JP2009234730A - 枚葉紙重合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙工機に用いる高速の枚葉紙搬送コンベヤから自動排紙集積装置に排紙する中間に設置することによって、自動排紙集積装置における枚葉紙の損傷及び高速コンベヤベルトから集積部への受け渡し部におけるジャムトラブルの頻度を減少させるとともに、集積部の紙揃え精度を向上させる。
【解決手段】高速コンベヤベルトの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルト上に枚葉紙束を形成し、該枚葉紙束を自動排紙集積装置の集積部に送りだして排紙する枚葉紙重合装置であって、低速コンベヤベルトに対向する押さえコンベヤベルトを設けて、高速コンベヤベルトからの枚葉紙の受け取りと25〜75%の重ね合わせを円滑に達成する枚葉紙重合装置。
【選択図】図3
【解決手段】高速コンベヤベルトの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルト上に枚葉紙束を形成し、該枚葉紙束を自動排紙集積装置の集積部に送りだして排紙する枚葉紙重合装置であって、低速コンベヤベルトに対向する押さえコンベヤベルトを設けて、高速コンベヤベルトからの枚葉紙の受け取りと25〜75%の重ね合わせを円滑に達成する枚葉紙重合装置。
【選択図】図3
Description
本発明は、枚葉紙重合装置に関する発明である。詳しくは、枚葉紙を高速ベルトコンベヤで1枚単位で次々と搬送する枚葉紙搬送コンベヤから枚葉紙を1枚単位で受け取り、受け取った枚葉紙の端縁をずらして次々と積み重ねて、積み重ねられた枚葉紙束の先行枚葉紙を次々と自動排紙集積装置の集積部に排出する装置に関する発明である。
印刷機械、印刷品質検査機械、白紙検査機械、光沢付与機械その他、紙工機全般において、これら機械ユニットの前後には、自動給紙装置(若しくは自動排紙装置)及び自動排紙集積装置が配置され、この二つの装置の間を搬送コンベヤベルトに1枚単位で枚葉紙を乗せて搬送する方式は広く行われている。
近年、前記各機械ユニットの性能の向上に合わせて、自動給紙装置及び自動排紙集積装置の性能の向上も要請されて、その結果、搬送コンベヤベルトの走行スピードも150m/毎分以上の高速搬送も望まれるようになった。
しかしながら、給紙速度及び排紙速度が上がるにつれ、高速コンベヤベルトの走行速度で飛び込んできた枚葉紙の前縁が自動排紙集積装置の集積部の「前当て板」と称するストッパーに高速で衝突するため、枚葉紙の前端縁に傷が付くばかりでなく、枚葉紙が折れ曲がったり、若しくは、集積部に集積された枚葉紙の厚さが増加したときに枚葉紙の面との段差が低くなった前当て板をオーバーランしたりするおそれが生じる。さらに、集積部には紙揃え精度を上げるために、集積枚葉紙束の後端縁の位置にも「後当て板」が設けられている。前記枚葉紙の前当て板との高速衝突の際に生じた枚葉紙の前縁部の屈曲が次の瞬間に復元して、復元した場合の弾力による枚葉紙の逆方向の跳ね返りのため、枚葉紙の後端縁が反対方向に後当て板をオーバーランしたり、若しくは後端縁が折れ曲がるおそれも生じる。
その結果、枚葉紙が、自動排紙集積装置の集積部の前当て板と後当て板の所定の位置に紙揃え精度良く、整然と収まらないという欠点が生じる。
そして、なによりも、枚葉紙の縁部が折れ曲がったり、オーバーランすることは、自動排紙集積装置の集積部及びコンベヤベルトから集積部への受け渡し部の紙詰まり(ジャムトラブル)を発生させるので、自動排紙集積装置を一旦停止してジャムトラブルを除去する管理(シャットダウンメンテナンス)を頻繁に行う必要が生じる。
一般に、枚葉紙を搬送するシステムを有する装置においては、ジャムトラブルを皆無にすることは困難である。しかし、自動排紙集積装置のジャムトラブルによる連続運転の停止は、自動排紙集積装置に接続されている印刷機械、白紙検査機械等の紙工機の連続運転の停止をも引き起こすことになり、自動排紙集積装置のジャムトラブルの頻度の減少は紙工機の業界では強く望まれている。
現在までの特許文献には、高速コンベヤベルトで搬送される枚葉紙の排紙形態及び排紙速度を変更して、ジャムトラブルを減少する技術的思想を開示した特許文献は見当たらない。
特開平5−201581号公報
特開平5−338848号公報
特開平9−175707号公報
特開2002−274698号公報
近年、前記各機械ユニットの性能の向上に合わせて、自動給紙装置及び自動排紙集積装置の性能の向上も要請されて、その結果、搬送コンベヤベルトの走行スピードも150m/毎分以上の高速搬送も望まれるようになった。
しかしながら、給紙速度及び排紙速度が上がるにつれ、高速コンベヤベルトの走行速度で飛び込んできた枚葉紙の前縁が自動排紙集積装置の集積部の「前当て板」と称するストッパーに高速で衝突するため、枚葉紙の前端縁に傷が付くばかりでなく、枚葉紙が折れ曲がったり、若しくは、集積部に集積された枚葉紙の厚さが増加したときに枚葉紙の面との段差が低くなった前当て板をオーバーランしたりするおそれが生じる。さらに、集積部には紙揃え精度を上げるために、集積枚葉紙束の後端縁の位置にも「後当て板」が設けられている。前記枚葉紙の前当て板との高速衝突の際に生じた枚葉紙の前縁部の屈曲が次の瞬間に復元して、復元した場合の弾力による枚葉紙の逆方向の跳ね返りのため、枚葉紙の後端縁が反対方向に後当て板をオーバーランしたり、若しくは後端縁が折れ曲がるおそれも生じる。
その結果、枚葉紙が、自動排紙集積装置の集積部の前当て板と後当て板の所定の位置に紙揃え精度良く、整然と収まらないという欠点が生じる。
そして、なによりも、枚葉紙の縁部が折れ曲がったり、オーバーランすることは、自動排紙集積装置の集積部及びコンベヤベルトから集積部への受け渡し部の紙詰まり(ジャムトラブル)を発生させるので、自動排紙集積装置を一旦停止してジャムトラブルを除去する管理(シャットダウンメンテナンス)を頻繁に行う必要が生じる。
