JP2001251992A - 天然海洋魚の捕獲用ブロック体 - Google Patents

天然海洋魚の捕獲用ブロック体

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JP2001251992A
JP2001251992A JP2000071323A JP2000071323A JP2001251992A JP 2001251992 A JP2001251992 A JP 2001251992A JP 2000071323 A JP2000071323 A JP 2000071323A JP 2000071323 A JP2000071323 A JP 2000071323A JP 2001251992 A JP2001251992 A JP 2001251992A
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marine fish
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Naohito Sato
尚人 佐藤
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GE SYSTEMS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易で、海洋魚の自然の生態に影
響を与えることのない天然海洋魚の捕獲用ブロック体を
提供する。 【解決手段】 海洋生物の廃棄物を原料とし、腐敗性成
分を乾燥処理して主原料となし所定形状に加圧成形す
る。またブロック体の主原料となる腐敗性成分は、高純
度の生石灰の添加攪拌による反応熱とpHによって滅菌
することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然の海洋魚を捕獲す
るための手段に係り、とくに捕獲バスケット内に魚を導
き入れるためのブロック体に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋魚の捕獲方法として、特殊形状の捕
獲バスケット内に魚を導き入れる方法がある。例えば図
7に示すように、全体形状を略円錐形に成形した外側か
ご1の上部開口2に連接させ逆円錐形のガイド2を内側
に配し、面積の小さな下部開口4から外側かご1の内部
に魚を導く方式である。かかる捕獲バスケットは、従来
から各種提案されている。例えば特願平09−0546
39号、特願平05−178942号などが知られてい
る。
【0003】一方、この捕獲用バスケットを用いて魚を
導くときには、短時間でより多くの魚が集まるよう、魚
が好む匂いを発散するトラップ用の材料が必要である。
従来、この匂いを発散させる手段としては、魚の切り身
が用いられた。
【0004】捕獲用バスケットは設置後2〜3日で引き
上げるから、魚の餌となる高価な材料を用いる必要はな
い。しかし、この分野においては従来適当な手段がなか
ったこと、また漁師の家には安価な魚の材料が十分にあ
ることなどの理由から、捕獲用かごを仕掛ける度に、お
びき寄せの材料を用意してそれを仕掛けた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】問題は、仕掛け用の切
り身を準備する際の煩わしさである。仕掛けは早朝に行
うことが多いため、かごの仕掛けの準備も当然早朝から
開始する。仕掛け用の材料は、通常、冷凍庫に保存して
あり、これを簡単に解凍して適当な大きさに切ってトラ
ップ用の切り身を作る。処理は30分程度で済む。しか
し、寒い朝に冷凍庫から取り出した魚を扱うのは辛い作
業である。また、冷凍庫がいつも疑似餌(匂いを発散す
る手段)で占められるため、日常生活に支障をきたすこ
とも少なくない。
【0006】一方、このような問題を簡単に解決するに
は、魚の養殖用として市販される配合飼料を用いれば良
いと考えることも出来る。しかしながら養殖用の配合飼
料は、長期に渡って魚に一定の栄養を与え、病害を防ぐ
ため、さまざまな添加物が加えられている。これは天然
の海洋魚を捕獲する漁師の立場からすれば、不必要な成
分が近隣の海に集まる魚の生態や品質にどのような影響
を与えるか懸念するところであり、安心して使用するこ
とを躊躇する要因となる。天然の海洋魚は、一旦その行
動に変化があると時として回復できない事態をもたらす
からである。従って、天然の海洋魚を捕獲する漁師は伝
