JP2001254062A - 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体に基づく接着性樹脂組成物及び積層体 - Google Patents
変性エチレン・1−ヘキセン共重合体に基づく接着性樹脂組成物及び積層体Info
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- JP2001254062A JP2001254062A JP2000064699A JP2000064699A JP2001254062A JP 2001254062 A JP2001254062 A JP 2001254062A JP 2000064699 A JP2000064699 A JP 2000064699A JP 2000064699 A JP2000064699 A JP 2000064699A JP 2001254062 A JP2001254062 A JP 2001254062A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 押出成形法により積層体を製造する際の、高
速成形時における接着力が良好で、かつ耐熱接着性も優
れた接着性樹脂組成物の提供。 【解決手段】 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体を
5〜95重量%、エチレン系重合体を95〜5重量%含
有してなる組成物であって、該変性エチレン・1−ヘキ
セン共重合体が、不飽和カルボン酸又はその誘導体を
0.01〜10重量%含有し、かつ四価の遷移金属を含
むシングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・1
−ヘキセン共重合体を温度180〜320℃において溶
融変性して得られたものである接着性樹脂組成物。
速成形時における接着力が良好で、かつ耐熱接着性も優
れた接着性樹脂組成物の提供。 【解決手段】 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体を
5〜95重量%、エチレン系重合体を95〜5重量%含
有してなる組成物であって、該変性エチレン・1−ヘキ
セン共重合体が、不飽和カルボン酸又はその誘導体を
0.01〜10重量%含有し、かつ四価の遷移金属を含
むシングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・1
−ヘキセン共重合体を温度180〜320℃において溶
融変性して得られたものである接着性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形加工性に優れ
るとともに、基材に対する接着力とその耐熱性、及び延
伸性や深絞り、耐熱水性等の二次加工性にも優れた接着
性樹脂組成物、及び、食品包装用、工業用資材用等の種
々の用途に用いられる積層体に関するものである。
るとともに、基材に対する接着力とその耐熱性、及び延
伸性や深絞り、耐熱水性等の二次加工性にも優れた接着
性樹脂組成物、及び、食品包装用、工業用資材用等の種
々の用途に用いられる積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品包装用、工業用資材用等に、樹脂、
木材、織布又は不織布(以下まとめて「織布等」と記
す)、金属等の材料がそれぞれの特性を活かした異種材
料との積層体として広く用いられている。このような積
層体は接着性成分を介して、グルー積層法、押出ラミネ
ーション法、共押出ラミネーション法、及び共押出法等
の方法により製造されているものが大部分であるが、用
いられている接着性成分の多くは、初期接着力には優れ
るが、積層体製造時の成形速度が高くなると接着力が低
下する傾向があるため、生産性が低いという問題があ
り、更に接着力の耐熱性、耐久性に劣り、例えば、食品
包装用資材として用いる場合には、容器への成形時、内
容物の高温充填時、或いはボイル殺菌やレトルト処理等
の高温処理時に、層間が剥離するという問題が発生する
ことがある。
木材、織布又は不織布(以下まとめて「織布等」と記
す)、金属等の材料がそれぞれの特性を活かした異種材
料との積層体として広く用いられている。このような積
層体は接着性成分を介して、グルー積層法、押出ラミネ
ーション法、共押出ラミネーション法、及び共押出法等
の方法により製造されているものが大部分であるが、用
いられている接着性成分の多くは、初期接着力には優れ
るが、積層体製造時の成形速度が高くなると接着力が低
下する傾向があるため、生産性が低いという問題があ
り、更に接着力の耐熱性、耐久性に劣り、例えば、食品
包装用資材として用いる場合には、容器への成形時、内
容物の高温充填時、或いはボイル殺菌やレトルト処理等
の高温処理時に、層間が剥離するという問題が発生する
ことがある。
【0003】このような問題を接着強度を向上すること
により解決するために、重合触媒として四価の遷移金属
を含むメタロセン化合物を用いて重合して得られる樹脂
に基づく接着性樹脂組成物が種々提案されている。(例
えば、特開平6−206946号公報、特開平6−20
6947号公報、特開平6−207058号公報、特開
平6−207062号公報、及び特開平9−17639
1号公報など)
により解決するために、重合触媒として四価の遷移金属
を含むメタロセン化合物を用いて重合して得られる樹脂
に基づく接着性樹脂組成物が種々提案されている。(例
えば、特開平6−206946号公報、特開平6−20
6947号公報、特開平6−207058号公報、特開
平6−207062号公報、及び特開平9−17639
1号公報など)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術を更に改良し、各種の成形方法、特に押出成形法に
より積層体を製造する際の、高速成形時における接着力
が良好で、かつ耐熱接着性も優れた接着性樹脂組成物を
提供することを目的としている。
技術を更に改良し、各種の成形方法、特に押出成形法に
より積層体を製造する際の、高速成形時における接着力
が良好で、かつ耐熱接着性も優れた接着性樹脂組成物を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のエチレン系共
重合体に基づく変性重合体が良好な結果を与えることを
見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、変
性エチレン・1−ヘキセン共重合体を5〜95重量%、
エチレン系重合体を95〜5重量%含有してなる組成物
であって、該変性エチレン・1−ヘキセン共重合体が、
不飽和カルボン酸又はその誘導体を0.01〜10重量
%含有し、かつ四価の遷移金属を含むシングルサイト触
