JP2001252621A - 紙葉類区分装置 - Google Patents

紙葉類区分装置

Info

Publication number
JP2001252621A
JP2001252621A JP2000073908A JP2000073908A JP2001252621A JP 2001252621 A JP2001252621 A JP 2001252621A JP 2000073908 A JP2000073908 A JP 2000073908A JP 2000073908 A JP2000073908 A JP 2000073908A JP 2001252621 A JP2001252621 A JP 2001252621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
low
sheets
conveying
letter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000073908A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  隆
Kazuji Yoshida
和司 吉田
Toshihiko Tajiri
利彦 田尻
Junichi Tamamoto
淳一 玉本
Tadashi Ozaka
忠史 尾坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000073908A priority Critical patent/JP2001252621A/ja
Publication of JP2001252621A publication Critical patent/JP2001252621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙葉類区分装置において、認識時間および乾
燥時間を確保するための搬送距離を短くして装置の小形
化を図る。 【解決手段】 ホッパ4にセットされた書状6は矢印7
方向に搬送され分離機構5により一枚づつ高速搬送路8
に供給し、読取部9で宛名を光学的に読取り電気信号に
変換する。書状6は低速搬送路10を通過する間に認識
が行われ印刷部11に到達する前にバーコードへの変換
を終了する。書状6は高速搬送路13を通過する間に印
刷部11でバーコードを印字した後、低速搬送路20を
通過する間に書状に印字したインクの乾燥を終了する。
書状6は高速搬送路22の印刷確認部21でバーコード
が正確に印刷されたかを確認し、区分情報に従って、段
ゲート23を切り換えて所定の集積箱26に書状6を投
入する。なお、低速搬送路10、20は書状と書状との
間を開けて低速で搬送する遅延搬送機構とし、通過監視
センサ12、14で書状の搬送状態を監視し、認識およ
び乾燥時間のための搬送距離を短くして装置の小形化を
図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は郵便物、伝票などの
紙葉類に記載された区分情報を読取り区分するための紙
葉類区分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙葉類区分装置は図1に開示され
るようにホッパ302に供給された書状301は、一枚
づつ搬送路304に供給され読取部309で宛名情報が
読取られ、宛名情報から住所を認識するのに必要な認識
時間を確保するための長い搬送路を通って印刷部314
に搬送され、印刷部314では認識により住所コードに
変換されたバーコードを書状301に印刷し、インクの
乾燥時間を確保するための搬送路を通って印刷確認部3
15で印刷のチェックをしたのち、認識した住所の区分
情報にしたがって各区分箱318に集積される。この場
合の搬送路304の搬送速度は分離303から集積箱3
18まで一定速度である。
【0003】また、特開平8―12159号公報に記載
の従来技術においては、搬送路に低速搬送路を設け、書
状を少しづつずらせて重ね合わせて搬送することにより
搬送距離を短くして認識に必要な認識時間を確保すると
ともに消印の押印処理をこの低速搬送路で行っている。
また、一時スタック機構を設け認識に必要な認識時間を
確保する構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は書状の宛名情報を認識するための認識時間および印刷
後の乾燥時間を確保するためにそれぞれ長い搬送路が必
要であった。そのため装置が大形化するとともに搬送距
離が長くなるためスキュー(回転)、シフト(位置ず
れ)等の搬送変動および搬送路での衝突や摩擦による書
状の破損等が問題であったが、搬送路の一部に書状を低
速で搬送する遅延搬送路を設ける方法が提案されてい
る。
【0005】しかし、従来技術の書状を少しづつ重ねて
低速で搬送する低速搬送路および一時スタックによる遅
延搬送機構では書状同士が重なっているため、認識部を
通過した一つ一つの書状がこれらの機構を通過中に認識
部を通過した順序通りに正しく搬送されているかの追跡
ができなかった。すなわち、書状が正確に搬送されてい
るかの書状の脱落、重なり、書状間隔、停滞、スキュ
ー、シフト等の搬送状態を監視することが困難であっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、上記遅延搬送
機構を通過中の書状の通過順序を監視できる遅延搬送機
構を提供することを目的とする。
【0007】また、十分な認識時間を確保することで区
分情報を認識する割合を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速搬
送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載され
た区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分情
報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成され
た紙葉類区分装置において、前記低速搬送手段は書状を
一枚づつ離間した状態で搬送する搬送機構で構成する。
【0009】また、前記低速搬送手段に前記紙葉類の通
過状態を監視する通過監視手段を設ける。
【0010】また、紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供
給する供給手段と搬送途中において前記紙葉類に記載さ
れた区分情報を読取手段で読取り、読取手段によりコー
ド情報に変換された前記区分情報を前記紙葉類に印刷す
る印刷手段で印刷したのち前記読取手段の区分情報によ
り前記紙葉類を区分箱に区分するように構成された紙葉
類区分装置において、前記印刷手段出口から区分箱入口
までの搬送路の一部に搬送速度が上流側の搬送速度より
遅い低速搬送手段を設ける。
【0011】また、前記印刷手段出口から区分箱入口ま
での搬送路の前記低速搬送手段に前記紙葉類の通過状態
を監視する通過監視手段を設ける。
【0012】また、前記印刷手段を前記区分箱を行列状
に配置した集積手段の外周に隣接して配置した搬送路に
設ける。
【0013】また、前記低速搬送手段の搬送速度を前記
読取手段の区分情報の認識時間の長さに連動して変え
る。
【0014】また、前記紙葉類が前記低速搬送手段を通
過後、前記紙葉類に記載のコード情報を認識するコード
認識手段を設け、認識した前記コード情報により前記紙
