JP2001256215A - 商品開発過程におけるモニタリング方法 - Google Patents
商品開発過程におけるモニタリング方法Info
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Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 開発段階の商品の試作品に対して不特定多数
の一般消費者の意向を反映して製品化することができる
と共に、家電製品や自動車等の各種メーカー若しくは販
売者の製品開発リスクの低減及び宣伝効果を図ることが
できる、商品開発過程におけるモニタリング方法を提供
する。 【解決手段】 商品開発過程において立案した試作品の
情報をテレビ番組若しくはインターネット上で公開し、
前記試作品に対する一般消費者の意見情報を各通信端末
10から通信回線5を介して収集し、収集した前記意見
情報をコンピュータ30上で集計すると共にその集計デ
ータに基づき前記試作品の製品化の判断データを求めて
前記試作品に対するモニター情報として提供する。
の一般消費者の意向を反映して製品化することができる
と共に、家電製品や自動車等の各種メーカー若しくは販
売者の製品開発リスクの低減及び宣伝効果を図ることが
できる、商品開発過程におけるモニタリング方法を提供
する。 【解決手段】 商品開発過程において立案した試作品の
情報をテレビ番組若しくはインターネット上で公開し、
前記試作品に対する一般消費者の意見情報を各通信端末
10から通信回線5を介して収集し、収集した前記意見
情報をコンピュータ30上で集計すると共にその集計デ
ータに基づき前記試作品の製品化の判断データを求めて
前記試作品に対するモニター情報として提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品開発過程にお
いて、通信回線を利用して開発段階の商品に対する意見
を一般消費者から収集して自動集計し、当該商品に不特
定多数の一般消費者の意向を反映することが可能な商品
開発過程におけるモニタリング方法に関する。
いて、通信回線を利用して開発段階の商品に対する意見
を一般消費者から収集して自動集計し、当該商品に不特
定多数の一般消費者の意向を反映することが可能な商品
開発過程におけるモニタリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品や自動車等の各種メーカーが新
製品を開発する際には、一般的に、商品開発過程におい
てメーカー側が一般消費者に対してアンケートを取るな
どにより市場調査を行い、改良等を施して製品化を決定
した後、販売対象の製品(商品)をコマーシャル等によ
って宣伝するようにしている。また、既存の製品に対し
ては、例えば、雑誌の掲載情報や、消費者生活センター
に対する一般消費者からの苦情や改善希望などにより、
製品の改良をしたり、次の新製品に該当の機能を組み込
んだりして、消費者の意向を反映するようにしている。
製品を開発する際には、一般的に、商品開発過程におい
てメーカー側が一般消費者に対してアンケートを取るな
どにより市場調査を行い、改良等を施して製品化を決定
した後、販売対象の製品(商品)をコマーシャル等によ
って宣伝するようにしている。また、既存の製品に対し
ては、例えば、雑誌の掲載情報や、消費者生活センター
に対する一般消費者からの苦情や改善希望などにより、
製品の改良をしたり、次の新製品に該当の機能を組み込
んだりして、消費者の意向を反映するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような商品開発方法では、市場調査に経費や時間がかか
り、数多くの消費者の意向を反映した商品を開発するこ
とが困難なため、製品化した商品を販売した際に、予想
した結果が得られなかったり、改良をする必要が生じた
りして、メーカー若しくは販売者の製品開発リスクが大
きいなどの問題があった。また、一般的に製品化決定後
の商品をテレビ等で宣伝するようにしているため、事前
に宣伝効果をもたらすことができず、コマーシャルでは
一回当たりの宣伝時間(秒数)も短いため、商品機能を
正確に伝えられず期待した宣伝効果が得られない場合が
あるなどの問題があった。
ような商品開発方法では、市場調査に経費や時間がかか
り、数多くの消費者の意向を反映した商品を開発するこ
とが困難なため、製品化した商品を販売した際に、予想
した結果が得られなかったり、改良をする必要が生じた
りして、メーカー若しくは販売者の製品開発リスクが大
きいなどの問題があった。また、一般的に製品化決定後
の商品をテレビ等で宣伝するようにしているため、事前
に宣伝効果をもたらすことができず、コマーシャルでは
一回当たりの宣伝時間(秒数)も短いため、商品機能を
正確に伝えられず期待した宣伝効果が得られない場合が
あるなどの問題があった。
【0004】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、開発段階の商品の試作品に
対して不特定多数の一般消費者の意向を反映して製品化
することができると共に、家電製品や自動車等の各種メ
ーカー若しくは販売者の製品開発リスクの低減及び宣伝
効果を図ることができる商品開発過程におけるモニタリ
ング方法を提供することにある。また、テレビ番組の中
で市場調査を実施することができると共に、商品化の検
討を視聴者が参加して実施することができる商品開発過
程におけるモニタリング方法を提供することにある。
のであり、本発明の目的は、開発段階の商品の試作品に
対して不特定多数の一般消費者の意向を反映して製品化
することができると共に、家電製品や自動車等の各種メ
ーカー若しくは販売者の製品開発リスクの低減及び宣伝
効果を図ることができる商品開発過程におけるモニタリ
ング方法を提供することにある。また、テレビ番組の中
で市場調査を実施することができると共に、商品化の検
討を視聴者が参加して実施することができる商品開発過
程におけるモニタリング方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、商品開発過程
におけるモニタリング方法に関するものであり、本発明
の上記目的は、商品開発過程において立案した試作品の
情報をテレビ番組若しくはインターネット上で公開し、
前記試作品に対する一般消費者の意見情報を各通信端末
から通信回線を介して収集し、収集した前記意見情報を
コンピュータ上で集計すると共にその集計データに基づ
き前記試作品の製品化の判断データを求めて前記試作品
に対するモニター情報として提供するによって達成され
る。また、請求項2乃至請求項18の各事項を採用する
ことによってそれぞれ一層効果的に達成される。
におけるモニタリング方法に関するものであり、本発明
の上記目的は、商品開発過程において立案した試作品の
情報をテレビ番組若しくはインターネット上で公開し、
