JP2001254332A - 侵食防止用網状シート及びそれを用いた法面保護工法 - Google Patents

侵食防止用網状シート及びそれを用いた法面保護工法

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JP2001254332A JP2000065874A JP2000065874A JP2001254332A JP 2001254332 A JP2001254332 A JP 2001254332A JP 2000065874 A JP2000065874 A JP 2000065874A JP 2000065874 A JP2000065874 A JP 2000065874A JP 2001254332 A JP2001254332 A JP 2001254332A
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erosion
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Koichi Fujita
光一 藤田
Atsushi Hattori
敦 服部
Yukichi Fukuda
諭吉 福田
Minoru Suzuki
実 鈴木
Hirobumi Tanaka
博文 田中
Hirohiko Yoshida
宏彦 吉田
Masahiro Kosuge
理宏 小菅
Masahiko Kono
正彦 河野
Yasuo Shimizu
安雄 清水
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Mitsubishi Plastics Inc
Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
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Public Works Research Institute Ministry Of Land Infrastructure & Transport
Mitsubishi Plastics Inc
Public Works Research Institute Ministry of Construction
Mitsui Chemicals Industrial Products Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川堤防等の法面を安定化して水流による侵
食を防止し、洪水等の災害防止と緑化を行なうための侵
食防止シートの提供。 【解決手段】 波形網状シート(A1)又は網状シート
の両面又は片面に円形エンボス部が隣接して多数形成さ
れたエンボス網状シート(A2)の如き、熱可塑性合成
樹脂よりなり、目合いの均一な平面網状シートを変形さ
せてなる、厚さ5mm〜50mmの非平面網状シートで
あって、その最上部及び最下部の点又は線群がほぼ平行
な2面を形成する形状を有し、その厚みが占める空間に
おける空隙率が90〜99%である非平面網状シートの
少なくとも一層と、熱可塑性合成樹脂よりなる少なくと
も一層のフラット網状シート(B)とを積層・接合して
なる侵食防止用網状シートを法面に敷設し、これに土砂
を充填し、植物を植生して法面を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川堤防等の法面を
安定化して水流による侵食を防止し、且つ該法面での植
生を助け、洪水等の災害防止と緑化を行なうための侵食
防止用網状シートに関する。
【0002】
【従来の技術】河川堤防の法面は、コンクリートや鉄を
用いる工法が主流であり、特に常時水面下にある堤防及
び河底部分は通常、コンクリートで構築され、コンクリ
ートブロックを置いて洪水の危険を防いでいる。
【0003】また、通常は水面の上にある部分の堤防に
ついても、現在は堤防下部と同様にコンクリートで構築
されているところが多いが、生態系及び景観保全の点か
ら、最近はこの部分についてはコンクリートを用いない
構造、及びコンクリートを用いる場合であっても、コン
クリートを土砂で覆い、自然の景観を保つ工法の開発が
