JP2001254225A - 繊維およびその繊維組成物 - Google Patents

繊維およびその繊維組成物

Info

Publication number
JP2001254225A
JP2001254225A JP2000065599A JP2000065599A JP2001254225A JP 2001254225 A JP2001254225 A JP 2001254225A JP 2000065599 A JP2000065599 A JP 2000065599A JP 2000065599 A JP2000065599 A JP 2000065599A JP 2001254225 A JP2001254225 A JP 2001254225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
flame
flame retardant
added
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000065599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yanai
宏 谷内
Yosuke Takai
庸輔 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Boseki KK
Daiwabo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Boseki KK, Daiwabo Co Ltd filed Critical Daiwa Boseki KK
Priority to JP2000065599A priority Critical patent/JP2001254225A/ja
Publication of JP2001254225A publication Critical patent/JP2001254225A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災時に安全で、焼却などの廃棄処分が無害
にでき、リサイクル可能で、強力などの性能は従来並み
で製品の使い勝手に支障のないポリオレフィン系の難燃
化繊維及びその組成物を提供する。 【解決手段】 モノマーの炭素数が2〜8のαオレフィ
ンのホモまたは共重合の樹脂に、高分子量ヒンダードア
ミン系安定剤を難燃効果剤として0.1〜10重量%添
加し、オレフィン樹脂に難燃性を付与することで難燃化
した繊維及びその組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性の効果を有
する繊維およびその繊維組成物に関する。さらに詳しく
は、濾過資材、インテリア資材、繊維資材、そして自動
車の内装材用途などで、ノンハロゲンの、ポリマー添加
剤を難燃効果剤として用いてポリオレフィン樹脂を難燃
化して、繊維全体を難燃化した繊維およびこれらの繊維
を用いて難燃化した繊維組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアーフィルターや濾過布などの濾過資
材、壁紙やカーペットなどのインテリア資材、テント、
自動車の幌シートや日除けテントなどの繊維資材、そし
て自動車の内装材など、従来から製品に難燃性が求めら
れている分野では、塩化ビニル製品や、特公昭60−7
722号、特公昭60−24205号あるいは、特公昭
61−44967号公報に示されているようなハロゲン
化合物の難燃剤を用いた製品が多用されてきたが、使用
後に焼却して廃棄処分するとダイオキシンなどの有害物
の発生の可能性があり、また火災時にはハロゲン化水素
などの有害物や煤が発生し、いずれも問題視されてい
る。
【0003】また、最近は、リサイクル性などが強く要
求されて、ポリエチレンテレフタレートよりリサイクル
が容易なポリオレフイン樹脂で上記資材を作ることが求
められているが、ポリオレフイン樹脂はラジカル重合で
作られているため、難燃化が困難であり、前述の様にハ
ロゲン化合物の難燃剤が用いられてきたことにより、リ
サイクル性の点からは問題があった。
【0004】従来のポリオレフィン系の難燃繊維には、
比重の重いハロゲンガスを、熱分解させて発生させて繊
維を覆って酸素を遮断することで難燃化するハロゲン系
難燃剤、主に縮重合樹脂で効果を発揮する、熱分解温度
を下げ、脱水反応で水素を引抜いて炭化を促進して難燃
化するリン酸アンモニウム塩や赤燐などの燐化合物、そ
して、不燃の無機物やさらには結晶水を加熱すると放出
する無機物を概ね過半量添加して、可燃性の樹脂の量を
減らすことで難燃化する水酸化マグネシュウムなどの水
酸化物などを使用しており、これらも検討したが、難燃
効果が従来の物より格段に優れたものは見つからず、こ
こ十年、他社でも実用化されたものはないのが実状であ
