JP2001254437A - 鋼管柱の接合方法とそのロックピース - Google Patents

鋼管柱の接合方法とそのロックピース

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JP2001254437A
JP2001254437A JP2000063238A JP2000063238A JP2001254437A JP 2001254437 A JP2001254437 A JP 2001254437A JP 2000063238 A JP2000063238 A JP 2000063238A JP 2000063238 A JP2000063238 A JP 2000063238A JP 2001254437 A JP2001254437 A JP 2001254437A
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steel pipe
lock piece
pipe columns
piece
plate
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JP2000063238A
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Shiyuuzo Hiwaki
就三 樋脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレートをバーナーで切断しなければならない
ため、施工性が悪く、また、柱の火熱損傷、粉塵煙の発
生、火傷や火災等の事故発生が危惧される。 【解決手段】鋼管柱1の接合すべき部分に長手方向に沿
う少なくとも一以上のロックピース7,7…をボルト
4,4…で締結し、鋼管柱1間を仮止めする。ロックピ
ース7としては、ピースプレート7aの両遊端に、複数
のボルト締結孔7c,7c…を有する取付プレート7
b,7bを備えたものが良く、更には、鋼管柱1の内側
にナットボックス8a,8a…を有する止め金具8介し
て裏止めするのが良い。次いで、鋼管柱1の間を溶接し
た後、ロックピース7のボルト4,4…を外して同ロッ
クピース7,7…を鋼管柱1より取り外し、次の鋼管柱
に再使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造又は鋼管
コンクリート構造における鋼管柱の接合方法に関し、更
に詳しくは、鋼管柱間を架設するエレクションピースを
廃棄することなく何度も再使用できる有用な鋼管柱の接
合方法とそのロックピースに存する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かる鋼管柱の接合方法として
は、例えば、図5に示すものが従来例として周知であ
る。この従来例におけるボルト接合方法は、角形鋼管柱
1の接合すべき端部に、柱長手方向に沿ったプレート2
を溶接し、上下に接する鋼管柱1,1間をこのプレート
2の両面に添え付けたスプライスプレート3をボルト4
で締結することによりエレクションピース5を形成して
仮止めし、次いで、鋼管1,1間を溶接した後、前記プ
レート2は、柱表面から10mm前後離れた位置からガ
スバーナーで切断されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の接合方法にあっては、全プレート2をバーナー
で切断しなければならないため、施工性が悪く、また、
柱1を火熱で損傷させてしまったり、粉塵、煙が発生し
てしまうといった問題があり、延いては、火傷や火災等
の事故発生も危惧されている。
【0004】しかも、従来の接合方法では、柱1の表面
に切断したプレート2の切断跡が凸部として残存してし
まうため、仕上げ工事や耐火被覆工事の障害となってし
まうといった問題を有すると共に、切断されたエレクシ
ョンピース5(正確には、プレート2)は廃材となって
再使用できないことから、そのまま廃棄されているのが
現状であり、産廃としての社会問題にもなっている。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、エレクションピースを廃棄することな
く何度も再使用できる施工性、安全性に優れた有用な鋼
管柱のボルト接合方法とそのボルトロックピースを提供
することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、鋼管柱の接合すべき部分に長手方向に沿う少
なくとも一以上のロックピースを締結して鋼管柱間を仮
止めし、次いで、鋼管柱間を溶接した後、前記ロックピ
ースの締結を解除して同ロックピースを再使用すること
を特徴とする鋼管柱の接合方法に存する。
【0007】一方、この方法を実施するための本発明に
よるロックピースは、鋼管柱間の接合すべき部分に跨設
されるピースプレートと、該ピースプレートの両遊端に
連設された取付プレートと、該取付プレートに穿設され
た少なくとも一以上のボルト締結孔とを備えてなるのが
良い。
【0008】また、前記取付プレートは、ボルト締結孔
と整合すべく鋼管柱の内側に設置される止め金具を備え
るのが良い。
【0009】更に、前記止め金具は、ボルトを許容しナ
ット及び/又はワッシャーを一緒に保持するナットボッ
クスを配列してなるのが良い。
