JP2001254898A - Ｌｎｇ受入基地におけるｂｏｇ中のミスト分離装置 - Google Patents
Ｌｎｇ受入基地におけるｂｏｇ中のミスト分離装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＢＯＧ圧縮機側へミストが流れるのを防止す
る。 【解決手段】 ＢＯＧ圧縮機７に至るＢＯＧ配管８が接
続され、そのＢＯＧ配管８からミストを含んだＢＯＧを
導入してＢＯＧ中のミストを分離する液抜ドラム１７を
備えたＢＯＧ中のミスト分離装置１６において、上記液
抜ドラム１７の胴部にＢＯＧ導入管１８を接続すると共
に頂部にＢＯＧ排出管１９を接続し、そのＢＯＧ導入管
１８にＢＯＧを下向きに流す下降管部２２を形成すると
共に、その下降管部２２にＢＯＧを旋回させるスパイラ
ル部材２４を設けた。
る。 【解決手段】 ＢＯＧ圧縮機７に至るＢＯＧ配管８が接
続され、そのＢＯＧ配管８からミストを含んだＢＯＧを
導入してＢＯＧ中のミストを分離する液抜ドラム１７を
備えたＢＯＧ中のミスト分離装置１６において、上記液
抜ドラム１７の胴部にＢＯＧ導入管１８を接続すると共
に頂部にＢＯＧ排出管１９を接続し、そのＢＯＧ導入管
１８にＢＯＧを下向きに流す下降管部２２を形成すると
共に、その下降管部２２にＢＯＧを旋回させるスパイラ
ル部材２４を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＢＯＧ圧縮機へと
供給されるＢＯＧからその内部に含まれるミストを分離
させるＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装
置に関するものである。
供給されるＢＯＧからその内部に含まれるミストを分離
させるＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミス
ト分離装置としては、ＬＮＧタンクからＢＯＧ圧縮機へ
と至るＢＯＧ配管に接続され、そのＢＯＧ配管からミス
トを含んだＢＯＧを内部に導入してＢＯＧ中のミストを
分離する液抜ドラムが設けられていた。
ト分離装置としては、ＬＮＧタンクからＢＯＧ圧縮機へ
と至るＢＯＧ配管に接続され、そのＢＯＧ配管からミス
トを含んだＢＯＧを内部に導入してＢＯＧ中のミストを
分離する液抜ドラムが設けられていた。
【０００３】この液抜ドラムは、その内部空間にＢＯＧ
を導入し、その流速を低くしてミスト分を下方に沈降さ
せて、液抜きするようになっている。また、液抜ドラム
の内部上方には、メッシュフィルターを備えたデミスタ
ーが設けられており、沈降しなかったミストをメッシュ
フィルターに接触させて取り込んで分離するようになっ
ている。
を導入し、その流速を低くしてミスト分を下方に沈降さ
せて、液抜きするようになっている。また、液抜ドラム
の内部上方には、メッシュフィルターを備えたデミスタ
ーが設けられており、沈降しなかったミストをメッシュ
フィルターに接触させて取り込んで分離するようになっ
ている。
【０００４】従来の液抜ドラムは、その胴部にＢＯＧ配
管のＢＯＧ導入管が水平に接続されており、また、底部
にドレン管、頂部にＢＯＧ圧縮機側へ延びるＢＯＧ排出
管がそれぞれ接続されていた。
管のＢＯＧ導入管が水平に接続されており、また、底部
にドレン管、頂部にＢＯＧ圧縮機側へ延びるＢＯＧ排出
管がそれぞれ接続されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＬＮＧ受入
基地におけるＢＯＧ中のミストは、一般の沸騰現象によ
る飛沫同伴で発生する比較的粒径の大きいミスト以外
に、比較的粒径の小さい霧状のミストが発生することが
ある。
基地におけるＢＯＧ中のミストは、一般の沸騰現象によ
る飛沫同伴で発生する比較的粒径の大きいミスト以外
に、比較的粒径の小さい霧状のミストが発生することが
ある。
【０００６】この霧状のミストは、液ローディングアー
ムのクールダウンを行う際に、プロパン、ブタン等の重
質成分が気化し、気化ガスとして戻りガス配管からＢＯ
