JP2001255031A - 冷凍空調機 - Google Patents

冷凍空調機

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JP2001255031A
JP2001255031A JP2000070564A JP2000070564A JP2001255031A JP 2001255031 A JP2001255031 A JP 2001255031A JP 2000070564 A JP2000070564 A JP 2000070564A JP 2000070564 A JP2000070564 A JP 2000070564A JP 2001255031 A JP2001255031 A JP 2001255031A
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Japan
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refrigerant
expander
dead center
top dead
rotary valve
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JP2000070564A
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Shinji Katsuragawa
真治 桂川
Masahiro Ichikawa
正浩 市川
Kazuo Kushitani
和夫 櫛谷
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張機における冷媒の膨張力を充分に回収す
ることができ,冷凍効率の高い冷凍空調機を提供するこ
と。 【解決手段】 二酸化炭素からなる冷媒8を圧縮するた
めの圧縮機11と,圧縮された冷媒8を冷却するための
放熱器12と,冷媒8を膨張させるための膨張機2と,
膨張した冷媒8を蒸発させるための蒸発器13と,これ
らの間に冷媒8を循環させる冷媒配管14とを有する冷
凍空調機1。膨張機2は,冷媒8を導入するシリンダ5
1と,シリンダ51内を往復可能に配設したピストン5
2とを有する。シリンダ51内へ冷媒8を導入し始める
導入開始タイミングが,ピストンが上死点に達する上死
点到達タイミングよりも早いタイミングとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,往復ピストン式の膨張機を有
し,二酸化炭素を冷媒として用いる蒸気圧縮型の冷凍空
調機に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,環境保護の観点から,オゾン層
を破壊せず地球温暖化係数の極めて小さい二酸化炭素を
冷媒として用いた冷凍空調機が開発されている(特公平
7−18602号公報等)。上記冷凍空調機は,二酸化
炭素の特性上,フロンを冷媒とした冷凍空調機に比べ冷
凍効率(COP)が不充分なため,冷凍効率を向上させ
る必要がある。
【0003】そこで,図13に示すごとく,冷媒8の膨
張行程を等エントロピーに近い膨張とする膨張機93を
用いることにより,冷凍効率を向上させた冷凍空調機が
ある(特開平10−19401号公報,特開平10−2
66983号公報)。該冷凍空調機9は,図13に示す
ごとく,冷媒8を圧縮するための圧縮機92と,圧縮さ
れた冷媒8を冷却するための放熱器96と,該放熱器9
6を通過した冷媒8を膨張させるための膨張機93と,
膨張した冷媒8を蒸発させるための蒸発器97とを有す
る。
【0004】また,上記冷凍空調機9は,例えば膨張前
圧力10MPaという高圧の二酸化炭素を冷媒8として
用いるため,上記膨張機93としては往復ピストン式の
ものが適している。そして,該往復ピストン式の膨張機
の性能を発揮するためには,ピストンの位相に対応して
冷媒8のシリンダ内への導入タイミングを制御する必要
がある。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の空
調冷凍機には,以下の問題がある。上記往復ピストン式
の膨張機において,理論上は,図14に示すごとく,ピ
ストンが上死点に達した時点(上死点到達タイミング
