JP2001254211A - 安全チョッキ - Google Patents

安全チョッキ

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JP2001254211A
JP2001254211A JP2000064996A JP2000064996A JP2001254211A JP 2001254211 A JP2001254211 A JP 2001254211A JP 2000064996 A JP2000064996 A JP 2000064996A JP 2000064996 A JP2000064996 A JP 2000064996A JP 2001254211 A JP2001254211 A JP 2001254211A
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retroreflective
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Mitsugi Misasa
貢 三笹
Kiyoshi Arima
清 有馬
Toru Yukimoto
徹 行本
Kazuyoshi Tanaka
一義 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度適性に優れ、かつ、環境適応性の高い再帰
反射性シートを含む安全チョッキを提供すること。 【解決手段】マイクロプリズム形状のエンボス加工面を
有するポリオレフィン系シートからなる再帰反射性シー
ト1を含む安全チョッキ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全チョッキに関
する。
【0002】
【背景技術】従来から、樹脂の片面にマイクロエンボス
パターンが形成されたシートは、フレネルレンズシー
ト、レンチキュラーレンズシート、プリズムレンズシー
ト等のレンズ機能シートとして利用されている。例え
ば、マイクロプリズム型再帰反射性シートは、その優れ
た光反射性能(輝度)により、安全チョッキ等をはじめ
とする視認性が要求される用途に広く利用されている。
このような再帰反射性シートの素材としては、転写性、
二次加工性、価格等の面から塩化ビニル樹脂が主流であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩化ビ
ニル樹脂製の再帰反射性シートは、気温が低いと脆化し
やすいため(脆化温度約0℃)、冬期の使用が困難であ
る等の問題があるとともに、また、高温使用時、放置時
に添加剤や低分子成分のブリードアウトが生じることも
あり、その場合には輝度の低下が著しく、安全性に欠け
るという問題もある。さらに、塩化ビニル樹脂は比重が
大きいという問題がある上に、焼却時に塩素系ガス等の
有害ガスを発生し、環境適応性が低いという問題もあ
る。
【0004】本発明の目的は、温度適性に優れ、かつ、
環境適応性の高い再帰反射性シートを含む安全チョッキ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る安全チョッ
キは、マイクロプリズム形状のエンボス加工面を有する
ポリオレフィン系シート(以下、POシートという)か
らなる再帰反射性シートを含むことを特徴とする。本発
明におけるPO系シートを構成する原料樹脂としては、
ポリオレフィンを含む種々の樹脂を採用することがで
き、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状
低密度ポリエチレン(以下、LLDPEという)、ポリ
プロピレン(以下、PPという)、熱可塑性エラストマ
(TPO)、エチレン−環状オレフィン共重合体(EP
O)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと
いう)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(以
下、EMMAという)、エチレン−メタクリル酸共重合
体(EMAA)、アイオノマ等を採用することができ
る。
【0006】ここで、再帰反射性シートの耐久性、強度
等を向上させることを考慮すると、PO系シートは、少
なくともPPを含むことが好ましい。PPとしては、ホ
モPP、ランダムPP、ブロックPP等を採用できる。
また、再帰反射性シートの二次加工性を向上させること
を考慮すると、PO系シートは、少なくともEMMAを
含むことが好ましい。このようにEMMAを含むシート
を採用することで高周波ウェルダ適性を向上させること
ができる。
【0007】PO系シートの製造方法としては、種々の
シート成形方法を採用することができ、カレンダー成
