JP2001254884A - 継 手 - Google Patents

継 手

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JP2001254884A
JP2001254884A JP2000065451A JP2000065451A JP2001254884A JP 2001254884 A JP2001254884 A JP 2001254884A JP 2000065451 A JP2000065451 A JP 2000065451A JP 2000065451 A JP2000065451 A JP 2000065451A JP 2001254884 A JP2001254884 A JP 2001254884A
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JP
Japan
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pipe
joint
core member
peripheral surface
main body
Prior art date
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Application number
JP2000065451A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Hayashi
延彦 林
Daiki Teramachi
大樹 寺町
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Onda Mfg Co Ltd
Original Assignee
Onda Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 継手本体とは別体のコア部材を使用してコア
部材の外周面とパイプの内周面及び継手本体の内周面と
コア部材の外周面との間をシールすることができるとと
もに、パイプの内周面に傷が付くのを防止することがで
きる継手を提供する。 【解決手段】 継手11は内部にパイプ12を挿入接続
可能に構成された継手本体13と、パイプ12の端部に
内嵌されるコア部材14と、継手本体13に挿入された
パイプ12の同継手本体13からの抜け出しを規制する
規制手段15とを有している。コア部材14の筒部32
をパイプ12の端部に内嵌すると筒部32の一対のシー
ルリング34bによりコア部材14とパイプ12との間
がシールされる。また、コア部材14が内嵌されたパイ
プ12を継手本体13内に挿入すると、O−リング22
bによりコア部材14と本体16との間がシールされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば水道配管
等とパイプとの間を接続する継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば水道配管とパイプとを接続
する継手としては、継手内にパイプが挿入接続された状
態において、継手の内周面とパイプの外周面との間をシ
ール手段によりシールする外面シールタイプと、継手内
に形成されたコア部の外周面とパイプの内周面との間を
シール手段によりシールする内面シールタイプの2タイ
プのものが知られている。
【0003】まず、外面シールタイプの継手について説
明すると、継手は本体とキャップとを有する継手本体を
備えている。前記本体は筒状に形成されてパイプの差込
を許容し、その本体内には抜け止め部材、シール手段と
してのシールリングが配設されるようになっている。ま
た、本体はその一端部が水道配管の管体に螺合接続され
る。
【0004】筒状に形成されたキャップはパイプ接続口
を有し、前記本体に螺合されて本体内に配設された抜け
止め部材及びシールリングの本体からの抜け出しを防止
するとともに、それら抜け止め部材及びシールリングを
継手本体内に位置決め固定するようになっている。パイ
プの内側には平面真円状をなすとともに、略円筒状をな
すコア部材が嵌入され、そのコア部材により同パイプの
内方への変形を防止するようになっている。
【0005】そして、外面シールタイプの継手を使用す
る際は、まず、パイプの端部の内側にコア部材を打ち込
む。次いで、本体内へ抜け止め部材、シールリングを収
納し、その本体にキャップを螺合して継手本体を構成す
