JP2001255748A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写装置及び画像形成装置

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JP2001255748A
JP2001255748A JP2000067541A JP2000067541A JP2001255748A JP 2001255748 A JP2001255748 A JP 2001255748A JP 2000067541 A JP2000067541 A JP 2000067541A JP 2000067541 A JP2000067541 A JP 2000067541A JP 2001255748 A JP2001255748 A JP 2001255748A
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metal powder
transfer material
electromagnet
image forming
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JP2000067541A
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Yuji Suzuki
裕次 鈴木
Masanori Kawasumi
正則 川隅
Makoto Hasegawa
真 長谷川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの金属粉除去手段で転写材と転写部材と
の金属粉を除去し、それぞれ個別に設ける構成に比べ金
属粉除去手段の設置スペースを小さくできる転写装置及
び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 転写ユニット3には、金属粉除去手段と
しての電磁石26が、転写ユニットケース28のケース
側壁を挟んで転写ローラ11に対向する位置であって、
転写材搬送ガイド29のガイド壁の裏側の位置に、両壁
面に接するように設置されている。この位置に設置する
ことで、電磁石26の磁力が転写材Pと転写ローラ11
との双方に及び、それぞれに付着した金属粉を1つの電
磁石26の磁力で吸引し除去する。電磁石26の通電を
停止させると、除去した金属粉を2つの金属粉回収ケー
ス27a、27bに重力の作用で落下させて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能
を備えた複合機などとして構成される画像形成装置に用
いられる転写装置及び画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体表面に形成されたトナー像を転写部で転写材に
接触転写する転写部材を有する転写装置及び画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した画像形成装置には、直接、又は
他の要素を介して互いに接触する多数の画像形成要素が
設けられている。このような画像形成要素の間に硬質の
異物が挟み込まれると、その画像形成要素に傷が付けら
れ、その結果、形成される画像の画質が劣化する。特
に、像担持体表面にトナー像を形成し、そのトナー像を
転写材に転写する形式の画像形成装置においては、その
像担持体表面に傷が付けられると、トナー像の画質が著
しく劣化する。例えば金属工作機械などの金属粉の発生
しやすい場所に画像形成装置を設置して使用すると、そ
の金属粉が転写材上に乗り、画像形成装置本体内に侵入
することがある。この金属粉が転写材から転写部材(例
えば転写ローラ)に付着した場合、該金属粉が像担持体
に繰り返し接触し、像担持体表面に傷を付けて、異常画
像が発生するおそれがある。
【0003】これに対し、特開平10−301400号
公報において、少なくとも1つの金属粉除去手段を設
け、画像形成装置本体の外部から侵入した金属粉を除去
し、該金属粉による画質の劣化を防止し、ないしは抑制
することのできる画像形成装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−30