媒を用いて重合されたエチレン・1−ヘキセン共重合体
を温度180〜320℃において溶融変性して得られた
ものである接着性樹脂組成物、に存している。
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のエチレン系共
重合体に基づく変性重合体が良好な結果を与えることを
見出し、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、変
性エチレン・1−ヘキセン共重合体を5〜95重量%、
エチレン系重合体を95〜5重量%含有してなる組成物
であって、該変性エチレン・1−ヘキセン共重合体が、
不飽和カルボン酸又はその誘導体を0.01〜10重量
%含有し、かつ四価の遷移金属を含むシングルサイト触
媒を用いて重合されたエチレン・1−ヘキセン共重合体
を温度180〜320℃において溶融変性して得られた
ものである接着性樹脂組成物、に存している。
【0006】また、本発明のもう一つの要旨は、四価の
遷移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合された
エチレン・1−ヘキセン共重合体が、その温度上昇溶離
分別(TREF)溶出曲線が単一のピークからなるもので
ある上記の接着性樹脂組成物にも存しており、更に、本
発明の別の要旨は、上述の接着性樹脂組成物からなる接
着層と、樹脂、木材、織布もしくは不織布(織布等)、
及び金属からなる群より選ばれるの少なくとも1種から
なる基材層とで構成される積層体、及びその積層体にお
いて、基材層がポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂からなる群から
選ばれる少なくとも一種の熱可塑性樹脂からなる積層
体、に存している。
遷移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合された
エチレン・1−ヘキセン共重合体が、その温度上昇溶離
分別(TREF)溶出曲線が単一のピークからなるもので
ある上記の接着性樹脂組成物にも存しており、更に、本
発明の別の要旨は、上述の接着性樹脂組成物からなる接
着層と、樹脂、木材、織布もしくは不織布(織布等)、
及び金属からなる群より選ばれるの少なくとも1種から
なる基材層とで構成される積層体、及びその積層体にお
いて、基材層がポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂からなる群から
選ばれる少なくとも一種の熱可塑性樹脂からなる積層
体、に存している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様につい
て、構成成分、組成物、積層体の項目に区分して詳細に
説明する。 1.構成成分変性エチレン・1−ヘキセン共重合体 本発明の接着性樹脂組成物を構成する成分である変性エ
チレン・1−ヘキセン共重合体は、不飽和カルボン酸又
はその誘導体を0.01〜10重量%含有し、かつ四価
の遷移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合され
たエチレン・1−ヘキセン共重合体を温度180〜32
0℃において溶融変性して得られたものである。
て、構成成分、組成物、積層体の項目に区分して詳細に
説明する。 1.構成成分変性エチレン・1−ヘキセン共重合体 本発明の接着性樹脂組成物を構成する成分である変性エ
チレン・1−ヘキセン共重合体は、不飽和カルボン酸又
はその誘導体を0.01〜10重量%含有し、かつ四価
の遷移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合され
たエチレン・1−ヘキセン共重合体を温度180〜32
0℃において溶融変性して得られたものである。
【0008】変性前のエチレン・1−ヘキセン共重合体
は、エチレンと1−ヘキセンとの共重合体で、四価の遷
移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合されたも
のである。このエチレン・1−ヘキセン共重合体中のエ
チレン単位の割合は60モル%以上であるのが好まし
い。
は、エチレンと1−ヘキセンとの共重合体で、四価の遷
移金属を含むシングルサイト触媒を用いて重合されたも
のである。このエチレン・1−ヘキセン共重合体中のエ
チレン単位の割合は60モル%以上であるのが好まし
い。
【0009】このエチレン・1−ヘキセン共重合体の製
造に用いる、四価の遷移金属を含むシングルサイト触媒
(カミンスキー型触媒とも呼ばれる)としては、担持又
は非担持メタロセン化合物と有機アルミニウム化合物、
特にアルモキサンの組み合わせに基づくものが好ましく
用いられる。ここで用いる四価の遷移金属化合物として
は、特に限定されず、例えば、チタン、ジルコニウム、
ニッケル、パラジウム、ハフニウム及び白金等が挙げら
れる。また、この遷移金属の配位子としては置換基を有
していてもよいシクロペンタジエン、インデン、アズレ
ン等が少なくとも1つ用いられる。その他の配位子とし
ては塩素、臭素等の1価のアニオン、炭素原子数1〜1
8程度のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミ
ド基、ホスフィド基等が例示できる。
造に用いる、四価の遷移金属を含むシングルサイト触媒
(カミンスキー型触媒とも呼ばれる)としては、担持又
は非担持メタロセン化合物と有機アルミニウム化合物、
特にアルモキサンの組み合わせに基づくものが好ましく
用いられる。ここで用いる四価の遷移金属化合物として
は、特に限定されず、例えば、チタン、ジルコニウム、
ニッケル、パラジウム、ハフニウム及び白金等が挙げら
れる。また、この遷移金属の配位子としては置換基を有
していてもよいシクロペンタジエン、インデン、アズレ
ン等が少なくとも1つ用いられる。その他の配位子とし
ては塩素、臭素等の1価のアニオン、炭素原子数1〜1
8程度のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミ
ド基、ホスフィド基等が例示できる。
【0010】このようなシングルサイト触媒の具体例と
しては、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメ
チルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウム
トリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチ
ルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペ
ンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリ
ド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル
−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリ
ド、メチルフェニルジリルテトラメチルシクロペンタジ
エニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、イ
ンデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデ
ニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニル
チタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、インデ
ニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n
−プロピルアミド)等が挙げられる。
しては、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメ
チルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウム
トリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチ
ルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペ
ンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリ
ド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル
−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリ
ド、メチルフェニルジリルテトラメチルシクロペンタジ
エニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、イ
ンデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデ
ニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニル
チタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、インデ
ニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n
−プロピルアミド)等が挙げられる。
【0011】これらの触媒を用いてエチレン・1−ヘキ
セン共重合体を製造する方法としては、例えばスラリー
法、気相流動床法(特開平59-23011号公報に記
載)、溶液法、或いは高圧バルク重合法等を用いること
ができる。その具体的な製造方法は、例えば、特開昭5
8-19309号号公報、特開昭60-35005号公
報、特開昭61-130314号公報、特開平3-163
088号公報等に記載されており、これらの方法が適宜
利用できる。
セン共重合体を製造する方法としては、例えばスラリー
法、気相流動床法(特開平59-23011号公報に記
載)、溶液法、或いは高圧バルク重合法等を用いること
ができる。その具体的な製造方法は、例えば、特開昭5
8-19309号号公報、特開昭60-35005号公
報、特開昭61-130314号公報、特開平3-163
088号公報等に記載されており、これらの方法が適宜
利用できる。
【0012】更に、上記のエチレン・1−ヘキセン共重
合体は、その温度上昇溶離分別(TREF)の溶出曲線
が単一のピークからなるものであるのが好ましい。温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature Rising Elution
Fractionation)とは、一度重合体を完全に溶解させた
後に冷却し、不活性単体表面に薄いポリマー層を生成さ
せ、次いで温度を連続的又は段階的に上昇させて、溶出
した成分(重合体)を回収し、その濃度を連続的に測定
して、その溶出成分の量と溶出温度とを求める方法であ
る。その溶出分率を縦軸に、溶出温度を横軸にとって描
かれたグラフが溶出曲線であり、これによりポリマーの
組成分布(分子量および結晶性の分布)を表すことが出
来る。なお、温度上昇溶離分別(TREF)の測定方法
および装置については、Journal of Applied Polymer S
cience、第26巻、第4217〜4231頁(1981
年)に詳細に記載されている。
合体は、その温度上昇溶離分別(TREF)の溶出曲線
が単一のピークからなるものであるのが好ましい。温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature Rising Elution
Fractionation)とは、一度重合体を完全に溶解させた
後に冷却し、不活性単体表面に薄いポリマー層を生成さ
せ、次いで温度を連続的又は段階的に上昇させて、溶出
した成分(重合体)を回収し、その濃度を連続的に測定
して、その溶出成分の量と溶出温度とを求める方法であ
る。その溶出分率を縦軸に、溶出温度を横軸にとって描
かれたグラフが溶出曲線であり、これによりポリマーの
組成分布(分子量および結晶性の分布)を表すことが出
来る。なお、温度上昇溶離分別(TREF)の測定方法
および装置については、Journal of Applied Polymer S
cience、第26巻、第4217〜4231頁(1981
年)に詳細に記載されている。
【0013】このTREFによる溶出曲線が単独ピーク
となっている重合体は、組成分布が狭く、結晶性が均一
なものであるので、主に低重合体からなるベタツキ成分
や溶出しやすい成分が少なく、また接着性、特に高速成
形時の接着強度が向上する。TREFによる溶出曲線が
複数のピークを有する場合は組成分布及び/又は結晶性
が不均一であるため、接着力が低下する傾向にあるの
で、あまり好ましくない。
となっている重合体は、組成分布が狭く、結晶性が均一
なものであるので、主に低重合体からなるベタツキ成分
や溶出しやすい成分が少なく、また接着性、特に高速成
形時の接着強度が向上する。TREFによる溶出曲線が
複数のピークを有する場合は組成分布及び/又は結晶性
が不均一であるため、接着力が低下する傾向にあるの
で、あまり好ましくない。
【0014】本発明においては、上述のような製法によ
って得られ、かつ好ましくは上記の特徴を有するエチレ
ン・1−ヘキセン共重合体に基づく変性エチレン・1−
ヘキセン共重合体を使用する。この変性エチレン・1−
ヘキセン共重合体の不飽和カルボン酸またはその誘導体
の含有量は0.01〜10重量%、好ましくは0.02