る。続いて、キャップのパイプ接続口から、コア部材が
内嵌された側のパイプを継手本体内に挿入し、抜け止め
部材及びシールリングの内周をパイプを通過させて所定
位置まで差し込む。
【0006】その結果、シールリングにより、継手本体
の内周面とパイプの外周面との隙間がシールされる。こ
のとき、平面真円状のコア部材によりパイプの内径が拡
径されてパイプの端部の外郭形状が平面真円状になって
いる。そのため、シールリングがパイプの外周面に沿っ
て密着し、シールリングと継手本体との間のシールが確
実に行われ、継手から輸送流体が漏れ出すのが防止され
る。
【0007】次に、内面シールタイプの継手について説
明すると、継手は本体とキャップとを有する継手本体を
備えている。前記本体は筒状をなし、その内周面からは
本体の軸線方向に沿って延びる円筒状をなすコア部が延
設されている。そのコア部はパイプの内側に挿入可能に
形成され、さらに、コア部の先端部外周面にはシール手
段としてのシールリングが装着されている。
【0008】筒状に形成されたキャップはパイプ接続口
を有し、その内部には抜け止め部材が配設される。内面
シールタイプの継手を使用する際は、まず、キャップ内
へ抜け止め部材を収納し、同キャップを本体に螺合して
抜け止め部材を本体内に位置決め固定するとともに、継
手本体を構成する。さらに、キャップのパイプ接続口か
らパイプを継手本体内に差し込みながら、パイプの内側
にコア部を挿入する。このとき、コア部の外径はパイプ
の内径よりやや小さく、パイプの外周面にはシールリン
グが装着されている。そのため、そのシールリングがパ
イプの内周面に摺接して、コア部によりパイプ内側に傷
が付くのが防止される。その結果、シールリングにより
コア部の外周面とパイプの内周面との隙間がシールさ
れ、継手から輸送流体が漏れ出すのを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記外面シ
ールタイプの継手は、パイプの内側にコア部材を打ち込
む時に、そのコア部材によりパイプの内側に傷が付くお
それがあるという問題があった。一方、内面シールタイ
プの継手においては、継手本体に一体形成されたコア部
をパイプ内に予め打ち込みむことは不能であるため、パ
イプはその内径がコア部の外径よりやや大きく形成され
たものが使用される。その結果、内径が平面楕円状をな
すパイプ内にコア部を挿入したとき、コア部の外周面と
パイプの内周面との間のシール性が低下してしまうおそ
れがあるという問題があった。
【0010】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、継手本体とは別体のコア部材を使用してコ
ア部材の外周面とパイプの内周面及び継手本体の内周面
とコア部材の外周面との間をシールすることができると
ともに、パイプの内周面に傷が付くのを防止することが
できる継手を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の継手は、筒状をなし管体
に接続されるとともに、その内部にパイプを挿入接続可
能に構成された継手本体と、前記継手本体と別体に形成
され、先端側に前記パイプの端部に内嵌される筒部を備
えたコア部材と、継手本体内に位置決め固定され、前記
筒部が内嵌された側のパイプを継手本体内に挿入接続し
た状態において、同パイプの継手本体からの抜け出しを
規制する規制手段とよりなり、前記筒部のパイプの端部
への内嵌状態において、筒部の外周面とパイプの端部の
内周面との間に筒部とパイプとの間をシールするシール
機構を設け、前記パイプの継手本体に対する挿入接続状
態において、コア部材の基端側の外周面と継手本体の内
周面との間にコア部材と継手本体との間をシールするシ
ール手段を設けたものである。
【0012】請求項2に記載の発明の継手は、請求項1
に記載の発明において、前記コア部材と継手本体との間
をシールするシール手段は、継手本体の内周面に設けら
れた溝にシール部材を装着して構成されているものであ
る。
【0013】請求項3に記載の発明の継手は、請求項2
に記載の発明において、前記コア部材の外周面には、同
コア部材の筒部のパイプの端部への内嵌状態において、
パイプの端部が係合する係合面を有する鍔部が形成さ
れ、そのパイプの継手本体に対する挿入状態において、
前記コア部材の鍔部外周面が前記規制手段に接触する位
置から前記シール部材までの距離は、コア部材の鍔部外