1400号公報で開示された画像形成装置の一つの態様
としては、転写材から金属粉を除去する金属粉除去手段
と、転写材の金属粉の除去が完全に行われなかったとき
に転写部材に付着した金属粉を除去する金属粉除去手段
とを別々に設ける構成としている。このため、転写材と
転写部材とから金属粉を除去するために、少なくとも2
つの金属粉除去手段が必要となり、それぞれの設置スペ
ースを確保しなければならないという問題があった。
【0005】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、1つの金属粉除去手段
で上記転写材と転写部材との金属粉を除去し、それぞれ
個別に設ける構成に比べ金属粉除去手段の設置スペース
を小さくできる転写装置及び画像形成装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体表面に形成されたトナ
ー像を転写部で転写材に接触転写する転写部材を有する
転写装置において、金属粉除去手段を、上記転写材の搬
送方向に関し上記転写部よりも上流側の部位であって、
かつ、上記転写部材に対向した部位に設けたことを特徴
とするものである。
【0007】この請求項1の転写装置では、上記金属粉
除去手段を上記転写部よりも上流側の部位に設け、上記
転写材が該転写部に搬送されるときに、該転写材に付着
した金属粉を除去する。また、上記金属粉除去手段の設
けられた部位は、上記転写部材に対向した部位であるの
で、上記転写材の金属粉の除去が完全に行われなかった
ときに該転写部材に付着した金属粉を除去することがで
きる。このように、上記金属粉除去手段は上記転写材に
付着した金属粉と、上記転写部材に付着した金属粉とを
除去することができるので、それぞれ別々に金属粉を除
去する手段を備える場合に比べて、該金属粉除去手段を
設置するスペースを小さくすることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の転写装置に
おいて、上記金属粉除去手段が金属粉を磁力によって吸
引する磁石を具備することを特徴とするものである。
【0009】この請求項2の転写装置では、上記磁石の
磁力によって、上記転写材と転写部材とに付着した金属
粉を吸引して除去することができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の転写装置に
おいて、上記磁石が電磁石であることを特徴とするもの
である。
【0011】上記金属粉除去手段の磁石として永久磁石
を用いた場合には、上記転写材や転写部材から除去され
た金属粉が、該永久磁石の磁力によって吸引保持された
ままの状態となる。そして経時で金属粉が永久磁石に多
く集積すると、後から吸引保持された金属粉の保持力が
弱くなってしまう。すると、上記転写材が永久磁石を通
過する際に、該永久磁石に後から吸引保持された保持力
の弱い金属粉が該転写材に接触すると、該転写材に該金
属粉が再付着することがある。また、上記転写部材が回
転する際に、上記永久磁石に後から吸引保持された保持
力の弱い金属粉が該転写部材に接触すると、該転写部材
に該金属粉が再付着することがある。このように、上記
転写材や転写部材に上記金属粉が再付着すると、上記像
担持体に傷を付けるおそれがある。この請求項3の転写
装置では、磁石が電磁石であるため、該電磁石に対する
通電を停止することにより、該電磁石に吸引保持され集
積した金属粉を、例えば重力の作用で落下させ、該電磁
石の保持力を回復させることが可能となる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の転写装置に
おいて、上記金属粉除去手段が、金属粉を除去する回転
ブラシを具備することを特徴とするものである。
【0013】この請求項4の転写装置では、上記回転ブ
ラシが上記転写材と転写部材とに回転しながら接触し、
該転写材と転写部材とに付着した金属粉を除去すること
ができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項3の転写装置に
おいて、上記電磁石と転写材搬送経路との間の転写材搬
送部材と、該電磁石と上記転写部材との間の隔壁と、該
転写材及び転写部材から除去した金属粉を回収するため