前記試作品に対する一般消費者の意見情報を各通信端末
から通信回線を介して収集し、収集した前記意見情報を
コンピュータ上で集計すると共にその集計データに基づ
き前記試作品の製品化の判断データを求めて前記試作品
に対するモニター情報として提供するによって達成され
る。また、請求項2乃至請求項18の各事項を採用する
ことによってそれぞれ一層効果的に達成される。
【0006】また、生テレビ中継を実施するテレビ局側
の放映システムにてメーカーが立案した商品の企画案を
放映して公開する企画案公開ステップと、前記放映シス
テムからの指令に従い、消費者情報の集計サーバとして
の機能を有するモニタリングシステムにて前記企画案に
対する視聴者の意見情報を不特定多数の視聴者端末を通
して収集して集計すると共にその集計データに基づき前
記試作品の製品化候補,改良候補及び開発中止候補の少
なくともいずれか1つを含む候補情報を求めて前記企画
案に対するモニター情報として前記放映システムへリア
ルタイムに提供するモニタリング情報提供ステップと、
前記放映システムにて前記モニター情報を受信して前記
集計情報及び前記候補情報をモニター結果として放映し
て公表するモニター結果公表ステップとを有し、前記生
テレビ中継の番組の中で前記商品に対する市場調査と商
品化の検討とを行うことによって達成される。さらに、
請求項20の事項を採用することによって一層効果的に
達成される。
の放映システムにてメーカーが立案した商品の企画案を
放映して公開する企画案公開ステップと、前記放映シス
テムからの指令に従い、消費者情報の集計サーバとして
の機能を有するモニタリングシステムにて前記企画案に
対する視聴者の意見情報を不特定多数の視聴者端末を通
して収集して集計すると共にその集計データに基づき前
記試作品の製品化候補,改良候補及び開発中止候補の少
なくともいずれか1つを含む候補情報を求めて前記企画
案に対するモニター情報として前記放映システムへリア
ルタイムに提供するモニタリング情報提供ステップと、
前記放映システムにて前記モニター情報を受信して前記
集計情報及び前記候補情報をモニター結果として放映し
て公表するモニター結果公表ステップとを有し、前記生
テレビ中継の番組の中で前記商品に対する市場調査と商
品化の検討とを行うことによって達成される。さらに、
請求項20の事項を採用することによって一層効果的に
達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、商品開発過程において
企画案(例えば試作品の情報)を通信ネットワーク(イ
ンターネット接続を含む有線電話回線、無線電話回線、
CATV(cable television)回線、その他の通信回線
網)を利用して一般消費者に公開し、不特定多数の消費
者から通信ネットワークを介して意見を収集及び集計処
理し、その集計結果に応じて試作品の各要素の取捨選択
や改良をして製品化することで、家電製品や自動車等の
各種メーカー若しくは販売者の製品(商品)の開発リス
クの低減及び宣伝効果を図るようにしたものである。
企画案(例えば試作品の情報)を通信ネットワーク(イ
ンターネット接続を含む有線電話回線、無線電話回線、
CATV(cable television)回線、その他の通信回線
網)を利用して一般消費者に公開し、不特定多数の消費
者から通信ネットワークを介して意見を収集及び集計処
理し、その集計結果に応じて試作品の各要素の取捨選択
や改良をして製品化することで、家電製品や自動車等の
各種メーカー若しくは販売者の製品(商品)の開発リス
クの低減及び宣伝効果を図るようにしたものである。
【0008】試作品の情報を公開する場としては、テレ
ビ番組,インターネットのホームページ等であり、ま
た、消費者モニターの情報は、例えば試作品の各要素に
対する意見を回答情報(例えば改良希望項目や必要機能
等の選択肢の回答情報)として、双方向テレビ(双方向
通信機能を有するテレビジョン),インターネット接続
機能を有するテレビ,電話機(インターネット接続機能
を有する携帯電話を含む有線/無線の電話機),パーソ
ナルコンピュータ等の通信端末から収集する。なお、意
見情報を受け付ける通信端末は、インターネット経由を
除外して双方向テレビ又は電話機のいずれか一方若しく
は両方とし、意見情報の収集を双方テレビ又は電話機の
単独若しくは両者の併用に限定して行うようにしても良
い。
ビ番組,インターネットのホームページ等であり、ま
た、消費者モニターの情報は、例えば試作品の各要素に
対する意見を回答情報(例えば改良希望項目や必要機能
等の選択肢の回答情報)として、双方向テレビ(双方向
通信機能を有するテレビジョン),インターネット接続
機能を有するテレビ,電話機(インターネット接続機能
を有する携帯電話を含む有線/無線の電話機),パーソ
ナルコンピュータ等の通信端末から収集する。なお、意
見情報を受け付ける通信端末は、インターネット経由を
除外して双方向テレビ又は電話機のいずれか一方若しく
は両方とし、意見情報の収集を双方テレビ又は電話機の
単独若しくは両者の併用に限定して行うようにしても良
い。
【0009】好ましい形態としては、本発明では、メー
カーが立案した企画案(単体若しくは複数の試作品の情
報等)を生テレビ放送の中でテレビタレントなどが紹介
しながら放映し、モニタリングシステムにおいて一般消
費者の通信端末から収集及び集計した情報を解析して、
販売対象の製品,試作品の改良項目を自動的に決定し、
番組の中で決定情報をリアルタイムに放映するようにし
ている。そして、その後、番組の中で決定した製品を製
造(製作)して、当該製品をテレビショッピングやイン
ターネットショッピングにより販売するようにしてい
る。このような、テレビ番組の中で不特定多数の視聴者
の参考意見を取り入れて開発過程の試作品から販売対象
の製品を決定し、当該製品をテレビ局が主体で販売する
と言った商品開発/販売方法は、例えば専用のテレビチ
ャネルを設け、その専用番組で常時採用して実施するよ
うにしても良い。
カーが立案した企画案(単体若しくは複数の試作品の情
報等)を生テレビ放送の中でテレビタレントなどが紹介
しながら放映し、モニタリングシステムにおいて一般消
費者の通信端末から収集及び集計した情報を解析して、
販売対象の製品,試作品の改良項目を自動的に決定し、
番組の中で決定情報をリアルタイムに放映するようにし
ている。そして、その後、番組の中で決定した製品を製
造(製作)して、当該製品をテレビショッピングやイン
ターネットショッピングにより販売するようにしてい
る。このような、テレビ番組の中で不特定多数の視聴者
の参考意見を取り入れて開発過程の試作品から販売対象
の製品を決定し、当該製品をテレビ局が主体で販売する
と言った商品開発/販売方法は、例えば専用のテレビチ
ャネルを設け、その専用番組で常時採用して実施するよ
うにしても良い。
【0010】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
