JP3569481B2 - ミリ波半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミリ波半導体チップを実装したミリ波半導体装置に関し、特に、誘電体回路基板にフェースダウンの形態でミリ波半導体チップを実装したミリ波半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理装置の向上や、画像処理装置の高解像度化などに伴い、30GHzから300GHzのミリ波帯における大容量超高速無線通信が注目されている。このミリ波帯用無線通信機器を構成するためには、高性能なミリ波半導体装置が必要不可欠である。一般に、このミリ波半導体装置は、回路パターンが形成された誘電体回路基板にミリ波半導体チップを実装することによって得られる。
【0003】
しかし、半導体装置の実装において従来から広く用いられているワイヤボンディング法によって、ミリ波半導体チップを誘電体回路基板に電気的に接続した場合、チップ端子と基板端子とを結ぶ金属ワイヤのインダクタンス等の影響で信号の減衰が大きくなり、所望の特性が得られないという問題があった。そのため、特開平11−260966号公報に開示されているように、バンプを用いたフリップチップボンディング方法等を使用して、チップ回路パターン面をフェースダウンにしてインダクタンスの低減を図ることが広く行なわれている。
【0004】
図12〜図18は、フリップチップボンディング方法を用いた従来のミリ波半導体装置101の構造を示す図である。図12は、従来のミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ102の平面図である。このミリ波半導体チップ102は、ミリ波半導体チップ102の主面に形成されたチップ回路パターン104と、電極パッド105と、電極パッド105に形成される金などからなるバンプ106と、チップ信号パターン107とを含む。ミリ波半導体チップ102は、GaAsなどの材料によって構成され、ウェハプロセス技術によってその主面にチップ回路パターン104、電極パッド105およびチップ信号パターン107が形成される。
【0005】
図13は、図12に示すミリ波半導体チップ102が搭載される誘電体回路基板103の一例を示す平面図である。この誘電体回路基板103は、低損失の誘電体材料などによって構成され、その主面に導電性材料などによって構成される基板回路パターン108が形成される。また、基板回路パターン108は、表面接地パターン108aと、基板信号パターン108dと、基板信号入出力用端子8eと、ミリ波半導体チップ102を搭載するための搭載用回路パターン108fとを含む。なお、高周波信号伝送特性を向上させるために、誘電体回路基板103の主面に金メッキ等が施されている。
【0006】
図14(a)は、図13に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置101の断面図である。誘電体回路基板103の裏面には、ベタの裏面接地パターン110が形成されている。そして、表面接地パターン108aと裏面接地パターン110とが、誘電体回路基板103に設けられた接地ビアホール109aによって接続されている。この接地ビアホール109aの配列は、図13に示すようにミリ波半導体チップ102の形状に準じて矩形状となっている。
【0007】
図14(b)は、図13に示すIII−IVにおけるミリ波半導体装置101の断面図である。また、図14(c)は、図13に示すV−VIにおけるミリ波半導体装置101の断面図である。
【0008】
チップ回路パターン104が形成されたミリ波半導体チップ102の主面と、誘電体回路基板103の基板回路パターン108とが対向するようにされ、熱圧着によりミリ波半導体チップ102上のバンプ106が基板回路パターン108に接合される。その後、外部環境からの保護のためにミリ波半導体装置101が気密封止されたり、必要に応じてミリ波信号送受信用アンテナが形成されたり、さらに別基板に搭載されたりすることが多い。
【0009】
図15は、図12に示すミリ波半導体チップ102が搭載される誘電体回路基板の他の一例を示す平面図である。この誘電体回路基板103’は、図13に示す誘電体回路基板103と比較して、外周部接地パターン108bの対辺どうしを繋ぎ、搭載用回路パターン108fの内側を区切るように形成された区切り接地パターン108cが設けられている点と、区切り接地パターン108cに区切り接地ビアホール109cが形成されている点とのみが異なる。
【0010】
また、図16(a)〜図16(c)はそれぞれ、図15に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置101’の断面図、図15に示すIII−IVにおけるミリ波半導体装置101の断面図、および図15に示すV−VIにおけるミリ波半導体装置101の断面図である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図12〜図16に示す従来のミリ波半導体装置101および101’において、裏面接地パターン110、チップ接地パターン104b、ミリ波半導体チップ102の外周部を囲むように配置されたバンプ106および外周部接地ビアホール109aなどの導体によって、図14(a)または図16(a)に示すI−II面で遮断される。同様に、図13または図15の点線で示す他の面においても遮断が発生するため、これらの面で囲まれた電磁気的に遮蔽された空間が形成される。