った。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】上記ように製品に難燃
性が求められている分野では、従来、難燃効果の高いハ
ロゲン化合物、例えば、塩化ビニル樹脂やハロゲン系難
燃剤がこの用途に多用されてきたが、火災時にハロゲン
化水素などの有害物や煤を発生し、被災者にこれら有害
物が強い被害を与え、また、破損や劣化で使用に耐えな
くなった時、焼却して廃棄処分するとダイオキシンなど
の有害物が発生するため焼却できず、微生物などでの処
分もできないため、これらの使用は廃棄処分においても
重大な問題があった。また、これら製品を製造またはリ
サイクル使用する時、ハロゲン化水素などの有害物が発
生し、製造環境の劣悪化と製造設備の劣化を招き、問題
が大きく、また塩化ビニル製品においては、使用によっ
て柔軟剤が溶出して再生が出来ない等問題があった。
【0006】上記した難燃剤を用いた従来技術では、公
知のハロゲン系難燃剤に加え、りん系、アンモニウム塩
系が紹介されており、樹脂の難燃剤としては水酸化マグ
ネシウムなどが従来から公知であったが、ポリオレフィ
ン繊維では、ハロゲン系難燃剤を主剤としないと効果が
なく、これらが主として実用されてきた。しかしなが
ら、上記した様に種々の問題があるため、本発明は、ハ
ロゲン元素を含まない薬剤の使用、すなわち、ノンハロ
ゲン化によって、より火災時に安全で、焼却などの廃棄
処分が無害にでき、リサイクル可能で、強力などの性能
は従来並みで製品の使い勝手に支障のないポリオレフィ
ン系の難燃化繊維及びその組成物を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ポリオレフィン樹脂に難
燃性を発現させるには、酸化剤である酸素の遮断、
着火しない低温で熱分解させて耐熱性の炭化物で被覆す
る、可燃物である樹脂の含有量を減らし着火しても低
発熱とする手段が従来の難燃性付与方法であった。これ
らを整理すると、酸素の遮断、燃焼時の可燃ガス発
生抑制、炎の低温化となり、ポリオレフィン系の難燃
繊維では、の効果を持つハロゲン系難燃剤を主体と
し、またはの薬剤を補助とした難燃剤構成であった
が、製造上、使用上、火災発生時などで上記の通り大き
な問題を抱えているため、従来の難燃剤の概念を捨て
て、一から再検討した。本発明は、ポリオレフィン樹脂
の燃焼機構が、まず、熱によって樹脂が熱分解を起こ
し、低分子量のモノマーなどを放出して、これらが着火
し、さらに熱分解の連鎖を起こして燃焼する機構と仮定
して検討を続けた結果、ハルス系のラジカル捕集剤をポ
リオレフィンの安定剤としてでなく、難燃化剤としても
っと大量に添加することで、外部からの炎によって樹脂
が熱分解される時、アルキルラジカル(R・)がまず発
生するが、このラジカルを捕捉することで、熱分解連鎖
を遮断すれば、低分子量物の発生を抑制でき、ポリオレ
フィン樹脂やその繊維を難燃化できるのではと考え、本
発明に至ったものである。
【0008】本発明は、モノマーの炭素数が2〜8のα
オレフィンのホモまたは共重合の樹脂に、高分子量ヒン
ダードアミン系安定剤を難燃効果剤として0.1〜10
重量%添加し、オレフィン樹脂に難燃性を付与すること
で難燃化した繊維及びその組成物とするものであって、
使用する難燃効果剤が、従来の難燃剤でなく、ポリオレ
フィン樹脂の安定剤であるヒンダードアミン系安定剤を
用いており、結果として、環境ホルモンにも該当しない
薬剤で、ノンハロゲンで難燃化を達成しており、火災時
にも有害ガスを発生せず、廃棄処分でも有害物を排出し
ないので安全であり、当該効果剤が樹脂の安定剤に類す
るものであるからリサイクルも容易であり、必要添加量
も従来の難燃剤より少ないので繊維の性能の低下もあま
り生じない特徴を持ったものとなる。
【0009】前記したアルキルラジカル(R・)を捕捉
する本発明の難燃効果剤として用いるヒンダードアミン
系安定剤は、イミノ基の窒素の部分が、N−アルコキシ
・イミノ基(>NOR)(Rは炭素数1〜20のアルキ
ル基)であり、該基は、主としてアルキルラジカル(R
・)を捕集するので特に好ましく、アルキル−パーオキ
シラジカル(RO2・)を主とし て捕集する>NH、>
NOHや>NCH3より難燃効果が大きく好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の形態は、モノマーの炭素
数が2〜8のαオレフィンのホモまたは共重合の樹脂
に、高分子量ヒンダードアミン系安定剤を難燃効果剤と
して0.1〜10重量%添加し、オレフィン樹脂に難燃
性を付与することで難燃化した繊維及びその組成物に関
する。
【0011】本発明の難燃効果剤を添加するオレフィン
樹脂は、主として炭素数が2〜8のαオレフィンのホモ
ポリマー、これらの共重合体、あるいはこれらを主成分