一般に、枚葉紙を搬送するシステムを有する装置においては、ジャムトラブルを皆無にすることは困難である。しかし、自動排紙集積装置のジャムトラブルによる連続運転の停止は、自動排紙集積装置に接続されている印刷機械、白紙検査機械等の紙工機の連続運転の停止をも引き起こすことになり、自動排紙集積装置のジャムトラブルの頻度の減少は紙工機の業界では強く望まれている。
現在までの特許文献には、高速コンベヤベルトで搬送される枚葉紙の排紙形態及び排紙速度を変更して、ジャムトラブルを減少する技術的思想を開示した特許文献は見当たらない。
本発明は、紙工機に用いる高速の枚葉紙搬送コンベヤから自動排紙集積装置に排紙する中間に設置することによって、自動排紙集積装置における枚葉紙の損傷及び高速コンベヤベルトから集積部への受け渡し部におけるジャムトラブルの頻度を減少させるとともに、集積部の紙揃え精度を向上させることを目的とする。
本発明者は、これらの目的の解決のために、自動排紙集積装置と高速枚葉紙搬送コンベヤベルトの間に、枚葉紙重合装置を設ける方法を開発した。
枚葉紙重合装置は、実施例の図面である図1(斜視図)及び図2(側面図)で示される装置である。図1〜2の装置は、高速コンベヤベルトKで搬送される枚葉紙Mを低速コンベヤベルトNの上に重ねて、低速コンベヤベルトN上に複数枚の枚葉紙束Mtを形成して自動排紙集積装置に搬送する装置である。
図1〜2の上手にある給紙機(図示しない)から給紙された枚葉紙は、駆動ロールと従動ロールと間に懸架された4本の高速コンベヤベルトKの上を1枚単位で各枚葉紙の間隔をあけて搬送される。高速コンベヤベルトKから排紙される1枚単位の枚葉紙は、駆動ロールと従動ロールと間に懸架された4本の低速コンベヤベルトNの上に排紙される。排紙される枚葉紙は、先行枚葉紙の半分を重ねて排紙されている。枚葉紙の面積の半分を重ねることによって、低速コンベヤベルトNの巡回速度を減少させることができる。
図1では、高速コンベヤベルトK上の各枚葉紙間の間隔が枚葉紙面積の約半分であり、第2段目の低速コンベヤベルトN上では枚葉紙の面積の約半分が重なっている。この場合、低速コンベヤベルト上の先行枚葉紙の中心と次の後続枚葉紙の中心までの距離は枚葉紙の長さの0.5倍であり、高速コンベヤベルトK上の先行枚葉紙の中心と後続枚葉紙の中心までの距離は、枚葉紙の長さの1.5倍である。単位時間当たりの枚葉紙の排紙枚数は同一であるので、低速コンベヤベルトNの走行速度を、高速コンベヤベルトKの走行速度の1/3にすると、低速コンベヤベルトN上の先行枚葉紙と後続枚葉紙の重なり面積が50%になることを示している。
このように、本発明者は、まず、図1〜2の枚葉紙重合装置を高速コンベヤベルトの排紙部と自動排紙集積装置の間に設けることによって、自動排紙集積装置に排紙される枚葉紙の走行速度を1/3にすることができた。さらに、先行枚葉紙の後半分に、後続枚葉紙の前半分が重なることによって、先行枚葉紙の後半分に後続枚葉紙の重量が懸かるので、枚葉紙の前端縁が前当て板に衝突したときの折れ曲がりを押さえることができ、さらに、前当て板の衝撃による跳ね返りによって、後当て板に衝突することは皆無となる効果を達成した。
図1及び重ね合わせ面積とコンベヤベルトの走行速度から考察すると、低速コンベヤベルトから排紙される枚葉紙の速度は、重ね合わせ面積を増加させればさせるほど遅くなる。
しかし、図1の装置において、枚葉紙の重ね合わせ面積を、例えば90%にすると、低速コンベヤベルトと高速コンベヤベルトの速度の差違が大きくなり、低速コンベヤベルトの上を移動中の先行枚葉紙の先端縁から僅か10%ずらした正確な位置に次の枚葉紙の先端縁を停止させて積み重ねることが困難となる。さらに、高速で走行する次の枚葉紙を空中をとばして排紙するので、先行枚葉紙が正確に所定の位置に収まっていないと、次の枚葉紙の停止位置の誤差が増幅して、低速コンベヤベルトの受け取り部でのジャムトラブルの頻度が急増する。
また、逆に、枚葉紙の重ね合わせ面積を、例えば10%にすると低速コンベヤベルトと高速コンベヤベルトの速度の差違が小さくなり、低速コンベヤベルトの上を移動中の先行枚葉紙の後端縁から10%ずらした正確な位置に次の枚葉紙の先端縁を送り込むことは比較的容易であるが、低速コンベヤベルトから排紙される枚葉紙の走行速度が大きいために先行枚葉紙の後縁が安定しないタイミングで、後続枚葉紙が送り出されると、後続枚葉紙が先行枚葉紙の下に入り込むおそれが生じ、ジャムトラブルの頻度が急増する。
特に、10%程度の重なりでは、低速コンベヤベルトの速度がそれほど減速されないので、低速コンベヤベルトから排紙された枚葉紙が前当て板に衝突して傷がつく欠点は殆ど解消されない。
かくて、図1〜2の装置は、枚葉紙の重ね合わせ面積を25%〜75%、好ましくは、35〜65%にすると、ジャムトラブルの頻度を低下させることができる。
しかしながら、図1〜2の装置では、高速コンベヤベルトから高速で排紙される枚葉紙は、走行速度が早い上に、軽量のため、枚葉紙が空気抵抗で浮き上がって、重ねたときの最上層の枚葉紙の位置が不安定で、低速コンベヤベルトを移動中の振動等によって、枚葉紙束の中の最上層の枚葉紙の位置がずれて、低速コンベヤベルト上を移動中の枚葉紙束の形状が乱れるため、全体が整然と同一速度で移動しない欠点がある。この枚葉紙束の形状の崩れもジャムトラブルの発生の増加に繋がる。
本発明者は、図1〜2の装置の低速コンベヤベルト上を移動する枚葉紙束の形状の崩れを防止するために、図3〜5に示すように、低速コンベヤベルトと対向して同一速度で巡回しながら枚葉紙束を上から押さえる紙押さえコンベヤベルトを備えた紙ガイドテーブル枠を設けてジャムトラブルの発生頻度を減少させた。
枚葉紙重合装置は、実施例の図面である図1(斜視図)及び図2(側面図)で示される装置である。図1〜2の装置は、高速コンベヤベルトKで搬送される枚葉紙Mを低速コンベヤベルトNの上に重ねて、低速コンベヤベルトN上に複数枚の枚葉紙束Mtを形成して自動排紙集積装置に搬送する装置である。