Ｇ配管へと流れ、そこで冷却されることによって発生す
ると考えられる。
ムのクールダウンを行う際に、プロパン、ブタン等の重
質成分が気化し、気化ガスとして戻りガス配管からＢＯ
Ｇ配管へと流れ、そこで冷却されることによって発生す
ると考えられる。
【０００７】しかしながら、上述の液抜ドラムでは、霧
状のミストは粒径が小さいので、比重差があるにも関わ
らず、全てが沈降せず、ＢＯＧの流れによってＢＯＧ排
出管側へ流されることがあり、また、一部がメッシュフ
ィルターを通過してしまうことがあった。そのため、霧
状のミストが、液抜ドラムの下流側までＢＯＧに同伴す
ることがあった。
状のミストは粒径が小さいので、比重差があるにも関わ
らず、全てが沈降せず、ＢＯＧの流れによってＢＯＧ排
出管側へ流されることがあり、また、一部がメッシュフ
ィルターを通過してしまうことがあった。そのため、霧
状のミストが、液抜ドラムの下流側までＢＯＧに同伴す
ることがあった。
【０００８】この霧状のミストの同伴によって、ＢＯＧ
配管内でミストがドレン化したり、その下流側のＢＯＧ
圧縮機のフィルタに詰まるといった問題があった。さら
に、ミストがＢＯＧ圧縮機内のピストンリング等の溝の
隙間に入り込んで圧縮・膨張を起こし、その繰り返しで
金属疲労が発生し、表面の被覆が剥離して、ＢＯＧ圧縮
機の寿命を縮めてしまうといった問題もあった。
配管内でミストがドレン化したり、その下流側のＢＯＧ
圧縮機のフィルタに詰まるといった問題があった。さら
に、ミストがＢＯＧ圧縮機内のピストンリング等の溝の
隙間に入り込んで圧縮・膨張を起こし、その繰り返しで
金属疲労が発生し、表面の被覆が剥離して、ＢＯＧ圧縮
機の寿命を縮めてしまうといった問題もあった。
【０００９】そこで、本発明は上記問題を解決すべく案
出されたものであって、その目的は、ＢＯＧ圧縮機側へ
ミストが流れるのを防止できるＬＮＧ受入基地における
ＢＯＧ中のミスト分離装置を提供することにある。
出されたものであって、その目的は、ＢＯＧ圧縮機側へ
ミストが流れるのを防止できるＬＮＧ受入基地における
ＢＯＧ中のミスト分離装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明は、ＢＯＧ圧縮機に至るＢＯＧ配管が接続され、
そのＢＯＧ配管からミストを含んだＢＯＧを導入してＢ
ＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを備えたＢＯＧ中
のミスト分離装置において、上記液抜ドラムの胴部にＢ
ＯＧ導入管を接続すると共に頂部にＢＯＧ排出管を接続
し、そのＢＯＧ導入管にＢＯＧを下向きに流す下降管部
を形成すると共に、その下降管部にＢＯＧを旋回させる
スパイラル部材を設けたものである。
本発明は、ＢＯＧ圧縮機に至るＢＯＧ配管が接続され、
そのＢＯＧ配管からミストを含んだＢＯＧを導入してＢ
ＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを備えたＢＯＧ中
のミスト分離装置において、上記液抜ドラムの胴部にＢ
ＯＧ導入管を接続すると共に頂部にＢＯＧ排出管を接続
し、そのＢＯＧ導入管にＢＯＧを下向きに流す下降管部
を形成すると共に、その下降管部にＢＯＧを旋回させる
スパイラル部材を設けたものである。
【００１１】上記構成によれば、下降管部では、スパイ
ラル部材によってＢＯＧの流れは旋回流となる。旋回流
中では霧状のミストは遠心力によって、管内壁に衝突し
て冷却されてドレン化する。これによって、ドレン化し
たミストは互いに集合して管内壁に沿って下降し、液抜
ドラム内へと滴下することとなり、ＢＯＧ中から霧状の
ミストを分離することができる。また、一般の比較的粒
径の大きいミストは、液抜ドラムでＢＯＧから分離され
るため、ＢＯＧ圧縮機側へミストが流れるのを防止でき
る。
ラル部材によってＢＯＧの流れは旋回流となる。旋回流
中では霧状のミストは遠心力によって、管内壁に衝突し
て冷却されてドレン化する。これによって、ドレン化し