葉類を前記区分箱に区分する。
【0015】また、前記低速搬送手段は上流側から搬送
されてきた前記紙葉類を複数の低速搬送路に振り分ける
振り分け手段と紙葉類を低速で搬送する前記複数の低速
搬送路と前記複数の低速搬送路から前記紙葉類を受取り
前記紙葉類を低速から高速に加速し下流側の搬送路に出
力するための出力搬送手段から構成する。
【0016】また、前記低速搬送手段は上流側から搬送
されてきた前記紙葉類をベルトに仕切り板を複数設けた
ベルト搬送手段の前記仕切り板の間に挿入し前記ベルト
搬送手段を低速で搬送し、前記仕切り板から前記紙葉類
を受取り前記紙葉類を低速から高速に加速し下流側の搬
送路に出力するための出力搬送手段から構成する。
【0017】また、前記複数の低速搬送路および前記仕
切り板を複数設けたベルト搬送手段に前記紙葉類の通過
状態を監視する通過監視手段を設ける。
【0018】また、前記低速搬送手段は上流側から搬送
されてきた前記紙葉類の長さを検出する検出手段と検出
した前記紙葉類の長さによって低速搬送路入口までの搬
送路の長さを変える入力搬送手段と前記入力搬送手段か
らは搬送路が分離され前記入力搬送手段出口の前記紙葉
類の出力方向と進入角度が異なる搬送路入口を有する低
速搬送路により前記紙葉類を一枚づつずらして重ねて低
速で搬送し、前記低速搬送路から前記紙葉類を受取り前
記紙葉類を低速から高速に加速し前記紙葉類間の間隔を
開けて下流側の搬送路に出力するための出力搬送手段か
ら構成する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、従来の紙葉類区分装置の
実施形態の一例である書状区分機の概略図である。この
実施形態の装置で取り扱う紙葉類の一例は、葉書や封書
などの定形の郵便書状である。
【0020】図1に示す書状区分機330は、書状30
1に記された宛名やバーコードなどの区分情報を読取
り、この区分情報によって書状の区分処理を行うもので
ある。
【0021】まず、書状区分機330の構成要素を説明
する。書状区分機330は供給モジュール321、集積
モジュール322、印刷モジュール323からなる。
【0022】302は、厚み方向に重ねられた書状30
1を運搬するホッパである。
【0023】303は、書状301を1通ずつ順次供給
する供給部である。供給部303は、例えば、穴の開い
たベルトを用いて、穴を通じてエアを吸引して書状30
1をベルトに吸着し、ベルトを移動することにより、書
状301を1通ずつ分離して供給する構成となってい
る。
【0024】304は、書状301を搬送する搬送路で
あり、例えば対向するベルトにより書状301を挟持し
て搬送する。従来の搬送路304は供給部303から集
積部318までの搬送速度はほぼ一定に保たれている。
本発明では読取部309から印字部314の搬送路およ
び印字部314から印刷確認部315の搬送路に低速度
で書状を搬送するための搬送機構を設ける。これらの詳
細については後述する。
【0025】305は異物検知部であり、書状301が
本書状前記低速搬送路手段から前記紙葉類を受取り前記
紙葉類を低速から高速に加速し下流側の高速搬送路に出
力するための出力手段から構成されることを特徴とする
紙葉類区分装置。区分機330の処理に適さないことを
検知する。例えば書状301の大きさや硬さが不適当で
あることや2枚以上重なって供給されることを、書状の
通過時間や搬送路の変形により検知する。
【0026】306は第1の搬送ゲートであり、例えば
書状301の搬送方向を切り換えるゲート部材をソレノ
イドで駆動する構成になっている。
【0027】307は、第1のリジェクト集積部であ
り、異物検知部305で本書状区分機320による処理
が不適当と判断された書状301を集積する。
【0028】308は、書状301の姿勢を修正する第
1の整位部であり、例えば搬送方向に対して斜行したベ
ルトにより、書状の一辺を搬送の基準となる面に押し付
けて書状の姿勢を整える。309は書状301の区分情
報を読みとる読取部である。書状区分機330における
区分情報の一例は、文字やバーコードで書かれた宛名で
ある。第1の整位部308は読取部309より上流側に
あって、書状301の姿勢を整えてから読取部309へ
搬送することにより、読取精度を向上する。
【0029】310は重送検知部であり、供給部303
において誤って書状301を2枚以上重ねて供給したこ
とを検知する。例えば対向するベルト同士を異なる搬送
速度とし、重なった書状同士をずらし、長さの変化を検
出することにより、重送と判断する。
【0030】311は第2の搬送ゲートであり、例えば
書状301の搬送方向を切り換えるゲート部材をソレノ
イドで駆動する構成になっている。
【0031】312は、重送検知部310で重送と判断
された書状301を集積する第2のリジェクト集積手段
である。
【0032】313は、書状301の姿勢を修正する第
2の整位部であり、314は書状1の区分情報にしたが
ってバーコードなどの機械コードを印刷する印刷部であ
る。第2の整位部313は印刷部314より上流側にあ
って、書状301の姿勢を整えてから印刷部308へ搬
送することにより、所定の位置に印刷する。
【0033】315は、印刷確認部であり、印刷部31
4での印刷結果を読取ることにより、正常に印刷された
ことを確認する。
【0034】316は、書状301同士の間隔を調整す
る間隔調整手段であり、例えば一対のゴムローラからな
り、回転速度を変化することにより、書状を進み遅れさ
せて間隔を調整する。
【0035】317は、書状301を各段に振り分ける
段ゲートである。
【0036】318は、書状301を厚み方向に重ねて
集積する集積部である。
【0037】319は、書状区分機330の動作状況を
表示する表示手段であり、例えば三色信号灯やLCDデ
ィスプレーなどを用いて、正常処理中であることや異常
が発生したことなどを作業者に知らせる。
【0038】320は、集積部318に割り当てる区分
情報のパターンを設定する区分設定手段であり、例えば
タッチパネルや複数のスイッチからなる。ここで、32
1を供給モジュール、322を集積モジュール、323
を印刷モジュールと呼ぶ。
【0039】次に、本書状区分機330の動作につい
て、書状301の流れに沿って説明する。
【0040】作業者は書状301を厚み方向に重ねた状
態でホッパ302に載置する。ホッパ302は書状30
1を供給部303へ向かって運搬し、供給部303は近
接した書状301から順次搬送路304へ供給する。
【0041】搬送路304上では、まず異物検知部30
5で書状301が処理できるものであるかを判断する。
ここで、処理できないと判断された場合、第1の搬送ゲ
ート306を切り換えて、書状301を第1のリジェク
ト集積部307へ投入する。
【0042】一方、処理できると判断された書状301
は、読取部309で宛名などの区分情報を読み取る。次
に、重送検知部10で、書状が2枚以上重なっていない
ことを検知する。ここで、2枚以上重なっていると判断
されたとき、第2の搬送ゲート311を切り換えて、書
状を第2のリジェクト集積部312に投入する。
【0043】正常と判断された書状301は、第2の整
位部313で姿勢を整えてから、印刷部314で区分情
報に従ってバーコードなどを印刷する。そして、印刷確
認部315によりバーコードなどが正常に印刷できたこ
とを確認したら、区分情報に従って、段ゲート317を
切り換えて所定の集積部318へ書状301を投入す
る。
【0044】書状区分機330は上記の処理を複数の書