周面が前記規制手段に接触する位置からコア部材の基端
部の外端面までの距離より長く形成されているものであ
る。
【0014】請求項4に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、
前記筒部とパイプとの間をシールするシール機構は、筒
部の外周面に設けられた溝にシールリングを設けて構成
され、前記溝は少なくとも筒部の先端側が筒部の先端側
に向かうに従い外方へ傾斜して形成されているものであ
る。
【0015】請求項5に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、
前記継手本体外面には同継手本体内に挿入接続されたパ
イプの挿入状態を視認可能とすべく継手本体内と連通す
る確認孔が形成されているものである。
【0016】請求項6に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明において、
前記規制手段は環状をなし内方へ突出する複数の規制片
を備えたロックリングであるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を水道配管用の継
手に具体化した一実施形態について図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】図1及び図2に示すように、継手11は筒
状をなしその内部にパイプ12を挿入接続可能に構成さ
れた継手本体13と、前記パイプ12の端部に内嵌され
るコア部材14と、前記継手本体13に挿入されたパイ
プ12の同継手本体13からの抜け出しを規制する規制
手段15とを有している。まず、パイプ12について説
明すると、パイプ12は、樹脂材料としてのポリオレフ
ィン、例えば架橋ポリエチレン又はポリブテンにより円
筒状に形成されている。
【0019】次いで、前記パイプ12を水道配管の管体
19に接続するための継手本体13は、略円筒状をなす
金属材料製の本体16と、略円筒状をなす金属材料製の
キャップ17とより構成されている。
【0020】まず、本体16について説明すると、図2
に示すように、本体16の基端部(図2では左端部)の
外周面には雄ねじが螺刻された第1雄ねじ部18が形成
され、図2に2点鎖線で示すように、その第1雄ねじ部
18は水道配管の管体19に螺合可能になっている。
【0021】本体16内には、同本体16の軸線方向に
沿って流路20が貫通形成され、前記第1雄ねじ部18
側の流路20の内周面には本体16の軸線と直交するよ
うに内方へ円環状に突出する当接面21が設けられてい
る。さらに、前記当接面21より本体16の先端側(図
2では右側)の流路20の内周面には、流路20の周方
向に沿って溝としての溝部22aが凹設され、その溝部
22aにはゴム材料製のシール部材としてのO−リング
22bが嵌着されている。そして、溝部22aとO−リ
ング22bとにより前記コア部材14の基端側の外周面
と継手本体13の内周面との間をシールするシール手段
23が構成されている。O−リング22bの外面にはグ
リースが塗布されている。流路20の内周面において、
O−リング22bより右側には、流路20の右側へ向か
うに従い、拡径して外方へ傾斜する傾斜面24が形成さ
れている。
【0022】その傾斜面24の外周縁に連なる流路20
の内周面には、円環状をなす受け面25が本体16の軸
線と直交するように形成されている。本体16の右端部
の内周には雌ねじが螺刻された第1雌ねじ部26が形成
され、その第1雌ねじ部26には前記キャップ17が螺
合可能になっている。図1〜図3に示すように、本体1
6のほぼ中央には、流路20と連通する確認孔27が本
体16を貫通して3箇所に形成され、その確認孔27か
ら本体16内部を視認することができるようになってい
る。
【0023】次に、キャップ17について説明すると、
図1及び図2に示すように、キャップ17の基端部(図
1及び図2では左端部)の外周面には前記本体16の第
1雌ねじ部26に螺合可能な雄ねじが螺刻された第2雄
ねじ部28が形成されている。キャップ17の内周面に
は前記パイプ12の外径と対応する内径を有するパイプ
接続口29が形成されている。そして、本体16の第1
雌ねじ部26にキャップ17の第2雄ねじ部28を螺合
するとその本体16とキャップ17とにより継手本体1
3が構成されるようになっている。
【0024】次いで、規制手段15について説明する