の金属粉回収装置とを設け、上記電磁石を作動させて、
該転写材から除去した金属粉を該転写材搬送部材の転写
材搬送経路側表面に吸引保持するとともに、該転写部材
から除去した金属粉を該隔壁の該転写部材側表面に吸引
保持し、該電磁石の作動を停止させて、該転写材搬送部
材の転写材搬送経路側表面と該隔壁の転写部材側表面と
の金属粉の吸引保持を解除し、該金属粉を重力の作用で
落下させ該金属粉回収装置に回収するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0015】この請求項5の転写装置では、上記電磁石
の磁力によって、上記転写材から吸引除去した金属粉を
上記転写材搬送部材の転写材搬送経路側表面に保持する
とともに、上記転写部材から吸引除去した金属粉を上記
隔壁の転写部材側表面に保持する。そして、上記電磁石
の通電を停止し作動を停止することで、上記転写材搬送
部材の転写材搬送経路側表面に保持されていた金属粉と
上記隔壁の転写部材側表面に保持されていた金属粉とを
重力の作用で落下させ上記金属粉回収装置に回収する。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の転写装置に
おいて、上記金属粉回収装置が脱着可能であることを特
徴とするものである。
【0017】この請求項6の転写装置では、上記金属粉
回収装置が脱着可能であるため、該金属粉回収装置に上
記金属粉が回収されて集積したときに、該金属粉回収装
置を該転写装置から取り外し、該金属粉を容易に廃棄す
ることができる。
【0018】請求項7の発明は、表面にトナー像を担持
する像担持体と、該像担持体表面のトナー像を転写部に
おいて転写材に転写する転写部材を具備する転写装置と
を有する画像形成装置において、上記転写装置として請
求項1乃至6記載の転写装置を用いることを特徴とする
ものである。
【0019】この請求項7の画像形成装置では、上記金
属粉除去手段が上記転写材に付着した金属粉と上記転写
部材に付着した金属粉とを除去することができるので、
該金属粉除去手段を設置するスペースを小さくすること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明の実
施形態例を図面に従って説明する。図1は本発明に係る
一実施形態例の画像形成装置の内部を正面側から示した
概略断面図である。この画像形成装置本体1には、転写
ユニット3が組込まれていると共に、作像ユニット2が
着脱可能に装着されているいる。ここに示した画像形成
装置は複写機として構成され、この複写機にプリンタや
ファクシミリなどの機能をもたせることもできる。作像
ユニット2は画像形成装置本体1の手前側から画像形成
装置本体に対して着脱される。画像形成装置の正面側な
いしは手前側は、通常オペレータがその画像形成装置を
操作するとき位置する側であり、その反対側が画像形成
装置の奥側である。
【0021】図2は作像ユニット2と転写ユニット3と
を正面側から見たときの拡大断面図である。図1及び図
2に示すように、作像ユニット2はユニットケース4を
有し、このケース4の内部には像担持体の一例であるド
ラム状の感光体5と、帯電装置の一例である帯電ローラ
6とがそれぞれ回転自在に組付けられている。
【0022】画像形成動作時に、感光体5は、図示して
いない駆動装置によって図2における時計方向に回転駆
動され、このとき図示していない除電装置の一例である
除電ランプからの除電光L1によって感光体表面が基準
電位に除電される。帯電ローラ6は感光体5の表面に圧
接しながら従動回転し、感光体表面を所定の極性、本例
ではマイナス極性に一様に帯電する。感光体5は、除電
光L1の照射によって、例えば0乃至−150Vの基準
電位にされ、帯電ローラ6によって、例えば−1100
Vの表面電位に一様に帯電される。帯電ローラ6は、金
属製の導電性中心軸と、その外周に設けられた導電層
と、さらにその外周に積層された抵抗層を有し、かかる
帯電ローラ6には図示していない電源から所定の直流バ
イアス電圧が印加され、これによって感光体5の表面を
帯電する。
【0023】上述のように均一に帯電された感光体5の
表面部分には、原稿からの光像又は原稿画像の情報に応
じて光変調されたレーザL2などの光が照射され、これ
