JP2001122459A - 紙葉類供給装置 - Google Patents

紙葉類供給装置

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JP2001122459A
JP2001122459A JP29917699A JP29917699A JP2001122459A JP 2001122459 A JP2001122459 A JP 2001122459A JP 29917699 A JP29917699 A JP 29917699A JP 29917699 A JP29917699 A JP 29917699A JP 2001122459 A JP2001122459 A JP 2001122459A
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Hisahiro Koshizuka
久洋 腰塚
Junichi Tamamoto
淳一 玉本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理される書状総量を減少させることなく、紙
葉類同士の間隔が狭くなって排除される書状を低減し、
作業者の心理的負担を軽減した紙葉類供給装置を提供す
る。 【解決手段】処理する紙葉類の量を検出する紙葉類量検
出手段と、紙葉類量検知手段の出力に応じて、紙葉類同
士の間隔の目標値を変化させる間隔設定手段を設けた。
そして、書状量検出手段によって書状量が少ないと判断
したときのみ、紙葉類同士の間隔の目標値を大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類供給装置に係
わり、例えば郵便物等の紙葉類を宛先に従って区分する
郵便区分機などに好適な紙葉類供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、はがきや封書のような定形の郵
便書状の区分に用いる郵便区分機などは、各々の書状の
宛名を認識し、その情報に基づいて処理するために、郵
便区分機に書状を供給する供給装置が必要である。この
供給装置は例えばベルトで構成される供給機構に置かれ
た書状を、ベルトを駆動させることで分離機構まで搬送
し、分離機構によって書状を1通毎に分離し装置に取り
込む。この時、分離された各書状の間隔は、例えば後段
の処理で搬送方向を切り替えたりする時間を確保するの
に必要な間隔以上なければならない。この書状の間隔を
ギャップと呼ぶ。
【0003】制御するギャップの目標値は、単位時間当
たりどれだけの書状を処理するかを示すスループットか
ら求められる。つまり、この装置の下流側の搬送速度が
一定であれば、スループットを高くしたい場合、ギャッ
プを狭くして単位時間当たりに多数の書状を扱えるよう
にする。しかし、目標ギャップが狭い場合、搬送路での
ギャップ変動によってギャップがさらに狭まると、2通
の書状を分けることが出来なくなったり、衝突する可能
性が高くなる。
【0004】ここで、従来の供給装置として、例えば特
開平5-159130号公報に示すものがある。この装置は郵便
書状ではなく紙幣を取扱う装置であるが紙葉類を扱う点
では類似するものである。この供給装置は、紙幣を繰り
出すピックアップローラと、下流側の搬送路に引き込フ
ィードローラとを有し、ピックアップローラはモータと
の減速比を変えることで紙幣の繰り出し速度を2段階以
上に変速可能な構成になっている。そして、有人運用時
はギャップを狭くし処理時間を短縮し、無人運用時には
ギャップを広げジャム等の障害発生を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この紙葉類供給装置に
おいて、設定ギャップの切り替えは作業者がモード切り
替え手段によって行っている。しかし、郵便区分機のよ
うに処理する書状量が一定でない場合、書状量を検知し
て自動的に検知してギャップ設定を行うことが望まし
い。
【0006】また、郵便書状のように様々な大きさ、厚
さや材質の書状を取扱う郵便区分機は、搬送路でのギャ
ップ変動が生じやすい。従って、目標ギャップが狭い場
合、ギャップ変動によってギャップがさらに狭まると、
2通の書状を分けることが出来なくなったり、衝突する
可能性が高くなる。これを防ぐために、ギャップが所定
の値より小さくなった場合、ギャップ不良としてその書
状を排除している。従って、目標ギャップが狭い場合、
排除される書状も増え、郵便区分機により正常に区分さ
れる割合を示す区分率を低下させる問題がある。
【0007】さらに、郵便区分機は多量の書状を処理す
