JP2605111Y2 - 管継手用の防食コア - Google Patents
管継手用の防食コアInfo
- Publication number
- JP2605111Y2 JP2605111Y2 JP1993057640U JP5764093U JP2605111Y2 JP 2605111 Y2 JP2605111 Y2 JP 2605111Y2 JP 1993057640 U JP1993057640 U JP 1993057640U JP 5764093 U JP5764093 U JP 5764093U JP 2605111 Y2 JP2605111 Y2 JP 2605111Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port
- pipe
- peripheral surface
- inner peripheral
- distal end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Joints With Sleeves (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は管継手用の防食コアに関
し、特に、管継手を構成する受口の内周面と挿口の外周
面との間で環状のシール材を圧縮するようにした管継手
用の防食コアに関する。
し、特に、管継手を構成する受口の内周面と挿口の外周
面との間で環状のシール材を圧縮するようにした管継手
用の防食コアに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の管継手を備えた管を敷設する場
合においては、敷設場所の状況に応じて管の挿口側を適
宜に切断して、この管の長さを調整しなければならない
ことがある。このような切管を行った場合には、切断端
部によって新たな挿口の先端部を構成するために、その
先端外周面にテーパ加工が行われるとともに、切断端面
およびテーパ面の防食を図るために補修用塗料の塗装が
行われる。この挿口の先端外周のテーパ面は、受口内の
シール材を圧縮しながらこの挿口を受口内に挿入するた
めのガイドとして必要不可欠のものである。
合においては、敷設場所の状況に応じて管の挿口側を適
宜に切断して、この管の長さを調整しなければならない
ことがある。このような切管を行った場合には、切断端
部によって新たな挿口の先端部を構成するために、その
先端外周面にテーパ加工が行われるとともに、切断端面
およびテーパ面の防食を図るために補修用塗料の塗装が
行われる。この挿口の先端外周のテーパ面は、受口内の
シール材を圧縮しながらこの挿口を受口内に挿入するた
めのガイドとして必要不可欠のものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このようなテ
ーパ加工に際しては、管の敷設現場においてグラインダ
ーなどの電動工具を用いた人手による作業が必要とな
り、時間と労力とを要するという問題点がある。また補
修用の塗料は完全に硬化するまでに時間がかかり、また
塗膜の厚さが薄いため長時間にわたる防食性能に不安が
あるという問題点もある。
ーパ加工に際しては、管の敷設現場においてグラインダ
ーなどの電動工具を用いた人手による作業が必要とな
り、時間と労力とを要するという問題点がある。また補
修用の塗料は完全に硬化するまでに時間がかかり、また
塗膜の厚さが薄いため長時間にわたる防食性能に不安が
あるという問題点もある。
【0004】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、切管の端部のテーパどり作業や塗装作業を不要にす
ることを目的とする。
し、切管の端部のテーパどり作業や塗装作業を不要にす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、長さ方向の一部分が管の挿口内に装着された
状態で、この挿口とともに他の管の受口内に挿入された
ときに、これら互いに接続される管の受口の内周面から
挿口の内周面にわたって配置される筒状体と、前記挿口
が受口内に挿入されるときにこの挿口の先端面に接触さ
れるとともに、挿口が受口に挿入されたときに受口の奥
端面と挿口の先端面との間に挟み込まれて挿口の先端面
に密接されるつば部とが弾性材で一体に形成され、前記
つば部の外周に、挿口の先端面から遠ざかるにつれて次
第に先細り状となるテーパ面が形成され、前記筒状体の
外周に、前記受口側の管の内周面をシールする第1のフ
ィンと前記挿口側の管の内周面をシールする第2のフィ
ンとが形成されているようにしたものである。