形、Tダイ押出成形等を採用することができる。なお、
PO系シートは、単層構造、多層構造のどちらを採用し
てもよい。一方、PO系シートを加工して再帰反射性シ
ートを製造する方法としては、種々のエンボス加工機
(しぼ付け機)による加工法を採用することができ、例
えば、特殊エンボスロールと複数のロール間に巻装され
た金属製エンドレスベルトとを備えた装置により、エン
ドレスベルトおよびエンボスロール間でマイクロエンボ
ス加工を施すことで製造できる。
【0008】この発明によれば、マイクロプリズム形状
(キューブコーナー形状)のエンボス加工面を有するP
O系シートからなる再帰反射性シートを含む安全チョッ
キであるから、塩化ビニル製の再帰反射性シートを含む
安全チョッキと比べて、温度適性が高いという効果があ
る。すなわち、低温時の柔軟性が高い上に(POの脆化
温度約−30℃)、高温使用、放置時にもブリード等に
よる輝度の低下を招くことがない。したがって、低温時
でも使用可能であり、かつ、高温使用時にも輝度を確保
して、安全性の高い安全チョッキを提供することができ
る。
【0009】また、PO系樹脂は塩化ビニル樹脂よりも
引裂強度が高いため、再帰反射性シートの縫製適性が向
上し、縫製時の破損等が減少して再帰反射性シートを含
む安全チョッキの製造効率が向上する。さらに、塩化ビ
ニルと比較して比重が軽いため、同じ重さで反射面積を
大きくすることができるとともに、焼却廃棄時にも塩素
系ガス等の有害ガスを発生しないため、環境適応性も高
い。
【0010】以上において、前記再帰反射性シートは、
多層構造であることが好ましい。ここで、ブリードアウ
トを防止し、耐久性を向上させる必要がある場合には、
PP/LLDPE/PPの三層構造であることが好まし
い。また、高周波ウェルダ適性等の二次加工性を向上さ
せる必要がある場合には、PP/EVA/PPの三層構
造であることが好ましい。特に、PP/LLDPE/P
Pの三層構造とすることで、ブリードアウトしにくく、
耐久性の高い再帰反射性シートになり、安全チョッキの
好適に使用できることとなる。
【0011】このような多層構造を有するポリオレフィ
ン系シートは、押出ラミネーション、ドライラミネーシ
ョン、熱ラミネーション等のラミネーション法、フィー
ドブロック、マルチマニホールド、マルチスロットダイ
等の共押出法等により成形することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1および図2には、本発明の
一実施形態に係る衣類および履き物用部材に用いられる
再帰反射性シート1が示されている。再帰反射性シート
1は、マイクロプリズム(キューブコーナー)形状のエ
ンボス加工面20を備えたPO系シート2から構成され
ている。PO系シート2は、三層構造であり、プリズム
20Aを有する硬質樹脂であるPP製の第1層22と、
軟質樹脂であるLLDPE製の第2層23と、硬質樹脂
であるPP製の第3層24とを備えている。すなわち、
PO系シート2は、硬質樹脂/軟質樹脂/硬質樹脂の三
層構造を有していることとなる。
【0013】ここで、三層構造のPO系シート2は、フ
ィードブロックダイを用いた共押出法により成形した。
すなわち、第1層22〜第3層24に対応した押出機を
3台使用し、各押出機から押し出された各層に対応した
樹脂を、ダイに入る直前に設けた特殊ブロックで合流、
積層させるフィードブロック法により成形した。
【0014】以上のように構成された再帰反射性シート
1の製造装置および製造方法を、図3を参照して説明す
る。製造装置は、エンボスロール30と、第1、第2ニ
ップロール38と、艶付け装置40と、加熱装置50
と、遮蔽板60とを備えている。エンボスロール30
は、スタンパーロール31を備えるとともに、その内部
にスタンパーロール31よりも内径の小さい支持ロール
32およびバックアップロール35を備えている。ここ
で、バックアップロール35は、スタンパーロール31
を介して第2ニップロールと対向する位置に設けられて
いる。さらに、エンボスロール30の内部における支持
ロール32とバックアップロール35との間には、熱交
換器からなる冷却ボックス70が設けられている。
【0015】支持ロール32は、内部が中空に形成され
るとともに、その中空部に冷却媒体が流入された冷却ロ
ールであり、スタンパーロール31内に偏心して配置さ
れている。これら各ロール31、32の間にはそれらが
互いに接触する接触部36Aと、互いに離隔し合う空隙
部36Bが形成されており、接触部36Aでの接触によ
り、スタンパーロール31は、支持ロール32と同時に
回転するようにされている。また、この接触部36Aで
スタンパーロール31は冷却されて、この部分において
転写された再帰反射性シート1が剥離しやすいようにさ
れている。