T)で冷媒をシリンダ内に導入し始めるよう制御する
と,最も効率よく冷媒の膨張力を回収することができ
る。図14において曲線Pは,ピストンの位相を表す。
それ故,従来の冷凍空調機においては,図14に示すご
とく,上記シリンダ内へ冷媒を導入し始める導入開始タ
イミングSを上死点到達タイミングTと一致させてい
た。
【0006】ところが,実際には,上記導入開始タイミ
ングSを上死点到達タイミングTと一致させるよう制御
しても,種々の要因により,膨張機における冷媒の膨張
力を充分に回収することができない(図12参照)。従
って,上記のごとく,導入開始タイミングSを上死点到
達タイミングTに一致させても,膨張機の性能を充分に
発揮させることができず,充分な冷凍効率を得ることが
困難である。また,高圧の二酸化炭素を冷媒として用い
るため,冷媒の導入開始タイミングSの変化は,膨張力
の回収量に大きく影響する。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,膨張機における冷媒の膨張力を充分に回
収することができ,冷凍効率の高い冷凍空調機を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,二酸化炭
素からなる冷媒を圧縮するための圧縮機と,該圧縮機に
より圧縮された冷媒を冷却するための放熱器と,該放熱
器を通過した冷媒を膨張させるための膨張機と,該膨張
機により膨張した冷媒を蒸発させるための蒸発器と,こ
れらの間に冷媒を循環させる冷媒配管とを有する冷凍空
調機において,上記膨張機は,冷媒を導入するシリンダ
と,該シリンダ内を往復可能に配設したピストンとを有
し,上記シリンダ内へ冷媒を導入し始める導入開始タイ
ミングが,上記ピストンが上死点に達する上死点到達タ
イミングよりも早いタイミングとなるよう構成してある
ことを特徴とする冷凍空調機にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記導入開始タイミングが,上記上死点到達タイミングよ
りも早いタイミングとなるよう上記膨張機を構成してあ
ることである(図6参照)。例えば,上記ピストンが上
死点に達する前に,上記シリンダの入口におけるバルブ
を開放する。上記上死点とは,ピストンとシリンダとに
よって形成される膨張室の容積が最も小さくなるときの
ピストンの位置をいう。逆に,上記膨張室の容積が最も
大きくなるときのピストンの位置を下死点という。ま
た,上記膨張機及び圧縮機としては,例えばレシプロタ
イプ,ロータリータイプ等がある。
【0010】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記膨張機においては,上記導入開始タイミングが上記
上死点到達タイミングよりも早い。それ故,後述する実
験例からも分かるように,上記導入開始タイミングと上
記上死点到達タイミングとが一致する場合よりも更に,
上記膨張機における冷媒の膨張力を効率よく回収するこ
とができる。また,回収された膨張力は,例えば上記圧
縮機の動力,或いは発電等に用いられる。
【0011】以上のごとく,本発明によれば,膨張機に
おける冷媒の膨張力を充分に回収することができ,冷凍
効率の高い冷凍空調機を提供しようとするものである。
【0012】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記導入開始タイミングは,上記上死点到達タイミングと
のずれが16/360サイクル以内であることが好まし
い。これにより,一層効率よく膨張機における冷媒の膨
張力を回収することができる。上記導入開始タイミング
と上死点到達タイミングとのずれが16/360を超え
ると,膨張機における冷媒の膨張力を充分に回収するこ
とができないおそれがある。また,1サイクルとは上記
ピストンが一往復する時間をいい,その16/360の
時間が上記16/360サイクルである。従って,上記
ピストンの往復速度が変動することにより,基準単位で
ある上記1サイクルもそれに応じて変動する。
【0013】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記膨張機は,断面円形状の内部空間を有するハウジング
と,該ハウジングの上記内部空間に回転可能に配設した