によって感光体5上に所定の静電潜像が形成される。光
を照射された感光体表面部分の表面電位は、例えば0乃
至−290Vの範囲、より具体的には−180±50V
に低下し、これが静電潜像を形成する。光の当てられな
い感光体表面部分は、実質的に電位は低下せず、これが
地肌部を形成する。
【0024】一方、ユニットケース4には、図2に示す
ように現像装置7の現像ローラ8が回転自在に支持さ
れ、本例の現像ローラ8には、感光体の帯電極性と同極
性のバイアス電圧、例えば−800V前後の電圧が印加
される。またユニットケース4の一部によって構成され
た現像ケース9には、粉体状の現像剤Dが収容されてい
る。図示した例では、トナーとキャリアを有する二成分
系現像剤が用いられているが、キャリアを有さない一成
分系現像剤を用いることもできる。
【0025】この現像剤Dは、反時計方向に回転駆動さ
れる現像ローラ8上に担持されて搬送され、かかる搬送
現像剤が感光体5と現像ローラ8との間の現像領域に至
ったとき、現像剤中のトナーが感光体5に形成された静
電潜像に静電的に移行し、その潜像がトナー像として可
視像化される。本例では、トナーが、感光体5の帯電極
性と同極性のマイナス極性に帯電され、かかるトナーが
光の当てられた感光体表面部分、すなわち静電潜像に静
電的に付着する。所謂、反転現象が行われる。
【0026】転写ユニット3は、転写部材の一構成例で
ある転写ローラ11と、除電針より成る除電装置14
と、この除電装置14を保持する絶縁体より成るホルダ
15と、これらを支持する保持体13とを有し、転写ロ
ーラ11は感光体5に対して押圧され、かかる転写ロー
ラ11と除電装置14は感光体5に対して平行に延びて
いる。本例の転写ローラ11は、導電性材料、例えば金
属より成る中心軸33と、そのまわりに固設された中抵
抗体より成る弾性体34を有している。かかる転写ロー
ラ11は、図2に示した状態で、感光体5の表面に対向
して圧接しながら、図示していない駆動装置によって反
時計方向に回転駆動される。転写ローラ11は、感光体
5との当接部において、当該転写ローラの表面が、感光
体5の表面の移動方向と同じ方向に移動する向きに回転
駆動される。
【0027】一方、図1に示した複数の転写材給送部1
6、17、18、19には、転写材がそれぞれ積載され
て載置されており、このうちの選択された転写材給送部
から、転写材Pが矢印A方向に給送される。この転写材
Pは、その先端がレジストローラ対10に至ったとき一
旦、停止し、この転写材Pと、感光体5上に形成された
トナー像が合致する所定のタイミングでレジストローラ
対10が回転を開始し、これによって転写材Pが、感光
体5と転写ローラ11の間の転写部20へ搬送される。
【0028】転写材Pが転写部20を通過するとき、転
写ローラ11に印加された転写電圧の作用によって、感
光体5の表面に形成されたトナー像が転写材P上に転写
される。転写材Pは、感光体5の表面に当接しながら、
その当接部において、感光体5の表面の移動方向とほぼ
同一方向に送られ、このとき、転写ローラ11の中心軸
33に、図示していない電源によって、感光体表面に形
成されたトナー像のトナーの帯電極性と逆極性、本例で
はプラス極性の電圧が印加される。これによって転写ロ
ーラ11と感光体5の間の転写部20には、感光体5上
のトナーが転写材Pの表面に移行する向きの電界が形成
され、そのトナー像が転写材Pの表面に転写される。
【0029】一方、除電装置14は、転写部20よりも
転写材Pの移動方向下流側に位置し、しかも転写部20
を通過した転写材Pの裏面に対して離間した状態で、そ
の裏面の側に配置され、転写材Pの搬送方向Aに対して
ほぼ直交する向きに長く延びている。かかる除電装置1
4に対して、図示していない電源によって、感光体表面
に形成されたトナー像のトナーの帯電極性と同極性、本
例ではマイナス極性の電圧が印加される。これによって
転写部20を通過した転写材Pは、除電装置14からの
マイナス電荷の放電作用を受けながら感光体5から分離
される。
【0030】感光体5を離れた転写材Pは、図1に示す
ように、定着装置21の定着ローラ21Aと加圧ローラ
21Bとの間を通り、このとき転写材P上のトナー像が
熱と圧力の作用によって転写材P上に定着される。次い
で、この転写材Pはトナー像より成る記録画像の形成さ