図1〜2の上手にある給紙機(図示しない)から給紙された枚葉紙は、駆動ロールと従動ロールと間に懸架された4本の高速コンベヤベルトKの上を1枚単位で各枚葉紙の間隔をあけて搬送される。高速コンベヤベルトKから排紙される1枚単位の枚葉紙は、駆動ロールと従動ロールと間に懸架された4本の低速コンベヤベルトNの上に排紙される。排紙される枚葉紙は、先行枚葉紙の半分を重ねて排紙されている。枚葉紙の面積の半分を重ねることによって、低速コンベヤベルトNの巡回速度を減少させることができる。
図1では、高速コンベヤベルトK上の各枚葉紙間の間隔が枚葉紙面積の約半分であり、第2段目の低速コンベヤベルトN上では枚葉紙の面積の約半分が重なっている。この場合、低速コンベヤベルト上の先行枚葉紙の中心と次の後続枚葉紙の中心までの距離は枚葉紙の長さの0.5倍であり、高速コンベヤベルトK上の先行枚葉紙の中心と後続枚葉紙の中心までの距離は、枚葉紙の長さの1.5倍である。単位時間当たりの枚葉紙の排紙枚数は同一であるので、低速コンベヤベルトNの走行速度を、高速コンベヤベルトKの走行速度の1/3にすると、低速コンベヤベルトN上の先行枚葉紙と後続枚葉紙の重なり面積が50%になることを示している。
このように、本発明者は、まず、図1〜2の枚葉紙重合装置を高速コンベヤベルトの排紙部と自動排紙集積装置の間に設けることによって、自動排紙集積装置に排紙される枚葉紙の走行速度を1/3にすることができた。さらに、先行枚葉紙の後半分に、後続枚葉紙の前半分が重なることによって、先行枚葉紙の後半分に後続枚葉紙の重量が懸かるので、枚葉紙の前端縁が前当て板に衝突したときの折れ曲がりを押さえることができ、さらに、前当て板の衝撃による跳ね返りによって、後当て板に衝突することは皆無となる効果を達成した。
図1及び重ね合わせ面積とコンベヤベルトの走行速度から考察すると、低速コンベヤベルトから排紙される枚葉紙の速度は、重ね合わせ面積を増加させればさせるほど遅くなる。
しかし、図1の装置において、枚葉紙の重ね合わせ面積を、例えば90%にすると、低速コンベヤベルトと高速コンベヤベルトの速度の差違が大きくなり、低速コンベヤベルトの上を移動中の先行枚葉紙の先端縁から僅か10%ずらした正確な位置に次の枚葉紙の先端縁を停止させて積み重ねることが困難となる。さらに、高速で走行する次の枚葉紙を空中をとばして排紙するので、先行枚葉紙が正確に所定の位置に収まっていないと、次の枚葉紙の停止位置の誤差が増幅して、低速コンベヤベルトの受け取り部でのジャムトラブルの頻度が急増する。
また、逆に、枚葉紙の重ね合わせ面積を、例えば10%にすると低速コンベヤベルトと高速コンベヤベルトの速度の差違が小さくなり、低速コンベヤベルトの上を移動中の先行枚葉紙の後端縁から10%ずらした正確な位置に次の枚葉紙の先端縁を送り込むことは比較的容易であるが、低速コンベヤベルトから排紙される枚葉紙の走行速度が大きいために先行枚葉紙の後縁が安定しないタイミングで、後続枚葉紙が送り出されると、後続枚葉紙が先行枚葉紙の下に入り込むおそれが生じ、ジャムトラブルの頻度が急増する。
特に、10%程度の重なりでは、低速コンベヤベルトの速度がそれほど減速されないので、低速コンベヤベルトから排紙された枚葉紙が前当て板に衝突して傷がつく欠点は殆ど解消されない。
かくて、図1〜2の装置は、枚葉紙の重ね合わせ面積を25%〜75%、好ましくは、35〜65%にすると、ジャムトラブルの頻度を低下させることができる。
しかしながら、図1〜2の装置では、高速コンベヤベルトから高速で排紙される枚葉紙は、走行速度が早い上に、軽量のため、枚葉紙が空気抵抗で浮き上がって、重ねたときの最上層の枚葉紙の位置が不安定で、低速コンベヤベルトを移動中の振動等によって、枚葉紙束の中の最上層の枚葉紙の位置がずれて、低速コンベヤベルト上を移動中の枚葉紙束の形状が乱れるため、全体が整然と同一速度で移動しない欠点がある。この枚葉紙束の形状の崩れもジャムトラブルの発生の増加に繋がる。
本発明者は、図1〜2の装置の低速コンベヤベルト上を移動する枚葉紙束の形状の崩れを防止するために、図3〜5に示すように、低速コンベヤベルトと対向して同一速度で巡回しながら枚葉紙束を上から押さえる紙押さえコンベヤベルトを備えた紙ガイドテーブル枠を設けてジャムトラブルの発生頻度を減少させた。
すなわち、本発明は、
(1)1枚単位の枚葉紙を高速コンベヤベルトの上に乗せて搬送する枚葉紙搬送コンベヤ装置の排紙端部と自動排紙集積装置の集積部との間に設置されてなり、高速コンベヤベルトの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルト上に枚葉紙束を形成し、該枚葉紙束を自動排紙集積装置の集積部に送りだして排紙する枚葉紙重合装置であって、該枚葉紙重合装置は、下部の低速コンベヤベルト機構と上部の押さえコンベヤベルト機構を有し、下部の低速コンベヤベルト機構は、高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部から自動排紙集積装置の集積部に到る平面台座の上を循環移動して枚葉紙束を集合部に排出する低速コンベヤベルトを有し、該低速コンベヤベルトは平面台座の集積部側の端部下面に設けた駆動ロールと平面台座の高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部側に設けた回転ロールとの間に懸架されてなり、上部の押さえコンベヤベルト機構は、平面台座の上方に平面台座と略同寸のガイドテーブル枠を有し、該ガイドテーブル枠の集積部側の端縁を平面台座の集積部側の端部に設けた水平固定軸に軸回転自在に固定することによって、ガイドテーブル枠の他方の端縁は上下移動可能とされてなり、ガイドテーブル枠には低速コンベヤベルトに対向して設けられた押さえコンベヤベルトを有し、押さえコンベヤベルトは、ガイドテーブル枠の前記水平固定軸若しくは前記水平固定軸の近傍に設けた別の水平回転軸に回転自在に設けられ、低速コンベヤベルトの駆動ロールに押圧されて該駆動ロールと同調して回転する押圧ロールとガイドテーブル枠の対向する他端に設けた回転自在の懸架ロールとの間に懸架しされた循環自在のコンベヤベルトであり、押圧ロールから懸架ロールへ巡回する押さえコンベヤベルトの下側内面にはコンベヤベルトを下方に押さえる押さえコロを有することを特徴とする枚葉紙重合装置、