例について詳細に説明する。
例について詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る消費者モニタリング
システムの全体構成の一例を示している。各メーカー2
の通信端末(パーソナルコンピュータ等)20は、通信
ネットワークを介してモニタリングシステム30と接続
され、各メーカー2は、例えばモニタリングシステム3
0のサーバを介して企画データ20aをテレビ局4の放
映システム40に送信することで、商品開発過程におけ
る企画案をテレビ局4側に送る。
システムの全体構成の一例を示している。各メーカー2
の通信端末(パーソナルコンピュータ等)20は、通信
ネットワークを介してモニタリングシステム30と接続
され、各メーカー2は、例えばモニタリングシステム3
0のサーバを介して企画データ20aをテレビ局4の放
映システム40に送信することで、商品開発過程におけ
る企画案をテレビ局4側に送る。
【0012】モニタリングシステム提供会社3(若しく
はテレビ局4)が提供するモニタリングシステム30
は、商品の企画案をインターネットのホームページ上で
公開して消費者1の意見情報を収集/集計すると共に、
テレビ局4の放映システム40側で放映した商品の企画
案に対する消費者(視聴者)1の意見情報を収集/集計
し、これらの集計情報に基づき、例えば、製品化する商
品の候補や試作品の改良候補、製品化中止の候補をリア
ルタイムに決定し、その決定情報等をモニター情報とし
てテレビ局4などへ送信して提供するシステムである。
このモニタリングシステム30は、テレビ局4の放映シ
ステム40と特定の通信回線若しくは通信ネットワーク
5を介して接続されており、テレビ局4の放映システム
40に対しては、消費者情報の集計サーバ,モニター情
報の提供サーバとしての機能等を備えている。
はテレビ局4)が提供するモニタリングシステム30
は、商品の企画案をインターネットのホームページ上で
公開して消費者1の意見情報を収集/集計すると共に、
テレビ局4の放映システム40側で放映した商品の企画
案に対する消費者(視聴者)1の意見情報を収集/集計
し、これらの集計情報に基づき、例えば、製品化する商
品の候補や試作品の改良候補、製品化中止の候補をリア
ルタイムに決定し、その決定情報等をモニター情報とし
てテレビ局4などへ送信して提供するシステムである。
このモニタリングシステム30は、テレビ局4の放映シ
ステム40と特定の通信回線若しくは通信ネットワーク
5を介して接続されており、テレビ局4の放映システム
40に対しては、消費者情報の集計サーバ,モニター情
報の提供サーバとしての機能等を備えている。
【0013】テレビ局4の放映システム40は、放映情
報のデータベース40aに記録されている放映対象の企
画案(当該メーカー2の試作品情報等)を、例えば生テ
レビの番組の中で通信ネットワーク5を介して放映する
と共に、モニタリングシステム30に指令して集計した
集計結果や、その集計結果に基づいて自動的に決定した
製品の情報を受信して放映する。
報のデータベース40aに記録されている放映対象の企
画案(当該メーカー2の試作品情報等)を、例えば生テ
レビの番組の中で通信ネットワーク5を介して放映する
と共に、モニタリングシステム30に指令して集計した
集計結果や、その集計結果に基づいて自動的に決定した
製品の情報を受信して放映する。
【0014】商品の企画案に対する消費者1の希望等を
収集する通信端末10は、通信ネットワークに接続され
る双方向テレビ10A,電話機10B,その他の各種情
報端末10Cであり、モニタリングシステム3に対して
通信ネットワーク5を介して接続可能になっている。各
消費者(視聴者)は、テレビ番組若しくはインターネッ
ト上で公開された企画案(試作品の情報等)に対する意
見の情報(評価情報,批判情報,改良希望情報等)を通
信端末10からメニュー選択等により入力して送信す
る。消費者から送信する情報は、例えば、消費者が評
価,批評等する項目を設定したアンケートに対する回答
情報(基本回答情報,意見等の任意付加情報等)であ
る。
収集する通信端末10は、通信ネットワークに接続され
る双方向テレビ10A,電話機10B,その他の各種情
報端末10Cであり、モニタリングシステム3に対して
通信ネットワーク5を介して接続可能になっている。各
消費者(視聴者)は、テレビ番組若しくはインターネッ
ト上で公開された企画案(試作品の情報等)に対する意
見の情報(評価情報,批判情報,改良希望情報等)を通
信端末10からメニュー選択等により入力して送信す
る。消費者から送信する情報は、例えば、消費者が評
価,批評等する項目を設定したアンケートに対する回答
情報(基本回答情報,意見等の任意付加情報等)であ
る。
【0015】ここで、テレビ番組やインターネットを利
用した本発明に係る商品開発方式及び販売方式につい
て、図1の構成図及び図2の概略フローチャートを参照
して説明する。
用した本発明に係る商品開発方式及び販売方式につい
て、図1の構成図及び図2の概略フローチャートを参照
して説明する。
【0016】テレビ局4では、先ず、商品テーマを設定
して放映スケジュールを立てておく。商品テーマの情報
は、例えばモニタリングシステム30を介して該当商品
を扱う各メーカー2側に送信し、商品企画を募集する
(ステップS1)。各メーカー2側では、該当商品の企
画データ(商品開発過程における試作品の画像情報,一
般消費者に対するアンケート情報等)20aを、例えば
会話形式で作成し、パーソナルコンピュータ等の通信端
末20からインターネット等の通信ネットワーク5を介
してテレビ局4側の放映システム40へ送信する(ステ
ップS2)。テレビ局4では、各メーカー2から持ち込
まれた商品企画群の中から放映対象の商品企画を決定
し、後述する処理によりテレビ番組とインターネットを
使って、生テレビ放送の中で市場調査と商品化を検討す
る。放映対象となった商品企画は、放映情報DB40a
に登録されるとともに、モニタリングシステム30で処
理すべく商品企画情報DB30aに登録される(ステッ
プS3)。
して放映スケジュールを立てておく。商品テーマの情報
は、例えばモニタリングシステム30を介して該当商品
を扱う各メーカー2側に送信し、商品企画を募集する
(ステップS1)。各メーカー2側では、該当商品の企
画データ(商品開発過程における試作品の画像情報,一
般消費者に対するアンケート情報等)20aを、例えば
会話形式で作成し、パーソナルコンピュータ等の通信端
末20からインターネット等の通信ネットワーク5を介
してテレビ局4側の放映システム40へ送信する(ステ
ップS2)。テレビ局4では、各メーカー2から持ち込
まれた商品企画群の中から放映対象の商品企画を決定
し、後述する処理によりテレビ番組とインターネットを
使って、生テレビ放送の中で市場調査と商品化を検討す
る。放映対象となった商品企画は、放映情報DB40a
