JP2012087817A - 蒸発ガス排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LNGなどの液化ガスを貯槽する貯蔵タンクから、フィルタを介して、液化ガスの蒸発ガスを往復動圧縮機へ送る場合に、フィルタに付着した蒸発ガスの液体成分を速やかに除去できるようにする。
【解決手段】蒸発ガス管5に液体除去用ガスを供給する液体除去装置11を備える。供給された液体除去用ガスがフィルタ9を通過するように構成され、これにより、液体除去用ガスで、フィルタ9に付着した蒸発ガスの液体成分を気化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液化ガスを蓄積した貯蔵タンク内の蒸発ガスを排出させる蒸発ガス排出装置に関する。
蒸発ガス排出装置は、図1に示すように、貯蔵タンク51、蒸発ガス管53、往復動式の圧縮機55、および、フィルタ57を備える。
貯蔵タンク51は、液体状態の液化ガスを蓄積する。この液化ガスは、例えば、LNG(液化天然ガス:Liquefied Natural Gas)である。この場合、貯蔵タンク51は、LNG受入基地に設けられ、LNGを運搬してきたLNG船からLNGを受け入れて貯蔵するものである。
蒸発ガス管53は、液化ガスから発生した蒸発ガスを貯蔵タンク51内から排出させる。貯蔵タンク51へは、その外部から熱が入る。これにより、貯蔵タンク51内において液体状態の液化ガスが蒸発する。この蒸発ガスにより貯蔵タンク51内の圧力が上昇することを抑制するために、蒸発ガスを蒸発ガス管53により排出させる。蒸発ガス管53は、貯蔵タンク51の気相部分に接続されている。
圧縮機55は、蒸発ガス管53により送られてくる蒸発ガスを圧縮してその下流側へ送出する。蒸発ガスは、低温(液化ガスがLNGである場合には、例えば−150℃程度)であるため、圧縮機55として、潤滑油を使用しない往復動式のものが用いられる。このような圧縮機55は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
フィルタ57は、圧縮機55の上流側において蒸発ガス管53に設けられ、蒸発ガス中に混在するゴミを取り除く。これにより、圧縮機55にゴミが流れ込むことを防止する。なお、フィルタ57は、蒸発ガス排出装置を新たに設置した場合などに、この蒸発ガス排出装置の運転初期において、蒸発ガス管53内に残留しているゴミを除去するために設けられる。蒸発ガス排出装置の運転を継続していくにつれ、貯蔵タンク51内などに残留しているゴミは減っていく。
上述したフィルタ57には、上述したゴミを除去する機能だけでなく、蒸発ガス中に含まれている霧状の液化ガスを除去する機能もある。上述の圧縮機55は、その摺動部に自己潤滑性を有する材料(例えば、樹脂、カーボングラファイトなど)を用いているため、蒸発ガス中の液体成分が、当該摺動部に付着すると、この摺動部が異常磨耗する可能性がある。また、液体成分は圧縮機吸吐弁の破損原因にもなる。この異常摩耗や破損を防止するために、フィルタ57において、蒸発ガスに含まれる液体成分が除去される。すなわち、蒸発ガスが、フィルタ57に形成された細かい多数の隙間を通過する際に、蒸発ガス中の液体成分が、フィルタ57に付着する。
なお、本願に対する他の先行技術文献として、下記の特許文献2がある。
特開2002−81380号公報 特開2008−190448号公報
しかし、フィルタ57に液体成分が付着し、その量が増えると、圧縮機55の機能が損なわれる。上述のようにフィルタ57に付着した液体成分は、徐々に増えていき、これに伴い、フィルタ57の圧力損失が増大する。最終的には、圧縮機55が十分な量の蒸発ガスを吸入できなくなり、圧縮機55が適切に機能しなくなる。
そこで、本発明の目的は、フィルタに付着した液体成分を速やかに除去できる蒸発ガス排出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によると、液体状態の液化ガスを蓄積する貯蔵タンクと、
前記液化ガスから発生した蒸発ガスを貯蔵タンク内から排出させる蒸発ガス管と、
