JP2001253299A - リアパーセルシェルフ - Google Patents

リアパーセルシェルフ

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JP2001253299A
JP2001253299A JP2000069292A JP2000069292A JP2001253299A JP 2001253299 A JP2001253299 A JP 2001253299A JP 2000069292 A JP2000069292 A JP 2000069292A JP 2000069292 A JP2000069292 A JP 2000069292A JP 2001253299 A JP2001253299 A JP 2001253299A
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R5/04Compartments within vehicle body primarily intended or sufficiently spacious for trunks, suit-cases, or the like arranged at rear of vehicle
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長年の使用によっても外観上の美観を損なう
ことなく、シートベルトの操作性を向上させることので
きるリアパーセルシェルフを提供する。 【解決手段】 本体10Bと該本体10Cの表面に設け
られた表皮材10Cとを備えると共に、シートベルト挿
通用開口30が形成されたリアパーセルシェルフ10で
あって、該シートベルト挿通用開口30の前方に前記表
皮材10Cの表面より突出しシートベルトと前記表皮材
10Cとの接触を防止する突起部20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のリアシー
ト後方に設けられるリアパーセルシェルフに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリアシート用シートベルトにお
いて3点支持式のものは、使用時に、その下方2点が車
体下部の構造体に、上方の1点が車体上部の構造体に支
持されるように配置されている。そして、その不使用時
においては、リアパーセルシェルフの下方で車体上部の
構造体に固設された巻取り装置により、上方の1点を含
むシートベルトがリアパーセルシェルフに形成されたシ
ートベルト挿通用開口を通して巻き取られるように構成
されている。
【0003】一方、リアパーセルシェルフにあっては、
通常、樹脂で形成されるが、その美観を向上させるため
に、本体と該本体の表面に設けられた表皮材とを備えて
形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のリアパーセルシェルフにおいては、シートベルト
を装着するために巻取り装置から引出すときや、その使
用中、さらにはその使用後に収納する際に、シートベル
トがリアパーセルシェルフの表面と接触する可能性が大
であった。
【0005】このように、シートベルトがリアパーセル
シェルフの表面と接触すると、その表面の表皮材の毛倒
れを生じさせたり、特に引出しや収納の際にシートベル
トと表皮材との相対速度が大きな場合には、表皮材とシ
ートベルトとの摩擦により表皮材に損傷を与え、本体を
露出させたりして、見栄えを悪くする等の問題があっ
た。さらに、特に引出しの際には、表皮材とシートベル
トとの摩擦による抵抗が大きく、シートベルトを滑らか
に引出すことができないという問題もあった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決し、長
年の使用によっても外観上の美観を損なうことなく、シ
ートベルトの操作性を向上させることのできるリアパー
セルシェルフを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のリアパーセルシェルフは、本体と該本体の表面に設
けられた表皮材とを備えると共に、シートベルト挿通用
開口が形成されたリアパーセルシェルフであって、該シ
ートベルト挿通用開口の前方に前記表皮材の表面より突
出しシートベルトと前記表皮材との接触を防止する突起
部を設けたことを特徴とする。
【0008】かかる構成によれば、リアパーセルシェル
フの水平端縁近傍にはリアシートの頂部が存在し、それ
がリクライニング位置にあったとしても、シートベルト
は、表皮材の表面より突出する突起部によってリアパー
セルシェルフの表面より浮上がった状態に保持されるの
で、シートベルトと表皮材との接触が無く、摩擦による
表皮材の損傷および抵抗を防止することができる。
【0009】また、前記本体は熱可塑性樹脂材料の基材
で、前記表皮材は多孔性の材料であり、両者が熱融着に
より一体的に成形されると共に、前記突起部が前記表皮
材の孔を通りその表面上に前記基材で同時に成形された
ものであることが好ましい。
【0010】かかる構成によれば、突起部を別部材とし