とした、エチレンカルボン酸や酢酸ビニルなどのエチレ
ン変性体、プロピレン変性体、スチレンやゴムモノマー
との共重合体、そしてこれらの混合物を言い、本発明で
使用する難燃効果剤を添加していないオレフィン樹脂も
ほぼ同様であるが、さらにαオレフィンが少ないエチレ
ン−酢酸ビニル、エチレン−ビニルアルコール、エチレ
ン−アクリル酸、エチレン−アクリル酸エステルなどの
オレフィン共重合体も都合良く用いることができる。な
お、経済的、繊維性能的には、前記したオレフィン樹脂
として、ポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン共
重合体、エチレン共重合体、およびポリブテン1が特に
好ましい。
【0012】本発明の繊維が複合繊維にあっては、本発
明の難燃効果剤を添加しているポリオレフィン樹脂以外
の熱可塑性樹脂として、前記ポリオレフィン樹脂の他
に、融点が100〜300℃の範囲にある、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(P
TT)、スルホン化ポリエステル、脂肪族ポリエステ
ル、共重合ポリエステル、あるいは、ポリエステルエー
テルなどのポリエステル類、ポリアミド6、ポリアミド
66、ポリアミド12、MXDナイロン、共重合ポリア
ミド、あるいは脂肪族ポリアミドなどのポリアミド類、
あるいはポリカーボネート類などの重縮合体、ポリスチ
レン、ポリブタジエンあるいはこれらのラジカル共重合
体、そしてこれらの変成体や混合物が都合良く使用で
き、これらに着色剤や充填剤などの添加物が用途によっ
て添加されているのも好ましい。なお、前記した熱可塑
性樹脂の融点は100〜300℃の範囲に限定している
が、無論この範囲外であっても問題が無い。
【0013】本発明の難燃効果剤として用いるヒンダー
ドアミン系安定剤は、イミノ基の窒素の部分が、N−ア
ルコキシ・イミノ基(>NOR)(Rは炭素数1〜20
のアルキル基)であり、該基は、主としてアルキルラジ
カル(R・)を捕集し、アルキル−パーオキシラジカル
(RO2・)を捕集する>NH、>NOHや>NCH3
り好ましい。なお、従来の安定剤として、>NHタイプ
などのヒンダードアミン系安定剤を通常量併用添加する
ことも好ましく、他の安定剤の通常量併用添加も好まし
い。また、本発明の難燃効果剤は、チバ・スペシャリテ
ィ・ケミカルズ社の商品名チモソルブ944などのよう
に多数のイミノ基が側鎖として存在するタイプの高分子
量タイプで、ラジカル捕集によって3次元化するので、
揮発物を抑制でき、最も好ましい。なお具体的なN−ア
ルコキシ・イミノ基(>NOR)を持つ本発明のヒンダ
ードアミン系安定剤を例示すると、チバ・スペシャリテ
ィ・ケミカルズ社の商品名CGL116がある。
【0014】本発明の難燃効果剤の樹脂への添加率a
(重量%)は、0.1〜10重量%で良く、約0.3〜
5重量%が最も好ましい。なお、0.1重量%未満では
難燃性が十分でなく、10重量%を超えると経済的に好
ましくない。また、全ての繊維構成成分の内、ポリオレ
フィン樹脂に対して、該難燃効果剤が少なくとも0.1
重量%の割合で含有されていないと、難燃特性が発揮で
きず好ましくなく、繊維に対して該難燃効果剤が添加さ
れた樹脂が少なくとも30重量%使用されていないと繊
維として難燃特性が発揮できず好ましくない。
【0015】本発明の繊維は、1成分または混合ポリマ
ー1種からなる単一繊維、複数種の熱可塑性樹脂からな
る鞘芯型、この偏芯型、背腹型、1成分が少なくとも複
数に区分され他の成分で区分けされている繊維断面が蜜
柑型、風車型または積層型、または、混合紡糸された複
合繊維であり、同一樹脂で難燃効果剤が添加された樹脂
と添加されていない樹脂の複合繊維も含まれる。また繊
維形状は、繊維断面が円、楕円、非円の異型でも良く、
芯部が中空であっても都合良く、本発明の難燃効果剤が
添加されている樹脂は、例えもう1成分がポリオレフィ
ン樹脂であっても、難燃効果の発揮には繊維表面に露出
している必要がなく、繊維に存在さえすれば難燃効果を
発揮し得る。
【0016】また、本発明の繊維は、ステープル、短カ
ット、マルチおよびモノフィラメント、スプリットヤー
ン、スパンボンドやメルトブローやフラッシュ紡糸によ
る繊維、ストランドなど繊維状物等を言う。
【0017】本発明の繊維は、リサイクル性が要求され
る用途には、大部分がポリオレフィン樹脂で構成されて
いるのが好ましく、ポリプロピレン単一成分繊維、ポリ
プロピレンを芯成分とし、ポリプロピレン、プロピレン
共重合体、ポリエチレン、エチレン共重合体、ポリブテ
ン1、ブテン1共重合体、あるいはこれらの混合物を鞘
成分とする鞘芯型複合繊維、ポリメチルペンテンを1成
分とし、上記したポリオレフィン樹脂をもう1成分とす
る、鞘芯型または断面が風車型の複合繊維が特に好まし
い。なお、前記した繊維の繊度は、紙、不織布などの形