該蒸発ガス管により送られてくる前記蒸発ガスを圧縮してその下流側へ送出する往復動式の圧縮機と、
該圧縮機の上流側において前記蒸発ガス管に設けられ、前記蒸発ガス中に混在するゴミを取り除くフィルタと、を備える蒸発ガス排出装置であって、
前記フィルタに付着した前記蒸発ガスの液体成分を気化させる温度を持つ液体除去用ガスを、前記蒸発ガス管に供給する液体除去装置を備え、供給された該液体除去用ガスが前記フィルタを通過するように構成され、これにより、該液体除去用ガスで、前記フィルタに付着した前記蒸発ガスの液体成分を気化させる、ことを特徴とする蒸発ガス排出装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によると、前記蒸発ガス管は、前記圧縮機の上流において、互いに分岐して再び合流するように並列に配置された第1および第2の分岐管を含み、
各分岐管に、前記フィルタ、前記液体除去装置、および遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで、分岐管内のガス流れを遮断する。
各分岐管において、前記フィルタの下流側にも前記遮断弁が設けられ、前記上流側の遮断弁と前記下流側の遮断弁の間において、前記液体除去装置は、前記フィルタの一方側にて、該分岐管に液体除去用ガスを供給し、前記フィルタの他方側にて、フィルタを通過した液体除去用ガスを該分岐管から排出させてよい。
本発明の別の実施形態によると、前記蒸発ガス管における、前記フィルタの上流側の分岐点で該蒸発ガス管から分岐して延びているガス排出管を備え、
前記蒸発ガス管には遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記分岐点より下流側に位置し、かつ、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで蒸発ガス管内のガス流れを遮断する。
本発明のさらなる別の実施形態によると、前記貯蔵タンクから延びているガス排出管を備え、
前記蒸発ガス管には遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで蒸発ガス管内のガス流れを遮断する。
前記液体除去装置は、前記液体除去用ガスとして不活性ガスを前記蒸発ガス管に供給してよい。
第1および第2の分岐管のうちの一方に設けた記遮断弁が閉じられている時に、前記液体除去装置は、前記圧縮機から送出される前記蒸発ガスを前記液体除去用ガスとして他方の分岐管に供給可能であってもよい。
上述した本発明によると、液体除去用ガスを前記蒸発ガス管に供給し、該液体除去用ガスにより、前記フィルタに付着した前記蒸発ガスの液体成分を気化させるので、フィルタに付着した液体成分を速やかに除去できる。本発明の実施形態による効果は、以下で明らかにする。
従来の蒸発ガス排出装置の構成を示す。 本発明の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。 往復動式の圧縮機の構成例を示す。 フィルタの構成例を示す。 本発明の他の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。 本発明の他の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。 本発明の他の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。 本発明の他の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。 本発明の他の実施形態による蒸発ガス排出装置の構成を示す。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態による蒸発ガス排出装置10の構成を示す。図2に示すように、蒸発ガス排出装置10は、貯蔵タンク3、蒸発ガス管5、圧縮機7、フィルタ9、および、液体除去装置11を備える。