【0016】第1、第2ニップロール38は、金属ロー
ルの表面にシリコーンゴム製の弾性材39が被覆された
ものであり、スタンパーロール31上に供給されたPO
系シート2を、スタンパーロール31に対して所定圧力
で付勢するようにされている。なお、被覆する弾性材3
9の厚さは、使用するシートの厚さ等に応じて適宜設定
することができる。
【0017】艶付け装置40は、エンボスロール30の
近傍に配置された第1、第2冷却ロール41、42と、
エンボスロール30から離れた位置に配置された第3冷
却ロール43と、これら各ロール41、42、43に巻
装されたエンドレスベルト44とを含んで構成されてい
る。ここで、第1、第2冷却ロール41、42間のエン
ドレスベルト44に沿った位置にも、冷却ボックス70
が設けられている。
【0018】第1〜第3冷却ロール41、42、43
は、金属製ロールであり、その内部には水冷式等の冷却
手段が設けられている(図示省略)。また、第1〜第3
冷却ロール41、42、43のうち少なくとも1つの回
転軸は、回転駆動手段と連結されている。なお、第3冷
却ロール43は、適宜省略してもよい。一方、エンドレ
スベルト44は、ステンレス製ベルトであり、第1、第
2冷却ロール41、42間でPO系シート2のエンボス
面とは反対側の面をスタンパーロール31側に付勢する
ように設定されている。
【0019】加熱装置50は、例えば、高周波誘導加熱
器、ハロゲンヒーター、IR加熱器、バーナー加熱器等
の中から、使用するシートの材質、厚さ等に応じて適宜
選択して使用することができる。遮蔽板60は、例え
ば、アルミニウム、ステンレス等の金属板、またはこれ
らの金属板に断熱部材を取り付けたもの等の断熱効果を
有する板であり、エンボスロール30の軸方向に沿って
取り付けられている。
【0020】このように構成された製造装置を用いた再
帰反射性シート1の製造は、次のように行われる。ま
ず、スタンパーロール31内に支持ロール32を偏心さ
せて配置し、この状態でスタンパーロール31を回転さ
せるとともに、エンドレスベルト44を回動させる。さ
らに、加熱装置50により、スタンパーロール31を加
熱して転写可能な所定の温度とし、支持ロール32内部
には冷却媒体を循環させる。
【0021】この状態で、予めTダイ押出により成形さ
れたPO系シート2を、スタンパーロール31上に供給
した後、第1、第2ニップロール38でPO系シート2
をスタンパーロール31の表面に押圧し、PO系シート
2にエンボスパターンを転写させる。この際、第1、第
2ニップロール38の表面に被覆された弾性材39の弾
性により、PO系シート2は面状圧接されることとな
る。
【0022】この後、転写されたPO系シート2をスタ
ンパーロール31の回転とともに移動させて、艶付け装
置40を構成するエンドレスベルト44と、スタンパー
ロール31との間で狭圧してPO系シート2の被転写面
とは反対側の面に鏡面転写して艶付けを行い、再帰反射
性シート1とする。このようにして両面に転写が施され
た再帰反射性シート1は、スタンパーロール31ととも
にさらに移動し、冷却ロールをかねた支持ロール32
と、スタンパーロール31との接触部36Aの下面にお
いて冷却、剥離されて巻き取られる。このようにして再
帰反射性シート1が得られる。
【0023】以上のようにして得られた再帰反射性シー
ト1を、所定形状および所定大きさにカットし、ヒート
シールまたは超音波シール等により、図4に示されるよ
うに、安全チョッキ10の見やすい部分に貼付して使用
する。すなわち、安全チョッキ10の襟の部分等の光の
当たり易い部分に貼付して使用する。
【0024】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)マイクロプリズム形状(キューブコーナー形状)
のエンボス加工面20を有するPO系シート2からなる
再帰反射性シート1を含む安全チョッキ10であるか
ら、塩化ビニル製の再帰反射性シートを含む安全チョッ
キと比べて、温度適性が高いという効果がある。すなわ
ち、低温時の柔軟性が高い上に(POの脆化温度約−3
0℃)、高温使用、放置時にもブリード等による輝度の
低下を招くことがない。したがって、低温時でも使用可
能であり、かつ、高温使用時にも輝度を確保して、安全
性の安全チョッキ10を提供することができる。 (2)マイクロプリズム20Aを有する再帰反射性シー
ト1を使用しているから、マイクロビーズを有する再帰
反射性シートと比べて遠距離視認性を向上できるととも
に、雨中使用時の輝度の低下を防止することができ、安
全性を向上できる。
【0025】(3)塩化ビニルと比較して比重が軽いた
め、同じ重さで反射面積を大きくすることができるとと
もに、焼却廃棄時にも塩素系ガス等の有害ガスを発生し