進められている。しかし、このような堤防の法面は、自
然崩壊や降雨時の激しい水流による侵食を防止すること
ができ、コンクリートと同等の信頼性を有するものでな
ければならない。
【0004】法面の安定化には盛土に芝等の植物を植生
させるのが有効な方法であり、更に植生は堤防の景観を
保つためにも極めて優れた方法である。従って植物の繁
茂を助け、植生と一体となって侵食防止機能を補強でき
る法面の保護工法が望まれている。このような法面の侵
食防止と緑化促進のため、各種のシート・マットが提案
されている(例えば特開平10‐317352号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者らは、
このような目的を達成するための補強材料として、非平
面の変形網状シートとフラット網状シートとからなる積
層網状シートを用いることを試み、これによって河川の
流水による侵食防止効果が大きく法面が安定化され、且
つ緑化が容易で、法面に各種植物を植生することがで
き、内部の土砂の流出を防止できることを見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は熱可塑
性合成樹脂よりなり、目合いが均一な平面網状シートを
変形させてなる、厚さ5mm〜50mmの非平面網状シ
ートであって、その最上部及び最下部の点又は線群がほ
ぼ平行な2面を形成する形状を有し、その厚みが占める
空間における空隙率が90〜99%である非平面網状シ
ート(A)の少なくとも一層と、熱可塑性合成樹脂より
なる少なくとも一層のフラット網状シート(B)とを積
層・接合してなる侵食防止用網状シートである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の侵食防止用網状シートは
非平面網状シート(A)とフラット網状シート(B)と
からなる積層網状シートであり、非平面網状シートは熱
可塑性合成樹脂よりなり、目合いが均一な平面網状シー
トを屈曲,エンボス等の手段により変形させて得られる
もので、変形により一定の厚さを持たせ、且つ嵩高な構
造としたものである。
【0008】即ち本発明に用いる非平面網状シート
(A)の厚さは5〜50mm、好ましくは10〜30m
mであり、これ以上厚いシートでは土砂を多量に充填す
る手間がかかり、また運搬性も悪いため、侵食防止用シ
ートとして使用しにくい。またあまり薄いと、植生が難
しく、また侵食防止効果が小さいので好ましくない。
【0009】またこのように屈曲部、エンボス部が形成
されたことにより、非平面網状シートは嵩高な構造であ
り、その厚みが占める空間における空隙率が90〜99
%、好ましくは95〜98%である。空隙率がこれより
大きいと、侵食防止効果が小さくなり、また空隙率が小
さ過ぎると土砂充填が困難となる。なお空隙率は下記式
により算出する。
【0010】
【数1】 空隙率(%)=(1−W/A・h・d)×100 但し、W:非平面網状シートの重量(g) A:同上平面積(cm2) h:同上厚さ(cm) d:材料の密度(g/cm3
【0011】更に、この非平面網状シートは、フラット
シートとの積層及び堤防等の法面への敷設のため、その
最上部及び最下部の点又は線群がほぼ平行な2面を形成
する形状を有することが必要である。このような非平面
網状シートとして特に好適に用いられるのは網状シート
を波状に折り曲げた波形網状シート(A1),又は網状
シートの両面又は片面にエンボス部が隣接形成されたエ
ンボス網状シート(A2)である。波形網状シート(A
1)及びエンボス網状シート(A2)を用いた場合の実
施の形態について,以下図面により説明する。
【0012】図1は非平面網状シートとして波形網状シ
ートA1を用いた本発明の侵食防止用網状シートの見取
図である。波形網状シートA1の上面にフラット網状シ
ートBを積層、接合することにより侵食防止用網状シー
トCが形成される。波形網状シートA1は、熱可塑性合
成樹脂よりなり、目合いが均一な平面網状シートを上下
交互に折り曲げて得られた断面が連続V字状の波形網状
シートである。折り曲げによる山1と谷2間の高さ、す
なわち網状シートの厚さは5mm〜50mm、好ましく
は10mm〜30mmで網状シート全体にわたってほぼ