状301について並行して行い、各々の書状301を所
定の集積部318に区分する。
【0045】次に、本発明の紙葉類区分装置の一実施例
の書状区分機について図2から図10を用いて説明す
る。
【0046】図2は本発明の書状区分機の一実施例の全
体構成を示す。1は供給モジュール、2は集積モジュー
ルである。ホッパ4にセットされた書状6は矢印7方向
に搬送され分離機構5により下方に一枚づつ高速搬送路
8に供給される。書状6は読取部9で宛名を光学的に読
取り電気信号に変換する。そして、書状6は低速搬送路
10に入りこの低速搬送路10を通過する間に認識が行
われ供給モジュール1に配置した印刷部11に到達する
前にバーコードへの変換を終了する。低速搬送路10に
は書状の搬送状態を監視するためのセンサ12を設け読
取部を通過した順序に書状が正しく搬送されているかを
追跡している。
【0047】センサ12で書状の停滞、脱落等の搬送異
常を検出した場合には機械の停止またはこれ以降の処理
部に異常書状のスキップ等の処理順序の変更を指示す
る。そして、書状6は高速搬送路13に入りこの高速搬
送路13を通過する間に印刷部11でインクジェットプ
リンタからインクを水平方向に噴射しバーコードを印字
する。
【0048】書状6は集積モジュール2の下側に設けた
低速搬送路20に入りこの低速搬送路20を通過する間
に書状に印字したインクの乾燥を終了する。低速搬送路
20には書状の搬送状態を監視するためのセンサ14を
設け読取部を通過した順序に書状が正しく搬送されてい
るかを追跡している。センサ14で書状の停滞、脱落等
の搬送異常を検出した場合には機械の停止またはこれ以
降の処理部に異常書状のスキップ等の処理順序の変更を
指示する。
【0049】本実施の形態において、紙葉類区分装置の
一部に書状と書状との間を開けて低速で搬送する遅延搬
送機構を設けた。書状6は高速搬送路22に入り印刷確
認部21でバーコードが正確に印刷されたかを確認され
る。そして、認識した区分情報に従って、段ゲート23
を切り換えて所定の集積箱26に書状6を投入する。な
お、低速搬送路10、20には書状と書状との間を開け
て搬送する遅延搬送機構を使用する。低速搬送路10、
20のセンサ12、14で書状の停滞が検知された場合
は機械を停止し、書状の重なり、書状同士の間隔が狭
い、スキュー、シフト等の搬送姿勢不良を検知した場合
は書状をオーバーフロー箱28に区分するように指示す
る。
【0050】このセンサ12、14は書状の通過を検知
し、書状の長さ、書状同士の間隔、スキュー、シフトを
計測するための光学的な投光器、受光器からなる透過型
センサまたは反射型センサ等を使用する。また、25は
各集積箱26に書状を導入するためのゲートを示す。2
8は読取ができなかった書状および搬送不良の書状を収
納するオーバーフロー箱を示す。27はオーバーフロー
箱28に書状を導入するためのゲートを示す。
【0051】このように、書状6がホッパ4から高速搬
送路8に繰出された時点で書状番号を全体制御装置(図
示せず)に登録され、集積箱26に区分されるまで、搬
送状態を監視するセンサで書状6の通過を管理できる。
【0052】なお、分離機構5から読取部9の間に図1
で説明した異物検知部、第1の整位部と読取部9から印
刷部13の間に重送検知部、第2の整位部および印刷確
認部21から段ゲート23の間に間隔調整手段を必要に
応じて設けても良い。また、低速搬送路10と20は二
つ設けても良いしどちらか一方を設けても良い。
【0053】このように本発明の一実施の形態によれ
ば、読取部9から印刷部11までの搬送路を低速搬送路
10としたため宛名の認識時間を確保するための搬送距
離を短くできるため供給モジュール1内に印刷部11を
配置でき、さらに、印刷部11から印刷確認部21まで
の搬送路を低速搬送路20としたためインクの乾燥時間
を確保するための搬送距離を短くできるため集積モジュ
ール2の下側に印刷確認部2を配置でき、図1の印刷モ
ジュール313が不要となるため紙葉類区分装置を小形
にできる効果がある。また、搬送距離が短くなるため搬
送距離に起因する書状間の間隔変動、スキュー、シフト
等の搬送変動および書状の損傷を低減できる効果があ
る。
【0054】また、低速搬送路10、20には書状の搬
送状態を監視するためのセンサ12、14を設け読取部
を通過した順序に書状が搬送されているかを追跡できる
ので、書状の脱落等の搬送異常があった場合は印刷部1
1、印刷確認部21および集積箱26における動作順序
をスキップできる。また、書状の停滞が検知された場合
は機械を停止することができ、書状の重なり、書状同士
の間隔が狭い、スキュー、シフト等の搬送姿勢不良を検
知することができるので機械の誤動作、誤区分を防止で
きる効果がある。
【0055】図3は本発明の他の実施例の一例を示す。
図3の各構成要素および動作は図2と同じである。図3
では低速搬送路10を集積モジュール2の上側に配置
し、印刷モジュール3に印刷部11と印刷確認部21を
配置し、印刷部11のインクジェットプリンタのインク
を水平方向に噴射して印字するようにした構成である。
【0056】このように本発明の実施の形態によれば、
読取部9から印刷部11までの搬送路を低速搬送路10
としたために、宛名の認識時間を確保するための搬送距
離を短くでき、さらに、印刷部11から印刷確認部21
までの搬送路を低速搬送路20としたためインクの乾燥
時間を確保するための搬送距離を短くできるため、印刷
モジュール3の搬送路に折り返しをなくすことができる
ので印刷モジュール3を小型にできる効果がある。その
他の効果としては図2の実施例と同じ効果が得られる。
【0057】図4は本発明の他の実施例の一例を示す。
図4の各構成要素および動作は図2と同じである。図4
では供給した書状6を上方向に分離し高速搬送路8に供
給する。低速搬送路10を供給モジュール1と集積モジ
ュール2の下側に設け、印刷部11と低速搬送路20お
よび印刷確認部21を集積モジュール2の下側に配置
し、印刷部11のインクジェットプリンタはインクを下
から上に噴射して印字する構成である。
【0058】このように本発明の更に他の実施の形態に
よれば、低速搬送路10と印刷部11と低速搬送路20
および印刷確認部21を集積モジュール2の下側に配置
したため、図1の印刷モジュール313が不要となるた
め装置を小形にできる効果がある。その他の効果として
は図2の実施例と同じ効果が得られる。
【0059】また、図2、図3、図4の実施例におい
て、書状が低速搬送路10を通過後、書状に記載された
コード情報を認識するコード認識部を設け、認識した前
記コード情報により書状を区分箱26に区分するように
構成する。このコード認識部としては印刷確認部21を
用いることができる。
【0060】このように本発明の実施の形態によれば、
低速搬送路10を通過後、書状に印刷したコード情報を
読取って区分するため、コード情報読取部より上流側て
書状が搬送ジャムや搬送路からの脱落および二枚重ねで
一枚として見える等の書状が読取部9で読取った順序で
搬送されていない場合においても誤区分されることを防
ぐ効果がある。
【0061】なお、図2、図3、図4の実施例では印刷
部、印刷確認部を設けているが、これらを省いた構成で
も本発明を適用できることは言うまでもない。
【0062】次に図2、図3、図4で示した低速搬送路
の具体的な構成を図5から図9を用いて説明する。
【0063】図5に低速搬送路の一実施例の構成を示
す。図5は高速搬送路369から低速搬送路へ書状を受