【0012】
一方、図14(b)や図16(b)に示すIII−IV面、または図14(c)や図16(c)に示すV−VI面においては、遮断が発生しないか発生しても不十分であるため、その空間のサイズに依存した共振が発生して高周波特性に悪影響を与える。
【0013】
図17は、図12〜図14に示すミリ波半導体装置101の高周波特性の一例を示すグラフである。このグラフは、横軸を周波数、縦軸を伝送特性としており、斜線で示した周波数F1〜F2が使用周波数帯である。また、使用可能な伝送特性の最低レベルがT1であり、このレベルT1より伝送特性が良ければ使用上問題はない。
【0014】
図17に示すように、周波数が高くなるにつれて徐々に伝送特性が低下する傾向がある。また、周波数F3、F4、F5およびF6において、局所的な鋭いピークを有する劣化が見られる。この局所的な鋭いピークの内、使用周波数帯内にあるF3において最低レベルT1を下回っているため、使用に悪影響を与える。
【0015】
また、図18は、図12、図15および図16に示すミリ波半導体装置101’の高周波特性の一例を示すグラフである。図18に示すように、周波数が高くなるにつれて徐々に伝送特性が低下する傾向がある。また、局所的な鋭いピークを有する劣化が見られる。しかし、図17に示すグラフと比較して、異なる点が大きく2つある。
【0016】
1つ目は、局所的な鋭いピークの周波数がF7、F8およびF9となり、高い周波数側へシフトしている点である。2つ目は、周波数が高くなるにつれて徐々に低下する伝送特性が、図17に示すグラフにおいてはほぼリニアであるのに対して、図18に示すグラフにおいてはF10、F11、F7およびF12付近を中心とした周波数で緩やかなピークが見られ、低下の傾きが大きい点である。
【0017】
2つの相違点のうち、前者については、導体で囲まれた空間の一部を形成する接地ビアホールとして、ミリ波半導体チップ102の形状に準じた矩形状の外周部接地ビアホール109bだけでなく、搭載用回路パターン108fの内側を区切るように設けられた区切り接地パターン108cと区切り接地ビアホール109cとが存在するため、誘電体回路基板103’に相当する下層のみ遮蔽が強くなり、導体で囲まれた空間のサイズが擬似的に小さくなったものと見なすことができるためである。しかし、図18に示すように、高周波側へシフトした局所的な鋭いピークの周波数F7がF2以下であり、そのレベルがT1を下回るので使用において悪影響を与える。
【0018】
後者については、図16(c)に示すように、ミリ波半導体チップ102のチップ伝送線路107に対向して誘電体回路基板103’の区切り接地パターン108cがあり、その間の距離が通常数μmから数十μmであって実効波長に比べて十分に小さいので、区切り接地パターン8cによってチップ伝送線路107のインピーダンスが乱されるためである。
【0019】
このような伝送特性の低下は、図18においてはあまり顕著ではないが、ミリ波半導体チップ102’と誘電体回路基板103’との間の距離が短いほど顕著となり、区切り接地パターン108cの数や幅が増加するにしたがって劣化傾向を強める。また、場合によっては、かなり低い周波数範囲から最低レベルT1を下回ることもある。
【0020】
なお、ミリ波半導体チップのサイズを非常に小さくするという方法によって、導体で囲まれる空間のサイズを小さくして共振周波数を使用周波数以上にする設計方法を採ることも考えられる。しかし、MMIC(Millimeter−wave Monolithic Integrated Circuit)化したり、多くの回路素子を形成するには不十分なサイズとなってしまう。また、多くの回路素子が形成され、高性能、多機能なミリ波半導体装置を実現するためには、多数のミリ波半導体チップを実装しなければならない。したがって、工程コストの増加のみでなく、実装上必要なチップ間隔を確保することによりミリ波半導体装置のサイズの増加を招いたり、回路素子の間隔が大きくなることによる損失が大きくなったり、チップ間のノイズの発生等を引き起こしたりして良好な高周波特性が得られなくなる。
【0021】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、良好な高周波特性を有するミリ波半導体装置を提供することである。
【0022】
第2の目的は、強い電磁界が発生するようなミリ波半導体チップをも実装することが可能なミリ波半導体装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のある局面に従えば、ミリ波半導体チップと誘電体回路基板とがバンプによって接続されたミリ波半導体装置であって、バンプはミリ波半導体チップの外周部をほぼ囲むように設けられる外周部接地バンプと、ミリ波半導体チップの内側エリアを所定サイズ以下で複数に区切るように設けられる区切り接地バンプとを含み、ミリ波半導体チップは外周部接地バンプおよび区切り接地バンプが接続されるチップ接地パターンを含み、誘電体回路基板は外周部接地バンプおよび区切り接地バンプが接続される表面接地パターンと、表面接地パターンに接続されるビアホールと、誘電体回路基板の裏面または内層に設けられ、バンプ、表面接地パターンおよびビアホールを経て、チップ接地パターンからの距離が所定長さ以下となるようにビアホールに接続して設けられる接地パターンとを含む。