と、規制手段15は一対のロックリング30と、それら
一対のロックリング30の間に介装されるスペーサ31
とより構成される。両ロックリング30はステンレス鋼
により、環状をなすベースリング30aと、そのベース
リング30aから内方へ同一長さで突出する複数の規制
片30bとより構成されている。
【0025】図2に示すように、ロックリング30はそ
の内周にパイプ12が挿入されたとき、規制片30bが
パイプ12の外周面に係合して、そのパイプ12がロッ
クリング30の内側から抜け出るのを規制するようにな
っている。前記スペーサ31はステンレス鋼、真鍮等に
より円環状に形成され、その環部の幅はロックリング3
0のベースリング30aの幅と対応するようになってい
る。そして、一対のロックリング30及びスペーサ31
は一対のロックリング30の間にスペーサ31を介装し
た状態で、本体16の受け面25上に配設されるように
なっている。
【0026】そして、その配設状態で前記継手本体13
を構成すると、受け面25とキャップ17の左端面との
間に一対のロックリング30が間にスペーサ31を介装
した状態で継手本体13内に移動不能に位置決め固定さ
れるようになっている。
【0027】次いで、コア部材14について説明する
と、図1及び図2に示すように、コア部材14は金属材
料により略円筒状に形成されている。そのコア部材14
の先端側(図1及び図2では右端側)にはパイプ12の
内側に嵌入可能な外径を有する筒部32が円筒状に形成
され、コア部材14の基端側(図2では左端側)外周面
には円環状に外方へ突出する鍔部33が形成されてい
る。
【0028】前記筒部32のほぼ中央外周面には筒部3
2の周方向に沿って環状溝34aが2箇所に溝として形
成され、各環状溝34aは筒部32の先端側、即ちその
右側が筒部32の右側へ向かうに従い外方へ傾斜して形
成されている。それら各環状溝34aにはそれぞれシー
ルリング34bが嵌着され、各環状溝34aとシールリ
ング34bとにより筒部32の外周面とパイプ12の端
部内周面との間をシールするシール機構35が構成され
ている。また、筒部32の右端部の外周面は右側に向か
うに従いその外径が縮径するテーパ状に形成され、筒部
32のパイプ12への内嵌を容易にしている。
【0029】前記鍔部33において、コア部材14の右
側には筒部32の軸線に対して直交する面を有する係合
面36が形成されている。一方、鍔部33の外周面はコ
ア部材14の左側へ向かうに従いその外径が縮径するテ
ーパ状に形成され、さらに、コア部材14の左端部は左
側に向かうに従いその外径が縮径するテーパ状に形成さ
れている。従って、両テーパ部分によりコア部材14の
左端側の継手本体13内への挿入を容易にしている。
【0030】そして、図4に示すように、筒部32をパ
イプ12へ内嵌した状態において、パイプ12の端面は
前記鍔部33の係合面36に係合するようになってい
る。その内嵌状態において、前記シール機構35により
パイプ12の内周面と筒部32の外周面との間がシール
されるようになっている。筒部32が内嵌されたパイプ
12は、鍔部33側がキャップ17のパイプ接続口29
を介して継手本体13内に挿入されるようになってい
る。
【0031】図5に示すように、コア部材14が内嵌さ
れたパイプ12を継手本体13内に挿入したとき、その
コア部材14の鍔部33の外周面はロックリング30の
規制片30bに接触する。このとき、その接触位置から
継手本体13内のO−リング22bまでの距離は距離D
に設定され、同接触位置からコア部材14の左端面まで
のコア部材14の軸線方向への距離は距離Lに設定され
ている。そして、前記距離Dは距離Lより長く設定され
ている。さらに、コア部材14が内嵌されたパイプ12
を継手本体13内に挿入すると、コア部材14の左端面
が継手本体13内の当接面21に当接し、パイプ12が
継手本体13内に挿入接続されるとともに、一対のロッ
クリング30によりそのパイプ12が継手本体13から
抜け出るのが規制されるようになっている。
【0032】次に、継手11の使用方法を説明する。ま
ず、本体16の第1雄ねじ部18を水道配管の管体19
に螺合し、本体16を管体19に締め付け固定する。次
いで、図4に示すように、コア部材14の筒部32をパ
イプ12の端部に内嵌し、係合面36がパイプ12の端
面に係合するまで押し込む。すると、例えば平面楕円状
等のパイプ12の内径のばらつきがコア部材14により
平面真円状に修正され、筒部32の一対のシールリング