同一であり、これにより波形網状シートの上面、下面が
ほぼ平行な面を形成している。
【0013】また隣接する山と山、谷と谷の間隔、即ち
ピッチは通常0.5cm〜3cm、特に1cm〜2cmが
好ましい。この間隔が大きいと侵食防止効果が小さく、
また小さいと土砂充填率が悪くなる。
【0014】フラット網状シートBは折り曲げる前の波
形網状シートと同様の形状のものである。
【0015】またエンボス網状シート(A2)は、熱可
塑性合成樹脂よりなり、目合いが均一な平面網状シート
の片面又は両面にエンボスして得られたものである。図
2(a)は両面エンボスシートの平面図であり、目合いが
均一な平面網状シートの両面をエンボスして、凸部4と
凹部5(裏面の凸部)が交互に隣接して多数形成されてい
る。エンボス部の配列は格子状、千鳥状等任意の形状に
することができる。片面エンボスシートは図2(b)に示
すように、フラット部分を残して片面のみがエンボスさ
れ、凸部4のみが一定の配列で形成されている。
【0016】図3はエンボス網状シート(A2)にフラ
ット網状シートを積層した侵食防止用網状シートの断面
図であり、(a)は図2のX−X線における両面エンボ
スシートの断面図、(b)は図2のY−Y線における片
面エンボスシートの断面図である。エンボス網状シート
A2の上面にフラット網状シートBを積層、接合するこ
とにより侵食防止用網状シートCが形成される。
【0017】エンボス部の形状は概ね円形であり、その
大きさは両面エンボスシート,片面エンボスシートと
も、直径10mm〜20mmが好適であり、またエンボ
スシートの隣接するエンボス部との間隔は両面エンボス
シートにあっては凹部と凸部の間隔が、円の中心間の距
離で20mm〜40mm程度、片面エンボスシートにあ
っては凹部と凹部の間隔がその2倍程度とするのが好適
である。この間隔が大きいと侵食防止効果が小さく、ま
た小さいと成形が困難となる。
【0018】両面エンボスシートの山から谷までの高さ
及びエンボスシートの凸部からフラット面までの高さ
は、網状シート全体にわたってほぼ同一であり、これに
よりエンボス網状シートの上面、下面がほぼ平行な面を
形成している。この高さは積層シートの厚さにほぼ等し
いものとなるので、所望の積層シート厚さに応じて適宜
選択するが、波形網状シートの場合と同様、通常5mm
〜50mm、好ましくは10mm〜30mmである。
【0019】両面エンボス網状シート、片面エンボス網
状シートとも、目合いの均一な平面網状シートをエンボ
スすることにより得られる。両面エンボス網状シートの
成形方法は例えば、図4(a)に示すように、平板7上
に、エンボス部に対応する位置及び大きさの円柱状突起
8を立設させた成形型9二個を一組として上下反対方向
に向き合わせ、その間に、加熱した平面網状シート6を
挿入し、二つの成形型を、一方の突起が互いに反対側の
突起間の中央部に入り込むようにして押し付けて成形す
る。片面エンボス網状シートの場合は、図4(b)に示
すように、平板10に前記成形型9の円柱状突起7に対
応する位置に孔11をあけた成形型12を用い、成形型
9と成形型12の間に平面網状シート6を挿入し、成形
型9で平面網状シート6を成形型12の孔11内に押し
込んで成形する。
【0020】網状シート(A)(B)とも、材料は熱可塑性
合成樹脂であり、材質は特に限定されないが、価格面及
び加工性、耐候性、耐衝撃性、耐熱性、耐化学薬品性等
の物性を考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、PET等のポリエステルがこの目的
に適している。ポリエチレン、ポリプロピレンとも単独
重合体に限らず、ランダム共重合体、ブロック共重合
体、グラフト変性物等を用いることができる。またエチ
レン・α−オレフィン共重合体等のエラストマーとのブ
レンド物を用いることができる。これら共重合体あるい
はエラストマーとのブレンド物の使用は、特に耐衝撃性
改良等に対し有用である。
【0021】積層体を構成するフラット網状シート、及
び非平面網状シートの原料となる平面網状シートとも、
上記熱可塑性合成樹脂を原料として、例えば回転ダイス
あるいはスライドダイス方式による押出し成形等により
容易に成形することができる。このような方法で成形す