る為、作業者が連続的に書状を供給する必要がある。従
って、ギャップが狭い場合は、書状が分離機構により郵
便区分機に取り込まれる速度も速くなり、作業者は速く
書状を供給しようと常に急かされる状態となり心理的ス
トレスの原因となる。また、書状を供給機構に置くとき
には供給機構の側面と壁面に書状を揃えることが望まし
い。しかし、急かされた状態では、書状の供給の仕方が
乱雑になり、書状が傾いたり供給機構の底面や壁面から
離れたりするなど書状の姿勢が乱れる。姿勢の乱れた書
状を分離しようとすると、書状の詰まりや、書状の破損
を生じることがある。
【0008】このような弊害があっても目標ギャップを
狭めるのは、スループットを処理する書状が多い時を考
慮して定めているからである。しかし、郵便区分機で処
理する書状の量は一定でない。例えば、年賀時期などは
大量の書状を処理しなければならないが、年賀時期以外
は流通している書状が少ない日もある。従って、流通書
状が少ない日は郵便区分機が事実上稼動していない時間
がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、郵便区分機での
処理量を低下させることなく、ギャップ不良によるリジ
ェクトを減らし、作業者の作業負担を軽減し、区分率の
向上した紙葉類供給装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、供給手段内に供給する紙葉類の位置ま
たは量を検知する紙葉類検知手段と、紙葉類検知手段の
検知結果に応じてギャップ目標値を設定する間隔設定手
段とを設けた。
【0011】そして、紙葉類検知手段によって供給する
紙葉類が少ないと判断された時に、ギャップの目標値を
大きくすることで、ギャップ変動によってギャップが小
さくなることで排除される書状を低減し、作業者の作業
負担を軽減できる。
【0012】さらに、仕様通りのギャップで運転するか
間隔設定手段がギャップ目標値を変化させる運転をする
か選択する選択手段を設けた。
【0013】また、紙葉類検知手段は供給手段内の書状
に有無によって遮断あるいは透過するように1つまたは
複数個配置された投光型のセンサや、書状の位置を測定
する変位計から構成した。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、図6を用いて、本発明を適
用する一例である郵便区分機について説明する。この装
置で取り扱う紙葉類の一例は、はがきや封筒などの定形
の郵便書状である。図6に示す郵便区分機50は、書状
1に記された宛名やバーコードなどの区分情報を読みと
り、この区分情報によって書状の処理を行うものであ
る。
【0015】はじめに、郵便区分機50の構成要素を説
明する。
【0016】書状1を厚さ方向に重ねた状態のまま運搬
する供給機構2は、底ベルト21とフォーク22から構
成される。書状1は底ベルト21上でフォーク22に立
てかけて置かれ、底ベルト21とフォーク22が移動す
ることで、後段の分離機構3へ送られる。
【0017】書状1を1通ずつ順次分離する分離機構3
は、真空吸着ベルトであり、ベルトに書状1を吸着し分
離する。分離機構3については後で詳しく述べる。書状
1を搬送する搬送機構4は、対向して配置された2本の
ベルトで構成され書状1を挟持して搬送する。
【0018】厚さ計測器5は、書状1の厚さを計測する
センサであり、ベルトの変形量を計測して、書状1の厚
さを求める。第1の振り分け機構6は、例えば搬送機構
4の途中に設けられたゲートをソレノイドで駆動させ、
書状1をゲートに沿わせることで書状1の搬送方向を変
更する。第1のリジェクト集積部7は、第1の振り分け
機構6によって振り分けられた書状1を集積する集積部
である。
【0019】第1の整位機構8は、整位するための基準
となる搬送基準面に沿って配置された基準ベルトと、搬
送方向の下流になるにしたがい基準ベルトに近づくよう
に配置された斜行ベルトから構成される。そして、斜行
ベルトを駆動させると、書状1は基準ベルトへ押し当て
られ基準ベルトに沿った姿勢に整位される。
【0020】また、書状1の宛名情報を読みとる読み取
り器9は、CCDカメラ等を用いて、宛名情報の記載さ
れた書状面の画像を取り込み、文字やバーコードなどに
よる宛名情報を認識する。
【0021】重送検知器10は、例えば、対向するベル
トの搬送速度を異なる速度とし、重なった書状をずらし
て、その長さの変化を測定することにより判断する。
【0022】第2の振り分け機構11は、重送検知器1
0で異常と判断された書状1の搬送方向を切り換え、第