貯蔵タンク3は、液体状態の液化ガス(この例では、LNG)を蓄積する。貯蔵タンク3は、図1に基づいて説明した貯蔵タンク51と同じであってよい。
蒸発ガス管5は、貯蔵タンク3への入熱により液化ガスから発生した蒸発ガスを貯蔵タンク3内から排出させる。蒸発ガス管5は、貯蔵タンク3の気相部分に接続されている。図2の例では、蒸発ガス管5は、貯蔵タンク3から延びて、圧縮機7を通過し、その先端部が気化ガス供給管13に接続されている。気化ガス供給管13は、気化装置15から気化ガス需要箇所18まで延びている。気化装置15には、貯蔵タンク3内の液相部分に接続された払出管14により、貯蔵タンク3内の液化ガスが供給される。気化装置15は、供給された液化ガスを気化させる。このように気化された気化ガスは、気化ガス供給管13により、例えば都市ガスとして気化ガス需要箇所18へ送られる。
圧縮機7は、蒸発ガス管5により送られてくる蒸発ガスを圧縮してその下流側へ送出する。気化装置15により気化された気化ガスは高圧であるため、気化ガス供給管13内は高圧となっている。そのため、図2の例では、圧縮機7は、蒸発ガスを、気化ガス供給管13内の圧力以上に加圧して気化ガス供給管13へ流入させる機能も有している。
フィルタ9は、圧縮機7の上流側において蒸発ガス管5に設けられ、蒸発ガス中に混在するゴミを取り除く。
液体除去装置11は、フィルタ9に付着した蒸発ガスの液体成分を気化させる温度を持つ液体除去用ガスを、蒸発ガス管5に供給する。供給された該液体除去用ガスがフィルタ9を通過し、これにより、該液体除去用ガスで、フィルタ9に付着した蒸発ガスの液体成分を気化させる。
液体除去用ガスは、液化ガスの沸点よりも高い温度を持つ不活性ガスであるのがよい。フィルタ9に付着した蒸発ガス中の液体成分(液化ガスがLNGである場合には、メタンなどの炭化水素)を気化させるためには、液体除去用ガスの温度は、液化ガス(例えば、LNG中のメタン)の沸点より高いことを要する。液化ガスの沸点は、大気の標準的な温度(以下、常温という)よりも低温度(メタンの場合には、−161℃)であるので、液体除去用ガスの温度は、好ましくは、常温(例えば15〜20℃)である。また、蒸発ガスが可燃性のガスである場合に、液体除去用ガスに酸素が含まれていると、この酸素が、蒸発ガスと反応する可能性がある。そのため、液体除去用ガスは、酸素を含まない不活性ガスであるのがよい。液体除去装置11は、図2に示すように、不活性ガス供給源(例えば、不活性ガスタンク)16を有する。不活性ガス供給源16から、常温の不活性ガスが、上述のように蒸発ガス管5(後述の分岐管5a、5b)に供給される。なお、不活性ガスは、例えば、簡単に入手可能な窒素であってよい。
フィルタ9および液体除去装置11を、並列させて2つ設けるのがよい。そのために、蒸発ガス管5は、第1および第2の分岐管5a、5bを含む。第1および第2の分岐管5a、5bは、圧縮機7の上流側おいて、互いに分岐して再び合流するように並列に配置されている。これら分岐管5a、5bの各々に、フィルタ9および液体除去装置11が設けられる。
液体除去装置11は、各分岐管5a、5bに設けられ、該分岐管内のガス流れを遮断する遮断弁19を有する。各遮断弁19は、フィルタ9の上流側に位置する。なお、不活性ガス供給源16から、分岐管5a、5bにおける液体除去用ガス供給位置まで延びる供給管41には、開閉弁22が設けられ、分岐管5a、5bのフィルタ9の液体除去を行わない時には、対応する開閉弁22を閉じておく。
上述した本発明の実施形態による蒸発ガス排出装置10では、液体除去用ガスを蒸発ガス管5に供給し、該液体除去用ガスにより、フィルタ9に付着した蒸発ガスの液体成分を気化させるので、フィルタ9に付着した液体成分を速やかに除去できる。
しかも、上述のように、2つの液体除去装置11を並列に設け、かつ、遮断弁19を設けることで、蒸発ガス排出装置10の運転を継続させながら、フィルタ9から付着液体成分を除去することができる。すなわち、第1の分岐管5aに設けた遮断弁19を閉じ、第2の分岐管5bに設けた遮断弁19を開けた状態で、第1の分岐管5aの液体除去装置11により、第1の分岐管5aに設けられているフィルタ9に液体除去用ガスを通すことで、このフィルタ9に付着している液化ガスを気化させる。これにより、第1の分岐管5aのフィルタ9から付着液体成分を除去しながら、圧縮機7は、第2の分岐管5bを通して貯蔵タンク3内から蒸発ガスを排出させることができる。第2の分岐管5bのフィルタ9に液体除去用ガスを通す場合も同様である。