態の製品向けには、0.01〜100dTex、紡績糸
やフィラメント向けには0.5〜10dTex、ニード
ルパンチ製品向けには5〜20dTex、その他土木資
材などでは繊維径を0.1〜5mmφとするのが良い
が、用途によるので特には限定されない。
【0018】本発明の繊維組成物は、スパンレースやニ
ードルパンチなどの物理的三次元交絡、熱風接着やロー
ル接着などの熱接着、バインダーや接着剤での接着など
で一体化された紙や不織布、スパンボンドやメルトブロ
ー手法で樹脂より直接不織布化された不織布、紡績糸、
マルチフィラメント、モノフィラメントやスプリットヤ
ーンなどの織編物(ネット、寒冷紗、メッシュを含
む)、樹脂のストランドで構成された網状体などを言
う。また本発明の繊維以外の他の繊維で都合良く用いる
ことができる維維としては、前記した難燃効果剤を添加
していない熱可塑性樹脂の単一または複合繊維、および
レーヨンなどの再生繊維、アクリルやビニロンなどの合
成繊維、木綿、カポック繊維、椰子繊維、羊毛などの獣
毛や絹などの天然繊維、炭素繊維やガラス繊維などの無
機繊維などがある。
【0019】本発明の繊維組成物には、本発明の難燃効
果剤を添加された繊維が含まれ、該組成物を構成してい
るポリオレフィン樹脂に対して、本発明の難燃効果剤が
少なくとも0.2重量%の割合で保持されているのが好
ましく、これ以下の量であると難燃性に問題を生じる場
合があり好ましくない。
【0020】本発明の繊維組成物の内、織物用途で防水
機能を必要とするものは、本発明の難燃効果剤を添加さ
れたポリオレフィン樹脂で被覆されていると都合良く、
該樹脂は該織物の主体繊維の融点より少なくとも15℃
低いものが製造上好ましい。
【0021】次に本発明の効果を実施例と比較例で具体
的に説明する。なお、本発明の実施の1形態であるステ
ープル繊維で主に説明するが、他の形態の繊維も実施例
を参考にすれば同様に容易に作ることができることはい
うまでもない。
【0022】
【実施例】(実施例1〜21、比較例1〜5) 本発明
の実施例と比較例の繊維は、表1から表3記載の条件に
従って、図1と図2の繊維断面で、複合比を1:1とし
て溶融紡糸し、延伸して、例えばアルキル硫酸エステル
塩からなる易水溶性繊維処理剤を付与しながらスターッ
ファボックスで捲縮を付与したものであり、これをネッ
トコンベアー式熱風貫通型乾燥機で乾燥した後、51m
mの長さに切断してステープル繊維としたものである。
なお、表においてPPはポリプロピレンを、EPはプロ
ピレンを主体としたエチレンとの共重合体を、HPEは
高密度ポリエチレンを、MPPは中密度ポリエチレン
を、EMAはエチレン−メチルアクリレート共重合体
を、PB1はポリブテン1を、PETはポリエチレンテ
レフタレートを表し、※印を付記したものは、本発明の
難燃効果剤、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社の商
品名CGL−116を1重量%添加したものを表し、特
に第1成分への添加率(重量%)は表に記載する。ま
た、MFRはメルトフローレートを意味し、測定温度が
230℃のASTM−1238(L)による値で、単位
はg/10分、ポリエステルのIV値は常法の限界粘度
を意味し、表1から表3のPETは0.64の値であ
る。これらの難燃性は、スパンレース(SLと表示)、
または145℃の熱風加工機で不織布化してJISL1
091、A−1法で評価した。
【0023】表中の温度は℃、密度はg/cm3、繊度
はdTex、乾強力はcN/dTex、燃焼試験の炭化
面積はcm2、残炎および残塵時間は秒であり、燃焼試
験の1分とは1分加熱、着炎後とは着炎3秒後を意味す
る。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】(実施例22〜26、比較例6〜7) 表
4に示す様に、表1から表3の繊維あるいは2dTex
のPET繊維を混綿してSLで不織布化して、実施例1
と同様にして難燃性の評価を行い結果を同表に示す。な
お、表中の繊維の種類で実〇は実施例の番号、比〇は比
較例の番号を示す。
【0028】
【表4】
【0029】(実施例27)実施例1と同様にして実施
例19のEPを用いて、孔径0.7mmのノズルよより
繊維径0.7mmのストランドを流下させ、移動してい
る凹凸形状の金型上堆積してストランドの交点を融着接
着した網状体を作成した。難燃性は実施例19と同様で
あった。
【0030】(実施例28)実施例6において、0.4
mmの孔径を持つ複合メルトブロー溶融紡糸設備を用い
て、繊度が0.3dTexのPP/PB1複合メルトブ
ロー不織布を得た。難燃性は実施例6とほぼ同様で良好
な難燃性を示した。
【0031】
【発明の効果】本発明の難燃性の効果を有する繊維およ
び繊維組成物を用いた繊維製品は、良好な難燃性を示す
にかかわらず、火災時にも有害ガスを発生させず、たと