34bがパイプ12の内周面全周に沿って密着する。ま
た、筒部32のパイプ12への内嵌作業において、一対
のシールリング34bがパイプ12の内周面に摺接しな
がら筒部32は嵌入される。
【0033】次に、図5に示すように、一対のロックリ
ング30において、一方のロックリング30のベースリ
ング30aを、各規制片30bが傾斜面24側へ傾斜す
るように本体16の受け面25上に係合し、スペーサ3
1を一方のロックリング30のベースリング30a上に
係合する。さらに、他方のロックリング30のベースリ
ング30aをスペーサ31上に係合する。
【0034】続いて、キャップ17の第2雄ねじ部28
を本体16の第1雌ねじ部26に螺合する。その結果、
キャップ17の左端面と受け面25との間に、一対のロ
ックリング30が間にスペーサ31を介装した状態で位
置決め固定される。次に、コア部材14の筒部32が内
嵌されたパイプ12において、コア部材14の鍔部33
側をキャップ17のパイプ接続口29から同キャップ1
7内を介して本体16内に挿入する。
【0035】すると、まず、図5に示すように、コア部
材14の鍔部33の外周面が一対のロックリング30の
規制片30bに接触する。このとき、図5に示すよう
に、前記接触位置から継手本体13内のO−リング22
bまでの距離Dは、同接触位置からコア部材14の左端
面までの距離Lより長く形成されているため、コア部材
14の鍔部33の外周面が規制片30bに接触すると同
時に、コア部材14の左端面はO−リング22bに接触
しない。
【0036】図6に示すように、さらにパイプ12を挿
入して、鍔部33を規制片30bを通過させる。そし
て、鍔部33が規制片30bを通過した後に、コア部材
14の左端面がO−リング22bに接触する。なお、こ
の接触状態で継手本体13に流体を流通させると、継手
本体13内周面とコア部材14の外周面との間から流体
が漏れ出てしまう。そのため、パイプ12が継手本体1
3に対して不完全な挿入状態で接続されている場合は、
継手本体13を使用すると、その不完全状態が即座に確
認される。
【0037】続いて、図2に示すように、パイプ12を
継手本体13内奥部へ挿入し、コア部材14をO−リン
グ22b内周を通過させ、コア部材14の左端面を本体
16内の当接面21に当接させる。このとき、O−リン
グ22bの外面にはグリースが塗布されているため、そ
のグリースによりO−リング22bに対するコア部材1
4の通過が円滑に行われる。
【0038】従って、継手本体13にパイプ12が挿入
接続され、O−リング22bによりコア部材14の外周
面と継手本体13の内周面との間がシールされるととも
に、一対のシールリング34bにより、パイプ12の内
周面と筒部32の外周面との間がシールされる。その結
果、継手本体13から流体が漏れ出るのが防止される。
さらに、継手本体13内において、2段に位置する規制
片30bの先端部がパイプ12の外周に2段に食い込
む。そのため、一対のロックリング30によりパイプ1
2が継手本体13内から抜け出るのが規制される。
【0039】最後に、確認孔27より継手本体13内を
視認して、パイプ12が継手本体13内の所定位置まで
挿入されたか否かを視認する。さらに、例えばウォータ
ーハンマー現象等によりパイプ12に対して継手11か
らパイプ12が抜け出る方向への力が作用したとき、筒
部32の各環状溝34aは筒部32の右側へ傾斜してい
るため、一対のシールリング34bも前記方向へ変形し
てパイプ12内周面とのシール性が維持される。
【0040】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 (1) 一対のシールリング34bが装着された筒部3
2をパイプ12に内嵌したとき、シールリング34bが
パイプ12の内周面に摺接するため、パイプ12の内周
面がコア部材14により傷が付くのを防止することがで
きる。
【0041】また、コア部材14が内嵌されたパイプ1
2を継手本体13に挿入接続するように構成した。その
ため、平面真円状をなす筒部32によりパイプ12の内
径を平面真円状にすることができる。従って、筒部32
の一対のシールリング34bがパイプ12の内周面全周
に亘って密着して、パイプ12内周面と筒部32の外周
面との間を確実にシールすることができ、流体が継手本
体13から漏れ出るのを防止することができる。
【0042】(2)一対のシールリング34bが装着さ