(2)低速コンベヤベルト上の先行枚葉紙と後続枚葉紙の積み重ね紙面積が40〜60%である(1)項記載の枚葉紙重合装置、
(3)枚葉紙重合装置は、高速コンベヤ側にジャムトラブル検出スイッチ機構を有する(1)項又は(2)項記載の枚葉紙重合装置、及び、
(4)ガイドテーブル枠の高速枚葉紙搬送コンベヤ側に、押さえコロの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具を有する(1)、(2)又は(3)項記載の枚葉紙重合装置、
を提供するものである。
(1)1枚単位の枚葉紙を高速コンベヤベルトの上に乗せて搬送する枚葉紙搬送コンベヤ装置の排紙端部と自動排紙集積装置の集積部との間に設置されてなり、高速コンベヤベルトの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルト上に枚葉紙束を形成し、該枚葉紙束を自動排紙集積装置の集積部に送りだして排紙する枚葉紙重合装置であって、該枚葉紙重合装置は、下部の低速コンベヤベルト機構と上部の押さえコンベヤベルト機構を有し、下部の低速コンベヤベルト機構は、高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部から自動排紙集積装置の集積部に到る平面台座の上を循環移動して枚葉紙束を集合部に排出する低速コンベヤベルトを有し、該低速コンベヤベルトは平面台座の集積部側の端部下面に設けた駆動ロールと平面台座の高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部側に設けた回転ロールとの間に懸架されてなり、上部の押さえコンベヤベルト機構は、平面台座の上方に平面台座と略同寸のガイドテーブル枠を有し、該ガイドテーブル枠の集積部側の端縁を平面台座の集積部側の端部に設けた水平固定軸に軸回転自在に固定することによって、ガイドテーブル枠の他方の端縁は上下移動可能とされてなり、ガイドテーブル枠には低速コンベヤベルトに対向して設けられた押さえコンベヤベルトを有し、押さえコンベヤベルトは、ガイドテーブル枠の前記水平固定軸若しくは前記水平固定軸の近傍に設けた別の水平回転軸に回転自在に設けられ、低速コンベヤベルトの駆動ロールに押圧されて該駆動ロールと同調して回転する押圧ロールとガイドテーブル枠の対向する他端に設けた回転自在の懸架ロールとの間に懸架しされた循環自在のコンベヤベルトであり、押圧ロールから懸架ロールへ巡回する押さえコンベヤベルトの下側内面にはコンベヤベルトを下方に押さえる押さえコロを有することを特徴とする枚葉紙重合装置、
(2)低速コンベヤベルト上の先行枚葉紙と後続枚葉紙の積み重ね紙面積が40〜60%である(1)項記載の枚葉紙重合装置、
(3)枚葉紙重合装置は、高速コンベヤ側にジャムトラブル検出スイッチ機構を有する(1)項又は(2)項記載の枚葉紙重合装置、及び、
(4)ガイドテーブル枠の高速枚葉紙搬送コンベヤ側に、押さえコロの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具を有する(1)、(2)又は(3)項記載の枚葉紙重合装置、
を提供するものである。
本発明枚葉紙重合装置は、枚葉紙搬送の高速コンベヤベルトの枚葉紙を低速コンベヤベルトの上に低速コンベヤベルトと先行枚葉紙の間に挟み込むように積み重ねて枚葉紙束を形成させることによって、自動排紙集積装置の集積部の前当て板に衝突するのを解消し、枚葉紙の損傷及び自動排紙集積部の紙揃え精度を改善し、自動排紙集積装置のジャムトラブルの頻度を大巾に減少させる効果を有する。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
本発明枚葉紙重合装置Cを紙検査機に適用した場合の実施例の図面、図3〜5によって説明する。
図3は、本発明の枚葉紙重合装置を設けた紙検査機の側面図であり、図4は、図3の枚葉紙重合装置の上部の押さえコンベヤベルト機構の平面図であり、図5は、図3の枚葉紙重合装置の下部の低速コンベヤベルト機構の平面図である。
図3の高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの搬送構造は、図1〜2の高速コンベヤベルトから低速コンベヤベルトへの搬送構造と基本的に同一機構である。
すなわち、図3装置の高速コンベヤベルトKは、図1に示す駆動ロールと従属ロールに懸架されて駆動ロールによって高速コンベヤベルトKが高速で走行する。
そして、平面台座Dの上に接して循環する低速コンベヤベルトNの上に枚葉紙束Mtを形成する点は、図1の機構と同一であり、図3の枚葉紙重合装置C部分は、図1の枚葉紙重合装置機構に図4のガイドテーブル枠W部分が付加されたものである。そして、図1では省略されていた自動排紙集積装置Qを図3に図示したものである。
図3〜5の紙検査装置は、上手の給紙機Aから高速コンベヤベルトKに間隔をあけて1枚単位で枚葉紙Mが搬送されて、CCDカメラ搭載の紙検査機Bを通過して、その通過時に移動中の各枚葉紙Mは光学的に検査を受けて、本発明の枚葉紙重合装置Cを経由して自動排紙集積装置Qに排紙する。枚葉紙重合装置Cから自動排紙集積装置Qに排紙するときに、紙検査機Bからの信号を受けて、不合格枚葉紙を例えばレバーですくい取る等の除去機構(図示していない)を自動排紙集積装置Qの入口又は紙検査機Bの直後の枚葉紙の流れの下流に設けることができる。
図3〜5の装置の枚葉紙重合装置Cは、1枚単位の枚葉紙Mを高速コンベヤベルトKの上に乗せて搬送する枚葉紙搬送コンベヤ装置の排紙端部と自動排紙集積装置Qの集積部Sとの間に設置されている。高速コンベヤベルトKの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルトN上に枚葉紙束Mtを形成する。ここに形成された枚葉紙束Mtを自動排紙集積装置Qの集積部Sに送り出して排紙する。当該枚葉紙重合装置Cは、高速コンベヤ側にジャムトラブル検出スイッチ機構を有し、さらに、下部の低速コンベヤベルト機構と上部の押さえコンベヤベルト機構を有している。
