JP2001252984A - ラミネート加工方法および加工装置 - Google Patents

ラミネート加工方法および加工装置

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JP2001252984A
JP2001252984A JP2000069258A JP2000069258A JP2001252984A JP 2001252984 A JP2001252984 A JP 2001252984A JP 2000069258 A JP2000069258 A JP 2000069258A JP 2000069258 A JP2000069258 A JP 2000069258A JP 2001252984 A JP2001252984 A JP 2001252984A
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unit
film
films
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Mitsugi Saito
貢 斎藤
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位ワークフィルムの寸法が変化しても単位
パターンの形成パターンを変更する必要がなく、連続ワ
ークフィルムの長手方向に沿って単位パターンを一定周
期で連続的に形成することのできる、ラミネート加工装
置。 【解決手段】 複数枚の単位ワークフィルム(1)を一
対の鏡面板(8a,8b)により挟み込んだ状態で搬送
するための搬送手段(2,3)と、搬送手段で搬送され
た複数枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で加圧
するための加圧手段(5)とを備えている。加圧によっ
て複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤が
付着しようとする部分(8a,8b)は、接着剤に対し
て実質的に非粘着性の表面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート加工方
法および加工装置に関し、特にIDカードや磁気カード
のような積層フィルム板を形成するためのラミネート加
工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラミネート加工では、接着剤層
を挟んで2枚(一般には複数枚)のワークフィルムを積
み重ね、使用する接着剤に応じて熱または光(紫外線な
ど)を作用させながら加圧することによって、積層フィ
ルム板を形成する。このとき、加圧により接着剤がワー
クフィルムからはみ出すと、ワークフィルムを搬送する
ための搬送フィルムやワークフィルムを挟み込むための
鏡面板や他の構成部分に接着剤が付着する。
【0003】接着剤が付着すると、搬送フィルムや鏡面
板は、再使用が不可能になったり、頻繁な清掃が必要に
なる。そこで、従来技術では、図4に示すように、連続
ワークフィルム40にたとえばアンテナのような単位パ
ターン41を多数形成する際に、連続ワークフィルム4
0から破線42に沿って切断される各単位ワークフィル
ム43の周囲に単位パターン41の形成されない余白領
域を十分に確保し、加圧されても各単位ワークフィルム
43から接着剤がはみ出すことのないように、周辺に余
白領域を十分に確保して接着剤の塗布領域44を決定し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来技術では、単位ワークフィルムの周囲に十分
な余白領域を確保するために、単位パターンの形成が単
位ワークフィルムの寸法に依存することになる。その結
果、単位ワークフィルムの寸法が変化すると、単位パタ
ーンの形成パターンを変更しなければならない。また、
単位ワークフィルムの余白領域において単位パターンの
繰り返しパターンが途切れるので、連続ワークフィルム
の長手方向に沿って単位パターンを一定周期にしたがっ
て連続的に形成することができない。
【0005】一般に、連続ワークフィルムに多数の単位
パターンを形成する工程では印刷技術を利用することが
多い。この場合、従来技術では、単位ワークフィルムの
寸法に応じて印刷パターンを変更したり、連続ワークフ
ィルムの長手方向に沿って断続的な印刷パターンにした
がって単位パターンを形成する必要がある。このため、
パターン印刷機の負担が重く、結果として、加工時間が