統的な手法を守ろうとするし、とくに海の水質を変える
可能性のある成分を嫌う。
【0007】そこで本発明の目的は、取り扱いが容易
で、海洋魚の自然の生態に影響を与えることのない、天
然海洋魚の捕獲用ブロック体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るブロック体は、海洋生物の廃棄物を原
料とし、腐敗性成分を乾燥処理して主原料となし所定形
状に成形する。成形は、加圧成形または凝固剤を用いて
行う。またブロック体の主原料となる腐敗性成分は、高
純度の生石灰の添加攪拌による反応熱とpHによって滅
菌する場合がある。
【0009】
【作用】本発明に係るブロック体は、海洋性生物の廃棄
物、例えば食堂から出る魚や貝の食物残渣、水産加工工
場から出る海洋性廃棄物の残渣(ホタテのウロ等)、漁
港から出る各種の海洋性廃棄物(ヒトデ、海藻類を含
む)を用い、海から生じた廃棄物を海に戻すに際して、
乾燥処理し、これを加圧加工してブロック体とするもの
である。廃棄物とはいえ、海洋性の材料であるから、こ
れを海に戻しても海を汚染する可能性はなく、また海洋
魚の生態に変化を与える可能性もない。尚、畜産系廃棄
物(牛骨や畜肉)や農業系廃棄物(野菜、穀物)は、ブ
ロック原料としては一切添加しない。これらは仮に乾燥
処理を施してあっても、長期的にみれば近隣の水質を変
え、魚介や海草類の生態や成長に好ましくない影響を与
える懸念が残されるからである。
【0010】最終製品のブロック体は乾燥物であるから
常温での長期保存が利き、冷蔵庫や冷凍庫を使用する必
要もない。従って、仕掛けのための朝の準備も必要なく
なり、また冷蔵庫が使えないなど日常生活の不便も解消
される。尚、主原材料は海洋性材料とはいえ廃棄物であ
るからコスト面での問題もない。
【0011】魚を集めるためのブロック体の匂いの発散
成分は、主として蛋白および魚油の成分等である。しか
し、自然の匂いの働きは複雑であり海域によっては単純
な蛋白や魚油の成分に加えて貝類や海草類、ある種のヒ
トデ類の匂いの成分を添加することが好ましい場合もあ
ると考えられる。また魚の骨、貝殻の粉砕粒子は、匂い
の成分としては未だ研究途上にあるが少なくともブロッ
ク体を構成する骨材としては有効な手段となり得る。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。図1は、捕獲用バスケット10に本発明に係
るブロック体11を設置した状態を例示するものであ
る。捕獲用バスケット10は特に種類を限定されない
が、例えば略円錐形の外側かご12と、その上部開口1
4に連接させ、その内側に配した逆円錐形のガイド15
を備え、面積の小さな下部開口16から外側かご12の
内部に魚を導く。17はブロック体11を吊り下げるロ
ープ、18はロープ17の下端に配した係合部材(例え
ばフックまたはリング)、19はブロック体11に配し
た係合部材(対応するフックまたはリング)である。係
合部材19とロープ下端の係合部材17を係合させてブ
ロック体11を配置する。
【0013】ブロック体11は、所定の短い日数、例え
ば2〜3日の間だけ匂いを発散すれば良いから高い強度
は要求されない。但し、数日間海中に曝されるので、簡
単に崩壊しない程度の強度は必要である。実験によれ
ば、ブロック体11の主原料となる海洋性蛋白を乾燥処
理して粉粒体を得、これを加圧して所定形状のブロック
体とした場合、2〜3日で完全に融解した。しかし、本
発明に係るブロック体はその程度の期限をもって消失し
ても本来の目的を達成する。尚、廃棄物となる魚は、蛋
白、脂、骨の各部を分離して処理できない場合が少なく
ない。このため蛋白以外の部分も主原料として混じる
が、蛋白以外の成分が魚を集める臭い成分を特に劣化さ
せる可能性は少ないと考えられ、蛋白成分が高い含有率
(例えば60%以上)で含まれている場合は、本発明の
目的を達成できる。
【0014】ブロック体の強度を高めるには、海洋性の
廃棄物の中から骨材となりうる素材を選択する。骨材と
なりうる粒径に粉砕した貝殻片や甲殻類の殻などは有効
である。
【0015】図2は、本発明に係るブロック体の構造を
例示するものである。このブロック体は、全体形状略立
法形であり、捕獲用バスケットに装着し易いよう上端に
係合部材19を備える。図3は、ブロック体11の内部
に、上下方向の補強芯21を配したものである。補強芯
21は、上端が係合部材19に適当手段を介して固定さ