れた筒部32をパイプ12に内嵌し、そのパイプ12を
継手本体13内に挿入するように構成した。そのため、
従来の内面シールタイプの継手のように、パイプの継手
に対する挿入時、パイプを継手に挿入するための力と、
パイプの内側にコア部を嵌入する力との両方を必要とす
る場合と異なり、継手本体13内にパイプ12を挿入す
るための力のみを必要とする。従って、パイプ12の継
手11に対する挿入作業を容易に行うことができる。
【0043】(3) O−リング22bは本体16側に
設けられている。そのため、例えばコア部材14の外周
面にグリースが塗布されたO−リング22bを装着し、
そのコア部材14が内嵌されたパイプ12を継手本体1
3に挿入したときのように、その挿入途中にグリースに
ゴミ等が付着するのを防止することができる。従って、
コア部材14の外周面と本体16の内周面との間のO−
リング22bにゴミ等が存在するのを防止してコア部材
14の外周面と継手本体13の内周面との間を確実にシ
ールすることができる。
【0044】(4) 前記距離Dは距離Lより長く形成
されている。そのため、パイプ12の挿入時に、コア部
材14の鍔部33外周面が規制片30bに初めて接触す
ると同時にコア部材14の左端面はO−リング22bに
接触しない。従って、鍔部33の規制片30bの通過の
際の挿入トルクを小さくしてパイプ12の挿入作業を容
易に行うことができる。
【0045】(5) パイプ12を継手本体13内に挿
入したとき、鍔部33の外周面が規制片30bに接触し
たときに発生する挿入トルクを感じて挿入作業を終了す
ると、コア部材14の外周面と本体16内周面との間の
O−リング22bによるシールが不十分で、流体を流通
させたとき継手11から流体が漏れ出るように構成し
た。従って、パイプ12の継手本体13に対する挿入不
十分の状態を防止して、例えば使用当初は流体がもれ
ず、ウォーターハンマー等によりパイプ12が位置ずれ
したときに流体が漏れ出るという不具合を解消すること
ができる。
【0046】(6) コア部材14の一対の環状溝34
aは筒部32の右側へ向かうに従い外方へ傾斜したテー
パ状に形成されている。そのため、例えばパイプ12に
対してその抜け出る方向への力が作用したとき、一対の
シールリング34bもパイプ12の抜け出る方向へ変形
する。従って、パイプ12内周面とコア部材14外周面
との間のシール性を維持して継手11から流体が漏れ出
るのを防止することができる。
【0047】(7) 本体16には3箇所に確認孔27
が形成されているため、パイプ12の継手本体13に対
する挿入状態を広範囲から視認することができる。 (8) 各ロックリング30の複数の規制片30bがパ
イプ12外面に2段に係合する。また、パイプ12が抜
け出る方向への力がパイプ12に作用したとき、規制片
30bはパイプ12外面に一層食い込むため、パイプ1
2が継手本体13から抜け出るのを確実に防止すること
ができる。
【0048】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 規制手段15として割リングを使用し、本体16の
受け面25を第1雄ねじ部18側に向かうに従い内方へ
傾斜して形成する。そして、キャップ17を本体16に
仮止めした状態で、パイプ12をキャップ17内を介し
て本体16内へ挿入した後、キャップ17を螺合する。
このように構成した場合、キャップ17の螺進に伴い割
リングが縮径してパイプ12外面に係合するとともに、
割リングがキャップ17と本体16との間に位置決め固
定される。従って、割リングによりパイプ12の継手本
体13からの抜け出しを防止することができる。
【0049】・ ロックリング30を1枚のみ使用して
規制手段15を構成してもよい。又は、ロックリング3
0を3枚以上使用し、隣接するロックリング30間にそ
れぞれスペーサ31を介装する又は任意の間にスペーサ
31を介装してもよい。
【0050】・ パイプ12を軟質の金属材料により形
成してもよい。また、確認孔27を本体16の外面に1
箇所、2箇所又は4箇所以上に形成してもよく、確認孔
27を省略してもよい。さらに、コア部材14の環状溝
34aをコア部材14の筒部32の先端側へ傾斜して形
成しなくてもよく、環状溝34aを1箇所又は3箇所以
上に形成し、各環状溝34aにシールリング34bを嵌
着してもよい。
【0051】・ コア部材14の鍔部33の外周面がロ
ックリング30の規制片30bに接触する位置から継手