本考案は、長さ方向の一部分が管の挿口内に装着された
状態で、この挿口とともに他の管の受口内に挿入された
ときに、これら互いに接続される管の受口の内周面から
挿口の内周面にわたって配置される筒状体と、前記挿口
が受口内に挿入されるときにこの挿口の先端面に接触さ
れるとともに、挿口が受口に挿入されたときに受口の奥
端面と挿口の先端面との間に挟み込まれて挿口の先端面
に密接されるつば部とが弾性材で一体に形成され、前記
つば部の外周に、挿口の先端面から遠ざかるにつれて次
第に先細り状となるテーパ面が形成され、前記筒状体の
外周に、前記受口側の管の内周面をシールする第1のフ
ィンと前記挿口側の管の内周面をシールする第2のフィ
ンとが形成されているようにしたものである。
【0006】
【作用】このような構成によれば、つば部の外周に形成
されたテーパ面が、切管された挿口の先端外周に形成す
べきテーパ面の代わりとして機能する。このため、挿口
にテーパ面を形成する必要はなくなる。また挿口を受口
に挿入したときには、まず第1および第2のフィンが受
口側および挿口側の管の内周面に対するシール機能を発
揮するので、管内流体が挿口の先端部分に到達すること
を防止できる。たとえ到達しても、つば部が挿口の先端
面に密接されていることによって、この先端面の防食が
図られる。このため補修用の塗料で塗装することも不要
となる。
されたテーパ面が、切管された挿口の先端外周に形成す
べきテーパ面の代わりとして機能する。このため、挿口
にテーパ面を形成する必要はなくなる。また挿口を受口
に挿入したときには、まず第1および第2のフィンが受
口側および挿口側の管の内周面に対するシール機能を発
揮するので、管内流体が挿口の先端部分に到達すること
を防止できる。たとえ到達しても、つば部が挿口の先端
面に密接されていることによって、この先端面の防食が
図られる。このため補修用の塗料で塗装することも不要
となる。
【0007】
【実施例】図1および図2において、互いに接合される
一方の管の端部には受口11が形成され、他方の管の端部
には、この受口11の内部に挿入される挿口12が形成され
ている。図1に示すように、管の接合前においては、受
口11の内周面に環状のシール材13が装着されている。挿
口12は、所定長さの管を切管することにより形成されて
いる。
一方の管の端部には受口11が形成され、他方の管の端部
には、この受口11の内部に挿入される挿口12が形成され
ている。図1に示すように、管の接合前においては、受
口11の内周面に環状のシール材13が装着されている。挿
口12は、所定長さの管を切管することにより形成されて
いる。
【0008】14は、本考案にかかる防食コアである。こ
の防食コア14は、図3に示すように、円筒状の筒状部15
と、この筒状部15の長さ方向の中央部の外周に形成され
たつば部16とが一体に形成されたゴムなどの弾性体にて
構成されている。つば部16の両側には、筒状部15の長さ
方向に間隔をおいて、それぞれ複数の環状のフィン17、
18が、径方向に突出するように一体に形成されている。
このうち、筒状部15の長さ方向の両端に位置するフィン
18は、その外端縁ほど筒状部15の中央側に位置するよう
に、傾斜して形成されている。つば部16の外周には、テ
ーパ面19が形成されている。筒状部15の両端の内周に
も、テーパ面20が形成されている。
の防食コア14は、図3に示すように、円筒状の筒状部15
と、この筒状部15の長さ方向の中央部の外周に形成され
たつば部16とが一体に形成されたゴムなどの弾性体にて
構成されている。つば部16の両側には、筒状部15の長さ
方向に間隔をおいて、それぞれ複数の環状のフィン17、
18が、径方向に突出するように一体に形成されている。
このうち、筒状部15の長さ方向の両端に位置するフィン
18は、その外端縁ほど筒状部15の中央側に位置するよう
に、傾斜して形成されている。つば部16の外周には、テ
ーパ面19が形成されている。筒状部15の両端の内周に
も、テーパ面20が形成されている。
【0009】このような防食コア14を用いて受口11と挿
口12とを接合する際には、図1に示すように、まず挿口
12の内部に筒状部15の片側を挿入する。このとき、つば
部16のテーパ面19が挿口12の先端面21から遠ざかるにつ
れて先細りとなる方向に筒状部15を挿入する。この挿入
の際には、図示のように各フィン17、18が倒れるように
変形するが、先端のフィン18は傾斜して形成されている
ため、その弾性変形しろが小さく、このため挿入力が小
さくて済み、容易に挿入できる利点がある。そして、切