本発明枚葉紙重合装置Cを紙検査機に適用した場合の実施例の図面、図3〜5によって説明する。
図3は、本発明の枚葉紙重合装置を設けた紙検査機の側面図であり、図4は、図3の枚葉紙重合装置の上部の押さえコンベヤベルト機構の平面図であり、図5は、図3の枚葉紙重合装置の下部の低速コンベヤベルト機構の平面図である。
図3の高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの搬送構造は、図1〜2の高速コンベヤベルトから低速コンベヤベルトへの搬送構造と基本的に同一機構である。
すなわち、図3装置の高速コンベヤベルトKは、図1に示す駆動ロールと従属ロールに懸架されて駆動ロールによって高速コンベヤベルトKが高速で走行する。
そして、平面台座Dの上に接して循環する低速コンベヤベルトNの上に枚葉紙束Mtを形成する点は、図1の機構と同一であり、図3の枚葉紙重合装置C部分は、図1の枚葉紙重合装置機構に図4のガイドテーブル枠W部分が付加されたものである。そして、図1では省略されていた自動排紙集積装置Qを図3に図示したものである。
図3〜5の紙検査装置は、上手の給紙機Aから高速コンベヤベルトKに間隔をあけて1枚単位で枚葉紙Mが搬送されて、CCDカメラ搭載の紙検査機Bを通過して、その通過時に移動中の各枚葉紙Mは光学的に検査を受けて、本発明の枚葉紙重合装置Cを経由して自動排紙集積装置Qに排紙する。枚葉紙重合装置Cから自動排紙集積装置Qに排紙するときに、紙検査機Bからの信号を受けて、不合格枚葉紙を例えばレバーですくい取る等の除去機構(図示していない)を自動排紙集積装置Qの入口又は紙検査機Bの直後の枚葉紙の流れの下流に設けることができる。
図3〜5の装置の枚葉紙重合装置Cは、1枚単位の枚葉紙Mを高速コンベヤベルトKの上に乗せて搬送する枚葉紙搬送コンベヤ装置の排紙端部と自動排紙集積装置Qの集積部Sとの間に設置されている。高速コンベヤベルトKの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルトN上に枚葉紙束Mtを形成する。ここに形成された枚葉紙束Mtを自動排紙集積装置Qの集積部Sに送り出して排紙する。当該枚葉紙重合装置Cは、高速コンベヤ側にジャムトラブル検出スイッチ機構を有し、さらに、下部の低速コンベヤベルト機構と上部の押さえコンベヤベルト機構を有している。
下部の低速コンベヤベルト機構は、高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部から自動排紙集積装置Qの集積部Sに到る平面台座Dの上を循環移動して枚葉紙束Mtを集合部Sに排出する低速コンベヤベルトNを有している。該低速コンベヤベルトNは平面台座Dの集積部側の端部下面に設けた駆動ロールR1と平面台座の高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部側に設けた回転ロールR2との間に懸架されている。上部の押さえコンベヤベルト機構は、平面台座Dの上方に平面台座と略同寸のガイドテーブル枠Wを有し、該ガイドテーブル枠Wの集積部側の端縁を平面台座の集積部側の端部に設けた水平固定軸Eに軸回転自在に固定することによって、ガイドテーブル枠Wの他方の端縁は上下移動可能とされてなり、ガイドテーブル枠Wには低速コンベヤベルトNに対向して設けられた押さえコンベヤベルトUを有している。ガイドテーブル枠Wの片方の縁には、前記水平固定軸Eと同軸に回転自在に設けられた押圧ロールR3がある(他の態様としては、前記水平固定軸Eの近傍に別の回転軸に回転自在に設ける場合もある)。この押圧ロールR3は、低速コンベヤベルトNの駆動ロールR1に押圧されて駆動ロールR1と同調して共回転するロールである。駆動ロールR1と押圧ロールR3は、互いに連携するギヤ機構で回転数を同一にすることができる。場合によっては、単に押圧によって、押圧ロールR3を駆動ロールR1に従動させることもできる。
押さえコンベヤベルトUは、ガイドテーブル枠Wの対向する他端に設けた回転自在の懸架ロールR4との間に懸架しされた循環自在のコンベヤベルトである。押圧ロールR3から懸架ロールR4へ巡回する押さえコンベヤベルトUの下側内面にはコンベヤベルトを下方に押さえる押さえコロLを有し、ガイドテーブル枠Wの高速枚葉紙搬送コンベヤ側には押さえコロLの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具Zを有する枚葉紙重合装置である。
押さえコンベヤベルトUは、ガイドテーブル枠Wの対向する他端に設けた回転自在の懸架ロールR4との間に懸架しされた循環自在のコンベヤベルトである。押圧ロールR3から懸架ロールR4へ巡回する押さえコンベヤベルトUの下側内面にはコンベヤベルトを下方に押さえる押さえコロLを有し、ガイドテーブル枠Wの高速枚葉紙搬送コンベヤ側には押さえコロLの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具Zを有する枚葉紙重合装置である。
本発明枚葉紙重合装置Cの低速コンベヤベルトN上の枚葉紙束Mtの重なりの面積を枚葉紙の全面積の25〜75%、好ましくは40〜60%にすることによって、ジャムトラブルの頻度を低下させることができることは、図1の装置の説明に記載した通りである。