長くなり、生産ラインの効率すなわち生産性が低いとい
う不都合があった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、加工時間を短縮して、生産ラインの効率を向
上させることのできる、ラミネート加工方法および加工
装置を提供することを目的とする。具体的には、単位ワ
ークフィルムの寸法が変化しても単位パターンの形成パ
ターンを変更する必要がなく、連続ワークフィルムの長
手方向に沿って単位パターンを一定周期で連続的に形成
することのできる、ラミネート加工方法および加工装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、一方向に沿って長く延びた
連続ワークフィルムに、前記一方向に沿って一定周期で
単位パターンを多数形成するパターン形成工程と、前記
一方向に沿って前記一定周期の複数倍の長さを有する単
位ワークフィルムを多数形成するために、前記パターン
形成工程を介して単位パターンの多数形成された連続ワ
ークフィルムを、前記単位パターンの形成されていない
領域において前記一方向と直交する方向に沿って順次切
断する切断工程と、前記切断工程を介して形成された各
単位ワークフィルムのほぼ全面に亘って接着剤を塗布す
る接着剤塗布工程と、前記接着剤塗布工程を介して形成
された少なくとも1枚の単位ワークフィルムを含む複数
枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で加圧するこ
とによって積層フィルム板を形成する積層フィルム板形
成工程と含み、前記積層フィルム板形成工程における加
圧によって前記複数枚の単位ワークフィルムからはみ出
した接着剤を、該接着剤に対して実質的に非粘着性を有
する面で受け取ることを特徴とするラミネート加工方法
を提供する。
【0008】第1発明の好ましい態様によれば、前記パ
ターン形成工程では、同じ形状および同じ大きさを有す
る多数の単位パターンが前記一方向およびその直交方向
に沿って縦横に形成される。
【0009】また、本発明の第2発明では、所定の大き
さの単位ワークフィルムを多数形成するために、一方向
に沿って長く延びた連続ワークフィルムを前記一方向と
直交する方向に沿って順次切断する切断工程と、前記切
断工程を介して形成された各単位ワークフィルムのほぼ
全面に亘って接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記
接着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚の単
位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィルムを
積み重ねた状態で加圧することによって積層フィルム板
を形成する積層フィルム板形成工程と含み、前記積層フ
ィルム板形成工程における加圧によって前記複数枚の単
位ワークフィルムからはみ出した接着剤を、該接着剤に
対して実質的に非粘着性を有する面で受け取ることを特
徴とするラミネート加工方法を提供する。
【0010】さらに、本発明の第3発明では、単片の形
態を有する単位ワークフィルムに、同じ形状および同じ
大きさを有する単位パターンを縦横に多数形成するパタ
ーン形成工程と、前記パターン形成工程を介して単位パ
ターンの多数形成された各単位ワークフィルムのほぼ全
面に亘って接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記接
着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚の単位
ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィルムを積
み重ねた状態で加圧することによって積層フィルム板を
形成する積層フィルム板形成工程と含み、前記積層フィ
ルム板形成工程における加圧によって前記複数枚の単位
ワークフィルムからはみ出した接着剤を、該接着剤に対
して実質的に非粘着性を有する面で受け取ることを特徴
とするラミネート加工方法を提供する。
【0011】また、本発明の第4発明では、単片の形態
を有する単位ワークフィルムのほぼ全面に亘って接着剤
を塗布する接着剤塗布工程と、前記接着剤塗布工程を介
して形成された少なくとも1枚の単位ワークフィルムを
含む複数枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で加
圧することによって積層フィルム板を形成する積層フィ