え焼却によって廃棄処分を行なっても有毒物質の発生が
ない。また、リサイクルの容易な商品を適切な組合せを
採用すれば容易に作ることができ、難燃化による製品の
性能低下もわずかである特徴を備えたものとなる。さら
に、近年言われている環境ホルモンも含まないため環境
に優しい難燃性の繊維製品として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鞘芯型複合繊維の断面概略図である。
【図2】 分割繊維型の複合繊維の断面概略図である。
【図3】 図1と成分が逆の鞘芯型複合繊維の断面概略
図である。
【符号の説明】
1 複合繊維の1成分 2 複合繊維のもう1つの成分
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 1/07 D01F 1/07 8/06 8/06 D03D 15/12 D03D 15/12 Z D04H 1/42 D04H 1/42 K 1/54 1/54 C 5/06 5/06 Fターム(参考) 4J002 AA01X AC03X BB00W BB03W BB04W BB06W BB07W BB08W BB12W BB14W BB17W BC03X CF03X CF05X CF06X CF07X CF10X CF14X CG00X CL01X CL03X ES006 FD136 GK01 4L035 AA05 BB31 CC20 DD19 EE14 FF05 HH05 HH10 JJ19 KK05 LA03 MA01 MA03 MA04 MA05 MA10 4L041 AA07 BA02 BA04 BA05 BA11 BC11 BC20 BD11 CA06 CA37 CA38 CA39 CA42 CA44 CB15 CB28 DD01 DD14 DD15 DD18 4L047 AA14 AA27 AA29 AB03 AB10 BA09 BB02 CB10 CC08 CC14 EA05 4L048 AA15 AA21 AA28 AA30 AA53 AA56 AC14 CA06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数nが2≦n≦8であるαオレフィ
    ンから選ばれた、1つまたは複数の成分を主成分とす
    る、1種または複数種のポリオレフィン樹脂に、高分子
    量ヒンダードアミン・ラジカル捕集剤のイミノ基(>N
    −H)がN−アルコキシ・イミノ基(>N−O−R)
    (Rは炭素数1〜20のアルキル基)に置き換えられて
    いるヒンダードアミン誘導体が難燃効果剤として添加さ
    れた繊維であって、該ポレオレフィン樹脂への該難燃効
    果剤の添加率a(重量%)が、0.1≦a≦10で、該
    難燃効果剤を添加された樹脂の総含有率b(重量%)が
    30≦bであり、使用されている全ポリオレフィン樹脂
    に対して、該難燃効果剤が少なくとも0.1重量%含有
    され、難燃性の効果を有していることを特徴とする繊
    維。
  2. 【請求項2】 難燃効果剤が添加されているポリオレフ
    ィン樹脂がポリプロピレンであることを特徴とする請求
    項1記載の繊維。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の難燃効果剤が添加されて
    いるポリプロピレンを1成分としたポリオレフィン樹脂
    から成る複合繊維。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のポリオレフィン樹脂がポ
    リプロピレンであることを特徴とした複合繊維。
  5. 【請求項5】 難燃効果剤が添加されている複数種のポ
    リオレフィン樹脂からなる繊維が複合繊維または混合紡
    糸繊維であることを特徴とする請求項1記載の繊維。
  6. 【請求項6】 難燃効果剤が添加された繊維が、難燃効
    果剤が添加されているポリオレフィン樹脂を1成分と
    し、非ポリオレフィン樹脂である、融点が100〜30
    0℃の熱可塑性樹脂をもう1成分とする複合繊維または
    混合紡糸繊維であることを特徴とした請求項1記載の繊
    維。
  7. 【請求項7】 難燃効果剤が添加されているポリオレフ
    ィン樹脂が、ポリエチレン、エチレン共重合体、プロピ
    レン共重合体、ポリプロピレンから選ばれた1つまたは
    これらの複数種の混合物であり、これらを鞘成分とし、
    融点が少なくとも20℃高い熱可塑性樹脂を芯成分とす
    る鞘芯型の複合繊維としたことを特徴とする請求項1記
    載の繊維。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の繊維と他の繊維が混用さ