ることにより、目合いの均一な網状シートが得られる。
【0022】(A)(B)の両網状シートとも、そのストラ
ンド径は通常3mm以下、好ましくは2mm以下であ
り、また下限については、非平面網状シート(A)にお
いては0.4mm以上、フラット網状シート(B)におい
ては0.1mm以上、好ましくは0.4mm以上であることが
望ましい。特にフラット網状シートは成形時延伸すると
小径でも大きい強度を得ることができる。
【0023】これらのシートの目合い(網目の大きさ)
は均一であり、その大きさは使用形態及び、非平面網状
シート(A)とフラット網状シート(B)とによって異な
るが、いずれにしても10mm以下であることが望まし
い。一般的に目合いが小さいほど侵食防止効果は大きい
が、あまり小さいと、複層シート内部への土砂の充填、
及び植生が困難となる。即ち、施工時における土砂の充
填はフラット網状シートの網目を通して行なわれるが、
河川増水時の水流は非平面網状シートに当たるので、非
平面網状シートは侵食防止の目的のためには、目合いを
小さくし、密な構造の網状シートを用いるのが良い。従
って両シートの目的を考慮し、それぞれに適した目合い
のシートを用い、両者を積層すれば良い。目合いの大き
さとして特に好ましい範囲は、非平面網状シートにおい
ては2mm〜10mm、フラット網状シートにおいては
3mm〜10mmであり、そのため、比較的目合いの小
さい非平面網状シートに、比較的目合いの大きいフラッ
トシートを積層使用する場合もあるが、それぞれが本来
の目的に適合する目合いのものを使用する限りにおいて
は、両者同一の目合いの網状シートとし、両網状シート
とも同じフラット網状シート材料から得られたものを積
層して用いることもできる。フラット網状シート(B)
の目合いを非平面網状シート(A)の目合いより大きく
すると、土砂を入れる際、フラット網状シートが充填の
妨げとならず、良好な土砂充填性を得ることができる。
【0024】波形網状シート(A1)とフラット網状シ
ート(B)との積層、接合はあらかじめ成形された波形網
状シートの上面にフラット網状シートを載せ、波形網状
シート山部1の稜線全体での線状融着、あるいは稜線部
に適当な間隔を置いた接合点3(図1)におけるスポット
融着によりフラット網状シートと接合する。またエンボ
ス網状シート(A2)とフラット網状シート(B)との積
層、接合も,波形網状シートの場合と同様に、あらかじ
め成形されたエンボス網状シートの凸面の頂部にフラッ
ト網状シートを載せ、適当な間隔を置いた接合点13
(図3)において接合する。接合の方法は特に限定され
ず、超音波融着、熱融着、接着剤による接着等の方法を
用いることができるが、作業性、作業環境、敷設後の接
着剤の環境への影響等を考慮すると、特に超音波融着あ
るいは熱融着が望ましい。
【0025】非平面網状シートと接合するフラット網状
シートは非平面網状シートの平面形状と同形状、同面積
のものでも良いが、後述するように隣接するユニットシ
ートとの接続や、敷設の際、地中に巻き込むことによ
り、地面との密着力を向上させるため、フラット網状シ
ートの少なくとも一端部に、非平面網状シートと積層し
ていない耳部を設けた構造のものとすることもできる。
【0026】本発明の侵食防止用網状シートは、少なく
とも1層の非平面網状シート(A)と、少なくとも1層
のフラット網状シート(B)を積層することが必須であ
るが、侵食防止効果をより向上させるために、更にフラ
ットシート(B)又は非平面網状シート(A)を積層し
た3層以上の積層網状シートとして用いることができ
る。この場合フラットシート(B)と非平面網状シート
(A)とは交互に積層される。しかし波形網状シート
(A1)とフラット網状シート(B)とを積層する場
合、それぞれ1層づつが積層されたものは、波形網状シ
ートを内側にして円筒状に巻くことにより大きなシート
を現場に搬入ができるので、実用上は1層づつの積層体
の方が使用しやすい。
【0027】次ぎに本発明の侵食防止用網状シートを河
川の堤防に敷設する方法について説明する。図5は河川
14の断面図を示す。川底15及び平常時の水位16よ
り下にある堤防下部17は、通常コンクリートで施工さ
れている。一方平常時は水と接触していない堤防上部の