け渡す入力搬送部370と書状を低速に搬送する低速搬
送部371および低速搬送路から高速搬送路へ書状を受
け渡す出力搬送部372と高速搬送路423から構成さ
れる。
【0064】入力搬送部370はベルト搬送路376を
形成するベルト377、382、389と書状の通過を
計測する投光器375、受光器374と書状の搬送路を
切り換える切換ゲート381、383と切換ゲート駆動
軸379と書状の通過に従って切換ゲート駆動軸379
を制御して搬送路を変更するための制御装置378から
なる。第1の搬送路384、第2の搬送路390は回転
ベルト387、393と穴の開いたベルトを回転する回
転ベルト385、391および吸引ファン386、39
2で構成され搬送されてきた書状を回転ベルト385、
391に吸着ファン386、392の吸引力で吸着し低
速搬送路371に搬送する。
【0065】これにより書状の拘束力を小さくすること
ができるため、高速に送られてきた書状を低速搬送路3
71に挿入した場合、書状と回転ベルト385、391
間で滑りが生じるため書状に座屈が生じない。なお、回
転ベルト387、393は書状の飛出しを防止するもの
である。
【0066】低速搬送路371の第1のベルト搬送路3
94はベルト395、396からなり第2のベルト搬送
路397はベルト398、399からなる。第1のベル
ト搬送路394、第2のベルト搬送路397の搬送路の
長さは同じに構成されている。書状の搬送状態を監視す
るための複数の透過型通過センサとして投光器402、
404、406、408、受光器401、403、40
5、407を配置し、その検出信号を通過監視装置40
8に送り搬送状態を監視する。矢印373、388は書
状の搬送方向を示す。矢印380は切換ゲート駆動軸3
79の回転方向を示す。
【0067】制御装置378は受光器374の信号から
書状の通過を検出し、切換ゲート駆動軸379を駆動
し、通過した順番に書状を交互に第1の搬送路384、
第2の搬送路390に振り分ける。振り分けられた書状
は低速搬送路371の第1のベルト搬送路394、第2
のベルト搬送路397によって搬送される。
【0068】このように二つの搬送路に交互に書状を振
り分けることにより低速搬送路での書状の重なりを回避
でき、書状間の間隔を確保することができる。これによ
り、書状の通過状態が搬送路上に設けた搬送状態を透過
型通過センサにより計測されその信号を通過監視装置3
95に送り書状の停滞、脱落、書状同士の重なり、書状
同士の間隔、スキュー、シフトを監視することができ
る。書状が停滞した場合は機械を停止する。それ以外の
異常の場合は各処理部に書状に異常があることを連絡し
誤った処理をしないようにすることができる。
【0069】このようにして、書状は低速搬送部371
を二つのルートに分かれて低速で搬送され出力搬送部3
72に出力され合流する。
【0070】出力搬送部372は回転ベルト416と穴
の開いたベルトを回転する回転ベルト417および吸引
ファン418で構成され低速搬送路317の二つのルー
トから搬送されてきた書状は合流し回転ベルト417に
吸着ファン418の吸引力で吸着し高速搬送路と同じ速
度に加速され高速搬送路へ搬送する。なお、回転ベルト
417の書状の拘束力は小さいため、入力側の低速搬送
路371および出力側の高速搬送路との間に速度差があ
っても書状に張力が作用しないため書状を正確に搬送で
きるとともに書状の損傷を防止できる。回転ベルト41
6は書状の飛出しを防止するためのものである。ベルト
419、420は高速搬送路を示す。414、415、
422は書状の搬送方向を示す。421は高速搬送路に
出力された書状を示す。
【0071】なお、本実施形態では低速搬送路を2本と
したが、搬送距離を短くするために2本以上設けること
もできる。
【0072】このように本発明の実施形態によれば、書
状を複数の搬送路に振り分けて低速で搬送できるように
したため区分情報の認識時間およびインクの乾燥時間を
確保するための搬送距離を短くできるため紙葉類区分装
置の長さを短くできる効果がある。また、搬送距離を短
くできるため書状の損傷を低減できる効果がある。
【0073】また、低速搬送路には書状の搬送状態を監
視するための監視センサを設け読取部を通過した順序に
書状が搬送されているかを追跡できるので、書状の脱落
等の搬送異常があった場合は印刷部、印刷確認部および
集積箱等の各処理部における動作順序をスキップし誤動
作を回避できる。また、書状の停滞が検知された場合は
機械を停止することができ、書状の重なり、書状同士の
間隔が狭い、スキュー、シフト等の搬送姿勢不良を検知
することができるので機械の誤動作、誤区分を防止でき
る効果がある。
【0074】図6に低速搬送路の書状の搬送状態を監視
する構成の一実施例を示す。200は装置のベース位置
を201、204、210、214は書状を示す。20
2と203、205と206、211と212、216
と217は書状の通過を監視する監視センサを示す。こ
のように、監視センサは搬送方向に間隔を開けて一個所
に2個の透過型通過センサを配置している。
【0075】書状201は一定の速度で搬送されている
ので監視センサ202、203から次の監視センサ20
5、206への到達時間207を基準時間として求めて
おき、到達時間誤差208、209以内に書状が到達し
た場合は正常に搬送されていると判断し、それよりも遅
い場合は脱落があったと判断し、さらに、一定時間以上
書状が来なかった場合は停滞があったと判断し、それよ
りも早く到達した場合は書状の湧き出しがあったと判断
する。また、監視センサは書状の通過時間から書状の長
さを検知して長さが変化した場合は二枚重なっていると
判断する。
【0076】また、先行書状の後端と後続書状の先端の
書状間隔を監視センサを通過した時間差から計測する。
スキューした書状210は二つの監視センサ211と2
12の到達時間差213より計測する。シフトした書状
214は二つの監視センサ216、217のどちらか一
方しか通過しない場合にシフト異常215があると判断
する。
【0077】このように本実施形態によれば、停滞の場
合は機械を停止し、その他の異常の場合は各処理部が誤
動作しないように各処理部に異常を連絡することができ
る効果がある。
【0078】図7に低速搬送路の構成の他の実施例を示
す。図7は高速搬送路から低速搬送路へ書状を受け渡す
入力搬送部50と書状を低速に搬送する低速搬送部51
および低速搬送路から高速搬送路へ書状を受け渡す出力
搬送部52から構成される。
【0079】入力搬送部50は書状の通過を計測するた
めの投光器53、受光器54とベルト搬送路56を形成
するベルト55、57で構成される。
【0080】低速搬送部51は仕切り板ベルト搬送機構
66と真空吸着搬送機構70で構成される。
【0081】仕切り板ベルト搬送機構66はベルト65
に仕切り板63を複数形成したもので一対のプーリ6
2、82の間を回転する。プーリ62はモータ(図示し
ない)によって矢印64方向に回転し制御される。
【0082】そして、書状58を仕切り板の間に投入さ
せるために受光器54からの書状通過タイミングに同期
し制御装置60によって仕切り板の間に書状が丁度投入
できるようにその回転速度または仕切り板の位置を制御
する。矢印59は書状58の仕切り板への投入経路を示
す。仕切り板間に投入された書状は仕切り板の上に乗せ
られ下方に搬送される。仕切り板は櫛歯状に先端から切
り欠き部を設けベルト69を通過できるようにしてあ