て用意しこれを後付けするのに比べ、リアパーセルシェ
ルフ成形時に同時に成形できるので、取付け誤差等によ
るガタつき等の問題なく安価にできるからである。
【0011】さらに、前記突起部が複数個のリブであっ
てもよい。
【0012】このようにすると、シートベルトと突起部
との接触面積を減少させることができ摩擦抵抗を小さく
して、シートベルトの滑りをよくすることができる。な
お、摩擦抵抗を小さくする意味で、リブの頭部を滑らか
な円弧状に形成することがさらに好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面を参照しつつ説明する。なお、全図面に亘
り、同一機能部位には同一符号を用い重複説明を避け
る。
【0014】図1において、10はリアパーセルシェル
フであり、その左右後方には対称に配置されてドラフタ
ーグリルDGが形成され、および、左右中程には対称に
配置されてシートベルト挿通用開口30が形成されてい
る。また、その中央には隆起部40が設けられており、
該隆起部40の後端には不図示のハイマウントストップ
ランプを装着するための凹部42が形成されている。リ
アパーセルシェルフ10の水平端縁12より前方には、
車両への搭載時にリアシートの後方に位置することにな
る、下向きに折り曲げられた曲折部14が形成されてい
る。なお、16は車体上部の構造体18(図2参照)に
リアパーセルシェルフ10を取付けるための取付孔であ
る。
【0015】さらに、シートベルト挿通用開口30より
前方でリアパーセルシェルフの水平端縁12との間には
突起部20が設けられている。図1に示す実施の形態で
は、突起部20がシートベルトの移動方向に平行な複数
個のリブとして設けられているが、突起部20は後述す
るように種々の形態を採り得るものである。
【0016】かかるリアパーセルシェルフ10は、例え
ば、樹脂等からなる本体の表面上に布帛等の表皮材を適
宜な接着剤を用いて貼設し、その後、表皮材の表面より
突出する形態で、突起部20を接着または他の機械的な
取り付け手段によって後付けするようにしてもよい。
【0017】しかしながら、生産性や取付誤差等の問題
を考慮すると、本体が熱可塑性樹脂材料の基材で、且
つ、表皮材が多孔性の材料であり、両者が熱融着により
一体的に成形されると共に、突起部20が前記表皮材の
孔を通りその表面上に基材で同時に圧力成形されたもの
であることが好ましい。その成形方法については後述す
る。
【0018】図3に示す実施の形態は、突起部20を1
個の略直方体状のリブで形成した例であり、図1に示し
た実施の形態と同様に、シートベルト挿通用開口30よ
り前方でリアパーセルシェルフの水平端縁12との間に
設けられている。そして、突起部20の頭部はシートベ
ルトSBの移動方向に沿って滑らかな円弧状に形成され
ている。なお、この突起部20を複数個のリブで構成し
てもよいことは前実施の形態と同じである。
【0019】次に、図4および図5を用いて、突起部2
0を含むリアパーセルシェルフ10の成形方法を説明す
る。
【0020】図1および図3に示したリアパーセルシェ
ルフ10は、図4の断面図に示すように、その本体10
Bが熱可塑性樹脂からなる基材で構成され、その表面
に、多孔性の表皮材10Cが熱融着により一体的に成形
されると共に、突起部20が表皮材10Cの多孔を部分
的に通り抜けてその表面上に本体10Bと同一の基材で
同時に成形されているものである。なお、表皮材10C
は本体10Bの全面に亘り設けられるものであり、シー
トベルト挿通用開口30に対応する部位においては、成
形後に該表皮材10Cを除去することによりシートベル
ト挿通用開口30が形成される。なお、厳密に言えば、
シートベルト挿通用開口30は、表皮材10Cを除去し
た後の開口部に装着される縁カバー部材32に形成され
ている。
【0021】ここで、上記リアパーセルシェルフ10を
成形するに際しては、リアパーセルシェルフ10の下面
輪郭を定める成形面を有する下型LMと、リアパーセル
シェルフ10の上面輪郭を定める成型面を有する上型U
Mとを用意する。
【0022】下型LMにはさらに、本体10Bに開口を
形成するための開口形成ピンLPが成型面より突出され
て設けられている。開口形成ピンLPの突出量は、上型
UMと下型LMとが閉じられて型締めが行われたとき、
該開口形成ピンLPの頂部が表皮材を介して上型UMの
成型面に当接するように設定してもよいが、開口形成ピ
ンLPを下型LMに対し相対移動可能に設け、上型UM
に向けて付勢するようにすれば、突出量が自動的に調節
されるので好都合である。
【0023】上型UMにはさらに、突起部20形成用の
凹部URが成型面より窪んだ形態で設けられている。
【0024】このような上型UMおよび下型LMがプレ
ス機にセットされる。そして、上型UMの成形面の下方
に不織布や織布等の多孔性の表皮材10Cを配置した
後、下型LMの成型面上に溶融状態の熱可塑性樹脂基材
を供給する。その後、上型UMおよび下型LMを閉じ方
向に相対移動させて型締めを行うと、まず、開口形成ピ
ンLPの頂部が表皮材10Cを介して上型UMの成型面
に当接し、さらに型締めが進むと、熱可塑性樹脂基材が
