JP2001254044A - ドライラミネートポリエチレン用ブルーイング顔料組成物 - Google Patents
ドライラミネートポリエチレン用ブルーイング顔料組成物Info
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Abstract
が広く、成形性も良好な、基材表面にドライラミネート
される白色ポリエチレン被覆材のブルーイング用顔料組
成物を提供すること。 【解決手段】 分散剤としての重量平均分子量が10,
000以上のポリエチレン等のオレフィン系重合体と青
色無機顔料とジクロロキナクリドン赤色有機顔料を含む
ドライラミネート白色ポリエチレン用ブルーイング顔料
組成物。
Description
によって基材に被覆を形成するための白色ポリエチレン
用のブルーイング顔料組成物に関する。
ムは様々な用途に使われている。張り合わせる基材も
布、紙、樹脂フィルム、樹脂クロスなどと多様である。
特に、酸化チタンを添加した白色フィルムは基材の色を
隠蔽する効果があるとともに白のもつ清潔感から好まれ
る色の一つである。しかしながら、顔料として酸化チタ
ンのみを用いたのでは、人の目で見た際に、白色ポリエ
チレン被覆は少し黄味にみえる。又、嗜好の問題もあ
り、白系顔料と少量の有色顔料とを組み合わせるブルー
イングと称される操作によって若干青味の色をつける場
合がある。
青味を付ける場合、酸化チタンと一般には耐熱性の良好
な無機顔料を配合して行うが、これはポリエチレンのド
ライラミネートが、通常、ポリエチレン薄膜を基材と接
着させるために300±50℃の高温で行われるためで
ある。ブルーイングのためにシアニンブルー等の有機顔
料を少量添加して使用する方法もあるが、成形時、熱に
よる退色が起こる。又、無機顔料の群青でブルーイング
する方法もあるが、群青は着色力がないため添加量が多
くなり、又、有機顔料ほどの鮮やかさが無い。
使用する際、白色ポリエチレン組成物とマスターバッチ
との混ざりと成形(ドライラミネート)時のフィルムの
ネックインが問題になる。マスターバッチの流動性が高
すぎると混ざりは良いが、フィルムのネックインが大き
く成形性が悪くなる。逆にマスターバッチの流動性が小
さいと混ざりが悪くなる。
な問題を解決し、耐熱性が良好で、着色力が大きく、色
調の幅が広く、成形性良好なドライラミネート白色ポリ
エチレン用のブルーイング顔料組成物を開発すべく鋭意
研究した結果、青色無機顔料として耐熱及び鮮やかさの
点から青色群青を用い、更に調色の幅を広げるために赤
色有機顔料として耐熱性が良好なキナクリドン系赤色有
機顔料を併用し、ネックイン防止としてブルーイング顔
料組成物で顔料の分散剤として使用するポリエチレンと
して、ドライラミネート用のポリエチレンとして、通
常、MFR(荷重2.16kg、190℃で測定。単位
はg/10分)が2〜10程度のもが使用されることか
ら、MFRが同程度の1〜15程度のポリエチレンを使
用することによって目的が達せられることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
明によって達成される。即ち、本発明は、基材表面にド
ライラミネートされる白色ポリエチレン被覆材用のブル
ーイング顔料組成物であって、分散剤としての重量平均
分子量が10,000以上のオレフィン系重合体と青色
無機顔料とジクロロキナクリドン赤色有機顔料とを含む
ことを特徴とするドライラミネートポリエチレン用ブル
ーイング顔料組成物及びドライラミネート用白色ポリエ
チレン被覆形成用組成物である。
更に詳しく説明する。本発明の基材表面にドライラミネ
ートされる白色ポリエチレン被覆材用のブルーイング顔
料組成物(以下ではブルーイング組成物と称する)は、
オレフィン系重合体とブルーイング顔料として青色無機
顔料とジクロロキナクリドン赤色有機顔料とを含むもの
である。オレフィン系重合体は、被覆形成用ポリエチレ
ンにこれらの顔料を分散させる分散剤及び被膜形成用重
合体としても機能する。
重量平均分子量が10,000以上の、高密度ポリエチ
レン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE、L
LDPE)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのエステ
ルとの共重合体等の従来公知のオレフィン系単独ポリマ
ー及びオレフィン系共重合体が使用できる。なかでも、
MFR(メルトフローレート:JIS K7210に従
って荷重2.16kg、190℃で測定)が1〜15
(g/10min)で、密度が0.918〜0.927
(g/cm3)の低密度ポリエチレンが好ましい。MF
Rが1未満では、白色ポリエチレン組成物とブルーイン
グ組成物との混ざりが悪く、成形品(ドライラミネート
フィルム)は外観不良となる。逆に、MFRが15を超
えると、ネックイン等の成形性が悪くなる。好ましいM
FRは3〜11(g/10min)である。
式Na6Al6Si6O24S4で表される青色群青であり、
平均粒径は1〜7μm、好ましくは1〜3μm、吸油量
は28〜33ml/g、好ましくは31〜33ml/
g、pHは8〜11のものが好ましい。平均粒径が1μ
m未満では、該顔料が凝集し易いため分散が難しく、8
μmを超えると粗大粒子による外観不良が起きる。又、
本発明で使用される赤色有機顔料は、ジクロロキナクリ
ドン赤色顔料であり、具体的にはC.I.ピグメントレ
ッド209である。
レフィン系重合体と上記の顔料とを混練することによっ
て得られるが、その際分散剤を使用することは顔料の分
散性を向上させるので好ましい。分散剤としては顔料の
分散剤として従来公知のものがいずれも使用でき、例え
ば、脂肪酸、脂肪酸の金属石けん、エステルワックス、
アミド系ワックス等が挙げられる。
成分を、必要により他の任意の成分、例えば、滑剤、帯
電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤ととも
に混合分散させることによって調製される。顔料の分散
は、例えば、バンバリー、ミキシングロール、3本ロー
ル、2軸押出機等の一般的分散機を使用して行われる
が、顔料の分散方法はこれらに限定されるものではな
い。
ンパウンドとして使用するか、マスターバッチとして使
用するかの使用の態様によって上記の各成分の含有割合
は異なるが、通常、各成分の含有割合は、重量平均分子
量が10,000以上のオレフィン系重合体が30〜9
9重量%、青色無機顔料が1〜50重量%、ジクロロキ
ナクリドン赤色有機顔料が0.01〜5重量%であり、
更に他の分散剤も使用する場合にはその含有割合は0.
1〜10重量%である。
ーバッチとして使用する場合には成形時に希釈して使用
されるが、希釈倍率は、色調、使用条件等により、2〜
100倍である。好ましくはコストと混ざり性より5〜
50倍である。希釈する重合体は、低密度ポリエチレン
(LDPE、LLDPE)、高密度ポリエチレン(HD
PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系重合
体が通常使用されるが、これらに限定されるものではな
い。又、マスターバッチとして使用する場合には、オレ
フィン系重合体、特に被覆形成用ポリエチレンで希釈成
形し、酸化チタン等の白色顔料と混練してTダイ等で溶
融ドライラミネートを行うが、希釈成形時に前記の添加
剤を添加することもできる。
は、特に限定されないが、例えば、プラスチックフィル
ム、紙、布、樹脂クロス等が挙げられる。これらの基材
の表面にTダイ等で溶融ドライラミネートによって白色
ポリエチレン被覆を形成するには、本発明のブルーイン
グ組成物でブルーイングされた白色ポリエチレン組成物
が用いられる。
物は、基材の種類やラミネートの厚さ、用途等によって
構成成分の割合には相違はあるが、通常、被膜形成用ポ
リエチレン(分散剤としてポリエチレンを使用した場合
にはこれも含む)100重量部、主顔料として白色顔料
の酸化チタン5〜25重量部、ブルーイング顔料として
青色無機顔料0.05〜5重量部、ジクロロキナクリド
ン赤色有機顔料0.001〜0.02重量部であり、他
の分散剤を使用する場合には分散剤は0.05〜0.3
重量部である。必要により、適宜、その他の添加剤を使
用することができる。このブルーイングされた白色ポリ
エチレン組成物は、被覆形成用ポリエチレンと前記のブ
ルーイング組成物及び白色顔料又はそのマスターバッチ
とを混練することで調製することができる。白色ポリエ
チレンラミネートの用途としては、例えば、写真用支持
体(印画紙)被覆用のフィルム、袋、シート、接着テー
プ等が挙げられる。
具体的に説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。又、MFRは、特に断り
のない限り、JIS K7210に従って190℃、荷
重2.16kgの条件下で測定した値である。MFRの
単位はg/10min、密度の単位はg/cm3である
が、以下ではこれらの単位は省略した。
0.927)100部、粒径1〜3μmの青色無機顔料
A(青色群青:ピグメントブルー29)4部、赤色有機
顔料A(ジクロロキナクリドン:ピグメントレッド20
9)0.1部及びステアリン酸亜鉛A1部を高速ミキサ
ーにて充分混合し、これを30mm同方向2軸押出機を
用い、150±10℃で混練造粒してブルーイング組成
物Aを得た。
ターバッチA(酸化チタン分50.0%、ベース樹脂は
低密度ポリエチレン(MFR4.5;密度0.91
7))16%及び被覆形成用低密度ポリエチレンA80
%を充分混合し、これを30mmTダイラミネーターを
用いて、成形温度320℃でフィルムに成形した。又、
ブルーイング組成物A4%、白マスターバッチA16%
及び低密度ポリエチレンB(MFR:8;密度:0.9
19)80%を充分混合してコンパウンドを調製し、こ
れを30mmTダイラミネーターを用いて、成形温度3
20℃でフィルムに成形した。これらのフィルムについ
て、目視による色ムラ(解膠性)及びネックイン(Tダ
イダイス出口から高さ2cmでのフィルム幅を測定:設
定フィルム幅は12cm)を評価をし、結果を表1に示
した。
ために、ブルーイング組成物A4%、白マスターバッチ
A16%及び低密度ポリエチレンA84%を充分混合し
てコンパウンドを作製した。このコンパウンドを50ト
ン射出成形機を用い、成形温度280℃、300℃、3
20℃で、それぞれ連続成形した場合及び射出成形機を
停止し、溶融コンパウンドを加熱シリンダー内に10分
間滞留させてから射出成形した場合について50×60
×2mmの成形板を得る。これらの成形板を使用し、成
形温度280℃、連続成形した成形板を標準として耐熱
変色色差(△E)をCCM(コンピューターカラーマッ
チング:大日精化工業社製カラコムシステム(COLORCOM
system) 、以下の実施例及び比較例においても同様。)
にて測定し、結果を表2に示した。表1から明らかなよ
うに、実施例1に係るフィルムは、色ムラが無く、且つ
ネックイン小さく良好であった。又、表2から明らかな
ように、実施例1に係る成形板は、耐熱変色が小さかっ
た。
0.923)100部、青色無機顔料A4部、赤色有機
顔料A0.1部及びステアリン酸亜鉛1部を高速ミキサ
ーにて充分混合し、これを30mm同方向2軸押出機を
用い、150±10℃で混練造粒してブルーイング組成
物Bを得た。 (2)ブルーイング組成物B4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA80%を充分混合し、
これを30mmTダイラミネーターを用い、成形温度3
20℃でフィルムに成形した。又、ブルーイング組成物
B4%、白マスターバッチA16%及び低密度ポリエチ
レンB80%を充分混合し、これを30mmTダイラミ
ネーターを用い、成形温度320℃でフィルムに成形し
た。。これらのフィルムについて、色ムラ(解膠性)及
びネックインの評価をした。結果を表1に示した。表1
から明らかなように、実施例2にかかるフィルムは、色
ムラが無く、かつネックインも小さく良好であった。
0.918)100部、青色無機顔料A4部、赤色有機
顔料A0.1部及びモンタン酸エステルワックスA1部
を高速ミキサーにて充分混合し、これを30mm同方向
2軸押出機を用い、150±10℃で混練造粒してブル
ーイング組成物Cを得た。 (2)ブルーイング組成物C4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA80%を充分混合して
コンパウンドを得、これを30mmTダイラミネーター
を用い、成形温度320℃でフィルムに成形した。又、
ブルーイング組成物C4%、白マスターバッチA16%
及び低密度ポリエチレンB80%を充分混合し、これを
30mmTダイラミネーターを用い、成形温度320℃
でフィルムに成形した。これらのフィルムについて、色
ムラ(解膠性)及びネックインを評価し、結果を表1に
示した。表1から明らかなように、実施例3に係るフィ
ルムは、色ムラが無く、且つネックインも小さく良好で
あった。
4部、赤色有機顔料A0.1部及びステアリン酸カルシ
ウム1部を5リットルバンバリーミキサーにて混練造粒
し、ブルーイング組成物Dを得た。 (2)ブルーイング組成物D4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA80%を充分混合し、
得られたコンパウンドを30mmTダイラミネーターを
用い、成形温度320℃でフィルムに成形した。又、ブ
ルーイング組成物D4%、白マスターバッチA16%及
び低密度ポリエチレンB80%を充分混合し、得られた
コンパウンドを30mmTダイラミネーターを用いて成
形温度320℃でフィルムに成形した。これらのフィル
ムについて、色ムラ(解膠性)及びネックインを評価を
し、結果を表1に示した。表1から明らかなように、実
施例4に係るフィルムは、色ムラが無く、且つネックイ
ンも小さく良好であった。
キルケテンダイマー0.4部、アニオン化ポリアクリル
アミド0.2部、ポリアミノポリエピクロルヒドリン樹
脂0.5部でサイジングされた坪量150g/cm3の
もの)をコロナ放電処理したものを基紙として用意し
た。基紙の裏面には、高密度ポリエチレン(MFR5;
密度0.962)50部と低密度ポリエチレン(MFR
3.5;密度0.924)50部を混合し、30mmT
ダイラミネーターで330℃で25μmの厚さのポリエ
チレンフィルムをラミネートした。
ング組成物A4%、白マスターバッチA16%及び低密
度ポリエチレンA80%を十分に混合してコンパウンド
を得、これを用いて30mmTダイラミネーターを用
い、成形温度320℃で20μmの厚さにブルーイング
された白色ポリエチレンフィルムをラミネートした。得
られたラミネートフィルムの顔料の分散状態を目視で判
定したが、確認できる顔料凝集物、混ざりムラはなく、
良好な外観を有する写真印画紙支持体が得られた。
バッチA16%及び低密度ポリエチレンA80%を十分
混合し、実施例5と同様にして基紙の表面に20μmの
ブルーイングされた白色ポリエチレンフィルムをラミネ
ートした。得られたラミネートフィルムの顔料の分散状
態は実施例5と同様であり、良好な外観を有する写真印
画紙支持体が得られた。
0.921)100部、青色無機顔料A4部、赤色有機
顔料A0.1部及びモンタン酸エステルワックスA1部
を高速ミキサーにて充分混合し、30mm同方向2軸押
出機を用い、150±10℃で混練造粒してブルーイン
グ組成物Eを得た。 (2)ブルーイング組成物E4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA80%を充分混合し、
得られたコンパウンドを30mmTダイラミネーターを
用い、成形温度320℃でフィルムに成形した。又、ブ
ルーイング組成物E4%、白マスターバッチA16%及
び低密度ポリエチレンB80%を充分混合し、30mm
Tダイラミネーターを用い、成形温度320℃でフィル
ムに成形したた。これらのフィルムについて、色ムラ
(解膠性)及びネックインを評価をした。結果を表1に
示した。表1から明らかなように、比較例1に係るフィ
ルムはネックインは小さいものの、色ムラが発生し、フ
ィルムは外観が不良であった。
0.923)100部、青色無機顔料A4部、赤色有機
顔料A0.1部及びステアリン酸亜鉛A1部を高速ミキ
サーにて充分混合し、これを30mm同方向2軸押出機
を用い、150±10℃で混練造粒してブルーイング組
成物Fを得た。 (2)ブルーイング組成物F4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA80%を充分混合して
コンパウンドを得、30mmTダイラミネーターを用
い、成形温度320℃でフィルムに成形した。又、ブル
ーイング組成物F4%、白マスターバッチA16%及び
低密度ポリエチレンB80%を充分混合してコンパウン
ドを作製し、これを30mmTダイラミネーターを用い
て成形温度320℃でフィルムに成形した。これらのフ
ィルムについて、色ムラ(解膠性)及びネックインを評
価をした。結果を表1に示した。表1から明らかなよう
に、比較例2に係るフィルムは色ムラは無いものの、ネ
ックインが大きかった。
4部、赤色有機顔料B(ジメチルキナクリドン:ピグメ
ントレッド122)0.1部及びステアリン酸亜鉛A1
部を高速ミキサーにて充分混合し、これを30mm同方
向2軸押出機を用い、150±10℃で混練造粒してブ
ルーイング組成物Gを得た。 (2)ブルーイング組成物G4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA84%を充分混合し、
得られたコンパウンドを50トン射出成形機を用いて成
形温度280℃、300℃、320℃でそれぞれ連続成
形した場合及び加熱シリンダー内に溶融コンパウンドを
10分間滞留させてから射出成形した場合について、5
0×60×2mmの成形板を得た。これらの成形板を使
用し、成形温度280℃、滞留0分の成形板を標準とし
て耐熱変色色差(△E)をCCM(コンピューターカラ
ーマッチング)にて測定し、結果を表2に示した。表2
から明らかなように、比較例3に係る成形板は、耐熱変
色が大きかった。
4部、赤色有機顔料C(ジクロロキナクリドン:ピグメ
ントレッド202)0.1部及びステアリン酸亜鉛A1
部を高速ミキサーにて充分混合し、30mm同方向2軸
押出機を用い、150±10℃で混練造粒してブルーイ
ング組成物Hを得た。 (2)ブルーイング組成物H4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA84%を充分混合し、
得られたコンパウンドを50トン射出成形機を用いて成
形温度280℃、300℃、320℃で、それぞれ連続
成形した場合及び加熱シリンダー内に10分間滞留させ
て射出成形した場合について50×60×2mmの成形
板を得た。これらの成形板を使用し、成形温度280℃
の連続成形板を標準として耐熱変色色差(△E)をCC
M(コンピューターカラーマッチング)にて測定し、結
果を表2に示した。表2から明らかなように、比較例3
に係る成形板は、耐熱変色が大きかった。
4部、赤色有機顔料D(ジケトピロロピロール系:ピグ
メントレッド264)0.1部及びステアリン酸亜鉛A
1部を高速ミキサーにて充分混合してコンパウンドを作
製し、これを30mm同方向2軸押出機を用い、150
±10℃で混練造粒してブルーイング組成物Iを得た。 (2)ブルーイング組成物I4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA84%を充分混合し、
得られたコンパウンドを50トン射出成形機を用いて成
形温度280℃、300℃、320℃で、それぞれ連続
成形した場合、加熱シリンダー内に10分間滞留させて
射出成形した場合について50×60×2mmの成形板
を得た。この成形板を使用し、成形温度280℃の連続
成形板を標準として耐熱変色色差(△E)をCCM(コ
ンピューターカラーマッチング)にて測定し、結果を表
2に示した。表2から明らかなように、比較例5に係る
成形板は、耐熱変色が大きかった。
(シアニンブルー:ピグメントブルー15:3)0.1
部、赤色有機顔料A0.1部及びモンタン酸エステルA
1部を高速ミキサーにて充分混合し、30mm同方向2
軸押出機を用い、150±10℃で混練造粒してブルー
イング組成物Jを得た。 (2)ブルーイング組成物J4%、白マスターバッチA
16%及び低密度ポリエチレンA84%を充分混合し、
得られたコンパウンドを50トン射出成形機を用いて成
形温度280℃、300℃、320℃で、それぞれ連続
成形した場合と、加熱シリンダー内に10分間滞留させ
て射出成形した場合について、50×60×2mmの成
形板を得た。これらの成形板を使用し、成形温度280
℃、滞留0分の成形板を標準として耐熱変色色差(△
E)をCCM(コンピューターカラーマッチング)にて
測定し、結果を表2に示した。表2から明らかなよう
に、比較例6に係る成形板は、耐熱変色が大きかった。
く、色調の幅が広く、色ムラもなく、成形時のネックイ
ンも小さく、且つ耐熱変色性に優れたポリエチレンドラ
イラミネートフィルム用のブルーイング顔料組成物が提
供される。本発明のブルーイング顔料組成物は、写真印
画紙の支持体の表面側被覆材用や包装用のフィルム、
袋、シート等の製造に用いられる紙、布、プラスチック
フィルム、樹脂クロス等の基材にラミネートする白色ポ
リエチレンフィルムのブルーイングに好適である。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材表面にドライラミネートされる白色
ポリエチレン被覆材のブルーイング用顔料組成物であっ
て、分散剤としての重量平均分子量が10,000以上
のオレフィン系重合体と青色無機顔料とジクロロキナク
リドン赤色有機顔料とを含むことを特徴とするドライラ
ミネートポリエチレン用ブルーイング顔料組成物。 - 【請求項2】 ジクロロキナクリドン赤色有機顔料が、
C.I.ピグメントレッド209である請求項1に記載
のドライラミネートポリエチレン用ブルーイング顔料組
成物。 - 【請求項3】 青色無機顔料が、一般式Na6Al6Si
6O24S4で表される青色群青である請求項1に記載のド
ライラミネートポリエチレン用ブルーイング顔料組成
物。 - 【請求項4】 分散剤としてのオレフィン系重合体が、
MFRが1〜15(g/10min)で、密度が0.9
18〜0.927(g/cm3)のポリエチレンである
請求項1に記載のドライラミネートポリエチレン用ブル
ーイング顔料組成物。 - 【請求項5】 分散剤としてのオレフィン系重合体30
〜99重量%と青色無機顔料1〜50重量%とジクロロ
キナクリドン赤色有機顔料0.01〜5重量%よりなる
請求項1に記載のドライラミネートポリエチレン用ブル
ーイング顔料組成物。 - 【請求項6】 基材が印画紙支持体である請求項1〜5
のいずれか1項に記載のドライラミネートポリエチレン
用ブルーイング顔料組成物。 - 【請求項7】 基材の表面にドライラミネートで形成さ
れる白色ポリエチレン被覆形成用組成物であって、被覆
形成用ポリエチレンと主顔料の白色顔料とブルーイング
顔料である青色無機顔料とジクロロキナクリドン赤色有
機顔料と分散剤としての重量平均分子量が10,000
以上のオレフィン系重合体を含むことを特徴とするポリ
エチレン被覆形成用組成物。 - 【請求項8】 基材が印画紙支持体である請求項7に記
載のポリエチレン被覆形成用組成物。
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JP2000005248 | 2000-01-05 | ||
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JP2015053518A (ja) * | 2012-10-19 | 2015-03-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 硬化性樹脂組成物、ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、硬化塗膜およびプリント配線板 |
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- 2001-01-04 JP JP2001000225A patent/JP4472880B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2015053518A (ja) * | 2012-10-19 | 2015-03-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 硬化性樹脂組成物、ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、硬化塗膜およびプリント配線板 |
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JP4472880B2 (ja) | 2010-06-02 |
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