る。また、書状の落下を防止するためにガイド61を設
ける。投光器85と受光器84は通過監視センサでその
信号は通過監視装置86へ送られる。
【0083】真空吸着搬送機構70は一対のローラ6
7、68と穴の開いたベルト69および真空室71をベ
ルト69の下に設け書状をベルトに吸着し矢印73方向
に搬送する。ベルト69はローラ68に取付けたモータ
(図示しない)によって回転を制御される。ベルト69
は仕切り板付きベルト65の速度と同じになるように制
御装置60によってその回転速度を制御する。また、真
空室71は真空ポンプ(図示せず)に接続されており負
圧に保たれている。投光器87と受光器86は通過監視
センサでその信号は通過監視装置86へ送られる。この
通過監視装置86は書状が読取部を通過した順序に搬送
されているかを監視するものである。
【0084】出力搬送部52は書状の通過を計測するた
めの投光器77、受光器78と書状の速度を低速から高速
へ加速するための駆動ローラ75、従動ローラ76のロ
ーラ対と従動ローラを押圧する押圧ばね74とローラ7
5の回転を制御して書状の速度と書状間の間隔を制御す
るための制御装置79および高速搬送路を形成するベル
ト80、81からなる。
【0085】低速搬送部51から送られてきた書状74
はローラー対75、76に噛み込まれ加速される。制御
装置79は受光器78の信号から先行書状との間隔をあ
けるための低速搬送時間を算出し書状の速度を制御した
のち高速搬送速度まで加速して高速搬送路に出力する。
【0086】また、図7の低速搬送部51は垂直に書状
を搬送しているが水平方向に搬送する形態も可能であ
る。その場合、書状が前後、表裏反転するので仕切り板
付きベルト65を2個直列に接続し書状の反転を基に戻
す必要がある。
【0087】このように本実施形態によれば、書状を仕
切り板付きベルトに書状を挟んで低速で搬送できるため
認識時間を確保するための搬送距離を短くできる効果が
ある。書状の損傷が少ない効果がある。
【0088】また、低速搬送路には書状の搬送状態を監
視するための監視センサを設け読取部を通過した順序に
書状が搬送されているかを追跡できるので、書状の脱落
等の搬送異常があった場合は印刷部、印刷確認部および
集積箱等の各処理部における動作順序をスキップし誤動
作を回避できる。また、書状の停滞が検知された場合は
機械を停止することができ、書状の重なり、書状同士の
間隔が狭い、スキュー、シフト等の搬送姿勢不良を検知
することができるので機械の誤動作、誤区分を防止でき
る効果がある。
【0089】図8の低速搬送路の構成は高速搬送路から
低速搬送路へ書状を受け渡す入力搬送部90と書状を低
速に搬送する低速搬送部91および低速搬送路から高速
搬送路へ書状を受け渡す出力搬送部92から構成され
る。
【0090】入力搬送部90はベルト搬送路95を形成
するベルト96、98と書状の通過を計測する投光器9
3、受光器94と搬送路の長さを変える切換ローラ10
4、103と切換ローラ駆動軸100と書状の長さに従
って切換ローラ軸100を制御じ搬送路の長さを変更す
るための制御装置99からなる。
【0091】制御装置99は受光器94の信号から書状
97の長さを検出し、切換ローラ軸100を駆動し、は
がきなどの書状の長さが短い時は切換ローラを104の
位置に制御する。また、封書など書状の長さが長い時は
切換ローラを103の位置に制御する。このように書状
の長さに応じて低速搬送部91までの搬送距離を変える
ことにより搬送速度の違いによる書状の座屈が起こらな
いようにする。
【0092】低速搬送部91は書状進入方向105に対
して傾いたベルト搬送路の傾斜搬送路110と傾斜搬送
路110を形成するベルト111、113からなる。傾
斜搬送路110は低速で駆動される。そして、書状11
2はベルト搬送路からクラッチローラ124、従動ロー
ラ125のローラ搬送とクラッチローラ128、従動ロ
ーラ129のローラ搬送に伝達される。ばね126、1
30は従動ローラの押圧ばねである。121、122は
書状のガイドを示す。このクラッチローラ124、12
8は書状搬送するための駆動ローラであるが出力搬送部
92より書状127が高速に引き抜かれローラに搬送方
向に外力が作用した場合に空回りするように構成された
ローラである。このような構成にすることにより書状1
27は低速から出力搬送路に伝達され高速に搬送が可能
となる。
【0093】入力搬送部90より進入した書状106は
傾斜搬送路110に入ると先端が変形し後端が入力搬送
部90を抜けると書状は剛性によって矢印107方向に
移動し108の状態になる。これにより後続の書状は低
速で搬送されている先行書状の上に重なり傾斜搬送路1
10では書状が先行書状の先頭から後続書状がずれた位
置に重なった状態で搬送される。
【0094】また、109は封書などの長い書状を搬送
した場合の状態を示す。傾斜搬送路110から書状11
2はクラッチローラ124、128に搬送される。重な
った書状127は出力搬送部92より高速に引き抜かれ
ると、クラッチローラ124、128は搬送方向に外力
が作用したため空回りし、書状127は一枚づつ低速か
ら高速に加速されて引き抜かれる。
【0095】出力搬送部92は書状の通過を計測するた
めの投光器131、受光器132と書状の速度を低速か
ら高速へ加速するための駆動ローラ133、従動ローラ
134のローラ対と従動ローラを押圧する押圧ばね13
5と駆動ローラ133の回転を制御して書状の速度と書
状間の間隔を制御するための制御装置136からなる。
137は書状の搬送方向を示す。138は高速搬送路に
出力された書状を示す。
【0096】低速搬送部91から送られてきた書状12
7はローラー対133、134に噛み込まれ加速され
る。制御装置136は受光器132の信号から先行書状
との間隔をあけるための低速搬送時間を算出し書状の速
度を制御したのち高速搬送速度まで加速して高速搬送路
に出力する。
【0097】このように本発明の実施形態によれば、先
行書状に後続の書状を重ねて低速で搬送できるようにし
たため認識時間を確保するための搬送距離を短くできる
効果がある。搬送距離を短くできるため書状の損傷を低
減できる効果がある。また、書状が高速搬送路から低速
搬送路へ移動する際に書状長さに応じて両搬送路間の距
離を変える様に構成し書状の座屈による損傷および搬送
障害を生じさせない効果がある。また、低速搬送路の入
口角度を書状の進入方向に対して傾斜させたため、先行
書状の上に後続書状を先行書状に追突させることなく重
ねることができる効果がある。
【0098】また、書状を低速搬送路から高速搬送路へ
移動する際に低速搬送路側の搬送ローラに引き抜き方向
の力に対して空回りするクラッチローラを用い高速搬送
路側から書状を引き抜けるようにして書状を低速から高
速に加速できるようにしたため書状への引張り力が加わ
らない効果がある。
【0099】図9の低速搬送路の構成は高速搬送路から
低速搬送路へ書状を受け渡す入力搬送部150と書状を
低速に搬送する低速搬送部151および低速搬送路から
高速搬送路へ書状を受け渡す出力搬送部152から構成
される。
【0100】入力搬送部150はベルト搬送路156を
形成するベルト157、162と書状の通過を計測する
投光器155、受光器154と書状の搬送路を切り換え
る切換ゲート161、163と切換ゲート駆動軸159
と書状の長さに従って切換ゲート駆動軸159を制御し
て搬送路を変更するための制御装置158からなる。搬
送路166はベルト164、165からなり搬送路17