〜9重量%、より好ましくは0.03〜8重量%であ
る。
って得られ、かつ好ましくは上記の特徴を有するエチレ
ン・1−ヘキセン共重合体に基づく変性エチレン・1−
ヘキセン共重合体を使用する。この変性エチレン・1−
ヘキセン共重合体の不飽和カルボン酸またはその誘導体
の含有量は0.01〜10重量%、好ましくは0.02
〜9重量%、より好ましくは0.03〜8重量%であ
る。
【0015】この不飽和カルボン酸又はその誘導体の含
有量が0.01重量%以下では接着力が不十分となり、
一方10重量%より高くなると併発する架橋反応によっ
てフィッシュアイが発生し、外観の劣るフィルムとなり
やすい。この不飽和カルボン酸の含有量は赤外線吸収ス
ペクトルのカルボニル吸収(1780cm-1)を用いて
検量線法により測定することができる。
有量が0.01重量%以下では接着力が不十分となり、
一方10重量%より高くなると併発する架橋反応によっ
てフィッシュアイが発生し、外観の劣るフィルムとなり
やすい。この不飽和カルボン酸の含有量は赤外線吸収ス
ペクトルのカルボニル吸収(1780cm-1)を用いて
検量線法により測定することができる。
【0016】不飽和カルボン酸又はその誘導体をエチレ
ン・1−ヘキセン共重合体に導入するための方法として
は、この共重合体を幹ポリマーとして不飽和カルボン酸
又はその誘導体をグラフト重合によって変性する方法が
例示できる。不飽和カルボン酸又はその誘導体として
は、例えばアクリル酸、マレイン酸、フマ−ル酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、ナジック酸TM(エンドシス−ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)等の不飽和カルボン酸、及び、例えば酸ハロ
ゲン化物、アミド、イミド、無水物、エステルなどの誘
導体、が挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレイ
ミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエ−
トなどが例示できる。これらの中では不飽和ジカルボン
酸又はその酸無水物が好ましく、特にマレイン酸、ナジ
ック酸TM又はこれらの酸無水物が好適である。
ン・1−ヘキセン共重合体に導入するための方法として
は、この共重合体を幹ポリマーとして不飽和カルボン酸
又はその誘導体をグラフト重合によって変性する方法が
例示できる。不飽和カルボン酸又はその誘導体として
は、例えばアクリル酸、マレイン酸、フマ−ル酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、ナジック酸TM(エンドシス−ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3−ジカ
ルボン酸)等の不飽和カルボン酸、及び、例えば酸ハロ
ゲン化物、アミド、イミド、無水物、エステルなどの誘
導体、が挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレイ
ミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエ−
トなどが例示できる。これらの中では不飽和ジカルボン
酸又はその酸無水物が好ましく、特にマレイン酸、ナジ
ック酸TM又はこれらの酸無水物が好適である。
【0017】本発明の組成物に使用する変性エチレン・
1−ヘキセン共重合体を製造する方法としては溶融変性
法が用いられる。具体的には、エチレン・1−ヘキセン
共重合体重合体及び不飽和カルボン酸又はその誘導体
を、ラジカル発生剤を予め混合した上で、押出機中で溶
融させグラフト共重合させる方法や、押出機中で溶融し
たエチレン・1−ヘキセン共重合体に、溶剤等に溶解し
たラジカル発生剤と不飽和カルボン酸又はその誘導体の
混合物を装入口から添加してグラフト共重合させる方法
等がある。いずれの場合にも、前記の不飽和カルボン酸
又はその誘導体を効率的にグラフト共重合させるために
は、ラジカル発生剤の存在下で反応を実施することが好
ましい。
1−ヘキセン共重合体を製造する方法としては溶融変性
法が用いられる。具体的には、エチレン・1−ヘキセン
共重合体重合体及び不飽和カルボン酸又はその誘導体
を、ラジカル発生剤を予め混合した上で、押出機中で溶
融させグラフト共重合させる方法や、押出機中で溶融し
たエチレン・1−ヘキセン共重合体に、溶剤等に溶解し
たラジカル発生剤と不飽和カルボン酸又はその誘導体の
混合物を装入口から添加してグラフト共重合させる方法
等がある。いずれの場合にも、前記の不飽和カルボン酸
又はその誘導体を効率的にグラフト共重合させるために
は、ラジカル発生剤の存在下で反応を実施することが好
ましい。
【0018】変性反応の温度は180〜320℃の範囲
で行う必要がある。この温度未満では、不飽和カルボン
酸またはその誘導体の変性効率が低く、接着性が低下
し、一方この温度を超えると、グラフト反応以外に、幹
重合体の主鎖の架橋反応が無視できなくなり、前述のよ
うにフィッシュアイ(ブツ)の原因となりやすい。変性
反応におけるラジカル発生剤の使用量はエチレン・1−
ヘキセン共重合体100重量部に対して通常0.001
〜1重量部の範囲とするのがよい。
で行う必要がある。この温度未満では、不飽和カルボン
酸またはその誘導体の変性効率が低く、接着性が低下
し、一方この温度を超えると、グラフト反応以外に、幹
重合体の主鎖の架橋反応が無視できなくなり、前述のよ
うにフィッシュアイ(ブツ)の原因となりやすい。変性
反応におけるラジカル発生剤の使用量はエチレン・1−
ヘキセン共重合体100重量部に対して通常0.001
〜1重量部の範囲とするのがよい。
【0019】ここで用いることができるラジカル発生剤
としては、例えばベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエ−ト)ヘキシ
ン−3、ラウロイルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエ−ト、tert−
ブチルペルイソブチレ−ト、tert−ブチルペルピバレ−
ト、及びクミルペルピバレ−ト等の有機ペルオキシドや
有機ペルエステル、あるいは、アゾビスイソブチロニト
リル、ジメチルアゾイソブチレ−ト等のアゾ化合物が挙
げられる。これらの内ではジクミルペルオキシド、ジ−
tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが、上記の溶
融変性温度と、ラジカル発生温度とのバランスが良好で
あるので好ましい。
としては、例えばベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエ−ト)ヘキシ