なお、図2の例では、液体除去用ガスは、フィルタ9に付着した液体成分が気化したガス成分を含んだ状態で、下流の圧縮機7へ流入するが、当該ガス成分は、液体除去用ガスに温められて気体状態で圧縮機7を通過するので、圧縮機7の運転に悪影響を及ぼすことはない。また、仮に、当該ガス成分が圧縮機7において液化したとしても、当該ガス成分の濃度は非常に小さいので、圧縮機7の運転に悪影響を及ぼすことはほとんどない。
以下において、圧縮機7とフィルタ9について、より詳しく説明する。
上述の往復動式の圧縮機7について図3を参照して説明する。圧縮機7は、シリンダ21内のピストン23の往復動により蒸発ガスを吸入し、次いで、この蒸発ガスを圧縮するように吐出する。シリンダ21内には、往復動するピストン23が設けられている。ピストン23は、第1のロッド25の回転により往復動させられる。第1のロッド25は、図示しない駆動装置により、図3の紙面と垂直な回転軸C1周りに回転駆動される。第2のロッド27の一端部が、第1のロッド25の端部に、図3の紙面と垂直な回転軸C2周りに回転可能に連結され、第2のロッド27の他端部が、ピストンロッド23bの端部に、図3の紙面と垂直な回転軸C3周りに回転可能に連結されている。この構成により、第1のロッド25の回転運動が、ピストン23の往復動に変換される。また、シリンダ21内において、ピストン23により、2つのシリンダ室21a、21bが形成される。一方のシリンダ室21a内に、貯蔵タンク3からの蒸発ガスが、ピストン23の往復動によりシリンダ室21aの体積が増加する時に吸入される。この時、シリンダ室21a内の圧力低下により、当該シリンダ室21aの吸入側に位置する吸入弁24が自動的に開き、当該シリンダ室21aの吐出側に位置する吐出弁26が自動的に閉じるようになっている(例えば、上記特許文献1を参照)。このように一方のシリンダ室21a内に吸入された蒸発ガスは、ピストン23の往復動によりシリンダ室21aの体積が減少する時に吐出される。この時、シリンダ室21a内の圧力上昇により、当該シリンダ室21aの吸入側に位置する吸入弁24が自動的に閉じ、当該シリンダ室21aの吐出側に位置する吐出弁26が自動的に開くようになっている(例えば、上記特許文献1を参照)。他方のシリンダ室21bの場合も同様である。このように、貯蔵タンク3からの蒸発ガスが、圧縮機7で圧縮されてその下流側へ送出・吐出される。
圧縮機7の摺動部に設けられるシール部材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、樹脂、カーボングラファイトなどの自己潤滑性を有する自己潤滑材料で形成されている。例えば、ピストン23の外周面に設けられるシール部材であるピストンリング23aは、上記の自己潤滑材料で形成され、ピストンロッド23bの外周面をシールするシール部材28も、上記の自己潤滑材料で形成される。なお、圧縮機7の吸入弁24、吐出弁26のシール部材は、上記の自己潤滑材料やステンレス鋼板で形成されている。
圧縮機7の摺動部のシール部材23a、28などは、上述のように、自己潤滑材料で形成されているため、これらシール部材に、蒸発ガス中の液体成分(液体状態の炭化水素)が進入すると、圧縮機7の摺動部が破損する可能性があり、吸入弁24、吐出弁26の摺動部が破損する可能性もある。そのため、上述のフィルタ9を設けることで、フィルタ9により、蒸発ガスに混在している液体成分を除去している。