ルム板形成工程と含み、前記積層フィルム板形成工程に
おける加圧によって前記複数枚の単位ワークフィルムか
らはみ出した接着剤を、該接着剤に対して実質的に非粘
着性を有する面で受け取ることを特徴とするラミネート
加工方法を提供する。
【0012】なお、第1発明〜第4発明において、前記
接着剤は、熱硬化型ホットメルト、光硬化型ホットメル
ト、熱硬化型接着剤、および光硬化型接着剤から選択さ
れることが好ましい。
【0013】さらに、本発明の第5発明では、第1発明
〜第4発明のラミネート加工方法によって形成された少
なくとも1枚の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位
ワークフィルムを積み重ねた状態で加圧することによっ
て積層フィルム板を形成するラミネート加工装置であっ
て、加圧によって前記複数枚の単位ワークフィルムから
はみ出した接着剤が付着しようとする部分は、前記接着
剤に対して実質的に非粘着性の表面を有することを特徴
とするラミネート加工装置を提供する。
【0014】第5発明の好ましい態様によれば、前記複
数枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で挟み込む
ための一対の鏡面板を備え、前記一対の鏡面板は、前記
接着剤に対して実質的に非粘着性の表面を有する。
【0015】また、第5発明の好ましい態様によれば、
前記複数枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で搬
送するための搬送手段と、前記搬送手段で搬送された前
記複数枚の単位ワークフィルムを積み重ねた状態で加圧
するための加圧手段とを備え、前記搬送手段および前記
加圧手段のうち、加圧によって前記複数枚の単位ワーク
フィルムからはみ出した接着剤が付着しようとする部分
は、前記接着剤に対して実質的に非粘着性の表面を有す
る。この場合、前記搬送手段は、所定の経路に沿って移
動する搬送フィルムを有し、前記複数枚の単位ワークフ
ィルムは、前記搬送フィルム上に載置された状態で搬送
されることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】従来技術では、上述したように、
接着剤がはみ出ることを回避するために、単位ワークフ
ィルムの周囲に十分な余白領域を確保している。これに
対し、本発明では、単位ワークフィルムから接着剤がは
み出ることを許容する構成を採っている。換言すると、
本発明の典型的な態様では、単位ワークフィルムの周囲
に十分な余白領域を確保する必要がないため、たとえば
同じ形状および同じ大きさを有する矩形形状の単位パタ
ーンを、連続ワークフィルムの長手方向に沿って一定周
期で多数形成する。
【0017】具体的には、多数の単位パターンを連続ワ
ークフィルムの長手方向およびその直交方向(すなわち
幅方向)に沿って縦横に形成する。したがって、単位パ
ターンの形成されていない領域において連続ワークフィ
ルムをその幅方向に沿って順次切断することにより、任
意の寸法を有する単位ワークフィルムを、厳密には単位
パターンの周期の複数倍の長さを有する単位ワークフィ
ルムを多数形成することができる。換言すると、本発明
の典型的な態様では、単位パターンの形成は、単位ワー
クフィルムの寸法には実質的に依存しない。
【0018】また、上述したように、本発明では単位ワ
ークフィルムから接着剤がはみ出ることを許容するの
で、周囲に十分な余白領域を確保する必要はなく、切断
により形成された各単位ワークフィルムのほぼ全面に亘
って接着剤を塗布する。そして、単位パターンが形成さ
れ且つ接着剤が塗布された少なくとも1枚の単位ワーク
フィルムを含む複数枚の単位ワークフィルムを積み重ね
た状態で加圧することによって、積層フィルム板を形成
する。このとき、加圧によって単位ワークフィルムから
はみ出した接着剤は、この接着剤に対して実質的に非粘
着性を有する面で受け取って処理する。
【0019】さらに、本発明の具体的な装置構成にした
がって説明すると、積み重ねられた複数枚の単位ワーク
フィルムを一対の鏡面板により上下から挟み込み、一対
の鏡面板により挟み込んだ状態で複数枚の単位ワークフ
ィルムを加圧する。あるいは、所定の経路に沿って移動
する搬送フィルム上に複数枚の単位ワークフィルムを載
置した状態で搬送し、搬送フィルム上に載置した状態で
複数枚の単位ワークフィルムを加圧する。
【0020】本発明では、鏡面板の表面や搬送フィルム
の表面などが接着剤に対して実質的に非粘着性を有する