たミストは互いに集合して管内壁に沿って下降し、液抜
ドラム内へと滴下することとなり、ＢＯＧ中から霧状の
ミストを分離することができる。また、一般の比較的粒
径の大きいミストは、液抜ドラムでＢＯＧから分離され
るため、ＢＯＧ圧縮機側へミストが流れるのを防止でき
る。
【００１２】また、本発明は、ＬＮＧタンクにＬＮＧ受
入配管とＬＮＧ受入中にＬＮＧタンク内のＢＯＧを供給
側に戻す戻りガス配管とを接続し、ＬＮＧ受入時に上記
ＬＮＧ受入配管内にＬＮＧを流してクールダウンすると
共に、クールダウンで発生した霧状のミストを含んだＢ
ＯＧを、上記戻りガス配管及びＬＮＧタンクに接続され
たＢＯＧ配管に流してミストを分離した後に利用系へ送
るべく、上記ＢＯＧ配管から霧状のミストを含んだＢＯ
Ｇを導入してＢＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを
備えたＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装
置であって、上記液抜ドラムの胴部にＢＯＧ導入管を接
続すると共に頂部にＢＯＧ排出管を接続し、そのＢＯＧ
導入管にＢＯＧを下向きに流す下降管部を形成すると共
に、その下降管部にＢＯＧを旋回させるスパイラル部材
を設けたものである。
入配管とＬＮＧ受入中にＬＮＧタンク内のＢＯＧを供給
側に戻す戻りガス配管とを接続し、ＬＮＧ受入時に上記
ＬＮＧ受入配管内にＬＮＧを流してクールダウンすると
共に、クールダウンで発生した霧状のミストを含んだＢ
ＯＧを、上記戻りガス配管及びＬＮＧタンクに接続され
たＢＯＧ配管に流してミストを分離した後に利用系へ送
るべく、上記ＢＯＧ配管から霧状のミストを含んだＢＯ
Ｇを導入してＢＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを
備えたＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装
置であって、上記液抜ドラムの胴部にＢＯＧ導入管を接
続すると共に頂部にＢＯＧ排出管を接続し、そのＢＯＧ
導入管にＢＯＧを下向きに流す下降管部を形成すると共
に、その下降管部にＢＯＧを旋回させるスパイラル部材
を設けたものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【００１４】図１は本発明に係るＬＮＧ受入基地におけ
るＢＯＧ中のミスト分離装置の実施の形態を示した構成
図、図２はＬＮＧ受入基地の一例を示した全体構成図で
ある。
るＢＯＧ中のミスト分離装置の実施の形態を示した構成
図、図２はＬＮＧ受入基地の一例を示した全体構成図で
ある。
【００１５】まず、ＬＮＧ受入基地の全体構成を説明す
る。
る。
【００１６】図２に示すように、ＬＮＧ受入基地では、
ＬＮＧタンク１の側部に供給側からＬＮＧを流すＬＮＧ
受入配管２が接続され、ＬＮＧタンク１の頂部にＬＮＧ
受入中にＬＮＧタンク１内のＢＯＧを供給側に戻す戻り
ガス配管３とが接続されている。
ＬＮＧタンク１の側部に供給側からＬＮＧを流すＬＮＧ
受入配管２が接続され、ＬＮＧタンク１の頂部にＬＮＧ
受入中にＬＮＧタンク１内のＢＯＧを供給側に戻す戻り
ガス配管３とが接続されている。
【００１７】ＬＮＧ受入配管２及び戻りガス配管３には
それぞれローディングアーム４が接続されており、この
ローディングアーム４を介して供給側であるＬＮＧ船
（図示せず）に接続されるようになっている。
それぞれローディングアーム４が接続されており、この
ローディングアーム４を介して供給側であるＬＮＧ船
（図示せず）に接続されるようになっている。
【００１８】ＬＮＧ受入配管２と戻りガス配管３とは、
ローディングアーム４の近傍で接続管９を介して互いに
接続されている。
ローディングアーム４の近傍で接続管９を介して互いに
接続されている。
【００１９】ＬＮＧタンク１の側部には、ＬＮＧ受入時
に予めＬＮＧ受入配管２内にＬＮＧを流して冷却保持す
るための保冷循環配管５が接続されている。保冷循環配