略円筒状のロータリーバルブとを有し,上記ハウジング
は,上記シリンダと上記内部空間とを連通する給排気穴
と,上記内部空間へ冷媒を導入するための吸込口とを有
し,一方,上記ロータリーバルブは,上記吸込口と連通
する吸入用溝をその全周に有すると共に,上記吸入用溝
と上記給排気穴とを連通させる連通溝をその外周の一部
に有し,また,上記ロータリーバルブの軸中心部には,
冷媒を排出するための吐出口に連通するバルブ内通路が
設けられ,更には,上記バルブ内通路と上記給排気穴と
を連通する吐出用開口部を有するものであってもよい
(図1参照)。
【0014】上記膨張機は,上記ハウジングの内部空間
において上記ロータリーバルブが回転することにより,
上記連通溝及び上記吐出用開口部が順次上記給排気穴と
一定時間ずつ連通するよう構成してあり,上記連通溝が
上記給排気穴と連通している間に,上記吸込口から流入
する高圧の冷媒が,上記吸入用溝,上記連通溝を通って
シリンダ内へ導入され,上記ロータリーバルブを閉じて
からは,上記冷媒が上記シリンダ内で膨張することによ
り,その膨張力を上記ピストンの動力に変換し,膨張後
の冷媒は,上記吐出用開口部が上記給排気穴と連通して
いる間に,上記吐出用開口部,上記バルブ内通路を通っ
て上記排気口から排出されるよう構成してある。
【0015】これにより,容易かつ正確に,上記シリン
ダ内への冷媒の導入を制御することができる。それ故,
膨張機における冷媒の膨張力を一層確実に回収すること
ができる。
【0016】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記ロータリーバルブは,上記上死点到達タイミングより
も早いタイミングで,上記連通溝が上記給排気穴と連通
し始めるよう構成してあることが好ましい。これによ
り,膨張機における冷媒の膨張力を確実かつ充分に回収
することができる。
【0017】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記膨張機は,複数の上記シリンダを有してなることが好
ましい。これにより,効率よく冷媒の膨張を行うことが
でき,冷凍空調機の冷凍能力が向上する。また,上記膨
張機がレシプロタイプの場合等は,複数のシリンダを設
けることにより上記膨張機を一層円滑に作動させること
ができる。
【0018】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記ロータリーバルブは,上記ピストンが一往復する間に
一回転するよう構成してあることが好ましい。これによ
り,上記シリンダ内への冷媒の導入を一層容易に制御す
ることができる。また,ロータリーバルブの構造の複雑
化を防止することができる。
【0019】次に,請求項7,上記ロータリーバルブ
は,上記連通溝が上記給排気穴と連通し始めてから上記
ロータリーバルブが16°回転するまでの間に,上記ピ
ストンが上死点に到達するよう構成してあることが好ま
しい。即ち,上記導入開始タイミングと上記上死点到達
タイミングとの間に,上記ロータリーバルブが回転する
角度は,16°以下である。これにより,一層効率よく
膨張機における冷媒の膨張力を回収することができる。
上記ロータリーバルブの回転角度が16°を超えると,
膨張機における冷媒の膨張力を充分に回収することがで
きないおそれがある。
【0020】
【発明の実施の形態】実施形態例 本発明の実施形態例にかかる冷凍空調機につき,図1〜
図11を用いて説明する。本例の冷凍空調機1は,冷媒
8として二酸化炭素を用いる。図1に示すごとく,上記
冷凍空調機1は,冷媒8を圧縮するための圧縮機11
と,該圧縮機11により圧縮された冷媒8を冷却するた
めの放熱器12と,該放熱器12を通過した冷媒8を膨
張させるための膨張機2と,該膨張機2により膨張した
冷媒8を蒸発させるための蒸発器13とを有する。上記
圧縮機11,放熱器12,膨張機2,蒸発器13の間に
は,これらの間に冷媒8を循環させる冷媒配管14が設
けられている。
【0021】図1に示すごとく,上記膨張機2は,冷媒
8を導入するシリンダ51と,該シリンダ51内を往復
可能に配設したピストン52とを有する。そして,図6
に示すごとく,上記シリンダ51内へ冷媒8を導入し始
める導入開始タイミングSが,上記ピストン52が上死