ように構成されている。したがって、加圧により単位ワ
ークフィルムから接着剤がはみ出しても、その接着剤が
鏡面板や搬送フィルムなどに恒久的に付着することがな
く、鏡面板や搬送フィルムの再使用が可能であり、頻繁
に清掃する必要もない。なお、本発明において、接着剤
は、粘着剤を含む広い概念である。
【0021】以上のように、本発明では、単位ワークフ
ィルムから接着剤がはみ出ることを許容する構成を採っ
ているので、単位ワークフィルムの寸法が変化しても単
位パターンの形成パターンを変更する必要がなく、連続
ワークフィルムの長手方向に沿って単位パターンを一定
周期で連続的に形成することができる。その結果、加工
時間を短縮して、生産ラインの効率すなわち生産性を向
上させることができる。
【0022】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるラミネー
ト加工装置の構成を概略的に示す図である。また、図2
は、図1の装置に供給すべき単位ワークフィルムの形成
方法を説明する図である。
【0023】図1(a)に示すラミネート加工装置は、
加工すべきラミネートワーク1を所定の加工経路に沿っ
て搬送するための搬送フィルム2を備えている。搬送フ
ィルム2は、ラミネートワーク1よりも大きい幅寸法
(図1の紙面に垂直な方向に沿った寸法)を有し、巻き
付けられた搬送フィルム2を供給するための第1回転ド
ラム3aと搬送フィルム2を巻き取るための第2回転ド
ラム3bとの協働作用により矢印4に沿って移動する。
【0024】一方、ラミネートワーク1は、図1(b)
に示すように、搬送フィルム2の表面(図1中上側の
面)上において一対の鏡面板8aと8bとによって上下
から挟み込まれた2つのワークフィルム1aおよび1b
を備えている。すなわち、下側の鏡面板8a上には第1
のワークフィルム1aが載置され、第1のワークフィル
ム1a上には第2のワークフィルム1bが載置され、第
2のワークフィルム1b上には上側の鏡面板8bが載置
されている。
【0025】なお、鏡面板8aおよび8bは、ラミネー
トワーク1の加圧接着により形成される積層フィルム板
に平面度を付与するための部材であって、ワークフィル
ム1aおよび1bよりも十分に大きい平面寸法を有す
る。また、第1のワークフィルム1aの上側面には、多
数の単位パターンが所定の周期にしたがって縦横に形成
され、そのほぼ全面に亘って接着剤層(図1(b)中に
おいて斜線部で示す)1cが形成されている。換言する
と、ラミネートワーク1は、接着剤層を挟んで積み重ね
られた複数(この実施形態では2枚)のワークフィルム
から構成されている。
【0026】以下、図2を参照して、一方の面に多数の
単位パターンおよび接着剤層が形成された第1のワーク
フィルム1aの形成方法について説明する。本実施形態
では、図2に示すように、連続ワークフィルム20に対
して、同じ形状および同じ大きさを有する矩形形状の単
位パターン21を一定の周期にしたがって縦横に(マト
リックス状に)多数形成する。ここで、各単位パターン
21は、たとえば非接触ICモジュール用のアンテナパ
ターンであって、適当な印刷機により導電性インキを用
いて連続的に印刷される。
【0027】そして、単位パターン21の形成されてい
ない領域において連続ワークフィルム20をその幅方向
に沿って(図2の破線22に沿って)順次切断すること
により、任意の寸法を有する単位ワークフィルム23
を、厳密には単位パターン21の周期の複数倍(図2で
は6倍)の長さを有する単位ワークフィルム23を多数
形成する。次いで、単位ワークフィルム23のほぼ全面
に亘って接着剤を塗布することにより、接着剤層24が
形成される。このように、本実施形態では、単位ワーク
フィルム23の周囲に十分な余白領域が確保されていな
いし、単位パターン21の形成は単位ワークフィルム2
3の寸法には実質的に依存していない。
【0028】再び図1を参照すると、搬送フィルム2上
において幅方向に沿ってほぼ中央に載置されたラミネー
トワーク1は、一対の加熱板5aおよび5bを有する加
熱プレス5まで搬送される。加熱プレス5では、搬送フ
ィルム2上に載置されたラミネートワーク1(一対の鏡
面板8aと8bとによって上下から挟み込まれたラミネ
ートワーク1)に対して、一対の加熱板5aと5bとに
より所定の高熱を作用させながら所定の圧力を加える。
その結果、ラミネートワーク1を構成する2つのワーク
フィルム1aと1bとが互いに圧着される。
【0029】圧着されたラミネートワーク1は、搬送フ