ン−3、ラウロイルペルオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエ−ト、tert−
ブチルペルイソブチレ−ト、tert−ブチルペルピバレ−
ト、及びクミルペルピバレ−ト等の有機ペルオキシドや
有機ペルエステル、あるいは、アゾビスイソブチロニト
リル、ジメチルアゾイソブチレ−ト等のアゾ化合物が挙
げられる。これらの内ではジクミルペルオキシド、ジ−
tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが、上記の溶
融変性温度と、ラジカル発生温度とのバランスが良好で
あるので好ましい。
【0020】エチレン系重合体 本発明の組成物に使用するのに好適なエチレン系重合体
としては、エチレンの単独重合体又はエチレンを主成分
とするエチレンとα−オレフィン、ビニルエステル等と
の共重合体である。中でもエチレン・α−オレフィン共
重合体が好ましく、特にα−オレフィンとして炭素原子
数3〜20の環状構造を含まないα−オレフィン、例え
ばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テト
ラデセン、1−オクタデセン等が挙げられる。このα−
オレフィンは単独であるいは2種以上の混合物として用
いることができ、またエチレン系重合体としても2種類
以上の重合体を混合して使用してもよい。
としては、エチレンの単独重合体又はエチレンを主成分
とするエチレンとα−オレフィン、ビニルエステル等と
の共重合体である。中でもエチレン・α−オレフィン共
重合体が好ましく、特にα−オレフィンとして炭素原子
数3〜20の環状構造を含まないα−オレフィン、例え
ばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テト
ラデセン、1−オクタデセン等が挙げられる。このα−
オレフィンは単独であるいは2種以上の混合物として用
いることができ、またエチレン系重合体としても2種類
以上の重合体を混合して使用してもよい。
【0021】このようなエチレン系重合体の具体例とし
ては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低
密度ポリエチレン(VLDPE)、低結晶性エチレン・
ブテン-1ランダム共重合体(EBM)、エチレン・プ
ロピレン共重合体(EPR)、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合
体(EEA)等を挙げることができる。
ては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低
密度ポリエチレン(VLDPE)、低結晶性エチレン・
ブテン-1ランダム共重合体(EBM)、エチレン・プ
ロピレン共重合体(EPR)、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合
体(EEA)等を挙げることができる。
【0022】なお、上記のエチレン系重合体としては、
その重合触媒や製造プロセスは特に制限されない。 2.接着性樹脂組成物 本発明の接着性樹脂組成物は、上記の特定の変性エチレ
ン・1−ヘキセン共重合体を5〜95重量%、エチレン
系重合体を95〜5重量%含有するものである。変性エ
チレン・1−ヘキセン共重合体の含有量が5重量%未満
では、接着力が実用レベルに満たず、一方95重量%を
超えて多い場合は、成形加工性が悪化するため、いずれ
も好ましくない。
その重合触媒や製造プロセスは特に制限されない。 2.接着性樹脂組成物 本発明の接着性樹脂組成物は、上記の特定の変性エチレ
ン・1−ヘキセン共重合体を5〜95重量%、エチレン
系重合体を95〜5重量%含有するものである。変性エ
チレン・1−ヘキセン共重合体の含有量が5重量%未満
では、接着力が実用レベルに満たず、一方95重量%を
超えて多い場合は、成形加工性が悪化するため、いずれ
も好ましくない。
【0023】また、この接着性樹脂組成物はメルトフロ
ーレートが0.01〜50g/10分、密度が0.85
〜0.95g/cm3であるものが好ましい。このメル
トフローレート(以下「MFR」と略記することがあ
る)は、JIS−K7210(190℃ 21.18N
荷重)に準拠して測定した値を用い、この値が、0.0
1〜50g/10分であるのが好ましい。より好ましい
MFRの範囲は、0.03〜45g/10分であり、
0.05〜40g/10分であるのが更に好ましい。
ーレートが0.01〜50g/10分、密度が0.85
〜0.95g/cm3であるものが好ましい。このメル
トフローレート(以下「MFR」と略記することがあ
る)は、JIS−K7210(190℃ 21.18N
荷重)に準拠して測定した値を用い、この値が、0.0
1〜50g/10分であるのが好ましい。より好ましい
MFRの範囲は、0.03〜45g/10分であり、
0.05〜40g/10分であるのが更に好ましい。
【0024】MFRが上記範囲を超えると成形加工性、
特にフィルム等の薄膜を成形する時に製膜が不安定とな
るので好ましくない。一方、0.01g/10分未満で
は成形加工時の樹脂圧力が高くなって、押出成形速度が
低下する傾向となり、成形加工性が悪化したり、外観が
劣る傾向になりやすい。本発明の接着性樹脂組成物の、
JIS−K7210に準拠して測定した密度は0.85
〜0.95g/cm3であるのが好ましく、0.855
〜0.94g/cm3であるのが更に好ましい。密度が
上記の範囲から外れると、接着力が低下する傾向にあ
り、特に高速成形時の接着力の低下が著しくなる傾向と
なる。
特にフィルム等の薄膜を成形する時に製膜が不安定とな
るので好ましくない。一方、0.01g/10分未満で
は成形加工時の樹脂圧力が高くなって、押出成形速度が
低下する傾向となり、成形加工性が悪化したり、外観が
劣る傾向になりやすい。本発明の接着性樹脂組成物の、
JIS−K7210に準拠して測定した密度は0.85
〜0.95g/cm3であるのが好ましく、0.855
〜0.94g/cm3であるのが更に好ましい。密度が
上記の範囲から外れると、接着力が低下する傾向にあ
り、特に高速成形時の接着力の低下が著しくなる傾向と
なる。
【0025】本発明の接着性樹脂組成物には、本発明の
目的を損なわない範囲で、上記の必須成分に加えて、任
意成分として、例えばプロピレン系重合体等のオレフィ
ン系重合体等の重合体や、必要に応じて各種の添加剤、
例えば酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、造核剤、
中和剤、滑剤、ブロッキング防止剤、分散剤、流動性改
良剤、離型剤、着色剤、充填剤等が添加されていてもよ
い。
目的を損なわない範囲で、上記の必須成分に加えて、任