1はベルト170、172からなる。搬送路166、1
72の出口は低速搬送路151の入口との距離が異なる
ように構成されている。矢印153、167、175は
書状の搬送方向を示す。矢印160は切換ゲート駆動軸
159の回転方向を示す。
【0101】制御装置158は受光器154の信号から
書状の長さを検出し、切換ゲート駆動軸159を駆動
し、はがきなどの書状の長さが短い時は切換ゲートを1
61の位置に制御する。また、封書など書状の長さが長
い時は切換ゲートを163の位置に制御する。このよう
に書状の長さに応じて低速搬送部151までの搬送距離
を変えることにより搬送速度の違いによる書状の座屈が
起こらないようにする。
【0102】低速搬送部151は書状進入方向167に
対して傾いたベルト搬送路の傾斜搬送路181と傾斜搬
送路181を形成するベルト180、183からなる。
傾斜搬送路181は低速で駆動される。そして、書状は
矢印182の方向へ搬送されベルト搬送路からクラッチ
ローラ124、従動ローラ125のローラ搬送とクラッ
チローラ128、従動ローラ129のローラ搬送に伝達
される。ばね126、130は従動ローラの押圧ばねで
ある。121、122は書状のガイドを示す。このクラ
ッチローラ124、128は書状搬送するための駆動ロ
ーラであるが出力搬送部92より書状127が高速に引
き抜かれローラに搬送方向に外力が作用した場合に空回
りするように構成されたローラである。このような構成
にすることにより書状127は低速から出力搬送路に伝
達され高速に搬送が可能となる。
【0103】入力搬送部150より進入した書状177
は傾斜搬送路181に入ると先端が変形し後端が入力搬
送部150を抜けると書状は剛性によって矢印178方
向に移動し179の状態になる。これにより後続の書状
は低速で搬送されている先行書状の上に重なり傾斜搬送
路181では書状が先行書状の先頭から後続書状がずれ
た位置に重なった状態で搬送される。また、176は封
書などの長い書状を搬送した場合の状態を示す。傾斜搬
送路181から書状はクラッチローラ124、128に
搬送される。重なった書状127は出力搬送部152よ
り高速に引き抜かれると、クラッチローラ124、12
8は搬送方向に外力が作用したため空回し、書状127
は一枚づつ低速から高速に加速されて引き抜かれる。
【0104】出力搬送部152は書状の通過を計測する
ための投光器131、受光器132と書状の速度を低速
から高速へ加速するための駆動ローラ133、従動ロー
ラ134のローラ対と従動ローラを押圧する押圧ばね1
35と駆動ローラ133の回転を制御して書状の速度と
書状間の間隔を制御するための制御装置136からな
る。137は書状の搬送方向を示す。138は高速搬送
路に出力された書状を示す。
【0105】低速搬送部151から送られてきた書状1
27はローラー対133、134に噛み込まれ加速され
る。制御装置136は受光器132の信号から先行書状
との間隔をあけるための低速搬送時間を算出し書状の速
度を制御したのち高速搬送速度まで加速して高速搬送路
に出力する。
【0106】このように本実施の形態によれば、先行書
状に後続の書状を重ねて低速で搬送できるようにしたた
め認識時間を確保するための搬送距離を短くできる効果
がある。搬送距離を短くできるため書状の損傷を低減で
きる効果がある。また、書状が高速搬送路から低速搬送
路へ移動する際に書状長さに応じて両搬送路間の距離を
変える様に構成し書状の座屈による損傷および搬送障害
を生じさせない効果がある。
【0107】また、低速搬送路の入口角度を書状の進入
方向に対して傾斜させたため、先行書状の上に後続書状
を先行書状に追突させることなく重ねることができる効
果がある。また、書状を低速搬送路から高速搬送路へ移
動する際に低速搬送路側の搬送ローラに引き抜き方向の
力に対して空回りするクラッチローラを用い高速搬送路
側から書状を引き抜けるようにして書状を低速から高速
に加速できるようにしたため書状への引張り力が加わら
ない効果がある。
【0108】図10は認識時間に対応して低速搬送路の
搬送速度または低速搬送路から出力搬送路へ書状を供給
するタイミングを制御する構成を示す。読取部360は
書状の宛名面を光学的に読取り電気信号に変換し認識部
365に伝送する。認識部365は読み取った信号から
コンピュータを用いて住所を認識する。低速搬送路36
2は高速搬送路から供給された書状を入力搬送部361
に取り込み低速搬送部363に供給する。認識部365
は低速搬送部363の図5のベルト395、396、3
98、399、図7の仕切り板付きベルト66、図8の
ベルト111と113、図9のベルト180と183の
速度を制御し、認識時間が長く必要とする場合はこれら
の搬送速度を遅くするように制御する。また、認識時間
が短い場合は搬送速度を速くする。
【0109】また、認識部365はホッパに供給した書
状を一枚づつ搬送路に供給する分離機構366の分離速
度を認識時間に応じて制御する。認識時間が長く必要と
する場合はこの分離速度を遅くするように制御する。ま
た、認識時間が短い場合は分離速度を速くする。これは
低速搬送路362への書状の供給を制御して低速搬送路
での書状の満杯を防止する。認識書状は低速搬送路36
3で認識が終了するまで遅延され、認識が終了したなら
ば出力搬送部364に供給され高速搬送路に伝達され
る。
【0110】このように本実施の形態によれば、認識時
間に応じて低速搬送路で書状を遅延できるので途中で認
識を打ち切る必要がなく書状の認識率を向上させる効果
がある。また、認識時間に応じて搬送速度を制御できる
ので区分時間を短縮できる効果がある。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、区分情報の認識時間を
確保するための搬送距離、インクの乾燥時間を確保する
ための搬送距離を短くできるため紙葉類区分装置を小形
にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の紙葉類区分装置の一例である書状区分
機を示す。
【図2】 本発明の低速搬送路を設けた紙葉類区分装置
の一実施例を示す。
【図3】 本発明の低速搬送路を設けた紙葉類区分装置
の他の実施例を示す。
【図4】 本発明の低速搬送路を設けた紙葉類区分装置
の他の実施例を示す。
【図5】 本発明の複数の搬送路に書状を振り分けて搬
送する低速搬送機構の他の実施例を示す。
【図6】 本発明の書状の搬送状態を監視する構成の一
実施例を示す。
【図7】 本発明のベルトに仕切り板を設けた低速搬送
機構の一実施例を示す。
【図8】 本発明の書状を重ねて搬送する低速搬送機構
の他の実施例を示す。
【図9】 本発明の書状を重ねて搬送する低速搬送機構
の他の実施例を示す。
【図10】 本発明の認識時間に合わせて搬送速度を可
変する低速搬送機構の一実施例を示す。
【符号の説明】
1…供給モジュール、2…集積モジュール、4…ホッ
パ、5…分離機構、6…書状、7…ホッパ搬送方向、8
…高速搬送路、9…読取部、10…低速搬送路、11…
印刷部、12…通過監視センサ、13…高速搬送部、1
4…通過監視センサ、20…低速搬送路、21…印刷確
認部、22…高速搬送路、23…段ゲート、24…ゲー
ト、25…ゲート、26…集積箱、27…ゲート、28