2のリジェクト集積部12へ排除する。
【0023】第2の整位機構13は、書状1を所定の姿
勢に整えるもので、書状1の姿勢を整えてからバーコー
ドを印刷するためのものである。
【0024】バーコード印刷機14は、書状1にバーコ
ードが印刷されていない場合に、バーコードを印刷する
ものである。その後、バーコード確認器15によって、
バーコードが正常に印刷されたことを確認する。
【0025】書状1を各段に振り分ける第3の振り分け
機構16は、宛名情報に基づいて搬送方向を切り替え、
書状1を集積する集積部17へ書状を導く。
【0026】指示器18は、LEDディスプレーや三色
信号灯、発音装置からなり、郵便区分機50の動作状態
を作業者に知らせる。
【0027】また、操作盤19は、作業者が郵便区分機
50を操作するためのもので、書状の区分の開始や終了
を指示したり、区分情報などを参照できる。
【0028】次に郵便区分機50により書状1を区分す
る過程の一例を説明する。
【0029】まず、供給機構2に置いた書状1を分離機
構3へ送り、分離機構3で1通ずつ分離し、搬送機構4
で搬送する。厚さ計測器5は本郵便区分機50で処理で
きない書状を判別する。書状1が機械処理に不適切と判
断された場合、第1の振り分け機構6を切り換え、書状
1を第1のリジェクト集積部7へ排除する。これによっ
て、機械処理に不適切な書状1は区分しない。
【0030】また、重送検知器10で書状1が2枚以上
重なっていると判定されたとき、第2の振り分け機構1
1を切り換えて、それらの書状1を第2のリジェクト集
積部12に排除する。
【0031】書状1が正常と判断された場合、読み取り
器9により、書状1の宛名を読みとる。ここで、書状1
にバーコードが印刷されていないとき、第2の整位機構
13で書状1の姿勢を整えてから、バーコード印刷機1
4で区分情報をバーコードにして書状1にバーコードを
印刷する。以後、この書状が本郵便区分機50で区分さ
れるときには、バーコードを読み取って区分する。
【0032】この後、第3の振り分け機構16などによ
り搬送方向を切り換えて、書状1を区分情報に対応する
集積部17へ区分する。
【0033】以上で、書状1に対して行われる区分処理
が終了する。
【0034】次に本発明に係る分離機構3の一例につい
て、図7を参照して説明する。
【0035】繰り出しベルト30は、供給機構2から受
け渡される書状1の面に接するように設けられ、例え
ば、多数の穴を有したベルトである。
【0036】真空チャンバ31は、繰り出しベルト30
に対し供給機構2とは逆側で繰り出しベルト30と接す
るように配置され、繰り出しベルト30に開けられた穴
から空気を吸引する。このとき、繰り出しベルト30近
傍の書状1を繰り出しベルト30に吸着する。
【0037】繰り出しモータ32は、繰り出しベルト3
0を駆動するためのモータであり、変速可能である。噛
み込みローラ33は、繰り出しベルト30の下流側にあ
り、表面にゴムを固着したゴムローラの対からなる。噛
み込みモータ34は、噛み込みローラ33を駆動するた
めのモータであり、変速可能である。
【0038】抵抗体35は、噛み込みローラ33の上流
側で、繰り出されている書状に接する位置に設けられ
る。抵抗体35は、外周にゴムを固着したローラと、ロ
ーラを書状に押さえつけるばねからなる。抵抗体35に
よる搬送方向に対向する抵抗力により、1枚目の書状を
分離する時に、2枚目以降の書状が繰り出されるのを防
ぐ。
【0039】隙間センサ36は、噛み込みローラ33と
抵抗体35の間に1つあるいは複数個設けられ、例えば
光電センサの対からなる。隙間センサ36は、分離する
書状と2枚目以降の書状との隙間を見つける。
【0040】到達センサ37は、噛み込みローラ33に
書状1が接する位置を光軸が通るように設置した光電セ
ンサの対であり、書状1の先端が噛み込みローラ33に
到達したことを検知する。
【0041】ギャップ制御部38は、操作盤19で指示
したスループットに対応した目標ギャップになるよう
に、到達センサ34の出力を参照し、噛み込みモータ3
4および繰り出しモータ32の速度を制御する。
【0042】次に図7に示した分離機構3により書状1
を1通ずつ郵便区分機50へ供給する過程について説明
する。
【0043】まず、繰り出しベルト30により1枚目の
書状1は分離する方向へ繰り出される。この時、2枚目
以降の書状は抵抗体35の抵抗力を受け、繰り出されな
い。1枚目の書状の先端が噛み込みローラ33に到達す
ると、到達センサ37が書状1の到達を検知する。する
と、ギャップ制御部38は繰り出しモータ32を停止