れたコピー紙として画像形成装置本体外に排出され、排
紙トレイ22上にスタックされる。
【0031】トナー像転写後に感光体5上に残留してい
るトナーは、クリーニング装置23のクリーニング部材
24によって感光体表面から除去され、ユニットケース
4の一部によって構成されたクリーニングケース35内
に落下する。次いで感光体5の表面が除電ランプによっ
て再び除電作用を受け、上述した動作が繰返され、画像
形成動作が連続して行われる。
【0032】また、図示した画像形成装置には、その本
体1の外部からも転写材を給送できるように構成されて
いる。すなわち、図1に示すように、画像形成装置本体
1に手差しテーブル12より成る転写材給送部30が付
設され、オペレータがこの手差しテーブル12上に転写
材Pを載置し、これを給送ローラ25の回転によってレ
ジストローラ対10へ給送し、この転写材Pに、前述し
たところと全く同様にしてトナー像を転写、定着し、こ
れを排紙トレイ22上に排出させることができる。
【0033】以上説明した画像形成装置では、転写材P
上にトナー像が転写され、そのトナー像が定着装置21
において転写材P上に定着され、これが最終的な永久画
像となる。このように、転写材Pは、感光体5より成る
像担持体から転写されたトナー像を定着される最終的な
転写材である。
【0034】上述した画像形成装置においては、多数の
要素が直接、又は他の要素を介して当接している。例え
ば、転写ローラ11は、直接又は転写材Pを介して感光
体5に接触する。このような画像形成装置に、角が鋭利
な微小金属片より成る金属粉が侵入し、これが転写ロー
ラ11の表面に付着すると、この金属粉が感光体5に繰
り返し接触し、これによって感光体5の表面に傷が付け
られる。このようになると、トナー像の地肌部に点状画
像が現われたり、べた画像中に白点が現われ、その画像
の画質が著しく劣化する。特に近年、一般に用いられて
いるOPC感光体(有機感光体)の表面は硬度が低いた
め傷が付きやすい。
【0035】そこで、本実施形態に係る画像形成装置で
は、画像形成装置内に侵入した上記金属粉を金属粉除去
手段によって除去するような構成になっている。
【0036】以下、本実施形態に係る画像形成装置の特
徴部について説明する。図3は転写ユニット3を正面か
ら見た断面図である。図4は転写ユニット3の斜視図で
ある。また、図5は転写ユニット3の上面図である。な
お、図3以降の図面では、前記除電装置14の図示を省
略している。上記転写ユニット3には、金属粉除去手段
としての電磁石26と、電磁石26で除去した金属粉を
回収する金属粉回収装置として例えば合成樹脂からなる
2つの金属粉回収ケース27a、27bと、転写ローラ
11を収容する転写ユニットケース28と、転写材Pの
搬送をガイドする転写材搬送ガイド29とが設けられて
いる。
【0037】上記電磁石26は、転写ユニットケース2
8のケース側壁を挟んで転写ローラ11に対向する位置
であって、転写材搬送ガイド29のガイド壁の裏側の位
置に、両壁面に接するように設置されている。この位置
に設置することにより、電磁石26の磁力が転写材Pと
転写ローラ11との双方に及び、それぞれに付着した金
属粉を1つの電磁石26の磁力で吸引し除去することが
できる。なお、電磁石26の設置位置は一例であってこ
れに限定されるものではない。上記各金属粉回収ケース
27a、27bは、転写ユニットケース28と転写材搬
送ガイド29とに形成された図示しないレール部をスラ
イドさせることによって、転写ユニット3から引き出
し、画像形成装置の外部に搬出できるようになってい
る。また、各金属粉回収ケース27a、27bに把手を
設けることにより脱着をより容易にすることができる。
上記転写材搬送ガイド29には転写材Pから除去した金
属粉を金属粉回収ケース27bに回収するための回収孔
29aが設けられている。また、図5に示すように転写
材搬送ガイド29には、強度を確保するためその内面側
にリブ29bが形成されている。
【0038】上記構成の転写ユニット3において、画像
形成装置が画像形成を行うときに、電磁石26は通電さ
れて磁力が発生する。電磁石26が通電されて動作を開
始するタイミングは、転写ローラ11の回転開始のタイ
ミング、もしくは、転写ローラ11に転写バイアス電圧