に登録されるとともに、モニタリングシステム30で処
理すべく商品企画情報DB30aに登録される(ステッ
プS3)。
【0017】メーカー2側では、市場調査の代行手数料
をテレビ局側に支払い、市場調査及び商品化の検討を依
頼する形態となる(ステップS4)。テレビ局4側にお
いて、生テレビ放送の中でモニタリング情報30bから
引き出される集計情報その他を検討した結果、商品化が
決定すると(ステップS5)、メーカー2側では、広告
宣伝手数料(商品化手数料)をテレビ局4側に支払い
(ステップS6)、テレビ局4側から製造委託を受けて
番組の中で決定した当該商品を製造する。また、消費者
から指摘された改良点については、その改良点を受け入
れて製造する(ステップS7)。
をテレビ局側に支払い、市場調査及び商品化の検討を依
頼する形態となる(ステップS4)。テレビ局4側にお
いて、生テレビ放送の中でモニタリング情報30bから
引き出される集計情報その他を検討した結果、商品化が
決定すると(ステップS5)、メーカー2側では、広告
宣伝手数料(商品化手数料)をテレビ局4側に支払い
(ステップS6)、テレビ局4側から製造委託を受けて
番組の中で決定した当該商品を製造する。また、消費者
から指摘された改良点については、その改良点を受け入
れて製造する(ステップS7)。
【0018】製品の販売は、例えばテレビ局4がメーカ
ー4から期間限定の独占販売権を得て、テレビ番組とイ
ンターネットを使い、テレビショッピングの形態や、モ
ニタリングシステム30側が提供するインターネットシ
ョッピングの形態で販売する(ステップS8,S9)。
そして、所定期間の独占販売終了後、メーカー4からテ
レビ局4側に対してロイヤリティを支払う(ステップS
10)。
ー4から期間限定の独占販売権を得て、テレビ番組とイ
ンターネットを使い、テレビショッピングの形態や、モ
ニタリングシステム30側が提供するインターネットシ
ョッピングの形態で販売する(ステップS8,S9)。
そして、所定期間の独占販売終了後、メーカー4からテ
レビ局4側に対してロイヤリティを支払う(ステップS
10)。
【0019】上記の方式でモニタリングの対象となる商
品(製品)は、家電製品,自動車,衣服,服飾雑貨,日
用品,家具,食品,飲料など全ての商品であるが、例え
ば、音楽(歌詞や曲),ゲーム機で実行されるゲーム用
ソフトウェア,イベントの試作品を対象として実施する
と、異質で格別な効果を奏すると考えられる。
品(製品)は、家電製品,自動車,衣服,服飾雑貨,日
用品,家具,食品,飲料など全ての商品であるが、例え
ば、音楽(歌詞や曲),ゲーム機で実行されるゲーム用
ソフトウェア,イベントの試作品を対象として実施する
と、異質で格別な効果を奏すると考えられる。
【0020】次に、図1中に示したモニタリングシステ
ム30の構成について説明する。
ム30の構成について説明する。
【0021】図3は、本発明に係るモニタリングシステ
ムの構成の一例を機能ブロックで示している。図3にお
いて、モニタリングシステム30は、図1に示した通信
ネットワーク5及び各種の通信端末10,20との間の
通信を制御する「通信制御部」31と、インターネット
のホームページなどを介して消費者の通信端末10側
へ、メーカーが立案した企画案(本例では試作品情報)
を送信して公開する「試作品情報送信部」32と、消費
者(視聴者)の通信端末10から通信ネットワーク5を
介して消費者情報(アンケートの回答等の消費者の意見
情報)を設定時間内において入力して収集する「消費者
情報入力部」33と、収集された消費者情報を集計する
「消費者情報集計部」34とを備えている。上記設定時
間は、例えば放映システム40側で番組の進行状況に応
じて設定された時間であり、消費者情報入力部33で
は、例えば消費者モニターの開始時間と情報収集時間と
を放映システム40から受信し、その時間帯に限って情
報収集を行うことも考えられる。
ムの構成の一例を機能ブロックで示している。図3にお
いて、モニタリングシステム30は、図1に示した通信
ネットワーク5及び各種の通信端末10,20との間の
通信を制御する「通信制御部」31と、インターネット
のホームページなどを介して消費者の通信端末10側
へ、メーカーが立案した企画案(本例では試作品情報)
を送信して公開する「試作品情報送信部」32と、消費
者(視聴者)の通信端末10から通信ネットワーク5を
介して消費者情報(アンケートの回答等の消費者の意見
情報)を設定時間内において入力して収集する「消費者
情報入力部」33と、収集された消費者情報を集計する
「消費者情報集計部」34とを備えている。上記設定時
間は、例えば放映システム40側で番組の進行状況に応
じて設定された時間であり、消費者情報入力部33で
は、例えば消費者モニターの開始時間と情報収集時間と
を放映システム40から受信し、その時間帯に限って情
報収集を行うことも考えられる。
【0022】さらに、本例におけるモニタリングシステ
ム30は、試作品全体及びその各要素に対する良/否,
用/不要などの意見情報(好みの試作品の選択肢の回答
情報,改良希望項目の選択肢に対する回答情報等)に基
づいて各要素別の支持率等を算出する「試作品要素別支
持率算出部」35と、各要素別の支持率に基づいて試作
品の各要素の取捨選択を行う「試作品要素取捨選択部」
36と、支持率及び絶対支持数に応じて改良要素を選択
し、改良要素を取り入れたものを改良候補(新たな試作
品)として決定する「改良候補決定部」37と、取捨選
択された要素を組合わせて製品化する商品となる製品化
候補(本例では、製造対象の最終製品)を決定する「製
品化候補決定部」38と、当該試作品の各要素別の支持
率,改良候補,製品化候補等のモニタリング結果をリア
ルタイムに放映システム40に送信して放映すると共
に、インターネットのホームページ上で公開する「モニ
タリング結果送信部」39と、を備えている。さらに、
後述する応用事例では、上記改良候補や製品化候補の他
に開発中止候補を判断する手段を備え、開発中止候補も
自動的に判断して決定するようにしている。
ム30は、試作品全体及びその各要素に対する良/否,
用/不要などの意見情報(好みの試作品の選択肢の回答
情報,改良希望項目の選択肢に対する回答情報等)に基
づいて各要素別の支持率等を算出する「試作品要素別支
持率算出部」35と、各要素別の支持率に基づいて試作
品の各要素の取捨選択を行う「試作品要素取捨選択部」
36と、支持率及び絶対支持数に応じて改良要素を選択
し、改良要素を取り入れたものを改良候補(新たな試作
品)として決定する「改良候補決定部」37と、取捨選
択された要素を組合わせて製品化する商品となる製品化
候補(本例では、製造対象の最終製品)を決定する「製
品化候補決定部」38と、当該試作品の各要素別の支持
率,改良候補,製品化候補等のモニタリング結果をリア
ルタイムに放映システム40に送信して放映すると共
に、インターネットのホームページ上で公開する「モニ