法面19には、自然の景観を保つために、土で構築した
り、コンクリートを土砂で覆った構造とする工法が進め
られている。しかし、このような土で構築された堤防の
法面は、そのままでは増水時に水流により侵食を受ける
ので,侵食防止用補強材料が必要であり、本発明の侵食
防止用網状シートCは、主としてこのような堤防上部法
面19に敷設される。しかし本発明の侵食防止用網状シ
ートの敷設場所は、堤防上部法面に限定されるものでは
なく、堤防下部に敷設することも可能である。堤防上部
法面及び堤防下部法面には必要に応じてコンクリートブ
ロック18を埋めこむ。
【0028】侵食防止用網状シートの敷設方法を図6に
より説明する。先ず法面19を整地した後、非平面網状
シートAとフラット網状シートBとを融着して積層され
た侵食防止用網状シートCを、非平面網状シート側を法
面上に接触させU字型ピン20で固定して敷設する。非
平面網状シートとして波形網状シートを用いた場合は,
その折り曲げ線方向が水流と直角になるような方向に配
置する。次いでフラット網状シートの面に網目を通して
土砂21を充填する.土砂充填後にフラット網状シート
に直接或いは適当な厚さに盛った土の上に、張り芝等の
植物を植え、侵食防止用網状シート内に植物22を植生
させる。植物の種類によっては、充填した土砂内に種子
を播いて植生することもできる。植物が繁茂することに
より、堤防が緑化して、自然の景観と調和させることが
できる、また土砂内部に植物が根23を張って、網目に
おいて絡み合うことによりシートとの密着性が増し、且
つ内部の土砂の流出を防止できる。
【0029】本発明の侵食防止用網状シートは、大面積
の法面に敷設するので多数の網状シートのユニットを上
下左右に隣接敷設するが、隣接する侵食防止用網状シー
トとの接続部で侵食が起こったり、接合部での剥離が起
こらないようにするためには、侵食防止用網状シートの
1ユニットができるだけ大きいほうが望ましいが、製
造、保管、輸送の関係から、その大きさには限度があ
り、通常、縦(河川の流れ)方向で10m〜30m、横
(法面の上下)方向で1m〜2mのものを1ユニットして
用い、これを上下左右に多数つなげ貼り合わせて敷設
し、接続部をU字型ピンで固定する。
【0030】上記接続部で隙間の開かないようにするに
は、端部を重複し重ね合わせる必要があるが、本発明の
侵食防止用網状シートは、積層体であるため厚みが大き
く、そのまま重ねると段差ができ、施工性が悪くなる。
またこのような段差がついた接続部では水流の変化が起
こり、侵食防止の効果が低減する場合がある。そこで、
接続部においては図7に示すようにフラットシートの長
さを非平面網状シートよりも長くし、非平面網状シート
と積層されていない耳部24を設けた網状シートユニッ
トを用い、これを図8のように隣接する網状シートユニ
ットと重ね合わせ、隣接するユニットを耳部24におい
てU字型ピン等の固定具によって接続する。波形網状シ
ートの場合、長さ方向(図8a)、幅方向(図8b)のいず
れの方向にも隣接ユニットとの接続を円滑に行なうこと
ができる。
【0031】耳部の長さはピンにより接続できる長さが
あれば充分であり、通常は5cm〜20cmである。耳
部は図7の(a)あるいは(b)のように隣接シートと
の接続方向に応じて縦横任意の位置に設けることがで
き、また両側に、あるいは縦横両方向に複数の耳部を設
けることもできる。
【0032】本発明の侵食防止用網状シートを堤防上部
に敷設した場合、シートの最上部は直接降ってくる雨の
影響を直接受けるので、そのままでは雨による水流に対
する侵食防止効果は充分でない。特に波形網状シート
(A1)とフラット網状シート(B)とからなる侵食防
止用網状シートを用いた場合は、波形網状シートの折り
曲げ線方向が水流と直角になるような方向に敷設される
ので、水流に対する侵食防止効果は大きいが、断面V字
形の空間が上に向かって開口しているので、植生によっ
て芝の根が張るまでは雨水による侵食を受けやすい。そ
こで、堤防の最上段については、図7(b)のように水
流と直角方向に耳部を有する網状シートを用い,これを
図9のように耳部24を上にして敷設し、耳部をそれぞ
れ土中に巻き込むと、上記開口部がフラットシート耳部