ないため、環境適応性も高い。 (4)再帰反射性シート1が、PP/LLDPE/PP
の三層構造であるから、ブリードアウトを防止し、耐久
性を向上させることができる。また、第1層22および
第3層24にPPを採用しているから、再帰反射性シー
ト1の強度を向上させることができる。
【0026】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では、再帰反射性シート1としてPP/LL
DPE/PPの三層構造を採用していたがこれに限られ
ない。要するにPO系樹脂ならば、種々のものを採用す
ることができ、これらの組み合わせにより任意の層構成
とすることができるが、硬質樹脂/軟質樹脂/硬質樹脂
の三層構造が好ましい。例えば、二次加工性を向上させ
る場合には、PP/EVA/PPを採用することが好ま
しい。また、層構成も三層構造に限らず、任意の層構成
とすることができ、単層構造、二層構造、四層構造以上
を採用しても構わない。
【0027】前記実施形態では、三層構造のPO系シー
ト2の成形法として、フィードブロック用いた共押出法
を採用していたが、これに限らず、ダイ内に層数分だけ
のマニホールドを設けてダイ内合流、積層させるマルチ
マニホールド法、ダイ内では別々の流れにしてダイを出
た直後に積層させるマルチスロットダイ法等の他の共押
出法、熱ラミネーションをはじめとする種々のラミネー
ション法を採用することができる。
【0028】前記実施形態において、再帰反射性シート
1の製造装置として、スタンパーロール31とエンドレ
スベルト44とを備えた装置を用いていたがこれに限ら
ず、再帰反射性シートを製造できる装置であれば、他の
装置を使用することも可能である。また、安全チョッキ
10における再帰反射性シート1を貼付する位置は、前
記実施形態の位置に限らず、任意に設定することができ
る。さらに、安全チョッキ10に再帰反射性シート1を
貼付する手法も、ヒートシール、超音波シールに限られ
ず、例えば、高周波ウェルダ加工等を用いることもでき
る。その他、本発明を実施する際の具体的な構造および
形状等は、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構造
としてもよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。 [実施例1]ポリオレフィン系原料樹脂としてPP、L
LDPEを使用し、これらをPP/LLDPE/PPの
三層構造となるように、共押出して成形したPO系シー
ト2に、前述の製造装置により、以下の条件でエンボス
加工を施して再帰反射性シート1を得た。 加圧圧力:6MPa、加圧時間:4秒、加熱温度:16
0℃、冷却:シート裏面を15℃の水で30秒冷却
【0030】[実施例2]原料樹脂としてEMMAを使
用し、Tダイ押出成形したPO系シートに、実施例1と
同様の装置でエンボス加工を施して単層の再帰反射性シ
ートを得た。なお、加熱温度は140℃とした。
【0031】[比較例]原料樹脂としてPVCを使用
し、実施例2と同様にして単層の再帰反射性シートを得
た。なお、加熱温度は190℃とした。
【0032】以上の各実施例および比較例で得られた再
帰反射性シートについて、シート厚さ、常温特性(引張
弾性率、降伏強度、破断強度、伸び)、低温特性(低温
での引張弾性率、降伏強度、破断強度、伸び)を測定
し、その結果を表1に、高温耐久性、環境適性を測定
し、その結果を表2にまとめた。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】ここで、各項目は次のように測定した。 (1)常温特性および低温特性 JIS K−7132に準拠した方法により測定した
(試験速度:50mm/min、2号形試験片) (2)高温耐久性 エンボス加工直後に輝度を測定した試験片を、60℃の
雰囲気下に2か月放置し、その後、再び試験片の輝度を
測定した。なお、輝度は、JIS Z−8714による
再帰反射係数を測定することで求めた(観測角:0.2
°、入射角:5°、nL=21) (3)環境適性 素材を燃焼させた際に、塩素系ガスが発生するか否かを
調べ、発生しなかった場合を○、発生した場合を×とし
た。
【0036】表1に示されるように、実施例1および実
施例2で得られた再帰反射性シートは、ポリオレフィン
系シートからなるものであるから、−15℃において
も、25℃と同様に柔軟性を保っていることがわかる。
また、−30℃においても、多少柔軟性は失われるもの
の、PVCと比べて非常に柔軟であることがわかる。さ
らに、60℃、2か月保存後でも輝度の低下がほとんど
見られず、塩素系ガスも発生しないことがわかる。一
方、比較例では、PVCからなる再帰反射性シートであ
るから、−15℃ですでに柔軟性が失われ、しかも、6