タリング結果送信部」39と、を備えている。さらに、
後述する応用事例では、上記改良候補や製品化候補の他
に開発中止候補を判断する手段を備え、開発中止候補も
自動的に判断して決定するようにしている。
【0023】上述のような構成において、本発明に係る
商品開発過程におけるモニタリング方法について、図4
のフローチャートの流れに沿って説明する。
商品開発過程におけるモニタリング方法について、図4
のフローチャートの流れに沿って説明する。
【0024】先ず、モニタリング対象の試作品の情報と
して、単体若しくは複数の試作品の詳細情報(画像情
報,選択情報等)をテレビ番組若しくはインターネット
上(好ましくは両方)で公開する。試作品が複数の場合
は、例えば「いずれの試作品が好みか(単独選択もしく
は複数選択)」という基本アンケートに加え、それぞれ
の試作品について「改良希望項目」をモニターに対して
用意しておき、放映システム40,モニタリングシステ
ム30により、テレビ放送とインターネットのホームペ
ージを通して公開する(ステップS11)。そして、テ
レビ局4側では、企画段階の商品をタレントなどが紹介
しながら放映し、市場調査を番組の中で行う。
して、単体若しくは複数の試作品の詳細情報(画像情
報,選択情報等)をテレビ番組若しくはインターネット
上(好ましくは両方)で公開する。試作品が複数の場合
は、例えば「いずれの試作品が好みか(単独選択もしく
は複数選択)」という基本アンケートに加え、それぞれ
の試作品について「改良希望項目」をモニターに対して
用意しておき、放映システム40,モニタリングシステ
ム30により、テレビ放送とインターネットのホームペ
ージを通して公開する(ステップS11)。そして、テ
レビ局4側では、企画段階の商品をタレントなどが紹介
しながら放映し、市場調査を番組の中で行う。
【0025】モニタリングシステム30内の消費者情報
入力部33では、消費者モニタリングの開始指令として
開始時間と情報収集時間の情報を放映システム40から
受信し、その時間帯で各モニター(視聴者)の通信端末
10から通信ネットワーク5を介して消費者情報を収集
する(ステップS12)。そして、情報収集時間が経過
した時点で、消費者情報集計部34にて消費者情報、例
えば各モニターから通信ネットワーク5を介して送られ
て来た「好みの試作品の選択結果」及び「改良希望項
目」をコンピュータで自動集計する(ステップS1
3)。続いて、試作品要素別支持率算出部35におい
て、上記集計したデータに基づいて各要素別の支持率を
算出し(ステップS14)、その支持率に応じて改良が
必要か否かを判定する(ステップS15)。
入力部33では、消費者モニタリングの開始指令として
開始時間と情報収集時間の情報を放映システム40から
受信し、その時間帯で各モニター(視聴者)の通信端末
10から通信ネットワーク5を介して消費者情報を収集
する(ステップS12)。そして、情報収集時間が経過
した時点で、消費者情報集計部34にて消費者情報、例
えば各モニターから通信ネットワーク5を介して送られ
て来た「好みの試作品の選択結果」及び「改良希望項
目」をコンピュータで自動集計する(ステップS1
3)。続いて、試作品要素別支持率算出部35におい
て、上記集計したデータに基づいて各要素別の支持率を
算出し(ステップS14)、その支持率に応じて改良が
必要か否かを判定する(ステップS15)。
【0026】改良が必要であると判定したのであれば、
改良候補決定部37において支持率と閾値とを比較して
例えば当該要素の改良要素を取り入れたものを改良候補
として決定し(ステップS16)、再度モニタリングを
するか否かを例えば放映システム40側からの指令によ
り判定し(ステップS17)、再度モニタリングをする
場合は上記ステップS12に戻って、該当の改良候補に
対する消費者情報を収集して上記処理を繰り返す。上記
ステップS17において、再度モニタリングをしないと
判定した場合は、後述する処理で決定した製品化対象の
商品の情報と共に、改良候補の情報をテレビ放送とイン
ターネットのホームページを通して公開する(ステップ
S18)。
改良候補決定部37において支持率と閾値とを比較して
例えば当該要素の改良要素を取り入れたものを改良候補
として決定し(ステップS16)、再度モニタリングを
するか否かを例えば放映システム40側からの指令によ
り判定し(ステップS17)、再度モニタリングをする
場合は上記ステップS12に戻って、該当の改良候補に
対する消費者情報を収集して上記処理を繰り返す。上記
ステップS17において、再度モニタリングをしないと
判定した場合は、後述する処理で決定した製品化対象の
商品の情報と共に、改良候補の情報をテレビ放送とイン
ターネットのホームページを通して公開する(ステップ
S18)。
【0027】一方、上記ステップS15において、改良
は不要と判定した場合は、各要素別の支持率に応じて取
捨選択された要素を組合わせて、製品化候補決定部38
により、製造対象となる最終製品(製品化候補)を決定
し(ステップS19)、決定した製品化対象の商品の情
報と共に、前記改良候補の情報を放映システム40に送
信し、テレビ放送とインターネットのホームページを通
して公開(公表)する(ステップS18)。
は不要と判定した場合は、各要素別の支持率に応じて取
捨選択された要素を組合わせて、製品化候補決定部38
により、製造対象となる最終製品(製品化候補)を決定
し(ステップS19)、決定した製品化対象の商品の情
報と共に、前記改良候補の情報を放映システム40に送
信し、テレビ放送とインターネットのホームページを通
して公開(公表)する(ステップS18)。
【0028】以上のようにして、テレビの視聴者若しく
はホームページ等の閲覧者をモニタ−として、不特定多
数のモニターから通信回線を介して送られて来た試作品
の要素別の選択結果及び改良希望項目をコンピュータで
自動集計し、試作品の取捨選択及び改良を行うと共に、
製造若しくは製作する商品を決定する。そして、製造し
た製品については、例えばテレビ局4(或いはモニタリ
ングシステム提供者3)がメーカー4から期間限定の独
占販売権を得て、テレビ番組やインターネットを用い
て、テレビショッピングの形態やインターネットショッ
ピングの形態で販売する。
はホームページ等の閲覧者をモニタ−として、不特定多
数のモニターから通信回線を介して送られて来た試作品
の要素別の選択結果及び改良希望項目をコンピュータで
自動集計し、試作品の取捨選択及び改良を行うと共に、
製造若しくは製作する商品を決定する。そして、製造し
た製品については、例えばテレビ局4(或いはモニタリ
ングシステム提供者3)がメーカー4から期間限定の独
占販売権を得て、テレビ番組やインターネットを用い
て、テレビショッピングの形態やインターネットショッ
ピングの形態で販売する。
【0029】以下に、具体例を示して、消費者モニター
の情報収集方法と商品化の決定方法、並びに実際の応用