し、書状の繰り出しを中断する。
【0044】さらに、この時ギャップ制御部38は、到
達センサ37によって先に分離した書状の後端からの距
離を計測する。この距離を書状間の初期ギャップと呼
ぶ。初期ギャップが指示されたスループットに対応する
目標ギャップより短い場合、噛み込みモータ35の駆動
速度を減速させ、ギャップを広げつつ、書状1を後段の
搬送機構4へ送る。噛み込みモータ35を減速させた場
合、繰り出しベルト30による搬送速度が速いままであ
ると書状詰まりを生じるため、繰り出しモータ31も減
速させる。また、初期ギャップが目標ギャップと同じか
長い場合は、書状1の搬送速度が搬送機構4による搬送
速度と等しくなるように、噛み込みモータ34を駆動さ
せ、書状1を後段の搬送機構4へ送る。
【0045】噛み込みローラ33により書状1が引き抜
かれると、分離する書状と2枚目以降の書状の間に隙間
が生じ、隙間センサ36が遮断から透過になる。隙間セ
ンサ36が透過によって分離を確認すると、ギャップ制
御部38は再び繰り出しモータ32を起動し、次の書状
を分離する。このようにしてギャップを目標値になるよ
うに制御しつつ、書状1を郵便区分機50に供給する。
【0046】このような形態の紙葉類供給装置では、分
離動作で生成されるギャップは操作盤19によって指示
されたスループットに応じて定められた目標ギャップに
なるように制御される。
【0047】スループットが高い時は目標ギャップが短
いため、少しのギャップ変動で2通の書状を分けること
が出来なくなったり、衝突する可能性がある。これを防
ぐため所定のギャップ以上に狭いギャップとなった書状
はギャップ不良として排除される。従って、目標ギャッ
プが短い場合はギャップ不良として排除される書状が多
くなりやすい。
【0048】さらに、郵便区分機50の処理速度に合わ
せようと、作業者は早く書状を供給しようと急かされ、
心理的ストレスを抱くことになる。また、書状を供給機
構に置くときには供給機構の側面と壁面に書状を揃える
ことが望ましい。しかし、急かされた状態では、書状の
供給の仕方が乱雑になり、書状が傾いたり供給機構の底
面や壁面から離れたりするなど書状の姿勢が乱れる。姿
勢の乱れた書状を分離しようとすると、書状の詰まり
や、書状の破損を生じることがある。
【0049】また、郵便区分機50で処理する書状量が
少ない場合でも、定められたギャップで書状1を分離
し、全ての書状を処理し終えてしまうと、郵便区分機5
0が稼動していない時間が生じる。
【0050】従って、処理する書状が少ないときは、目
標ギャップを広げることで、ギャップ不良による書状の
排除を低減し、作業者の心理的負担を軽減し、書状を整
えて設置することができるので、区分率を向上させるこ
とができる。
【0051】次に本発明に係わる分離装置の一実施形態
を図1を参照して説明する。なお、図7に記載と同一の
部材または構造には、同一の符号を付して説明する。
【0052】書状位置センサ39は、供給機構2内で書
状が通過する供給路の途中に設けられる。書状位置セン
サ39は、例えば、供給機構2の壁面と底面に設けら
れ、供給路内を光軸が斜めに横切る光電センサ対であ
る。書状量が多い場合、供給路内に多くの書状が設置さ
れることが多い。それに対し、書状量が少ない場合、供
給路に設置する書状も少なくなる。供給路に書状を設置
するとき、既に設置されている書状と離して書状を設置
すると離した間隔分だけ書状が供給されないので、既に
設置されている書状の直後に書状を設置した方が良い。
従って、供給路に設置される書状が少ない場合は、分離
機構3近傍で書状を設置することになり、供給路内の所
定の位置より上流側には書状がない状態が続く。書状位
置センサ39は、この所定の位置に設置した光電センサ
が遮断された時は書状量が多いと判断し、透過している
ときは書状量が少ないと判断する。
【0053】運転選択手段40は、例えば操作盤19に
設けられ、所定の目標ギャップで運転するか、書状量が
少ない場合に目標ギャップを広げ、設定スループット通
りに運転する時に比べ低速で運転するかを選択する。
目標ギャップ設定部41は、運転選択手段40による指
示と、書状位置センサ39からの出力、及び操作盤19
によって設定されたスループットに応じてギャップの目
標値を決定する。
【0054】次に図1に示す紙葉類供給装置によって書
状を供給する手順の一例について、図2に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0055】まず、操作盤19による作業者の指示を監
視する(P1)。作業者または、郵便区分機50から終