【0024】
区切り接地バンプは、ミリ波半導体チップの内側エリアを所定サイズ以下で複数に区切るように設けられる。そして、ビアホールは、誘電体回路基板の表面接地パターンと接地パターンとを接続するように設けられるので、ミリ波半導体チップのチップ接地パターンと誘電体回路基板の接地パターンとによって挟まれる空間が複数に分割されて、共振の周波数を実効波長よりも短くすることができ、高周波特性を向上させることが可能となる。
【0025】
好ましくは、所定サイズは、短辺または短直径の長さが実効波長の1/2未満となるように決定される。
【0026】
所定サイズは、短辺または短直径の長さが実効波長の1/2未満となるように決定されるので、空間の短辺または短直径の2倍の波長で発生する共振を、実効波長よりも短くすることが可能となる。
【0027】
さらに好ましくは、所定長さは、実効波長の1/4以下である。
所定長さが実効波長の1/4以下であるので、接地パターンが高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0028】
さらに好ましくは、外周部接地バンプおよび区切り接地バンプの間隔は、実効波長の3/8以下である。
【0029】
外周部接地バンプおよび区切り接地バンプの間隔は、実効波長の3/8以下であるので、電磁気的な遮蔽が強化されることとなり、強い電磁界が発生するようなミリ波半導体チップを実装しなければならないミリ波半導体装置にも対応することが可能となる。
【0030】
さらに好ましくは、ビアホールの間隔は、実効波長の1/2以下である。
ビアホールの間隔は、実効波長の1/2以下であるので、電磁気的に遮断する面を形成することが可能となる。
【0031】
さらに好ましくは、表面接地パターンは、外周部接地バンプおよび区切り接地バンプのそれぞれに対応して分割して設けられる。
【0032】
表面接地パターンは、外周部接地バンプおよび区切り接地バンプのそれぞれに対応して分割して設けられるので、ミリ波半導体チップのチップ伝送線路に対向する位置の近辺に表面接地パターンが存在しないようにすることができ、チップ伝送線路のインピーダンスが乱されるのを防ぐことが可能となる。
【0033】
さらに好ましくは、表面接地パターンは、外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、外周部接地パターンから分離され、区切り接地バンプを繋ぐような短冊状の区切り接地パターンとを含む。
【0034】
短冊状の区切り接地パターンは、区切り接地バンプを繋ぐように設けられるので、ミリ波半導体チップのチップ伝送線路に対向する位置の近辺に表面接地パターンが存在しないようにすることができ、チップ伝送線路のインピーダンスが乱されるのを防ぐことが可能となる。
【0035】
さらに好ましくは、表面接地パターンは、外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、外周部接地パターンから枝分かれして、区切り接地バンプが接続される区切り接地パターンとを含む。
【0036】
区切り接地パターンは、外周部接地パターンから枝分かれして、区切り接地バンプが接続されるように設けられるので、ミリ波半導体チップのチップ伝送線路に対向する位置の近辺に表面接地パターンが存在しないようにすることができ、チップ伝送線路のインピーダンスが乱されるのを防ぐことが可能となる。
【0037】
さらに好ましくは、ミリ波半導体装置はさらに、ミリ波半導体チップに設けられ、高周波信号を伝送するチップ伝送線路を含み、チップ伝送線路は、信号線と信号線を挟むチップ接地パターンとからなるコプレーナ線路であって、信号線を挟むチップ接地パターン端の間の距離よりも、チップ接地パターン端から接地バンプまでの距離、および信号線から対向する表面接地パターンまでの距離の方が大きい。
【0038】
したがって、チップ伝送線路に対するインピーダンス変化を十分に抑えることができ、良好な高周波特性を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2の平面図である。このミリ波半導体チップ2は、ミリ波半導体チップ2の主面に形成されたチップ回路パターン4と、電極パッド5と、電極パッド5に形成される金などからなるバンプ6と、チップ信号パターン7とを含む。ミリ波半導体チップ2は、GaAsなどの材料によって構成され、ウェハプロセス技術によってその主面にチップ回路パターン4、電極パッド5およびチップ信号パターン7が形成される。また、チップ回路パターン4は、チップ信号パターン4aおよびチップ接地パターン4bを含む。また、バンプ6は、ミリ波半導体チップ2の外周部を囲む外周部接地バンプ6bと、ミリ波半導体チップ2の内側エリアを複数に区切るための区切り接地バンプ6cとを含む。