事例を説明する。
の情報収集方法と商品化の決定方法、並びに実際の応用
事例を説明する。
【0030】テレビ局側では、テレビ番組で「試作品」
を公表し、テレビ番組と一緒に送出されるデータに「選
択番号」を加えておき、視聴者は番組を見ながらリアル
タイムで「4番の製品が良い」、「改良候補項目3番の
機能を追加して欲しい」、「現状試作品の12番の機能
は不要」などと、アンケートの回答をテレビ画面上でク
リックして指示し、テレビ局側に送信する(投票)す
る。双方向機能の付いていないテレビの視聴者について
は、電話による投票を受け付ける。電話による投票内容
の認識は、例えば、モニターからの発信トーンにより投
票番号を自動判別することで行う。
を公表し、テレビ番組と一緒に送出されるデータに「選
択番号」を加えておき、視聴者は番組を見ながらリアル
タイムで「4番の製品が良い」、「改良候補項目3番の
機能を追加して欲しい」、「現状試作品の12番の機能
は不要」などと、アンケートの回答をテレビ画面上でク
リックして指示し、テレビ局側に送信する(投票)す
る。双方向機能の付いていないテレビの視聴者について
は、電話による投票を受け付ける。電話による投票内容
の認識は、例えば、モニターからの発信トーンにより投
票番号を自動判別することで行う。
【0031】上記2方式のモニターアンケートを単独も
しくは併用で行い、その集計はモニタリングシステム3
0内のコンピュータ上でリアルタイム若しくはバッチ処
理にて行う。また、必要に応じて上記アンケートを番組
上で繰り返し、製品(商品)の市場性を高める。
しくは併用で行い、その集計はモニタリングシステム3
0内のコンピュータ上でリアルタイム若しくはバッチ処
理にて行う。また、必要に応じて上記アンケートを番組
上で繰り返し、製品(商品)の市場性を高める。
【0032】図5は、試作品が複数ある場合の投票方法
の一実施形態を示している。この例を用いて、本発明に
おける改良対象,製品化対象,開発中止対象の自動決定
方法について説明する。
の一実施形態を示している。この例を用いて、本発明に
おける改良対象,製品化対象,開発中止対象の自動決定
方法について説明する。
【0033】テレビ局側では、試作品A,試作品B,試
作品Cについて、図中に示すように、各試作品に対する
現状機能と機能候補とをアンケート形式で公開する。各
視聴者は、双方向テレビや電話、更にインターネットの
ブラウザを利用して投票を行う。そして、投票された情
報をモニタリングシステム30で収集し、各試作品A,
B,Cについて各現状機能毎、各機能候補毎に支持率を
集計し、例えば機能(要素)毎に重み付けをして総合的
な支持率を算出する。そして、この総合的な支持率と機
能別の支持率に応じて、製品(製造/販売対象の商品)
の決定、改良品(改良機能を取り入れた試作品)の決
定、若しくは開発中止の試作品の決定を自動的に行う。
作品Cについて、図中に示すように、各試作品に対する
現状機能と機能候補とをアンケート形式で公開する。各
視聴者は、双方向テレビや電話、更にインターネットの
ブラウザを利用して投票を行う。そして、投票された情
報をモニタリングシステム30で収集し、各試作品A,
B,Cについて各現状機能毎、各機能候補毎に支持率を
集計し、例えば機能(要素)毎に重み付けをして総合的
な支持率を算出する。そして、この総合的な支持率と機
能別の支持率に応じて、製品(製造/販売対象の商品)
の決定、改良品(改良機能を取り入れた試作品)の決
定、若しくは開発中止の試作品の決定を自動的に行う。
【0034】図5の例では、試作品Aの支持率は75
%,試作品Bの支持率は55%,試作品Cの支持率は2
5%であり、これらの試作品A,B,Cの中から、試作
品Aを製品化対象として決定したことを示している。そ
の製品Aは、図5中に示すように、支持率が高い(所定
の閾値以上の)機能候補と現状機能とを組合わせた機能
を備えた製品であり、現状機能a03は、支持率は高く
ないがメーカー側の重み(必要機能としての優先度)が
高いため、製品Aの機能の中に含めている。試作品B
は、製品化の閾値と開発中止の閾値との間の支持率を得
たため、再検討の対象とした例である。その際、総合評
価の低い機能(視聴者の支持率、メーカー側の重み付け
での評価の低い機能)b11を不採用とし、総合評価が
基準値以上の機能を採用した「試作品B−2」を改良候
補として、再検討の対象とする。他方、試作品Cは、視
聴者の支持率とメーカー側の重み付けとの総合評価が開
発中止の閾値未満であるため、開発中止の対象とした例
を示している。
%,試作品Bの支持率は55%,試作品Cの支持率は2
5%であり、これらの試作品A,B,Cの中から、試作
品Aを製品化対象として決定したことを示している。そ
の製品Aは、図5中に示すように、支持率が高い(所定
の閾値以上の)機能候補と現状機能とを組合わせた機能
を備えた製品であり、現状機能a03は、支持率は高く
ないがメーカー側の重み(必要機能としての優先度)が
高いため、製品Aの機能の中に含めている。試作品B
は、製品化の閾値と開発中止の閾値との間の支持率を得
たため、再検討の対象とした例である。その際、総合評
価の低い機能(視聴者の支持率、メーカー側の重み付け
での評価の低い機能)b11を不採用とし、総合評価が
基準値以上の機能を採用した「試作品B−2」を改良候
補として、再検討の対象とする。他方、試作品Cは、視
聴者の支持率とメーカー側の重み付けとの総合評価が開
発中止の閾値未満であるため、開発中止の対象とした例
を示している。
【0035】上記方法による製品化対象(候補)、改良
候補、若しくは開発中止候補の自動決定処理は、一回の
投票で行うようにしても良いが、一回の投票で商品化対
象が存在しない場合や、総合評価の値やモニター数が基
準値以下である場合など、必要に応じて、モニター投票
を繰り返す。なお、試作品が単独の場合は、例えば「改
良希望項目」のみのアンケートの結果に基づいて上記の
ような決定処理を行う。
候補、若しくは開発中止候補の自動決定処理は、一回の
投票で行うようにしても良いが、一回の投票で商品化対
象が存在しない場合や、総合評価の値やモニター数が基
準値以下である場合など、必要に応じて、モニター投票
を繰り返す。なお、試作品が単独の場合は、例えば「改
良希望項目」のみのアンケートの結果に基づいて上記の
ような決定処理を行う。
【0036】なお、上述した実施の形態においては、テ
レビ局の放映システムとモニタリングシステムとを独立
した構成として説明したが、統合した構成としても良
い。また、消費者モニターの情報に基づいて製品化候補
等を自動的に決定する場合を例として説明したが、視聴
者の投票情報等を番組の中で発表し、司会者やテレビタ
レントなどの番組参加者の意見も決定要素に加えて、製
品化候補等をモニタリングシステム側で決定、或いはテ
レビ局側が決定するようにしても良い。また、インター
ネット上で仮想テレビ局を設けて実施するようにしても
良い。また、国別,年齢層別,性別等の種別ごとに集計