上述のフィルタ9について説明する。図4は、フィルタ9の構成を示す。図4(A)は、蒸発ガス管5内に設けられた状態のフィルタ9を示し、図4(B)は、図4(A)のB−B矢視図であり、図4(C)は、図4(B)のC−C矢視図である。フィルタ9は、細長く延びて螺旋状に巻かれるように配置される1本の基部材29を有する。基部材29は、板状である。この基部材29は、螺旋状に巻かれて蒸発ガス管5内に配置された状態で、蒸発ガス管5の軸と平行な方向であって互いに反対の方向を向く一方面29aと他方面29bを有する。基部材29は、その長手方向に間隔をおいて、その一方面29aに突出部29cが、この一方面29aと一体的に設けられる。突出部29cは、一方面29aから、蒸発ガス管5の軸と平行な方向に突出し、その突出側の先端に接触面31(平面であってよい)を有する。基部材29を上述のように螺旋状に巻くことで、接触面31を他方面29bに接触させて、一方面29aを他方面29bに積層させる。これにより、一方面29aと、他方面29bと、隣接する2つの突出部29cとにより、ガスの通り道となる1つの隙間33が形成される。このような隙間33が、上述のように基部材29を螺旋状に巻くことにより多数形成される。これら隙間33によりフィルタ9が形成される。また、基部材29は、前記螺旋状の中心軸に対する半径方向に少しずつずれるように、互いに積層されることで、全体としてテーパ状となっている。
なお、基部材29の一端部は、先端部材35に結合され、先端部材35は、連結部材37を介して蒸発ガス管5の内周面に支持されている。この連結部材37は、蒸発ガス管5の軸周りに間隔をおいて配置され、一端が先端部材35に結合され、他端が、蒸発ガス管5の内周面に溶接などにより結合されている。一方、基部材29の他端は、後端部材39に結合され、後端部材39は、蒸発ガス管5に設けられた一対のフランジ部17に挟持されている。基部材29は、例えば、ステンレスにより形成されてよい。図4(A)において、矢印Fは、蒸発ガスの流れ方向を示し、図4(B)において、一方面29a上を通過する矢印は、隙間33を通過する蒸発ガスの流れを示す。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下のように変更可能である。
上述の実施形態では、フィルタ9を通過した液体除去用ガスは、そのまま圧縮機7へ流入していたが、この流入を無くすようにしてもよい、すなわち、図5のように、各分岐管5a、5bにおいて、フィルタ9の上流側と下流側に遮断弁19が設けられる。この場合、分岐管5aまたは5bにおいて、該上流側の遮断弁19と該下流側の遮断弁19を閉じた状態で、これら遮断弁19の間において、液体除去装置11は、フィルタ9の一方側にて、当該分岐管に液体除去用ガスを供給管41から供給し、フィルタ9の他方側にて、フィルタを通過したガスを当該分岐管から排出管42へ排出させる。これら供給管41と排出管42には、供給管41と排出管42の不使用時に閉じられる開閉弁22が設けられる。
この構成により、液体除去用ガスは圧縮機7に流入しないので、液体除去用ガスが、圧縮機7による蒸発ガスの排出能力に影響を及ぼすことが無くなる。
図5の構成において、他の点は、上述した図2の構成と同じである。
また、蒸発ガス管5が、図2または図5のように分岐管5a、5bを有する代わりに、図6または図7のように、蒸発ガス管5における、フィルタ9の上流側の分岐点Pbで蒸発ガス管5から分岐して延びているガス排出管45を設けてもよい。この場合、蒸発ガス管5には遮断弁19が設けられ、該遮断弁19は、前記分岐点Pbより下流側に位置し、かつ、フィルタ9の上流側に位置するとともに、閉じられることで蒸発ガス管5内のガス流れを遮断する。
図6の構成を説明する。図6では、蒸発ガス管5には、図5の場合と同様に、フィルタ9の上流側と下流側に遮断弁19が設けられるとともに、供給管41と排出管42が設けられるが、図5の場合と違って、蒸発ガス管5は分岐管5aと分岐管5bに分岐していない。その代わりに、図6の構成では、蒸発ガス管5における、上流側の遮断弁19よりも上流の分岐点Pbで蒸発ガス管5からガス排出管45が延びている。図6の場合には、ガス排出管45に設けた開閉弁22を開け、各遮断弁19を閉じ、供給管41と排出管42の開閉弁22を開けた状態で、液体除去装置11により、液体除去用ガスを蒸発ガス管5に供給してフィルタ9から付着液体成分を除去する。これにより、フィルタ9から付着液体成分を除去している時に、貯蔵タンク3内の蒸発ガスをガス排出管45を通して他の箇所へ排出させる。フィルタ9から付着液体成分を除去しない時には、ガス排出管45に設けた開閉弁22を閉じてよい。図6の構成において、他の点は、図5の構成と同じである。