で塞がれるので、雨水による直接の侵食を防止すること
ができ,更に堤防との密着力を向上させることができ
る。上部開口部での雨水による侵食防止を目的として耳
部を設ける場合、耳部及びその周辺部の表面に更に不織
布等の吸出し防止材25を積層することにより,侵食防
止効果を一層高めることができる。
【0033】また隣接敷設するシート間の別の接続方法
として、接続用フラット網状リボンを用いることもでき
る。即ち図10のようにリボン状のフラット網状シート
26を隣接敷設する2つの侵食防止用網状シートの接続
端部上に重ね、それぞれピン20で固定する。接続用網
状シートリボンの長さは接続部の長さに合わせて用い
る。幅はピンにより固定できる幅であれば充分であり通
常は10cm〜30cmのものを用いる。
【0034】本発明は土で構築された法面の安定化、侵
食防止に特に有効であるが、平常時は水の流れない上部
堤防に用いられているコンクリート法面についても、最
近は景観上の目的から覆土し、緑化することが検討され
ているので、このような法面の侵食防止にも使用可能で
ある。また河川堤防以外の法面、たとえば宅地造成のた
めの急勾配盛土の法面の安定化にも用いることができ
る。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明の網状シートの侵食
防止用網状シートとしての効果を具体的に説明する。な
お性能評価方法は下記のとおりである。
【0036】(1)侵食防止性 水路幅60cm、長さ15mの水槽を用い、洪水時を想
定して、下記の条件で水を流し、横軸に冠水時間、縦軸
に洪水流の強さとして摩擦力をとり、基準として年2回
の草刈を行なっている植生法面について上記テストを行
ない、植生堤防が侵食防止できる領域を測定する。次い
でこの水槽に厚さ10cm分のシートを貼り付け、同様
のテストを行ない、植生の場合の上記領域との比較によ
り侵食防止性を下記の4段階で評価した。特A:植生で
は侵食防止ができない洪水外力が作用する場所(高水敷
幅が狭い、又は湾曲部外岸などの河道区間)に適用でき
るシート A:植生だけでは侵食防止が難しい場合に用いるシート B:部分的な裸地化部分がなければ、植生だけでも侵食
防止ができる程度の洪水外力があり、裸地化部分の補強
の目的に用いられるシート C:侵食防止効果が植生よりも小さく侵食防止材料とし
て不適当であるもの
【0037】(2)折れ曲げ破損 簡易折り曲げ試験によりシート端部処理で折り曲げた時
の破損状態を観察し、下記3段階で評価し、a,bを合
格、cを不合格とした。 a:破損しない b:一部破損する c:全体的に破損する(折れる)
【0038】(3)衝撃破損 重量2kgの剣先スコップ落下試験(シート上1mより落
下、縦横2方向×2回)を行ない、下記4段階で評価
し、a、b、cを合格、dを不合格とした。 a:破損は殆どない b:破損はないが凹む c:繊維が数本切れる程度 d:孔があく
【0039】(4)ピンによるシートの固定性 ピンで固定されたシートに人が乗った時の変形状態を観
察し、下記3段階で評価。 a:シートは変形しない b:重複部の端部が変形し浮き上がる c:ピンから外れる
【0040】(5)伸張回復性 簡易伸張回復試験により、50kgf/mの荷重でシートを
1分間引張って戻した時の厚さの復元率を測定し、下記
2段階で評価。 a:元の厚さの90%以上 b:元の厚さの90%以下
【0041】(6)敷設修正性 簡易施工性試験により、シートを縦に持ち上げ、{2ω
×(2/0.15)}kgf/mの荷重(ω:シートの目付kgf/m
2)に対する自重伸びを測定し下記2段階で評価。 a:10%以上伸びない b:10%以上伸びる
【0042】(7)土砂充填性 堤体に使用している山砂(江戸崎産)を充填した時のシー
ト1枚厚さに対する充填率を下記3段階で評価し、a,
bを合格、cを不合格とした。 a:1回目で完全に入る b:2回目で完全に入る c:2回目までの充填では完全には入らない
【0043】(8)仕上がり性 a:フラットで、見た目は良い b:ピン周りが凹む c:全体的に多少凹凸している d:凹凸が大きく、見た目が悪い
【0044】(9)撤去時破損 簡易引っ掛け試験(JIS L1043)により、10cm間