意成分として、例えばプロピレン系重合体等のオレフィ
ン系重合体等の重合体や、必要に応じて各種の添加剤、
例えば酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、造核剤、
中和剤、滑剤、ブロッキング防止剤、分散剤、流動性改
良剤、離型剤、着色剤、充填剤等が添加されていてもよ
い。
【0026】本発明の接着性樹脂組成物は、上記の必須
成分及び任意成分をタンブラーブレンダー、リボンブレ
ンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー等を用い
て均一に混合した後、一軸又は二軸押出機、ミルロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダー、ブラベンダー等に
より溶融混練することにより調製できる。 3.積層体 本発明の接着性樹脂組成物を樹脂、木材、織布又は不織
布、及び金属のいずれか1種類からなる基材上に、アン
カーコート剤を介してまたは介することなく、逐次押出
ラミネート法、サンドイッチ押出ラミネート法、表面被
覆法、共押出ラミネート法、によって積層することによ
り積層体を製造することができる。
成分及び任意成分をタンブラーブレンダー、リボンブレ
ンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー等を用い
て均一に混合した後、一軸又は二軸押出機、ミルロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダー、ブラベンダー等に
より溶融混練することにより調製できる。 3.積層体 本発明の接着性樹脂組成物を樹脂、木材、織布又は不織
布、及び金属のいずれか1種類からなる基材上に、アン
カーコート剤を介してまたは介することなく、逐次押出
ラミネート法、サンドイッチ押出ラミネート法、表面被
覆法、共押出ラミネート法、によって積層することによ
り積層体を製造することができる。
【0027】また、基材と接着性樹脂組成物の押出と同
時に、もう一つの樹脂等からなる基材を共押出して三層
(以上)の積層体とすることもできる。このような積層
体は必要に応じて、更に延伸加工に付して延伸物とした
り、又は真空成形、圧空成形等の熱成形を行ったりで
き、また共押出ブロー成形により容器状に成形すること
もできる。これらの成形方法の中でも本発明の接着性樹
脂組成物は共押出成形法またはラミネート成形法により
積層体を製造するのに好適である。
時に、もう一つの樹脂等からなる基材を共押出して三層
(以上)の積層体とすることもできる。このような積層
体は必要に応じて、更に延伸加工に付して延伸物とした
り、又は真空成形、圧空成形等の熱成形を行ったりで
き、また共押出ブロー成形により容器状に成形すること
もできる。これらの成形方法の中でも本発明の接着性樹
脂組成物は共押出成形法またはラミネート成形法により
積層体を製造するのに好適である。
【0028】なお、基材として用いることができる樹脂
としては熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が
挙げられる。これらの樹脂を用いて、例えば接着性樹脂
組成物や上記の樹脂の一種類以上を押出機中でそれぞれ
溶融した上で、多層ダイスに供給してダイス中で積層す
る共押出法によりインフレーションフィルム、T−ダイ
フィルム、積層シート、積層パイプを製造したり、溶融
した個々の樹脂を同一金型内へ時間差を持たせて射出成
形する、共射出成形法によりパリソン等の積層体を製造
できる。
としては熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が
挙げられる。これらの樹脂を用いて、例えば接着性樹脂
組成物や上記の樹脂の一種類以上を押出機中でそれぞれ
溶融した上で、多層ダイスに供給してダイス中で積層す
る共押出法によりインフレーションフィルム、T−ダイ
フィルム、積層シート、積層パイプを製造したり、溶融
した個々の樹脂を同一金型内へ時間差を持たせて射出成
形する、共射出成形法によりパリソン等の積層体を製造
できる。
【0029】基材として木材、織布等又は金属を使用す
る場合は、押出機中で溶融させた接着性樹脂をダイスに
供給し、押出と同時に積層を行うことにより基材表面に
被覆・積層を行う方法や、予め接着性樹脂からなるシー
ト又は接着性樹脂層を表面に形成した積層体と、これら
の基材とをプレスや熱ロールによって圧着して積層する
方法を用いることができる。
る場合は、押出機中で溶融させた接着性樹脂をダイスに
供給し、押出と同時に積層を行うことにより基材表面に
被覆・積層を行う方法や、予め接着性樹脂からなるシー
ト又は接着性樹脂層を表面に形成した積層体と、これら
の基材とをプレスや熱ロールによって圧着して積層する
方法を用いることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例によって限定されるものではない。 <変性エチレン系共重合体>メタロセン系触媒を用いて
製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体(MFR:
3.5(g/10分)、密度:0.898g/cm3、
ヘキセン含有量:20重量%、TREF溶出曲線:単独
ピーク)に、無水マレイン酸を0.8重量%、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン(日本油脂製、商品名「パーヘキサ25B」)を
0.04重量%添加し、ヘンシェルミキサーを用いて予
備混合した上で、口径65mmの単軸押出機又は口径4
0mmの二軸押出機に供給し、170、180、29
0、350℃で溶融混練してストランド状に押出し、ペ
レット化して変性エチレン系共重合体を製造した。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例によって限定されるものではない。 <変性エチレン系共重合体>メタロセン系触媒を用いて
製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体(MFR:
3.5(g/10分)、密度:0.898g/cm3、
ヘキセン含有量:20重量%、TREF溶出曲線:単独
ピーク)に、無水マレイン酸を0.8重量%、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン(日本油脂製、商品名「パーヘキサ25B」)を
0.04重量%添加し、ヘンシェルミキサーを用いて予
備混合した上で、口径65mmの単軸押出機又は口径4
0mmの二軸押出機に供給し、170、180、29
0、350℃で溶融混練してストランド状に押出し、ペ
レット化して変性エチレン系共重合体を製造した。