管５は、ＬＮＧ受入配管２に接続されており、保冷循環
ポンプ６によってＬＮＧタンク１内のＬＮＧを圧送する
ようになっている。
に予めＬＮＧ受入配管２内にＬＮＧを流して冷却保持す
るための保冷循環配管５が接続されている。保冷循環配
管５は、ＬＮＧ受入配管２に接続されており、保冷循環
ポンプ６によってＬＮＧタンク１内のＬＮＧを圧送する
ようになっている。
【００２０】ＬＮＧ受入配管２の途中には、上方に突出
したこぶ状のガス抜き装置２７が形成されている。この
ガス抜き装置２７の頂部には、沸騰現象により発生した
気化ガスを戻りガス配管３に流すためのガス抜き管２８
が接続されている。
したこぶ状のガス抜き装置２７が形成されている。この
ガス抜き装置２７の頂部には、沸騰現象により発生した
気化ガスを戻りガス配管３に流すためのガス抜き管２８
が接続されている。
【００２１】ＬＮＧタンク１には、ＢＯＧ圧縮機７に至
るＢＯＧ配管８が接続されている。ＢＯＧ配管８は、Ｌ
ＮＧタンク１側の一部が、戻りガス配管３と共通化され
ており、その途中から分岐している。
るＢＯＧ配管８が接続されている。ＢＯＧ配管８は、Ｌ
ＮＧタンク１側の一部が、戻りガス配管３と共通化され
ており、その途中から分岐している。
【００２２】本実施の形態のＢＯＧ圧縮機７は、レシプ
ロ式圧縮機が用いられており、ＢＯＧ配管８からシリン
ダ１１内にＢＯＧが送られ、ピストン１２で圧縮するよ
うになっている。圧縮されたＢＯＧは、その下流側に接
続された火力発電ユニット１０等の利用系に供給される
ようになっている。なお、ＢＯＧ圧縮機７は、レシプロ
式圧縮機の他にターボ式圧縮機を用いてもよい。
ロ式圧縮機が用いられており、ＢＯＧ配管８からシリン
ダ１１内にＢＯＧが送られ、ピストン１２で圧縮するよ
うになっている。圧縮されたＢＯＧは、その下流側に接
続された火力発電ユニット１０等の利用系に供給される
ようになっている。なお、ＢＯＧ圧縮機７は、レシプロ
式圧縮機の他にターボ式圧縮機を用いてもよい。
【００２３】ＢＯＧ配管８は、ターボ式の戻りガスブロ
ワ１４にも分岐して接続されており、戻りガス配管３に
至るガス配管１５を介して、ＢＯＧを戻りガス配管３に
戻すようになっている。
ワ１４にも分岐して接続されており、戻りガス配管３に
至るガス配管１５を介して、ＢＯＧを戻りガス配管３に
戻すようになっている。
【００２４】ＢＯＧ中のミスト分離装置１６は、ＢＯＧ
配管８の途中に設けられており、ＢＯＧ配管８からミス
トを含んだＢＯＧを導入してＢＯＧ中のミストを分離す
る液抜ドラム１７を備えている。
配管８の途中に設けられており、ＢＯＧ配管８からミス
トを含んだＢＯＧを導入してＢＯＧ中のミストを分離す
る液抜ドラム１７を備えている。
【００２５】液抜ドラム１７は、密閉して形成されてお
り、その胴部にＢＯＧ導入管１８が接続されると共に、
頂部にＢＯＧ排出管１９が接続され、底部にドレン管２
１が接続されている。
り、その胴部にＢＯＧ導入管１８が接続されると共に、
頂部にＢＯＧ排出管１９が接続され、底部にドレン管２
１が接続されている。
【００２６】ＢＯＧ排出管１９は、ＢＯＧ圧縮機７に延
びるＢＯＧ配管８に接続され、ＢＯＧ配管８の一部を構
成している。ドレン管２１は、ＬＮＧタンク１頂部まで
延びており、分離されてドレン化したミストを、ドレン
ポンプ３２で圧送してＬＮＧタンク１内に噴霧して戻す
ようになっている。
びるＢＯＧ配管８に接続され、ＢＯＧ配管８の一部を構
成している。ドレン管２１は、ＬＮＧタンク１頂部まで
延びており、分離されてドレン化したミストを、ドレン
ポンプ３２で圧送してＬＮＧタンク１内に噴霧して戻す
ようになっている。
【００２７】ＢＯＧ導入管１８は、ＬＮＧタンク１側か
ら延びるＢＯＧ配管８に接続され、ＢＯＧ配管８の一部
を構成している。このＢＯＧ導入管１８には、ＢＯＧを
下向きに流す下降管部２２が形成されている。下降管部
２２は、液抜ドラム１７の導入口２３の直前に設けられ
ている。下降管部２２には、その内部を流れるＢＯＧを