了指示が出ていなければ(P2)、操作盤19及び運転
選択手段40から、設定スループットと低速運転の許可
をするか否かの情報を得る(P3)。低速運転が許可さ
れていない場合、目標ギャップ設定部41は目標ギャッ
プをスループットに応じた目標値に設定する(P6)。
また、低速運転が許可されている場合、書状位置センサ
39の状態から、書状量が多いか少ないかを判断する
(P4)。
【0056】書状位置センサ39が供給されている書状
量は多いと判断すると、目標ギャップ設定部41は、ス
ループットに応じて定めてあるギャップに設定する(P
6)。また、書状位置センサ39が書状量は少ないと判
断すると、狭いギャップを作る必要がないので、目標ギ
ャップ設定部41は目標ギャップをスループットに応じ
たギャップよりも広い所定の目標値を選択する(P
5)。以上ですべての場合に対して目標ギャップが設定
された。そして、目標ギャップになるように、ギャップ
制御部41でギャップの制御を行う(P7)。
【0057】このようにすることで、書状量が多い時は
従来と変わらないスループットを維持し、書状量が少な
い時は、ギャップが広くなるために、ギャップ不良によ
る書状の排除を低減することができる。また、書状の供
給速度が遅くなるために、作業者は落ち着いて作業で
き、作業者の心理的負担を軽減できる。さらに、作業者
が書状の設置を丁寧に行うことができるので、設置の仕
方に起因する詰まりや破損を低減できる。その他、ギャ
ップを広くすると1枚当たりの認識時間を長くできるの
で認識率を向上できる。また、単位時間当たりに集積さ
れる量も減少するために、集積される間隔が広くなり、
集積された書状を引き抜く際に手に書状が当たるなどで
書状が詰まったり破損したりすることが減少する。さら
に、集積部が満杯になるまでの時間も長くなり、満杯に
なった集積部へ区分するはずの書状を正しい集積部へ集
積できないために排除することも減少する。
【0058】なお、ギャップを広げると計算上スループ
ットは低下するが、郵便区分機50で処理する書状が少
ない時のみギャップを広げるので、処理する書状の総量
が減少することはなく、郵便区分機の稼動状況を平均化
できる。
【0059】以上に述べた実施例では、書状位置センサ
39は供給路内のある位置のみを監視している。しか
し、書状の設置は作業者によって様々であり、変化した
書状量を検知するのは書状位置センサが監視している位
置を通過するまでは検知することができない。従って、
検知位置を変更できるように例えば長穴や多数の穴を設
けて適当な位置で固定するような構成にしても良い。ま
た、書状位置センサ39を複数個設けておき、どの書状
位置センサ39を使用するか選択するようにしても良
い。このようにすることで、作業者によって異なる設置
位置に関わらず、調整した書状位置センサ39の位置に
おいて書状の量を検知することができる。
【0060】さらに、図3に示すように書状位置センサ
39はレーザ変位計とし、長さがLである供給路内の先
頭書状位置Aと後端書状位置Bを測定することで、供給
路内の書状量L−(A+B)を推定してもよい。このよ
うにすることで、どこに書状を設置しても書状量の変化
を検知できる。その結果、より早く目標ギャップの変更
が行える。
【0061】また、後端書状位置を測定するレーザ変位
計1つだけを設けても良い。このようにすることで、供
給路に置かれた書状の先頭位置は測定出来ないが、供給
路の所定位置よりも上流側に書状があるか否かを測定で
きる。
【0062】さらに、図3に示す第二の実施例では先頭
書状と後端書状の間に隙間があっても、それを検出する
ことはできない。従って、図1に示す第一の実施例で光
軸が供給路を通過するように供給路の壁面と底面に設置
された一対の光電センサである書状位置センサ39を図
4に示すように供給方向に複数個設置する。このように
することで、供給機構2に書状が多く設置されると多く
の書状位置センサ39が遮断され、設置される書状が少
ないと透過する書状位置センサ39が多くなる。従っ
て、複数の光電センサがある割合だけ遮断された時に、
書状量が多いと判断し目標ギャップを大きくしても良い
し、遮断されたセンサ数に応じて目標ギャップを段階的
に大きくしていっても良い。このようにすることで、作
業者による設置位置の違いに左右されず、供給される書
状量に対してより最適な目標ギャップに変更できる。
【0063】また、この実施例において、書状位置セン
サ39は供給路内を光軸が通るように供給路の壁面と底
面に設置された透過している面積に比例した出力を出す
ラインセンサであっても良い。書状量が少なければライ