…オーバーフロー箱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尻 利彦 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 玉本 淳一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 尾坂 忠史 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3F079 AA02 AA03 BA12 BA25 CA06 CA18 DA12 EA02 EA15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
    供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速搬
    送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載され
    た区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分情
    報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成され
    た紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段は書状を一枚づつ離間した状態で搬送
    する搬送機構で構成されることを特徴とする紙葉類区分
    装置。
  2. 【請求項2】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
    供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速搬
    送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載され
    た区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分情
    報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成され
    た紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段に前記紙葉類の通過状態を監視する通
    過監視手段を設けたことを特徴とする紙葉類区分装置。
  3. 【請求項3】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
    供給手段と搬送途中において前記紙葉類に記載された区
    分情報を読取手段で読取り、読取手段によりコード情報
    に変換された前記区分情報を前記紙葉類に印刷する印刷
    手段で印刷したのち前記読取手段の区分情報により前記
    紙葉類を区分箱に区分するように構成された紙葉類区分
    装置において、 前記印刷手段出口から区分箱入口までの搬送路の一部に
    搬送速度が上流側の搬送速度より遅い低速搬送手段を設
    けたことを特徴とする紙葉類区分装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の紙葉類区分装置において、
    前記低速搬送手段は書状を一枚づつ離間した状態で搬送
    する搬送機構で構成されることを特徴とする紙葉類区分
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の紙葉類区分装置に
    おいて、前記低速搬送手段に前記紙葉類の通過状態を監
    視する通過監視手段を設けたことを特徴とする紙葉類区
    分装置。
  6. 【請求項6】請求項3、4乃至5記載の紙葉類区分装置
    において、前記印刷手段を前記区分箱を行列状に配置し
    た集積手段の外周に隣接して配置した搬送路に設けたこ
    とを特徴とする紙葉類区分装置。
  7. 【請求項7】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
    供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速搬
    送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載され
    た区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分情
    報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成され
    た紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段の搬送速度を前記読取手段の区分情報
    の認識時間の長さに連動して変えることを特徴とする紙
    葉類区分装置。
  8. 【請求項8】請求項3、4、5乃至6記載の紙葉類区分
    装置において、前記紙葉類が前記低速搬送手段を通過
    後、前記紙葉類に記載のコード情報を認識するコード認
    識手段を設け、認識した前記コード情報により前記紙葉
    類を前記区分箱に区分するように構成したこと特徴とす
    る紙葉類区分装置。
  9. 【請求項9】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給する
    供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速搬
    送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載され
    た区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分情
    報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成され
    た紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段は上流側から搬送されてきた前記紙葉
    類を複数の低速搬送路に振り分ける振り分け手段と紙葉
    類を低速で搬送する前記複数の低速搬送路と前記複数の
    低速搬送路から前記紙葉類を受取り前記紙葉類を低速か
    ら高速に加速し下流側の搬送路に出力するための出力搬
    送手段から構成されることを特徴とする紙葉類区分装
    置。
  10. 【請求項10】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給す
    る供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速
    搬送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載さ
    れた区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分
    情報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成さ
    れた紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段は上流側から搬送されてきた前記紙葉
    類をベルトに仕切り板を複数設けたベルト搬送手段の前
    記仕切り板の間に挿入し前記ベルト搬送手段を低速で搬
    送し、前記仕切り板から前記紙葉類を受取り前記紙葉類