が印加されるタイミングと同時が好ましい。そして、転
写材Pが転写材搬送ガイド29を通過するときに、転写
材Pのトナー像が転写される面と反対側の面に付着した
金属粉が電磁石26の磁力によって吸引除去され、転写
材搬送ガイド29のガイド面に保持される。また、転写
材搬送ガイド29を通過するときに完全に除去できなか
った転写材Pの金属粉は転写部20で転写ローラ11に
付着する。この転写ローラ11に付着した金属粉は、転
写ローラ11が回転し、転写ユニットケース28のケー
ス側壁を挟んで電磁石26に対向する位置を通過すると
きに、電磁石26の磁力によって吸引除去され、転写ユ
ニットケース28のケース側壁に保持される。なお、ト
ナーとして磁性トナーを使用する場合には、電磁石26
により転写ローラ11に付着した磁性トナーを回収する
ことも可能である。
【0039】そして、画像形成が終了し、電磁石26へ
の電源供給が停止すると、電磁石26の磁力が消滅す
る。これにより、転写材搬送ガイド29のガイド面に保
持された金属粉と、転写ユニットケース28のケース側
壁に保持された金属粉との磁力による保持が解除され
る。磁力による保持が解除された転写材搬送ガイド29
のガイド面に保持されていた金属粉は、重力の作用でガ
イド面を転がり、上記回収孔29aから金属粉回収ケー
ス27bに落下して回収される。また、転写ユニットケ
ース28のケース側壁に保持されていた金属粉は、自重
で自然落下し、金属粉回収ケース27aに回収される。
このように、上記金属粉は各金属粉回収ケース27a、
27bに回収され、転写材搬送ガイド29のガイド面や
転写ユニットケース28のケース側壁に集積していくこ
とがないので、除去された金属粉が転写材Pや転写ロー
ラ11に再付着することはない。
【0040】以上述べたように、転写ユニット3に金属
粉除去手段として電磁石26を設けることで、転写材P
に付着した金属粉と転写ローラ11に付着した金属粉と
を除去することができ、感光体5の表面に傷が付くこと
を防ぐことができる。また、1つの電磁石26によっ
て、転写材Pと転写ローラ11との双方に付着した金属
粉を除去することができるので、それぞれに金属粉除去
手段を設ける従来の構成に比べて、設置するためのスペ
ースを小さく抑えることができる。また、電磁石26の
磁力を制御することで、除去した金属粉を上記各金属粉
回収ケース27a、27bに回収することができる。さ
らに、各金属粉回収ケース27a、27bは脱着可能な
ので、転写ユニット3から取り外し、除去回収した金属
粉を画像形成装置の外部に廃棄することができる。
【0041】上記実施形態1では、転写部材として転写
ローラを用いた構成について説明したが、転写ローラに
限定されるものではなく、転写部材として転写ベルトを
用いた構成であっても適用可能である。また、上記実施
形態1では、感光体上のトナー像を直接転写材に転写す
る構成の画像形成装置について説明したが、感光体上の
トナー像を、一旦、中間転写材に一次転写し、次いでこ
れを最終的な転写材に二次転写し、このトナー像をその
最終的な転写材上に定着する構成の画像形成装置であっ
ても適用可能である。
【0042】なお、上記金属粉除去手段として永久磁石
を用いることもできる。この場合には磁力を制御できな
いので、図3に示す各金属粉回収ケース27a、27b
と転写材搬送ガイド29の回収孔29aとを設ける必要
はない。この構成の場合には、金属粉が転写材搬送ガイ
ド29のガイド面や転写ユニットケース28のケース側
壁に集積していき、転写材Pや転写ローラ11に再付着
するおそれがあるが、サービスマンがメンテナンス時に
転写ユニット3を清掃して集積した金属粉を除去するこ
とで再付着を防止することができる。
【0043】また、上記転写材搬送ガイド29に設けら
れた回収孔29aの位置や形状は上記構成に限られるも
のではなく、任意に設定することが可能である。図6は
回収孔29aの他の形状の一例を示す断面図である。回
収孔29aは、転写材Pの搬送方向Aに関し、下流側の
端面が転写材搬送ガイド29の裏面側に曲がる曲率を有
する形状となっている。このような形状とすることによ
り、転写材Pはその先端部が回収孔29aの端面に引っ
掛かって詰まることなく、スムーズに搬送される。ま
た、転写材Pから除去した金属粉は、上記曲率を有する