図7の構成を説明する。図7では、以下の点が図6の構成と異なる。図7において、ガス排出管45は、分岐点Pbから、蒸発ガス管5が通過する圧縮機7とは別の圧縮機7(図3の構成を有するものであってよい)まで延びて、貯蔵タンク3内の蒸発ガスを該圧縮機7へ送り、さらに、該圧縮機7が圧縮した蒸発ガスを気化ガス供給管13へ送り込むように気化ガス供給管13に接続されている。また、ガス排出管45においても、蒸発ガス管5と同様に、フィルタ9、液体除去装置11、供給管41、および排出管42が設けられ、さらに、該フィルタ9の上流側と下流側に遮断弁19が設けられる。この場合、ガス排出管45または蒸発ガス管5において、上流側の遮断弁19と下流側の遮断弁19を閉じた状態で、これら遮断弁19の間において、液体除去装置11は、フィルタ9の一方側にて、当該管(ガス排出管45または蒸発ガス管5)に液体除去用ガスを供給管41から供給し、フィルタ9の他方側にて、フィルタ9を通過したガスを、当該管から排出管42へ排出させる。これら供給管41と排出管42には、供給管41と排出管42の不使用時に閉じられる開閉弁22が設けられる。図7の構成において、他の点は、図6の構成と同じである。
図6または図7の蒸発ガス管5は、図8または図9のように貯蔵タンク3から延びていてもよい。
図8の構成を説明する。図8では、ガス排出管45が、蒸発ガス管5から分岐しておらず、代わりに、貯蔵タンク5の気相部分に接続されて貯蔵タンク3から延びている。図8の構成において、他の点は、図6の構成と同じである。
図9の構成を説明する。図9では、ガス排出管45が、蒸発ガス管5から分岐しておらず、代わりに、貯蔵タンク5の気相部分に接続されて貯蔵タンク3から延びている。図9の構成において、他の点は、図7の構成と同じである。
また、図6または図8の構成において、蒸発ガス管5に設けた2つの遮断弁19のうち下流側の遮断弁19を省略するとともに、蒸発ガス管5に接続した排出管42を省略することで、図6または図8の構成から変更してもよい。この場合、供給管41は、フィルタ9の上流側で蒸発ガス管5に接続しているが、他の構成は、図6または図8の構成と同じである。
また、図7または図9の構成において、ガス排出管45と蒸発ガス管5の一方または両方について、当該管に設けた2つの遮断弁19のうち下流側の遮断弁19を省略するとともに、当該管に接続した排出管42を省略することで、図7または図9の構成から変更してもよい。この場合、供給管41は、フィルタ9の上流側で蒸発ガス管5に接続しているが、他の構成は、図7または図9の構成と同じである。
図2、図5、図7または図9の構成において、不活性ガス供給源16を省略し、代わりに、圧縮機7が圧縮した蒸発ガスを液体除去用ガスとして用いてもよい。この場合、図2、図5、図7または図9の構成において、不活性ガス供給源16が、蒸発ガス管5またはガス排出管45に液体除去用ガスを供給する位置において、圧縮機7が圧縮して送出した蒸発ガスを液体除去用ガスとして蒸発ガス管5またはガス排出管45に供給するようにしてもよい。すなわち、図2、図5、図7または図9おいて、不活性ガス供給源16のみを省略し、各供給管41が、圧縮機7の下流側にて蒸発ガス管5から分岐して延びて蒸発ガス管5またはガス排出管45に接続し、各供給管41により、圧縮機7で圧縮された蒸発ガスを蒸発ガス管5またはガス排出管45に液体除去用ガスとして供給してもよい。圧縮機7で圧縮された蒸発ガスの温度は、圧縮機により常温程度まで上昇させられているので、フィルタ9に付着した液体成分を気化させる液体除去用ガスとして使用できる。この場合、他の構成は、図2、図5、図7または図9や当該図に関連して上述した内容と同じである。