ンセンサの透過する領域も多くなるため、ラインセンサ
の出力から書状量を検知できる。
【0064】さらに、以上に述べた書状位置センサ39
は発光部と受光部が別であり光軸を書状が遮るか否かを
検知する透過型のセンサであるが、供給路の壁面あるい
は底面に設けられた反射型のセンサであっても良い。
【0065】また、以上に述べた透過型或るいは反射型
の書状位置センサ39は供給機構2に設置された書状の
厚さに依存するセンサであるが、底ベルト21やフォー
ク22負荷から供給機構2に設置された書状の総重量を
測定しても良い。供給機構2に設置される書状が少ない
時は、底ベルト21やフォーク22の負荷も小さくなる
ため、書状量を検知することができる。
【0066】以上述べた実施例は下側に分離する装置に
ついて説明したが、本発明は分離する方向に寄らない。
従って例えば図5に示すように上方向へ分離する分離装
置についても適用できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、搬送中の
ギャップ変動によってギャップが狭まり排除される書状
が減り、処理効率を向上させることができる。さらに、
作業者が落ち着いて書状を供給することができ、作業者
の心理的負担の低減、および、乱雑な設置による書状の
詰まりや破損などの低減が期待できる。
【0068】なお、ギャップを広げるとスループットが
低下するが、処理する書状が少ない時のみギャップを広
げるので、装置で処理する総書状量は変わらず、装置の
稼動状況を平均化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態である紙葉類供給装置
を示す模式図である。
【図2】本発明の第一の実施形態による供給動作を説明
するフローチャートである。
【図3】本発明の第二の実施形態である紙葉類供給装置
を示す模式図である。
【図4】本発明の第三の実施形態である紙葉類供給装置
を示す模式図である。
【図5】本発明の第四の実施形態である紙葉類供給装置
を示す模式図である。
【図6】本発明を適用した郵便区分機の概略図である。
【図7】従来の紙葉類供給装置の一例を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1…書状、2…供給機構、3…分離機構、4…搬送機
構、5…厚さ計測器、6…第1の振り分け機構、7…第
1のリジェクト集積部、8…第1の整位機構、9…読み
取り器、10…重送検知器、11…第2の振り分け機
構、12…第2のリジェクト集積部、13…第2の整位
機構、14…バーコード印刷機、15…バーコード確認
器、16…第3の振り分け機構、17…集積部、18…
指示器、19…操作盤、21…底ベルト、22…フォー
ク、30…繰り出しベルト、31…吸引チャンバ、32
…繰り出しモータ、33…噛み込みローラ、34…噛み
込みモータ、35…抵抗体、36…隙間センサ、37…
到達センサ、38…ギャップ制御部、39…書状位置セ
ンサ、40…運転選択手段、41…目標ギャップ設定
部、50…郵便区分機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F079 AA02 AA03 BA03 BA09 BA11 BA12 BA25 CA02 CA06 CA19 CB08 CB29 CC05 DA12 EA19 3F343 FA04 FA17 FB11 FC01 GA04 GB01 GC01 GD01 HA12 HA33 HB01 HD09 HD15 JD03 JD09 JD27 JD33 JD34 KA04 KA13 KA16 KA20 LA04 LA16 LC03 LC09 LD10 MA03 MA15 MA54

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を分離手段へ供給する供給手段と、
    前記紙葉類を所定の間隔となるように1通ずつに分離
    し、下流側搬送路へ繰り出す分離手段とを有する紙葉類
    供給装置において、前記供給手段に供給された紙葉類の
    位置を測定する紙葉類位置測定手段とを設け、前記紙葉
    類位置測定手段の測定位置に応じて、前記分離手段の前
    記紙葉類の繰り出し速度または間隔を変化させることを
    特徴とする紙葉類供給装置。
JP29917699A 1999-10-21 1999-10-21 紙葉類供給装置 Pending JP2001122459A (ja)

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