部分で転がりやすくなり、金属粉回収ケース27bによ
り確実に回収される。
【0044】〔実施形態2〕上記実施形態1では、金属
粉除去手段として磁石を用いた構成について説明した
が、回転ブラシを用いた構成とすることもできる。図7
は本実施形態に係る回転ブラシを用いた構成の転写ユニ
ット3の断面図である。転写ユニット3には、転写ロー
ラ11に対向する位置であって、転写材Pの搬送方向に
関し転写部20の上流側の位置に、回転ブラシ31が設
置されている。回転ブラシ31は図示しない駆動手段に
よって、転写ローラ11と同じ方向に回転駆動される。
この回転ブラシ31が転写材Pと転写ローラ11とに回
転しながら接触し、それぞれの表面を擦ることにより、
転写材Pと転写ローラ11とに付着した金属粉を除去す
ることができる。また、転写ローラ11と回転ブラシ3
1とが接触する部分では、それぞれの表面が互いに逆方
向に回転するので、転写ローラ11に付着した金属粉を
飛ばして金属粉回収ケース27aに回収するとともに、
回転ブラシ31に付いた金属粉を飛ばして金属粉回収ケ
ース27aに回収することもできる。このように、転写
材Pと転写ローラ11とから除去した金属粉を即時に金
属粉回収ケース27aに回収することができる。なお、
金属粉回収ケース27aは転写ユニット3から脱着可能
となっているので、除去された金属粉が集積されてきた
ら、取り外して金属粉を画像形成装置の外部に廃棄する
ことができる。
【0045】また、フリッカーバーを設けて、回転ブラ
シ31に付着した金属粉を除去することもできる。図8
はフリッカーバー32を設けた構成の転写ユニット3の
断面図である。図8に示すように、フリッカーバー32
を回転ブラシ31の最下部側であって、転写ユニットケ
ース28の側壁の上端部に設置した。このフリッカーバ
ー32を設けることで、フリッカーバー32と回転ブラ
シ31とが擦れて、回転ブラシ31に付着した金属粉を
金属粉回収ケース27bに飛ばして回収する。これによ
り、回転ブラシ31がより確実にクリーニングされ、金
属粉の除去性能を維持することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、上記金
属粉除去手段は上記転写材に付着した金属粉と、上記転
写部材に付着した金属粉とを除去することができるの
で、それぞれ別々に金属粉を除去する手段を設ける場合
に比べて、該金属粉除去手段を設置するスペースを小さ
くすることができるという優れた効果がある。
【0047】特に、請求項2の発明によれば、上記金属
粉除去手段として磁石を用い、上記転写材と転写部材と
に付着した金属粉を吸引して除去することができるの
で、装置構成を簡易な構成とすることができるという優
れた効果がある。
【0048】特に、請求項3の発明によれば、上記金属
粉除去手段の磁石として電磁石を用いることにより磁力
の制御を行うことができる。上記電磁石に通電すること
で磁力を発生させ、上記転写材と転写部材とから金属粉
を吸引除去することができる。また、該電磁石に対する
通電を停止することで、該電磁石の磁力が消滅し吸引保
持され集積した金属粉を、例えば重力の作用で落下さ
せ、該電磁石の保持力を回復させることが可能になる。
【0049】特に、請求項4の発明によれば、金属粉除
去手段として回転ブラシを用いることにより、上記転写
材と転写部材とに付着した金属粉をこれらの表面から除
去することができるという優れた効果がある。
【0050】特に、請求項5の発明によれば、上記電磁
石の通電を停止することで、上記転写材搬送部材の転写
材搬送経路側表面に保持された金属粉と上記隔壁の転写
部材側表面に保持された金属粉とを重力の作用で落下さ
せ、上記金属粉回収装置に回収することができるという
優れた効果がある。
【0051】特に、請求項6の発明によれば、上記金属
粉回収装置に上記金属粉が回収されて集積したときに、
該金属粉回収装置を該転写装置から取り外し、該金属粉
を容易に廃棄することができるという優れた効果があ
る。
【0052】特に、請求項7の発明によれば、上記金属
粉除去手段の設置スペースを小さくすることができるの
で、画像形成装置の小型化を図ることができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示