点に達する上死点到達タイミングTよりも早いタイミン
グとなるよう,上記膨張機2を構成してある。図6にお
ける曲線Pは,ピストン52の位相を表す。
【0022】即ち,上記ピストン52が上死点に達する
前に,上記シリンダ51の入口を開放する。また,図6
に示すごとく,上記導入開始タイミングSと上記上死点
到達タイミングTとのずれは,16/360サイクル以
内とする。1サイクルとは上記ピストン52が一往復す
る時間をいい,その16/360の時間が上記16/3
60サイクルである。従って,上記ピストン52の往復
速度が変動することにより,基準単位である上記1サイ
クルもそれに応じて変動する。
【0023】上記膨張機2につき,図1〜図4を用いて
以下に詳説する。即ち,上記膨張機2は,図1に示すご
とく,断面円形状の内部空間41を有するハウジング4
と,該ハウジング4の上記内部空間41に回転可能に配
設した略円筒状のロータリーバルブ3とを有する。上記
ハウジング4は,上記シリンダ51と上記内部空間41
とを連通する給排気穴42と,上記内部空間41へ冷媒
8を導入するための吸込口43とを有する。
【0024】一方,上記ロータリーバルブ3は,図1,
図3,図4に示すごとく,上記吸込口43と連通する吸
入用溝31をその全周に有する。また,上記ロータリー
バルブ3は,図1,図4(A)に示すごとく,上記吸入
用溝31と上記給排気穴42とを連通させる連通溝32
をその外周の一部に有する。
【0025】また,図1,図4(B),(C)に示すご
とく,上記ロータリーバルブ3の軸中心部には,冷媒8
を排出するための吐出口35に連通するバルブ内通路3
3が設けてある。更に,上記ロータリーバルブ3は,図
1,図4(B),(C)に示すごとく,上記バルブ内通
路33と上記給排気穴42とを連通する吐出用開口部3
4を有する。また,図2に示すごとく,上記膨張機2
は,上記シリンダ51を4個有している。これに応じ
て,上記ピストン51,上記給排気穴42も,それぞれ
4個設けられている。
【0026】また,図1に示すごとく,上記膨張機2
は,回転シャフト54に斜めに固定された円盤状の斜板
53を有する。該斜板53の周端部531は,上記各ピ
ストン52の側部に設けられた凹部521に摺動可能に
係合してある。これにより,上記各シリンダ51に順次
高圧の冷媒8が導入され,その膨張力によって上記各ピ
ストン52を順次下死点へ向かって押すことにより,上
記斜板53及び上記回転シャフト54が回転する。即
ち,図8(B)に示すごとく上記ピストン52が上死点
にあるとき,図8(A)に示すごとく,そのピストン5
2の凹部521には,上記斜板53の周端部531のう
ち最もロータリーバルブ3に近い上死点対応部532
(図5)が位置している。
【0027】また,図1,図5に示すごとく,上記回転
シャフト54の端部には連結キー55が設けてあり,こ
れを上記ロータリーバルブ3の端部に設けた連結スリッ
ト39に係合させて,上記回転シャフト54とロータリ
ーバルブ3とを連結している。これにより,上記ロータ
リーバルブ3は,上記回転シャフト54と共に回転し,
上記ピストン52が一往復する間に一回転する。なお,
上記導入開始タイミングの調整は,上記連結スリット3
9の位置を調整することにより行うことができる。ま
た,上記回転シャフト54は,上記ロータリーバルブ3
とは反対側に,発電機15を接続している。該発電機1
5は,上記膨張機2に負荷をかけて冷媒8の膨張を等エ
ントロピー変化に制御すると共に,上記冷媒8の膨張力
を回収する。
【0028】次に,上記膨張機2の作動につき,図7〜
図11を用いて説明する。ここでは,図7〜図11に示
す4個のシリンダ51のうち各図(A)における上側に
実線で示したシリンダ51への給排気を中心に説明する
が,他のシリンダ51に関してもこれと同様である。図
7〜図11の矢印Rに示すごとく,上記ハウジング4の
内部空間41において上記ロータリーバルブ3が回転す
ることにより,上記連通溝32及び上記吐出用開口部3
4が順次上記給排気穴42と一定時間ずつ連通する。こ
のとき,上記斜板53もロータリーバルブ3と共に回転
する(図7〜図11の矢印Q)。
【0029】即ち,まず,図7(A)に示すごとく,上
記上死点到達タイミングTよりも早いタイミングで,上