ィルム2上に載置され且つ一対の鏡面板8aと8bとに
よって上下から挟み込まれたまま、一対の冷却板6aお
よび6bを有する冷却プレス6まで搬送される。冷却プ
レス6では、所定の温度に冷却された一対の冷却板6a
と6bとにより、搬送フィルム2上において一対の鏡面
板8aと8bとによって上下から挟み込まれたラミネー
トワーク1を所定の温度まで冷却する。こうして、たと
えばIDカードや磁気カードなどに利用される積層フィ
ルム板7が形成される。
【0030】本実施形態では、加熱プレス5においてラ
ミネートワーク1が加圧されたとき、ラミネートワーク
1から接着剤がはみ出して、一対の鏡面板8aおよび8
bの表面に付着しようとする。しかしながら、本実施形
態では、一対の鏡面板8aおよび8bの表面が、接着剤
に対して実質的に非粘着性を有するように構成されてい
る。さらに具体的には、一対の鏡面板8aおよび8bの
表面には、所定の表面コーティング(たとえば株式会社
トシコがトシカルSコーティングの商品名で市販してい
る)が施されている。したがって、加圧によりラミネー
トワーク1から接着剤がはみ出しても、その接着剤が一
対の鏡面板8aおよび8bに恒久的に付着することがな
く、鏡面板の再使用が可能であり、頻繁に清掃する必要
もない。
【0031】以上のように、本実施形態では、単位ワー
クフィルム23から接着剤がはみ出ることを許容する構
成を採っているので、単位ワークフィルム23の寸法が
変化しても単位パターン21の形成パターンを変更する
必要がなく、連続ワークフィルム20の長手方向に沿っ
て単位パターン21を一定周期で連続的に形成すること
ができる。その結果、加工時間を短縮して、生産ライン
の効率すなわち生産性を向上させることができる。
【0032】なお、本実施形態では、ラミネートワーク
1を一対の鏡面板8aと8bとにより挟み込んだ状態で
加圧しているが、一対の鏡面板8aおよび8bを用いる
ことなくラミネートワーク1を搬送フィルム2上に直接
載置することもある。この場合、ラミネートワーク1が
加熱プレス5で加圧されるとき、ラミネートワーク1か
ら接着剤がはみ出して、搬送フィルム2の載置面すなわ
ち表面および上側加熱板5aの加圧面に付着しようとす
る。
【0033】したがって、一対の鏡面板8aおよび8b
を用いない場合には、搬送フィルム2の表面および上側
加熱板5aの加圧面を、接着剤に対して実質的に非粘着
性を有するように構成すればよい。さらに、搬送フィル
ム2の表面および上側加熱板5aの加圧面だけでなく、
必要に応じて下側加熱板5bを含む他の部材にも同様の
表面処理を施すことができる。あるいは、これらの部材
全体を接着剤に対して実質的に非粘着性を有する材料で
形成することもできる。
【0034】また、上述の実施形態では、ラミネートワ
ーク1の圧着に際して加熱しながら加圧しているが、接
着剤の種類によっては紫外線のような光を作用させなが
ら加圧することになる。ただし、接着剤に光を作用させ
るタイミングは、加圧時に限定されることなく、たとえ
ば接着剤の塗布工程の前に光を作用させることもでき
る。なお、接着剤として、たとえば熱硬化型ホットメル
ト、光硬化型ホットメルト、光硬化型接着剤(任意の割
合で溶剤を含んでいてもよい)、熱硬化型接着剤、適当
な粘着剤などを使用することができる。
【0035】さらに、上述の実施形態では、ラミネート
ワークを1つづつ加熱・加圧しているが、図3に示すよ
うに、複数(図3では3つ)のラミネートワークを同時
に加熱・加圧する多段プレスも可能である。この場合、
図3に示すように、一対の鏡面板30により挟み込んだ
3つのラミネートワーク31〜33を積み重ねた状態で
下側加熱板5b上に載置し、一対の加熱板5aと5bと
の作用により3つのラミネートワーク31〜33を同時
に圧着することになる。また同様に、一対の冷却板6a
と6bとの作用により3つのラミネートワーク31〜3
3を同時に冷却することになる。なお、多段プレスで
は、図3に示すように、1つのラミネートワークを挟む
鏡面板と別のラミネートワークを挟む鏡面板との間に緩
衝材34を介在させる。
【0036】また、上述の実施形態では、連続ワークフ
ィルムを順次切断することによって形成された単位ワー
クフィルムを用いて積層フィルム板を形成しているが、
連続ワークフィルムを利用することなく、最初から単片
の形態を有する単位ワークフィルムにも本発明を適用す
ることもできる。
【0037】さらに、上述の実施形態では、単位ワーク
フィルムに単位パターンを印刷により形成しているが、
これに限定されることなく、各種各様の単位ワークフィ