管により形成された挿口12の先端面21がつば部16の側面
に接することによって、この挿入作業が完了する。
口12とを接合する際には、図1に示すように、まず挿口
12の内部に筒状部15の片側を挿入する。このとき、つば
部16のテーパ面19が挿口12の先端面21から遠ざかるにつ
れて先細りとなる方向に筒状部15を挿入する。この挿入
の際には、図示のように各フィン17、18が倒れるように
変形するが、先端のフィン18は傾斜して形成されている
ため、その弾性変形しろが小さく、このため挿入力が小
さくて済み、容易に挿入できる利点がある。そして、切
管により形成された挿口12の先端面21がつば部16の側面
に接することによって、この挿入作業が完了する。
【0010】この状態で、防食コア14はフィン17、18の
弾性変形力によって挿口12の先端部に保持され、かつ筒
状部15およびテーパ面19は、挿口12とほぼ同心の状態と
なっている。そこで、この状態の挿口12を、防食コア14
とともに、あらかじめシール材13が装着されている受口
11の内部に挿入する。すると、挿口12は、テーパ面19に
ガイドされることによって円滑にシール材13を押し広
げ、このシール材13を圧縮した状態で受口11の奥側に入
り込む。また、これにともなって防食コア14の筒状部15
の反対側が同様に受口11の側の管胴部の中に同心状に挿
入されて保持される。このときの様子を図2に示す。
弾性変形力によって挿口12の先端部に保持され、かつ筒
状部15およびテーパ面19は、挿口12とほぼ同心の状態と
なっている。そこで、この状態の挿口12を、防食コア14
とともに、あらかじめシール材13が装着されている受口
11の内部に挿入する。すると、挿口12は、テーパ面19に
ガイドされることによって円滑にシール材13を押し広
げ、このシール材13を圧縮した状態で受口11の奥側に入
り込む。また、これにともなって防食コア14の筒状部15
の反対側が同様に受口11の側の管胴部の中に同心状に挿
入されて保持される。このときの様子を図2に示す。
【0011】これからさらに挿口12を挿入すると、つば
部16が受口11の奥端面22と挿口12の先端面21との間に挟
み込まれ、この挿口12の先端面21に密接された状態とな
り、接合作業が完了する。その状態で管内に流体を流す
と、まずフィン17、18が管の内周面に対するシール機能
を発揮するので、この流体が挿口12の先端部分に到達す
ることが阻害される。たとえ到達しても、挿口12の先端
面21にはつば部16の側面が密接されているので、この先
端面21に管内流体が接することがなく、その防食が図ら
れる。受口挿口間の最終的なシール機能は、圧縮状態の
シール材13によって達成される。また管内流体は、筒状
部15の両端の内面に形成されたテーパ面20に案内される
ことで、円滑にこの筒状部15内に導かれ、この筒状部15
を通過する。
部16が受口11の奥端面22と挿口12の先端面21との間に挟
み込まれ、この挿口12の先端面21に密接された状態とな
り、接合作業が完了する。その状態で管内に流体を流す
と、まずフィン17、18が管の内周面に対するシール機能
を発揮するので、この流体が挿口12の先端部分に到達す
ることが阻害される。たとえ到達しても、挿口12の先端
面21にはつば部16の側面が密接されているので、この先
端面21に管内流体が接することがなく、その防食が図ら
れる。受口挿口間の最終的なシール機能は、圧縮状態の
シール材13によって達成される。また管内流体は、筒状
部15の両端の内面に形成されたテーパ面20に案内される
ことで、円滑にこの筒状部15内に導かれ、この筒状部15
を通過する。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように本考案によると、挿口
の先端面に密接するつば部を有した防食コアを受口挿口
間に配置するとともに、防食コアのつば部の外周に、挿
口の先端面から遠ざかるにつれて次第に先細り状となる
テーパ面を形成し、また防食コアの筒状体の外周に、受
口側の管の内周面をシールする第1のフィンと挿口側の
管の内周面をシールする第2のフィンとを形成したた
め、前記テーパ面を挿口の先端外周に形成すべきテーパ
面の代わりとして機能させることができて、挿口にテー
パ面を形成する時間と労力とを節減することができ、ま
た挿口を受口に挿入したときには、まず第1および第2
のフィンが受口側および挿口側の管の内周面に対するシ
ール機能を発揮するので、管内流体が挿口の先端部分に
到達することを防止でき、たとえ到達しても、つば部が
挿口の先端面に密接することによって、この先端面を確
実に防食することができ、しかも補修用塗料での塗装を