【0010】このように構成される本発明の接合方法
は、鋼管柱の接合すべき部分に長手方向に沿う少なくと
も一以上のロックピースを締結して鋼管柱間を仮止め
し、次いで、鋼管柱間を溶接した後、前記ロックピース
の締結を解除して同ロックピースを再使用することによ
って、従来のエレクションピースの如くバーナーで切断
する手間が省けると共に、同ピースを廃材として無駄に
することがない。
【0011】また、ロックピースが、鋼管柱間の接合す
べき部分に跨設されるピースプレートと、該ピースプレ
ートの両遊端に連設された取付プレートと、該取付プレ
ートに穿設された少なくとも一以上のボルト締結孔とを
備えてなることによって、従来のエレクションピースの
如くバーナーで切断する手間が省けることとなる。
【0012】更に、前記取付プレートが、ボルト締結孔
と整合すべく鋼管柱の内側に設置される止め金具、延い
ては、ボルトを許容しナット及び/又はワッシャーを一
緒に保持するナットボックスを配列してなることによっ
て、ロックピースをより簡単かつ堅固に締結し得ること
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る鋼管柱の接合
方法について図1を参照しながら説明する。尚、理解を
容易にするため、前述した従来例と同一部分は同一符号
で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下
に説明する。
【0014】まず、第1工程について説明する。鋼管柱
1の接合すべき部分に長手方向に沿う少なくとも一以上
のロックピース7,7…をボルト4,4…で締結し、鋼
管柱1間を仮止めする。
【0015】ロックピース7としては、後述するよう
に、ピースプレート7aの両遊端に、複数のボルト締結
孔7c,7c…を有する取付プレート7b,7bを備え
たものが良く(図2参照)、更には、鋼管柱1の内側に
ナットボックス8a,8a…を有する止め金具8(図3
参照)介して裏止めするのが良い。
【0016】次いで、第2工程について説明する。鋼管
柱1の間を常套法にて溶接する。因みに、図中6は、溶
接部である。
【0017】次いで、第3工程について説明する。前記
ロックピース7のボルト4,4…を外して同ロックピー
ス7,7…を鋼管柱1より取り外し、次の鋼管柱へと運
び再使用する。
【0018】次いで、第4工程について説明する。ロッ
クピース7,7を取り外した際に残存する鋼管柱1のボ
ルト孔に同径のボルト(図示せず)を螺合して目隠しを
し、最終の仕上げ工事や耐火被覆工事を美麗にすること
ができる。
【0019】このように本発明の接合方法では、従来の
エレクションピースの如くバーナーで切断する手間が省
けると共に、ロックピース7を無駄にすることがなく何
回も再使用できるため、施工性、安全性に優れ、コスト
的にも頗る有利である。
【0020】次に、本発明に係るロックピースの実施の
一例を図2乃至図4を参照しながら説明する。尚、理解
を容易にするため、前述した接合方法の実施例と同一部
分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号
を付して以下に説明する。
【0021】図中7は、本発明に係るロックピースであ
り、このロックピース7は、鋼管柱間の接合すべき部分
に跨設されるピースプレート7aと、該ピースプレート
7aの両遊端に連設された取付プレート7b,7bと、
該取付プレート7b,7bに穿設された複数のボルト締
結孔7c,7c…とを備えている。
【0022】また、前記取付プレート7b,7bは、前
記ボルト締結孔7c,7c…と整合すべく鋼管柱1の内
側に設置される止め金具8を備えている。
【0023】この止め金具8は、図3及び図4に示すよ
うに、ボルト4を許容しナット9及びワッシャー10を
一緒に保持するナットボックス(たこやき)8a,8a
…を配列している。
【0024】このように構成される本発明のロックピー
ス7は、ボルト4,4を外すだけで簡単に鋼管柱1から
取り外すことができるため、従来のエレクションピース
の如くバーナーで切断する手間が省けるため、施工性、
安全性に優れ、また、無駄無く鋼管柱1に何回も取り付
けることができるため、従来に比して全体量が削減で
き、コストの低減化を図ることができる。
【0025】更に、前記取付プレート7b,7bが、ボ
ルト締結孔7c,7c…と整合すべく鋼管柱1の内側に
設置される止め金具8がボルト4を許容しナット9及び
ワッシャー10を一緒に保持するナットボックス8a,
8a…を配列しているため、作業中にナット9、ワッシ
ャー10等が落下することが無く(落下防止)、また、
ボルト4との整合性が増し、ロックピース7をより簡単
かつ堅固に締結することができるのである。
【0026】尚、本発明のロックピースは本実施例に限
定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計
変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂す
るものである。
【0027】例えば、本明細書では、従来例を通してボ
ックス柱への接合しか説明していないが、これに限定さ
れることなく、所謂コラム柱、円柱、十文字柱にも対応
できるものであることは云うまでもない。
【0028】更に、ロックピース7が大きく(或いは重