隔でフックに引っ掛けたシートを15kgfで引張り、破損
状況を下記4段階で評価した。 a:破損しない b:一部変形する c:一部破損する d:全体的に破損する (10)沈下率 土砂充填用振動加圧盤(180kgf/m2)の重さをかけた時の
シート厚さの沈下割合を%で示す。32%以下を合格と
する。
【0045】[実施例1〜3]耐衝撃性グレードのポリ
プロピレン((株)グランドポリマー製、グランドポリ
プロ)を原料として製造した平面網状シートを波状に折
り曲げて波形網状シートを作製し、これを波形網状シー
ト作製に用いたと同じフラット網状シートと積層し、両
網状シートを超音波融着により接合して,表1記載の3
種の侵食防止用網状シートを作製した。この侵食防止用
網状シートの物性を測定し、また侵食防止用シートとし
ての性能を評価した。結果を表1に示す。
【0046】[実施例4]高密度ポリエチレン(三井化
学(株)製”ハイゼックス”)を原料として製造した平
面網状シート(ストランド径0.8mm、)をエンボスし
て、縦横両方向に交互に凹凸部を設けた両面エンボス網
状シートを作成し、これをエンボス網状シート作製に用
いたと同じフラット網状シートと積層し、両網状シート
を超音波融着により接合して,侵食防止用網状シートを
作製した。この侵食防止用網状シートの物性を測定し、
また侵食防止用シートとしての性能を評価した。結果を
表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】[比較例1]繊度3600デニールのポリ
プロピレン製繊維を目付270g/m2,厚さ11mmに
押出し成形した幅0.6m、の糸状多孔質構造体(繊維径
0.8mm、厚さ11mm、空隙率97%)を用いて侵食
防止用シートとしての性能を評価した。結果を表2に示
す。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明の侵食防止用網状シートは侵食防
止効果が大きく、また土砂の充填と植物の植生が容易で
あり、土砂内部に植物が根を張って、シートとの密着性
が増し、且つ内部の土砂の流出を防止できる。そのため
このシートを法面に敷設し,これに植物を植生すること
により、水流による侵食を防止して洪水等の災害を防ぐ
ことができる。また法面を緑化して、自然に近い景観を
与えるので,防災および景観の保全にきわめて有効であ
る。
【0051】またフラット網状シートに、非平面網状シ
ートと積層されていない耳部を設けることにより、各ユ
ニット間の接続をスムースに行なうことができ、更に堤
防の最上段部に、上記耳部を置き、これを土中に巻き込
むことにより、雨水による上部からの直接の侵食を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波形網状シートを用いた本発明の侵食防止用網
状シートの見取図
【図2】エンボス網状シートの平面図
【図3】エンボス網状シートを用いた本発明の侵食防止
用網状シートの断面図
【図4】エンボス網状シートの製造方法を示す図
【図5】河川堤防の断面図
【図6】本発明の侵食防止用網状シートを河川堤防に敷
設した状態
【図7】耳部を有する侵食防止用網状シート
【図8】耳部を用いて隣接する網状シートと接続した状
【図9】上端部に耳部を有する網状シートの耳部を土中
に巻き込み敷設した状態
【図10】網状シートリボンを用いて隣接する網状シー
トと接続した状態
【符号の説明】
A 非平面網状シート A1 波形網状シート A2 エンボス網状シート B フラット網状シート C 侵食防止用網状シート 1 波形網状シートの山部 2 波形網状シートの谷部 3 波形網状シートとフラット網状シートの接合点 4 エンボス網状シートの凸部 5 エンボス網状シートの凹部 6 平面網状シート 7 平板 8 円柱状突起 9 成形型 10 平板 11 孔 12 成形型 13 非平面網状シートとフラット網状シートの接合点 14 河川 15 川底 16 平常時水位 17 堤防下部 18 コンクリートブロック 19 堤防上部法面 20 U字型ピン 21 土砂 22 植物 23 植物の根 24 フラット網状シートの耳部 25 吸出し防止材 26 フラット網状リボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 