【0040】
ミリ波半導体チップ2のサイズは約2mm×約3mmであり、外周部接地バンプ6bの間隔は実効波長の1/4以下となっている。なお、図1に示すミリ波半導体チップ2においては、チップ伝送線路7とチップ信号入出力端子4cとが主なミリ波回路となっているが、フィルタ、カップラ、ディバイダ、放射素子またはアンプなどの各種のゲインを有する素子を含む複合回路であっても良い。
【0041】
図1に示すように、区切り接地バンプ6cによってミリ波半導体チップ2は大きく3つの部分に区切られており、区切られた部分の短辺の長さは実効波長の1/2未満となっている。また、区切り接地バンプ6bによって区切られた部分が矩形でない場合、たとえば楕円状であればその短直径が実効波長の1/2未満となるように区切られる。なお、区切り接地バンプ6bの間隔は、区切る必要がある部分については実効波長の1/4以下となるようにし、区切る必要がない部分については実効波長の1/2以上となるようにしている。
【0042】
図2は、本実施の形態におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3の平面図である。この誘電体回路基板3は、低損失の誘電体材料などによって構成され、その主面に導電性材料などによって構成される基板回路パターン8が形成される。また、基板回路パターン8は、表面接地パターン8aと、基板信号パターン8dと、ミリ波半導体チップ2を搭載するための搭載用回路パターン8fとを含む。また、表面接地パターン8aは、外周部接地パターン8bと、ミリ波半導体チップ2の搭載部の内側エリアを複数に区切るための区切り接地パターン8cとを含む。また、搭載用回路パターン8fは、表面接地パターン8aや基板信号入出力用端子8eなどを含む。
【0043】
外周部接地パターン8bは、搭載されるミリ波半導体チップ2の外周部接地バンプ6bに対向する位置に設けられ、チップ伝送線路7に対向する近隣には設けられない。本実施の形態において、外周部接地パターン8bはそれぞれ、外周部接地バンプ6bの真下に分離して配置されている。また、区切り接地パターン8cはそれぞれ、区切り接地バンプ6cの真下に分離して配置されている。
【0044】
図3(a)〜図3(c)はそれぞれ、図2に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置1の断面図、III−IVにおけるミリ波半導体装置1の断面図およびV−VIにおけるミリ波半導体装置1の断面図である。
【0045】
図3(a)に示すように、誘電体回路基板3の裏面には、ベタの裏面接地パターン10が形成されている。そして、表面接地パターン8aと裏面接地パターン10とが、誘電体回路基板3に設けられた接地ビアホール9aによって接続されている。この接地ビアホール9aは、図2に示すようにミリ波半導体チップ2の搭載部をほぼ囲むような外周部接地ビアホール9bと、ミリ波半導体チップ2の搭載部の内側エリアを複数に区切るように配置された区切り接地ビアホール9cとを含む。なお、外部接地ビアホール9bおよび区切り接地ビアホール9cはそれぞれ、外周部接地バンプ6bおよび区切り接地バンプ6cの真下にあるため、それぞれの間隔が実効波長の1/4以下となる。
【0046】
また、本実施の形態のミリ波半導体装置においては、誘電体回路基板3が両面板であるため、裏面接地パターン10が誘電体回路基板3の裏面に設けられている。しかし、誘電体回路基板3が多層基板の場合には、内層または裏面に配置されることとなり、ベタ状の内層接地パターンまたは裏面接地パターンが接地の基準となる。また、誘電体回路基板3には低損失のセラミックスが用いられ、高周波信号伝送特性を向上させるために、誘電体回路基板3の基板回路パターン8の表面に金メッキ等が施されている。また、接地ビアホール9aには、タングステンペーストを充填したものが用いられる。
【0047】
図3(a)に示すように、外周部接地バンプ6b、外周部接地パターン8bおよび外周部接地ビアホール9bがそれぞれ、実効波長の1/4以下の間隔となるように設けられる。また、これらは、ミリ波半導体チップ2のチップ接地パターン4bから裏面接地パターン10までの経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0048】
また、図3(c)に示すように、外周部接地バンプ6c、外周部接地パターン8cおよび外周部接地ビアホール9cがそれぞれ、実効波長の1/4以下の間隔となるように設けられる。また、これらは、ミリ波半導体チップ2のチップ接地パターン4bから裏面接地パターン10までの経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0049】
したがって、チップ接地パターン4bと誘電体回路基板3の裏面接地パターン10とによって挟まれる空間は、図3(a)に示すように、実効波長の1/4以下の間隔で設けられた外周部接地バンプ6b、外周部接地パターン8bおよび外周部接地ビアホール9bによって形成されるI−II面の前後で遮断される。同様に、その空間は他の3辺に形成される面によっても遮断されるため、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成されることとなる。