そして、図3の枚葉紙重合装置C部分は、図1の枚葉紙重合装置機構に図4のガイドテーブル枠部分が付加されたものであり、ガイドテーブル枠Wの端部の縁は、平面台座Dの集積部側の端部に固定された水平固定軸Eに軸回転自在に固定されているので、これに対向するガイドテーブル枠Wの他方の端部は、上下に振動移動が可能であり、上に移動させたときに、高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの受け取り口を大きく開口させることができ、ジャムトラブルが起きたときには、枚葉紙重合装置Cの運転を停止して、エアシリンダGによってガイドテーブル枠Wを押し上げて、受け取り口を大きく開口して、紙詰まりを取り除くことができる。枚葉紙重合装置Cを運転中には、ガイドテーブル枠Wの振動移動が可能な端部は、ガイドテーブル枠W自身の自重で低速コンベヤベルトNの内面を押さえコロLによって押さえて、押さえコロLの位置から押圧ロールR3の間の枚葉紙束Mtの上面を押さえる役割を果たす。ガイドテーブル枠W自身の自重は、枠の上に重りを付けることによって調節することができる。枚葉紙束Mtの押さえコロLの位置から懸架ロールR4までの押さえコンベヤベルトUの下面は、枚葉紙束Mtの先行枚葉紙の面から遊離していて、この開放空間に後続の枚葉紙が高速で差し込まれる。このとき、押さえコロLと先行枚葉紙との接触線が、後続枚葉紙に対して、ストッパーの役割を果たし、正確な位置に後続枚葉紙を、順方向に走行しつつある枚葉紙の面と押さえコンベヤベルトの面で挟んで衝撃なく受け止めるので、衝撃により枚葉紙先端の損傷は起こらない。しかも、ストッパーの位置の近傍は、押さえコンベヤベルトUの下面と先行枚葉紙の面が狭い間隔で迫っているので、枚葉紙の先端が折れ曲がったりするおそれはなく、当然ながら跳ね返りによる枚葉紙の位置の誤差も起こらない。枚葉紙束Mtの押さえコロLは、図4に示すように、ガイドテーブル枠Wに設けた横軸Fに、弱いスプリング作用を有する回転自在に取り付けられている。
このように、本発明の高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの受け渡し時の枚葉紙の積み重ねは、低速コンベヤベルトNと押さえコンベヤベルトUの挟み込み作用で行われるので、各枚葉紙の重ね合わせ面積の精度もよく、均一な枚葉紙束が円滑に集積部に排紙されるので、ジャムトラブルの頻度は激減し、集積部における紙揃え精度も極めて良好となる。
本発明枚葉紙重合装置Cから枚葉紙束が排紙されるときは、枚葉紙束は一体的に集積部に送り込まれるが、先行枚葉紙が集積部の前当て板で停止した後は、先行枚葉紙を除く後続枚葉紙束全体が枚葉紙重合装置Cの排紙ロールで送り出されて、次々と前当て板まで到達する。このとき、集積部と枚葉紙重合装置Cの排紙ロール(R1及びR3)との間隔は枚葉紙の重なり面積に対応して、適宜最適の間隔を選択することができる。
そして、図3の枚葉紙重合装置C部分は、図1の枚葉紙重合装置機構に図4のガイドテーブル枠部分が付加されたものであり、ガイドテーブル枠Wの端部の縁は、平面台座Dの集積部側の端部に固定された水平固定軸Eに軸回転自在に固定されているので、これに対向するガイドテーブル枠Wの他方の端部は、上下に振動移動が可能であり、上に移動させたときに、高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの受け取り口を大きく開口させることができ、ジャムトラブルが起きたときには、枚葉紙重合装置Cの運転を停止して、エアシリンダGによってガイドテーブル枠Wを押し上げて、受け取り口を大きく開口して、紙詰まりを取り除くことができる。枚葉紙重合装置Cを運転中には、ガイドテーブル枠Wの振動移動が可能な端部は、ガイドテーブル枠W自身の自重で低速コンベヤベルトNの内面を押さえコロLによって押さえて、押さえコロLの位置から押圧ロールR3の間の枚葉紙束Mtの上面を押さえる役割を果たす。ガイドテーブル枠W自身の自重は、枠の上に重りを付けることによって調節することができる。枚葉紙束Mtの押さえコロLの位置から懸架ロールR4までの押さえコンベヤベルトUの下面は、枚葉紙束Mtの先行枚葉紙の面から遊離していて、この開放空間に後続の枚葉紙が高速で差し込まれる。このとき、押さえコロLと先行枚葉紙との接触線が、後続枚葉紙に対して、ストッパーの役割を果たし、正確な位置に後続枚葉紙を、順方向に走行しつつある枚葉紙の面と押さえコンベヤベルトの面で挟んで衝撃なく受け止めるので、衝撃により枚葉紙先端の損傷は起こらない。しかも、ストッパーの位置の近傍は、押さえコンベヤベルトUの下面と先行枚葉紙の面が狭い間隔で迫っているので、枚葉紙の先端が折れ曲がったりするおそれはなく、当然ながら跳ね返りによる枚葉紙の位置の誤差も起こらない。枚葉紙束Mtの押さえコロLは、図4に示すように、ガイドテーブル枠Wに設けた横軸Fに、弱いスプリング作用を有する回転自在に取り付けられている。
このように、本発明の高速コンベヤベルトKから低速コンベヤベルトNへの受け渡し時の枚葉紙の積み重ねは、低速コンベヤベルトNと押さえコンベヤベルトUの挟み込み作用で行われるので、各枚葉紙の重ね合わせ面積の精度もよく、均一な枚葉紙束が円滑に集積部に排紙されるので、ジャムトラブルの頻度は激減し、集積部における紙揃え精度も極めて良好となる。
本発明枚葉紙重合装置Cから枚葉紙束が排紙されるときは、枚葉紙束は一体的に集積部に送り込まれるが、先行枚葉紙が集積部の前当て板で停止した後は、先行枚葉紙を除く後続枚葉紙束全体が枚葉紙重合装置Cの排紙ロールで送り出されて、次々と前当て板まで到達する。このとき、集積部と枚葉紙重合装置Cの排紙ロール(R1及びR3)との間隔は枚葉紙の重なり面積に対応して、適宜最適の間隔を選択することができる。
本発明のガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁の平面台座Dからの高さは原則として、ガイドテーブル枠Wの端部の自重と枚葉紙束の流れ表面からの反発力のバランスによって決まるものであるが、走行する枚葉紙束の表面からの反発力に任せると、ガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁の高さの変動幅が大きく、押さえコンベヤベルトの押さえ力がばらつく。そのため、本発明枚葉紙重合装置Cの好ましい構造として、図3及び図4に示すように、枚葉紙重合装置Cの運転中のガイドテーブル枠Wの重力負担を調整することによって、押さえコンベヤベルトの押さえコロの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具Zを設けている。