    れて構成される繊維組成物において、該組成物中の全オ
    レフィン樹脂に対して、請求項1記載の難燃効果剤が少
    なくとも0.2重量%の割合いで保持され、難燃性の効
    果を有していることを特徴とする繊維組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の繊維が熱接着性繊維とし
    て使われていることを特徴とする請求項8記載の繊維組
    成物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の繊維と他の繊維が物理
    的繊維交絡によって一体化されていることを特徴とする
    請求項8記載の繊維組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の繊維と他の繊維が繊維
    接着剤によって一体化されていることを特徴とする請求
    項8記載の繊維組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の炭素数nが2≦n≦8
    であるαオレフィンから選ばれた、1つまたは複数の成
    分からなる、1種または複数種のポリオレフィン樹脂
    に、高分子量ヒンダードアミン・ラジカル捕集剤のイミ
    ノ基(>N−H)がN−アルコキシ・イミノ基(>N−
    O−R)(Rは炭素数1〜20のアルキル基)に置き換
    えられているヒンダードアミン誘導体が難燃効果剤とし
    て添加された繊維であって、該難燃効果剤の添加率a
    (重量%)が、0.1≦a≦10で、該難燃効果剤を添
    加された樹脂の総含有率b(重量%)が30≦bであ
    り、使用されている全ポリオレフィン樹脂に対して、該
    難燃効果剤が少なくとも0.1重量%含有され、難燃性
    の効果を有していることを特徴とする繊維からなる繊維
    組成物。
  13. 【請求項13】 請求項8または請求項12記載の繊維
    組成物が織物であり、該織物に請求項1記載の難燃効果
    剤を少なくとも0.1重量%含み、融点が該織物を構成
    する主体繊維の融点より少なくとも15℃低いポリオレ
    フィン樹脂で被覆されていることを特徴とする難燃性の
    効果を有する織物。
JP2000065599A 2000-03-09 2000-03-09 繊維およびその繊維組成物 Pending JP2001254225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000065599A JP2001254225A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 繊維およびその繊維組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000065599A JP2001254225A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 繊維およびその繊維組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001254225A true JP2001254225A (ja) 2001-09-21

Family

ID=18585094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000065599A Pending JP2001254225A (ja) 2000-03-09 2000-03-09 繊維およびその繊維組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001254225A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003293219A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Daiwabo Co Ltd 難燃性ポリオレフィン繊維およびこれを用いた繊維組成物と繊維積層体
JP2003292688A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Daiwabo Co Ltd 難燃性ポリオレフィン樹脂成形物およびこれを用いた積層体とエアフィルター
US7235596B2 (en) 2003-04-25 2007-06-26 Chisso Polypro Fiber Company Limited. Flame-resistant fiber and fiber molding using the same
JP2009084736A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Daiwabo Co Ltd ポリカーボネート繊維の製造方法