【0050】
また、図3(b)に示すように、電磁気的に遮断する2つの面11が形成されるため、それぞれの面11の前後で閉じた空間が形成される。したがって、チップ接地パターン4bと、誘電体回路基板3の裏面接地パターン10とによって挟まれる空間は、電磁気的に遮蔽された3つの空間が形成されることとなる。
【0051】
図4は、電磁気的に遮蔽された3つの空間を説明するための図であり、ミリ波半導体装置1からミリ波半導体チップ2と誘電体回路基板3の誘電体部分とを除き、バンプ、基板回路パターンおよびビアホールの一部のみを示している。3つの空間のそれぞれを直方体と見なすと、1つの空間のサイズは、ミリ波半導体チップ2の短辺の長さに近い2mm弱の辺αと、ミリ波半導体チップ2の長辺の長さの1/3に近い1mm弱の辺βと、辺γとによって表わすことができる。この辺βは、実効波長の1/2未満となっている。なお、直方体である空間の1辺γは、チップ接地パターン4bから裏面接地パターン10までの距離に相当し、約0.2mmとなるため他の2辺よりも短くなる。導体で囲まれた空間においては、少なくともその空間の短辺の長さβの2倍の波長の共振が発生する。しかし、短辺の長さβが実効波長の1/2未満であるので、共振の波長は実効波長よりも短くなる。
【0052】
図5は、図1〜図4に示すミリ波半導体装置1の高周波特性を示すグラフである。このグラフは、横軸を周波数、縦軸を伝送特性としており、斜線で示した周波数F1〜F2が使用周波数帯である。また、使用可能な伝送特性の最低レベルがT1であり、このレベルT1より伝送特性が良ければ使用上問題はない。
【0053】
図5に示すように、周波数が高くなるにつれて徐々に伝送特性が低下する傾向がある。また、周波数F13、F14およびF15において、局所的な鋭いピークを有する劣化が見られる。しかし、上述したように使用周波数帯の上限周波数F2の実効波長よりも共振の波長が短いため、共振周波数は使用周波数帯の上限周波数F2よりも高くなる。これらの共振のうち、周波数F13が空間の短辺の長さβの2倍の波長の共振に相当する。図5から分かるように、使用周波数帯以下の周波数においては、伝送特性の最低レベルT1を下回る局所的な鋭いピークが発生しないため、良好な高周波特性を有するミリ波半導体装置が実現できる。
【0054】
なお、図3(c)に示すように、チップ伝送線路7に対向する位置の近隣には表面接地パターン8aが存在しないので、チップ伝送線路7のインピーダンスが乱されることがない。そのため、図18に見られるような緩やかなピークが発生せず、伝送特性の低下の傾きが大きくなることもない。
【0055】
本実施の形態におけるミリ波半導体装置は、後述する実施の形態2または実施の形態3におけるミリ波半導体装置と比較して、区切り接地バンプ6cの間隔および区切り接地ビアホール9cの間隔が実効波長の1/4以下となっているため、電磁気的な遮蔽が強化されることとなり、強い電磁界が発生するようなミリ波半導体チップを実装しなければならないミリ波半導体装置にも対応できる。
【0056】
また、外周部接地パターン8bが分離されているため、十分な電磁気的な遮蔽を実現しつつも、DC(Direct Current)や低周波信号のための別パターンを外周部接地パターン8bの間に配置することができ、設計の自由度が増大し、より高性能、多機能なミリ波半導体装置を提供することが可能となった。
【0057】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2’の平面図である。なお、このミリ波半導体チップ2’は、図1に示す実施の形態1におけるミリ波半導体チップ2と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。なお、区切り接地バンプの参照符号を6c1および6c2とする。
【0058】
図7は、本実施の形態におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3’の平面図である。この誘電体回路基板3’は、低損失の誘電体材料などによって構成され、その主面に導電性材料などによって構成される基板回路パターン8’が形成される。また、基板回路パターン8’は、外周部接地パターン8b’と、ミリ波半導体チップ2’の搭載部の内側エリアを複数に区切るための区切り接地パターン8c’とを含む。
【0059】
外周部接地パターン8b’は、搭載されるミリ波半導体チップ2’の外周部接地バンプ6b’に対向する位置に連続して設けられ、基板信号パターン8d’によって2つに分離されている。また、区切り接地パターン8c’は、外周部接地パターン8b’から分離されており、図6に示す区切り接地パターン6c1と6c2とを繋ぐような短冊状の形状を有している。
【0060】
また、区切り接地ビアホール9c’は、区切り接地バンプ6c1および6c2の真下にではなく、区切り接地バンプ6c1および6c2に対向する位置の間になるように設けられ、その間隔が実効波長の3/8以下となるように配置される。また、外周部接地ビアホール9b’の位置が外周部接地バンプ6b’の真下になるとは限らず、その間隔が実効波長の3/8以下となるように配置される。