図3の装置では、図3及び図4で示すように、ガイドテーブル枠Wの端部の両側面に取り付けたナットに、長いボルトを挿通して、ボルトの頭部のフランジ部を回して所望のガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁の高さを調節することができる。このとき、ガイドテーブル枠Wの重量を少し大きくしておき、ボルトの長さを変更することによって、押さえコロの押圧力を微妙に調節することができる。そして、コンベヤベルト押さえ圧調節治具Zのボルトの高さを大きく設定することによって、ガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁を高くして、高速コンベヤベルトからの枚葉紙の排紙口が枚葉紙束の振動によって、瞬間的に狭くなることを防止している。
図3の装置では、コンベヤベルトは、4本の細幅のコンベヤベルトを用いているが、コンベヤベルトの本数は、単数、複数のいずれも適宜選択することができる。
図3の装置の低速コンベヤベルトNの枚葉紙受け取り口には、高速コンベヤベルト側にジャムトラブル検出スイッチ機構が設けられていて、ジャムトラブルが発生したときに、枚葉紙重合装置C及びその枚葉紙の流れの上手にある関連機械の運転を自動的に停止することができる。
ジャムトラブル検出スイッチ機構は、紙工機械には慣用されているものは、特に制限なく使用できる。本発明の場合は、ジャムトラブルが極端に減少するので、ジャムトラブル検出スイッチ機構は必ずしも必要でないが、慣用の安全対策として取り付けることが好ましい。
図3の装置では、図3及び図4で示すように、ガイドテーブル枠Wの端部の両側面に取り付けたナットに、長いボルトを挿通して、ボルトの頭部のフランジ部を回して所望のガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁の高さを調節することができる。このとき、ガイドテーブル枠Wの重量を少し大きくしておき、ボルトの長さを変更することによって、押さえコロの押圧力を微妙に調節することができる。そして、コンベヤベルト押さえ圧調節治具Zのボルトの高さを大きく設定することによって、ガイドテーブル枠Wの運転中の端部の縁を高くして、高速コンベヤベルトからの枚葉紙の排紙口が枚葉紙束の振動によって、瞬間的に狭くなることを防止している。
図3の装置では、コンベヤベルトは、4本の細幅のコンベヤベルトを用いているが、コンベヤベルトの本数は、単数、複数のいずれも適宜選択することができる。
図3の装置の低速コンベヤベルトNの枚葉紙受け取り口には、高速コンベヤベルト側にジャムトラブル検出スイッチ機構が設けられていて、ジャムトラブルが発生したときに、枚葉紙重合装置C及びその枚葉紙の流れの上手にある関連機械の運転を自動的に停止することができる。
ジャムトラブル検出スイッチ機構は、紙工機械には慣用されているものは、特に制限なく使用できる。本発明の場合は、ジャムトラブルが極端に減少するので、ジャムトラブル検出スイッチ機構は必ずしも必要でないが、慣用の安全対策として取り付けることが好ましい。
図1は、白紙検査機械検査で検査後、コンベヤベルト機構で搬送される枚葉紙を自動排紙集積装置の集積部に排紙するに際して、コンベヤベルト機構と該集積部との間に本発明枚葉紙重合装置を設置した構造の側面図である。
図1の右にある給紙機Aから常用の手段で枚葉紙を1枚単位で、高速コンベヤベルトKに次々と乗せて搬送し、高速コンベヤベルトKは、紙検査機Bを高速で通過して、載置された枚葉紙は光学的手法で瞬時に検査され、本発明枚葉紙重合装置Cに枚葉紙を1枚単位で次々と高速で排紙する。
本発明枚葉紙重合装置Cは、低速コンベヤベルトNを有し、高速コンベヤベルトKから高速で排紙される枚葉紙を次々と受け取り、低速コンベヤベルトN上に次々と載置させる。このとき、高速コンベヤベルトから排紙された枚葉紙は、低速コンベヤベルト上の先行の枚葉紙の上に重なり、次々と枚葉紙は重合されて、低速コンベヤベルトの上に複数の枚葉紙束が形成される。この低速コンベヤベルトの上を移動する枚葉紙の束の最上層に、高速コンベヤベルトから枚葉紙が1枚高速コンベヤベルトの走行速度で排紙されて増加すると最下層の枚葉紙が1枚自動排紙集積装置の集積部に低速コンベヤベルトの走行速度で排紙される。
図1の右にある給紙機Aから常用の手段で枚葉紙を1枚単位で、高速コンベヤベルトKに次々と乗せて搬送し、高速コンベヤベルトKは、紙検査機Bを高速で通過して、載置された枚葉紙は光学的手法で瞬時に検査され、本発明枚葉紙重合装置Cに枚葉紙を1枚単位で次々と高速で排紙する。
本発明枚葉紙重合装置Cは、低速コンベヤベルトNを有し、高速コンベヤベルトKから高速で排紙される枚葉紙を次々と受け取り、低速コンベヤベルトN上に次々と載置させる。このとき、高速コンベヤベルトから排紙された枚葉紙は、低速コンベヤベルト上の先行の枚葉紙の上に重なり、次々と枚葉紙は重合されて、低速コンベヤベルトの上に複数の枚葉紙束が形成される。この低速コンベヤベルトの上を移動する枚葉紙の束の最上層に、高速コンベヤベルトから枚葉紙が1枚高速コンベヤベルトの走行速度で排紙されて増加すると最下層の枚葉紙が1枚自動排紙集積装置の集積部に低速コンベヤベルトの走行速度で排紙される。
印刷機械、印刷品質検査機械、白紙検査機械、光沢付与機械その他、紙工機全般において、これら機械ユニットには、自動排紙集積装置が必然的に配置され、自動排紙集積装置の集積部に、高速の枚葉紙搬送ベルトコンベヤで1枚単位で枚葉紙を乗せて搬送する方式が広く行われている。
本発明枚葉紙重合装置は、高速の枚葉紙搬送コンベヤベルトと自動排紙集積装置の集積部の間に設置することによって、当該集積部における枚葉紙の損傷及び紙揃え精度を向上させ、ジャムトラブルの頻度を激減させるので、単なる枚葉紙重合装置のみの発明でなく広く枚葉紙の自動搬送と自動集積を行う紙工機分野において有用な発明である。
