置の高周波特性を示すグラフである。
【図18】 図12、図15および図16に示す従来の
ミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1’,1” ミリ波半導体装置、2,2’,2”
半導体チップ、3,3’,3” 誘電体回路基板、4a
チップ信号パターン、4b,4b” チップ接地パタ
ーン、4c チップ入出力端子、5 電極パッド、6
バンプ、6b,6b’ 外周部接地バンプ、6c,6c
1,6c2,6c” 区切り接地バンプ、7,7’ チ
ップ信号パターン、7a チップコプレーナ線路信号
線、7bチップコプレーナ線路スペース、7c チップ
コプレーナ線路接地パターン、8,8’ 回路基板パタ
ーン、8a,8a’ 表面接地パターン、8b,8
b’,8b” 外周部接地パターン、8c,8c’,8
c” 区切り接地パターン、8d,8d’,8d” 基
板信号パターン、8e 基板信号入出力用端子、8f搭
載用回路パターン、9a 接地ビアホール、9b,9
b’,9b” 外周部接地ビアホール、9c,9c’,
9c” 区切り接地ビアホール、10,10’裏面接地
パターン、11,11’ 電磁気的に遮断される面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 迫田 直樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山村 圭司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F044 KK02 KK09 LL02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミリ波半導体チップと誘電体回路基板と
    がバンプによって接続されたミリ波半導体装置であっ
    て、 前記バンプは、前記ミリ波半導体チップの外周部をほぼ
    囲むように設けられる外周部接地バンプと、 前記ミリ波半導体チップの内側エリアを所定サイズ以下
    で複数に区切るように設けられる区切り接地バンプとを
    含み、 前記ミリ波半導体チップは、前記外周部接地バンプおよ
    び前記区切り接地バンプが接続されるチップ接地パター
    ンを含み、 前記誘電体回路基板は、前記外周部接地バンプおよび前
    記区切り接地バンプが接続される表面接地パターンと、 前記表面接地パターンに接続されるビアホールと、 前記誘電体回路基板の裏面または内層に設けられ、前記
    バンプ、前記表面接地パターンおよび前記ビアホールを
    経て、前記チップ接地パターンからの距離が所定長さ以
    下となるように前記ビアホールに接続して設けられる接
    地パターンとを含む、ミリ波半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記所定サイズは、短辺または短直径の
    長さが実効波長の1/2未満となるように決定される、
    請求項1記載のミリ波半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記所定長さは、実効波長の1/4以下
    である、請求項1または2記載のミリ波半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記外周部接地バンプおよび前記区切り
    接地バンプの間隔は、実効波長の3/8以下である、請
    求項1〜3のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ビアホールの間隔は、実効波長の1
    /2以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のミリ
    波半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記表面接地パターンは、前記外周部接
    地バンプおよび前記区切り接地バンプのそれぞれに対応
    して分割して設けられる、請求項1〜5のいずれかに記
    載のミリ波半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記表面接地パターンは、前記外周部接
    地バンプに接続される外周部接地パターンと、 前記外周部接地パターンから分離され、前記区切り接地
    バンプを繋ぐような短冊状の区切り接地パターンとを含
    む、請求項1〜5のいずれかに記載のミリ波半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 前記表面接地パターンは、前記外周部接
    地バンプに接続される外周部接地パターンと、 前記外周部接地パターンから枝分かれして、前記区切り
    接地バンプが接続される区切り接地パターンとを含む、
    請求項1〜5のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記ミリ波半導体装置はさらに、前記ミ
    リ波半導体チップに設けられ、高周波信号を伝送するチ
    ップ伝送線路を含み、 前記チップ伝送線路は、信号線と該信号線を挟むチップ
    接地パターンとからなるコプレーナ線路であって、 前記信号線を挟む前記チップ接地パターン端の間の距離
    よりも、前記チップ接地パターン端から前記接地バンプ
    までの距離、および前記信号線から対向する前記表面接
    地パターンまでの距離の方が大きい、請求項1〜8のい
    ずれかに記載のミリ波半導体装置。
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