ルムへの接着剤の塗布について本発明を適用することが
できる。この場合、単位ワークフィルムが、連続ワーク
フィルムから順次切断されたものでもよいし、最初から
単片の形態を有するものでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、単位
ワークフィルムから接着剤がはみ出ることを許容する構
成を採っているので、単位ワークフィルムの寸法が変化
しても単位パターンの形成パターンを変更する必要がな
く、連続ワークフィルムの長手方向に沿って単位パター
ンを一定周期で連続的に形成することができる。その結
果、加工時間を短縮して、生産ラインの効率すなわち生
産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるラミネート加工装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の装置に供給すべき単位ワークフィルムの
形成方法を説明する図である。
【図3】複数のラミネートワークを同時に加熱・加圧す
る多段プレスを説明する図である。
【図4】従来技術において連続ワークフィルムから単位
ワークフィルムを形成する方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 ラミネートワーク 2 搬送フィルム 3 回転ドラム 5 加熱プレス 6 冷却プレス 7 積層フィルム板 8 鏡面板 20 連続ワークフィルム 21 単位パターン 23 単位ワークフィルム 24 接着剤層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に沿って長く延びた連続ワークフ
    ィルムに、前記一方向に沿って一定周期で単位パターン
    を多数形成するパターン形成工程と、 前記一方向に沿って前記一定周期の複数倍の長さを有す
    る単位ワークフィルムを多数形成するために、前記パタ
    ーン形成工程を介して単位パターンの多数形成された連
    続ワークフィルムを、前記単位パターンの形成されてい
    ない領域において前記一方向と直交する方向に沿って順
    次切断する切断工程と、 前記切断工程を介して形成された各単位ワークフィルム
    のほぼ全面に亘って接着剤を塗布する接着剤塗布工程
    と、 前記接着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚
    の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィル
    ムを積み重ねた状態で加圧することによって積層フィル
    ム板を形成する積層フィルム板形成工程と含み、 前記積層フィルム板形成工程における加圧によって前記
    複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤を、
    該接着剤に対して実質的に非粘着性を有する面で受け取
    ることを特徴とするラミネート加工方法。
  2. 【請求項2】 前記パターン形成工程では、同じ形状お
    よび同じ大きさを有する多数の単位パターンが前記一方
    向およびその直交方向に沿って縦横に形成されることを
    特徴とする請求項1に記載のラミネート加工方法。
  3. 【請求項3】 所定の大きさの単位ワークフィルムを多
    数形成するために、一方向に沿って長く延びた連続ワー
    クフィルムを前記一方向と直交する方向に沿って順次切
    断する切断工程と、 前記切断工程を介して形成された各単位ワークフィルム
    のほぼ全面に亘って接着剤を塗布する接着剤塗布工程
    と、 前記接着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚
    の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィル
    ムを積み重ねた状態で加圧することによって積層フィル
    ム板を形成する積層フィルム板形成工程と含み、 前記積層フィルム板形成工程における加圧によって前記
    複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤を、
    該接着剤に対して実質的に非粘着性を有する面で受け取
    ることを特徴とするラミネート加工方法。
  4. 【請求項4】 単片の形態を有する単位ワークフィルム