【0031】このとき、単軸押出機(65mmφ)を用
いた場合の、無水マレイン酸の含有量(変性量)は押出
機の設定温度が170℃、180℃、及び290℃の時
に、それぞれ0.1重量%、0.4重量%、及び0.6
重量%であった。また、設定温度を350℃にした時
は、得られた変性樹脂が黄変していたためその後の評価
を行わなかった。
いた場合の、無水マレイン酸の含有量(変性量)は押出
機の設定温度が170℃、180℃、及び290℃の時
に、それぞれ0.1重量%、0.4重量%、及び0.6
重量%であった。また、設定温度を350℃にした時
は、得られた変性樹脂が黄変していたためその後の評価
を行わなかった。
【0032】同様に二軸押出機(40mmφ)を用いた
場合は、押出機の設定温度170℃、180℃、及び2
90℃の時に、それぞれ0.1重量%、0.5重量%、
及び0.7重量%であった。設定温度を350℃にした
時は、やはり黄変した変性樹脂しか得られなかったの
で、以後の評価を行わなかった。なお、変性エチレン系
樹脂中の変性剤付加量は、得られた変性エチレン系樹脂
0.5gを120℃で50ミリリットルのキシレンに溶
解し、このキシレン溶液をアセトン400ミリリットル
中に注いで得られる沈殿物(精製樹脂)をプレス成形し
て得られたフィルムの赤外線吸収スペクトルにおける1
780cm-1付近のカルボニル基の吸収強度から、別途
作成した検量線を用いて求めた。
場合は、押出機の設定温度170℃、180℃、及び2
90℃の時に、それぞれ0.1重量%、0.5重量%、
及び0.7重量%であった。設定温度を350℃にした
時は、やはり黄変した変性樹脂しか得られなかったの
で、以後の評価を行わなかった。なお、変性エチレン系
樹脂中の変性剤付加量は、得られた変性エチレン系樹脂
0.5gを120℃で50ミリリットルのキシレンに溶
解し、このキシレン溶液をアセトン400ミリリットル
中に注いで得られる沈殿物(精製樹脂)をプレス成形し
て得られたフィルムの赤外線吸収スペクトルにおける1
780cm-1付近のカルボニル基の吸収強度から、別途
作成した検量線を用いて求めた。
【0033】各変性エチレン系共重合体のそれぞれの組
成や無水マレイン酸含有量は、表にまとめて示す。 <エチレン系重合体>接着性樹脂組成物のもう一つの成
分であるエチレン系重合体としては、次の2種のエチレ
ン系共重合体を使用した。 チタン系エチレン・ブテン共重合体 MFR:2.1、密度:0.920g/cm3、ブテン
含有量:7重量% メタロセン系エチレン・ブテン共重合体 MFR:3.6、密度:0.880g/cm3、ブテン
含有量:25重量% <接着性樹脂組成物の製造>上述のような方法で製造し
た変性体エチレン系共重合体と、エチレン系重合体と
を、表に示す割合でヘンシェルミキサーを用いて均一に
混合した後、口径45mmの二軸押出機中で温度190
℃にて溶融混練してストランド状に押出し、ペレット化
して接着性重合体組成物のペレットを製造した。 <積層体の製造>接着性樹脂層を中間層とし、外層の一
方を線状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)層、他
方をエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVO
H)層もしくはポリアミド樹脂(NY)層として三層の
共押出インフレーションフィルムを次のような条件で製
造した。
成や無水マレイン酸含有量は、表にまとめて示す。 <エチレン系重合体>接着性樹脂組成物のもう一つの成
分であるエチレン系重合体としては、次の2種のエチレ
ン系共重合体を使用した。 チタン系エチレン・ブテン共重合体 MFR:2.1、密度:0.920g/cm3、ブテン
含有量:7重量% メタロセン系エチレン・ブテン共重合体 MFR:3.6、密度:0.880g/cm3、ブテン
含有量:25重量% <接着性樹脂組成物の製造>上述のような方法で製造し
た変性体エチレン系共重合体と、エチレン系重合体と
を、表に示す割合でヘンシェルミキサーを用いて均一に
混合した後、口径45mmの二軸押出機中で温度190
℃にて溶融混練してストランド状に押出し、ペレット化
して接着性重合体組成物のペレットを製造した。 <積層体の製造>接着性樹脂層を中間層とし、外層の一
方を線状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)層、他
方をエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVO
H)層もしくはポリアミド樹脂(NY)層として三層の
共押出インフレーションフィルムを次のような条件で製
造した。
【0034】(インフレーション成形方法) ・使用樹脂 LLDPE:SF8402 日本ポリケム株式会社製 EVOH :F101A 株式会社クラレ製 NY :1020CA2 三菱エンジニアリングプ
ラスチック株式会社製 ・押出機口径 LLDPE/接着性樹脂組成物/EVOH又はNY=5
0/40/40mmφ ・層構成比 LLDPE層/接着層/EVOH層=4/1/2(総厚
さ=70μm) LLDPE層/接着層/NY層 =4/1/2(総厚
さ=70μm) ・ダイス温度 EVOH 210℃ NY 220℃ ・積層体成形速度 30m/min、70m/min <実施例1〜4、比較例1〜5>無水マレイン酸含有量
が0.4〜0.7重量%の変性エチレン・1−ヘキセン
共重合体を使用して実施例1〜4の積層体を上記により
製造した。また、変性温度が170℃の変性エチレン・
1−ヘキセン共重合体や、未変性のエチレン・1−ヘキ
セン共重合体を用いて同様にして積層体を製造した。
ラスチック株式会社製 ・押出機口径 LLDPE/接着性樹脂組成物/EVOH又はNY=5
0/40/40mmφ ・層構成比 LLDPE層/接着層/EVOH層=4/1/2(総厚
さ=70μm) LLDPE層/接着層/NY層 =4/1/2(総厚
さ=70μm) ・ダイス温度 EVOH 210℃ NY 220℃ ・積層体成形速度 30m/min、70m/min <実施例1〜4、比較例1〜5>無水マレイン酸含有量
が0.4〜0.7重量%の変性エチレン・1−ヘキセン
共重合体を使用して実施例1〜4の積層体を上記により
製造した。また、変性温度が170℃の変性エチレン・
1−ヘキセン共重合体や、未変性のエチレン・1−ヘキ
セン共重合体を用いて同様にして積層体を製造した。
【0035】下記の方法に従って評価を行い、結果を表
にまとめて示す。 <評価方法> (1)初期接着力 上記のようにして得られた積層体から幅5mmに切り出
した短冊状サンプルを用い、JIS K6854に準拠
して、その一端のポリアミド系樹脂層又はエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物層と接着性樹脂組成物層との