本発明枚葉紙重合装置は、高速の枚葉紙搬送コンベヤベルトと自動排紙集積装置の集積部の間に設置することによって、当該集積部における枚葉紙の損傷及び紙揃え精度を向上させ、ジャムトラブルの頻度を激減させるので、単なる枚葉紙重合装置のみの発明でなく広く枚葉紙の自動搬送と自動集積を行う紙工機分野において有用な発明である。
A 給紙機
B 紙検査機
C 枚葉紙重合装置
D 平面台座
E 水平固定軸
F 横軸
G エアシリンダ
J ジャムトラブル検出スイッチ
K 高速コンベヤベルト
L 押さえコロ
M 枚葉紙
Mt 枚葉紙束
N 低速コンベヤベルト
Q 自動排紙集積装置
R1 駆動ロール
R2 回転ロール
R3 押圧ロール
R4 懸架ロール
S 集積部
U 押さえコンベヤベルト
W ガイドテーブル枠
Z 押さえ圧調節治具
B 紙検査機
C 枚葉紙重合装置
D 平面台座
E 水平固定軸
F 横軸
G エアシリンダ
J ジャムトラブル検出スイッチ
K 高速コンベヤベルト
L 押さえコロ
M 枚葉紙
Mt 枚葉紙束
N 低速コンベヤベルト
Q 自動排紙集積装置
R1 駆動ロール
R2 回転ロール
R3 押圧ロール
R4 懸架ロール
S 集積部
U 押さえコンベヤベルト
W ガイドテーブル枠
Z 押さえ圧調節治具
Claims (4)
- 1枚単位の枚葉紙を高速コンベヤベルトの上に乗せて搬送する枚葉紙搬送コンベヤ装置の排紙端部と自動排紙集積装置の集積部との間に設置されてなり、高速コンベヤベルトの排紙端部から枚葉紙を1枚単位で次々と受け取り、先行枚葉紙より後続枚葉紙の先端縁をずらせて、先行枚葉紙と後続枚葉紙の全面積の25〜75%を続々と積み重ねて低速コンベヤベルト上に枚葉紙束を形成し、該枚葉紙束を自動排紙集積装置の集積部に送りだして排紙する枚葉紙重合装置であって、該枚葉紙重合装置は、下部の低速コンベヤベルト機構と上部の押さえコンベヤベルト機構を有し、下部の低速コンベヤベルト機構は、高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部から自動排紙集積装置の集積部に到る平面台座の上を循環移動して枚葉紙束を集合部に排出する低速コンベヤベルトを有し、該低速コンベヤベルトは平面台座の集積部側の端部下面に設けた駆動ロールと平面台座の高速枚葉紙搬送コンベヤの排紙端部側に設けた回転ロールとの間に懸架されてなり、上部の押さえコンベヤベルト機構は、平面台座の上方に平面台座と略同寸のガイドテーブル枠を有し、該ガイドテーブル枠の集積部側の端縁を平面台座の集積部側の端部に設けた水平固定軸に軸回転自在に固定することによって、ガイドテーブル枠の他方の端縁は上下移動可能とされてなり、ガイドテーブル枠には低速コンベヤベルトに対向して設けられた押さえコンベヤベルトを有し、押さえコンベヤベルトは、ガイドテーブル枠の前記水平固定軸若しくは前記水平固定軸の近傍に設けた別の水平回転軸に回転自在に設けられ、低速コンベヤベルトの駆動ロールに押圧されて該駆動ロールと同調して回転する押圧ロールとガイドテーブル枠の対向する他端に設けた回転自在の懸架ロールとの間に懸架しされた循環自在のコンベヤベルトであり、押圧ロールから懸架ロールへ巡回する押さえコンベヤベルトの下側内面にはコンベヤベルトを下方に押さえる押さえコロを有することを特徴とする枚葉紙重合装置。
- 低速コンベヤベルト上の先行枚葉紙と後続枚葉紙の積み重ね紙面積が40〜60%である請求項1記載の枚葉紙重合装置。
- 枚葉紙重合装置は、高速コンベヤ側にジャムトラブル検出スイッチ機構を有する請求項1又は2記載の枚葉紙重合装置。
- ガイドテーブル枠の高速枚葉紙搬送コンベヤ側に、押さえコロの押圧力を調整するコンベヤベルト押さえ圧調節治具を有する請求項1〜3のいずれかに記載の枚葉紙重合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008083234A JP2009234730A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | 枚葉紙重合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008083234A JP2009234730A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | 枚葉紙重合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009234730A true JP2009234730A (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=41249184
Family Applications (1)
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JP2008083234A Pending JP2009234730A (ja) | 2008-03-27 | 2008-03-27 | 枚葉紙重合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009234730A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103112749A (zh) * | 2013-02-28 | 2013-05-22 | 陆德昌 | 一种生活用纸裁切分段筛选机构及其裁切筛选方法 |
CN106185425A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-07 | 安徽振新孛辰机械制造有限公司 | 一种全自动收纸机缓冲接纸台 |
-
2008
- 2008-03-27 JP JP2008083234A patent/JP2009234730A/ja active Pending
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