本体13内のO−リング22bまでの距離Dと同接触位
置からコア部材14の左端面までの距離Lとを同じ又は
短く形成する。そして、コア部材14の鍔部33の外周
面が規制片30bに接触すると同時又は接触するより先
に、コア部材14の左端面がO−リング22bに接触す
るようにしてもよい。
【0052】・ コア部材14の鍔部33側の外周面に
溝部22aを形成し、その溝にO−リング22bを嵌着
して、コア部材14に溝部22aとO−リング22bと
によりシール手段23を構成してもよい。さらに、本体
16のO−リング22bの外面にグリースを塗布しなく
てもよい。本実施形態では継手11を水道配管の管体1
9とパイプ12との接続用に具体化したが、継手11を
温水配管、床暖房用配管、ロードヒィーティングの配管
等に使用してもよい。
【0053】・ 本体16とキャップ17とを別体形成
したが、本体16の受け面25に規制手段15を配置し
た状態でキャップ17を本体16に一体化して継手本体
13を一体形成してもよい。さらに、コア部材14にお
いて、鍔部33を省略してもよい。
【0054】・ 図2に2点鎖線で示すように、コア部
材14の左端面の内径を継手本体13内の当接面21の
内径と同じに形成してもよい。このように構成した場
合、例えば、ウォーターハンマー現象等により異常圧力
が管体19側からコア部材14に作用したとき、その異
常圧力がコア部材14の左端面に当たらずにパイプ12
の延びる方向へ逃がすことができる。従って、パイプ1
2が継手本体13から抜け出るのを規制することができ
る。
【0055】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記ロックリングは少なくとも2枚設けられるとと
もに、各ロックリングの間にはスペーサが介装されてい
る請求項6に記載の継手。このように構成した場合、少
なくとも2枚のロックリングの規制片同士の間には、ス
ペーサにより隙間が形成されている。そのため、パイプ
を継手本体内へ挿入した時に、隙間により規制片を変形
させることができ、パイプの外面に規制片を2段に確実
に係合させることができる。従って、継手本体から抜け
出るのを規制することができる。
【0056】・ 前記パイプは樹脂材料により形成され
ている請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の
継手。このように構成した場合、規制手段がパイプの外
面に確実に係合して継手本体からパイプが抜け出るのを
防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
継手は、継手本体とは別体のコア部材を使用してコア部
材の外周面とパイプの内周面及び継手本体の内周面とコ
ア部材の外周面との間をシールすることができるととも
に、パイプの内周面に傷が付くのを防止することができ
る。
【0058】請求項2に記載の発明の継手は、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、例えばシール部材がコア
部材に装着され、そのシール部材にグリースが塗布され
た場合と異なり、パイプを継手本体に挿入接続する際に
例えばゴミ等がグリースに付着するのが防止される。従
って、コア部材の外周面と継手本体の内周面との間をシ
ール部材により確実にシールすることができる。
【0059】請求項3に記載の発明の継手は、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、コア部材が内嵌されたパ
イプの継手本体への挿入時に、コア部材の鍔部の通過の
際の抵抗を小さくしてパイプの挿入作業を円滑に行うこ
とができる。
【0060】請求項4に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、例えばパイプにその抜け出る方向への力が作用した
とき、シールリングもパイプの抜け出る方向へ変形す
る。従って、パイプ内周面とコア部材外周面との間のシ
ール性を維持して、継手本体から流体が漏れ出るのを防
止することができる。
【0061】請求項5に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、パイプが継手本体内の所定位置まで挿入されたか否
かを視認することができる。
【0062】請求項6に記載の発明の継手は、請求項1
〜請求項5のうちいずれかに記載の発明の効果に加え、