間を予め僅かに剥離して、23℃雰囲気下で剥離速度5
0mm/minでT形剥離試験を行って剥離強度を測定
した。結果を表に示す。 (2)耐熱接着力 雰囲気温度を100℃としたこと以外は、上記の初期接
着力測定と同様の方法でT型剥離試験を行い剥離強度を
測定した。
にまとめて示す。 <評価方法> (1)初期接着力 上記のようにして得られた積層体から幅5mmに切り出
した短冊状サンプルを用い、JIS K6854に準拠
して、その一端のポリアミド系樹脂層又はエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物層と接着性樹脂組成物層との
間を予め僅かに剥離して、23℃雰囲気下で剥離速度5
0mm/minでT形剥離試験を行って剥離強度を測定
した。結果を表に示す。 (2)耐熱接着力 雰囲気温度を100℃としたこと以外は、上記の初期接
着力測定と同様の方法でT型剥離試験を行い剥離強度を
測定した。
【0036】この場合、30g/5mm以上の剥離強度
が保持されているものを耐熱接着力が良好であると評価
した。 <結果の評価>本発明の変性エチレン・1−ヘキセン共
重合体に基づく接着性樹脂組成物を用いた積層体は、変
性温度が本発明の範囲外のもの(比較例1、2)や未変
性のもの(比較例5)と比べると、EVOHに対する接
着力が30m/min及び70m/minのいずれの成
形速度においても優れており、また高温での接着力も維
持されている。ポリアミド樹脂についても同様である。
が保持されているものを耐熱接着力が良好であると評価
した。 <結果の評価>本発明の変性エチレン・1−ヘキセン共
重合体に基づく接着性樹脂組成物を用いた積層体は、変
性温度が本発明の範囲外のもの(比較例1、2)や未変
性のもの(比較例5)と比べると、EVOHに対する接
着力が30m/min及び70m/minのいずれの成
形速度においても優れており、また高温での接着力も維
持されている。ポリアミド樹脂についても同様である。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の接着性樹脂組成物は、成形加工
性に優れると共に、基材に対する初期接着力並びにその
耐熱性が良好であり、特に70m/minのような高速
成形時においても優れた接着性を示す。
性に優れると共に、基材に対する初期接着力並びにその
耐熱性が良好であり、特に70m/minのような高速
成形時においても優れた接着性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕之 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三 菱化学株式会社機能化学品カンパニー内 (72)発明者 中山 弘之 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 (72)発明者 矢田 義信 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内 Fターム(参考) 4F100 AB01A AK01A AK03A AK04B AK12A AK25A AK41A AK45A AK46A AK53A AK62B AK69A AL05B AL06B AP00A BA02 DG12A DG15A JL11B 4J040 DA041 DA161 LA07 LA08 MA10 4J100 AA02P AA16Q BA16H CA04 CA31 FA10 HA57 HC27 HC28 HC29 HC30 HC36 JA03
Claims (4)
- 【請求項1】 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体を
5〜95重量%、エチレン系重合体を95〜5重量%含
有してなる組成物であって、該変性エチレン・1−ヘキ
セン共重合体が、不飽和カルボン酸又はその誘導体を
0.01〜10重量%含有し、かつ四価の遷移金属を含
むシングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン・1
−ヘキセン共重合体を温度180〜320℃において溶
融変性して得られたものである接着性樹脂組成物。 - 【請求項2】 四価の遷移金属を含むシングルサイト触
媒を用いて重合されたエチレン・1−ヘキセン共重合体
が、その温度上昇溶離分別(TREF)溶出曲線が単一の
ピークからなるものである請求項1に記載の接着性樹脂
組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の接着性樹脂組成
物からなる接着層と、樹脂、木材、織布もしくは不織
布、及び金属からなる群より選ばれる少なくとも1種か
らなる基材層とで構成される積層体。 - 【請求項4】 基材層がポリオレフィン系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂からな
る群から選ばれる少なくとも一種の熱可塑性樹脂からな
る請求項3に記載の積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000064699A JP2001254062A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体に基づく接着性樹脂組成物及び積層体 |
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JP2000064699A JP2001254062A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体に基づく接着性樹脂組成物及び積層体 |
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Family Applications (1)
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JP2000064699A Pending JP2001254062A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 変性エチレン・1−ヘキセン共重合体に基づく接着性樹脂組成物及び積層体 |
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JP (1) | JP2001254062A (ja) |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000064699A patent/JP2001254062A/ja active Pending
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