して、所定の重み付けをして評価値を求め、この評価値
に応じて製品化候補等を判断する形態としても良い。
レビ局の放映システムとモニタリングシステムとを独立
した構成として説明したが、統合した構成としても良
い。また、消費者モニターの情報に基づいて製品化候補
等を自動的に決定する場合を例として説明したが、視聴
者の投票情報等を番組の中で発表し、司会者やテレビタ
レントなどの番組参加者の意見も決定要素に加えて、製
品化候補等をモニタリングシステム側で決定、或いはテ
レビ局側が決定するようにしても良い。また、インター
ネット上で仮想テレビ局を設けて実施するようにしても
良い。また、国別,年齢層別,性別等の種別ごとに集計
して、所定の重み付けをして評価値を求め、この評価値
に応じて製品化候補等を判断する形態としても良い。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、商品開発過程における企画案(試作品)に対する一
般消費者の意見を通信回線を介して収集して集計処理
し、製品化の判断データを含むモニター情報を提供する
ようにしているので、開発段階の商品の試作品に対して
不特定多数の一般消費者の意向を反映して製品化するこ
とができる。さらに、また、製品化決定前の試作品をテ
レビ番組若しくはインターネット上で公開し、その試作
品に対する市場調査をテレビ番組の中でリアルタイムに
実施することができると共に、製品化の検討を視聴者が
参加して実施することができるので、メーカー若しくは
販売者の製品開発リスクの低減及び宣伝効果を図ること
ができる。
ば、商品開発過程における企画案(試作品)に対する一
般消費者の意見を通信回線を介して収集して集計処理
し、製品化の判断データを含むモニター情報を提供する
ようにしているので、開発段階の商品の試作品に対して
不特定多数の一般消費者の意向を反映して製品化するこ
とができる。さらに、また、製品化決定前の試作品をテ
レビ番組若しくはインターネット上で公開し、その試作
品に対する市場調査をテレビ番組の中でリアルタイムに
実施することができると共に、製品化の検討を視聴者が
参加して実施することができるので、メーカー若しくは
販売者の製品開発リスクの低減及び宣伝効果を図ること
ができる。
【図1】本発明に係る消費者モニタリングシステムの全
体構成を示すブロック図である。
体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る商品開発方式及び販売方式を説明
するための図である。
するための図である。
【図3】本発明に係るモニタリングシステムの構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】本発明に係るモニタリングシステムの動作例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る改良対象,製品化対象,開発中止
対象の自動決定処理の一例を説明するための図である。
対象の自動決定処理の一例を説明するための図である。
1 消費者(視聴者) 2 メーカ−(製造元,製作者) 3 モニタリングシステム提供会社 4 テレビ局 5 通信ネットワーク 10,20 通信端末 10a 双方向テレビ 10b 電話機 10c 各種情報処理装置 30 モニタリングシステム 30a 商品企画情報データベース 30b モニタリング情報記憶部 31 通信制御部 32 試作品情報送信部 33 消費者情報入力部 34 消費者情報集計部 35 試作品要素別支持率算出部 36 試作品要素取捨選択部 37 改良品候補決定部 38 製品化候補決定部 39 モニタリング結果送信部 40 放映システム 40a 放映情報データベース
Claims (20)
- 【請求項1】 商品開発過程において立案した試作品の
情報をテレビ番組若しくはインターネット上で公開し、
前記試作品に対する一般消費者の意見情報を各通信端末
から通信回線を介して収集し、収集した前記意見情報を
コンピュータ上で集計すると共にその集計データに基づ
き前記試作品の製品化の判断データを求めて前記試作品
に対するモニター情報として提供するようにしたことを
特徴とする商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項2】 前記モニター情報の提供先が、前記テレ
ビ番組を提供するテレビ局の放映システムである請求項
1に記載の商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項3】 前記収集する意見情報が前記試作品の支
持/不支持の投票情報を含む意見情報であり、前記集計
データに基づいて前記試作品の支持率若しくは不支持率
を求め、前記製品化の判断データの一部として提供する
ようになっている請求項1又は2に記載の商品開発過程
におけるモニタリング方法。 - 【請求項4】 前記製品化の判断データに基づき前記試
作品の製品化の判断処理をして製品化候補を自動的に決
定し、その決定結果を前記モニター情報に含めて提供す
るようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載の
商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項5】 前記製品化候補は、前記集計データにに
基づいて求めた前記試作品に対する評価値と前記試作品
の提供元にて予め設定されている当該試作品に対する重
み付け評価値とから決定するようになっている請求項4
に記載の商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項6】 前記試作品は単数又は複数であり、複数
の場合には好みの試作品の単独選択若しくは複数選択と
して、その選択肢の回答情報を前記意見情報の一部とし
て収集及び集計処理するようになっている請求項1乃至
5のいずれかに記載の商品開発過程におけるモニタリン
グ方法。 - 【請求項7】 前記試作品の各要素に対する改良希望項
目を予め設定しておき、前記試作品の改良希望項目の選
択肢に対する回答情報を前記意見情報の一部として収集
して集計するようになっている請求項1乃至6のいずれ
かに記載の商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項8】 前記改良希望項目の選択肢に対する回答
情報に基づき前記試作品の改良化の判断データを求め、
前記モニター情報に含めて提供するようになっている請
求項7に記載の商品開発過程におけるモニタリング方
法。 - 【請求項9】 前記収集する意見情報が前記試作品の要
素毎の情報を含み、前記試作品の全体に対する意見情報
と共に前記試作品の要素毎の意見情報を集計するように
なっている請求項1乃至8のいずれかに記載の商品開発
過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項10】 前記収集した情報に含まれる前記試作