旋回させるスパイラル部材２４が設けられている。
ら延びるＢＯＧ配管８に接続され、ＢＯＧ配管８の一部
を構成している。このＢＯＧ導入管１８には、ＢＯＧを
下向きに流す下降管部２２が形成されている。下降管部
２２は、液抜ドラム１７の導入口２３の直前に設けられ
ている。下降管部２２には、その内部を流れるＢＯＧを
旋回させるスパイラル部材２４が設けられている。
【００２８】スパイラル部材２４は、下降管部２２内に
その配管口径に合わせて装着されたスパイラルリボン２
５にて構成されている。詳しくは、図１に示すように、
配管の直径と同等の幅を有する板状部材を、その長手方
向を軸として捩じり、それを下降管部２２内に挿入して
固定している。
その配管口径に合わせて装着されたスパイラルリボン２
５にて構成されている。詳しくは、図１に示すように、
配管の直径と同等の幅を有する板状部材を、その長手方
向を軸として捩じり、それを下降管部２２内に挿入して
固定している。
【００２９】なお、液抜ドラム１７の内部上方には、メ
ッシュフィルターを備えたデミスター２６が設けられて
おり、沈降しなかった比較的粒径の大きいミストをメッ
シュフィルターに接触させて取り込んで分離するように
なっている。
ッシュフィルターを備えたデミスター２６が設けられて
おり、沈降しなかった比較的粒径の大きいミストをメッ
シュフィルターに接触させて取り込んで分離するように
なっている。
【００３０】次に、上記構成によるＢＯＧ中のミスト分
離装置１６の作用を説明する。
離装置１６の作用を説明する。
【００３１】上記ＬＮＧ受入基地において、ＬＮＧ受入
時に、供給側であるＬＮＧ船より予めローディングアー
ム４内にＬＮＧ船のＬＮＧを流して、ローディングアー
ム４をクールダウンする。
時に、供給側であるＬＮＧ船より予めローディングアー
ム４内にＬＮＧ船のＬＮＧを流して、ローディングアー
ム４をクールダウンする。
【００３２】このクールダウンを行う際に、ＬＮＧ中の
プロパン、ブタン等の重質成分が気化し、この気化ガス
が接続管９を介して戻りガス配管３へ流れ、そこからＢ
ＯＧ配管８へと流れる。そして気化ガスがＢＯＧ配管８
内で冷却されることによって、高沸点の重質成分が再液
化し霧状のミストが発生する。
プロパン、ブタン等の重質成分が気化し、この気化ガス
が接続管９を介して戻りガス配管３へ流れ、そこからＢ
ＯＧ配管８へと流れる。そして気化ガスがＢＯＧ配管８
内で冷却されることによって、高沸点の重質成分が再液
化し霧状のミストが発生する。
【００３３】ＬＮＧタンク１内のＢＯＧをＢＯＧ圧縮機
７で圧縮して利用系へ送る際に、ＢＯＧ配管８内で発生
した霧状のミストもＬＮＧタンク１からのＢＯＧと共
に、ＢＯＧ中のミスト分離装置１６へと送られる。
７で圧縮して利用系へ送る際に、ＢＯＧ配管８内で発生
した霧状のミストもＬＮＧタンク１からのＢＯＧと共
に、ＢＯＧ中のミスト分離装置１６へと送られる。
【００３４】このとき、スパイラルリボン２５を装着し
た下降管部２２内では、ＢＯＧの流れは旋回流となる。
旋回流中ではＢＯＧ中に浮遊する霧状のミストは、遠心
力によって管内壁側に飛ばされて、管内壁に衝突して冷
却されてドレン化する。そして、ドレン化したミストは
互いに集合して大きくなり、管内壁に沿って下降して液
抜ドラム１７内へと滴下することとなり、ＢＯＧ中から
霧状のミストを分離することができる。
た下降管部２２内では、ＢＯＧの流れは旋回流となる。
旋回流中ではＢＯＧ中に浮遊する霧状のミストは、遠心
力によって管内壁側に飛ばされて、管内壁に衝突して冷
却されてドレン化する。そして、ドレン化したミストは
互いに集合して大きくなり、管内壁に沿って下降して液
抜ドラム１７内へと滴下することとなり、ＢＯＧ中から
霧状のミストを分離することができる。
【００３５】また、ドレン化が進むと、ＢＯＧ中に浮遊
する霧状のミストが減少するので、管内壁方向へ移動し
やすくなり、ドレン化がさらに促進される。
する霧状のミストが減少するので、管内壁方向へ移動し
やすくなり、ドレン化がさらに促進される。