記連通溝32が上記給排気穴42と連通し始める。即
ち,図7(A)に示すごとく,上記連通溝32が上記給
排気穴42と連通し始める時点では,上記斜板53の上
死点対応部532は,上記シリンダ51よりも手前にあ
る。それ故,図7(B)に示すごとく,上記シリンダ5
1におけるピストン52が上死点に達する前に,シリン
ダー51が開放され始める。
【0030】また,上記ロータリーバルブ3は,上記連
通溝32が上記給排気穴42と連通し始めてから上記ロ
ータリーバルブ3が16°回転するまでの間に,上記ピ
ストン52が上死点に到達するよう構成してある。即
ち,図7(A)に示すごとく,上記連通穴32が上記給
排気穴42と連通し始めるとき,上記上死点対応部53
2は上記ピストン52の中心位置よりも手前であって,
その角度差が16°以下である。
【0031】次いで,図8(A)に示すごとく,上記上
死点対応部532が上記シリンダ51に達したときに
は,上記連通溝32は上記給排気穴42とある程度の幅
をもって重なり合っている。従って,図8(B)に示す
ごとく,上記ピストン52が上死点にあるときには,上
記ロータリーバルブ3は充分に開放されている。
【0032】そして,この状態から図9(A)に示すロ
ータリーバルブ3閉止状態となるまでの間に,図9
(B)に示すごとく上記ピストン52が所定距離下死点
へ向かって後退する。即ち,上記ロータリーバルブ3が
開放されている間に冷媒8が上記シリンダー51内へ所
定量導入される。また,図9(A)に示すロータリーバ
ルブ3閉止状態から,上記シリンダ51内に導入された
上記冷媒8が膨張することにより,図10(B)に示す
ごとく上記ピストン52が下死点へ向かって更に後退す
る。また,これにより,上記冷媒8の膨張力が,上記ピ
ストン52,斜板53,回転シャフト54を通じて発電
機15に回収される。また,該発電機15によって負荷
をかけることにより,冷媒8の膨張を等エントロピー変
化に近い膨張としている。
【0033】次いで,図10(A)に示すごとく上記ロ
ータリーバルブ3の吐出用開口部34が上記連通溝32
に連通し始め,図11(A)に示すごとく吐出用開口部
34が連通溝32に連通している間に,図11(B)に
示すごとく上記ピストン52が上死点に向かって前進す
る。これにより,膨張後の冷媒8が吐出用開口部34,
バルブ内通路33を通って吐出口35から排出される
(図1)。
【0034】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記膨張機2における上記ロータリーバルブ3は,上記上
死点到達タイミングTよりも早いタイミングで,上記連
通溝32が上記給排気穴42と連通し始めるよう構成し
てある。即ち,上記膨張機2においては,上記導入開始
タイミングSが上記上死点到達タイミングTよりも早い
(図6)。それ故,上記導入開始タイミングSと上記上
死点到達タイミングTとが一致する場合(図14)より
も更に,上記膨張機2における冷媒8の膨張力を効率よ
く回収することができる。
【0035】また,上記導入開始タイミングSは,上記
上死点到達タイミングTとのずれを16/360サイク
ル以内としている。即ち,上記連通溝32が上記給排気
穴42と連通し始めてから上記ロータリーバルブ3が1
6°回転するまでの間に,上記ピストン52が上死点に
到達する。これにより,一層効率よく膨張機2における
冷媒8の膨張力を回収することができる。
【0036】また,上記膨張機2は,上記のごとくロー
タリーバルブ3を用いて冷媒8の導入の制御を行ってい
るため,容易かつ正確に,上記シリンダ51内への冷媒
8の導入を制御することができる。それ故,膨張機2に
おける冷媒8の膨張力を一層確実に回収することができ
る。
【0037】また,上記膨張機2は,4個の上記シリン
ダ51を有してなるため,効率よく冷媒8の膨張を行う
ことができ,冷凍空調機1の冷凍能力が向上する。ま
た,この場合には,上記斜板53が円滑に回転し,ひい
ては上記膨張機2を一層円滑に作動させることができ
る。
【0038】また,上記ロータリーバルブ3は,上記ピ
ストン52が一往復する間に一回転するため,上記シリ
ンダ51内への冷媒8の導入を一層容易に制御すること
ができる。また,ロータリーバルブ3の構造の複雑化を
防止することができる。
【0039】以上のごとく,本例によれば,膨張機にお