【0061】
図8(a)〜図8(c)はそれぞれ、図7に示すI−IIにおけるミリ波半導体装置1’の断面図、III−IVにおけるミリ波半導体装置1’の断面図およびV−VIにおけるミリ波半導体装置1’の断面図である。
【0062】
図8(a)に示すように、外周部接地バンプ6b’が実効波長の1/4以下の間隔で設けられ、外周部接地パターン8b’が連続的に設けられ、外周部接地ビアホール9b’が実効波長の3/8以下の間隔で設けられる。また、これらは、ミリ波半導体チップ2のチップ接地パターン4b’から裏面接地パターン10までの経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0063】
また、図8(c)に示すように、区切り接地バンプ6c1および6c2が実効波長の1/4以下の間隔で設けられ、分離された区切り接地パターン8c’が設けられ、区切り接地ビアホール9c’が実効波長の3/8以下の間隔となるように設けられる。また、これらは、ミリ波半導体チップ2’のチップ接地パターン4b’から裏面接地パターン10’までの経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となり得る。
【0064】
したがって、チップ接地パターン4b’と誘電体回路基板3’の裏面接地パターン10’とによって挟まれる空間は、図8(a)に示すように、実効波長の1/4以下の間隔で設けられた外周部接地バンプ6b’、外周部接地パターン8b’および実効波長の3/8以下の間隔で設けられた外周部接地ビアホール9b’によって形成されるI−II面の前後で遮断される。同様に、その空間は他の3辺に形成される面によっても遮断されるため、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成されることとなる。
【0065】
また、図8(b)に示すように、電磁気的に遮断する2つの面11’が形成されるため、それぞれの面11’の前後で閉じた空間が形成される。したがって、チップ接地パターン4b’と、誘電体回路基板3の裏面接地パターン10’とによって挟まれる空間は、電磁気的に遮蔽された3つの空間が形成されることとなる。
【0066】
そのため、実施の形態1において説明したのと同様の理由によって、良好な高周波特性を有するミリ波半導体装置が得られる。なお、外周部接地ビアホール9b’および区切り接地ビアホール9c’の間隔が実効波長の3/8以下であり、実施の形態1における接地ビアホール9(実効波長の1/4以下)と比較して広くなっているため、誘電体回路基板3’の一部である下層においてやや遮蔽が弱くなっている。しかし、空間の上層に比べると、下層の電磁界はやや弱くなっているため影響が少なく、実施の形態1におけるミリ波半導体装置とほぼ同様の高周波特性が得られる。
【0067】
また、図8(c)に示すように、チップ伝送線路7’はコプレーナ線路となっており、チップコプレーナ線路信号線7a、その両側のチップコプレーナ線路スペース7bおよびチップコプレーナ線路接地パターン7cとからなる。チップコプレーナ線路信号線7aを挟む2つのチップコプレーナ線路接地パターン7cの間の距離、すなわちチップコプレーナ線路信号線7aの幅と2つのチップコプレーナ線路スペース7bの幅との和をXとし、チップコプレーナ線路接地パターン7cの端から区切り接地バンプ6c’までの距離をYとし、チップコプレーナ線路信号線7aから対向する表面接地パターン8a’までの最短距離をZとする。このとき、距離YおよびZは、距離Xよりも大きくなるように配置されているので、チップ伝送線路7に対するインピーダンス変化を十分に抑えることができ、良好な高周波特性を得ることができる。
【0068】
なお、チップコプレーナ線路信号線7aから対向する表面接地パターン8aまでの最短距離Zは、ミリ波半導体チップ2’の主面と、誘電体回路基板3’の主面との間のギャップが大きくなると、このギャップの実効誘電率の低下が無視できなくなるので、チップコプレーナ線路信号線7aを挟む2つのチップコプレーナ線路接地パターン7cの間の距離よりも若干大きい程度では、インピーダンス変化を十分に抑えることができなくなる。本実施の形態においては、ギャップを30μm程度としており、インピーダンス変化を十分に抑えることができるレベルとなっている。
【0069】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2”の平面図である。このミリ波半導体チップ2”は、図1に示す実施の形態1におけるミリ波半導体チップ2と比較して、区切り接地バンプの個数が異なる点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰返さない。なお、ミリ波半導体チップ2”の内側エリアを区切るように形成される区切り接地バンプ6c”が、実効波長の3/8以下となるような間隔で配置される。また、外周部接地バンプ6b”の間隔も、実効波長の3/8以下となるように設けられる。
【0070】