光一 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 服部 敦 茨城県つくば市大字旭1番地 建設省土木 研究所内 (72)発明者 福田 諭吉 埼玉県久喜市河原井町9番地 三井石化産 資株式会社商品技術研究所内 (72)発明者 鈴木 実 埼玉県久喜市河原井町9番地 三井石化産 資株式会社商品技術研究所内 (72)発明者 田中 博文 埼玉県久喜市河原井町9番地 三井石化産 資株式会社商品技術研究所内 (72)発明者 吉田 宏彦 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三 菱樹脂株式会社内 (72)発明者 小菅 理宏 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三 菱樹脂株式会社内 (72)発明者 河野 正彦 滋賀県長浜市三ツ矢町5−8 三菱樹脂株 式会社長浜工場内 (72)発明者 清水 安雄 滋賀県長浜市三ツ矢町5−8 三菱樹脂株 式会社長浜工場内 Fターム(参考) 2D018 DA03 2D044 DA12 DB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂よりなり、目合いが均
    一な平面網状シートを変形させてなる、厚さ5mm〜5
    0mmの非平面網状シートであって、その最上部及び最
    下部の点又は線群がほぼ平行な2面を形成する形状を有
    し、その厚みが占める空間における空隙率が90〜99
    %である非平面網状シート(A)の少なくとも一層と、
    熱可塑性合成樹脂よりなる少なくとも一層のフラット網
    状シート(B)とを積層・接合してなる侵食防止用網状
    シート。
  2. 【請求項2】 非平面網状シート(A)が波形網状シー
    トであることを特徴とする請求項1記載の侵食防止用網
    状シート。
  3. 【請求項3】 非平面網状シート(A)が網状シートの
    両面又は片面にエンボス部が隣接して多数形成されたエ
    ンボス網状シートであることを特徴とする請求項1記載
    の侵食防止用網状シート。
  4. 【請求項4】 フラット網状シート(B)の目合いが非
    平面網状シート(A)の目合いよりも大きいことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の侵食防止用網状
    シート。
  5. 【請求項5】 フラット網状シートの少なくとも一端部
    に、波形網状シート又はエンボス網状シートと積層され
    ていない耳部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の
    侵食防止用網状シート。
  6. 【請求項6】 法面上に請求項1〜5のいずれかに記載
    の侵食防止用網状シートを敷設し、土砂を充填し、植物
    を植生することを特徴とする法面保護工法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の侵食防止用網状シート
    ユニットの耳部を、隣接する侵食防止用網状シートユニ
    ットの端部と重ね合わせ、両ユニットを固定具によって
    接続し、複数の侵食防止用網状シートユニットを上下左
    右に隣接敷設することを特徴とする請求項6に記載の法
    面保護工法。
  8. 【請求項8】 法面の最上段に上部に耳部を有する請求
    項5記載の侵食防止用網状シートユニットを敷設した
    後、耳部を土中に巻き込むことを特徴とする請求項6又
    は7に記載の法面保護工法。
  9. 【請求項9】 隣接して敷設する侵食防止用網状シート
    の接続端部にフラット網状リボンを重ね合わせ、固定具
    により固定して隣接する網状シートを接続することを特
    徴とする請求項6に記載の法面保護工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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