ける冷媒の膨張力を充分に回収することができ,冷凍効
率の高い冷凍空調機を提供しようとするものである。
【0040】実験例 本例は,図12に示すごとく,上記実施形態例に示した
膨張機において,導入開始タイミングSと上死点到達タ
イミングTとの差による,冷媒の膨張力の回収量の変化
を測定した例である。
【0041】即ち,図12においては,上死点到達タイ
ミングTに対して導入開始タイミングSが,上記ロータ
リーバルブの回転角度にして何度ずれているかを横軸に
採っている。導入開始タイミングSが上死点到達タイミ
ングTよりも早い場合にマイナス(−)符号を付し,遅
い場合にプラス(+)符号を付した。一方,図12にお
いて,縦軸には膨張力の回収比を採っている。回収比
は,導入開始タイミングSが上死点到達タイミングTと
一致したときの膨張力の回収量を1としたものである。
【0042】また,上記膨張機は,回転数1200rp
mで運転して試験を行った。この回転数は,上記膨張機
の回転シャフトの回転数であり,ロータリーバルブの回
転数である。測定結果を図12に示す。
【0043】同図より分かるように,導入開始タイミン
グSが上死点到達タイミングTよりも早まると,膨張力
の回収比は上昇し,角度約9°早まる場合に最も回収比
が大きくなる。そして,角度約16°を超えると上記回
収比は,1を下回り始める。一方,導入開始タイミング
Sが上死点到達タイミングTよりも遅いと膨張力の回収
比は,1を下回る。
【0044】この結果から,導入開始タイミングSは,
上死点到達タイミングTよりも早くし,そのずれを16
°以下とすることにより,膨張力の回収を効率よく行う
ことができることが分かる。これは,導入開始タイミン
グSの直後においては,シリンダ内に冷媒が充分に導入
されないことが原因として挙げられる。
【0045】特に,実施形態例で示したロータリーバル
ブのように連通溝と給排気穴とが徐々に連通する構成の
場合,導入開始タイミングS直後は連通溝と給排気穴と
の重なりはわずかである。それ故,導入開始タイミング
Sにおいてピストンが上死点にあって,そこから下死点
へ向かって後退しても,冷媒がシリンダ内に円滑に導入
されないおそれがある。
【0046】これに対し,導入開始タイミングSからロ
ータリーバルブが所定角度回転し,連通溝と給排気穴と
の重なりが充分に得られたときに,ピストンが上死点に
あると,そこからピストンが下死点へ向かって後退する
とき冷媒が確実にシリンダ内に導入されると考えられ
る。また,かかる微妙なタイミングのずれが膨張力の回
収比に現れるのは,導入する上記冷媒である二酸化炭素
が非常に高圧(例えば10MPa)であることによるも
のと考えられる。
【0047】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,膨張機
における冷媒の膨張力を充分に回収することができ,冷
凍効率の高い冷凍空調機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,冷凍空調機及び膨張機の
説明図。
【図2】図1のA−A線矢視断面説明図。
【図3】実施形態例における,ロータリーバルブの斜視
図。
【図4】実施形態例における,(A)図3のB視図,
(B)(A)のC−C線矢視断面図,(C)(B)のD
−D線矢視断面図。
【図5】実施形態例における,斜板と回転シャフトの側
面図。
【図6】実施形態例における,ピストンの位相と冷媒の
導入時期との関係を示す線図。
【図7】実施形態例における,導入開始タイミングでの
(A)ロータリーバルブの角度,及び(B)シリンダの
位相の説明図。
【図8】実施形態例における,上死点到達タイミングで
の(A)ロータリーバルブの角度,及び(B)シリンダ
の位相の説明図。
【図9】実施形態例における,冷媒導入終了時点の
(A)ロータリーバルブの角度,及び(B)シリンダの
位相の説明図。
【図10】実施形態例における,冷媒排出開始時点の
(A)ロータリーバルブの角度,及び(B)シリンダの
位相の説明図。
【図11】実施形態例における,冷媒排出時の(A)ロ
ータリーバルブの角度,及び(B)シリンダの位相の説
明図。
【図12】実験例における,導入開始タイミングSと上
死点到達タイミングTとの差による,冷媒の膨張力回収
比の変化を示す線図。