不要とすることができる。
の先端面に密接するつば部を有した防食コアを受口挿口
間に配置するとともに、防食コアのつば部の外周に、挿
口の先端面から遠ざかるにつれて次第に先細り状となる
テーパ面を形成し、また防食コアの筒状体の外周に、受
口側の管の内周面をシールする第1のフィンと挿口側の
管の内周面をシールする第2のフィンとを形成したた
め、前記テーパ面を挿口の先端外周に形成すべきテーパ
面の代わりとして機能させることができて、挿口にテー
パ面を形成する時間と労力とを節減することができ、ま
た挿口を受口に挿入したときには、まず第1および第2
のフィンが受口側および挿口側の管の内周面に対するシ
ール機能を発揮するので、管内流体が挿口の先端部分に
到達することを防止でき、たとえ到達しても、つば部が
挿口の先端面に密接することによって、この先端面を確
実に防食することができ、しかも補修用塗料での塗装を
不要とすることができる。
【図1】本考案の一実施例の防食コアを用いて管継手を
接合する作業を示す一部切欠正面図である。
接合する作業を示す一部切欠正面図である。
【図2】接合時における図1の次の段階を示す一部切欠
正面図である。
正面図である。
【図3】図1および図2の防食コアを拡大して示す一部
切欠正面図である。
切欠正面図である。
11 受口 12 挿口 14 防食コア 15 筒状部 16 つば部 19 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 58/18
Claims (1)
- 【請求項1】 長さ方向の一部分が管の挿口内に装着さ
れた状態で、この挿口とともに他の管の受口内に挿入さ
れたときに、これら互いに接続される管の受口の内周面
から挿口の内周面にわたって配置される筒状体と、前記
挿口が受口内に挿入されるときにこの挿口の先端面に接
触されるとともに、挿口が受口に挿入されたときに受口
の奥端面と挿口の先端面との間に挟み込まれて挿口の先
端面に密接されるつば部とが弾性材で一体に形成され、
前記つば部の外周に、挿口の先端面から遠ざかるにつれ
て次第に先細り状となるテーパ面が形成され、前記筒状
体の外周に、前記受口側の管の内周面をシールする第1
のフィンと前記挿口側の管の内周面をシールする第2の
フィンとが形成されていることを特徴とする管継手用の
防食コア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057640U JP2605111Y2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 管継手用の防食コア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057640U JP2605111Y2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 管継手用の防食コア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728299U JPH0728299U (ja) | 1995-05-23 |
JP2605111Y2 true JP2605111Y2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=13061495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993057640U Expired - Fee Related JP2605111Y2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 管継手用の防食コア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605111Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4293783B2 (ja) * | 2002-12-06 | 2009-07-08 | 株式会社水道技術開発機構 | 伸縮管継手構造 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP1993057640U patent/JP2605111Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0728299U (ja) | 1995-05-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |