JP2001253855A - アミノジフェニルアミンの製造方法 - Google Patents

アミノジフェニルアミンの製造方法

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JP2001253855A
JP2001253855A JP2001030126A JP2001030126A JP2001253855A JP 2001253855 A JP2001253855 A JP 2001253855A JP 2001030126 A JP2001030126 A JP 2001030126A JP 2001030126 A JP2001030126 A JP 2001030126A JP 2001253855 A JP2001253855 A JP 2001253855A
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ポール トルステン
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Adolf Sicheneder
ジッヒェネーダー アドルフ
Fred Schuhmacher
シューマッハー フレート
Adolf Brill
ブリル アドルフ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノジフェニルアミンの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 芳香族アミンをパラジウム触媒および塩
基の存在下にニトロハロベンゼンと反応させ、こうして
得られた生成物を引き続き水素を用いて水素化する。 【効果】 良好な収率および純度の高い生成物が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニトロハロベンゼ
ンと芳香族アミンとをパラジウム触媒および塩基の存在
下に反応させ、かつ引き続きこうして得られた中間生成
物を水素化することによりアミノジフェニルアミン、特
に4−アミノジフェニルアミン(4−ADPA)を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】4−アミノジフェニルアミン(4−AD
PA)は、ゴムおよびポリマー工業における酸化防止剤
および安定剤の合成のために重要な出発物質である(Ki
rk-Othmer, Encyclopedia of Chemical Technology、第
4版、1992年、第3巻、第424〜456頁;Ullm
ann's Encyclopedia of Industrial Chemistry、第5
版、第A3巻、1985、第91〜111頁)。
【0003】4−ADPAは種々の方法により製造する
ことができる。4−ADPAを製造するための1つの可
能な方法は、酸受容体もしくは中和剤の存在下に、場合
により触媒の存在下でのアニリンもしくはアニリン誘導
体とp−ニトロクロロベンゼンとの2段階の反応であ
る。この方法による製造は例えばDE−A324615
1号、DE−A3501698号、DE−A18566
3号、US−A4670595号、US−A41872
49号、US−A468333号およびUS−A418
7248号に記載されている。最初の段階は一般に銅触
媒を使用して行い、かつ第二の段階は異なった金属成
分、例えばニッケル(例えばUS−A5840982号
を参照のこと)を使用して行う。例えばパラジウム触媒
の存在下でのハロゲン化ニトロベンゼンとアミンとの反
応もまたUS−A5576460号およびEP−A84
6676号に記載されている。
【0004】上記の刊行物に記載されている方法の欠点
は、しばしば特に中間生成物を形成する間の不適切な選
択率であり、その際、水素化により4−アミノジフェニ
ルアミンを形成することができる前に、程度の差はあれ
複雑な精製工程の結果として収率の損失が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、芳香族アミンから出発し、適切なニトロハロベンゼ
ン(nitrohalobenzene)との反応および引き続き形成され
る中間生成物の水素化により所望のアミノジフェニルア
ミンを良好な収率および高められた純度で得るための製
造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、アミノジフェニルアミンを製造する方法において、
芳香族アミンをパラジウム触媒および塩基の存在下にニ
トロハロベンゼンと反応させ、かつ引き続きこうして得
られた生成物を引き続き水素を用いて水素化することに
より解決される。
【0007】使用されるニトロハロベンゼンは有利には
ハロゲン基に対してニトロ基がパラ位にあるものであ
る。可能なハロゲン基はフッ素、塩素、臭素およびヨウ
素であり、有利には塩素および臭素である。ニトロハロ
ベンゼンは1つ以上の基、例えばC〜C−アルキル
基により置換されていてもよいことは自明である。ハロ
ゲン基に対するニトロ基の位置はパラ位以外、例えば2
位もしくは3位であってもよいことは当然である。
【0008】ニトロハロベンゼンの例として4−ニトロ
−2−メチルクロロベンゼン、4−ニトロ−3−メチル
クロロベンゼン、4−ニトロクロロベンゼン、3−ニト
ロクロロベンゼンおよび2−ニトロクロロベンゼンが挙
げられる。4−ニトロクロロベンゼンは特に有利であ
る。
【0009】本発明による方法において使用することが
できる芳香族アミンはこのような反応に関して公知の芳
香族アミンであり、例えばアニリン、o−トルイジン、
m−トルイジン、p−トルイジン、4−エチルアニリ
ン、4−ブチルアニリン、4−イソプロピルアニリン、
3,5−ジメチルアニリンまたは2,4−ジメチルアニ
リンである。アニリンが有利である。芳香族アミンは混
合物の形で、特に異性体混合物の形で使用してもよいこ
とは自明である。
【0010】本発明による方法においてニトロハロベン
ゼン1モルあたり、芳香族アミンを一般に1〜10モ
ル、有利には1.5〜6モル、特に有利には2〜4モル
使用する。
【0011】本発明によればパラジウム触媒、例えばパ
ラジウム/ホスフィン錯体、またはその他の公知のパラ
ジウム化合物もしくは錯体を使用することができる。
【0012】適切なパラジウム/ホスフィン錯化合物
は、パラジウムが0もしくは2の原子価を有し、かつ適
切なホスフィンリガンドがトリフェニルホスフィン、ト
リ−o−トルイルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリ−t−ブチル−ホスフィン、ビスジフェニ
ルホスフィン、エタン、ビスジフェニルホスフィンプロ
パン、ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、ビス(ジ
シクロヘキシルホスフィノ)エタン、ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン、5,5′−ジクロロ−6,
6′−ジメトキシビフェニル−2,2′−ジイル−ビス
ジフェニルホスフィン、ビス−4,4′−ジベンゾフラ
ン−3,3′−イル−ビスジフェニルホスフィン、1,
1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)ジフェニルエーテ
ルまたはビス(ジフェニルホスフィノ)ビナフチルのよ
うな化合物であるものであり、その際、上記のフェニル
基はスルホン酸基および/または1つ以上のC〜C
12−アルキル基またはC〜C10−シクロアルキル
基により置換されていてもよい。さらにポリマー結合し
たホスフィン、例えばtPPポリマー(市販品)をリガ
ンドとして使用してもよい。有利にはトリフェニルホス
フィンをリガンドとして使用する。
【0013】しかし上記のパラジウム/ホスフィン錯化
合物以外に本発明による方法では例えば窒素含有もしく
は酸素含有のリガンド、例えば1,10−フェナントロ
リン、ジフェニルエタンジアミン、[1,1′]−ビナ
フテニル−2,2′−ジオール(BINOL)および
1,1′−ビナフテニル−2,2′−ジチオール(BI
NAS)、あるいはそれどころか2つ以上の異なったヘ
テロ原子、例えばO、N、Sを有するものを使用しても
よい。
【0014】触媒として使用することができるパラジウ
ム化合物は次の化合物クラス、例えばハロゲン化パラジ
ウム、アセテート、カーボネート、ケトネート、ニトレ
ート、アセトネートまたはパラダシクレン(palladacycl
ene)、例えばPddba、Pd(acac)、P
d(OAc)、PdCl、(CHCN)Pd
(NO)Clを含む。Pddba、Pd(aca
c)、Pd(OAc) 、PdClは有利である。
さらに不均一系もしくは不動態化パラジウム触媒、つま
り例えば適切な不活性支持体に適用された触媒を本発明
による方法において使用することもできる。
【0015】本発明により使用するパラジウム/ホスフ
ィン錯体の場合、相応するリガンド対パラジウムのモル
比はおよそ40:1〜1:1、有利には10:1〜2:
1、特に有利には8:1〜4:1である。
【0016】本発明によればパラジウム触媒、例えばパ
ラジウム/ホスフィン錯体および/または使用すること
ができるその他の錯体もしくは化合物は一般に使用され
るニトロハロベンゼンに対して0.0001モル%〜1
0モル%、有利には0.001モル%〜5モル%の量で
使用する。
【0017】本発明による方法で使用することができる
塩基はアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の
炭酸塩、アルコキシドおよび/または水酸化物であり、
その際、特に炭酸カリウムおよび/または炭酸ナトリウ
ム、炭酸セシウム、ナトリウムメタノレートおよび水酸
化バリウムが挙げられる。有利には炭酸カリウムおよび
/または炭酸ナトリウムを使用する。塩基は不足当量(s
ubstoichiometric amount)で、またはニトロハロベンゼ
ンに対して当量の10倍までの過剰量で使用することが
できる。塩基は特にニトロハロベンゼンに対して当量の
0.3〜2倍の量で使用すると有利である。
【0018】使用される塩基を粉砕および/または乾燥
により予備処理することは本発明による方法にとって有
利である。
【0019】本発明による方法において粉砕は市販のミ
ルにより行うことができる。粉砕は比表面積の劇的な増
大をもたらし、その結果、反応率が明らかに増大する。
多くの場合、粉砕は比表面積を10〜20倍増加する。
【0020】粉砕後、塩基の比表面積は約0.1〜10
/g、有利には0.2〜1m/g(BET)であ
る。
【0021】本発明による方法において使用される塩基
の著しい吸湿性の結果として該塩基は程度の差はあるも
のの著しく大気成分、例えば水または二酸化炭素を吸収
する傾向を有している。約30質量%の大気成分の吸収
レベルから達成可能な反応レベルに対する著しい影響が
特筆される。従って粉砕に加えて塩基の乾燥もまたしば
しば必要とされる。
【0022】塩基の乾燥は例えば塩基を約0.01〜1
00ミリバールの減圧下で数時間、約50〜200℃、
有利には100〜160℃の温度に加熱することにより
行う。
【0023】本発明による方法の最初の段階は20〜2
50℃の範囲の温度、有利には120〜180℃の温度
で行うことができる。反応温度は特に出発物質、触媒お
よび使用される塩基のタイプに依存する。
【0024】本発明による方法は適切な溶剤の存在下で
も不在下でも実施することができる。可能な溶剤の例は
不活性有機炭化水素、例えばキシレンおよびトルエンで
ある。さらに使用される芳香族アミン自体が溶剤として
機能する。
【0025】本発明による方法において生じる反応水
を、所望の場合には(DE−A2633811号および
DE−A3246151号におけるように)、例えば適
切な共留剤を用いて蒸留することにより除去してもよ
い。
【0026】使用される溶剤の量は適切な予備試験によ
り容易に決定することができる。
【0027】本発明による方法は、通例の方法により連
続的に行ってもよいし、不連続的に行ってもよい。
【0028】本発明による方法では芳香族アミンとハロ
ニトロ芳香族化合物との反応の後に得られる反応生成物
を水素で水素化し、その際、場合により付加的に適切な
不活性の触媒支持体と共に、すでに存在するパラジウム
触媒の存在下に水素化を実施する。
【0029】水素化を付加的な水素化触媒、例えば場合
により適切な触媒支持体を使用したニッケル、パラジウ
ムまたは白金をベースとする触媒の存在下に実施するこ
とができることは自明である。
【0030】触媒支持体としての使用のために適切な材
料は、種々の形状の炭素、元素の酸化物、元素の炭化物
または元素の塩をベースとする工業的に通例の触媒支持
体全てである。炭素を含有する支持体の例は、コーク
ス、グラファイト、カーボンブラックまたは活性炭であ
る。元素の酸化物の触媒支持体の例はSiO(天然も
しくは合成の珪酸、石英)、Al(α,γ−Al
)、アルミン酸塩、天然もしくは合成のアルミノ
ケイ酸塩(ゼオライト)、フィロケイ酸塩、例えばベン
トナイトおよびモンモリロナイト、TiO(ルチル、
アナタース)、ZrO、MgOまたはZnOである。
元素の炭化物および塩の例は、SiC、AlPO、B
aSo、CaCOである。原則として合成材料も天
然由来の支持体、例えば軽石、カオリン、漂白土、ボー
キサイト、ベントナイト、ケイ藻土、アスベストまたは
ゼオライトも使用することができる。
【0031】本発明により使用可能な触媒のために使用
することができる支持体はさらに元素の混合酸化物およ
び希土類金属と一緒に用いる、周期表の第2〜16族の
元素(原子番号58〜71)、有利にはAl、Si、T
i、Zr、Zn、Mg、Ca、Sn、NbおよびCeか
らの元素の水素化酸化物であり、これらは特に当業者に
公知の通り、機械的な混合、塩の共沈により、または塩
および/またはアルコキシドを同時ゲル化したもの(cog
els)を経由して製造することができる。
【0032】支持体は化学的に均一で純粋な物質として
も、混合物としても使用することができる。塊状もしく
は粉末状の形の材料はいずれも触媒支持体として本発明
による使用にとって適切である。担持触媒を固定床とし
て配置する場合、支持体を有利には成形品、例えばボー
ル、シリンダ、ロッド、中空シリンダまたはリングの形
で使用する。触媒支持体は場合によりさらに、場合によ
り別の触媒支持体またはバインダー、例えばSiO
たはAlの混合物と一緒に、押出、錠剤化により
変性し、かつか焼してもよい。支持体の内部表面積(B
ET表面積)は1〜2000m/g、有利には10〜
1600m/g、特に有利には20〜1500m
gである。製造およびその後の加工は当業者に公知であ
り、かつ従来技術のものである。
【0033】活性炭ならびにSi、Al、Mg、Zrお
よびTiを含有する材料を有利に支持体材料として使用
することができる。活性炭は特に有利である。
【0034】上記の支持体は触媒の全質量に対して0.
01〜50質量%、有利には0.1〜10質量%の金属
含有率でパラジウムを担持していてもよい。
【0035】上記の支持体材料またはパラジウムを担持
させた支持体材料は、使用されるハロニトロベンゼンに
対して0.01〜20質量%の量で使用することができ
る。パラジウムを担持させた活性炭の使用が有利であ
る。
【0036】水素化は、当業者に公知であり、かつ例え
ば「Reductions in Organic Chemistry, Second Editio
n, ACS Monograph 188」に記載されているその他の還元
法を使用して実施することもできることは自明である。
【0037】水素化温度は約0〜200℃、特に40〜
150℃であり、圧力(水素圧)は0.1〜150バー
ル、特に0.5〜70バール、殊に有利には1〜50バ
ールである。
【0038】本発明による方法を使用して相応する4−
アミノジフェニルアミンが高い選択率(>98%)およ
び99%までの収率で得られる。
【0039】
【実施例】例1 アニリン372.0g(4.00モル)、パラジウムア
セトニルアセトネート0.25g(0.00082モ
ル)およびトリフェニルホスフィン0.86g(0.0
0328モル)を不活性雰囲気下で多口丸底フラスコ中
に装入し、かつ室温で10分間攪拌する。4−クロロニ
トロベンゼン157.6g(1.00モル)を添加し、
かつ室温でさらに10分間攪拌する。次いで、粉砕した
炭酸カリウム120.0g(0.87モル)およびキシ
レン40mlを添加する。45分間強力に攪拌すること
により水の分離を伴った還流を実施する。ガスクロマト
グラフィーによるモニタリングはパラ−クロロニトロベ
ンゼンの完全な反応率を示す。混合物を85℃に冷却さ
せ、かつ水300mlで希釈する。有機相をPd/C
(5%Pd/C)1.0gを用いて水素圧10バールで
15分間水素化し、その際、温度は110℃に達する。
【0040】濾過および蒸留後に、4−アミノジフェニ
ルアミン182g(理論値の99%)が得られる。
【0041】例2 アニリン372.0g(4.00モル)、パラジウムア
セトニルアセトネート0.20g(0.00066モ
ル)およびトリフェニルホスフィン0.69g(0.0
0263モル)を不活性雰囲気下で多口丸底フラスコ中
に装入し、かつ室温で10分間攪拌する。4−クロロニ
トロベンゼン157.6g(1.00モル)を添加し、
かつ室温でさらに10分間攪拌する。次いで粉砕した炭
酸カリウム120.0g(0.87モル)およびキシレ
ン40mlを添加する。45分間強力に攪拌することに
より水の分離を伴った還流を実施する。ガスクロマトグ
ラフィーによるモニタリングはパラ−クロロニトロベン
ゼンの完全な反応率を示す。
【0042】該混合物を85℃に冷却させ、かつ水30
0mlで希釈する。有機相をPd/C(3%Pd/C)
1.0gを用いて水素圧10バールで11分間水素化
し、その際温度は120℃に達する。
【0043】濾過および希釈後、4−アミノジフェニル
アミン181g(理論値の98%)が得られる。
【0044】例3 アニリン372.0g(4.00モル)、パラジウムア
セトニルアセトネート0.25g(0.00082モ
ル)およびトリフェニルホスフィン0.86g(0.0
0328モル)を不活性雰囲気下で多口丸底フラスコ中
に装入し、かつ室温で10分間攪拌する。4−クロロニ
トロベンゼン157.6g(1.00モル)を添加し、
かつ室温でさらに10分間攪拌する。次いで粉砕した炭
酸カリウム96.6g(0.70モル)およびキシレン
50mlを添加する。45分間強力に攪拌することによ
り水の分離を伴った還流を実施する。ガスクロマトグラ
フィーによるモニタリングはパラ−クロロニトロベンゼ
ンの完全な反応率を示す。該混合物を85℃に冷却さ
せ、かつ水300mlで希釈する。有機相をPd/C
(5%Pd/Cの負荷率)1.0gを用いて水素圧10
バールで14分間水素化し、その際温度は120℃に達
する。
【0045】ガスクロマトグラフィーによる検査により
4−アミノジフェニルアミン99%が得られる。
【0046】例4 アニリン372.0g(4.00モル)、酢酸パラジウ
ム0.22g(0.00098モル)およびトリフェニ
ルホスフィン1.04g(0.00397モル)を不活
性雰囲気下で多口丸底フラスコ中に装入し、かつ室温で
10分間攪拌する。4−クロロニトロベンゼン157.
6g(1.00モル)を添加し、かつ室温でさらに10
分間攪拌する。次いで粉砕した炭酸カリウム96.6g
(0.70モル)およびキシレン50mlを添加する。
45分間強力に攪拌することにより水の分離を伴った還
流を実施する。ガスクロマトグラフィーによるモニタリ
ングはパラ−クロロニトロベンゼンの完全な反応率を示
す。有機相を水素圧10バールで25分間水素化し、そ
の際温度は140℃に達する。
【0047】ガスクロマトグラフィーによる検査により
4−アミノジフェニルアミン98%が得られる。
【0048】例5 アニリン372.0g(4.00モル)、パラジウムア
セトニルアセトネート0.30g(0.00098モ
ル)およびトリフェニルホスフィン1.04g(0.0
0397モル)を不活性雰囲気下で多口丸底フラスコ中
に装入し、かつ室温で10分間攪拌する。4−クロロニ
トロベンゼン157.6g(1.00モル)を添加し、
かつ室温でさらに10分間攪拌する。次いで粉砕した炭
酸カリウム96.6g(0.70モル)およびキシレン
50mlを添加する。45分間強力に攪拌することによ
り水の分離を伴った還流を実施する。ガスクロマトグラ
フィーによるモニタリングはパラ−クロロニトロベンゼ
ンの完全な反応率を示す。有機相を水素圧10バールで
34分間水素化し、その際、温度は140℃に達する。
【0049】ガスクロマトグラフィーによる検査により
4−アミノジフェニルアミン99%が得られる。
【0050】例6 アニリン372.0g(4.00モル)、パラジウムア
セトニルアセトネート0.30g(0.00098モ
ル)およびトリフェニルホスフィン1.04g(0.0
0397モル)を不活性雰囲気下で多口丸底フラスコ中
に装入し、かつ室温で10分間攪拌する。4−クロロニ
トロベンゼン157.6g(1.00モル)を添加し、
かつ室温でさらに10分間攪拌する。次いで粉砕した炭
酸カリウム96.6g(0.70モル)およびキシレン
50mlを添加する。45分間強力に攪拌することによ
り水の分離を伴った還流を実施する。ガスクロマトグラ
フィーによるモニタリングはパラ−クロロニトロベンゼ
ンの完全な反応率を示す。該混合物を85℃に冷却さ
せ、かつ水300mlで希釈する。活性炭2.0gを添
加後、有機相を水素圧10バールで24分間水素化し、
その際温度は140℃に達する。
【0051】ガスクロマトグラフィーによる検査により
4−ADPA99%が得られる。
【0052】例7 塩基の予備処理:市販の炭酸カリウムを、例えばキッチ
ンミルまたはボールミルで約5分間粉砕する。このこと
によりGruessingにより製造され、かつこの方法で処理
された炭酸カリウムは比表面積が0.04m/gから
0.52m/gに増加し、かつ一次クリスタリットサ
イズ10μm以下を示す。次いで粉砕した炭酸カリウム
を圧力1ミリバールおよび温度150℃で5時間乾燥さ
せる。その他の塩基を使用する場合、該塩基を類似の方
法で予備処理する。
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月9日(2001.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 アミノジフェニルアミンの製造方法にお
いて、芳香族アミンをパラジウム触媒および塩基の存在
下にニトロハロベンゼンと反応させ、こうして得られた
生成物を引き続き水素を用いて水素化することを特徴と
する、アミノジフェニルアミンの製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591063187 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 ウーヴェ フッガー ドイツ連邦共和国 レリンゲン エアレン グルント 7 (72)発明者 アドルフ ジッヒェネーダー ドイツ連邦共和国 ホーエンロックシュテ ット バーンホーフスヴェーク 7 (72)発明者 フレート シューマッハー ドイツ連邦共和国 シェネフェルト ブー ヘンヴェーク 2 (72)発明者 アドルフ ブリル ドイツ連邦共和国 ブルンスビュッテル シュタインメッツリング 24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノジフェニルアミンの製造方法にお
    いて、芳香族アミンをパラジウム触媒および塩基の存在
    下にニトロハロベンゼンと反応させ、こうして得られた
    生成物を引き続き水素を用いて水素化することを特徴と
    する、アミノジフェニルアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 使用されるニトロハロベンゼンは有利に
    ニトロ基がハロゲン基に対してパラ位にあるニトロハロ
    ベンゼンである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用される芳香族アミンがアニリン、o
    −トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、4−
    エチルアニリン、4−ブチルアニリン、4−イソプロピ
    ルアニリン、3,5−ジメチルアニリンまたは2,4−
    ジメチルアニリンである、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 ニトロハロベンゼン1モルあたり芳香族
    アミンを1〜10モル使用する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 パラジウム/ホスフィン錯体をパラジウ
    ム触媒として使用する、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 パラジウム/ホスフィン錯体中でホスフ
    ィン対パラジウムのモル比が40:1〜1:1である、
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 パラジウム触媒をニトロハロベンゼンに
    対して0.0001モル%〜10モル%の量で使用す
    る、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用される塩基を粉砕および/または乾
    燥により予備処理する、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 粉砕後の塩基のBETによる比表面積が
    0.1〜10m/gである、請求項1記載の方法。
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