図10は、本実施の形態3におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3”の平面図である。この誘電体回路基板3”は、低損失の誘電体材料などによって構成され、その主面に導電性材料などによって構成される基板回路パターン8”が形成される。また、基板回路パターン8”は、外周部接地パターン8b”と、ミリ波半導体チップ2”の搭載部の内側エリアを複数に区切るための区切り接地パターン8c”とを含む。
【0071】
外周部接地パターン8b”は、搭載されるミリ波半導体チップ2”の外周部接地バンプ6b”に対向する位置に連続して設けられ、基板信号パターン8d”によって2つに分離されている。また、区切り接地パターン8c”は、外周部接地パターン8b”から枝分かれして、区切り接地バンプ6c”が接続される位置まで延長された形状となっている。
【0072】
また、区切り接地ビアホール9c”は、1つの区切り接地パターン8c”に対して1つ設けられ、区切り接地バンプ6c”の直下よりもやや外側に位置するように設けられる。区切り接地ビアホール9c”の間隔は、区切る必要がある部分については実効波長の1/2未満となるようにし、区切る必要がない部分については実効波長1/2以上となるようにしている。なお、外周部接地ビアホール9b”は、外周部接地バンプ6b”の直下よりもやや外側に位置するように設けられ、実効波長の1/2未満となるように配置される。また、外周部接地ビアホール9b”および区切り接地ビアホール9c”は、ミリ波半導体チップ2”のチップ接地パターン4b”から図示しない誘電体回路基板3”裏面接地パターンまでの経路長が、実効波長の1/4以下となるように設けられるため、高周波的にほぼ真の接地となる得る。
【0073】
したがって、チップ接地パターン4b”と誘電体回路基板3”の裏面接地パターンとによって挟まれる空間は、実効波長の3/8以下の間隔で設けられた外周部接地バンプ6b”および区切り接地バンプ6c”と、外周部接地パターン8b”および区切り接地パターン8c”と、実効波長の1/2未満の間隔で設けられた外周部接地ビアホール9b”および区切り接地ビアホール9c”とによって形成される4つの面によって遮断され、電磁気的に遮蔽された大きな空間が形成されることとなる。
【0074】
また、図10のV−VIにおける断面によっても電磁気的に遮断されるため、この面の前後によっても電磁気的に遮蔽された空間が形成される。したがって、チップ接地パターン4b”と誘電体回路基板3”の裏面接地パターンとによって挟まれる空間は、電磁気的に遮蔽された3つの空間に分割されて、実施の形態1において説明したのと同じ理由によって良好な高周波特性を得ることができる。
【0075】
なお、接地ビアホール9b”の間隔が実効波長の1/2以下であり、実施の形態2における接地ビアホール9’(実効波長の3/8以下)と比較して広くなっているため、誘電体回路基板3”の一部である下層においてやや遮蔽が弱くなっている。また、外周部接地バンプ6b”および区切り接地バンプ6c”の間隔が3/8未満であり、実施の形態1および実施の形態2における接地バンプ(実効波長の1/4以下)と比較して広くなっているため、ミリ波半導体チップ2”と誘電体回路基板3”との間のギャップに相当する上層においてやや遮蔽が弱くなっている。
【0076】
図11は、図9および図10に示す本実施の形態におけるミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。図11に示すように、最初の局所的な鋭いピークの周波数F13’は、図5に示す実施の形態1における最初の局所的な鋭いピークの周波数F13よりもやや低くなっているが、使用周波数帯の上限周波数F2よりも十分高いため良好な周波数特性が得られる。
【0077】
また、ミリ波半導体チップ2”のチップ伝送線路に対向する位置の近隣には表面接地パターン8b”および8c”が存在しないため、チップ伝送線路に対するインピーダンス変化を十分に抑えることができ、良好な高周波特性を得ることができる。
【0078】
また、誘電体回路基板3”のビアホールの真上に、セラミックスの充填・印刷・焼成収縮等や、多層配線によるカバレージ部の重なり等によって、若干の凹凸が発生する場合がある。その凹凸の程度が著しい場合に、ビアホールの真上にバンプがあるとその接合が不十分となることもあるが、本実施の形態においてはビアホールがバンプの真下とならないように配置されるため、バンプの接合が不十分となることはない。
【0079】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体装置の断面を示す図である。
【図4】電磁気的に遮蔽された3つの空間を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2’の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3’の平面図である。
【図8】本発明の実施の形態2におけるミリ波半導体装置の断面を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態3におけるミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップ2”の平面図である。