【００３６】これによって、液抜ドラム１７だけでは分
離できなかった霧状のミストが分離されることとなる。
そして、比較的粒径の大きい一般のミストは、液抜ドラ
ム１７内で沈降すると共にデミスター２６で分離され
る。従って、液抜ドラム１７の下流側までミストがＢＯ
Ｇに同伴するのを防止できる。
離できなかった霧状のミストが分離されることとなる。
そして、比較的粒径の大きい一般のミストは、液抜ドラ
ム１７内で沈降すると共にデミスター２６で分離され
る。従って、液抜ドラム１７の下流側までミストがＢＯ
Ｇに同伴するのを防止できる。
【００３７】その結果、液抜ドラム１７の下流側のＢＯ
Ｇ配管８内でのミストのドレン化や、ミストがＢＯＧ圧
縮機７のフィルタに詰まるといった不具合を防止するこ
とができる。さらに、ミストがＢＯＧ圧縮機７内のピス
トンリング等の溝の隙間に入り込んで圧縮・膨張を起こ
すことによる表面の被覆の剥離は発生しないので、ＢＯ
Ｇ圧縮機７の寿命を延ばすことができる。
Ｇ配管８内でのミストのドレン化や、ミストがＢＯＧ圧
縮機７のフィルタに詰まるといった不具合を防止するこ
とができる。さらに、ミストがＢＯＧ圧縮機７内のピス
トンリング等の溝の隙間に入り込んで圧縮・膨張を起こ
すことによる表面の被覆の剥離は発生しないので、ＢＯ
Ｇ圧縮機７の寿命を延ばすことができる。
【００３８】また、図２中破線で示すように、ＬＮＧを
ローリ出荷する際には、ローリ車２９からの戻りガス
を、戻りガス配管３１を介してＢＯＧ配管８の下降管部
２２の上流側に戻すようにすれば、ローリ車２９から霧
状のミストが発生したとしても、上述と同様の作用で、
ＢＯＧ圧縮機７へ送るＢＯＧ中から霧状及び一般のミス
トを分離することができる。
ローリ出荷する際には、ローリ車２９からの戻りガス
を、戻りガス配管３１を介してＢＯＧ配管８の下降管部
２２の上流側に戻すようにすれば、ローリ車２９から霧
状のミストが発生したとしても、上述と同様の作用で、
ＢＯＧ圧縮機７へ送るＢＯＧ中から霧状及び一般のミス
トを分離することができる。
【００３９】なお、上記実施の形態においては、液抜ド
ラム１７の導入口２３の上流側に、下降管部２２を形成
するようにしたが、図３に示すように、ＢＯＧ配管８を
液抜ドラム１７内まで挿入して、液抜ドラム１７内の空
間で下降管部２２を形成してスパイラル部材２４を装着
するようにしてもよい。
ラム１７の導入口２３の上流側に、下降管部２２を形成
するようにしたが、図３に示すように、ＢＯＧ配管８を
液抜ドラム１７内まで挿入して、液抜ドラム１７内の空
間で下降管部２２を形成してスパイラル部材２４を装着
するようにしてもよい。
【００４０】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ＢＯＧ配
管の下降管部で、ＢＯＧの流れを旋回流とし、ＢＯＧ中
を浮遊する霧状のミストを遠心力によって管内壁に衝突
させて冷却してドレン化し、液抜ドラム内へと滴下する
ことができる。従って、ＢＯＧ中から霧状のミストを分
離することができると共に、一般の比較的粒径の大きい
ミストは液抜ドラムで分離できるので、ＢＯＧ圧縮機側
へミストが流れるのを防止できるという優れた効果を発
揮する。
管の下降管部で、ＢＯＧの流れを旋回流とし、ＢＯＧ中
を浮遊する霧状のミストを遠心力によって管内壁に衝突
させて冷却してドレン化し、液抜ドラム内へと滴下する
ことができる。従って、ＢＯＧ中から霧状のミストを分
離することができると共に、一般の比較的粒径の大きい
ミストは液抜ドラムで分離できるので、ＢＯＧ圧縮機側
へミストが流れるのを防止できるという優れた効果を発
揮する。
【図１】本発明に係るＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中
のミスト分離装置の実施の形態を示した構成図である。
のミスト分離装置の実施の形態を示した構成図である。
【図２】ＬＮＧ受入基地の一例を示した全体構成図であ
る。
る。