【図13】従来例における,冷凍空調機の説明図。
【図14】従来例における,ピストンの位相と冷媒の導
入時期との関係を示す線図。
【符号の説明】
1...冷凍空調機, 11...圧縮機, 12...放熱器, 13...蒸発器, 14...冷媒配管, 2...膨張機, 3...ロータリーバルブ, 31...吸入用溝, 32...連結溝, 33...バルブ内通路, 34...吐出用開口部, 4...ハウジング, 41...内部空間, 42...給排気穴, 51...シリンダ, 52...ピストン, 53...斜板, 8...冷媒,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化炭素からなる冷媒を圧縮するため
    の圧縮機と,該圧縮機により圧縮された冷媒を冷却する
    ための放熱器と,該放熱器を通過した冷媒を膨張させる
    ための膨張機と,該膨張機により膨張した冷媒を蒸発さ
    せるための蒸発器と,これらの間に冷媒を循環させる冷
    媒配管とを有する冷凍空調機において,上記膨張機は,
    冷媒を導入するシリンダと,該シリンダ内を往復可能に
    配設したピストンとを有し,上記シリンダ内へ冷媒を導
    入し始める導入開始タイミングが,上記ピストンが上死
    点に達する上死点到達タイミングよりも早いタイミング
    となるよう構成してあることを特徴とする冷凍空調機。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記導入開始タイミ
    ングは,上記上死点到達タイミングとのずれが16/3
    60サイクル以内であることを特徴とする空調冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記膨張機
    は,断面円形状の内部空間を有するハウジングと,該ハ
    ウジングの上記内部空間に回転可能に配設した略円筒状
    のロータリーバルブとを有し,上記ハウジングは,上記
    シリンダと上記内部空間とを連通する給排気穴と,上記
    内部空間へ冷媒を導入するための吸込口とを有し,一
    方,上記ロータリーバルブは,上記吸込口と連通する吸
    入用溝をその全周に有すると共に,上記吸入用溝と上記
    給排気穴とを連通させる連通溝をその外周の一部に有
    し,また,上記ロータリーバルブの軸中心部には,冷媒
    を排出するための吐出口に連通するバルブ内通路が設け
    られ,更には,上記バルブ内通路と上記給排気穴とを連
    通する吐出用開口部を有することを特徴とする冷媒空調
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記ロータリーバル
    ブは,上記上死点到達タイミングよりも早いタイミング
    で,上記連通溝が上記給排気穴と連通し始めるよう構成
    してあることを特徴とする冷媒空調機。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記膨張機
    は,複数の上記シリンダを有してなることを特徴とする
    冷媒空調機。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか一項において,
    上記ロータリーバルブは,上記ピストンが一往復する間
    に一回転するよう構成してあることを特徴とする冷凍空
    調機。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記ロータリーバル
    ブは,上記連通溝が上記給排気穴と連通し始めてから上
    記ロータリーバルブが16°回転するまでの間に,上記
    ピストンが上死点に到達するよう構成してあることを特
    徴とする冷媒空調機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7861541B2 (en) 2004-07-13 2011-01-04 Tiax Llc System and method of refrigeration

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