れており、下端部はブロック体11の中央より下の位置
まで延設する。ブロック体11の下端面から下方に突出
しても構わない。かかる構造により、ブロック体11と
係合部材19の分離をより確実に防止できる。尚、補強
芯21と係合部材19の固定は螺合、ネジ留め、嵌入、
接着等、その手段を問わない。
【0016】図4は、補強芯21の中段および下端に所
定面積をもった棚部材24,25を設け、当該棚部材2
4,25によってブロック体11と補強芯21との接合
強度をさらに高め、ブロック体11の融解による、係合
部材19とブロック体11の分離をさらに強く防止す
る。棚部材24,25の数は問わない。また棚部材の数
が多い場合は、必ずしも最下端部に棚部材(25)を設
け、ブロック体11を下端において支持する必要はな
い。ブロック体11は時間の経過とともに融解するの
で、最下端面を棚部材25で当初支持しても、いずれは
隙間が生じるからである。
【0017】図5は、ブロック体11と補強芯21との
接合強度をさらに高めるもので、棚部材24,25に上
下に複数本の突起(凸部)30を設けてある。尚、棚部
材24,25は接合密度を高めるものであるから、その
目的を果たせる限り、軽量化のために適当個数の孔部を
形成しても良い。もちろんネット(メッシュ)でも良
い。また突起30は、樹脂または金属の線材でも構わな
い。また棚部材に代えて縦方向にブロック体11を仕切
る翼板を設けても良い。また当然であるが、突起30は
上方または下方に向かってのみ突出させてもよく、必ず
しも上下に配する必要はない。また斜め方向に突出させ
ることも設計の範囲内である。
【0018】ブロック体11の融解速度を調整する場合
は、図6に示すように、表面にケース体35を設け、適
当個数の孔36を設けることが好ましい。ケース体35
の素材は金属、樹脂を問わないが鉄製とすることが好ま
しい。ケース体35を設けることにより、係合部材19
は、ケース体35の上部に配することが可能となり、融
解によるブロック体11の脱落(係合部材19との分
離)を防止できる。またケース体35はメッシュであっ
ても良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るブロッ
ク体によれば、天然の海洋魚を捕獲する際の誘き寄せ材
料の取り扱いが極めて容易となり、また海の自然生態に
影響を与える虞れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブロック体の使用状態を例示する
図である。
【図2】本発明に係るブロック体の構造を例示する斜視
図である。
【図3】図2に係るブロック体の内部構造を例示する図
である。
【図4】第二の実施例に係るブロック体の構造例を示す
図である。
【図5】第三の実施例に係るブロック体の構造例を示す
図である。
【図6】第四の実施例に係るブロック体の構造例を示す
図である。
【図7】従来の捕獲用バスケットの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 捕獲用バスケット 11 ブロック体 12 外側かご 14 上部開口 15 ガイド 16 下端開口 17 ロープ 18、19 係合部材 21 補強芯 24,25 棚部材 30 突起(凸部) 35 ケース体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海洋生物の廃棄物を原料とするブロック体
    であって、腐敗性成分を乾燥処理して主原料となし所定
    形状に成形したことを特徴とする天然海洋魚の捕獲用ブ
    ロック体。
  2. 【請求項2】ブロック体の主原料となる腐敗性成分は、
    高純度の生石灰の添加攪拌による反応熱とpHによって
    滅菌することを特徴とする請求項1記載の天然海洋魚の
    捕獲用ブロック体。
JP2000071323A 2000-03-14 2000-03-14 天然海洋魚の捕獲用ブロック体 Pending JP2001251992A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103355262A (zh) * 2012-03-29 2013-10-23 胡坤 连续捕鱼器
CN103651275A (zh) * 2012-09-20 2014-03-26 胡坤 自动捕鱼器

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