JP2010248684A (ja) * 2009-03-27 2010-11-04 Daiwabo Holdings Co Ltd ポリカーボネート繊維
JP2016130376A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 Jxエネルギー株式会社 難燃性網状構造体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003293219A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Daiwabo Co Ltd 難燃性ポリオレフィン繊維およびこれを用いた繊維組成物と繊維積層体
JP2003292688A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Daiwabo Co Ltd 難燃性ポリオレフィン樹脂成形物およびこれを用いた積層体とエアフィルター
US7235596B2 (en) 2003-04-25 2007-06-26 Chisso Polypro Fiber Company Limited. Flame-resistant fiber and fiber molding using the same
DE102004018845B4 (de) 2003-04-25 2018-06-21 Chisso Polypro Fiber Co., Ltd Flammfeste Faser und Faserformteil, bei dem die flammfeste Faser verwendet wird
JP2009084736A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Daiwabo Co Ltd ポリカーボネート繊維の製造方法
JP2010248684A (ja) * 2009-03-27 2010-11-04 Daiwabo Holdings Co Ltd ポリカーボネート繊維
JP2016130376A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 Jxエネルギー株式会社 難燃性網状構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5609950A (en) Flame-retardant non-woven textile article and method of making
WO2006020633A2 (en) Flame blocking liner materials
JP2001348724A (ja) 難燃性ポリプロピレン繊維及びその製造方法並びに難燃性ポリプロピレンフィルム
JP5715732B2 (ja) 多用途機能性綿及びその製造方法
US8839496B2 (en) Flame blocking liner materials
JP2003292688A (ja) 難燃性ポリオレフィン樹脂成形物およびこれを用いた積層体とエアフィルター
WO2005103346A1 (ja) 難燃性合成繊維およびそれを用いた難燃繊維製品
JP3822046B2 (ja) 繊維およびその繊維組成物
JP2001254225A (ja) 繊維およびその繊維組成物
JP4009117B2 (ja) オレフィン複合シートおよび強化複合不織布
WO2006027911A1 (ja) 高度難燃吸湿性繊維および繊維構造物
JP4351220B2 (ja) 有害ガス難発生敷物及びその製造方法
JP4423918B2 (ja) 機能性繊維及びそれを用いた繊維成形体
JP3895207B2 (ja) 難燃性ポリオレフィン繊維およびこれを用いた繊維組成物と繊維積層体
JP3289503B2 (ja) 難燃性繊維及び不織布
KR20120065339A (ko) 방염 물품에서 재생 셀룰로오스 섬유의 용도
JP5792980B2 (ja) 難燃性繊維シート
JP2007291570A (ja) 難燃性合成繊維、難燃繊維複合体およびそれを用いた炎遮断性バリア用不織布
JP2004339677A (ja) 難燃性繊維及びそれを用いた繊維成形体
JP2004123805A (ja) 難燃性ポリビニルアルコール合成繊維とその製造方法
JP3771504B2 (ja) 耐ドリップ性に優れた難燃性フィルター
JP2007270409A (ja) 難燃性合成繊維および該難燃性合成繊維を用いた難燃性マットレス
JP2007291571A (ja) 難燃性合成繊維、難燃繊維複合体およびそれを用いた難燃性マットレス
JPH08260245A (ja) 難燃性繊維及び不織布
JP6131080B2 (ja) 難燃性ポリビニルアルコール系繊維および難燃性複合体