図2、図5、図6、図7、図8、および図9の構成は、上述の液化ガスが、LNG以外のLPG(液化石油ガス:Liquefied Petroleum Gas)またはLEG(液化エチレンガス:Liquefied Ethylene Gas)である場合にも適用できる。
また、フィルタ9は、図4の構成例に限定されず、蒸発ガス中のゴミを除去し、蒸発ガス中の液体成分を付着させることができる程度に細かい多数の隙間を有していればよい。
本発明によると、圧縮機7により、蒸発ガスを気化ガス供給管13以外の箇所に供給してもよい。
3 貯蔵タンク、5 蒸発ガス管、5a、5b 分岐管、
7 圧縮機、9 フィルタ、10 蒸発ガス排出装置、
11 液体除去装置、13 気化ガス供給管、19 遮断弁、
22 開閉弁、41 供給管、42 排出管、45 ガス排出管

Claims (7)

  1. 液体状態の液化ガスを蓄積する貯蔵タンクと、
    前記液化ガスから発生した蒸発ガスを貯蔵タンク内から排出させる蒸発ガス管と、
    該蒸発ガス管により送られてくる前記蒸発ガスを圧縮してその下流側へ送出する往復動式の圧縮機と、
    該圧縮機の上流側において前記蒸発ガス管に設けられ、前記蒸発ガス中に混在するゴミを取り除くフィルタと、を備える蒸発ガス排出装置であって、
    前記フィルタに付着した前記蒸発ガスの液体成分を気化させる温度を持つ液体除去用ガスを、前記蒸発ガス管に供給する液体除去装置を備え、供給された該液体除去用ガスが前記フィルタを通過するように構成され、これにより、該液体除去用ガスで、前記フィルタに付着した前記蒸発ガスの液体成分を気化させる、ことを特徴とする蒸発ガス排出装置。
  2. 前記蒸発ガス管は、前記圧縮機の上流において、互いに分岐して再び合流するように並列に配置された第1および第2の分岐管を含み、
    各分岐管に、前記フィルタ、前記液体除去装置、および遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで、分岐管内のガス流れを遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発ガス排出装置。
  3. 各分岐管において、前記フィルタの下流側にも前記遮断弁が設けられ、前記上流側の遮断弁と前記下流側の遮断弁の間において、前記液体除去装置は、前記フィルタの一方側にて、該分岐管に液体除去用ガスを供給し、前記フィルタの他方側にて、フィルタを通過した液体除去用ガスを該分岐管から排出させる、ことを特徴とする請求項2に記載の蒸発ガス排出装置。
  4. 前記蒸発ガス管における、前記フィルタの上流側の分岐点で該蒸発ガス管から分岐して延びているガス排出管を備え、
    前記蒸発ガス管には遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記分岐点より下流側に位置し、かつ、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで蒸発ガス管内のガス流れを遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発ガス排出装置。
  5. 前記貯蔵タンクから延びているガス排出管を備え、
    前記蒸発ガス管には遮断弁が設けられ、該遮断弁は、前記フィルタの上流側に位置するとともに、閉じられることで蒸発ガス管内のガス流れを遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発ガス排出装置。
  6. 前記液体除去装置は、前記液体除去用ガスとして不活性ガスを前記蒸発ガス管に供給する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸発ガス排出装置。
  7. 第1および第2の分岐管のうちの一方に設けた前記遮断弁が閉じられている時に、前記液体除去装置は、前記圧縮機から送出される前記蒸発ガスを前記液体除去用ガスとして他方の分岐管に供給可能である、ことを特徴とする請求項2または3に記載の蒸発ガス排出装置。
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