【図３】本発明に係るＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中
のミスト分離装置の他の実施の形態を示した構成図であ
る。
のミスト分離装置の他の実施の形態を示した構成図であ
る。
１ ＬＮＧタンク ２ ＬＮＧ受入配管 ３ 戻りガス配管 ７ ＢＯＧ圧縮機 ８ ＢＯＧ配管 １６ ミスト分離装置 １７ 液抜ドラム １８ ＢＯＧ導入管 １９ ＢＯＧ排出管 ２２ 下降管部 ２４ スパイラル部材
Claims (2)
- 【請求項１】 ＢＯＧ圧縮機に至るＢＯＧ配管が接続さ
れ、そのＢＯＧ配管からミストを含んだＢＯＧを導入し
てＢＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを備えたＢＯ
Ｇ中のミスト分離装置において、上記液抜ドラムの胴部
にＢＯＧ導入管を接続すると共に頂部にＢＯＧ排出管を
接続し、そのＢＯＧ導入管にＢＯＧを下向きに流す下降
管部を形成すると共に、その下降管部にＢＯＧを旋回さ
せるスパイラル部材を設けたことを特徴とするＬＮＧ受
入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装置。 - 【請求項２】 ＬＮＧタンクにＬＮＧ受入配管とＬＮＧ
受入中にＬＮＧタンク内のＢＯＧを供給側に戻す戻りガ
ス配管とを接続し、ＬＮＧ受入時に上記ＬＮＧ受入配管
内にＬＮＧを流してクールダウンすると共に、クールダ
ウンで発生した霧状のミストを含んだＢＯＧを、上記戻
りガス配管及びＬＮＧタンクに接続されたＢＯＧ配管に
流してミストを分離した後に利用系へ送るべく、上記Ｂ
ＯＧ配管から霧状のミストを含んだＢＯＧを導入してＢ
ＯＧ中のミストを分離する液抜ドラムを備えたＬＮＧ受
入基地におけるＢＯＧ中のミスト分離装置であって、上
記液抜ドラムの胴部にＢＯＧ導入管を接続すると共に頂
部にＢＯＧ排出管を接続し、そのＢＯＧ導入管にＢＯＧ
を下向きに流す下降管部を形成すると共に、その下降管
部にＢＯＧを旋回させるスパイラル部材を設けたことを
特徴とするＬＮＧ受入基地におけるＢＯＧ中のミスト分
離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000068643A JP2001254898A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | Ｌｎｇ受入基地におけるｂｏｇ中のミスト分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000068643A JP2001254898A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | Ｌｎｇ受入基地におけるｂｏｇ中のミスト分離装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001254898A true JP2001254898A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18587670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000068643A Pending JP2001254898A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | Ｌｎｇ受入基地におけるｂｏｇ中のミスト分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001254898A (ja) |
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- 2000-03-08 JP JP2000068643A patent/JP2001254898A/ja active Pending
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