パイプが継手本体から抜け出るのを規制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の継手を示す分解斜視図。
【図2】 実施形態の継手を示す半断面図。
【図3】 継手本体を示す断面図。
【図4】 実施形態のコア部材にパイプを内嵌した状態
を示す部分斜視図。
【図5】 実施形態の継手にパイプを挿入する状態を示
す半断面図。
【図6】 実施形態の継手にパイプを挿入する状態を示
す半断面図。
【符号の説明】
11…継手、12…パイプ、13…継手本体、14…コ
ア部材、15…規制手段、19…管体、22a…シール
手段を構成する溝部、22b…シール手段を構成するシ
ール部材としてのO−リング、23…シール手段、27
…確認孔、30…規制手段を構成するロックリング、3
0b…規制片、32…筒部、33…鍔部、34a…シー
ル機構を構成する環状溝、34b…シール機構を構成す
るシールリング、35…シール機構。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H014 GA09 3H024 CA03 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE12 BE25 BE40 CA03 EA03 EB02 EC01 EC07 ED13 EE02 EF04 EF05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなし管体に接続されるとともに、
    その内部にパイプを挿入接続可能に構成された継手本体
    と、 前記継手本体と別体に形成され、先端側に前記パイプの
    端部に内嵌される筒部を備えたコア部材と、 継手本体内に位置決め固定され、前記筒部が内嵌された
    側のパイプを継手本体内に挿入接続した状態において、
    同パイプの継手本体からの抜け出しを規制する規制手段
    とよりなり、 前記筒部のパイプの端部への内嵌状態において、筒部の
    外周面とパイプの端部の内周面との間に筒部とパイプと
    の間をシールするシール機構を設け、前記パイプの継手
    本体に対する挿入接続状態において、コア部材の基端側
    の外周面と継手本体の内周面との間にコア部材と継手本
    体との間をシールするシール手段を設けた継手。
  2. 【請求項2】 前記コア部材と継手本体との間をシール
    するシール手段は、継手本体の内周面に設けられた溝に
    シール部材を装着して構成されている請求項1に記載の
    継手。
  3. 【請求項3】 前記コア部材の基端側外周面には、同コ
    ア部材の筒部のパイプの端部への内嵌状態において、パ
    イプの端部が係合する係合面を有する鍔部が形成され、
    そのパイプの継手本体に対する挿入状態において、前記
    コア部材の鍔部外周面が前記規制手段に接触する位置か
    ら前記シール部材までの距離は、コア部材の鍔部外周面
    が前記規制手段に接触する位置からコア部材の基端部の
    外端面までの距離より長く形成されている請求項2に記
    載の継手。
  4. 【請求項4】 前記筒部とパイプとの間をシールするシ
    ール機構は、筒部の外周面に設けられた溝にシールリン
    グを設けて構成され、前記溝は少なくとも筒部の先端側
    が筒部の先端側に向かうに従い外方へ傾斜して形成され
    ている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の
    継手。
  5. 【請求項5】 前記継手本体外面には同継手本体内に挿
    入接続されたパイプの挿入状態を視認可能とすべく継手
    本体内と連通する確認孔が形成されている請求項1〜請
    求項4うちいずれか一項に記載の継手。
  6. 【請求項6】 前記規制手段は環状をなし内方へ突出す
    る複数の規制片を備えたロックリングである請求項1〜
    請求項5のうちいずれか一項に記載の継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002022A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Kitz Corp 樹脂管用ワンタッチ継手

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