【図10】本発明の実施の形態3におけるミリ波半導体装置の誘電体回路基板3”の平面図である。
【図11】本発明の実施の形態3におけるミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。
【図12】従来のミリ波半導体装置に実装されるミリ波半導体チップの一例を示す平面図である。
【図13】従来のミリ波半導体チップ102が搭載される誘電体回路基板の一例を示す平面図である。
【図14】図12および図13に示す従来のミリ波半導体装置の断面を示す図である。
【図15】従来のミリ波半導体チップ102が搭載される誘電体回路基板の他の一例を示す平面図である。
【図16】図12および図15に示す従来のミリ波半導体装置の断面を示す図である。
【図17】図12〜図14に示す従来のミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。
【図18】図12、図15および図16に示す従来のミリ波半導体装置の高周波特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1’,1” ミリ波半導体装置、2,2’,2” 半導体チップ、3,3’,3” 誘電体回路基板、4a チップ信号パターン、4b,4b” チップ接地パターン、4c チップ入出力端子、5 電極パッド、6 バンプ、6b,6b’ 外周部接地バンプ、6c,6c1,6c2,6c” 区切り接地バンプ、7,7’ チップ信号パターン、7a チップコプレーナ線路信号線、7b チップコプレーナ線路スペース、7c チップコプレーナ線路接地パターン、8,8’ 回路基板パターン、8a,8a’ 表面接地パターン、8b,8b’,8b” 外周部接地パターン、8c,8c’,8c” 区切り接地パターン、8d,8d’,8d” 基板信号パターン、8e 基板信号入出力用端子、8f 搭載用回路パターン、9a 接地ビアホール、9b,9b’,9b” 外周部接地ビアホール、9c,9c’,9c” 区切り接地ビアホール、10,10’ 裏面接地パターン、11,11’ 電磁気的に遮断される面。
Claims (9)
- ミリ波半導体チップと誘電体回路基板とがバンプによって接続されたミリ波半導体装置であって、
前記バンプは、前記ミリ波半導体チップの外周部をほぼ囲むように設けられる外周部接地バンプと、
前記ミリ波半導体チップの内側エリアを所定サイズ以下で複数に区切るように設けられる区切り接地バンプとを含み、
前記ミリ波半導体チップは、前記外周部接地バンプおよび前記区切り接地バンプが接続されるチップ接地パターンを含み、
前記誘電体回路基板は、前記外周部接地バンプおよび前記区切り接地バンプが接続される表面接地パターンと、
前記表面接地パターンに接続されるビアホールと、
前記誘電体回路基板の裏面または内層に設けられ、前記バンプ、前記表面接地パターンおよび前記ビアホールを経て、前記チップ接地パターンからの距離が所定長さ以下となるように前記ビアホールに接続して設けられる接地パターンとを含む、ミリ波半導体装置。 - 前記所定サイズは、短辺または短直径の長さが実効波長の1/2未満となるように決定される、請求項1記載のミリ波半導体装置。
- 前記所定長さは、実効波長の1/4以下である、請求項1または2記載のミリ波半導体装置。
- 前記外周部接地バンプおよび前記区切り接地バンプの間隔は、実効波長の3/8以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
- 前記ビアホールの間隔は、実効波長の1/2以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
- 前記表面接地パターンは、前記外周部接地バンプおよび前記区切り接地バンプのそれぞれに対応して分割して設けられる、請求項1〜5のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
- 前記表面接地パターンは、前記外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、
前記外周部接地パターンから分離され、前記区切り接地バンプを繋ぐような短冊状の区切り接地パターンとを含む、請求項1〜5のいずれかに記載のミリ波半導体装置。 - 前記表面接地パターンは、前記外周部接地バンプに接続される外周部接地パターンと、
前記外周部接地パターンから枝分かれして、前記区切り接地バンプが接続される区切り接地パターンとを含む、請求項1〜5のいずれかに記載のミリ波半導体装置。 - 前記ミリ波半導体装置はさらに、前記ミリ波半導体チップに設けられ、高周波信号を伝送するチップ伝送線路を含み、
前記チップ伝送線路は、信号線と該信号線を挟むチップ接地パターンとからなるコプレーナ線路であって、
前記信号線を挟む前記チップ接地パターン端の間の距離よりも、前記チップ接地パターン端から前記接地バンプまでの距離、および前記信号線から対向する前記表面接地パターンまでの距離の方が大きい、請求項1〜8のいずれかに記載のミリ波半導体装置。
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