    を低速から高速に加速し下流側の搬送路に出力するため
    の出力搬送手段から構成されることを特徴とする紙葉類
    区分装置。
  11. 【請求項11】請求項3記載の紙葉類区分装置におい
    て、前記低速搬送手段は上流側から搬送されてきた前記
    紙葉類を複数の低速搬送路に振り分ける振り分け手段と
    紙葉類を低速で搬送する前記複数の低速搬送路と前記複
    数の低速搬送路から前記紙葉類を受取り前記紙葉類を低
    速から高速に加速し下流側の搬送路に出力するための出
    力搬送手段から構成されることを特徴とする紙葉類区分
    装置。
  12. 【請求項12】請求項3記載の紙葉類区分装置におい
    て、前記低速搬送手段は上流側から搬送されてきた前記
    紙葉類をベルトに仕切り板を複数設けたベルト搬送手段
    の前記仕切り板の間に挿入し前記ベルト搬送手段を低速
    で搬送し、前記仕切り板から前記紙葉類を受取り前記紙
    葉類を低速から高速に加速し下流側の搬送路に出力する
    ための出力搬送手段から構成されることを特徴とする紙
    葉類区分装置。
  13. 【請求項13】請求項9、10、11乃至12記載の紙
    葉類区分装置において、前記低速搬送手段に前記紙葉類
    の通過状態を監視する通過監視手段を設けたことを特徴
    とする紙葉類区分装置。
  14. 【請求項14】紙葉類を一枚づつ分離し搬送路に供給す
    る供給手段と、前記搬送路の一部に搬送速度が遅い低速
    搬送手段を設け、搬送途中において前記紙葉類に記載さ
    れた区分情報を読取手段で読取り、前記読取手段の区分
    情報により前記紙葉類を区分箱に区分するように構成さ
    れた紙葉類区分装置において、 前記低速搬送手段は上流側から搬送されてきた前記紙葉
    類の長さを検出する検出手段と検出した前記紙葉類の長
    さによって低速搬送路入口までの搬送路の長さを変える
    入力搬送手段と前記入力搬送手段からは搬送路が分離さ
    れ前記入力搬送手段出口の前記紙葉類の出力方向と進入
    角度が異なる搬送路入口を有する低速搬送路により前記
    紙葉類を一枚づつずらして重ねて低速で搬送し、前記低
    速搬送路から前記紙葉類を受取り前記紙葉類を低速から
    高速に加速し前記紙葉類間の間隔を開けて下流側の搬送
    路に出力するための出力搬送手段から構成されることを
    特徴とする紙葉類区分装置。
JP2000073908A 2000-03-13 2000-03-13 紙葉類区分装置 Pending JP2001252621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000073908A JP2001252621A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 紙葉類区分装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000073908A JP2001252621A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 紙葉類区分装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001252621A true JP2001252621A (ja) 2001-09-18

Family

ID=18592049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000073908A Pending JP2001252621A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 紙葉類区分装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001252621A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220939A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Toshiba Corp 紙葉類処理装置
CN108380518A (zh) * 2018-04-12 2018-08-10 安徽省泾县汪六吉宣纸有限公司 一种宣纸识别及筛除装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220939A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Toshiba Corp 紙葉類処理装置
CN108380518A (zh) * 2018-04-12 2018-08-10 安徽省泾县汪六吉宣纸有限公司 一种宣纸识别及筛除装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8276743B2 (en) Method and apparatus for the reversal of direction in the transport of articles
US6644657B2 (en) Accumulator having power ramp
EP2495194B1 (en) Paper sheet take-out device and paper sheet processing apparatus with the same
US20020079636A1 (en) Mail registration and feeding apparatus
JP2001252621A (ja) 紙葉類区分装置
US7527262B2 (en) Offsetting device for mail stackers
US9427783B2 (en) Postal matter ejection apparatus with gap setting unit according to postal matter thickness
JP2005179056A (ja) 給紙装置及びその給紙方法
US8936242B1 (en) Re-time sheet buffering system for digital print finishers
KR101245857B1 (ko) 우편물을 낱장으로 공급하는 우편물 공급장치
JP6032814B2 (ja) 丁合機
JP3656108B2 (ja) 紙葉類分離装置
JP4436670B2 (ja) 郵便物の小型検査区分装置
JP2009234730A (ja) 枚葉紙重合装置
JP3081473B2 (ja) 紙葉類分離装置
JPH11138105A (ja) 紙葉類の仕分け装置
JP4624185B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP3788052B2 (ja) 紙葉類整位装置
JP3610474B2 (ja) 紙葉類搬送装置
JPH11292350A (ja) 紙葉類区分装置
JPH09221249A (ja) 紙葉類の搬送装置
JP2001261194A (ja) 紙葉類搬送装置
JP2000296929A (ja) 紙葉類分離装置
JPH09216744A (ja) 紙葉類取出装置および紙葉類処理装置
JP2001122459A (ja) 紙葉類供給装置