量に)なる場合は、ピースプレート7aを分割できるよ
うに構成し、かつ、その分割プレート2の両面にスプラ
イスプレート3を添え付けてボルト4で締結する構成に
しても良いものである。
【0029】また、取り付けプレート8は、コラム柱、
円柱等の取付場所に応じてフラット、曲面等に変形した
ものを用いるものであり、かつ、ナットボックス8a,
8a…の配列もそれに応じて縦、横、一列若しくは複数
列に配置され、本実施例の四方配置のみに限定されるも
のではない。
【0030】
【発明の効果】本発明の鋼管柱の接合方法では、鋼管柱
の接合すべき部分に長手方向に沿う少なくとも一以上の
ロックピースを締結して鋼管柱間を仮止めし、次いで、
鋼管柱間を溶接した後、前記ロックピースの締結を解除
して同ロックピースを再使用することによって、従来の
エレクションピースの如くバーナーで切断する手間が省
けると共に、同ピースを廃材として無駄にすることがな
いため、施工性、安全性に優れ、コストの低減を図るこ
とができるといった効果を奏するものである。
【0031】また、ロックピースが、鋼管柱間の接合す
べき部分に跨設されるピースプレートと、該ピースプレ
ートの両遊端に連設された取付プレートと、該取付プレ
ートに穿設された少なくとも一以上のボルト締結孔とを
備えてなることによって、従来のエレクションピースの
如くバーナーで切断する手間が省けるため、従来の如き
柱を火炎で損傷してしまうことがなく、より安全に施工
でき、作業条件が大幅に改善されるといった効果を奏す
るものである。
【0032】更に、前記取付プレートが、ボルト締結孔
と整合すべく鋼管柱の内側に設置される止め金具、延い
ては、ボルトを許容しナット及び/又はワッシャーを一
緒に保持するナットボックスを配列してなることによっ
て、作業中にナット、ワッシャー等が落下することが無
く(落下防止)、また、ボルトとの整合性が増し、ロッ
クピースをより簡単かつ堅固に締結することができると
いった効果を奏するものである。
【0033】このように本発明は、従来のエレクション
ピースの如きバーナー切断を一切不要とするため、施工
性、安全性が図れると共に、何度も再使用できるので廃
材が減滅し、また、構成が単純であるため、大量生産に
適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、
本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロックピースを使用した鋼管柱の
接合方法を示す説明図である。
【図2】本発明に係るロックピースを示す斜視図であ
る。
【図3】図3(a)は本実施例で使用する取付プレート
(ナットボックス)を示す平面図、 図3(b)は同側面
図である。
【図4】同ロックピースと鋼管柱との取付状態を示す説
明図である。
【図5】図5(a)は従来のエレクションピースを使用し
た鋼管柱の接合方法を示す説明図、図5(b)は同平面図
である。
【符号の説明】
1 鋼管柱 2 プレート 3 スプライスプレー
ト 4 ボルト 5 エレクションピース 6 溶接部 7 ロック
ピース 7a ピースプレート 7b プレート 7c
ボルト締結孔 8 止め金具 8a ナットボック
ス 9 ナット 10 ワッシャー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管柱の接合すべき部分に長手方向に沿う
    少なくとも一以上のロックピースを締結して鋼管柱間を
    仮止めし、次いで、鋼管柱間を溶接した後、前記ロック
    ピースの締結を解除して同ロックピースを再使用するこ
    とを特徴とする鋼管柱の接合方法。
  2. 【請求項2】鋼管柱間の接合すべき部分に跨設されるピ
    ースプレートと、該ピースプレートの両遊端に連設され
    た取付プレートと、該取付プレートに穿設された少なく
    とも一以上のボルト締結孔とを備えてなることを特徴と
    するロックピース。
  3. 【請求項3】前記取付プレートは、ボルト締結孔と整合
    すべく鋼管柱の内側に設置される止め金具を備えてなる
    ことを特徴とする請求項2に記載のロックピース。
  4. 【請求項4】前記止め金具は、ボルトを許容しナット及
    び/又はワッシャーを一緒に保持するナットボックスを
    配列してなることを特徴とする請求項3に記載のロック
    ピース。
JP2000063238A 2000-03-08 2000-03-08 鋼管柱の接合方法とそのロックピース Pending JP2001254437A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102956595A (zh) * 2012-11-20 2013-03-06 无锡市威海达机械制造有限公司 一种引线框架结构插拔带
CN107270111A (zh) * 2017-06-13 2017-10-20 清华大学 一种同心双管结构
JP2018025050A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 株式会社竹中工務店 柱の仮接続方法、及び、それに用いられるエレクションピース

Cited By (3)

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