す概略構成図。
【図2】作像ユニットと転写ユニットとを正面側から見
た断面図。
【図3】転写ユニットの断面図。
【図4】転写ユニットの斜視図。
【図5】転写ユニットの上面図。
【図6】転写材搬送ガイドの他の形状を示す断面図。
【図7】他の実施形態に係る転写ユニットの断面図。
【図8】他の実施形態に係る転写ユニットにフリッカー
バーを設けた構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 2 作像ユニット 3 転写ユニット 4 ユニットケース 5 感光体 11 転写ローラ 26 電磁石 27a、b 金属粉回収ケース 28 転写ユニットケース 29 転写材搬送ガイド 29a 金属粉回収用孔 31 回転ブラシ 32 フリッカーバー P 転写材
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 真 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H032 AA05 AA11 BA19 BA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体表面に形成されたトナー像を転写
    部で転写材に接触転写する転写部材を有する転写装置に
    おいて、金属粉除去手段を、上記転写材の搬送方向に関
    し上記転写部よりも上流側の部位であって、かつ、上記
    転写部材に対向した部位に設けたことを特徴とする転写
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1の転写装置において、上記金属粉
    除去手段が金属粉を磁力によって吸引する磁石を具備す
    ることを特徴とする転写装置。
  3. 【請求項3】請求項2の転写装置において、上記磁石が
    電磁石であることを特徴とする転写装置。
  4. 【請求項4】請求項1の転写装置において、上記金属粉
    除去手段が、金属粉を除去する回転ブラシを具備するこ
    とを特徴とする転写装置。
  5. 【請求項5】請求項3の転写装置において、上記電磁石
    と転写材搬送経路との間の転写材搬送部材と、該電磁石
    と上記転写部材との間の隔壁と、該転写材及び転写部材
    から除去した金属粉を回収するための金属粉回収装置と
    を設け、上記電磁石を作動させて、該転写材から除去し
    た金属粉を該転写材搬送部材の転写材搬送経路側表面に
    吸引保持するとともに、該転写部材から除去した金属粉
    を該隔壁の該転写部材側表面に吸引保持し、該電磁石の
    作動を停止させて、該転写材搬送部材の転写材搬送経路
    側表面と該隔壁の転写部材側表面との金属粉の吸引保持
    を解除し、該金属粉を重力の作用で落下させ該金属粉回
    収装置に回収するように構成したことを特徴とする転写
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5の転写装置において、上記金属粉
    回収装置が脱着可能であることを特徴とする転写装置。
  7. 【請求項7】表面にトナー像を担持する像担持体と、該
    像担持体表面のトナー像を転写部において転写材に転写
    する転写部材を具備する転写装置とを有する画像形成装
    置において、上記転写装置として請求項1乃至6記載の
    転写装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106972342A (zh) * 2017-02-27 2017-07-21 福州紫凤光电科技有限公司 一种倍频晶体防尘结构及紫外激光器
CN113843081A (zh) * 2021-11-03 2021-12-28 史双桃 一种利用磁场添加显示屏内部金属薄膜系统

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CN106972342B (zh) * 2017-02-27 2023-06-02 福州紫凤光电科技有限公司 一种倍频晶体防尘结构及紫外激光器
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