0℃、2か月保存により可塑剤のブリードアウトにより
再帰反射係数が悪化していることがわかる。また、塩素
系ガスを発生するため、環境適性が低いことがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、マイクロプリズム形状
(キューブコーナー形状)のエンボス加工面を有するP
O系シートからなる再帰反射性シートを含む安全チョッ
キであるから、塩化ビニル製の再帰反射性シートを含む
安全チョッキと比べて、温度適性が高いという効果があ
る。すなわち、低温時の柔軟性が高い上に(POの脆化
温度約−30℃)、高温使用、放置時にもブリード等に
よる輝度の低下を招くことがない。したがって、低温時
でも使用可能であり、かつ、高温使用時にも輝度を確保
して、安全性の高い安全チョッキを提供することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の安全チョッキに用いる再
帰反射性シートを示す平面図である。
【図2】図1におけるII-II線に沿う部分断面図であ
る。
【図3】図1の実施形態における再帰反射性シートの製
造装置を示す概略図である。
【図4】図1の実施形態における安全チョッキを示す図
である。
【符号の説明】
1 再帰反射性シート 2 ポリオレフィン系シート 10 安全チョッキ 20 エンボス加工面 20A マイクロプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 504 A41D 31/00 504C 31/02 31/02 C Fターム(参考) 3B011 AA01 AB01 AC12 3B030 AB01 AB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロプリズム形状のエンボス加工面を
    有するポリオレフィン系シートからなる再帰反射性シー
    トを含むことを特徴とする安全チョッキ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の安全チョッキにおいて、 前記ポリオレフィン系シートは、少なくともポリプロピ
    レンを含むことを特徴とする安全チョッキ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の安全チョッキにおいて、 前記ポリオレフィン系シートは、少なくともエチレン−
    メチルメタクリレート共重合体を含むことを特徴とする
    安全チョッキ。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    安全チョッキにおいて、 前記再帰反射性シートは、多層構造を備えることを特徴
    とする安全チョッキ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の安全チョッキにおいて、 前記多層構造は、ポリプロピレン/直鎖状低密度ポリエ
    チレン/ポリプロピレンの三層構造であることを特徴と
    する安全チョッキ。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の安全チョッキにおいて、 前記多層構造は、ポリプロピレン/エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体/ポリプロピレンの三層構造であることを特
    徴とする安全チョッキ。
JP2000064996A 2000-03-09 2000-03-09 安全チョッキ Withdrawn JP2001254211A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160045782A (ko) * 2013-08-19 2016-04-27 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 저탄성률 층을 포함하는 재귀반사성 시트류

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160045782A (ko) * 2013-08-19 2016-04-27 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 저탄성률 층을 포함하는 재귀반사성 시트류
KR102255973B1 (ko) 2013-08-19 2021-05-25 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 저탄성률 층을 포함하는 재귀반사성 시트류

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