加圧されて、開口形成ピンLPを除く、上型UMおよび
下型LMの成型面間のキャビティ内に充満すると共に、
同時に、表皮材10Cの下側に存して加圧された熱可塑
性樹脂基材の一部は表皮材10Cの孔部を通り抜けて突
起部20形成用の凹部URにも進入する。
【0025】その後、適宜冷却させた後、上型UMおよ
び下型LMを開いて製品を取り出すことになるが、この
製品においては、本体10Bと表皮材10Cとが熱融着
により一体的に成形されると共に、突起部20が表皮材
10Cの孔を通りその表面上に同時に圧力成形され、か
つ、本体10Bには開口形成ピンLPにより開口が形成
されている。この製品に対し開口に対応する部位の表皮
材を除去し、その開口に縁カバー部材32を装着する
と、図1または図3に示す形態のリアパーセルシェルフ
10が得られることになるのである。
【0026】なお、上述の例では、本体10Bに開口を
形成するのに、下型LMに開口形成ピンLPを設けるこ
とにより行ったが、勿論、このような開口形成ピンLP
を設けることなく、本体10Bと表皮材10Cとを一体
に成形した後に開口に対応する部位の本体と表皮材とを
除去し開口を形成するようにしてもよい。このようにす
れば、開口形成ピンLPを設ける必要がないので、下型
LMが簡素化されて安価にできる。
【0027】かかる構成のリアパーセルシェルフ10
は、図2に示すように、自動車のリアシートRSの後方
に組み込まれ、車体上部の構造体に支持される。シート
ベルトSBの巻取り装置SBRはシートベルト挿通用開
口30のやや後方で車体上部の構造体に固設されてい
る。従って、シートベルトSBの着用の際の引出しや、
その使用中、さらにはその使用後に収納する際に、シー
トベルトSBは突起部20により案内されて、シートベ
ルトSBがリアパーセルシェルフ10の表面と接触する
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリアパーセルシェルフの一実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかるリアパーセルシェルフの自動車
への取付状態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかるリアパーセルシェルフの他の実
施の形態を示す斜視図である。
【図4】図1、図3に示すリアパーセルシェルフの4-
4線に沿う断面図である。
【図5】本発明にかかるリアパーセルシェルフの成形方
法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
10 リアパーセルシェルフ 10B 本体 10C 表皮材 20 突起部 30 シートベルト挿通用開口 UM 上型 UR 凹部 LM 下型 LP 開口形成ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と該本体の表面に設けられた表皮材
    とを備えると共に、シートベルト挿通用開口が形成され
    たリアパーセルシェルフであって、該シートベルト挿通
    用開口の前方に前記表皮材の表面より突出しシートベル
    トと前記表皮材との接触を防止する突起部を設けたこと
    を特徴とするリアパーセルシェルフ。
  2. 【請求項2】 前記本体は熱可塑性樹脂材料の基材で、
    前記表皮材は多孔性の材料であり、両者が熱融着により
    一体的に成形されると共に、前記突起部が前記表皮材の
    孔を通りその表面上に前記基材で同時に成形されたもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のリアパーセル
    シェルフ。
  3. 【請求項3】 前記突起部が複数個のリブであることを
    特徴とする請求項1または2に記載のリアパーセルシェ
    ルフ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940556B1 (ko) 2008-10-14 2010-02-03 한일이화주식회사 웨빙 가이드 커버 일체형 리어 패키지 트레이
JP2013067282A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Isuzu Motors Ltd 車両の後部構造
JP2018114868A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 トヨタ紡織株式会社 車両用パッケージトレイ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940556B1 (ko) 2008-10-14 2010-02-03 한일이화주식회사 웨빙 가이드 커버 일체형 리어 패키지 트레이
JP2013067282A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Isuzu Motors Ltd 車両の後部構造
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