    に、同じ形状および同じ大きさを有する単位パターンを
    縦横に多数形成するパターン形成工程と、 前記パターン形成工程を介して単位パターンの多数形成
    された各単位ワークフィルムのほぼ全面に亘って接着剤
    を塗布する接着剤塗布工程と、 前記接着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚
    の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィル
    ムを積み重ねた状態で加圧することによって積層フィル
    ム板を形成する積層フィルム板形成工程と含み、 前記積層フィルム板形成工程における加圧によって前記
    複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤を、
    該接着剤に対して実質的に非粘着性を有する面で受け取
    ることを特徴とするラミネート加工方法。
  5. 【請求項5】 単片の形態を有する単位ワークフィルム
    のほぼ全面に亘って接着剤を塗布する接着剤塗布工程
    と、 前記接着剤塗布工程を介して形成された少なくとも1枚
    の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィル
    ムを積み重ねた状態で加圧することによって積層フィル
    ム板を形成する積層フィルム板形成工程と含み、 前記積層フィルム板形成工程における加圧によって前記
    複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤を、
    該接着剤に対して実質的に非粘着性を有する面で受け取
    ることを特徴とするラミネート加工方法。
  6. 【請求項6】 前記接着剤は、熱硬化型ホットメルト、
    光硬化型ホットメルト、熱硬化型接着剤、および光硬化
    型接着剤から選択されることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載のラミネート加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    ラミネート加工方法によって形成された少なくとも1枚
    の単位ワークフィルムを含む複数枚の単位ワークフィル
    ムを積み重ねた状態で加圧することによって積層フィル
    ム板を形成するラミネート加工装置であって、 加圧によって前記複数枚の単位ワークフィルムからはみ
    出した接着剤が付着しようとする部分は、前記接着剤に
    対して実質的に非粘着性の表面を有することを特徴とす
    るラミネート加工装置。
  8. 【請求項8】 前記複数枚の単位ワークフィルムを積み
    重ねた状態で挟み込むための一対の鏡面板を備え、 前記一対の鏡面板は、前記接着剤に対して実質的に非粘
    着性の表面を有することを特徴とする請求項7に記載の
    ラミネート加工装置。
  9. 【請求項9】 前記複数枚の単位ワークフィルムを積み
    重ねた状態で搬送するための搬送手段と、 前記搬送手段で搬送された前記複数枚の単位ワークフィ
    ルムを積み重ねた状態で加圧するための加圧手段とを備
    え、 前記搬送手段および前記加圧手段のうち、加圧によって
    前記複数枚の単位ワークフィルムからはみ出した接着剤
    が付着しようとする部分は、前記接着剤に対して実質的
    に非粘着性の表面を有することを特徴とする請求項7ま
    たは8に記載のラミネート加工装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送手段は、所定の経路に沿って
    移動する搬送フィルムを有し、前記複数枚の単位ワーク
    フィルムは、前記搬送フィルム上に載置された状態で搬
    送されることを特徴とする請求項9に記載のラミネート
    加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012029263A1 (ja) * 2010-09-03 2012-03-08 富士電機株式会社 太陽電池モジュールの製造方法
KR101836944B1 (ko) 2013-12-30 2018-03-09 한국조폐공사 데이터페이지 본체 제조용 경면 플레이트 및 이를 포함하는 열압착 장치

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