品の要素毎の意見情報に基づいて当該試作品の各要素を
取捨選択し、取捨選択後の各要素を組合せた製品を製品
化候補として自動的に決定し、その決定結果を前記モニ
ター情報に含めて提供するようになっている請求項1乃
至9のいずれかに記載の商品開発過程におけるモニタリ
ング方法。 - 【請求項11】 前記モニター情報に基づき前記試作品
の改良化の判断処理をして改良候補を自動的に決定し、
その決定結果を前記モニター情報に含めて提供するよう
になっている請求項1乃至10のいずれかに記載の商品
開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項12】 前記モニター情報に基づき前記試作品
の開発中止化の判断処理をして開発中止候補を自動的に
決定し、その決定結果を前記モニター情報に含めて提供
するようになっている請求項1乃至11のいずれかに記
載の商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項13】 前記収集する意見情報が前記試作品の
各要素の支持/不支持の投票情報を含む要素毎の情報で
あり、前記試作品の要素毎の支持率若しくは不支持率を
求め、前記モニター情報に含めて提供するようになって
いる請求項1乃至12のいずれかに記載の商品開発過程
におけるモニタリング方法。 - 【請求項14】 前試作品の支持/不支持の投票情報が
前記試作品の各要素の新機能に対する投票情報を含み、
前記各要素の新機能に対する支持率若しくは不支持率を
求め、前記製品化の判断データの一部とするようになっ
ている請求項3乃至13のいずれかに記載の商品開発過
程におけるモニタリング方法。 - 【請求項15】 前記試作品の支持/不支持の投票情報
が前記試作品の各要素の現状機能に対する選択情報を含
み、前記各要素の現状機能に対する支持率若しくは不支
持率を求め、前記製品化の判断データの一部とするよう
になっている請求項3乃至14のいずれかに記載の商品
開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項16】 前記テレビ番組が生放送の番組であ
り、前記テレビ番組を提供するテレビ局の放映システム
からの消費者モニタリングの指令に従い、前記意見情報
の収集及び集計処理を前記コンピュータ上で実施し、前
記モニター情報を前記放映システムへリアルタイムに提
供するようになっている請求項1乃至15のいずれかに
記載の商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項17】 前記通信端末が双方向通信機能を有す
るテレビジョン、又は電話機のいずれか一方若しくは両
方を含み、前記意見情報の収集を少なくとも前記テレビ
ジョン又は前記電話機の単独若しくは両者の併用で行う
ようになっている請求項1乃至16のいずれかに記載の
商品開発過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項18】 前記試作品の対象が、家電製品,自動
車,衣服,服飾雑貨,日用品,家具,食品,飲料,音楽
の歌詞,音楽の曲,ゲーム機で実行されるゲーム用ソフ
トウェア,イベントのいずれかを少なくとも含む請求項
1乃至17のいずれかに記載の商品開発過程におけるモ
ニタリング方法。 - 【請求項19】 生テレビ中継を実施するテレビ局側の
放映システムにてメーカーが立案した商品の企画案を放
映して公開する企画案公開ステップと、前記放映システ
ムからの指令に従い、消費者情報の集計サーバとしての
機能を有するモニタリングシステムにて前記企画案に対
する視聴者の意見情報を不特定多数の視聴者端末を通し
て収集して集計すると共にその集計データに基づき前記
試作品の製品化候補,改良候補及び開発中止候補の少な
くともいずれか1つを含む候補情報を求めて前記企画案
に対するモニター情報として前記放映システムへリアル
タイムに提供するモニタリング情報提供ステップと、前
記放映システムにて前記モニター情報を受信して前記集
計情報及び前記候補情報をモニター結果として放映して
公表するモニター結果公表ステップとを有し、前記生テ
レビ中継の番組の中で前記商品に対する市場調査と商品
化の検討とを行うようにしたことを特徴とする商品開発
過程におけるモニタリング方法。 - 【請求項20】 前記視聴者通信端末が、双方向通信機
能を有するテレビジョン及び電話機を含む通信端末であ
る請求項19に記載の商品開発過程におけるモニタリン
グ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000064184A JP2001256215A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 商品開発過程におけるモニタリング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000064184A JP2001256215A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 商品開発過程におけるモニタリング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001256215A true JP2001256215A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18583919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000064184A Pending JP2001256215A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 商品開発過程におけるモニタリング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001256215A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003117248A (ja) * | 2001-10-17 | 2003-04-22 | Namco Ltd | ゲーム情報、情報記憶媒体及びサーバ |
JP2009157487A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Toyota Motor Corp | 評価者選定装置及び評価者選定方法 |
JP2011113263A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Optim Corp | 電化製品のニーズを集計するシステム、方法、プログラム |
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